フットボール・クレイジー
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2023年07月17日 00:42
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【Jリーグ第21節】FC東京 1-3 鹿島
■ 2023年7月16日(日) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
日中は40度近い気温でキックオフ時でも32.5度と炎暑。矢野口のかつやでヒレカツ丼弁当を買って行こうと思ったが、商品を受け取ったところでヴェスパのエンジンがかからなくなるトラブルに見舞われ、なんとかスタジアムにたどり着いたのは18時半を過ぎていた。
水曜日に天皇杯で120分プラスPK戦を戦ったうえ、この暑さで苦しい戦いが予想される。中断前の最後の試合でありホーム・ゲームなのでしっかり出しきって勝ち点3を積み上げたい。天皇杯でのトラブルのため応援は太鼓なし、横断幕の掲出も自粛。
CB2枚とトップ下を除いて水曜日の天皇杯と同じ布陣。鹿島も中三日だが主力の一部はターン・オーバーしておりこのコンディションの差が出るのか。ベルギーに移籍する安部の壮行試合となった。
スウォビィク
小泉 木本 森重 長友
松木 安部
渡邊 東慶 俵積田
オリヴェイラ
序盤は互いにボールへのアプローチが速く、主導権を争う展開に。早くも3分に鋭いシュートを枠に飛ばされるがスウォビィクがセーブ。事なきを得る。
9分、松木が左サイド裏に抜け出しエリア内に切れこんで中央にラストパス。オリヴェイラがこれを受け、反転してシュートを放つとこれがゴール左隅に決まる。副審はオフサイドのフラグを上げていたが、VARの結果ゴールが認められ東京が1-0と先制する。待ち時間が結構長かった。
東京はその後も勢いに乗って追加点を狙いに行くが次第に足が止まり始め、徐々に鹿島のペースに。23分、敵の右CKにファーで合わされ失点、1-1の同点となる。競りきれなかった。
飲水タイムをはさんで前半残り時間は拮抗した戦いに。37分、オリヴェイラが右サイドで起点となり、中央にパスを送ると東慶が落とし、安部がシュートを放つが枠におさまらず。せめて枠に飛ばしたかった。
すると45分、敵のクロスに長友が対応、いったんはシュートを阻止するがこぼれ球から再びゴール前にボールを流しこまれ、ファーで押しこまれて失点。ゴール前の混戦で踏ん張りきれず1-2と逆転を許す。そのまま前半終了。
先制したもののいかんせん身体が重く前半のうちに逆転を許した。強度の高い守備から奪ったボールは確実にマイボールにしてつなぎながら押し上げる意図は見えるが、鹿島の中央が固く、ボールを支配できていない。交代をうまく使いたい。まず1点。
疲労を考えれば後半開始から選手を入れ替えてくるかと思ったがそのままの布陣。すると54分、右サイドからのクロスに中央で合わせられるがこのシュートはスウォビィクがセーブ、しかしエリア外にこぼれたボールにダイレクトでミドルを放たれ失点、1-3とリードを広げられる。
反撃に出ようとしていた後半開始早々の失点で流れは大きく鹿島に傾いた。この失点は大きかった。62分、東慶と長友に代えて塚川と徳元を投入。この交代が後半開始から必要だったのではないか。
63分、松木が左サイドからカットインしてシュートを放つが敵GKがセーブ、こぼれ球を木本が詰めようとするが敵GKと交錯してシュートできず。なんとか押しこみたかったがゴールにならず。
低めにセットする鹿島に対し、東京はボールを持っても攻めきれない時間が続く。一進一退の攻防となるが、2点のビハインドがあり膠着して試合を殺されるのは鹿島のペース。70分、俵積田に代えてケガから復帰のアダイウトンを投入。そのまま左ウィングに。
しかし東京は動きが重いうえにスペースがなく、アダイウトンを生かすことができない。86分、渡邊に代えて熊田を投入。熊田はそのまま右ウィングに入ったか、オリヴェイラと2トップになり塚川が右に流れたか、よく確認できなかった。
90分、松木からのパスを受けて熊田が右サイドを裏に抜けたところを敵DFに倒される。これが決定的な得点機会の阻止と判断され敵DFは退場。しかし2点リードですでにアディショナル・タイムに入りつつあり、これで時間も費やしたことを思えば鹿島には戦略上あまり痛手のない退場で、得点機会を止められた東京のダメージが大きかった。
これで得たFKを松木が直接狙ったが壁に当たって枠に行かず。実質8分以上あったアディショナル・タイムにはたて続けに徳元のロング・スローから狙うが奏功せず、結局1-3の完敗となった。
