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2021年07月22日 11:08
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■
【Jリーグ第21節】C大阪 3-3 FC東京
■2021年7月21日(水) 19:00キックオフ
■ヨドコウ桜スタジアム
本来ならもうオリンピックの中断期間に入っているはずだったが、セレッソ大阪がACLに出ていたため変則日程となり、東京は湘南戦から10日ぶりの試合となった。仕事が片づかず帰ったら19時を回っていたため微妙な時間差で追っかけ視聴となった。
東京はリーグ戦クリーンシートで4連勝中。イメージで締めくくり中断期間中に調整したい。大阪はACLから帰国後も過密日程で中3日。アウェイだがアドバンテージを生かして勝ち点3を狙いたい。
メンバーは湘南戦と同じ。秋田から移籍加入した鈴木がベンチ入り。渡邊凌の復帰は中断明けということか。
波多野
小川 渡辺剛 森重 バングーナガンデ
東 青木 安部 アダイウトン
オリヴェイラ レアンドロ
立ち上がりから大阪がボールを支配、東京は積極的なプレスから奪ったボールを縦に速く運ぶカウンター狙いの流れとなる。激しく攻守が入れ替わり、それぞれシュートを放つなど動きの多い展開に。
12分、オリヴェイラからのパスを受けたアダイウトンが左サイドをドリブルで持ち上がり、中央のレアンドロにパス。レアンドロはいったんボールをオリヴェイラに預け、横に走ってリターンを受ける。エリアに入ったところからシュートを放つと、ボールは敵DFに当たって微妙に軌道が変わりそのままゴールへ。ブラジリアン・トリオのコンビネーションで東京が1-0と先制する。
その後も東京が引っかけたボールを前線に運ぶシーンが多い。セレッソの攻撃に対してはハイ・プレスと引いてブロックの構えを使い分け、ボールは持たれてもフィニッシュまで持ちこませない。
39分、ハーフウェイでオリヴェイラからボールを預かった東が前線に走ったオリヴェイラに見事なスルー・パス。これを追ったオリヴェイラは敵GKを外にかわしたため角度がなくなったが厳しいところからシュート、ボールは枠に向かい、ニアに飛びこんだ敵DFが結果的に押しこむ形になってゴール。2-0とリードを広げる。触らなくても入っていたということでオリヴェイラの得点になった。
さらに直後の40分、アダイウトンが左サイドでドリブル、中にいたレアンドロとのワンツーで敵DFをかわしてさらに前進し、左からエリアに侵入、シュートを放つ。これは敵GKにセーブされたが、これが正面にいたレアンドロの足許に転がり、レアンドロが難なく蹴りこんでネットを揺らし、3-0になったと思われた。
しかしゴール・チェックの結果、レアンドロからアダイウトンへのワンツーの戻しがオフサイドとの判定になりゴールは認められず。これがゴールだったらまた流れは変わっていたが…。そのまま2-0で前半を終えた。
後半に入ると大阪が足元でパスをつなぐ戦術から、ラインを押し上げサイドを使って早めにゴール前で勝負してくる戦術に変更、東京は受けに回ってしまう。46分、左サイドからアーリー・クロスを放りこまれる。ニアに走りこんだ相手に触られ失点。2-1と1点差に迫られる。
さらに57分、再び右寄り浅いところから今度はグラウンダーのクロスを入れられる。中央で敵FWがスルーすると、ファーから走りこんだ敵FWに押しこまれ失点、後半立ち上がりからあっと言う間に失点を重ね2-2の同点になってしまう。
63分、青木、アダイウトン、東に代えて品田、永井、田川を投入。66分、左サイドでFKを得る。レアンドロがこれを蹴り、ボールはゴールに向かったが、ニアに走りこんだ森重がジャンプしてボールに触れ、わずかに軌道が変わってボールはゴールに。しかし森重はオフサイド・ポジションだったうえ、ジャンプした時に手で触れており得点は認められず森重は警告を受ける。触らなくても入っていたような気はした。
74分、敵の左CKを中央でつながれ、ファーに飛びこんだ敵FWに頭で押しこまれる。ついに2-3と逆転を許す。ワンプレー入ったことで敵FWのマークを外してしまい、フリーでシュートされた。
