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2022年11月12日 22:15      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第15節】グラードバッハ 4-2 BVB

■2022年11月11日(金) 20:30キックオフ
■Borussia-Park

ワールドカップのため早めのウィンター・ブレイクに入る変則日程で年内最後のリーグ戦となる。土曜日の朝早くに起きてスカパーで追っかけ視聴。前節はボッフムに気合い負け。簡単な相手ではないがホームで勝って今季を締めくくりたいところ。

この日はダイバーシティ・デイということで黒のサードユニを着用し、胸と袖のスポンサー・ロゴ(「flatex」と「sonepar」)がレインボー・カラーの特別版となった。これはこれでなかなかよかった。

プレアがCOVID-19陽性ということでシュティンドルが先発に復帰。GKは引き続きオルショフスキが先発となった。またケガで長く離脱していた板倉がベンチ入りした。

オルショフスキ
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
ホフマン クラマー シュティンドル
テュラム

立ち上がり互いに守備を気にしてか慎重な入り。前プレの応酬というよりは中盤をコンパクトにして自由を与えずにらみ合うようなかっこうに。

4分、自陣でキープしたヴァイグルから前線のシュティンドルへパスが通ると、そこからさらにスルー・パス。ゴール前の裏でこれを受けたホフマンが流しこんで1-0。貴重な先制点を挙げる。すべてがピタッとハマった気持ちのいいゴールで思わず声出た。

その後はBVBが積極的に前に出るが、グラードバッハがゴール前で数をかけて止め、奪いきってカウンターを狙う流れになる。15分、中盤から持ち上がったコネがエリア手前からシュートし、ボールは枠に飛んだが敵GKがセーブ。

19分、右サイドから中央にパスを出される。ここに走りこんだ敵FWを捕まえられず、トラップから反転してのボレー・シュートを許し失点、1-1と同点に追いつかれる。敵FWのシュートが見事だった。

23分、敵陣でボールを奪ったホフマンがショート・カウンターでゴール前まで運び、最後に並走したテュラムに横パスを出したがテュラムがヒールで流しこもうとしたボールは敵GKにセーブされる。ホフマンが自分で打ってもよかった。

26分、右寄りで得たFKをホフマンがゴール前に放りこむと、ベンゼバイニが敵DFに競り勝ち打点の高いヘディングでゴール、2-1と再び勝ち越す。これもなかなかシビれるカッコよさ。

さらに30分、シュティンドルからのスルー・パスを受けたテュラムが敵DFを置き去りにして裏に抜ける。そのまま持ち上がり、飛び出した敵GKをかわして無人のゴールに流しこんた。3-1とグラードバッハがリードを広げる。BVBの守備がザコい。

しかし40分、敵CKに中央でヘディングを許し鋭いシュートが枠に飛ぶ。これはオルショフスキがセーブしたものの、ボールが敵FWの目の前にこぼれダイレクトで押しこまれ失点、3-2と再び1点差に。オルショフスキは当たっておりこれはしかたない。

前半はそのまま3-2で終了。最小得点差であり、BVBの攻撃は侮れないが、守備で明らかに問題を抱えており試合全体の流れはホームのグラードバッハにあるように見える。後半早い時間帯に追加点を挙げて突き放したいところだ。

後半からクラマーに代えてヘアマンを投入。ヘアマンは例によって右ウィングに入りホフマンがトップ下にスライドする。なかなか選手交代しないファルケ監督がここでクラマーを下げたのはなにかあったのか。

後半開始直後の46分、左サイドでシュティンドルからボールを受けたホフマンが中央のコネにパス。これを受けたコネがエリア手前からシュートを放つとボールはゴール左下隅に正確にキマった。グラードバッハが4-2と再びリードを広げる。

その後もグラードバッハがBVBの守備の隙をついて中央から縦にボールをつなぎチャンスを作る。52分、シュティンドルからのパスを受けたテュラムが守備網を抜けて流しこもうとするが枠をはずす。59分にもテュラムがカウンターからゴールに迫るが敵GKにセーブされる。

