フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2023年11月26日 17:53
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【ブンデスリーガ第12節】BVB 4-2 グラードバッハ
■ 2023年11月25日(土) 15:30キックオフ
■ Signal-Iduna-Park (Dortmund)
インターナショナル・マッチデイをはさんで2週間ぶりの試合。夏時間が終わって日本だと夜の11時半のキックオフとなるがリアタイでスカパー観戦した。難しい相手とのアウェイ・ゲームだが前節ホームでヴォルフスブルクに完勝し調子を上げてきた流れを続けたい。
ケガで戦列を離れていたジーバチュが先発に復帰、チュヴァンチャラがベンチ・スタートとなった。試合は激しい雨のなかでのキックオフ。みぞれかあられのようにも見えた。すごく寒そう。
ニコラス
スカリー エルヴェディ ヴェバー
ヴァイグル
オノラ ライツ コネ ネッツ
ジーバチュ プレア
序盤は互いに主導権を争うなかで落ち着かない展開に。3分、コネからのパスを受けたネッツがゴール至近の角度のないところからシュートを放ったが敵GKがセーブ。その後もグラードバッハが少ないタッチでボールを動かし徐々にペースをつかむ。
13分、プレアからのスルー・パスを受けたライツが敵DFの狭いすきまから裏に抜け、GKをかわしてシュート。これがポストに当たってゴールに入り1-0と先制する。ライツが強引に中央から割って行ったのが奏功した。
19分にはカウンター。オノラが右サイドを上がり、中央を並走したプレアにラスト・パス。これをプレアが流しこんでゴールかと思われたがプレアがわずかにボールより前に出ていたということでオフサイドに。
28分、オノラの右CKからこぼれたボールをエリア内で拾ったコネがいったんエリア外に持ち出しコースを探してシュート。これがネットに突き刺さりゴール。グラードバッハが2-0とリードを広げる。
しかしBVBの目を覚ましてしまったか、30分にはCKからのボール・ロストでロング・カウンターを許し失点、32分にも放りこまれたボールをつながれて失点し、あっというまに2-2の同点になってしまう。
さらに45分には、自陣エリア付近での競り合いとなり、コネが一度は奪ったボールをエリア内で再びロスト、これを決められて2-3と逆転を許して前半を終えた。
グラードバッハは後半からジーバチュに代えてチュヴァンチャラを投入。しかしBVBの勢いを止めることができず自陣に押しこまれる時間が長い。ほぼチャンスを作れず耐える展開となる。
61分、ライツに代えてエングムを投入、エングムは左SHに入り、ヴァイグルとコネをダブル・ボランチにした4-4-2または4-2-3-1に陣形をシフトしたように見えた。これに対応してBVBも守備の比重を高めた結果、グラードバッハがボールを持てるようになるが、その分敵のブロックが堅くなりチャンスは散発。
64分にはネッツの左CKにプレアが合わせるがバーの上に。73分、プレアとオノラに代えてノイハウスとハックを投入、ハックは左SHに入りエングムが右へ。ノイハウスはトップ下に。
グラードバッハがボールを握って攻める時間が長くなるが打開の糸口はなかなかつかめない。逆にカウンターからチャンスを作られることも多く、1点のビハインドが重い。82分、ヴァイグルに代えてクラマーを投入。
アディショナル・タイムは6分。90+6分には右サイドからのクロスにクラマーがフリーでシュートを放ったが枠におさまらず。絶好機だったが決められなかった。すると90+7分、CKでニコラスも上がっていたところでこぼれ球を奪われ、カウンターを受ける。後ろにはだれもいない状況で独走を許し失点、2-4とされたところで試合は終了した。
前半BVBの動きがはっきりしない時間帯に2点を先制し、試合の主導権を握ったかに見えたが、直後に続けざまに失点して追いつかれ、さらに前半のうちに逆転を許し流れを手ばなした。それでも後半はフォーメーションを変えて立て直したが決めきれず、逆にカウンターからボーナス・ポイントを献上しての完敗となった。
前半は果敢に攻め、連敗中で迷いの見えるBVBを相手に2点を先制できたところまではよかった。しかし中継でも再三指摘されていたとおり、リードを保てない今季の悪癖が出て、しかも得点直後の失点、さらにその直後の失点と、ゲーム・マネジメントに大きな課題を残した。
数字的にはシュート数10-23、CK4-5、ポゼッション49-51で、シュート数に地力の差が表れた。このところの好調自体がついえたわけではないが、実力のあるクラブと渡り合うにはまだまだ強度や完成度で足りない点が多いと感じた。
