フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
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2023年02月26日 22:55
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【Jリーグ第2節】柏 1-1 FC東京
■2023年2月26日(日) 15:00キックオフ
■三協フロンテア柏スタジアム
快晴だが気温は低く風が強い。年に一度の柏詣でということで常磐線に乗って出かけた。柏は遠い。
松木が年代別代表招集、安部、仲川が負傷離脱となりベンチには俵積田、寺山、荒井が入った。前節負傷欠場した森重もベンチ入り。開幕連勝して勢いに乗りたいところだが層が薄いのが気になる。
スウォビィク
中村 木本 トレヴィザン バングーナガンデ
塚川 東 小泉
渡邊 オリヴェイラ アダイウトン
開始早々、木本が中盤で敵MFを倒し警告を受ける。あとで映像を見ると結構はっきり足裏を見せて敵の足に行っており退場でもおかしくなかった。ここでイエローカードが出てしまったことでコンタクトに厳しい試合になってしまう。
その後は東京がボールを保持するものの敵のブロックも堅く、逆にシンプルにトップに当ててくる柏の攻撃にも苦しみ一進一退の時間帯が続く。なかなか主導権を取って試合を動かすという感じにはならない。
16分、敵DFがGKに渡そうとしたバック・パスが弱くルーズになったところをオリヴェイラがカットしシュートを放つが枠外に。絶好の得点機だったが先制できなかった。
25分、DFラインに入った敵FWにポストを許し裏にボールを流される。これを追ったFWにシュートを許し失点。0-1と先制を許す。気をつけないといけない相手だったが一瞬の隙を突かれワンチャンで1点取られた。
しかし36分、右サイドでのスロー・インを中村が裏に入れると、これを受けた塚川が深いところから折り返し。ファーを駆け上がったアダイウトンがルーズになったボールをきれいに流しこみゴール。1-1と試合を振り出しに戻す。ポケットをうまく使えた。
その後も互いに主導権を争ったが決め手を欠き、1-1で前半を終了。終了間際には中村が敵陣でのタックルで警告を受け、珍しく感情をあらわに抗議するシーンがあった。これが大きな伏線になる。
なかなかペースをつかめないなかでワンチャンから失点したが、前半のうちに追いつけたのは大きい。後半の戦い方がむずかしいが焦れることなく我慢強く戦いたい。
後半は風上に立ち太陽を背に戦うことになる。トップに当ててくる柏には戦いにくい条件となりアドバンテージを得る。セカンド・ボールが拾えるようになり、敵陣中心に試合を進めることができるようになってくる。
61分、アダイウトンからのパスをエリア内で受けたオリヴェイラが敵DFを背負いながら反転、縦に持ち出してシュートを放つが枠外に。74分には東の素早いリスタートから裏に送られたボールを中村が頭で流しこもうとするがこれもわずかに枠を外れる。
79分、アダイウトンの右からのクロスにトレヴィザンが頭で合わせるが枠を捉えきれず。80分、塚川に代えて俵積田を投入。俵積田はデビュー戦となる。左ウィングに入りアダイウトンが右へ、渡邊がインサイド・ハーフに入ったように見えた。
81分には右サイドのアダイウトンからのクロスに渡邊がサイド・ボレーでダイレクトに合わせるがこれも枠外。たて続けに決定機を作っているが決めきれない。
82分、自陣右サイドにこぼれたボールをクリアしようとした中村が敵FWを倒してしまい、この試合二度目の警告で退場となる。このタックル自体はそこまで悪質なものではなかったと思うが、笛を吹かれた直後に地面をたたくなど不満をあらわにしたことも心証を悪くしたのではないか。土壇場でひとり少なくなる。
84分、アダイウトンに代えて長友を投入、4-4-1の布陣となる。その後は一人少ない状態で後ろをケアしながらなんとか逆転を狙いたい難しい戦いとなる。アディショナル・タイムにはトレヴィザンが足をつって森重と交代、最後までゴールを狙い続けたが結局1-1のままタイム・アップとなった。
後半はほぼハーフコート・マッチで相手を押しこみ、チャンスも多く作ったがどれも決めきれず、最後に退場者を出して試合を手ばなした。勝てた試合であり、タイトルを狙うなら勝たなければならない試合だった。勝ち点2を逃した。
シュート数15-3、CK3-2、ポゼッション55-45と数字的にも柏を圧倒、尻上がりに試合をコントロールしたように見えたが、ギアを上げて試合を決めに行くためのカードがなく、若手を試す流れでももちろんなく、中村が退場になって最後のところを詰めきれなかった。
また、レアンドロがベンチに入っていれば終盤に違いが出せたと思うが、外国籍選手のベンチ入り枠がいっぱいだった。結果論的にいえば結局使わなかったペロッチよりレアンドロだった。
判定に不満のあるサポも多いようだが、開始早々に木本が退場でもおかしくないファウルを犯して警告を受け、そのためボールに行っていたとしても相手競技者を危険にさらすプレーには厳しく対応するこの試合の基準を自ら作ってしまった。
木本、中村の他にも塚川、小泉、東が警告を受けた。球際を厳しく行くのはいいが、「ボールに行けばいいんだろ」とでも言わんばかりに人もろともボールを狩りに行く荒いファウルが多かったし、山本主審がそれに対して「それはあかんよ。警告の対象になるよ」と何度もメッセージを発していたのに修正できなかったのは我々の拙さだ。
柏にもファウルはあり、特にアフターは多かった印象だが、警告にまで至らないようきちんと寸止めが効いているように見え、その分我々のワイルドさが目立ってしまったかもしれない。
繰り返しになるが、中村の二度目のファウルはボールに行った結果相手競技者をひっくり返しているもののそこまでの悪質さは感じられず、注意でもよかった気はするが、中村自身が頭に血がのぼって態度も含め後退不能だったように見えた。ふるまいとしてはもったいなかったし反省すべきだと思うが、プレーは委縮しないでほしい。
もうひとつ試合をむずかしくしたのは強い風で、前半は逆風でなかなかうまくボールを運べなかったし、後半はシュートやクロスが思いの外伸びてしまいつなぎも思うにまかせなかった。
タイトルを狙うなら落とすことのできる勝ち点はわずか。今日落とした勝ち点2が致命的なものにならないよう、アウェイ続きとなる次節京都戦で勝ち点3をしっかり固めなければならない。ケガ人の復帰を待ちたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(4) 失点は股を抜かれた。それ以外は安定していた。
中村(3.5) 鬼気迫る躍動ぶりだったが最後の退場は余計だった。
木本(4.5) 最初のファウルが試合を神経質なものにしてしまった。
トレヴィザン(3.5) 後半は敵のフィードをことごとくはね返した。
バングーナガンデ(4) クロスを上げるにはむずかしい日だった。