76分、オリヴェイラに代えて三田を投入。前線にフレッシュな戦力を投入して失地を挽回しに行く。東京が前線に圧をかけて反撃を試みる展開に。
82分、エリア手前やや左寄りで得たFKをレアンドロが蹴ると、ボールはゴール右上隅に。敵GKが触れたがボールはそのままネットに刺さり3-3の同点に。久しぶりにレアンドロの尊いFKを見た。試合は再び振り出しに戻り、残り時間でどこまでやりきれるかの勝負になる。
83分、バングーナガンデに代えてJ1初出場となる鈴木を投入。アディショナル・タイムには再び20メートルくらいの位置でFKを得て来たいが高まったが、さすがにレアンドロも2本続けて同じようなFKを決めるのは難しかったか、ボールは壁に当たって不首尾。結局3-3の痛み分けとなった。
逆転されてから追いついての勝利なので劇的に見えるかもしれないが、苦しくなったのは元はと言えば自らが後半開始からサクサクとゴールを献上したからであり完全なマッチ・ポンプ。いくら得点しても、3点取られたら勝つのは厳しい。敵の戦術変更に即応できず、斜めにパスを当てて展開され下がりながらの守備になってしまいまんまとヤられた。
シュート数9-16、CK4-5、ポゼッション47-53と互角かやや劣勢、流れ的には特に後半主導権を握られ苦しい展開になったが、何とか最後の辻褄を合わせて失いかけた勝ち点を1だけ取り返した試合。
オフサイドやハンドで認められなかったものを含めれば5点ほど取れた計算で、その点では詰めの甘さもあったが、やはり3点取って勝てないのは4点目が足りないからではなく3点も取られたから。これまで無失点を継続してきて、それをベースにワンチャンで勝ちきった試合も少なくなかったが、決して万全という訳ではなく、きちんと研究して対策されるとまだまだ穴はあるということが分かったのはある意味大きかったかも。
下がりながらの守備の局面で、特にアーリークロスを放りこまれ、そこに斜めに走りこまれるとつかまえきれずに崩されてしまうケースが気になった。これまでは敵の攻撃の拙さやシュート精度の低さに救われていた部分もあったが、今後シーズン後半を戦う中でそれでは見逃してもらえない試合も当然増えるだろう。今日の3失点は大きな示唆があった。
この試合では最終盤にレアンドロの右足に救われたが、まずはビハインドを背負わずに戦うことが第一。レアンドロ替えずに残しといてよかった。
攻撃面ではブラジリアン・トリオが目立つが、中盤の青木、安部がボールを狩り、東、バングーナガンデ、小川らが関わってボールをつないでこそのフィニッシュであり、それは選手たちもサポもよく分かっている。その上での「ブラジル人頼みのクソサッカー」なら上等だ。むしろようやくブラジリアン・トリオがチーム戦術にハマってきたと言うべきだろう。
森重をDFに戻し、中盤をアンカーからダブル・ボランチにして青木と安部で固定したことに加え、レアンドロが復調しブラジリアン・トリオが猛威をふるったことで流れがよくなった。しかし、これで盤石な試合ができているかというと決してそんなことはない。この中断期間をうまく使いたい。
これで22試合を終了、10勝7敗5分で勝ち点35(1試合あたり1.59)で暫定6位。試合数が揃ってきたので比較もしやすくなっているが、ACL圏の3位神戸トン勝ち点差は6であり射程には入っている。
一方、首位川崎とは23、2位の横浜とは潜在的に17の勝ち点差があり、残り試合数(16試合)を考えても2位がギリ可能性の限界とは思うが、離脱していた選手の戻りも含め状態は悪くないので、足下好調の流れに乗って中断期間でシーズン後半に向けた態勢を固めて欲しい。
評点(評点は
ドイツ式
):
波多野(5) キャッチできない、出たが触れないが散見、まだまだだ。
小川(4.5) 強さで存在感見せたが失点では彼のサイドを使われた。
渡辺剛(4.5) かき回された時の最終ラインの対応には課題が残った。
森重(5) マーク対象を捕まえきれず。無用のハンドで次節出場停止に。
バングーナガンデ(5) 対面の相手とやり合ったが力が及ばなかった。
東(3.5) 2点目の起点になるスルー・パスを自信もって出せた。
青木(4) 中盤を締め空いたポジションにスライドしてスペース埋めた。
安部(3.5) ちょっとでもルーズなボールには全部行ってくれた。