ライツが好調で、見ていると「まわり使えよ」と思うことも少なくないが、今日のゴールのように自分で行って結果を出すことも多いので今はこれでいいのだろう。それはコネも同じで、逆転を許した失点は自陣での持ちすぎ以外のなにものでもないが、2点めのゴールは自分で行った結果だし、彼らのチャレンジは大事にしたい。
オノラ、プレア、ジーバチュらも関係ができつつあるし、この試合ではネッツが中盤でハイボールをしっかり競っていたのが印象的だった。チームらしくなりつつあり、シーズンのスタート・ダッシュには失敗したものの、なんとか年内にひと息つけるポジションまで成績を改善したい。
その意味では先制もしただけに痛い敗戦となったが、負けパターンは決まっており、修正は可能だと思う。板倉の復帰が待たれる。
12試合を終えて3勝5敗4分で勝ち点13(1試合あたり1.08)はまだまだ全然足りない。地道に勝ち点を積み上げるしかない。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「最初の30分位は我々はとても精密かつ正確にプレーし、その結果リードを奪うことができた。しかしその後、ドルトムントは彼らがどれだけ効果的に、かつ質のいいプレーをすることができるかを示してきた。後半の立ちあがりにリードを広げられなかったのは少しばかりラッキーだったし、ニコラスが特にこの時間帯にいくつかの素晴らしいセーブを見せてくれたし、それは試合を通じてもそうだった。終盤には再び試合を掌握することができ、一発のラッキーパンチで同点にできるチャンスも作った。我々はリードをこんなに簡単に手のうちからこぼしてしまわないような取組をしなければならないし、それ以外にも取り組まなければならないテーマがいくつかある。しかし全体を通じてみれば一歩前に進んでいるし、パフォーマンスに関してはチームをほめたいと思う」
雨は次第にやんだようだが、前半は激しい雨でずぶ濡れだった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2023年11月25日 18:16
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【Jリーグ第33節】FC東京 1-3 札幌
■ 2023年11月25日(土) 14:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
今季ホーム最終戦。昨日までの小春日和と変わって薄曇りの寒い秋の土曜日となった。ダウンを着てヴェスパで味スタへ。天文台通りからバイクでアプローチを走るのも今年はこれが最後だ。
昨日川崎が勝ったため、東京は順位表上半分でのシーズン・フィニッシュが消滅、目指すものはもうほぼなにもないが、そのぶん純粋な意志の力やチームとして何を共有しているかが問われる試合であり大事にしたい。今季の到達点を見せてほしい。
トレヴィザンと松木が警告累積で出場停止。U22代表から帰国したばかりのバングーナガンデもメンバー外となり、徳元が左SBで先発した。
野澤
長友 木本 森重 徳元
小泉 原川
仲川 渡邊 アダイウトン
オリヴェイラ
東京は窮屈な局面でもボールをしっかりつなぎ、最後はスルー・パスや息を合わせたフィードで裏を取ろうとするねらいがいつになくはっきりしている。4分、オリヴェイラのスルー・パスで二列目から一気に裏に抜けた原川がシュートを放つが敵GKが触りファーに外れた。
流動的に選手が動くうえに、ビルド・アップでは自陣の深いところでも簡単にけらず前に付けることを徹底しているため、ミスひとつで大きなピンチになってしまうリスクがあるが臆せずボールを動かす。いくつかチャンスを作られるが敵のシュート・ミスにも救われて失点は回避。
一方でねらいどおり後ろからの飛びだしで裏が取れ、チャンスにつながるシーンも出てくる。15分、オリヴェイラがエリア外からシュートを放ったが敵GKがセーブ。18分には木本からのスルー・パスで右サイドを抜けだした仲川がGKと一対一になってシュートを放ったがファーに外れる。これは絶好機だったが決めきれず。
その後も東京がボールを握り、自陣の深いところからでも敵をはがしながら前進して前に付けるチャレンジをくりかえす。野澤のパスが敵にわたるなど怖いシーンもあるがリスクを取っているんだからしかたない。
36分、原川からパスを受けたアダイウトンが左サイドからカット・イン、シュートを放ったが敵DFに当たり枠外へ、37分には原川の左CKにオリヴェイラが頭で合わせるが枠におさまらず。40分にはスルー・パスを受けて裏に抜けた仲川がエリア内に持ちこんでフリーの徳元に横パス、徳元がダイレクトで流しこもうとするがバーを越えてしまう。
41分、原川からの縦パスを斜めに走りこんで受けたアダイウトンがこれをオリヴェイラに落とすと、オリヴェイラがファーに決めてゴール、1-0と先制する。このブラジリアン・コネクションはエモかった。前半はそのまま1点のアドバンテージを得て終了。
