フットボール・クレイジー

2021年02月28日 21:15 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【ブンデスリーガ第23節】ライプツィヒ 3-2 グラードバッハ

■2021年2月27日(土)　18:30キックオフ
■Red Bull Arena (Leipzig)

夜中の2時過ぎに目が覚めたのでそのまま見ようかと思ったけど眠いのでやっぱり朝早く起きて録画を見た。

リーグ戦ここ4試合で勝ち点2（2敗2分）しか取れておらず、週央のCLでもシティにボコられもう息してない状態でのライプツィヒ戦。厳しい相手だが何とか立て直しの足がかりを得たい試合。

CLから中二日、次の火曜日にもDFBポカールがあるためターン・オーバーを実施、バイアーが今季初先発で3バックの右に入った。シュティンドル、プレア、ノイハウス、ベンゼバイニらがベンチ・スタートとなった。

ゾマー
バイアー　ギンター　エルヴェディ
ツァカリア
ラツァロ　ホフマン　ヴォルフ　ヴェント
エンボロ　テュラム
どちらも早い切り換えと高い強度を特徴とする現代的なプレッシング・フットボールを身上とするチーム同士のぶつかり合いとなるが、CL明けかつメンバーを入れ替えて動きも精度も落ちるグラードバッハに対してライプツィヒが優位に。

しかし試合の成り行きは別。5分、エンボロが左サイドからドリブルでエリアに入ったところで敵DFと競り合い倒れるが、これがファウルの判定となりPKを得る。こちらから見ても「え、今のが?!」となるくらいの接触だったが不正に手を使ったと見たか。

6分、このPKをホフマンが蹴る。ゴール右下隅に蹴ったボールはGKの手に触れるがそのままイン。キモを冷やしたがラッキーなPKで1-0とリードを得る。

その後もライプツィヒに押しこまれ、自陣で守備に追われる時間が続くが、19分、右サイドを上がったラツァロがクロスを入れると、ファーに構えたエンボロがヘディング、これがすぐ隣にいたテュラムの右肩に当たって軌道が変わりゴールへ。2-0とリードを広げる。

その後もぎゅうぎゅう押され続けたが何とかしのぎ、2-0で前半を終える。内容とは逆の得点経過にこのままでは済まなさそうな予感が半端ない。

案の定、52分、左サイドからのクロスにファーで合わされ失点かと思われたがVARによるゴール・チェックの結果ハンドがあったとしてゴールは認められず。微妙と言えば微妙な判定だったがまだツキがある。

しかし57分、左サイドからの速いクロスに中央で合わされ失点、2-1と1点差になる。敵FWにCBの間に入られフリーでシュートさせてしまった。

61分、テュラムとエルヴェディに代えてクラマーとベンゼバイニを投入。流れを変えたかったが66分、エリア手前中央からミドルを叩きこまれて2-2の同点に追いつかれる。何かもういろいろムリな感じ。

80分、ツァカリアとヴェントに代えてシュティンドルとプレアを投入、ラツァロを左SBに回して4バックに。勝ち越しを狙う。あるいはせめて勝ち点1を死守か。しかし今季初先発のバイアーが足をつるなどもう限界近い。しかし交代枠はもうない。選手もいない。

するとアディショナル・タイム、右サイドからのクロスにファーでヘディング・シュートを許しこれがゴールに。敵FWがジャンプする前にラツァロの背中を押したと抗議したが認められず、土壇場で2-3と逆転負け。知ってた。

まあ、選手を入れ替えたとはいえレベル落してる訳でもないし、やってることがそんなに変わった訳でもないのに、あかんときというのはあかんものだとしか言いようがない。何がこんなにダメになってしまったのか、ちょっともう手のつけようがない。

数字を見ても、シュート数5-21、CK4-3、ポゼッション34-66と勝負にならない感じで、むしろよくこれで前半リードで折り返したわ。結果は内容からすれば全然おかしくないが、展開としてはショッキングでチームへのダメージも大きい。

グラードバッハは23試合を終えて8勝6敗9分で勝ち点33のまま、1試合あたりの勝ち点は1.43とついに1.50を割りこんだ。5試合で3敗2分、勝ち点2しか積み上げられず、ついでにCLでもボコられてればそうもなる。もうほんとキツい。23試合やって8勝ってなに?

ローゼ監督の去就は別にしても、彼と作り上げてきた「魔法の時間」は既に終わってしまったとしか言いようがない。来季のEL、監督交代後の巻き直しを考えれば、ローゼ監督をシーズン残り引っ張るより、ここでモードを切り替えた方がいいのではないかと思う。

