フットボール・クレイジー

2021年03月28日 21:35 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【ルヴァンカップ第2節】FC東京 2-0 神戸

■2021年3月28日(日)　14:00キックオフ
■味の素スタジアム

雨が降ったりやんだりの微妙な天気だったが試合の間は結局降らなかった。ジムで泳いでから吉野家で昼ごはん食べて味スタに直行した。

初戦徳島に勝って迎える第2節、リーグ戦では今季唯一負けている神戸との試合。神戸はメンバーをかなり入れ替えてきているが、リーグ戦2連勝の勢いを削がないためにもしっかり勝っておきたい。

小川が代表に、田川と渡辺剛がU24代表に招集されて欠場。また規律違反で処分を受けた波多野と安部は先週のリーグ戦に続いてベンチ外となった。負傷退場した渡邊凌もメンバーに名前なし（試合後に中足骨骨折で全治4か月と発表あり）。

児玉
中村拓　岡崎　オマリ　中村帆
三田　森重　東　アダイウトン
髙萩　オリヴェイラ
試合は立ち上がりから東京が積極的にボールを前に運ぶ展開に。神戸はブロックの目が粗く、少ないタッチでボールを動かせばいいところに入りこめる状態。一方、ボールを奪われると縦に速く仕掛けてくるので序盤からややオープンな流れになる。

11分、自陣の右に開いた岡崎から前線に大きくフィード。オリヴェイラがこれを受けて一気に敵DFラインの裏に抜け出し、飛び出したGKを縦にかわしてゴールにボールを流しこみ先制。角度がなくなり簡単なシュートではなかったが難なく決めて東京が1-0とリード。

さらに14分、敵DFラインに髙萩がプレスを敢行、敵のパスが乱れルーズになったところに三田が走りこみ、置き直してシュート。これがゴール右下隅に決まって2-0と追加点を奪う。直接打つかと思ったが冷静にコースを狙った。

その後も東京はハイ・プレスから敵のミスを誘いゴールを狙うが決めきれず、次第に神戸がボールを持つ流れに。東京は4-4-2のブロックを形成し神戸の攻撃をしのぎ、フィニッシュまではもちこませないが、奪ったボールは起点が低く持ち出せない。

42分、右サイドで三田が警告を受ける。現場ではよく分からなかったが、ピッチ外でテーピングを終えたところにボールが来て、許可を受ける前にピッチ・インしてボールにプレーしたということらしい。無許可入りの警告はかつて高橋が受けてたなあ。2-0で前半を終える。

後半から三田に代えてシルバを投入、シルバが左のCHに入り、森重が右CHに、東が右のSHにスライドする。前半の終わりからの流れで神戸がボールを支配、東京は受けに回る時間が長いが、児玉の好セーブもあってゴールは割らせない。

神戸は選手交代で主力を投入、このメリハリのつけ方は怖い。62分、髙萩に代えて永井を投入。永井はそのままオリヴェイラと2トップになる。

63分、左サイドからカット・インしたアダイウトンが敵DFを引きつけてファーにラスト・パス。ここにフリーで走りこんだ中村拓がダイレクトでシュートを放つがバーの上に。初得点の絶好機だったが力が入った。本人も相当悔しがってた。

69分、オリヴェイラとアダイウトンに代えてレアンドロと内田を投入。レアンドロはトップに、内田は左SHに入る。

その後も神戸がボールを持ち、東京がカウンターから追加点を狙う展開が続く。80分、左寄りでFKを得るがレアンドロのキックは壁に当たる。こぼれ球にシルバが詰めるがこれは枠外に。

88分、中村拓に代えて青木を投入、岡崎が右SBにスライドし森重がCBに、青木がCHに入る。アディショナル・タイム中に敵DFが脳震盪で試合が中断したため8分以上を戦ったがゴールを許すことなく試合をクローズ、東京が2-0で公式戦3連勝を飾った。

前プレから敵失を誘い、ワンチャンを決めきって序盤にリード、その後はボールを持たれて受けに回ったものの守りきって完封した。

岡崎、三田、髙萩ら、リーグ戦で出場機会の限られている選手が活躍したのはチームの底上げとして大きな意味があった。リードした後に受けに回る時間が長すぎた感はあり、後半に追加点があればもっと楽に試合を運べたが、守備が破綻しなかったのも進歩。

また、児玉は好セーブだけでなくキックも含め安定したパフォーマンスを披露、また要所を押さえたコーチングも効いていて、林が戻るまでの正GKは普通に児玉がいいと思った。ここ2試合で1失点と結果も出ている。

今季、リーグ戦ではまだクリーン・シートがなく、代表選手と謹慎中の選手が戻る中で今日の結果をどうリーグ戦につなげて行くかがひとつのポイントになるだろう。次の週末は首位の名古屋との直接対決であり、序盤のヤマになる。

これでルヴァンカップは2試合連続完封勝利、勝ち点を6としグループ首位となった。

評点（評点はドイツ式）：
児玉(3)　至近からのシュートをキャッチするなど完封に貢献。
中村拓(4)　守備でも頑張った。シュート惜しかったな～。
岡崎(4)　アシストになったフィードは質が高かった。
オマリ(4)　対人の強さで神戸の速い攻撃を止めた。
中村帆(4)　左サイドで存在感を見せた。攻撃力高かった。
三田(3.5)　ゴールだけでなく果敢にボールにチャレンジした。
森重(4.5)　このフォーメーションなら普通にCBでいい。
東(4)　中盤でハードワーク。奪った後の展開を速く。
アダイウトン(3)　預けると安心感あり。ゴール欲しい。
髙萩(3.5)　この位置でフリーに動くのがいちばん生きる。
オリヴェイラ(3.5)　抜け出しからゴールまで質が高かった。
＝＝＝
シルバ(3.5)　ボール奪取からタメ作る動きが効果的だった。
永井(3.5)　この人が途中から入ってきたら相手はイヤだろう。
内田(4)　どこに使っても気の利いた動きができる。
レアンドロ(4.5)　久しぶりに現場復帰。動きはこれから。
青木(-)　時間短し。もっと出してやって欲しいが…。

オリヴェイラはボールを蹴るときに手が上がれば好調のしるしだって後ろの席の人が言ってた。

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2021年03月22日 23:59 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【ブンデスリーガ第26節】シャルケ 0-3 グラードバッハ

■2021年3月20日(土)　18:30キックオフ
■Veltins-Arena (Gelsenkirchen)

スカパーを録画して日曜日に早起き。シャルケは今季まだ1勝しかしていない最悪の状況だが、公式戦7連敗中の我々も我々も笑ってはいられない。彼らには申し訳ないがここで落とすようだと危機も極まる。踏み台にするのは忍びないが勝つしかない。

週央のCL、マンチェスター・シティ戦からはボランチのツァカリアに代わってクラマーを、トップにエンボロに代えてプレアを先発起用した他は変更なし。おおきくターン・オーバーしてくるかとも思ったがもうそんな余裕はないということか。

ゾマー
ライナー　ギンター　エルヴェディ　ベンゼバイニ
クラマー　ノイハウス
ホフマン　シュティンドル　テュラム
プレア
序盤こそシャルケがハイ・プレスを敢行してファイティング・ポーズを見せたが、徐々にグラードバッハが主導権を握る。

15分、左サイドからドリブルで切れこんだテュラムがゴール・ラインいっぱいのところから折り返し。これはGKに触られるが、こぼれたボールをノイハウスがシュート。さらにこれがブロックされたこぼれ球をシュティンドルが蹴りこみゴール。1-0と先制する。

ゴール・チェックではテュラムのドリブルがゴール・ラインを割っていたのではないかという点をかなり時間をかけてチェックしたがゴールは認められた。斜めから見た時のライン割ったかどうかは判断難しいヤツのひとつ。

先制したことでシャルケはモラルがガタっと落ちた感じ。「ああ、きょうもあかんか～」と声が聞こえるようなイメージでグラードバッハのゲームになる。チャンスも多く作るが絶好機に決めきれず追加点が奪えない。

一方でシャルケもワンチャンからグラードバッハのゴールを脅かすがゾマーのファイン・セーブもあり失点は許さず、1-0で前半を終えた。

後半に入っても流れは変わらず、シャルケは見た目はそこそこプレーできてるようにも見えるが、攻守に渡って淡白で必要なところで踏ん張れてない。こちらとしては与しやすい相手に見える。

63分、ホフマンの右CKに、ライナーがニアに飛びこんでスラしボールはきれいな軌道でゴールへ。2-0とリードを広げる。シャルケの状況を見ればほぼセーフティ・リードにも思える。

さらに72分、プレアが右寄りから放りこんだボールに攻め残っていたエルヴェディが頭で合わせる。ボールは敵GKがセーブ、確保したかに見えたが倒れこんだところでファンブル、これがゴール・ラインを越えオウン・ゴールとなる。これでほぼ試合は決まった。

ローゼ監督は77分にはテュラムに代えてラツァロを、83分にはシュティンドルとホフマンに代えてエンボロとヴォルフを、さらに89分にはノイハウスとライナーに代えてツァカリアをバイヤーを投入、試合はアディショナル・タイムなしで終了し、グラードバッハが1月22日のBVB戦以来のリーグ戦での勝利を挙げた。

