フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
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2024年07月21日 01:19
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■
【Jリーグ第24節】鹿島 2-1 FC東京
■ 2024年7月20日(土) 18:00キックオフ
■ 県立カシマサッカースタジアム
遠方のアウェイなのでおとなしく自宅DAZN観戦。日中は40度に迫る暑さで外に出られず、靴を磨いたり包丁を研いだりしながらキックオフを待った。中断前の最後の試合であり敵地ながらしっかり勝ち点を積み上げ、いいモメンタムでブレイクに入りたい。
先発はGKを除き前節と同じ。松木がチームを去り、荒木と野澤大はオリンピック代表招集で不在。前節J1初ゴールを挙げた野澤零がこの試合もベンチ入り。東慶がリーグ戦ではひさしぶりにメンバーに入った。
波多野
白井 木本 岡 徳元
小泉 高
安斎 仲川 遠藤
オリヴェイラ
ボールを動かしながら押し上げたい東京に対し、早めに前線に当てて展開する鹿島ががっちり組み合う戦いに。5分、安斎からのパスを受けて右のコーナー付近に上がった白井がクロス、仲川がニアでフリックしたがゴール右にはずれた。
中盤での押し合いが続きどちらにも大きなチャンスがない。東京がややボールを持っているものの拮抗した展開で主導権を握ることはできていない。29分、徳元のスローインを受けて裏に走った遠藤が中央に戻したボールに走りこんだオリヴェイラがシュートを放ったが敵DFがブロック。
30分、ここからカウンターを受け、最後はエリア内からシュートを打たれる。一度は岡がブロックしたが、ファーの敵FWの前にこぼれ、これを流しこまれて失点。0-1と先制を許してしまう。徳元が対応したがコースを切れなかった。
その後も鹿島に押しこまれる時間となったがなんとかしのぎ、41分、徳元が裏にけったボールを遠藤がエリアで受け、敵DFを抜いて角度のないところからシュートを決める。1-1と前半のうちに同点に追いついた。
45+6分には木本のフィードを遠藤がダイレクトでシュートしたが敵DFがブロック。先制されたが前半のうちに追いついて1-1で前半を終えた。どちらに転んでもおかしくない試合。勝ち筋は見えている。強度で負けたくない。
しかし後半開始早々の47分、ゴール前に放りこまれたクロスを小泉がクリアしたが、このボールがエリア内でルーズになったところをニアを抜いてぶちこまれ失点、1-2と勝ち越しを許し出鼻をくじかれる。
その後は勢いに乗った鹿島が追加点を狙いにくるが試合を決めきることはできない。59分、安斎からのパスを左サイドで受けた遠藤がドリブルで中央に切れこんでシュートを放ったがGKがセーブ。単発ながらチャンスはつくれている。
62分、安斎に代えて俵積田を投入、俵積田が左ウィングに入り、遠藤が右サイドにスライドする。62分、白井のスローインを受けたオリヴェイラが敵DFを背負いながら反転してシュートを放ったが敵DFがブロック。
直後の63分には遠藤が敵陣でインターセプト、俵積田からワンツーの戻しを受けエリア外から狙ったがシュートは敵GK正面に。
その後もチャンスを窺うが鹿島にうまくボールを動かされ時計が進んで行く。76分、右サイドの白井からのアーリークロスを中央で仲川が落とすと、ここに走りこんだ俵積田がシュートを放ったがバーの上に。鹿島に要所を締められ思うようにボールを運べない。消耗戦となるがこうなるとビハインドが重い。
78分、高に代えて原川を投入。86分には白井、岡、遠藤に代えて長友、森重、野澤零を投入。野澤零は右ウィングに入った。6分のアディショナルタイムも反撃を試みたがゴールが遠く、結局1-2のまま試合終了、勝ち点を持ち帰ることはできなかった。
拮抗した立ち上がりだったがワンチャンを決められて失点。前半のうちに遠藤の個人技で追いついたものの、後半立ち上がりに勝ち越されて、その後は鹿島のペースにはめられ、出しきることができないまま終わった。
シュート数10-11、CK5-3、ポゼッション51-49と数字的にはどちらのゲームでもなかったが、先制、勝ち越しと常に先手を取られたことで終始追う展開となり、主導権が握れなかった。流れ次第では勝てていた試合だけにもったいなかった。
特に失点はどちらもゴール前の攻防で思いきって足を振られたものが入った印象で、もう少し寄せられないかとか、GKの反応がとか言おうと思えば言えるが、割りきって得点で取り返すことを考えるべきだと思った。チャンスはあったが決めきれなかった。