プレッシャーがかかってもボールを捨てず、前に前に付けようと試みた45分。ピンチもあったが札幌のシュート・ミスにも助けられ、失点は免れつつオリヴェイラのゴールで先制することができた。勇気を持って戦っている。後押ししてともに勝ちたい。
しかし、後半立ち上がりは選手を二人替え修正してきた神戸が流れをつかむ。51分、札幌のビルド・アップにズルズルと下がってしまい最後は斜めに通されたパスにダイレクトで合わせられて失点、1-1と同点になってしまう。
その後も札幌にボールを持たれ、57分、右サイドから中央にクロスを入れられ、ファーで押しこまれてさらに失点。1-2と逆転を許してしまう。どちらの失点もDFラインにギャップができてしまい裏をねらわれた。
60分を過ぎたころから東京が再びボールを持つ時間となるが、再三のCKにもフィニッシュまでもちこめない。66分、小泉と渡邊に代えて青木と東を投入、ともにそのままの位置に入る。74分、徳元に代えて白井を投入、白井は右SBに入り長友が左SBにスライド。
その後も東京はラインを高く保ち縦に刺しこむチャレンジを続けるが、札幌がスペースを固めてきたために前半ほど効果的にチャンスが作れない。84分、オリヴェイラと原川に代えて熊田と寺山を投入。
87分、右CKからのこぼれ球をアダイウトンが狙うがバーの上。90分にはスルー・パスを受けて裏に抜けた仲川がシュートを放つが敵GKがセーブ。アディショナル・タイムが7分と表示されどよめく。そんなに試合止まってたっけ…。
すると90+4分、ハーフウェイ近くで青木が敵のフィードを処理しきれず敵FWにボールを奪われると、野澤が前に出ているのを見た敵FWがロング・シュート。これが野澤の頭を越えてゴールに入り失点、1-3に。結局試合はそのまま終了し、ホーム最終戦は逆転負けとなった。
互いにイーブンな立ち上がりからリスクを負いながら前を向いて攻め、前半のうちに先制できたところまではよかったが、後半修正してきた敵にやられて逆転を許し、最後は決定機をモノにできず逆に追加点を決められた。
数字を見ればシュート数11-18、CK9-4、ポゼッション52-48と打ち合ったことが窺え、時間帯にもよるが互いに受けにまわらず主導権を争った試合という印象だった。
この試合ではこれまでの戦い方と異なり、まず自陣の深いところでも決してけらずにつなぎ、怖がらずに受けることを徹底するとともに、ビルド・アップの出口の複線化を意識して、逆サイドや縦へもボールを動かすことができていた。
長友、徳元の両SBは内側に入りこんでときにボランチの位置におり、外側のレーンをウィングが使うのみならず、森重は自由にボランチやインサイド・ハーフの位置まで上がってボールをさばき、空いたスペースは木本がケアするとともに原川らがカバーした。
前にコースが開けば果敢に縦に付けることも徹底されており、最終ラインでボールが往復するだけのこれまでのビルド・アップに比べて「隙を見て差しこむ」ことが明確に意識されていた。
もちろんそうやって矢印を前に向ける分、裏を取られたときのリスクは大きく、前半は敵のシュート精度や野澤のセーブもあってそれが顕在化しなかっただけ。先制できたのであまり気にされてないかもしれないが、前半よかったのは得点できたことではなく、失点しなかったことでもなく、矢印を前に向けてチャレンジし続けられたことである。
後半は立ち上がりに失点したことでマネージが難しくなった部分はあるし、もちろん疲れも出て間延びしたが、それでも安易にけったりボールを捨てたりせず、保持から裏へ、ワンタッチで優位を取る意識は維持されていた。結果として失点を重ねることにはなったが、試合を通じてこれまでにないリスク・テイクの姿勢を見せた。
問題は、こうしたチャレンジが本来はシーズンのもっと早い時期になされるべきであったということ。試合結果は残念だったが、今日やろうとしたことは決して失敗ではなく、ただ完成度が低かっただけ。この取り組みを開幕から、せめて監督交代からやり続けることができていればと感じた。
少なくとも試合単体として見ればブーイングが出るような内容ではなかったし、見るべきものはあった。ボールの動かし方に明らかにこれまでとは違った意図を感じたし、うがった見方をすれば、これはクラモフスキー監督留任の布石なのではと思った。
これでシーズンは残り1試合。タイトルも残留も関係のなく思いきってトライできる試合でこうしたゲームを見せたことは、結果は別として評価すべきだと思うしシーズン最終戦が少し楽しみになった。
33試合を終えて11勝15敗7分で勝ち点40(1試合あたり1.21)での11位という成績にはまったく納得できないが、今日の試合は今季限りでリセットしてしまうにはもったいない可能性を感じた。
評点(評点は
>ドイツ式
):
野澤(4) 来季は正GKでいいのではないか。
長友(4.5) ほぼ内側にいて新境地を開いた。
木本(4) 仲川に通したパスにしびれた。
森重(4) あのポジショニングはまさかアドリブか?!