内容的にはシュート数21-4、CK7-2、ポゼッション70-30と完全にグラードバッハが試合を掌握。シャルケには申し訳ないが、ボーナス・ステージでちゃんと取るべきものを取った感のある試合だった。

ここ数試合、やっていることはおかしくないはずなのに運というか流れを自ら手放していた感があったが、今日の試合ではようやく歯車が噛み合い、こうやって攻めるという型を再確認できたのが大きな収穫。これを足がかりにシーズン残りを戦いたい。

特にテュラムが積極的に仕掛けていて、これやがなと久しぶりに膝を打った。ノイハウス、ホフマンもよかった。先制点を決めたシュティンドルも素敵だった。ひとりひとりが仕事をした。

最近もういやになって順位表も見ていなかったが、グラードバッハはこれで26試合を終了し9勝8敗9分、勝ち点36（1試合あたり1.38）の10位。EL圏の6位レバークーゼンとは勝ち点差4となり、残り8試合でのキャッチ・アップは可能。

CL圏の4位フランクフルトとは勝ち点差が11あり、ちょっと現実的ではないので、ここから目標を6位に置いて来季に向けた戦いをしなければならない。ローゼ監督の後任についてもいろいろと取りざたされているが、ここにきてシャビ・アロンソの名前が挙がっているようだ。リセットではなくこのチームをできる限り来季に引き継ぎたいが。

マルコ・ローゼ監督談話：
「今日は、ここ数週間見せ続け、言い続けたことを確認できた。連敗が続いている間も何もかもがひどかった訳ではない。この局面でも選手たちは常にポジティブな結果の気配を感じていた。選手たちは、この必ずしも簡単とは言えない試合で、この勝利を今日どうしても望んでいた。我々が非常に徹底できており、この勝利は最終的には妥当なものだと思っている。この結果は選手たちがいいイメージのまま代表試合のブレイクに入ることができるくらいいいものだった。ブレイクの後はホームでフライブルクとの直接対決の機会が待っている。我々がもう一度上を目指すのであれば、もちろんこの試合には勝たなければならない。そのためには我々は自らに厳しくあらねばならない。この試合のあと、いくつかの事柄については批判的に取り組まねばならないが、このいいイメージも持って行きたい」

この試合、敵が青シャツ白パンツだったので、グラードバッハは白シャツ黒パンツ。あの薄緑よりはよっぽどよかった。

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2021年03月21日 21:32 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【Jリーグ第6節】FC東京 2-1 仙台

■2021年3月21日(日)　13:00キックオフ
■味の素スタジアム

朝から雨が降り続いたがピッチは思いの外コンディション悪くない。雨は断続的に降ったりやんだりだが風が強い。調布のサブウェイでサンドイッチを買って味スタへ。開幕ダッシュには失敗したが、前節湘南に逆転勝ち、ホームで連勝し勢いに乗りたい。

週央の試合からはターン・オーバー、児玉が今季初めてリーグ戦先発。波多野、安部、レアンドロがベンチ外に。

児玉
中村帆　渡辺剛　オマリ　小川
三田　森重　東
田川　オリヴェイラ　アダイウトン
東京が序盤から主導権を握る。4分、左CKにオマリがフリーでヘディング・シュートを放つがバーの上。

その後は復調の兆しを見せるオリヴェイラがボールの受け役になり、アダイウトンがスピードと馬力を生かして前線で突破を試みる。前線からのプレスも効き、流れを作るがフィニッシュまではなかなか持ちこめず。

22分、東からのフィードを受けた中村帆が右サイド奥で頭で折り返すとゴール前に飛びこんだ三田が押しこもうとするが敵GKがセーブ。惜しかった。

24分、左からのCKに中央で頭で合わされ失点。0-1と先制を許す。渡辺剛が芝で滑りマークを外してフリーにしてしまった。やや事故っぽい失点。

しかし直後の26分、右サイドに開いた田川が、森重とのワンツーから中央に切れこみエリア手前からシュートを放つとこれがゴール右下隅に決まり1-1の同点に。思い切りのいいミドルが決まり試合を振り出しに戻す。

その後も東京が優位に試合を進める。43分、オリヴェイラが左サイドから東とのワンツーでエリア内に侵入、GKを見ながら流しこんでゴール。2-1と逆転する。前節と似たような試合展開でリードをうばったところで前半終了。

ゴールはともに個人技だがしっかりしたプレスから速い切り替えをやり続けたことでチャンスになった。隙を見て殴るスタイルでリードを奪っている。後半は締めて行きたい。

後半に入っても東京が積極的なプレスからボールを奪い仙台ゴールを脅かす。仙台の攻撃にはブロックを作って対応、大きなチャンスは作らせない。

60分、クロスからシュートを打たれるが小川がブロック。このシーンでVARが介入し、主審はインカムでコミュニケーションの後、オン・フィールド・レビュー（OFR）で確認。小川がブロックした際に上げた腕にボールが当たっているのではないかということのようであり、スタジアムのスクリーンでも問題のシーンが繰り返しリプレイされるがはっきりしない。結局主審はハンドを認めずそのままプレー・オンとなった。

64分、田川に代えて渡邊凌を投入。そのまま右ウィングに入る。さらに71分、三田とアダイウトンに代えて内田と永井を投入、内田はインサイド・ハーフに入り、永井がトップ、オリヴェイラは左ウィングにスライドしたか。

74分、右サイドで内田がボールを奪い、中央へクロス。ニアに走りこんだ渡邊凌がダイレクトで合わせるが枠を外す。これが決まっていれば楽に試合をクローズできたところだったが惜しかった。

6分のアディショナル・タイムに入ったところで渡邊凌が倒れる。特に接触もなかったように見え、筋肉か靭帯系のケガか。そのまま担架で運び出される。

90+2分、敵の右CKに中央で頭で合わされるがオリヴェイラが線上でクリア。危ないシーンだった。その後、退場した渡邊凌に代えてシルバを投入。シルバがインサイド・ハーフに入り内田をウィングに。

終盤は仙台に押しこまれたが何とかしのぎ、2-1の逆転勝ちで2連勝となった。

前節に続いて先制を許したが、前がかりに攻めて前半のうちに逆転、後半は欲しかった追加点が取れなかったがその分守備を踏ん張り、最後は敵のパワー・プレーもしのいで勝ちきった。

ゴールはどちらもファイン・シュートだったが偶発性も高く、まだまだチームとしての戦い方が見えてきたという訳ではないと思うが、前から行って奪ったボールからゴールに迫る、とかそういうレベルでは方向ははっきりしてきたのではないか。

数字的にはシュート数10-6、CK5-4、ポゼッション47-53とやや優勢くらいだが、実際の試合としては東京が主導権を握っており、終盤の反撃を除けば敵の攻撃を散発に抑えたと評価できると思う。

まだ戻しが多いが、前へ前へ付けて行くことができれば迫力は増す。そのためには少ないタッチで正確にパスを出す技術が必要だし、出し手と受け手のイメージの共有、自動性の獲得がなければならない。

結果が出ていれば戦略もそうした煮詰めて行くことができるし修正もできる。何より星勘定として今季はわずかな勝ち点を落とすことが致命的なビハインドになりかねない中で勝ち続けることは必須。形よりも結果を優先させ、その中で勝ち続けるために必要な戦い方を整理して行くという順番だ。

小川のOFRのシーンは家でよく見れば、おそらく小川の足か腰あたりに当たったボールが跳ねて手に当たっているように見え、ノー・ハンドの判定になったのではないかと思う。映像を繰り返し見せておきながら、判断の過程が説明されないのは見ている側からすると「何やったんや」的なフラストレーションが残るケースもあるだろう。

東京はこれで6試合を終えて3勝1敗2分、勝ち点を11（1試合あたり1.83）に伸ばし6位に順位を上げた。首位の川崎との勝ち点差は8だが、川崎が1試合多いことを考えると到達できる最大勝ち点の差は5、2位の名古屋とは同じく7の差がある。これ以上差を広げられないように食らいついて行く必要がある。

今季も昨季同様ACL出場クラブが変則日程となっている他、G大阪がCOVID-19の感染者が出て試合をできておらず、ここまで1試合しかしていないので消化試合数にバラつきが出ている。1試合あたりの勝ち点や、到達できる最大勝ち点といった指標を注意深く確認して立ち位置をよく把握しておかないと状況を見誤る。

来週は国際マッチデーのためルヴァンカップの試合（神戸戦(H)）となり、その後名古屋、川崎と上位との対戦が控えている。まずはここまでの仕上がり具合が試されることになる。楽しみだ。