先制したものの前半のうちに逆転され、後半開始早々にも追加点を与えてそのまま抑えこまれた。意図が表現できている部分も少なくはないと感じたが、連戦の影響で疲労の色が濃く、鹿島にうまく試合をコントロールされた感があった。
数字を見ればシュート数5-11、CK4-7、ポゼッション51-49と、ボール保持では五分なのに対して敵エリアでのプレーで見劣りしたということか。強度がポイントとなる戦い方ではこの日程や暑さは酷で、個々の選手のパフォーマンスを問うても詮無い試合だった。
加えて交代選手の層の厚さに限界があり、また監督の采配も後手にまわった感は否めず、選手交代で流れを変えることもできなかった。クラモフスキー監督就任後リーグ戦では2勝1分と負けなしだったが、この敗戦で「負ける時はこんな感じか」というのがわかった気がする。
とりあえず3週間の中断期間となり、この間に負傷離脱者のかなりの部分が戻ってくると見られるほか、新たに獲得した白井や田川も合流できるはずで、このベースのうえにどんなチームを構築してくるかはこれからを待つしかない。
安部の東京でのラスト・マッチに勝てなかったのは残念であり悔しいが、さすがにちょっとキツい試合だった。これで戦績は21試合を終えて7勝9敗5分、勝ち点26(1試合あたり1.24)で順位は12位に後退。中断後の積み上げに期待する。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(3) いいセーブもあったが3失点はキツい。
小泉(3.5) 小泉があと2人か3人ほしいがどこで売ってるか。
木本(5) 敵FWとのガチマッチに苦労した。
森重(4.5) 気合いで敵FWと対峙したが限界を感じる。
長友(4.5) いやもうなんていうかマジ尊敬するわ。
松木(4) 熊田に出したパスはマジヤバかったわ。
安部(4.5) ベルギーでの活躍を祈る。
渡邊(4.5) 自由に動きすぎて穴をあけた。
東慶(5) 緩急を考えながらプレーしたが…。
俵積田(4.5) 切れこんでからのプレーに工夫を。
オリヴェイラ(4) いくらなんでもひとりで全部はできない。
===
徳元(4.5) ガチの守備局面に不安が残った。
塚川(4) このところいい感じ。
アダイウトン(4.5) 引いてセットされると厳しかった。
熊田(-) 時間短し。あれを決められれば一流だが。
さすがに太鼓ないとチャント合わせにくかったな。
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FC東京
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J1リーグ戦
2023年07月16日 00:30
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【緊急コラム】東京ダービーでのトラブルについて思うこと
2023年7月12日水曜日、味の素スタジアムで天皇杯3回戦、FC東京×東京Vの試合が行われた。東京ダービーである。最後のダービーはFC東京(以下「東京」)が二部落ちした2011年10月だったのでほぼ12年ぶりになる。
これに浮かれて当日は飛田給駅前に掲出されている東京V(以下「ヴェルディ」)の広告看板にヴェルディを揶揄したビラが貼りつけられ、これがはがされたあとには生卵が投げつけられるという事件が発生している。またスタジアムでは選手入場時に東京ゴール裏中心付近から花火が何発も打ち上げられ、応援旗(通称「ベロ旗」)の下から発煙筒が焚かれるというトラブルも確認されている。
これについて僕がTwitterに連ツイの形で投稿したのが以下である。それなりのファボやRTをもらったし、自分として大事なステートメントだと思うのでここに再掲して残しておく(一部表現を修正している)。
東京ダービーでのトラブルについて思うこと
オレが味スタに通い始めた2002年、ヴェルディはまだJ1にいて昔日の栄光の尻尾を引きずっていたし、川崎から東京への移転のゴタゴタもあり、やっつけ甲斐のある相手だった。昇格したばかりの我々は実績はなくても勢いはあり、ヴェルディを敵視することには理があった。
我々はアンダードッグであり、反権力であり、強くて威張っているものにノーを突きつける役割を担っていた。ヴェルディを揶揄し、おちょくり、笑い飛ばし、からかうことはその意味で許容されていたし、気の利いたユーモアだと評価されもした。それを懐かしく思う気持ちはある。
そこでは我々は権威を脅かすものであり、彼らはその挑戦を受けて立ちそれを斥けるべき立場にあった。それを斥けられなくなったとき、彼らはもはやJリーグにおいて東京を代表するものではなくなり、我々こそがそれにとって代わる。それは生存闘争であった。