すぐにまたDFBポカールのBVB戦もあり、今季ここまで積み上げてきたものが土台ごとひっくり返る前に手を打つべきだと思うが…。

マルコ・ローゼ監督談話：
「アディショナル・タイムに負けてしまうことは選手たちにとって本当に苦々しいことだ。もちろんライプツィヒは特に後半はプレッシャーで上回っていたが、我々の戦う姿勢からは引き分けが妥当だったはずだった。この点は今の状況の中ではよくできたことであり、何よりムードのために重要になるはずのものだったので、そうやって勝ち点1でも喜んで持ち帰ることになるべきだった。最初は我々が予想したものの多くがうまく行った。我々は前に二人のフィジカルの強いFWで大きな存在感を出し、一方で素早く深くまで戻った。実質的な損失は試合が進む中でどんどん大きくなって行った。我々は4バックに布陣を変えたが、それはその方が守備を上手くできるとともにもしかしたらもう一人攻撃に関与できる選手を増やすことができるのではないかと感じたからだ。しかしライプツィヒに上手くやられ、我々は結果を維持するだけの力がもう残っていなかった」

バイアー最後可哀そうだったな。ラングじゃダメなんだろうか。あとヘアマン使って欲しかった。日曜日の朝に早起きするまでもなく、先に結果見ておいてもよかったわ。サードの黒ユニだったのだけが救い。

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2021年02月27日 17:58 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【Jリーグ第1節】浦和 1-1 FC東京

■2021年2月27日(土)　14:00キックオフ
■埼玉スタジアム2002

開幕戦だが緊急事態宣言下なので5,000人規制対象となりチケットは取れなかった。NHKの地上波中継で観戦したが、解説がうるさかったので後半からは現地音声のみの副音声に切り替えた。

昨季は浦和にダブルを食らわせたが、今季の浦和は監督も変わり違うチームと思った方がいいだろう。東京もまだ構築途上であり、苦手は克服したと侮ると痛い目に遭う。しっかりと前を向いて戦いたい。

大方の予想通り4-3-3のアンカー・システムだがアンカーには青木ではなくシルバを起用。また山形から新たに加わった渡邊凌が右ウィングに入った。髙萩、内田らはベンチ外、新加入のウヴィニはまだ入国できていないようだ。

波多野
中村帆　渡辺剛　森重　小川
東　シルバ　安部
渡邊凌　オリヴェイラ　レアンドロ
立ち上がりから浦和がボールを支配し東京陣内で試合を進める流れに。東京はボールホルダーにチャレンジする強度が一定せずボールを奪いきれないまま自陣に押し込められる。ボールを奪っても浦和の早い切り替えに遭い前線に運べない。

5分、右サイドを縦に破られスルー・パスから裏に抜け出される。そのままシュートを決められ、いったんはゴールと思われたがVARのゴール・チェックが入り、直前の抜け出しがオフサイドの判定でノー・ゴールに。

流れで見た時は当然オフサイドだろと思ってたけど、副審はアウト・オブ・プレーになっても旗を上げず、リプレイで見てもそこまではっきりしたオフサイドでもなかった。副審はディレイだったのかオンサイド判定をしていたのかちょっとよく分からなかった。

15分過ぎあたりからは東京も浦和の動きに対して調整でき、中盤でボールを奪いきって前に付けることが少しずつできるようになる。23分、エリア手前でボールを持ったレアンドロがミドル・シュートを放つが大きくバーを越えて行く。これが東京のファースト・シュート。

その後は中盤での拮抗した戦いになるが、東京は帰陣が速くブロックを形成、一方の浦和も早い切り換えからのゲーゲンプレッシングが効いて互いに大きなチャンスを作れない。45分には渡邊凌がシュートを放つが枠外で、結局シュート2本、スコアレスで前半を終えた。

昨年までと選手もスタイルも変えてきた浦和に対し、東京が受けに回る前半だったが最後のところは固く守った。チャンスが少ないが、後半選手交代で流れを引き寄せたい。

東京は後半からオリヴェイラに代えてアダイウトンを投入、そのままトップに。47分、森重が左足でゴール前に長いフィードを入れると、東がフリーでこれを受けるがトラップが前に流れシュートできず。絶好機だったが生かせず。森重キレてるなと思った。

その後は再び浦和が積極的なプレッシングから押し上げてくる。東京は自陣での守備戦となり、奪ったボールも起点が低く敵陣に入る前に回収されて波状攻撃を受けるが、何とかこの時間帯をしのぐ。

61分、渡邊凌に代えて永井を投入、永井とレアンドロを2トップに、左にアダイウトン、右に東を置いた4-4-2に変わったように見えた。やや押し戻し中盤での主導権争いとなるが前半同様大きなチャンスは作れず、前線に意図を持ったボールを出せていない。

74分、敵CKから中央でシュートされる。これは波多野が腕一本でセーブするが、こぼれ球をクリアしきれず至近距離から蹴りこまれ失点。敵のシュートはアダイウトンに当たり軌道が変わったようにも見えたが敵FWのゴールとなった。0-1と厳しい時間帯にビハインドを背負う。

75分、東とシルバに代えて三田と青木を投入。同点を狙いに行く。81分、レアンドロに代えて田川を投入、布陣がどう変わったかはちょっと分からなかった。

86分、右寄りで田川が倒されて得たFKを三田が蹴ると、ファーに飛びこんだ森重が頭で合わせゴール。土壇場で1-1の同点に追いつく。その後4分のアディショナル・タイムも含めて最後まで逆転を狙いに行ったが届かず、開幕戦は1-1の引き分けに終わった。

