フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2024年06月27日 00:44
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【Jリーグ第20節】FC東京 1-0 札幌
■ 2024年6月26日(水) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
昼間の蒸し暑さが残る味スタ。仕事をなんとか切りあげて駆けつけた。この試合からシーズン後半に入る。ここ3試合負けなしで、内容はともかく勢いはある。なかなか勝てていない味スタでしっかり勝ち点3を積み上げたい試合だ。
負傷離脱していた木本がフェイスガードをつけて先発復帰、また小泉を休ませて原川を先発起用した他、右SBには前節決勝点を挙げた徳元を先発させるなどターンオーバーを行った。遠藤がベンチ入り。
野澤大
白井 木本 岡 徳元
高 原川
安斎 松木 俵積田
荒木
前節の湘南戦ほどではないが序盤はほぼ五分のぶつかり合いとなり互いに主導権を奪い合う展開に。東京は中盤からのビルドアップができず、前線までボールを運ぶことができない。フィニッシュまでもちこめず試行錯誤の時間が続いた。
札幌も奪ったボールを裏に放りこむが精度を欠き決定的な形は作れない。2試合続けての先発となった岡が木本とのコンビで最終ラインをしっかりコントロール、敵の裏へのフィードにもしっかり対応できている。
35分、木本からのフィードを追って右サイドの深いところに入った白井がマイナスのクロスを入れると荒木がダイレクトで合わせたがDFにブロックされる。43分には、野澤大が右サイドに出したボールを松木が受け、逆サイドに振ったボールを荒木がワントラップからシュートしたがこれも敵DFにブロックされる。
さらに45+1分には、エリア手前で得たFKを原川が直接狙いニア上に精密なキックが飛んだが敵GKにセーブされた。チャンスは作ったものの敵GKのセーブもありゴールをこじ開けることはできず、スコアレスで前半を終了。前節よりは前を向いて戦えている印象で、カードもありあせらずやり続けたい。
後半に入ると東京がボールをもてるようになり徐々に主導権を握る。51分、原川のCKをニアの松木がフリック、ファーの安斎が右足で押しこもうとしたがバーを越える。
63分、俵積田と荒木に代えて仲川とオリヴェイラを投入。仲川が右ウィングに入り安斎は左サイドにスライド。東京がボールを握り始め札幌陣内で試合を進める時間が長くなる。自信をもってやり続けたい。
72分、木本が傷んで退場、代わって森重を投入。73分、森重のクリアボールをオリヴェイラが落とし、松木がスルーパス。左サイドでこれを受けた安斎がシュートするが敵GKにセーブされ、このこぼれ球にオリヴェイラが詰めるが枠に飛ばせず。絶好機だったが押しこめなかった。
その後も東京がボールを握って攻める時間帯が続く。すると84分、右サイドからの原川のクロスにファーで安斎が反応、ダイレクトでこれをゴールにけりこみ1-0と終盤に東京が先制する。安斎の思いきりが生きたゴールだった。
終盤は札幌がリスクを取って裏への放りこみを強めてくるが、東京も守備を固め、奪ったボールからはカウンターをしかけながら時間を使い試合をクローズしようとする。90+3分、白井と原川に代えて中村と小泉を投入。
最後まで気は抜けなかったがなんとか1-0で試合終了。苦しい立ち上がりだったがしっかり前向きにしかけたことで後半につながり、終盤の先制点を守りきって1-0で2連勝となった。
前節ほどではないがなかなか思うようにビルドアップできないなかでも我慢し続けたことで流れを呼びこんだ。前半の半ば過ぎから徐々に形がつくれるようになり、後半は確実に得点が近づいている感覚があるなかでの安斎のダイナミックなゴールとなった。
数字的にはシュート数15-11、CK5-5、ポゼッション53-47と競り合いながらも最終的にこちらのゲームにした。どちらに転んでもおかしくない流れだったが、そういう試合を我慢強く戦い、最後に突きはなして勝ち点3を取れたのは本当に大きい。
ほぼ出ずっぱりで働いてくれている安斎にゴールが生まれたのはうれしいし自信になると思う。遠藤がベンチに入っていたが交代の可能性もあったが、結局フル出場させたのが奏功した。先発した原川の存在も大きかった。
リーグで圧倒的な力があるとは初めから思っておらず、そのなかで少しでもいい順位を確保するには、決して万全でなくても、納得できる内容でなくても、ひとつずつギリギリで粘り、踏ん張って勝ち点3のゲームにすることで積み上げて行くしかない。
その意味で、前節、今節のような試合を二つ続けてモノにできたのは本当に大きいし、その分、見えて来る景色も変わってくる。結果を重ねて行くなかで内容は少しずつ進歩すればよい。久しぶりの味スタでの勝利でチームの士気もグッと上がったと思う。
これで20試合を終了、9勝5敗6分で勝ち点を33(1試合あたり1.65)にのばした。順位は6位で変わらないが、4位の神戸との勝ち点差は1に縮小、首位町田とも7差となった。ここ4試合を3勝1分と結果は出ている。この流れを大事にしたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
野澤大(3) この試合でも好セーブを連発。
白井(4) 復帰後初先発だが問題なし。
木本(3.5) 負傷退場は心配だが出来はよかった。
岡(4) 試合ごとに成長している。
徳元(3.5) 自信をもってプレーできた。
高(4) 徐々に調子を上げた。
原川(3) 正確なキックで存在感を見せた。
安斎(3) どこに置いても水準以上の働き。
松木(3.5) 矢印を前に向け続けた。
俵積田(4) やり続けよう。
荒木(4) シュートの意識は高かったが。
===
オリヴェイラ(3.5) 交替起用が効いている。
仲川(4) そろそろゴールほしい。
森重(4) 難しい試合の終盤を締めた。