我々はその闘争に勝った。彼らはJ2に降格してサポも減り、スポンサーは降りて経済的にも困窮した。我々の側の手違いにより図らずも下位カテで再会した2011年を最後に戦う機会すらなくなり、我々は悲願のリーグ・タイトルに向けて試行錯誤を続けていた。
そんななかでたまたま実現した天皇杯での東京ダービー2023。しかし我々はもはや追う者ではなく追われる者である。挑戦を受け、それを粛々と斥けるべき立場にいる者である。揶揄やおちょくり、挑発は今では我々の武器ではない。
かつてアンダードッグの有効な闘争手段であったそれらは、今では幼稚でみっともないただの自己満足に過ぎない。挑戦者だからこそシャレやユーモアとして受け入れられていた挑発も、ただのうすら寒い悪ふざけとしか見てもらえなくなってしまった。
そういう意識のアップデートができないまま、懐かしさに任せて昔の挑戦者マナーでダービーに臨んだ結果、一部の者がやらかしたのが今回の広告看板への生卵の投げつけ、スタジアムでの花火の打ち上げや発煙などのトラブルだと思っている。
これらを実行した者が処分されるべきなのはもちろんだが、古株のサポは、これらに直接関与したわけではなくても、自分の意識のアップデートは大丈夫か、我々は今なにを目指しているのか、あらためて自分に問い直す必要があるのではないかと思う。
これを書いた背景を少し
ツイートしたのはここまでなのだが、これを書くに至った背景を少し付記しておきたい。
まずひとつは3回戦の対戦相手がヴェルディに決まってからの盛り上がりがなんていうか一方的というかいかにも型どおりというか、東京サポ敬老会ぽいというか、今さらヴェルディをそこまで敵視する必要がそもそもあるのかと辟易したこと。この人たち実はヴェルディが好きなんじゃないかとも思った。このへんのことはダービー前にも書いたが、そのときはまだ思ってることをうまく言語化できてなかった。
それから、似たようなことだが、ずっとJ2に定着して昇格できず、動員も落ちてスカスカの味スタでいつも試合をしているヴェルディに執拗にからむのは、なんか弱い者いじめをしているような気分の悪さがあると感じたこと。
あと、そもそも川崎から東京に移転した時の経緯とか東京でもヴェルディでも若いサポはおそらく知らず、というか生まれてなかったすらワンチャンあり、「ヴェルディ川崎」とか「川崎帰れ」とかももう意味わからん人がたくさんいるんだろうなと思うし、それを意気揚々とチャントすることに意味あんのかとも思ったこと。
角度は違うが、「JリーグではFC東京サポ、プロ野球はジャイアンツ・ファンです」みたいなのがTLとかにもそこそこ見かけるようになり、それはそれで個人の好きずきだからいいのだが、東京を応援するということは基本的に強く威張っている者が嫌いだということだと勝手に思っていた自分としてはショックを受けたこと。
そうか、最近サポになった人にとって、東京は初めからJ1にいたわけで、何かに対する反骨とかアンチで応援することになったのではない。まだまだ見返したり乗り越えたりすべき対象はいろいろあるにしても、それはヴェルディではないということなのだ。
同じ東京でプロ・フットボールのクラブとして活動する以上、なんらかのあつれきや対抗心が生まれること自体は別におかしくないが、少なくともトップチームにおいては今は「しのぎを削る」相手ではないし、久しぶりのダービーで昔の血が騒ぐのはわからないでもないが、ちょっともう「あのころ」と同じではない部分が大きくなっているのではないかと感じたのである。
トラブルについてはクラブが調査を進めていて、その進捗もウェブで公開されている。まずは目の前の鹿島戦に集中したい。
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FC東京
2023年07月14日 00:26
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【天皇杯3回戦】FC東京 1-1(PK9-8) 東京V
■ 2023年7月12日(水) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
どうしても動かすことのできない予定を入れてしまったため現地観戦はあきらめ、10時半ごろに帰宅してから録画を見始めた。
2011年に東京がJ2を戦ったとき以来の東京ダービー。リーグ戦から中二日となるヴェルディがターン・オーバーを実施してきたのに対し、中三日の東京は週末の浦和戦とほぼ同じガチメン。
スウォビィク
小泉 木村 トレヴィザン 長友
松木 安部
渡邊 塚川 俵積田