徳元(4.5) やはりセンスある。使い続けたい。
小泉(4.5) リスクが取れるのは彼がいてこそ。
原口(4.5) CKの精度か今日は今イチではなかったか。
仲川(4) 頭の下がる働き。来季も残ってほしい。
渡邊(4.5) アイデアはいいがひらめきが過ぎることも。
アダイウトン(4.5) アシストは見事。残ってほしいが。
オリヴェイラ(4) キャリアハイの15ゴール。尊い。
===
東(4.5) ライン上げろと味方を鼓舞したのが印象的。
青木(4.5) ボール・ロストあったが代えがたい働き。
白井(4.5) 白井と徳元の両サイドを見たい。
寺山(-) 時間短し。たくましくなってきた。
熊田(-) 時間短し。ポテンシャルはあるが。
次節対戦する湘南は今日残留を決めており、来週悲壮な雰囲気のなかで試合をすることだけは免れた。
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FC東京
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J1リーグ戦
2023年11月13日 23:03
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【ブンデスリーガ第11節】グラードバッハ 4-0 ヴォルフスブルク
■ 2023年11月10日(金) 20:30キックオフ
■ Borussia-Park
土曜日早起きしてジムに出かける前に時差観戦した。前節は3点差を追いつかれての引き分けと悔しい結果に終わったが、このところ結果は出始めているのでこの試合でその流れを確かなものにしたい。
出場停止の明けたコネが先発に復帰、またヨーダンが足を傷めたということで欠場し、チュヴァンチャラが1トップで先発となった。激しい雨のなかのゲーム。
ニコラス
スカリー エルヴェディ ヴェバー
ヴァイグル
オノラ ライツ コネ ネッツ
チュヴァンチャラ プレア
立ち上がりはヴォルフスブルクがボールを支配、グラードバッハは自陣での守備からのスタートとなった。
しかしこの局面を手堅くしのぐと16分、右サイドでプレアとのワンツーでポケットの位置に侵入したオノラがゴール前に折り返し、これをチュヴァンチャラがしっかり決めて1-0とグラードバッハが先制した。
直後の18分にもプレアがエリア外からシュートを放ち、枠に飛んだが敵GKがセーブ。その後は互いに慎重に攻める展開となり一進一退の攻防に。
しかし42分、敵GKの近いところへのゴールキックをライツが敵陣でカット、そのまま持ちあがり、GKとDFをかわしてシュートするとこれが決まってグラードバッハが2-0とリードを広げる。いただきものだがライツがよく決めた。ブンデスリーガ初ゴール。
そのまま2-0で前半を終了。前プレと奪ったあとの素早い切り換えから一気に敵ゴールを目指す狙いが徹底されており、主導権は握れている。後半敵の修正を見ながら早い時間帯に突きはなしたい。
後半に入るとヴォルフスブルクが交代を使って修正、より前がかりに出てくるようになる。グラードバッハは自陣でこれを受けてのカウンターから追加点を狙う流れになるが、守備に追われてしのぐ時間が長い。
しかし64分、ネッツの左CKがファーのオノラのもとに。これを受けたオノラがエリア外から足を振るとボール敵GKの手をはじいてゴールに。グラードバッハが貴重な追加点を決め、3-0と流れを再び大きく引き寄せる。
さらに71分、カウンターで押し上げ、スカリーが中央のプレアにパスを出すと、プレアがダイレクトでシュート、これが決まって4-0に。これで試合はほぼ決まった。決まるときは打てば決まるんやなあというシュートだった。
77分、コネとチュヴァンチャラに代えてクラマーとノイハウスを投入、プレアとノイハウスの2トップになったように見えた。さらに82分にはプレアとヴェバーに代えてエングムとキアロディアを投入、おそらく4バックにしたのではないかと思う。
85分にはエングムが左サイドから鋭いシュートを放ったが敵GKがセーブ。87分にはライツに代えてラノスを投入し試合をクローズ、そのまま大きな見せ場もなく4-0でグラードバッハがヴォルフスブルクに完勝した。
必ずしも敵を圧倒していたわけではないが、先制から前半のうちの追加点、後半やや盛り返されたところからセット・プレーのゴール、ダメ押しと、ほしいところでゴールが出てうまく試合をマネージすることができた。
数字を見てもシュート数15-12、CK8-5、ポゼッション47-53と拮抗した戦いだったことが窺われるが、結果的にはヴォルフスブルクを完封、シーズン序盤の出遅れを取り戻すうえで貴重なホームでの勝利となった。
プレアが前線で起点となる働きをすることでオノラ、チュヴァンチャラらが気持ちよくプレーできていた。プレアは自らもゴールを決めており、グラードバッハの攻撃の核となる選手であることを示した。
ヨーダンがケガで離脱となったが、チャンスをもらってしっかり結果を出したチュヴァンチャラや、ムリ筋でも自分でゴリゴリ行くライツもよかった。ライツは決して簡単なゴールではなかったが落ち着いてよく決めた。