評点（評点はドイツ式）：
児玉(3)　安定感あった。失点はノーチャン。当面児玉で行きたい。
中村帆(3.5)　クロスの意識高く労を惜しまず上下動した。
渡辺剛(3.5)　失点シーンでは足が滑ったのが残念だった。
オマリ(3)　敵のロング・ボールを跳ね返し続けた。
小川(3)　戦略上重要な役割を果たす。代表おめ。
三田(3.5)　スペース開けず走り続けた。惜しいシュートも。
森重(3)　持てば決定的な働き。そろそろCBに戻して。
東(3.5)　よくボールに絡んだ。前に付けて欲しい。
田川(2.5)　今季覚醒した感あり、行けるところまで行こう。
オリヴェイラ(2.5)　もう心配いらない。推進力も戻った。
アダイウトン(2.5)　早くゴール取らせてやりたい。
＝＝＝
渡邊凌(3.5)　心得た動きで貴重な存在。ケガが心配。
内田(3.5)　気が利いているのでどこでも使える。
永井(3.5)　追いかけまわしが効いていた。
シルバ(-)　時間短し。

安部と波多野が禁止されている会食をしたということで規律違反として今日の試合の出場をサスペンドされていたらしい。こういうことで戦力が欠けるのは致命的な打撃になり得る。自覚を促したい。あとGKはしばらく児玉で行きたい。

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2021年03月19日 12:00 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【UCLラウンド16-2】マンチェスター・シティ 2-0 グラードバッハ

■2021年3月16日(火)　21:00キックオフ
■Puskas Arena (Budapest)

水曜日を在宅勤務にしたので6時ごろ起き出してWOWOWの録画を見た。ファースト・レグを0-2で負けているので、準決勝進出のためには3点以上取って2点差以上で勝つ必要がある。まあ、気楽に行こうや。

ケガでリーグ戦を欠場したベンゼバイニが先発に復帰。ボランチの一角にツァカリアを、トップにはエンボロを先発起用した。

ゾマー
ライナー　ギンター　エルヴェディ　ベンゼバイニ
ツァカリア　ノイハウス
ホフマン　シュティンドル　テュラム
エンボロ
予想されたこととはいえマンチェスターがボールを支配しグラードバッハ陣内を中心に試合を進める展開。グラードバッハはハイ・プレスを試みるがサクサクとボールを運ばれ、奪ったボールもアタッキング・サードにたどり着く前に回収されるしんどい流れ。

早くも12分、エリア手前からのミドルを決められ0-1と先制を許す。さらに18分にはスルー・パスから裏に抜けられ流しこまれて失点、0-2となる。この時点で勝ち抜けには4点が必要になりチ～ンて感じに。

その後はリードを得てマンチェスターがややスロー・ダウンしたか流れは落ち着き、単発のチャンスは作るが余裕なく決めきれない。2点のビハインドで前半を終えた。

後半に入っても流れは変わらず。65分、テュラムとエンボロに代えてプレアとヴォルフを、80分にはシュティンドルに代えてトラオレを投入し、一矢報いようとするが、貴重なチャンスもシュートは枠を捉えられない。

88分にはベンゼバイニとエルヴェディに代えてヴェントとヤンチュケを投入。意図がよく分からないがヴェントは送別の舞台か。結局そのまま試合は終了し0-2での完敗となった。

ファースト・レグに続いて力の差を感じざるを得ない試合。ここを突破できるクラブになりたいが、現状はそれどころではないのは衆知のとおり。冒険はひとまず終わった。

この試合、確かにゴリゴリに押しこまれたけど、実際シュートは10本しか打たれてないし、それなりに守れたってことなのか、2点取ったからその辺で勘弁してもらえたって話なのか、マンチェスターのスタイルがシュート打つことよりゲームをコントロールすることなのか、そこがちょっとよく分からない。

いずれにしてもリーグ戦でまずひとつ勝ちたい以外に取り敢えずの希望はなく、CLのグループステージ突破したクラブのサポの願いが「リーグ戦で1勝」という状況がヤバいと思うわ。

マルコ・ローゼ監督談話：
「我々はこの2試合に向けてもちろん多くの準備をしたが、マンチェスター・シティの現在の状態は非常に強力な対戦相手であり、こうした相手に対しては異次元の困難があるだろうということもはっきりしていたことだ。最初のシュートが入ってしまい、その後すぐに2点目も取られてしまった。選手たちはそれに対してもしっかり対応した。彼らはそれに耐え、耐えたいという意志を示したが、こうした質を備えた相手に対してはタフで難しいことだった。そうなるといつかはもちろん確信や自身が少しずつ失われて行く。ファースト・レグに比べれば、我々はボールを持った時にしっかりと組み立てられ、フィニッシュもできていたが、通してみればそれも少なすぎた」

力負けであり、この試合単体で言うべきことは少ない。リーグで勝ちたい。

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2021年03月17日 23:18 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【Jリーグ第5節】FC東京 3-2 湘南

■2021年3月17日(水)　18:00キックオフ
■味の素スタジアム

先週の神戸戦同様、感染症対策の緊急事態宣言発出下にあって、大規模イベントを午後8時までに終わらせる必要があるため、当初予定より1時間繰り上げて午後6時のキックオフに。この時間だと仕事を終えて駆けつけるのは厳しい。

この1時間繰り上げに感染症対策としてどんな意味があるのか不明だが仕方ない。昼間は春の陽気で暖かかったが、日没とともにグッと冷えこみマジ寒い。ダウンを着て行ってちょうどいいかそれでも寒いくらい。

東京は開幕から4試合で1勝1敗2分ともたついている。タイトルを狙うのであればシーズン序盤といえどこれ以上の足踏みは許されない。全勝の勢いで行くしかなく、毎試合が勝ち点3必須。この試合に勝って勢いをつけたい。

連戦を考慮してかターン・オーバーを実施。主力とサブの入れ替えというよりは、いろんな選手と組み合わせを順番に試している感がある。岡崎が清水からのレンタル・バック後初出場。レアンドロがベンチ外に。

波多野
中村拓　渡辺　岡崎　中村帆
シルバ　森重　東
田川　オリヴェイラ　渡邊凌
東京はハイ・プレスからボールを奪って手数少なく持ち上がる戦い方で試合に入るが、選手を入れ替えているためか連係ミスが散髪、パスがつながらず中盤で取り返されてゴール前まで運ばれるシーンが多い。主導権を握れず激しい中盤での殴り合いに。

一進一退だった27分、右サイドで敵FWにドリブルを仕掛けられ、中村拓が置いて行かれる。エリアに入ったところで渡辺剛が止めるが、こぼれたボールを蹴りこまれて失点、0-1と先制を許す。今季5試合のうち4試合で先制を許しており「あらあら」って感じに。

その後も東京はフィニッシュまで行けない時間が続いたが、37分、森重のパス・カットからパスをつなぎ、オリヴェイラのスルー・パスを受けた渡邊凌がシュート。これは敵GKにセーブされるが、ゴール前にこぼれたボールを田川が押しこみゴール。1-1の同点とする。田川はリーグ戦2ゴール目。いい場所にいた。

さらに40分、シルバからの配球を受けた中村帆が左サイドからクロスを入れると、中央に飛びこんだオリヴェイラが頭で合わせてゴール。2-1と逆転する。前半のシュートは渡邊凌、田川、オリヴェイラのこの3本のみだがしっかり決めてリードを奪い前半を終えた。

後半に入るとリードを得た東京がリスクを気にしながらも前に出て試合を決めに行く。56分、渡邊凌、シルバに代えてアダイウトン、安部を投入。ヤバいシーンは作られるものの、守るときには自陣でしっかりブロックを形成し、攻め急がずに試合を運ぶ。

しかし79分、ゴール前でボールを動かされ、右サイドからの折り返しを中央で合わされて失点、2-2と追いつかれる。本当にガックリ来た。人は揃っているのに敵の動きに対応できず足が止まってしまっている感。

直後、東京は中村拓、田川に代えて小川、内田を投入。すると80分、CKからの流れで敵エリアでの攻防となり、左サイド深くからの小川のクロスに森重が折り返し。これを渡辺剛が頭で押しこみ、一瞬敵GKにセーブされたかに見えたが巻きこんでおりゴールに。3-2と再び勝ち越す。

84分、オリヴェイラに代えて永井を投入。終盤は湘南のパワー・プレーに押しこまれ自陣で苦しいクリアを余儀なくされるが何とかしのぎ、そのまま3-2で勝ちきった。

先制され、逆転しても追いつかれる厳しい展開だったが、2点取られたものの3点取って勝ったという試合。内容的には課題は山ほどあるが、先制されても追いつかれても諦めずに勝ち点3をもぎ取ったという点では今の東京に必要な試合だったと思う。

特に前半にはパスのズレ、ミスなど連係不足のプレーが散見され、ムダにバタバタした感は免れない。結果として点は取れたが、失点の多さ（開幕5試合で9）、特に簡単に先制されてしまうところなど、課題は引き続き残った。

内容的にはシュート数11-5、CK4-6、ポゼッション47-53と拮抗した戦いであり、敵の精度の低さに救われたものの相手が違っていれば失点モノのシーンも少なくなかった。どちらに転んでもおかしくない試合だったが、それを勝ちきったところに意味がある。

考えてみれば東京は好調だった一昨年にも完全に試合を支配し相手を圧倒して勝つというようなフットボールをしていたわけではない。今日のような拮抗した試合を、粘り強く、我慢強くひとつずつ拾っていった集積がシーズン2位だった訳だ。