68分、テュラムが敵陣でボールを奪いそのまま持ち上がると、ゴール前で並走したホフマンに横パス、ホフマンがこれを流しこんでゴールかと思われたが、ゴール・チェックでテュラムのボール奪取がファウルと判定されゴールは認められず。テュラムは確かにごくわずかDFに触れていたようだが。

その後もグラードバッハが主導権を手ばなさず、77分にはヴァイグルからのパスを受けたテュラムがエリア内からシュートを放つが枠外。88分、コネに代えて板倉を投入、板倉はそのままボランチの位置に。

90分にはシュティンドルに代えてエングムを、さらにアディショナル・タイムにはホフマンに代えてネッツを投入するなど時間も使い、結局グラードバッハが4-2でBVBをしりぞけた。

シュート数11-19、CK2-9、ポゼッション39-61と数字上はBVBが優位だったが、試合の流れは常にグラードバッハが握っており、タイミングよく加点しながら最後までしっかりと試合をクローズした。テュラムが効いていて、あと2点くらい取ってもおかしくなかった。

またこれがデビュー2試合目となるオルショフスキが好セーブを連発、上背はそこまでない(183cm)がリフレクションと試合度胸のよさで存在感を見せている。セカンドはジペルよりオルショフスキでいいんじゃないかと思ってる人も多いだろう。

中断期間入り前の最後の試合で勝ち点3を積み上げたのは大きい。ホフマン、板倉、エルヴェディ、ゾマーなど、ワールドカップに行く人も少なくなく、それ以外はワールドカップ期間中は4週間のオフにするということだが、まずは疲れを取りシーズン後半に向けて戦術を改めて整理するとともにケガ人の復帰を待ちたい。

今季ここまでは、うまく行くときと裏目に出るときのムラが大きくkickerにも「感情のジェットコースター状態」とか書かれている。ケガ人が相次いで人繰りが苦しかったのもあるが、入りに失敗し早い時間に失点して自滅する試合が多かった。内容的には悪くない試合をしながらも安い失点で勝ち点を落としたことが何度もあり、課題として残った。

とはいえ監督交代初年としてはチームの骨格はすでに相当できており、中断期間明けに板倉やノイハウスを初めとするケガ人が戻ってくれば選択肢は増え地力はレベルアップするはずだ。シーズン後半に向け期待したい。

これで15試合を終えて6勝5敗4分、勝ち点を22(1試合あたり1.47)に伸ばし暫定で7位。首位バイエルンとの勝ち点差は最大12、CL圏である4位のフランクフルトとは最大7差であり、少なくともCL圏はまだ現実的に狙える。この戦いをさらに突きつめて行きたい。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「パフォーマンスと試合に対する入り方にはとても満足しているし、この勝利はだとうなものだと感じている。前半はどちらのチームもまったくトップ・レベルでありブンデスリーガのフットボールのいい宣伝になっただろう。我々はプレッシャーを受けた状態でも勇気をもって我々自身を表現できていたし、運動量も豊富でいい局面を作った。それに加えて我々はどのようにしてBVBのプレッシングに打ち勝つかということを徹底した。選手たちはとてもうまくそれを実行し、たくさんのいい動きを作りだした。後半は我々はさらに多くのチャンスを作り、もっと大差で試合を決めることができた可能性すらあった」

今季はテュラムがヤバいな。早く契約更新してほしい。あとベンゼバイニも。ただでは出さないぞ。



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2022年11月10日 00:46      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第14節】ボッフム 2-1 グラードバッハ

■2022年11月8日(火) 20:30キックオフ
■Vonovia-Ruhrstadion (Bochum)

公式戦3連敗から前節ようやくホームでVfBに勝利、この流れでアウェイでも勝ち点を取りたいところ。ワールドカップを控えて年内あと2試合でリーグ戦は中断期間に入る。水曜日未明4時半キックオフはキツい。

出勤前に録画を追っかけで見ようと思い5時前に起きて、昨夜スカパーの録画をセットし忘れたことに気づいた。しかたなく途中から見ることにしてスカパーをつけたら20分過ぎだった。

前節の試合で終盤に負傷したヤンチュケが欠場となったが入れ替わりでエルヴェディが先発に復帰、また負傷のゾマーに代わってここ2試合ゴールを守っていたジペルが練習中にケガをして欠場となり21歳のオルショフスキがブンデスリーガ・レビューとなった。