開幕から5試合は3敗2分で勝ち点2しか取れなかったが、その後の6試合では3勝1敗2分で勝ち点11を積み上げており、この試合で11試合を終えて3勝4敗4分、勝ち点13(1試合あたり1.18)まで追い上げ、順位もようやく9位と順位表上半分まできた。それにしてもシーズン序盤の借金が重すぎる。
とはいえまだまだ試合ごとにブレがあり、守備に不安定な部分もあって手放しで絶好調というわけではない。我慢強く勝ち点を積んで上を目指さなければならない。板倉にも早く帰ってきてほしい。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「私はチームのこの完全なパフォーマンスを称賛しなくてはならない。とても自立しており、運動量も多く、しっかり試合を掌握していた。この勝利自体はややできすぎかもしれないが、我々はこの試合では正しい時間帯にゴールすることができた。キツくなってしまいそうな局面でいつも、自分たちのゴールで再びエネルギーを注入することができた。試合の展開はまったく我々に味方したが、それはチームのパフォーマンスが非常によかったからでもある。素晴らしい夜になった。選手らだけでなく、今季すでにいくつかの厳しいホームゲームを経験してきたファンのために嬉しい」
すごく寒そうだった。ヴォルフスブルクとは1か月もしないうちにDFBポカールで当たることになっている。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2023年11月11日 22:08
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【Jリーグ第32節】新潟 0-0 FC東京
■ 2023年11月11日(土) 14:00キックオフ
■ デンカビッグスワンスタジアム
休みを取って現地観戦からの佐渡島観光くらいまで行ってしまおうかと思っていたがいろいろあって結局自宅DAZN観戦にした。リーグ戦残り3試合、試合間隔が開くので忘れていたがどうも2連敗しているらしい。早く勝ち点を40に乗せたい。
仲川が前節退場のため、トレヴィザンが警告累積のため出場停止。代わってここ2試合メンバー外だった長友が先発に復帰、最終ラインには木本が入った。今季限りで契約更新しないと情報のあったスウォビィクはメンバー外に。
野澤
長友 木本 森重 バングーナガンデ
小泉 原川
渡邊 松木 アダイウトン
オリヴェイラ
立ち上がりは東京が前線から積極的にプレスをしかけ、奪ったボールをショート・カウンターにつなぐ狙いでいくつかチャンスを作るが、フィニッシュまではもちこめず。時間の経過とともに新潟がプレスを回避できるようになりボールを持たれる流れに。
しかし新潟の攻撃も精度を欠き、シュートは打たれるもののなかなか枠には飛ばない。互いにコンパクトな中盤で自由を与えず、東京も最終ラインがしっかり中央を固め、枠に行ったシュートは野澤がセーブして譲らない。
一方攻撃では固い新潟を相手にアイデアを欠き、連動性も今ひとつで効果的に崩せないままパスがズレてボールを失うことが多い。
33分、原川のCKからオリヴェイラが後ろに落とし、小泉が再びエリア内に放りこんだボールをアダイウトンが頭で狙うが、ボールには勢いがなくGKにセーブされてしまう。枠には行っていた。
結局これが前半唯一のシュートとなりスコアレスで前半を終えた。前から行こうという意図自体は窺えたがハマりきれないケースの方が多く、そのため後ろでチャンスを作られている。互いに固いあいだは我慢して、オープンになったところで決めたい。
後半に入ってもポゼッションは新潟。東京は守備からのカウンターを狙う展開になり主導権を握れない。61分、左サイドの深いところでボールを持ったバングーナガンデからのパスを受けた原川がエリア外からシュート、鋭い軌道のボールが枠に飛んだがGKにセーブされる。
62分、これで得たCKをショートでリスタート、エリア右手前で長友からボールを受けた小泉がシュートを放つがバーの上に。
新潟がやや間延びするなかでハイプレスがかかりボールを奪えるシーンが徐々に増えるが、前線でタメができず、後ろからの押し上げも遅いため、攻撃は散発になり決定的なチャンスを作れない。
71分、アダイウトン、バングーナガンデに代えて俵積田、白井を投入。バングーナガンデはその前のシーンで敵陣深く入った際に敵との接触なく傷んだ様子で自ら交代を要求。白井は右SBに入り長友が左SBにスライド。
試合は次第にオープンになり、交互に攻撃をしかける流れになるが東京はマイボールを生かせない。布陣はコンパクトに保っているが新潟の攻撃を受けるシーンも多い。81分、原川、オリヴェイラに代えて東、熊田を投入。
83分、敵DFの敵陣でのパスを東がカット、このボールを受けた小泉がシュートを放つがバーの上に。いただきものの絶好機だったがせめて枠に行きたかった。
86分、白井からのクロスを熊田がヒールで落とし、ここに走りこんだ東がシュートしたがポスト左に。89分、小泉に代えて寺山を投入。
アディショナル・タイムには新潟にたて続けにチャンスを作られるが、野澤のセーブでなんとかしのぎ、結局スコアレス・ドローとなった。
前プレからのトランジションという狙いはあり、それが表現できていた局面もあったが、そこからフィニッシュにつなげる選択肢が乏しく、精度も足りなかった。奮闘している割に効果が見えない印象でのスコアレス・ドローで、最低限の勝ち点を持ちかえることになった。