浦和が新しい監督の下でモラル高く試合に入ってくること自体は想定していたが、後半交代での上積みはなかったものの、切り替えの速さやプレスの強度が思っていたほど落ちなかったので最後まで苦しい試合になった。

東京は浦和の出方を見ながら受けに回り、攻撃の糸口を見つけるのに苦労した。浦和のつぶしが速かったことももちろんあるが、それをかいくぐって前にボールを運んだり中盤で踏ん張って時間を作ったりすることができなかった。

まだ開幕試合ではあるが攻撃の核となるポイントが見えず、かなり低いところでの守備を強いられ、セット・プレーからの失点となってしまった。シュート数5-8、CK1-9、ポゼッション48-52と、東京がフィニッシュまで持ちこめていなかったことが分かる。

先制されてから何とかセット・プレーで追いつき、アウェイで最低限の勝ち点を確保したこと自体は前向きに考えたいが、攻撃面での形が全然見えず、それも個のフィットの問題なのか、連係なのか戦術なのか、いずれにしてもまだまだやることがたくさんあると思わされた試合。

初戦で課題がしっかり出たことを生かし、連戦の中で修正して行くしかないが、それに使える時間はそれほどない。タイトルを狙うと公言している以上、今日の内容でも結果だけは出さなければならなかったが、それができなかった以上、最低でも今日支払った勝ち点2の授業料の元はがっちり取らなければならない。

この後はしばらく連戦となるので、ルヴァンカップの試合を上手く使って戦術を落としこんで行きたい。

評点（評点はドイツ式）：
波多野(4.5)　ハイボール処理が不安定、プレゼント・パスもヤバかった。
中村帆(4)　よく我慢したがスタート地点低く攻撃では仕事できなかった。
渡辺剛(4)　敵の放りこみには強さを見せ流れからはやらせなかった。
森重(3)　今季は結果に強いこだわりあり。攻守にさすがの存在感見せた。
小川(4)　苦しい展開の中でも守備の緊張を切らせなかった。
東(4)　絶好機は決めたかった。よく顔を出したが前への推進力出せず。
シルバ(4.5)　守備に追われ、攻撃時に中盤で時間が作れず。
安部(3.5)　取りきるプレスをしていたのは安部だけだったのでは。
渡邊凌(3.5)　強度を持って前を意識できていた。もっと見てみたい。
オリヴェイラ(4)　ボールが収まらず、推進力も乏しかった。
レアンドロ(4)　球離れが悪く逸機もおおかった。姿勢はよかった。
＝＝＝
アダイウトン(4)　力強い突破もあったが結果は出せなかった。
永井(4)　ボールが来なかったのでできることは少なかった。
三田(3.5)　FKの精度が試合を救った。やはり貴重な選手。
青木(-)　時間短し。シルバの代わりにスタメンでよかったのでは。
田川(-)　時間短し。

ここからどれだけのスピードでどこまで上げて行けるか、シーズンは待ったなし。

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2021年02月25日 23:03 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【UCLラウンド16-1】グラードバッハ 0-2 マンチェスター・シティ

■2021年2月24日(水)　21:00キックオフ
■Puskas Arena (Budapest)

木曜日未明5時に起きてライブ観戦。決勝トーナメントからはWOWOWが日本での放映権を獲得し中継してくれることになった。サンキューWOWOW、DAZNはWOWOWの爪の垢を煎じて飲め。DAZNがやらかした不誠実な対応は絶対に忘れない。

グラードバッハはグループ・ステージを勝ち抜け、ラウンド16ではマンチェスター・シティと対戦。シティはプレミアで絶好調らしい。ファースト・レグはグラードバッハのホーム扱いだが中立地のブダペストでの開催。

クラマーをアンカーに、ツァカリアとノイハウスをインサイド・ハーフに置いた4-3-3の布陣。マインツ戦で先発したラツァロはベンチ・スタートに。

ゾマー
ライナー　ギンター　エルヴェディ　ベンゼバイニ
ツァカリア　クラマー　ノイハウス
ホフマン　シュティンドル　プレア
もうなんというか立ち上がりから圧倒的にシティがポゼッションを握りグラードバッハはゴール前を固めるもののボールを奪えず、何とかマイ・ボールにしても起点が低く敵の守備のポジショニングも的確で出しどころない八方ふさがり。

それでもシュート・シーンはそれほど多くなく劣勢ながらも何とかゴールだけは守っている。グラードバッハの攻撃はほぼ見られず、シュートすら打てない時間が長い。

29分、右サイドからファーに斜めのクロスを入れられる。ベンゼバイニとエルヴェディの間に入りこまれてヘディング・シュートを許し失点。0-1と痛い先制点を許す。できる限り長く0-0で行きたいところだったが完全にやられた。