塚川(4.5) アシストはあったものの動きにくそうだった。
東(4) やや負担過多。小泉に助けられた。
小泉(3.5) 危機察知能力高く、中盤に穴を開けなかった。
渡邊(4) 惜しいダイレクト・サイドボレーあった。
オリヴェイラ(3.5) 敵を背負ってのプレーに復活の兆しを見た。
アダイウトン(4) ゴールはきれいに流しこんだ。サブの方が効く。
===
俵積田(-) 時間短し。のびのびやれる試合ではなかった。
長友(-) 時間短し。昨季の波多野の役割を果たした。
森重(-) 時間短し。本格復帰は次節か。
ファースト・ユニだったのがうれしかった。
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FC東京
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J1リーグ戦
2023年02月25日 13:49
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【ブンデスリーガ第22節】マインツ 4-0 グラードバッハ
■ 2023年2月24日(金) 20:30キックオフ
■ Mewa Arena (Mainz)
週末の始まり、土曜日の朝早く起きてスカパーの録画を見た。バイエルンに勝った勢いに乗りたい。前節と同じ布陣だが、ヴァイグルとヤンチュケが負傷のためベンチ外に。ヴァイグルは数週間の離脱、ヤンチュケは今季もうムリかも。
オムラン
ライナー 板倉 エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー コネ
ホフマン シュティンドル ヴォルフ
プレア
立ち上がりから前半はグラードバッハのペース。マインツのハイ・プレスを少ないタッチで流動しながらのパス交換でかいくぐり、ボールを止めずに前線へつなぐいいときの組み立てに回帰しようという意図がうかがえる序盤となる。
18分には右サイドを深くえぐったライナーから戻しのパスを受けたコネがワン・トラップからシュートを放つが敵DFにブロックされる。ダイレクトで打てていればというシーン。
25分、自陣深いところの左サイドでエルヴェディが敵FWにボールをさらわれる。これを中央に折り返され、飛びこんだ敵FWに頭で合わされて失点、0-1と先制を許す。試合の入りは悪くなかったがミスがらみのワンチャンから失点し流れを失う。
さらに30分、オムランが右もものトラブルを訴えて治療を受けるが続けられずジペルと交代。失点シーンでの踏ん張りで筋肉系のトラブルとなった様子かと思われた。その後も守備がバタついてなかなかリズムがつかめないまま0-1で前半を終えた。
後半開始早々の49分、右サイドのライナーのパスが弱くルーズになり、これを拾われて前線につながれる。ここからのシュートはジペルがセーブしたものの、ファーにこぼれたボールを押しこまれて失点、0-2と追加点を与えてしまう。立て直そうとしたところでの失点で出鼻をくじかれる。
52分にはエリア外でシュティンドルからのパスを受けたヴォルフのシュートもあったが敵GK正面に。66分、そのヴォルフに代えてテュラムを投入。テュラムがトップに入りプレアが左ウィングに。
69分、クラマーからのパスを受けてトラップで敵DFをかわしたテュラムがGKと一対一になるがシュートは案の定GKに当ててしまう。
すると72分、スルー・パスからの裏抜けを許しそのままファーにけりこまれて再び失点。0-3とダメを押される。もうあかん。なぜ敵のゴールはこう簡単に決まってしまうのか。
79分、ライナー、シュティンドル、プレアに代えてスカリー、ノイハウス、エングムを取投入。ノイハウスがトップ下、エングムは左ウィングに。しかしチャンスは作れず。アディショナル・タイムの最後には右サイドからのクロスに頭で合わされて0-4とされそのまま試合は終了した。
立ち上がりは悪くなかったが、ミスから失点してすべての歯車が狂ってしまった。こちらはいくら苦労してもシュートすらなかなか打てないのに、敵はサクサク加点して行く。まあそういうものだ。
数字を見ればシュート数9-14、CK3-3、ポゼッション64-36と、圧倒的にボールを持ちながら攻めあぐね、効率的にゴールを重ねられた流れが示唆されている。先制されて後追いになり、ボールは握っても試合の主導権はマインツにあったと言うべき。
バイエルンのようなガチマッチには力が出るが、対策されよさを消しに来る相手に対してそれをねじ伏せるだけの圧倒的な力がなく、一方でそれに応じて戦い方を柔軟に変える器用さもないということなのかなと思った。
選手もそれなりに揃っているし、監督も無能ではなく、目指している方向がおかしいとも思えないのになかなか安定した結果が出ないのはたぶんそういうこと。そこそこいいチームだと本当にツボにハマったときしか結果が出せない。
なにがうまく行っていないのか、もちろん検証はしていると思うが、今季残りでどこまでリカバーをめざすのか、それとも戦術を固めることに時間を費やすのか、クラブとして考え方をしっかり整理しなければならないと思う。
21試合を消化し8勝9敗5分と再び負けが先行、勝ち点は29のままで1試合あたりでは1.32となり暫定で9位に後退、他の試合結果次第では12位まで落ちる可能性がある。なんとか順位表の上半分にしがみつきながらひとつでも上をめざしたい。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「0-4での敗戦のあとでは自己批判しなければならない。今日は全体としてミスが多すぎた。序盤は試合を支配していたし、ボールもしっかり保持してふたつの大きなチャンスがあった。マインツはそれに対しまったくチャンスでもないところから1-0にした。後半は多くのことをやろうとした。しかし2-0になるシーンでは我々はまったくゆるく敵に当たってしまい、マインツは長いボールでチャンスを作った。我々はボールをしっかり自分たちのものにできず、こぼれたボールからゴールを決められた。そうなってしまうともちろん難しい状況になる。なにもかもがそうなってしまった。フットボールはミスのスポーツであり今日の我々はあまりにたくさんのミスをした。我々は、ボールを失った直後にゲーゲンプレスに行ってすぐにしっかり身体を当て好きにさせないという準備もできていなかった。こういう厳しい試合はそういう具合では相手のものになってしまう。そういうクオリティを途中で失くしてしまった」
なぜそうなったか、なぜ毎回そうなるのかをしっかり詰めてほしいのだが。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2023年02月19日 20:11
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【ブンデスリーガ第21節】グラードバッハ 3-2 バイエルン
■ 2023年2月18日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia Park
