フットボール・クレイジー
football crazy
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2024年02月27日 17:04
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【ブンデスリーガ第23節】グラードバッハ 5-2 ボッフム
■ 2024年2月24日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
土曜日夜11時半のキックオフ。実家にいたのでスカパーが映らず、ネットの配信で見た。シーズン後半に入って勝てておらず、ついに降格圏と勝ち点差5の15位まで落ちてしまっている。このホームゲームで勝ち点3を積み上げなければ非常事態になる。
板倉、エルヴェディがそろって警告累積で出場停止、またネッツが体調不良でメンバー外となり、ライナーが先発復帰するとともにスカリーを左SBに配した4バックの布陣となった。オノラはこの試合もベンチスタートに。
ニコラス
ライナー フリードリヒ ヴェバー スカリー
ヴァイグル
コネ ノイハウス
エングム ジーバチュ ハック
試合は立ち上がりからバタついた展開に。4分、CKから押しこまれ先制を許したかと思われたが、ゴールチェックの結果攻撃側のハンドがあったとの判断になりゴールは認められず。これが認められていれば流れが大きく変わった可能性はあった。
直後の6分にはライナーのクロスをハックが頭でつなぎ、さらにジーバチュがヘディングシュートを放ったがバーに嫌われた。その後も互いに積極的に前に出る流れとなりそれぞれチャンスも作ったがフィニッシュまではなかなか持ちこめない。
28分、ハックのCKにニアでヴェバーがつなぎ、エングムがシュートしたボールを敵GKがかき出したが、これをフリードリヒが押しこみ1-0と先制。ゴールチェックでエングムのシュートの時点でボールはゴールラインを越えていたと判定された。
さらに32分、ドリブルでエリア内につっかけたコネが敵DFに倒されPKを得る。接触があったかどうか微妙だったがVARのチェックでも判定フォローとなり、このPKをヴァイグルが落ち着いて決め2-0に。これで試合の流れは大きくグラードバッハに傾いた。
44分にはノイハウスがジーバチュとのワンツーでエリアに入りこみシュートを放つとこれがゴール右隅に決まり3-0になったかと思われたが、VARが介入、ノイハウスに落としたジーバチュがDFのユニを引っ張って守備を妨げたとしてノーゴールの判定に。
その後はプレーをめぐって何度かもみあいが発生するなど騒然とした雰囲気にもなったが2-0で前半を終えた。双方で二つのゴールがチェックの結果認められない一方で微妙なPKがあるなどバタついたが流れはグラードバッハに。後半突きはなしたい。
後半に入ってもグラードバッハが優位に試合を動かすが、56分のノイハウスのクロスに合わせたジーバチュのシュートがファーに外れるなど決めきれず。67分、ハックとノイハウスに代えてライツとオノラを投入。
72分、オノラがサイドチェンジすると左でこれを受けたエングムがゴール前にクロスを入れる。これにライツが頭で合わせてゴール。3-0とリードを広げる。ボッフムは充電がなくなったかモラルが下がったか、ぽっかりとスペースが空くようになっている。
75分、左サイドから入れられたクロスを中央でクリアしきれず、敵FWに押しこまれて失点。3-1と2点差にされる。
しかし直後の78分、右サイドのオノラがクロスを入れると、中央のライツは合わせられなかったがファーのジーバチュが頭で流しこみゴール、4-1として再び3点差に。このへんで試合の趨勢は決まったと思う。
82分、エングムに代えてクラマーを投入、ヴァイグルとのダブルボランチにして4-4-2にシフトしたか。88分、左から放りこまれたクロスにファーでヘディングシュートを許し失点、4-2となるが残り時間も考えれば落ち着いて試合をクローズしたい。
直後の88分、ライナーとジョーダンに代えてヤンチュケとヘアマンを投入。逃げきりでよかったが、90+6分、右サイドでオノラとコネがワンツーを試みたボールが敵DFにブロックされたが、このボールがオノラの元に戻る。オノラがこれを落ち着いてゴールに突き刺し5-2と試合を決め、そのまま5-2で試合終了となった。
両方合わせて7点が入り、そのほかにゴールチェックで認められなかったゴールが二つとよくボールがゴールに入る試合だった。前半2-0としたことで流れを引き寄せ、その後は2点を返されながらもリードは譲らず、都度突きはなして勝ちきった。
シュート数22-16、CK5-6、ポゼッション49-51と数字のうえでは必ずしもグラードバッハが一方的だったわけではないが、特に後半に入るとボッフムがリスクを取って前に重心をかけた分、後ろの攻略が容易になり大量点につながったということか。
キックオフ直後のボッフムのゴールが幻となったことで救われ、先制したことで試合の主導権を握ることができた。今季はこのゲームをコントロールするということが全然できていなかったが、下位との試合とはいえその感覚を実際に再確認できたのはよかった。
タレントがそれぞれ役割を果たせばこれくらいのことはできるという試合で、これを単発にせずにここから積み上げて行かなければならない。次節、板倉、エルヴェディも戻ってくるなかでどんな戦いをするか、これを継続できるかが問われる試合になる。
これで23試合を終了して6勝10敗7分、勝ち点を25(1試合あたり1.09)に伸ばし12位に浮上したものの、12位から15位までは勝ち点25で並んでいる状態でまったく安心はできない。次節アウェイで連勝できるかはひとつの判断材料になるかもしれない。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「気持ちの入った起伏のある試合でゴールシーンもたくさんあった。試合のスタートはあまりうまく行かなかった。しかしその後はよりはっきりと、ひたむきに前を向いて戦い、たくさんのゴールのチャンスを作ったし非常によく守った。試合全体にわたってこんなにいいパフォーマンスができたことはとてもうれしい。我々は最後まで前を向いて戦い、失点にも判定にも影響されることはなかった。五人の異なる選手がゴールを決めたこともうれしい。そして特にすばらしいのは、スティーヴィー・ライナーが離脱から戻って再び先発し、とてもいいパフォーマンスを見せてくれたことだ」
