フットボール・クレイジー
football crazy
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2021年03月19日 12:00
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【UCLラウンド16-2】マンチェスター・シティ 2-0 グラードバッハ
■2021年3月16日(火) 21:00キックオフ
■Puskas Arena (Budapest)
水曜日を在宅勤務にしたので6時ごろ起き出してWOWOWの録画を見た。ファースト・レグを0-2で負けているので、準決勝進出のためには3点以上取って2点差以上で勝つ必要がある。まあ、気楽に行こうや。
ケガでリーグ戦を欠場したベンゼバイニが先発に復帰。ボランチの一角にツァカリアを、トップにはエンボロを先発起用した。
ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ベンゼバイニ
ツァカリア ノイハウス
ホフマン シュティンドル テュラム
エンボロ
予想されたこととはいえマンチェスターがボールを支配しグラードバッハ陣内を中心に試合を進める展開。グラードバッハはハイ・プレスを試みるがサクサクとボールを運ばれ、奪ったボールもアタッキング・サードにたどり着く前に回収されるしんどい流れ。
早くも12分、エリア手前からのミドルを決められ0-1と先制を許す。さらに18分にはスルー・パスから裏に抜けられ流しこまれて失点、0-2となる。この時点で勝ち抜けには4点が必要になりチ〜ンて感じに。
その後はリードを得てマンチェスターがややスロー・ダウンしたか流れは落ち着き、単発のチャンスは作るが余裕なく決めきれない。2点のビハインドで前半を終えた。
後半に入っても流れは変わらず。65分、テュラムとエンボロに代えてプレアとヴォルフを、80分にはシュティンドルに代えてトラオレを投入し、一矢報いようとするが、貴重なチャンスもシュートは枠を捉えられない。
88分にはベンゼバイニとエルヴェディに代えてヴェントとヤンチュケを投入。意図がよく分からないがヴェントは送別の舞台か。結局そのまま試合は終了し0-2での完敗となった。
ファースト・レグに続いて力の差を感じざるを得ない試合。ここを突破できるクラブになりたいが、現状はそれどころではないのは衆知のとおり。冒険はひとまず終わった。
この試合、確かにゴリゴリに押しこまれたけど、実際シュートは10本しか打たれてないし、それなりに守れたってことなのか、2点取ったからその辺で勘弁してもらえたって話なのか、マンチェスターのスタイルがシュート打つことよりゲームをコントロールすることなのか、そこがちょっとよく分からない。
いずれにしてもリーグ戦でまずひとつ勝ちたい以外に取り敢えずの希望はなく、CLのグループステージ突破したクラブのサポの願いが「リーグ戦で1勝」という状況がヤバいと思うわ。
マルコ・ローゼ監督談話:
「我々はこの2試合に向けてもちろん多くの準備をしたが、マンチェスター・シティの現在の状態は非常に強力な対戦相手であり、こうした相手に対しては異次元の困難があるだろうということもはっきりしていたことだ。最初のシュートが入ってしまい、その後すぐに2点目も取られてしまった。選手たちはそれに対してもしっかり対応した。彼らはそれに耐え、耐えたいという意志を示したが、こうした質を備えた相手に対してはタフで難しいことだった。そうなるといつかはもちろん確信や自身が少しずつ失われて行く。ファースト・レグに比べれば、我々はボールを持った時にしっかりと組み立てられ、フィニッシュもできていたが、通してみればそれも少なすぎた」
力負けであり、この試合単体で言うべきことは少ない。リーグで勝ちたい。
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UCL
2021年02月25日 23:03
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【UCLラウンド16-1】グラードバッハ 0-2 マンチェスター・シティ
■2021年2月24日(水) 21:00キックオフ
■Puskas Arena (Budapest)
木曜日未明5時に起きてライブ観戦。決勝トーナメントからはWOWOWが日本での放映権を獲得し中継してくれることになった。サンキューWOWOW、DAZNはWOWOWの爪の垢を煎じて飲め。DAZNがやらかした不誠実な対応は絶対に忘れない。
グラードバッハはグループ・ステージを勝ち抜け、ラウンド16ではマンチェスター・シティと対戦。シティはプレミアで絶好調らしい。ファースト・レグはグラードバッハのホーム扱いだが中立地のブダペストでの開催。
クラマーをアンカーに、ツァカリアとノイハウスをインサイド・ハーフに置いた4-3-3の布陣。マインツ戦で先発したラツァロはベンチ・スタートに。
ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ベンゼバイニ
ツァカリア クラマー ノイハウス
ホフマン シュティンドル プレア
もうなんというか立ち上がりから圧倒的にシティがポゼッションを握りグラードバッハはゴール前を固めるもののボールを奪えず、何とかマイ・ボールにしても起点が低く敵の守備のポジショニングも的確で出しどころない八方ふさがり。
それでもシュート・シーンはそれほど多くなく劣勢ながらも何とかゴールだけは守っている。グラードバッハの攻撃はほぼ見られず、シュートすら打てない時間が長い。
29分、右サイドからファーに斜めのクロスを入れられる。ベンゼバイニとエルヴェディの間に入りこまれてヘディング・シュートを許し失点。0-1と痛い先制点を許す。できる限り長く0-0で行きたいところだったが完全にやられた。
その後は余裕を持ってボールを支配するシティに対して攻撃の一口もつかめず、前半はシュート数0。何とか0-1で前半を終えた。
後半に入るとグラードバッハがシティ陣内に入ってアタッキング・サードまでボールを持ちこむシーンが少しずつ出始める。62分、ツァカリアが右サイドから入れたクロスに反応したプレアがニアでヒールを引っかけゴールに流しこもうとするが枠に行かず。これが決まっていれば流れが、というシーン。
直後の63分、プレアとライナーに代えてテュラムとラツァロを投入。ところが65分、再び右サイドからファーに斜めのクロスを入れられ、今度はベンゼバイニの背後の大外から頭でゴール前に折り返される。ここに入りこんだ敵FWに押しこまれて失点、0-2とほぼ終戦状態に。
その後74分にはシュティンドルに代えてエンボロを投入するが展開はオープンにならず、ちょっとどうにもならんね〜という感じ。87分、敵との接触でホフマンが傷んでそのままヴォルフと交代。敵エリア内でPKではないかとも思ったがおそらくVAR検証もした上でのノー・ファウルの判断か。
試合終了直前には敵のバック・パスをさらったヴォルフが抜け出してシュートを放つ絶好機があったものの正直すぎて敵GKにセーブされそのまま試合終了。ヴォルフはこれを決めるかどうかでいろんなことが決定的に変わってくる重要なシーンだったが持ってなさを改めてみせつけた。試合としてもスコアは0-2だがそれ以上の実力差を痛感せざるを得ない完敗だった。
シュート数3-9、CK0-1、ポゼッション39-61と数字の上でもほぼ何もさせてもらえなかったことが分かる。チャンスが少ないのならそれを決めきる力がないと戦えない。ポゼッションの中でボールを左右に振り、次第にギャップができてきたところで仕留める敵の攻撃はさすがにレベルが高かった。
ローゼ監督2年目、我々がここまで何を目指して何を積み上げ、それがどこまで実装できたのか、そしてそれでもまだできないことは何か、全力でやってときに何ができ全力でやっても何ができないか、そういうことを知る上でこれ以上はないという貴重な試合であり、チームとして経験しておく必要のある試合だったと考えるしかない。
この積み上げが監督の交替とともに無に帰するのか、それともクラブの財産、文化として幾分かでも継承されて行くのか、その起点になるような厳しいながらも見ずにはいられない試合だった。
個の力でレベルの違いを感じるとともに、戦術面でもここまでしっかり落としこめていればそりゃ強いわという精緻さと決めごとの厳格さと柔軟さ。自陣を固めればいいという考えでは対応しきれない強さを感じた。
ホームで0-2なのでセカンド・レグでは2点差以上の勝利が必要。状況は厳しいがセカンド・レグでどこまでやれるかは何気に楽しみ。退任を巡るゴタゴタはともかくとして、ローゼ監督のそういう手腕は信頼している。
マルコ・ローゼ監督談話:
「我々は絶対的なトップ・チームと試合をし戦った。それはみんなが感じたし見たことだろう。我々は勇気をもって戦おうとしたし、一貫してそれを試みた。前半は何よりあまりにも深みを作ることができず、にも関わらずよく守り、それほど自由にはやらせなかった。我々は一度か二度、深いところまで走ることができたがボールをプレーすることができず、正確ではなさ過ぎた。もっと危険なシーンになり得たはずの動きもいくつかあったと思う。しかしマンチェスター・シティと戦うことは信じられないくらい難しく、非常に多くを守備に割かねばならなかった。失点のシーンでは、クロスを上げさせないよう試みなければならなかった。このようなチームに対しては、ゴールを決めるためには、ひとつひとつのパス、ひとつひとつの走るコース取りを意識しなければならない。今日は残念ながらそうではなかった」
ホフマンのケガが心配だ。
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UCL
2020年12月10日 22:44
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【UCL第6節】Rマドリード 2-0 グラードバッハ
■2020年12月9日(水) 21:00キックオフ
■Alfredo di Stefano (Madrid)
日本時間では木曜日の早朝5時キックオフ。ちょうど在宅勤務の日なので最後までゆっくり見られる。在宅勤務はいい。しかもUEFA TVで中継あり。いつものナゾのペルシャ語サイトとは違って途中で切れる心配もない。早起きしてPCをテレビにつないだ。
Bグループは最終節まですべてのクラブにグループ・ステージ突破の可能性がある混戦。グラードバッハは勝つか引き分けか、とにかく勝ち点を得ることができれば突破。仮に負けても裏のインテル×ドネツクが引き分けならグループ・ステージ突破となる。
ケガで欠場してたエルヴェディが何とか間に合わせてきた。フライブルク戦で急造CBを務めたクラマーがボランチに戻りツァカリアがベンチ・スタートに。前線にはリーグ戦ではベンチ・スタートだったテュラムが先発、ヴォルフがベンチとなった。
ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ヴェント
クラマー ノイハウス
プレア シュティンドル テュラム
エンボロ
グループ・ステージ敗退の可能性もあるマドリードは本気モード。エグい勢いでボールを支配、グラードバッハは自陣で受けに回る展開になる。
9分、左サイドを使われ、クロスに中央でヘディング・シュートを許しいきなり失点、0-1と先制される。クロスの出どころも中央のFWもつかまえきれず、フリーでシュートさせてしまった。厳しい相手に先制されて難しくなる。
グラードバッハも数少ないカウンター・チャンスから敵ゴールに迫る。25分、ノイハウスからのスルー・パスを受けて裏に抜けたプレアがシュートを放つがわずかにファーに外れる。これが決まっていればというチャンスだった。
32分、再び左サイドからのクロスに中央で合わされ失点。1点目と同様にフリーでシュートされており明らかに狙われているし対応できていない。0-2とかなり致命的なアドバンテージを与えてしまった。
その後もポストに当てられたり、ゴールに見えたがその2つくらい前のプレーで微妙なオフサイドがあって取り消しとかもうヤバいシーンがあったが何とか難を逃れた。0-2で前半を終える。
ローゼ監督は後半開始からヴェントとエンボロに代えてラツァロとツァカリアを投入。ラツァロは左SBに入り、「ここもできるのか?!」と驚かせた。ツァカリアは中盤の右に入ったように見えたがkickerは中央と書いている。
後半も基本はマドリードがボールを支配、グラードバッハのチャンスはカウンターのみ。前半よりはボールを持てるようになるが、決定的なシーンは作れない。65分にはこぼれ球を拾ったプレアが角度のないところからシュートを放つがサイドネットに。
85分、クラマー、シュティンドル、テュラムに代えてベネシュ、ヴォルフ、ヘアマンを投入するが戦局は改善せず、大きな見せ場も作れないまま淡々と時間は過ぎて0-2でサクッと負けたし、何ならもっと大敗していた可能性もあったが、この程度で済んだのはゾマーの貢献が大きかった。
さすがに地力の差を見せつけられた試合だったが、この試合が終わった時点でインテル×ドネツクは0-0でアディショナル・タイムに入ったところ。何とかこのまま引き分けてくれと祈りながらテキスト情報を凝視し続けたが、アディショナル・タイムが5分を越えても試合が終わらない。
結局8分も待たされてようやく裏の試合がスコアレス・ドローで終了。グラードバッハは試合には負けたものの何とかグループ2位で決勝トーナメントにコマを進めた。
