フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
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2023年04月30日 17:44
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【ブンデスリーガ第30節】VfB 2-1 グラードバッハ
■ 2023年4月29日(土) 15:30キックオフ
■ Mercedes-Benz-Arena (Stuttgart)
やはりブンデスリーガは土曜日のこの時間だ。もう全部の試合をこの時間にしてほしい。残留を争っているVfBに対し、残り試合の目標を見失い主力の流出も報じられるグラードバッハはモラルを保つのが難しい。気持ちの上がらない試合。
テュラム、ベンゼバイニ、コネらが負傷離脱。代わってネッツ、エングムらが先発し、プレアをトップに置く布陣となった。また、右SBにはライナーが先発、スカリーはベンチ・スタート。
オムラン
ライナー 板倉 エルヴェディ ネッツ
ヴァイグル ノイハウス
エングム ホフマン シュティンドル
プレア
グラードバッハがボールを保持しパスをつないで前進しようとする一方で、VfBは中盤でからめとったボールをシンプルに裏に放りこんで勝負するスタイル。グラードバッハがフィニッシュに工夫を欠き守られる一方でチャンスはVfBの方に多い。
22分、左サイドのスローインから裏に落とされたボールをゴール前にけりこまれ、敵FWがこれをヒールで流しこんでゴール、0-1と先制点を与える。裏に通されたパスがオフサイドではないかということでチェックを受け、OFRも行われたが、ノイハウスがつついたボールが裏にこぼれたとの判定になりゴールは認められた。
とはいえノイハウスは敵と競り合いながらのボール・タッチであり、ボールをコントロールした意図的なプレーとは言いがたく、オフサイドの判定でもよかったのではないかと思うがまあ負け惜しみか。
グラードバッハはボールを持つもののなかなか決定機を作れず。33分、プレアが角度のないところからようやくシュートを放つが敵GK正面。残留という目標がはっきりしているVfBに比べればこの試合にかける意気ごみはレベチでありペースを上げるのがしんどい。
追加点を浴びないように守備意識は高いが、前線での動きも工夫も乏しく、VfBの一撃必殺の刺しこみに脅かされながらなんとか前半を終了する。
後半になるとVfBがリスクを意識、グラードバッハが敵陣で攻撃をしかける時間が長くなるが最後のところはやらせてもらえない。ボールは保持するもののVfBのブロックを崩すにはいたらず、パスの本数だけが増えて行く。一方VfBはカウンターからチャンスを作り、こっちの方がよっぽど効いてるのが悲しい。
77分、板倉がドリブルで持ちあがり、エリア手前でシュートを放つと、これが敵DFの挙げた腕に当たりPKを獲得する。78分、ヴァイグルがこれを中央下に強いキックで決め1-1と同点に追いつく。板倉の「もうええ、オレがやる」的な持ちあがりがカッコよかった。
ところが直後の80分、敵FWがドリブルでエリアに侵入するところを板倉が抱えるように並走、ホールディングを取られPKとなる。ここでVARが介入、もしかしてファウルがキャンセルされるのではと期待したが、逆に決定的な得点機会の阻止と判定され板倉は退場に。世の中は甘くない。
83分、これを決められ1-2とリードを許す。84分、プレア、シュティンドル、ネッツに代えてフリードリヒ、フラウロ、ヴォルフを投入。フリードリヒが最終ラインに入り、フラウロが左SBに、ヴォルフが左ウィングに入ってホフマンをトップに置いた4-4-1的な布陣になったか。
さらに87分にはライナーとノイハウスに代えてヘアマンとテラロヴィッチを投入、ヘアマンが右SBに、テラロヴィッチがトップに入る。ホフマンはボランチに落ちたと思う。グラードバッハはひとり少ないにもかかわらず、残り時間リスクを取って前に出たがゴールは遠い。
アディショナル・タイムにはテラロヴィッチが中央エリア手前から強烈なミドル・シュートを枠に飛ばしたが敵GK正面に。結局PKの1点以外ゴールを陥れることができず1-2で2連敗となった。
全体になんとしても勝つという気迫が感じられず、淡々と試合をして淡々と負けたという印象。せっかくのPKでのゴールも板倉が自らフイにしてしまい、勝つしかないVfBに対してなかなか勝ち筋が見出しにくい試合になってしまった。
数字を見れば、シュート数9-17、CK8-5、ポゼッション59-41と、ボールは持ちながらも効果的に攻めきれなかったことがわかる。ちょっともう今季は若手を積極的に起用するとか先のことを考えた方がいいかもわからんね。漫然とやることでむしろチームの瓦解が懸念されるレベル。
30試合を終えて9勝12敗9分で勝ち点36(1試合あたり1.20)。順位は10位で変わらず、16位とは勝ち点差8あり降格の心配はほぼないが、かといって6位とも12の差がありヨーロッパはもうムリ。寂しいシーズン終盤となった。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「今日の結果には落胆している。前半は非常に拮抗していた。どちらにも相手が組み立てに問題を抱えている局面があった。我々にはどちらのペナルティ・エリアでも鋭さとエネルギー、突破力が欠けていて、そのために前半に作り出すことのできたチャンスはわずかなものだった。そしてひとつの局面でしっかり守備をすることができず0-1にされてしまった。ハーフタイムに我々は基本的な約束ごとを徹底し、よりリスクを冒していくことにした。我々は多くのエネルギーと熱意で試合に再びコミットし、同点にすることができた。流れは本来は我々の方にあったが、ルーズなボール・ロストがあり、シュトゥットガルトのカウンターを受けて、レッドカードとPKを受けてしまった。ひとり少なくなっても最後まですべてを試みたが、敵のゴール前での最後の一手が足りなかった」
板倉来季も残ってくれ。
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ブンデスリーガ
2023年04月29日 22:03
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【Jリーグ第10節】FC東京 2-1 新潟
■ 2023年4月29日(土) 15:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
単なる土日だと思っていたら世間的にはゴールデン・ウィークはもう始まっているのだという。連休中唯一のホーム・ゲームとなる新潟戦を見るためにヴェスパで味スタに向った。
新潟はアルベル監督が東京の前に2年間率いていたクラブであり、それをベースに今季からJ1に昇格を果たした。丁寧にパスをつなぎながら敵陣にボールを運ぶ戦い方でJ1でも結果を出しており厳しい相手になる。
ケガから復帰し前節途中出場したバングーナガンデが先発した他は前節と同じメンバー。徳元がベンチ・スタートとなった。
スウォビィク
中村 木本 森重 バングーナガンデ
小泉 松木
仲川 安部 渡邊
オリヴェイラ
当然ではあるがともにポゼッションをベースにパスをつなぎながら押し上げるスタイルでの組み合いとなる。ボールの動かし方では新潟が上手だが、ボールへのアプローチで東京も負けておらず、一進一退の攻防となる。
8分、渡邊が自陣からカウンターで持ち上がる。両サイドに選択肢があったが右サイドを並走した仲川にエリア手前でパス。仲川はこれを受けて前進し敵DFの股を抜くシュートを決める。1-0と東京が早い時間帯に先制する。躊躇なくシュートした仲川がさすがだった。
しかし12分、エリア手前で与えたFKを直接狙われる。ボールは壁の外からゴールいっぱいに決まり、試合は1-1と振り出しに戻る。スウォビィクの伸ばした手も届かず、ちょっとどうしようもない失点だった。
その後は交互にボールを奪っては攻撃をしかける展開になる。東京は松木、安部、渡邊を中心にボールを動かし、オリヴェイラ、仲川がこれを受けるかたちで押し上げ、いい形も作るもののフィニッシュまではなかなかたどり着けない。
一方の新潟はボールを持てば巧みな位置どりでパスコースを作りスルスルと東京陣内までボールを持ちこんでくる。このへんは良く徹底されていると感じるが、東京も最後のところでは身体を張って守っておりゴールは許さない。
34分、右サイド深くまで安部が持ちこみ中央のオリヴェイラに。受けたオリヴェイラは右サイドに流れたため作り直しかと思ったが、エリア角あたりの難しい角度からシュート。するとこれがニア上をぶち抜いて決まり2-1と東京が再びリードを奪う。入ったのが一瞬わからない技術の高いシュートだった。
その後は東京がやや受けに回り新潟にボールを持たれる時間が長くなるが、シュートは打たれるものの中央を固める。44分、バングーナガンデの左CKに松木が頭で合わせるが枠外に。結局2-1で前半を終了した。
新潟の練度は高いが東京もしっかりボールを動かせており、セット・プレーからの失点はあったものの、仲川、オリヴェイラと取るべき人が取ってリードを奪うことができた。このまま終わることはなさそうなスペクタクルな試合になっており、後半交代でうまく流れをつないで行きたい。
後半に入るとポゼッションは新潟に譲るもののバイタル・エリアでは自由にさせず、奪ったボールから攻撃をしかけて時計を進める戦いになる。49分、松木からのパスを受けた渡邊がシュートを放つが敵GKがセーブ。
57分、仲川がパスを受けてエリア内に侵入したところで敵DFに倒され、こぼれたボールに走りこんだバングーナガンデがシュートを放つが枠外に。ゴール・キックで試合は再開されたがVARが介入、OFRの結果、仲川が倒されたシーンがファウルと判定されPKが与えられる。
60分、オリヴェイラがこのPKをけるがゴール左にはずしてしまう。これが決まっていればもう少し楽な試合運びになっていたと思うが敵GKが最後まで動いてくれなかった。オリヴェイラのPKはいつ見てもひやひやする。絶対身体に悪い。
66分、バングーナガンデ、仲川に代えて徳元、東慶を投入。東慶はボランチに入り、松木がトップ下に上がって安部が右ウィングにスライドした。東京は引き続きリスク管理を重視して試合を進める。新潟の攻撃も次第にキレを欠き、フィニッシュの手前で止めることができるようになってくる。
84分、オリヴェイラに代えてアダイウトンを投入。前線に置いて敵のDFラインを牽制する役目だと思う。東京は試合をオープンにせずしんどいなかでも自陣をしっかり固めて勝ち点3を確かなものにしようとする。