その後は余裕を持ってボールを支配するシティに対して攻撃の一口もつかめず、前半はシュート数0。何とか0-1で前半を終えた。

後半に入るとグラードバッハがシティ陣内に入ってアタッキング・サードまでボールを持ちこむシーンが少しずつ出始める。62分、ツァカリアが右サイドから入れたクロスに反応したプレアがニアでヒールを引っかけゴールに流しこもうとするが枠に行かず。これが決まっていれば流れが、というシーン。

直後の63分、プレアとライナーに代えてテュラムとラツァロを投入。ところが65分、再び右サイドからファーに斜めのクロスを入れられ、今度はベンゼバイニの背後の大外から頭でゴール前に折り返される。ここに入りこんだ敵FWに押しこまれて失点、0-2とほぼ終戦状態に。

その後74分にはシュティンドルに代えてエンボロを投入するが展開はオープンにならず、ちょっとどうにもならんね～という感じ。87分、敵との接触でホフマンが傷んでそのままヴォルフと交代。敵エリア内でPKではないかとも思ったがおそらくVAR検証もした上でのノー・ファウルの判断か。

試合終了直前には敵のバック・パスをさらったヴォルフが抜け出してシュートを放つ絶好機があったものの正直すぎて敵GKにセーブされそのまま試合終了。ヴォルフはこれを決めるかどうかでいろんなことが決定的に変わってくる重要なシーンだったが持ってなさを改めてみせつけた。試合としてもスコアは0-2だがそれ以上の実力差を痛感せざるを得ない完敗だった。

シュート数3-9、CK0-1、ポゼッション39-61と数字の上でもほぼ何もさせてもらえなかったことが分かる。チャンスが少ないのならそれを決めきる力がないと戦えない。ポゼッションの中でボールを左右に振り、次第にギャップができてきたところで仕留める敵の攻撃はさすがにレベルが高かった。

ローゼ監督2年目、我々がここまで何を目指して何を積み上げ、それがどこまで実装できたのか、そしてそれでもまだできないことは何か、全力でやってときに何ができ全力でやっても何ができないか、そういうことを知る上でこれ以上はないという貴重な試合であり、チームとして経験しておく必要のある試合だったと考えるしかない。

この積み上げが監督の交替とともに無に帰するのか、それともクラブの財産、文化として幾分かでも継承されて行くのか、その起点になるような厳しいながらも見ずにはいられない試合だった。

個の力でレベルの違いを感じるとともに、戦術面でもここまでしっかり落としこめていればそりゃ強いわという精緻さと決めごとの厳格さと柔軟さ。自陣を固めればいいという考えでは対応しきれない強さを感じた。

ホームで0-2なのでセカンド・レグでは2点差以上の勝利が必要。状況は厳しいがセカンド・レグでどこまでやれるかは何気に楽しみ。退任を巡るゴタゴタはともかくとして、ローゼ監督のそういう手腕は信頼している。

マルコ・ローゼ監督談話：
「我々は絶対的なトップ・チームと試合をし戦った。それはみんなが感じたし見たことだろう。我々は勇気をもって戦おうとしたし、一貫してそれを試みた。前半は何よりあまりにも深みを作ることができず、にも関わらずよく守り、それほど自由にはやらせなかった。我々は一度か二度、深いところまで走ることができたがボールをプレーすることができず、正確ではなさ過ぎた。もっと危険なシーンになり得たはずの動きもいくつかあったと思う。しかしマンチェスター・シティと戦うことは信じられないくらい難しく、非常に多くを守備に割かねばならなかった。失点のシーンでは、クロスを上げさせないよう試みなければならなかった。このようなチームに対しては、ゴールを決めるためには、ひとつひとつのパス、ひとつひとつの走るコース取りを意識しなければならない。今日は残念ながらそうではなかった」

ホフマンのケガが心配だ。

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2021年02月21日 22:43 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【ブンデスリーガ第22節】グラードバッハ 1-2 マインツ

■2021年2月20日(土)　15:30キックオフ
■Borussia-Park

ローゼ監督の今季限りの退任と来季のBVBでの監督就任が発表されたショック後の最初の試合。このところリーグ戦は3試合で勝ち点2しか取れておらず、状況に関わらず平常心でしっかり勝ち点を積み上げないとまずは今季の先行きが危うい。

テュラムとツァカリアはメンバーに復帰したがベンチ・スタート。先発は前節のヴォルフスブルク戦と同じだが、マインツの3バックに対応したかシステムは3-5-2と変化をつけてきた。

ゾマー
ギンター　エルヴェディ　ベンゼバイニ
クラマー
ライナー　ホフマン　ノイハウス　ラツァロ
プレア　シュティンドル
試合はグラードバッハがボールを支配し敵陣で試合を進める時間が長い展開に。しかしマインツの守備は固く、またボールを奪われてカウンターからピンチに陥ることも少なくなく、リスク管理の難しい試合になる。

10分、敵陣からの長いパスを通され、ギンターがこれを捕まえられずフリーでシュートを許し失点。呆気ないシーンだったが明らかに集中を欠いていたように見えた。ギンターはたまにこういうポカをやる。0-1と早い時間帯に先制を許し「またかよ」感パない。

