フットボール・クレイジー
football crazy
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2023年06月24日 23:45
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【Jリーグ第18節】FC東京 2-0 名古屋
■ 2023年6月24日(土) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
曇りがちながら半袖がちょうど心地よい感じの味スタ。ヴェスパで乗りつけた。シーズン後半初戦、かつクラモフスキー監督就任の最初の試合であり、どんなフットボールをしたいのかがしっかり伝わる試合をしたい。
先週のルヴァンカップ京都戦から布陣に大きな変更はないが、俵積田が左ウィングで先発、また野澤零がベンチ入り。アダイウトンがメンバーを外れたのはケガか。
スウォビィク
小泉 森重 トレヴィザン 長友
松木 安部
仲川 渡邊 俵積田
オリヴェイラ
東京は立ち上がりから強度高くボールホルダーにアプローチ、奪ったボールをすばやく動かしながら敵ゴールに迫る狙い。名古屋はブロックを構築してからめとったボールを前線に放りこむ。互いに後ろには引かない組み合いになる。
7分、敵陣でボールを拾ったオリヴェイラがエリア外からシュートを放つが枠外に。これが東京のファースト・シュートとなる。東京がボールを保持して優位に攻撃をしかけるが、裏を取られてのピンチもあり、スウォビィクの好セーブなどで難を逃れる。
17分、オリヴェイラが左サイドから入れたクロスに中央の渡邊がフリーで合わせるがバーの上に。18分、DFを背負いながら渡邊からのパスを受けたオリヴェイラが反転して左足でシュートを放つとこれがゴール左下隅に決まり東京が先制、1-0とリードを奪う。
その後も東京は積極的なプレスから試合の主導権を手ばなさない。31分、仲川が前線でチャージを受け傷む。メディカルが入り一度はプレーに復帰したものの、続行不可となり34分、塚川と交代。塚川がトップ下に入り渡邊は右ウィングにスライドする。
東京は引き続き試合を優位に進めるがフィニッシュまではもちこめない。45+1分、敵FWがスルーパスを追ってエリアに入ったところでスウォビィクがセーブする。敵FWはスウォビィクと交錯して倒れたように見えたが逆にシミュレーションと判定される。
結局そのまま1-0で前半を終了。球際の強度と前にボールを付けて行く意志で名古屋を圧倒しているが、一発で後ろをやられるシーンもいくつかあり、1点差は心もとない。後半も下がることなく追加点をねらいながらやりきりたい。
後半に入っても東京のモラルが高く、運動量が落ちない。51分、安部がエリア手前からミドルをねらうが敵GKがセーブ。引き続き高い位置でのプレスから奪ったボールを動かしながら追加点のチャンスをうかがう。
58分、左CKを松木がけり、中央のオリヴェイラが頭で合わせるがバーの上。63分、俵積田に代えて東慶を投入。東慶をトップ下に置いて塚川を左にスライドするかと思ったが東慶がそのまま左ウィングに。
70分、トレヴィザンが敵の縦パスをカットしてそのまま持ちあがる。エリア手前から強烈なミドル・シュートを放ったが敵GKにセーブされる。枠に飛んでいたがGKの正面だった。決まっていればカッコよかったが。
名古屋の足が止まり、東京が敵陣で攻撃をしかける時間が長い。75分、オリヴェイラの折り返しに中央の渡邊が合わせるが敵DFにブロックされる。押しているだけに追加点がほしい。敵もワンチャンで決める力はあるだけに怖い。
77分、松木のFKにトレヴィザンが頭で合わせるが枠におさまらず。直後には敵の連係ミスから高い位置でボールを拾い、オリヴェイラがGKをかわして流しこもうとするが左に外れる。チャンスはあるが決めきれない。
すると80分、左サイドの深いところでパスを受けた安部が左足で中央へパス。オリヴェイラが頭で合わせるとこれが逆サイドに決まりゴール。2-0と東京がようやく大きな追加点を挙げる。オリヴェイラのヘディングがGKの逆を突いた。
84分、敵のシュートをスウォビィクがセーブ、こぼれ球を押しこまれたがオフサイドの判定で難を逃れる。今日はオフサイドをディレイせずその場で旗を上げるシーンが多かった。このシーンはボールがゴールに入っていたためVARが検証したがノー・ゴールに。
