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2024年11月26日 22:34      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第11節】グラードバッハ 2-0 ザンクト・パウリ

■ 2024年11月24日(日) 17:30キックオフ
■ Borussia-Park

月曜日未明の試合、早起きして出勤前に見る選択肢もあったが根性が出ず、帰ってから見た。結果情報はなんとか遮断できた。インターナショナルマッチデイをはさんで2週間ぶりの試合。

このところリーグ戦4試合負けなし(2勝2分)、ホームでは3連勝中と好調だがこの試合も油断することなく勝ち点3を積み上げたい。布陣は前節と同じ。負傷で戦線を離脱していたオムリン、エルヴェディがベンチ入り。福田はメンバー外に。

布陣

ニコラス
スカリー フリードリヒ 板倉 ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア ハック
クラインディーンスト


前半

立ち上がりはグラードバッハがボールを握り前がかりに攻める時間帯に。11分、オノラがけった左CKにファーの板倉が角度のないところから右足で合わせたがゴールの上にはずれた。

13分、オノラの右CKに中央のフリードリヒが頭で合わせ、ボールがファーにながれたところをプレアが右膝で押しこみゴール、グラードバッハが1-0と先制する。セットプレーからのゴールでリードを奪う。

21分、スカリーが脳震盪のためライナーと交代。2分に敵FWとの競り合いで頭を打っており、プレーを続けていたが万全でなく交代となったもの。

22分、クラインディーンストが裏に送ったボールを拾ったプレアがハーフウェイから敵DFを置き去りにしてカウンターで独走、最後はGKをかわして無人のゴールにボールを転がしたが、帰陣した敵DFにギリでクリアされる。もう少し強くけりこんでおけばよかった。

24分には板倉からパスを受けたウルリヒがそのまま遠めからシュートを放ったが敵GKがセーブ。板倉は預けて裏に抜けておりワンツー戻してほしかった。リードを得たグラードバッハが優位に試合を進めるがその後は大きな見せ場のない拮抗した攻防となる。

44分、左サイドに開いたハックがゴール前にスルーパスを通すと、裏に抜けだしたクラインディーンストがワンタッチで合わせGKの頭を越えるシュートでゴール。副審がフラグアップしたがVARのチェックでゴールと判定され2-0とリードを広げた。

前半はそのまま2-0で終了、早い時間帯の先制点で主導権を握り、終了間際には追加点を決める理想的な展開。余裕をもって試合を展開できている。

後半

開始早々の48分、右サイドのオノラからのクロスを中央のプレアがファーに伸ばすとこれを拾ったウルリヒがフリーでシュートをはなったがバーの上に。絶好機だけに決めたかった。

直後の49分、敵FWがカウンターからドリブルでエリアに入ろうとするところをフリードリヒがタックルでクリアしたように見えたがVARが介入。リプレイでは敵FWがボールを前に出したあとにフリードリヒが足を刈ったようにも見えたがノーファウルの判定に。PKになっていたらどうなったかわからなかった。

その後はパウリがボールを握り攻撃をしかけるが、グラードバッハは自陣で固いブロックを形成、中では自由にさせない。奪ったボールは速い切りかえから前線に運び追加点を窺う。手堅い展開で時計を進める。

66分、ハック、プレア、ウルリヒに代えてシュテーガー、ノイハウス、キアロディアを投入。直後の67分には左サイドのノイハウスから逆サイドのオノラにボールが渡り、オノラがシュートを放ったがボールはファーにはずれる。

71分、今度はオノラからパスを受けたノイハウスがシュートを放つが敵DFがブロック。さらに79分にはライツ、ノイハウスと渡ったボールを最後はオノラが受けてシュートしたがこれもDFにブロックされる。

90+1分、ライツに代えてザンダーを投入。直後にはシュテーガーがオノラとのワンツーでエリア内に進入、シュートしたが敵DFにブロックされた。試合はそのまま2-0で終了、ホーム4連勝となった。

戦評

序盤から攻め、早い時間帯にセットプレーから先制するとその後も優位に試合を進め、前半終了間際には追加点を得て主導権を掌握。後半はポゼッションはパウリに譲ったものの自陣での守備は固く、カウンターからチャンスもつくった。

シュート数15-15、CK5-4、ポゼッション49-51と数字的には互角だが、試合の流れはグラードバッハがコントロールしており、ボールを持たれても怖さはさほどなかった。後半開始早々のプレーがPKにならなかったのも試合の流れをわけた気がする。

チャンスは相応にあったものの決めきれないシーンも多く、前半のリードを守る展開になった後半は特に見せ場も少なかったが、そういう試合をきちんと無失点で勝ちきったことは大きな進歩といっていい。

早い時間に先制できたことが大きかったが、それを生かして試合をマネージしきったことは評価すべきで、いつの間にこんな抑制の効いた試合展開ができるようになったのか。やればできるやないかと思わされた試合だった。

個別に見れば脳震盪で退場したスカリーが心配なのと、ウルリヒは出始めたときの思いきりのよさがやや後退しているように見えるのが残念。ネッツがいないなか、ウルリヒの成長は好材料だが、この試合のパフォーマンスならキアロディアを使ってほしい。