オルショフスキ
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
ホフマン クラマー プレア
テュラム

立ち上がりは互いに強度の高い守備から奪ったボールをテンポよく前線に運ぼうとするが、ボッフムの出足がよくグラードバッハはボールをしっかり収めることができない。セカンド・ボールもボッフムに拾われることが多く、試合の入りに苦労する。

7分、敵のスルー・パスに裏抜けを許す。そのままオルショフスキとの一対一になりゴールに流しこまれたが、一見明らかにオフサイドと多くの人が思ったし、実際副審がフラグ・アップしていったんはノー・ゴールの判定となる。

しかしVARのチェックで敵FWはギリでオンサイドとなってゴールが認められた。3Dの補助線が引かれた静止画で見ても微妙なところだと思う。どうせオフサイド・ディレイでしょ的な感じでFWも一応流しこんどきますねって思ってたんじゃないかと思うがセルフ・ジャッジはいかん。なんかすっきりしないゴールで0-1と先制を許す。

さらに12分、自陣ゴール前でエルヴェディがオルショフスキに渡そうと出した短いパスがややズレたところを敵FWにさらわれ、そのままオルショフスキをかわして流しこまれ失点、0-2とリードを広げられる。明らかな連係ミスだった。

その後はラインを下げてリスク管理をするボッフムに対しグラードバッハがボールを握りながらも攻めあぐねる展開に。一方でボールを失うと長いボールからカウンターを受けチャンスを作られる。2点のビハインドを背負ってむずかしい試合になってしまった。

これといって大きなチャンスもないまま序盤の失点を引きずって0-2で前半を終了。後半早い時間帯にまず1点を返したい。

後半もグラードバッハがボールを持つが、コンパクトなボッフムの守備に阻まれて思うように攻めきれない。ようやく62分、テュラムのスルー・パスを受けてプレアが左サイド裏に抜けてシュートを決め、1-2と1点差に詰め寄る。

その後も拮抗した攻防のなかで試合は終盤に。80分、クラマーとスカリーに代えてシュティンドルとヘアマンを投入、それぞれ同じ位置に入る。

82分、この試合最大の問題になるシーン。ホフマンが右CKをけると、ファーのフリードリヒが頭で中央に折り返す。このボールを敵DFがクリアしようとしたがミートしきれずボールは再びホフマンの足許に。ホフマンがこれを再びゴール前に放りこむと、ベンゼバイニが頭で合わせゴール、2-2の同点に追いつく。

と思われたがここでもVARのゴール・チェックの結果、フリードリヒの折り返しに対してホフマンがオフサイドだったとの判定に。フリードリヒの折り返しに対しては、敵DFがクリアしようとしてボールにプレーしているが、これが「コントロールできていた」にあたらないと判断されたようだ。納得できないがゴールは認められず。

その後もグラードバッハは反撃を試みたが奏功せず、結局1-2で釈然としない試合を終えた。

全体として見ればボッフムの球際の強さ、しつこさに押され、試合の流れを最後までつかめなかった。判定に不満の残る残念な試合になったが、シュート数8-13、CK3-6,ポゼッション54-46と、局面によってはボールは握ったものの、試合そのものの主導権は取れなかったことが数字からも示唆されている。

試合間隔短くコンディションが万全でなかったのは敵も同じ。身体が重く、試合の入りに集中を欠いたことで早い時間帯にリードを奪われ、後手にまわる流れになったところでこの結果は妥当なものだったかもしれない。

やろうとしていること自体がおかしいわけではないが、そのためにはかなりの運動量と強度、そして技術と度量が必要で、負傷離脱の選手も多いなかそこまでの落としこみができていないまま走りながら考えてる感が強い。

年内はあと1試合、ホームでBVBと戦ってワールドカップに突入するわけだが、中断期間中に離脱選手の復帰を待ち、あらためてベースを確認する必要がある。代表に招集される選手も多いなか、限られた時間でどこまでチームをまとめられるか、ファルケ監督の手腕が問われる。