85分、オリヴェイラと渡邊に代えてペロッチと野澤零を投入。ペロッチがトップ、野澤零は右ウィングに入る。その後はスタンドのあと押しもあり危なげなく敵陣でボールを動かしながら時計を進める。アディショナル・タイムは6分あったが破綻なく、クラモフスキー監督の初陣を勝利で飾った。
東京が読みと思いきりのいい守備からボールを奪いきり、いい距離感でボールを受け渡ししながらオープンに展開するという戦い方で流れから2点を決め、名古屋を圧倒して快勝、リーグ戦は5試合ぶりの勝利、公式戦では先週のルヴァンカップ京都戦から2連勝となった。
数字を見ればシュート数11-7、CK5-4、ポゼッション50-50とそこまではっきり差があったわけではないが、内容的には東京の出足がよく、名古屋がバタつくところにつけこんでいいところでボールを奪えていた。高いモラルで終始主導権を握り続けた。
もちろんクラモフスキー監督が1週間足らずで新しい戦術を落としこんだわけではなく、これらはすべてアルベル前監督の遺産であり、ただ約束ごととリスク・テイクの優先順位を整理し、モラルを上げたことでそれが機能したということだろうと思う。
印象に残るナイス・ゲームだったが、アルベル前監督の下での1年半の積み上げがあったからこその勝利であり、失意のうちにクラブを去ったアルベル前監督への感謝のメッセージとなる戦いができたと思う。
今後、クラモフスキー監督がどんな戦いを目指すのか、少しずつわかってくると思うが、アルベル前監督とそこまでの違いはないと思っていて、ただおそらくはボールを大事にすることで主導権を握る考え方から、リスクを取ってでも前に付けて行くより攻撃的なフットボールにシフトして行くのではないか。
その結果、得点も失点も多い、出入りの激しいフットボールになる可能性はあると思っているが、勝てるならそれもまたよしか。いずれにしても夏の補強を含めどのようにチームを作りながら結果を追い求めて行くのか楽しみに見て行きたい。
あと、オリヴェイラがこの試合では2ゴールの活躍。是が非でも勝ち点3が欲しいリスタートの試合でしっかり仕事をしてくれたのは頼もしい。このところ好調を維持しており頼りになるエースが返ってきた感がある。
それから守備ではトレヴィザンがめざましい活躍で敵のボールを止めまくった。足元は心もとない部分もあるが空中戦や対人の強さはチームでも随一で、思いきりもよかった。パスにも努力のあとがうかがえる。影のMOMと言っていい。
これで18試合を終え6勝8敗4分で勝ち点を22(1試合あたり1.22)に伸ばし暫定ながら11位に順位を上げた。とはいえここ4試合勝てていなかった分のビハインドは重く、巻き返しは容易ではない。
ホームでの試合が続くのはアドバンテージだが、7、8月は浦和、鹿島、C大阪、横浜FM、神戸などとの対戦が控えている。今日の戦いを監督交代にともなう一時のプレミアムにせず、しっかりベースとして落としこみ底上げを図らなければならない。
次節、ホームでの柏戦でどんな戦い方ができるかが重要なポイントになるだろう。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(2.5) 敵との一対一を止めたことで流れを呼びこんだ。
小泉(3) どこに置いてもきっちり役割を果たす職員肌。
森重(3.5) 敵の強烈なトップと渡り合い完封を果たした。
トレヴィザン(2.5) 強さだけではなくクレバーさも見せた。
長友(3.5) 自ら水準を示してチームを引っ張った。
安部(3.5) 尻上がりに調子を上げ敵を押しこんだ。
松木(3.5) ボールの取りどころ、勝負どころをしっかり見きわめた。
仲川(3.5) 動きはよかったが負傷退場。心配だ。
渡邊(3.5) そろそろゴールがほしい。調子はいい。
オリヴェイラ(2) 2ゴールだけではない貢献で文句なし。
俵積田(3.5) 力は見せたが自分で決めきりたかった。
===
塚川(3.5) 全体を前に引っ張り続けた。
東慶(3.5) 疲れる終盤に前でポイントを作った。
ペロッチ(-) 時間短し。
野澤零(-) 時間短し。もっと自分で行ってよかった。
WINNERが2-0で9.9倍当たった!!