クラインディーンストはこの試合でも1ゴール、代表にも招集されてゴールを決めており、今が旬の選手。今季はクラインディーンストを中心にしたチーム作りである程度の形にはなりそうなので、それをベースに全体の底上げを図りたい。

これでここ5試合負けなし(3勝2分)、ホームでの勝利とアウェイでの引き分けを交互に繰り返す形でこの間に勝ち点11を上乗せした。ホームでは4連勝となり、ここまで11試合で5勝4敗2分とようやく勝ちが先行、勝ち点17(1試合あたり1.55)となった。

順位はいつのまにか6位に浮上、シーズン序盤の出遅れを取り戻したが、6位から12位までの7クラブが勝ち点2のあいだにひしめいており、中位は熾烈な混戦となっている。後れを取るとたちまちボトムハーフに転落であり、いい流れを手ばなしたくない。

次節はアウェイでのフライブルク戦だが、ここで連勝して上位への足がかりをつくりたい。ちょっと調子がいいと欲が出てくるのが怖い。

ゲラルド・セオアネ監督談話

チームがホームでまたいい結果を出すことができてうれしい。試合の流れにとても助けられたと思う。ザンクト・パウリの試合の入りは非常によかったが、我々がセットプレーでリードを奪うことができ、より相手のゴールを脅かすことができるようになった。我々のプランのひとつには、パウリにいくらかボールを持たせ、切りかえからスペースをねらうということがあった。前半の終りの半時間はそれをうまくやれたと思う。しかしボール保持の局面ではミスもあった。後半になると、ボールをもったときに間が空きすぎて試合をコントロールできなくなり、守備に追われることになった。全体として見ればいいところの多くなかった試合で粘り強く、集中して戦いホームに勝利をもたらしたチームを称賛したい」

この試合は子供の人権の日ということで薄緑色のスペシャルユニで戦った。



Comments(0)Borussia M'Gladbach | ブンデスリーガ


2024年11月10日 22:08      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第10節】ライプツィヒ 0-0 グラードバッハ

■ 2024年11月9日(土) 18:30キックオフ
■ Red Bull Arena (Leipzig)

日曜日未明の試合、スカパーを録画して日曜日の午前中に見た。ポカールは2回戦で敗退したものの、リーグ戦はここ3試合負けなし(2勝1分)とやや上向き。この流れを大事にしたい。厳しい相手だがアウェイで勝ち点を持ち帰りたい。

前節ブレーメン戦で4-1と完勝したメンバーをそのまま起用、福田はメンバー外に。

布陣

ニコラス
スカリー フリードリヒ 板倉 ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア ハック
クラインディーンスト


前半

立ち上がりからグラードバッハがボールを保持、少ないタッチでボールを動かしながらアタッキングサードまで素早く入りこむ攻撃で主導権を握る。序盤はグラードバッハが優位に立った。

9分、中盤でボールを持ったハックが、敵GKの位置を見てミドルシュートを放つとボールはきれいな軌道でゴールに向かったが敵GKがギリでセーブ。10分、これで得たCKをオノラがけるとニアのライツが頭で合わせゴールをとらえたがこれも敵GKにセーブされた。

その後もグラードバッハが自陣での固い守備から奪ったボールを素早く展開、流れを手ばなさない。22分、右サイドのオノラからのクロスをクラインディーンストが受け、シュートを放ったが敵GKにセーブされる。

さらに24分にはオノラのCKにフリードリヒが頭で合わせたが敵GKがセーブ、さらにこぼれ球からフリードリヒが再び頭でねらったがゴール右にはずれる。このあたりで一本決めておきたかった。

30分、カウンターからソロで持ちあがったクラインディーンストがエリア手前からシュートを放ったがゴール右にはずれる。34分にはライツからのパスを受けたハックが裏に抜け、クラインディーンストにクロス。しかしシュートは敵DFにブロックされた。

43分、左サイドでボールを持ったクラインディーンストがDFを引きつけて中央にボールを出すと、オノラがこれを受けてシュートをはなったがバーをヒット。再三の好機にもかかわらずゴールを決めきれずスコアレスで前半を折り返した。

後半

後半に入ると様相が変わり、ライプツィヒがボールを持って攻撃をしかける流れに。グラードバッハは前半のように前に出ることができなくなり、自陣で守備に追われる時間が長くなる。

63分、プレアがエリア右よりからシュートを放ったがゴール左にはずれる。チャンスは散発でゴールの気配がしなくなる。一方でライプツィヒの攻撃も精度を欠き最後のところでしのげている。苦しい戦いになる。バランスを崩したくなく交代もむずかしい。

72分、プレアとライツに代えてノイハウスとザンダーを投入。しかしその後も自陣に押しこまれる展開が続く。攻撃のチャンスはほぼなく耐える時間帯。守備は集中しておりニコラスのセーブもあってなんとかゴールを守る。

81分、オノラとハックに代えてチュヴァンチャラとエングムを投入、チュヴァンチャラが右、エングムが左のウィングに入る。勝ちたいのはやまやまだが、ここまで来るとアウェイでの勝ち点1を意識した戦いに。

90分、ウルリヒに代えてキアロディアを投入、守備を固める。結局試合はそのままスコアレスで終了。後半の劣勢をしのぎきりアウェイで最低限の結果を持ち帰る結果となった。