オリヴェイラ
基本的に似たスタイルでボールを大事にしながらパスをつないで押し上げようとするが、さすがにカテ違いかつガチメンの東京にアドバンテージがある。しかしヴェルディもモラルは高く、ボールを持てば果敢にしかけてくる。激しいやり合いになった。
最初のチャンスはヴェルディに。15分、左サイドからのロングスローがスウォビィクの頭を越えてファーに。これに合わされたがシュートはポストをヒットして事なきを得る。失点していてもおかしくなかった。スウォビィクが手で投げるボールの軌道を見誤ったか。
しかし試合全体は東京ペース。20分、左サイドの狭いところから出たボールを受けたオリヴェイラが中央の塚川に横パス。塚川がこれを前に持ち出しエリア手前からシュートを放つとこれがゴール右隅に決まり東京が1-0と先制する。積極的に打ったのがよかった。
さらに26分には俵積田が左サイドからドリブルでしかけエリアに侵入。深いところから中央へ送ったボールに走りこんだ安部がダイレクトで合わせたが枠におさまらず。東京がボールを支配しながらも追加点を決めきれず、1-0で前半を終了した。
ヴェルディが後半から選手交代で守備を強化、東京の攻撃を抑えることでやや前に出るようになる。東京はヴェルディの攻撃をいなしながら追加点を狙いに行く流れになる。
55分、松木のクロスのクリア・ボールがエリア手前にこぼれたところを安部が拾い、隣りにいたオリヴェイラに短いパスを出すとオリヴェイラはダイレクトでシュートを放つがバーを直撃。ここで決めておきたかった。
61分、俵積田に代えて東慶を投入。東慶はそのまま左ウィングに入る。予定の交代か。
すると70分、敵CKに中央でヘディング・シュートを放たれこれが決まる。1-1の試合は振り出しに戻り若くフレッシュなヴェルディに俄然勢いが出る。76分、渡邊に代えて寺山を投入、安部を一列上げてトップ下に置き、塚川が右ウィングにスライド。
残りの時間で勝ちきりたいところだったが、敵も果敢にチャレンジするなか勝ち越し点を決めることはできず、90分をプレーしても決着がつかず延長に。
延長前半、91分に右サイドの塚川からのクロスに東慶がニアでヘディング・シュートを放つがボールは枠に飛ばず。絶好機だったが決めきれなかった。一方でヴェルディにもチャンスがあったが互いに決めきれない。
延長後半からはオリヴェイラに代えて熊田を投入するが決定機は訪れない。118分、足をつったトレヴィザンに代えて木本を投入。結局両者譲らず120分を1-1で終えた。
試合はPK戦に。使用するゴールは東京側、東京の先攻となった。東京は松木、木本、塚川、熊田、長友の順にけり、全員が決めるがヴェルディも同様に決め、決着しないままサドンデスに突入した。
6人めになる安部のシュートは敵GKが手に当てるがそのままゴールへ。危なかったがボールの勢いが勝った。寺山、小泉とけりどちらも決めるがヴェルディも決めきって譲らず。
9人めの東慶も決め雄叫びをあげる。東慶はさらにゴール裏を煽ったうえスウォビィクと固くハグ。するとヴェルディの9人めのシュートをスウォビィクが止め、長い試合の末にようやく決着。東京がラウンド16への進出を決めた。
全体としてはボールを支配し先制もしたが、その後のチャンスに追加点を決めることができず、後半に追いつかれて長い時間を戦うことになった。延長にも決定機はあったがやはり勝ち越せず、互いに9人がけるPK戦でなんとか次のラウンドにコマを進めた。
シュート数15-9、CK2-3、ポゼッション63-37と内容的には東京だったが、ダービーらしく互いに意地でも譲らない試合となり見ごたえがあった。勝たなければならなかったが、120分でドローはある意味フェアな結果だったかもしれない。
ラウンド16は8月2日に熊本との対戦、会場は熊本のホーム・スタジアムとなる。しかしその前に中三日で鹿島とのリーグ戦があり、鹿島も同様に延長、PKを戦っており条件は同じというものの、主力を120分プラスPKで酷使したことがどう影響するか心配だ。
鹿島戦のあとは試合のない期間となるので、とにかくあと1試合戦いきってあとのことはあとで考えるしかない。トーナメントであり次のラウンドに進んだことがすべてという試合だった。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(4) 敵のロングスローに幻惑された。
小泉(3.5) 集中を切らさず仕事をやりきった。
木村(4) アカデミー出身として負けられなかった。
トレヴィザン(4) いまや東京の大黒柱に。
長友(3.5) 熱く戦った。
松木(4) もう少し前で見たかったがやむなしか。
安部(3.5) 走り続けた。移籍は涙。