ライナーの復帰はマジ喜ばしい。プレアとチュヴァンチャラ早く帰ってきてくれ。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2024年02月26日 19:22
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【Jリーグ第1節】 C大阪 2-2 FC東京
■ 2024年2月24日(土) 15:00キックオフ
■ ヨドコウ桜スタジアム
いよいよ2024シーズンが開幕。実家への里帰りを兼ねて初めてヨドコウ桜スタジアムへ足を運んだ。長居陸上競技場では何度か観戦したことがあるがヨドコウは初めて。数日雨が続いていたがこの日だけは晴天となった。気温は低いが日差しがありそこまで寒くない。
半年の助走を経てクラモフスキー体制が本格的にスタートする初戦となるがどこまでやれるか未知数。目線は高くありたいが、タイトル争いにからむためにはかなりのチャレンジが必要だしねばり強く戦わなければならない。アウェイでの開幕戦だがまずは発射台の高さを見極めたい。
メディアの事前予想どおり、CBに二年めの土肥を抜擢、鹿島から期限付移籍加入の荒木をトップ下で先発起用したが、新戦力の高、小柏、遠藤らはメンバー外。森重はベンチ入りしたが木本、中村らもメンバー外になるなど興味深い陣容となった。ルーキーの安斎がベンチ入り。
波多野
長友 土肥 トレヴィザン バングーナガンデ
原川 松木
仲川 荒木 俵積田
オリヴェイラ
立ち上がりから両チームとも積極的に前に出るが、人が動きボールも動く大阪に対し、東京は後ろがバタつき受け渡しのミスも多くなかなかボールを前に運べない。セカンドボールも大阪に回収されるシーンが多く、自分たちのペースを作れないまま押され気味の序盤となる。
16分、左サイドからのクロスに中央でヘディングを許しゴールにボールを突き刺されるが、手前でのビルドアップにオフサイドがありノーゴールに。胸をなでおろしたがフリーで飛びこまれてシュートを許しておりヤバかった。
27分、左サイドでドリブルからポケットへの侵入を許し、クロスを入れられる。トレヴィザンが伸ばした足に当たったボールが高く浮いてファーに流れ、これを頭で押しこまれて失点。0-1と先制を許す。ファーから入りこんだ敵FWがまったくのフリーだった。
その後も大阪の出足がよく、東京はなかなかいい形で攻撃ができない時間が続いたが、34分、松木が右サイドのエリア外からミドルシュートを放つと、ニアに入りこんだ荒木がコースを変えゴール。1-1の同点に追いつく。全員がボールウォッチャーになっているなか、ゴール前に飛びこんだ荒木のセンスが光った。
その後も互いに攻撃をしかけようとするが決めきれず。バーをヒットされるヤバいシュートもあったがしのぎ、1-1の同点のまま前半を終えた。
大阪に主導権を握られ先制を許したが、ハーフタイム前までに追いつけたのは大きい。バタバタ感は否めないが前向きに戦えてはいる。どちらに転んでもおかしくない試合で、交代やミスが勝敗を分ける。がまん強く闘いたい。
後半に入っても大阪が優位に攻撃をしかける。51分、左CKにニアでヘディングシュートを決められ失点、1-2と再び勝ち越しを許す。ゾーンだったがだれがボールに行くのかはっきりせず、ほぼフリーで打点の高いヘディングをさせてしまった。
その後もたて続けにシュートを放たれるなど押しこまれるが、波多野の好セーブもありなんとか持ち堪える。65分、仲川と俵積田に代えて安斎とシルバを投入。安斎が右、シルバが左のウィングに入った。
69分、シルバが左サイドからドリブルで切れこみ巻いたシュートを放ったがバーをヒット。ゴールはならなかったが得点のにおいを感じさせた。
すると75分、再び同じような形でシルバが左サイドを縦に突破、切れこんで今度はクロスを流しこむ。中央のオリヴェイラには合わなかったが、ファーに走りこんだ荒木がこれをゴールにけりこんで2-2の同点に。シルバのサイド突破が生きた。
82分、バングーナガンデと原川に代えて白井と小泉を投入。白井はそのまま左SBに入った。その後はホームで意地をかけて勝ち越しを狙いにくる大阪に対して、東京は時計を意識しながらも隙を見て前に出る時間帯となる。
90+5分、オリヴェイラに代えて東慶を投入、なんとかそのまま試合をクローズし、2-2の引き分けとなった。
前後半にそれぞれ先行されたが二度追いついて引き分けに持ちこんだ試合。やりたいフットボールを表現できていたのは大阪だったが、ピンチをしのぎ個人技も繰り出してなんとか勝ち点1を持ち帰ることに成功した。
数字を見ればシュート数7-16、CK4-7、ポゼッション42-58と、終始劣勢で主導権を取れなかった内容を裏づけているが、それだけに2本の枠内シュートを両方決めた荒木の技術や意気込みが光ったというべきだろう。
内容を見れば大阪の組織された強力な攻撃をなんとかしのぎ続けた90分だったが、守備はバタつき、ミス、ほころびも多く、2失点ですんだのは波多野の踏ん張りのおかげ。左サイドを好きに使われ、CBもクリアに追われた。土肥は終盤いいブロックもあったがまだまだこれからというほかない。
オリヴェイラが厳しいマークに遭ってボールが前線に収まらず、押し上げても最後のアイデアを欠いて再現性のある崩しは少なかった。そのなかで骨惜しみせず動き続けた結果2ゴールと完璧な東京でのデビューを飾った荒木、個で打開して得点を演出したシルバなどに救われた格好。
中盤は松木と原川の分担自体は悪くなかったが、松木をある程度自由に動かし攻撃参加も見込むのであれば、パートナーは原川よりは小泉ではないかと思った。まだ開幕節でありメンバーはこのあとも入れ替わることが予想されるが、高も見てみたいし、選択肢はいろいろあるはずだ。
今季のタイトル争いにからむのであればリーグ全体が混戦になるスクランブルの状態を期待することになり、そうした戦いではこの試合のように内容はどうであれ簡単に負けないねばり強いゲームマネジメントがどうしても必要で、課題は多いがその意味で開幕戦としては悪くない試合だったと思う。
内容は試合ごとに進歩させるしかなく、開幕からいきなり連戦連勝の独走とかを現実的に期待しているわけではないので、シーズンを通じてどこまで成長できるのか、そのために試合のなかからなにを得ることができるのかが問われていて、今できていないことをあげつらう局面ではない。