直後の12分、プレアのヘディング・シュートを敵GKがセーブ、このこぼれ球を押しこもうとしたホフマンを敵GKが倒したということでPKの判定となる。このGKのファウル自体がかなり怪しかったが、VARの結果、プレアのシュートの際のホフマンのポジションがオフサイドということでPKは取り消しに。なんじゃそりゃ感の強いシーンだった。

その後もグラードバッハが主導権を握りながら最後のところを攻めあぐねる時間が続いたが、26分、左サイドから切れこんだラツァロが中央に送ったパスをホフマンが落としシュティンドルがダイレクトでシュート、これが決まって1-1の同点に追いつく。

グラードバッハは流れに乗りいくつか逆転機があったが決めきれず、1-1の同点で前半を終えた。追いついたのはいいが序盤に安い失点をするクセは直っておらず、ビハインドからスタートするので試合展開が必然的に余裕のないものになる。全然学んでない。

ローゼ監督は後半からクラマーに代えてツァカリアを投入。中盤の底に推進力が加わったことで動きが出始めるが決定機は多くない。引き続きボールは支配するものの決めきれない展開が続く。

73分、プレアに代えてテュラムを投入、そのままトップに入ったと思う。まとめてエンボロも入れとけばいいのにと思ったが代えどころがないか。さらに81分、ラツァロに代えてヴォルフを投入。ここはエンボロだろと思ったがヴォルフ、なぜか。

グダグダやっているうちに時計は進み、リスクの高い時間帯に。勝ち点1じゃ足りないんだよ4試合で勝ち点3とかあり得ないだろと思ってたら、86分、ゴール前に放りこまれたボールをクリアしきれず、エリア右の角度のないところにこぼれたところを蹴りこまれ1-2。土壇場での失点でその勝ち点1すらも手のひらからこぼれ落ちた。

89分、ライナーに代えてエンボロを投入したが時既に遅しやろ、そんなもん。試合の入りにも終盤の圧力のかけ方にも試合のクローズの仕方にも失敗して情けない敗戦となった。

監督交代をめぐるドタバタがパフォーマンスに影響したかは分からないが、失点シーンはどちらも集中を欠いていたように見え、悔しいというより悲しい試合だった。上位争いから4試合で勝ち点2と急失速し、これやったらもうローゼ監督今辞めてええでくらいの感じ。

今季CLとの厳しい日程もあり不調な時期もあったが何とかここまで頑張ってきたのに、ここにきてブレーキがかかり、監督交代でチームが空中分解するのは本当にもったいない。ここまでの踏ん張り、特に年が明けてからの持ち直しは一時的なカンフルに過ぎなかったのか。バイエルンとBVBに劇的な逆転勝ちを収めたところで息切れしたということか。

ここで監督代えて今季残りを立て直したい。このままシーズン終了までローゼ監督を引っ張る状況ではないと思うが、エバールSDはそのつもりはないようだ。もはや手腕の問題というよりモラルの問題ではないか。こんなんで水曜日のCL、マンチェスター・シティ戦を戦えるのか。

グラードバッハは22試合を終えて勝ち点33（1試合あたり1.50）で8位に転落。CL圏内である4位のフランクフルトとは勝ち点差9と完全に置いて行かれた。5位争いには何とか残っているが、この状態では中位落着がいい線ではないか。本当にいいことのない週末になった。

マルコ・ローゼ監督談話：
「何よりも勝ち点が必要な状況の中で、結果としては我々にとって苦々しい敗戦となった。マインツの最初のシュートでいきなりビハインドを背負うことになった。しかし我々はそれにうまく対応したと思う。ボックスのすぐ手前までは何度もいい形で入りこみたいスペースに入って行った。そして前半のうちに素晴らしいゴールを決めることができた。しかし我々はマインツを深くに押しこみもっとゴールのチャンスを作るだけの徹底した攻撃が十分ではなかった。我々はまたしても2失点を喫し、勝ち点3を持ち帰るためには3点が必要な状況に陥ってしまった。もちろん我々はそうしようとしている。しかし今我々には最後の3分の1に向かう確信と徹底が欠けている。この敗戦は私の責任だ。私の身の振り方に関して今週は大変なバタバタがあった。それでも我々は非常にいい練習をしてきた。選手たちは今日のために多くの準備をした。この結果はもちろん我々が考えていたものではなかった」

ローゼ監督は嫌いではないし人の往来は仕方のないものだと思うが、この状態で彼にチームを任せられるかという問題だと思う。エバールSDがどう判断するのか。

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2021年02月17日 23:03 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【ブンデスリーガ第21節】ヴォルフスブルク 0-0 グラードバッハ

■2021年2月14日(日)　18:00キックオフ
■Volkswagen-Arena (Wolfsburg)