このところ同じような内容の試合が続いており、やりたいことが表現できているシーンもそれなりにあるが、そこでゴールが決まるか、逆に失点してしまうか、そのわずかな違いで勝敗がわかれているだけのようにも思える。
勝った試合の内容がよく、負けた試合の内容が悪かったわけではなく、どの試合でもきちんと勝ちきれるだけの完成度に達していないので、試合の流れや相手によって勝ったり負けたりするというだけのことであり、負けた試合だけを嘆いてもあまりしかたない気がする。
リーグ戦はここから2週間半のブレイクに入るので、あらためて何ができていて何ができていないかを整理し、できていることをベースに上積みを図らないと、安定して勝ち点を積み上げることはできない。
シーズンここまでの戦いはギリ及第点とは思うが、足許4試合が1勝3敗はマージナル。カップ戦も敗退してリーグ戦しか残っていないなか、現実的にタイトルは不可能ではないがむずかしい状況で、それでも旗を降ろさず上をめざすのか、ACLなどに目標を切り下げるのか、クラブとしてもいったんここまでの総括とシーズン残りの戦い方についてきちんとステートメントを出すべきだと思う。
松木が去り、ケガからなかなか復帰できない選手もいるなかではあるが、選手層はもともとそろっており、カップ戦もないのに大きな補強は不要。稼働率を上げながら約束ごとをしっかり整理し直し、ブレイク明けに備えたい。
24試合を終えて10勝8敗6分で勝ち点36(1試合あたり1.50)、順位は7位で変わらず。首位との勝ち点差13、ACL圏の2位との勝ち点差は8とまだ上はめざせる。このブレイクのすごし方は重要だが、それだけに今日は勝っておきたかった。
評点(評点は
ドイツ式
):
波多野(5) 終盤の上がりはいらない。
白井(5) 右サイドで起点はつくった。
木本(5) やはりいいパスが出てくる。
岡(5) 試合に出ることで急成長している。
徳元(4.5) 攻撃面での貢献は大きかった。
高(5) 彼が生きる展開にならなかった。
小泉(4.5) いいところでボールを受け続けた。
安斎(5) 判断に迷いがあった。
仲川(5) 周囲との息を合わせ直したい。
遠藤(4) 技術高く思いきりもいい。
オリヴェイラ(4.5) マーク厳しく自由にやれなかった。
===
俵積田(5) 遠藤の動きを盗んでほしい。
原川(-) 時間短し。
長友(-) 時間短し。
野澤零(-) 時間短し。
森重(-) 時間短し。
小柏、トレヴィザン、山下らの復帰を待ちたいが…
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FC東京
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J1リーグ戦
2024年07月14日 11:00
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■
【Jリーグ第23節】FC東京 2-0 新潟
■ 2024年7月13日(土) 19:00キックオフ
■ 国立競技場
ときおり雨の降る不順な天候。新宿のゴーゴーカレーで景気づけして千駄ヶ谷駅から国立に向かった。公式戦3連敗中と苦しいなかでのホームゲーム。ゲンのいい国立で勝ち点3をしっかり勝ちとりたい。松木が海外移籍準備のため最後の試合になることが試合前に発表された。
水曜日の天皇杯からは荒木、俵積田、中村らがメンバー外に。逆に天皇杯はメンバー外だった安斎、オリヴェイラが先発。また遠藤がひさしぶりにリーグ戦での先発となり、野澤零、シルバらがベンチ入りした。松木はベンチスタートとなった。
野澤大
白井 木本 岡 徳元
小泉 高
安斎 仲川 遠藤
オリヴェイラ
試合はいきなり動いた。6分、小泉が左サイドの裏にパスを出すと、オフサイドポジションにいた仲川はさわらずに逃げ、後ろから駆け上がった遠藤がこれを拾ってエリア内に切れこみシュート。これがファーに決まり東京が立ちあがりに1-0と先制する。
しかしその後は互いにしっかりとブロックを構築し、フィニッシュまでもちこめない固い展開となる。ボールは新潟が保持する時間が長いが、東京はやや低めに構え、決定機はつくらせない。
一方で東京の攻撃も決め手を欠きチャンスは散発。40分、仲川からのスルーパスを左よりで受けたオリヴェイラがエリア内からシュートを放つがDFがブロック。41分には徳元の左CKからのこぼれ球を岡が頭で合わせるが枠をとらえられない。