アダイウトン(3.5) ゴールはなかったが推進力ハンパない。
オリヴェイラ(2.5) あの角度からの流しこみは技術高い。
レアンドロ(2) 機嫌よくプレーしてくれればそれだけで敵の脅威。
===
品田(4.5) 消えている時間が長い。やり続けよう。
永井(4) 献身的に走ってくれた。
田川(3.5) いい動き出しあった。アグレッシブに行ったが。
三田(-) 時間短し。
鈴木(-) 時間短し。動き自体は悪くなかった。長い時間見たい。
森重のハンドの警告はオフサイド後のプレーではないかと思ったが、森重がボールに触れることによってオフサイドが成立するので同時であり、重い方のハンドを取るというセオリーがあるらしい。
しかし、オフサイド・ポジションの選手がボールにプレーしようとした段階でオフサイドが成立しているのではないか。仮に森重が手を伸ばしたがボールに触れないままゴール・インとなった場合にはオフサイドにはならなかったということだろうか。「ジャッジリプレイ」で取り上げて欲しい。
あと、森重が出場停止の穴はウヴィニかオマリか蓮川でお願いしたい。岡崎はない。
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FC東京
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J1リーグ戦
2021年07月12日 01:06
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【Jリーグ第22節】湘南 0-1 FC東京
■2021年7月11日(日) 19:00キックオフ
■レモンガススタジアム平塚
雨が降ったりやんだりの不安定な天気。特に急に激しい雨が降り出すゲリラ豪雨が見込まれる難しい天気だ。今季2度目のレモンガススタジアムだが、行ってみるとギリで屋根のある席だったのでよかった。湘南サポに囲まれて息をひそめ潜伏していた。
前節何があったかもう忘れそうだが、このところリーグ戦では4試合連続無失点で3連勝中。しっかり勝ち点を伸ばして中断に入りたいが、少しでもこちらの歯車が狂うと駒沢でのルヴァンカップのように足許をすくわれるリスクのある難しい相手である。
メンバーは前節ホームでの大分戦から品田に代えて青木がスタメンに復帰した他は同じ布陣。練習に復帰していると報じられた渡邊凌や新たに獲得した鈴木はベンチ入りせず。
波多野
小川 渡辺剛 森重 バングーナガンデ
東 青木 安部 アダイウトン
オリヴェイラ レアンドロ
試合は拮抗した立ち上がりに。東京がやや優位にボールを動かすものの、湘南の厳しいチェックを受けて余裕を作れず、窮屈なつなぎからミスでボールを奪われるシーンが散見される。一方で湘南の攻撃もミスが多く、中盤でのつばぜり合いとなる。
20分、レアンドロが中盤で粘り強く敵と競って奪ったボールを東が受けて右サイド前線に運ぶ。クロスにファーのアダイウトンが頭で合わせたがミートしきれず枠の上に。これが東京のファースト・シュートとなる。
その後も東京が主導権を握りながら攻めきれない時間が続く。スルー・パスから裏に抜け出され波多野がセーブするなど危ないシーンもあったがしのぎ、結局スコアレスのまま前半を終了した。早い時間帯に先制できればよかったが焦れずに攻め続けたい。
後半に入っても流れは変わらないが、奪われたボールを前線に展開されるシーンが増え、やや押され気味に。57分、左サイドからのクロスに中央で合わされるが、波多野が反射的に左手で触れ、ボールはポストに弾かれる。危なかったが何とかしのいだ。
61分、アダイウトンが左サイドから中央に斜めのパスを入れる。ニアのレアンドロがスルーし、中央のオリヴェイラがワンタッチで落とすと、これを拾ったレアンドロがドリブルでエリアに侵入、ゴールに流しこんで先制かと思われた。
しかし、ゴール・チェックの結果、アダイウトンからのパスを受けたオリヴェイラがいわゆる戻りオフサイドだったとしてゴールは認められず。このプレーの直前から雨足が急に強まり、多くの人はカッパを着ているタイミングだった。
71分、東とアダイウトンに代えて永井と田川を投入。田川がトップに入り、オリヴェイラが右、永井が左のSHに入る。激しい雨となり何が起こるか分からない状況に。自陣でのプレーは危険だ。