結局インテルとマドリードにはそれぞれ1敗1分と勝てず、それでもドネツクを2試合合計で10-0とボコったことと、最初の2試合に引き分けたことで何とかグループ・ステージを突破することができた。チャンピオンズ・リーグが今の形になってからグループ・ステージを突破するのは初めてらしい。
ちょっと今、ベンゼバイニが新コロで離脱してるのとホフマンがケガでしばらく復帰できなさそうなのが痛すぎるが、取り敢えず年内はリーグ戦に集中できる。CLのラウンド16は年明け2月であり、どこと当たってもヤバい感じだがそういうステージに踏みこんでしまったのだから仕方ない。それがオレたちの望んだことだ。
この試合自体は仔細に見ることに意味がないというか何かそういう試合だったけど、選手たちも素直に喜んでたみたいなので取り敢えずはそういうことでいいらしいわ。とはいうものの、シュート数7-19、CK1-6、ポゼッション26-64はヤバくないですか。
マルコ・ローゼ監督談話:
「我々にとっては、高い授業料を払った、非常に長くタフな夜になった。我々は本気のレアル・マドリッドからピッチ上でほとんど何も得ることができなかったし、その意味で妥当な敗戦だったと思う。他の会場の試合については試合中はほとんど気にすることができなかったが、その分突破できたことの後からの喜びは大きかった。この難しいグループでどの対戦相手からも勝ち点を挙げ、ラウンド16に進めたことも理由のあることだし、それが真実の一部でもある。私はチームを誇りに思うし、クラブとファンのために、我々が成し遂げたことを喜ばしく思う」
レアル・マドリードは本来の本拠地を新コロの無観客期間に改修中で、何かそこら辺のグラウンドみたいなところで試合をしたが、まあ、無観客なんだからこれでいいんだよな、考えてみれば。
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UCL
2020年12月04日 17:46
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【UCL第5節】グラードバッハ 2-3 インテル
■2020年12月1日(火) 21:00キックオフ
■Borussia-Park
平日の朝5時キックオフ。DAZNが中継を放りだしたので仕方なくペルシャ語の動画サイトで中継を見たが2分に1回くらいカクカクするのでストレスあったわ。もしかしたらUEFAのサイトで中継あったんかな。
グラードバッハはドネツクに連勝してグループ首位とはいえ、インテル、レアルとの試合を残しており、ここで勝ち点を上積みできないとグループステージ突破は難しい。簡単な相手ではないのは自明だが、やれる限りのことをやるしかない。
エルヴェディがケガのため引き続き欠場となった他、週末のシャルケ戦に比べてクラマー、シュティンドル、ライナーが先発に復帰。ツァカリア、エンボロ、ヘアマンがベンチとなった。ラツァロは右SBから前にポジションを移した。
ゾマー
ライナー ギンター ヤンチュケ ヴェント
クラマー ノイハウス
ラツァロ シュティンドル テュラム
プレア
序盤はグラードバッハが強度の高いプレッシングからボールを確保して攻勢に出るがフィニッシュまで持ちこめず、逆にインテルのカウンターを受けて自陣でバタつく展開に。
17分、DFラインの前でパスをつながれ、空いた左サイドからフリーでシュートを打たれる。ゾマーが対応したが股を抜かれて失点、0-1と早い時間帯に重いビハインドを背負う。その後もグラードバッハは、ボールは支配するものの攻撃の糸口がつかめず、敵のカウンターに苦しむ時間が続いた。
しかし前半の残り10分ほどからグラードバッハも徐々にシュートまで持ちこめるようになる。36分にはライナーが右サイドからきれこんで左足でミドルを放つが敵GKがセーブ。37分にもノイハウスからパスを受けたテュラムが持ち上がってエリアに入りDFの隙間から狙うがこれもGKにセーブされる。
アディショナル・タイムには、ゴール前のシュティンドルからの落としを受けた右サイドのラツァロからのクロスに、ファーに入ったプレアが頭で合わせゴール。1-1と同点に追いついて前半を終えた。
ローゼ監督は後半からヤンチュケに代えてツァカリアを投入。ツァカリアはそのままCBに入る。ここ、CBの専門家は誰もいないのか感が強かった。ケガと説明されているが、ツァカリアここじゃないだろ的な。
後半も敵に押しこまれるというより差しこまれる感の展開は変わらず。64分、中盤でのボール・ロストからショート・カウンターを受け、敵FWをツァカリアが止められず失点、1-2と再びビハインドを背負う。
70分、シュティンドルに代えてエンボロを投入、前線をリフレッシュするが、73分、再びカウンターを受ける。左サイドを破られ中央に入れられたクロスにフリーで走りこんだ敵FWが合わせゴール、1-3と厳しい状況に。
直後の75分、ノイハウスが中盤でボールを奪い、テュラムに展開、スルー・パスを受けて裏に抜けたプレアがシュートを決めて2-3と1点差に詰め寄る。
78分、ヴェントに代えてヴォルフを投入。クラマーを最終ラインに落として3バックにし、ライナーとヴォルフを上げた布陣に。
問題のシーンは83分、右サイド深く展開したライナーから戻しのパスを受けたプレアがシュートを放つとゴール前のエンボロがジャンプしてこれをスルー、ファーに決まる。3-3と思われたがVARが介入、エンボロがオフサイド・ポジションで、かつGKの視野をふさいでプレーに関与したとの判断になりゴールは取り消しに。ついでに何だかよく分からないけど両方の監督に警告が出された。
3分くらい残して泣く泣く出勤したが、結局試合は2-3で終了。ガチでいい試合はしたものの地力で届かず、ギリギリの判定もあり悔しい敗戦となってしまった。
戦い方はおかしくなかったと思うが、差しこまれるシーンで個に負けた感ある。あと、ツァカリアのCBにちょっとムリがあってもったいなかった。CBのサブが本当に誰もいないのか、ここ補強なんとかならないのか、バイヤーとかどうなったんだっけと思った。
ゴール取り消しになったヤツは、そもそもオフサイド・ポジションにいたかどうか微妙な感じだなと思った。オフサイド・ポジションならプレーに関与した判断は仕方ないか。決まったときはすごく盛り上がったんだけど。2点差追いついたんだもん。
まあ、何かを顧みるとか反省するとかいう試合ではなかったと思うけど、あとちょっとのところでいろいろクオリティの足りないのが見えたとかそういう感じ。残念というしかないし、何ならあと1分か2分のところで出勤時間が来ちゃうの、この7時キックオフのパターンはほんと何とかしたい。
一方でレアルがドネツクに負けたため、グラードバッハは負けたにも関わらず勝ち点8(得失点差+9)でグループ首位を維持、2位がドネツクで勝ち点7、得失点差-7、3位がレアル(7/0)、4位がインテル(5/-2)となっている。
最終節、グラードバッハはアウェイでレアルと戦い、インテルとドネツクが裏で対戦する(インテルのホーム)。グラードバッハは勝つか引き分けならグループステージ突破、負けた場合でもインテルとドネツクが引き分ければ突破となる。
突破できないのはグラードバッハが負け、インテルがドネツクに勝つか逆にドネツクがインテルに勝ってどちらかに勝ち点3が入った場合。とにかく我々はレアルから全力で勝ち点を取りに行くってことだ。3位以上は確定しており、突破できない場合でもELに回ることになる。
何かイケそうな気がしてきたが、レアルがグラードバッハに勝ちインテルがドネツクに勝つというのも普通にありそうな気がするし、ちょっとやってみないと分からない感じか。ちなみに木曜日は在宅勤務の予定なので最後までじっくり見られるぞ。
マルコ・ローゼ監督談話:
「内容から見ればよい結果でもおかしくなかったが、今回もそれに迫るところまでしか行けなかったことには非常に落胆している。ミラノでのアウェイ・ゲームよりもいい戦いができたと思っている。はっきりとした進歩を見て取ることができた。しかしインテルは上手く守り、守備ではわずかな自由しか与えず、ここぞというときに強力な個の打開力を生かしてきた。それに加え、2つのフィフティ・フィフティの判定がいずれも我々に不利に働いた。1-2になる直前のマーカス・テュラムへのファウルは笛があってもよかった。アラサンヌ・プレアの3-3になるかと思われたオフサイドの状況についても、私の意見ではブレール・エンボロはGKの視界をふさいだり邪魔したりはしていなかったと思う。しかしそれはもう変えようのないこと。今はマドリードですっきりさせなければならない」
しっかり渡り合ってただけにここで勝ち点を取れなかったのはダメージ大きい。切り換えなければ。
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UCL
2020年11月26日 21:23
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【UCL第4節】グラードバッハ 4-0 ドネツク
■2020年11月25日(水) 18:55キックオフ
■Borussia-Park
何ということだ。日本時間朝5時キックオフだとばかり思っていて、5時前に起きて例のペルシャ語の配信サイトを見ても中継がない。おかしいと思って確認したら試合は既に終わっていて、ついでに結果まで知ってしまうという失態。泣く泣くFohlen.tvで時差観戦した。
CLのグループ・ステージは後半に入る。グラードバッハは前節アウェイで6-0と大勝したドネツクとの連戦。ホームでもありここでしっかり勝ち点を積み上げられれば勝ち抜けへの大きな足がかりになる。
週末のリーグ戦からはヘアマンとヴォルフに代えてラツァロとテュラムが先発。ラツァロは移籍後公式戦初先発となる。前節新型コロナウィルス感染症ポジティブということで欠場したプレアがベンチ入り。回復早い。
ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ヴェント
ノイハウス クラマー
ラツァロ シュティンドル テュラム
エンボロ
試合はアウェイと同様にグラードバッハがボールを握りボールを動かしながら敵ゴールに迫る展開に。ドネツクがボールを持ってもバイタルでは自由を与えず、危なげのない守備でボールを奪って攻撃につなげるパターンが繰り返される。
16分、シュティンドルとのワンツーでエリア内に入ったテュラムが敵DFに倒され、これがファウルと判定されてPKを得る。17分、シュティンドルがこれを落ち着いて決めグラードバッハが1-0と先制する。
その後もグラードバッハが優位のまま試合が進む。ポゼッション自体は五分のようにも見えるが、主導権を握っているのはグラードバッハであることが見ていても分かる。
34分、シュティンドルの右CKに、ニアに入ったエルヴェディがフリック、これがゴールに入り2-0とリードを広げる。入るときってこんなに簡単に決まるんだなという感じのするゴール。敵の守備がザルいのか。
さらに前半アディショナル・タイムには、FKが敵のGKにセーブされたこぼれ球をエンボロが詰めてゴール。3-0で前半を折り返す。ゴール前に上がったボールをバイシクルで決めたセンセーショナルなゴールで、レバークーゼン戦でのラツァロのゴールと双璧を為すもの。但しよく見るとキックは当たり損ねてる感が大きいが…。
後半に入るとリスクを嫌ったグラードバッハがやや引き気味に自陣を固め、ポゼッションはドネツクに移る。しかしドネツクの攻撃は決定力を欠き、グラードバッハは大きな苦労もなく防衛戦を戦いながら時計を進める。
69分、ラツァロ、ノイハウス、エンボロに代えてヘアマン、ツァカリア、プレアを投入。それぞれそのままのポジションに入る。
77分、右サイドでFKを得る。30メートル以上距離があり、ヴェントがゴール前にボールを放りこんだが誰も触れず、このボールがそのままファー・ネットにイン。終盤にダメ押しとなる4点目を決める。
81分にはシュティンドルに代えてベネシュを、84分にはテュラムに代えてトラオレを投入するなど前線をリフレッシュ。結局そのまま危なげなく試合をクローズし、アウェイに続いてホームでもドネツクに快勝した。
よほど相性がいいのか、レアル・マドリードに勝ったドネツクに2試合合計10-0で完勝。やっていること自体にそんなに違いはないようにも見えたし、ドネツクがボールを持つ時間帯もあったが、我々の方が組織としてしっかり整理されていたということか。
リーグ戦では前節土壇場で追いつかれた通り、内容的にはそこそこレベルの高い戦いをしながらも詰めの甘さが出て結果が今イチ出せていない感があるが、CLでのこうした戦いで得たものをしっかりリーグ戦に還元したい。
あるいはCLのプライオリティが高く、リーグ戦に向けた調整が犠牲になっているということか。現実的に考えてそういうことはないだろうと思うが。このCLとリーグ戦の跛行性を早いところ克服しなければならない。
先発したラツァロは実績のある選手らしく安定した働き。右サイドでのライナーとの相性も悪くなかったと思う。オーストリア代表の同僚だな。前線はホフマンが離脱中だがラツァロが計算できると大きな力になる。
これで4試合を終え、グラードバッハは2勝2分で勝ち点を8に伸ばして首位に。2位のレアル・マドリードは勝ち点7、3位のドネツクが4、4位のインテルは勝ち点2という状況になっている。
残った試合がマドリードとインテルの2試合ということで安心はまったくできないが、この2試合のうちどちらかで勝ち点を挙げられると勝ち抜けの可能性がグッと高くなる。次節インテル戦に賭けたい。
マルコ・ローゼ監督談話:
「シャフタルは非常にフットボールの強いチームでありよく組織されている。しかし我々はドネツクを2回にわたってとてもしっかり捕まえられたと思っている。私のチームはそれを非常にうまくやってくれた。選手たちはしっかりと試合を手中に収め、結果を意識した戦いをして、全体として多くのことを正しくやり遂げた。我々のCLのグループではまだ何も決まっていない。しかし勝ち点8を積み上げたことで我々は残りのインテルとレアル・マドリードとの対戦の前に非常にいい位置に付けることができた。ラース・シュティンドルは今とてもいい状態だ。とてもいいパフォーマンスで先頭を切って動いてくれる、それが彼に求められる仕事で、それを素晴らしくやってくれている」
CLのホーム・ゲームは黒ユニ。白持ってるけどCL仕様の黒も欲しいな。グループ・ステージ突破したらクリスマスに買おうかな。
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UCL
2020年11月05日 22:03
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【UCL第3節】ドネツク 0-6 グラードバッハ
■2020年11月3日(火) 19:55キックオフ
■Olimpijskyi (Kiew)
日本時間で夜中の3時キックオフということで、それまで起きてるのも、一回起きてまた寝るのも、早く寝て起きてからそのまま仕事行くのもどれもキツいと思って結局リアルタイム観戦は諦めた。起きて結果を先に見てしまい、試合は結局その夜にFohlen.tvで見た。
グラードバッハはここまでインテル、レアル・マドリード相手に2引き分けと悪くない戦い。今節はインテルとマドリードがつぶし合うので、アウェイだがここで勝ち点3を積み上げられると大きく前に出ることができる。重要な試合になる。
ライプツィヒ戦ではベンチだったクラマー、シュティンドル、テュラムが先発した。ヘアマン、エンボロ、ヴォルフが代わってベンチに。
ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー ノイハウス
ホフマン シュティンドル テュラム
プレア
立ち上がりからグラードバッハが積極的に仕掛ける。ボールの奪い合いでポゼッションは拮抗しているが、グラードバッハの方がボールを得た時の切り替えと持ち上がりが速い。
8分、ノイハウスが右前線にパスを送り、これに追いついたライナーが中央に折り返すと、走りこんだプレアがダイレクトで流しこんでゴール。グラードバッハが1-0と先制する。
その後も攻撃のアイデアを欠くドネツクに対し、グラードバッハが主導権を握り攻撃を仕掛ける展開が続く。17分、シュティンドルの落としを受けたクラマーがエリア外からシュートを放つとこれが敵DFに当たってコースが変わりゴール。早くも2-0とリードを広げる。最初はクラマーのゴールと表示されたが後に敵のオウン・ゴールに修正された。
さらに26分、左サイドの深いところでフィードを受けたテュラムが戻したボールがシュティンドルを経由してプレアに渡る。プレアがエリア外からミドル・シュートを放つとこれがネットに突き刺さりゴール。プレアのこの日2得点目で3-0となる。
既に流れが決まってしまった中でドネツクの攻撃は散発。グラードバッハは44分にもホフマンの右CKにベンゼバイニが頭で合わせる。このシュートはミートせず足許にボールがこぼれるが、これをベンゼバイニが自ら蹴りこんでゴール。4-0とリードを広げて前半を終えた。
後半に入ってもモラルの落ちたドネツクを相手にグラードバッハが余裕をもって試合を進める展開は変わらず。まあ、そうなるよね。65分、敵GKのゴールキックがミスになり、これを拾ったホフマンからプレア、シュティンドルとボールが渡る。シュティンドルがこれを流しこんで5-0。
69分、シュティンドルに代えてヴォルフを投入。ヴォルフはそのままトップ下に入ったか。さらに75分にはホフマンに代えてラツァロを投入。ラツァロもそのまま右ワイドに入った。
78分、テュラムのパスを受けて裏に抜けたプレアがGKとの一対一から流しこんで6-0に。一度は笛が鳴りオフサイドの判定だったが、VARによるゴール・チェックの結果ゴールが認められた。プレアはハットトリックを達成。
82分にはライナー、プレア、エルヴェディに代えてラング、トラオレ、ヤンチュケを投入、試合をクローズしに行く。既に戦意を喪失しているドネツクを相手に危なげなく試合をクローズ、グラードバッハが6-0と大差で今季CL初勝利を挙げた。
内容を見る限りそこまで圧倒的な差があったかと言えばそんな気もしないのだが、グラードバッハが自分たちのスタイルに忠実にやることをやった結果、ゴールが積み上がったというイメージ。
ポゼッションは54-46とそこまで違わないが、シュート20-4、CK6-3という数字を見れば、攻守ともにやるべきことをやりきったというのが分かる。今後はここに何を足すか、ここから何を落とすかで戦い方のバリエーションを作って行くことになるだろう。そういう意味で今季の水準点となる試合だったと思う。
特にプレアがハットトリックの活躍を見せたのは嬉しい。ホフマンが引き続き絶好調、ノイハウス、シュティンドル、テュラムもヤバい。また、大味な試合にせず後ろをしっかり締めて無失点に抑えたのもポイント高い。ハマればここまでできるということを確認できたのは大きい。
これでグラードバッハは戦績を1勝2分とし、日程の半分を終えて勝ち点5で首位!! 2位がレアル・マドリード、3位がドネツクでともに勝ち点4、4位がインテルで勝ち点2となっている。この試合で得失点差6を稼いだのも何気に価値が高い。まだまだ分からないがここまでの戦いは悪くない。
マルコ・ローゼ監督談話:
「この試合では、何もかもが正しかったという訳ではないとしてもたくさんのことがあった。選手たちは開始直後からしっかり存在を見せ、敵を押しこんで何度もボールを奪った。最初は少し調整も必要だったが、DFの裏に斜めのボールが出てくるようになってよくなった。チームはゲームプランを素晴らしく実行してくれたし、アレサン・プレアが1点目の前にやったような直感的な動きが効いていて、そういうのは試合の前には話し合うことのできないものだ。我々の基本的なフォーメーションのおかげで、ボックスの中にたくさんの選手を置くことができたし、たくさんの素晴らしいゴールのためのスペースもつくることができた」
アウェイなので白ユニ。それにしてもこの結果なら夜中に起きてでも見るべきだったな。結果知ってから見ても驚きなかったもんな…。
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UCL
2020年11月03日 21:06
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【UCL第2節】グラードバッハ 2-2 Rマドリード
■2020年10月27日(火) 21:00キックオフ
■Borussia-Park
例によって日本では動画中継も含め放送がないのでナゾのイランのサイトでペルシャ語の中継を見た。しかも生中継なので5時起き、最後のところは出勤時間でギリギリ見られないというつらい状況。
初戦はアウェイながらインテルと引き分け、今節はレアル・マドリードをホームに迎える。厳しい相手なのは当然だが何とか勝ち点を稼ぎたい。マドリードは初戦でドネツクに苦杯を喫しており、独走を許さなければグループリーグ突破の可能性はある。
グラードバッハは直近のリーグ戦から先発5人を入れ替え。中2日での試合だけに最初からこれを考えてマインツ戦を戦ったということだろう。オーソドックスな4-2-3-1の布陣のようだ。
ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー ノイハウス
ハフマン シュティンドル テュラム
プレア
試合は立ち上がりから相互に積極的なハイプレスを敢行するテンションの高い展開に。オールコート・プレッシングともいうべき流れでボールが止まる間がない見てるだけで息が切れるような試合になる。
基本的にはマドリードがボールを持ちグラードバッハ陣内で試合を進めるが、グラードバッハは粘り強い守備で何とかこれをしのぎ、引っ掛けたボールを少ないタッチ数で前線につなぐ動きを繰り返す。
33分、敵陣でボールを拾ったプレアがホフマンとのワンツーで抜け出すと、DFラインの裏にクロスを入れる。ファーのテュラムがダイレクトで合わせてゴール。グラードバッハが初めてのチャンスで1-0とリードする。
プレアがクロスを入れた時点でテュラムがオフサイド・ラインぎりぎりにいたためビデオ・チェックが入るがゴールが認められた。プレアのクロスは対峙する敵DFの股を抜いておりテュラムのシュートもここしかないというタイミングとコース。共に技を見せた。
ビハインドを背負ったマドリードは圧力を強めたが、グラードバッハは手堅く守り1-0で前半を折り返した。
後半に入ってもマドリードがボールを握り攻撃を仕掛けるが、グラードバッハも集中した守備でゴールは割らせない。
すると58分、ライナーの右からのクロスに、プレアがダイレクトで合わせる。これはGKがセーブするがこぼれ球をテュラムが難なく流しこみ2-0に。プレアのシュートの瞬間にはテュラムはオン・サイドだった。
その後もマドリードの攻撃をグラードバッハがしのぐ展開は変わらず。71分、テュラムに代えてヘアマンを、79分にはプレアとシュティンドル代えてエンボロとヴォルフを投入。前と後ろのバランスは変えずに試合をクローズしに行く。互いにチャンスを作りながらも試合は2-0のまま終盤を迎え、出勤のために家を出る時間も迫る。
マドリードは交代でメンバーをフレッシュにし、終盤に勝負を懸けて来る。87分、左サイドからのクロスを入れられ、ファーでゴール・ラインを割るぎりぎりのところで折り返される。これをゴール前至近から叩きこまれ失点、2-1と1点差に詰め寄られる。
アディショナル・タイムに入ったところで泣く泣く家を出た。駅まで歩きながらkickerのサイトを見ると2-2で試合終了…。最後の最後に、再びゴール前に放りこまれたボールをファーで落とされ、これを押しこまれて失点したもの。
レアル・マドリードを相手に2点をリード、反撃も最終盤までしのいでいただけに、最後にバタバタと2点を返されての引き分けはもったいない。インテル戦と同様、いったんはリードしながら最後に追いつかれて勝ち点2を失った感のある試合となった。
しかし内容的にはシュート数9-22、CK1-8、ポゼッション34-66とほぼ一方的なマドリードのゲームであり、それをこちらの戦い方にハメて逆に「追いつくのがやっと」という展開にさせたことはグラードバッハにとっても大きな自信になった。
泥臭く身体を張るところと、素早い切り換えから敵ゴールに迫るところの両方の質を見せることができ、勝利も目前にあった。リーグ戦では出遅れていたが、CLでのインテル戦とこの試合で自分たちのベースになっているものを確認できたのではないかと思う。
これでグラードバッハは2試合を終えて2分、勝ち点2で、1勝1分のドネツクに次いで2位。3位が同じ勝ち点でインテル、マドリードは1敗1分の勝ち点1で再会という順位になっている。この後の戦績次第という順位表であり、まだまだオープンで希望は十分ある。
次節、マドリードとインテルがつぶし合う裏で、アウェイでのドネツク戦がひとつのポイントになるだろう。ここで勝つことができれば残り3試合が面白くなる。
マルコ・ローゼ監督談話:
「こんなギリギリの時間に2点を失い勝利を投げ出してしまうのはもちろん最高に悔しいことが。しかし、最終盤になってすべてをひとつのカードに賭けてくるレアル・マドリードのクオリティは理解しなければならない。そういう勝負では我々がこれまで必要としていなかったようなちょっとした運のようなものも必要になってくるということだろう。ハーフタイムには選手たちに『非常に安定して戦えていると思う』と言った。それは後半になっても外から見る限り同じように感じられた。しかし終盤になるとどうしても足がどんどん重くなるものだし、マドリードの圧力はどんどん大きくなり、すべての穴をふさぐことはできなくなってしまった。そしてあれほどたくさんのクロスをペナルティエリアに放りこまれると、いくつかは入ってしまうものだ。試合全体を見れば非常にいいパフォーマンスをしたチームを責めることはできない」
CLはホームでは黒ユニのようだ。欲しい…。
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UCL
2020年10月23日 23:39
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【UCL第1節】インテル 2-2 グラードバッハ
■2020年10月21日(水) 21:00キックオフ
■Giuseppe Meazza (Milano)
いよいよチャンピオンズ・リーグの開幕である。ところが今季は信じられないことに日本での放映権を持っていたDAZNが何の告知もしないまま放映権を放棄したらしく、中継がない事態になっている。救済措置としてUEFAのサイトで動画中継があるものの全試合ではなく現にこのインテル×グラードバッハも中継がない。
仕方がないのでいろいろ調べた結果、イランのサイトで動画中継してくれているところを発見、ただ見逃し配信みたいな器用なことができそうもないので、試しに朝5時に起きて出勤前の身支度をしながら後半だけ見た。問題なく見られたがイランのサイトなので実況がペルシャ語なのが残念なところ。
なお、グラードバッハのオフィシャル動画配信サイト「Fohlen.tv」では、生中継はないが、試合終了後に試合全編の動画を見せてくれる。ペルシャ語と「Fohlen.tv」で何とか見るしかないが、それにしても放映権を放棄したのみならず、それについて何の告知も説明もなく救済措置も講じないDAZNの姿勢は企業としてどうかと思う。