まずは週末の試合に今できるすべてを投入しなければならないが、ここを踏ん張って選手が戻ってくれば上積みは大きい。あと1試合、勝ち点を積み上げてイレギュラー日程となったシーズン前半を終えたい。

ここまで14試合を終了し5勝5敗4分、勝ち点は19(1試合あたり1.36)で暫定9位だが他の試合の結果次第では今節12位まで後退の可能性がある。苦しい時期だが今やろうとしていることをしっかり根づかせたい。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「この試合の筋立ては比較的早くに物語られてしまったと思う。ボッフムは前半、非常に妥当な2-0のリードを得た。彼らはその前のホームゲームでもやったのとちょうど同じことをやった。非常に集中しており運動量が豊富で攻撃的だったし、非常に気持ちをこめてプレーしていた。我々は前半、特に最初の25分間はまったく容認しがたい。勇気がなく、運動量もなく、まったくスピードもなかった。試合の入りでは我々は本来の姿を見せられず、長いボールに頼りすぎた。しかし後半に見せた対応は賞賛に値する。そこからは多くを投じ、勇気をもって戦った。そこで我々は妥当で問題のなく追いついたが、残念ながら認めてもらえなかった。最終的に2-2というのが今日のあるべき結果だったはずだと思う」

問題のオフサイドについてはクラマーやホフマンも「理解できない」と言っている。残念だ。



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2022年11月06日 17:04      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第13節】グラードバッハ 3-1 VfB

■2022年11月4日(金) 20:30キックオフ
■Borussia-Park

現地時間金曜日20:30ということは日本時間土曜日未明の4:30。さすがに起きられないので土曜日の朝6時過ぎに起きてスカパーの録画を追っかけで見た。週末をグラードバッハの試合観戦でスタートするのはリスキーな気もするがしかたない。

ここのところ公式戦3連敗、4戦勝ちなしというツボにハマった状態だが、その間もなんだかんだ点は取れており、苦しい人繰りを強いられながらもギリ頑張っている状態。やっていること自体はおかしくないのでこのホームで気持ちよく勝って流れを変えたい。

グラードバッハはポカールで肩を脱臼して離脱していたホフマンが先発に復帰。一方でエルヴェディが体調不良でメンバー外となりヤンチュケが今季初先発となった。前節出場停止だったコネが復帰、シュティンドルがベンチ・スタートに。

ジペル
スカリー フリードリヒ ヤンチュケ ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
ホフマン クラマー プレア
テュラム

試合開始早々の4分、ベンゼバイニのパスを追って左サイドの裏に抜けたプレアが深いところから入れたマイナスのクロスに、走りこんだホフマンがダイレクトで合わせゴール。グラードバッハが1-0といきなり先制する。

その後もグラードバッハがボールを支配、VfBの守備が間延びし中盤にスペースがあることもあって優位に試合を進める。10分、スカリーの右サイドからのクロスにファーのベンゼバイニがダイレクト・ボレーで合わせるが敵GKにセーブされる。

15分にはクラマーのクロスを受けたプレアが敵DFをかわしてシュートを放つがこれもGKにセーブされる。17分、ベンゼバイニがCKの場所どりでマークについた敵DFと小競り合いになり、ラリアートぽく腕を振ってしまう。警告を受けたがVARが介入、OFRとなったがなんとか退場にはならずに済んだ。敵DFがしつこくからんだのがよくなかったと思う。

25分、プレアからの縦パスを受けたテュラムが敵DFに両側から寄せられながらもボールをコントロール、左足で流しこんで追加点。2-0とリードを広げる。プレアにボールが入るまでのパスのつなぎも含めリプレイで何度も鑑賞したいゴールシーンだった。

前に出るしかないVfBは35分、右サイドから切れこんだFWがそのままシュートを放ちゴール。2-1と1点差に詰め寄られる。その後は拮抗した展開になるがリードを保ったまま前半を終えた。2点先行しながら1点返された流れを後半修正したい。

後半に入ってもグラードバッハが優位にボールを持って敵陣で攻撃をしかける流れは変わらず、VfBはおもにカウンターからゴールを狙うが、ともに相手の固い守備を崩せずフィニッシュまではいたらない。