数字を見てもシュート数7-14、CK2-7、ポゼッション45-55と新潟が優位だったことがわかる。守備の約束ごとがしっかり機能したことと野澤の踏ん張りがあってクリーンシートを守れたのはよかったが、勝ち筋が見えにくくもどかしい試合となった。
局面によって、あるいは試合によって、相手によっていいパフォーマンスを出せることもあればそうでないときもあるという調子のブレが大きいのは、戦略の落としこみが自動化まで至っていないということではないか。
シーズン途中からのチーム作りとなったこと、その時点で立ち位置的にビハインドがあり取り戻しから始めなければならなかったことなど要因はあるだろうが、試行錯誤の途上とはいえ納得できるところまで来ていないのは間違いのないところだ。
それなりにメンバーは揃っていて、それぞれがそれぞれにチーム戦略を理解し一所懸命それを実践しようとしているのに、それがひとつの統合された動きとして有機的につながっているように見えないのは限界なのか、遅れなのか、あるいは受け入れるべきプロセスなのか。
来季に向け、この道をさらに進むのか、その前提で戦力の補強や入れ替えを行うのか、それとも大きく方向を変えるのか、そういうことが見えにくい状況のなかで、戦略の定着に確信が持てない、手戻り感のある試合をしてしまった感は否めない。
今季残り2試合、今季の到達点とその先に見すえるものとのギャップが明確に見えるような、出しきった試合を見せてほしいが…。
評点(評点は
ドイツ式
):
野澤(2.5) ファインセーブでクラブのプライドを守った。
長友(4.5) ボランチからCBあたりまでカバーした。
木本(5) 久々の先発だが対応は落ちついていた。
森重(4.5) メリハリのある守備でなんとか完封に成功。
バングーナガンデ(4.5) 攻撃で特徴出したがケガが心配。
小泉(4.5) 視野が広くピンチの芽を摘みつづけた。
原口(5) 迷いを感じさせたがシュートはよかった。
渡邊(5) 打開を狙ったハイリスクプレーは奏功せず。
松木(4.5) チームのベクトルを前に向け続けた。
アダイウトン(5) スペースなく窮屈なプレーを強いられた。
オリヴェイラ(5) 敵がコンパクトで収められず。
===
俵積田(5) 見せ場なかった。
白井(4.5) 前に向かう意志は見せられた。
東(-) 時間短し。悪くなかった。
熊田(-) 時間短し。姿見えず。
寺山(-) 時間短し。先発で見たい。
今季の勝ち点は最大で46となった。
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FC東京
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J1リーグ戦
2023年11月07日 00:21
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【ブンデスリーガ第10節】フライブルク 3-3 グラードバッハ
■ 2023年11月4日(土) 15:30キックオフ
■ Europa-Park-Stadion (Freiburg)
現地時間で土曜日15:30のキックオフなので、日本では同日22:30だと思って待っていたが、実は10月末にサマータイムが終わりドイツと日本の時差は8時間に戻ったので、ドイツの15:30は日本時間同日23:30になったのだった。
リーグ戦、DFBポカールとハイデンハイムとの2連戦に連勝してのアウェイ・ゲーム。なんとか勝ち点を持ち帰りいい流れを切りたくないところ。プレアとオノラが先発復帰、ハックはベンチ・スタート、コネはリーグ戦あと一試合出場停止である。
ニコラス
スカリー エルヴェディ ヴェバー ネッツ
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア エングム
ヨーダン
試合は立ち上がりからフライブルクが優勢に。早くも7分、左サイドの裏にパスを出され、ここからゴール前にクロスを放りこまれる。これにファーで合わされ失点、0-1と先制を許した。裏をねらうフライブルクにしてやられた。
グラードバッハは9分、プレアが自ら持ちあがってシュートを放つがゴール左に外れる。23分にはボールを奪ったヴァイグルからパスを受けたライツが持ちあがり、クロスにヨーダンが合わせたがこれも枠に収まらず。
25分、左サイドからのFKをオノラがヴァイグルに短く出し、ヴァイグルがエリア内にボールを放りこむとネッツが頭でこれを横に流しヨーダンが押しこんでゴール。最後はプレアが触れたがその前にゴールに入っていたということでヨーダンの得点になった。1-1の同点に追いついた。
さらに29分、自陣でヴァイグルからのパスを受けたプレアが自ら持ちあがり、斜めに走ったヨーダンが明けたスペースを使ってそのままシュート、これが決まって2-1と逆転する。プレアの個が生きたゴールだった。
その後もグラードバッハがボールを握り優位に試合を進める。35分、ヨーダンが敵エリア内でDFと接触して倒れるがプレー・オン。しかしVARが介入し、VARの結果、敵DFのホールディングが認められてグラードバッハにPKが与えられる。
