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2024年12月09日 01:05
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【ブンデスリーガ第13節】グラードバッハ 1-1 BVB
■ 2024年12月7日(土) 18:30キックオフ
■ Borussia-Park
夜中の試合なのでスカパーを録画して日曜日に早起きした。前節アウェイでフライブルクに苦杯を喫し、ここで踏ん張れるかどうか問われる試合。ホームとはいえ敵は手ごわい。なんとか勝ち点3を確保したい。
前節負けたことを受けて布陣を一部入れ替え。最終ラインはこのところ先発していたフリードリヒに代えてエルヴェディを起用、前線ではハックをベンチに置きシュテーガーを先発させた。福田はベンチ入り。
布陣
ニコラス
スカリー 板倉 エルヴェディ ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
オノラ シュテーガー プレア
クラインディーンスト
前半
グラードバッハは立ち上がりからハイプレスを敢行、展開されれば素早く自陣でブロックを形成してゴール前を固める守備的な戦いに。奪ったボールはワンタッチで前に運ぼうとするが起点が低く敵陣で形になるシーンは散発。
15分、オノラのCKにライツがダイレクトボレーで合わせるが、敵DFがゴール前でブロック、軌道の変わったボールはわずかにゴール左にはずれた。しかしここでVARが介入、ブロックしたDFの手にボールが当たっているのがリプレイでも確認できた。
審議の結果、おそらく不自然に身体を大きく見せたわけではないとの判断でノーファウルに。ゴール前でのプレーであり手にボールが当たったこと自体は明らかなので、OFRはしてほしかった。議論のあり得るシーン。
その後もボールを保持するBVBに対して奪ったボールを速い切りかえから前線に送ろうとするグラードバッハという流れになるが、ともにチャンスは少ない。自陣で守備をする時間が長いがしっかり我慢できている。
45分、シュテーガーからパスを受けたライツが遠めからねらったが大きく枠をはずれる。互いに大きな見せ場のないままスコアレスで前半を終える。どちらも決め手を欠きにらみ合っている。先制点が試合を分ける。
後半
後半立ち上がりの48分、シュテーガーがFKを直接ねらうがわずかにゴール右にはずれる。流れは変わらず、ボールはBVBが保持するがグラードバッハは奪ったボールからの切りかえをねらい、拮抗した攻防となる。
63分、オノラが右サイドから切れこんで落としたボールをヴァイグルがエリア外からねらうがGKがセーブ。すると64分、右サイドから切れこんだ敵FWがシュートコースが空いたのを見逃がさずシュート。これがバーをたたいてゴール内に落ちBVBが1-0と先制する。
しかし68分、オノラのCKに中央でプレアが合わせたボールがゴール前に落ちるがクラインディーンストが一歩遅れて押しこめず、そのままボールはファーに流れる。ここでVARが介入、クラインディーンストが敵DFに引っ張られたPKの可能性が確認される。
OFRの結果敵DFがクラインディーンストを引っ張って倒したとの判定になりPKが与えられる。71分、これをシュテーガーが冷静に決めて1-1の同点に追いついた。敵GKの動きを見て中央に決めた。
75分シュテーガーとプレアに代えてザンダーとハックを投入。ザンダーはボランチに入りライツを一列上げてトップ下に置いた。81分、ハックがCKからのこぼれ球をシュートするが敵GKのセーブに遭いバーをヒット、ゴールには入らなかった。
89分、オノラ、クラインディーンストに代えてエングム、チュヴァンチャラを投入、逆転をねらいに行く。しかし90+5分、前線でフィードを受けようとしたチュヴァンチャラが敵DFと競り合ったプレーがファウルとなる。
直前にも同様のプレーで警告を受けフラストレーションのたまっていたチュヴァンチャラはこの判定に不満でボールを投げ捨ててしまい二度目の警告で退場に。グラードバッハは土壇場で一人少なくなってしまう。
90+7分、ライツに代えてフリードリヒを投入、最終ラインを5枚にしてなんとか残り時間をしのぎきり、結局試合は1-1の引き分けとなった。
戦評
ボールを持たれながらも前半をスコアレスで終了。後半先制を許したが直後にPKで追いつき、逆転の目もあったが最後は無用の退場で引き分けで満足せざるを得ない状況になってしまった。
シュート数9-16、CK7-4、ポゼッション40-60と流れとしてはBVBが優位だったが、集中した守備で最少失点に抑え、逆転の可能性もあった。どちらに転んでもおかしくない試合で、引き分けの結果は妥当だが、それだけにしっかり勝ちきりたかった。
ワンタッチでパスをつなぎながら裏のスペースに一気に展開する戦術自体は引き続き機能しているが、ボールを握られると守備に割く時間が長く、消耗するしリスクも高い。早い時間帯の押しこんでいる局面で先制しておきたかったし、ライツのシュートが敵の手に当たったのがPKになっていればという感はあった。
ホームで最低限の結果は得たがここ2試合1敗1分とペースダウン。さいわい日程的にはホームゲームが続く巡り合わせとなっており、次節もホームでキールと戦う。ここでしっかり勝ち点3を稼ぎ、後ずさりに歯止めをかけたい。
ウルリヒが試合に慣れたかプレーの質が一定してきたように見え、スカリー、ライツらとともにはつらつとしたプレーを見せてくれているのが頼もしい。一方でシュテーガーは独りよがりのプレーが散見されてリスクを感じる。いい選手だがむずかしい。
真価の問われる局面が続く。13試合で5勝5敗3分と勝敗は五分のまま、勝ち点は18(1試合あたり1.38)で順位は11位に後退したが中位は混戦で、6位のBVBとは勝ち点3差のまま、一方で13位のアウグスブルクとも勝ち点2差となっている。
この中位争いから脱落しないためにも次節のホームゲームが大事な試合になる。勝ち星を先行させたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「試合終了間際にBVBはギラシの大きなチャンスがあったとはいえ、パフォーマンスから見れば妥当な引き分けだったと思う。我々は守備面では、ビルドアップが非常に多彩で主導権を握ってくる敵にしっかりフォーカスしていた。特に前半はそうだったと思う。もちろんBVBには得点を決めたギテンスのように個で局面を打開できる選手がいた。いつも守りきることができるわけではないが、全体としての守備には満足している。満足できないのは攻撃のパフォーマンスだ。あまりにも技術的なミスが多く、いい状況を生かすことができなかった。それでも失点のあと意志を曲げずに同点にしたPKを獲得したことは素晴しかった」
結構激しい雨中の試合だった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2024年12月06日 20:50
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【ブンデスリーガ第12節】フライブルク 3-1 グラードバッハ
■ 2024年11月30日(土) 15:30キックオフ
■ Europa-Park-Stasion (Freiburg)
スカパーでリアタイ観戦。このところホームで勝ち、アウェイでも引き分けるというサイクルで好調を維持しており、この試合も最低限の勝ち点を持ち帰りたい。簡単な相手ではないが臆することなく自分たちのペースで戦いたい。
勝っているチームはいじらないセオリーのとおり、最近固定となっているメンバーが引き続き先発し、オムリン、エルヴェディはベンチスタート。前節脳震盪で前半途中に退いたスカリーも先発した。福田が前節に続いてベンチ入りした。
布陣
ニコラス
スカリー フリードリヒ 板倉 ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア ハック
クラインディーンスト
前半
立ち上がりはグラードバッハがハイプレスから奪ったボールを速い切りかえでバイタルにもちこむ形に。8分にはライツが敵エリア内で奪ったボールをクラインディーンストに展開、パスを受けたプレアがフリーでシュートを放ったがゴール左にはずれた。絶好機だったが決めきれず。
その後はフライブルクが徐々に前に出るようになり拮抗した攻防に。グラードバッハは自陣では固いブロックを形成し、フライブルクにスペースを与えない。ボールは持たれるものの大きなチャンスはつくらせず、カウンターをねらう流れになる。
34分、スカリーから大きなサイドチェンジを左で受けたプレアが持ちあがってシュートを放ったがわずかに右にはずれる。すると41分、ロングフィード一本で裏を取られシュートを放たれる。ニコラスがセーブしたがこぼれ球を押しこまれて失点、0-1と先制を許す。
前半はそのまま0-1で終了。しっかりした守備からの切りかえでゴールをねらったが逸機が響き、前半終了間際にワンチャンを決められてビハインドを背負った。後半早い時間帯に追いつきたい。
後半
しかし後半開始早々の49分、またしてもロングフィードからボールを裏に送られる。敵のシュートを一度はスカリーがブロックしたものの、こぼれ球を拾った敵FWにブラインドからファーに流しこまれて失点、0-2とリードを広げられた。
リスクを取らざるを得なくなったグラードバッハは積極的に前に出る。61分、ウルリヒが左サイドから上げたクロスに中央のクラインディーンが頭で合わせゴール、1-2と1点差に追いつく。早い時間に1点を返し追撃ムードに火がついたと思った。
しかし直後の62分、三度ロングフィードからワンタッチで裏に流しこまれたボールを敵FWがシュート。これがニコラスの股を抜いて決まり1-3と再び2点差に。得点直後の失点で盛り上がりかけたムードが一気にしぼんでしまう。メンタルに効く失点で流れはフライブルクに大きく傾いた。
63分、ハックとウルリヒに代えてエングムとライナーを投入、スカリーを左SBにまわす。72分にはエングムがシュートを放つが敵DFがブロック。77分にはプレアからのパスを受けたオノラのシュートがDFにブロックされ、こぼれ球をヴァイグルが詰めたがGK正面に。
78分、ライツ、オノラ、ヴァイグルに代えてシュテーガー、チュヴァンチャラ、ザンダーを投入し前線を厚くしてゴールをねらいに行く。80分にはエングムのシュートが敵DFにブロックされる。
87分にはシュテーガーが左CKをエリア手前へ流すサインプレー。ここに走りこんだザンダーがダイレクトでシュートしたが敵DFにブロックされる。最後まで果敢に攻めたがゴールが遠く、いったん手ばなした流れは帰ってこなかった。
戦評
押しこんだ序盤に先制できず、前半終了間際に痛恨の先制を許すと、後半開始早々に追加点を奪われて試合を持って行かれ、1点は返したものの直後に3点めを取られて、結局最後までフライブルクの遠い背中を追いかける試合になった。
シュート数15-17、CK6-4、ポゼッション52-48と数字的には拮抗しているが、試合運びとしては序盤以外主導権を握ることができなかった。先制できていればまったく違った試合になってしたと思うがこちらの流れにできなかった。
アウェイで先制されたことがすべてで、後半の早い時間帯に追いつければまだ望みもあったがそれもできなかった。悪い試合ではなかったが細かいところで違いをつくられてしまった。クラインディーンストのゴールが救い。
ここでしっかり踏んばるか、ズルズル後退するか、次節からホーム2連戦(BVB、キール)の日程となっており、ここでしっかり勝ち点6を積み上げなければならない。簡単ではないが、ここ5試合ほどの好調がたまたまなのか、裏づけのあるものなのか、真価が問われる。
ここまで12試合を終了、5勝5敗2分と再び五分の星取りとなり、勝ち点17(1試合あたり1.42)で10位に後退。5位BVBとの勝ち点差が3、13位アウグスブルクとは2差と上下ともに混戦となっている。ひとつの勝敗が大きく順位を変える。踏んばりどころだ。
負けたことでメンバーもいじりやすくなる。次節勝てばBVBに勝ち点で追いつく試合、主導権を握って勝ちたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「前半は非常に拮抗していた。フライブルクがボールをより多く保持していたのに対して、我々はいい切りかえのチャンスがあった。危険な状況もつくったが生かすことができず、個人的なミスからビハインドを背負ってしまった。2点めの失点では一貫した守備ができなかった。ここ数週間はうまくできていたことで、しっかり分析する必要がある。そのうえ、失点のタイミングがどれも具合いの悪いもので、特に1-3のゴールは我々が1点を返した直後だった。これが終盤の方向性を決めてしまった」
連敗しないことがなにより重要だ。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2024年11月26日 22:34
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【ブンデスリーガ第11節】グラードバッハ 2-0 ザンクト・パウリ
■ 2024年11月24日(日) 17:30キックオフ
■ Borussia-Park
月曜日未明の試合、早起きして出勤前に見る選択肢もあったが根性が出ず、帰ってから見た。結果情報はなんとか遮断できた。インターナショナルマッチデイをはさんで2週間ぶりの試合。
このところリーグ戦4試合負けなし(2勝2分)、ホームでは3連勝中と好調だがこの試合も油断することなく勝ち点3を積み上げたい。布陣は前節と同じ。負傷で戦線を離脱していたオムリン、エルヴェディがベンチ入り。福田はメンバー外に。
布陣
ニコラス
スカリー フリードリヒ 板倉 ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア ハック
クラインディーンスト
前半
立ち上がりはグラードバッハがボールを握り前がかりに攻める時間帯に。11分、オノラがけった左CKにファーの板倉が角度のないところから右足で合わせたがゴールの上にはずれた。
13分、オノラの右CKに中央のフリードリヒが頭で合わせ、ボールがファーにながれたところをプレアが右膝で押しこみゴール、グラードバッハが1-0と先制する。セットプレーからのゴールでリードを奪う。
21分、スカリーが脳震盪のためライナーと交代。2分に敵FWとの競り合いで頭を打っており、プレーを続けていたが万全でなく交代となったもの。
22分、クラインディーンストが裏に送ったボールを拾ったプレアがハーフウェイから敵DFを置き去りにしてカウンターで独走、最後はGKをかわして無人のゴールにボールを転がしたが、帰陣した敵DFにギリでクリアされる。もう少し強くけりこんでおけばよかった。
24分には板倉からパスを受けたウルリヒがそのまま遠めからシュートを放ったが敵GKがセーブ。板倉は預けて裏に抜けておりワンツー戻してほしかった。リードを得たグラードバッハが優位に試合を進めるがその後は大きな見せ場のない拮抗した攻防となる。
44分、左サイドに開いたハックがゴール前にスルーパスを通すと、裏に抜けだしたクラインディーンストがワンタッチで合わせGKの頭を越えるシュートでゴール。副審がフラグアップしたがVARのチェックでゴールと判定され2-0とリードを広げた。
前半はそのまま2-0で終了、早い時間帯の先制点で主導権を握り、終了間際には追加点を決める理想的な展開。余裕をもって試合を展開できている。
後半
開始早々の48分、右サイドのオノラからのクロスを中央のプレアがファーに伸ばすとこれを拾ったウルリヒがフリーでシュートをはなったがバーの上に。絶好機だけに決めたかった。
直後の49分、敵FWがカウンターからドリブルでエリアに入ろうとするところをフリードリヒがタックルでクリアしたように見えたがVARが介入。リプレイでは敵FWがボールを前に出したあとにフリードリヒが足を刈ったようにも見えたがノーファウルの判定に。PKになっていたらどうなったかわからなかった。
その後はパウリがボールを握り攻撃をしかけるが、グラードバッハは自陣で固いブロックを形成、中では自由にさせない。奪ったボールは速い切りかえから前線に運び追加点を窺う。手堅い展開で時計を進める。
66分、ハック、プレア、ウルリヒに代えてシュテーガー、ノイハウス、キアロディアを投入。直後の67分には左サイドのノイハウスから逆サイドのオノラにボールが渡り、オノラがシュートを放ったがボールはファーにはずれる。
71分、今度はオノラからパスを受けたノイハウスがシュートを放つが敵DFがブロック。さらに79分にはライツ、ノイハウスと渡ったボールを最後はオノラが受けてシュートしたがこれもDFにブロックされる。
90+1分、ライツに代えてザンダーを投入。直後にはシュテーガーがオノラとのワンツーでエリア内に進入、シュートしたが敵DFにブロックされた。試合はそのまま2-0で終了、ホーム4連勝となった。
戦評
序盤から攻め、早い時間帯にセットプレーから先制するとその後も優位に試合を進め、前半終了間際には追加点を得て主導権を掌握。後半はポゼッションはパウリに譲ったものの自陣での守備は固く、カウンターからチャンスもつくった。
シュート数15-15、CK5-4、ポゼッション49-51と数字的には互角だが、試合の流れはグラードバッハがコントロールしており、ボールを持たれても怖さはさほどなかった。後半開始早々のプレーがPKにならなかったのも試合の流れをわけた気がする。
チャンスは相応にあったものの決めきれないシーンも多く、前半のリードを守る展開になった後半は特に見せ場も少なかったが、そういう試合をきちんと無失点で勝ちきったことは大きな進歩といっていい。
早い時間に先制できたことが大きかったが、それを生かして試合をマネージしきったことは評価すべきで、いつの間にこんな抑制の効いた試合展開ができるようになったのか。やればできるやないかと思わされた試合だった。
個別に見れば脳震盪で退場したスカリーが心配なのと、ウルリヒは出始めたときの思いきりのよさがやや後退しているように見えるのが残念。ネッツがいないなか、ウルリヒの成長は好材料だが、この試合のパフォーマンスならキアロディアを使ってほしい。
クラインディーンストはこの試合でも1ゴール、代表にも招集されてゴールを決めており、今が旬の選手。今季はクラインディーンストを中心にしたチーム作りである程度の形にはなりそうなので、それをベースに全体の底上げを図りたい。
これでここ5試合負けなし(3勝2分)、ホームでの勝利とアウェイでの引き分けを交互に繰り返す形でこの間に勝ち点11を上乗せした。ホームでは4連勝となり、ここまで11試合で5勝4敗2分とようやく勝ちが先行、勝ち点17(1試合あたり1.55)となった。
順位はいつのまにか6位に浮上、シーズン序盤の出遅れを取り戻したが、6位から12位までの7クラブが勝ち点2のあいだにひしめいており、中位は熾烈な混戦となっている。後れを取るとたちまちボトムハーフに転落であり、いい流れを手ばなしたくない。
次節はアウェイでのフライブルク戦だが、ここで連勝して上位への足がかりをつくりたい。ちょっと調子がいいと欲が出てくるのが怖い。
ゲラルド・セオアネ監督談話
チームがホームでまたいい結果を出すことができてうれしい。試合の流れにとても助けられたと思う。ザンクト・パウリの試合の入りは非常によかったが、我々がセットプレーでリードを奪うことができ、より相手のゴールを脅かすことができるようになった。我々のプランのひとつには、パウリにいくらかボールを持たせ、切りかえからスペースをねらうということがあった。前半の終りの半時間はそれをうまくやれたと思う。しかしボール保持の局面ではミスもあった。後半になると、ボールをもったときに間が空きすぎて試合をコントロールできなくなり、守備に追われることになった。全体として見ればいいところの多くなかった試合で粘り強く、集中して戦いホームに勝利をもたらしたチームを称賛したい」
この試合は子供の人権の日ということで薄緑色のスペシャルユニで戦った。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2024年11月05日 00:58
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【ブンデスリーガ第9節】グラードバッハ 4-1 ブレーメン
■ 2024年11月3日(日) 17:30キックオフ
■ Borussia-Park
日本時間月曜日未明の試合でいつもなら日程を呪うところだが、今週は月曜日が文化の日の振替休日となっており、午前中にスカパーの録画を見た。ポカールではフランクフルトに完敗したが、リーグ戦はここ2戦負けておらず、ホームでしっかり勝って流れを取り戻せるか大事な試合になる。
ポカールではベンチスタートだったプレアとハック、出番のなかったライツが先発、シュテーガーとノイハウス、ザンダーがベンチに。ポカールでいい動きを見せたウルリヒはそのまま左SBで先発となった。福田はベンチ入りせず。
布陣
ニコラス
スカリー フリードリヒ 板倉 ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア ハック
クラインディーンスト
前半
試合は早い時間帯に動いた。11分、右寄りで敵から奪ったボールをもったクラインディーンストが深いところから戻しのクロスを入れると、プレアがこれをダイレクトでシュート。これが敵DFに当たってGKの逆を突きゴールへ。グラードバッハが1-0と先制する。
さらに直後の12分、敵GKのパスミスを拾ったハックが右サイドに展開、これを受けたオノラが中央にクロスを送ると、走りこんだクラインディーンストに並走した敵DFが引っかけてボールはゴールに。オウンゴールで2-0とリードを広げる。当初はクラインディーンストのゴールだと思ったがあとで修正されたようだ。
序盤で主導権を握ったグラードバッハはやや抑え気味にチャンスをうかがう展開に。それでも20分、スルーパスを追って裏に抜けたクラインディーンストがはなったシュートはGKがセーブ。直後のCKではライツが頭で合わせたがゴール左に。
24分にはオノラのクロスを中央でヴァイグルが落とし、これをハックがシュートしたが敵GKがセーブ。29分にはオノラのCKにクラインディーンストが頭で合わせたが枠に飛んだボールは敵DFが線上でクリア。
その後はやや拮抗した展開になったが、45分、クラインディーンストからパスを受けたオノラがカウンターで持ちあがり、そのまま敵GKをかわしてゴールに流しこみ3-0に。大きくリードして前半を終えた。後半は入りに注意したい。
後半
ブレーメンは後半から3人を入れかえ攻勢に。ボールを持たれ自陣に押しこまれる時間が続くが身体を張ってしのぎゴールを許さない。シュートも打たれたがニコラスの好セーブもありこの時間帯をなんとか乗りきった。
63分、プレアに代えてシュテーガーを投入。すると67分、スルーパスを追って右サイドを縦に抜けたクラインディーンストが入れたクロスに、ニアに飛びこんだシュテーガーが合わせてゴール、4-0に。ブレーメンに押しこまれていた流れを呼び戻し、試合を決定づけるゴールとなった。