さて、グラードバッハはインテル、レアル・マドリード、シャフタル・ドネツクという厳しいグループに入ってしまった。この中で上から2番目までに入るのは至難の業。まずはアウェイでのインテル戦だが何とか勝ち点を持ち帰りたい。
布陣は週末のヴォルフスブルク戦とほぼ同じだが、トップにはプレアが、左SBにはベンゼバイニが先発した。シュティンドルとヴェントはベンチ・スタートに。
ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー ノイハウス
ホフマン エンボロ テュラム
プレア
試合はインテルがボールを支配、グラードバッハ陣内で攻撃を仕掛ける展開に。グラードバッハは自陣で身体を張りながら、奪ったボールは素早く前線に当て、少ないタッチでボールをつなぎながら一気に攻め上がる。チャンスの数はインテルの方が多いが、グラードバッハもフィニッシュまでは持ちこめないものの何度か形を作る。
テンポが速く強度の高い試合となり、見ている分にはゴール前のシーンが少ないまま淡々とボールの奪い合いと仕掛け、守備という繰り返しが続いて行く感じ。グラードバッハはほぼシュートも打てなかったが、インテルの攻撃は集中した守備でしのぎ、スコアレスで前半を終えた。
後半に入ると試合が動く。49分、深いところまで敵にボールを持ちこまれクロスを入れられる。これはファーにそのまま流れたが、クリアできずにいるところを戻され、最後は中央のFWがパスを受けてボールを蹴りこみゴール。0-1と大きな先制点を与えてしまう。人は揃っていたがボールが速く動き、見てしまった。
ここからリアル・タイムで動画観戦。その後も試合の流れは大きくは変わらなかったものの、62分、テュラムが敵エリアに突っかけたところで敵DFのタックルを受けて倒される。当初はそのままノー・ファウルで流されたがVARが介入、オン・フィールド・レビューの結果PKが与えられた。63分、このPKをベンゼバイニが右隅に決めて1-1の同点とする。コースは読まれたがボールの速さと強さで上回った。カツカツのPKだった。
74分、エンボロに代えてヘアマンを投入、おそらくホフマンが中央にスライドしたか。84分、自陣でボールを受けたノイハウスが前線へグラウンダーで長いスルー・パスを出すと、これが右裏のホフマンに通り、ホフマンはGKと一対一に。GKの股を抜くシュートを冷静に決めてグラードバッハが2-1とリードする。
ノイハウスのパスがヤバかったが、途中でプレアが一瞬ボールに触っており、この時にホフマンが既に裏に出てしまっていてオフサイドではないかという点がVAR検証に。3分ほどブレイクがあったと思うが結局ゴールが認められた。アシストがノイハウスとなっているので、プレアは触れていないという判定だったのかもしれない。助かった。
このまま逃げ切りかと思ったがそれは甘かった。90分、敵の左CKからニアでフリックしたボールにファーで詰められ失点、2-2と同点に追いつかれてしまう。フリックの瞬間がオフサイドにも見えたが判定は変わらず。
グラードバッハは直後にプレアに代えてシュティンドルを、さらにアディショナル・タイム中にテュラムに代えてヴォルフを投入、最後は微妙な位置でFKを与えるなどヤバいシーンもあったものの何とかしのぎきり、試合は2-2の引き分けに終わった。
シュート数6-17、CK2-3、ポゼッション43-57と試合全体としてはインテルが主導権を握っていたが、グラードバッハは攻守に噛み合った戦いで要所を押さえ、効果的にゴールを奪って一時はリードするところまで行った。最後はセット・プレーでの失点に泣いたが、インテルからアウェイで勝ち点1を持ち帰れたことは大きい。
ローゼ監督が志向する、強度が高くスピードも速い現代フットボールを高いレベルで90分やりきった賞賛すべき試合だったと思う。消耗も大きいと思うが、少ないタッチ数でもボールを出すところがきちんと意図されており、もちろんミスやズレもあるものの、通ったときには必ずチャンスになっていたし、奪われても切り替えは早かった。
リーグ戦ではまだ結果が出ていないが、この試合が微妙に引っかかっていた何かをきれいに取り去ってくれたのではないかと期待したい。身体を張ってボールをキープしたテュラムも素晴らしかったが、ノイハウス、ヘアマンという以前からのメンバーが大きな舞台で結果を出したのが嬉しい。代表に呼ばれるのも理解できるパフォーマンスだった。
もう一つの試合ではドネツクがマドリードに勝っており混戦になっている。次節はホームにマドリードを迎えることになるが、まずはリーグ戦でしっかり結果を出して次に臨みたいところ。せっかくリードしたのにもったいない試合ではあったが、まずは上々の結果と言うべきだろう。
マルコ・ローゼ監督談話:
「もちろん勝ち点3が欲しかったが、試合全体の流れを見ればまあ妥当な結果だろうと思う。チャンピオンズ・リーグの試合に入るのに長い時間がかかったが、それでも前半はしっかり守ることができ、敵に大きな自由を与えなかった。一方我々も攻撃面ではシュートもなく見るべきものはほとんどなかった。失点をしてからは勇気を出して試合に入って行くことができた。一貫した動きができるようになり、事前に話し合っていた通りスペースも使うことができた。見て分かる通り我々は毎日チャンピオンズ・リーグを戦っている訳ではなく、経験という意味でもここミラノから勝ち点1を持って帰ることができるのは悪くないと思う」
監督談話の記事がなかったのでインタビュー動画から起こしたが、監督のドイツ語すごくきれいで分かりやすいわ。
この日はリーグ戦のファースト・ユニの胸に「DEGIRO」のロゴ。
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2016年12月11日 22:28
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【UCL第6節】バルセロナ×グラードバッハ
■2016年12月6日(火) 20:45キックオフ
■Camp Nou (Barcelona)
既にグループ3位が決まっており消化試合となったアウェイでのバルセロナ戦。前日には「明日早く起きようかな」くらいの気持ちはあったがいったん寝るとすっかり忘れてしまい、朝起きてツイッター見て思い出した。
グラードバッハはシュティンドルが前節退場で出場停止、ラファエル、クラマー、ヴェントをベンチに置き、ニコ・シュルツを左SHで先発起用。最終ラインは4バックのようだがクリステンセンを右SBで起用するなどいろいろ試したようだ。
ゾマー
クリステンセン フェスタガード ヤンチュケ エルヴェディ
コープ シュトロブル ダフード ニコ・シュルツ
アザール ハーン
試合開始早々いきなりグラードバッハにチャンス。3分、アザールのスルー・パスにハーンが抜け出すがオフサイドの判定。リプレイで見る限りオンサイドに見え、これが決まっていれば流れは違っていたかもしれないとも思うが残念なシーン。
その後はほぼ一方的にバルセロナのペース。グラードバッハは自陣に押し込まれ、カウンターを狙うがそのチャンスもない。16分、きれいにスルー・パスを通され、右サイドから戻しのラスト・パスを入れられると、中央で敵FWに簡単に合わされ失点。0-1と先制を許す。
リプレイを見たが、フットボールってこんな簡単にゴール入るんだっけ、ていうか、ああ、得点ってこうやって取るのか、みたいな感想しか出ないシンプルで美しい失点シーン。もちろんこれをやろうとしても普通はそんな簡単にできないのだがさすがだ。
先制したバルセロナはややペースを落とすがそれでもグラードバッハは主導権を握れない。バルセロナの攻撃もやや精度を欠き、追加点は与えずにしのいだものの、グラードバッハはほぼノー・チャンスで、0-1のまま前半を終える。
後半に入るとグラードバッハが前に出ようとするが、50分、左サイドからのクロスがスライディングしたフェスタガードに当たりファーに上がったところを頭で押しこまれ失点、0-2とリードを広げられる。
さらに直後の53分、スルー・パスを通され左サイドの裏を取られる。戻しのラスト・パスを再びダイレクトで決められさらに失点。1点目とサイドは逆だがパターンはまったく同じ。人数はいたがワン・タッチでボールを動かされて崩され、フリーでシュートを打たれた。0-3となりほぼ試合は決まり。
シュバート監督は59分、ダフードとシュルツを下げてクラマーとジョンソンを投入。65分にはアザールが出したパスを追って裏に抜けたハーンが敵DFにエリア内で倒されるがノー・ファウルの判定。
逆に67分、またしても見事なスルー・パスで左サイドの裏を取られ、中央に流しこまれたボールにファーで合わされて0-4に。このシーンでもファーから走りこんでくる敵FWはノーマーク。
72分、アザールに代えてラファエルを投入するが、流れは変わらず。81分、ラファエルからのパスを受けたジョンソンが裏に抜けるがGKをかわそうと外にドリブルしたためにシュート・チャンスを逃す。
結局その後も大きなチャンスは作れず、0-4でバルセロナに完敗し、CL最後の試合を飾ることはできなかった。
まあ、メンバー的にもチャレンジングで初めから「善戦」狙いの試合だったが、シュート数1-13、ポゼッション27-73、CK2-5と圧倒されいいところを出せず。リーグ戦に向けてポジティブな材料もあまり拾えなかった試合ではないか。
何だかんだでグループ3位を確保し、ELにコマを進めたのは評価すべきだが、バルセロナやシティ相手にももう少しやれた感はあったし、セルティックにホームで引き分けてしまったのは痛かった。今季のCLへのチャレンジは終わった。
ELの方は12日に組合せの抽選がある。行けるところまでは行きたいが、年内リーグ戦があと3つ残っており(マインツ(H)、アウグスブルク(A)、ヴォルフスブルク(H))、まずはここでできる限りの勝ち点を稼いでウィンター・ブレイクに突入するのが目下の最大の課題。
与えられた時間は短いが、CLのグループ・フェイズが終わったところでしっかり整理し、何とか流れを少しでも修正してブレイクの間に修正を図らなければならない。
アンドレ・シュバート監督談話:
「典型的なバルセロナの試合になってしまった。敵をリスペクトし過ぎて、十分な勇気をもって戦うことができなかった。守備においてはしっかりと組織だっているべきだが、受け身になり過ぎてはならず、一対一で戦わねばならないし、攻撃的でなければならないし、敵に脅威を与えなくてはならない。しかし我々は深く引き過ぎ、正しく圧力をかけることができなかった。敵は素晴らしい質とスピードを備えていた。その店舗と技術的な質にまでは今日の我々はまだ成長していなかった。失点シーンはもう少しうまく守るべきだった。ここでバルサがやったことは、我々が次のホーム・ゲームでやらなければならない。しっかりとボールを支配すること、勇気を持って前を向いて戦うこと、そしてそれをゴールにつなげる意識を持つことだ」
まあ、完敗ってことだな。
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2016年11月28日 23:00
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【UCL第5節】マンチェスター・シティ×グラードバッハ
■2016年11月23日(水) 20:45キックオフ
■Borussia-Park
日本時間では木曜日の朝5時前からの試合。これがもう一日早い開催だったら祝日の早朝だったので見ようもあったのだが、平日だしベランダの工事でスカパー見られず、朝からPCでオンデマンド見るのも気が向かずハイライトのみ。
前節セルティックに引き分けた上、マンチェスター・シティはバルセロナに勝ち、結果としてグラードバッハのグループ・ステージ勝ち抜けは難しくなってしまった。現実的な目標としてはグループ3位を確保してヨーロッパ・リーグに転戦すること。この試合で勝ち点が必要だ。
この試合ではクラマーが警告累積で出場停止、コープも前節退場となっており欠場、さらにはアザールが「私的な理由」でベンチ入りせず。何があったんだろう。布陣は4バックにしたようだ。
ゾマー
エルヴェディ クリステンセン ヤンチュケ ヴェント
トラオレ ダフード シュトロブル ジョンソン
シュティンドル ラファエル
試合はシティが序盤からボールを保持、少ないタッチ数でパスを回しながらスピードに乗って攻撃を仕掛けてくる。しかし4バックでピッチ幅をカバーするグラードバッハは自陣で守備ブロックを構築、バイタル・エリアでは自由にさせず、奪ったボールを素早く前線に展開する戦術で反撃する。
7分、ラファエルからのパスを受けて裏に抜け出したジョンソンがシュートを放つがGKにセーブされる。互いに守備の意識も高く、大きなチャンスを作れないまま時間が過ぎる。23分、左サイドから入りこんだシュティンドルが深いところからラファエルに戻しのパス。これを受けたラファエルがコースを開けて放ったシュートが決まり1-0とグラードバッハが先制する。
その後もグラードバッハはモラル高くプレスを敢行、シティの攻撃をしのぐ。41分、負傷のトラオレに代えてホフマンを投入。
しかし前半のアディショナル・タイム、左サイドのゴール・ライン際から中央に流しこまれたボールにニアで引っかけられ失点。1-1となって前半を終えた。
後半開始間もない51分、シュティンドルがフィールド中央で敵の選手に接触したとしてこの試合二度めの警告を受け退場に。ハイライトを目を皿のようにして見たが、いったいどこに警告を受けるべきファウルがあったのか全然分からなかった。