小泉(-) 時間短し。
中村(-) 時間短し。
日曜日には再び味スタで福岡と対戦。試合は休む間もなく続いて行く。
│
Comments(0)
│
FC東京
|
J1リーグ戦
2024年06月24日 22:34
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【Jリーグ第19節】湘南 0-1 FC東京
■ 2024年6月22日(土) 19:00キックオフ
■ レモンガススタジアム平塚
微妙な天気の土曜日、東海道線に乗って平塚に遠征。年に一度来る街だ。早くもシーズン前半の最終戦となるが、1試合あたりの勝ち点1.50をボトムラインとするなら勝利が必要。勝ち点3が取れればシーズン後半が何とか見えてくるだろう。
トレヴィザンが警告累積で出場停止となり、岡がリーグ戦初先発。また、オリヴェイラと出場が続いていた安斎がベンチスタートとなり、松木、荒木が先発に。負傷離脱していた白井、前節メンバー外だった波多野がベンチ入りした。
野澤大
中村 森重 岡 長友
高 小泉
仲川 松木 俵積田
荒木
湘南が出足よく攻め、東京は自陣で守備をする時間が長くなる展開に。両ボランチ、松木のところを徹底して押さえられ、自陣でもパスがつなげずにロストを連発、その都度ショートカウンターを浴びてチャンスを作られるが、湘南のシュート精度の低さに救われる。
10分、エリア手前で得たFKを荒木が直接狙ったが、枠に飛んだボールは敵GKにセーブされる。いい軌道だったが惜しかった。その後も東京の攻撃は散発、ビルドアップがままならず、一方の湘南は裏に放りこんでFWに拾わせる形で攻撃をしかける。
東京は仲川、俵積田を中心にサイドの単騎突破からのチャンスメイクを図るがフィニッシュまでもちこめない。44分、荒木からのスルーパスを受けた仲川が裏に抜け、GKと一対一になるがシュートはわずかに左にはずれる。絶好機だったが決めきれず。
45分、左サイドのポケットを取られ、戻しのクロスに中央で合わされてシュートを決められる。完全に崩されたシーンだったがVARが介入、OFRの結果、シュートが敵FWの腕に当たりゴールに入ったということでノーゴールの判定となった。
そのままスコアレスで前半終了。東京は主導権を握れず、湘南の攻撃に対して防戦一方で好機にも決められなかった。最後の湘南のシュートがVARの結果認められなかったのには救われたが、流れは湘南のゲーム。もう少しボールが持てないと苦しい。
後半の立ちあがりとなる49分、左サイドから入れられたクロスにファーポストで合わされゴールにボールを押しこまれるがオフサイドの判定。VARがチェックを行ったが判定は維持された。これも完全にやられたシーンだったが助かった。
その後も湘南がボールを支配し前がかりに攻撃をしかける。東京は自陣で守備に追われる展開となるが、野澤大がファインセーブを連発しゴールは死守、なんとかスコアレスで時計が進む。なかなかこちらのペースにできない。
68分、荒木と仲川に代えてオリヴェイラと安斎を投入。するとオリヴェイラにボールが収まるようになり、東京がしかけるシーンが徐々に増え始める。74分、右サイドで得たFKを松木がけり、安斎が頭で合わせたがDFにブロックされる。
78分、俵積田と高に代えて徳元と原川を投入、徳元はそのまま左ウィングの位置に入った。すると直後の79分、敵エリア右サイドで密集となり、ここから抜け出した中村が中央にマイナスのパスを送ると、徳元がエリア外からダイレクトでシュート、これが決まって東京が1-0と先制する。
なかなか形がつくれないなかでワンチャンからの一発になったが、右サイドで人数をかけ、競り勝ってエリアにボールを持ちこんだ粘りがゴールにつながった。交代からのファーストタッチでゴール右隅に強いシュートを決めた徳元も見事だった。
その後は湘南があらためて前がかりにしかけてくるが、東京も身体を張って守りゴールは割らせない。90+2分には松木に代えて白井を投入、白井は右ウィングに入り、安斎が中央に。6分のアディショナルタイムもしのぎきり、苦しい試合ながら勝ち点3をもぎとった。
湘南の勢いに押され前半はほぼ主導権を握れず。ゴールネットも揺らされたがVARに救われ、なんとか前半をスコアレスで終えたことで視界がやや開け、後半、オリヴェイラの投入あたりから少しずつ流れを呼びこんで徳元の決定弾となった。
数字を見ればシュート数8-25、CK3-10、ポゼッション45-55とほぼ負け試合だが、耐えるべき時間を耐えきったのが大きく、なかでも野澤大のセーブに救われた。5点くらい取られていてもおかしくなかった。
湘南がしっかり東京のビルドアップをスカウトしており、つぶしどころ、奪いどころを予習してそれを愚直に突いてきた。そのため東京は中央でのボールロストを頻発、ビルドアップは外回りしかないが、俵積田は2枚で抑えられるなど対策を徹底された。
こちらが意図のある攻撃をすればするほど湘南の予習にばっちり当たってしまい、進研ゼミみたいに対策がハマってしまう悪循環。高と小泉も連戦でキレを欠き、クリーンシートで終えられたのは野澤大の貢献もあったものの僥倖というほかない。
勝ちはしたもののほめられた内容でなかったことは衆目の一致するところで、逆にそういう試合を勝ちきったことに意味があるというか、なんかそういう評価の試合になった。こういう試合で勝ち点を積み上げながら、内容を改善して行くしかない。
交代で入りファーストタッチで決勝点を決めた徳元は思いきりのよさが奏功。中村、バングーナガンデ、長友、白井らもいるなかで決して序列は高くなかったが、カップ戦や人繰りのなかでチャンスをつかみ結果を出した。好きな選手だけにこの活躍には泣けた。
プレーに迷いが見えることがあり、ボールを受けてもワンタッチでさばけないことが多いが、クリティカルなところに一発で刺しこむパスセンスは東京でも随一と思っており、キック力、なんならロングスローもある。今季残留したのは本人としても決意と覚悟があるはずで、もう個サポになりそう。