71分、ハックとクラインディーンストに代えてノイハウスとチュヴァンチャラを投入。ノイハウスが中央に入りシュテーガーが左サイドにスライドしたか。75分、左サイドから入れられたクロスに中央で合わされ失点、4-1と1点を返される。
77分、オノラとウルリヒに代えてエングムとキアロディアを投入。試合をクローズにしに行く。82分には敵陣深くでライツが敵DFと交錯、敵DFが警告を受け、この試合二度めとなって退場に。グラードバッハが一人多い状況となる。
その後はリスクを取って前に出るブレーメンに対して、グラードバッハが奪ったボールを背後に放りこむ応酬となり、90+4分にはヴァイグルが正面から強烈なシュートをはなったが敵GKが指先でバーに逃がれる。これで得たCKにはチュヴァンチャラが頭で合わせたがバーを越え、結局4-1で試合は終了、グラードバッハの完勝となった。
戦評
早い時間帯にたて続けにゴールを決めてリードを奪い、前半終了間際にも加点、余裕をもって前半を折り返した。後半は立ち上がりから反撃を受けたが無失点で切りぬけ、逆に追加点を奪ってダメ押し、1点は返されたが敵に退場者も出て危なげなく試合をクローズ、リーグ戦3試合負けなし(2勝1分)となった。
シュート数16-15、CK7-7、ポゼッション47-53と数字だけ見れば五分のゲームだが、ブレーメンが優勢だった後半立ち上がり15分ほどを除けばグラードバッハが早い時間の先制を生かして終始優位に試合を進めた。
クラインディーンストが3アシスト、敵のオウンゴールになった2点めは実質彼のゴールだったことを考えると1G3Aの活躍で試合をつくり、プレア、オノラ、シュテーガーらも仕事をした。ハックに昨季ほどの勢いがないのは気になるがプレーは悪くなかった。
板倉、ヴァイグル、プレア、クラインディーンストというセンターラインが機能し、ゴール以外にもいい形を再三つくり、いい時間帯に先制、加点できたことでラクに試合を進めることができた。
結果が出た試合でしっかり形をつくり、思いどおりに行かないときのオプションを増やしておきたいが、そういう意味ではクラインディーンストがよすぎて他がよくわからなかった。ウルリヒはポカールに続き十分先発起用に耐えるパフォーマンスだったと思う。
これで9試合を終え、4勝4敗1分とようやく星を五分に戻した。勝ち点13(1試合あたり1.44)で順位は9位に浮上、なんとか順位表の上半分に顔を出した状態。ここが振り出しで、ここから上をねらわなければならない。
次節、アウェイでの上位(2位)ライプツィヒ戦は厳しい内容が予想されるが、なんとか勝ち点を持ち帰って上位にしっかり食らいつきたい。ポカールでの完敗を払拭したいい流れを切らないためにも次が大事になる。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「チームがこんなにいい試合を見せることができてとてもハッピーだ。なによりもまずチームのポジショニング、規律、取り組みにたいへん満足している。まず前半に自信をもったパフォーマンスを出すことができた。守備では連係してコンパクトに守ることができ、切りかえの局面も多くつくることができた。後半はあまりに受けにまわりすぎたが、この局面ではニコラスが長い時間失点をゼロに抑えてくれた。改善点があるとすれば後半の切りかえのやり方で、もっと早く試合を終わらせなければならなかった」
勝つと口数が多い。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2024年10月26日 21:08
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【ブンデスリーガ第8節】マインツ 1-1 グラードバッハ
■ 2024年10月25日(金) 20:30キックオフ
■ Mewa Arena (Mainz)
録画予約をしていたはずがなぜかできておらず、土曜日の朝にスカパーのオンデマンドで時差観戦。前節ハイデンハイムにホームで辛勝、アウェイだがこの流れは切りたくない。しっかり勝ち点を持ち帰りたい試合。
前節からメンバーは変わらず。前節ベンチ入りしたものの出場のなかった福田は今節も引き続きベンチ入り。
布陣
ニコラス
ライナー 板倉 フリードリヒ スカリー
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア ハック
クラインディーンスト
前半
互いにボールは持つものの、マインツの方が効果的にゴールに迫る展開に。早い時間帯からたて続けにシュートを放たれるが、ニコラスのセーブもありゴールは死守。一方、グラードバッハはワンタッチでのパスがつながらず、セカンドボールをマインツに拾われて自分たちの時間をつくれない。
24分には右サイドのオノラからのクロスにファーに飛びこんだハックが詰めようとするがミートできず。押しこまれる時間が長く、奪ったボールも敵ゴール前まで運べない。守備に追われる形で時計が進む。
その後も押されっぱなしでシュートも打たれるがゴール前では身体を張ってしのぎ、なんとかスコアレスで前半を終えた。失点しなかったのが不思議なくらいの劣勢だったが、マインツには焦りが出ただろう。形はどうであれ先制したい。
後半
後半に入っても大きな変化はなく、マインツが前に出てグラードバッハが受ける展開が続く。55分、左サイドからのクロスにゴール前でライナーがクリアを試みたがこのボールがゴールに吸いこまれてしまいオウンゴールで失点、0-1と先制を許す。まあ、これだけ押しこまれていればいつかはこういうことが終わる。
しかし直後の57分、プレアが敵陣でアグレッシブに奪ったボールを右サイドのオノラにパスすると、オノラからのクロスにクラインディーンストが頭で合わせてゴール。あっというまに1-1の同点に追いつく。
これでグラードバッハの動きがよくなり、やや拮抗した展開に。しかしそれでもグラードバッハはパスのズレが多くリズムをつくるのに苦労する。直後の58分、プレアに代えてシュテーガーを投入、そのままトップ下に入る。
64分、ライツからパスを受けたクラインディーンストがシュートを放ったが敵GKにセーブされた。72分、ハックとライツに代えてチュヴァンチャラとザンダーを投入。78分には中盤でボールを奪ったシュテーガーがロングシュートでゴールをねらったが枠におさまらず。
90分を過ぎてからはたて続けに敵ゴールを脅かしたが決めきれず。90+3分、オノラに代えてキアロディアを投入。意図がよくわからなかったが守りきれということか。90+5分、ヴァイグルのシュートが敵GKにセーブされ、こぼれ球に板倉が詰めたが枠外に。
試合はそのまま1-1で終了、アディショナルタイムにリスクを取って攻勢をかけたがエンジンかかるのが遅すぎて勝ち点1を持ち帰るにとどまった。
戦評
前半は完全にマインツのペースだったがなんとかスコアレスでしのぎ、後半オウンゴールでリードを許したもののすぐに追いついて拮抗した戦いに。逆転をねらったが最後決めきれず痛み分けとなった。
シュート数9-23、CK4-2、ポゼッション48-52と数字的にはマインツのゲーム。グラードバッハのシュートは半分がアディショナルタイムに入ってからのもので、マインツの圧に耐えてワンチャンをねらう試合だったことがわかる。
とはいえ結果としては失点はオウンゴールだけで、最後に押しこんだ形になり、勝機は十分あった。毎度のことながら、戦い方がでたらめすぎて実力どおりの試合展開にならなかった感じが強い。なんかバランスが悪く、もうちょっとこうなんとかならんかという試合だった。
ボール保持ではワンタッチで出すパスがことごとくマインツにカットされ、ひとつ抜ければ1点モノのシーンがしっかりつぶされていた印象。精度が足りないのか、マインツのスカウティングが効いているのか、見直しが必要だと思った。
アウェイで勝ち点1を得たこと自体は悪くはないが、こういう試合を拾って行かなければ上位は望めない。追いついたのはよかったがそれも元はといえばオウンゴール。自作自演の引き分けでチャンチャンということか。
これで8試合を終えて3勝4敗1分、勝ち点10(1試合あたり1.25)となり暫定9位。次のホームブレーメン戦でしっかり勝ち点3が取れればオウンゴールを決めてしまったライナーも浮かばれるだろう。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「前半はほとんど脅威を与えることができず、自陣での引いて戦うことを余儀なくされた。ひとつかふたつのシュートチャンスをつくられたが、後ろでは非常にしっかり守ることができていたし一対一の競り合いにも負けていなかった。二つのゴールのあと、ロングボールをつかった攻撃を試みた。終盤は勝利もあり得たが、全体としてはパフォーマンスに見合った引き分けだったと思う」
この試合では黒のサードユニ。相手が赤なんだから白のファーストでよかったのに。次節からはサマータイムが終わるので日本との時差が8時間になる。
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ブンデスリーガ
2024年10月20日 15:25
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【ブンデスリーガ第7節】グラードバッハ 3-2 ハイデンハイム
■ 2024年10月19日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
金曜日の夜にFC東京が勝ったので気持ちに余裕がある週末。グラードバッハもサクッと勝ってほしい。スカパーでリアタイ観戦。もうすぐサマータイムが終わりこの時間帯の試合も日本時間では23時半キックオフになってしまう。
開幕から2勝4敗と負けが先行、監督を留任させ継続性のあるチーム作りをしてきたはずなのにその成果が窺えずむずかしい状況になりつつある。このホームゲームでしっかり勝ち点3を積み上げないことには監督の去就の議論も出てくることになる。
エルヴェディ、ネッツが離脱、他にもザンダー、シュテーガーといった今季加入の選手をベンチに置き布陣を入れかえた。オノラが負傷から復帰、福田がベンチ入りした。
布陣
ニコラス
ライナー フリードリヒ 板倉 スカリー
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア ハック
クラインディーンスト
前半
立ち上がりからグラードバッハがボールを握り敵陣で攻撃をしかける展開に。2分、ゴール前で敵DFがクリアしきれなかったボールをオノラが直接ねらったがミートしきれずGKがセーブ。3分にはCKの流れからライツの落としたボールをフリードリヒがシュートしたがバーの上にはずれた。
その後もグラードバッハが優位に試合を進めるがゴールには迫れない。すると12分、自陣でヴァイグルがクリアしそこなったボールが裏に落ちショートカウンターを受ける。シュートはニコラスがセーブしたものの、このこぼれを角度のないところから押しこまれ、ニアを抜かれて失点、0-1と先制を許す。
チーム状態がよくないだけに重い失点になったが、22分、CKからのこぼれ球をライツが拾いプレアにパス、さらに右サイドでパスを受けた板倉がこれをけりこんでゴール。1-1と同点に追いついた。落ち着いてコースに決めた。
その後もグラードバッハが主導権を握り攻勢に。26分にはオノラのクロスをスカリーが頭で伸ばし、ハックが強いヘディングシュートを枠に飛ばしたが敵GKのセーブに遭う。この時間帯に一気に逆転したいところだったが決めきれず。
前半残り時間もグラードバッハが試合を支配したが勝ち越せず、1-1のままで前半を終了。板倉のゴールで追いついたのはよかったが、試合を優位に進めながらもリードを奪えていないのはキツい。しっかり前から行って後半の早い時間帯に逆転しなければ焦りが出る。
後半
後半もグラードバッハがボールを握る。51分、敵ゴール前でのクリアミスを拾ったクラインディーンストがターンしてシュートを放ったがバーの上。すると62分、ルーズボールを右サイドで拾ったプレアのゴール前へのクロスを、クラインディーンストが中央でヒールで合わせゴール、グラードバッハが2-1と逆転する。
さらに74分、エリア内でドリブルしたプレアを敵DFが引っかけて倒しPKの判定となる。もらいに行った感もあったがまあいい。75分、これをクラインディーンストがゴール右下隅に決めて3-1となる。ここで試合は決まった感があった。
ところが直後の77分、自陣エリア内でヴァイグルとハイボールを競った敵FWが倒れる。VARが介入し、この際にファウルがあったのではないかの検証となる。映像ではなんともいえない感じだったが、OFRの結果、ヴァイグルが上げた腕がボールに触れているとの判定となりハンドでPKを与える。80分、これを決められて3-2と再び1点差に。
81分、オノラとハックに代えてチュヴァンチャラとシュテーガーを投入、さらに85分にはライツに代えてザンダーを投入する。90分にはスカリーとプレアに代えてキアロディアとノイハウスを投入して試合をクローズしに行く。リスクを取って前に出るハイデンハイムと奪ったボールからカウンターをねらうグラードバッハのオープンな戦いに。
90+2分、教科書通りのカウンターで持ちあがったチュヴァンチャラがGKをはずしてシュートを放ったがポストをヒットして外にはずれる。90+4分にはクラインディーンストがフリーで放ったシュートが敵GKにセーブされ、こぼれ球をチュヴァンチャラが押しこもうとしたがバーの上に。
さらに90+6分にもシュテーガーからのパスを受けたチュヴァンチャラがねらったがやはりGKがセーブ。試合はそのまま終了、3-2でグラードバッハが逆転勝ちをおさめた。
戦評
優位に試合に入ったがワンチャンを決められて先制を許し、またしても試合運びのマズさを見せられるかと思ったが、セットプレーから追いついて前半を折り返した。後半、逆転、追加点といい流れになったもののPKを与えてわざわざスリリングな展開に持ちこみ、最後はなんとか逃げきった。
シュート数20-19,CK6-3、ポゼッション66-34とグラードバッハがボールを支配し追いついて以降は試合の流れもコントロールできたが、本来ならもっと楽に勝てたはずの試合だったと思う。
ホームでしっかり勝てたのはよかったが、あっさり先制されるところ、終盤にPKを与えて詰め寄られるところなどあいかわらずゲームマネジメントがカツカツ。「取られてもそれよりたくさん取ればいい」というには攻撃にも迫力が足りず、決めそこねも多かった。特にチュヴァンチャラはここで決めれば試合が終わるというシーンを四つくらい外した。
チームとしての戦い方の形はあるが、時間帯ごとの戦い方や割りきり、メリハリははっきりせず、つねにのっぺり戦ってて、状況判断とかあんのかって感じ。それって監督の仕事やろ。この試合勝ったから解任はないだろうが早々に見きってほしいのは変わらない。
これで7試合を終えて3勝4敗、勝ち点は9(1試合あたり1.29)に伸ばし暫定10位に浮上したもののまだ負けが先行しており借金生活。このあとマインツ(A) 、ブレーメン(H)と試合が続き、そのあいだにDFBポカールのフランクフルト戦もある。
結果を積み上げながら内容も進歩させたいが、このマネジメントで進歩はあるのか。次、アウェイでしっかり勝ち点取ろう。話はそこからや。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「我々はアウグスブルクでの試合に比べて多くのいいパフォーマンスを見せた。我々はしっかりゲームを支配し、ボールを持ちながら多くの危険な動きやフィニッシュの局面をつくりだした。守備でもしっかりやらなければならず、メンバーが何人も入れ替わったのにもかかわらず長い時間よく守った。最後の15分はどちらの側でもワイルドな戦いになった。同点にされなかったという点は喜ばなければならないが、逆の側ではあと1点か2点取らなければならなかった」
とはいえチュヴァンチャラは嫌いじゃない。
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ブンデスリーガ
2024年10月10日 00:29
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【ブンデスリーガ第6節】アウグスブルク 2-1 グラードバッハ
■ 2024年10月4日(金) 20:30キックオフ
■ WWK-Arena (Augsburg)
金曜の夜の試合だというのを全然把握しておらず、土曜日になって「もう終わってるやん」と気づき夜にスカパーの配信で時差視聴。結果を知らなくてよかった。
前節ホームでなんとか勝ったものの開幕から2勝3敗と負けが先行している状態。アウェイではあるがまずは星勘定を五分に戻すべく積極的に戦いたい。前節負傷したエングムに代えてチュヴァンチャラが先発、福田はメンバー外。
布陣
ニコラス
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
ザンダー ヴァイグル
チュヴァンチャラ プレア シュテーガー
クラインディーンスト
前半
立ち上がりはグラードバッハがボールを握って攻撃をしかけるがアウグスブルクの守備が固く決定機まではつくれない。12分、ヴァイグルがCKのこぼれ球をエリア手前25メートルあたりから直接ねらったが大きく左にはずれる。
アウグスブルクは前からプレスを敢行、これを避けようとして外回りが多くなり、ポゼッションの割りに前進できない。自陣でひっかけられて裏返されるシーンもあるが、シュート精度も高くなく救われる。双方に大きなチャンスがないまま試合が進む。
すると38分、CKからのこぼ
れ球を敵FWにワントラップからけりこまれ失点。0-1と先制を許す。アウェイだけにこのビハインドは大きいが負けられない。その後も攻撃を試みたがゴールなく0-1で前半を終了。後半早い時間帯にまずは追いつきたい。
後半
後半頭からエルヴェディに代えてフリードリヒを投入。51分、プレアのクロスにチュヴァンチャラが頭で合わせようとしたがとらえきれず。63分、プレアのクロスにクラインディーンストが頭で合わせゴール左下隅に飛ばしたが敵GKがセーブ。
64分、チュヴァンチャラとザンダーに代えてハックとライツを投入。しかしその直後の65分、敵のカウンターを止めきれず、板倉が対処したがパスを出されてこれを流しこまれ0-2とリードを広げられる。
72分、右CKをシュテーガーがけると、中央でクラインディーンストが頭で合わせゴール。1-2とふたたび1点差につめよる。76分にはスカリーに代えてライナーを投入。79分、ライツのクロスにハックが頭で合わせたが敵GKがセーブ。
81分、プレアに代えてラノスを投入。終盤はリスクを取って同点をねらいに行くがチャンスはなかなかつくれない。結局1-2のまま試合終了、連勝することはできず敵地から勝ち点を持ち帰ることができなかった。
戦評
全体に見どころが少なく、ダイナミズムに欠ける低調な試合。先に失点したことで追う展開となり自ら試合をむずかしくした。後半追加点を許し、直後に1点を返したものの、常に後手にまわり、最後まで主導権を握れないまま試合を落とした。
シュート数11-15、CK5-6、ポゼッション66-34とボールは握ったもののバイタルでの迫力がなく、全体として見れば勝ち筋もあったはずの試合だったが、課題のゲームマネジメントの弱さがまたしても出た。
開幕から6試合で2勝4敗、勝ち点6(1試合あたり1.00)と低調なすべり出しで、昨季から継続して作ってきたチームとは思えない。戦力や戦術の問題というよりは試合運びの拙さで主導権を握れないままズルズル後退しており、マネジメントの責任だと思う。
昨季結果を出せなかった監督を留任させたが、結局うまく行ってなかった部分が改善されてなく、試合でも、星勘定でも後手を踏んで、常にディスアドバンテージを背負った状況での戦いとなっている。
ここから3連勝で貯金をつくれるくらいでなければ監督は更迭するべきだし、そもそもセオアネに継続して指揮をとらせたこと自体が間違いだったような気がしてならない。攻守がかみあってなく、パーツを組み合わせて試合をつくることができていない。
足踏みも限界でもう猶予はない。そろそろ崖っぷちでは。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「我々は技術的にあまりに不正確だった。特に前半はパスの質、パスの鋭さ、判断などが欠けていた。アウグスブルクは我々にスペースをほとんど与えてくれず、はっきりしたチャンスをつくりだすための最後の一線を突破することがほぼできなかった。セカンドボールが拾えなさすぎて、素早い切りかえができなかったことも残念だ」
ここ、ちょっと考えどころだと思うけどなー
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ブンデスリーガ
2024年09月30日 11:55
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【ブンデスリーガ第5節】グラードバッハ 1-0 ウニオン
■ 2024年9月21日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
せっかくのいい時間の試合だったがいろいろあってリアタイ試聴できず、日曜日の夜に時差観戦した。スカパーがウェブサービスでいつでも見られるのはありがたい。
開幕からホームで二連敗、前節はアウェイでフランクフルトに苦杯を喫しておりここまで1勝3敗、これ以上負けが込んでしまうとリカバーがむずかしくなるうえ、監督の進退も問われかねない。なんとか今季ホーム初勝利を挙げるしかない。
この試合ではプレアとザンダーが先発、ハックとライツがベンチスタートとなった。福田がベンチ入り。オムリン、オノラは引き続きメンバー外。
布陣
ニコラス
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
ザンダー ヴァイグル
エングム プレア シュテーガー
クラインディーンスト
前半
立ち上がりは互いに出方を窺いながら主導権を争う慎重な展開に。グラードバッハはパスがズレてなかなか攻撃の形をつくることができず、ウニオンの攻撃を受けるシーンが多いが、次第にボールを持てるようになる。
17分、スカリーのクロスをザンダーがダイレクトでねらったがバーの上。22分にはエングムのクロスからスカリーが中央でつぶれ、ネッツがこぼれ球を詰めたがDFにブロックされた。
26分、プレアとのワンツーから裏に抜けたネッツが深いところから折り返したボールにシュテーガーがダイレクトで合わせたがシュートはバーの上に。枠に飛べばゴールだったが絶好機を逃した。
35分にはエングムが右サイドから切れこんでシュートを放ったがGK正面に。42分にはスカリーからのパスを受けて左サイドをふかくえぐったシュテーガーからの戻しを受けたプレアがダイレクトでシュートしたが敵DFにブロックされる。
徐々に調子を上げたグラードバッハが何度かチャンスをつくったが決めきれずスコアレスで前半を折り返した。
後半