大きな見せ場はないが気を抜けばヤられるという緊張感のなかで、東京が先制点を大事に守り1点のリードで前半を終えた。互いにバイタルが遠いが、ボールをワンタッチで動かすことでハーフチャンスはつくれている。リスクを取りにくい流れだがやり続けたい。
後半に入ると新潟がギアを上げてきて、東京は自陣で守備に追われる流れとなる。しかしさいわい新潟の攻撃も精度は高くなく、最後のところでゴールを外してくれるのでなんとかしのいでいる。
61分、オリヴェイラに代えてこの日が東京でのラストマッチとなる松木を投入。トップ下に入り仲川が一列上がったと思う。直後の63文、エリア手前でFKを得て松木がけるが枠におさまらない。
その後も新潟がボールを保持して攻撃をしかけてくるのを受ける時間帯が続く。71分、遠藤に代えて野澤零を投入。そのまま左ウィングに。73分、松木からのパスを受けて左サイドを縦に抜けた野澤零が切れこんで松木にパスを送るが、松木のシュートは敵DFにブロックされる。
78分、安斎が右サイドで縦パスを裏へフリックすると、これを受けた小泉が一気にバイタルへ。GKとDFの間に流しこむと形容されるパスのお手本をファーに送ると、猛然と突っこんできた野澤零がダイレクトでニアを抜きゴール。2-0とリードを広げる。
86分、木本、安斎、仲川に代えて森重、長友、原川を投入。長友は右SBに入り白井が一列上がった。原川はトップ下に入ったか。最後には野澤大が縦に付けようとしたパスをカットされあわや失点というシーンもあったが守りきり、2-0で6月26日以来の勝利となった。
立ち上がりに先制したあとは固い試合となり、やりたいことが似ているだけにガチで組み合う展開になった。後半に入っても新潟にボールを動かされ苦しい守備の時間が続いたが、最後に野澤零が決めきって突き放した。
シュート数7-14、CK3-1、ポゼッション37-63と内容的には新潟が上だったが、先制したことで試合全体はコントロールできていた。最後までブロックを維持し、身体を張ってゴールを守ることができていて、結果としてダメ押しのゴールを呼びこんだ。
今日の試合ではワンタッチでボールを動かし、敵のプレスをはがしながら最終的に裏をとる組み立てが何度かできていて、高と小泉が広い範囲をカバーしながらつなぎの中心となった。押しこまれて苦しい時間帯もあったが、けってしまうことなくチャレンジを続けられた。
一方で自陣で新潟の攻撃を受ける時間も長く、敵のシュート精度の低さに助けられたシーンも少なくなかった。相手が相手なら見逃してもらえない絶好機を与えた局面もあり、引き続き課題は残るが、それでもクリーンシートを達成できたのは自信になる。
これまでカップ戦などでチャンスをもらいながらも絶好機に決めることのできなかった野澤零が、貴重な追加点となるゴールを挙げて、同期の松木の壮行試合を勝利に導いたのがひとつのハイライトだった。ポジション争いも激しくなるだろう。使い続けたクラモフスキー監督もエラかった。
リスク管理を優先した結果、見せ場の少ない試合になったが、そのなかで攻撃の形を模索する動きは感じられ、最後まで緊張感のあるナイスゲームだったといっていい。このところ試合をこちらに引きこみきれず勝ち点を手ばなす試合が続いたが、複数得点+クリーンシートで連敗を脱出できた。
23試合を終えて10勝7敗6分となり、勝ち点36(1試合あたり1.57)で暫定6位。なんとか上位の末席に加えてもらっている感じで、他のクラブの試合がほぼ日曜日にあるため結果待ちだが、先に試合を終え、勝って他の試合を眺めるのは気分がいい。
次節アウェイでの鹿島戦でリーグ戦は小休止となる。むずかしい相手との試合になるが、勝ち点を上積みしてブレイクに入りたい。9月以降の詳細日程も来週発表になる。
評点(評点は
ドイツ式
):
野澤大(3.5) 好セーブあり、クリーンシートを達成。
白井(4) 速さと思いきりのよさでチームを助けた。
木本(4) パフォーマンスを上げてきている。
岡(4.5) バタつくこともあったがやり続けたい。
徳元(4) 動きになじんで判断速度上がってきた。
高(3) 常に中心でボールを動かし続けた。
小泉(3.5) 野澤零への愛あるラストパスが完璧。
安斎(4) もはやなくてはならない男になった。
仲川(4) なんかずっと怒ってた。
遠藤(3.5) 大事な試合で仕事のできる男。
オリヴェイラ(4) 質の高いキープでチームを支え続けた。
===
松木(4) この存在は代えがきかない。
野澤零(3.5) 泣けた。
森重(-) 時間短し。
長友(-) 時間短し。
原川(-) 時間短し。
毎回書いてるけど、国立は席の前後が狭くて観戦環境が悪すぎ。だれかが通るたびにその列全員が総立ちにならないといけないのは本当にあり得ない。花火の演出も煙がひどいし、ふつうに味スタ開催でお願いしたい。木村カエラは歌がうまかった。