この先もこういう試合を地道に拾いながら、再現性の高い勝ちパターンを構築して行かなければならない。結果を先行させることが必須で、そこから内容につなげて行くイメージでなければ空中分解するだろう。その足がかりとなる勝利だったが、内容はまだまだこれからだ。

これで東京は5試合を終えて2勝1敗2分けで勝ち点8（1試合あたり1.60）となり7位に浮上。首位川崎は1試合先行しているが見かけ上の勝ち点差は8、到達できる最大勝ち点では5差と、自力で巻き返せる圏内に入った。

全勝ペースからいくつ勝ち点を落とすかがタイトルの分かれ目になりそうな厳しいシーズンだが、ここから勝利を積み重ねて行かなければならない。

評点（評点はドイツ式）：
波多野(4)　ファイン・セーブもあったが微妙なパンチングも。
中村拓(5)　守備も頑張ったが右サイドから敵の侵入を許した。
渡辺剛(4.5)　ゴールはあったが失点シーンでは守備を統率できず。
岡崎(5)　何かとしんどかった。
中村帆(4.5)　アシストのクロスは素晴らしかった。
シルバ(4)　ときどきどっか行っちゃうのが怖い。
森重(3.5)　鋭角的なパス出し一発で局面打開するのヤバい。
東(4)　前狙えるのに戻したシーン結構あったよね。
田川(3)　好調を維持。押しこみができるのはFWの証明。
オリヴェイラ(3)　ボール持ってゴリゴリ行く強さが復活。
渡邊凌(3)　田川との組み合わせ面白い。もっと見たい。
＝＝＝
アダイウトン(3)　今季すごく調子いい。ゴール取らせたい。
安部(4)　隙間埋めた。
内田(-)　時間短し。
小川(-)　時間短し。
永井(-)　時間短し。

どっちもファースト・ユニでやる試合ってアガるよな～。あと相変わらず水まき過ぎ。だれが何のためにあんなに水まいてんの?

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2021年03月15日 22:07 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【ブンデスリーガ第25節】アウグスブルク 3-1 グラードバッハ

■2021年3月12日(金)　20:30キックオフ
■WWK-Arena (Augsburg)

日本時間では土曜日未明の試合。スカパーを録画して嵐の土曜日に早起きして見た。このところ公式戦5連敗、リーグ戦も6試合勝利がない（4敗2分）。もうタイトルもCLも遠くに見えなくなったが、このままではマズい。アウェイだが勝たねばならない。

ケガで欠場のベンゼバイニに代わって今季限りでクラブを去ることが報じられたヴェントが先発、シュティンドルとホフマンも先発に復帰した。

ゾマー
ライナー　ギンター　エルヴェディ　ヴェント
ホフマン　ノイハウス
ラツァロ　シュティンドル　テュラム
プレア
試合はグラードバッハが圧倒的にボールを支配、敵陣で試合を進める。シュート・シーンも少なくないが、敵GKの好セーブもあって先制点がなかなか奪えない。一方でアウグスブルクは自陣から出ることができず、リスクがほぼない中で時間が過ぎて行く。

38分、テュラムがエリア内でファウルを受けPKを獲得。これをシュティンドルが蹴ったがボールはゴール左に外れてしまう。チームがうまく行かないのでPKにもプレッシャーがあったか。これを決められなかったことで流れがおかしくなってしまう。

前半は押しこみながらもスコアレスで終了。先行きに不安を感じさせるパターンだ。

すると案の定52分、右CKからニアで合わされボールがそのままネットに吸いこまれる。0-1と先制を許し追う立場に。もうこんなんばっかりやわ。

その後はグラードバッハが同点を狙って攻撃を仕掛ける展開に。チャンスは作るものの決めきれない。ようやく68分、ゴール正面でのこぼれ球を拾ったノイハウスがエリア内からシュート、これがゴールの右下隅に決まり1-1の同点となる。

しかし76分、ゴール前でクリアしきれなかったボールが敵FWの足許にこぼれ、これを蹴りこまれて再び1-2に。直後の78分、ヴェントとテュラムに代えてヘアマンとエンボロを投入。ラツァロが左SBにスライドする。

グラードバッハは再びゴールを狙いに行くが決められず。すると89分、前がかりになった裏を突かれカウンターから最後は敵FWとゾマーの一対一を決められて1-3となり試合終了。リーグ戦4連敗となった。

入りは悪くなかったが、シュート数26-10、CK10-1、ポゼッション65-35と圧倒的に主導権を握りながら、再三のチャンスに決められず、PKを決められなかったことでコントロールを失った。先制され、一度は追いついたものの、そこでサクッと勝ち越されてもう試合は戻ってこなかった。

もう何やっても勝てる感がないのがすごい。何なんやろ、これ。シャルケを見て安心するくらいしかできない。

やっていること自体がそんなにおかしい訳ではないだけに修正は難しいが、愚直にやり続けるしか手はない。この戦績では、仮に監督の去就をめぐるごたごたがなかったとしても普通に監督解任だろうと思うが、エバールSDはそのつもりはなさそうだ。

グラードバッハは25試合を終えたが、戦績は8勝8敗9分で勝ち点33のまま変わらず、1試合あたり勝ち点は1.32となり順位は10位のまま。もう本当に後がなく、この不振がごたごたに端を発しているかは何とも難しい面もあるが無関係ではないだろう。

サポの一部が過激化しているようでエバールSDも神経をとがらせている。剣呑な状況になってしまった。火曜日にはCLのマンチェスター・シティ戦セカンド・レグがある。この試合が終わればもしかしたら動きがあるかもしれないと思っている。と思ってたらアウェイで勝ち上がったりして。

マルコ・ローゼ監督談話：
「今は何のポジティブな結果も得られていない。選手たちは極端なまでに多くを投じ、ここアウグスブルクでもたくさんのエネルギーで試合に臨んでくれた。しかし最後には我々はゴールを決めることができず、失点を喫してしまった。その結果、我々はかなり長い間何の結果も得られていない。前半はFCAは一つのチャンスを除いて何もできていなかったし、後半になってセット・プレーから失点をしてしまったが落ち着きを失くすことはなかった。我々は同点に追いついた後、2点目をとるためにプレーしたが、そこで手痛い一撃を受けてしまった。それ以外は選手たちは安定して戦っていたしプレーできる喜びが効いていた。今は非常に厳しい局面にある」

この日はあのパッとしない薄緑色のユニ。まあ、もうユニどころじゃないけど。

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2021年03月14日 22:05 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【Jリーグ第4節】大分 1-1 FC東京

■2021年3月14日(日)　15:00キックオフ
■昭和電工ドーム大分

日曜午後のアウェイ、家でゆっくりDAZN観戦した。リーグ戦はここまで1勝1敗1分。まだまだシーズン序盤とはいえ、タイトルを目指す以上はこれ以上上位から置いて行かれるのは厳しい。アウェイだがしっかり勝ち点を積み上げなければならない。

7連戦のさ中ということもありリーグ戦ではあるがメンバーをターン・オーバー。森重、渡辺剛、東らをメンバー外とし、蓮川、渡邊凌、青木ら新加入選手がリーグ戦初先発。

波多野
中村拓　蓮川　オマリ　小川
三田　青木　安部
渡邊凌　オリヴェイラ　アダイウトン
立ち上がりこそゴール前に展開されシュートを浴びた（枠外）が、その後は東京がボールを支配、前プレを敢行してセカンド・ボールを拾いながら大分陣内で試合を進める。

大分にほぼ攻撃の糸口を与えず、アダイウトン、オリヴェイラを中心に裏で勝負するシーンが多いが、大分は5バックでブロックをセット、フィニッシュまではなかなか行き着けない。

21分、右サイドから渡邊凌がクロスを入れ、オリヴェイラが中央で頭で合わせるがGKにセーブされる。これが東京のファースト・シュートとなる。

28分、アダイウトンの落としを受けてオリヴェイラが左サイドを裏抜け、ここからクロスを供給すると、渡邊凌が中央で頭で合わせてゴール。1-0と先制する。渡邊凌は移籍後初ゴール。

その後も東京が試合をコントロール、チャンスも作られたものの大分のシュート精度の低さにも助けられて1-0で前半を終えた。押し気味に試合を進め先制したがセーフティ・リードではない。リスクをコントロールしながら追加点を狙いたい。

東京は後半からオリヴェイラと渡邊凌を2トップにし、右SHに三田、左SHにアダイウトン、ボランチに青木と安部を配した4-4-2に。流れは大きくは変わらず。

59分、渡邊凌に代えて髙萩を投入、髙萩はそのままトップの位置に入る。東京は前半のハイプレスの疲れが出たか徐々にペースダウン、試合は次第にオープンになり、ボールの行き来が激しくなってくる。東京は試合の流れをコントロールできなくなる。

72分、アダイウトンと青木に代えてレアンドロとシルバを投入。この辺から東京の選手の立ち位置がはっきりしなくなり、局面に応じて柔軟に位置を変えていると言えば聞こえはいいが、運動量が落ちて守備の約束ごとが適当になった感あり。