週末の試合をこの時間にやるのはほんまヤメて欲しい。何が悲しくて月曜日の朝5時に起きなければならないのだ。週末ならいくらでも時間あったのに。

ここ2試合で勝ち点1しか取れておらず、上位争いに残って行くには勝ち点3が必須。しかも相手は3位争いの直接の相手であるヴォルフスブルク。タフな試合になる。

前節のケルン戦からは大きくメンバーを入れ替え。前節試合途中で負傷退場したツァカリアは膝のケガで欠場、テュラムも同様に膝に問題があるということでベンチ外に。ツァカリアは心配したような大ケガではなかったようだ。

ゾマー
ライナー　ギンター　エルヴェディ　ベンゼバイニ
クラマー　ノイハウス
ラツァロ　シュティンドル　ホフマン
プレア
試合は立ち上がりからバチバチに強度の高い展開に。互いに素早い切り換えから球際に激しく、縦に速く敵ゴールを目指しに行くが守備の意識も高くつぶし合う時間帯が続く。

最初は拮抗していたが、次第にヴォルフスブルクがボールを支配し、グラードバッハは引っかけたボールからのワンチャンを狙いに行く流れになる。大きなチャンスを作れないままスコアレスで前半を終了

後半に入っても流れは変わらず、グラードバッハはアウェイで苦しい守備戦を戦うことになる。互いに守備が集中できておりグラードバッハはゾマーの好セーブもありゴールを守る。

70分、ラツァロに代えてヴォルフを、80分にはホフマンに代えてエンボロを投入したが奏功せず、結局どちらも状況を打開できないまま0-0の引き分けとなった。

どちらもリスクを取りたくなく守備の意識が高かった分固い試合になってしまった。数字的にもシュート数11-17、CK6-9、ポゼッション46-54と押されていたことが分かる内容で、最後に1点取って勝つパターンかとも思ったがそうはうまく行かなかった。

グラードバッハは21試合を終えて8勝4敗9分で勝ち点33（1試合あたり1.57）、7位は変わらないが3位のフランクフルトとの勝ち点差は6に開き、密集していた3位争いから置いて行かれた。まあ、3試合で勝ち点2しか取れてないのだからムリもない。

シーズンも3分の2ほどが終わり、このあたりからは最終的な順位を見据えた戦いになるはずだが、その前にもたついたのは本当に痛い。この3試合で勝ち点3くらい足りない感じがする。

ここから巻き返したいところだが、ローゼ監督が今季限りでクラブを去り、BVBに移ることがクラブからリリースされた。

以前から報道は出ており監督や選手がより待遇のいいクラブ、より大きな活躍の場を求めてクラブを移ること自体は仕方ないと思うが、ローゼ監督初年でCLを獲得、今季も苦戦しながらも手ごたえを感じていただけにこのタイミングでの辞任は残念だ。

残り試合をどういうモラルで戦うことができるのか、シーズン終了後に選手が欠けないかも気になる。既にチーム内に不和が広がっているとの報道もあるようで、ともかく目の前の試合にはプロとして全力を尽くして欲しい。

マルコ・ローゼ監督談話：
「非常に集中した試合であり、両方のチームがまさに正しくファイトした。どちらのチームもしっかり徹底して守った。攻撃面ではいくつかのチャンスがあったが、上品にやりすぎてしまった。しかしこの相手からスペースを見つけるのは簡単ではない。後から見ればヴォルフスブルクは改めて力を加えてきたが、そこから我々は勝ち点1を得た。もちろん我々はもっとうまくやるべきだったことについて話をすべきだろう。いくつかの局面では我々はあまりに早くボールを失ったし、ひとつかふたつのカウンターをしっかり終えることができなかった。またゲーゲンプレッシングを上手くかわせないこともあちこちであった。しかしそれでも全体とすれば非常に情熱的ないい守備のパフォーマンスはあった」

何か空しくなってきたな～

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2021年02月08日 00:17 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【ブンデスリーガ第20節】グラードバッハ 1-2 ケルン

■2021年2月6日(土)　18:30キックオフ
■Borussia-Park

日曜日の朝に早起きしてスカパーの録画を見た。このやり方だと結果を先に知ってしまうことがないのでいい。映像からはかなり激しい雨かみぞれみたいなものが降る中での試合だったようだ。

前節のウニオン戦は先行されたが何とか追いついての引き分け。混戦の3位グループに踏みとどまってはいるものの、引き分けの次だけにホームでしっかり勝ち点3を上積みしたい。

水曜日のDFBポカールからは大きくメンバーを入れ替えてきた。顔ぶれを見る限りポカールの方が重要性が高かったということか。何があっても休ませてもらえないギンターが不憫だ。

ゾマー
ライナー　ギンター　ヤンチュケ　ヴェント
ノイハウス　ツァカリア
ヘアマン　シュティンドル　ヴォルフ
エンボロ
試合はまたしても序盤の失点から。3分、中盤からの縦パスをDFラインのギャップで受けられ、そのままシュートを打たれる。ボールはライナーに当たって軌道が変わりゴールへ。0-1と先制を許す。ポカールでも開始2分に失点したばかり。いい加減にしろ。

目が覚めて攻勢に出たグラードバッハは16分、左サイドでシュティンドルからのパスを受けたノイハウスが中央に切れこんでシュートを放つと、これが敵DFに二回当たってゴールへ。記録はノイハウスのゴールだが単なるシュートなら止められていたかも。1-1の同点に追いつく。