90分、自陣で敵とボールを競った中村が足首を傷めてうずくまる。敵FWとは接触しておらず、おそらくは靭帯系のケガではないかと思われるが、しばらくピッチで治療を受けた後担架で退場した。アディショナル・タイムに長友と交代、枠残しておいてよかった。
このプレーが新潟のファウルと判定され東京ボールでの再開に。リプレイを見ても接触はなく、またこの時中村がプレーできなくなったあと新潟はショート・カウンターのチャンスだったのを止められており、はっきりした誤審だが修正の機会はなかった。
もともと6分あったアディショナル・タイムはこの騒ぎで10分近くになったが、終了近くにはアダイウトンがカウンターから攻め上がってシュートを放つなどボールを自陣から遠ざけて時間をつなぎ、結局2-1で2連勝となった。
ひやりとさせられるシーンもなかったではないが、早い時間帯に先制し、セット・プレーから追いつかれてもオリヴェイラのゴラッソで突きはなし、後半はPK失敗もありつつ新潟の反撃をいなし続けた。ガチで打ち合っての勝利は大きい。
数字を見ても、シュート数7-6、CK3-2、ポゼッション48-52と拮抗した試合だったことが窺われ、どちらに転ぶ可能性もあったが試合の流れは東京がつかんでいたと思う。新潟の攻撃は怖かったが、自由にはさせなかった。あと、オリヴェイラのPK失敗が試合結果に影響しなくてよかった。
前線の流動性が上がっており、ポジションを交換しながらボールを動かして、敵をはがし前進して行く筋道が見えるシーンも多くなってきた。松木の強度、小泉の運動量、渡邊の技術などそれぞれの武器がかみ合い、オリヴェイラ、仲川を生かすシーンも増えた。中村の負傷が心配だが、チームとしてのオートマティズムは間違いなく向上してきている。
もちろんこの試合でもゴールは仲川とオリヴェイラの個人技であり、連係から崩しきったわけではないが、やり続けていることの先に果実があることは予感でき、こうやってまず勝ち点を積み上げながらそれに見合う内容を求めて行くことは正しい手順だと思う。
新潟はアルベル監督のもたらした戦術をベースに魅力的なチームを作っており、東京にとっても学ぶところの多い試合だったと思うが、必ずしもこのとおりのチームを我々が目指すわけではない。
細かくポジションを取り直し、ボールの通り道を作る取り組みでは新潟に一日の長があったが、東京もしっかりボールに行けていた。最終的に必要なのは再現性のある勝ち方であり、同じようにポジショナル・プレーをベースにしながらも、それをどうやって具体的な勝ち筋につなげて行くかは、手持ちの選手層に合わせたバリエーションがあってもいいと思った。
これで10試合を終了して4勝3敗3分で勝ち点を15(1試合あたり1.50)に伸ばし6位に浮上。首位との勝ち点差は7で変わらず、上よりは下との勝ち点差が小さい状況だが、これ以上離されないように上位にくらいついて行かなければならない。
ゴールデンウィークで連戦になっており、このあと福岡、札幌と遠方でのタフなアウェイ・ゲームが続くが正念場。ここでしっかり勝ち点を積み上げて、連休明け国立での川崎とのホームゲームに臨みたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(3) 今日もヤバいシュート止めてくれた。失点はノーチャン。
中村(3.5) 読みのいいボール奪取もあったが最後のケガがマジ心配。
木本(3) 自陣で破綻なくボールを前に付ける意識も高かった。
森重(4) 入れかわられてヤバいシーンあった。パス出しはよかった。
バングーナガンデ(4) 裏を取りに行く動きは効いたが組立には参加できず。
小泉(3) いてほしいところにいてくれるの本当に助かる。
松木(3) 上下動でチャンス・メイク。トップ下も可能性感じた。
仲川(3) うまく使ってもらえて結果も出した。貢献大きかった。
安部(3.5) 前線で動き回ってチーム全体を引っぱった。
渡邊(3) 彼が動くことでポジションが流動化するのがいい。
オリヴェイラ(2.5) 目の覚めるようなゴール。オレたちのディエゴ。
===
徳元(3.5) オレ的にはカシーフより徳元。
東慶(3.5) 小泉との分業もうまく行っていた。
アダイウトン(-) 時間短し。シュート決めたかった。
長友(-) 時間短し。そこにいることに価値がある男。
中村のケガはマジ心配だが、中村の交代で長友の名前がアナウンスされた瞬間、周囲の子供たちから大きな歓声があがったのはなんか嬉しかった。
あと東京サポのアーティスト、チバユウスケが食道がんで活動休止という報を受け、ゴール裏が「勝つのはオレたちだ」と歌うチバ作の『VAMOS TOKYO!』を歌い続けたのは熱かった。ミッシェルの「HIGH TIME」はレコード屋でかかってるの聴いて店員に「これだれですか?!」って言ってその場で買った人生で唯一のアルバムだよ。勝ったぞ、チバ。
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FC東京
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J1リーグ戦
2023年04月27日 00:42
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【ブンデスリーガ第29節】グラードバッハ 0-1 ウニオン
■ 2023年4月23日(日) 19:30キックオフ
■ Borussia-Park
月曜日未明2時半キックオフとかほんまやめてほしい。極東で見てる人の気にもなってほしい。月曜日5時前に起きて出勤前に見たけどマジムリでしょ、これ。
ここ4試合負けてないとはいえ勝ったのはひとつなのでこのホーム・ゲームで勝ち点3を取らなければならない。この試合ではシュティンドルが先発、プレアがベンチ・スタートとなった。
オムラン
スカリー 板倉 エルヴェディ ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
ホフマン ノイハウス シュティンドル
テュラム
グラードバッハがボールを保持して攻め上がる一方、ウニオンは速いトランジションからショート・カウンターを狙う展開に。少ないタッチでボールを動かしながら攻め上がるいいときの攻撃が見られるが、ウニオンのブロックが堅くフィニッシュは遠い。
16分、コネが左サイドエリア外から狙うがGKがキャッチ。これがグラードバッハのファースト・シュートに。27分にはシュティンドルが似たような位置からやはりミドルを狙うがこれも敵GKが難なくキャッチ。敵の脅威になる攻撃はできていない。
一方のウニオンの方が少ないチャンスをやりきっているイメージでシュートを打たれるが、オムランのセーブもあってゴールは許さない。それぞれのやり方でトライするものの、大きな見せ場もないまま前半を終了した。
後半に入っても流れは変わらず、グラードバッハがボールを支配している分主導権を握っているようにも見えるが、ウニオンの守備を崩すところまでは行かずにらみ合いというかしかけ合う繰り返しで時間が進んで行く。
試合が動いたのは60分、裏に放りこまれたアバウトなボールを追ってゴール前に走りこんだ敵FWにダイレクト・ボレーを決められ失点。0-1と先制を許す。なにもないところからワンチャンでしてやられたもったいない失点。
69分、シュティンドル、ベンゼバイニ、スカリー、ノイハウスに代えてプレア、ネッツ、ライナー、エングムを投入。エングムは右ウィングに入りホフマンがトップ下にスライドしたか。それにしてもこの時間帯の交代、しかも4枚替えは衝撃。なにかあったのか?!
その後もボールは手放さず攻撃をしかけるが最後のところの工夫がなくウニオンに守られる。77分、エングムからのクロスにテュラムが頭で合わせたがわずかにバーの上。83分にもテュラムがライナーのクロスにヘディング・シュートを放ったがこれもGKにキャッチされる。テュラムは85分にもプレアのクロスに頭で合わせたが枠外に。
87分、テュラムに代えてフリードリヒを投入。ナゾ采配だったがフリードリヒはそのまま前線へ。トップでパワー・プレーということか。これまでになかった戦術で、監督なにか思うところがあるのか。不気味すぎる。
88分にはホフマンが中央に流しこんだボールにコネが走りこんでシュートを放ったがGKがキャッチ。最後はオムランまで上がって総攻撃をかけたがゴールは遠く、0-1での敗戦となった。
数字を見ればシュート数8-13、CK2-2、ポゼッション62-38とボールは支配したものの攻めきれなかったことが見てとれる。決定力不足というか崩しのアイデアと迫力を欠いてポゼッションを結果につなげることができなかったという感じだった。
それにしても残り20分で4枚替えとかフリードリヒを前線に入れてのパワー・プレーとかオムランまで上げてのリスク・テイクとかちょっとこれまでとは違う動きがあって、来季に向けてなにかあったのかなと思った。
テュラム、ベンゼバイニをはじめとして、オフには大量の選手の入れ替えも噂されるなかで、チームとしてのまとまりというか意思統一がだんだん難しくなりつつあるのかと感じた試合。個々はよくやっているが目標も見出しがたくどこを目指すのかはっきりしないように見えた。
29試合を終えて9勝11敗9分の勝ち点36(1試合あたり1.24)はまったく物足りない数字で、残り5試合を全部勝ってもかろうじて勝ち点50を超える水準。エバールSDの遺産で食いつなぎながらファルケ体制元年を戦ったが難しいシーズンになった。
まずは残り試合で勝ち点を積めるだけ積んで、あとはオフの補強を待つしかないと思うが、なんか冬の時代が来そうで怖くて泣いてる。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「ウニオン・ベルリンはおそろしくコンパクトで彼らからチャンスを得るのはすごくむずかしい。長い時間ボールを支配している状態から何かを作り出せる状況にまでもっていくには長くかかってしまった。それにもかかわらず最後のパスを通すことができなかった。ウニオンはほとんどミスなく守り、それに加えてチャンスを効率的に生かしてきた。我々の方は余計なミスがひとつあって、失点につながったシーンで浮かしたボールへの寄せが足りず、奥行きの守備も速さが足りなかった。ウニオンにはこうしたミスはなかった。もちろんこの結果には落胆している」
手堅く戦ったつもりだったが一点で破綻した。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2023年04月22日 20:16
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【Jリーグ第9節】広島 1-2 FC東京