戦評


前半優位に試合を進め、再三ゴールのチャンスがあったが決めきれず、後半は一転して自陣に押しこまれながらもなんとか守りきってのスコアレスドローとなった。

シュート数14-12、CK4-8、ポゼッション38-62とライプツィヒにボールを持たれたかっこうになったが、実際には前後半でまったく内容の異なる試合だった。グラードバッハのシュートの大半は前半に決めたもの。

主導権を握っていた前半に決めきれなかったのが痛かったが、後半押しこまれてもなんとかもちこたえ、勝ち点1を確保できたのは試合運びの進歩だといっていい。ホームでしっかり勝っていたのでアウェイでは最後に割りきる選択ができた。勝ちたかったが負けなくてよかったという試合で引き分けはまあ妥当な結果かもしれない。

この試合ではライツの活躍が光った。中盤でボールを狩りそのまま前に出て行く機動性でゲームをつくった。ザンダーに先発を譲ることもあったが今日のパフォーマンスを見ればライツが第一選択でいいと思わされた。

またクラインディーンストがこの試合でもポスト、カウンター、フィニッシュと中心になって試合を引っ張った。オノラ、プレアとの連係もよく、文字どおり攻撃の要になっている。ハックも徐々に調子を取り戻しつつあり、前線の流動性が出てきた。この試合ではシュテーガーをベンチに置いたままだった。

これで10試合を終えて4勝4敗2分で勝ち点14(1試合あたり1.40)で暫定9位。ここ4試合2勝2分と悪くないペースで勝ち点を積み上げているが、まだまだシーズン序盤の不調を埋め合わせただけの状態。

勝ち星を先行させて上位に食いこみたいが、そのためにもこの引き分けの価値は次節ホームでのザンクトパウリ戦の結果次第。インターナショナルマッチウィークのため2週間のブレイクがあり、この流れをしっかり落としこんで貯金しなければ。

ゲラルド・セオアネ監督談話

前後半で様子の異なった試合であり引き分けは問題のない結果だ。前半はリードを奪うための状況をいくつもつくりだした。ボール保持、切りかえ、セットプレーをうまくとりまぜ、何度も危険なかたちをつくった。後半は深く引いて守備から勝ち点を守る戦いになった。全員がコレクティブで非常にしっかり守れた。我々は攻撃ではいくつか切りかえからの局面があったが最後までやりきることができなかった」

ライプツィヒが白ユニだったのでまたしてもサードの黒ユニ。緑も見てみたい。




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2024年11月10日 00:59      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第36節】町田 3-0 FC東京

■ 2024年11月9日(土) 14:00キックオフ
■ 国立競技場

秋晴れの土曜日だが気温は低い。ヒートテックなどを重ね着して国立に出かけた。前節湘南に苦杯を喫して5戦無敗のシリーズが途絶え、ここで踏ん張れるかズルズル行くかが試される大事な試合になる。むずかしい相手だが実質ホームである国立で勝ち点を持ち帰りたい。

長友が出場停止で左SBには岡がスライド、CBには木本と土肥が入った。森重はメンバー外に。また高をベンチに置いて東慶と小泉がダブルボランチに。さらには前節出場停止だった安斎が右ウィングで先発復帰。ガウディーノはベンチスタートに。

布陣

野澤大
中村 木本 土肥 岡
東慶 小泉
安斎 荒木 遠藤
オリヴェイラ


前半

立ち上がりこそ敵陣に攻めこんでCKのチャンスを得たがその後は町田にボールを持たれ自陣に押しこまれる苦しい展開に。どんどん前に出てくる町田の攻撃に対して受けにまわってしまうがなんとかゴールを守る。

15分、自陣エリアにボールを持ちこまれタイミングを計って中央に通された短いクロスを走りこんだ敵FWに流しこまれて失点、0-1とビハインドを背負う。エリア内ということもあったがボールホルダーにアプローチできなかった。

リードした町田が守備の比重を高め、東京がボールを持てるようになる。21分、オリヴェイラがエリアに入れたパスが敵DFにブロックされたこぼれ球に荒木が詰めるが枠に飛んだシュートは敵GKがセーブ。これが東京のファーストシュートに。シュートは悪くなかった。

その後も攻撃は単発にとどまり組織的に崩せない。27分には遠藤がオリヴェイラの落としを受けて中央からミドルでねらうがわずかに敵GKが触れたボールはバーに嫌われる。可能性を感じさせたが決められなかった。町田は奪ったあとのプレーがスムーズで何度かチャンスをつくられる。

結局前半は0-1で終了。もっと取られていてもおかしくなかったが野澤大のセーブもあり、また身体を張ってゴールを守ったことで最小失点で折り返した。なんどか形はつくれており、ビハインドはいったん忘れて続けて行くしかない。

後半

しかし後半立ち上がりの49分、右サイドからファーに放りこまれたボールをポストぎわで折り返され難なく押しこまれて失点、0-2とリードを広げられる。クロスの対応に出たが確保できずギリで折り返された。後半の出鼻をくじかれ流れは町田に大きく傾く。