これでシーズン前半を折り返し。19試合を終えて8勝5敗6分、勝ち点30(1試合あたり1.58)で6位となった。首位との勝ち点差は9、4位から12位までは勝ち点差6のなかにひしめいている混戦でシーズン後半に向けて最低限の発射台は確保した。
試合は厳しい日程で進んで行く。やろうとしていることを見失わず、結果の出ないときも折れず、ここを我慢してやれるかどうかでチームとして、クラブとしてひとつ先へ行けるかどうかがかかっているように思う。次は味スタで勝ちたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
野澤大(2) 枠内シュートをことごとく止めた。
中村(4.5) 大外使われて苦労した。
森重(4) 敵FWをケアしつつ岡のカバーも。
岡(5) 吉本のデビュー戦より全然よかった。
長友(4.5) 俵積田との連係が今イチのような。
高(4.5) 中盤を厚くされて出口がなかった。
小泉(4.5) さすがにちょっと疲れてないか。
仲川(4.5) あれはせめて枠に行きたかった。
松木(4.5) 厳しいつぶしに遭い前を向けず。
俵積田(4.5) なんどか切れこんだがその先が。
荒木(4.5) 早いつぶしに遭い展開できず。
===
オリヴェイラ(4) 前で身体を張ってくれるの尊い。
安斎(4) 流れ変えた。いつの間にか主力に。
徳元(3) 迷いなく振りぬいた。
原川(-) 時間短し。このところ好調。
白井(-) 時間短し。復帰嬉しい。
アウェイながらファーストユニで戦ってくれたのがエモかった。
│
Comments(0)
│
FC東京
|
J1リーグ戦
2024年06月16日 22:49
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【Jリーグ第18節】FC東京 1-1 磐田
■ 2024年6月16日(日) 18:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
むし暑い日曜日、ヴェスパで味スタに乗りつけた。前半はまだ日があってまぶしかった。ルヴァンカップ、天皇杯をはさんで2週間ぶりのリーグ戦となる。前節は鳥栖に辛勝しており、ホームで久しぶりの勝ち点3を取りたい試合。
代表招集から戻った長友、野澤大が先発、松木、荒木がベンチ入り。代表をケガで離脱と発表のあったバングーナガンデはベンチ外、また波多野もメンバー入りしなかった。
野澤大
中村 森重 トレヴィザン 長友
小泉 高
安斎 仲川 俵積田
オリヴェイラ
東京がボールを握るが、磐田がコンパクトな守備でボールをからめとる流れになる。5分、エリアからこぼれたボールを高がシュートしたがDFがブロック。9分安斎のFKのこぼれ球を拾った仲川が至近距離からシュートするがミートしきれず枠におさまらない。
磐田の攻撃は散発で怖さはさほどないものの、スルスルと前線までつながれて最後のところではね返すシーンも多い。19分には安斎が右サイドからしかけシュートを放つがDFにブロックされる。東京もスペースが見つけられず攻撃は個の力によるしかけが中心に。
すると21分、左サイドからのCKに中央から頭で合わされ失点、0-1と先制を許す。固い展開で互いに大きなチャンスを作れないなか、セットプレーからの失点で痛いビハインドを背負ってしまう。後ろから入ってきた敵FWをゾーンで捕まえきれず。
東京はその後もボールを保持しながら攻撃をしかけるが決め手を欠く。33分、俵積田が左サイドから切れこんでシュートを放ち、ファーに安斎が飛びこんだがボールはそのまま枠外に。38分には中村のクロスから安斎がシュートを放ったがこれも枠外に。
チャンスは作ったが決定力を欠き、セットプレーからの失点でのビハインドを背負って前半を終えた。クリティカルなシーンはほぼなく、点差は最小で勝機はあるが、こちらも流れからゴールができていないのは深刻。やり続けたい。
後半立ち上がり早々の47分、俵積田が左サイドから切れこんで(以下略)。55分、小泉からのスルーパスを追って裏に走ったオリヴェイラがエリア内で敵DFをかわし、フリーでシュートしたが右ポストをヒットして外にはずれた。絶好機だったが惜しかった。
直後の56分、オリヴェイラと仲川に代えて松木と荒木を投入。前への推進力が増強されるが磐田の守備も固く、中盤で激しい競り合いが繰り返される。67分、小泉に代えて原川を投入、そのままボランチに入る。72分、右CKを中村がファーで折り返すと、中央の松木がジャンピングボレーでねらったがバーの上。
さらに78分、俵積田と長友に代えてシルバと徳元を投入。81分には左サイドの徳元のクロスをGKがクリアしたこぼれ球に高が詰めるがエリア外からのダイレクトシュートは敵DFに当たって枠外へ。
すると84分、左サイド深いところからのFKを徳元がけると、ファーの安斎が頭で押しこみゴール。終盤になって東京がようやく1-1と同点に追いつく。磐田の選手らが抗議していたのはなんだったのか。
勢いに乗った東京はその後も逆転をねらって攻撃をしかける。87分、安斎がドリブルで右サイドからしかけ、エリアに入ろうとしたところで競った敵DFに倒される。PKかとも思われたがわずかにエリア外との判定でFKに。
90分、このFKを原川がけりトレヴィザンが頭で合わせるがGK正面に。アディショナルタイムは8分と表示され、東京が主導権を握って攻め続ける。最後は徳元のロングスローも繰り出したが結局磐田のゴールが固く、1-1での引き分けとなった。
東京が終始主導権を握った試合だったと思うが、前半の速い時間帯にセットプレーから失点、追いかける展開になったのが苦しかった。後半、選手交代でリズムを改善、終盤になんとか同点にしたものの逆転するには時間もアイデアも体力も足りなかった。
数字を見ればシュート数12-7、CK8-3、ポゼッション61-39と見た目は東京の試合だったが、チャンスは作っても決め手を欠き、こちらも結局はセットプレーからの1点のみ。流れからゴールできずに追いつくのが精いっぱいになってしまった。