いちばんリアタイで見やすい曜日と時間帯。どの試合もこの時間にしてほしい。
中断明けから5試合で1勝3敗1分と大きく出遅れ、前節もアウェイでヘルタに先制しながら逆転を喫し1-4の大敗というヤバい状況でのバイエルン戦。なぜか分がいいとはいえ最も強く、こわい相手であることは間違いない。このタイミングで当たりたくなかった。
前節パッとしなかったスカリーに代わってライナーが右SBで先発。また前節体調不良で欠場したベンゼバイニが左SBに復帰した一方、ネッツは腿に違和感を抱えベンチ外。またテュラムもふくらはぎの問題ありとのことでベンチ・スタート。出場停止明けのヴァイグルもベンチから。
オムラン
ライナー 板倉 エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー コネ
ホフマン シュティンドル ヴォルフ
プレア
立ち上がりからバイエルンが積極的に攻撃をしかけグラードバッハは押しこまれる展開に。
これはなかなかしんどいと思っていたが、8分、自陣から裏へのパスを受けてカウンターで独走したプレアがエリア手前で敵DFに倒される。これが決定的な得点機会の阻止と判断され敵DFは退場に。厳しい判定にも思えたがVARでのチェックでも結果は変わらず。12分、このファウルで得たFKをシュティンドルが直接狙うが敵GKにセーブされる。
13分、右サイド深いところで得たFKを、ホフマンがゴール前に入れず意表をついてマイナスの位置にいたシュティンドルにパス。シュティンドルはこれをダイレクトでゴール右下隅にけりこみグラードバッハが1-0と先制する。やはりこの二人はなにか通じあるものがあるのだろう。いいシュートだった。
数的優位を得たがもちろんそれだけで黙らせられる相手ではなく、むしろここから長い戦いが始まった感。グラードバッハはなかなかボールを持てず、チャンスはカウンター中心となる。24分、敵陣左サイドでコネが敵DFから奪ったボールを中央に送り、シュティンドルがフリーで合わせたがボールは枠に飛ばず。
35分、右サイドを破られ、中央に速いクロスを放りこまれる。これを中央で押しこまれ失点、1-1の同点となってしまう。その後もグラードバッハはカウンター以外に有効な攻め手が見つからず、バイエルンの攻撃をしのぎながら同点で前半を終えた。
後半から前線を交替し布陣を変更してきたバイエルンに対し、引き続き苦しい戦いになるが、55分、カウンターからプレアとのワンツーで裏に抜けたホフマンが決めて2-1と再びリードする。
56分、クラマーに代えてヴァイグルを投入。これによってグラードバッハは中盤で時間が作れるようになり、ヴァイグルが落ち着いて配球することでバイエルンを抑えこめるようになってきた。
74分、シュティンドルとプレアに代えてテュラムとノイハウスを投入、ノイハウスはそのままトップ下に入った。すると84分、カウンターで攻め上がったホフマンが並走したテュラムにラスト・パス、これをテュラムがダイレクトでけりこみ3-1に。ギリでオフサイドではなかったようだ。
90分にはヴォルフと足を傷めたヴァイグルに代えてヤンチュケとヘアマンを投入、布陣がどうなったかはもはやわからず。アディショナル・タイムにはゴール前でクリアしきれなかったボールを押しこまれ3-2と1点差に詰めよられたが残り時間をしのぎきり、グラードバッハが3-2でバイエルンから勝ち点3をもぎとった。
早い時間帯に数的優位を得て先制もしたが、敵の高い戦闘能力の前に一度は追いつかれるなど必ずしも試合の主導権を握れたわけではなかった。ただそれでもリードを許すことなく我慢するところは我慢してカウンターから再び勝ち越し、ダメ押しと加点、最後に1点を返されてややバタついたものの勝ちきり、星勘定の上でも大きな勝利となった。
やはりホフマン、シュティンドルのコンビが機能するとチャンスになるのと、ヴァイグルの重要性がわかった試合。テュラムも中断明け以降ゴールがなかったがホフマンのアシストを得てようやくケチャップのふたが開いたか。
数字を見ればシュート数17-13、CK4-0、ポゼッション54-46と押し気味だったように見えるが、特に後半勝ち越すまではそこまで余裕のある試合ではなかった。ただバイエルンが一人足りない状態でも前に出て勝ち点3をねらいにくるところで、後ろが手薄になるのを見越したカウンターが機能したのは大きかった。
これがバイエルン戦限定のプレミアムなのか、これからの戦いにきちんとフィードバックされてくるのかが問題で、この勝ち点3を足がかりにこのところピリッとしなかったチームを立て直さなければ意味がない。この成功体験の上にしっかりしたスタイルを構築したい。あとヴァイグルの重要性がわかった試合だった。それからヴォルフがんばれ。
これでグラードバッハは21試合を終了、8勝8敗5分で勝ち点を29に伸ばし順位を暫定で8位に上げたが、1試合あたりの勝ち点は1.38でまったく話にならない数字。ヨーロッパの圏内となる6位のフランクフルトとは勝ち点9の差があり隔たりは大きい。かなりガッツリ行かないと上は見えてこない。ひとつずつ積み上げるしかない。ここからや。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「もちろんいい日になったよ。なにしろ今日は大事な勝ち点3を手にすることができたのだから。ここ2試合で勝ち点1しか取れてなかったしね。この勝利は順位表のうえでも、それから我々のムードという意味でもまさに大事なものだった。選手たちには本当によくやったと伝えたい。バイエルンと戦い勝ち点をもぎとるためにはあらゆる局面で最高のパフォーマンスを出さなければならない。それをわれわれは今日うまくやったと思う。試合の最初の局面はバイエルンのものだったが、ボールをもったときにそこからの反発力を見せたし勇気をもって戦えた。試合の流れのなかで、たくさんのチャンスをモノにできなかったことで私は一段慎重になった。ちょっと雑にやりすぎたかもと思う。バイエルンのようなチームは、質からもメンタリティからもいつでもやり返される可能性がある。我々は本当の最後までしっかり目を見開いて守らなければならなかった。選手たちはふだんないほどのパフォーマンスを見せてくれた。そのおかげて我々は最終的にこの試合に勝てたし、私の意見としてはそれは妥当なものだったと思う」
ゾマーから3ゴール取れたのがなんともな。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2023年02月18日 21:29
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【Jリーグ第1節】FC東京 2-0 浦和
■ 2023年2月18日(土) 14:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
いよいよ2023年シーズンが開幕。いい天気の土曜日で暖かい。ホームでの浦和戦ということで混雑も予想され、13時前にバイクで乗りつけた。先着配布のベースボール・シャツももらえてよかった。