すると76分、敵のロング・ボールをエリア内で受けて落とされる。安部が触ったもののコントロールできず、敵FWがこれを流しこんでゴール、1-1の同点になってしまう。

81分、中村拓とオリヴェイラに代えて中村帆と永井を投入、突き放しにかかるが、長いボールを裏めがけて放りこむ単調な攻撃に終始して大分の守備を崩せず、結局1-1の引き分けとなった。

敵を圧倒し先制したところまではよかったが、選手交代で試合をクローズすることができず、逆に終盤の敵の反撃に遭って流れを手放した。開幕からリーグ戦4試合連続となる失点で勝ち点2が手の中からこぼれた試合だった。

青木のアンカーが機能し、中盤の抑えが効いていたように見えたが、シルバとレアンドロの投入あたりから全体に重心が高くなりすぎ、落ち着かせどころがなくなってしまった。青木や中村拓を下げた意図がよく分からず、采配に疑問が残った試合。

昨季からずっと落ち着かない中盤の構成の問題がこの試合でも綻びの原因になった感があり、アンカーがどうかというよりも、誰にどんな役割を期待するのかがはっきりせず、敵の攻撃を迎え撃つ約束ごとが2019年よりもルーズになっている感は昨季と同じ。

今日のような得点パターンなら、普通に4-4-2で守備のブロックをかっちりハメこみながら、前はファスト・ブレイクや個で勝負できる選手にお任せがベースでも形になるような気がするし、その方がいろいろやりやすいのではないかと思った。

これで東京は開幕から4試合で1勝1敗2分で勝ち点5（1試合あたり1.25）。まだシーズン序盤だが、昨季83という規格外の勝ち点で圧倒的に優勝した川崎が今季も開幕から5連勝していることを考えると、今季も優勝ラインはかなり高いことが予想され、4試合で既に勝ち点7をロスしたことはタイトルを狙う上では大きなビハインドだ。これ以上の取りこぼしは許されない。

例年なら序盤のもたつきをシーズンを通して取り返すことは不可能ではないし、この時点でそこまで焦ることもなかったが、落とした勝ち点がそのまま首位との差になってしまう今季の状況を見れば、タイトルを口にする以上ここまでの戦績は深刻に受け止める必要がある。

もちろんまだ何も終わった訳ではないし、失った勝ち点が戻ってくる訳ではないのでここからどう戦うかを考えるしかないが、森重とともにシャーレを掲げるということがそれくらい厳しい戦いなのだという覚悟はしておかなければならない。

この後も中2日で湘南戦、さらに中3日で仙台戦（いずれもホーム）と試合は続く。ディテールにこだわり結果を出し続けないと我々が欲しいものは手に入らない。試合内容そのものがそこまで悪かった訳でもないが、個々の局面よりもいちばん大きな全体が噛み合ってない感が払拭できないし、内容が悪くないのに勝てないのが実は一番深刻な気もする。

今日は青木の他にも蓮川がデビュー戦としては満点に近いパフォーマンスを見せたり、渡邊凌が序盤は全然ボールに触れてなかったのにゴールで存在感を見せたり、オリヴェイラが徐々に復調していたり、いい材料はいくつもある。これらを勝利という結果に向けて統合するべき監督の手腕が問われている。

評点（評点はドイツ式）：
波多野(4)　守備が安定しないときはGKを替えてみるのも選択肢。
中村拓(4)　破綻はなかったが彼にしかない面白みもなかった。
蓮川(3.5)　最終ラインで強さを見せ計算できることを示した。
オマリ(4)　いつの間にか頼りになる存在に。強さを見せた。
小川(3.5)　攻撃の起点としての役割大きい。主力の貫録出てきた。
三田(3.5)　ハードワークをこなして最後バテた。ゴール欲しい。
青木(3.5)　前半はアンカーの手本を示した。もっと見たい。
安部(4)　代え難い選手だがさすがにちょっとお疲れでは。
渡邊凌(3.5)　ゴールは技術の高いもの。勢いに乗って行きたい。
オリヴェイラ(4)　ボールが足に付くようになって復調の兆し。
アダイウトン(3)　好調を維持。そろそろゴールをお願いしたい。
＝＝＝
髙萩(4)　プレーが安定せず。髙萩をもっと見たい。
レアンドロ(4)　限られた時間で決定的な働きできず。
シルバ(4.5)　動き過ぎて混乱を招いた感あった。
中村帆(-)　時間短し。
永井(-)　時間短し。

水曜日18時キックオフの試合が続くので水曜日の在宅勤務が多くなってる。

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2021年03月10日 23:46 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【Jリーグ第3節】FC東京 2-3 神戸

■2021年3月10日(水)　18:00キックオフ
■味の素スタジアム

昼間はいい天気で暖かかったが風が強く、日が沈むと気温も下がって寒い夜に。ヒートテックとダウンを着こんで味スタに出かけたがそれでも寒かった。もともと19時キックオフ予定の試合だったが感染症対策で緊急事態宣言が出ているため18時に繰り上げ。

開幕からリーグ戦1勝1分、カップ戦を合わせれば公式戦2連勝中。ホームでしっかり勝ち点を積み上げ開幕ダッシュで後れをとらないようにしたい。

土曜日のC大阪戦から中3日の連戦となるが、大きなメンバーの変更はなし。オリヴェイラがベンチ・スタートになってアダイウトンが先発したことと、森重がスタートからアンカーとなりシルバがベンチ外となったことが大きな変化。

波多野
中村帆　渡辺剛　オマリ　小川
東　森重　安部
田川　アダイウトン　レアンドロ
序盤は神戸のハイプレスに押され自陣で守備に追われる展開に。早くも5分、左サイドを突破されシュートを打たれる。これは波多野がセーブしたものの、こぼれ球をクリアしようと中村帆が蹴ったボールがオマリに背中に当たってゴール正面にこぼれ、これをつながれてシュートを決められる。立ち上がりに0-1と先制を許し苦しい戦いを強いられることになる。

その後も果敢にプレスを試みる神戸に対し、東京はレアンドロ、アダイウトンを経由してボールを前に運ぼうとするが単発。アンカーの森重にボールが入ればいいパスが前線に出るが、なかなかその形を作れず苦戦する。

15分、アダイウトンが左サイドを持ち上がってシュートを放つが敵GKがセーブ、さらにこぼれ球に田川が詰めるがGKに対応されて打ちきれず。田川はGKとDFに挟まれて後ろから突き飛ばされたようにも見えたが笛は鳴らず。

31分、森重のフィードに抜け出した田川がボールを収め中央からシュートを放つがGKにセーブされる。直後、敵陣でのボール奪取からレアンドロがアダイウトンにラスト・パス、これを受けてアダイウトンがゴール正面からシュートを放つが外れる。

チャンスは作ったものの決めきれず、0-1で前半を終える。開始直後の失点がもったいない。とにかく寒くてあまり深く物事を考えられない。「頑張ろう」くらいしか頭に浮かばない。

後半から東京はシステムを変更、森重と東がダブル・ボランチを形成し、右SHに田川、左SHにアダイウトン、安部がレアンドロとともに2トップの一角に入る4-4-2となる。最初は安部が何でこんな高いところにいるのかと思ったがそういう変更だったようだ。

54分、東と田川に代えて三田とオリヴェイラを入れる。オリヴェイラをトップに置くのかと思いきや、安部を前に残したままオリヴェイラは右SHに入る。三田は森重とともにボランチ。

試合は徐々にオープンになる。57分、カウンターからオリヴェイラがクロスを入れると、いったんは敵に対応されたもののアダイウトンがこぼれ球を拾ってシュート。これは枠を外れる。

東京は前に出ようとするが神戸の展開も早くボールの往復が激しくなる。65分、右サイドからクロスを入れられる。敵FWはこれに合わせきれなかったが、当たったボールがゴール前に転がり、敵FWにゴール至近で拾われてそのままシュートされる。これが決まり0-2に。選手交代で前に出始めたところだっただけにチーンという感じの失点。

71分、中村帆とレアンドロに代えて中村拓と永井を投入。すると74分、アダイウトンのスルー・パスを受けたオリヴェイラがカウンターで持ち上がり、敵GKを縦に抜いて角度のないところから流しこみゴール。オリヴェイラの今季初ゴールで1-2と1点差に。

さらに77分、オマリからのフィードを受けたアダイウトンが左サイドを持ち上がり、切れこんでシュートを放つ。これはGKにセーブされたが、こぼれ球を永井がダイレクトで蹴りこんでゴール、2-2の同点に追いつく。

78分には永井の落としを受けたオリヴェイラが左からゴール方向にドリブル、丁寧にシュートを放ったがボールはファーに流れてしまう。ファーには三田も並走していたが押しこめず。ここで一気に逆転できなかったのは痛かった。

すると85分、右サイドからのクロスを跳ね返すが敵FWに拾われミドル・シュートを打たれる。これはポストに当たったがこぼれ球を再び蹴りこまれ失点、2-3と再びリードを許す。これはガックリ来た。

それでも東京は諦めず、アディショナル・タイムには左CKがファーにこぼれたところでアダイウトンがオーバーヘッド・キックを試みるがシュートは敵GKがキャッチ。試合はそのまま2-3で終了。東京は今季初めての敗戦となった。