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FC東京
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J1リーグ戦
2024年07月13日 11:42
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【天皇杯3回戦】FC東京 1-2 千葉
■ 2024年7月10日(水) 19:00キックオフ
■ フクダ電子アリーナ
5日間に2回の千葉県への遠征である。仕事を終えてから総武線と内房線を乗り継ぎ、なんとかキックオフまでにフクアリにたどり着いた。天皇杯3回戦、ACLにもつながる大事な大会だが、下位カテゴリーのクラブとの対戦はいつもむずかしい。
直近のリーグ戦である週末の柏戦から中三日、安斎、高、オリヴェイラがベンチ外、小泉、俵積田がベンチスタートとなる一方で、東慶、遠藤、シルバらが先発、野澤零がベンチ入りするなどターンオーバーを行った。
波多野
中村 森重 岡 長友
東慶 原川
遠藤 松木 シルバ
荒木
試合は出足よく前線からのプレスを敢行する千葉に対し、東京がボールをもてあまして自陣でバタつく展開に。東京はハイラインかつコンパクトに構える千葉に対しボールの出しどころを見つけられず、攻撃は散発。
22分、原川の右CKに森重が頭で合わせるがファーにはずれる。直後、シルバが敵陣でひっかけたボールを松木が右サイドでフリーの遠藤に展開、遠藤がシュートを放ち、ボールは枠に飛んだが敵DFにブロックされる。
38分には中盤でルーズになったボールを遠藤が拾い、松木からのリターンを受けて中央に入りこみシュートしたが大きく上にはずれた。43分、左サイドに開いた遠藤からペナ角でパスを受けた原川が狙ったが枠に飛んだシュートはGKにセーブされる。
主導権は握れなかったが、千葉の攻撃は波多野の好セーブもあってしのぎ、スコアレスで前半を折り返した。前プレを受けてけったボールを回収される繰り返しで苦しい展開だが、後半強度が落ちたところでチャンスはある。やり続けたい。
後半は立ち上がりから東京がギアを上げて攻めこむ展開に。49分、シルバが前線の松木に縦パスを通すと、これを受けた松木が反転から前に持ち出してシュート。これが決まって東京が1-0と先制する。DFにからまれたが強引にシュートまでもちこんだ。
直後の51分には波多野からのフィードを荒木が受けて右サイドの遠藤に展開、遠藤がシュートを放ったが上にはずれた。59分、敵陣でルーズボールに競り勝った松木が右サイドの遠藤にパス、GKとの一対一になったがシュートは枠をとらえられず。
この時間帯は先制の勢いを駆って前がかりにたたみかけ、遠藤がいいポジショニングからシュートまでもちこんだが追加点は奪えなかった。68分、東慶、遠藤、シルバに代えて小泉、野澤零、俵積田を投入、野澤零は右ウィングに入った。
71分、松木が右サイドの裏に出したボールを野澤零が拾い持ちあがってシュート、枠に飛んだが敵GKにセーブされた。73分には左サイドの俵積田がゴール前にクロスを流しこみ、走りこんだ松木がニアで引っかけたがわずかにゴール左にはずれた。
すると79分、中盤でルーズになったボールを縦につながれ、エリア内で反転からのシュートを決められてしまう。DFが対応したがすきまを通され1-1と試合は振り出しに。寄せきれずするするとつながれてしまった。
86分には左サイドからドリブルできれこんだ俵積田がシュートを放ったがDFにブロックされる。その後もボールを握って攻撃をしかけたがFK、CKのチャンスにも決めきれず。主導権を握り先制したが痛恨の失点で追いつかれ1-1のまま試合は延長となった。
ところが延長前半開始早々の91分、右サイドからのシュートを波多野がセーブしたが、ゴール前にこぼれたボールを押しこまれ失点、1-2と逆転を許す。人はそろっていたがゴール前で一歩先に足を出された。
96分、長友と荒木に代えて徳元と仲川を投入、必死の反撃を試みるが焦りも出てフィニッシュまでもちこめない。105分、右のペナ角外でFKを得て原川が直接狙ったがボールは落ちきらずバーの上に。
そのまま延長後半に入り、111分には原川に代えて木本を投入、岡を前線に上げてパワープレーを試みたが奏功せず。逆転されてからは再び千葉のペースになってしまい逃げきられる形で1-2の敗戦、4回戦にコマを進めることはできなかった。
