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2024年11月03日 21:58
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■
【Jリーグ第35節】FC東京 0-2 湘南
■ 2024年11月3日(日) 14:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
秋晴れになった日曜日、気持のいい午後の試合。ヴェスパで味スタに乗りつけた。今季も残り4試合、味スタでは2試合となる。このところ5試合負けなし(4勝1分)、前節アウェイで神戸に辛勝して迎えるホームゲーム。現実的にはACLもむずかしく、なにを旗印にして戦うか意思統一が問われる試合になる。
安斎が警告累積で出場停止、前節試合前のアップで負傷し急遽欠場となった俵積田もメンバー外に。一方で離脱していた白井、小泉がベンチ入り。ガウディーノはホームではデビュー戦となる。前節途中交代となった野澤大は問題なく先発。
布陣
野澤大
中村 森重 岡 長友
東慶 高
ガウディーノ 荒木 遠藤
オリヴェイラ
前半
互いに積極的にボールにアプローチ、縦に速く運ぼうとするぶつかり合いに。6分、敵陣左サイドからのスローインを荒木がロングスローしてどよめく。ここからのこぼれ球を拾ったガウディーノがエリア手前からシュートを放ったがゴール右にはずれる。荒木のロングスローはこれ一本だったが右サイドでは中村も投げており新戦術か。
東京はボールを握って攻めあがりたいが湘南のプレスがしつこく時間をつくれない。ビルドアップの出口が見つけられず中盤でのボールロストが多い。
ゴール前のシーンは湘南が多い印象だがフィニッシュまではもちこめず、にらみ合う展開となる。36分、ガウディーノのFKに森重が合わせるがバーの上に。39分には荒木のCKを遠藤が頭で伸ばし、ファーの東慶がヘディングシュートを放ったがこれも枠をはずれる。
すると43分、湘南の押し上げに遭い、ラインが下がるなかでエリア手前からのミドルシュートを決められ失点、前半終了間際に0-1と先制を許す。簡単に打たせてしまった。そのままビハインドを背負って前半を終了。
湘南の出足に押され球際で後れを取り、主導権を握れていない。自分たちの間合いで勝負できないため連係が悪くボールを失い流れが詰まりがち。どこで時間をつくるのか、どこに勝ち筋があるのかしっかり目をこらしたい。早い時間に追いつきたい。
後半
しかし後半立ち上がりの49分、エリアに押しこまれ、右サイドから切れこまれてシュートを許す。これがファーに決まり0-2とリードを広げられる。時間帯、取られ方ともに最悪の追加点を許し、試合の流れを大きく持って行かれる。
東京は積極的に前に出るが湘南は前プレとブロック構築を使いわけ、自陣では5枚で守ってゴール前を固める。51分、東慶のスルーパスを追って裏に抜けたガウディーノがドリブルで持ちあがったがシュートはミートしきれず敵DFがブロック、こぼれ球にオリヴェイラが詰めるが枠におさまらない。
53分には左よりからのFKをガウディーノが直接ねらったがサイドネットに。強烈なキックで可能性を感じた。
56分、こぼれ球を拾ったガウディーノがエリア手前からシュートを放ったが右にはずれる。65分、ガウディーノ、長友、東慶に代えて野澤零、白井、小泉を投入、白井はそのまま左SBに入った。野澤零は右ウィングに。
68分、森重のパスを受けた荒木がシュートを放ったがバーの上に。74分にも森重がミドルをねらうが枠をとらえられない。リスクを取って前がかりにしかけ、フィニッシュまで持ちこんではいるが大きなチャンスにはなっていない。
82分、中村、オリヴェイラに代えて佐藤、山下を投入、小泉が右SBに落ち、佐藤はボランチに入った。また遠藤と野澤零が左右を入れかえている。
終盤は捨て身の攻撃でなんとかゴールをねらうが、湘南の割りきった守備が分厚く、いい形でシュートを打てていない。フィニッシュのひとつかふたつ手前で止められ打開できないシーンが続く。
90+4分、左に開いた遠藤がクロスを入れると荒木が中央でこれに合わせるがボールはファーポストをヒット、このこぼれ球に高が詰めるが押さえられずにバーを越えてしまう。これが最後の得点機となり試合はそのまま0-2で終了、8月以来の敗戦となった。
戦評
全体としては伯仲した中盤での殴り合いだったが、球際など細部の稠密さで湘南に分があり、前半終了間際と後半の立ちあがりといういちばんあかん時間帯にそれぞれ失点、流れを持って行かれたまま返してもらえなかった。
シュート数12-9、CK4-4、ポゼッション54-46と数字からは悪くないゲームにも見えるが、実際には、思いどおりに行かず次第に遠のく勝利の背中を追い続けたような印象だけが残った。無得点に終わりフラストレーションのたまる試合だった。
やっていること自体は9月、10月の好調の時期とそれほど変わったわけではなく、うまく行く試合もあればそうでないときもあるというだけのことなのだが、いくつかの重要なリンクが欠けている感は否めなかった。
いない人を数えてもしかたないが、仲川、安斎、俵積田らを欠いてオプションが少なかった。また中村、長友の両SBのところで時間がつくれず、ビルドアップが行き詰まって展開できなかった。湘南のプレスをはがせなかった。
東慶がボランチで計算できるし、木本の縦ズバやフィードを生かすためにも、右に小泉、左に岡を置き、木本と森重のコンビで中央を守るのが今の選択肢としてはベストだと思うが今日の布陣ではバタバタ感が強かった。用兵にミスがあるように思った。
シュートは12本あったものの枠内はゼロ。湘南にゴール前を固められ、十分なコースがないなかでのシュートが多く、枠におさまらないもの、手前でブロックされるものばかりで、得点の気配があったのは最後の最後に荒木がはなったポスト直撃と、高がそれを詰めたヤツだけだったような気がする。
これで35試合を終了、14勝12敗9分で勝ち点51(1試合あたり1.46)で7位に後退、上位への望みは薄くなってしまった。残り3試合、町田(A)、磐田(A)、C大阪(H)に三連勝し勝ち点を60に乗せてシーズンを終えたい。
このままズルズルと足場を切り下げるか、連敗を回避していい形でシーズンが終えられるか、次節国立での町田戦がポイントになる。失うものはなにもなく、ここからが最後の勝負だ。
評点
(評点は
ドイツ式
)
野澤大(4) 好セーブもあったが2失点は残念。
中村(5) ガウディーノと合わず中途半端に。
森重(4.5) 湘南の圧力に手を焼いた。
岡(5) 敵の間合いに引きこまれた。
長友(5) 攻撃の起点になれず遠藤とも遠かった。
東慶(5) いい形でボールを預かれなかった。
高(5) 彼のところをボールが経由しなかった。
ガウディーノ(4.5) 可能性は感じたがまだまだ。
荒木(4) ロングスローまで持っているとは。
遠藤(4.5) 孤立するシーン多く流れに乗れず。
オリヴェイラ(5) 収められずボールロスト多かった。
===
白井(5) 無難な復帰戦。特徴は見せた。
小泉(4.5) 彼が入ると落ちつきが出る。
野澤零(4.5) 一度先発させてもいいのでは。
山下(-) 時間短し。
佐藤(-) 時間短し。もっと見たい。
西日がまぶしかった。
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