後半は互いにリスクを避けながら中盤で主導権を争う拮抗した展開に。互いに見せ場は少なく大きく一進一退の攻防となる。エングムのスピードを生かして裏に出す試みもあるがそこから先にはつながらず。
72分、シュテーガーに代えてハックを投入、そのまま左ウィングに。76分にはエングムとザンダーに代えてチュヴァンチャラとライツを投入。チュヴァンチャラはそのまま右ウィングに入ったか。
その後も大きなチャンスのないまま時間が進む。86分には裏に長いボール出され、これを収められてシュートを打たれるがポストに救われる。ヤバいシーンだった。スコアレスのまま試合は8分のアディショナルタイムに。
90+6分、左サイドのスローインからボールを受けたハックが中央にクロスを放りこむ。するとチュヴァンチャラが敵DFに身体を寄せられながらも頭でこれに合わせゴール。土壇場で1-0とリードする。無造作なクロスに単騎で合わせた一発モノだった。
90+7分、プレアに代えてフリードリヒを投入、そのまま試合をクローズし、今季ホーム初勝利を挙げた。見どころの少ないゲームの最後にドラマが待っていた。
戦評
よくいえば固いゲーム、悪くいえば面白くないゲームで、特に前半はチャンスもあったが、後半は全体に淡々と流れてしまった。最後にチュヴァンチャラがなんとかゴールを決めて面目を保てたのはラッキーだった。
シュート数8-9、CK2-4、ポゼッション64-36となっており、ともに一けたに終わったシュート数からは双方にチャンスの少ない試合だったことがわかる。ボールは持ったが後半は攻めあぐねた。
結果的にはチームを救う勝ち点3とはなったが、取るべきシーンで取りきれなかったことで最後まで苦しいゲームマネジメント強いられ、思いきった交代もできなかった。ハック、チュヴァンチャラと交代で入った選手が仕事をしてくれたのが救いだ。
これで開幕からの戦績を2勝3敗とし11位に。これ以上後退が許されないなかでの勝利は、内容がどうであれありがたく、これをテコに内容を改善しながら結果を積み上げて行くしかないが、まだ負けが先行している状況でひと息ついたに過ぎない。
序盤、マッチメイクのあやで苦しいシーズンスタートを強いられたのは昨季と似ているが、チームは継続性をもって戦ってきており言いわけはしにくい。早く勝敗を五分に戻したい。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「前半はいい試合を見せられて多くのいい状況をつくりだせた。しかしフィニッシュのところの効率と正確さが欠けていた。後半はうまく試合に入って行くことができなかった。我々は足がかりをつくれず、試合の流れにうまく入りこめなかった。全体として見れば、ここまで負けなしでどのクラブにもほとんど自由を与えなかったチームとの、予想通りのむずかしい試合になった。ゴールのチャンスが少なくなることはわかっていた。我々のチームはしっかり頭を使ってすばらしい戦いをした。最終的にラッキーパンチで勝てたこと、ファンと共に7か月ぶりにホームでの勝利を祝えたことはもちろん嬉しい。トマス・チュヴァンチャラが彼の個の力を輝かせてくれたのはすばらしかった。この勝利は我々の進歩にとって重要だと思う」
僥倖とはこういうことをいうのか。
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ブンデスリーガ
2024年09月27日 15:39
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【ブンデスリーガ第4節】フランクフルト 2-0 グラードバッハ
■ 2024年9月21日(土) 18:30キックオフ
■ Deutsche-Bank-Park (Frankfurt)
夜中の試合なのでスカパーを録画して日曜日朝イチで追っかけ視聴した。もちろん結果情報は遮断。開幕から3戦で1勝2敗と負け越しており、アウェイとはいえここで勝ち点を積まないとむずかしい状況になる。
この試合ではオムリン、オノラが負傷で欠場した他、前節負傷退場したプレアがベンチスタートとなるなどメンバーの入れ替えを余儀なくされた。ニコラス、ライツ、ハック、エングムが先発。
布陣
ニコラス
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
ライツ ヴァイグル
エングム シュテーガー ハック
クラインディーンスト
前半
立ち上がりはフランクフルトが攻勢に。グラードバッハは自陣で守備に追われる展開となりなかなか攻撃に転じることができないが、ブロックを固めてしのぐ。12分、ようやく敵のクリアが短くなったところをライツが拾い、ドリブルで持ちあがってミドルシュートを放ったが敵GKがセーブ。
その後もフランクフルトが主導権を握って試合を進めるがグラードバッハがねばり強く守りゴールは許さない。22分、クロスにハックが合わせるが大きくバーを越える。劣勢ながら集中は切らさない。
しかし30分、ロングボールから裏に抜けられ、クロスをファーで落としたボールにダイレクトで合わされて失点、0-1と先制を許す。人数はいたが、甘い一対一の対応が重なった。劣勢の中で重いリードを許す。
40分、シュテーガーのFKにエルヴェディが頭で合わせるがミートしきれずGKがキャッチ。45+1分にはエングムがシュートを放ったがオフサイドに。そのまま0-1で前半を終えた。もっと取られていてもおかしくなかったが最小失点でとどめたのがせめてもの救い。
後半
後半に入るとグラードバッハが攻勢に。46分、エングムがドリブルで持ちあがり切れこんでシュートを放つが勢いなくGKがキャッチ。58分、ハックが左サイドから切れこんで放ったシュートは敵DFがブロック、このこぼれ球をエングムがシュートするが敵GKのセーブに遭う。
67分にはゴール前での攻防から右サイドに開いたライツにつながり、エリア内から強烈なシュートを放ったがファーポストを直撃。さらにこのこぼれ球を再びつないでクラインディーンストが頭で押しこもうとするがこれも枠をはずれる。
71分、ハック、エングム、ヴァイグルに代えてチュヴァンチャラ、プレア、ザンダーを投入。チュヴァンチャラが右、プレアが左のウィングに入った。その後もグラードバッハが同点をねらって攻撃を続けるが決めきれない。79分、ライツに代えてノイハウスを投入。
しかし80分、中央にスルーパスを通され、敵FWにゴール正面から決められて0-2に。押していただけにこのタイミングでの失点は大きく勢いを削がれてしまう。それでもあきらめず、90+1分にはシュテーガーのFKにエルヴェディが頭で合わせるがバーの上に。
試合はそのまま終了。後半チャンスはあったが決めきれず連敗となった。
戦評
前半押しこまれて先制され、後半主導権を握ったが絶好機をものにできないまま、終盤に追加点を許して勝ち点を手ばなした。試合としては拮抗した内容だったと思うが、必要なときに決められるかどうかで差が出てしまった感があった。
シュート数24-19、CK5-8、ポゼッション63-37と、特に後半攻めたことで数字的にはむしろ優位だが、先手を取られたことで追いかける展開になってしまったのが特に終盤重くのしかかったというべきか。
前半フランクフルトに主導権を握られた時間帯は敵の拙攻もありなんとかしのげていたが、こらえきれずに決壊したのが悔やまれる。前半スコアレスなら流れは大きく変わっていただけに、ここを無失点でのりきれるかどうかの違いは大きかった。
後半はリスクを取って攻撃の手数も出せ、得点機も作れて狙いははっきりしていたが決めきれず。昨季から継続して取り組む攻撃の形にシュテーガー、クラインディーンストらが加わり、ハックも復帰して進歩は見られるが、この日は決定力を欠いた。
攻撃は水ものなので取れないときもあり、その分守備で頑張りたかったが要所できっちり決めてきたフランクフルトに後れを取った。板倉、エルヴェディが支えていたがさすがに全部はムリだよといった感じの失点になってしまった。
これで開幕から4試合で1勝3敗と出遅れ。次節ホームでのウニオン戦で不覚をとるようなことがあるとリカバーがむずかしくなり、監督の進退にも直結する。2シーズンめということで調整にこれ以上時間を使うわけには行かない。
開幕からホームゲームがレバークーゼン、VfBと昨季の1位、2位との対戦になってしまった日程の厳しさはあるものの、なんとかここで踏んばりホームで勝ち点3をとらなければならない。内容はそこまで悪くないが試合運びに難があり、修正が必要だ。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「最初の20分はアウェイゲームではよくあることに苦しんだ。後半はボールをしっかり握っていたが、フィニッシュのところで決定力と正確さが足りなかった。いくつかのいいチャンスがあったが、正確さと運が欠けていた。またしても2点を失ったことも腹立たしい。小さなミスが大きな結果を招いてしまったと感じている。最後のパーセントをモノにすることに引き続き取り組まなければならない」
アディ・ヒュッターやダニエル・ファルケは1シーズンで解任し、ゲラルド・セオアネに2季目がある理由がよくわからない。あと、この日は黒のサードユニ。なぜふつうに緑のセカンドではなかったのかな。
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ブンデスリーガ
2024年09月18日 14:55
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【ブンデスリーガ第3節】グラードバッハ 1-3 VfB
■ 2024年9月14日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
FC東京の試合を国立で見ていて帰りが間に合わなかったのでスカパーの録画を30分ほどの遅れで追いかけ視聴した。前節アウェイでボッフムに快勝したが、今節は昨季2位でフィニッシュしたVfBとのホームゲーム。今季ホーム初勝利を挙げたい。前節と同じ布陣でのキックオフとなった。福田はベンチ外。
布陣
オムリン
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
ザンダー ヴァイグル
オノラ プレア シュテーガー
クラインディーンスト
前半
立ち上がりはグラードバッハのペース。敵陣でアグレッシブにプレスをかけ、奪ったボールを少ないタッチで動かして素早くゴールに迫る。6分、敵のパスをカットしたエルヴェディからボールを受けたプレアが左サイドのクラインディーンストに落とし、クラインディーンストがシュートを放ったが敵GKにセーブされる。
その後もVfBに息をつく暇を与えず前線からボールを追いパスミスを誘発、ショートカウンターからゴールをねらうが決めきれず。この時間帯に先制しておきたかったが徐々にVfBが目をさまし始める、
21分、敵のシュートをオムリンがセーブしたがボールが正面に転がり、これを詰められて失点、0-1と先制を許す。序盤から押しこんでいただけにこの失点はメンタルにも効いた。意識が前に行っていた分、守備の反応が遅れたようにも見えた。
しかしグラードバッハは攻撃の手を緩めず、26分、左サイドを持ちあがったクラインディーンストが切れこんで放ったシュートは敵GKがセーブ、さらにこのボールにプレアが詰めたがこれもGKにセーブされる。
直後の27分、敵陣で奪ったボールからシュテーガーが頭でファーにボールを送ると、ここに走りこんだプレアがこれを頭で押しこんでゴール、1-1の同点に追いつく。しかしプレアはこのプレーで敵GKと交錯、そのまま29分、エングムと交代で退いた。
30分にはクラインディーンストからのサイドチェンジを受けたエングムがシュートを放つが敵DFにブロックされる。32分にはスローインからのクロスを受けたエングムが頭で合わせたがミートしきれず敵GK正面に。
その後は一進一退の攻防となるが互いにゴールはなく、1-1で前半を終えた。押しこんだ時間帯に決めきれず先制を許したが前半のうちに追いついた。このままでは終わらなさそうな試合だ。
後半
後半に入っても拮抗した展開が続く。48分、シュテーガーからのパスをクラインディーンストが胸で落とすとオノラがこれを受けてシュートを放ったがバーの上に。チャンスはあるものの決めきれない。
58分、左サイドの深いところでネッツが敵FWに置いて行かれゴール前にクロスを入れられる。これをニアに走りこんだ敵FWに押しこまれて失点、1-2と勝ち越しを許してしまう。一度は追いついただけに突きはなされるとショックが大きい。
さらに61分、CKを頭で競ったボールを押しこまれて失点、1-3とリードを広げられる。たて続けにゴール前でしつこく詰められての失点にかなりガックリくる。この追加点は効いた。これを決めきるところが強さか。
65分、ザンダーとオノラに代えてライツとハックを投入、エングムが右ウィングにまわりハックは左に入った。68分、ハックが左サイドから切れこんでシュートを放ったが力なく敵GKがキャッチ。2点のビハインドが重い。
76分、ヴァイグルとシュテーガーに代えてノイハウスとチュヴァンチャラを投入。交代枠を使いきる。ここから懸命に挽回を図り、90+1分にはハックがこぼれ球をダイレクトで狙ったが枠外に。追う立場になって焦りは否めず、結局1-3で痛い敗戦を喫した。
戦評
序盤に押しこんだもののゴールを決められず、逆に先制を許した。前半のうちに追いついたが、後半たて続けに競り負けたゴールを許し流れを持って行かれると、それを再びこちらにとり戻すことはできなかった。
シュート数15-12、CK6-2、ポゼッション44-56と、内容的に劣っていたわけではないが、押しこんだ時間帯にしっかり先制できなかったことで主導権を手ばなした。先にアドバンテージを得てこちらのペースで戦わなければならなかった。
やるべきことは昨季から継続できており、うまく行く時間帯もあるが、敵がそれに対応してきたときにそれを上まわることができず、またひとたびビハインドを背負ったときの試合運びが引き続き課題に見える。前に重心をかけ、守備はとりあえず板倉とエルヴェディで踏ん張るというスタイルにも危うさはあったがそれで結構止められたのもそれはそれで怖い。失点はどちらかといえば揃っている局面でやられた。
むずかしい相手ではあったが、実力的にそこまで遜色があるとは思えず、チャンスまではつくっていたのだから試合をこちらに引っ張りこめる可能性は十分あった。プレアを前半に失ったスクランブルはあったが、交代で入ったエングムも悪くなく、個々の問題よりは全体としてのゲームマネジメントで後手にまわった。
シュテーガー、クラインディーンストが機能しているのはいいが、ザンダーはノイハウスやライツに優先してまで使う価値があるのか今ひとつわからない。プレアの状態が心配だが、ハック、エングム、チュヴァンチャラの奮起に期待したい。開幕から3試合、ゴールは取れており、戦い方の整理が必要だ。
開幕から1勝2敗、特にホームでは昨季の1位、2位との連戦になりむずかしい日程だが、ズルズルと後退するわけには行かず、次節アウェイでのフランクフルト戦で踏ん張る必要がある。セオアネ監督も2年目でお試し期間はもうない。特にゴール前での守備は整理が必要ではないか。すでに試されていると思った方がいい。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「前半はとても集中していた。我々は競り合いを恐れず、しっかりと身体を当てた。少しばかり残念だったのは、敵陣で明白にボールを支配していたにもかかわらず、そこから結果を生み出せなかったことだ。最初の二つの失点はどちらも防ぐことができたはずのものだった。それでも我々のやりたいことは見てとれたと思う。我々はあらためて集中力と情熱、戦術を見せた。チャンピオンズリーグに参加するクラブ相手の二つのホームゲームを、いいパフォーマンスにもかかわらず勝ち点なしで終えてしまったことにはもちろんがっかりしている。我々はもっと細部を詰めなければならないし、最後のゾーンで効果的にプレーしなければならない」
負け先行でアウェイ戦を迎えるローテーションはキツい。どこかでひっくり返さなければならない。
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ブンデスリーガ
2024年09月03日 20:53
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【ブンデスリーガ第2節】ボッフム 0-2 グラードバッハ
■ 2024年8月31日(土) 15:30キックオフ
■ Vonovia-Ruhrstasion (Bochum)
スカパーで自宅リアタイ観戦。開幕戦は昨季のチャンピオン相手に0-2から同点に追いつくところまで行ったが最後の最後にPKを与えて勝ち点が手のひらから逃げて行った。アウェイだが今季初勝利がほしい。
キールから移籍加入して前節は途中出場だったザンダーがボランチで先発、ライツがベンチスタートとなった。それ以外は前節と同じ布陣。
布陣
オムリン
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
ザンダー ヴァイグル
オノラ シュテーガー プレア
クラインディーンスト
前半
序盤は互いに探り合いとなり、大きな見せ場がないままジャブを打ち合う展開に。グラードバッハはプレアが積極的にボールを触り前線にボールを供給しようとするがパスがズレるシーンが多く決定機をつくれない。
25分にはシュテーガーからのパスを追ってポケットを取ったネッツから戻しを受けたシュテーガーがシュートを放ったが敵GKがセーブ、このこぼれ球がゴールに向かったがDFにクリアされた。さらに26分にもシュテーガーがヴァイグルからパスを受けエリア手前からねらうがゴール右に外れる。
徐々にグラードバッハが主導権を握り攻撃をしかけるが決定的なシーンにまでは持ちこめない。28分には右サイドでフリーでボールを持ったプレアが切れこんでシュートを放つがDFがブロック。
その後も膠着した状況のままで前半をスコアレスで終了。主導権は握れているがビッグチャンスは少ない。押しているだけに後半早い時間帯に先制して一気にこちらの試合にしたい。
後半
後半立ち上がりの52分、シュテーガーのクロスをプレアが落とし、さらにクラインディーンストがこれをオノラにつなぐと、オノラがこれをファーネットに決めたが副審がフラグアップ。VARによるチェックとなったがプレアからクラインディーンストのところがオフサイドとの判定でノーゴールに。いい形だったが惜しかった。
55分、プレアからパスを受けたオノラが左サイドを裏に抜け、角度のないところからシュートを放ったが惜しくもポストに嫌われる。このこぼれ球をザンダーがダイレクトでシュートしたがゴール右に。得点が近づいている。
すると67分、シュテーガーのパスを受けて右サイドのポケットを取ったオノラがファーに浮かせたクロスを上げると、ここに走りこんだクラインディーンストがノーマークで難なくこれを頭でゴールに流しこみゴール、1-0と先制する。オノラのクロスが素晴らしかったがまあボッフムの守備もアレだった。
68分、プレアとザンダーに代えてハックとライツを投入。71分にはネッツから受けたパスをヴァイグルがダイレクトで合わせたが敵GKがセーブ。可能性のあるシュートだった。
78分、ライツが中盤で狩ったボールをクラインディーンストに付けると、クラインディーンストはゴール前でオノラに横パス、オノラはこれを冷静に流しこみゴール。2-0とリードを広げる。
82分、オノラ、クラインディーンストに代えてエングムとチュヴァンチャラを投入。さらに87分には足を傷めたネッツに代えてライナーを投入、試合をクローズしに行く。スカリーが左SBにスライド。
86分にはエングムがドリブルで持ちあがりシュートを放ったが敵GKがセーブ。その後はグラードバッハが時計を進め、そのまま2-0で試合終了、今季初勝利となった。
戦評
拮抗した立ち上がりとなったが徐々に流れを引き寄せ、後半に入るとオフサイドのノーゴールを経て先制、追加点と試合をコントロールし、危なげなくアウェイでの勝ち点3を得た。
シュート数15-15、CK4-3、ポゼッション62-38と、ボッフムにもチャンスはあったが、耐えるべき時間を耐えたことで流れを引き寄せ先行できた。主導権は渡さなかった。
今季加入のシュテーガー、クラインディーンストがしっかり仕事をしており、チームとしていい立ち上がりができている。ザンダーはまだちょっとよくわからないが、ライツやノイハウスらとの競争のなかで全体のレベルが上がって行ってほしい。
負傷から復帰のハックはこの試合ではこれという活躍は見られなかったが、昨季後半の実績を考えれば、彼もまたチュヴァンチャラやエングムとともに前線のポジション争いにからむべき人。層も厚くなり充実したチームづくりができているのではないか。
ホームでの開幕戦がレバークーゼン相手ということで難しい日程になったが、すかさず2節でアウェイでの初勝利を挙げられたことは次節以降の戦いの大きな礎石になる。次節は昨季2位のVfBとのホームゲームだがしっかり勝ち点3を積み上げたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「チームのこのパフォーマンスは賞賛に値する。立ち上がりはセットプレーが多く、セカンドボールから何かが起こる可能性があった。しかし我々はこの局面をうまく乗りきり、よりうまく流れをつかむことができるようになった。後半は我々は縦のスペースをうまく使うことができた。我々は前半よりもひたむきで、ボールを保持することと速く攻めることのミックスがよくできていた。私としては、我慢強く、しっかりと守備をすることができたのが何より嬉しい」
昨季はスタートでつまずいた。序盤戦大事に行きたい。
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ブンデスリーガ
2024年08月27日 16:34
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【ブンデスリーガ第1節】グラードバッハ 2-3 レバークーゼン
■ 2024年8月23日(金) 22:30キックオフ
■ Borussia-Park
リーグ戦が開幕、ホームに昨季のチャンピオンであるレバークーゼンを迎えた。ポカールでは3部のアウエに先制を許しながらも逆転で完勝を収めており、難しい相手ではあるが勝ってシーズンをスタートしたいところだ。
ポカールでは負傷欠場していたエルヴェディが先発。移籍が取り沙汰されているコネはメンバー外となった。福田はベンチ入りせず。負傷で出遅れているハックがベンチ入り。
布陣
オムリン
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
ライツ ヴァイグル
オノラ シュテーガー プレア
クラインディーンスト
前半
互いにアグレッシブに前に出る景気のいい立ち上がり。グラードバッハはレバークーゼンのプレスをかいくぐりながら果敢にパスをつなぎ前線にボールを運ぼうとする。5分、ヴァイグルがエリア外から狙うが左に外れる。