前半は千葉の勢いに押されたがなんとか無失点でしのぎ、後半は修正して立ち上がりに先制、その後も主導権を握って試合を進めた。しかし終盤に追いつかれて延長に入ると、延長開始早々に逆転を許し、そこから挽回することができず、3回戦で天皇杯敗退となった。
シュート数15-16、CK10-8、ポゼッション51-49とトータルでは五分だったが、後半のよかった時間帯に追加点を取れなかったことで終盤にリスクを持ちこす形になってしまった。後半からの修正で内容的に悪くはなかったと思うが、結果がすべてのトーナメントとしては詰めが甘かった。
これで公式戦3連敗となり、結果が出ない苦しさはもちろんあるが、この日も下位カテゴリーの千葉にしてやられたのは、失点を嫌うあまり過度に慎重になっていることが背景にあるのではないかと思った。セーフティ・ファーストの戻しややり直しが多く、リズムを作れなかった。
戻せば安全だが敢えて前に刺せば50%の確率で大きなチャンスになるというとき、勇気を持って前を選べというのが今のスタイルだと思うが、それができていない選手が多いように思う。これは勝てていた時期に失点が多いことが問題になり、それに取り組んだ副作用ではないか。
森重が自陣で敵のプレスを切り返そうとして奪われて失点したシーンや、野澤大が前につけようとして敵にさらわれそのまま失点したシーンなど、今季の失点には勇気をもってチャレンジしたことが裏目に出たものが少なくない。
これを減らそうとして慎重で安全なプレー選択をするようになると、前でのチャンスは必然的に少なくなり、得点力も落ちてしまう結果になっているような気がする。裏目に出たことを結果論で責められるのでは、だれもリスクを取ったチャレンジなどできなくなる。
リスクを取って前にベクトルを向かせるためには、確かな技術と強い精神力、そして仮に裏目に出ても互いにカバーし合えるという選手の間の信頼感、さらには裏目に出たチャレンジを非難するのではなく評価することのできるサポの力などがぜひとも必要である。
松木、荒木、仲川らは、技術に自信をもちしっかり前を向けていると思う。プロなのだから裏目に出たら批判も甘んじて受ける覚悟でリスクを取れというのはそのとおりだが、チームが慎重さに振れていると無難な選択をしてしまうこと自体は理解できる。我々自身が「裏目上等」のサポートをしなければならない。
その上でチャレンジを単なる無謀ではなく、確率的に計算できるところまで技術を高め精度を上げる取組や、選手相互の間での連係の向上などやるべきことはまだまだ多い。そのうえで勇気をもって縦につける、自陣でも落ち着いて切りかえし敵の前プレをいなす、逆に取りきる覚悟で前プレを敢行する、そこにいると信じてフリックするなど、うまく行っているときにはできていることをあらためて確認したい。
リスクを取ってベクトルを前へ。内容的にそこまで悪い試合ではなかったが、勝ちきるという点において下位カテゴリーのクラブにかなわなかったことは言いわけできない。週末のリーグ戦に向けてまたひとつ課題が積みあがった。これで今季はリーグ戦に集中するほかなくなった。
評点(評点は
ドイツ式
):
波多野(4.5) いいセーブもあったが2失点は痛恨。
中村(5) 上がった裏を再三使われた。
森重(5) 強引なプレーが増えてないか。
岡(5.5) ハイプレスを受けてバタついた。
長友(5) 存在感を示せなかった。
東慶(5) 中盤を落ち着かせられなかった。
原口(4.5) 好調を維持、緩急をコントロールした。
遠藤(4.5) どれか一本は決めたかった。
松木(4) チームの矢印を前に向け続けた。
シルバ(5) いいプレーもあるがムラがある。
荒木(5) もともとポストプレーヤーではない。
===
小泉(4.5) 後半の盛り返しを支えた。
俵積田(5) サブで出てくることの価値がある。
野澤零(5) リーグ戦でも選択肢になり得る。
仲川(5) 流れを取り戻せなかった。
徳元(5) 好調を維持、信頼性が高い。
木本(-) 時間短し。
延長になれば6人、脳震盪者が出ればもっと交代の可能性があるのだから、ベンチ9人制を導入してほしい。あと、千葉が黄色なのだから、柏戦と同じように青赤のファーストユニを着用してほしかった。洗濯したのが乾かなかったのか。
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FC東京
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天皇杯
2024年07月07日 17:15
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【Jリーグ第22節】柏 3-2 FC東京