前半は磐田の守備がコンパクトで出しどころがなく、ビルドアップに時間がかかり外回りが多かった。中央に縦を刺すことがほぼできず、高、小泉に預けても外に振る繰り返しでにらみ合い。この時間帯は無失点でしのぎ、後半勝負にしたかった。
後半、松木、荒木を投入、エンジンを取り替えて、前への推進力をアイデアをリニューアルしチャンスも作ったが、ここでも決めきれず。FKから安斎が意地で押しこみなんとか格好は整えたがこの試合でも結局流れからのゴールはなかった。
やろうとしていること自体が間違っているとは思わないが、戦術の落としこみが進み動き方が共有されて行くにつれて力加減が互いにやりやすいレベルに収斂してきて、結果として型どおりのボールの動かし方になり、同時に強度が落ちてきているように思える。
そのぶん相手にもわかりやすい理にかなった攻撃になってしまい、つぶしどころもしぼられやすくなっているのではないか。やりやすい攻撃は相手も守りやすい。慣れてしまわず厳しい要求をし合って相手の想定を裏切る動かし方をしないとゴールにはならない。
後半、松木からのパスを荒木がワンタッチでスペースに飛ばしてチャンスになったシーンがあったように、スピードも強度もまだまだ上げなければならないし、ダイレクトプレーで敵の対応より早くボールを前に運ばなければならない。
やろうとしていることはまだまだ入口を入ったばかりで、ここで投げ出すわけに行かない。戦略が間違っているわけではないし、それに合った選手が足りないわけでもない。ケガ人が多く人繰りが苦しいのは事実だが、ここは成長のための踏ん張りどころだ。
地道に勝ち点を拾いながら、やりかけたことを信じて地道に積み上げて行くしかないし、その過程で足踏みや手戻りは当然想定されること。立ち止まっているヒマはない。今月残り3試合、ホーム2試合と、アウェイも湘南で日帰り圏内。ここでしっかり基盤を固めたい。
これで18試合を終えて7勝5敗6分で勝ち点は27(1試合あたり1.50)となり順位は8位に後退。引き分けの次の試合に勝てるかどうか今日の試合の価値も決まる。
評点(評点は
ドイツ式
):
野澤大(3.5) 失点以外は手堅くゴールを守った。
中村(4) 復帰後初めての90分、強度は落ちなかった。
森重(5) ヤバいボールロストあった。
トレヴィザン(4.5) ハイリスク守備に今日も助けられた。
長友(5) リズムに乗れなかった。
高(4) 後半よくなった。
小泉(4.5) さすがに疲れが出てないか。
安斎(3.5) 働きが報われてよかった。
仲川(4.5) 空回り感あった。
俵積田(4) 怖さがすり減ってきた。
オリヴェイラ(4.5) 交代直前のアレは決めたかった。
===
荒木(4) 次節は先発でいい。
松木(4) 空気感を操れる男。
原川(4) 中盤でしっかり落ち着かせた。
シルバ(-) 時間短し。悪くなかった。
徳元(3) 存在感大きかった。ナイスアシスト。
次の試合でシーズン前半も終わって折り返し。
│
Comments(0)
│
FC東京
|
J1リーグ戦
2024年06月13日 00:30
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【天皇杯2回戦】FC東京 3-0 三重
■ 2024年6月12日(水) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
昼間はむし暑かったが夕方からはやや涼しくなった。調布でヒレカツ弁当を調達、ヴェスパで味スタへ。リーグ戦とは勝手が違い、バクスタ正面の駐輪場が閉鎖されているので三角広場にヴェスパを停めた。先週に続き客は少ない。
今季の天皇杯の初戦はJFLのヴィアティン三重。下位カテゴリーとの試合はいつもむずかしく、ここ数年天皇杯ではなかなか勝ちあがれていないが、ムダにバタつくことも逆に緩むこともなく勝ちきりたい。
日曜日のルヴァンカップ広島戦から一部メンバーをターンオーバー、仲川をメンバー外にして休ませる一方で、野澤零、岡、佐藤が先発し、オリヴェイラ、高、中村らがベンチスタート、二種登録の尾谷、永野もベンチ入りした。
児玉
安斎 森重 岡 徳元
小泉 原川
野澤零 東 俵積田
佐藤
試合は東京がボールを支配、主導権を握って敵陣を中心に試合を進める。東がボールを受け起点になりながら攻撃をしかけるが、三重は最終ライン5枚でブロックを構築、単純に放りこんでもなかなか道は開けない。
それでも21分、俵積田が左サイドから縦にしかけ、ゴールライン際の深いところからゴール前にクロスを入れると、ファーに流れたボールを野澤零が頭で折り返し、ゴール前の東が至近距離からダイレクトボレーでこれをけりこみゴール。東京が1-0と先制する。
さらに37分、原川のCKに森重が頭で合わせゴール。遠目にはだれがなにをしたのかわからず、気がつくとボールがゴールに入っていたという感じ。喜び方も地味だったのでオウンゴールかと思ったくらいだった。2-0と点差を広げる。
42分にはゴール正面、30メートルほどの位置で得たFKに、徳元と原川がキッカーとして立ち、原川が直接狙うと、ボールは弧を描いて左ポストに当たってからゴールのなかにはねた。これで3-0とほぼ試合を決めて前半を折り返す。
東を起点にボールを動かし、左右に揺さぶりながらいいテンポで得点を重ねることができた。後半は若手のアピールに期待。しっかり無失点で試合を終えたい。とりわけ野澤零のゴールが見たい。
後半に入っても東京がボールを握るが、三重もリスクを取って前に出る。セットプレーなど危ないシーンもあり、また自陣でハイプレスに遭ってボールを奪われるケースもあったが最後のところは身体を張り、また敵のシュート精度も高くなく無難にしのぐ。
57分、森重、小泉、安斎、俵積田に代えて、永野、高、中村、尾谷を投入。尾谷は右ウィングに入り野澤零が左ウィングにスライドする。フレッシュなメンバーで活性化するが守備の連係などに粗さも見られ、ややオープンな展開に。