とはいえ次節ホーム開幕戦となる広島との試合には必ず勝たねばならず、今節の結果からメンバー選考も含めてなにを学ぶか、常に考えつづけることになるだろう。そういう道のりが今季も始まったということだ。平坦な道とはもとより思っていないが、これがサポの醍醐味だなあ。
第1節に勝利したクラブは六つ。東京は引き分けで勝ち点1にとどまったが2得点を挙げておりC大阪と並んで7位スタートとなった。まだ順位を云々することは意味がないが、アウェイでの開幕戦で勝ち点1を得たことは前向きに考えたいし、この勝ち点1の価値は次の試合の結果で決まる。
評点(評点は
ドイツ式
):
波多野(3) ビルドアップは課題あるがセーブでチームを救った。
長友(4) なんだかんだ最も安定していた。
土肥(5) バタついたが吉本のデビュー戦よりはよかった。
トレヴィザン(5) 突貫守備に追われラインを安定させられず。
バングーナガンデ(5) 対面の敵に歯が立たず自由にさせた。
原川(4.5) バランスを取ったがムラがあった。
松木(4) 積極的に前に出てアシストを記録。
仲川(4.5) 特徴出せずステーションになれなかった。
荒木(2.5) どういう選手なのかをプレーで示した。
俵積田(5) こういう試合で個を見せられるようになりたい。
オリヴェイラ(4.5) 仕事させてもらえず判定にも苦しんだ。
===
安斎(5) 見せ場なかった。
シルバ(2.5) このパフォーマンスが続けば計算できる。
白井(-) 時間短し。
小泉(-) 時間短し。先発希望。
東慶(-) 時間短し。結局使い続けられる信頼感。
子供のころこのあたりに住んでいたので懐かしかった。阪和線から僕のかよった小学校が見えた。
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J1リーグ戦
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FC東京
2024年02月21日 21:03
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【FC東京】2024年シーズン・プレビュー(4) 開幕を控えて
開幕まで1週間を切り、ユニも年チケも届いた。開幕戦は大阪でのアウェイだが、帰省を兼ねて現地観戦することに決め、チケットも手配した。今年もフットボールのある週末が始まる。
継続的な取り組みを
クラモフスキー監督の留任を前提に相応の補強を敢行した今季は、想定外のもたつきから監督交代、二桁順位でのフィニッシュとなった昨季の足踏みを取り返すシーズンにしなければならない。
もちろんそれが簡単にうまく行くとは思っていない。ここ数年顕著だが、カネをかけて強化することと、きちんとした戦略、戦術をもって現代的なフットボールを落としこむことの両方に、きちんと時間をかけて継続的に取り組まないことには結果は出せなくなっている。
それを実行できているクラブとそうでないクラブの地力の差は歴然としつつあるが、一方でそれを少しでもサボるとあっという間に蓄積は失われてしまう。サバイバルゲームのような厳しいリーグを我々は戦っており、そのなかでは昨年の足踏みは痛いビハインドになってしまった。
フットボールこそすべて
経営母体が東京ガスからMIXIに替わって三年め、こうした分析は当然クラブ内でも行われているだろう。国立での開催やエンブレムの刷新などパブリシティには積極的に取り組んでおり、コンテンツとしてのクラブの価値を上げようとする努力は多としたい。
しかし、フットボールクラブである以上結局はリーグ戦での成績がすべてであり、この部分が置き去りではどんなにパブリシティを高めたところで価値の向上には限界がある。常にタイトル争いにからむクラブにならなければならないし、それが最優先課題であるはずだ。
結果を出さなければならないシーズンだが、まずは自分たちがやろうとしているフットボールを信じて、目先の出来不出来に一喜一憂することなくできることを増やして行くしかない。強度を高め局面で負けないこと、怖れないことをベースに、前を向いて戦い続けることが基本だ。今季も主導権を握る戦いを目指したい。
苦しいときこそ支えたい
クラモフスキー監督の戦い方は強度一辺倒で戦術がないとか、バリエーションがなくプランAがダメならそれで試合終了とか言われることもあるが、それはまずやろうとしていることをやれるところまでやったうえでの話。昨季の我々はそれが理由で低迷したのではなく、まだまだ意図を表現すらできていないレベルで自滅していたにすぎない。
半年の助走を経て、選手層も整えて迎えるクラモフスキー体制二年めのシーズン。やろうとしていること自体は現代的で強靭なフットボールであり、仮にそれを追い求める過程で壁にあたること、足踏みしたり手戻りしたりすることがあっても、信じるべきもの、信じるに足るものだ。
開幕から連戦戦勝独走で優勝とか思っているわけではないが、高みは目指せるし目指さなければならない。なにがやりたいかがはっきりわかるフットボールが見たい。迷いが出ること、努力が信じられなくなることが最大の敵。必然的にめぐってくる苦しいときこそチームを、クラブを支えることのできるサポでありたい。
いよいよだ。
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FC東京
2024年02月20日 22:29
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【ブンデスリーガ第22節】ライプツィヒ 2-0 グラードバッハ
■ 2024年2月17日(土) 18:30キックオフ
■ Red Bull Arena (Leipzig)
日曜日未明の試合。早く起きようかと思ったがそのあと外出の予定があったのでがまんして、夜帰宅してから見た。このところリーグ戦4試合勝てておらずジリ貧。厳しいアウェイでの試合だがなんとか勝ち点を持ち帰りたい。
前節負傷退場したジーバチュとハックは無事に先発できたが、オノラがベンチスタート。ノイハウスが筋肉系のトラブルでメンバー外となった。代わってスカリーとライツが先発。福田がベンチ入り。
ニコラス
エルヴェディ 板倉 ヴェバー