一進一退の攻防が続き、終盤まで大きな見どころのないまま試合が進む。いつも通り選手交代をしないファルケ監督であったが、80分、ヤンチュケがもものあたりを押さえてピッチに座りこむ。81分、ヤンチュケに代えてシュティンドルを投入。シュティンドルはトップ下に入り、クラマーが最終ラインに落ちる。試合前からクラマーのCB起用の可能性が報じられていたので納得の采配だ。

終盤はVfBがリスクを取って反撃をしかける流れになるがグラードバッハも自陣を固め対応する。87分、プレアに代えてネッツを投入、そのまま左のウィングに入る。ネッツにはもうちょっと出場機会を与えたいが…。

アディショナル・タイムにはホフマンに代えてヘアマンを投入。すると直後の90+4分、コネが右サイドに大きく展開したボールをヘアマンが受けて完全にフリーとなり、GKとの一対一も冷静に流しこんでゴール。3-1となってそのまま試合を終えた。

前半2点を先行しながら1点を返され、その後は膠着したが我慢強くしのぎ、最後の最後に試合を決めた。3点めがもう少し早くほしかったが、追加点が取れないなら敵のゴールも許さないという意志がしっかり感じられる試合展開となったのはよかった。

正直VfBの守備が不安定でスペースがあり、また攻撃も精度を欠いて自滅してくれることが多く、勝ち点3を稼がせてもらった感がある。他のクラブであれば見逃してもらえそうにないシーンもあった。

シュート数13-13、CK3-5、ポゼッション55-45と、グラードバッハがボールをもったことはわかるが、内容的には微妙な感じで最終のスコアほど完勝という試合ではなかった。失点を敵のファイン・ゴール1本に抑えたことが最大の勝因。ジペルも頑張った。

引き続き苦しい人繰りのなかでなんとかほぼ1カ月ぶりの勝利を挙げ、ひと息つくことができた。ワールドカップでの中断まであと2試合、ボッフム(A)、BVB(H)と近所での試合が続くのでなんとか乗りきって立て直しを図りたい。ゾマーそろそろ帰ってきて。板倉はワールドカップムリしないで。

ここまで13試合を終了、5勝4敗4分となんとか勝ちを先行させ勝ち点は19(1試合あたり1.46)で順位は暫定ながら8位に。ここ数試合で失った勝ち点が痛いが、ここから積み上げるしかない。8位から12位が勝ち点差2のなかにひしめいており、早くここから上に抜け出さなければならない。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「このところむずかしい局面だったので、この勝利はもちろんことのほかうれしい。多くの選手がいないなかで、守備をしっかり作り上げるのはまったく簡単なことではなかったが、そのために選手たちはいつも以上に力を注いでくれた。それはチームのトップ・パフォーマンスだった。前半は試合を支配し、二つのアルバムに貼っておきたくなるようなすばらしいゴールを決めた。我々は運動量を上げることに注力し、しっかり走ったので捕まえるのがむずかしかったと思う。1点を返したあと、VfBは気分を入れかえてきたが、我々はそれをしのぎ、後半は1つのチャンスを除いて好きにさせなかったし、トビ・ジペルがスゴいセーブをしてくれた。とはいえこの勝利が妥当でないという者はないだろう」

僕としてはヘアマンのゴールがなにより嬉しい。



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2022年11月06日 00:20      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第34節】FC東京 2-3 川崎

■2022年11月5日(土) 14:00キックオフ
■味の素スタジアム

曇りがちでときおり薄日のさす秋の土曜日。飛田給の駅から味スタにいたるスタジアム通りを歩行者天国にしてキッチンカーなどが出店する「青赤ストリート」が開催されるなど、これまでにないイベントを実施した最終節となった。

今季の総仕上げとして開幕戦で対戦した川崎を味スタに迎える。今季の成長が試される重要な試合。厳しい相手だがホームでの勝利で勝ち点を50の大台に乗せたい。2位の川崎はこの試合に勝ち、首位の横浜が負けると優勝が決まる。目の色を変えてくるはずで相手にとって不足はない。