東京はボールを持って敵陣中心に試合を進めるがゴール前では町田の守備も厚く決定的な形をつくることができない。56分、荒木のFKを敵DFがブロック、こぼれ球を拾った遠藤がエリア手前から狙ったボールは敵GKがセーブ。これもいいシュートだったが。63分、土肥に代えて白井を投入、白井は左SBに入り岡がCBに。もっと早くてもよかった。

その後も東京はオリヴェイラ、荒木の連係を中心に町田のゴールをこじ開けようとするがかみ合わず、フィニッシュまで持ちこめない時間が続く。74分、遠藤が左サイドから入れたクロスに中央で安斎が合わせたが敵DFにブロックされる。

77分、荒木、中村に代えてガウディーノ、高を投入。高がボランチに入り、小泉が右SBに。前線はオリヴェイラとガウディーノの2トップになる。しかし直後の79分、敵のCKがニアポストに飛び、クリアしようとした野澤大がボールを巻きこんでしまいゴールに。0-3と痛い追加点を許しこの時点でほぼ終戦。

85分、左サイドの白井からのクロスにガウディーノが頭で合わせたがジャストミートせず敵GKがセーブ。87分、東慶、オリヴェイラに代えて野澤零、山下を投入。野澤零が右ウィングに入り、安斎が右SBに落ちて小泉が再びボランチに。山下はそのままトップに入った。

残り時間も必死の戦いを続けたがいかんせん3点差は大きく、結局そのまま0-3で試合終了、2試合続けての完封負けとなった。

戦評

序盤から押しこまれ早い時間帯に失点、後半開始早々に追加点、終盤にダメ押しと町田のペースで試合をつくられ、追い続けたものの背中が遠かった。チャンスもなくはなかったが決めきるには数が少なかった。

シュート数7-21、CK4-2、ポゼッション56-44と町田に圧倒された。リードを許したあとは町田がリスク管理を優先したためボールは持てたものの有効な攻め手がなかなか見いだせなかった。

やろうとしていることはわかるが、どんな相手に対しても平板な攻撃で、ハマればいいがきちんと対策してくるクラブには通用しなかった。シーズン二度目の対戦で修正してくるクラブもあるなかで、ホームゲームと同じように「自然体」で挑んで再びヤられた。

時間帯、点差など局面ごとになにをやるか、なにを優先するか、町田はその決めがシンプルで落としこみが徹底していた。そういうチームだということはわかっていたはずなのにしっかり手を打って臨むことができなかったのが敗因。町田はこちらに合わせてきちんと布陣を変えてきていた。

その結果、試合の勘どころを押さえられ、ここで取れればというタイミングでことごとく先手を取られた。キックオフからのラッシュで先制点を取られると、あとは引き気味にカウンターをねらわれ、厳しいタイミングで加点された。

戦力や戦略以前に、ゲームマネジメントが甘く、細部に対する取り組みの厳しさで明らかに後れを取った。いつものやり方で通用する相手ではなかった。シンプルな音楽を手堅く演奏され、むずかしい曲を苦労して奏でようとしてアラが出た。

両SBのところで簡単に裏をとられ、なんどもゴールに迫られたのが厳しかった。後半ようやく岡、中村をあきらめて白井、小泉を投入したが遅かった。せめて後半頭から対策できていれば違っていたかもしれない。

勝ちパターンに再現性が低く、この日も早い時間帯にラッキーパンチが当たれば流れは変わっていたかもしれないが、対策されてやりたいことが通らないととたんに手づまりになるのが現在の限界。シーズンのこの時期にこの状態はキツい。

36試合を終えて14勝13敗9分となり、勝ち点51(1試合あたり1.42)で8位に順位を下げた。最低限の目標である1試合あたり勝ち点1.50のためには残り2試合を連勝するほかなく、次節アウェイ磐田戦、最終節味スタでのC大阪戦でどこまで迫れるかが勝負。

2週間のインターバルになるが、勝敗よりは今季はこれがやりたかったということがはっきりわかる試合を見せてほしい。落胆の大きな試合だった。

評点(評点はドイツ式

野澤大(4) 3失点はいただけないがセーブはよかった。
中村(5.5) 今日のパフォーマンスでは苦しい。
木本(5) 縦ズバが見られなかったのは残念。
土肥(5) 厳しい相手に授業料を払った。
岡(5.5) 厳しい相手に高い授業料を払った。
東慶(5) 中盤を飛ばされて後手の対応に。
小泉(5) 初めから小泉SBで行くべきだった。
安斎(5) 身体を張ったがチャンスにからめず。
荒木(4.5) なんとか見せ場をつくろうとしたが…。
遠藤(5) 可能性は感じさせたが孤立が多かった。
オリヴェイラ(4.5) 今日はボールが収まっていた。
===
白井(5) 空いたサイドをつかったが不発。
ガウディーノ(-) 時間短し。
高(-) 時間短し。
野澤零(-) 時間短し。
山下(-) 時間短し。

二層、三層は結構隙間も多かったがそれでも4万5千人入っててビビった。この試合なら野津田でよかった。



Comments(0)FC東京 | J1リーグ戦


2024年11月05日 00:58      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第9節】グラードバッハ 4-1 ブレーメン