それでも地力に優り3点のアドバンテージのある東京が主導権を手ばなさず、大きなチャンスは作れていないが、要所では試合を締めながら時計を進めて行く。三重の攻撃をかわしながら追加点の機会を窺う時間帯となる。
75分、東に代えてオリヴェイラを投入。この局面でのオリヴェイラは反則だろと思うが、東も久しぶりの長時間勤務でかなり走っていたし、オリヴェイラも週末に向けてコンディションは調整しておきたいということか。
終盤に入ると83分、野澤零が左サイドからドリブルで持ちあがり、GKとの一対一からシュートを放つが例によってゴール左に外れる。これが決まっていたら泣く人続出だったと思うが惜しかったし枠に行きたかった。
さらに87分、徳元からのスルーパスを受けて裏に抜けた尾谷が中央からシュートを放つが惜しくもクロスバーを直撃してゴールならず。決めれば二試合連続ゴールとなるシーンでもこれも惜しかった。手前でちょっと躊躇したのがよくなかった。
結局試合は前半のリードを守った東京が4分間のアディショナルタイムも無難に守りきって3-0で完勝、3回戦にコマを進めた。
ブロックを固めて待ち受ける敵に対し攻めあぐねる時間もあったが前半のうちに3ゴールを挙げてほぼ試合を決め、後半は敵の反撃もあったもののゴールは割らせず完封、追加点は挙げられなかったが下位カテゴリー相手に順当に勝ちきった試合となった。
引き続き長友、荒木、松木らを代表招集で欠き、また負傷で欠場の選手も多いなかで、ベテランと若手の奮起でしっかり結果を出した。シュート数7-8、CK5-5、ポゼッション56-44とそこまでの圧倒的な差ではなかったが、流れを支配し地力の違いは見せた。
なかでもトップ下でボールを受け続け、攻守に活躍した東のパフォーマンスは彼の意地を見た思い。先制点のダイレクトボレーも彼のセンスと技術の高さを見せつけた。原川の直接FKと合わせて、今日の入場料以上のものを見られた。
一方で、失うもののない下位カテゴリー相手のやりにくさはあったものの、ボールを握りながら押し上げてシュートまでもちこめたシーンは決して多くなく、シュート7本は寂しい数字。終盤には「だれが打つんや」的なシーンもあり、思いきりを欠いた感はあった。
内容よりも勝ち抜けという結果が第一の試合で、前半3点を先行し延長にもならず90分で勝ちきったことは評価したいが、内容面では必ずしも思ったようにやれたわけではなかったと思う。週末のリーグ戦(ホームでの磐田戦)に課題は残っている。
3回戦は7月10日、相手はジェフ千葉と決まった。トーナメント表からは味スタ、下位カテゴリー優先ルールならフクアリでの開催となる。リーグ戦も日程が詰まっており、夏に向けて厳しい戦いが続くが、自分たちの戦い方をあらためて確認したい。
評点(評点は
ドイツ式
):
児玉(4) ヤバいキック複数回あった。
安斎(3.5) 休ませてやってくれ。
森重(3.5) ゴール嬉しい。読みもよかった。
岡(4) 十分戦力として計算できる出来。
徳元(3.5) スルーパスのセンスがいい。
小泉(3.5) 休ませてやってくれ。
原川(3) ゴールだけでなく中盤でいい仕事した。
野澤零(3.5) アシスト嬉しい。戦力化している。
東(3) 鬼気迫る働きぶりで存在感示した。
俵積田(3.5) 先制の起点になる縦の突破。
===
永野(4) ややバタついたがよく頑張った。
中村(3.5) 試合を締めた。
高(3.5) 彼が生きるには周囲のレベルも必要。
尾谷(4) すこし遠慮というか迷いあった。
オリヴェイラ(4) 連係がむずかしかった。
ひさしぶりにフクアリ行きたいな。
│
Comments(0)
│
FC東京
|
天皇杯
2024年06月09日 22:26
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【ルヴァンカップPO第2戦】広島 1-3 FC東京
■ 2024年6月9日(日) 18:30キックオフ
■ エディオンピースウィング広島
自宅スカパー観戦。18:30キックオフだと晩ごはんの時間がむずかしい。先に食べたがキックオフに間に合わず、前半は10分遅れでの追っかけ視聴となった。ファーストレグを0-1で負けており、この試合では最低でも1点は取らなければならない。
ファーストレグで敵FWとの交錯があった木本は鼻骨骨折の重傷となり欠場、またシルバもメンバー外となった。中村が右SBで先発、前節から続いてのベンチ入りとなった中野、尾谷に加え、永野、浅田が2種登録でメンバーに。
波多野
中村 森重 トレヴィザン 徳元
高 小泉
安斎 仲川 俵積田
オリヴェイラ
東京はボールを握って攻めようとするが広島の寄せが早く、ボールの動かし方が雑になりがち。攻撃の組み立てにもアイデアがなく、なかなかフィニッシュまでもちこめない。SBが攻撃にからめるとバイタルまで行けるもののそこから先にはつながらない。
広島はアドバンテージをもっての試合運びでリスクを避けたか構えてからの攻撃になるが、それでも東京よりはチャンスをつくれてシュートまで行けている。シュート精度が高くなく最後のところはやられていないが思うように展開できない。
30分、例によって俵積田が左サイドからドリブルで切れこみシュートを放ったが敵DFにブロックされる。これがファーストシュートとなる。俵積田の単騎突破くらいしか打開の手段がなく再現性のある崩しができていない。
仲川からボールを受けた徳元が中央にボールを入れると後ろから走りこんだ中村がシュートするが敵DFに当たり枠外に。結局ほぼ見せ場がないままスコアレスで前半を終えた。まず1点だがゴールが遠い。後半早い時間帯に先制したい。
後半立ち上がり東京がしかける。52分、徳元からのクロスにオリヴェイラが中央で合わせるが枠におさまらず。この時間帯でなんとか先制しておきたかった。
53分、敵のシュートを小泉がブロックしたが、エリア内にこぼれたところを押しこまれ失点、0-1と先制を許す。勝ち抜けのためには最低でも2点が必要となる重たい失点でちょっとガックリきた。