早い時間帯に先制を許し、その後は攻めても決めきれない展開。後半には選手交代で流れを変えようとしたところで追加点を奪われ厳しい状況になったが、試合がオープンになるとともに2点を返していったんは追いついた。しかし終盤に再び勝ち越され、最後まで戦ったが再度追いつく時間と力は残っていなかった。

2点取って勝てないのは守備の問題で、どの失点も対応のしようもなく実力で上回られたというよりは自陣ゴール前でムダにバタバタして押しこまれた感の大きいもの。2試合で5失点は多すぎで、偶然とかアクシデントで済まされる話ではないし、修正が必要だ。

シュート数13-10、CK6-0、ポゼッション51-49とほぼ互角の戦い。押しこむ時間帯もあったが長いボール一本でシュートまで行かれ胸をなでおろすシーンも少なくなく、どちらに転がってもおかしくなかった試合。

流れとしては、追いついてスタジアム全体が押せ押せになっていた時間帯にそのまま逆転して試合をこっちに引っ張りこまなければならなかった。ここが決めきれず、再び流れを手放したことで土曜日とは逆の結果が待っていた。

シーズン序盤とはいえこの1敗は大きい。貴重な負け試合なのでここから十分に課題と気づきを拾わなければならない。ダブル・ボランチにするなら森重を最終ラインに戻し、東と三田、東と青木などを試してもよかったのではないか。

今日はゴールはなかったが田川が元気でコンディションよさそうなのが嬉しい。後半出てくるのが反則レベルの永井、オリヴェイラにそれぞれゴールが生まれたのもよかったが、後半毎試合オープンにしてバクチのような勝負を懸けるのは本当は避けたい。

まだまだチームとしてどう戦うかは定まっておらず、試合をこなしながら形を固めて行くのは結果が先行して初めてできること。この敗戦を連戦の中でどう消化して行くか、最初の敗戦の後だけに次が問われる。

東京は3試合を終えて1勝1敗1分の勝ち点4（1試合あたり1.33）で9位、1試合先行している首位の川崎とは既に勝ち点差8。まだ順位とかどうでもいいが、かなりのハイペースというか全勝ペースで行かないと、タイトルどころか川崎への挑戦権すら得られない。

評点（評点はドイツ式）：
波多野(5)　キックオフ前に三方向にきちんと礼をしたのが好印象。
中村帆(5)　2試合続けての失点関与で試練の時。乗り越えるべき壁。
渡辺剛(5)　最終ラインを落ち着けられず。個の強さ以上の何かを。
オマリ(5)　対人の強さは見せたが押しこまれてバタバタした。
小川(4.5)　攻撃時の起点、退避点になってボールによく触った。
東(4)　骨惜しみしない運動量で攻守にわたりカバーした。
森重(4)　ボールを持てば決定的なパスを出したが回数は少なかった。
安部(3.5)　ボールを回収し続けた。後半はトップに。
田川(3)　好調を維持。シュートは決めたかったが可能性は感じた。
アダイウトン(2.5)　ゴールはなかったがあらゆるチャンスに絡んだ。
レアンドロ(3.5)　持ち過ぎとチャンスが紙一重なのが面白い。
＝＝＝
三田(3.5)　好調。スタメンで見たい。
オリヴェイラ(3)　ゴールシーンに復活の兆しを見た。
永井(3)　いい位置にいたのは常に動いているから。
中村拓(4)　面白いのでそのままでいい。

どちらに転んでもおかしくない試合だったからこそ勝ちたかったし、せめて勝ち点1が必要だった。

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2021年03月08日 00:25 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【ブンデスリーガ第24節】グラードバッハ 0-1 レバークーゼン

■2021年3月6日(土)　15:30キックオフ
■Borussia-Park

何かもう負け続けててだんだん無感動になってるんですけど、ポカールのBVB戦がちょっと勇気の持てる内容だったんでもしかしたら何とかなるかもしれんて感じでリアルタイム観戦。順位とか星勘定とかもどうでもよくなってきた。どうせELもしんどいし、降格せんかったらそれでええわ。

メンバーは以下の通り。ホフマンとクラマーがケガで離脱、シュティンドルが警告累積で有給休暇。

ゾマー
ライナー　ギンター　エルヴェディ　ベンゼバイニ
ラツァロ　ツァカリア　ノイハウス　テュラム
プレア　ヴォルフ
レバークーゼンも調子が悪くパッとしない同士の対戦。ある意味どっちも必死ではあるが、うまく行ってないチームということもあってミスが出たり精度を欠いたりしてどちらも決めきれない。序盤はレバークーゼンが主導権を握る。

グラードバッハもチャンスは作るが最後は敵の守備に引っかかりゴールは遠い。一方でヤバいシーンは例によって最終兵器ゾマーとあとは敵の力みで何とかしのぐ。前半の終わりがたからは流れを呼びこむがスコアレスで前半終了。

後半もグラードバッハが敵陣に入りこみゴールに迫る時間帯はあるが攻めきれず。70分、プレアに代えてエンボロを投入。

しかし77分、カウンターから抜け出しを許し、ゾマーと一対一でシュートを放たれる。これはゾマーが腕一本でセーブしたがボールが正面にこぼれ、これを押しこまれて失点、0-1と先制を許す。似たようなシーンはここまでもあったがさすがにゾマーも全部は止められない。何度もこういう状況がある時点でムリ。

81分、ラツァロとテュラムに代えてトラオレとヘアマンを投入。トラオレが左、ヘアマンが右に入る。その後もあと一歩くらいまでは行くものの押しこみきれず、0-1で惜敗となった。

シュート数8-13、CK7-8、ポゼッション42-58と数字はレバークーゼン優位だが、内容的には互角。それだけにそういう競り合いを落としたことが厳しい。内容的に何も見るべきものがなかった訳ではないが、何より結果が必要な試合で結果が出せなかったことは深刻だ。

もう何連敗だか数えてないし順位表も見てないんだけど、これは普通に監督交代の状況なのではないか。このまま流すにはシーズン残りはまだ10試合と長く、ズルズル行くのか何かを変えるのか考えるべき時期に来ている（ていうか既に遅い）。

マルコ・ローゼ監督談話：
「我々は火曜日にポカールでBVBに0-1で負けたばかりだった。それは負けなければならないような試合でもなかった。我々が対戦したレバークーゼンは、我々にいくつかの厳しい要求を突きつけるチームであり、我々は球際でうまく戦えていなかった。こういうときに平常心を失ってしまうことがこれまでもあったが、今日我々はそれをしっかり保っていた。しかし我々は非常に厳しい課題を抱えている。最も大きな課題は、次の試合に進むことと平常心と信頼を守り続けることだ。私は監督として経験もなければならないし先に立たなければならない。試合の中で我々の方に流れを変えることのできる状況はいくつもあった。しかし我々はまたしてもポジティブな結果を出すことができなかった。これは苦々しいことだ。次の金曜日までに力を改めて結集し、気力を奮い立たせ、課題に取り組むことが必要だ」

そこそこ来てたシーズンが急にガクっとなるのはほんと厳しい。なんなん、これ。

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2021年03月06日 21:21 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【Jリーグ第2節】FC東京 3-2 C大阪

■2021年3月6日(土)　14:00キックオフ
■味の素スタジアム

リーグ戦ホーム開幕戦。雲が多いが気温は高く暖かい。指定席なのでのんびり味スタに向かった。

開幕戦をアウェイで引き分け、リーグ戦初勝利を狙う。厳しい相手だがタイトルを目指す以上はまず1勝が必要。開幕戦はリズムが出ず、週央のルヴァンカップも勝ちはしたものの内容はカツカツ。流れを手放さないよう結果を出しつつ内容をよくしてゆきたい。

開幕戦からは渡邊凌に代えて田川が右ウィングで先発。戦前の予想ではシルバがアンカーと見られていたが、東をアンカーに置いてシルバはインサイド・ハーフ起用。青木、髙萩はベンチ外。

波多野
中村帆　渡辺剛　森重　小川
シルバ　東　安部
田川　オリヴェイラ　レアンドロ
試合は立ち上がりから大阪がボールを持ち東京陣内で試合を進める展開になる。9分、右寄りで得たFKをレアンドロが蹴り、森重が頭で合わせるがボールはバーを越える。東京のファースト・シュート。

14分、バックパスを敵にカットされ、左サイドからクロスを上げられる。ニアに飛びこんだ敵FWがわずかに触れたとのことだが、見た目はほぼそのままゴールにイン。誰かが触るかと見送ってしまった感。0-1と先制を許す。

その後も東京は攻撃が機能せず、いい時ならオリヴェイラのところでタメができ、そこから前に運ぶことができているが、そこが機能しないので攻撃がつながって行かない。チャンスはFKなど散発にとどまる。

飲水タイムが終わり30分を過ぎたあたりからようやくリスクを取って前に出ようとする動きが出始める。アグレッシブな守備から奪ったボールを切り換え早く前へ、前へと付けることでリズムが出始める。

35分、敵陣でのパス交換から最後はレアンドロがエリア手前からシュートを放つがバーの上。43分にはオリヴェイラの落としに右サイドから走りこんだ中村帆がフリーでシュートするがこれも枠を捉えられず。流れを呼びこんだところで前半終了。