■ 2023年4月22日(土) 14:00キックオフ
■ エディオンスタジアム広島
よく晴れた土曜日。このスタジアムは今年が最後らしいが結局行かずじまいで今日も自宅DAZN観戦。前節から負傷離脱者が戻って形ができ始め、週央のカップ戦では久しぶりの公式戦勝利も挙げた。難しい相手ではあるがこの流れで今季アウェイ初勝利を狙いたい。
先週のリーグ戦と同じメンバーが先発。負傷から復帰したバングーナガンデをベンチに置き、長友、トレヴィザンと合わせ3人がDFという控えメンバーに。このところメンバーを外れていたペロッチもベンチ入りしたが中盤の控えは東慶のみ。
スウォビィク
中村 木本 森重 徳元
小泉 松木
仲川 安部 渡邊
オリヴェイラ
互いに激しい球際から一気にゴールに迫る狙いで強度の高い立ち上がりに。2分、中村がアフター気味に敵にチャレンジしてしまい警告を受ける。今季強度の調節ができず退場になったり自身もケガをしたりしているが、またしても早い時間帯での警告で不安しかない。
しかし5分、左寄りで得たFKを松木がけると、ファーから走りこんだ中村が高い打点のヘディングでボールをゴールにたたきこみ先制。1-0とリードを奪う。敵DFのあいだに上手く入りこんでのシュートで警告を帳消しにした。
しかしその後は広島がボールを支配、東京は自陣で守備に追われる時間が長くなる。奪ったボールはオリヴェイラにシンプルに当てることも選択肢に、前線で渡邊、安部がからみ、また仲川のドリブル突破も繰り出して形は作るがフィニッシュまではもちこめない。
広島はテンポよくパスをつなぎ東京ゴールに迫るが、シュートが枠をとらえられず失点はまぬがれている。中央をしっかりと固め対応はできている。
28分、中央で仲川がつぶれながらオリヴェイラにボールを渡すとオリヴェイラがこれをドリブルで前線に持ちあがる。オリヴェイラはエリア手前でボールをキープし、右サイドを駆けあがった中村にパス。中村が深いところまで運んで戻しのパスを入れると中央で安部がダイレクトで流しこみゴール。2-0とリードを広げる。
オリヴェイラのキープ、中村のクロス、安部のシュートときれいにつながり広島の守備を崩した。安部はフカしがちなシュートをよく押さえた。
36分、左サイドに流れた中村が徳元とのワンツーからドリブルでエリアに侵入したところで敵DFにブロックされ倒されるが笛は鳴らず。PKでもおかしくないと思ったがVARの介入もなかった。
これで流れを取り戻したかと思ったが、38分、ロング・ボールを裏にけりこまれ、背走しながらの守備となる。松木と徳元が対応したが後ろから出てくる敵をつかまえきれず落としたボールをけりこまれて失点、2-1と1点差に。なかなか楽はさせてもらえない。
アディショナル・タイムには徳元が前線に送ったボールを追って仲川と安部が走り、安部が敵DFと交錯して倒れる。GKは飛びだしておりファウルであれば決定的な得点機会の阻止にあたるシーンではないかと思われ、VARも介入したがOFRなくノー・ファウルの判定となった。
結局前半は2-1で終了。この後も激しい戦いが予想されるがこの控えメンバーで走り勝てるか。バングーナガンデのウィング起用も選択肢に、リードは忘れて激しく戦いたい。
後半に入ると広島が前線を強化、前半にも増して自陣に押しこまれる展開になる。
50分、オリヴェイラが敵MFと競り合い、こぼれたボールを安部が拾ったところで敵MFに倒される。先にオリヴェイラが敵MFとの接触でファウルと判定されてアウト・オブ・プレーとなっていたが、その後のプレーによって敵MFが警告を受ける。プレーは広島ボールで再開されたので珍しいシーンとなった。
53分、木本からの縦パスを受けた仲川が落とし、これを渡邊がエリア外からシュートするがミートせずGKにセーブされる。
広島の攻撃を受ける時間が続き、ほぼハーフ・コート・マッチに。シュートも打たれるが自陣では身体を張っておりゴールは許さない。67分、仲川に代えてバングーナガンデを投入。渡邊が右にスライドし、バングーナガンデは左のウィングに入る。あるいは4-4-2の左SHのイメージかも。
75分、オリヴェイラと中村に代えてアダイウトンと長友を投入。アダイウトンはトップに入る。それであればペロッチではないかとも思ったが、ここは実績と信頼の違いか。長友はそのまま左SBに。中村は一度警告を受けており妥当な判断か。
東京は引きつづき広島の攻撃を受ける流れ。79分、左サイドでルーズになったボールを拾ったアダイウトンがドリブルで突破をはかるが並走した敵DFに最後はボールを奪われてしまう。見ごたえはあったが単騎頼みではムリがあるか。
82分、渡邊と徳元に代えて東慶とトレヴィザンを投入。トレヴィザンを中央に置いた3バックに布陣を変更。FWの枚数を増やしてきた広島に対し逃げきりに入る。終盤に得点の多い広島が圧を高めるが、投入したトレヴィザンが高さと強さを発揮して跳ね返し続け、しのぎきって2-1で辛勝した。
序盤にセット・プレーから先制、追加点も得たことが大きなアドバンテージになった。前半のうちに1点を返され、後半はほぼ一方的に押しこまれたが、ダブル・ボランチで守備が安定したこともあってか中央をしっかり締めて守りきり、リードを守ってリーグ戦では3月12日の横浜FC戦以来の勝利となった。
数字を見ればシュート数3-12、CK0-8、ポゼッション44-56と完全に広島が優位だったが、耐えるべき時間を耐え、また攻撃でも組み立て方には意図がはっきり窺え、先制できたこともあって試合そのもののはグリップできていたと思う。
自陣でのポゼッションにこだわりすぎることなく、森重、木本から前線に当てるボールも併用してリスクをコントロールし、オリヴェイラがこれをおさめて渡邊、安部がそれを受ける動きができていて、広島の強力なプレスに対抗できていた。
控えメンバーがDFに偏っていたのが気になったが、バングーナガンデを前で起用することでポイントを作り、アダイウトンのトップで敵の最終ラインを牽制しつつ、最後はトレヴィザンの投入で中央を固めるなど納得できる采配だった。
気になるのは仲川が結局カウンター要員のようなかたちでしか攻撃に関われておらず、彼に預けたり彼を走らせたりするような「使う」プレーがなかなか見られないこと。せっかくの飛び道具なのに使いこなせずこぼれ球を追わせてムダに疲弊させてる感がある。積極的に仲川を生かす組み立てをもっと見たい。
シュート3本というのはまったく満足できる数字ではなく、課題はたくさんあるが、結果が出たことでそれに取り組むリソースが捻出できる。カツカツではあったがこの勝ち点3は星勘定的にも非常に大きく、価値の高い今季アウェイ初勝利となった。
これで9試合を終えて3勝3敗3分、勝ち点9(1試合あたり1.33)となり暫定ながら順位表の上半分に入った。順位よりは勝ち点を積み上げて上位との勝ち点差を詰めることが先決であり、その足がかりとなる勝利だった。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(3.5) 厳しいシュートはほぼなく失点以外手堅く守った。
中村(2.5) いきなりの警告でビビったが1G1Aの活躍でカバーした。
木本(3) 縦に付ける意識が高くパスでチームを前に動かした。
森重(3.5) 自陣でのもたつきがやや目についたが守りきった。
徳元(3.5) 完全にピースとして機能しており采配に注目。
小泉(3) 長渕剛ファンであることを江本アナにバラされた。
松木(3) フィフティ以下のボールを何度も奪い取った。
仲川(3.5) ドリブルの初速で敵を翻弄した。もっと生かせる。
安部(2.5) 彼が前に引っ張るから全体がついてくる。
渡邊(3) とにかく走って広い範囲をカバー、ダイナモになった。
オリヴェイラ(3.5) あれだけ収めてくれると周囲が動ける。尊い。
===
バングーナガンデ(3.5) 前で使うのは選択肢としてあり。
アダイウトン(4) 前に置くだけで敵には脅威になる。
長友(4) 中で声を出してくれることに存在感。
トレヴィザン(-) 時間短し。役割は果たした。
東慶(-) 時間短し。試合をクローズした。
次は味スタ。連勝して流れに乗りたい。
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FC東京
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J1リーグ戦
2023年04月20日 00:21
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【ルヴァンカップ第4節】FC東京 1-0 G大阪
■ 2023年4月19日(水) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
暑いくらいに晴れた春の日、たまたま在宅勤務だったので余裕をもってヴェスパで味スタに乗りつけた。バクスタ側の駐輪場がバイクに開放されていなかったのが残念だった。
ルヴァンカップのグループステージはここまで1勝2敗と出遅れている。突破のためには勝たなければならないホームゲームだ。
例によってターン・オーバーを実施。2025年に加入が内定している早稲田大学の安斎が特別指定選手として先発。東慶と青木のダブル・ボランチを置いた4-2-3-1の布陣となった。
野澤大
安斎 木村 トレヴィザン 長友
青木 東
塚川 渡邊 俵積田
熊田
東京は立ち上がりから積極的にボールにアプローチし、少ないタッチ数で前へとボールをつけて行く意識が高い。パス・スピードも速く、大阪のプレスがそこまで厳しくないこともあってボールを動かしながら敵をはがして前進することができている。
大阪のボールに対しては前からしっかりとプレスができており、自陣のクリティカルなところでは複数で囲んでのボール奪取もできるなどメリハリの効いたリスク管理も見られて動きは悪くない。東と青木が互いに補いながら中盤のフィルタになっている。
右サイドの安斎、左の俵積田が中に切れこんでアクセントになっている。塚川、渡邊もボールを受けては落とす繰り返しでリズムを作っている。熊田がやや試合に入れていない感はあるが要所でのポストは効いているがフィニッシュまではもちこめない。
大阪の攻撃も散発で怖さはなく、一進一退の攻防のままスコアレスで前半を終えた。内容的には悪くなく、ベテランと若手のコンビネーションもできていると思う。東慶の気持ちの入りすぎたプレーが危ういが背中で引っ張っている。後半早い時間帯に先制したい。
後半立ち上がり、左サイドから切れこんだ俵積田が右足でシュートを放つがGKにセーブされる。積極的に打って行きたい。後半も互いに譲らず主導権を争う展開になる。