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FC東京
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J1リーグ戦
2023年06月18日 22:08
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【ルヴァンカップ第6節】京都 1-3 FC東京
■ 2023年6月18日(日) 18:00キックオフ
■ サンガスタジアム by KYOCERA
梅雨の晴れ間で晴天に恵まれた日曜日、京都でのアウェイはおとなしくスカパー観戦。グループステージ勝ち抜けのためには京都に勝ったうえで、裏のC大阪×G大阪でC大阪が勝つか引き分ける必要がある。
京都に勝ってもG大阪が勝つと東京と同勝ち点となり、直接対決の戦績でG大阪が1位通過になるので、東京は他のグループの2位との戦績比較となる。いずれにしてもまず勝つことが必要条件となる。
アルベル監督が退任、後任にピーター・クラモフスキー監督が就任することが発表されているが練習に合流するのは週明けからということで、この試合は安間ヘッドコーチが暫定的に指揮を執る。クラモフスキー新監督はスタンドに来ていたようだ。
野澤大
小泉 森重 トレヴィザン 長友
松木 安部
仲川 渡邊 塚川
オリヴェイラ
互いに強度高くチャレンジする立ち上がり。東京は前へつけようとする意識が高い。8分、松木の右CKに森重が下がりながらも頭で合わせるとこれが決まり1-0と東京が早い時間帯に先制。ステージ勝ち抜けに大きく前進する。
その後もたて続けにチャンスを迎えるが渡邊、オリヴェイラのシュートはいずれも枠におさまらず。すると18分、左サイドをえぐられ、中央にクロスを入れられる。安部がさわったボールが中央にこぼれ、これをフリーでけりこまれて失点、1-1の同点に。
試合は振り出しに戻るが東京は前線からの連動した守備で京都を自由にさせず前向きに圧力をかける。26分、松木が右寄りでパスを受けると縦にドリブルで運び、ポケットに入りこんだところからゴール前の仲川に。仲川はワントラップから身体をひねってファー・ネットにシュートをけりこみゴール、2-1と再び勝ち越す。
これで試合の流れは東京に傾き、その後も東京がチャンスを作りながら優位に試合を進められるようになる。特に中盤で奪ったボールを素早く展開し動かしながらゴールに迫る動きができており主導権をにぎる。
何度かフィニッシュまでもちこんだが追加点は挙げられず、2-1で前半を終えた。高いモラルで強度のある守備からの連係ができており、後半も守りに入らず続けて行きたい。長居ではG大阪がリードしているようだ。
後半開始早々の49分、塚川が敵の最終ラインにプレスをかけてミスを誘い、ルーズになったボールを渡邊が拾う。渡邊がフリーのオリヴェイラに横パスするとオリヴェイラがこれを難なくゴールに流しこんで追加点、3-1とリードを広げる。重要なゴールだった。
これで試合の大勢は決まった格好となり、後半は東京がボールをコントロールしながら時間を進める試合展開に。京都の攻撃も受けるが野澤大の好セーブもあってゴールは割らせない。集中した守備でゴール前は固めている。
63分、渡邊と塚川に代えて東慶と俵積田を投入。アルベル監督のもとで昨季からアンカー起用が多かった東慶がそのままトップ下に入ったのでちょっと「おっ」と思った。このへんに安間ヘッドコーチの考えが出たか。俵積田は左ウィングに。
中盤で主導権を争いながら打ち合う展開になるが、2点差あり試合全体のコントロールは手放さない。70分、オリヴェイラと仲川に代えてペロッチと野澤零を投入。ペロッチがトップに、野澤零は右ウィングに入る。
73分、右寄りでパスを受けたペロッチが左足から巻いたシュートを狙うがGKにセーブされる。75分、俵積田がドリブルで持ちあがりペロッチにスルー・パスを出したが、抜け出したペロッチのシュートは敵GKがセーブ。
このプレーでペロッチと敵GKが接触、敵GKが傷んで長時間の治療となる。京都はすでに交代枠を使いきっており選手交代ができない状況で、GKはおそらく右足が踏んばれない状況だと思われたがプレーに復帰する。
残り時間は前がかりに攻める京都に対し、東京は奪ったボールからのショート・カウンターを試みる流れに。敵GKはすばやく動けず、ゴールキックもできない状態だがこれを生かしきれない。
アディショナル・タイムは7分。安部が俵積田の落としを受けてシュートを放つが敵GKがセーブ。おそらくは足をつったトレヴィザンに代えて45+5分には土肥を起用。最後まで京都の抵抗は受けたものの結局3-1で勝ちきった。
ガンバ大阪も勝ったため直接対決の結果(ホーム1-0、アウェイ0-3)により2位となったが、他のグループの2位のなかで首位となって勝ち抜けを決めた。
監督解任というショックのなかで暫定監督のもとみっともない試合はできないという高いモラルで試合に入り、序盤に先制。いったん追いつかれたものの前半のうちに再び勝ち越し、後半開始早々に追加点を得てそのあとも集中して試合を締めた。
数字的にはシュート数10-10、CK8-3、ポゼッション52-48とそこまで大きな差はなかったが、先制し常に先行できたことで試合の流れ自体はこちらにあった。監督退任直後の試合で京都としてはやりにくかったのではないかと思う。