ヴァイグル
スカリー ライツ コネ ネッツ
ジーバチュ ハック
グラードバッハは予想されたほどにはドン引きではないが、ライプツィヒに押される展開に。2分、敵にゴール前に抜け出されそうになり板倉がシュートブロックしたが、足を傷めた様子でピッチアウト。心配したがプレーに復帰できた。
グラードバッハはジーバチュに当てたボールをハックやライツが拾って持ち上がる形を多用するがフィニッシュの工夫を欠き、シュートは遠めからのものが多く枠におさまらない。戦えてはいるが思うようにはやれていない。
14分、中盤で奪われたボールをつながれゴール前に。受けたパスをワントラップからダイレクトでけりこまれて失点、0-1と早くもビハインドを背負う。先制を許したことでこの試合もマネジメントが難しくなってしまった。
その後もグラードバッハは奪ったボールを前線に当ててポストしたボールを拾う形だが、なかなか攻撃を効果的に組み立てられない。試行錯誤を繰り返したがライプツィヒのペースのまま0-1で前半を折り返した。オノラがいないこともあってか精彩を欠く。
後半に入っても全体の流れは変わらず、1点差が重い。57分、中盤からスペースにパスを出され、敵FWに完全に裏をとられる。ループシュートでボールはゴールに収まったがオフサイドの判定に。しかしここでVARのチェックが入り、わずかな違いだがオンサイドとないゴールが認められた。0-2とリードを広げられ、正直この時点でキツいなと思ってしまった。
59分、ヴェバーとスカリーに代えてエングムとライナーを投入、4-4-2に変わったのではないかと思われる。68分、ジーバチュの落としを受けたエングムが左寄りから狙うがファーに外れる。
さらに69分には板倉とハックに代えてフリードリヒとオノラを投入。なんや、オノラおるやないかいと思った。
オノラを起点に右サイドからチャンスを作れるようにはなったが、チャンスの数はライプツィヒの方が多い。82分、オノラのクロスに中央でジーバチュが頭で合わせるが惜しくも枠を外れる。
85分、ライツに代えて福田を投入。反撃を試みたが奏功せず。攻撃の糸口をつかめないまま結局時間切れとなり、0-2での敗戦となった。
プレア、オノラを欠き、序盤のうちに失点したことで流れを手ばなした。それでも粘り強く戦ったがアイデアが乏しく、後半不幸な失点で追加点を許すと2点差を覆すのはむずかしかった。
数字を見ればシュート数15-16、CK4-8、ポゼッション51-49と決して悪くないが、シュートは枠に行かないものが多く、攻撃にちぐはぐな感があり組織化されていなかったというほかない。得点が取れないなら失点してはいけなかったがそれもできなかった。
グラードバッハはこれで5試合勝利がなく22試合で5勝10敗7分、勝ち点22(1試合あたり1.00)で順位は15位に転落、降格間の16位ケルンとは勝ち点差5あるものの危険水位まで落ちこんでしまった。
このまま戦うのかなにかを変えるのか。日程的に厳しい相手とのアウェイでの試合が続いているというのはあるが、ホームでも勝てておらず、このままではズルズル行く悪い予感しかしない。目標をはっきり残留にセットし直して、スクランブル対応をすべきではないか。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「この結果には落胆している。私のチームは局面によってはうまく試合に入れていたし、試合のなかでポジティブなプレーもあった。しかし同じように、改善しなければならないこともいくつかあって、それが結果に大きな影響をもってしまった。たとえば突破力、敵にしっかり食らいついて一対一の競り合いに勝つような力のことだ。攻撃では最後の決定力がなかった。そこがはっきりせず、フィニッシュのところで正確さを欠いた」
敵が黒ユニだったので我々はファーストの白ユニだった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2024年02月19日 22:02
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【FC東京】2024年シーズン・プレビュー(3) MF・FW編
戦力分析の続き。今回はMFとFWについてだが、このへんはポジションが流動的でDMFとOMF、あるいはOMFとFWははっきりと区別できなかったりもするので、割り振りはあくまで4-3-3を念頭においた便宜的なものである。
DMF
いわゆるボランチを二人置くことを前提にすれば、第一選択はまず小泉だろう。危機察知、空間認識、ボール奪取、配球などどれをとってもなぜ代表に呼ばれないか不思議なくらいのパフォーマンスを見せてくれた。右SBで起用されることも少なくなかったがやはりこのポジションで見たい。
もうひとりは松木だろうか。海外移籍が噂されながらも東京で三年目のシーズンとなった。チームの矢印を前に向けるうえで重要な存在。ただしオリンピックをひかえU23代表招集でいなくなることが多いと思われる。
ここにからむのが新潟から獲得した高で、彼をボランチ起用して松木を前で使うとか、小泉をSBで使うとかもありかも。昨季途中に期限付移籍で加入し、オフに完全移籍になった原川、若手の寺山、甲府への期限付移籍から復帰した品田ら人材は豊富。
寺山の一段の成長、品田の期限付移籍の成果を見たいが、現実的には小泉、松木、高を軸に原川を併用することになると思う。僕自身としては高の活躍を期待している。
ウィング
右はまず仲川。ボールを持ったときの突破力はもちろんだが、優勝を経験した選手としての厳しさでチームを引っ張ってくれる重要な存在で、今季も残ってくれたのは大きい。彼の目線がチームのスタンダードにならなければならない。軸になる選手であり容易には代えが利かないが、ケガが多いため彼一人に頼りきるわけにはいかない。
仲川に続くのはシルバ、荒井、安斎あたりか。白井も前めでの起用は可能。シルバのブレイクに期待したいのと、安斎が大学在学中にプロ契約した覚悟を見せてくれるか。荒井は昨季ほぼ試合に出られず、プロの壁を越えられるかがまず先決。
左はウニオンから期限付移籍で獲得した元横浜Mの遠藤が第一選択か。昨季高卒新人ながら出場機会を得てリーグ戦22試合に出場し2ゴールを決めた俵積田の二年めにも期待がかかる。臆することなくバチバチのポジション争いを見せてくれることを楽しみにしている。