その後雨はすぐに小降りになる。83分、右サイドでオリヴェイラと田川が敵のボール・ホルダーを挟みこんでボールを奪う。田川がニアのレアンドロにパスを出すと、レアンドロはシュート・フェイントから切り返してコースを狙ったシュート、しかしこれは敵DFが線上でクリアする。このこぼれ球がファーに詰めた永井の正面に落ち、永井は少し浮いたボールをジャンピング・ボレーで枠に叩き込んでゴール。東京が終盤にようやく1-0と先制する。
87分、バングーナガンデ代えて岡崎を投入。小川が左SBにスライド。アディショナル・タイムは6分と表示されたが、直後、中盤でのボールの奪い合いで安部が敵DFの激しいタックルを受ける。
安部は立ち上がれず治療を受け、敵DFはすぐに警告を受けたがVARが介入、オン・フィールド・レビューの結果、足裏での危険なタックルと判断され警告から退場に処分が変更、残り時間を一人多い状態で戦うことになる。
安部の治療とオン・フィールド・レビューで時間を使ったため、アディショナル・タイムは11分に延長されたが敵陣でうまく時間を使ってしのぎきり、東京が1-0でリーグ戦4連勝を果たした。
前半は敵の厳しいチェックの前に思うようにボールをつなげず、チャンスはあったものの決めきれなかった。後半敵のいいシュートを波多野がセーブしたところからリズムに乗り、オフサイドとはなったがいい連係からシュートを放つなど流れを引きこんだ。最後は前がかりな守備からのチャンスを決め、最後は一人多い状況で試合をクローズ。苦しくても何とか1点をもぎ取り、無失点に抑えたことで勝ちきることができた。
シュート数9-8、CK5-3、ポゼッション49-51とほぼ拮抗した数字だが、東京が終始主導権を握って、要所を押さえたことでアウェイで勝ち点3を積み上げた。
この試合でもオリヴェイラ、アダイウトン、レアンドロのブラジリアン・トリオの存在感が大きかったが、そこに東、安部、小川、バングーナガンデらが絡むことでチャンスが広がっており、ようやくブラジリアン・トリオの真価が発揮されてきた。特にレアンドロが楽しそうに生き生きプレーしているのが大きい。
ブラジル人選手と日本人選手との間に信頼関係や連係が生まれつつあり、これが攻撃を重層的にしている。一方で守備の意識も向上しており、リーグ戦5試合連続無失点は立派な成果。ワンチャンの1点で勝てるのは無失点に抑えたからこそ。取れないなら取られるなという形で攻守が噛み合いつつある。
これで東京は21試合を終えて10勝7敗4分、勝ち点を34(1試合あたり1.62)に伸ばし順位をひとつ上げて暫定ながら7位。1試合あたりの勝ち点や到達できる最大の勝ち点ではともに6位であり、ようやく上位の背中が見えてきた感じか。
本来なら8月9日まで1か月のブレイクのはずだったが、7月21日にセレッソ戦がACLの関係で単発で組まれており調整が難しい。既にシーズンは半分終わっており、このブレイクをうまく使ってシーズン後半に向け調整したい。
評点(評点は
ドイツ式
):
波多野(2.5) 2点は防いだ。キックオフ前の三方への丁寧な礼がいい。
小川(3.5) 右サイドにいることで新しい能力が開発されつつある。
渡辺剛(3.5) ハイ・ボールへのチャレンジ見ごたえあった。
森重(3) クレバーなポジショニングでピンチの芽をいくつも摘んだ。
バングーナガンデ(3.5) ボールロストあったもののやり続けて欲しい。
東(3) 攻撃参加のセンスがいい。前に出す意識が高まってきた。
青木(3.5) 彼がこの位置で普通に働いていることが価値高い。
安部(3.5) 走り回って矢印を前に向け続けた。ケガは大丈夫か。
アダイウトン(3.5) ヘディング惜しかった。よく働いた。
オリヴェイラ(3) 得点は彼のボール奪取から。貢献がデカすぎる。
レアンドロ(2.5) 座りこんだ東を引っ張り起こしたシーンに涙。
===
永井(2.5) 価値示した。あの場所にいることが重要。
田川(2.5) ボールを取りきったことが得点につながった。
岡崎(-) 時間短し。
帰るときには雨はやんでいた。
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