アルベル監督2年めということで、昨季のチーム作りになにをどれだけ上積みできるか、今季のスタート地点を確認する大事な試合。移籍加入した小泉と仲川が先発。一方で森重は練習での負傷でベンチ外となった。ペロッチ、俵積田がベンチ入り。
スウォビィク
中村 木本 トレヴィザン バングーナガンデ
小泉 東 松木
仲川 オリヴェイラ アダイウトン
序盤は浦和のペース。東京はパスをつないで押し上げようとするが、浦和のアグレッシブな守備に引っかかりなかなかボールを運べない。自分たちの間合いで勝負できず浦和のペースにつきあわされている印象。一方の浦和はある程度割りきって裏に長いボールを入れることも辞さず、FW勝負で速くゴールに向ってくる。
東京はねらいが絞れず散漫な攻撃が続く。19分、左CKを松木がけり、クリアされエリア外にこぼれたボールをバングーナガンデがシュートするが大きく枠をはずれる。これが東京のファースト・シュート。
30分、右CKからのボールがファーにこぼれたところに再びバングーナガンデが詰め、角度のないところから強烈なボレーを枠に飛ばしたが敵GK正面に。このあたりから東京が攻勢に出るようになり流れを徐々に引き寄せ始める。
アディショナル・タイムには右サイドを縦に抜けた中村が深いところからクロスを入れ、ここに松木が飛びこむがさわれず。当たっていればゴールだった。スコアレスで前半を終了した。
立ち上がりはなかなか試合に入れず浦和に主導権を譲ったが、その後徐々に流れをつかみ30分過ぎあたりから優位に立った。後半の入りが重要になる。拮抗した試合だがこちらに持ちこみたい。
後半から東に代えて安部を投入。東は前半すでに一度警告を受けており、中盤でのアグレッシブなアプローチでさらに警告を受けるリスクがあったことも考慮したか。おそらくこの時点で小泉と松木のダブル・ボランチとなり、安部がトップ下に入る4-2-3-1に近い形にシフトしたと思う。
東京は前半の終わりからつかんだ流れをこのアジャストで確かなものにした感。48分、深いところでエリア内に切れこんだバングーナガンデからのパスを受けた仲川がゴール至近の角度のないところから強烈なシュートを放つが惜しくもバーをヒット。
60分、オリヴェイラがエリア手前でパスを受け反転してシュートを放つがバーの上。66分、バングーナガンデのスルー・パスを追って安部が深いところに入りこみ、ここからゴール前にクロスを送ると、これが敵DFに当たってゴールに。オウン・ゴールで1-0と先制する。押しこんだことで得たオウン・ゴールだった。
69分、仲川とバングーナガンデに代えて渡邊と長友を投入。渡邊は左サイドに入りアダイウトンが右に移る。
74分、アダイウトンからの縦パスを受けたオリヴェイラがポストから左に展開、ここに走りこんだ渡邊がダイレクトでシュートを放つ。ボールは敵DFに当たってコースが変わりそのままゴールへ。東京が2-0とリードを広げる。
80分、アダイウトンに代えて塚川を投入。塚川はそのまま右に入り4-4-2に近いフォーメーションになったように見えた。その後は東京が危なげなくボールを動かしながら時計を進める。88分、オリヴェイラに代えてペロッチを投入、そのまま前線へ。
その後、浦和にシュートを打たせないまま5分のアディショナル・タイムもやり過ごし、2-0で開幕戦に快勝した。
立ち上がりこそ落ち着かなかったが、徐々にペースを作り試合の流れをこちらに呼びこんだ。スコアレスで前半を乗りきり、後半押しこんでオウン・ゴールで先制、流れから追加点を決めて危なげなく時間を使いきった。
開幕戦でありまだまだお試しモードの部分も多く、また相手もチームを固めている途上の感があったが、それでもしっかりと試合をコントロールして最終的に複数得点で勝ち点3を得たことは大きい。今季のスタートとして水準点になる試合だった。
新加入の仲川、小泉はチームになじんでおり役割を果たしていた。ペロッチはもう少し見てみたい。東は途中交代となったが闘志をあらわにしたプレーでチームを引っ張ったし、後半から出場した安部はチャンス・メイクに大きな貢献があった。また同じく途中出場となった渡邊もここ一番で存在感を見せた。
森重の欠場が残念だが、全体が噛み合いチームがいい状態にあることがわかる戦いで妥当な勝ち点3を得たといっていいだろう。課題を拾いながら結果も出すことを求められる難しいシーズンではあるが、今季はそれを求められるだけの実体があると思う。
大きな結果を出すために、目の前のひとつひとつの試合の結果にこだわり続ける。そういうシーズンの始まりとして納得のできる試合だった。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(3.5) 前半のナイス・セーブが流れを呼びこんだ。
中村(3.5) 積極的な守備から攻撃参加で存在感を見せた。
木本(3) 落ち着いてボールを動かした。フィードも健在。
トレヴィザン(4) 足もとに不安はあるが要所は抑えた。
バングーナガンデ(3) レベルがひとつかふたつ上がった感。
東(3) 前半後退は残念だが間違いなくチームに火をつけた。
小泉(3) いてほしいところで強度の高いプレー。
松木(3.5) 2年めですでに貫禄あり。チームを牽引した。
仲川(3.5) バーをヒットしたヤツがヤバかった。
オリヴェイラ(3.5) 今季はいい感じでやれることを期待。
アダイウトン(4) スペースがなく力を出しきれなかった。
===
安部(3) 45分に力を凝集した感があってヤバかった。
渡邊(3) 敵に当たったとはいえ思いきりのいいシュートだった。
長友(3.5) いいときに出てきてチームを締めた。
塚川(-) 時間短し。もっと見たい。
ペロッチ(-) 時間短し。もっと見たい。
東京の街でボールをつないで行く選手紹介のビジュアルがアイデアもナイスでカッコよかった。
WINNERで東京の1-0、2-0、2-1に200円ずつ賭け、2-0が当たったことで6.2倍の1,240円の配当。
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FC東京
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J1リーグ戦
2023年02月15日 00:23
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【ブンデスリーガ第20節】ヘルタ 4-1 グラードバッハ
■2023年2月12日(日) 15:30キックオフ
■Olympiastadion (Berlin)
日曜日の夜11時半からの試合。月曜日の仕事が気になるが見ないわけにも行かない。スカパーでリアタイ。前節シャルケにホームで引き分け、今節はアウェイながら勝ち点を積み上げて流れを呼びこみたい。
体調不良のベンゼバイニと警告累積で出場停止のヴァイグルに代えてネッツとヴォルフが先発。クラマーがボランチに入りヴォルフは右ウィングとなった。
オムラン