■ 2024年11月3日(日) 17:30キックオフ
■ Borussia-Park

日本時間月曜日未明の試合でいつもなら日程を呪うところだが、今週は月曜日が文化の日の振替休日となっており、午前中にスカパーの録画を見た。ポカールではフランクフルトに完敗したが、リーグ戦はここ2戦負けておらず、ホームでしっかり勝って流れを取り戻せるか大事な試合になる。

ポカールではベンチスタートだったプレアとハック、出番のなかったライツが先発、シュテーガーとノイハウス、ザンダーがベンチに。ポカールでいい動きを見せたウルリヒはそのまま左SBで先発となった。福田はベンチ入りせず。

布陣

ニコラス
スカリー フリードリヒ 板倉 ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア ハック
クラインディーンスト


前半

試合は早い時間帯に動いた。11分、右寄りで敵から奪ったボールをもったクラインディーンストが深いところから戻しのクロスを入れると、プレアがこれをダイレクトでシュート。これが敵DFに当たってGKの逆を突きゴールへ。グラードバッハが1-0と先制する。

さらに直後の12分、敵GKのパスミスを拾ったハックが右サイドに展開、これを受けたオノラが中央にクロスを送ると、走りこんだクラインディーンストに並走した敵DFが引っかけてボールはゴールに。オウンゴールで2-0とリードを広げる。当初はクラインディーンストのゴールだと思ったがあとで修正されたようだ。

序盤で主導権を握ったグラードバッハはやや抑え気味にチャンスをうかがう展開に。それでも20分、スルーパスを追って裏に抜けたクラインディーンストがはなったシュートはGKがセーブ。直後のCKではライツが頭で合わせたがゴール左に。

24分にはオノラのクロスを中央でヴァイグルが落とし、これをハックがシュートしたが敵GKがセーブ。29分にはオノラのCKにクラインディーンストが頭で合わせたが枠に飛んだボールは敵DFが線上でクリア。

その後はやや拮抗した展開になったが、45分、クラインディーンストからパスを受けたオノラがカウンターで持ちあがり、そのまま敵GKをかわしてゴールに流しこみ3-0に。大きくリードして前半を終えた。後半は入りに注意したい。

後半

ブレーメンは後半から3人を入れかえ攻勢に。ボールを持たれ自陣に押しこまれる時間が続くが身体を張ってしのぎゴールを許さない。シュートも打たれたがニコラスの好セーブもありこの時間帯をなんとか乗りきった。

63分、プレアに代えてシュテーガーを投入。すると67分、スルーパスを追って右サイドを縦に抜けたクラインディーンストが入れたクロスに、ニアに飛びこんだシュテーガーが合わせてゴール、4-0に。ブレーメンに押しこまれていた流れを呼び戻し、試合を決定づけるゴールとなった。

71分、ハックとクラインディーンストに代えてノイハウスとチュヴァンチャラを投入。ノイハウスが中央に入りシュテーガーが左サイドにスライドしたか。75分、左サイドから入れられたクロスに中央で合わされ失点、4-1と1点を返される。

77分、オノラとウルリヒに代えてエングムとキアロディアを投入。試合をクローズにしに行く。82分には敵陣深くでライツが敵DFと交錯、敵DFが警告を受け、この試合二度めとなって退場に。グラードバッハが一人多い状況となる。

その後はリスクを取って前に出るブレーメンに対して、グラードバッハが奪ったボールを背後に放りこむ応酬となり、90+4分にはヴァイグルが正面から強烈なシュートをはなったが敵GKが指先でバーに逃がれる。これで得たCKにはチュヴァンチャラが頭で合わせたがバーを越え、結局4-1で試合は終了、グラードバッハの完勝となった。

戦評

早い時間帯にたて続けにゴールを決めてリードを奪い、前半終了間際にも加点、余裕をもって前半を折り返した。後半は立ち上がりから反撃を受けたが無失点で切りぬけ、逆に追加点を奪ってダメ押し、1点は返されたが敵に退場者も出て危なげなく試合をクローズ、リーグ戦3試合負けなし(2勝1分)となった。

シュート数16-15、CK7-7、ポゼッション47-53と数字だけ見れば五分のゲームだが、ブレーメンが優勢だった後半立ち上がり15分ほどを除けばグラードバッハが早い時間の先制を生かして終始優位に試合を進めた。

クラインディーンストが3アシスト、敵のオウンゴールになった2点めは実質彼のゴールだったことを考えると1G3Aの活躍で試合をつくり、プレア、オノラ、シュテーガーらも仕事をした。ハックに昨季ほどの勢いがないのは気になるがプレーは悪くなかった。

板倉、ヴァイグル、プレア、クラインディーンストというセンターラインが機能し、ゴール以外にもいい形を再三つくり、いい時間帯に先制、加点できたことでラクに試合を進めることができた。

結果が出た試合でしっかり形をつくり、思いどおりに行かないときのオプションを増やしておきたいが、そういう意味ではクラインディーンストがよすぎて他がよくわからなかった。ウルリヒはポカールに続き十分先発起用に耐えるパフォーマンスだったと思う。

これで9試合を終え、4勝4敗1分とようやく星を五分に戻した。勝ち点13(1試合あたり1.44)で順位は9位に浮上、なんとか順位表の上半分に顔を出した状態。ここが振り出しで、ここから上をねらわなければならない。