38分、ヴァイグルが中央にけったPKは敵GKにセーブされたが、VARで敵GKの足がゴールラインから離れていることが確認されやり直しに。39分、ヴァイグルが二本めのPKを今度はゴール左隅の厳しいところに決め3-1に。これで試合の趨勢は決まったかと思われた。
43分、先ほどのDFとの接触で傷んでいたヨーダンがやはりプレー続行不可ということでハックと交替。ハックはトップ下に入り、プレアをトップに上げたそのまま3-1で前半を終えた。先制は許したものの前半のうちに逆転に成功、PKも得て2点差を持っての後半となる。
2点のアドバンテージを得たグラードバッハは、後半はやや深めにブロックを構築し、フライブルクの攻撃を受けながら機会を見て追加点を狙いに行く構え。フライブルクの攻撃も迫力を欠き、大きな見せ場のないまま時間が進む。悪くない。
しかし70分、敵のロングボールから起点をつくられ、ヴェバーがこの処理に失敗したためそのまま裏に持ちこまれる。最後はクロスに中央で合わされて失点、3-2と1点差に迫られる。
71分、プレアとエングムに代えてチュヴァンチャラとフリードリヒを投入。フリードリヒは最終ラインに入って実質5バックに。チュヴァンチャラがトップに、ハックとオノラが左右のウィングに入る3-4-3的な布陣になったと思う。
試合終盤はフライブルクがボールを持ちグラードバッハ陣内で試合を進める展開に。グラードバッハは自陣でブロックを形成して戦うが、さすがに受けすぎの感。もう少し前で戦いたいが、起点が低いため奪っても前に進めない。
81分、オノラとネッツに代えてクラマーとキアロディアを投入。キアロディアはそのまま左ウィング・バックに入った。クラマーもおそらくオノラの位置(右ウィング)に入ったと思う。
フライブルクの捨て身の攻撃に対し中央を固めていたが、バーをヒットするシュートを放たれるなど形勢は微妙に。それでもなんとかしのいでいたが、終了目前の90+4分、エリア内でボールをクリアしようとしたキアロディアが敵FWの足をけってしまったとの判定でフライブルクのPKに。
90+6分、このPKを決められ3-3になったところで試合終了。2点差を詰められ、悔しいというかもったいない引き分けとなった。
立ち上がりはよくなく、早々に先制を許したものの30分までに逆転、前半のうちに追加点を挙げて試合を優位に進めた。後半に入っても敵の攻撃は散発に抑えていたが、徐々に押しこまれて失点、最後は終了間際にPKを与えて勝ち点2を失った。
数字を見ればシュート数10-16、CK2-8、ポゼッション41-59と後半守りに入ったことが明らかに影響しているが、後半途中まではグラードバッハが主導権を握っていたと思う。最後にリードを守りきれなかったのはなにが原因なのか、検証してほしい。
この試合でもいい動きをしたヨーダンがケガで退場し、復帰予定はまだわからず。この離脱は痛いがムリはさせられず、この機会にチュヴァンチャラが結果を出してくれることを期待している。
流れ的には勝ちきらなければならなかった試合で、勝てていればここ5試合が3勝1敗1分、勝ち点10となっていたところ。この試合でも序盤フライブルクに押されて先制を許したあたりまではまったく形になっていなかったし、終盤押しこまれたことも含め、まだまだ不安定な部分がたくさんある。
手がたくやろうとしている割りに失点も多いし、結局のところ堅守速攻でしか得点できていない気もするし、まだセオアネ監督のやりたいことがはっきり出せていないのではないか。
というかそれどころではなくまず勝ち点を取るところから始めて中身をよくして行くしかないということなのかもしれないが、そうであればこそ今日の試合は勝ちきりたかった。アウェイでの勝ち点1を次のホーム・ゲームにつなぐことができるかが問われることになる。
10試合を終えて2勝4敗4分、勝ち点10(1試合あたり1.00)で11位と順位は変わらないが、すでに首位とは勝ち点差18あり、ここから勝ち点を積み上げて行かないとヤバいシーズンになる。もう少し安定した戦いがしたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「見ていて楽しい試合になった。最初から最後の1秒まで、どちらのチームも攻撃的にプレーしようとしていた。我々にとっては試合への入り方はまったくうまく行かなかった。フライブルクは最初の15分間完全に試合を支配し、先制したのも自然の成り行きだった。その後は我々のいい時間帯になり、ボールを保持できる時間も長く切り換えもうまく行った。2点目を入れられてからは余裕がなくなってしまった。我々はあまりに下がりすぎ、ボールをエリアからかき出すことがもはやできなくなってしまった。最後の局面で同点になりそうな気はしていたし、残念ながら結果的にそのとおりになってしまった」
この日はスイカユニだった。
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ブンデスリーガ
2023年11月03日 19:49
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【DFBポカール2回戦】グラードバッハ 3-1 ハイデンハイム