あとはシルバ、バングーナガンデ、徳元らもこのポジションで起用できる。徳元のウィング起用は見て見たい気がする。
トップ下
鹿島から期限付移籍で獲得した荒木が第一選択で、松木、東との併用が現実的か。荒木は鹿島ではここ2年調子を落としていて復活のかかる移籍。借りパクしたくなるくらいの存在感を見せてほしい。
東はトップ下固定でフルシーズンという形ではなく、そのときの事情で穴のあいたポジションを埋めに行くユーティリティ的な使われ方になりそうな気がする(いつものことだが)。監督が替わっても使われ続けるのは実力の証し。東がトップ下固定でフルシーズンという世界線も見てみたいが。
ほかには高校在籍でプロ契約の佐藤、栃木からレンタルバックとなった安田もこのポジションか。佐藤は年代別の代表で存在感を見せており昨季2種でルヴァンカップに出場した経験もある。安田はプロ3年めで勝負どころ。ともにまずはカップ戦などから出場機会をつかみたい。
CF
オリヴェイラ一択で確定、そこに小柏、山下、野澤零らがからむ形か。オリヴェイラについてはいうことはない。そこにいて一緒に戦ってくれるだけで尊い。アマラオ、ルーカスにつらなる東京のレジェンドになる男。頼りにしている。
小柏はCFというイメージでもなかったが実力のある選手であり期待がかかる。彼が中央で踏ん張ってくれればオリヴェイラとの2トップやオリヴェイラのウィング起用などのオプションも広がる。
山下は加入初年だった2022年、移籍後初得点となるべきゴールを微妙なオフサイドで認めてもらえなかったところからツキが逃げたと思っている。期限付移籍した湘南でもケガで十分な働きはできなかった。しかし鳥栖時代の実績からも力があるのは間違いない。山下が計算できれば選択肢はグッと広がる。今季のカギになる男。
野澤零はまず出場機会、そしてゴール。正念場となるプロ3年めだ。
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FC東京
2024年02月14日 22:53
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【FC東京】2024年シーズン・プレビュー(2) GK・DF
今季の戦い方をポジションごとに見て行こう。
GK
スウォビィクが移籍、一方で長崎に期限付移籍していた波多野が復帰した。またU18からは小林が新たに加入、引き続いての在籍となる野澤大、児玉を加えて4人が今季のGKチームということになる。
昨季は終盤、野澤大がポジションを確保し、代表にも招集された(まだ出場はない)。しかしもちろん野澤大にレギュラーが約束されているわけではなく、実力的にも野澤大と波多野は拮抗しており、今季はスクラッチからのスタートでこの二人が正GKのポジションを争うことになるだろう。
僕としては、ハイボールの処理や気分のムラがある波多野より、クレバーでチャレンジのできる野澤大を推したいが、野澤大は代表でケガがあったとの報道もありどこまでフィットできるか未知数の部分がある。
もし出遅れがあれば波多野が起用され、児玉がサブということになるだろうが、あと二週間で野澤大、波多野ともどもどう仕上げてくるのか、若手二人が最後尾からどんなコーチングでチームを後押しするのか、競い合っての成長を見せてほしい。
児玉は本当にいてくれて助かっている尊い存在。久しぶりに実戦で見たい。小林はまずはカップ戦などで出場機会を得ることが目標か。ひとりしか出られない特殊なポジションだが、カバーし合いながらそれぞれに成長しゴールを守ってほしい。
SB
サイドバックは中村が昨季のケガから練習に復帰していることがキャンプレポートなどから確認できた。右は中村を軸に、昨季加入した白井、早大在学中ながら一年繰り上げでプロ契約を結んだ安斎らの争いになる。
中村は実力的には第一選択だと思うが、昨季退場やケガの原因となったプレーの荒さをコントロールしないとまた事故を起こすだろう。激しいプレーと荒いプレーは違うのだということを理解したうえで、敵の選手や自らの身体を傷つけることなく激しく戦う技術を身につけなければ、シーズンを通して安定してプレーすることはむずかしい。努力と成長の人なのでかならずできると思う。今季のポイントとなる。
中村にケガのリスクがある分、白井の成長にも期待したい。僕自身としては白井がレギュラーでもいいと思うが、それには特に守備面での底上げがあと一段必要だろう。ルーキーの安斎はMF登録だがSB起用もあり。中村、白井を含めてそこまで明確な序列があるわけではないと思っている。あと小泉のSB起用というのもある。
左サイドはバングーナガンデを軸に、徳元、長友がポジションを争う。第一選択はバングーナガンデだと思うが、パリ・オリンピックを目指すU23代表で不在が多くなる可能性が高い。4月後半のU23アジアカップ、7月下旬から8月上旬のオリンピックと、チームを離脱することが多くなれば、その分、徳元、長友の出番は増えるだろう。
徳元も白井同様守備の対応を底上げしてほしいが、中堅として必要な選手でありレギュラーでもおかしくない。バングーナガンデもケガが多く、徳元は常に準備を整えていることが求められる。僕としては右に白井、左に徳元のSBを見たい。
長友はおそらくキャリアについて考えたと思うが現役を続行。37歳でありフルシーズン・フルフィットは想定しがたく、左右とも大事なところでスポット起用されるイメージかとは思うものの、長友に限っては結局シーズン通していちばんコンスタントにパフォーマンスを残したのは彼だったみたいなこともじゅうぶんあり得る。
やるからにはレギュラー目指してバチバチやるのが彼の流儀だろうし、それで若手が押しのけられるならそれまでのこと。昨季も最後まで出ずっぱりだったし、最後の頼りどころとして長友をあてにできるのは大きい。
CB
むずかしい。森重、木本、トレヴィザンの組み合わせでシーズンを乗りきる目論見だろうが、負傷離脱も考慮しなければならないポジションで、森重は36歳と年齢的にフルシーズン・フルフィットが微妙。昨季も以前ならあり得なかったような対応の遅れや競り負け、ミスが散見された。
木本も昨季はパフォーマンスを落としていたし、トレヴィザンがいちばん頼りになりそうだがいずれにしても本当にこの三人だけで長丁場かつ試合数も増えたシーズンを乗りきれるのか不安はある。木村がいれば安心感があったが、おそらくは出場機会を求めてか鳥栖に期限付移籍してしまった。