■ 2024年7月6日(土) 19:30キックオフ
■ 三協フロンテア柏スタジアム
関東地方では夕方から激しい雷雨となり、柏でも17時ごろから断続的に強い雨が降った。このためキックオフは当初の19時予定から30分延期され、一時入場を停止して来場者を隣接する体育館に避難させる騒ぎとなった。
僕も駅近くのかつやでヒレカツ丼を食べてから18時ごろ日立台に着いたが入場できず、雨がやみ入場が再開された19時前まで体育館に避難させてもらった。豪雨は一過性のものでキックオフのときには完全にやんでおり、試合そのものには影響なかった。
前節福岡に味スタで苦杯を喫しており連敗は許されない。野澤大と荒木のオリンピック代表選出や松木、原川の移籍報道などわさわさしているが試合に集中したい。上位に食らいついて行くために重要な試合。ファーストユニでのプレーとなった。
前節から大きくターンオーバー、両SBを白井、徳元に任せ、中盤は高と小泉のコンビに。俵積田が先発に復帰し、松木はベンチスタートとなった。
野澤大
白井 木本 岡 徳元
小泉 高
安斎 仲川 俵積田
オリヴェイラ
立ち上がりの2分、白井がタッチライン際からスルーパスを送ると、これを追った安斎が右サイドの深いところから中央に折り返したボールにオリヴェイラが頭で合わせゴール。東京が1-0と先制する。東京が一気に流れをつかんだかに見えた。
しかしその後は柏が徐々に勢いを増し、東京は自陣で守備に追われる時間が増えて行く。14分、右サイドの裏を取られそのままシュートを決められて1-1の同点に。白井と野澤大が対応したがニアをぶち抜かれた。敵が一枚上手だった。
19分、徳元の左CKにオリヴェイラが頭で合わせるがバックヘッド気味になりボールに力を乗せきれず敵GKにセーブされる。23分にはエリア内でオリヴェイラが敵DFと接触しルーズになったボールを小泉がシュートしたがGKがセーブ。
24分、徳元のCKからエリア内でルーズになったボールを小泉がけりこもうとしたが敵GKがセーブ。直後、エリア外にこぼれたボールを高が放りこむと、攻め残った岡が頭で落としオリヴェイラがシュートしたがこれもDFがブロック。決めきれない。ここは決めきりたかった。
29分、自陣でオリヴェイラの落としを拾った俵積田が単騎で左サイドをドリブル突破、そのままカウンターからゴール前に持ちこみシュートを放ったが惜しくもバーに当たって枠外へ。いい形だったがこれも決めきれなかった。
すると32分、野澤大が出しどころを探して中盤に差しこんだボールを敵FWにインターセプトされ、そのままロングシュートを受ける。これが決まってしまい1-2と逆転される。野澤大がというよりはチームとして受けどころをつくれなかった。
その後も攻撃はしかけたものの追いつくことはできず、1-2とビハインドを背負って前半を終了。チャンスはつくったが流れを支配できず逆転を許した。カードは手のうちにあり勝ち筋はある。後半早い時間に追いつきたい。
後半に入り50分、エリア手前、20メートル強の地点でFKを徳元が直接狙ったがバーの上に。58分、徳元のCKからのこぼれ球を拾った白井がエリア外からシュートを放つが大きくバーを越える。
63分にはエリア手前で高からの縦パスを受けたオリヴェイラが反転してシュートを放つが敵DFがブロック。チャンスはつくれているが中央では柏の守備も厚い。
65分、オリヴェイラ、俵積田、仲川に代えて荒木、松木、遠藤を投入。時計が進むが試合は拮抗した展開となりなかなかしかけられない。75分、白井に代えて長友を投入。一進一退の攻防を繰り返す。81分、高に代えて原川を投入。
86分、左サイドで得たFKを徳元がけると、ファーから飛びこんだ岡がヘディングでたたきつけゴール。土壇場で2-2の同点に追いつく。オフサイドの可能性があるということでゴールチェックがあったがゴールは認められた。
8分のアディショナルタイムは互いにこのまま終われない戦いとなりオープンに殴り合う展開に。しかし90+4分、エリア内で細かくつながれ至近距離からけりこまれて失点、2-3と再び勝ち越しを許してしまう。これもオフサイドの可能性ということで長めのゴールチェックがありもしかしてと思ったがゴールとなった。
残り時間、東京も捨て身の攻撃を試み、90+8分には徳元のクロスに安斎が右足ダイレクトで合わせたが敵GKがセーブ。試合はそのまま終了となり結局勝ち点を持ち帰ることはできなかった。
立ち上がり先制し今日は行けるかと思ったが押し返され、前半のうちに逆転を許した。それでもボールは保持してチャンスはつくり、終盤ついに追いついたが、アディショナルタイムにまさかの勝ち越しを決められ今季初の連敗となってしまった。