■ 2023年10月31日(火) 20:45キックオフ
■ Borussia-Park
同じ相手と中二日で対戦することとなったDFBポカール2回戦。板倉のおかげでDAZN中継があるが肝心の本人は足首の手術ということで離脱中。もしかしたら年内は出られないかもしれない。まあ、しっかり治してほしい。水曜日の夜に時差視聴。
直前のリーグ戦からは一部のメンバーをターンオーバー、リーグ戦では出場停止中のコネや移籍後初先発となるハックらを先発起用した。代わってプレア、オノラがベンチ・スタートに。
ニコラス
スカリー エルヴェディ ヴェバー ネッツ
ヴァイグル
ライツ コネ
エングム ヨーダン ハック
試合は立ち上がりから動いた。積極的に試合に入ったグラードバッハは、3分、ハックの右CKに中央でヨーダンが左足で合わせ、これが敵DFにも当たって微妙にコースも変わりゴールに。幸先のいいゴールで早くも1-0と先制した。
さらに9分、コネからのパスを受けて右サイドの深いところまで入りこんだエングムが、敵DFを巧みにかわしてゴールライン際からゴール前にマイナスのラスト・パスを入れると、ヨーダンがこれにダイレクトで合わせてゴール。2-0とリードを広げる。
ヨーダンの2ゴールで流れをつかんだグラードバッハはリスクを負うことなく、やや下がりめでハイデンハイムの攻撃をいなしつつ機会があればカウンター気味に追加点を狙いに行く展開となる。ハイデンハイムは精度を欠き大きなチャンスを作れない。
すると44分、左サイドでボールを持ったネッツがゴール前にクロス・ボールを放りこむと、ニアでハックがヘディング、これがファーに決まって3-0に。前半終了間際に大きな追加点を得て試合の流れを固いものにした。
ハイデンハイムは後半から4人を交替し反撃に出ようとしたが試合の流れは変わらず。ポゼッションはハイデンハイムに譲りながらもゴール前はしっかり固め、奪ったボールはヨーダンに当てて押し上げるスタイルでグラードバッハが引き続き主導権を握る。
とはいえグラードバッハの決定機も多くはなく、個の力では上回るもののダメ押しのゴールは決められない。65分、ヴァイグル、ライツ、ヨーダンに代えてクラマー、ノイハウス、チュヴァンチャラを投入。それぞれそのままポジションを引き継ぐ形に。
さらに76分にはヴェバー、エングムにかえてキアロディア、プレアを投入。しかし直後の78分、敵のショート・コーナーから角度を変えて放りこまれたボールに頭で合わされ失点、3-1と2点差にされる。大外で敵FWをフリーにしてしまった。
しかしその後もハイデンハイムにボールは持たせながらも試合の流れは手ばなさず、しっかり試合を殺してリードを守りきり、3-1でリーグ戦に続いて同じ相手に二連勝となった。
立ち上がりにたて続けにゴールを奪ったことから試合運びに余裕ができ、前半終了間際の追加点もあって危なげのなく時計を進めた。終盤にセット・プレーから1点を返されたが、あわてることなく試合をクローズ、ポカール3回戦にコマを進めることができた。
シュート数14-5、CK6-4、ポゼッション48-52とボール保持はハイデンハイム優位だが実質的に試合を支配したのがグラードバッハだったことがわかる。もう少しハイデンハイムのポゼッションが高いかと思ったがそうでもなかった。
ハック、エングム、キアロディアといった出場機会を求めている選手にチャンスを与える一方で、出ずっぱりとなっているヴァイグル、ヴェバー、オノラといったレギュラーや毎試合負荷のかかっているプレアらには配慮した起用。
なんといっても序盤のヨーダンの2ゴールが効いて、あとは地力の差で勝ちきった試合という印象。この公式戦2連勝で得たいい流れを手ばなさず、リーグ戦でのパフォーマンスを上向きにして行きたいところだが。
早くにリードを奪ったこともあってかこの試合もカウンター主体の攻撃が多く、セオアネ監督がどういう攻撃のビジョンを持っているのかいまだにちょっとわからない感じ。開幕前はもう少しダイナミックな押し上げが見られた気がしたが。
いずれにしても失点が多いのは間違いなく、この試合も本来ならクリーン・シートで終りたかった。どちらかといえば相手との力の差に助けられた部分が大きく、課題も残り、チーム戦術への落としこみは道半ばで手ばなしでは喜べない勝利。
ポカールの3回戦は12月上旬に行われる。残っている16クラブのうち、一部のクラブは6つだけ。我々も足元をすくわれないように気をつけなければ。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「もちろん試合をうまく始められたことで非常に有利になった。二つの早い時間帯のゴールが大きな自信の上乗せとなった。観客もいい奮起をつくってくれて、それがチームにも大きなエネルギーを与えた。前半は非常にいい気分でやれた。3-0でハーフタイムに入れば、後半が前半とまったく同じようにならないのは明らかだ。そのために我々は少しばかり気をつけた。しかし重要なのはポカールで次のラウンドに進んだということだ」
この日はホームだがサード・ユニだったのがよかった。あとノイハウスの髪が伸びていた。
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