この三人に続くのは大卒新人の岡か。もともとU18出身で大学時代の実績もある。彼が即戦力としてどれだけ通用するかで層の厚さはまったく異なってくるので、かつて大卒の渡辺がレギュラーを獲得したような活躍を期待したい。
このような状況なので、土肥も出場機会がめぐってくるチャンスはある。若手CBは渡辺と木村のほかは岡崎、蓮川、大森となかなか定着できていないのでチャンスを逃さないようにしたい。試合に出るところからだ。東廉は昨季期限付移籍先の相模原で前十字靭帯を断裂、おそらく夏ごろまではリハビリが続くだろう。まずは治療に専念してほしい。
木村が抜けた分の補強があるかと思ったがなかった。手薄な感はあるものの、岡のパフォーマンスに期待するしかない。森重、木本が盤石ならそもそも問題はないのだが…
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FC東京
2024年02月12日 00:29
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【ブンデスリーガ第21節】グラードバッハ 0-0 ダルムシュタット
■ 2024年2月10日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
土曜日の11時半からスカパーでリアタイ観戦。レバークーゼン、バイエルンとのアウェイ連戦を1敗1分で終え、ここでのロスをとり戻すべく勝ち点3を積み上げる景気づけにしなければならないホームゲームである。
チュヴァンチャラとオムリンを除いてほぼすべての選手がフィット、板倉、ヴェバーが先発に復帰した他、バイエルン戦では途中出場だったハックとコネが先発、フリードリヒ、スカリー、エングム、ライツがベンチスタートとなった。
ニコラス
エルヴェディ 板倉 ヴェバー
オノラ ノイハウス ヴァイグル コネ ネッツ
ジーバチュ ハック
序盤からグラードバッハがボールを握って右サイドのオノラを縦に走らせ攻撃をしかける。これに対しダルムシュタットは奪ったボールを前線に大きくけり出してチャンスを作ろうとする。
16分にはハックからパスを受けたオノラが右サイドから切れこみゴール前でGKと一対一になるがシュートは枠をとらえきれず。絶好機だった。
29分、板倉のスライディングがファウルとなりFKを与えたところでスタンドから大量のテニスボールが投げこまれ試合が中断。ブンデスリーガの放映権を管理する会社の持ち分を投資家に売却することへの抗議活動。
アウグスブルク戦でもピッチにコインチョコが投げ入れられ試合が10分ほど中断したが、今回はテニスボール。より再開を難しくさせるねらいだと思われ、戦術が高度化している。再開しようとするたびに新たにテニスボールが投げこまれプレーを始められない。
一度は両チームの選手がピッチ外に退いたが、結局13分の中断を経て43分に試合が再開され、16分のアディショナルタイムとなった。
中断で戦術を確認したか、アディショナルタイムはグラードバッハが攻勢を強める。45+2分、ネッツが左CKをサインプレーで下がりめに出し、ヴェバーがダイレクトボレーでシュートを放ったが枠外に。
45+7分にはヴェバーからのスルーパスが敵DFに引っかかったところを拾ったノイハウスが裏に抜けシュートを放つが敵GKがセーブ。このボールがジーバチュの元にこぼれたが至近距離からダイレクトで放ったシュートは大きくバーを越える。これも絶好機だったが枠に行かず。
45+12分、ジーバチュが敵DFにもも裏あたりを強くけられ傷む。ピッチ外での治療のあといったんは戻ったがプレーが続けられず、45+17分、プレアと交替する。けられての打撲だと思われたが重傷でないことを祈りたい。
結局20分のアディショナルタイムをプレーしたが決めきることができずスコアレスで前半を折り返した。いくつか決定機があっただけにしっかりリードしたかったが自ら展開を難しくしてしまった。ケガから復帰のプレアも想定外の時間帯の投入に。後半勝負だ。
後半もグラードバッハがボールを握って攻撃をしかけ、ダルムシュタットが一気に裏をねらう流れは変わらず。右サイドのオノラが引き続き起点になるが、敵GKの好守もありゴールが遠い。
56分、ハックが敵DFのタックルを受けて傷む。右足首か膝と思われるが、かなり痛そうでプレーを続けられず、58分エングムと交替。63分、エングムからの戻しを受けたノイハウスがエリア外から押さえたシュートを枠に飛ばしたが敵GKがセーブ。
64分にはオノラがCKからのこぼれ球をエリア外から狙うがこれも敵GKがセーブ。シュートは打てているが敵の守備も堅い。72分、ヴェバー、オノラ、ノイハウスに代えてスカリー、ヘアマン、ライツを投入、4-3-3にフォーメーションを変更する。
76分、ネッツからのスルーパスを追って左サイドを上がったエングムがゴール前にクロスを流しこむと、ファーにヘアマンが飛びこんだがわずかにさわれず。押しこんでたら胸アツだったが惜しかった。
終盤からアディショナルタイムにかけてはグラードバッハがゴール前でたて続けにチャンスを作り、FKとCKの連続でゴールをねらうが決めきれず。94分、ヘアマンの左CKにコネが頭で合わせたがボールは敵GK正面。結局最後までゴールが遠くスコアレスドローとなった。
終始主導権を握り優位に試合を進めたが、チャンスは作るものの決定力を欠いた。何度かの絶好機も枠をはずしたり敵GKにセーブされたりして逸し、ケガによる交替や中断などもあってバタバタした試合になった。勝つべき試合だったが勝ち点2を落とした。
数字を見ればシュート数24-10、CK7-2、ポゼッション58-42と終始優勢だったことがわかるが、ダルムシュタットの守備が固かったのか、こちらの攻撃が拙かったのか。こういう試合ではえてしてお粗末な失点を喫するもので、それがなかったのはよかったがそれだけだった。
これだけ選手がそろっていると先発メンバーには不安はないし交代も希望がもてるが、新たにジーバチュとハックがともに負傷退場となったのは心配。チュヴァンチャラも靭帯を傷めて戦列を離れており、プレア、エングムの踏ん張りに期待するしかないが負担が大きい。ヘアマンが活躍してくれると嬉しいが。