59分、熊田と渡邊に代えてペロッチと寺山を投入。ペロッチはトップ、寺山はトップ下に入る。大阪に押しこまれる時間帯もあるが守備は集中できておりゴールは許さない。一方で東京もいい形までは作るものの最後のところで攻めきれない。
69分、俵積田に代えてアダイウトンを投入。勝ちをねらいにくる。71分、東が敵DFにタックルを受け倒れる。警告かと思ったが主審は敵DFに退場を宣告。どこまでひどいファウルだったか今ひとつよくわからなかったが大阪がひとり少なくなる。
すると74分、カウンターから左サイドをドリブルで持ちあがったアダイウトンが中央にクロス、ファーの塚川がこれにダイレクトで合わせるとこれがゴールとなり東京が1-0と先制する。ファイン・シュートではなかったかもしれないが飛んだコースがよかった。
リードを得た東京は攻め急がず、リスクを管理しながらじっくり追加点をねらう。81分、東慶に代えて野澤零を投入、寺山がボランチに落ち、塚川がトップ下にスライド、野澤零は右のウィングに入った。
その後は時間を使いながら試合を殺したい東京と、しかけたい大阪の戦いに。安斎が足をつるがすでに3回の交代を終えており、枠的にはあとひとり、鈴木を投入することができるはずだったが交代回数のルールのため代えられず。東慶を下げたタイミングで同時に代えておけばよかった。
5分のアディショナル・タイムには左サイドから切れこまれてシュートを決められたがオフサイドとなり胸をなでおろすシーンも。残り時間もなんとかしのぎきり、なんか久しぶりの公式戦の勝利となった。
東京が優位だったとは思うが実際にはどちらに転んでもおかしくない内容であり、結果を持って帰れることは高く評価したい。安斎がデビュー戦で鮮烈な印象を残し、俵積田もしーむのシュートが5本のなかで2本を放つなど積極的な姿勢が目についた。
これに対して途中交代となった熊田はつなぎでは顔を出したもののチームになじめていない印象を受けた。同年代だけではなく、プロとして通用する強度がほしい。使い続けたいと思った。
数字を見ればシュート数5-6、CK2-6、ポゼッション51-49とどちらともいえない結果で、流れによってはヤられていた可能性もあったが、全体にホームである東京の試合だったと言っていいのではないかと思う。
週末のC大阪戦から内容は上向いており、この試合もその流れを確認した。若手とベテランがうまく相互補完しており、東と青木が中盤の底で互いに相手を見ながらポジションを埋めたりチャレンジしたりして攻守に下支えの役割を果たしていたし、長友は率先してボールにアプローチして姿勢を示した。
渡邊、塚川がポジショナル・プレーの意味を身をもって示し、それを基準に若手が動くことができた。この流れは週末のリーグ戦にフィードバックされるはずだしされなければならない。
これでグループステージは2勝2敗となり勝ち点6でグループ2位。しかし今季は2位では勝ち抜けが確定せず、勝ち点、得失点差を積み上げる必要がある。なんとか勝ち抜けに希望は残したが、あと2試合を両方勝つ気でないと突破はむずかしい。ここからだ。
評点(評点は
ドイツ式
):
野澤大(3.5) 試されるシーンは少なかったが完封は実績になる。
安斎(3.5) 積極的に高い位置を取り攻撃の武器となった。
木村(3.5) 落ち着いた守備で敵の攻撃を散発に抑えた。
トレヴィザン(3.5) 高さ強さは定評あり、いい縦パスも見られた。
長友(3) 自ら動くことでチームを動かした。
東慶(3.5) 強度高く自分がいることの価値を示した。
青木(3) 東との相互補完が素晴らしく、常にいい場所にいた。
塚川(3) 今季不調だったが動きのある試合で生きる男。
渡邊(3) 彼を基準にポジションが決まって行く。
俵積田(3.5) 期待された働きはできた。あとは結果がほしい。
熊田(4) 収めたが自分ではなかなか打てず。ここ踏ん張れ。
===
ペロッチ(4) 収めてくれるのは頼もしいが決めてほしい。
寺山(3.5) よく動き回ってボールを拾った。
アダイウトン(3.5) アシストで貢献。しかけ続けたのが効いた。
野澤零(-) 時間短し。あせるな。
暖かい夜だったがヴェスパ乗ってきたのでビールは飲めなかった。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2023年04月16日 19:47
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【ブンデスリーガ第28節】フランクフルト 1-1 グラードバッハ
■ 2023年4月15日(土) 18:30キックオフ
■ Deutsche Bank Park (Frankfurt)
日曜日の朝早めに起きて録画しておいたスカパーを時差視聴。もちろん結果情報は遮断。ホームでヴォルフスブルクに勝った勢いでアウェイでも勝ち点を持ち帰り、今季できるだけ積み上げて終えたい。
ヴァイグルが先発に復帰、前節警告累積で出場停止だったコネも先発。クラマー、シュティンドルがベンチ・スタートとなった。
オムラン
スカリー 板倉 エルヴェディ ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
ホフマン ノイハウス プレア
テュラム
立ち上がりはフランクフルトの前プレに苦しんだものの徐々にグラードバッハが主導権を握る。ダイレクト・プレーを多用してフランクフルトのプレスをはがしながら前進、敵陣に攻め上がるシーンを作る。
13分、スルー・パスを受けてドリブルで抜け出したテュラムが、エリア内まで運んだところで並走したホフマンにパス、これをホフマンが丁寧に流しこんでゴール、1-0と先制した。
その後もグラードバッハがフランクフルトの高い守備ラインの裏を突こうとするのに対し、フランクフルトは引き続き前プレで引っかけたボールを素早くゴール前に供給する戦術でハメようとするが、オムランの好セーブもありゴールは許さない。
時間が進むにつれて拮抗した試合になるがともに決め手を欠き1-0と最少得点差で前半を終えた。
後半に入るとフランクフルトが布陣を変更、ボールを持ちながらグラードバッハ陣内で波状的に攻撃をしかける流れになる。グラードバッハはボールを奪っても起点が低いため持ち上がれず、セカンド・ボールを回収されて守備に追われる苦しい展開に。
グラードバッハは自陣中央をしっかり締めてゴールを死守、フランクフルトの攻撃もアイデアを欠き試合は膠着したまま時計が進む。
64分、プレアに代えてエングムを投入。そのまま左ウィングに入る。プレアはケガか。ファルケ監督にすればかなり早い時間帯での交替。さらに74分にはノイハウスに代えてシュティンドルを投入。こういう交代を見るとようやく選手がそろってきたなと思う。
引き続き自陣に足止めされる展開のなか、オムランとゴールポストの奮闘もあってなんとか失点は回避していたが、83分、守備ラインに入った敵FWがパスをおさめターンしてシュート、これが決まって1-1の同点に追いつかれてしまう。
その後は勢いに乗って逆転をねらいにくるフランクフルトに対しアウェイでの勝ち点を守りたいグラードバッハの必死の守備という展開に。
アディショナル・タイム、ベンゼバイニとホフマンに代えてネッツとフリードリヒを投入、最終ラインを5バックにしてこのまま試合を終わらせる意志を明確に示し、なんとか1-1の引き分けで試合を終えた。
出足はよく得点後前半の途中まではヴァイグルが効いてボールを動かせたが、前半の残り15分あたりから押しこまれる時間が増え、後半はほぼ一方的に受けにまわってしまった。リードを得てリスク管理を意識するあまりラインが下がり危険なエリアで勝負せざるを得なくなって、ポジティブ・トランジションがうまく行かなくなってしまった。
シュート数4-10、CK2-10、ポゼッション41-59と終わってみれば完全にフランクフルトのゲームで、敵の攻撃を最少失点にとどめ先制点を生かしアウェイで引き分けにもちこんだことを評価するしかない。
しかしヴァイグルがボールを受けることで最終ラインと前線との連絡がよくなり、中継点が確立した感があった。ここのコネクションがうまく行っていなかったのは確かで、ヴァイグルの復帰は大きいと思うが、これですべてがうまく行くわけではないことは後半の戦いを見ても明らか。シーズンのここからなにをどこまで改善するのか、編成も含め考え始めなければならない。
これでグラードバッハは28試合を終え9勝10敗9分で勝ち点36(1試合あたり1.29)で順位は変わらず10位。残り6試合で勝ち点50まで持って行けるか、それくらいやらないと来季への布石にはならない。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「非常に集中した試合だった。前半は我々はうまく試合に入ることができ、非常に効果的な戦いを見せることができた。後半の立ち上がりは敵にポゼッションを譲り、カウンターをきれいにやりきることができなかった。その後はフランクフルトが圧を高めてきて、我々は大きく押しこまれた。我々はなんどもそれを守りきったが、フランクフルトはなんども放りこんできて危険な状況を作った。今日もまた非常に強力なGKに助けられた。終盤に同点にされたのは確かにがっかりしたが、相手の勢いからすれば妥当でないとはいえないだろう」
この日は緑ユニだった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2023年04月15日 22:27
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【Jリーグ第8節】FC東京 1-2 C大阪
■ 2023年4月15日(土) 16:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
雨の土曜日となった。バイクが使えず公共交通機関で味スタへ。やや肌寒い気候だ。前節ホームで引き分け、上位との勝ち点差を考えても勝ち点3が必須となるホーム連戦だ。
前節途中出場だったケガ明けの渡邊、安部を先発で起用。また最終ラインには久しぶりに森重を先発させトレヴィザンをベンチに置いた。東慶はベンチ・スタートとなり、小泉と松木のダブル・ボランチ、安部がトップ下という布陣になった。
スウォビィク
中村 木本 森重 徳元
小泉 松木
仲川 安部 渡邊
オリヴェイラ
立ち上がりはボールを動かしながら押し上げようとする東京に対し、前プレよりはコースを限定しながら自陣でからめとる守備でそこからテンポよくパスをつなぐ大阪という戦いに。東京は前節まで見られなかった連動性やボール運びのアイデアが見られる。