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
クラマー コネ
ヴォルフ ホフマン シュティンドル
テュラム
立ち上がりはグラードバッハがボールを握り攻撃的に試合を進める。当てて落とす繰り返しからボールを前線に運び、フィニッシュまで行けなくてもセット・プレーを取る戦いでリズムを作る。
17分、右CKをネッツがけるとニアのエルヴェディがほぼフリーでヘディング、このボールがファーに決まりグラードバッハが1-0と先制する。後手に回ってリスクを取らざるを得なくなり失点を重ねる悪いパターンにはならなさそうだとちょっとホッとしたが。
その後もグラードバッハが主導権を握りヘルタに大きなチャンスを与えなかったが、30分、左サイドを使われ深いところからクロスを入れられる。これを中央で押しこまれ失点、1-1と同点になってしまう。
その後は勢いに乗るヘルタの攻撃に耐える時間帯となるがなんとか同点のまま前半を終えた。
後半開始早々の52分、右サイドのクロスからボールがエリア外にこぼれたところを敵FWがダイレクト・ボレーでシュート。これがバーをたたいてゴールに入り1-2と逆転を許してしまう。これはシュートが見事だった。
66分、ヴォルフとシュティンドルに代えてノイハウスとプレアを投入、ノイハウスがトップ下、プレアが左ウィングに入り、ホフマンが右ウィングにスライドする。攻撃の迫力を増したい狙いだったと思うがヘルタの守備も堅く崩せない。
78分にはクラマーに代えてエングムを投入、ノイハウスがボランチに落ちてエングムは前線に。85分、ホフマンからの横パスを受けたスカリーがエリア外からシュートを放つが枠外に。87分にはホフマンからのパスを受けたテュラムのシュートが枠に飛んだが敵GKの好セーブに遭う。
アディショナル・タイム、DFラインを背負った敵FWにボールが入り、反転を許して失点。1-3と試合を決められる。ネッツとスカリーに代えてヘアマンとライナーを投入、ヘアマンが左SBに入る。
しかしその後さらにコネがエリア内で敵FWをトリッピングで倒してPKを与えてしまい、これを決められて最終的に1-4で試合終了となった。
最後の2点はともかくとして、先制しながら前半のうちに連係から崩されて失点、後半には敵のシュートがよかったとはいえ自陣に人のいたところでシュートを止められず逆転を許すなど、ピリッとしない試合で勝ち点を落とした。
球際やセカンド・ボールなどの強度でヘルタに競り負けているように見えた。シュート数8-13、CK6-4、ポゼッション69-31と、ボールは握りながらもチャンスはヘルタの方に多かったことが窺える。
ダメダメというわけでもないし、流れを支配している時間帯もあるのに、ズルズルと失点を重ねて自ら主導権を手ばなした感があり、先制してもそれを最後までドライブして行けない試合運びの拙さも含めて迫力の感じられなかった試合。
先発のチャンスをつかんだヴォルフが今イチ力を出しきれなかったのと、テュラムがこのところ精彩を欠いているのが残念だった。監督も苦労していると思うが、それなりの陣容を擁しながら勝ちきれない試合が続き、ズルズルと足場が悪くなっていることに対してはっきりした打ち手が見えないのはそろそろ不信を招く。
雑音が大きくなる前に結果が応えたいところだが考えはあるのか。クラマーの使い方をもうちょっと考えた方がいいのではないか。あるいはそんなにノイハウスが嫌いなのか。たまたまヴァイグルがいなかったからという試合ではなかったように思う。
これで20試合を終えて7勝8敗5分と負けが先行、勝ち点は26のままで1試合あたりでは1.30に低下し順位も10位と下半分に落ちた。次節はホームでのバイエルン戦となっており、今の状態でなにができるのか、意地を見たい。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「フットボールの試合というのは往々にしてわずかな瞬間に決まってしまうものだ。我々はそのわずかな瞬間をうまく使うことができず、はっきりしたチャンスを生かすことも、ゴールを徹底して守ることもできなかった。そのためにヘルタがこの試合に勝つことになった。我々は30分間、最もよいアウェイ・ゲームをしていたが、支配しながら結果につなげることができなかった。ヘルタの選手たちは信じられないくらいの運動量で命をつなぐために戦った。同点にされてから試合の勢いが変わってしまった。我々は二度も無用のボール・ロストをし、あまりに簡単に敵に渡してしまったのだから自業自得だ。だれが相手であろうと、我々はブンデスリーガのひとつひとつの勝ち点のために戦わなければならない。我々はこの試合から学び、バイエルン・ミュンヘンに対しても勝ち点のために戦う。順位表のなかではその勝ち点が必要なのだ」
端的に言って強度で負けたと思うが。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2023年02月11日 01:07
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【FC東京】2023年シーズン・プレビュー(6) 開幕へ
気がつけば開幕まで1週間、注文していた今季のユニも、年チケも届いた。いよいよ今年もフットボールのある週末が始まる。
我々は何をめざすのか
アルベル監督初年で、チーム作りの1年という割りきりのあった昨季に比べ、今季は現実的になにをめざすか難しいシーズンになる。特に昨季、チームのベースを作りながらそのなかで成長を続け、戦術の定着が目に見えて進んで行ったうえ、悪くない結果も出たことで今季の発射台は確実に高くなり、その分、サポやメディアの期待も高まった。
サポとして森重とリーグ・タイトルを獲りたいという悲願は当然あり、その意味では昨季は断腸の思いでその準備に費やした1年であったが、それを受けた今年は当然タイトルをねらいに行くべきシーズンだということになる。強化も的確で昨季のベースもある。アルベル監督を信頼して任せる2年目のシーズン、結果を求めるのは自然だ。
実際、少なくともACL圏内を目指す力はあると思うし、沖縄、宮崎でのキャンプでそれに見合うチーム作りはしてきたはずだ。アルベル監督のいう「常に上位争いをし、タイトル争いに絡み続けるポテンシャル」をまずは確かなものにしなければならない。
しかし、そこから先は単にいいフットボールをしたからといって保証される世界ではない。そこにはさまざまなめぐり合わせがあり、時の運もあり、思いどおりにならないときにどうやってつじつまを合わせるかという変事対応力が必要で、なにより少々の逆境でも簡単に投げ出さずそれを克服することのできる強い精神力、最終的に目標を達成することを自分に対してコミットできるいわゆる「勝者のメンタリティ」がどうしても必要になる。
我々はどんな景色を見るのか