さらに直後の55分、敵のクロスをトレヴィザンがブロックするがルーズボールがエリア内にこぼれ、これを流しこまれてさらに失点、0-2とリードを広げられる。勝ち抜けに必要なゴールは最低でも3つとなりほぼ終戦ムードに。この2点めが痛かった。
62分、中村と安斎に代えて原川と野澤零を投入、小泉が右SBに落ちて原川はボランチに、野澤零はそのまま右ウィングに入った。
64分、原川がドリブルで持ちあがり自らシュートを放ったがバーの上。すると68分、裏へのフィードを拾われ、対応した森重がかわされてシュートを決められる。0-3となりギリの希望もほぼ打ち砕かれる。
74分、仲川、トレヴィザン、俵積田に代えて尾谷、岡、東を投入。尾谷が右ウィングに入り野澤零が左ウィングにスライド、東はトップ下に入った。
77分、左サイドの野澤零からのクロスに合わせてゴール前に飛びこんだ尾谷が頭で決め1-3に。いい形だったがまだあと3点必要。さらに37分にはオリヴェイラの落としを受けた野澤零のクロスから原川が狙ったがゴール左に。
その後はリスクを取って攻撃をしかけたが、広島も安全圏のリードを得て攻守に余裕があり、何度かクリティカルなシュートも浴びたが波多野がセーブ。結局1点を返すにとどまり1-3での敗戦となり、2敗でプライムラウンド進出を逃した。
互いに慎重で膠着した前半になんとかこじ開けたかったがスコアレスで折り返し、後半立ち上がりにしかけたが逆にたて続けに失点してチーン。終盤さらに1点を追加され、高校2年の尾谷のゴールでなんとか一矢報いたものの時すでに遅し。いいところのない試合だった。
この試合でもレギュラーによる流れからのゴールはなく、攻め手にアイデアが見られない。俵積田や仲川の単騎突破、オリヴェイラの一発だけでは再現性はなく、対策されればそこで手づまり。内容より結果が必要な試合だったがその割りきりも足りなかった。
後半立ち上がりの失点も対応はお粗末で、特にたて続けに決められた2点めはファーストレグに続いてプロとしてはあり得ない時間帯のあり得ない失点。前がかりになってからの3点めはまだしも、特に2点めで試合が決まった感があった。とにかく前半のうちに先制できなかったのがすべて。
できたこともそのままでは対策されてできなくなり、リスクだけが増えてしまう。進歩し続けないと置いて行かれるのは自明で、それを上回るスピードで身を切りながら前に進まなければならない。手がかりはいくらもあると思うが、最後は覚悟の問題だ。
希望は尾谷が決めたゴールくらいだが、思い切りよくクロスを入れた野澤零もよかった。アシストでファーストレグの汚名を雪いだと思う。天皇杯では先発で使ってみてほしい。プレーセンス自体はあると思うし、ウィングで計算できればチャンスはある。
松木、荒木、バングーナガンデが不在なのは確かに痛いが、オリヴェイラ、仲川がそろっていて俵積田、安斎とリーグ戦でレギュラーの選手で臨んでのこの2連敗はいいわけがきかない。
すぐにまた天皇杯があるが、ターンオーバーし出場機会のない選手を試しつつ不在の選手の復帰を待ちたい。下位カテゴリー相手の試合はむずかしいのが常だが、しっかり主導権を握り結果を出さなければならない。
評点(評点は
ドイツ式
):
波多野(5) パフォーマンスが安定せず3失点。
中村(4.5) プレー強度も安定してきた。
森重(5) 失点関与あり、以前なら止められたか。
トレヴィザン(5) 結構ポジション捨てるので怖い。
徳元(5) ワンタッチ意識していた。
高(4.5) さすがにお疲れか。
小泉(4.5) 休ませてあげて。
安斎(5) ケガが心配。休ませてあげて。
仲川(5) 周囲とかみ合わなかった。
俵積田(5) 縦切られて怖さ半減。
オリヴェイラ(4.5) 献身的に収めてて涙出た。
===
原川(4.5) 天皇杯の中央は任せたい。
野澤零(4.5) 先発で見たい。
尾谷(4.5) 躊躇なく飛びこんだのがよかった。
東(4.5) プレーで覚悟を示した。
岡(5) もう少し長く見たい。
│
Comments(0)
│
FC東京
|
ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2024年06月06日 00:35
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【ルヴァンカップPO第1戦】FC東京 1-2 広島
■ 2024年6月5日(水) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
ホーム&アウェイでの対戦となるルヴァンカップ・プレーオフラウンドの第1戦。ヴェスパで味スタに乗りつけた。昼間は暑かったが夜は肌寒ささえ感じる爽やかな気候となった。
東京は、長友、松木、野澤大、バングーナガンデ、荒木、佐藤が代表に呼ばれて不在。このため2種登録した中野、尾谷をベンチに入れた。白井、遠藤、小柏はメンバー外。白井は負傷で6週間の離脱が発表されている。
波多野
安斎 木本 トレヴィザン 徳元
高 小泉
シルバ 仲川 俵積田
オリヴェイラ
立ち上がりは東京がボールを握り、パスをつなぎながら敵陣でチャンスを作る。両サイドを起点に攻撃を試みるが、中央は広島の守備も厚い。5分過ぎからは失ったボールから広島の攻撃を受ける時間も徐々に増え始め、拮抗した戦いになる。
10分、左サイドから速いクロスを入れられ、中央で頭で合わされて失点、0-1と早い時間帯に先制を許してしまう。左サイドからフリーでクロスを入れさせてしまい、中央ではほぼノーチャンスだった。
さらに直後の11分、自陣でハイプレスを受けてボールを失い、カバーが混乱したところでファーに送られたクロスを流しこまれてたて続けに失点、0-2とあっという間にリードを広げられる。失い方、そのあとの対応ともにつたない、お粗末な失点だった。
2点のリードを得た広島がややプレスを緩め、リスクマネジメントに重点を移した分、東京がボールを持てるようになり攻撃が形になり始める。最後の精度を欠きゴールには至らないが主導権を取り返したように見えた。