シュート数19-12、CK8-7、ポゼッション57-43と決して悪くはなかったが、リードされる時間が長く主導権が握れなかった。勝機はあったが決めきれず、最後のゴールで取れるかと思った勝ち点1も手のひらからこぼれてしまった。
2失点めは確かにお粗末ではあったが、簡単にけらずつなぐことを野澤大に要求している以上、一定の確率で事故、ミスは起こりえる。
ミスの発生率を下げるためには、野澤大だけではなく受け手のポジショニングの改善の必要で、取られたことにこだわるよりもそれを上まわる得点を取るべき失点だったが、結果的に重くのしかかってしまった。
19本のシュートを放ち、うち6本が枠内で2ゴールを挙げているのだからなにもかもがダメなわけではないし、最近の試合のなかでもこの試合がとりたてて悪かった印象もない。むしろしっかり前を向いてボールを動かし、チャンスメイクした悪くない試合のように見えたが、似たような密集をきちんと押しこんだチームと、決めきれなかったチームとで最後の最後に差が出た。
2連勝のあと2連敗となったが、内容的にはどの試合も大差なく、勝っても負けてもおかしくない試合のうち半分勝って半分負けたというだけのことだと思うが、勝っても負けてもおかしくない試合の勝率が半分ではとうてい上位は望めない。
内容的に見て勝ちが妥当な試合(要は勝ちゲーム)を増やすことと、勝っても負けてもおかしくない試合に勝ちきるレートを上げることの両方をやらねばならないが、そのためには課題発見とその手当てを高速でやり続けなければならない。
向かう方向性は間違っていないと思うが、内容的に停滞感があるのは否めず、選手層の変動も想定されるなか、今月後半のブレイクに向けて新潟、鹿島との2試合であらためて今できていることとできていないことの整理が必要だと思う。
22試合を終えて9勝7敗6分で勝ち点33(1試合あたり1.50)、順位は8位で変わらないが首位とは13差と上位との差が広がりつつある。これ以上の足踏みは許されない。水曜日には天皇杯もあり、スケジュールがキツいが踏んばりどころだ。
評点(評点は
ドイツ式
):
野澤大(5) 好セーブもあっただけにアレがキツかった。
白井(4.5) 安斎とのコンビも悪くなかった。
木本(4.5) 正確なパス出しで前を向かせた。
岡(4) 自信もってプレーし続けた結果のゴール。
徳元(4.5) アシストを記録、存在感大きかった。
高(4.5) もっと高の活用法がある気がする。
小泉(4.5) 押しこみのチャンスがあったが…。
安斎(4.5) 傷んだように見えても不死身。
仲川(4.5) 特長を生かしきれていない。
俵積田(4.5) 単騎突破していいから決めてくれ。
オリヴェイラ(4) 調子よかったが交代残念。
===
荒木(4.5) 随所にアイデア見せたが不発。
松木(4.5) お疲れなのか精彩を欠いた。
遠藤(5) 見せ場なかった。
長友(5) 投入の意図が不明だった。
原川(-) 時間短し。残留希望。
アウェイ側は避難する場所もなく豪雨のなかでひたすら入場再開を待っていたとも聞いたがどうだったのか。
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FC東京
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J1リーグ戦
2024年07月02日 00:17
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【Jリーグ第21節】FC東京 0-1 福岡
■ 2024年6月30日(日) 18:30キックオフ
■ 味の素スタジアム
雨の日曜日。ヴェスパでかつやにヒレカツ丼を買いに行ってそのまま味スタと思っていたがあきらめ、公共交通機関で味スタに向かった。リーグ戦2連勝中とはいうものの内容的にはギリで勝ちを拾っている状態。上位に食らいついて行くには勝ち点3が必要だ。
水曜日の試合から中三日でターンオーバーを敢行、木本、高、俵積田、徳元、荒木をベンチに置き、白井はメンバー外、最終ラインには森重が入った他、オリヴェイラ、仲川が先発。連戦を考えればやむを得ない対応だろう。
野澤大
中村 森重 岡 長友
小泉 原川
仲川 松木 安斎
オリヴェイラ
序盤は東京がボールを支配し攻撃をしかける。ボールを動かしながら松木が起点になるがフィニッシュまではなかなかもちこめない。福岡も攻撃は散発で、互いに大きなチャンスを作れないなかでにらみ合う固い展開に。