これで21試合を終えて5勝9敗7分、勝ち点22(1試合あたり1.05)で13位、降格圏との勝ち点差は暫定で7、下手すると今節4まで縮まる可能性がある。具体的な結果が求められる状況だが次はアウェイでのライプツィヒ戦と厳しい。ここで勝ち点を積み上げられないといろいろメンドくさいことになりかねない。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「この結果と可能性を実現できなかったことに落胆している。いろんな面で我々は不正確な仕事しかできなかった。それにもかかわらず、ゴールを決められたはずのシーンは十分にあった。しかしそうした局面で我々は落ち着きと正確さを欠いていた。ポジティブなのは、ダルムシュタットにいくつかの危険なシーンを作られながらも無失点に抑えられたことだ。我々は勝ち点を持ち帰り、次はもっとよくやれるようにしたい」
福田はメンバー外。あんまり考えたくはないがハック、ジーバチュが深刻だと出番がまわってくるかもしれない。
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2024年02月10日 21:39
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【FC東京】2024年シーズン・プレビュー(1) 総論
クラモフスキー監督とともに
2024年シーズンはクラモフスキー監督と開幕から旅をすることになった。昨季途中から指揮を任せ、必ずしもめざましい結果を残したわけではないが、やろうとしていることは道半ばであり、新しく補強した選手たちを加えたメンバーでその続きをやろうとすること自体に違和感はない。
しかし、アルベル監督二年目の積み上げに失敗し、シーズン途中で監督を交替せざるを得なかった昨季を受け、今季我々はなにを目標に、どのような戦いをするのか。新体制発表会では攻撃力の上積みが必要だとの認識が示され、補強も前線を中心に積極的な選手獲得が行われたが、そのビジョンは的を射たものなのか。
昨季、クラモフスキー監督のもとで戦った試合を見た限りでは、強度の高い守備から奪ったボールを素早い切りかえから一気に前線に運びフィニッシュに持ちこむフットボールが基本にあり、リスクを取りながらでも前に、縦にボールを通して行くことがスタートになるように思った。
また、そのためには、ボールを持っていないときでも高い位置からボールにチャレンジし、奪ったボールはしっかりつないで簡単には捨てないというアクティブで主導権を握る戦い方や、また互いの位置関係を常に意識してハーフ・ポジションでボールを受けるポジショナルの意識といった、現代フットボールの基礎教養的なものは当然の前提とされており、その部分はアルベル監督の持ちこんだものとも共通していると感じている。
そうしたなかで、自陣でも臆せずボールを持ちながら、隙を見て縦に刺しこむ意識などシーズン終盤の二試合で見られたようなチャレンジを継続しながら、基本的な戦術の落としこみと試合ごとの結果の両方を追いかけなければならない難しいかじ取りになるが、半年分の貯金を生かしながら、リスクを恐れず前に進まなければならない。
目指すべきもの
目標はタイトルであるべきだ。少なくともタイトル争いにからみ、悪くともACL出場権は獲得するというのが現実的なところだと思うが、それをひとことで表現すれば「タイトルをねらう」ということになるだろう。勝ち点としては1試合あたり2.0が目標だが、最低でも38試合で70(1試合あたり1.84)はないとタイトルは口にできない。70を目指すペースからの逆算でそのときの状況を判断することになる。
クラブとしてはそうした数値目標をしっかり掲げ、それに対する現実の足取りを不断に検証しながら、目標が現実的なものであり続けるようにチームを後押しし続けるか、どうしても難しいのなら目標を修正するなどして、最後まで数字に責任を持ち続けなければならない。特に目標と実際の成績との間にギャップが生まれたときに、それをどう評価し、どう手当てするのか、サポ含めたステークホルダーとの丁寧なコミュニケーションを今季は期待している。
昨季の状況からいきなりタイトルをねらうのは野心的に過ぎるかもしれず、まずはチームとしての戦い方のベースをしっかり固めるべきなのは当然だが、目線の置き方で日々の練習や試合でのパフォーマンスも要求水準が変わり、評価も変わってくる。高い目線で足元の状況を厳しく査定し、成長や進歩を追い求めるためにも、目標は達成不可能ではない範囲で高く掲げるべきだと思っている。
そして補強も含めた戦力や環境を見ても、我々はむしろそれを口にし、それによって自らを追いこみながら少しでも目標に近づくために戦い続けなければならない立場にいるはずである。リーグタイトルは悲願。ポテンシャルはあるはずだ。そこを目指すことを躊躇する理由はない。
東京のクラブとして
今季は町田と東京Vが昇格してくる。10年以上にわたって都内を本拠地とする唯一のJ1クラブであった我々が、その鼎の軽重を問われるシーズンになるのは間違いない。特に潤沢な資金力をバックに思いきった補強を重ね、「勝つこと」にフォーカスし割りきった戦いをして圧倒的な成績で昇格を勝ちとった町田は、今季J1でも台風の目になる可能性がある。
また、東京Vは我々とホーム・スタジアムを共有する永年の仇敵であり、今は凋落したとはいえ華々しい歴史をもった名門であることは間違いない。東京Vが昇格したことで我々は開幕戦で東京ダービーあるかもなどと夢想したが、実際には味スタでの開幕を東京V×横浜、かつての読売×日産のメモリアル・マッチに譲ることになった。そうしたノスタルジーも含め、東京Vもまた侮ることのできないクラブである。
そうしたなか、我々はJ1で戦い続けてきたクラブとしてのプライドをかけ、東京のJ1クラブはFC東京であるということを示さなければならない。オーナーが交代して3季め、エンブレムも一新し、目に見える結果を残すべきタイミングでもある。マーケティングだけではなく、そもそもフットボールにおいて見るに値するものをしっかり見せなければならない。FC東京とはどういうクラブかを見せるシーズンになる。
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FC東京
2024年02月06日 22:30
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【ブンデスリーガ第20節】バイエルン 3-1 グラードバッハ