渡邊(4) PKも見てみたかったな。
塚川(3.5) のびのびやれてる。よさが出てきた。
俵積田(4) もう少しでアシストだったが。
オリヴェイラ(4) 惜しいバー・ショットあり。
===
東慶(4) あのヘディング決めたかった。
寺山(3.5) 熱く戦った。
熊田(4) PKよく決めた。
木本(-) 時間短し。
見終わったら1時まわってた。
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FC東京
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天皇杯
2023年07月10日 23:54
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【緊急コラム】2023年の東京ダービー
2002年の春にそれまで暮していたドイツから帰国し、京王線の沿線に住むことになった。ドイツでは「せっかくサッカーの盛んな国なんだからサッカーを見に行こう」と考えて家から最も近いメンヘングラードバッハのシーズンチケットを買いマメにかよっていたので、東京でも地元のクラブの試合を見に行きたいと思った。
調べるとできたばかりの味スタ(当時はまだ東京スタジアム)を本拠地にしているクラブが二つあり、そのうちのひとつは読売クラブを前身とするヴェルディであり、読売だけは受け入れられない(子供のころは阪神ファンであった)ので消去法的にFC東京を応援することにした。これが僕が東京サポになった経緯だ。
しばらくは毎年東京ダービーがあり、そのたびに熱く盛りあがっていたものだが、ヴェルディは2005年を最後にJ2に降格、2008年にはJ1に昇格したものの1年で再び降格、その後現在に至るまでJ2で戦い続けている。2011年には東京がJ2に降格したため対戦する機会があったが、ヴェルディとの公式戦での対戦はこのときが最後である。
1998年に読売新聞から経営を引き継いだ日本テレビが2009年を最後に撤退し、ヴェルディは読売のクラブではなくなった。そのこともあり、なにより10年以上も一度も対戦しなかったこともあって、僕にとってヴェルディはもはやどうでもいいクラブ、過去のクラブになっているし、東京ダービーといわれてもまあ天皇杯だし格下だし程度の気持ちにしかなれないのが正直なところ。
だいたいヴェルディが好きじゃないのは読売のクラブだからだし、川崎から東京への移転時のいかにも読売らしいゴリ押しとかに辟易したからではあるのだが、もはや読売のクラブでもなく、移転からも20年以上が経って、いまだにそれをリアルな怒りに転化できる人たちのマメさというか几帳面さというか、執念深さというかそういうものは素直にスゴいと思う。たぶんヴェルディが好きなんだろう。
なんかダービーがないと寂しいから早くJ1上がってこい的なことを言う人までいたりするのだが、別に東京を本拠にするクラブはFC東京ひとつあればいいのでダービーをやりたいわけでもライバルがほしいわけでもなく、上がってこなくていいしなんなら下位カテゴリーにどんどん降格して見えないところに行ってくれた方がありがたい。少年マンガじゃあるまいし、そんな互いに切磋琢磨して一緒に成長しようみたいなことを考えているわけではないのだ。
なので天皇杯で図らずも実現することになった今回のダービーもサクッと勝ちさえすればいいし、そこまで力を入れること自体がメンドくさいというかダサいというか、元気やなあみんなという感想しかない。なにかぶつけられるものをさがしているんだね青春バンザイだねと皮肉な目で見てしまう。
とはいえ、ウチ以外に東京を名乗るクラブが下位カテゴリーにあり、カップ戦でそこと対戦することになった以上、そんなところに不覚を取るわけにはもちろん行かないので、そこは遺漏なくしっかり勝ちきりたい。お祭りではない、勝って当然、負ければ地獄、メンドくさい格下相手のカップ戦のなかでもいちばんメンドくさいヤツだよ。
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FC東京
2023年07月09日 11:39
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【Jリーグ第20節】浦和 0-0 FC東京
■ 2023年7月8日(土) 19:00キックオフ
■ 埼玉スタジアム2002
むし暑い。しかも浦和美園は遠い。例によってバクスタ上層中央に席を確保し、赤い人たちのまんなかで口をつぐんで観戦した。雨の予報もあったがほとんど気にならないくらいしか降らなかったようだ。