松木、安部が小まめにアップダウンしてボールをつなぎ、中村、徳元も加わって攻撃の形を作る。森重のフィードも効いており、敵陣へ一気にボールを出すシーンも見られるが、最後のところは大阪の守備も堅くフィニッシュまではなかなかもちこめない。
22分、安部からの浮き球のパスを受けた渡邊が縦に抜け出し、ゴール前にラスト・パスを流しこむがオリヴェイラはわずかに合わず。33分、安部が左サイドから切れこんでエリア外から狙うが枠外に。
40分、木本からのロング・フィードを中村が受け、中央の松木にパス、これを受けた松木はエリア手前からミドル・シュートを放ち、鋭いボールが枠に飛んだが敵GKにセーブされる。一方の大阪もチャンスは多くないがボールを持てばしっかり展開できており拮抗した展開。激しく主導権を争う。
モラルの高い見ごたえのある攻防となるが互いに攻めきれずスコアレスで前半を終えた。前節までに比べればやりたいことの輪郭がはっきりしていて共有されており、意図のあるパスやランができている。フィニッシュこそ少なかったが前節の後半に垣間見えた希望が確実に継承されている。
問題はこれを結果につなげることであり、勝負はここから。ベンチにはアダイウトンを置いており、後半オープンになれば威力を発揮するはずだ。勝機はあるが力は拮抗しており片時も気は抜けない。集中を切らさないように戦わなければならない。
後半に入っても一進一退の攻防。14分、自陣右寄りでFKを与える。やや距離があったがゴール前に入ったボールにニアで合わされ失点。ゾーンで守っていたが敵FWと競ることができなかった。もったいないセット・プレーからの失点で0-1とビハインドを背負う。
63分仲川に代えてアダイウトンを投入、アダイウトンは左ウィングに入り、渡邊が右にスライド。
68分、自陣で奪ったボールを中村が持ち上がり、ハーフウェイを越えたあたりで中央の渡邊にパス。渡邊はこれを胸でトラップすると、態勢を崩しながらもこのボールを地面に落とさずそのままボレーで枠へ。これが決まり1-1と同点に追いつく。これはちょっと月間ベストでもおかしくない技術の高いシュートだった。動画をさがして見る価値ある。
77分、渡邊に代えて俵積田を投入、そのまま右ウィングに入った。82分、俵積田が右サイドからしかけ、深くえぐって中央に折り返し。走りこんだ安部が合わせようとするが決めきれず。
すると84分、右サイドの深いところを取られ、ここからエリア中央への折り返しをダイレクトでけりこまれて失点、1-2と再び勝ち越しを許してしまう。86分、オリヴェイラ、安部に代えて塚川、東慶を投入。
意図のよくわからない交代だが実際ほかに投入できそうな攻撃的戦力がなかった(ペロッチ、熊田ともメンバー外)。塚川が1トップの位置に入り偽9番的な動きをしそうだ。しかし残り時間が少なく、大阪に時計を進められ思うように攻められない。
アディショナル・タイム、松木の左CKからゴール前で混戦になったこぼれ球をエリア手前で拾った東慶がシュートするが枠におさまらず。結局1-2で試合終了となり、東京は上位への足がかりとして大きな勝ち点を落とした。
渡邊、安部、松木ら今季完成度を上げて行きたいスタイルを先行して表現できる選手が離脱から戻ってそろい、ようやくスタート・ラインについた試合。なにに対応して人とボールが動くのか、さらにその動きに反応した次はだれがどううごくのかという基準点となり、その結果彼ら以外の選手もポジションの取り直しが小まめにできるようになるという「やりたかったこと」がはっきりと見えた感がする。
しかし連動からチャンスを作った前半にゴールを奪えず、後半早い時間帯にセット・プレーから失点して流れを持って行かれ、渡邊のゴラッソで追いついてなんとかこちらに主導権を取り戻せるかと思ったが、終了間際に一瞬の虚を突かれて勝ち越しを許した。
数字を見ればシュート数8-10、CK6-5、ポゼッション48-52と拮抗した試合であったことが窺えるが、ゴールが渡邊の個人技のひとつにとどまり、後追いの試合展開になったために最後まで主導権を握れなかった。
ここ数試合続いていた意図の見えないポゼッションから奪われて試合崩壊というパターンから確実に前進は見えたが、これを結果につなげて勝ち点を稼いで行くにはまだまだチーム全体の底上げが必要で、今は数人の戦術理解の進んだ選手がコアになっているにすぎない感がある。
クラブとして、チームとしての戦術の大転換がそう簡単にできてしまうのなら苦労はないわけで、今季はようやく試行錯誤ができる状態になったところ。強度重視でシーズンに入ったところでケガ人が相次いだのが何より痛かったが、ようやく動きの質を上げながらそれを結果につなげるトライができるようになった。
この試合では役割期待がかぶる東慶と小泉のうち東慶をベンチに置いて中盤の動きを整理、またトレヴィザンはビルドアップの出口としてキツかったため、対人や空中戦の強さというよさを差し引いても森重を起用したのも納得感はあった。
アダイウトンを先発させて前半のガチ局面の守備で疲弊させず、後半オープンになったところで試合を決めに行けるように温存したのも意図は正しかったと思う。進もうとしている方向に間違いはなく、こうしたしんどい局面をいくつも乗り越えなければならないのは覚悟していたこと。今はやり続けるしかない。
ペロッチはコンディション不良のようだが、熊田をベンチ入りさせてもよかった。塚川のゼロ・トップは想定した形なのかもしれないが、そこまでしなければならないほど熊田にはまだ信頼性がないのかと思った。俵積田は思いきりのいいしかけが見られたが結果は出せなかった。
これで8試合を終了し2勝3敗3分で勝ち点は9(1試合あたり1.13)。順位は11位に後退し、2位の名古屋との勝ち点差は8、首位神戸とは10に開いた。星勘定的には極めて痛い敗戦であり、ここからのキャッチ・アップは容易ではないが、型を崩すことなく内容からしっかり積み上げて行きたい。
週央にG大阪とのルヴァンカップの試合がある。ホームだし、ターンオーバーしつつ底上げを図り、来週末への足がかりをつかまなければ。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(3.5) 失点はノー・チャンスか。好セーブを披露。
中村(4.5) 気持ちは見えるがプレーの振れ幅が大きく怖い。
木本(4.5) 落ち着いてボールを扱えたが失点シーンは足が止まった。
森重(4) 鋭いフィードを連発。この人には頑張ってほしい。
徳元(4) インナーラップも板についてきた。引き続き活躍を願う。
松木(4) シュートは惜しかった。ボールにしっかりからんだ。
小泉(4.5) 松木との役割分担は悪くなかった。
安部(4) 労を惜しまずアップダウンして全体を動かした。
仲川(4.5) まだなかなかボールが出てこない。もっと生かしたい。
オリヴェイラ(4.5) 収めてくれたがシュートまで行けず。
渡邊(3.5) チームを引っ張ったゴールも見事。
===
アダイウトン(4.5) 預けられた局面がひど過ぎた。
俵積田(-) 時間短し。期待された役割は忠実に果たした。
塚川(-) 時間短し。
東慶(-) 時間短し。
意外に寒かった。雨は最初から最後まで降っていたが、ピッチに水が浮くことはなかった。
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FC東京
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J1リーグ戦
2023年04月10日 22:08
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【ブンデスリーガ第27節】グラードバッハ 2-0 ヴォルフスブルク
■ 2023年4月9日(日) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
日曜日の夜ではあるが、この時間なら翌日の仕事のこともそこまで気にしなくていい。ここ5試合勝てていないがこのホームゲームでしっかり勝ち点3を積み上げ、シーズン残りできるところまでやりきりたい。
コネが警告累積のため出場停止、また「個人的な理由」でトレーニングに参加できていなかったホフマンがベンチ・スタートとなった。前線ではエングムが先発。ヴァイグルが負傷離脱から復帰してベンチ入りした。
オムラン
スカリー 板倉 エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー ノイハウス
エングム シュティンドル プレア
テュラム
立ち上がりからヴォルフスブルクに押しこまれる。なかなかパスがつながらず、セカンドボールも拾われて主導権を握られ後追いの展開となる。10分、スルー・パスから裏に抜けられ、シュートを決められるがVARチェックの結果わずかにオフサイドだったとのことで難を逃れた。危なかった。
その後も豊富な運動量でボールを動かしながら前に出てこようとするヴォルフスブルクに手を焼く時間帯が続いた。今日はシュティンドルのところでボールが収まっているがなかなかそこから先がつながらない。
34分、右サイドでパスを受けたエングムが中へ持ち出してシュート。これが決まってグラードバッハが1-0と先制する。エングムは嬉しい初ゴール。押され気味だったがワンチャンをしっかり決めたことで流れを引き寄せたい。
リードしたことで余裕のできたグラードバッハはリラックスして戦えるようになるが追加点は奪えず。1-0で前半を折り返す。
後半はグラードバッハがヴォルフスブルクの攻撃を自陣でしのぎながらカウンターで追加点を狙いに行く流れに。守備は集中できており、オムランの好セーブもあってゴールは許さず。
63分、右サイドのエングムからのクロスをファーのプレアが頭で折り返すと、中央のテュラムがゴール至近からこれをヘディングで押しこんでゴール、2-0とリードを広げる。左右に振って相手の守備を崩した。いいプレーだった。
69分、エングムとシュティンドルに代えてヴォルフとホフマンを投入。ヴォルフは右ワング、ホフマンはトップ下に。さらに76分にはスカリーに代えてライナーを投入。スカリーは腿裏に違和感があったようでメディカルに支えられての退場。心配だ。
時間の経過とともにヴォルフスブルクのモラルも落ち、グラードバッハが危なげなく時計を進める。アディショナル・タイムにはプレアとノイハウスに代えてネッツとフリードリヒを投入。そのまま時間を使いきり、グラードバッハが2-0で快勝した。
立ち上がりからヴォルフスブルクに押しこまれ、なかなか自分たちの間合いで戦うことができなかったが、ワンチャンを決めてリードを奪うと徐々に落ち着いた。後半にも追加点を挙げたことで流れをこちらに引きこみ、最終的には完封勝利となった。