18分、エリア内で安斎からワンツーの戻しを受けた仲川が詰められて打てず、パスしたオリヴェイラもブロックされて、やむなく落としたボールを松木がエリア外からねらうがゴール右にはずれる。
22分、原川の右CKがファーに流れたところを拾った松木のクロスに岡が頭で合わせるが勢いなく敵GKがセーブ。アグレッシブにボールを動かすが組織的に崩せず攻撃のパターンが定まらない。
35分、中央25メートルの位置で得たFKを原川がけるがわずかに壁に当たり枠を超える。36分、これで得たCKのこぼれ球を松木がダイレクトボレーでねらうが敵DFにブロックされる。結局スコアレスで前半を終了、どちらも決定力を欠き、淡々と時間が進んだ。
ボールは支配し、攻撃の意識はあるがこじ開けるには迫力が足りず機も熟さなかった。敵のゲームプランに乗せられているわけではないが、こちらのゲームプランどおりというわけでもなく、どちらに転んでもおかしくない試合。後半の入りは気をつけたい。
51分、長友のクロスをオリヴェイラが落とし、小泉から戻しを受けたオリヴェイラが右寄りからシュートを放ったが強さを欠き敵GKにセーブされる。54分には原川のCKに安斎が頭で合わせるが敵DFがブロック。チャンスはつくるが福岡の守備も固い。
62分、仲川に代えて俵積田を投入、安斎が右ウィングにスライド。66分、左サイドからのクロスにニアで合わされ失点、0-1と先制を許す。厳しい相手に対し大きなビハインドを背負ってしまう。
72分、原川とオリヴェイラに代えて高と荒木を投入。荒木はそのまま前線へ。75分、安斎、長友に代えて遠藤、徳元を投入。85分、エリア手前で得たFKを荒木が直接狙ったが敵GKにセーブされる。枠には飛んでいたが惜しかった。
アディショナルタイムは6分。90+1分、俵積田が左サイドからカットインしてシュートを放ったがGKがキャッチ。90+5分には徳元のクロスに遠藤が合わせるが枠に行かず。結局ゴールが遠いまま0-1で試合終了、3連勝はならなかった。
前半はしっかり前を向いて戦えていたが、敵の固い守備に阻まれスコアレス。後半先制を許しなんとか追いつこうとしたがアイデアが足りず、絶好機は少なかった。ここ2試合同様勝っても負けてもおかしくなかったが、そういう試合で結果をこちらに引っ張りこむだけの迫力を欠いた。
シュート数10-11、CK6-1、ポゼッション54-46と数字を見てもやられてたわけではなかったが、決められずにいる間に結果を持って行かれた。勝てた試合だったし勝たなければならなかった。
内容的にはラッキーパンチで勝った湘南戦、札幌戦と大差なかったが、その一発が出ず、逆にワンチャンを決められての敗戦。こういう戦いをしている以上、うまく行って勝つころもあれば裏目に出て負けることもある。今日は裏目が出たに過ぎない。
この試合で急に何かがうまく行かなかったとか劣化したわけではなく、今日の試合の課題はここ数試合ずっと取り組んでいるもの。我々は発展途上であり、勝ったり負けたりしながらひとつずつ課題をつぶして行く以外に強くなる方法はない。
少ないタッチでボールを動かしながら機を見て一気に前にしかける意図自体は理解でき、それが機能したシーンもあったが、正確性を欠くことも多く、互いに見ていなくても出せば合う的なオートマティズムもまだ構築途中の感があった。
苦しい旅路は覚悟のうえのシーズン。全勝で独走できるとは思っておらず、負けることは当然あり得るが、「ここ勝てば」という試合で詰めの甘さが出た。重要なのは連敗しないことで、次の試合が決定的に重要になる。
21試合を終了、9勝6敗6分で勝ち点33(1試合あたり1.57)で順位は8位に後退。次節、アウェイでの柏戦は是が非でも勝たなければ。
評点(評点は
ドイツ式
):
野澤大(4) 失点はさわれなかったか。
中村(5) 仲川とのコンビは合っているのか。
森重(5) 不安を感じさせるシーンあり。
岡(5) 試合ごとに成長している。
長友(5.5) 厳しい局面を支えきれず。
原川(4.5) 中央で緩急をコントロール。
小泉(4.5) つぶしては持ち出した。
仲川(5) 精彩を欠いた。休ませたい。
松木(4.5) 起点にはなったがややお疲れか。
安斎(4) チームを支えたがケガが心配。
オリヴェイラ(5) 早いつぶしをうけて仕事できず。
===
俵積田(4.5) ジョーカー起用はありだと思う。
荒木(4.5) FKはいいコースに飛んだが…。
高(5) 福岡の守備を崩せず。
遠藤(5) 存在感示せず。
徳元(5) 仕事はしたが結果残せず。
柏ではファーストユニで臨みたい。
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