新しい監督が見守るなかでできることのレベルを表現できたし、なによりファイティング・ポーズを示すことができた。ボールのとりどころが共有されていたこと、奪ったボールをしっかりつなげたこと、臆せずボールを動かせたことがいい攻撃につながっていた。
アルベル監督のときから試合によってはこうしたチャレンジができていることもあったが、それがコンスタントに出せず、特にビハインドを追う展開になるとできていたことまでができなくなるもろさやムラがあった。この試合では追いつかれたところで落ちなかったのが大きかった。
これができるなら初めからやっててくれよとは思ったが、結果がすべてのカップ戦で目先の結果をきちんと出せたことは素直に喜びたい。
ルヴァンカップの決勝トーナメント(プライムステージ)は9月から。まずは新しい監督のもとでリーグ戦後半を戦いながら態勢を立て直して行かなければならない。来週にはホームで名古屋との対戦が控えており、時間がないなかで何を取り、何を捨てるかが問われることになる。
松木の海外移籍や何人かの選手の獲得が報じられているが、アルベル監督のもとでやろうとしていたことの核心はクラモフスキー監督でも大きな変更はないはずで、情報に振らされることなくやるべきことをしっかり整理したい。
評点(評点は
ドイツ式
):
野澤大(3) 決定的なヤツを止めた。ボール扱いも安定。
小泉(3) どこをまかせても水準以上にやるのはバレてる。
森重(3.5) この意地は監督更迭前に見せてほしかった。
トレヴィザン(3) 強さだけでなく愚直にチャレンジしてる。
長友(4) 上がったところでドン詰まることが多かった。
安部(3.5) 中盤のダイナモ。骨惜しみせず走り続けた。
松木(3) あっと思った時に助けに来てくれるのはいつも彼。
仲川(3) シュートは技術が高かった。強み見せた。
オリヴェイラ(3) ゴールも落ち着いていた。好調を維持。
渡邊(3.5) 好機にからみ落ち着いて得点を演出。
===
東慶(3.5) 本職のトップ下でいきいきとプレーした。
俵積田(3.5) いい動き以上の決定力を見せてほしい。
ペロッチ(3.5) シュートの意識が高い。ゴールほしい。
野澤零(4) 強引にしかけてもよかった。
土肥(-) 時間短し。
ここで見せるしかないという試合でしっかり見せた。チームとして前に進めた。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2023年06月12日 00:21
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【Jリーグ第17節】G大阪 3-1 FC東京
■ 2023年6月11日(日) 18:00キックオフ
■ パナソニックスタジアム吹田
遠隔地のアウェイなので自宅でDAZN観戦。18時キックオフは晩メシいつ食べるかむずかしい。週央には天皇杯で福島に逆転勝ちしたものの、リーグ戦は神戸、横浜と2連敗中。G大阪はこのところリーグ戦2連勝と復調しておりむずかしい試合になるがアウェイで勝ち点を持ち帰りたい。
松木が前節退場となりこの試合は出場停止。先発は前節と同じメンバーとなった。
スウォビィク
長友 木本 森重 徳元
小泉 青木 安部
仲川 オリヴェイラ 渡邊
互いに高い位置で奪ったボールを素早く前線に展開してショート・カウンターを狙う形のぶつかり合いになるが、大阪の方がボール奪取の狙いがはっきりしており、そこから前線までもスムーズにつなぎができていて優位に立つ。
東京はボールの奪いどころがはっきりせず、セカンド・ボールへのアプローチでも後れをとって自陣で大阪の攻撃をしのぐ時間が長くなる。16分、青木が自陣エリア内で敵のクロスをカットしようと足をのばしたところで負傷。一度はピッチに戻ったもののプレーを続けられず、17分、東慶と交代した。この交代は大きかった。
25分、CKからゴール前で混戦となったところを押しこまれ失点、0-1と先制を許す。流れからのピンチはなんとかしのいでいたがセット・プレーでヤられた。さらに29分、左サイドのスローインからゴール前にクロスを入れられ、これに頭で合わされて再び失点、0-2と5分間で大きなビハインドを背負う。
序盤の失点や失点後の立て続けの失点というよくないパターンが繰り返され決定的に苦しい流れになる。その後もセカンド・ボールが拾えず守勢にまわる時間が長い。敵陣にボールを運べず攻撃は散発に。
アディショナル・タイムに徳元のFKに東慶が頭で合わせるシーンがあったもののボールは敵GK正面に。大阪に主導権を握られたまま0-2で前半を終えた。前節の思い切りのいい守備からの展開がこの試合では影をひそめている。2点のビハインドは重いが臆することなく前で打ち合い、早い時間帯にまず1点がほしい。
後半から長友に代えてアダイウトンを投入。渡邊がインサイド・ハーフに落ち、小泉が右SBに。アダイウトンを生かした攻撃で前への推進力が出始める。47分、オリヴェイラが左に展開したボールを徳元が受けクロスを入れると、中央でオリヴェイラが頭で合わせるが敵GKがセーブ。
敵陣で攻撃をしかけ、ゴール前でのシーンをいくつか作るがフィニッシュに持ちこめない。押しこんでいる時間帯にゴールを決めたいが最後のところで合わせきれない。取るならアダイウトンが機能しているこの時間帯だった。