■ 2024年2月3日(土) 15:30キックオフ
■ Allianz-Arena (Munchen)
土曜日の夜11時半からスカパーでリアタイ観戦。前節首位のレバークーゼンにアウェイでスコアレスドローと勝ち点を稼いだが、今節は2位のバイエルンとアウェイでの連戦。日程がキツいにもほどがあると思うが仕方ない。今節も引いて守ろう。
前節からはコネとハックがベンチスタートととなり、代わりにライツとエングムが先発、おそらく4-1-4-1または4-3-3の布陣だったと思う。
ニコラス
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ネッツ
ライツ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ エングム
試合は立ち上がりからバイエルンのペース。グラードバッハは前節に続き自陣の深いところでブロックを形成し守備的に試合に入るが、ひとつ間違うとゴールにボールが入ってしまうエリアで神経を使う展開になる。
いきなりバー直撃のシュートを放たれるなど厳しい局面が続いたが、グラードバッハは前節で守備の自信をつけたか、あわてることなく身体を張って対応する。一方でボールを奪っても起点が低すぎて前に運ぶことができず、自陣からはなかなか出て行けない。
しかし30分を過ぎたころからグラードバッハにもチャンスがめぐってくる。33分には右サイドのオノラからのクロスに敵GKがさわり、ファーに流れたところをノイハウスが拾ってシュートするが敵DFにブロックされる。
34分には再び右サイドのオノラからのクロスにファーから走りこんだエングムが頭で合わせたがファーに外れた。グラードバッハが右サイドのオノラを起点にたて続けにチャンスを迎えたが決めきれず。
しかし、35分、エルヴェディが敵のパスをインターセプト、ジーバチュとのワンツーで裏に抜けゴール右隅にシュートを決める。ワンチャンを生かしてグラードバッハが1-0と先制する。エルヴェディの上がりには驚いた。
しかしこれで本気を出したバイエルンが攻撃のギアを上げると、45分、スルーパスを追ってエリアに入った敵FWにけりこまれ失点。前半終了間際に1-1と同点にされてしまう。アドバンテージをもったまま前半を終えたかったが守りきれなかった。後半勝負になる。
後半立ち上がりの47分にネッツが左サイドからシュートを放つが敵DFにブロックされる。その後は攻守が拮抗する展開になったが大きなチャンスは作れず、一進一退の膠着した時間帯に。
62分、ネッツ、エングム、ノイハウスに代えてライナー、ハック、コネを投入。それにしてもどうしてここでノイハウスを替えてしまうんだろうな。ライナーが右SBに入りスカリーが左へ、ハックはウィング、コネはインサイドハーフに。
一方でバイエルンも選手交代で前線をリフレッシュ、攻勢を強めてくる。守備は集中していたが、70分、右サイドから放りこまれたボールをニコラスがクリアしようとしたが十分遠くまで飛ばせず、これを敵FWに頭で押しこまれて失点、1-2と逆転を許す。
グラードバッハは反撃を試みるが大きなチャンスは作れない。85分、ライツに代えて福田を投入、福田とジーバチュを2トップに置いた4-4-2になったように見えた。
しかし直後の86分、右寄りで与えたFKにファーで合わされてさらに失点、1-3となって試合はほぼ決まってしまう。マークを外してしまいフリーで合わされた。
89分、オノラに代えてラノスを投入、ゴールをねらいに行くが奏功せず、結局そのまま1-3で試合終了。ミュンヘンから勝ち点を持ち帰ることはできなかった。
押しこまれた序盤を耐え、ワンチャンから先制したところまではよかったが、前半のうちに追いつかれたことで後半はリセットとなってしまい、後半は試合が進むにつれ地力の差が出た試合となった。我慢はしたがリードを守れず失点を重ねる悪癖が出た。
数字を見れば、シュート数11-20、CK5-6、ポゼッション44-56と劣勢とはいえ前節ほどの一方的なスタッツにはなっていなかったが、引きこもらずガチで組み合った分だけ逆に押し負けたというべきだろうか。悪い試合ではなかったが力負けした。
前節のような守勢一方の試合になるかとも思ったが、戦力的に差のある相手に対してしっかり戦い、先制点を奪ったことは進歩。ただそこからのゲームマネジメントは手に余った。むしろ先制せずスコアレスで終盤まで行った方が試合としては勝機あったかも。
これで20試合を終了し5勝9敗6分で勝ち点21(1試合あたり1.05)で順位は13位に後退。降格圏とは勝ち点6しか差がなく、相手が厳しかったとはいえ2試合で勝ち点1は星勘定としてはまったく足りてない。
日程はこのあとポカールのザールブリュッケン戦、ホームでのダルムシュタット戦、アウェイでのライプツィヒ戦と続いて行く。ここからしっかり勝ち点を積み上げて行く局面にしないとケツに火がつく。
アジアカップに行っていた板倉が戻り、ケガ人、病人もオムリンとチュヴァンチャラを除いてほぼ復帰してきているのはグッドニュースだ。踏ん張りどころになるが、ここ乗りきってもセオアネ監督来季はないかもな。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「レバークーゼンでは守備の負担が軽くなる時間がほとんどなかった。この試合ではそれはうまくできた。しかしミュンヘンに着て相手になにもさせないということは期待できない。質と動きにおいて彼らはそれを持っている。なにより立ち上がりにそれがわかった。早くに失点していたら全然違った展開になっていただろう。しかしボールを持ったときにしっかり広げることと、うまく守備をすることができた。我々がリードしたのは内容から見れば必然ではなかったかもしれないが、1点を奪えたことはおかしくなかった。後半も面目を失うことはなく引き続きしっかり守れた。もう一度攻撃の波がやってくることははっきりしていた。3失点とももっとうまく一貫して守ることができていたはずなのは我々自身腹立たしいところだ」
手ごたえはあったが今の自分たちの位置がよくわかった試合。バイエルンが白ユニだったのでグラードバッハはスイカユニだった。
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