グラードバッハが押し気味に試合を進めていたが、12分、左サイドからの敵のクロスをエルヴェディがクリアしたが、これがエリア外にこぼれたところを敵FWにダイレクトボレーで叩きこまれ失点、0-1と先制を許す。ちょっとどうしようもないというかシュートがヤバすぎた。
事故っぽい失点で先制されたものの試合内容自体は拮抗。15分にはライツが右サイドを突破して敵陣深いところからシュートを放ったが角度がなく敵GKにセーブされた。
その後も21分にクラインディーンストがエリア内の角度のないところから狙うが敵GKがセーブ。35分にはFKからの流れでオノラがシュートしたがブロックされ、こぼれ球を拾ったシュテーガーがクロスを入れたがクラインディーンストには合わず。
すると38分、左サイドからのクロスに中央で合わされオムリンがセーブしたが、こぼれ球を拾った敵FWに正確に決められ0-2と追加点を許す。こぼれ球に対する反応やシュートの正確さなど地力の違いを見せつけられた。
42分、FKからの流れでボールを持ったライツがシュート、これが敵GKにセーブされたこぼれ球をクラインディーンストが低い姿勢から頭で押しこみゴールかと思われたが、VARによるチェックの結果クラインディーンストのファウルを取られゴールは認められず。
結局そのまま0-2で前半を終了。拮抗した展開ながらもチャンスをしっかり決めてきたレバークーゼンに対し後手にまわる格好で0-2とビハインドを背負っての折り返しとなった。やはり相手が強い。
後半
後半に入るとレバークーゼンがギアを上げてくる。2点差あるのだからそんなに頑張らなくてもと思うがそういうわけには行かないのだろう。集中した守備でなんとか立ち上がりをしのぐ。
すると59分、シュテーガーのFKをファーの板倉が頭で折り返し、これを中央でエルヴェディが頭でシュート、GKに弾かれたボールをもう一度左足で押しこみゴール、1-2と1点を返す。
VARによるゴールチェックで板倉がオフサイドではないか確認されたが(リプレイ見る限りヤバいのではないかと思った)ゴールは認められた。
試合は次第にオープンになりつつ進んで行く。71分、ライツとプレアに代えてザンダーとチュヴァンチャラを投入。反撃を試みるが、アドバンテージのあるレバークーゼンからなかなか主導権を奪えない。
85分、シュテーガーが敵ゴール前でDFを背負ったクラインディーンストにボールを預けると、クラインディーンストが反転してシュート、これが決まって2-2の同点に。なにもないところから虚をついた形で追いついた。
これもVARでクラインディーンストがオフサイドではないか確認されたが(これもリプレイ見る限り認められないかもと覚悟はした)ゴールは認められた。
終盤に追いついたがVARの待ち時間もありアディショナルタイムは10分。90+5分、ネッツとオノラ、クラインディーンストに代えてキアロディア、ライナー、エングムを投入、逆転を狙いに行く。
しかし90+9分、板倉がエリア内で敵FWからボールを狩ったシーンがファウルの可能性ありとしてVARが介入、OFRの結果、当初板倉がボールをヒットしていたと見られていたプレーがボールに届いておらず、敵FWの足をけっていたとの判定になりPKに。
90+11分、敵FWのPKはオムリンがいったん止めたものの、こぼれ球をそのまま押しこまれて失点、2-3と土壇場で勝ち越されてしまう。試合はそのまま終了、勝ち点を取りきれない結果となった。
戦評
拮抗した立ち上がりからワンチャンを決められ2点のビハインドで前半を折り返し。あきらめることなく後半2点をもぎ取り終盤に一度は追いついたが、アディショナルタイムに痛恨のPKを与え、悔しくも黒星でのシーズンスタートになってしまった。
シュート数14-25、CK2-4、ポゼッション42-58と地力の差は否めない部分もあったが、試合展開としては持てるものを出しきり、昨季のチャンピオンと渡り合った。ゴールは必ずしも流れから崩しきったものではないが、規律をもって攻め続けた結果生まれたものであることは間違いない。
新加入のクラインディーンスト、シュテーガーが仕事をし、ライツ、ネッツらの若手も好調を維持、チームバランスは悪くない。一方でノイハウス、エングムらが十分なチャンスをもらえていないのは気になる。
この戦力でどこまでを目指せるかはわからないが、ヨーロッパを目指して昨季からの上積みを見せてほしい。希望をつなぐことのできる試合ではあったが勝ち点だけが足りなかった。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「試合が終わった直後だけに敗戦は苦々しい。それでもいくつか誇らしく思えることはいくつかあった。客席からの後押しは信じられないくらいだった。フットボールの内容としては夏の間になにがしかの取り組みをして、進歩があったと思っている。しかし最終的に勝ち点を得ることができなかったのは残念だ。しかし昨季よりうまくやれるということを見せようとしたのはわかってもらえるのではないか。新加入の選手らもうまくチームに溶けこんでいる。これを元からいる選手らにも少しばかり広げて行きたい」
シーズン初勝利が待たれる。次節が問われる。
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ブンデスリーガ
2024年05月23日 19:48
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【ブンデスリーガ第34節】VfB 4-0 グラードバッハ
■ 2024年5月18日(土) 15:30キックオフ
■ MHP-Arena (Stuttgart)
今季最終戦。スカパーでリアタイ観戦した。前節の時点で残留は決まっており、アウェイでの最終戦でもあって気合いは入らないが、惨憺たる結果だった今季をなんとかポジティブに締めくくる意味でも勝ちたい。VfBはワンチャン2位がかかっている。
エルヴェディをベンチに置き、ネッツとライナーを左右に配した4バックに。前線はジーバチュを1トップに、プレアとエングムをウィングにした4-3-3となった。福田がベンチ入り。オノラとハックは負傷でベンチ外。
オムリン
ライナー フリードリヒ 板倉 ネッツ
ライツ ヴァイグル コネ
エングム ジーバチュ プレア
どちらも立ち上がりから積極的にしかける。5分には敵のパスミスを引っかけたエングムがエリアまで持ちあがりシュートを放ったが敵DFがブロック。6分にはプレアが左サイドの角度のないところからねらうが敵GKがセーブ。
この局面でしかけられなかったあとは、徐々にVfBが主導権を握る流れになる。VfBがボールを握って攻撃する一方で、グラードバッハはカウンターをねらう形に。起点が低く決定機はなかなかつくれない。
23分、エリア内からゴール前に上げられた高いクロスに頭で合わされて失点。0-1と先制を許す。さらに31分、エリア内への持ちこみを許し流しこまれたボールがポストに当たってゴールへ。0-2とリードを広げられる。試合の流れが大きくVfBに傾く。
40分にはエングムが右サイドから切れこんでプレアにラストパスを出すが合わず。こぼれたボールをコネが拾いヴァイグルに落とすと、ヴァイグルがシュートを放ったが敵GKがセーブ、さらにこぼれ球にエングムが詰めるが敵GKにセーブされる。入っていればというシーンだったが決めきれず。0-2で前半を終えた。
後半に入ってグラードバッハがたて続けにチャンスを迎える。47分、ヴァイグルのスルーパスを追ってプレアがエリア内に入るがシュートはGKに処理される。49分にはジーバチュの落としからヴァイグルがエリア外からねらったがGKがキャッチ。
67分、プレアとエングムに代えてウルリヒとチュヴァンチャラを投入。75分、左サイドから入れられたクロスをファーで合わされる。これが決まり0-3に。チャンスを生かしきれずにいるうちにダメ押しされた。
79分、コネ、ジーバチュ、ネッツに代えて福田、キアロディア、ヘアマンを投入。しかし83分にはハーフウェイからドリブルでの持ち上がりを許し、最後はそのまま角度のないところから決められ失点。0-4と試合を決められる。
その後もバーをたたかれるシュートを放たれるなどピンチもあったが、まあもうどちらでもいいかという感じで、シーズン最終戦も終ってみれば結局0-4の完敗となった。見てる方がお疲れさまという試合だった。
立ち上がりこそチャンスをつくったが、VfBに先制を許すとその後も着実に加点され、チャンスはあったものの決めきれずに失地が拡大、今季を象徴するような「なんかよくわからんけどうまく行かん」試合で勝ち点なしに終わった。
シュート数14-21、CK4-8、ポゼッション40-60ということで全体にVfBのゲームだったのはそのとおりだが、それ以上にもがいても沈んで行く感のある試合で、ため息をつきながら見る感じになってしまった。
今季はホフマン、シュティンドル、テュラムらひとつの時代を築いた選手がクラブを去り、心機一転で巻き直しを図ったが終わってみれば降格圏の16位と勝ち点1差の14位。完全な失敗シーズンだった。
シーズンを終了し7勝14敗13分、勝ち点34(1試合あたり1.00)で14位というのが今季の成績だが、1試合あたりの勝ち点1.00というのは降格していても全然おかしくない数字。実際残留を決めたのはギリ33節だった。
選手の顔ぶれはそこそこそろっており、戦術もハマったときにはいい形で点が取れるのだが、それがコンスタントに出せず試合のなかでも時間帯によってムラが大きく、また安い失点が多くていくらゴールを取っても追いつかない。
リードしながら追いつかれることが度重なり、結局は攻撃以外の部分の構築が甘いうえにゲームマネジメントができていないことのように思われ、監督の資質に疑問をもたざるを得ないがシーズン最後までセオアネ監督を引っ張り、残留争いに巻きこまれた。
この戦力でこの結果は明らかにマネジメントの責任だが、ボンホフが早くもセオアネ監督の留任についてコメントしているのが頭が痛い。この成績で留任なら、アディ・ヒュッターやダニエル・ファルケを1年で更迭したのはなんだったのか。
今季の迷走は長い低落局面の始まりではないかという悪い予感を拭い去れない。選手が足りないのではなく、試合をコントロールできず課題を解決できない指導者の力量不足だと思うがどうなのか。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「我々が思っていたようなシーズンの締めくくりにはならなかったし、がっかりしている。今季なんどもそうであったように守備の一貫性があまりにもなかったし、ヨナス・オムリンのなんどかの好セーブに感謝しなければならない。攻撃の部分ではいくらか見せることができた。しかし効率が悪く、はっきりせず、決定力も足りなかった。1点か2点は取れていたはずだったが。我々は素晴しいシーズンになると最初に言っていた。我々は今、それを具体的に、批判的に分析し、正しい対策ができるよう試みなければならない。厳しく働くことで来季は改善できる」
まあ、お疲れさまだが、守備の戦術があいまいで約束ごとの落としこみができていなかったのがすべてではないか。
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ブンデスリーガ
2024年05月12日 22:49
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【ブンデスリーガ第33節】グラードバッハ 1-1 フランクフルト
■ 2024年5月11日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
スカパーでリアタイ観戦。いつのまにかもうホーム最終戦。まったく期待外れとなったセオアネ体制だが、この試合に勝てば残留が決まる。というか残留を気にしている時点で失敗シーズンだったことがわかる。最終節に可能性を持ちこしたくない。
ニコラスに代わってオムリンが先発した他は前節と同じ布陣。今季限りでの引退を表明しているヘアマンとヤンチュケがともにベンチスタート。福田はメンバー外に。
オムリン
フリードリヒ 板倉 エルヴェディ
オノラ ライツ ヴァイグル コネ スカリー
プレア ハック
序盤はグラードバッハが積極的に攻撃をしかける流れに。4分、プレアの落としを受けたコネがエリア外からシュートを放つがGKがセーブ。
9分、オムリンからのフィードを受けたスカリーが左サイドを深くえぐり、マイナスのパスを入れると、ここに走りこんだハックがダイレクトで流しこんでゴール、グラードバッハが早い時間帯に1-0と先制する。ニアを抜くむずかしいシュートを決めた。
その後はヨーロッパリーグへの出場がかかるフランクフルトが前に出る展開となる。なんどかチャンスをつくられるが、グラードバッハは中央をかためゴールは許さない。33分、ハックが奪ったボールを自ら持ちあがりシュートを放ったが敵GKがキャッチ。
すると35分、自陣でのパスをカットされ、ここからの攻撃でシュートを決められ1-1の同点に。今季いったいなんどリードをふいにすれば気が済むのかという既視感のあるシーンで試合はふりだしに戻った。
その後は互いににらみあう時間帯となり大きな見せ場がないまま1-1で前半を終了。後半勝負になるがゴール以降チャンスもほとんどつくれていないのが気になる。勝って残留を決めたいが攻め手がみつからない。
後半は互いに失点を気にして神経質な展開に。フランクフルトがやや優位だがグラードバッハは中央を固めて身体を張る。57分、プレアとオノラに代えてチュヴァンチャラとネッツを投入、スカリーが右ウィングバックにスライド。
59分、チュヴァンチャラが奪ったボールを自らドリブルで持ちあがりシュートを放つが枠におさまらず。絶好のショートカウンターだったが決めきれなかった。チュヴァンチャラのこの日いちばんの見せ場だったがアピールできず。
ともに勝ち点3はほしいが失点はしたくなく、膠着したまま時計が進んで行く。85分、エルヴェディに代えてヤンチュケを投入。さらに88分にはハックとライツに代えてノイハウスとヘアマンを投入。
その後も互いに攻撃をしかけたが大きな見せ場はつくれず。最後は勝ち点を分けあうかたちで試合終了、ホーム最終戦を1-1で終え、グラードバッハは3試合連続の引き分けとなった。
序盤に先制したのはよかったがあとが続かず、前半のうちに追いつかれると、後半はリスクを嫌った試合展開となり勝ち点1を得るにとどまったが、残留争いのウニオンがケルンに負けたため勝ち点差が4となり、グラードバッハの残留が決まった。
シュート数6-17、CK2-8、ポゼッション44-56と主導権を握っていたとは言いがたく、全体としてはあまり盛り上がりのない淡々とした試合だった印象。パッとしないまま緩やかな下り坂を歩き、気がつくとずいぶん底に近いところにいた今季を象徴するような試合。
個々にはもちろん頑張っているし、意図の見える攻撃もあるにはあるが、全体を統合するモメントが弱いというか、手なりで戦ってダメなら仕方ないというか、進歩とか成長というものが感じられないシーズンだったし、この試合もそうだったと思う。
まだ来週アウェイでのVfB戦が残ってはいるものの、残留を決めてひと息つくようなシーズンになってしまったのは本当に残念。メンバーはそれなりにそろっていると思うが、セオアネ監督という選択が正しかったのか疑問だ。なにも残らなかったシーズンというほかない。
33試合を終えて7勝13敗13分で勝ち点34、1試合あたりの勝ち点が1.03で降格を免れたのはラッキーでしかない。33試合して7勝しかできず、勝ち点30台でシーズンを終えるとかちょっと思っていたのとかなり違う。課題ははっきりしていたのに改善できなかったのはマネジメントの責任だ。
このオフにどう立て直すのか、これならまだダニエル・ファルケを留任させた方がマシだった。エバールが去ってひとつの時代が終ったことを実感、それに代わるビジョンが見えないのがつらい。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「我々はたくさんのエネルギーを注ぎこんで試合に入った。先制のゴールはうまく行ったし、自信を与えてくれた。しかし遅くとも同点にされるころまでには、あまりに受け身になり守備に追われてしまった。パトリック・ヘアマンとトニ・ヤンチュケは模範的なキャリアを歩み、ボルッシアにたいへん多くの貢献をしてくれた。それにふさわしいお別れができたのはそれに値することだった」
試合後には二人に対するセレモニーがあったが、それだけに勝って終わりたかった。ホーム最終戦だったが来季のユニのお披露目はなかった。
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ブンデスリーガ
2024年05月05日 22:27
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【ブンデスリーガ第32節】ブレーメン 2-2 グラードバッハ
■ 2024年5月4日(土) 15:30キックオフ
■ Wohninvest Weserstadion (Bremen)
日本ではゴールデンウィークのさなか、スカパーでリアタイ観戦。勝ち点を伸ばせず残留争いに巻きこまれている。ひとつ勝てばずいぶんラクになるになるはずだがズルズルと足場が悪くなっている。アウェイだが勝ち点3を積み上げて残留にメドをつけたい。
前節出場停止だったヴァイグルに加え、コネ、オノラが先発に復帰。オムリンもケガから復帰したがベンチスタートとなった。
ニコラス
フリードリヒ 板倉 エルヴェディ
オノラ ライツ ヴァイグル コネ スカリー
プレア ハック
序盤はグラードバッハが主導権を握る。8分、ライツから左サイドで長いパスを受けたハックが角度の難しいところからシュートを放つとこれがファーに決まり1-0とグラードバッハが先制する。オフサイドかとも思われたがゴールが認められた。
その後も11分、プレアからのスルーパスを追って裏に抜けたコネが左サイドからゴールライン際に切れこんでシュートを放つが角度がなくGKにセーブされる。12分にはオノラのCKに板倉が頭で合わせるがこれもGKに防がれる。グラードバッハが積極的に攻撃をしかけた。
しかしそこからはブレーメンがボールを持つ時間に。グラードバッハはほぼ自陣で守備に追われる展開となる。奪っても起点が低く、しっかりマイボールにできないで自陣から出られない時間が長い。
中央をしっかり締めて守備を固めるがブレーメンに再三チャンスをつくられる。43分、ヴァイグルがハックとのワンツーでシュートコースをつくるがフィニッシュは枠におさまらず。44分にはコネがしかけるがシュートはゴール左へ。
すると45分、左サイドでボールをまわされ、最後はゴール至近からニアを抜く形でシュートを決められ失点、1-1の同点となって前半を終えた。先制したまではよかったが、そこから押しこまれ、同点に追いつかれてしまった。
後半からプレアに代えてチュヴァンチャラを投入、立ち上がりはふたたび流動的にポジションを交換しながら攻撃的に流れを引きよせようとする。47分、チュヴァンチャラがコネに合わせようとするがパスの精度が足りず。
50分、ライツが自分で敵を抜いてドリブルで持ちあがり、最後はゴールライン際からゴールをねらったが、角度がないところからのシュートはそのままファーに抜けてしまう。
65分、CKからの流れで中央に放りこまれたボールに敵FWが中央で合わせゴール。1-2と逆転を許す。打点の高いヘディングを許してしまった。このCKになったプレーは、敵が触ったボールをライツがカバーしてそのままゴールラインを割ったものと見えたが、CKの判定となったもの。納得できない失点になった。
70分にはスカリーからのクロスボールにライツが合わせるが敵GKのセーブに阻まれる。その後はまたブレーメンがボールを保持する流れとなり、グラードバッハは自分たちの思うようなフットボールができない。
70分、フリードリヒ、オノラ、コネに代えてエングム、ノイハウス、ライナーを投入。最終ラインを3バックから4バックに変更し、リスクを取って前に出ようとする。さらに79分にはライツに代えてジーバチュを投入しゴールをねらいに行く。
懸命に攻撃をしかけるがブレーメンの守備も固く、なかなかこじ開けることができない。87分、敵陣で敵のミスから奪ったボールをハックがシュートするが枠に飛ばず。このまま試合終了かと思われた89分、チュヴァンチャラがけったボールがエリア内で相手DFの腕に当たる。
当初は腕を折りたたんでいたとの判断であったが、VARが介入、OFRの結果ハンドが認められPKに。90+1分、ノイハウスがこれを決め、土壇場で2-2の同点となり、試合はそのスコアのまま終了。最悪の結果はまぬがれ、勝ち点1を持ち帰る結果となった。
試合開始早々にハックのゴールで先制したものの、その後はブレーメンに押しこまれる展開となり前半に同点、後半には逆転を許した。最後は敵DFのハンドに救われPKでなんとか追いついたが、最初と最後以外はほぼ見るべきもののない試合だった。
シュート数17-18、CK2-7、ポゼッション44-56とブレーメンに主導権を握られ、自陣で守備に追われる時間が長すぎた。立ち上がりは動きながらボールを受けて攻撃を組み立てたが、最初の10分ほどでその局面は終わり、後半も入りはよかったが続かなかった。
時間帯によってパフォーマンスに極端にムラがあり、プレーの質が一定しないのはどういうことなのか。先制したのにリードを保てなかったのはもう数えきれないほどだし、最後にPKを得たのはラッキーだったが実質的には負け試合だった。
終盤投入したノイハウスが動きを持ちこみ、そこからやや持ち直したようにも見えたが、ノイハウスを最初から使わないのはコンディションの問題なのか。必要なところでボールを受け、緩急をつけつつ前に出せる存在は貴重だが冷遇されているのはなぜ。
いまから戦術を云々してもむなしいが、部分的に面白い攻撃ができるのにそれを90分間続けることができず、ここということで踏ん張ることができず失点を重ねるのは、やはりチーム作りやゲームマネジメントなどがつたないからではないか。
今日の試合を見れば、残り2試合、セオアネ監督を解任してコーチが暫定で指揮をとってもいいのではないかという気がした。
32試合を終えて7勝13敗12分で勝ち点33(1試合あたり1.03)で暫定順位は13位。16位のマインツとの勝ち点差は5だが、マインツは今季未消化で、このあとの試合でマインツが勝てば降格圏との勝ち点差は2に縮まる。
ボッフム、ウニオンが勝ち点30で今節直接対決することになっており、4クラブでがっつり残留争いになっている。まだなんともいえないが降格の現実的な可能性は結構あり、ちょっと予断を許さない状況だ。
次節最後のホームゲームであるフランクフルト戦で勝ち点3を積み上げなければ最終節まで胃の痛い思いをすることになるし最悪の事態もあり得る。なんでこんなシーズンになってしまったのか。この勝ち点1が最後に大きな意味をもつのだと信じたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「PKでアディショナルタイムに勝ち点1を手にすることができれば、もちろんラッキーな気持ちで家に帰ることができる。とはいえまたしてもリードを手ばなしてしまった。序盤は試合は我々にうまく行っていて、前に向かってプレーすることができていたし、自陣も守ることができていた。しかし我々はあまりにたくさんのボールロストを喫し、また個人的なミスもあって同点にされてしまった。後半は少し集中とグリップを失ってしまい、そのせいでプレーを前に向かって組み立てることができなくなった。2-1になってようやく我々はポゼッションを取り戻し、前を向いてすべてを投じようとした。それを最後に2-2にしてくれたチームにはよろこんでいる」