数的に不利になったグラードバッハは60分、ダフードに代えてフェスタガードを投入、さらに63分には敵にも退場者が出て人数は再び釣り合った。
その後は互いに一人ずつを欠き、攻撃の組み立てに流れがなくなる。グラードバッハは84分、ラファエルに代えてハーンを投入。何となくお互いに引き分け上等的な雰囲気になり、結局1-1のまま試合終了、勝ち点1を分け合った。
ホームとはいえヨーロッパでも高い力を持つシティ相手に勝ち点1を確保したのは大きい。この結果、グラードバッハは勝ち点を5まで積み上げ、次節バルセロナに負けてセルティックがシティに勝っても同勝ち点で並ぶこととなり、直接対決の結果(1勝1分)で上回るので3位が確定、ヨーロッパ・リーグの決勝トーナメント進出を決めた。
ガチで前に出てくる相手に対しアグレッシヴにプレスをかけ、奪ったボールを切り換え速く前線に展開するフットボールの方がグラードバッハのスタイルには合う。CK2-9、ポゼッション31-69と数字的にはシティが主導権を握っていたようにも見えるが、シュート数は12-11と上回り、退場者を出しながらも我慢強く戦ったことが窺える。
リーグ戦では苦しい戦いが続いているが、CLでは最低限の結果を確保。これをテコにいい流れを作って行きたい。CLの次節はグループ・ステージ最終節のバルセロナ戦。アウェイでの戦いになるがいいところを見せたい試合だ。
アンドレ・シュバート監督談話:
「勝ち点を得ることができ、その結果ヨーロッパでの戦いに参加したまま冬を越せることになってハッピーだ。マンチェスター・シティは非常にいいチームであり、今日は非常に難しい試合になった。しかし我々は前半、非常に組織だって戦い、素晴らしい試合をすることができた。マンチェスター・シティがボールをよく保持してくることは分かっていたしそうさせた。我々としてはコンパクトに守ることができていた。同時にチャンスを作るいい方法も見つけることができた。前半は明らかに我々の方がチャンスが多かったし、あと1つ、2つのゴールを追加することもできたはずだった。失点は非常にうまくしてやられたし仕方のないもの。私のチームは全体として今日は素晴らしい試合をした」
グループ・ステージで敗退した去年からは一歩前進か。しかしリーグ戦が…。
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2016年11月06日 21:01
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【UCL第4節】グラードバッハ×セルティック・グラスゴー
■2016年11月1日(火) 20:45キックオフ
■Borussia-Park
早起きして見ようと思っていたが前日飲んだこともあって全然起きられず、普通に起きて出勤の支度をしながら最後の10分ほどを見た。
前節、アウェイでセルティックに勝ったことで場合によってはグループステージ勝ち抜けの可能性も出てきた。まずはこの試合にしっかりと勝ち、バルセロナにはマンチェスター・シティに勝ってもらって、次節シティにホームで勝てば上に行ける。勝たなければならない試合だ。
この試合に合わせてアザールが先発に復帰、ラファエルもベンチ入りした。4バックの最終ライン、クラマーをアンカーにしてシュティンドルとヴェントをインサイド・ハーフに配し、前線はアザールの1トップにジョンソンとハーンを両翼に置いた2シャドー。
ゾマー
コープ シュトロブル フェスタガード エルヴェディ
シュティンドル クラマー ヴェント
ジョンソン アザール ハーン
グラードバッハがホームらしく前線からのプレスでボールを奪い、少ないタッチ数でスピードのある押し上げから攻撃を仕掛ける。しかしセルティックは自陣で守備網を構築、アタッキング・サードではコンビネーションが正確さを欠いてつながらず、チャンスを作ることができない。
15分を過ぎたあたりからセルティックもカウンターで前に出始める。24分、シュティンドルのミスからボールを奪われシュートまで持ちこまれる。ボールはかろうじてポストに嫌われ事なきを得るが肝を冷やすシーン。
ボールを支配するグラードバッハは中盤での激しい競り合いからボールをつなぐ。32分、クラマーが右サイドに出したボールをアザールが受け、ラインの裏にクロスを放りこむ。ここに走りこんだシュティンドルがボレーで叩きこみゴール。グラードバッハがようやく1-0と先制する。
ここからはビハインドを背負い、リスクを取って前に出ようとするセルティックに対し、グラードバッハが引き気味に守備を固める流れに。大きな見せ場のないまま1-0で前半を終了した。
後半に入るとシュトロブルを一列上げてクラマーとのダブル・ボランチにする一方、ヴェントを左SBに下げ、4-4-2または4-2-3-1にシフト。シュティンドルを前目に出すことで攻撃の形を整理する。
53分にシュティンドル、57分にジョンソン、58分にはクラマーが立て続けにチャンスを迎えるが決めきれず。この時間帯に追加点が欲しかった。
グラードバッハはポゼッションをセルティックに譲りながらも機を見てチャンスを作る。65分、ハーンのシュートはバーをヒット、66分、コープのシュートはバーを越える。69分、ハーンに代えてヘアマンを投入、そのまま前線に入ったか、あるいはジョンソンを一列上げたか。
しかし75分、問題のシーン。コープがエリア内で敵FWとの競り合いに負け倒したとの判定で退場となる。76分、これで与えたPKを決められ1-1の同点に。ファウルはやむないにしても退場は厳しい判定のように見えたが…。
やむなく77分、シュトロブルに代えてヤンチュケを投入し右SBに。さらに81分にはシュティンドルに代えてラファエルを投入、オープンになったゲームで何とか勝ち越しを狙いに行くが一人少ないのは重く、結局1-1で痛い引き分けとなった。
攻撃は機能していたと思うが、チャンスを作りながら追加点を奪えなかったことで終盤のPKのショックを吸収できなかったということか。
シュート数20-10、CK9-1、ポゼッション49-51と、ポゼッションは分け合いながらグラードバッハが優勢だった試合で、不運とは言いたくないが残念な結果に終わった。
明るい話題としてはアザールとラファエルの復帰で、特にアザールはシュティンドル、ハーンとのコンビネーションでチャンスを作った。流動的な攻撃の核としてアザール、ラファエルは必要なピース。ラファエルは時間限定のプレーでまだ何とも言えないが、このタイミングでの復帰は心強い。
同日に行われたもう一つの試合ではバルセロナがシティに負け、シティが勝ち点7、グラードバッハが勝ち点4となった。次のシティとの対戦で勝てば勝ち点はいったん並ぶが、最終節ではシティはセルティックと、グラードバッハはアウェイでバルセロナとの対戦であり、勝ち抜けは事実上難しくなってしまった。ELへの出場権がある3位は確保したい。
この次のリーグ戦でもクラマーの退場やヘアマンのケガなどのアクシデントが相次いでいるが、もう一度足許をしっかり固めたい。
アンドレ・シュバート監督談話:
「あまり負けたという気がしないが、結果にはもちろん失望している。試合にはきちんと入ることができたし、いくつかの調整もうまく行って、試合を決めることのできるチャンスも作れた。こうした状況だったにも関わらずすべてが手のうちからこぼれて行ったのが何よりも残念なことだ。レッド・カード、PK、セルティックへの埋め合わせ、どれももちろん苦々しい。その後もカウンターから決勝点を取るためにチャレンジを続けたが、残念ながらうまく行かなかった。勝っていれば大きく前進できたはずだったが、それを逃してしまった。それでも、ヨーロッパ・レベルでウィンター・ブレイクを越す可能性がまだ手中に残っているのは嬉しいことだ」
いずれにしてもシティにまず勝つことだろう。
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2016年10月21日 22:53
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【UCL第3節】セルティック・グラスゴー×グラードバッハ
■2016年10月19日(水) 20:45キックオフ
■Celtic Park (Glasgow)
スコットランドのサマータイムは日本と8時間の時差なので日本時間の木曜日朝4時45分のキックオフだと思って5時過ぎにテレビつけたらもう80分だった。20時45分キックオフというのは大陸時間表記だったと、今セルティックのサイトを確認して理解した。kickerの表記の仕方が紛らわしい。シティとの試合の時も同じ騙され方した。
思わずその時点での経過を見てしまったが、見なかったことにしてキックオフから追っかけ再生。身支度しながら何とか出勤までに全部見ることができた。
セルティックがホームでシティと引き分けているため、2敗のグラードバッハはグループ最下位。グループ・ステージ突破のためにはアウェイながら是が非でも勝利が必要な試合だ。
グラードバッハはラファエルに加えアザールが膝に問題を抱えて欠場、さらにクリステンセンが筋挫傷、ジョンソンが感染症で帯同せず、カツカツのメンバーで何とかチームを編成した状態。ベンチにはリュッテン、ソウといった若手を急遽ベンチに入れるなど厳しい人繰りを強いられた。
ゾマー
コープ エルヴェディ フェスタガード ヴェント
シュトロブル クラマー
トラオレ シュティンドル ホフマン
ハーン
グラードバッハは序盤からハイプレスを敢行、奪ったボールをダイレクトにつなぎながら攻め上がるインテンシヴなフットボールを展開。敵地ながら主導権を奪い何度かチャンスを作る。
4分、ハーンが右寄りの角度のないところから放ったシュートは枠を捉えられず。17分、ヴェントの落としからトラオレがミドルを放ったがGK正面。31分には再びハーンが今度は左寄りのやはり角度のないところからシュートを放つが敵GKがセーブ。
グラードバッハが試合を支配し、セルティックにはほとんど攻撃の糸口を与えなかったが、一方でチャンスを決めきれず、スコアレスのまま前半を終了。
後半に入るとセルティックが攻勢に。グラードバッハは自陣で受けに回るがセルティックの攻撃もアイデアを欠き、バイタル・エリアの手前でボールを奪ってはカウンターを繰り出す流れになる。
57分、縦に流れたパスをそのままゴール・キックにしようと敵DFが身体を入れたところにハーンが絡み、ボールがゴール・ラインを割る直前にDFの股の間からボールをつついてピッチ内に戻すと、ここに走りこんだシュティンドルがダイレクトでシュートを放つ。角度は厳しかったがボールはDFとGKの股を抜いてゴールに。グラードバッハが1-0と先制する。
敵のミスとはいえしつこくボールを追ったハーン、角度のないところから精密なシュートを決めたシュティンドルの執念が実ったゴール。
ビハインドを背負ったセルティックは前に出て来るが、グラードバッハは自陣でこれに対応、64分にはホフマンのスルー・パスを受けてトラオレが裏に抜け出すがオフサイドに。77分、敵DFの緩い横パスをシュティンドルがカット、前線にパスを送るとハーンがこれを追って裏に抜ける。
ハーンは両側を敵DFに並走されながらもそのままエリアに侵入、最後はチップ・キックでシュートを放つとこれがゴールに突き刺さった。グラードバッハが2-0とリードを広げる。
手ゴマが少ないグラードバッハは86分、トラオレに代えてニコ・シュルツを、90分にはハーンに代えてヘアマンを投入、交代枠をひとつ残したまま試合をクローズし、今季CL初勝利を挙げた。
実質的には4-4-2に見える布陣でしっかりピッチ幅をカバーして敵にスペースを与えず、ボールホルダーには複数でしっかり行くなど組織だった守備から攻撃を構築、得点はいずれも敵のミスからだったが、これをしっかり決めきったことで勝利を引き寄せた。
攻撃ではラファエル、アザールを欠くことで前線での緩急が足りず、最後のところで手づまりになることも少なからずあったが、攻守のバランスがしっかりしていたためか焦れずにチャンスを待つことができたのも大きい。
リードを奪ってからはポゼッションを敵に譲り、カウンターを狙う戦術に徹したのもよかった。苦しいなりに戦えるということを示した試合で、ポゼッション45-55、シュート数13-10、CK5-4と数字的には拮抗した試合だったが、我慢強く戦って勝ち点3を持ち帰った。
グループCは3連勝のバルセロナが首位だが、2位のシティは1勝1敗1分で勝ち点4、3位のグラードバッハとはわずかに勝ち点1差だ。シティにホームで勝つことができれば2位は十分望める状況だ。
そのためにはまず次節、ホームでのセルティック戦に勝つことが必要。一方でリーグ戦ではこの週末にバイエルンとのアウェイ戦があり、さらに週央にはVfBとのポカール、フランクフルトとのリーグ戦と厳しい日程が続く。
選手の負傷の具合が分からないのが不安だが、いる人で全力を尽くす以外にできることはない。その意味でもアウェイでこういう勝ち方ができたのは大きい。まずは週末のバイエルン戦に向けて態勢を整えたい。
アンドレ・シュバート監督談話:
「あらゆる面で我々の勝利は妥当なものだったと思う。我々はいい試合をしたし、最初のからしっかり試合に入り、敵の攻撃にもしっかり対応したが、我々自身もいいフットボールをした。守備においてはほとんど、あるいはまったく好きにさせなかったし、攻撃においては繰り返し痛みを与えることができた。全体として非常に安定した戦いぶりだった。セルティックに押しこまれたわずかな時間も、破られるかもしれないという気持ちにはならなかった。選手たちはセルティック・パークでプレーするのを楽しめたと思う。しかし2週間後はまたゼロからスタートだ」
何か調子乗ってるけど大丈夫か…。