コネ、ホフマンを欠いた布陣となったが、シュティンドル、プレア、テュラムが仕事をしたし、ノイハウスが後ろから、ベンゼバイニが外からサポートできたのも大きかった。途中交代で出たホフマンも前節より全然よかった。
必ずしも我々のペースで戦えたわけではなかったが、我慢強くリスクをコントロールしながら決めるべきゴールを決めたことで徐々に調子を上げることができた。板倉が開幕当初に比べるとややパフォーマンスを落としているように思えるのが心配。
数字的にはシュート数13-10、CK5-8、ポゼッション44-56と微妙な数字だが、結果として勝てたことがまずは大事という試合だった。ベンチ入りしたヴァイグルは出場しなかった。
これで27試合を終了、9勝10敗8分けで勝ち点を35(1試合あたり1.30)に伸ばした。順位は10位と変わらないが、9位との勝ち点差は4でなんとか順位表の上半分にくっついている状況。負けていれば9位との勝ち点差は9になっていた。残り7試合、勝ち点50を目指して勝利を積み重ねたい。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「結果が出ない難しい時期にはどうしても自信と軽快さを失ってしまうものだ。そうなると少し違った方法で結果を出し、しっかりとつかみエネルギッシュでコンパクトでなければならない。今日はそれができたと思う。ヴォルフスブルクは序盤いくらか危険な攻撃をしかけ、我々はパスがそれほど確実ではなく、いくつか無用のミスもあった。我々はプレッシングを実行し、しっかりボールを奪ってそれが先制点という形で報われた。そのおかげでずっと安定した」
試合前には今季限りでチームを去るテュラムとベンゼバイニにブーイングがあったようだ。出て行くのはいいが、移籍金は残して行ってほしかった。クラブもシーズン中に売るくらいのことはしてほしかった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2023年04月09日 22:06
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【Jリーグ第7節】FC東京 2-2 湘南
■ 2023年4月9日(日) 15:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
いい天気の春の日曜日だが気温は上がらず肌寒い。ヴェスパで味スタに乗りつけた。このところ公式戦2連敗と道を見失いかけているなか、離脱者の復帰が見こまれ浮上のきっかけにしたいホームゲーム。手ごわい相手だが勝ち点3が必須だ。
中村が右サイドで先発、その他にも渡邊、安部がベンチ入り。徳元が引き続き左SBで先発した他、左ウィングでは俵積田を起用した。森重はベンチ・スタート。ペロッチはコンディション不良でベンチ外に。
スウォビィク
中村 木本 トレヴィザン 徳元
小泉 東慶 松木
仲川 オリヴェイラ 俵積田
互いにアグレッシブに前に出る立ち上がりに。1分、敵陣に攻めこんでエリア手前にこぼれたボールを走りこんだ徳元がそのままシュート。これが鋭い軌道で枠を捉えるが敵GKがセーブする。意表を突くミドルで試合がスタートする。
2分には湘南もチャンスを作り、開始3分間で互いにシュート1本を打ち合う。その後は最終ラインからのビルド・アップを狙う東京と、ハイプレスで引っかけてショート・カウンターをしかけようとする湘南が組み合う一進一退の攻防に。
しかし東京は追いこまれて出しどころがなくなるなどなかなか主導権を握れず、湘南の方が意図をもって試合を進めている印象で自陣で守備に追われる時間の方が長い。左サイドで松木、徳元、俵積田のコンビネーションからチャンス・メイクするがゴールは遠い。
14分、スルー・パスを受けて裏に抜けたオリヴェイラが右寄りからシュートを放つが敵GKにセーブされる。一方湘南もチャンスを作るがスウォビィクの好守もあってなんとかしのいでいる。
すると30分、仲川が右サイドからドリブル切れこみ、松木にボールを預ける。松木は縦に抜けてシュートを放ち、このボールは敵GKにセーブされたが、こぼれ球を仲川が収め、ワントラップからシュート。これが決まり東京が1-0とリードする。
松木の果敢なシュートもよかったし、仲川トラップからシュートの流れは技術が高かった。仲川はこういう単発モノだけではなくもっと流れのなかで積極的に使って行きたいがあまりボールが入らない気がする。
その後も湘南の圧を受けながらなんとかしのぎ、1-0で前半を終了する。戦えているし先制もしたが決して楽な試合ではなく、気を抜いたらヤられる一撃必殺の押しこみ合いになっている。後半も気を抜くことなく追加点を狙いに行きたい。
後半開始から俵積田に代わり渡邊を投入、そのまま左ウィングに入る。50分、仲川からパスを受けた渡邊がフリーでシュートを放つがボールは惜しくもポストをヒット、ゴールにならない。
53分、スウォビィクが右前に出したボールが味方にわたらず敵にカットされる。54分、ここからのシュートはスウォビィクみずからセーブするが、CKをクイック・スタートされ、準備が整わないままゴール前に入れられたボールを押しこまれ失点、1-1の同点となる。
58分にはスルー・パスを受けたオリヴェイラがそのままエリアに入りシュートを決め勝ち越したかと思われたがオフサイドの判定。すると64分、右サイドからのクロスに中央で合わされ失点、5分間で1-2と逆転されてしまう。集中を欠いた魔の時間帯になってしまった。
63分、中村、仲川、東慶に代えて長友、アダイウトン、安部を投入。松木、小泉がダブル・ボランチを形成、渡邊が右SHにスライドし安部がトップ下に。
65分、左寄りで得たFKを松木がゴール方向ではなく左ワイドに開いたアダイウトンにパス、アダイウトンがここから中央にクロスを入れると、トレヴィザンが頭で合わせてゴール、2-2の同点とする。
ここからは互いに勝ち越しをねらってしかける展開となる。東京は渡邊、安部らがテンポよくボールをさばき、前半よりも前進できるようになるが最後のところは湘南の守備も堅くフィニッシュまではなかなか持ちこめない。
一方の湘南も強度の高い守備から奪ったボールをスピード感をもって展開し東京ゴールを脅かすが、スウォビィクの好守もありゴールは割らせない。一進一退の攻防となる。長友が敵DFに執拗にプレスをかけてスローインを得る熱いプレーのあとにスタンドを煽り一気にボルテージが上がるシーンもあり、終盤はオープンにボールが往復する流れになる。
アディショナル・タイム、右CKを松木がけり、ゴール前で混戦となったところからトレヴィザンがシュートを放つが敵DFがブロック。VARチェックが入り試合が中断するがモニタには何をチェックしているかが表示されず結局判定は変更されず。
再開後のCKでもこぼれ球を拾ったオリヴェイラがシュートを放つが敵DFにブロックされる。これがハンドではないかと選手らがアピールする間にカウンターを受けシュートを打たれるがスウォビィクがファイン・セーブでしのぎ、結局2-2の引き分けで終了した。
先制したもののミスから自滅する格好で集中を欠き一度は逆転を許したがその後なんとか追いついた。オープンな展開となり勝機もあったが同時にヤられてもおかしくないシーンも何度かあり、内容から見れば妥当な引き分けとなった。
中村、渡邊、安部らが戻りいい動きを見せたこと、ビハインドから追いついて勝ち点1を確保したことはよかったが、湘南のハイプレスを受けてボールを思うように動かせず、主導権を握れたとは言い難かった。
シュート数10-13、CK7-12、ポゼッション47-53と全体に押され気味だったことが数字にも表れている。湘南に押しこまれる時間が長かった。
また受け渡しを含め意図の共有は前節やルヴァンカップからは進歩が見られたが、パスのズレやマイボールを収めきれないシーンは多く、特に強度高くチャレンジしてくる相手に対してどれだけ余裕をもってボールを動かせるかはまだまだ課題が残った。
今日は負傷明けで試運転モードの選手も多かった印象だが、次節は渡邊、安部も先発から行ける可能性あり、そうなると試合展開も変わりそうだし、今日はベンチ外だった塚川も生きそうな気がする。
また、アダイウトンは先発で守備をさせ消耗するよりも、後半交代出場でオープンになったところを刺しに行くのが効果的だとあらためて感じた。本人は不本意かもしれず、試合に入れないときもあるが、先発よりも明らかに脅威になっていた。
昨季の積み上げがゼロになったわけではないので、それを今季の選手、環境で確認し直すことが重要。勝ち点は足りなかったが巻き返しの足がかりになる引き分けだったと捉えるべきだろうか。次節もホームでのC大阪戦であり、ここでしっかり足場を作りたい。
これで7試合を終え2勝2敗3分で勝ち点9(1試合あたり1.29)となり、順位はひとつ上がって8位に。首位との差は7、2位とは5差でまだ連勝で挽回できる範囲だが、これ以上離されると苦しい旅路になる。引き分けのあと、次節が重要な戦いになる。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(3) 再三のスーパー・セーブで勝ち点を守った。
中村(4) 熱くなりすぎずしっかりボールに行けた。
木本(4) 縦に刺すボールがなかなか出せてない。
トレヴィザン(3) 価値あるゴール。守備でも身体を張った。
徳元(3.5) 1分のシュートは惜しかった。堂々たる働き。
小泉(4) 黒子に徹したがいてほしい場所にいた。
東(4) 敵のハイプレスに苦しんだが立ち向かった。
松木(3.5) 豊富な運動量でチームを動かした。
仲川(3) シュートは技術高かった。もっと生かしたい。
オリヴェイラ(3.5) 身体張ってボールを収め続けた。
俵積田(4) 切れこみを試したが結果にはつながらず。
===
渡邊(3.5) 彼の上下動に他が連動するイメージ。
アダイウトン(3.5) やはり後半投入が効く。
安部(3.5) 前にボールを動かす推進力になった。
長友(3.5) あの煽りは熱かった。次節につながった。
7-17-27-37が同時にピッチに立った。あと木村がいれば揃ってた。2-3-4-5-6-7-8-9-10-11がメンバーに入っていたのも熱かった。森重を見たかった。
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FC東京
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J1リーグ戦
2023年04月06日 22:37
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【ブンデスリーガ第26節】ケルン 0-0 グラードバッハ