23分、ショートカウンターで仲川が持ちあがり、並走したオリヴェイラにスルーパスを出すと、これを追ってエリアに入ったオリヴェイラが敵GKに倒されてPKを獲得。25分、オリヴェイラがいつものアレでGKの逆を突きPKを決めて1-2と1点差に。
その後も東京がボール保持から攻撃をしかけるが、俵積田の切れこんでのシュートがことごとくブロックされるなど決め手を欠く。シルバも前半終了間際にたて続けにシュートを放ったが決めきれず、1-2で前半を終えた。
お粗末すぎる失点(特に2点め)で追いかける展開となりムダにバタついた。前半のうちにPKで1点を返せたのはよかったが流れからは決めきれていない。仲川、オリヴェイラに余力があるうちに追いつきたい。
後半に入っても東京がボールは持つもののエリアでは広島のブロックが厚い。広島の攻撃は散発に抑えているが、互いに有効打、決定打がでないままにらみあう膠着した展開になる。交代で流れを引きよせたいがベンチのメンバーも限られている。
71分、仲川と俵積田に代えて原川と中村を投入。安斎が左ウィングに上がり、原川はそのままトップ下に入った。引き続き東京のポゼッションゲームになるが崩しきれずシュートは遠めからが多くなっている。大きな見せ場がないまま試合は終盤へ。
87分、シルバに代えて野澤零を投入、そのまま右ウィングに入る。90+3分、原川がオリヴェイラとのワンツーで裏に抜けだし、右サイドを並走した野澤零にドンピシャのラストパスを送るが、野澤零のダイレクトでのシュートはファーに外れる。決めるとしたらここというシーンだったが決めきれず。
結局7分のアディショナルタイムもゴールは遠く、序盤に喫した失点が重く響いて1-2のスコアでファーストレグを終えた。厳しい展開となりベンチに置いた若手を試すことはできなかった。
立ち上がりに流れを自分たちのものにしきれず、早い時間帯に続けざまに失点して難しい試合になってしまった。その後流れ自体は徐々に呼びこみ、PKから1点は返したものの、リスクマネジメントを徹底する広島を崩せず、絶好機も決めきれずにビハインドを詰められないままセカンドレグに希望を託すことになった。
シュート数12-16、CK2-4、ポゼッション62-38と、ボールは持ったものの、追いかける展開で広島にうまく逃げられた感が強い。しつこいようだが失点があまりにお粗末で、そのうえ流れからゴールできないのではどうやっても勝てないのはものの道理だ。
いない選手のことを言ってもしかたないし、実際攻撃では形も作れていただけに、最後のところで決めきれなかったことを真摯に検証してセカンドレグで取り返すしかない。せめて同点で後半に入っていればという試合だった。
俵積田がボールを持つとスタジアムが沸くのはうれしいが、そこからのしかけがすでにかなりスカウトされており、縦を切られて中央に切れこんでも枠に強いシュートが飛ばせていない。ここからもうひと山越えられないと結果につながらない。サブとしての起用の方が効くのではないか。
野澤零はカップ戦を中心に出場機会を得ており、この試合でも貴重な攻撃の手札として終盤に投入されたが、絶好機に決めきれなかった。起用された試合では必ずシュートを放っており、正しいタイミングで正しい場所にいることはできているということだと思う。ここの乗り越えないとプロとして先がない。俵積田とは逆に、先発させてもいいのではないか。
徳元はいいパスセンスがあり、またロングスローやプレースキックでも特徴を出したが、ビルドアップの判断がひとつ遅く、ダイレクトではたけていないのが難点。寄せも行くか行かないか呼吸がひとつ遅れるシーンが散見された。センスはあり続けて使えば絶対にチームのプラスになる選手だと思うが。
トーナメントなので内容よりも結果。ファーストレグはいつでもモチベーションのもって行き方がむずかしく、大敗さえしなければあとは次の試合でみたいな感じになりがち。1点のビハインドはまだ何が起こるかわからないスコアではあるが、もちろん楽観できるわけではない。
日曜日にアウェイでの対戦となるが、用兵も含めてどう修正してくるのか楽しみにしている。
評点(評点は
ドイツ式
):
波多野(4.5) 失点するとテキメンに不安定になるときある。
安斎(5) いろいろやらせて申しわけない。
木本(5) 最後痛そうだったけど大丈夫か。
トレヴィザン(5) リスクはあるが代えが効かない。
徳元(5) ロングスローは夢がある。
高(4.5) 今日も受け続けてくれた。
小泉(4.5) そろそろ休ませてあげて。
シルバ(5) 使い続けたい。成長している。
仲川(4.5) 降りてくるようになって全体が安定。
俵積田(5) 強いシュートを枠に。
オリヴェイラ(4.5) 毎度心臓に悪いPKだが決めた。
===
原川(4.5) 野澤零へのパスだけで給料取れる。
中村(4.5) 復調を印象づけた。先発も見たい。
野澤零(-) 時間短し。ここが踏ん張りどころやぞ。
遠藤、小柏はなにしてるのか。
│
Comments(0)
│
FC東京
|
ナビスコカップ/ルヴァンカップ
他のコンテンツ
2006年以前のコンテンツ
フットボール独和辞典
採点の見方
Mikael Forssellインタビュー
使用上の注意
!!注意!! このブログは…
このブログはウェブ・サイト「
Silverboy Club
」内のコンテンツになっています。外部リンクから直接このブログに飛んできた場合、サイトのメニュー・バーが現れず、サイト内の他のコンテンツにリンクできません。その場合、
このリンク
でメニュー・バーを表示し、是非サイトの他のコンテンツもお楽しみください。
最新記事
【ブンデスリーガ第12節】フライブルク 3-1 グラードバッハ
【Jリーグ第37節】磐田 2-1 FC東京
【ブンデスリーガ第11節】グラードバッハ 2-0 ザンクト・パウリ
【ブンデスリーガ第10節】ライプツィヒ 0-0 グラードバッハ
【Jリーグ第36節】町田 3-0 FC東京
【ブンデスリーガ第9節】グラードバッハ 4-1 ブレーメン