次節、アウェイでの上位(2位)ライプツィヒ戦は厳しい内容が予想されるが、なんとか勝ち点を持ち帰って上位にしっかり食らいつきたい。ポカールでの完敗を払拭したいい流れを切らないためにも次が大事になる。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「チームがこんなにいい試合を見せることができてとてもハッピーだ。なによりもまずチームのポジショニング、規律、取り組みにたいへん満足している。まず前半に自信をもったパフォーマンスを出すことができた。守備では連係してコンパクトに守ることができ、切りかえの局面も多くつくることができた。後半はあまりに受けにまわりすぎたが、この局面ではニコラスが長い時間失点をゼロに抑えてくれた。改善点があるとすれば後半の切りかえのやり方で、もっと早く試合を終わらせなければならなかった」

勝つと口数が多い。



Comments(0)Borussia M'Gladbach | ブンデスリーガ


2024年11月03日 21:58      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第35節】FC東京 0-2 湘南

■ 2024年11月3日(日) 14:00キックオフ
■ 味の素スタジアム

秋晴れになった日曜日、気持のいい午後の試合。ヴェスパで味スタに乗りつけた。今季も残り4試合、味スタでは2試合となる。このところ5試合負けなし(4勝1分)、前節アウェイで神戸に辛勝して迎えるホームゲーム。現実的にはACLもむずかしく、なにを旗印にして戦うか意思統一が問われる試合になる。

安斎が警告累積で出場停止、前節試合前のアップで負傷し急遽欠場となった俵積田もメンバー外に。一方で離脱していた白井、小泉がベンチ入り。ガウディーノはホームではデビュー戦となる。前節途中交代となった野澤大は問題なく先発。

布陣

野澤大
中村 森重 岡 長友
東慶 高
ガウディーノ 荒木 遠藤
オリヴェイラ


前半

互いに積極的にボールにアプローチ、縦に速く運ぼうとするぶつかり合いに。6分、敵陣左サイドからのスローインを荒木がロングスローしてどよめく。ここからのこぼれ球を拾ったガウディーノがエリア手前からシュートを放ったがゴール右にはずれる。荒木のロングスローはこれ一本だったが右サイドでは中村も投げており新戦術か。

東京はボールを握って攻めあがりたいが湘南のプレスがしつこく時間をつくれない。ビルドアップの出口が見つけられず中盤でのボールロストが多い。

ゴール前のシーンは湘南が多い印象だがフィニッシュまではもちこめず、にらみ合う展開となる。36分、ガウディーノのFKに森重が合わせるがバーの上に。39分には荒木のCKを遠藤が頭で伸ばし、ファーの東慶がヘディングシュートを放ったがこれも枠をはずれる。

すると43分、湘南の押し上げに遭い、ラインが下がるなかでエリア手前からのミドルシュートを決められ失点、前半終了間際に0-1と先制を許す。簡単に打たせてしまった。そのままビハインドを背負って前半を終了。

湘南の出足に押され球際で後れを取り、主導権を握れていない。自分たちの間合いで勝負できないため連係が悪くボールを失い流れが詰まりがち。どこで時間をつくるのか、どこに勝ち筋があるのかしっかり目をこらしたい。早い時間に追いつきたい。

後半

しかし後半立ち上がりの49分、エリアに押しこまれ、右サイドから切れこまれてシュートを許す。これがファーに決まり0-2とリードを広げられる。時間帯、取られ方ともに最悪の追加点を許し、試合の流れを大きく持って行かれる。

東京は積極的に前に出るが湘南は前プレとブロック構築を使いわけ、自陣では5枚で守ってゴール前を固める。51分、東慶のスルーパスを追って裏に抜けたガウディーノがドリブルで持ちあがったがシュートはミートしきれず敵DFがブロック、こぼれ球にオリヴェイラが詰めるが枠におさまらない。

53分には左よりからのFKをガウディーノが直接ねらったがサイドネットに。強烈なキックで可能性を感じた。

56分、こぼれ球を拾ったガウディーノがエリア手前からシュートを放ったが右にはずれる。65分、ガウディーノ、長友、東慶に代えて野澤零、白井、小泉を投入、白井はそのまま左SBに入った。野澤零は右ウィングに。

68分、森重のパスを受けた荒木がシュートを放ったがバーの上に。74分にも森重がミドルをねらうが枠をとらえられない。リスクを取って前がかりにしかけ、フィニッシュまで持ちこんではいるが大きなチャンスにはなっていない。

82分、中村、オリヴェイラに代えて佐藤、山下を投入、小泉が右SBに落ち、佐藤はボランチに入った。また遠藤と野澤零が左右を入れかえている。

終盤は捨て身の攻撃でなんとかゴールをねらうが、湘南の割りきった守備が分厚く、いい形でシュートを打てていない。フィニッシュのひとつかふたつ手前で止められ打開できないシーンが続く。

90+4分、左に開いた遠藤がクロスを入れると荒木が中央でこれに合わせるがボールはファーポストをヒット、このこぼれ球に高が詰めるが押さえられずにバーを越えてしまう。これが最後の得点機となり試合はそのまま0-2で終了、8月以来の敗戦となった。