ブレーメンが緑ユニ・白パンツだったので、グラードバッハは白ユニ・黒パンツという変則の組み合わせになった。
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ブンデスリーガ
2024年04月30日 23:08
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【ブンデスリーガ第31節】グラードバッハ 0-0 ウニオン
■ 2024年4月28日(日) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
日曜日の夜にスカパーでリアタイ観戦。翌日が祝日なので楽勝だ。降格圏に手が届く順位でチンタラしている場合ではないのでホームでしっかり勝ち点3を積み上げたい。もう細かいことはどうでもいい。内容も求めないのでとりあえず勝ってほしい。
ヴァイグルが警告累積で有給休暇、ヴェバーが負傷離脱となり、キアロディア、スカリー、チュヴァンチャラが先発。ネッツはベンチ・スタートとなった。また負傷で戦線を離れていたコネがベンチ入り。
ニコラス
フリードリヒ エルヴェディ キアロディア
ライナー ライツ 板倉 スカリー
チュヴァンチャラ プレア ハック
ともにコンパクトな守備から引っかけたボールを素早く前線に展開するねらいだが、序盤は互いにリスクを嫌って慎重な仕掛け。8分、板倉のパスを受けたプレアがハックとのワンツーで裏抜け、シュートを放ったが敵GKがセーブ。
17分にはドリブルでエリア内にい持ちこもうとしたハックが敵DFに止められたこぼれ球をチュヴァンチャラが拾ってシュートしたがGK正面。23分にはスカリー、ハック、プレア、ハックとつないだボールを板倉がシュートするがバーの上に。
形は作りフィニッシュまで持ちこめてはいるものの、シュートがミートしきれず相手を脅かすところまでは行けていない。一方でクロスバー直撃のシュートを浴びるなどウニオンの攻撃も侮れず、主導権をなかなか握れないまま時計が進んだ。
45分にはハックのFKに板倉が右足で合わせるがバーの上に。結局スコアレスのまま前半を終えた。オノラがおらず持ちあがりに迫力を欠くうえ、ウニオンの守備も固い。互いに我慢比べの様相だが後半早い時間帯に先制したい。
しかし後半に入っても膠着した戦いが続き、主導権はウニオンに。なんどかチャンスをつくられるがニコラスの好セーブもあってゴールは許さない。59分、スカリーが左サイドから入れたクロスにチュヴァンチャラが頭で合わせるがGKがキャッチ。
66分、チュヴァンチャラとライナーに代えてエングムとネッツを投入。スカリーが右ウィングバックにスライド。やや流動性は出たものの固い試合であることは変わらず、中盤でのつばぜり合いが続く。失点を嫌って重心がなかなか上がらない。
チャンスも散発でにらみ合いの時間が長い。80分、ハックとキアロディアに代えてコネとオノラを投入。板倉が一列落ちて3バックの中央に入る。オノラの投入が効いたか、エングムとのコンビネーションで得点機を作るが決めきれず。
88分、プレアに代えてジーバチュを投入。しかしゴールは遠く、90+4分、オノラのCKにフリードリヒが頭で合わせるがGKがセーブ、こぼれ球にコネが詰めるが枠に行かず。結局スコアレスドローで勝ち点1を分け合うこととなった。
なかなか気持ちよく前に出て行ける試合ではなく、チャンスも作ったものの、最後のところでアイデアと正確さ、決定力を欠き、組織的に崩すところまでは行かなかった。勝ち点はたとえ1でも貴重だが、シーズン終盤のホームで勝たなければならない試合だった。
数字を見れば、シュート数13-14、CK3-4、ポゼッション51-49とほぼ差がなかった。実際流れ的にはウニオンの方が試合の流れをつかんでいるイメージはあったが、固い守備を割って先制点を挙げるだけの力強さはなかった。
順位の近いウニオンとの直接対決で、勝ち点3をとれば残留の可能性がグッと高まる試合だったが、ウニオンの慎重な戦いにつきあってしまった。見ていてワクワク感とかもなく、互いにパッとしない試合を1時間半も見続けてしまった。
もうことここに至っては勝ち点を積んで早々に残留を決めてしまいたい。まさかそんなことを気にしなければならなくなるほど低迷するシーズンになるとは思わなかったが、やりたいこと自体は比較的はっきりしていて得点はそれなりに決められていることから厳しい判断ができず、ズルズルとシーズン終盤まできてしまった。
これで31試合を終え7勝13敗11分で勝ち点は32(1試合あたり1.03)で13位に。降格圏16位との勝ち点差は4に過ぎず、降格の危機はすぐ目の前にある。残り3試合、まずひとつ勝ってひと息つかなければならない。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「直接の競争相手とのホームゲームで勝ち点3をとれなかったことにはもちろんがっかりしている。後半はもう少し深く守って相手にスピードを出させないようにする狙いがうまく行かなかった。だれが見ても先週4失点したチームだということがわかっただろう。先週の試合結果と今の状況がこの試合でのメンタル面のパフォーマンスに影響したと思う。チームはアクションというよりリアクション中心になってしまい、慎重なパスを選んで、一対一の勝負を避けた。全体として勇気が足りなかった。この点についてはもう一度話し合い、今週はテーマとして取り組んで次のブレーメンとの試合では自分たちのクオリティに対する信頼をもっと取り戻さなければならない」
まあ、31試合して7つしか勝ててないんだからなにを言ってもむなしいわな。
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ブンデスリーガ
2024年04月27日 01:00
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【ブンデスリーガ第30節】ホフェンハイム 4-3 グラードバッハ
■ 2024年4月20日(土) 15:00キックオフ
■ PreZero-Arena (Sinsheim)
土曜日の夜の試合だったのでふつうに見られると思っていたが、遅くまで飲んでしまい、スカパーの配信で追っかけで見ようとしたが通信環境が最悪で、そうこうしているうちに結果を知ってしまって泣いた。
一時はもう大丈夫かなと思っていた降格が現実的にちらついており、アウェイとはいえ勝ち点は必須。前節も試合運びのマズさでBVBから勝ち点を取りそこねており、しっかり切りかえて行きたいが…。
オムリンが太ももに問題ありということで欠場、ニコラスがゴールを守る。オノラもケガで欠場、エングムがベンチとなり、ライツとハックが先発した。福田がベンチ入り。
ニコラス
フリードリヒ エルヴェディ ヴェバー
ライナー 板倉 ヴァイグル ネッツ
ライツ プレア ハック
序盤こそ拮抗した立ち上がりに見えたが徐々にホフェンハイムがボールを支配、グラードバッハは自陣で守備に追われる時間が長くなる。奪ったボールを前線に展開して縦に速い攻撃をしかけようとするが、エンジンになるオノラが不在で迫力を欠く。
9分、敵陣エリア前でネッツが引っかけたボールをハックに預けたがシュートは敵GKにキャッチされる。25分にはショートコーナーからハックがクロス、ヴァイグルがダイレクトでシュートするがこれもGKがキャッチ。34分にはプレアがドリブルで持ちあがりシュートを放ったがゴール右へ。
36分、ライツが自陣でボールを失うと、そのボールを素早くつながれ、ゴール正面からシュートされる。これが決まって0-1と先制を許した。つなぐ意識は正当でリスクは承知とはいうもののお粗末な失点だった。
しかし39分、プレアがスルーパスを通し、これを追って裏に抜けたハックがGKとの一対一を制してゴールに流しこみ1-1と同点に。取られた直後に取り返したのは大きく、これで試合の流れをこちらに引き戻した。
その後は膠着したまま1-1の同点で前半を終了。主導権は取りきれておらず、ボールはホフェンハイムに握られているがどちらに転んでもおかしくない試合。リスクを取ってしっかり前に出たい。
後半に入ってもホフェンハイムがボールを支配。48分、CKからの流れでハックのクロスにヴェバーが頭で合わせるがファーに流れる。すると58分、エリア手前でボールを持たれシュートを決められて1-2と再びリードを許す。
62分にはハックのCKにエルヴェディが頭で合わせるがGK正面。64分にはライナーが右サイドを上がり、プレアとのワンツーで深いところに入りこんで角度のないところからシュートを放ったがサイドネット。
66分、自陣でヴァイグルがボールを失い、これをつながれて失点、1-3とリードを広げられる。試合が決まった感のある追加点で苦しい状況になる。失点がどれもミスやボールロストからというのが情けない。
69分、フリードリヒ、ライナー、ライツに代えてスカリー、エングム、チュヴァンチャラを投入。布陣を4バックに変更し、エングムとチュヴァンチャラが2トップになり、ライナーが右、プレアが左のウィングになる4-4-2になったように見えたが前線は流動的。
しかし試合はまだ決まったわけではなかった。78分、右サイドのスカリーが中央にクロスを送ると、ハックが頭で合わせゴール。2-3と1点差に詰め寄る。ドフリーで打たせてもらいきれいに流しこんだ。
さらに89分にはCKがクリアされたこぼれ球をヴァイグルが拾って右サイドのハックに。ハックはほとんど角度のないところからニアを抜くシュートを放ちこれが決まって3-3に。人がいなくても決まらないようなところにボールが飛んだ。
しかし直後の90+1分、ドリブルでエリアの深いところまで入りこまれ、マイナスのクロスをけりこまれて失点、3-4と勝ち越しを許してしまう。90+2分にはネッツと板倉に代えてウルリヒと福田を投入したが追いつけず、結局3-4で試合を終えた。
1-3からハックのハットトリックで終了間際に追いついたが、アディショナルタイムに突きはなされるという劇的な展開で勝ち点を持ち帰ることができなかった。粘りはしたが一度もリードは奪えておらず、詰めの甘さ、緩さが出た試合となった。
シュート数13-28、CK5-6、ポゼッション41-59と数字的にもホフェンハイム優位は動かず、ハックひとりの踏ん張りで試合としては面白くなったものの、組織として形を作ることができなかった。オノラの不在を感じた。
ボールを持っているときの動かし方などさすがにシーズン通してやってきただけあって見るべきものもできつつあるが、試合運びのつたなさ、失点のお粗末さは変わらず。力負けではない負けをいったいいくつ見せられることになるのか、進歩が感じられない。
守備戦術の落としこみが甘く、というか守備戦術があるかどうかもあやしく、いくらハックが3点取ってくれたところで4点取られたら負けるしかない。3点取って負けたのは守備の問題なのははっきりしていて、対策が「後ろを増やす」くらいしかないのが寂しい。
これでシーズン34試合のうち30試合を終えて7勝13敗10分で勝ち点は31のまま。1試合あたりの勝ち点は1.03まで低下しており、順位は12位のままだが降格圏の16位との勝ち点差はわずかに4。残り4試合を2勝2敗くらいで乗りきらないとマジでヤバい。ここからの対戦はウニオン(H)、ブレーメン(A)、フランクフルト(H)、VfB(A)という並びになっている。
失敗シーズンだったのは十分認識したので降格は勘弁してほしい。いつよくなるかと思ってたら最後までよくならないシーズンなんじゃないか、これは。クラブとしてもう少し早く手を打つべきだったが、やってること自体がそんなにダメではないので難しい判断だったか。残留しても監督の交代は既定路線やな。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「追いついたのに勝ち点1も持ち帰れないことには我々自身腹立たしい思いだ。前半は全体としてがっかりするものだったが、ハーフタイムの結果は我々にとってはまだベストだった。後半はいい形で試合に入れたが、残念ながらひとつかふたつのよけいなミスが出てしまった。失点をしてから我々はしっかり対応し反撃した。我々はこの試合からポジティブなものとネガティブなものの両方を持ち帰ることになった。乗り越えなければならないことがたくさんある」
ホフェンハイムが青だったのでこちらは白のファースト・ユニだった。サード着て気合い入れてほしいわ。
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ブンデスリーガ
2024年04月15日 23:23
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【ブンデスリーガ第29節】グラードバッハ 1-2 BVB
■ 2024年4月13日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
ドイツがサマータイムになってこの時間帯の試合がグッと見やすくなった。スカパーでリアタイ観戦。前節ヴォルフスブルクにアウェイで逆転勝ちをおさめて迎えるホームゲーム。まだ降格の危機は去っていないだけに、強敵とはいえ勝ち点はしっかり積み上げたい。勝ったチームはいじらない鉄則どおり、前節と同じ布陣でのスタートとなった。
オムリン
フリードリヒ エルヴェディ ヴェバー
ライナー ヴァイグル 板倉 ネッツ
エングム プレア オノラ
立ち上がりからBVBがボールを握って攻撃をしかけるが、グラードバッハはコンパクトな布陣で守備時は実質的に5バックになりピッチ幅をカバー、最後のところは自由にやらせない戦術を徹底して奪ったボールから素早く前に展開する狙い。
BVBの攻撃が停滞するのに対しグラードバッハがカウンターからなんどなチャンスをつくるが決定機には至らず。グラードバッハの方がプランに沿った戦いができているように見えるが全般に拮抗したにらみあいで時間が過ぎる。
試合が動いたのは22分、中盤からDFラインの裏に浮かして出されたパスに反応できず、オムリンもDFラインと見合うかっこうになって飛びだせないまま頭越しのシュートを決められ0-1と先制を許す。なにもないところからの失点でもったいなかった。
さらに27分、エリアに入った敵FWをエングムが倒したとしてファウルの判定。これで与えたPKを決められて短い時間のうちにたてつづけにゴールを許し0-2と点差を広げられる。このあたりの試合はこびがつたなかった。
しかし36分、オノラの右CKに中央でヴェバーがヘディングシュートを放ちこれを決める。前半のうちに1-2と1点差にし流れを再びひき寄せようとする。ヴェバーはマークを振りきりフリーでヘディングできていた。
勢いを得たグラードバッハは、39分にもオノラが角度のないところからシュートを放つがGKにセーブされる。いい流れの時間帯に一気に追いつければよかったが流れからは得点できず結局1-2で前半を終えた。
後半に入るとグラードバッハはギアを上げる。48分、敵にロングボールを放りこまれ、対応に出たオムリンが敵FWと交錯する。これがPKの判定となり敵FWがこれを決めたが、VARがレビュー中であり主審はまだプレーをスタートしていなかったとして認められず。
主審はVARとのコミュニケーションののちOFRへ。オムリンがわずかだがボールに触っていたことが確認され、ファウルの判定は取り消しに。PKがけられてからのOFRでスタジアムはざわついたが結果的にPKがなくなったのはラッキーだった。
55分、敵MFがライナーにトリップしこの試合二度目の警告を受けて退場に。グラードバッハは一人多くなる。これで得たFKをオノラがけると再びヴェバーがフリーで合わせるがシュートはファーに流れ、板倉が詰めたが押しこめず。
64分、エングムとライナーに代えてハックとチュヴァンチャラを投入、オノラを右のウィングバックに下げ、チュヴァンチャラは右ウィングに。一人少ないBVBを押しこむ展開となるが、割りきって自陣で守るBVBに対してなかなか有効な手が打てない。
74分、ヴァイグルとヴェバーに代えてライツとジーバチュを投入。4バックにしてオノラを右SBに、板倉とライツのダブルボランチにし前を厚くする。数的優位を生かしてなんとしてもBVBのゴールをこじ開けたいがなかなか効果的な攻撃ができない。
85分、敵と交錯したジーバチュが傷みやむなくヘアマンを投入、10分でのイン・アウトに。90+1分にはチュヴァンチャラがスルーパスに抜けだしてシュートを放つがGKにセーブされプレアが詰めたがこれもDFにブロックされる。
結局一人少ないBVBの守備を崩すことができずタイムアップ、引いた相手に対して崩せるだけのアイデアや工夫、動きが乏しく、攻めあぐねているうちに時間を使いきってしまった形で、1-2でホームでの痛い敗戦となった。
なんかだまされたような失点とPKで2点のビハインドを背負ったものの、前半のうちにCKから1点を返し、後半は一人多い状態で押しこんだが結局攻めきれずにもったいない勝ち点ロス。前半のマズいゲームマネジメントが最後まで重かった。
シュート数18-12、CK2-4、ポゼッション46-54とシュートは放っているが、CKの1ゴールのみで流れからは得点できておらず、一人少なくなったBVBがしっかり自陣でセットするとこれを崩す力はなかった。そういう練習をしていないのかもしれない。
試合終了の笛とともにBVBの選手はへたりこんでおり、プレッシャーはかけられていたのだと思うが、それを結果につなげるだけの組織力が足りなかった。チャンスがないわけではなかったものの選択肢が少なくうまく対応された感があった。
前節うまく行った3-4-3で、中央にヴァイグルと板倉を置く布陣だったが、ゴールシーンは裏に簡単に放りこまれて対応がはっきりせず、PKは失点直後の時間帯でやらなくいいファウルだった。次節、メンバーをイジってくるかどうか注目だ。
なんだかんだでシーズンも残り5試合。グラードバッハは29試合で7勝12敗10分、勝ち点31(1試合あたり1.07)で11位。降格圏16位との差は5とカツカツ。最低でも勝ち点を40まで上げないと残留争いに巻きこまれ大きな事故を起こしかねない。
チーム作りや戦術はともかく、それを試合で発揮する表現力がシーズンのこの時期になっても付いてこず、お粗末な失点を繰り返す。今季はここまで来たら残留が第一と割りきるしかないが、一年をムダにした悔しさはハンパない。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「前半はチームは引いて守るところをうまくやれていたが、二つの局面で注意深さが足りず、そのために2失点してしまった。その後はボールに落ち着きを取り戻すことができた。敵が二度めの警告で退場になったことが、試合の流れをすっかり変えてしまった。最後の30分はひとつかふたついいチャンスもあり、もしかしたら同点にできるチャンスもあったかもしれない。しかしこの局面では我々にエネルギー、賢さ、技術的な集中などが欠けており、深く守るBVBのブロックを崩すことができなかったもっと危険なチャンスをつくりだすこともできなかった」
寂しいシーズンやなあ。降格はないと信じているが、勝ち点は危機的水準。先が見えない厳しい戦いが続く。
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ブンデスリーガ
2024年04月08日 23:59
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【ブンデスリーガ第28節】ヴォルフスブルク 1-3 グラードバッハ
■ 2024年4月7日(日) 17:30キックオフ
■ Volkswagen-Arena (Wolfsburg)
月曜日未明の試合のため、月曜日の空き時間にスカパーを録画時差視聴した。試合が始まる前の時点で降格圏の16位と勝ち点差5の13位と残留を意識しなければならない水準。同じ勝ち点で並ぶヴォルフスブルクとの戦いだけに勝利は必須だ。
なかなかスカッと勝てず、勝ち点の積みあがらない状況に業を煮やしたか、この試合では大幅なローテーションを実施、布陣も3バックに。こういうのが定まらないことこそ不調の原因ではないかと思うが言うまい。板倉がヴァイグルとともにボランチで先発。
オムリン
フリードリヒ エルヴェディ ヴェバー
ライナー ヴァイグル 板倉 ネッツ
オノラ プレア エングム
立ち上がりの3分、オノラが例によって右サイドから切れこんで枠にシュートを放つが敵GKにセーブされる。平常運行かと思ったが、7分、左サイドの裏を使われ、中央にクロスを入れられたところに合わされて失点、早い時間帯に0-1と先制を許した。
その後もヴォルフスブルクにボールを握られ、攻撃は散発で大きなチャンスはつくれず。21分、オノラのCKにヴェバーが頭で合わせるがわずかにポストの横に。28分にはオノラのFKにエルヴェディが頭で合わせるがこれもGKにセーブされる。
セットプレーからいくつかチャンスを迎えたが決めきれず。43分、ネッツのスローインからエングムがボールを受けて角度のないところからねらうが枠に飛ばず。ペースを作れないまま0-1で前半を終えた。
後半はグラードバッハがギアを上げる。52分、ネッツからのパスをエリア手前で受けた板倉がシュートを放つと、枠に飛んだボールが敵のDFに当たって軌道が変わりそのままゴールへ。後半早い時間帯の得点で1-1と追いつく。
さらに58分、左サイドでプレアからボールを受けたオノラが中央へ切れこみ、ファーのエングムへラストパス。エングムはフリーでGKの脇を抜くシュートを放ちこれが決まって2-1と逆転に成功する。
70分、板倉とエングムに代えてライツとハックを投入。74分にはエリア内でボールを持ったライツがループ気味に上げたクロスにハックが頭で合わせるがバーを直撃。惜しいシーンだったが決めきれず。
82分、プレアに代えてチュヴァンチャラを投入。さらに88分にはオノラとネッツに代えてジーバチュとスカリーを投入する。
するとその直後、ゴールライン際からチュヴァンチャラが中央に入れたクロスが敵DFに二人ほど当たってそのままライツの足もとに。ライツがこれをゴールネットに突き刺して3-1とリードを広げ試合を決めた。6分のアディショナルタイムもしのぎきり、2月24日以来の勝利となった。
立ち上がりにいきなり失点し、またしてもゲームマネジメントのつたなさが出たかと思ったが、その後はヴォルフスブルクにボールを支配されながらもしっかり我慢し、後半一気に逆転するとそのまま流れを渡さず最後にダメ押しまで決めて勝ちきった。
シュート数10-13、CK4-4、ポゼッション39-61と内容的にはヴォルフスブルクの方がよかったが、要所を締めて序盤の1失点のみに抑えたことで活路が開けた。らしからぬしぶといゲームができたのは進歩か偶然か。