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UCL
2016年09月29日 23:00
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【UCL第2節】グラードバッハ×バルセロナ
■2016年9月28日(水) 20:45キックオフ
■Borussia-Park
日本時間では木曜日未明3:45キックオフの試合。スカパーを録画して出勤前に時差視聴した。
前節アウェイでマンチェスター・シティに完敗しての第2節。強敵だが、ホームでもありグループステージ突破のためにはここで勝ち点を積み上げたい。
ラファエルがジョンソンに代わって先発に復帰、SHにはトラオレを起用してコープを最終ラインに下げ、ヤンチュケがベンチとなった。
ゾマー
コープ クリステンセン エルヴェディ
トラオレ クラマー ダフード ヴェント
シュティンドル
アザール ラファエル
グラードバッハはやや引き気味だが自陣に入った辺りから数をかけてのプレスを敢行、奪ったボールはタッチ数の少ないパス交換から前に運ぼうとする。3分、右サイドからアザールの放ったシュートはエリア内で敵DFの腕に当たったように見えたがノー・ファウルの判定。
一方のバルセロナは核となる選手を欠いて攻撃がノッキング気味に。それでも個の力やアイデアはあり、何度か裏を取られて危ないシーンも。ゾマーのセーブで救われるなど何とかしのぐが決められてもおかしくなかった。
コンパクトで窮屈な中での戦いとなり、余裕を持ってパスをつなげないため思うようにボールを展開できない。一進一退の攻防となる。
34分、ダフードが敵から奪ったボールをラファエルに。ラファエルはドリブルでこのボールを持ち上がり、すぐ脇を並走したダフードにパス、ダフードは敵DFの隙間を縫ってファーのシュティンドルにスルー・パス。これを受けたシュティンドルがダイレクトでシュートを放ち、これが決まってグラードバッハが1-0と先制する。
前半はそのまま終了。後半開始早々にアクシデントが。ラファエルが腿裏を押さえてしゃがみこみ、メディカルが入ったものの、48分、結局退場しジョンソンがそのまま前線に入った。この試合だけでなく今後を考えても痛い交代だ。
バルセロナは交代で流れを変える。65分、ロビングのパスで敵FWが裏に抜け出し、ダイレクトで決められて失点。1-1と同点に追いつかれる。
次第に流れに乗って攻めてくるバルセロナに対してグラードバッハは有効な反撃ができず、防戦一方に。74分、CKに合わせて中央でヘディング・シュートを放たれ、ゾマーがセーブしたもののこぼれ球を押しこまれて失点、1-2と逆転を許してしまう。
その後は互いに疲れも出てかオープンな展開に。80分、アザールに代えてヘアマンを、83分、シュティンドルに代えてハーンを投入し、何度かチャンスを作るもののシュートを打ちきれず、結局1-2で悔しい敗戦となった。
決して前がかりなハイプレスという訳ではなかったが、やや戸惑いの見える敵を相手に我慢強くクレバーに戦い、先制したところまではよかったが、ラファエルの交代をきっかけに流れが変わり、交代で戦い方を修正してきた敵に押しこまれて逆転された。
勝機もあったとは思うが、敵に自信を持ってプレーさせると地力の差が少しずつ明らかになり、ワンチャンスを決められるかどうかの違いとなって表れた気がする。せめて勝ち点1は取りたかったが残念な結果。ラファエルの負傷交代がなければと考えたくなる試合だった。
これでグループ・ステージは開幕から2連敗。星勘定としては厳しいが、ELの道もありできることはやらなければならない。二季続けてCLに出場し、バルセロナに先制するところまできたというのは感慨深いが、そこで満足している訳には行かない。CLもリーグ戦も戦い続けるしかない。
次節は日曜日のシャルケ戦。シャルケは開幕から5連敗の最下位と不調。初勝利を期してモラル高く試合に臨んでくることが見こまれ、我々はこの試合のよかったところをイメージしながら、アウェイで勝ち点を積み上げたい。
アンドレ・シュバート監督談話:
「我々は非常にいい試合をした。試合前に我々は、ともに戦うこと、メリハリをつけること、勇気を持って前を向いて戦うことを確かめたが、それはうまく行った。しかし負けたことにはもちろんがっかりしている。結果にはがっかりしているが、チームのパフォーマンスは喜ばしいものだった。我々はいいチャンスをいくつも作ったが、我々のカウンター・チャンスを全部はうまく生かしきれなかった。奇妙なことに前半の方が後半よりたくさんチャンスを作らせてしまった。後半は守備に限って言えばむしろよくなった。前半には素晴らしいフットボール選手であるラファエルの存在があった。彼は負担を軽くしてくれたし驚くほどよく働いてくれた。こうした働きは後半足りないものだった。彼の代わりは簡単には見つからない」
勝ちたかった…
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UCL
2016年09月19日 12:42
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【UCL第1節】マンチェスター・シティ×グラードバッハ
■2016年8月14日(水) 20:45キックオフ
■Etihad Stadium (Manchester)
CLが始まった。今年はバルセロナ、マンチェスター・シティ、セルティック・グラスゴーと同組。セルティックは別にして今年も厳しい組に入ってしまった感は否めないが、バルセロナとガチで2回対戦できるというのはある意味願ってもないチャンス。我々の力がどこまでのものか、どこまでやれるのか、大きなチャレンジになる。
勝ち抜けのためにはシティを上回る必要があり、そのためには重要な初戦。試合はもともと火曜日に予定されていたが、激しい豪雨と雷鳴があり、観客の来場もままならないということで1日延期され、水曜日の開催となった。遠征地に一日足止めされたグラードバッハにとっては不利な状況でのゲームを強いられることに。
グラードバッハは週末のフライブルク戦からヤンチュケ、トラオレ、アザールをベンチに下げ、ダフード、ジョンソン、ハーンを先発させた。シュトロブルが1列下がって最終ラインに。昨季の借りもあり何とか勝ち点を持ち帰りたい試合だ。
ゾマー
エルヴェディ クリステンセン シュトロブル
ジョンソン ダフード クラマー ヴェント
シュティンドル
ハーン ラファエル
ハイテンポな立ち上がり。流動的に攻撃を仕掛けるシティに対して、グラードバッハも果敢なプレッシングと奪ったボールの素早い展開で対抗、足を止めるヒマもないようなインテンシヴなガチの殴り合いになる。
9分、右サイドからグラウンダーの鋭いクロスを入れられ、これにニアのピンポイントで合わされて失点、0-1と先制を許す。地力のある相手に先制点を与えてしまい試合は苦しくなる。
時間の経過とともにシティの優位がはっきりしてくる。グラードバッハの攻撃は散発、前線にボールを入れるには蹴るしかない状態で、一気に裏返す得意のパターンに持ち込めない。ゾマーのセーブもあって何とかしのいでいるものの、早く追いつかないと敵がどんどん先に行ってしまうイメージ。
27分、正面からエリアに侵入しようとした敵FWをクラマーが後ろから引っかけて倒してしまい、PKを与える。リプレイを見ると敵の前足がエリア内、後足はエリア外にあり、クラマーが引っかけたのは後足なのでFKではないかとも見えたが、まあ、PKは仕方のないところ。これを決められて0-2とリードを広げられる。かなり厳しい状況に。
シュバート監督は38分、クラマーに代えてコープを投入、システムを4バックに変更したように見えた。その後はやや守備的にシフトしたシティに対してグラードバッハもチャンスを作るが、敵GKの好守もあって得点には至らず、0-2で前半を終了した。
後半に入ってもシティが優勢で、立て続けに好機を作られるが、ゾマーの好セーブで何とか持ちこたえる状態。59分、ハーンに代えてアザールを投入。ハーンはほとんど仕事してない。
77分、長いボールを受けて裏に抜け出され、ゾマーとの一対一を決められて0-3に。敵FWの抜け出しはギリでオフサイドにも見えたが旗は上がらなかった。
81分、シュティンドルに代えてトラオレを投入したが、攻撃は引き続き機能せず、逆にアディショナル・タイム、エリア手前でボールを回され、流しこまれて失点、0-4と大差がついてしまう。そのまま試合は終了、何ともアレなゲームになってしまった。
決して太刀打ちできない相手という訳ではないが、時間とともに地力の差が現れ、終わってみればはっきりと実力差が結果に出たというしかない。こういう試合ではとにかく無失点で終盤まで持ちこたえ、ワンチャンを呼びこむしかないが、早い時間帯に失点したことでそこからの試合のコントロールができなくなった。
ゾマーをはじめとして守備は踏ん張っていたものの、PKから追加点を取られたところでほぼ流れは確定、PKも3点目のオフサイド見逃しも恨み言はあるが、仮にそれがなくても別の形で失点していただろうし、0-4の結果は内容から見て妥当だったと言うべき。
こういう試合でもドン引きにせず、むしろハイプレスで渡り合うことで押し返すという考え方は昨季のバイエルン戦の成功体験もあるが、やりきれず力ずくで押しこまれた時には前と後ろが完全に分断され攻撃の糸口すらつかめない状況になる。勇気を持ってチャレンジしたが力が及ばなかった。
まだ星勘定には早く、とにかく目の前の試合をひとつずつモノにして行くしかない。次節はバルセロナをホームに迎える。シュバート監督がこの試合から何を学び、バルセロナ相手にどんな策を講じてくるのか楽しみだ。
アンドレ・シュバート監督談話:
「今日の試合では、一対一の競り合いでしっかり勝ち抜くということができていなかった。マンチェスター・シティは身体的にも、ボール扱いの面でも我々より強かった。我々はプレスの面でも全体的な強さでも敵のレベルに達していなかった。昨年に比べても、我々は一対一での質を見せられなかった。プレスについて、またスピードやフィジカルについて言えば、両チームの間にはっきりした差があった。後ろをしっかりコンパクトにしてカウンターを狙ったが残念ながらうまく行かなかった」
キツい日程が続く。監督もチームが実力が問われる。
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UCL
2016年08月25日 14:06
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【UCLプレーオフ第2試合】グラードバッハ×ベルン
■2016年8月24日(水) 20:45キックオフ
■Borussia-Park
アウェイでのファースト・レグに3-1で完勝、3点取られなければ勝ち抜けという条件で臨むセカンド・レグである。ベルンに日本人選手がいるおかげでスカパーで生中継があり、早起きして録画を見た。もちろん結果情報は遮断。
グラードバッハはファースト・レグの両翼をヘアマンとジョンソンのコンビに入れ替え。DFBポカールのドロヒターゼン戦でベンチを外れたゾマーとエルヴェディが先発に復帰した。
ゾマー
エルヴェディ クリステンセン ヤンチュケ
ヘアマン シュトロブル クラマー ジョンソン
シュティンドル
アザール ラファエル
3点取るしかないベルンはファースト・レグ同様ハイ・プレスを敢行してくるが、グラードバッハはワンタッチでのパス回しでこれをかいくぐり、中盤を省略しておもにサイドから攻撃を組み立てる。4分にはラファエルが左寄りから鋭いシュートを放つがファーポストに嫌われる。
9分、右サイドのヘアマンからのクロスを中央でラファエルが受けて短く落とし、これを受けたアザールがターンしてシュート。これは決まってグラードバッハが1-0と先制する。ラファエルからアザールへの落としがオフサイドにも見えたが、リプレイを見るとベルンのラインが不揃いでオフサイドは免れていた。
グラードバッハはムリに前に出る必要もなくなり、前線から食いつきに来るベルンをいなしながら、パス交換からの最後のボールを裏に落として攻撃を仕掛ける。21分、ジョンソンのシュートは敵GK正面に。
33分、敵陣で圧力をかけ、敵のクリア・ミスを誘う。ボールはラファエルの足許に収まり、これを持ち出したラファエルが冷静にGKの股を抜いてゴール。2-0とリードを広げる。2試合合計では5-1となり、ベルンは最低でも4点が必要に。この時点で勝ち抜けはほぼ確定したと言っていい。
さらに40分、カウンターから中央をドリブルで上がったアザールが右を並走したシュティンドルにパスすると、シュティンドルはこれをワンタッチでファーのラファエルへ。ラファエルもこれをワンタッチで合わせゴール。3-0となる。前半は3点リードで終了。
ベルンは得点が必要なはずなのに攻撃の戦術が曖昧、DFラインもデコボコでスピードのある攻撃に対応できないなどちぐはぐ感があり、ハイ・プレスに手を焼きながらもその隙を突いた攻撃でグラードバッハが前半のうちに試合をほぼ決めた。
後半に入るとベルンはFWを2枚投入して攻撃的な布陣に変更。なんでこれを最初からやらないんだろう。これによってベルンは前線から追いまわす戦術を改めて仕掛けて来るが、大きな流れは変わらず。グラードバッハがボールを支配し、ベルンが食いついたところでこれをいなして空いた裏にパスを通し追加点を狙う。
51分、シュティンドルのシュートはGKにセーブされる。53分、シュトロブルに代えてフェスタガードを投入。フェスタガードがCBに入り4バックにしたかと思ったが、クリステンセンを1列上げたようだ。さらに59分、クラマーに代えてダフードを投入、ダフードはそのままボランチに入る。