そうした未知の部分、あるいは自分たちで容易にコントロールできない部分について今から悩んでもしかたがない。目の前の試合をひとつひとつ丁寧に戦い、ひとつでも多く勝ち点を積み上げ、そして34試合が終わったところでどうなっているかを見てみるしかない。そのときにどんな景色が見えるのか、そこに期待できるだけのストーリーは昨季からオフを経てここまで語られてきたと感じている。
タイトルをめざすなら昨季の最終戦からさらに少なからぬ上積みが必要なのは間違いない。このオフにアド・オンしたものに加え、あとはシーズンを戦いながらどこまで成長できるかが勝負だ。ひとりひとりの選手はもちろん、チームとして、クラブとして、そしてサポも合わせたファミリーとして、高みをめざすビジョンを共有しながら、そこに向かって幹を伸ばすしかない。
その過程は決して「開幕ダッシュから独走で優勝」みたいなものにはならないだろう。納得できない敗戦、大事な選手のケガ、理由のよくわからない不調、大事な一戦での不甲斐ない戦い。我々はなんどもつまずき、立ち止まり、後退を余儀なくされるだろう。それでもシーズンは続いて行くだろう。その先にしか我々の望むものはない。
一方でそこには歓喜の瞬間もあるだろう。いくつものゴールがあり、逆転があり、勝利があるだろう。最後に我々はどこにいるのだろうか。
それはなんて楽しく、心躍るシーズンだろう。
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FC東京
2023年02月07日 20:31
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【FC東京】2023年シーズン・プレビュー(5) OMF・FW編
今回は攻撃的なポジション、センター・フォワード(CF)とウィング(WG)について見て行きたい。
CFはオリヴェイラで決まり
アルベル監督の戦術ではインサイド・ハーフやCBも含めて流動的に位置を入れかえながら攻撃をしかけることになるので、必ずしも固定したポジションがあるわけではないが、アンカーを置いての4-3-3を基本的な布陣と考えるなら、CFの第一選択はオリヴェイラで間違いない。
オリヴェイラの本来のポジションはどちらかといえばWGかSHだと思うが、シュート力、決定力という点で東京ではFW、なかでもCFとして期待されているのが移籍加入以来の立ち位置だと思う。とはいえ前に張って受けたボールを流しこむだけの昔ながらのCFではなく、時にはサイドに流れ、守備にも汗をかき、ポストもしたうえでフィニッシャーとしての能力を要求される。
昨季はケガを抱えたままのシーズンとなりリーグ戦4ゴールとFWとしては物足りない結果に終わったが、それでも前線で身体を張り続けた彼のことを批判する声は聞かれなかった。決定力に献身性、戦術理解なども合わせ、東京の大黒柱としてなくてはならない存在であり、彼自身も東京でキャリアを終えたいとコメントしてくれているのにはマジ泣いた。
彼に次ぐCFの候補はユースからの昇格初年ではあるが大型新人と報じられている熊田か。ユース年代では高いパフォーマンスを残してのプロ入りで、彼自身も開幕からスタメンに強い意欲を示すなど昨季の松木に続く活躍を期待できそう。昨季二種登録でカップ戦2試合の出場経験がありアドバンテージはある。
彼と争うことになるのは一年先輩にあたる野澤零だ。昨季はJ3の相模原に期限付移籍し、7試合に出場して1ゴールの実績を残した。今季は東京に戻り競争の激しい前線で存在感を示さなければならない。カップ戦などでまずは出場機会を得るところから。
WGは渡邊、中川、アダイウトン、レアンドロ
WGでは昨季さまざまなポジションを経験しながらも最終的にWGに居場所を見つけた渡邊の活躍を期待したい。もともと能力が高く戦術理解もしっかりしている。アルベル監督のフットボールではポジショナル・プレーの概念をいち早く消化してプレーで示した。戦術のキーになる選手であり、ポジションをWGに限る必要はないが不可欠であることは間違いない。今季も主力としての働きを見こむ。
加えて横浜Mから仲川が加入したので層は厚い。2019年には15ゴールで得点王、MVPにもなった。スピードのあるドリブラーであり、横浜でポジショナル・プレーにも馴染んでいる。東京が最も必要としている勝者のメンタリティをそなえた選手であり、プレーでチームを引っ張ってくれることを期待したい。ケガだけが心配だが年齢的にも円熟しつつあるいい時期。使わない手はない。
一方でアダイウトンも健在だ。中東などへの移籍の報道もちょいちょい出るが、クラブにとどまってくれているのは本当にありがたい。重戦車のような強さと巧さ、速さを兼ね備えたチート級の切り札で、僕としては先発よりも相手が弱ったところで入れて一気に殴り倒す役割を期待したい。昨季も先発17試合、途中出場14試合という使われ方で12ゴール。頼りになるし笑顔がいい。
レアンドロは契約更新がなかなか発表されずあきらめかけたがやはり残ってくれた。素行面で問題があったが少しずつ更生しつつあると思うし、東京で人間的に成長してほしいと思う。昨季はなんで休んでるのかよくわからない休みも多く20試合出場(先発11試合、途中出場9試合)で5ゴールと物足りない成績だったが、今季はあのFKも含めうなるようなプレーを見たい。
ブラジル人の流れでいえば新加入のペロッチはWG起用か。特徴としては186cmの高さを生かした頭もあり、裏抜けしての流しこみもありでCFとしても期待できるし、そのつもりで獲得している選手ではないかと思うが、まずはプレーを見てみたい。まだ25歳と若く、環境や生活に順応できれば成長も見こめる。ブラジルで相応の実績もありブレイクすれば大きな戦力になる。
このポジションでは早大卒ルーキーの西堂、昌平高卒ルーキーの荒井、ユースから昇格した俵積田ら新人も頼もしい。それぞれ前評判も高く、昨季特別指定でカップ戦3試合の出場経験がある荒井がややアドバンテージあるもののいずれも選手層の厚いポジションで出場機会をつかむところから。チャンスは絶対にめぐってくるのでカップ戦などでしっかりアピールしたい。
開幕まであと2週間を切った。
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FC東京
2023年02月06日 00:25
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【ブンデスリーガ第19節】グラードバッハ 0-0 シャルケ
■2023年2月4日(土) 18:30キックオフ
■Borussia-Park
日曜日の朝早く起きてスカパーの録画を見た。アウェイでホフェンハイムに快勝、ホームに最下位シャルケを迎えるが、こういう試合がなかなか難しい展開になるのもよくあること。前節いい働きのシュティンドルが引き続き先発した。
オムラン
スカリー 板倉 エルヴェディ ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
ホフマン クラマー シュティンドル
テュラム
試合はボールを支配して攻め上がりたいグラードバッハに対してマンツーマンに近いマーキングで自由にさせないようにするシャルケの競り合いという展開に。特にヴァイグルが徹底的にマークされビルド・アップがままならない。