攻撃の形はありハマると得点できるが、守備の約束ごとがザルくリードを守りきれないというのが今季のグラードバッハで、リードしながら追いつかれたり逆転されたりでいくつも勝ち点を失っているのは指摘されているとおり。
そこの落としこみがなかなかできなかったが、この試合では3バックに板倉をボランチに置くなどして中央を締めたのがよかったのかもしれない。すでにシーズンは終盤で残留を気にしなければならない状況は変わらないが、アウェイでのこの勝ち点3は大きい。
これで開眼したとかもう心配ないとは全然思わないけど、とりあえずひと息ついて残留争いがグッとラクになったことは間違いない。ここから残り試合上げて行けばセオアネ監督の留任ももしかしたらあるかもしれない。
28試合を終えて7勝11敗10分で勝ち点31(1試合あたり1.11)、順位を11位に挙げた。降格圏との勝ち点差は8。残り6試合を全勝しても勝ち点50に届かない惨状だが、とにかく残留を第一に地道に勝ち点を積み上げるしかない。残念なシーズンになった。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「私はチームに対してとてもハッピーだ。この試合に多くのものを投入して、それにふさわしい勝利を手に入れた。我々はチームの構成を変え、ボールの後ろの人数を増やした。それがうまく行った。早い時間帯に0-1になったがしっかり我慢し、コンパクトに保つことができた。前半は多くのコストをかけたが最後の突破力がまだ足りなかった。後半はうまく入ることができ、うまく切りかえができていたし多くのはっきりしたチャンスをつくりだすことができていた。2-1にしたあとも我々はうまく切りかえができ、いくつかのいいポゼッションができていた。この勝利は順位表のうえでもとても重要な一歩だ。それに加え我々に自信と新しいエネルギーを与えてくれた」
スイカユニだったが、相手も緑系だったのでサードの白黒ユニでもよかったのでは。
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ブンデスリーガ
2024年04月03日 16:59
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【ブンデスリーガ第27節】グラードバッハ 0-3 フライブルク
■ 2024年3月30日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
スカパーでリアタイ観戦。なかなか勝ち点が伸びず降格の危機も依然として去ってはいない。ホームで勝ち点3を積み上げたい。
肩の負傷から復帰したオムリンが先発。またヴェバーとライナーに代わって板倉とネッツが先発した。練習試合でゴールを決め先発かとも報じられた福田はメンバー外。
オムリン
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
ライツ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ ハック
立ち上がりはグラードバッハが両翼を生かした攻撃からチャンスを作ったが決めきれず。すると7分、左サイドからファーポストに向けてあげられたクロスを、ゴールラインぎわから押しこまれて失点、0-1と早い時間に先制点を献上してしまう。
それでもグラードバッハは主導権を握って攻撃をしかける。12分、ネッツがヒールで落としたボールをライツが受けてシュートを放つがDFにブロックされる。13分にはこれで得たCKを板倉が折り返しジーバチュが合わせようとしたがわずかに届かず。
22分にはオノラのCKにゴール前でエルヴェディが頭で合わせるがDFにブロックされて枠外に。31分にもCKにジーバチュが合わせようとするが敵DFが直前でクリア。さらにこれで得たCKにエルヴェディが頭で合わせたがバーの上に。
セットプレーでなんどもチャンスを作ったが決めきれず、0-1のまま前半を終了。内容的には優位に立ったが早い時間の失点が重く追いつけなかった。ベンチにはプレア、チュヴァンチャラ、エングムらもおり後半さらにギアを上げて行きたい。
しかし立ち上がりの47分、角度のないところから放たれたシュートをオムリンがセーブするがこぼれ球を拾われ、エリア外からミドルを決められる。0-2となりこれで流れが大きくフライブルクに傾いてしまった。
さらに57分、ショートカウンターからヒールパスでポケットを取られ、ここからの折り返しをワンツーで流しこまれて失点、0-3と点差を広げられる。事実上ここで試合は決まったと言っていい。あまりに簡単にやられすぎた。
62分、ハック、ジーバチュ、ノイハウスに代えてエングム、チュヴァンチャラ、プレアを投入、チュヴァンチャラとプレアを2トップにした4-4-2にシフトしたように見えたが、すでに3点差ついてからではなかなかモラルも上がってこない。
70分、ももを傷めたエルヴェディに代えてヴェバーを投入。打開を試みるが主導権はフライブルクに握られ糸口が見えない。75分、スカリーに代えてライナーを投入するが意図が今ひとつわからない感じ。
その後も攻撃を続けるものの散発。86分にはCKに板倉が頭で合わせ枠にシュートを飛ばしたが敵GKにセーブされ、結局ゴールが遠いまま0-3で試合終了。序盤の失点を返せないままホームで完敗となった。
前半優位に試合を進めながらも早い時間帯の失点を取り返せなかったことで時間の経過とともにむずかしい展開になってしまった。後半立ち上がりから続けて失点、試合の流れを完全に手ばなし、ゴールが生まれないことで追撃の意気も上がらなかった。
シュート数19-14、CK14-1、ポゼッション54-46と内容自体は押し負けていたわけではなく、勝機もあったが、ゴールが遠く、効果的に加点したフライブルクに試合を持って行かれた感。いつものことだがゲームマネジメントが拙かった。
いいシーンもあり攻撃の形もあるのに試合を支配できず、先制を許せば追いつけず、先制してもリードを保てないのは局面ごとの約束ごとに問題があるからではないか。守備といえばドン引きしか選択肢がないところに今季の戦術のもろさを感じる。
攻撃面では手ごたえのある部分もあり、再現性のあるパターンも持っているが、それを生かした試合のメリハリがコントロールできないのは残念ながらこの監督の限界かもしれない。交代や起用も工夫が見られず、この時期になっても改善の兆しが見えない。
27試合を終えて6勝11敗10分で勝ち点28(1試合あたり1.04)となり、順位はひとつ下がって13位。降格圏の16位とは勝ち点差8しかなく、なりふり構わない残留争いを意識せざるを得ない状況になった。
次節は同じ勝ち点で残留を争うヴォルフスブルクとアウェイでの対戦となる。星勘定や残留を考えるうえでは重要な試合で、なんとか勝ち点3をもぎとらないと監督更迭などの騒ぎになってあわただしいシーズン終盤を迎えることになる。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「この結果にはとてもがっかりしている。ペナルティエリア内では両方のチームに大きな違いがあった。我々ははっきりせず、不正確で、決め手を欠いた。0-2になるまでは守備では敵に好きなようにやらせず、うまくプレーできていたと思う。早い時間に失点したがしっかり試合に戻って戦えていた。後半始まってすぐに次の失点をこうむったことは、メンタル面で試合に当然大きなインパクトがあった。選手らはそこからもう一度抵抗しようとしたが、0-3となってコンセントが抜けてしまった。それはムリもない。この敗戦を克服し、次の週末にはヴォルフスブルクで異なった顔を見せなければならない」
来週から夏時間になるので日本との時差は7時間に。
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ブンデスリーガ
2024年03月19日 22:31
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【ブンデスリーガ第26節】ハイデンハイム 1-1 グラードバッハ
■ 2024年3月16日(土) 15:30キックオフ
■ Voith-Arena (Heidenheim)
スカパーでリアタイ観戦。週央のDFBポカールでザールブリュッケンに屈辱の逆転負け、リーグ戦は3試合負けなしとはいうものの1勝のあと2分と勝てているわけでもない。アウェイだがここでしっかり勝ち点3を積み上げて残留の足場を固めたい試合。
最終ラインはエルヴェディとヴェバーをCBにした4バック、SBは右にライナー、左にスカリーとなった。板倉はベンチスタート、福田はメンバー外。
ニコラス
ライナー エルヴェディ ヴェバー スカリー
ライツ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ ハック
序盤はグラードバッハがボールを握り積極的に攻撃をしかける。右サイドのオノラを走らせて中央でしとめる得意のパターンでチャンスを作る。
9分、自陣でボールを奪ったライツがオノラにパス。オノラは右サイドをドリブルで上がり、エリア手前でクロスを入れる。中央に入ったジーバチュがわずかにさわり、ファーのハックがダイレクトで左下隅に流しこんでゴール。早い時間帯にグラードバッハが1-0とリードを奪う。
しかしその後はリスクを嫌って守備的になったグラードバッハに対してハイデンハイムが攻勢に。グラードバッハは奪ったボールを素早く前線に展開してカウンターをねらうが決めきれない。40分、左サイドを持ちあがったスカリーが深いところから戻しのクロスを入れると、走りこんだノイハウスがダイレクトでシュートしたがバーの上。
45+1分、エルヴェディがエリア内でクリアしようとしたがボールにさわれずPKの判定を受ける。しかしVARの検証でその前にオフサイドがあったとされファウルはなかったことに。胸をなでおろす。そのまま1-0で前半を終了した。
後半に入るとハイデンハイムが3人を交替、フォーメーションも変えて立て直してくる。グラードバッハは引き続き受け身の展開となる。グラードバッハはカウンターから追加点の機会を窺うがなかなか形にならない。
すると66分、当てて落とすビルドアップでゴール前に持ちこまれ、ボールに寄せられないままけりこまれて失点。1-1と追いつかれてしまう。ニコラスが一歩も動けずだれもボールに行けなかった。
71分、ジーバチュとノイハウスに代えてエングムと板倉を投入。3バックにするかと思ったが板倉はヴァイグルとダブルボランチを組んだように見えた。76分にはさらにライナーとオノラに代えてフリードリヒとネッツを投入、スカリーを右にまわしてこんどこそ3バックに。
終盤はオープンな展開になり、グラードバッハも勝ちこしをねらって前に出る。83分、ライツに代えてコネを投入、ボールを握るようになるがゴールのチャンスは多くない。結局互いに決め手を欠いたまま時間切れ。1-1の引き分けとなった。
先制しながらまたしてもリードを守れず、勝ち点1を持ち帰るのにとどまった。4試合負けなしだがその間に稼いだ勝ち点は6。間にポカールでの敗戦もはさまっており、今季の詰めの甘さがはっきり表れている。
守備の約束ごとが甘いのか、守るとなると急にドン引きしか選択肢がなくなるし、それでもスルスルと入りこまれて失点するケースも多い。それなりに得点は挙げているのに失点が多くて勝ち点を逃し二桁順位に低迷しているのはやはり戦術に問題があるというほかない。
この試合も早い時間帯にリードを奪ったところまではよかったが、終わってみればシュート数7-19、CK4-10、ポゼッション47-53と、負けなくてよかったという結果に。ゲームマネジメントが拙いのではないか。
シーズンもここまできているのでまずは残留して次を考えるしかないが、悪くない監督を呼んできているはずなのにチームが毎年リセットされて一向に積み上げがなされないのはほんとうにもどかしい。
26試合を終えて6勝10敗10分で勝ち点は28(1試合あたり1.08)で順位は12位と変わらず。残り8試合で降格圏の16位との勝ち点差は9と余裕はない。負けずに踏みとどまってはいるが、勝ち点が1ずつしか増えて行かないのではケツについた火は消えない。
残り試合をどう戦うかは来季もセオアネ監督で行くかを判断する大きな材料になるだろう。チームとしてのまとまりを失えば選手の流出も懸念される。しぶとく勝ち点を積み上げて行きたいが…。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「ポカールで負けたわずか3日後ということでむずかしい試合になるのはわかっていた。前半はうまく前を向いて連係できた局面もあり、そこからいくつかのチャンスを作ることもできていた。後半は、70分まで、あまりに深いところまで敵を引き入れてしまっていた。ハイデンハイムはなによりまずセットプレーで何度も危険な状況を作った。最後の15分は我々は再びボールを握って試合を支配した。若いチームだが、何日間か批判を受けた後、敢然と、連係し、まとまって戦ってくれたと思う」
白黒のサードユニを着てくれたのはうれしかった。
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2024年03月11日 23:01
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【ブンデスリーガ第25節】グラードバッハ 3-3 ケルン
■ 2024年3月9日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
日本時間夜11時半のキックオフ。スカパーでリアタイ観戦した。早くサマータイムになればいいのに。前節、アウェイでのドローで勝ち点1を確保したが、それが生きるかどうかはこの試合次第。ホームで勝ちきらなければならないゲームになる。
板倉がベンチスタートととなり、ネッツが先発して4バックとなった。右SBにはスカリーが先発、ライナーはベンチとなった。
ニコラス
スカリー エルヴェディ ヴェバー ネッツ
コネ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ エングム
序盤は拮抗した立ち上がりだったが早い時間に試合は動いた。7分、左サイドのポケットを取られ、角度のないところからシュートを放たれると、これがニコラスの左腕に当たってゴールへ。直接ではほぼ入らない角度だったが図らずもボールを呼びこんでしまった。0-1と先制を許し多難な試合を予感させる。
直後の9分、右サイドのオノラからのクロスにノイハウスが中央で合わせたがGKにセーブされポストに当たってこぼれる。ここにエングムがさらに詰めるが枠に飛ばず、同点機を逸する。11分にはオノラのCKが敵にクリアされたボールをノイハウスがダイレクトで狙ったがわずかにバーの上に。
その後はグラードバッハがボールを持って優位に試合を進めるがケルンの守備も固くチャンスは限定的に。30分、エングムが左サイドを突破して切れこみ、ジーバチュにラストパスを送ったがシュートはわずかに枠をはずれる。
すると直後の32分、敵のパスを中盤でカットしたヴァイグルがノイハウスにつなぐと、右サイドのオノラにスルーパス。これを追って裏に抜けたオノラが落ち着いてGKとの一対一を制しゴールに流しこみ1-1と試合は振りだしに。
その後もグラードバッハは主導権を手ばなさず前半を終了。先制は許したものの前半のうちに追いついて五分に戻した。試合そのものはコントロールできており後半勝負。早い時間帯に逆転したい。
50分、エングムのCKにエルヴェディが頭で合わせるが枠におさまらず。53分にはジーバチュとのワンツーでゴール前に入りこんだノイハウスが敵の位置を見てシュートを放ったがポストに嫌われる。いい動きだったが決めきれず。
62分、ネッツに代えてライナーを投入、スカリーが左SBにコンバートされる。ネッツの守備の軽さを危惧したか。しかしその直後の64分、左サイドで許したFKにファーで合わされ失点、1-2と再び勝ち越しを許してしまう。
69分、コネからのパスを受けたジーバチュがシュートを放つがGKにセーブされる。これで得たCKにはノイハウスが合わせるがDFにブロックされる。チャンスはつくれているが決められない。
70分、エングムとコネに代えてハックとライツを投入。すると71分、ライツからパスを受けたライナーが右サイドからクロスを入れたところにハックが頭で合わせゴール、グラードバッハが2-2と再び同点に追いつく。
72分、ヴェバーに代えて板倉を投入。ヴェバーはなにかのトラブルか。73分、オノラの右CKをファーの板倉が折り返すとスカリーがこれを落とし、ハックがけりこんでゴール。3-2と一気に逆転する。
しかし試合はこれで終らなかった。79分、スルーパスから裏に抜け出され、板倉が対応したがシュートを許してこれが決まってしまう。3-3と試合はまた同点に。その後も互いに攻撃を試み、90+4分にはハックのハットトリックになりそうなシュートもあったがこの日のゴールはここまでとなり、3-3で試合を終えた。
立ち上がりに失点したことから追いかける試合となったが、前半のうちに追いつき、後半に再び先行されたものの一時はハックの2ゴールで逆転までもちこんだ。最後の失点はよけいでありもったいなかったが、最後のところを締めて勝ち点1は確保した。
最初の失点は不幸な面もあり、またその後あきらめずに食らいついて3ゴールを奪ったことは評価されていいと思うが、3点取ったのに勝てないのは守備の問題であり、2点め、3点めは安い失点。シーズンのここにきても守備の落としこみができていないのは厳しい。
ホームで勝つべき試合を落としたのは痛い。ここ3試合1勝2分と負けていないとはいうものの、印象としては勝つべき試合に勝てていないという状況で特に今日落とした勝ち点2は痛い。一度は逆転しただけにしっかり勝ちきりたかった。
これで25試合を終え6勝10敗9分で勝ち点27(1試合あたり1.08)で順位は12位のまま。25試合やって6つしか勝てていないのは明らかに想定外であり、この詰めの甘さというかゲームマネジメントの下手くそさというのはなんなのか。
得点45はリーグ6位なのに、失点49はワースト3位。いくら取ってもそれ以上に取られるので勝ち点が積みあがらず、エルヴェディ、ヴェバー、板倉と守備の選手もそろっているはずなのに組織的な守備ができておらず失点が安い。今季も残り9試合となり、ここまで来た以上はまず残留を確かなものにしなければならないが、それなりの戦力をそろえつつこんな結果しか残せないことはしっかり総括する必要がある。
アディ・ヒュッター、ダニエル・ファルケと悪くない監督を連れてきたはずなのにいずれも一年で見限り、継続してチームの強化に取り組むことができていない。セオアネ監督の手腕をどう見るか、即効性を求めるのか、我慢して底上げを図るのか。残留してからの話だが今季のオフもむずかしい判断を迫られることになりそうだ。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「中身が詰まり見どころも多い、気持の入ったダービーだった。我々はたくさんの局面を作り出しそれを生かしたが、最後のところで精度を欠いてしまった。それに加え、我々は必要な局面で十分一貫して守ることができなかった。われわれはいくつかの場面でアクセルを踏んだためにコンパクトさをいくらか失くしていた。この試合のポジティブな場面のひとつはチームがあきらめることなく何度も試合に戻ってきたことで、二度もリードを追いつき、最後まで前を向いて攻め続けた。それにも関わらずファンにダービーでの勝利をプレゼントすることができず、最後に落胆することになった」
上位にも下位にも勝てないといったいどこに勝てるのか。
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ブンデスリーガ
2024年03月04日 23:02
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【ブンデスリーガ第24節】マインツ 1-1 グラードバッハ
■ 2024年3月2日(土) 15:30キックオフ
■ Mewa Arena (Mainz)
土曜日夜11時半のキックオフ。スカパーでリアタイ観戦。前節ホームでボッフムに勝ち、勢いを駆って乗りこんだ敵地。連勝して勝ち点を積み上げたいところ。
前節出場停止だった板倉とエルヴェディが先発に復帰、ヴェバーを左SBに押し出しての4バックとなった。また前節ベンチスタートだったオノラも先発。
ニコラス
ライナー エルヴェディ 板倉 ヴェバー
コネ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ エングム
立ち上がりこそボールを支配して敵陣に攻めこんだが、10分を過ぎたあたりからマインツに主導権を握られ自陣に押しこまれる時間が長くなる。12分、エリア内でシュートを許しこれを決められて0-1と先制を許した。人は揃っていたがすきまをボールが抜けて行った。
その後もマインツがいい出足からボールを確保しグラードバッハ陣内で攻撃をしかける。グラードバッハはプレスが効かず、セカンドボールも拾えず自陣からなかなか出られない。それでもなんとか身体を張った守備とニコラスのセーブで追加点を許さない。
ほとんど攻撃できないまま前半を終了。マインツが効果的にボールを動かし、グラードバッハは後追いになって振りまわされた。最小得点差で前半を終えられたのはラッキーも大きく、後半は修正が必要。
セオアネ監督は後半からライナーに代えてネッツを投入、板倉を中央に置いた3バックにフォーメーションを変えた。ネッツとオノラがウィングバックの位置に入り、エングムはやや中に入ってジーバチュとの2トップになったか。
これでグラードバッハがボールを持てるようになる。55分、中盤で奪ったボールからのショートカウンターとなり、深いところでボールを持ったノイハウスがゴール前にクロスを放りこむと、中央でエングムがヘディングシュートを放つ。これが決まり1-1の同点に。
その後もグラードバッハが前半の恨みを晴らすかのように攻勢に出る。63分、エングムのクロスに中央のコネが頭で合わせたがGKがセーブ。65分にはオノラからのボールにノイハウスがダイレクトで合わせるがこれもGKにセーブされる。
78分、エングムとノイハウスに代えてハックとライツを投入、逆転をねらいに行く。83分、右CKがファーに流れたところを板倉が頭で押しこもうとしたが枠に入らず。84分、敵DFが主審への抗議でこの二度目の警告を受け退場に。グラードバッハが一人多くなる。
グラードバッハはこれを生かして逆転すべく圧力をかけたが決めきれない。90分、コネに代えてラノスを投入、90+2分にはオノラのクロスにラノスが合わせるがヒットしきれずボールは枠外に。これがラストチャンスとなり、試合はそのまま1-1のドローとなった。
前半は完全にマインツのゲームだったが、これを0-1で乗りきり、配置を変えたことで後半はグラードバッハが盛り返した。同点に追いつき、その後も逆転のチャンスを作ったうえ、最後は敵DFの退場もあって数的優位になったが生かしきれなかった。