長谷川監督は後半からシルバに代えてオマリを投入、森重がアンカーに上がり東がインサイド・ハーフに。前半からの流れに勢いが出て東京が主導権を握る。森重が中央で時間を作りながら左右に配球することで東京の攻撃の時間が長くなる。

小川が50分、52分に立て続けにシュートするなどチャンスを作ったが流れからは得点できない中、54分、敵DFからのバックパスを敵GKが足元でコントロールできず、後ろに流れたところに田川が詰めてこれをゴールに押しこみ1-1の同点に。ミスがらみだがしっかりGKに詰めきれいにボールだけをヒットした田川のファイン・プレーだった。

ところが58分、左サイドをえぐられ、そこからの戻しのパスにエリア外から強烈なミドルを突き刺されて、あっという間に1-2と再びビハインドを背負う。正直ちょっと諦めかけた。これを受けて59分、田川に代えアダイウトンを投入。アダイウトンがトップに入り、オリヴェイラが右ウィング。

徐々にオープンになる流れの中で、東京は引き続きリスクを取って前にボールを付ける戦いを続ける。69分、安部がエリア手前中央、ゴールまで20メートルほどのでファウルを受けFKを獲得、71分、レアンドロがこれをゴール右下隅に決めて2-2と再び同点に。GKノー・チャンスの素晴らしいFKだった。

72分、東とオリヴェイラに代えて三田と永井を投入、永井をトップにしてアダイウトンは左に、レアンドロが右にスライド。その後は東京が圧を強め、大阪ゴール前でのシーンが増える。

83分、アダイウトンのドリブルからのクロスに永井が頭で合わせるが敵GKがセーブ、こぼれ球を至近距離からレアンドロが蹴りこもうとするが敵DFにブロックされてゴールならず。これは椅子から腰が浮いたシーン。

90分にはアダイウトンが左サイドから切れこんでシュートを放つがGK正面。もう少しのところまで来ている感はあるが、残すは4分のアディショナル・タイムだけとなる。

アディショナル・タイム、アダイウトンが左サイドから仕掛け、エリアに入ろうとしたところを敵DFに倒されて深いところでFKを得る。レアンドロがこれを蹴ると、ニアに飛びこんだ森重がボールに触りそのままゴールにイン。土壇場で3-2と逆転に成功する。

直後にレアンドロに代えて渡邊凌を投入、試合はそのまま3-2で終了し、東京が劇的な逆転勝利で勝ち点3を得た。

前半は攻撃の手がかりがつかめず先制を許したが、飲水タイムを経て徐々にリズムに乗り、後半森重をアンカーにしたことでその流れが加速、敵のミスがらみではあったが同点に追いついた。その後、再び勝ち越されたがレアンドロのFKで改めて追いつき、アディショナル・タイムに再びレアンドロのFKから森重の頭で逆転、諦めかけたオレが悪かった。

森重のアンカー起用が即効薬として効いた感が大きく、中盤の底でボールが落ち着くことで攻撃に厚みと余裕ができ、敵陣での時間を増やせたことでゴールも生まれたように思える。これがアンカー・システムの本来の狙いだと思うし、このポジションに誰を置くか極めて重要なのは分かったが、それが前節試したシルバや今日の前半を任せた東ではないこともまたはっきりしている。

適任者がいないなら素直に4-4-2でしっかりしたブロック形成からのファスト・ブレイクに懸けるシンプルな戦術の方がよほどいいようにも思う。森重にアンカー適性があるのは間違いないが、彼のスタミナや最終ラインを誰に任せるかを考えると、90分38試合これで戦う訳には行かない。今日ベンチ外だった青木がどこまでフィットするかが大きなポイントになってしまう。

内容的に圧倒していた訳ではない試合に競り勝ったことは大きく、今季開幕から1勝1分とまずまずのスタートを切った形ではあるが、内容的にはオリヴェイラがまだ本調子ではないなど強度でも速度でもまだまだで、実際今日の試合も得点は敵失とセットプレーのみ、今季リーグ戦では流れからまだゴールできていない。

幸い結果が出ているので、これを燃料に何とかドライブしながら個のコンディションと連係を整えて行きたい。今日の試合で、現状使える武器の整理がある程度できたのではないか。

この後も21日(日)まで、週末と水曜日で試合が続いて行く。徳島戦はルヴァンカップということで総替えのターン・オーバーを試したが、10日(水)の神戸戦はリーグ戦であり、どういうメンバーで戦うのか興味深い。ここまでの3試合を見て、ここからどう戦って行くのか、シーズン序盤のキーになる一戦になるだろう。

評点（評点はドイツ式）：
波多野(4.5)　声は大きいのはいいがプレーにもう少し安定感欲しい。
中村帆(4)　積極的な攻撃参加からシュートもあった。やり続けよう。
渡辺剛(3.5)　対人の強さで敵の厳しい攻撃を跳ね返し続けた。
森重(2)　アンカーで試合の流れを変える働き。決勝点まで決めた。
小川(3.5)　シュートは惜しかったが攻撃参加が厚みになっている。
シルバ(4)　前半で交代。守備はいいが奪った後の判断を早くしたい。
東(3.5)　前半は前に出られず全体の重心を低くしてしまった。
安部(4)　意欲は買うが決定的なシーンには顔を出せず。
田川(3)　ゴールは決してラッキーではなく裏づけのあるもの。
オリヴェイラ(4)　まだボールが収まらない。フィジカル大丈夫か。
レアンドロ(3)　今季手はじめのFKで1G1A。態度も改善してる。
＝＝＝
オマリ(3.5)　後ろを固めて森重を押し出した。
アダイウトン(3.5)　この人の突進はやはり迫力あるし速い。
三田(3.5)　前線から積極的に追い回しCKの質も高かった。
永井(4)　いい動きでボールを受けたがそこからの展開が寂しかった。
渡邊凌(-)　時間短し。

すぐにまた次の試合がくる。

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2021年03月04日 22:12 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【DFBポカール準々決勝】グラードバッハ 0-1 BVB

■2021年3月2日(火)　20:45キックオフ
■Borussia-Park

ブンデスリーガはスカパーだがDFBポカールはDAZN。水曜日を在宅勤務にしたので、6時ごろに起きてディレイで見た。これから前日深夜に試合があるときは翌日を在宅勤務にしよう。この方が余裕持って見られる。

リーグ戦がもうダメなので、一発勝負のカップ戦を思いきって戦い、何とか失速中のチーム状態を上向かせるきっかけにしたい。

ローゼ監督はターン・オーバーを実施、ゾマーに代えてジペルをGKとして先発させた他、週末のライプツィヒ戦でベンチ・スタートとしたノイハウス、クラマー、ベンゼバイニ、シュティンドルらを先発させた。たぶんこっちがベスメン。

ゾマー
ライナー　ギンター　エルヴェディ　ベンゼバイニ
クラマー　ノイハウス
ホフマン　シュティンドル　テュラム
プレア
試合は立ち上がりからグラードバッハがかなりハードに前プレを敢行、奪ったボールを前へ前へと付けて迫力を持って敵ゴール前に迫る展開に。2分、右サイドからホフマンがゴール前に入れたクロスにテュラムが合わせようとするが枠に流しこめず。

その後もグラードバッハが主導権を握り、早い切り換えから攻撃を仕掛ける流れは変わらず。BVBも次第にグラードバッハのスピードに慣れ、調整して合わせてきたため中盤でのつばぜり合いになり、強度の高い攻防になるが互いにゴールは遠い。

前半アディショナル・タイム、スルー・パスを受けてテュラムが裏に抜け出し、DFをかわしてシュートを決めるが、抜け出しがオフサイドだったとの判定になりノー・ゴールに。スコアレスで前半を終えた。

ここまで、意外にもグラードバッハが一歩も引かない覚悟でアグレッシブに戦っている。チャンスも着実に作っているが決めきれず。この勢いがどこまで続くか、早い時間帯にリードを奪ってモードを切り換えたい。

後半に入っても流れは変わらず。さすがに前プレのポイントはやや下がった感はあるものの、グラードバッハがアグレッシブに先制を狙いに行く。

53分、左サイドを縦に走られ、クロスから中央で決められるが、敵FWがボールを受ける前に並走したベンゼバイニと交錯して倒したとしてVARに。オンフィールド・レビューの結果ファウルが認められゴールは認められず。

試合は次第に拮抗した攻防となる。59分には右サイドの深いところをえぐったライナーからの戻しのパスに合わせたベンゼバイニがエリア外からミドルを枠に飛ばすが、敵GKのファイン・セーブに遭う。

すると66分、敵陣でのパスミスを奪われ、そこからカウンターを展開される。パスをつながれてフリーでシュートを決められ、0-1で先制を許す。縦に出したパスがオフサイドではないかとも思われたがリプレイで見るとオフサイドではなく、ゴールが認められた。

グラードバッハは68分、ホフマンに代えてラツァロを投入、さらに76分にはテュラム、シュティンドル、クラマーに代えて、エンボロ、ヴォルフ、ツァカリアを一気に投入して逆転を狙いに行く。カップ戦なのでやるかやられるか。まずは追いつかねばならない。