■ 2023年4月2日(日) 15:30キックオフ
■ Rhein-Energie-Stadion (Koln)
ドイツではサマータイムになったので日本との時差が7時間に縮小、現地15:30キックオフの試合は日本時間22:30となって見やすい。リアルタイムでスカパー観戦。
前節ホームで先制しながら土壇場で追いつかれて悔しい引き分けとなった。今季分が悪いアウェイでの戦いとなるがしっかり勝ち点を積み上げたい。ベンゼバイニが2試合の出場停止を終えて左SBに復帰した以外は前節と同じ先発メンバー。
オムラン
スカリー 板倉 エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー コネ
ホフマン ノイハウス シュティンドル
テュラム
ダービーとあって盛り上がったグラードバッハのサポが発煙筒を炊きまくったのでスタジアムに煙が充満してキックオフが5分ほど遅れた。バカなのか。
ともにリスクを嫌ったか重心が後ろにかかっており慎重な立ち上がり。起点が低いためボールを奪ってもなかなかスピードをもって前に出て行けない。カウンターを主体に攻撃をしかけるがなかなかフィニッシュまでもちこめない。
15分、右サイドに開いたテュラムが深いところから中央にクロスを入れるとこれを受けようとしたノイハウスが敵DFに足を引っかけられ転倒。しかし笛は鳴らず、その後VARが介入したがやはり判定は覆らなかった。
VARの映像が流れた瞬間に「これはPKだろ」と思ったくらいはっきりしたファウルだったがいったいどうやったらあれを見逃したうえ、VARでも修正されないという結果になるのか。kickerも「驚きの判定」と評価している。
19分にはホフマンの右CKにエルヴェディが頭で合わせるがシュートはバーの上。その後も一進一退だがチャンスはケルンに多い。シュートも打たれるがオムランがスーパー・セーブを連発して窮地を救った。この試合ではオムランが当たっていて救われた。スコアレスのまま前半を終了。
後半に入ってもともに見せ場の少ない展開は変わらず。50分、ベンゼバイニが左サイドから流しこんだクロスにテュラムがダイレクトで合わせるがゴール左へ。53分、シュティンドルがエリア手前からミドル・シュートを放つが枠外。
54分、テュラムが左サイドを持ち上がり、中央へ流しこんだボールにノイハウスが飛びこんで合わせたがこれもわずかにゴール右にはずれる。これがいちばん惜しかった。押しこんだ時間帯に決めたかったがやりきれなかった。
その後は再びリスクを嫌って中盤で押し合う神経質な展開になる。82分、シュティンドルに代えてプレアを、アディショナル・タイムにはホフマンに代えてエングムを投入したが打開できず、結局スコアレス・ドローとなった。
数字を見てもシュート数8-12、CK1-11、ポゼッション49-51とケルンに分があったが、決定的なシーンは数えるほどで、ともに不調なクラブどうしの対戦という感が強かった。頼みのシュティンドルとホフマンがこの試合では判断もプレー精度も今イチでブレーキになった。
言ってもしかたのないことだが15分の誤審が返す返すも残念。いったいVARと主審のあいだでどんな会話がなされたのか、OFRもせずノー・ファウルの判定を維持したのは納得いかない。ノイハウスが敵のファウルをイニシエイトしに行ったと判断したのか。主審のフェリックス・ツヴァイアーは家帰ってビデオ見て後悔してほしい。VAR時代にこの誤審はひどい。
2試合続けての引き分けで最低限の勝ち点はこつこつと貯めこんでいるもののこれではジリ貧。ここまで26試合を終え8勝10敗8分で勝ち点32、1試合あたりでは1.23とプアな数字で順位は10位のまま。残り8試合で本当に勝ち点50まで行けるのか、6勝2敗とか5勝3分ってもうムリかもな。
テュラムもベンゼバイニも契約を更新しておらず、ベンゼバイニはBVBに決まったとの報もあり、来季は選手の大幅な入れ替えも予想される。今季は残留でOKで、来季ファルケ監督2年目としてチームの作り替えになるのか。なんかあまり明るい展望は持てないが大丈夫なのか。
あと、板倉がここ2試合調子を落としているのが気になる。この試合では開始2分で派手なパスミスからのボール・ロストで一気にカウンターを浴び、失点寸前まで行った。板倉がボールを持ってもコースがないのはわかるが、守備の局面でも判断の質が落ちているように感じる。来季もいてくれるならユニ買うからがんばってくれ。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「我々はケルンで勝ち点1を得て、アウェイで完封することができた。これはよかった点だ。しかしフットボールの内容という点では満足するわけには行かない。前半はあまりにミスパスと無用のボール・ロストが多すぎた。そのために我々は自信を失い、試合に戻るために戦わざるを得ず、それが我々のやったことだった。だから後半の戦いには賛同できる。15分に正当なPKをもらえなかったことはもちろん腹立たしい。フローリアン・ノイハウスの立ち足が明らかにけられていた。先制のチャンスになるPKをもらえていたらおそらくまったく違った試合になっていただろう。しかし我々にはどうしようもないことだ」
この日は黒ユニだった。緑でもよかったのにな。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2023年04月05日 23:10
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【ルヴァンカップ第3節】G大阪 3-0 FC東京
■ 2023年4月5日(水) 19:00キックオフ
■ パナソニックスタジアム吹田
平日アウェイのルヴァンカップでありおとなしく自宅スカパー観戦。たまたま在宅勤務だったので18時から晩ごはんを食べ風呂にも入って万全の態勢でキックオフを待った。現地は雨の様子。
ルヴァンカップはここまで1勝1敗、勝ちを先行させてグループステージ突破へ形を作りたいところ。離脱しつつあったケガ人も戻りつつあり、若手を試せる貴重な機会として戦力の底上げを図りながら勝ち点を積み上げたい試合だ。
いつもどおりターンオーバーを実施。スウォビィク、木本、徳元、トレヴィザン、小泉、俵積田らをベンチ外とし、鈴木、青木、熊田らが初先発。週末のリーグ戦を体調不良で欠場した松木も先発に名前を連ねた。
野澤大
鈴木 森重 木村 長友
松木 青木 塚川
佐藤 熊田 アダイウトン
キックオフ直後こそボールを動かしながら前進しようという意志が見えたが、パスがつながらず大阪の守備網につかまるシーンが頻発、ボールを保持することができず自陣で守備にまわる時間が長くなる。
奪ったボールも息が合わないのか技術がつたないのか受け渡しも覚束なく、逆に大阪の前進を中盤で止められずゴール前でのシーンを作られる。我慢の時間帯が続き出口はアダイウトンの単騎突破に賭けるしかないがそれも対応されて不発。
38分、左サイドから持ちこんだアダイウトンがシュートを放つが敵DFがブロック、こぼれ球に後ろから走りこんだ鈴木が合わせるがゴール前で敵DFに当たりコースが変わって枠に飛ばず。
すると42分、左サイドでボールを持った敵FWの侵入に長友が対応するが切り返しでかわされ、ゴール至近からニア上を抜くシュートを決められる。劣勢でもなんとか前半をスコアレスで折り返したかったが0-1と先制を許してしまう。
その後も精彩を欠き0-1のまま前半を終了。コンビネーションが悪く、またパスの精度も低く、ボールを保持して押し上げる戦術がまったく機能していない。ここまで下手だったかというほどボールの受け渡しができていない厳しい状況。
後半からアダイウトンと塚川に代えてオリヴェイラと西堂を投入、青木と松木のダブル・ボランチに、右に佐藤、左に西堂、オリヴェイラをトップ下に置いて熊田の1トップという布陣に見えた。
後半も序盤はようやくパスがつながり敵陣でいくつか形を作ったがゴールは遠い。時計が進むとともに攻撃はスロー・ダウンし、前半同様大阪の攻撃を自陣でしのぐ展開に戻る。ポスト直撃のシュートを打たれるなど劣勢の時間が続く。
55分、青木に代えて寺山を投入、そのままボランチに入る。さらに64分には佐藤に代えて野澤零を投入。西堂が右にまわり野澤零は左に入ったか。前線が活性化したことで敵陣で戦う時間が少しずつ増えるがフィニッシュまでは持ちこめない。
81分、長友に代えて荒井を投入、荒井は右に入り西堂が左SBに落ちたか。この時間帯はあまりのダメさ加減に情けなくなり見ている方も集中力が切れがちでしっかりポジションを追えていない。
87分、ハーフウェイでボールを奪われ縦にパスを付けられる。右サイドからエリアに入られ、シュートを決められて失点。0-2と流れを決定づける追加点を差し上げてしまう。
さらにアディショナル・タイムにも左サイドから持ちこまれそのままシュートを決められて0-3となり試合終了。まったくいいところがなくチャンスもほとんど作れないまま完敗を喫した。
数字を見てもシュート数1-19、CK3-7、ポゼッション47-53と、まあ勝てる目のない戦いぶり。特にシュート1本ではどうやっても勝てない。戦い方の約束ごととか意図のようなものが見えず、連動性もなかった。強度もなかった。
昨季終盤そこそこ形になってきたように見えたポジショナル・プレーの意識がこの試合では無残にもバラバラで受け渡しもままならず、ボールを保持することすらできなかった。基礎がしっかりと根づく前に結果に色気を出してしまい、次の段階を急ぎ過ぎたのではないか。
チーム作りという明確な目標があった昨季よりも難しいことを要求されており簡単にできるとは思わないが、リーグ戦での戦いも併せて見れば、結果を追うことよりももう一度基礎に戻ってしっかり固め直すことが先決だし、回り道に見えても結局それが最も早く結果にたどり着ける気がする。
だれが悪いというわけではなくこれほどバラバラの試合を見たのは久しぶりの気がする。若手を多く起用したことによる連係の不慣れさみたいなものはあったかもしれないが、長友、森重がいて、塚川、松木らリーグ戦でもしっかり結果を残している選手らがいるなかで、チーム内での声かけ、修正はできなかったのか。
メンバーは異なるとはいえ週末のリーグ戦への悪影響が懸念されるレベルの低調な内容で、なにがうまく行っていないのかの現状把握と、なにから手をつけるか、特になにを捨てるかの優先順位づけを急いでやる必要がある。昨季から目指している方向は間違っていないが、ここにきて進み方に混乱が生じているように思う。
キーマンとなる選手が何人か離脱していたのは大きいが、その間に基礎まで崩れてしまっては彼らが戻っても立て直しは容易ではなくなる。そろそろ選手が戻って来始めるタイミングであり、必要なのは戦略の見直しではなく頭の整理、約束ごとの再確認だ。