クラモフスキー監督就任後ホームで2連勝して臨む初めてのアウェイとなる。監督交代によるブーストが必然的に剥落するなかで、それを確かな戦略、戦術の底上げで置き換えて行けるか、成長として積み上げて行けるか、それが問われる最初の試合になる。
前節終盤で負傷した森重が欠場、塚川が警告累積で出場停止となったため、最終ラインには木本が先発、東慶がトップ下に入った。熊田が久しぶりにベンチ入り。
スウォビィク
小泉 木本 トレヴィザン 長友
松木 安部
渡邊 東慶 俵積田
オリヴェイラ
東京が立ち上がりから高い強度でボールにアプローチ、敵陣で積極的にしかけ、3分には松木のCKにトレヴィザンが頭で合わせるが惜しくもバーの上。これが東京のファースト・シュートになる。
4分、敵DFがトレヴィザンとの競り合いで傷み、ピッチ内でしばらく治療を受けたがそのまま担架で退場し交替となった。左ひじの脱臼だったようだ。競り合い自体はフェアなものだった。
その後は互いに攻撃をしかけ合う展開に。東京が果敢に縦パスを当てサイドに落とす繰り返しで前進を図るのに対し、浦和は前線のFWが収めたところから個で勝負に行くパターンが中心。それぞれチャンスを作るが守備も堅い。
14分、敵FWに前線で収められシュートを許す。これがギリでファー・ポストに嫌われ外へ。一瞬もうダメかと思った。これが入らなかったことで試合全体が塩モードに入っていったと思う。
15分には長友からのパスを中央で受けた渡邊がエリア外から左足でシュートするが枠の上に。20分には松木のスルー・パスを受けて左サイドを裏に抜けた俵積田がマイナスのパスを送ると走りこんだ松木がダイレクトでシュートするが敵GKが触り、こぼれたボールがポストに嫌われた。決定機だった。
その後は互いに一進一退、いいところまではもちこむがフィニッシュの前に対応されるシーンが続く。時間の経過とともに浦和がボールを支配する時間が長くなるが、東京の守備も組織されておりほころびを見せない。アディショナル・タイムにはシュートを枠に飛ばされたがスウォビィクが腕一本でセーブ、スコアレスのままで前半を折り返した。
序盤には動きがあったがそこで互いに決めきれず、20分を経過したあたりからは膠着した。じっくり構える流れになるとチームづくりの進んでいる浦和に分があるが、それでも互角には戦えている。焦れることなくやり続けたい。
後半に入ると東京が再びギアを上げてくる。47分、安部のパスを受けた渡邊が中央エリア手前からシュートするが枠に飛ばず。前半のシュートと似た感じだったがやはりバーの上に。
56分、右サイドで東からパスを受けポケットを取った渡邊が敵DFを抜いてゴールライン際からエリアに侵入、角度のないところからGKの股を狙ってシュートを放つがポストに嫌われる。ファーにはオリヴェイラもいたが、まあここで狙うのは理解できるし悪くない。
57分、松木の右CKに木本が頭で合わせるが枠におさまらず。61分、トレヴィザンが敵DFにアフターでチャージしてしまい警告を受ける。かなりのハード・ヒットで退場の可能性もあったがVARの介入はなかった。
その後は試合は再び膠着、拮抗した攻防になる。69分、オリヴェイラと東慶に代えてペロッチと寺山を投入。ペロッチはトップに、寺山はボランチに入り、安部がトップ下に一列上がる。76分には俵積田に代えて野澤零を投入、そのまま左ウィングに入った。試合は終盤へ。
しかしこの交代でギアは上がらず、浦和の攻勢を受ける時間が長くなる。東京は自陣で守備に追われなかなか攻撃をしかけることができない。86分、渡邊に代えて木村を投入、トレヴィザンを中央に置いた3バックにシフトしゴールは死守しながらワンチャンに賭ける態勢に。
最後に敵陣深くでFKを得て松木がけったがこれもクリアされそのまま試合終了、互いに死力を尽くしたがゴールが遠く、スコアレス・ドローに終わった。
前後半ともモラル高く試合に入ったが、息切れか徐々に押し返され、最後は守勢に追いこまれる流れとなった。チャンスを作る一方でピンチもあり、決めた方が勝つ試合だったが勝者はおらず、東京はクラモフスキー監督後初めての引き分けとなったが3試合連続のクリーン・シートを果たした。
勝機はあっただけに勝てなかったことは悔しいが、5万人近く入った埼スタでのアウェイで正面から打ち合って完封し勝ち点1を持ち帰れたことは誇っていい。しかし森重、仲川、アダイウトン、塚川、青木ら主力を欠き、終盤、交代で流れをとり戻すことができなかったのが残念ではあった。
シュート数6-7、CK4-5、ポゼッション47-53とやや浦和優位だが、試合そのものとしてはガッツリ組み合った好内容であり、引き分けの結果はその意味からは妥当なものだったと思う。