攻撃を試みようとするが自陣で守備を固めるシャルケに対して有効な打開策がなく、前線にボールを届けることができない状態が長く続く。互いに大きなチャンスのないままつぶし合う流れとなりで大きな見せ場はどちらにも訪れず。
27分には板倉が最終ラインからドリブルで持ち上がりシュートまで持ちこむがミートしきれずGKに難なく処理される。前半の終わり方、43分になってようやくテュラムがシュティンドルのスルー・パスから裏に抜け出すがシュートはギリで敵DFに触れられて枠に飛ばず。
44分、これで得たCKからのこぼれ球を板倉がダイレクトでシュート。強いボールが枠に飛んだが敵GKがセーブし、さらにこのこぼれをクラマーがコントロール・ショットで狙うが敵DFに触れられて枠外に。決めきれないままスコアレスで前半を終えた。
後半になるとシャルケがマークを捨てて前に出るシーンが増え試合に動きが出る。板倉、エルヴェディとオムランが手堅く対応しゴールは割らせないが、散発ながらハイ・プレスをかいくぐられて裏で勝負になるケースがいくつか出始める。
60分、ヴァイグルに代えてプレアを投入、クラマーがボランチに落ち、シュティンドルがトップ下にスライド、プレアは左ウィングに入る。67分、エルヴェディのバック・パスが短く敵にさらわれそうになるがオムランが飛び出して間一髪でクリア。ギャンブルではあったが能力の高さを見せた。
73分、右サイドで裏に抜けたホフマンからのクロスに中央でシュティンドルが合わせたが枠外に。ゴール至近で流しこむだけだったがやや足許に入ってしまった。終盤はシャルケもリスクを取って前に出たためオープンな打ち合いになるが互いに決め手を欠く。
89分、コネとテュラムに代えてノイハウスとヴォルフを投入したが流れは変わらず、結局スコアレスで試合を終えた。
シャルケにうまく守られた印象の強い試合で、特にヴァイグルを消されたのがしんどかった。シュート数18-19、CK9-5、ポゼッション54-46とそれなりにチャンスは作ったようにも見えるが、決めるべきときに決めきれなかった。
こういう神経質な消耗戦にもちこまれるとそれを力ずくでねじふせるだけの強引さはまだない感じ。ホフマンとシュティンドルのホットラインも通じたのはシュティンドルが派手に外した一本だけだったし、敵の策にハマってしまった。
クラマーは前半限定にして、プレアとかノイハウスをしっかり生かしたい。クラマーは気の利いた選手でどこに置いてもしっかりやってくれるし信頼できる柱のひとりだが、年齢的なこともあり、時間限定で集中させた方がよくはないか。
この試合も例によって交代は実質ひとりのみで、控え選手がもったいない。難しい展開だったのでバランスを崩したくなかったのはあるかもだが、この他にもネッツやエングムなど違いを作れる選手をベンチに置いており、だからこそ交代選手で変化をつけて打開を探ってほしかった。
これで19試合を終え7勝7敗5分、勝ち点は26(1試合あたり1.37)で順位は暫定ながら8位で変わらず。本来なら勝ち点3を取るべき試合だったが力が足りなかった。次節はアウェイ(ヘルタ戦)になるが足踏みは許されない。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「フットボールはリクエスト番組のように思いどおりに行くわけではない。このリーグに残留しようとすべてを投じているクラブを相手にすれば本当に難しい試合になるだろうということは最初から分かっていた。そしてまさにその通りになった。熾烈な戦いだった。我々は内容において今日はよくなく、早い時間帯に試合をこちら側に引きこむことができなかった。そのために試合は実際にそうなったようになってしまった。シャルケのようにマンマークしてくる相手に対しては、攻撃時にはそれをかいくぐるために一対一の競り合いに勝たねばならないが、その点で序盤のパフォーマンスには満足していない。我々はそこで注意深くやれなかった。その後は我々の流れになり押しこんだ。後半になると我々の組み立てを見失い、シャルケの試合になってしまった。我々はあまりにガツガツしすぎて、いくつかのクリーンでないパスのつなぎをし、その結果あまりにバタバタした。後半はその点が不満だ。我々にはこうした状況で試合を決めるだけのクオリティがなかった。唯一ポジティブなのは、久しぶりに完封できたことだけだ」
コメント長いわ。
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ブンデスリーガ
2023年02月04日 16:48
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【FC東京】2023年シーズン・プレビュー(4) DMF編
今回は守備的なMF(今の戦い方では必ずしも守備的とは限らないが)、アンカーとインサイド・ハーフについて見てみる。
アンカーは東が第一選択
今季も昨季同様4-1-2-3を基本的な布陣とすることを前提に考えると、やはり要になるのはアンカーだ。昨季は青木をアンカーに置いてシーズンをスタートしたが、青木のケガもあって夏ごろからは東がポジションを確保した。この起用が当たって東は新境地を開いたし、陣容に厚みが出たのは間違いない。
青木は33歳、東は32歳とともにベテランの域に達しつつあり、また攻守に負担の重いポジションであることを考えても、どちらかがトップ・フィットでフルにシーズンを戦い抜く想定はリスクが高い。東を主力として起用しつつ、コンディションや日程をにらんで青木を併用するのか、あるいは青木がこのポジションの先輩としてレギュラーを奪い返すのか、レベルの高い競争となるだろう。
アンカーはアルベル監督のフットボールにおいては単にボールを刈るだけの存在ではなく、攻守においてボールの経由地点となり、最終ラインに落ちたり時には自らも攻め上がったりしながら全体のバランサーとなる重要な役割である。その点、東はもともとトップ下などの攻撃的なポジションを得意にしていることもあって、攻撃のスイッチを入れるクリティカルな縦パスをつけることができる。
総合点では青木の方がバランスがよい気はするが、「チームを預ける」意味では今の東の方がややアドバンテージがあるのではないかと思う。いずれにしてもこの二人を併用できることはチームとしては大きなポイントである。
気になるのは彼らに続く中堅、若手のアンカー候補がはっきりしないところで、特に鳥栖から加入した小泉をどこで使うかだ。対人やボール奪取に強みを持つ一方、器用な印象はなく、適性としてはアンカーではないかと思うが、各種予想やキャンプ情報ではインサイド・ハーフでの起用が見こまれているようでもある。
あとは順天堂大から加入した寺山あたりか。寺山は天皇杯で2021年の天皇杯で順天堂大とやったとき(延長で負けた)にいい選手だと思った記憶がある。アンカーに固定する必要はないと思うが、即戦力としてメンバー争いに加わる力は十分あるだろう。
インサイド・ハーフは松木と塚川か