しかし60分、前がかりになったところでカウンターを受け、クロスに合わされて失点、0-3とリードを広げられる。覚悟のうえでリスクを取り前に重心がかかったところで後ろをやられた。これで試合の流れは再び大阪に。
68分、仲川と安部に代えて俵積田と塚川を投入。なんでいつも仲川は早い時間に交代になるんだろう。そんなにスタミナがないようには思わないのだが。
その後はややオープンな展開になり、チャンスも作るものの決定力を欠く。75分、オリヴェイラが持ち出してエリア手前からシュートを放つが敵GKがセーブ。78分には徳元のFKに木本が頭で合わせるが敵DFがブロック。
82分、木本が敵FWとの接触で頭を痛める。さらに86分にはアダイウトンが敵との接触で負傷。プレーを続けられなくなる。88分、木本とアダイウトンに代えてトレヴィザンとペロッチを投入。ケガ人が相次いで雰囲気もよくない。
アディショナル・タイム、左サイドに流れたボールを徳元が拾ってクロスを入れるとファーの塚川が頭で合わせゴール、ようやく1点を返したが反撃はそれが精いっぱいとなり、1-3で試合は終了。完敗でリーグ戦3連敗となった。
立ち上がりから大阪に主導権を握られ、ケガによる想定外の交代もありたて続けに失点して試合を難しくした。後半は修正し好機もあったがゴールが奪えず、逆にカウンターから失点して流れを手ばなし、アディショナル・タイムにかろうじて意地を見せたが遅きに失した。青木、木本、アダイウトンとケガが相次ぎ、その面でも懸念が残る敗戦。
シュート数7-12、CK3-4、ポゼッション53-47とそこまで悪い数字ではないが、試合全体の主導権は終始握られており、試合をコントロールできなかった。オリヴェイラのキープや小泉のボール奪取からの配球、渡邊のアイデアや個人技など見るべきところはあったが、それらが点から線になり、さらには連続して流れを作るまでには至らなかった。
やろうとしていることが間違っているわけではないが、流れのなかで敵にボールを持たれて防戦一方になるとバタバタし始めて自滅している感が強い。ひとりひとりはアイデアを持ちながら戦っていて、いい攻撃のできている時間帯もあるのだが、それが限られていてコンスタントに発揮できていないし、よくない時間帯のマネージが致命的につたなく失点に結びついている。
やろうとしていること、目指している方向自体は間違っていないと思うし、そのためにこうした苦しい時期は何度かめぐってくるはずで、初めからそのつもりでアルベル監督にチームをまかせたとはいうものの、肝心の内容に進歩があるのかないのか確信が持てないのがしんどいところ。
横浜戦は負けはしたものの内容的には上位とガチで打ち合って勝機もあっただけに、今節はそこからの積み上げで勝ち点をと思ったが、実際には強度でも速度でも大阪に見劣りし苦しい戦いを強いられた。
やりたいことがいつでも変わらずできるわけではなく、うまく行くときと行かないときのムラがあるのは落としこみが不十分だからだし、どういうときにできてどういうときにできないかを検証して修正しながら走るしかない。
我々は今そのプロセスにいるのだと思っているが、プロであり降格もあり得るレギュレーションでリーグ戦を戦っている以上、最低限の結果を出す必要はあり、特に今季は昨季の成績を踏まえ、そうやってチームを作りながらも上位を目指すことを明確に目標にしたのだから、シーズンが半分終わって5勝8敗4分で勝ち点19、1試合あたりの勝ち点1.12で12位という成績に疑問を持つ向きがあってもおかしくない。
3連敗でシーズン前半を終え、成績が悪いだけでなく、内容的にも思ったように戦術の落としこみが進んでいないと少なからぬサポは思っており、クラブがこの状況をどうとらえ、どちらに向いて進もうとしているのか、明確なステートメントを求めている。
2年か3年ごとにスクラップ・アンド・ビルドを繰り返し、結果としてクラブとしてのアイデンティティを確立できずに来た歴史を思えば、ここでまた目先の成績にとらわれてゼロ・リセットすることが正しいとは思えない。
加えて、今取り組んでいる方向性に代わる即効的でかつ持続的な戦略などないはずなので、僕自身としては腹をくくってアルベル監督に少なくとも今シーズン、できれば来季までチームを委ねるべきだと思うが、少なくともクラブとしてそれを改めて明確にする必要がある。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(4) いいセーブはあったが3失点はつらい。
長友(5) 押しこまれて前に出られなかった。
木本(5) 終盤のケガが心配。
森重(5) 劣勢をはね返せなかった。
徳元(5) 肝心の守備で結構やられた。
小泉(4) SBも含め二人分くらい働いた。
青木(-) 今いなくなると本当に困る…。
安部(5) 走り続けたが報われず。
仲川(4.5) 彼の熱量に周囲が追いついてない。
オリヴェイラ(4) せっかく調子上がってきてるのに。
渡邊(5) 彼が輝くチームが目指すところ。
===
東慶(5) 遅れた時のプレーが荒く怖い。
アダイウトン(4.5) ハマっていたが負傷交代は痛い。
塚川(4.5) いい場所にいるからゴールが取れる。
俵積田(5) もっとやれる。やり続けよう。
ペロッチ(-) 時間短し。