戦評

全体としては伯仲した中盤での殴り合いだったが、球際など細部の稠密さで湘南に分があり、前半終了間際と後半の立ちあがりといういちばんあかん時間帯にそれぞれ失点、流れを持って行かれたまま返してもらえなかった。

シュート数12-9、CK4-4、ポゼッション54-46と数字からは悪くないゲームにも見えるが、実際には、思いどおりに行かず次第に遠のく勝利の背中を追い続けたような印象だけが残った。無得点に終わりフラストレーションのたまる試合だった。

やっていること自体は9月、10月の好調の時期とそれほど変わったわけではなく、うまく行く試合もあればそうでないときもあるというだけのことなのだが、いくつかの重要なリンクが欠けている感は否めなかった。

いない人を数えてもしかたないが、仲川、安斎、俵積田らを欠いてオプションが少なかった。また中村、長友の両SBのところで時間がつくれず、ビルドアップが行き詰まって展開できなかった。湘南のプレスをはがせなかった。

東慶がボランチで計算できるし、木本の縦ズバやフィードを生かすためにも、右に小泉、左に岡を置き、木本と森重のコンビで中央を守るのが今の選択肢としてはベストだと思うが今日の布陣ではバタバタ感が強かった。用兵にミスがあるように思った。

シュートは12本あったものの枠内はゼロ。湘南にゴール前を固められ、十分なコースがないなかでのシュートが多く、枠におさまらないもの、手前でブロックされるものばかりで、得点の気配があったのは最後の最後に荒木がはなったポスト直撃と、高がそれを詰めたヤツだけだったような気がする。

これで35試合を終了、14勝12敗9分で勝ち点51(1試合あたり1.46)で7位に後退、上位への望みは薄くなってしまった。残り3試合、町田(A)、磐田(A)、C大阪(H)に三連勝し勝ち点を60に乗せてシーズンを終えたい。

このままズルズルと足場を切り下げるか、連敗を回避していい形でシーズンが終えられるか、次節国立での町田戦がポイントになる。失うものはなにもなく、ここからが最後の勝負だ。

評点(評点はドイツ式

野澤大(4) 好セーブもあったが2失点は残念。
中村(5) ガウディーノと合わず中途半端に。
森重(4.5) 湘南の圧力に手を焼いた。
岡(5) 敵の間合いに引きこまれた。
長友(5) 攻撃の起点になれず遠藤とも遠かった。
東慶(5) いい形でボールを預かれなかった。
高(5) 彼のところをボールが経由しなかった。
ガウディーノ(4.5) 可能性は感じたがまだまだ。
荒木(4) ロングスローまで持っているとは。
遠藤(4.5) 孤立するシーン多く流れに乗れず。
オリヴェイラ(5) 収められずボールロスト多かった。
===
白井(5) 無難な復帰戦。特徴は見せた。
小泉(4.5) 彼が入ると落ちつきが出る。
野澤零(4.5) 一度先発させてもいいのでは。
山下(-) 時間短し。
佐藤(-) 時間短し。もっと見たい。

西日がまぶしかった。



Comments(0)FC東京 | J1リーグ戦


2024年11月03日 00:29      [posted by der_ball_ist_rund]

【DFBポカール】フランクフルト 2-1 グラードバッハ

■ 2024年10月30日(水) 18:00キックオフ
■ Deutsche-Bank-Park (Frankfurt)

日本時間なら木曜日未明の試合。早く起きて出勤前に見ようかとも思ったがそこまでの気力も出てこず結局金曜日の夜にDAZNで見た。まあポカールの2回戦をDAZNで中継してくれるだけでもありがたい。

リーグ戦ではホームでハイデンハイムに勝ち、アウェイでもマインツから勝ち点1を奪った流れからのポカール。相手は今季すでにリーグ戦で1敗を喫しているフランクフルト。なんとか次のラウンドにコマを進めたいが厳しい戦いが予想される。

週央のカップ戦とあってマインツ戦から一部をターンオーバー。ウルリヒを左ウィングバックで先発起用したほか、ノイハウスがインサイドハーフで先発、ライナー、プレア、ハックがベンチスタートとなった。ヴァイグルをアンカーに置いた3バックの布陣に。

布陣

ニコラス
スカリー 板倉 フリードリヒ
ヴァイグル
オノラ ノイハウス シュテーガー ザンダー ウルリヒ
クラインディーンスト


前半

序盤はともに積極的にボールにアプローチし先制点をねらいに行くテンションの高い入りになる。1分、クラインディーンストからのクロスに中央でシュテーガーが頭で合わせたがクラインディーンストのファウルがあったとの判定。ボールはバーの上に。

15分、ウルリヒがボールを追って裏に抜け、切りかえしたところで倒れた敵DFが手でボールを扱い、ハンドの判定に。決定的な得点機の阻止として退場となる。早い時間帯にグラードバッハが一人多い状況となる。

17分、これで得たFKをヴァイグルがけるが壁に当たり、こぼれ球に詰めたがヒットせずGKにセーブされた。

その後は自陣でブロックを形成し守りを固めるフランクフルトに対してグラードバッハがボールを保持して攻撃をしかける展開になるが、フランクフルトの固い守備に対してこれをこじ開けるアイデアがなく時間が過ぎて行く。