その後はリスクを嫌い守備を固めるケルンに対しグラードバッハがポゼッションを取る展開になるが、ケルンの球際の意識が高くテンポよくパスをつなぐことができない。互いにフィニッシュに持ちこめないまま中盤でボールが往復する展開のまま前半を終了。

後半開始早々の48分、ツァカリアが負傷しクラマーと交代。膝の下あたりを気にしていたが退場の際は普通に歩いていた。大したケガでなければいいがちょっと不安だ。

55分、ケルンに押しこまれ、自陣深いところでつなごうとしたライナーのパスを引っかけられる。ゾマーが対応したが股を抜かれ、角度のないところからゴールに流しこまれて失点、1-2と再びビハインドを背負う。自陣でもしっかりつなぐという戦術なのだから仕方ないがガックリとダメージの大きい失点。

これを受けてローゼ監督は前線を総替え。ヘアマン、エンボロ、ヴォルフに代えてホフマン、プレア、テュラムを投入。これはちょっとどうなのという気も正直したが選択としてはおかしくない。

グラードバッハは前がかりに攻撃を仕掛けるが、ケルンの守備が固く攻撃の糸口がつかめない。72分、ヴェントに代えてベンゼバイニを投入。さらに前に圧をかける。78分、右サイドから切れこんだホフマンからラスト・パスを受けた中央のシュティンドルがダイレクトで狙うがバーの上に。ほぼ唯一の同点機だったが棒に振った。

終盤はCBまで敵陣に押し上げてのパワー・プレーになるがケルンの守備を崩すことができず、結局1-2での敗戦となった。

2試合続けてビハインドからのキックオフに近いハンディキャップ状態でどうしようもない。1点取ってやっとスタート・ラインなのだからミスが出れば負ける。終盤の失点がなくなったと思ったら立ち上がりかい。何か分かりやすすぎるんちゃうか。

ケルンは守備が固く、ポジショニングもよかったし球際の絡み方もこちらからみてイヤなところを確実に突いてきた。間隙を縫って前にボールを運んでも、ゴール前もしっかり固められていて、フィニッシュにまで持ちこめなかった。

数字を見てもシュート数10-7、CK4-1、ポゼッション65-35となっており、このポゼッションにしてはシュート数が少なすぎ。CK少ないのもバイタルで仕掛けられてないから。持たされて抑えこまれた試合で、失点は別にしてもケルンにしてやられた感が強い。

こういう取りこぼし方してるようではCL圏内は難しい。混戦だけに勝ち点が取れないとあっという間に置いて行かれて、キャッチ・アップするには他のクラブが負けてくれるのを待つしかなくなる。この先の戦いを考えても非常に重く、痛い敗戦だったし、この試合がターニング・ポイントだったと後で振り返ることになる可能性のある試合だった。

悪くない戦いをしているはずなのに、今季このポロポロとミスやら痛恨の失点やら出てくるのは何なんやろね。やはりどこか実戦への落としこみができてない何かがあるんだろうか。CLを戦う疲れなのか、オールコート・フルタイムでのハード・ワーク、集中を強いるスタイルに内在する宿命的な弱点なのか。

グラードバッハはこれで20試合を終了し8勝4敗8分で勝ち点は32のまま、1試合あたりの勝ち点は1.60に下がり、3位との勝ち点差は6と広がってしまった。これ以上の後退はCLどころかEL圏内からも遠ざかることを意味する。踏ん張りどころだ。ていうか全試合踏ん張りどころ。

マルコ・ローゼ監督談話：
「ケルンはダービーではこう戦うべしという試合をし戦った。彼らは球際で我々よりも厳しく、グリップできていた。私の選手たちは120㎞を走ったが、違いを出さなければならない決定的な状況で今日はあまりにしばしば流してしまった。それ以外にもしてはならない失点を2つしてしまった。一つ目は明快に人数も多かったにも関わらず、よく考えた走り方ができなかったために、またしても開始早々に取られてしまった。我々はその後それに上手く対応していたが、2-1になるところではケルンにボールをプレゼントしてしまった。その後は追う立場になったが、シュートで終わるシーンは多くは作れなかった。最後は我々は再びしっかりと圧をかけたが、今日はパフォーマンスがこの試合に勝つには足りなかった。先発メンバーについて言えば、私はベンチにいる選手たちをよく知っているし、彼らとともに働き彼らを信頼している。選手らは練習で非常にいい印象を残した。例えばトニ・ヤンチュケは今日まさにいい試合をしたし彼を起用したことは正当化され得る以上のものだ。選手たちが試合の中で何をすればいいか心得ているという原則を大事にしている。ローテーションしたために負けた訳ではないと思っている。問題は、ケルンが今日我々を上回った落ち着きであったり、我々が彼らにプレゼントしたゴールであったりといった、部分的な事柄にある。我々は試合の前にだいたいにおいて負担を負った状態にある。しかし今日は勝利が重要な状況だったがそれをやり損ねた。ということは我々はどこか他で地合いをよくしなければならない」