その後も一進一退の中で88分には右サイドのライナーの戻しを受けたツァカリアが右寄りからフリーでシュートを放つが大きく枠を外す。

アディショナル・タイムには敵MFがベンゼバイニとの接触で故意に倒したとして二度目の警告を受け退場に。ベンゼバイニがアディショナル・タイムとは思えないすごいスプリントで敵に迫りに行ったのを両方の選手らが慌てて止めるシーンでベンゼバイニも警告を受けた。

最後にはエリア内での競り合いからのこぼれ球に走りこんだライナーがフリーでシュートを放つシーンもあったがこれもわずかにバーを越え、ゴールを奪えないまま試合終了。0-1で惜敗した。

結果は残念だったが、この試合では久しぶりにガシガシ前プレをかけ、少々アレでも前にボール飛ばしてフィニッシュまでやりきる「これだよ」ってフットボールを見た気がする。本来そういう戦い方のはずが、最近はプレスもどこかアリバイ的というか形式的になっていて、奪いきる迫力がなかったと思う。

数字を見ても、BVB相手にシュート数16-13、CK9-4、ポゼッション54-46と一歩も引かず主導権を握りに行った戦い方は正しかったと思うし、一筋の光明は見えた気がする。チャンスを決めきれたかどうかの差が結果に出てしまったが、試合自体は結果に関わらず見るに値するものだったと思う。

この戦いがカップ戦だからこそのものなのか、チーム内でしっかりとモードの切り替えが行われたのかは週末のレバークーゼン戦を見てみないと分からないが、強度高くアグレッシブに戦うということ、リスクを取って前に出るということの必要性を確認できた試合だったと思う。

これでDFBポカールは準々決勝敗退となったが、リーグ戦ではEL圏内を懸けた厳しい戦いが続くし、CLのマンチェスター・シティ戦のセカンド・レグも残っている。この試合を立て直しのカギにできるか、我々の覚悟が問われている。

マルコ・ローゼ監督談話：
「我々はとてもうまく試合に入ることができたし、全体として前半は非常によく戦ったと思う。我々はドルトムントにほとんど展開をさせなかった。一度だけボールがアーリング・ハーランドのところに落ち着いて大きなチャンスを作られた。しかし我々は何度かいいボール奪取からいい攻撃を作り、何度もボックスの周りや近くで危険なプレーを繰り出した。ハーフタイムの後はBVBがよりうまく試合に入って来て、より多くのスペースを見つけるようになった。しかし、我々はそれに上手くもちこたえていた。ラミー・ベンゼバイニによる大きな先生のチャンスがあったが、マーヴィン・ヒッツがこのボールをビッグ・セーブした。その後、カウンターを受けて失点してしまった。これは非常に厳しかった。その後選手たちはすべてを試み、すべてを投入した。総合的に見れば私のチームは多大な戦いをしたし、不運な敗戦だったと言う外はない。我々はポカールで次のステップに進みたかった。我々のムードのためにはそれは重要だったのだが」

まずは目先のリーグ戦に集中しよう。

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2021年03月04日 00:19 　　　　　[posted by der_ball_ist_rund]

■ 【ルヴァンカップ第1節】FC東京 1-0 徳島

■2021年3月3日(水)　18:00キックオフ
■味の素スタジアム

リーグ戦に先駆けてルヴァンカップでホーム開幕となった。19時のキックオフ予定だったが、感染症対策の緊急事態宣言発出中のため大規模イベントは20時までに終了することが求められ18時キックオフに。仕方なく在宅勤務にした。空気は冷たいがいい天気。

昨季ルヴァンカップ優勝クラブではあるが、今季はACLに出場しないためグループ・ステージからの参加に。狙うは当然優勝であり、まず初戦にしっかり勝ってこの後の星勘定を楽にしたいところ。

土曜日のリーグ戦から中三日、この後も中二日でC大阪戦を戦うことになるため大幅なターン・オーバーを実施、先発メンバーは土曜日の浦和戦から総替えとなったがこれはこれで楽しみな布陣。ルーキー蓮川が公式戦初出場となった。

児玉
中村拓　蓮川　オマリ　バングーナガンデ
三田　青木　内田
田川　永井　紺野
試合は東京が圧倒的にボールを支配、徳島陣内で攻撃を仕掛ける展開に。自陣深くでブロックを形成する徳島に対し、東京はポゼッションは高いものの前線での崩しのアイデアが乏しく、フィニッシュまで持ちこめない。

一方で徳島は縦に素早くボールを展開してくるので奪われた後の切り替えが遅れるとリスクが高まる。主導権は握っているが時折攻め込まれるシーンもあり、油断はできない。一進一退だがともに決定機を作れずスコアレスで前半を終えた。

後半は立ち上がりから急襲を受ける。48分、右サイドを突破されクロスを流しこまれる。中央でシュートを放たれるが児玉がセーブ。危ないシーンだったがナイス・キーパーで事なきを得る。ポイントになったプレーだった。

59分、永井が右サイドからファーにクロスを入れる。このボールは敵DFが頭でブロックするがこぼれ球がゴール前に落ち、ここに走りこんだ田川が至近距離からゴールに蹴りこんで先制。1-0とリードを奪う。

61分、永井に代えてアダイウトンを投入、次のセレッソ戦を見越した戦略的な交代だろう。66分、アダイウトンが三田との連係から裏に抜け出しシュートを放つがフルにミートせずGKにセーブされる。

68分、紺野に代えて髙萩を投入、髙萩はアダイウトンとともに2トップを形成、三田が青木とともにダブル・ボランチとなり、右に田川、左に内田を配した4-4-2の陣形になって試合をクローズしに行く。

81分にはバングーナガンデと田川に代えて小川と渡邊凌を投入、渡邊凌は左SHに入り内田が右に回る。このあたりからは東京が余裕を持ってボールをキープ、敵陣でボールを動かしながら時計を進める。

東京は交代枠をひとつ残しながら危なげなく試合をクローズ、1-0でルヴァンカップを勝利で発進した。

メンバーを大きく入れ替えてのゲームとなり、連係や個の強度でバラつきが見られて優位は保ちながらも決定機を作れない流れになったが、守備では素早い帰陣とブロック構築ができており、クリーン・シートを維持しながら後半のワンチャンを決めて勝ち点3を手にすることができた。

散発とは言えエリアまで入りこむこともある敵の攻撃をしっかりしのいだこと、特に後半立ち上がりのピンチを退けたことでリズムを作り、交代で入ったアダイウトン、髙萩、小川らの質の高さで終盤に向けて強度を上げた。

先発した選手の中では蓮川、内田がよく、田川は攻撃面では消える時間帯もあったが好機を決めきってアピールした。青木のアンカーは上手さも見せたが受け手と息の合わないパスも少なくなく、もう少し見てみないと判断できない感じ。先発かと思われた浦和戦でベンチ・スタートとなったのも何となく分かる感じでまだチームに入りきれてない。

紺野は左サイドに張らされたことで非常にやりにくそうにしており気の毒だった。ボールを受けた時の判断が遅く、そこからムリ目のドリブルを仕掛けて自滅するシーンも多かった。持ち味は分かるがワンタッチでパスを散らす動きと併用できないと厳しいと思った。

永井がお兄さん的にチームを引っ張っていたが、いかんせんいいパスは出てこなかった。献身的に前プレをかけていたが、FWとしての結果を残すことはできなかった。

チームとしての連係は厳しいものがあったが、ともかくチャンスを決めて勝ち点3を得たことはポジティブに受け止めたいし、それでよかったと思う。結果を出しながら課題を見つけ修正して行くサイクルが重要で、負けが先行するとそれができなくなる。

今日先発した選手たちが浦和戦で先発したメンバーにどれだけ食いこんで行けるかがシーズン通じて戦う上でのポイント。その意味で今日ともかく結果を出したことは大きかったし、グループ・ステージ勝ち抜けの上でも重要な勝ち点3を得た。

評点（評点はドイツ式）：
児玉(3)　守備機会は少なかったがビッグ・セーブで流れつくった。
中村拓(4)　危なっかしいところもあるが見ていて面白いので許す。
蓮川(3.5)　公式戦デビューだったが落ち着いて役割を果たした。
オマリ(4)　さすがの強さでハイボールを跳ね返した。
バングーナガンデ(4)　破綻なく攻撃参加もスムーズ、落ち着きあった。
三田(3.5)　主将としてチームを引っ張った。
青木(4)　まだチームに馴染んでおらず意図が合わなかった。
内田(3)　試合の勘所を見極める天性の戦術眼あり。
田川(3.5)　消えてる時間もあったがFWとしての仕事はした。
永井(4)　このチームで求められる走量の目安を示した。
紺野(4.5)　左サイドは窮屈か。持ち味出せず内容的に厳しかった。
＝＝＝
アダイウトン(3)　さすがの突破を見せチームを活性化した。
髙萩(3)　彼が入って質の差を見せつけた。
渡邊凌(-)　時間短し。存在感はあった。
小川(-)　時間短し。頼もしく見えるようになった。

主力を温存、今日のメンバーから週末のセレッソ戦に何人か入って欲しい。内田はベンチ入りでいいと思う。

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