球際にしっかりチャレンジすることができており、奪ったボールを踏ん張ってキープしたり細かく動かしながらマイ・ボールにしてオープンに展開するなど、意図のある攻撃は随所に見られ、アルベル監督の築いた基礎の上にクラモフスキー監督の戦術が乗っかったように見えるシーンも少なくなかった。
また守備でも自陣ではしっかりしたブロック構築と中央勝負の集中ができており、イケイケの攻撃だけではなく、守備もしっかり落としこみができているのかと失礼ながらちょっと意外に感じた。
監督交代後の重要な局面で戦力が足りない感は否めないものの、京都から右SBの白井を獲得、これで小泉を中央に戻す算段も立ち、青木、仲川、アダイウトンらは中断明けの8月には間に合うはずで、戦力を整えながらシーズン後半のチャレンジを続けたい。最も苦しい試合は乗りきったはず。
これで20試合を終えて7勝8敗5分となり勝ち点は26(1試合あたり1.30)、順位は11位で変わらず。位置的には順位表の上半分が狙えるところにいる。中断前最後の試合となる次節ホーム鹿島戦にまずは集中し、中断期間を有効に使いたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(3) 今日もまたビッグ・セーブでチームを救った。
小泉(3.5) サイドでドンづまりそうになっても前に運んでくれる。
木本(4) 敵のFWに手を焼いたがなんとか完封できた。
トレヴィザン(3.5) 競り合いはフェアだった。存在感大きい。
長友(4) やはり左サイドでよさが出る。フルに活躍した。
松木(4) いいシュートあったが。中盤で踏ん張った。
安部(3.5) 監督の求めるものに合ってる感じがする。
渡邊(4) いいところにいるがシュートが枠に飛ばず。
東慶(4) メリハリの効いた動きで攻撃にアクセントをつけた。
俵積田(4) なかなかカットインさせてもらえなかった。
オリヴェイラ(4) 厳しいマークに遭いながらも踏ん張った。
===
ペロッチ(4.5) もう少し中央にいてほしい。
寺山(4.5) 流れを変えることはできず。
野澤零(-) 時間短し。やり続けよう。
木村(-) 時間短し。試合を締めた。
なお、水曜日には天皇杯3回戦がある。
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FC東京
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J1リーグ戦
2023年07月02日 00:13
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【Jリーグ第19節】FC東京 1-0 柏
■ 2023年7月1日(土) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
降ったりやんだり雨模様のむし暑い土曜日。ヴェスパはあきらめ公共交通機関で味スタへ。クラモフスキー監督のもとでの2試合めとなるが、前節が監督交代のプレミアムでなかったことを示すためにもホームで勝ち点3が必須。
前節途中交代となった仲川が欠場、塚川が先発した。それ以外は前節と同じ布陣。塚川と渡邊はかなり自由にポジションを入れ替えていたように見えた。
スウォビィク
小泉 森重 トレヴィザン 長友
松木 安部
渡邊 塚川 俵積田
オリヴェイラ
試合は立ち上がりから東京がほぼ一方的にボールを支配、柏陣内で試合を進めるハーフ・コート・マッチに。5分、ゴールから35メートル近くはあると思われる中央の位置からのFKを松木が直接狙い、枠に鋭いシュートが飛ぶが敵GKがセーブ。当然合わせてくると思っていたので驚いたが可能性はあった。
10分にはオリヴェイラが下げた受けた安部がエリア外から狙って行くがゴール左にはずれる。13分には再び松木がFKから直接狙うが敵DFにブロックされる。この時間帯はたて続けにチャンスがあったが決めきれず。
その後も高い位置からの積極的なプレスで柏に前進を許さず、敵陣で攻撃をしかける時間が長いが、最後のところでは柏の必死の守備もありゴールをこじあけることができない。26分、オリヴェイラが左サイドの深いところからエリアに侵入し中央にラスト・パスを送ると俵積田がダイレクトで合わせるが枠に飛ばず。1点モノだったが決められなかった。
29分、渡邊が相手選手との接触で顎を強打したか、ピッチに倒れて治療を受ける。脳震盪チェックも受けていた様子だが、柏ゴール裏からトラメガで「早く立てよ」というヤジがあり東京ゴール裏から激しいブーイング。渡邊はプレーに復帰した。
35分、森重からのフィードをオリヴェイラが受けて長友に落とすと、ボールは長友から左サイドの俵積田に。俵積田が深いところからクロスを放りこむと、オリヴェイラが中央で頭で合わせるとこれが決まりゴール。東京がようやく1-0と先制する。