昨季のインサイド・ハーフは、高卒新人ながらスタメン・デビューし結局シーズンを通じてレギュラーの座を守り通した松木と、機動力を生かして動き回った安部のセットに、シーズン途中に川崎から加わった塚川が割って入り、シーズン終盤は3人を使い分けた。今季もこの3人を軸に、新加入の小泉がここにからむかたちになるのか。
松木は身体とメンタルの強さを兼ね備え、常に前を向いてしかけてボールも簡単に失わない。球際で厳しく戦える稀有な選手で高卒ルーキーながらポジションを確保したのも納得できる。ただしもともと海外希望があり、クラブともおそらくはいいオファーがあったときに放出する約束になっている可能性が高い。せっかくいい番号をもらったのだから今季は最後までいてほしいが、最悪夏に移籍するシナリオも想定しておかなければならないだろう。
安部は最後の最後に精度を欠く部分はあるものの、プレスもアリバイでなく本気で奪いに行く強さがあり東京のこれからを背負うべき選手。松木とともにひとけたの背番号をもらい、クラブからの期待も高いことが窺われる。戦術理解も高くポジションを確保してほしい。
塚川は常に前にボールを運ぶことを考えており、他の選手なら下げてしまう状況でも、隠されたスペースにパスを出すことができる。足元の確かさはもとより、競り合いでも強さを発揮する。アルベル監督の構想の中ではキーマンのひとりだと思うが今季はどうか。
さらに小泉がここに加わると、質の高いセットがふたつできることになる。東京のインサイド・ハーフはときとしてウィングよりも高い位置でボールをさばいたりフィニッシュも期待されるポジションであり、アンカーのところで書いたとおり小泉の特長と合うのか、見てみたい。
中盤は他にも大卒ルーキーの寺山や西堂、その他にもレアンドロ、渡邊らもいて、このポジションかウィングで起用される可能性もある。コンバートや若手の起用も含めてアルベル監督の采配に期待したい。
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FC東京
2023年02月01日 00:04
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【FC東京】2023年シーズン・プレビュー(3) DF編
今回はDF編ということで、CBとSBについて見てみる。
CBは森重と木本が軸
CBは森重と木本が不動のレギュラーということでほぼ異論ないと思う。昨季は木本来てくれてマジよかった以外の間奏がないくらい木本無双のシーズンだった。森重が尊いのは異論ないが、CBをひとりで守るわけに行かず、これまでチャン・ヒョンスを初め、丸山、吉本、高橋、渡辺ら森重のパートナーを務めた選手はいたが、昨季の木本はそのなかでひとつ抜けたパフォーマンスを見せてくれた。
今季もこの二人を軸にCBを考えることになるのは自明だが、森重は年齢的なこともあってスピードある選手への対応や、ガチのフィジカル勝負になったときの踏んばり、あるいはシーズンを通してフィットを維持するコンディション管理などの面で必ずしもフルフルでシーズンを戦えないリスクを抱えていると見た方がいいだろう。
だとすればそうしたときにそこを埋める選択肢が今季は昨季以上に重要になる。昨季はそれにあてこんだトレヴィザンが負傷離脱し、そのために岡崎、蓮川、二種の東廉らを試したがいずれも力不足の感は否めず、最終的に山形にレンタル中だった木村をシーズン途中でレンタルバックしてようやく計算できるようになった経緯がある。
今季はトレヴィザン、木村がサブとして出場機会をうかがうことになるだろう。トレヴィザンは高さや対人に強みがある一方、足下やビルドアップの起点としては心もとない部分もある。特にトレヴィザンとスウォビィクのパス交換とかスリル満点すぎてヤバいレベルだった。しかし実績のあるCBであることは間違いなく、彼の頭がモノをいう局面はシーズンの中で絶対ある。
木村はJ2でしっかりと出場機会を得たことで成長して帰ってきたと思う。京都、相模原、山形と行った先でそれぞれポジションをつかみ取り、ある意味J1よりはるかにクセの強いリーグで実戦経験を得た価値は高い。昨季後半復帰してからのパフォーマンスもそうした経験を踏まえた落ち着きが窺えるようで頼もしかった。しっかり育てたい選手であることは間違いない。
CBではこの他にU18から東廉と土肥の二人が昇格している。東廉は昨季カップ戦で出場機会を得て、トップのピッチに立てる力をあることは見せられている。出場機会をうかがい、成長を期待したい。
右に中村、左にバングーナガンデ
SBはぜいたくなくらい人が揃っている。まずはワールドカップから帰国し現役続行を表明した長友。年齢的にはシニアだが、だからといってベンチに甘んじる選手ではないだろう。彼の強いメンタル、前を向いて戦う闘争心は、単なるフットボール以上のものをチームにもたらしたと思う。
シーズンを通じて100%フィットで出ずっぱりということは考えがたく、どこかでスローダウンする局面はあるだろうが、最後には彼の爆発力に救われるシーンもあるだろう。今季こうやって東京でともにタイトルを目標に戦うことができるの嬉しいというほかない。
本来は左SBが主戦場だと思うが、右サイドもこなし、試合によってはインサイド・ハーフに近い位置を取ったりもする。コーチングなどのプレー以外の面も含めて東京を支える選手のひとりであり、返ってきた長友とともにタイトルを獲りたい。重要な選手だ。
右SBでは中村の成長が楽しみだ。もともと縦にガッと行くタイプで守備も粘り強く食いつくファイトを前面に出すプレー・スタイルだが、足下の器用さは看られず、判断の遅さなどしんどい部分もあった。しかし、昨季アルベル体制で苦労しながらもパスの受け手、出し手になる覚悟はできてきた。パスカットから前に出る読みなど技術、センスの高い選手であり、右SBのレギュラーを任せたい。
左ではバングーナガンデの伸びが著しい。攻撃に特徴のある選手だが、昨季は隣でプレーする森重から直接要求を受け続けて局面の判断にも進歩が見られた。すでに出場機会は得ているが、今季は左でレギュラーが取れるか、勝負のシーズンになる。
彼と競り合うのが岡山から移籍してきた徳元であり、左SBではJ2で経験を積んだ実力者だ。プレー・スタイルは正直よくわからないが、足下があって起用というよりは対人の守備に強みを持つタイプだと思う。バングーナガンデとは違う特徴を持っておりまずはポジションを取ってほしい。
そして鈴木がいる。昨季はSBに人材が多く出番がなかったが、本来は局面判断のしっかりしたクレバーな選手であり、アルベル監督のスタイルにフィットするはずだと思っている。パス・センスは高く正確なクロスを上げることができる。活躍を見たい。
右に中村、左にバングーナガンデをベースにしつつ、長友をそのときのコンディションで左右いずれにでも起用するのが基本か。徳元、鈴木にもポジションを取ってほしいし、さまざまな組み合わせを見たい。
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