この試合ではアダイウトンがレアンドロに代わり左ウィングで先発。またバングーナガンデが警告累積で出場停止となり、中村が右SBで先発、長友が左SBにまわった。試合前日に今季限りでの契約満了が発表された林がベンチ入り。

スウォビィク
中村 木本 森重 長友
塚川 東 松木
渡邊 フェリッピ アダイウトン

ともに強度の高い守備から奪ったボールを動かして敵を崩しゴールをねらいに行く似たスタイルで、互いにコンパクトな中盤で主導権を争うガチマッチになる。拮抗した押し合いだがボールを持ったときには川崎の方がゴールの近くまで行けている印象。

16分には塚川の落としを受けた東からの縦パスを受けたフェリッピがエリア手前からシュートしたが枠外に。強いシュートだったが抑えが効かなかった。

19分、右サイドから敵FWにドリブルで切りこまれ、中央にラスト・パスを出される。これを受けた敵FWがエリア手前からシュート、これがゴール隅に決まり0-1と先制を許してしまう。そこまで崩されたわけではなかったがミドルでやられた。

25分、右寄りで得たFKを松木がけると、ファーの森重が頭で合わせる。これが敵GKにセーブされこぼれたボールをフェリッピがダイレクトでシュートするがバーを越える。結果的に最初の森重がオフサイドの判定となったが見ごたえあった。

29分、塚川から逆サイドに大きく展開されたボールをアダイウトンが追い、飛び出した敵GKよりわずかに早くボールをつついたところをGKに倒される。敵GKは決定的な得点機会の阻止で退場となり東京が数的優位を得る。

ここからは試合の様相がガラっと変わり、自陣で4-4-1のブロックを組む川崎に対し東京がボールを支配し波状攻撃をしかける流れに。なんとか前半の間に同点にしたかったが押しこんでも川崎の守備が堅くなかなかフィニッシュまで持ちこめない。

42分、塚川のゴールライン際からのクロスをアダイウトンがバイシクルで合わせるがゴール横。0-1で前半を終えた。

拮抗した展開から押し負けて先制を許したが、その後アダイウトンの踏ん張りで敵GKを退場に追いこみ数的優位を得た。ドン引きの川崎を敵陣に押しこむなかなか見られない流れになったが追いつけず。カウンターからの失点だけ気をつけて早い時間帯にまず1点ほしい。横浜は先制したものの前半のうちに追いつかれ、川崎は優勝の可能性が現実的に。

後半開始早々の47分、塚川が右サイドから入れたクロスが敵ゴール前でルーズになり混戦に。アダイウトンが至近距離からこれをけりこみゴール。目論見通り早い時間帯に1-1と同点に追いつく。

その後も東京は数的優位を生かして敵陣でボールを動かす。時おり失ったボールから川崎がカウンターをしかけようとするが、起点が低いうえに人数をかけられないので対応できている。

53分、塚川からの縦パスを受けたフェリッピが反転してシュートを放つ。鋭い軌道でボールが飛んだが惜しくもバーをヒット、ゴールにはならなかった。これが決まっていればというキーになるプレーだった。その後も東京が主導権を握りボールを動かしながらチャンスをうかがう。

しかし61分、選手交代で機動性の出た川崎が、東京の自陣でのビルド・アップにハイ・プレスをかける。森重がエリア左でからまれボールを失うと、そこからクロスを入れられる。これをゴール前で流しこまれ失点、1-2と再びリードを許す。恐れずに自陣から組み立てるコンセプトではあるが、失った位置がいかにも最悪だった。

66分、塚川と長友に代えて三田と紺野を投入、森重、木本、中村の3バックにし松木を左ウィングバックに押し出した3-4-3になったか。正直意図がわからなかった。代表を控えている長友を早めに下げたかったのか、紺野を使いたいが前を削りたくなかったか。

引き続き東京がボールを握るが川崎がやや高めでプレスするようになる。74分、紺野が右サイドから大きく逆サイドに振ると、走りこんだ渡邊が折り返し、これを中央のアダイウトンが頭で押しこみゴール、2-2と再び同点に追いつく。

