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2024年11月10日 00:59
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■
【Jリーグ第36節】町田 3-0 FC東京
■ 2024年11月9日(土) 14:00キックオフ
■ 国立競技場
秋晴れの土曜日だが気温は低い。ヒートテックなどを重ね着して国立に出かけた。前節湘南に苦杯を喫して5戦無敗のシリーズが途絶え、ここで踏ん張れるかズルズル行くかが試される大事な試合になる。むずかしい相手だが実質ホームである国立で勝ち点を持ち帰りたい。
長友が出場停止で左SBには岡がスライド、CBには木本と土肥が入った。森重はメンバー外に。また高をベンチに置いて東慶と小泉がダブルボランチに。さらには前節出場停止だった安斎が右ウィングで先発復帰。ガウディーノはベンチスタートに。
布陣
野澤大
中村 木本 土肥 岡
東慶 小泉
安斎 荒木 遠藤
オリヴェイラ
前半
立ち上がりこそ敵陣に攻めこんでCKのチャンスを得たがその後は町田にボールを持たれ自陣に押しこまれる苦しい展開に。どんどん前に出てくる町田の攻撃に対して受けにまわってしまうがなんとかゴールを守る。
15分、自陣エリアにボールを持ちこまれタイミングを計って中央に通された短いクロスを走りこんだ敵FWに流しこまれて失点、0-1とビハインドを背負う。エリア内ということもあったがボールホルダーにアプローチできなかった。
リードした町田が守備の比重を高め、東京がボールを持てるようになる。21分、オリヴェイラがエリアに入れたパスが敵DFにブロックされたこぼれ球に荒木が詰めるが枠に飛んだシュートは敵GKがセーブ。これが東京のファーストシュートに。シュートは悪くなかった。
その後も攻撃は単発にとどまり組織的に崩せない。27分には遠藤がオリヴェイラの落としを受けて中央からミドルでねらうがわずかに敵GKが触れたボールはバーに嫌われる。可能性を感じさせたが決められなかった。町田は奪ったあとのプレーがスムーズで何度かチャンスをつくられる。
結局前半は0-1で終了。もっと取られていてもおかしくなかったが野澤大のセーブもあり、また身体を張ってゴールを守ったことで最小失点で折り返した。なんどか形はつくれており、ビハインドはいったん忘れて続けて行くしかない。
後半
しかし後半立ち上がりの49分、右サイドからファーに放りこまれたボールをポストぎわで折り返され難なく押しこまれて失点、0-2とリードを広げられる。クロスの対応に出たが確保できずギリで折り返された。後半の出鼻をくじかれ流れは町田に大きく傾く。
東京はボールを持って敵陣中心に試合を進めるがゴール前では町田の守備も厚く決定的な形をつくることができない。56分、荒木のFKを敵DFがブロック、こぼれ球を拾った遠藤がエリア手前から狙ったボールは敵GKがセーブ。これもいいシュートだったが。63分、土肥に代えて白井を投入、白井は左SBに入り岡がCBに。もっと早くてもよかった。
その後も東京はオリヴェイラ、荒木の連係を中心に町田のゴールをこじ開けようとするがかみ合わず、フィニッシュまで持ちこめない時間が続く。74分、遠藤が左サイドから入れたクロスに中央で安斎が合わせたが敵DFにブロックされる。
77分、荒木、中村に代えてガウディーノ、高を投入。高がボランチに入り、小泉が右SBに。前線はオリヴェイラとガウディーノの2トップになる。しかし直後の79分、敵のCKがニアポストに飛び、クリアしようとした野澤大がボールを巻きこんでしまいゴールに。0-3と痛い追加点を許しこの時点でほぼ終戦。
85分、左サイドの白井からのクロスにガウディーノが頭で合わせたがジャストミートせず敵GKがセーブ。87分、東慶、オリヴェイラに代えて野澤零、山下を投入。野澤零が右ウィングに入り、安斎が右SBに落ちて小泉が再びボランチに。山下はそのままトップに入った。
残り時間も必死の戦いを続けたがいかんせん3点差は大きく、結局そのまま0-3で試合終了、2試合続けての完封負けとなった。
戦評
序盤から押しこまれ早い時間帯に失点、後半開始早々に追加点、終盤にダメ押しと町田のペースで試合をつくられ、追い続けたものの背中が遠かった。チャンスもなくはなかったが決めきるには数が少なかった。
シュート数7-21、CK4-2、ポゼッション56-44と町田に圧倒された。リードを許したあとは町田がリスク管理を優先したためボールは持てたものの有効な攻め手がなかなか見いだせなかった。
やろうとしていることはわかるが、どんな相手に対しても平板な攻撃で、ハマればいいがきちんと対策してくるクラブには通用しなかった。シーズン二度目の対戦で修正してくるクラブもあるなかで、ホームゲームと同じように「自然体」で挑んで再びヤられた。
時間帯、点差など局面ごとになにをやるか、なにを優先するか、町田はその決めがシンプルで落としこみが徹底していた。そういうチームだということはわかっていたはずなのにしっかり手を打って臨むことができなかったのが敗因。町田はこちらに合わせてきちんと布陣を変えてきていた。
その結果、試合の勘どころを押さえられ、ここで取れればというタイミングでことごとく先手を取られた。キックオフからのラッシュで先制点を取られると、あとは引き気味にカウンターをねらわれ、厳しいタイミングで加点された。
戦力や戦略以前に、ゲームマネジメントが甘く、細部に対する取り組みの厳しさで明らかに後れを取った。いつものやり方で通用する相手ではなかった。シンプルな音楽を手堅く演奏され、むずかしい曲を苦労して奏でようとしてアラが出た。
両SBのところで簡単に裏をとられ、なんどもゴールに迫られたのが厳しかった。後半ようやく岡、中村をあきらめて白井、小泉を投入したが遅かった。せめて後半頭から対策できていれば違っていたかもしれない。
勝ちパターンに再現性が低く、この日も早い時間帯にラッキーパンチが当たれば流れは変わっていたかもしれないが、対策されてやりたいことが通らないととたんに手づまりになるのが現在の限界。シーズンのこの時期にこの状態はキツい。
36試合を終えて14勝13敗9分となり、勝ち点51(1試合あたり1.42)で8位に順位を下げた。最低限の目標である1試合あたり勝ち点1.50のためには残り2試合を連勝するほかなく、次節アウェイ磐田戦、最終節味スタでのC大阪戦でどこまで迫れるかが勝負。
2週間のインターバルになるが、勝敗よりは今季はこれがやりたかったということがはっきりわかる試合を見せてほしい。落胆の大きな試合だった。
評点
(評点は
ドイツ式
)
野澤大(4) 3失点はいただけないがセーブはよかった。
中村(5.5) 今日のパフォーマンスでは苦しい。
木本(5) 縦ズバが見られなかったのは残念。
土肥(5) 厳しい相手に授業料を払った。
岡(5.5) 厳しい相手に高い授業料を払った。
東慶(5) 中盤を飛ばされて後手の対応に。
小泉(5) 初めから小泉SBで行くべきだった。
安斎(5) 身体を張ったがチャンスにからめず。
荒木(4.5) なんとか見せ場をつくろうとしたが…。
遠藤(5) 可能性は感じさせたが孤立が多かった。
オリヴェイラ(4.5) 今日はボールが収まっていた。
===
白井(5) 空いたサイドをつかったが不発。
ガウディーノ(-) 時間短し。
高(-) 時間短し。
野澤零(-) 時間短し。
山下(-) 時間短し。
二層、三層は結構隙間も多かったがそれでも4万5千人入っててビビった。この試合なら野津田でよかった。
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