特に終盤の押しこみ方からすれば勝てた試合であり、ここで決めきれないのが今季連勝できていない所以か。数字的にはシュート数14-19、CK6-12、ポゼッション56-44と前半の劣勢が影響しているが、前後半でまったく内容の違う試合になった。
敵地で追いついて勝ち点を持ち帰ったことはよかったが、アウェイとはいえ勝てた試合であり、逆転しきれなかったのは今の我々の力がこの程度だということだろう。落とした勝ち点2のことを考えるか、得た勝ち点1のことを考えるか、むずかしい試合だった。
ハーフタイムでの修正はよかったが、前半あと2、3点は取られていてもおかしくなく、もしそうであればハーフタイムは手遅れだっただろう。簡単に裏を取られ勝負をしかけられていた印象があり、特に前半の戦い方には危うさしか感じなかった。
24試合を終えて6勝10敗8分、勝ち点は26(1試合あたり1.08)で順位は12位と変わらず。連勝ができないと成績を安定させることはむずかしい。24試合して6つしか勝てていないというのが情けなく恥ずかしいし、さすがにこの成績では降格の可能性も念頭におかなければならない
残り10試合を全勝しても勝ち点は56。まずは残留を確実にしなければならないし、そのためには足踏みは一刻たりとも許されない。やはり後半流れが来たときに一気に逆転まで持って行けなかったのがこの試合のポイントだったかもしれない。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「我々は前半、守備であまりに好きにさせ過ぎたし、こちらはまったくゴールの脅威を与えられなかった。ハーフタイムまではまったくがっかりするパフォーマンスだった。試合の入り自体はまったく悪くなかったはずなのに、あっさりとつながりを見失ってしまった。決定的だったのはマインツのセットプレーが続いたことだ。我々は攻撃面のビルドアップでミスが多く、そこから抜け出すことができなかった。そのうえ、マインツは一対一でも競り勝っていた。後半は、システムも替え、まったく違ったエネルギーと攻撃性でピッチに向かった。後半は最低でも勝ち点1をホームに持ち帰るために十分なことをやった」
こういう試合に勝ちたい。スイカユニだった。
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ブンデスリーガ
2024年02月27日 17:04
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【ブンデスリーガ第23節】グラードバッハ 5-2 ボッフム
■ 2024年2月24日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
土曜日夜11時半のキックオフ。実家にいたのでスカパーが映らず、ネットの配信で見た。シーズン後半に入って勝てておらず、ついに降格圏と勝ち点差5の15位まで落ちてしまっている。このホームゲームで勝ち点3を積み上げなければ非常事態になる。
板倉、エルヴェディがそろって警告累積で出場停止、またネッツが体調不良でメンバー外となり、ライナーが先発復帰するとともにスカリーを左SBに配した4バックの布陣となった。オノラはこの試合もベンチスタートに。
ニコラス
ライナー フリードリヒ ヴェバー スカリー
ヴァイグル
コネ ノイハウス
エングム ジーバチュ ハック
試合は立ち上がりからバタついた展開に。4分、CKから押しこまれ先制を許したかと思われたが、ゴールチェックの結果攻撃側のハンドがあったとの判断になりゴールは認められず。これが認められていれば流れが大きく変わった可能性はあった。
直後の6分にはライナーのクロスをハックが頭でつなぎ、さらにジーバチュがヘディングシュートを放ったがバーに嫌われた。その後も互いに積極的に前に出る流れとなりそれぞれチャンスも作ったがフィニッシュまではなかなか持ちこめない。
28分、ハックのCKにニアでヴェバーがつなぎ、エングムがシュートしたボールを敵GKがかき出したが、これをフリードリヒが押しこみ1-0と先制。ゴールチェックでエングムのシュートの時点でボールはゴールラインを越えていたと判定された。
さらに32分、ドリブルでエリア内につっかけたコネが敵DFに倒されPKを得る。接触があったかどうか微妙だったがVARのチェックでも判定フォローとなり、このPKをヴァイグルが落ち着いて決め2-0に。これで試合の流れは大きくグラードバッハに傾いた。
44分にはノイハウスがジーバチュとのワンツーでエリアに入りこみシュートを放つとこれがゴール右隅に決まり3-0になったかと思われたが、VARが介入、ノイハウスに落としたジーバチュがDFのユニを引っ張って守備を妨げたとしてノーゴールの判定に。
その後はプレーをめぐって何度かもみあいが発生するなど騒然とした雰囲気にもなったが2-0で前半を終えた。双方で二つのゴールがチェックの結果認められない一方で微妙なPKがあるなどバタついたが流れはグラードバッハに。後半突きはなしたい。
後半に入ってもグラードバッハが優位に試合を動かすが、56分のノイハウスのクロスに合わせたジーバチュのシュートがファーに外れるなど決めきれず。67分、ハックとノイハウスに代えてライツとオノラを投入。
72分、オノラがサイドチェンジすると左でこれを受けたエングムがゴール前にクロスを入れる。これにライツが頭で合わせてゴール。3-0とリードを広げる。ボッフムは充電がなくなったかモラルが下がったか、ぽっかりとスペースが空くようになっている。
75分、左サイドから入れられたクロスを中央でクリアしきれず、敵FWに押しこまれて失点。3-1と2点差にされる。
しかし直後の78分、右サイドのオノラがクロスを入れると、中央のライツは合わせられなかったがファーのジーバチュが頭で流しこみゴール、4-1として再び3点差に。このへんで試合の趨勢は決まったと思う。
82分、エングムに代えてクラマーを投入、ヴァイグルとのダブルボランチにして4-4-2にシフトしたか。88分、左から放りこまれたクロスにファーでヘディングシュートを許し失点、4-2となるが残り時間も考えれば落ち着いて試合をクローズしたい。
直後の88分、ライナーとジョーダンに代えてヤンチュケとヘアマンを投入。逃げきりでよかったが、90+6分、右サイドでオノラとコネがワンツーを試みたボールが敵DFにブロックされたが、このボールがオノラの元に戻る。オノラがこれを落ち着いてゴールに突き刺し5-2と試合を決め、そのまま5-2で試合終了となった。
両方合わせて7点が入り、そのほかにゴールチェックで認められなかったゴールが二つとよくボールがゴールに入る試合だった。前半2-0としたことで流れを引き寄せ、その後は2点を返されながらもリードは譲らず、都度突きはなして勝ちきった。
シュート数22-16、CK5-6、ポゼッション49-51と数字のうえでは必ずしもグラードバッハが一方的だったわけではないが、特に後半に入るとボッフムがリスクを取って前に重心をかけた分、後ろの攻略が容易になり大量点につながったということか。
キックオフ直後のボッフムのゴールが幻となったことで救われ、先制したことで試合の主導権を握ることができた。今季はこのゲームをコントロールするということが全然できていなかったが、下位との試合とはいえその感覚を実際に再確認できたのはよかった。
タレントがそれぞれ役割を果たせばこれくらいのことはできるという試合で、これを単発にせずにここから積み上げて行かなければならない。次節、板倉、エルヴェディも戻ってくるなかでどんな戦いをするか、これを継続できるかが問われる試合になる。
これで23試合を終了して6勝10敗7分、勝ち点を25(1試合あたり1.09)に伸ばし12位に浮上したものの、12位から15位までは勝ち点25で並んでいる状態でまったく安心はできない。次節アウェイで連勝できるかはひとつの判断材料になるかもしれない。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「気持ちの入った起伏のある試合でゴールシーンもたくさんあった。試合のスタートはあまりうまく行かなかった。しかしその後はよりはっきりと、ひたむきに前を向いて戦い、たくさんのゴールのチャンスを作ったし非常によく守った。試合全体にわたってこんなにいいパフォーマンスができたことはとてもうれしい。我々は最後まで前を向いて戦い、失点にも判定にも影響されることはなかった。五人の異なる選手がゴールを決めたこともうれしい。そして特にすばらしいのは、スティーヴィー・ライナーが離脱から戻って再び先発し、とてもいいパフォーマンスを見せてくれたことだ」
ライナーの復帰はマジ喜ばしい。プレアとチュヴァンチャラ早く帰ってきてくれ。
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2024年02月20日 22:29
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【ブンデスリーガ第22節】ライプツィヒ 2-0 グラードバッハ
■ 2024年2月17日(土) 18:30キックオフ
■ Red Bull Arena (Leipzig)
日曜日未明の試合。早く起きようかと思ったがそのあと外出の予定があったのでがまんして、夜帰宅してから見た。このところリーグ戦4試合勝てておらずジリ貧。厳しいアウェイでの試合だがなんとか勝ち点を持ち帰りたい。
前節負傷退場したジーバチュとハックは無事に先発できたが、オノラがベンチスタート。ノイハウスが筋肉系のトラブルでメンバー外となった。代わってスカリーとライツが先発。福田がベンチ入り。
ニコラス
エルヴェディ 板倉 ヴェバー
ヴァイグル
スカリー ライツ コネ ネッツ
ジーバチュ ハック
グラードバッハは予想されたほどにはドン引きではないが、ライプツィヒに押される展開に。2分、敵にゴール前に抜け出されそうになり板倉がシュートブロックしたが、足を傷めた様子でピッチアウト。心配したがプレーに復帰できた。
グラードバッハはジーバチュに当てたボールをハックやライツが拾って持ち上がる形を多用するがフィニッシュの工夫を欠き、シュートは遠めからのものが多く枠におさまらない。戦えてはいるが思うようにはやれていない。
14分、中盤で奪われたボールをつながれゴール前に。受けたパスをワントラップからダイレクトでけりこまれて失点、0-1と早くもビハインドを背負う。先制を許したことでこの試合もマネジメントが難しくなってしまった。
その後もグラードバッハは奪ったボールを前線に当ててポストしたボールを拾う形だが、なかなか攻撃を効果的に組み立てられない。試行錯誤を繰り返したがライプツィヒのペースのまま0-1で前半を折り返した。オノラがいないこともあってか精彩を欠く。
後半に入っても全体の流れは変わらず、1点差が重い。57分、中盤からスペースにパスを出され、敵FWに完全に裏をとられる。ループシュートでボールはゴールに収まったがオフサイドの判定に。しかしここでVARのチェックが入り、わずかな違いだがオンサイドとないゴールが認められた。0-2とリードを広げられ、正直この時点でキツいなと思ってしまった。
59分、ヴェバーとスカリーに代えてエングムとライナーを投入、4-4-2に変わったのではないかと思われる。68分、ジーバチュの落としを受けたエングムが左寄りから狙うがファーに外れる。
さらに69分には板倉とハックに代えてフリードリヒとオノラを投入。なんや、オノラおるやないかいと思った。
オノラを起点に右サイドからチャンスを作れるようにはなったが、チャンスの数はライプツィヒの方が多い。82分、オノラのクロスに中央でジーバチュが頭で合わせるが惜しくも枠を外れる。
85分、ライツに代えて福田を投入。反撃を試みたが奏功せず。攻撃の糸口をつかめないまま結局時間切れとなり、0-2での敗戦となった。
プレア、オノラを欠き、序盤のうちに失点したことで流れを手ばなした。それでも粘り強く戦ったがアイデアが乏しく、後半不幸な失点で追加点を許すと2点差を覆すのはむずかしかった。
数字を見ればシュート数15-16、CK4-8、ポゼッション51-49と決して悪くないが、シュートは枠に行かないものが多く、攻撃にちぐはぐな感があり組織化されていなかったというほかない。得点が取れないなら失点してはいけなかったがそれもできなかった。
グラードバッハはこれで5試合勝利がなく22試合で5勝10敗7分、勝ち点22(1試合あたり1.00)で順位は15位に転落、降格間の16位ケルンとは勝ち点差5あるものの危険水位まで落ちこんでしまった。
このまま戦うのかなにかを変えるのか。日程的に厳しい相手とのアウェイでの試合が続いているというのはあるが、ホームでも勝てておらず、このままではズルズル行く悪い予感しかしない。目標をはっきり残留にセットし直して、スクランブル対応をすべきではないか。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「この結果には落胆している。私のチームは局面によってはうまく試合に入れていたし、試合のなかでポジティブなプレーもあった。しかし同じように、改善しなければならないこともいくつかあって、それが結果に大きな影響をもってしまった。たとえば突破力、敵にしっかり食らいついて一対一の競り合いに勝つような力のことだ。攻撃では最後の決定力がなかった。そこがはっきりせず、フィニッシュのところで正確さを欠いた」
敵が黒ユニだったので我々はファーストの白ユニだった。
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ブンデスリーガ
2024年02月12日 00:29
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【ブンデスリーガ第21節】グラードバッハ 0-0 ダルムシュタット
■ 2024年2月10日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
土曜日の11時半からスカパーでリアタイ観戦。レバークーゼン、バイエルンとのアウェイ連戦を1敗1分で終え、ここでのロスをとり戻すべく勝ち点3を積み上げる景気づけにしなければならないホームゲームである。
チュヴァンチャラとオムリンを除いてほぼすべての選手がフィット、板倉、ヴェバーが先発に復帰した他、バイエルン戦では途中出場だったハックとコネが先発、フリードリヒ、スカリー、エングム、ライツがベンチスタートとなった。
ニコラス
エルヴェディ 板倉 ヴェバー
オノラ ノイハウス ヴァイグル コネ ネッツ
ジーバチュ ハック
序盤からグラードバッハがボールを握って右サイドのオノラを縦に走らせ攻撃をしかける。これに対しダルムシュタットは奪ったボールを前線に大きくけり出してチャンスを作ろうとする。
16分にはハックからパスを受けたオノラが右サイドから切れこみゴール前でGKと一対一になるがシュートは枠をとらえきれず。絶好機だった。
29分、板倉のスライディングがファウルとなりFKを与えたところでスタンドから大量のテニスボールが投げこまれ試合が中断。ブンデスリーガの放映権を管理する会社の持ち分を投資家に売却することへの抗議活動。
アウグスブルク戦でもピッチにコインチョコが投げ入れられ試合が10分ほど中断したが、今回はテニスボール。より再開を難しくさせるねらいだと思われ、戦術が高度化している。再開しようとするたびに新たにテニスボールが投げこまれプレーを始められない。
一度は両チームの選手がピッチ外に退いたが、結局13分の中断を経て43分に試合が再開され、16分のアディショナルタイムとなった。
中断で戦術を確認したか、アディショナルタイムはグラードバッハが攻勢を強める。45+2分、ネッツが左CKをサインプレーで下がりめに出し、ヴェバーがダイレクトボレーでシュートを放ったが枠外に。
45+7分にはヴェバーからのスルーパスが敵DFに引っかかったところを拾ったノイハウスが裏に抜けシュートを放つが敵GKがセーブ。このボールがジーバチュの元にこぼれたが至近距離からダイレクトで放ったシュートは大きくバーを越える。これも絶好機だったが枠に行かず。
45+12分、ジーバチュが敵DFにもも裏あたりを強くけられ傷む。ピッチ外での治療のあといったんは戻ったがプレーが続けられず、45+17分、プレアと交替する。けられての打撲だと思われたが重傷でないことを祈りたい。
結局20分のアディショナルタイムをプレーしたが決めきることができずスコアレスで前半を折り返した。いくつか決定機があっただけにしっかりリードしたかったが自ら展開を難しくしてしまった。ケガから復帰のプレアも想定外の時間帯の投入に。後半勝負だ。
後半もグラードバッハがボールを握って攻撃をしかけ、ダルムシュタットが一気に裏をねらう流れは変わらず。右サイドのオノラが引き続き起点になるが、敵GKの好守もありゴールが遠い。
56分、ハックが敵DFのタックルを受けて傷む。右足首か膝と思われるが、かなり痛そうでプレーを続けられず、58分エングムと交替。63分、エングムからの戻しを受けたノイハウスがエリア外から押さえたシュートを枠に飛ばしたが敵GKがセーブ。
64分にはオノラがCKからのこぼれ球をエリア外から狙うがこれも敵GKがセーブ。シュートは打てているが敵の守備も堅い。72分、ヴェバー、オノラ、ノイハウスに代えてスカリー、ヘアマン、ライツを投入、4-3-3にフォーメーションを変更する。
76分、ネッツからのスルーパスを追って左サイドを上がったエングムがゴール前にクロスを流しこむと、ファーにヘアマンが飛びこんだがわずかにさわれず。押しこんでたら胸アツだったが惜しかった。
終盤からアディショナルタイムにかけてはグラードバッハがゴール前でたて続けにチャンスを作り、FKとCKの連続でゴールをねらうが決めきれず。94分、ヘアマンの左CKにコネが頭で合わせたがボールは敵GK正面。結局最後までゴールが遠くスコアレスドローとなった。
終始主導権を握り優位に試合を進めたが、チャンスは作るものの決定力を欠いた。何度かの絶好機も枠をはずしたり敵GKにセーブされたりして逸し、ケガによる交替や中断などもあってバタバタした試合になった。勝つべき試合だったが勝ち点2を落とした。
数字を見ればシュート数24-10、CK7-2、ポゼッション58-42と終始優勢だったことがわかるが、ダルムシュタットの守備が固かったのか、こちらの攻撃が拙かったのか。こういう試合ではえてしてお粗末な失点を喫するもので、それがなかったのはよかったがそれだけだった。
これだけ選手がそろっていると先発メンバーには不安はないし交代も希望がもてるが、新たにジーバチュとハックがともに負傷退場となったのは心配。チュヴァンチャラも靭帯を傷めて戦列を離れており、プレア、エングムの踏ん張りに期待するしかないが負担が大きい。ヘアマンが活躍してくれると嬉しいが。
これで21試合を終えて5勝9敗7分、勝ち点22(1試合あたり1.05)で13位、降格圏との勝ち点差は暫定で7、下手すると今節4まで縮まる可能性がある。具体的な結果が求められる状況だが次はアウェイでのライプツィヒ戦と厳しい。ここで勝ち点を積み上げられないといろいろメンドくさいことになりかねない。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「この結果と可能性を実現できなかったことに落胆している。いろんな面で我々は不正確な仕事しかできなかった。それにもかかわらず、ゴールを決められたはずのシーンは十分にあった。しかしそうした局面で我々は落ち着きと正確さを欠いていた。ポジティブなのは、ダルムシュタットにいくつかの危険なシーンを作られながらも無失点に抑えられたことだ。我々は勝ち点を持ち帰り、次はもっとよくやれるようにしたい」
福田はメンバー外。あんまり考えたくはないがハック、ジーバチュが深刻だと出番がまわってくるかもしれない。
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ブンデスリーガ
2024年02月06日 22:30
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【ブンデスリーガ第20節】バイエルン 3-1 グラードバッハ
■ 2024年2月3日(土) 15:30キックオフ
■ Allianz-Arena (Munchen)
土曜日の夜11時半からスカパーでリアタイ観戦。前節首位のレバークーゼンにアウェイでスコアレスドローと勝ち点を稼いだが、今節は2位のバイエルンとアウェイでの連戦。日程がキツいにもほどがあると思うが仕方ない。今節も引いて守ろう。
前節からはコネとハックがベンチスタートととなり、代わりにライツとエングムが先発、おそらく4-1-4-1または4-3-3の布陣だったと思う。
ニコラス
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ネッツ
ライツ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ エングム
試合は立ち上がりからバイエルンのペース。グラードバッハは前節に続き自陣の深いところでブロックを形成し守備的に試合に入るが、ひとつ間違うとゴールにボールが入ってしまうエリアで神経を使う展開になる。
いきなりバー直撃のシュートを放たれるなど厳しい局面が続いたが、グラードバッハは前節で守備の自信をつけたか、あわてることなく身体を張って対応する。一方でボールを奪っても起点が低すぎて前に運ぶことができず、自陣からはなかなか出て行けない。
しかし30分を過ぎたころからグラードバッハにもチャンスがめぐってくる。33分には右サイドのオノラからのクロスに敵GKがさわり、ファーに流れたところをノイハウスが拾ってシュートするが敵DFにブロックされる。
34分には再び右サイドのオノラからのクロスにファーから走りこんだエングムが頭で合わせたがファーに外れた。グラードバッハが右サイドのオノラを起点にたて続けにチャンスを迎えたが決めきれず。
しかし、35分、エルヴェディが敵のパスをインターセプト、ジーバチュとのワンツーで裏に抜けゴール右隅にシュートを決める。ワンチャンを生かしてグラードバッハが1-0と先制する。エルヴェディの上がりには驚いた。
しかしこれで本気を出したバイエルンが攻撃のギアを上げると、45分、スルーパスを追ってエリアに入った敵FWにけりこまれ失点。前半終了間際に1-1と同点にされてしまう。アドバンテージをもったまま前半を終えたかったが守りきれなかった。後半勝負になる。
後半立ち上がりの47分にネッツが左サイドからシュートを放つが敵DFにブロックされる。その後は攻守が拮抗する展開になったが大きなチャンスは作れず、一進一退の膠着した時間帯に。
62分、ネッツ、エングム、ノイハウスに代えてライナー、ハック、コネを投入。それにしてもどうしてここでノイハウスを替えてしまうんだろうな。ライナーが右SBに入りスカリーが左へ、ハックはウィング、コネはインサイドハーフに。
一方でバイエルンも選手交代で前線をリフレッシュ、攻勢を強めてくる。守備は集中していたが、70分、右サイドから放りこまれたボールをニコラスがクリアしようとしたが十分遠くまで飛ばせず、これを敵FWに頭で押しこまれて失点、1-2と逆転を許す。