64分、中央のシュティンドルが落としたボールを拾ったジョンソンが左前線にスルー・パス。ダフードがこれにやや触れたかスルーしたかで前線に抜けたボールを追ってラファエルが裏でボールを受け、折り返したところにアザールが合わせてゴール。4-0と追加点を挙げる。
72分、ヤンチュケに代えてコープを投入。コープは3バックの左に入った。77分、ダフードのスルー・パスを受けて左裏に抜け出したアザールがファーに浮き球のクロス。一瞬シュートの打ち損じかと思ったが落下点に走りこんだラファエルが難しいバウンドのボールにかぶせるように叩きつけ、これがゴールに突き刺さって5-0に。狙ってコンビネーションでやったプレーだとしたら驚嘆に値するレベル。
79分、自陣ゴール正面30メートルほどのFKを与え、最初のキックは壁に当たったが、このこぼれ球をエリア外からミドルで突き刺され失点。5-1となる。
このあたりからクリステンセンを再びDFラインに下げ、4-4-2または4-3-3になったように思った。84分、左サイドを上がったコープからのクロスを中央でシュティンドルがスルー、ファーのアザールが決めて6-1。試合はそのまま終わり、グラードバッハが大勝、2試合合計9-2としてCL出場権を獲得した。
敵のはっきりしない戦術のおかげで早い時間帯に先制、その後も着実に加点し、もともとファースト・レグの結果が有利な状況だったことも手伝って、CL出場権がかかった大事な試合で、ラファエル、アザールのハットトリックによる想定外の完勝となった。
他にもジョンソン、ヘアマン、交代出場のダフードらが、流動的でスピードのある攻撃で敵を翻弄した。守備も集中できており、リーグ戦開幕、そしてCLも含めた戦いに期待の持てる出来。ハイ・プレスをかけられてもサイドを使ったり中盤を省略したりして前で勝負ができるし、後半には次第にモラルの落ちたベルンを相手にボールをしっかり持てるようになってダフードが生きた。
シュート数20-9、ポゼッション59-41と優位に試合を進め、敵につけいる隙を与えず。ワンタッチでつないだときの精度はまだ向上の余地もあるが、やろうとしている方向性は間違いない。
また、この試合ではベンチにヴェント、トラオレ、ハーンを温存、ベンチ外にもホフマン、シュルツ、ドルミッチらが残っている。これからの過密日程を考えると、どう選手を繰り回すか、いかにケガ人を出さず戦うかがポイントになるだろう。
アンドレ・シュバート監督談話:
「この試合に勝てたことはとても嬉しい。今日はいろんなことがうまく行った。フォーメーションもよかったしボールをしっかり動かして、切り替えも速かった。失点もスーパー・ゴールで守るのは難しいものだったし、腹立たしいというものではなかった。ラファエルは高いプレーの質、素晴らしいテクニック、そしてフィジカルの状態も最高だ。彼がしばしば敵より一歩速いことも見逃せない。それは今日も見られた」
木曜日にCLの組み合わせ抽選があり、この週末にはいよいよブンデスリーガが開幕する。公式戦3連勝で開幕を迎えるのは悪くない。
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UCL
2016年08月17日 23:47
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【UCLプレーオフ第1試合】ベルン×グラードバッハ
■2016年8月16日(木) 20:45キックオフ
■Stade de Suisse Wankdorf (Bern)
ベルンは特徴的なファサードのある目抜き通りが印象的な美しい街。今季最初の公式戦はこの街でチャンピオンズ・リーグのプレー・オフを戦うことになった。そういえば「ベルンの奇蹟」っていう映画もあったな。ドイツ・フットボールのファンは必見の映画だ。
グラードバッハはホフェンハイムから新加入のシュトロブルがボランチで先発、レバークーゼンから復帰したクラマーとコンビを組んだ。シャカを放出した後、このポジションをだれが担うか、昨季ブレイクしたダフードを含めて注目だ。ダフードはベンチ・スタート。
最終ラインはエルヴェディ、クリステンセン、ヤンチュケの3バック。両翼にトラオレ、ヴェントを置き、トップ下にシュティンドル、2トップにラファエル、アザールという3-4-3とも3-5-2とも言える布陣となった。
ゾマー
エルヴェディ クリステンセン ヤンチュケ
トラオレ クラマー シュトロブル ヴェント
シュティンドル
ラファエル アザール
試合は立ち上がりからボールを支配するグラードバッハに対し積極的に前線からプレスをかけてくるベルンという形になる。
最前線からかなり前がかりに追いまわして来るベルンに対し、グラードバッハはワンタッチでボールを動かして対応しようとするが、十分でない体勢からのパスを強いられるため、バイタル・エリアに行き着く前にパスをカットされるシーンが多くなかなかフィニッシュまで持ちこめない。
それでも11分、右サイドを駆け上がったアザールが逆サイドにクロスを送ると、ファーでこれを受けたラファエルが、胸トラップから中央でドリブルで切りこみ、寄せてきた敵DF3人の間を抜くシュート。これがゴール左下隅に決まり1-0と先制。今季最初のゴールはエースのラファエルが決めた。
その後もグラードバッハがボールを持つ時間が長くなるが、ベルンもグラードバッハの守備の隙をついて前線にボールを展開、何度かチャンスを作る。28分にはCKの流れからアザールがミドルを放ち、枠内に美しい軌道のいいシュートが飛ぶが敵GKがセーブ。一進一退の攻防を繰り返しながら1-0で前半を終えた。
後半に入るとベルンが積極的に仕掛ける流れになる。56分、グラードバッハの左サイドをえぐられ、クロスに中央で合わされて失点、1-1の同点に。中央に人はいたが後ろから飛び出してきた敵FWを捕まえられずボール・ウォッチャーになってしまった。守備に不安を感じさせるシーンで試合は振り出しに戻ってしまう。
得点で勢いづいたベルンはその後もボールを動かして逆転を狙いに来る。グラードバッハは66分、アザールに代えてハーンを投入、ハーンはそのままトップに入ったと思う。
すると67分、前線でシュティンドルが敵と競ったボールが裏にこぼれ、これを拾ったハーンがループ・シュートでGKをかわしゴール。2-1とグラードバッハが再びリードを奪う。
このシーン、ハーンは完全にオフサイド・ポジションにいたが、敵DFがシュティンドルのパスにチャレンジしており、敵がプレーして裏にこぼれたボールをハーンが拾ったと見たか。僕自身も完全にオフサイドだと思って「せっかくゴールには入ったけどな…」と思ってたらゴールが認められてむしろ驚いた。
さらに69分、今度は左サイドのヴェントがファーに送ったボールをラファエルがダイレクト・ボレー、これが敵DFに当たって軽くコースが変わりゴール。3-1とリードを広げた。記録はオウン・ゴールとなったが躊躇なく足を振り切って強いボールを飛ばしたラファエルのゴールと考えていいだろう。
これで試合は事実上決まり。79分、トラオレに代えてフェスターガードを、82分、シュティンドルに代えてジョンソンを投入、フェスターガードとクリステンセンをCBにし、ジョンソンを右SHに置いた4-4-2にシフト。残り時間を守りきって3-1でグラードバッハが快勝した。
アウェイで3点を奪っての勝利となり、セカンド・レグはホームで0-2で負けてもいい有利な状況に。もちろん油断は禁物だが、理想的な結果となった。
新しく入ったシュトロブルも問題なくフィット、少ないタッチで果敢にパスをつなぎ、流動的にポジションを交換しながらボールを前に運ぶスタイルは今季も健在だ。この試合ではシュート数6-12と必ずしもフィニッシュまで持ちこめてないことが示されているが、ポゼッションは54-46と優勢、CKも3-1とグラードバッハが試合を支配したことが窺える。
小まめに動き直してパス・コースを作る、パスを出したら前に走るという基本的な規律が徹底されており、それが昨季結果に結びついたことによる自信もある。スタート・ダッシュに失敗した昨季と異なり、最初からシュバート監督の下で戦う今季、シャカはいなくなったものの相応の補強は行われており、ターン・オーバーを実施しながらリーグ戦とCLを戦って行くことになるだろう。
この試合ではトラオレが存在感を発揮、ラファエルも貫禄を示した。週末にはDFBポカールの1回戦、ドロヒターゼン戦がある。どんなターン・オーバーを見せるか楽しみだ。
アンドレ・シュバート監督談話:
「3-1ということで我々はセカンド・レグに向けてとてもいいポジションを固めることができた。もちろん監督しては完封したかったし、守備面でも敵にやや自由にさせてしまった感はあるが、これがシーズン最初の公式戦だということも考えなければならない。それに、人工芝に対する慣れも必要だということは前半が終わって初めて気づいた。全体として我々は非常に集中できていたし、まず前半のうちにひとつかふたついい動きができていた。後半はそれほど前を向いて戦えた訳ではないが、非常に効果的に戦えたし前線で冷静に決めることができた」
新しいシーズンが始まった。
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2015年12月09日 23:30
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【CL第6節】マンチェスターC×グラードバッハ
■2015年12月8日(火) 20:45キックオフ
■Etihad Stadium (Manchester)
CLグループ・ステージ最終節。水曜日未明4:45キックオフで、やろうと思えば前日早く寝て早起きするくらいのことはできたが、前日これが全然頭になくて普通に夜更かししてしまい、まあいいかということで普通に起き出して試合の終盤だけリアルタイムで見た。録画は週末にでもゆっくり見よう。
グラードバッハは既にグループ・ステージ敗退が決まっているが、ここまで勝ち点5を積み上げて3位。この試合に勝てばヨーロッパ・リーグに回ることができる。簡単な相手ではないが、週末バイエルンに勝った余勢を駆って勝ち点を上積みし、3位を確保したい。
シュバート監督はこの試合でもバイエルン戦と同じメンバーの3バックを採用。マンチェスター対策なのか、これからも3バックで行くということなのか。エルヴェディを右SBに置いた4バックとも発表されたようだ。
ゾマー
エルヴェディ クリステンセン ノードファイト
コープ ダフー シャカ ヴェント
シュティンドル ラファエル ジョンソン
グラードバッハは序盤から積極的に前に出る。両翼のコープとヴェントを起点に素早い切り替えから敵ゴールに迫る。一方、マンチェスターはエンジンのかかりが遅い。5分にはシュティンドルの落としを受けて右サイドからコープがシュートを放つが枠外。
一方、マンチェスターは徐々にリズムをつかみ、16分、細かいパス交換から裏に抜け出され、右サイドの角度のないところからゴール天井に突き刺されて失点。0-1と先制を許した。
しかし、直後の19分、左サイドをドリブルで駆け上がったジョンソンがエリア手前で中央にラスト・パス。正面のシュティンドルには合わなかったが、ファーに流れたボールに右サイドを上がったコープがダイレクトで合わせゴール。1-1とすかさず同点に追いつく。
その後はやや落ち着いた展開となるが、42分、左サイドのジョンソンからのパスを中央でラファエルがゴールに流しこみ2-1とグラードバッハが逆転。1点のリードを奪って前半を終了する。
後半になるとマンチェスターが攻勢を強める。試合そのものはオープンだが、チャンスはマンチェスターが作る。僕が目を覚ましたのもこの頃だったと思う。敵のシュート・ミスやゾマーの好セーブで何とかしのぐが、押しこまれる展開となる。
67分、ダフーに代えてマーヴィン・シュルツを投入。逃げきりを意識して守備を固めるということか。72分にはこの日も好調を維持するジョンソンに代えてドルミッチを投入。ジョンソンは交代時にやや足を引きずっているようにも見えたが大丈夫か。ここでジョンソンが欠けると結構大変なことになる。
リードを奪ったまま終盤に入ったが、80分、左サイドから入れられたボールを中央で流しこまれて失点、2-2と同点に追いつかれる。さらに直後の81分にも失点、2-3と、あっという間に逆転を許してしまう。歯を磨いている間にひっくり返されていた。
オープンな展開でグラードバッハもチャンスを作るが決めきれず、84分にはヴェントに代えてアザールを投入するが、85分、敵のシュートをゾマーがセーブしたこぼれ球を詰められさらに失点。2-4となり試合は決まり。手洗いに行ってる間に2点差になっててもうガックリだった。
結局試合はこのまま終了、一度はリードを奪ったものの、終盤足が止まり、敵の地力の前に逆転負けを喫した。
好調のジョンソン、コープ、ヴェントらを核に、ラファエル、シュティンドルが絡んで迫力のある攻撃を見せたが、バイエルン戦の激闘の後でさすがに疲労も蓄積したか。セビージャがユベントスに勝ったこともあってグラードバッハは4位に転落、ヨーロッパ・リーグへの進出を逃した。
今季の我々のヨーロッパへの挑戦は終わった。2連敗のスタートのあと、ユベントスと2分、セビージャに勝って勢いに乗ったかにも見えたが、最後に痛い逆転負けとなり、力尽きた。今思えば無用のPKで失った勝ち点がもったいない。ヨーロッパでも十分通用するということは分かったが、同時にギリギリのところまで突き詰めないと容易に勝ち点を得られるレベルではないということも実感した。