31分、オノラが右サイドから上げたクロスにファーのクラインディーンストがフリーでヘディングするが枠をとらえきれず。枠に飛んでいれば1点モノだったが絶好機を逃す。35分にはウルリヒがエリア内からねらったがDFがブロック。43分にはCKからザンダー、ノイハウスがシュートを放ったがいずれもDFにブロックされた。

スコアレスで前半終了かと思われた45+2分、敵陣ペナルティエリアで失ったボールを素早く前線に展開されカウンターを食らう。敵FWにソロで持ちあがられ、フリードリヒが対応したが入れかわられてそのまま流しこまれ失点、0-1と先制を許してハーフタイムとなった。数的優位を生かせず逆にカウンターから失点しての折り返しに。

後半

立ち上がりの46分、オノラからのクロスを受けたウルリヒがダイレクトでねらったが敵DFがブロック。47分、これで得たCKをシュテーガーがけると、ゴール前で混戦となり、クラインディーンストが頭で落としたボールを板倉がダイレクトボレーでけりこんでゴール。週末のリーグ戦に続く板倉のゴールで1-1と同点に追いつく。

さらに49分にはオノラのカウンターはやりきれなかったが、ここからのボールを受けたノイハウスが放ったシュートはわずかにゴール右にはずれた。53分にはザンダーのミドルがGKにセーブされ、こぼれ球からウルリヒがループでゴールをねらったがこれもGKが指先でバーに逃れる。この局面で決めておきたかった。

その後も62分にはゴール前での混戦からオノラが角度のないところから狙ったが枠におさまらず。69分、ノイハウスとウルリヒに代えてハックとライナーを投入、スカリーを左SBにスライドしての4-2-3-1に変更したか。

しかし直後の70分、ゴール前に持ちこまれシュートを打たれる。一度はヴァイグルがブロックしたが、こぼれ球を拾った敵FWにゴール至近からけりこまれ失点、1-2と勝ち越しを許してしまった。狭い場所だったがキックフェイントでコースをつくられた。

数的優位を得ながら再び追う立場になったグラードバッハは引き続き前に出る。78分、ザンダーとオノラに代えてプレアとチュヴァンチャラを投入。80分にはプレアがミドルをねらったがGKにセーブされる。

86分、スカリーに代えてエングムを投入、ハックがウィングバックに下がったか。89分、エングムがミドルをねらうがわずかにバーの上。その後も最後までゴールをねらいに行ったが決めきれず、1-2で試合終了。2回戦敗退となった。

戦評

早い時間帯に数的優位を得てボールを持ち押しこんだが守りを固めるフランクフルトのゴールを攻略できず、前半にカウンターから先制を許す。後半開始早々にいったん追いついたが、終盤に突きはなされそのまま追いつけず、数的優位を生かせなかった。

シュート数19-14、CK6-2、ポゼッション60-40と数を恃んで押しこんだが、退場で数が少なくなったらこう戦うという教科書どおりにブロックを固めカウンターの機会をうかがったフランクフルトに戦略負けしたというべき。

マインツ戦、この試合と板倉の2ゴールしか得点がないのも情けないが、いずれにしても戦い方に工夫がなく、チャレンジは続けたがセットプレー崩れでしかゴールできないのでは勝機は薄い。この試合も結局一度もリードできなかったわけで、それではどうやっても勝ち抜けはできない。

ウルリヒやノイハウスなど起用された選手は期待に応える働きをしたと思うし、個々の選手は愚直にプレーしていると思うが、それを結果に向けてマネージして行く力の不足をあいかわらず感じずにはいられない試合だった。ウルリヒはネッツよりいいかもと思った。

早くもポカールが終戦となり、リーグ戦もまだ負けが先行している状態。週末のブレーメン戦でしっかり勝ち点3を積み上げ、星を五分に戻したうえで今後のことを考えたいが、率直にいえば監督替えてほしい。ていうかそもそもなんで今季セオアネ監督留任させたのかまだわかってない。

やりたいことはわからなくもないが、現実に試合に勝って勝ち点を積み上げて行くという仕事ができてない。ここから持ち直せばいいが、ポカールも敗退し、リーグ戦でもいつまでも借金街道を行くようなら早々に思いきりたい。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「敗退はとても腹立たしい。我々自身たいへんがっかりしているし、現地まで来てくれたファン、家で見守ってくれたファンに申しわけない。2年続けて有利な状況を生かせなかったと考えている。レッドカードまではとてもうまく戦っていたし、試合をきちんとコントロールできていたと思う。相手を退場に追いこんだプレーも、プレスからの逃れ方として象徴的だった。レッドカードが出てからはゲームプランと方向づけが変わってしまった。我々が数的優位だった75分間、攻撃でも守備でもミスがあり、フランクフルトにそこをねらわれた。ボール保持のときにしっかり我慢できなかったことが悔やまれる。1-1になったあと、あまりに急いでリスクを取りに行ってしまい、幅をうまく使えなくなって決定機を見つけることができなかった」

この日も3rdの黒ユニ。ホームのフランクフルトがなんか白を着てたので、普通に2ndの緑でいいんじゃないかと思ったが今季は黒優先なのか。昨季はほとんど黒着てくれなかったのに。



Comments(0)Borussia M'Gladbach | DFBポカール


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