トレヴィザン(-) 時間短し。
今こそチームを支えるべきとき。
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FC東京
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J1リーグ戦
2023年06月07日 23:52
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【天皇杯2回戦】FC東京 3-1 福島
■ 2023年6月7日(水) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
なんとか仕事を切り上げて味スタへ。日中は暑いくらいだったが日が沈むと観戦にはちょうどいいくらいの気温に。天皇杯は初戦がいつもいちばん苦労する。相手はJ3の福島ユナイテッド。大学よりはやりやすいか。
メンバーはターン・オーバーが基本になるが、徳元は週末のリーグ戦から続けての先発。また横浜戦で途中出場しながらレッドカードで退場となった松木は、次のリーグ戦が出場停止となるためこの試合に先発した。
児玉
鈴木 東廉 トレヴィザン 徳元
塚川 東慶 松木
俵積田 ペロッチ アダイウトン
試合は立ち上がりから東京がボールを握る。前プレから敵のパスミスを誘い、中盤でセカンドボールを回収して攻撃をしかけるがフィニッシュは決まらず。すると12分、左サイドでの対応がルーズになり深いところからクロスを入れられ、これにファーで合わされて失点、0-1と先制を許す。
東京はボールを支配するものの、連係のところでは息が合わず、パスミスも多く調子をつかめない。それでも19分、塚川が敵陣でパスをインターセプト、そのまま持ち上がり、エリア内で何度か切り返したあとゴール左下隅に流しこんでゴール。1-1と同点に追いつく。
さらに29分、ドリブルでエリア内につっかけたアダイウトンが敵DFに背後から押され倒れる。これがPKと判定され、アダイウトンが自ら決めて2-1と逆転に成功する。落ち着いたPKだったと思う。
その後も東京が優位で試合を進めたが追加点は挙げられず、結局2-1で前半を終えた。いきなりの失点にはビビったが、その後はパスのズレや意図の合わないプレーはあったもののボールを支配して攻撃をしかけ、逆転することができた。守りに入らず追加点をねらいに行きたい。
後半に入っても大きく流れは変わらず。東京がパスをつなぎ、前線へのフィードもおりまぜながら時計を進める。58分、俵積田が右サイドをドリブルで持ち上がり、ゴール前に流しこんだラスト・パスにファーから走りこんだ松木が流しこんで3-1とリードを広げた。
67分、俵積田に代えて西堂を投入。西堂はそのまま右ウィングに。さらに75分にはペロッチと塚川に代えて熊田と寺山を投入して逃げきりを図る。しかしこのあたりからリスクを取って前に出る福島に徐々に押しこまれる展開に。
77分、エリア内で敵FWを倒してしまいPKを与える。ここで1点を返されると試合はわからなくなるところだったが、このPKが大きく枠を外れ胸をなでおろす。この時点で試合はほぼ決まったと思う。
その後も福島の反撃を受ける時間になるが、自陣での守備は固く、また福島のシュート・ミスもあってゴールは許さず。逆に引っかけたボールからのショート・カウンターでいくつかチャンスも作ったが追加点には至らず。
89分、アダイウトンに代えて土肥を投入、3バックにして試合をクローズし、3-1で完勝をおさめた。
いきなりの失点でビビったが、圧倒的にボールを支配し前半のうちに逆転、後半にも追加点を挙げ、終盤反撃を受けたものの敵のPK失敗にも助けられて2点差を守りきった。正直地力の違いを感じた試合となった。
数字を見ても、シュート数15-8、CK5-4、ポゼッション54-46と東京が優位に試合を進めたことが窺える。福島にはPK失敗も含めチャンスもあったがシュート・ミスもあって失点は立ち上がりの1点のみに抑えた。一方で東京にもさらに点差を広げるチャンスはあったが、シュートが枠に行かず、敵GKにも止められてゴールはPKを含む3点にとどまった。
ふだんとは違うメンバーで必ずしも息の合わない部分もあり、パスがズレたり裏に落としたボールに走る人がいなかったりといったすれ違いも少なくなかったが、それでも全員が走りながら前にボールをつける意識は高く、結果に結びつけた。
ペロッチはシュート・チャンスを逃さず難しい姿勢からでも小さな振りで枠に強いシュートを何本か飛ばしたが敵GKのセーブに遭った。使い続ければそれに比例してポストも含め結果もついてくるのではないかと思うが、限られた出場機会で結果を出すことを求められておりゴールが欲しかった。
アダイウトンは一時期に比べキレを欠く感が否めなかったが、それでもスピードに乗ったときは大きな脅威になった。モチベーションがやや落ちているように見えるのが気になる。PKとはいえゴールが生まれたのはよかった。
これで2回戦を突破、3回戦は7月12日、V東京と対戦することになる。2011年のJ2以来の東京ダービーということになるが、相手がどこであれしっかり勝ってベスト16にコマを進めたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
児玉(3) エリア外への飛び出し含めボール扱いがしっかりしていた。