【Jリーグ第35節】FC東京 0-2 湘南
【DFBポカール】フランクフルト 2-1 グラードバッハ
【ブンデスリーガ第8節】マインツ 1-1 グラードバッハ
【ブンデスリーガ第7節】グラードバッハ 3-2 ハイデンハイム
月別アーカイブ
2024年12月
2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月
2023年06月
2023年05月
2023年04月
2023年03月
2023年02月
2023年01月
2022年12月
2022年11月
2022年10月
2022年09月
2022年08月
2022年07月
2022年06月
2022年05月
2022年04月
2022年03月
2022年02月
2022年01月
2021年12月
2021年11月
2021年10月
2021年09月
2021年08月
2021年07月
2021年06月
2021年05月
2021年04月
2021年03月
2021年02月
2021年01月
2020年12月
2020年11月
2020年10月
2020年09月
2020年08月
2020年07月
2020年06月
2020年05月
2020年03月
2020年02月
2020年01月
2019年12月
2019年11月
2019年10月
2019年09月
2019年08月
2019年07月
2019年06月
2019年05月
2019年04月
2019年03月
2019年02月
2019年01月
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年09月
2018年08月
2018年07月
2018年06月
2018年05月
2018年04月
2018年03月
2018年02月
2018年01月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年09月
2017年08月
2017年07月
2017年06月
2017年05月
2017年04月
2017年03月
2017年02月
2017年01月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年09月
2016年08月
2016年07月
2016年06月
2016年05月
2016年04月
2016年03月
2016年02月
2016年01月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年09月
2015年08月
2015年07月
2015年06月
2015年05月
2015年04月
2015年03月
2015年02月
2015年01月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年09月
2014年08月
2014年07月
2014年06月
2014年05月
2014年04月
2014年03月
2014年02月
2014年01月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年09月
2013年08月
2013年07月
2013年06月
2013年05月
2013年04月
2013年03月
2013年02月
2013年01月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年09月
2012年08月
2012年07月
2012年06月
2012年05月
2012年04月
2012年03月
2012年02月
2012年01月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年09月
2011年08月
2011年07月
2011年06月
2011年05月
2011年04月
2011年03月
2011年02月
2011年01月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年09月
2010年08月
2010年07月
2010年06月
2010年05月
2010年04月
2010年03月
2010年02月
2010年01月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年09月
2009年08月
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
2008年05月
2008年04月
2008年03月
2008年02月
2008年01月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年09月
2007年08月
2007年07月
2007年06月
2007年05月
2007年04月
2007年03月
2007年02月
2007年01月
2006年12月
カテゴリ別アーカイブ
ブンデスリーガ (429)
Jリーグ (32)
J1リーグ戦 (454)
Borussia M'Gladbach (692)
ナビスコカップ/ルヴァンカップ (85)
FC東京 (1109)
天皇杯 (37)
ドイツ代表 (37)
ACL (24)
日本代表 (23)
J3/FC東京U-23 (5)
DFBポカール (34)
UCL (24)
UEL (23)
SV Waldhof Mannheim (3)
2010ワールドカップ (15)
EURO2012 (5)
コンフェデ2013 (3)
2014ワールドカップ (15)
EURO2016 (6)
スタジアム (8)
2018ワールドカップ (5)
2022ワールドカップ (4)
最近のコメント
Syndicate this site (XML)
Copyright Reserved
2005-2006 Silverboy & Co.
e-Mail address :
silverboy@silverboy.com