ところが直後の75分、右サイドから上げられたクロスにファーで対応しようとした渡邊にボールが当たりそのままゴールに。オウン・ゴールで2-3とみたびリードを許す。これも自陣でのポゼッションにこだわった結果高い位置で敵にボールを渡したところから。

79分、松木と渡邊に代えて安部とレアンドロを投入。時間を使う川崎に対して反撃を試みたが追いつくことはできず、結局2-3で最終戦をホームでの惜敗で終えた。

先制を許しながらも数的優位を得て後半開始早々に追いついたが、自陣でのミスから勝ち越され、もう一度追いついたもののオウン・ゴールで決勝点をプレゼントして自滅。優勝争いをする川崎と十分渡り合い、勝てた試合だったが前節同様試合運びのつたなさで勝ち点を逃した。

シュート数9-4、CK8-2、ポゼッション62-38と、ひとり多くなってからは完全に東京のゲームであり、川崎から2点をうばったにもかかわらず、それを生かすことができなかった甘さは今季の最後に大きな課題として残ってしまった。

簡単にボールを捨てず、自陣からしっかりビルド・アップするコンセプトのもとでは、時としてミスからボールをさらわれるリスクは常にある。それを怖がらず敵をいなしてプレスをかいくぐり前にボールを運ぶことに取り組んでいるので、2失点めのようにミスが出て失点するシーンも「失敗事例」として出てくるのは当然。

リスク管理のやり方を洗練する必要はあるが、ミス自体は責められないし、最もボール扱いに長けたはずの森重でもこういうミスが出るのだから、これを怖れてボールを捨てる選択肢はない。技術を高めるしかない。

今季の総括は別にやりたいが、アルベル監督のもと、これまでとは異なるコンセプトに挑戦し、苦労はしながらも6位でフィニッシュできたのは、土台を作るシーズンとしては(もっとギリの成績になる可能性もあると思っていただけに)悪くない結果だった。

なにより明確なコンセプトとそれを語る言葉をもった監督のもとで成長を実感しながら進むチームの姿には、結果の出ないときでも納得感があり希望がもてた。来季は今季より要求水準もずっと高まる。今季できたこと、課題として残ったことをしっかり整理してそのうえにさらに積み上げが必要だ。

開幕戦と最終戦を見比べれば、同じ川崎相手になにができたか、成長は明らかだと思う。まだまだ課題は多いが、どうやってゴールに迫るのか、どうやって勝つのかという道筋をチームで共有できるようになったことは間違いなく進歩であり、来季につながるベースを構築できた。

これで全日程を終了、14勝13敗7分で勝ち点49(1試合あたり1.44)、6位でシーズンを終えた。1試合あたりの勝ち点が1.50となる51は死守したかったし、勝てた試合だったがそれを取りこぼした甘さを反省するしかない。この勝ち点で6位は僥倖だ。

評点(評点はドイツ式):
スウォビィク(4) 3失点はキツい。どれか1本は止めたかった。
中村(3.5) 裏抜けは効いていた。守備も頼りになった。
木本(3.5) オレ的には今季のMVP。スゴいフィードあった。
森重(4.5) 失点に直結する痛恨のミス。捲土重来を期す。
長友(4) 今イチ消えていたような。代表での活躍を期待。
塚川(4) 気合いの入った古巣対戦。来季も主力の予感。
東(3.5) 今季のMVP次点。東京の顔になってきた。
松木(3.5) ヤバいサイドボレーあった。いつまでいてくれるのか。
渡邊(4) オウンは責められない。アシストあり。
フェリッピ(3.5) 得点の匂いしかしなかったが得点はなかった。
アダイウトン(2.5) 得意のパターンじゃないヤツで2ゴール。
===
紺野(3.5) いいボールを何度もゴール前に入れた。
三田(4) 懸命に走ったがチャンスにからめず。
レアンドロ(-) 時間短し。
安部(-) 時間短し。

なお横浜が勝ったため川崎の優勝はなかった。試合後には森重とアルベル監督からのスピーチがあった。

この試合はチケットが事前に完売で入場者は35,000人弱。アウェイ応援禁止のバックスタンド上層にも川崎サポが大量に潜入しており、ユニこそ着ていないが手拍子とかウザかった。ユニさえ着ていなければいいのか。


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