鈴木(4) 大きな破綻なく守ったが攻撃参加は限定的。
東廉(4) 読みもよくしっかり守れており合格点。
トレヴィザン(3) 格の違いを見せボールをハネ返しまくった。
徳元(3.5) 失点シーンではクロスの出どころへの対応遅れた。
塚川(3.5) キレすぎて味方がついてこれないパスあった。
東(4) 縦にもしっかりパスを入れられた。
松木(3) 走りまわってあらゆるシーンに顔を出した。
俵積田(4) アシストはよかったが特長あまり出せず。
ペロッチ(3.5) 悪くなかったがゴールがほしかった。
アダイウトン(3.5) PK決めた。ムラがある感じがした。
===
西堂(4) 特長がよく見えなかった。
熊田(4) 絶好機を外す。
寺山(4) よくわからなかった。
土肥(-) 時間短し。
若手が総じて今ひとつだったのが残念。
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FC東京
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天皇杯
2023年06月03日 22:45
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【Jリーグ第16節】FC東京 2-3 横浜FM
■ 2023年6月3日(土) 15:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
台風の影響で前日は日本全国で激しい雨となり、東京はこの日も午前中雨が残ったが、昼前から晴れて暑いくらいの天気になった。飛田給駅から味スタまでの通りを歩行者天国にしてキッチンカーが出店する青赤ストリートを実施、ムードを盛り上げた。
川崎、鹿島、神戸と上位との対戦が続き、今節は昨季のチャンピオンである横浜をホームに迎える。難しい相手なのは間違いないが、逆に正面からぶつかることのできる試合になる。我々の現在地を知るためにも、また星勘定としても勝ち点3をもぎとりたい。
前節、途中出場でパフォーマンスのよかった青木をアンカーで先発起用、またU20ワールドカップから戻った松木をベンチ入りさせた。CBは森重と木本のコンビになった。仲川は古巣との対戦になる。
スウォビィク
長友 木本 森重 徳元
小泉 青木 安部
仲川 オリヴェイラ 渡邊
試合はいきなり動いた。1分、左サイドから中央にほうりこまれたクロスにゴール前で合わされ失点。実際には1分もたっていないゴールで早くも0-1とビハインドを背負う。徳元が足をすべらせフリーでクロスを入れさせてしまった。
しかしその後は東京がボールを持ち、横浜陣内で攻撃をしかける時間が長くなる。12分、徳元の右CKのこぼれに仲川が詰めるが枠外に。これが東京のファースト・シュートとなる。16分にも徳元のFKのこぼれ球を森重が詰めるがこれも枠外に。
19分には安部が右サイドの深いところから折り返したボールに渡邊が合わせるが敵DFに当たり、さらにこぼれ球にも詰めるが枠外。21分にも渡邊が右サイドから持ち上がりカットインしてシュートを放ったがバーの上に。
この時間帯は東京が強度の高い守備で奪ったボールを素早く前線に展開、コンビネーションからフィニッシュにまでもちこめており横浜を押しこんでいる。この流れでゴールを陥れたい。
すると34分、青木が右裏のスペースにパスを出すと仲川がこれを追って走り、右サイドの深いところから中央に折り返す。するとニアに飛びこんだオリヴェイラがジャンピング・ボレーで合わせゴール。1-1と同点に追いつく。
オフサイドの可能性ありということでゴール・チェックがかなり長く行われ、ドキドキしながら待たされたが最終的にゴールは認められた。おそらく仲川の裏抜けがかなりギリだったのだろう。
さらに43分、左サイドから渡邊が中央へクロスを放りこむと、中央のオリヴェイラが頭で合わせ、敵GKに触られながらもゴールに入り2-1と逆転。敵DFのあいだにきれいに入りこんだ。渡邊のクロスも精度が高かった。
アディショナル・タイムには徳元のCKに森重が頭で合わせるがボールは惜しくもバーを直撃。さらにこぼれ球に仲川が詰めるが敵GKがセーブ。決めておきたかった。追加点は挙げられず2-1で前半を終えた。
開始早々に失点したものの、そこからは東京が主導権を握り攻撃をしかけて逆転に成功した。しかしこのまま終わる試合ではない。ゲームマネジメントの巧拙が試合を決める。守りに入らず追加点を挙げて勝ちきりたい。
東京は後半開始から小泉に代えて松木を投入。代表帰りの松木を起用する予定の交代かと思われたが小泉がケガとの情報も。50分、オリヴェイラがドリブルでエリアに侵入、右寄りからシュートを放つが枠外に。
52分、仲川のパスを受けて裏に抜けた長友が深いところから折り返すと、ファーの渡邊がフリーでヘディング・シュートを放つがバーの上に。この後半の立ち上がりに決めておきたかった。その後は横浜が前に出て自陣で守備に追われる時間が長くなる。
すると62分、右サイドからゴール前に放りこまれたボールに敵FWに合わされ、2-2の同点に。これもオフサイドの可能性で結構長い時間ゴール・チェックが行われていたが最終的にゴールは認められた。