42分には松木のFKからのこぼれ球に俵積田がシュートを放つが敵GKがセーブ。結局1-0で前半を終えた。押しこんだ割りになかなかゴールが決まらなかったが、最小限のリードは奪って前半を折り返した。緩むとワンチャンでヤられかねず、追加点を狙ってしかけ続けたい。
後半に入ると柏が交代を使ってギアを上げ前に出てくる。パスをつながれて東京陣内に入られるシーンが増えるが、強度の高い守備でボールを引っかけ、そこからカウンターをしかけるややオープンな展開になる。
前半よりは拮抗した時間帯になるもののゲームそのものの主導権は手放さず、柏の攻撃もフィニッシュまではもちこませない。60分、オリヴェイラが左サイドからシュートを放つが枠におさまらず。
60分、俵積田に代えて東慶を投入。そのまま左ウィングに入る。その後は一進一退の攻防となるが守備は破綻せず集中できている。63分には敵のバックパスがずれてまっすぐゴールに向ったが敵GKがギリでクリア。惜しかった。
79分、塚川に代えて野澤零を投入、右ウィングに入った。柏は終盤リスクを取って前がかりに攻めるが東京がこれをしのぐ流れとなる。84分、渡邊とオリヴェイラに代えて寺山とペロッチを投入。寺山がボランチに入り、安部をトップ下に上げたように見えた。
85分、森重が守備対応で敵FWと交錯、足首を傷めた様子でピッチに倒れる。担架でピッチ外に運ばれ治療のあとプレーに復帰したが明らかに足をひきずっておりDFラインには戻れない。松木がCBに入って対応している。すでに後半途中で3回の交代を行っており枠は残っているものの交代はできない。
6分のアディショナル・タイムは実質的に一人少ない状態で柏のパワー・プレーを受ける展開となったがなんとかしのぎきり、最後は薄氷を踏む思いで虎の子の1点を守った。これで東京はリーグ戦2連勝となった。
前半圧倒的に押しこんで主導権を握り、オリヴェイラのゴールでリードを奪ったが、後半柏が盛り返してピンチもあった。全体としては東京が支配していた試合で、最後に森重のケガでひやひやしたもののなんとか勝ちきった。
数字的に見ればシュート数9-3、CK8-2、ポゼッション54-46と東京優位の試合。正直柏の調子が悪く東京の現在地を知るのはむずかしかった。2試合続けてのクリーンシートは嬉しいが、本当はあと2点くらい取らなければならなかった。
とはいえ前線からの守備でボールをからめとりそれをすばやく前線に展開してテンポよく当てて落としながらゴールに迫るという意図は見えたし、最後までハードワークできていたと思う。安易にボールを戻すのではなく前にパスコースを探す意識は見えた。
前半の押しこんだ時間帯にあと1点取れていれば試合運びにももう少し余裕が持てたと思うが、それでも好調のオリヴェイラがしっかり決めてくれたおかげで内容にふさわしい結果を手にすることができた。
この流れを監督交代の一時的なものにせずしっかり約束ごととして落としこむことが必要で、まずは次節浦和戦(A)、鹿島戦(H)までを戦ったうえで、7月後半の中断期間を使ってチームとしての戦術固めをしなければならない。現在地を知るうえで重要な2試合になる。
これで19試合を終えて7勝8敗4分となり勝ち点は25(1試合あたり1.32)となった。順位は11位に上がったが8位との勝ち点差2、6位との勝ち点差4まで迫り、まずは順位表の上半分に入るために勝ち点を積み上げたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
スウォビィク(2.5) ハイボールを次々にパンチングで排除。
小泉(3) どこに置いても然るべき仕事をやるアニキ。
森重(3.5) 敵FWとやりあった。最後のケガがマジ心配。
トレヴィザン(3) クラモフスキー体制のポイントになる活躍。
長友(3.5) 熱くクレバーに戦い敵の反撃を封じた。
松木(3) リンクマンとしてボールを動かし守備にも貢献。
安部(3) 強度勝負なら向いている。休むことなく働いた。
渡邊(3.5) ギリを攻めるので思い通り行かないことも。
塚川(3.5) 通れば、というチャレンジ多いのはよい。
俵積田(3) 絶好機あったよね。アシストは立派。
オリヴェイラ(2.5) この人が決めるとチームが機能する。
===
東慶(3.5) やはり前にいるのが本来の位置か。
野澤零(-) 時間短し。やり続けよう。
ペロッチ(-) 時間短し。
寺山(-) 時間短し。
ケガ人、離脱者多く夏場が不安。
│
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