長いよ、監督。

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2021年02月04日 21:59 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【DFBポカール3回戦】VfB 1-2 グラードバッハ

■2021年2月3日(水)　20:45キックオフ
■Mercedes-Benz-Arena (Stuttgart)

日本時間では木曜日の未明4:45キックオフ、ふだんなら出勤までにギリ終わらなくて泣く泣く家を出る時間だが、この日は在宅勤務だったので仕事を始める前に試合終了まで見ることができた。これからも在宅勤務をうまく使おう。

DFBポカール3回戦はいよいよ同じ一部のVfBとの試合。例年早いラウンドでの敗退が続いているが、今季はバイエルンが既に敗退していることもあって現実的にタイトルを狙えるチャンスあり。CLもあるので日程はキツいがしっかり勝ち進みたい。

この試合ではジペルをGKに起用（ゾマーはベンチ）した他、週末のウニオン戦ではベンチ・スタートだったノイハウスとシュティンドルが先発に復帰した。ツァカリアとヴォルフがベンチに。

ゾマー
ライナー　ギンター　エルヴェディ　ベンゼバイニ
クラマー　ノイハウス
テュラム　シュティンドル　ホフマン
プレア
試合をいきなり動いた。2分、CKからのこぼれ球を拾われてロング・カウンターを許す。エリアまで行ったところでいったん捕まえたかと思ったが、切れこんでシュートを打たれ0-1と先制されてしまう。早い時間帯の失点本当に情けない。

その後はグラードバッハがボールを支配して同点を狙うが、VfBの守備が固く大きなチャンスは作ることができない。先制したVfBはトーナメントということもあってかリスクを取らず、慎重に試合を運んでいる。

アディショナル・タイム、テュラムが右サイドから中に切れこんでファーにコントロール・シュートを決め、前半終了直前に1-1の同点とする。このタイミングで追いつけたのは大きかったと思う。

後半開始すぐの50分、ライナーのスルー・パスを受けてプレアが右サイドを縦に抜ける。プレアはGKをさらに縦にかわし、角度はなくなったもののここから流しこんでゴール。グラードバッハが2-1と逆転する。

プレアの抜け出しはオフサイドぽく、リプレイでも出ていたように見えたし、実際VARになったが、ギリで出ていなかったという判定になったらしくゴールは認められた。たまにはこういうこともあっていい。

その後はビハインドを背負ったVfBが前に出るのを受ける展開に。何度かチャンスを作られるが敵のシュート・ミスなどもあり失点は免れる。63分、プレアに代えてエンボロを投入、エンボロはそのまま1トップに。

さらに71分にはテュラムに代えてヴェントを投入、エルヴェディを中央に、左にベンゼバイニ、右にギンターを置いた3バックになり、シュティンドルが右にスライドして3-4-3の布陣に。守備時にはヴェントとライナーが両翼に落ちて5バックとなり、逃げ切りを狙うというメッセージか。

終盤も固い展開のまま、VfBは前線にボールを放りこむシーンが多くなる。84分、シュティンドルとホフマンに代えてヴォルフとツァカリアを投入、試合をクローズしに行く。アディショナル・タイムは3分あったが危なげなく抑えきり、そのまま2-1で準々決勝進出

先制を許しながらも前半のうちに追いつき、後半開始早々に逆転してそのまま逃げきった試合。テュラムとプレアの決定力に救われた。シュート数11-15、CK9-2、ポゼッション52-48と数字的には微妙な内容だが、先制されても慌てずに戦ったことが奏功した。

やはりシュティンドルの存在が大きいと感じた試合で、あの位置で気の利いた配球をしてくれる有難さはハンパない。この後またすぐ土曜日に試合があるが、ターン・オーバーは行うのか。CBが手薄な気はするが…。

マルコ・ローゼ監督談話：
「厳しい試合だったがこうなることは試合前から分かっていた。シュトゥットガルトは非常に才能があって若いチームで、高い質とスピードのあるフットボールをしてくる。こうしたチームを相手にしては、特にこんなに早くリードを奪われる状況の中では上手くやるのは難しい。ジラス・ヴァマンギトゥカのプレーの質の高さは知っていたが、それでも我々は我々のうまく行かなかったCKのあとにカウンターを受けてしまった。試合は開始直後からその場に集中しなければならず、我々はそれをあまりうまく実行することができなかったが、我々はそれを修正することができた。ブンデスリーガでバイエルンを抜くことはもはや難しく、チャンピオンズ・リーグでもチャンスを探るもののチャンスは小さいが、ポカールではバイエルンやレバークーゼンといったトップ・チームが既に敗退しており、勝ち抜くごとにゴールが近づいてくる。我々はここでできるだけ長く生き延びていたい。チームが素晴らしいポカールの戦いをしてくれたことには満足している。我々は次のラウンドに進むことができたし、今は次の課題に集中したい」

この日は白ユニのVfBに対して薄緑ではなく黒のサードだった。

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