66分、渡邊に代えて塚川を投入。67分、右サイドでの競り合いで松木と敵FWがボールを奪い合い、敵FWが顔を押さえて倒れる。プレーはそのまま続けられたがVARが介入、OFRの結果、松木がヒジで相手の顔を打ったと判断され退場に。
試合後にリプレイも見たが、確かに松木のヒジが敵FWに当たっており退場の判断はやむなしか。もっとも松木は故意に敵FWの顔にヒジを入れたわけではなく、競り合いのなかでのアクシデンタルな接触で、警告でも十分だったとは思う。厳しい判断でひとり少ない戦いを余儀なくされる。
73分、オリヴェイラと青木に代えてペロッチと東慶を投入。ペロッチの方がボールが収まると読んでの交代か。少なくとも守りきるという布陣ではない。4-3-2的な布陣に見える。
その後も東京は積極的に前に出るが、奪われると後ろで厳しい形になる繰り返しで次第にオープンな展開に。84分、仲川に代えてアダイウトンを投入。守備はリスクだが勝ちに行く覚悟を決めたと見えた。
88分、徳元のロング・スローからのこぼれ球に東慶が詰めるが枠外に。すると89分、エリア内での混戦からゴール前で押しこまれ失点。2-3と逆転される。
8分のアディショナル・タイムにはアダイウトンにボールを集め、また森重も積極的に攻め上がるなど捨て身の攻撃をしかけるがゴールは遠い。45+3分、徳元の右CKをファーの塚川が折り返し、安部がシュートするが枠外。
45+8分、徳元のFKに森重が頭で合わせるがこれも枠外となり試合終了。結局2-3で逆転負けとなった。
開始早々に失点したがその後は強度高く戦いコンビネーションもよく前半のうちに逆転したが、追加点を決められないでいるうちに徐々に横浜にペースを握られ追いつかれた。その後厳しい退場でスクランブルになり、積極的に戦ったものの最終的に逆転を許した。
内容的には上位を相手に一歩も引かない戦いで一度はビハインドをはね返すなどやりたいことは明確に出せたし、どちらかといえば我々の勝ちゲームだった。退場でひとり少なくなった後も勝ち点1を守りに入るのではなく勝ち越しをねらったが、その分オープンになってやられたのは覚悟の上でありやむを得ない。
数字を見ればシュート数17-13、CK8-2、ポゼッション44-56とポゼッションこそ譲ったものの攻撃はできていた印象で実感と合っている。アクシデントもあって結果だけがついてこなかった。
松木の退場は厳しい判定だったし、主審が10人いれば10人とも退場にするようなファウルではなかったと思うが、一方でひとりも退場にしないようなものでもなく、ドタ勘では10人のうち3人くらいが退場とするくらいのレベル感だと思う。
事象があった時点でファウルを取り、松木に警告が出ていればあるいはVARは介入しなかったかもしれない。退場の可能性のあるプレーがノー・ファウルで見逃がされていれば明白な間違いだが、警告か出ていればそれはそれで裁量の範囲だったように思う。
高い強度でしつこくボールを奪い、そこにサポートが入って取りきったボールをオープンに展開し縦に付けて行くという攻撃ができているシーンも少なくなく、松木が退場になるまでは集中してボールを動かせていた。続けて行きたい。
失点はいずれももろさが出た印象で、このレベルだとわずかなギャップも見逃がしてくれないということだろう。試合の流れが変わった2点目が残念だった。やるべきことはまだまだ多い。
あと1試合でシーズンも折り返しになる。ここまで16試合で5勝7敗4分で勝ち点19(1試合あたり1.19)はまったく納得のできない戦績で、首位神戸とは勝ち点差14。まったく手ごたえがないわけではないが、できたと思っていたことがまたすぐにできなくなったりと、確実に前に進んでいる実感が持てないのが苦しいところ。
このスタイルで底上げを図るためにはまだまだやるべきことはあるし、性急になにかを判断する局面ではないと思っているが、どこまで時間をかけるのか、具体的な目標設定が必要になってくるのではないか。行こうとしている方向自体が間違っているわけではないと思うので、苦しい時期だが力をつけるために続けて行くしかない。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(4.5) ファイン・セーブもあったが3失点は大きい。
長友(4.5) 粘り強くカバーを続けた。
木本(4.5) 敵の攻撃を寸断するのに苦労した。
森重(4) 鬼気迫る守備だったがかなりムリしたのでは。
徳元(5) 対面の相手に完敗。まだまだ伸びしろ。
小泉(4) 前半での交替はケガか。心配。
青木(3.5) アンカーの手本を見せた。素晴らしい。
安部(4.5) 強度高く戦い中盤のダイナモに。
仲川(4) 古巣相手に手加減なし。アシストを記録。
オリヴェイラ(3) ゴールはいずれも素晴らしかった。
渡邊(4.5) プレーにムラあり。枠に行きたかった。
===
松木(-) 時間短し。しっかり受け止めてほしい。
塚川(4.5) ひとり少なくなり立ち位置むずかしくなった。
東慶(4.5) 視野の広さで青木にかなわず。
ペロッチ(4) 倒れ方がアレでファウル取ってもらえない。
アダイウトン(-) 時間短し。そろそろゴール見たい。
チームは、クラブはどこに向かうのか。クラブがこの状況をどう認識しているのかはっきりしたステートメントがほしい。
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