他のクラブにも東京の戦い方の意図はすでに理解されているだろうし、それを踏まえて対策をされるなかで、昨季と違ってタイトルを意識しながらさらに成長して行くのはもとより難易度の高い課題だ。うまく行かない時期は必ずあって、そこでどう対応できるかが真価である。我々は今、試されている。
ルヴァンカップのグループステージは3試合終了で1勝2敗となった。残り3試合はホームが2試合あり、これを含めて全勝できればまだまだ首位通過も可能性は十分ある。とはいえまずはチームの立て直し、リーグ戦での勝ち点の積み上げで、その流れをカップ戦に持ってくると考えた方がいい。
評点(評点は
ドイツ式
):
野澤大(5) 19本打たれて3失点ならしかたないか。
鈴木(5) チーム唯一のシュート。やはりオレは準弥推し。
森重(5) なかなか調子が上がらず元気もないように見える。
木村(4.5) モラル高く身体を張った。成長の糧にしてくれ。
長友(5) 対面の相手を止められず失点。
松木(4.5) 走り続けたが孤軍奮闘の感あり。
青木(5) 巧さは見せたが中盤で敵を止められず。
塚川(5) プレーが雑になっているように見える。
佐藤(5) 片鱗は見せたが散発、単発に終わった。
熊田(5) ほぼなにもできず。ボールが来なかった。
アダイウトン(5) なぜ先発させたのか。使い方が違う。
===
西堂(4.5) ボールにはよく触った。もう少し見たい。
オリヴェイラ(5) 彼になにを要求するかも整理が必要。
寺山(5) チームに勢いをもたらした。
野澤零(5) チームに勢いをもたらした。
荒井(-) 時間短し。
ここは踏ん張りどころ。ビールが進んだ。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2023年04月01日 22:26
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■
【Jリーグ第6節】鳥栖 1-0 FC東京
■ 2023年4月1日(土) 15:00キックオフ
■ 駅前不動産スタジアム
4月に入り暖かくなった週末、自宅でDAZN観戦した。ルヴァンカップでは京都に大勝したがリーグ戦では前節アウェイで名古屋とスコアレス・ドロー。上位に食いこんで行くためにはアウェイではあるが勝ち点3が必要だ。
代表戦で負傷したバングーナガンデに加え、松木、東慶の名前がメンバーにない。CBはトレヴィザンが先発し森重がベンチ・スタート。ルヴァンカップでいいパフォーマンスを見せた徳元が左SBでリーグ戦初出場となった。また長期離脱していた青木がベンチ入り。
スウォビィク
長友 木本 トレヴィザン 徳元
寺山 小泉 塚川
仲川 オリヴェイラ アダイウトン
ともに高い位置からのプレッシングで奪ったボールをゴール前に持ちこみたい狙いは同じだが、東京は奪う位置が低くなかなか前に出て行けない時間帯が長くなる。ポゼッションは優位だが試合自体は鳥栖のペースとなる。
21分、寺山からのパスを受けた仲川が右サイドで裏に抜け左足で巻いたシュートを放つがボールは枠におさまらず。鳥栖の前プレをはがして敵陣にボールを運べれば攻撃のトライはできているが、鳥栖の帰陣も早くフィニッシュまではなかなかもちこめない。
45分、アダイウトンが左サイドから持ちこみボールを置き直してDFをかわすとシュートを放つがこれも枠に飛ばず。パスのズレも多く攻撃がつながらないままスコアレスで前半を終えた。鳥栖の攻撃もゴール前での迫力を欠き、ともに見せ場の少ない展開。
強度高く前プレをしかけてくるチームを相手にすれば前半は厳しい戦いになるのはわかっていたこと。自陣ではしっかり守りながらスコアレスで前半を終えられたのは悪くなく、後半どこかでやってくるはずの勝負どころを見逃さないようにしたい。
後半から寺山に代えて俵積田を投入。小泉と塚川のダブル・ボランチにし、俵積田を右、仲川をトップ下に置いた4-2-3-1に。これによってやや動きが生まれ、サイドを起点にして中央で勝負するシーンも生まれるがフィニッシュまではやりきれない。
72分、塚川とオリヴェイラに代えて青木とペロッチを投入、そのままボランチとトップに入った。78分、俵積田が右サイドからドリブルで中央に切れこみシュートを放つが敵GKがキャッチ。
82分、アダイウトン、仲川に代えて鈴木、熊田を投入、鈴木は右ウィングに入り、俵積田が左へ、熊田はペロッチと2トップのような位置に入る。試合はオープンになり、どちらにもゴールの可能性はあるものの互いに決定力を欠き、ボールだけが往復する展開に。
このままスコアレス・ドローかと思われたアディショナル・タイム、スウォビィクが徳元に預けようとした短いゴール・キックが弱くなり、これを敵FWにカットされてシュートを打たれる。スウォビィクが指先でセーブしたがボールはそのままゴールに入り、ラスト・プレーで信じがたい失点となり試合はそのまま終了。0-1で呆気にとられる敗戦となった。
鳥栖のプレスに苦しみ、疲れの出る後半には選手交代も生かしながらなんとかゴールを狙いに行ったが結局ほとんどシュートも打てなかった。最低でも勝ち点1を持ち帰らなければならなかったが、最後の最後にミスが出て脱力の失点。泣くに泣けない試合展開となり手ぶらで東京に戻ることを余儀なくされた。
数字を見てもシュート数3-5、CK3-4、ポゼッション49-51と低調な試合で、シュート3本ではどうやっても勝てない。そうであれば最後まで守りきらなければならなかったが、つなぐ意識が裏目に出て、すきを狙っていた敵にしてやられた。力及ばずという試合だった。
直接の敗因はスウォビィクのゴール・キックが短くなったことだが、最後までつなぐ意識を捨てずにチャレンジしたスウォビィクを責めるのは酷だろう。それよりも高い強度でプレスを敢行してくる敵に対し、それをかいくぐって後ろに置き去りにしつつ、前線に生まれる数的優位が有効な間に攻めきる狙いが昨季よりも後退して見えることではないか。
渡邊、松木、安部といったポイントになる選手を欠いているとはいえ、昨季それなりのところまでベースを作ったはずのトライアルが今季は手戻りし、結局アダイウトンの単騎突破しか攻め手がなくなっている。せっかく獲得した仲川も十分には生かせていないし、レーンやグリッドを意識したポジショニングすらあいまいになっているように見える。
昨季、ポジショナル・プレーを落としこもうとする過程でボールホルダーへのアプローチが後手になり、そうはいってもやはり強度が必要だろうみたいな声も結構あったのを記憶しているが、今季開幕直後は逆に危険なほどムリめのアプローチが目立ち、中村が退場になったりするなど空回り感が強かった。
その結果、ポジショニングも守備の強度も中途半端になり、残ったのは結局ボールを手ばなさないことを最優先する悪しきポゼッションだけになっているのではないか。自陣でボールを回すのはいいが、ここで縦に付けられればとか、ここで逆サイドに飛ばせればとかいったところでも近くの味方に預けるだけの保持優先が目につく。
昨季後半、塚川あたりが身体の向きから予想しがたい前線への鋭角的なパスを出して一気に局面を打開するようなシーンが見られたが、今季は塚川も周囲との連係が取れずボール扱いも雑になっているように感じる。動きだしはあってもボールが出ない、失わないことに意識が向きすぎて、そのボールをどこに出すのかが見えなくなっている。
もちろんどんな戦術の落としこみも線形にスルスルと進むわけはないので、新しいチャレンジをする過程で以前はできていたことができなくなったり、ひとつのことにフォーカスするあまり他のことがあいまいになったりすることはいくらでもあり得ることである。
しかし一方でシーズンはどんどん進んでおり、一度失った勝ち点はどうやっても戻ってはこない。ここまで6試合で2勝2敗2分で勝ち点8、1試合あたり1.33となり9位に転落、首位神戸との勝ち点差は7まで開いてしまった。
結果を出しながらスタイルも成長、成熟させるという非常に難しい問題に取り組んでいる今季は、チームのベースを作ると割りきっていた昨季よりももどかしく受け入れがたい状況が絶対に増える。我々は今季、なにをめざすのか、なにを優先するのか、あらためて整理し、その方針を共有しなければならないのではないか。
昨季そこそこできそうに見えたポジショナル・プレーが、強度の底上げや目前の試合のゴールを意識するなかで手戻りしているならば、それはまだそこまで我々の地や肉になっていなかった、オートマティックに身体が動くところまで落としこめていなかった(あるいは共有できていなかった)というだけの話で、対策はそこまで戻ってやり直す以外にない。
めざしている方向が間違っているとも、やっていることがおかしいとも思わない。現実的な制約の中でその歩みが遅くなったり、場合によっては足踏みや後戻りを余儀なくされたりすることもあるということだ。この方向でやるという覚悟自体は、クラブも、チームも、サポももうずっと前に固めたはずではないか。
実戦をこなしながらギアを上げて行くしかない状況で、まず自分たちの立ち位置の正確な把握と優先順位の整理をやりつつ、離脱している選手の戻りによる戦力の底上げも得て戦うことだ。できていることと本来ならできていなければならないのにできていないことの仕分けをしっかりやれば、目先のパフォーマンスも改善するはずだ。
試行錯誤に費やせる時間は終わった。二兎を追うのは早すぎたと認めるべきかもしれない。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(5) 痛恨だがそれが彼の価値を損なうわけではない。
長友(4.5) 彼には今の状況はどう見えているんだろう。
木本(4) スゴみがあった。森重いなくても木本でもってる。
トレヴィザン(4.5) 対人と高さ勝負では頼りになる。
徳元(4) オレ的にはカシーフより徳元。
塚川(5) なんか悩んでいるのかな。
小泉(4) 強度ときめ細かさを兼ね備えているのがステキ。
寺山(5) 今イチよさが伝わらなかった。
仲川(4.5) もっと彼を生かさなければもったいない。
オリヴェイラ(4.5) マーク厳しくておさめられない。
アダイウトン(4.5) 彼に預けて外すならそれはもう仕方ない。
===
俵積田(4) 試合に動きを持ちこんだ。
青木(4.5) 復帰は嬉しい。ヤバいところを救った。
ペロッチ(5) 試合に入れず。
熊田(-) 時間短し。もうちょっと長く見たい。
鈴木(-) 時間短し。驚きのウィング起用。
鈴木をウィングで起用した意図を聞きたい。見られてうれしかった。
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