グラードバッハは反撃を試みるが大きなチャンスは作れない。85分、ライツに代えて福田を投入、福田とジーバチュを2トップに置いた4-4-2になったように見えた。
しかし直後の86分、右寄りで与えたFKにファーで合わされてさらに失点、1-3となって試合はほぼ決まってしまう。マークを外してしまいフリーで合わされた。
89分、オノラに代えてラノスを投入、ゴールをねらいに行くが奏功せず、結局そのまま1-3で試合終了。ミュンヘンから勝ち点を持ち帰ることはできなかった。
押しこまれた序盤を耐え、ワンチャンから先制したところまではよかったが、前半のうちに追いつかれたことで後半はリセットとなってしまい、後半は試合が進むにつれ地力の差が出た試合となった。我慢はしたがリードを守れず失点を重ねる悪癖が出た。
数字を見れば、シュート数11-20、CK5-6、ポゼッション44-56と劣勢とはいえ前節ほどの一方的なスタッツにはなっていなかったが、引きこもらずガチで組み合った分だけ逆に押し負けたというべきだろうか。悪い試合ではなかったが力負けした。
前節のような守勢一方の試合になるかとも思ったが、戦力的に差のある相手に対してしっかり戦い、先制点を奪ったことは進歩。ただそこからのゲームマネジメントは手に余った。むしろ先制せずスコアレスで終盤まで行った方が試合としては勝機あったかも。
これで20試合を終了し5勝9敗6分で勝ち点21(1試合あたり1.05)で順位は13位に後退。降格圏とは勝ち点6しか差がなく、相手が厳しかったとはいえ2試合で勝ち点1は星勘定としてはまったく足りてない。
日程はこのあとポカールのザールブリュッケン戦、ホームでのダルムシュタット戦、アウェイでのライプツィヒ戦と続いて行く。ここからしっかり勝ち点を積み上げて行く局面にしないとケツに火がつく。
アジアカップに行っていた板倉が戻り、ケガ人、病人もオムリンとチュヴァンチャラを除いてほぼ復帰してきているのはグッドニュースだ。踏ん張りどころになるが、ここ乗りきってもセオアネ監督来季はないかもな。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「レバークーゼンでは守備の負担が軽くなる時間がほとんどなかった。この試合ではそれはうまくできた。しかしミュンヘンに着て相手になにもさせないということは期待できない。質と動きにおいて彼らはそれを持っている。なにより立ち上がりにそれがわかった。早くに失点していたら全然違った展開になっていただろう。しかしボールを持ったときにしっかり広げることと、うまく守備をすることができた。我々がリードしたのは内容から見れば必然ではなかったかもしれないが、1点を奪えたことはおかしくなかった。後半も面目を失うことはなく引き続きしっかり守れた。もう一度攻撃の波がやってくることははっきりしていた。3失点とももっとうまく一貫して守ることができていたはずなのは我々自身腹立たしいところだ」
手ごたえはあったが今の自分たちの位置がよくわかった試合。バイエルンが白ユニだったのでグラードバッハはスイカユニだった。
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ブンデスリーガ
2024年01月28日 19:27
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【ブンデスリーガ第19節】レバークーゼン 0-0 グラードバッハ
■ 2024年1月27日(土) 18:30キックオフ
■ BayArena (Leverkusen)
日曜日の朝、早めに起きて時差観戦。試合結果のシャットアウトは苦労なかった。前節ホームでアウグスブルクに不覚を喫し、波に乗れないなかでの首位との試合。レバークーゼンは今季まだ負けがないということで厳しい試合になるが勝ち点を持ち帰りたい。
ライツとプレアに代えて出場停止からの復帰となるヴァイグル、ノイハウスが先発。プレアは足の負傷ということでメンバー外に。その他ヴェバー、チュヴァンチャラらも離脱しており苦しい台所事情。一方で福田がリーグ戦初めてベンチ入り。
ニコラス
スカリー フリードリヒ エルヴェディ
ヴァイグル
オノラ ノイハウス コネ ネッツ
ジーバチュ
グラードバッハはフリードリヒを中央に置いた3バックで、守備時にはオノラとネッツが最終ラインに落ちて実質5バックになる布陣に。本意ではないが相手の迫力を考えればしかたのない対応か。
試合は序盤からレバークーゼンが圧倒的にボールを支配、ほぼグラードバッハ陣内で一方的に攻撃をしかける時間となるが、グラードバッハは深めに布陣してブロックを固め、シュートには身体を張って対応することでゴールは死守する。
ピンチの連続となるが、ニコラスの好セーブやレバークーゼンのシュートミスもあってしのいでいると、20分過ぎくらいからようやく自陣から出て行くことができるようになりいくつかチャンスを作る。
22分には左サイドのネッツがエリア内に進入し切り返してシュートを放ったが惜しくもGKがセーブ。32分にはコネが遠めからねらうが枠の左に外れる。ワンチャンで先制できれば大きいがそこまで甘くはないようだ。結局スコアレスのまま前半を終えた。
意図的にラインを下げ、自陣の深いところにブロックを形成することでスペースを消し、高いモラルで守りきった前半だったが、これをあと45分やるのはしんどい。カウンターからでいいので先制したい。
しかし後半に入るとレバークーゼンがあらためてギアを上げ、ゴールをねらいに来る。グラードバッハは再び防戦一方の展開に。それでも前半に比べれば互いに疲れも出て追いこみが甘くなるところでボールを持てる局面はあるがフィニッシュまではもちこめない。
62分、ハックに代えてライツを投入、ライツはインサイドハーフに入り、ノイハウスがトップに上がった。その後も自陣で守備に追われる時間が長く、セカンドボールもなかなか回収できない。ボールを奪っても起点が低く、自陣を出る前につぶされる。
70分、オノラに代えてライナーを投入、そのまま右ウィングに。このあたりからスコアレス上等のイメージが鮮明になり、ボールを奪っても全体の押し上げは抑制的でブロックを崩さないようにしている印象だった。
79分、ノイハウス、ジーバチュ、コネに代えて福田、エングム、クラマーを投入、クラマーがインサイドハーフに入り、エングムと福田が2トップになる。しかし攻撃をしかけるシーンはほぼなく、終盤に向けて試合は再びハーフコートマッチの様相に。
しかし、レバークーゼンの猛攻を受けながらも全員が集中を切らさずきちんとブロックを形成、ゴール前のシーンでも身体を張ってシュートを止めている。結局スコアレスのまま試合終了となり、首位相手にアウェイで勝ち点1を手にした。
首位をつっぱしるレバークーゼンに対し、はっきりと守備から入る戦いを選択、やるべきことがシンプルだったからか最後まで破綻なく身体を張ってゴールを守ることができた。もちろんカウンターから先制できていればいうことはなかったが、さすがにそううまくは行かないのはしかたない。
数字を見ればシュート数、4-28、CK2-8、ポゼッション25-75と圧倒的にレバークーゼンが優位。それでもいいという戦い方をしたからこその数字ではあるが、それにしてもこれでよく完封できた。
この試合ではライツが足に問題あったため先発を回避、ノイハウスが久しぶりにインサイドハーフで出場したが、結果的にこれが奏功したと思う。この試合ではライツの勢いやチャレンジより、ノイハウスのクレバーさや技術が生きた。
特に61分、敵FWに裏抜けされ、ニコラスとの一対一になったシーンで、後ろからクリーンにボールを狩ったプレーは素晴しかったし、そのあと雄叫びをあげていたのも熱かった。セオアネ監督のもとで出場機会が減り、移籍の噂もあるが残ってほしい。
福田は終盤の出場でボールタッチも数回のみ。まだなんともいえないが、まずはセカンドから実力で出場機会を勝ちとったことを評価したい。結果を出したい。
ただ、首位相手とはいえこうした戦い方を選択せざるを得ないのがつらく、もう少し選手がそろっていてチーム状態もよければもっと主導権を取りに行くバチバチの試合もできたはずなのにと思った。
まあ、なんであれ今季無得点試合のなかった首位のレバークーゼンを完封しての勝ち点1は価値あるもので、これを足がかりにチームの戦い方を安定させて行きたいが、次節も2位のバイエルンとのアウェイ戦であり、同じような感じの試合になる予感しかしない。
これで19試合を終了して5勝8敗6分、勝ち点は21(1試合あたり1.11)となり順位は暫定12位で変わらず。これ以上の足踏みはできないが、厳しい相手との試合が続く。次節を楽しみに待ちたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「レバークーゼンで戦うためには非常に高度な守備のパフォーマンスが必要なことはわかっていた。我々はそれをやりとげ、この勝ち点を持ち帰ることになった。アウグスブルクにホームで負けたあと、これはいいことだ。我々は非常に守備的に戦うことを余儀なくされたが、チームがあまり楽しくない課題を受け入れそれをしっかりこなしたことはわかってもらえると思う。我々には優秀なGKがいて、深いところでよく守った。それでもいくつかのチャンスを与えてしまったが、この試合では運は我々の側にあった」
敵だがシャカはつくづくいい選手だと思った。
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ブンデスリーガ
2024年01月25日 00:33
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【ブンデスリーガ第18節】グラードバッハ 1-2 アウグスブルク
■ 2024年1月21日(日) 17:30キックオフ
■ Borussia-Park
ドイツ時間で日曜日の夕方5時半、日本時間だと月曜日の未明1時半といういちばん勘弁してほしい時間帯。以前なら月曜日の早朝に時差で見てそれから出勤とかしてたが、日曜日の夜をゆっくり過ごしてしまうとそれもままならぬ。結局月曜日仕事から帰ってから見た。
2024年最初の試合となった前週はVfB相手に3-1で勝ったものの内容的には結構厳しかった。今節はシーズン後半の最初の試合であり、ホームでの二連戦となる。このあと上位とのアウェイ連戦が控えており、この試合でしっかり勝ち点3を積み上げておきたい。
出場停止のヴァイグルに代えてジョーダンをトップで起用、ライツとコネをダブルボランチにして4-2-3-1の布陣となった。ガンの治療でチームを離れていたライナーが復帰、ベンチ入りした。板倉は引き続きアジアカップで不在。福田はメンバー外。プレアがキャプテンマークを着けた。
ニコラス
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ネッツ
ライツ コネ
オノラ プレア ハック
ジョーダン
序盤はアウグスブルクのペースに。グラードバッハは立ち上がりこそ少ないタッチでボールを動かしながら一気に裏をねらう攻撃で意図を見せたが、次第にほぼ一方的にアウグスブルクの攻撃を受け、自陣で防戦一方に。
9分、ジョーダンが中央で確保したボールを左サイドのネッツに渡すと、ネッツがドリブルで持ちあがり、コネを経由してボールは右サイドのプレアに。プレアは角度のないところからシュートを放つがボールはファーに流れる。
その後は、ボールを奪っても起点が低く自陣から出られない展開に。何度か決定機を作られるがニコラスの好セーブもありなんとかしのぐ。この時間帯をしのげたのは進歩のようにも思うが、そもそもなんで序盤からこんな押しこまれているのか意味がわからない。
10分過ぎからグラードバッハのゴール裏サポがピッチにコインと見られる小さな物体を投げこんで試合が断続的に試合が中断。ブンデスリーガが放映権収入を証券化して投資家に販売する計画があり、それへの抗議活動ということらしい。
ようやく試合が再開されるとグラードバッハがやや持ち直す。26分、オノラの左CKは一度は敵GKにセーブされるが、このボールがファーにいたプレアのところに飛び、プレアがゴール前にボウルを放りこむと、ジョーダンが胸トラップからこれを押しこんでゴール。グラードバッハがセットプレーから1-0と先制する。
ジョーダンのボールコントロールがややハンド気味だったようにも見え、ゴールチェックはちょっとドキドキしたが無事にゴールは認められた。その後は自陣でブロックを形成し、カウンターねらいで何度かチャンスを作るが追加点は奪えず。
中断があったため10分のアディショナルタイムがあったが前半は結局1-0で終了。厳しい時間帯を固い守備でしのぎ、中断から盛り返してリードを奪ったのはよかったが、全体に押される時間が長かった。
セオアネ監督は後半からライツに代えてクラマーを投入、中盤の底を固める意図かと思われたが、逆に開始早々の47分、左サイドで裏を取られ、ゴールライン際から折り返される。これに中央で頭で合わされ失点、1-1と追いつかれてしまう。スカリーが付いていたが止められなかった。
さらに直後の51分、エリア内で落とされたボールをけりこまれ続けざまに失点、後半開始からあっという間に2点を失い1-2と逆転された。
その後はグラードバッハもリスクを取って前に出たため拮抗した戦いとなる。チャンスは作るものの決め手を欠き、遠いビハインドを追いかける試合に。67分、ハックに代えてエングムを投入、そのまま左ウィングに入る。
さらに71分にはネッツとコネに代えてライナーとノイハウスを投入、スカリーが左SBにスライドしてライナーが右SBに。ノイハウスはそのままボランチに入った。75分、ノイハウスのクロスにオノラが頭で合わせるが敵GK正面に。
87分、オノラに代えてラノスを投入、ゴールをねらいに行くが迫力を欠き、結局そのまま1-2で試合終了。先制しながらまたしてもリードを保つことができず逆転負けを喫した。
シュート数18-15、CK5-7、ポゼッション55-45と数字のうえでは拮抗した試合で、先制もしたが、後半立ち上がりにふわっと入り逆転を喫したのがすべて。このビハインドをはね返すだけの力が今の我々にはなかったということだろう。
時間帯によっては深く守りなんとかゴールを防衛することもできていただけに、試合の流れをコントロールできず、不用意な失点で勝ち点を投げだしたのがもったいなかった。1ゴールは取れているわけで、失点を反省すべき試合だったと思う。
復帰したライナーは無難な働き。好きな選手だけにうれしいカムバックだった。ヴァイグルがいないと中盤の構築力が落ちるのがつらいところで、板倉もおらず、コネとライツでは攻撃はともかく守備で不安が残った。クラマーを最初から起用する手はあったかもしれない。
やってることがまったくおかしいというわけではないものの、失点が多く、リードを保てない、勝ちきれない試合が多すぎ。シーズン半分なんとかやり繰りしてきたが、何かが定着しているとか進歩しているとかいった確信が持てないのがつらい。
ホームでの連勝に失敗し、シーズン後半を黒星でスタートすることになった。18試合終了して5勝8敗5分と依然として負けが先行、勝ち点は20のまま足踏みで1試合あたりの勝ち点は1.11と残留争いでもおかしくないレベル。順位は12位と中位だが、なかなか上をねらえる形になってこない。
レバークーゼン、バイエルンと上位とのアウェイ連戦が控えており、苦しい日程だがここで勝ち点を拾えないと本当に厳しい状況になる。早くもシーズン後半の踏ん張りどころがきてしまった感があるが、ここを乗り越えないとその先はない。できることを出しきりたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「我々は前半も後半も立ち上がりは居眠りをしていた。攻撃の組み立てでもミスが多かったし、ボールを持っていないときも相手にわずかなプレッシャーしかかけられていなかった。そのうえいくつかの大事な一対一にかつことができなかったので、アウグスブルクにチャンスを作られてしまった。そのため結果にだけではなく、パフォーマンスにも落胆している。我々は期待されるパフォーマンスの水準に達していないと感じている」
負けるとコメント短いな。
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2024年01月17日 00:08
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【ブンデスリーガ第17節】グラードバッハ 3-1 VfB
■ 2024年1月14日(日) 17:30キックオフ
■ Borussia-Park
ウィンター・ブレイクが明けての今年最初の試合。16節までを12月に消化しているのでシーズン前半最後の試合にもなる。月曜日の出勤前に起きる力はなく、帰ってからスカパーのオンデマで時差視聴したが、その前にTwitterで結果を見てしまったのは痛恨。
ここまでリードを奪っても追いつかれたり逆転されることが多く、16試合で4勝しかできていない。なんとか勝ち点を積み上げなければならない。ウィンター・ブレイクに戦術の落としこみが進んでいることを期待。
ブレイクのあいだにケガ人も戻り、ほぼフル・スカッドになっているが、オムリンがまだ調整中なのと、板倉がアジアカップで日本代表に帯同して不在。代表なんか行ってる場合じゃないと思うがクラブに拒否権ないのがつらい。ヴェバーは出場停止。
ニコラス
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ネッツ
ヴァイグル
オノラ ライツ コネ ハック
プレア
試合はいきなり動いた。1分、右サイドでの密集からボールを奪取、ライツが前線にパスを送ると、ここに走りこんだハックがワントラップから右足を振りぬき、これがファー・ネットに決まってグラードバッハが先制。開始20秒で1-0とリードを奪った。その角度にボール飛ばせるんだという技術の高いシュートだった。
その後はVfBがボールを支配するが、グラードバッハは中央を固めてこれをはね返し、奪ったボールからの素早い切りかえで敵ゴールを目指す。9分、左サイドのハックが中に切れこみ、逆サイドのオノラに展開、オノラがエリア内からシュートを放つが敵GKにセーブされる。
19分、敵GKのパントが不正確になったところをフリードリヒがカット、プレアにつなぐと、プレアはターンしてハックにスルーパス。裏に抜けたハックはGKとの一対一を冷静に流しこみ2-0とリードを広げた。
2点のアドバンテージを得たグラードバッハは守備を固めながら追加点の機会を窺う展開に。何度かゴールに迫られるが敵のシュートミスもあり、2点のリードを保ったまま前半を終えた。
後半に入るとVfBは二人を交替させフォーメーションを変えて圧を高めてくる。VfBにボールを握られ、グラードバッハは受けにまわる時間がさらに長くなる。55分、ロングボールを前線で収められ、最後は一歩遅れてシュートを許し失点、2-1と1点差に詰め寄られる。リードしたあとの失点にイヤな予感がする。
その後もVfBがボールを支配、ほぼ一方的に押しこまれる展開となるが、グラードバッハの守備は固く、身体を張ってゴールを守る。66分、傷んだプレアに代えてジーバチュを投入、そのままトップに入る。
VfBは攻めこむものの、アタッキング・サードでのアイデアを欠き決定機を作れない。75分、オノラに代えてエングムを投入、そのまま左ウィングに。固い守備からカウンターを狙うが守る時間が長い。
82分、ハックがカウンターからドリブルで持ち上がり、敵GKと一対一になるがシュートはわずかにファーに外れる。ハットトリックのチャンスだったが惜しかった。
しかし90+1分、コネが左サイドからしかけファーをねらったシュートを放つと、これはポストに嫌われたが、跳ね返ったボールがゴール正面のジーバチュの足もとに飛び、ジーバチュはこれをダイレクトでゴールに突き刺して3-1に。試合を決定づけた。
90+2分、コネとハックに代えてノイハウスとクラマーを投入、試合はそのまま3-1で終了し、グラードバッハが今年最初の試合で勝ち点3を手にした。
結果は快勝だが内容的にはほぼVfBに押されっぱなしで、特に後半はずっと自陣に押しこめられる苦しい試合だった。しかし開始早々のゴールを含め早い時間帯に2点のリードを奪い、後半1点を返されたあとも自滅することなく守備を固めて我慢できたのは大きかった。もう少し早く追加点がほしかったが、アディショナル・タイムに突きはなして敵の戦意をくじいた。
数字を見ればシュート数8-15、CK0-3、ポゼッション29-71と一方的で、内容的にはそのとおりだったが、チャンスを決めきって勝ったのは我々だった。ハックはブンデスリーガ一部では二つめと三つめのゴールだったらしい。終盤のカウンターを決めておきたかった。
今日の試合展開、特にリードしてから押しこまれた部分についてはどこまで意図したものかがわからないが、失点を1点にとどめ、集中を切らさなかったことは昨年の試合に比べれば進歩が見えた。この試合ではCBがヴェバーではなくフリードリヒだったのも結果的に奏功したかもしれない。
シーズン前半の17試合を終え、5勝7敗5分と負けが先行、勝ち点は20(1試合あたり1.18)。順位は10位と二つ上げたものの順位表下半分での前半フィニッシュであり、リードを保てない試合運びの拙さが大きな課題になっている。
成功体験を積み上げ、勝ち点を稼ぎながら内容を改善して行く以外にやり方はなく、その意味ではシーズン前半最終戦でありブレイク後の再開幕戦にホームでしっかり勝てたのは価値がある。これを足がかりにシーズン後半を戦わなければならない。
次節、2節続けてホームでアウグスブルクと戦ったあと、首位レバークーゼン、2位バイエルンとアウェイでの2連戦と厳しい日程になる。開幕はこの日程のせいでスタートダッシュに失敗し低迷の原因になったが、シーズン後半は最初の3試合で最低でも勝ち点5は取りたいし、そうなれば見える景色は少し変わってくるかもしれない。
ゲラルド・セオアネ監督談話:
「後半は大きなスペースを与え非常に深く守った。こういうやり方をしたかったわけではない。しかし我々は事前に、VfBがどんなフットボールをするか、彼らを相手にボールを持つことがどれだけ難しいか、彼らがどれだけうまく連係しポジションを取るかを知っていた。彼らにプレスをかけるのは非常に難しく、彼らはいつも出口を見つけてしまう。そのため我々は基本的に深く守ったのだ。前半はどの点でも非常によかった。もちろんいつでも改善の余地はあるわけだが、しかし我々はボールを持っていないときもしっかり相手をコントロールできていたし、彼らに奥行きを与えず、ボールの動きをとてもよく読めていた。後半になると相手はポジションを組みかえ、我々はそれを予想していなかった。これによって彼らは我々に大きな困難をもたらした。これに対抗するために、我々はヴァイグルを5バックに組みこみ、この状況を解決した」
スポーツダイレクターのニルス・シュマトケがインタビューで、ボルゲス・サンチェスをニーメーゲンにレンタルし、福田をトップチームに昇格させるとコメント。
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