ただ、このステージで戦えたことから得られたものは決して小さくない。来季もここで戦いたいし、そのためにまずはリーグ戦に集中しなければならない。この試合でも果敢に前を向いて戦ったチームに賛辞を贈りたい。
アンドレ・シュバート監督談話:
「我々は前半ファンタスティックなフットボールをした。チームは下馬評を見事にひっくり返し、勇敢に前を向いて戦った。後半に入るとシティが圧力を強めてきた。これに対して持ちこたえようと試みたが、少しばかり主導権を失ってしまった。試合の流れから見れば我々が勝たなければならなかったし、そのために我々は前向きにリスクを取らねばならなかった。そうなるとさらにもう一度失点するということも起こり得る。負けはしたが、私はチームに大きな賛辞を贈らねばならない。彼らは、これまでのチャンピオンズ・リーグの試合と同様、このレベルについて行けるということを見せてくれた」
週末にはレバークーゼン戦がある。DFBポカールを入れてもウィンター・ブレイクまであと3試合。しっかり勝ち点を積み上げ、いい形でブレイクに入りたい。
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2015年11月26日 22:55
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【CL第5節】グラードバッハ×セビージャ
■2015年11月25日(水) 20:45キックオフ
■Borussia-Park
CLも残り2試合。日本時間木曜日の未明4:45からの試合なので、5時頃に起きて出勤前に追っかけで見ようかと思ってたけど、前の日に飲みに行ったので起きられず、後半の途中から最後まで見た。
既にグループ・ステージでの敗退は決まっているが、まだヨーロッパ・リーグに回ることのできるグループ3位の可能性はあり、そのためにも勝たなければならない試合。というか今季のCL初勝利をホームで何とかもぎ取りたい。
グラードバッハはリーグ戦で出場停止だったシャカがスタメンに復帰、一方でヤンチュケがベンチ・スタートとなり、ノードファイトがCBに回った。
ゾマー
コープ クリステンセン ノードファイト ヴェント
トラオレ ダフー シャカ ジョンソン
シュティンドル ラファエル
試合は序盤からグラードバッハが積極的に攻撃を仕掛け、チャンスを作る展開に。ラファエル、トラオレ、ジョンソンらがシュートを放つが敵GKに阻まれる。13分、トラオレが足に違和感を訴えドルミッチと交代、想定外のカードを切らされる。しかしここでドルミッチなのか。ドルミッチのSH起用自体は面白い試みだと思うけど、アザールはどうしちゃったの。アザールじゃないの、この局面。
一時は攻めあぐねたものの、グラードバッハが攻撃の主導権を握る展開は変わらず。シャカ、ラファエル、シュティンドルらがシュートを放つが敵GKも固い。ようやく29分、ヴェントがマイナスのクロスを入れると、シャカのシュートが敵に引っかかってシュティンドルへの絶妙なパスとなり、裏に抜け出したシュティンドルがこれを難なく押しこんでゴール。グラードバッハが1-0と待望の先制点を得る。
その後はリードを奪ってリスクを取りたくないグラードバッハがやや受けに回るが、セビージャにも大きなチャンスはなく1-0で前半を終えた。
後半に入ると拮抗した展開に。互いにチャンスを作るが決めきれず、1-0のまま時計が進む。54分にはシャカの豪快なミドルが枠を捉えるがGKがセーブ。このシュートは決まってれば爽快だったと思うが。
その後は前に出てくるセビージャに対してグラードバッハがリードを守ろうとする流れになる。だが、68分、コープからのパスをファーで受けたジョンソンがワン・トラップでボールを絶妙な位置に置き、ここから巻くシュートでファーに決めてゴール。グラードバッハが2-0とリードを広げる。歯を磨いている間の出来事だった。
さらに78分、シュティンドルからのパスを中央で受けたラファエルが、敵DFに囲まれながらもGKのタイミングを計って流しこみ3-0に。このあたりで試合はほぼ決まった感。着替えてる間の得点だったと思う。
79分、ダフーに代えてマーヴィン・シュルツを投入。このあたりから試合はオープンになり、82分、オフサイドぎりぎりで裏に抜け出された敵FWにループ・シュートを決められて1点を返される。
直後の83分、ジョンソンからのパスを右寄りで受けたシュティンドルがエリア外からシュートを放つとこれがファーに決まり4-1。87分、ジョンソンに代えてエルヴェディを投入。
アディショナル・タイム、シャカがエリアに侵入しようとした敵FWに手を掛けて倒しPKを与える。ファウルはエリア外だったようにも見えたがどうか。これを決められて4-2となったが、グラードバッハはそのまま勝ちきり、今季CL初勝利を挙げた。
これでグラードバッハは勝ち点を5に伸ばし、セビージャを抜いて3位に浮上、最終節でマンチェスター・シティに勝てばヨーロッパ・リーグに回ることができる。
互いに攻撃的に仕掛け、シュート数28-20と大味な試合になったが、決めるべきところでしっかり決めての勝利は評価したい。終盤試合がオープンになり、やや集中を欠いて2失点したのは反省すべきだが、層の厚さに不安がある中で連戦を勝ちきったのは大きい。
考えてみればシュバート監督は暫定監督に就任以来、CLでのシティに負けたのが唯一の敗戦。公式戦13試合を指揮し、9勝1敗3分はちょっとすごい。ターン・オーバーもままならぬ中、監督も選手もよくモラル高く戦っていると思う。
土曜日にはすぐにリーグでホフェンハイムと戦う。ターン・オーバーでドルミッチの先発、アザールやエルゴタの起用なども見てみたい。
アンドレ・シュバート監督談話:
「この試合に勝つことができてとても嬉しい。チームは非常に自信に満ちたパフォーマンスを見せてくれた。選手たちが大きな勇気を持って前を向いて戦ってくれた、非常に集中した試合だったと思う。我々はゆであげられてしまわないようにと考えていた。そしてそれをピッチでも示すことができた。このチームがどうやってアクセルを踏み、何度も前を向いて道を探し、時として手ごわい敵に立ち向かって行くのか、それを見るのは本当に楽しみに感じることがある」
試合が続くが頑張りどころだ。
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UCL
2015年11月04日 23:47
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【CL第4節】グラードバッハ×ユベントス
■2015年11月3日(火) 20:45キックオフ
■Borussia-Park
日本時間水曜日未明4時45分キックオフということで、早起きして身支度をしながらスカパーの生中継を見た。
グループ・フェイズの半分を消化して勝ち点1にとどまっているグラードバッハは何としても勝たなければならない試合。もちろん簡単な相手でないのは分かっているが、前節アウェイでスコアレス・ドローを演じ勝ち点1をもぎとっている。リーグ戦の好調さをうまく持ちこめれば勝ち点3は全然夢ではない。
ケガ人が相次ぐ中でメンバーの選択肢も限られるグラードバッハは週末のヘルタ戦と同じ布陣。コープまでがベンチに入っていないのは何だっけ。もうケガ人多すぎて誰がどこを傷めてていつ復帰できるかとか分からなくなってきた。
ゾマー
ノードファイト クリステンセン ドミンゲス ヴェント
トラオレ ダフー シャカ ジョンソン
シュトランツル ラファエル
試合は序盤からグラードバッハがボールを支配、テンポのいいパス交換から一気に敵ゴールに向かう魅力的なフットボールで主導権を握る。ハイ・プレスからボールを奪取、あるいはパスミスを誘い、敵陣中心に試合を進める。
14分、ダフーがエリア外から右足アウトにかけたミドルを放つとボールは大きく曲がり落ちてバーをヒット。可能性を十分に感じさせる技術の高いシュート。入っていれば面白かった。
18分、試合が動く。左サイドのヴェントが中央にグラウンダーでボールを入れると、ニアで敵DFに触られたものの中央のラファエルに届く。ラファエルはこのボールを右サイドでフリーのジョンソンに。ジョンソンがこれをダイレクトでゴールに蹴りこみゴール。グラードバッハが1-0と先制する。
さらに22分にはトラオレが左サイドから巻いたシュートでゴールを狙うがGKがセーブ。グラードバッハはミドルを中心にユベントスのゴールを脅かすが得点はジョンソンの1点のみにとどまる。
リードで守りの意識が出たか、試合は徐々にユベントスがボールを持つ時間が長くなって行く。グラードバッハはゾマーの好セーブもあってこの時間帯をしのぐが、44分、中央から右前線に出された浮き球のラストパスを敵DFがダイレクトボレーでファー・ネットに突き刺しゴール。前半終了間際に1-1と同点に追いつかれてしまう。
後半に入ってもユベントスがボールを支配、グラードバッハは劣勢を強いられるが、53分、敵MFがドミンゲスに対して両足の裏を見せてタックルし退場となる。ある意味、この時点で試合は決まったとも言える。
既に勝ち点7を積み上げグループ・フェイズ勝ち抜けに足をかけているユベントスは数的不利になって逆にムリをする必要がないことがクリアに。アウェイ・ゲームで勝ち点1を守りに入る。
グラードバッハはボールを持ち、敵陣中心に試合を進めるが、4-4-1の強固なブロックを形成して中央を固めるユベントスに対して崩しを仕掛けることができない。シュートは往々にしてミドルにとどまり、また足が止まり始め足許へのパスが多くなって、なかなかユベントスのゴールを脅かせない。
77分、ラファエルが浮かしたボールをDFの裏に送ると、これを追ったシュティンドルが頭で合わせるがボールが敵GKが残した足でクリア。
交代でフレッシュな戦力を投入したいところだが生憎持ちゴマが少ない。85分、ジョンソンに代えてアザールを投入。89分、アザールがシュティンドルからのパスを受けてコントロール・シュートを放つとボールはゴールに向かうが、これも敵GKがギリギリで触りバーに逃げられる。
グラードバッハは最後まで攻撃を仕掛けたが勝ち越し点は遠く、結局1-1の引き分けとなった。
ホーム・チームらしく前向きに自分たちのフットボールを表現、先制したが、前半終了間際に敵のファイン・シュートで追いつかれ、後半は敵の退場で数的優位に立ったものの逆に敵の守備を固めさせる結果となって、攻めはしたものの勝ち越し点が奪えなかった。交代カードも乏しく、ドルミッチやエルゴタに希望を託していいような気もしたが結局カードは1枚使っただけだった。
これでグラードバッハはグループ・フェイズで2位までに入る可能性が消滅、あとはヨーロッパ・リーグに回ることのできる3位をかけてセビージャと競うことになる。
勝ち点1しか奪えなかったのは残念だが、果敢なハイ・プレスからのシュート・カウンターや、ポゼッションから短いタッチでパスをつないで押し上げる攻撃など、意図のある攻撃はできており、特に前半は完全に我々のゲームだった。後半、敵が守りに入ったこともあってあてにはならないにせよ、シュート数21-17、ポゼッション70-30は、このレベルとしては自信を持っていい数字。それだけに最後の1点が奪えなかったのは残念だ。
グラードバッハは残りの2試合を勝ってヨーロッパ・リーグを目指すとともに、リーグ戦にも力を割かなければならない。この週末にインゴルシュタットとのホーム・ゲームを戦えば2週間は試合がなく、ここでしっかり戦力を再構築したい。そのためにもまずインゴルシュタットからきっちり勝ち点を奪わなければならない。
アンドレ・シュバート暫定監督談話:
「私は我々のパフォーマンスには非常に満足しているが、結果は必ずしもハッピーではない。この試合に何としても勝ちたいということは試合の最初から見ていれば分かったと思う。我々は高い位置から守備をして、後ろから押し上げるフットボールをしようと試みた。それはかなりの部分でうまく行ったと思う。我々は前半から既にポゼッションで半分以上を取り、全体としていい試合をした。それに我々は3つか4つの明らかなゴールのチャンスがあったが、ゴールはひとつしか決められなかった。ユーベは数的不利になって極端に分厚く守ってきたし、ヘディングにも一対一にも強かったので、我々にとってはスペースを見つけるのが難しかった。我々は最後までそれを試みたが、チャンスを生かすことができなかった。またしてもいい試合をしたのに勝利で報いることができず残念だ」
負けた訳ではないし、下を向く内容でもない。朝からいい試合を見た。
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UCL
2015年10月22日 23:12
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【CL第3節】ユベントス×グラードバッハ
■2015年10月21日(水) 20:45キックオフ
■Juventus Arena (Turin)
CL第3戦はユベントスというイタリアのクラブとの対戦。さすがにCLは全試合スカパーで放送があり、この試合は生中継。日本時間では木曜日未明3時45分キックオフだが、さすがに平日の夜にリアルタイムで見るのは厳しいので、早めに寝て、朝5時起床で出勤前に録画を時差追っかけ視聴した。
グラードバッハは週末のフランクフルト戦と同じ布陣。ターン・オーバーよりもまずは信頼するメンバーで手堅く戦いたいということか。
ゾマー
コープ クリステンセン ドミンゲス ヴェント
トラオレ ダフー シャカ ジョンソン
シュティンドル ラファエル
試合はユベントス優位の展開に。素早くボールを動かしながら効率的にアタッキング・サードまで押し上げて来る相手に対し、グラードバッハは前からボール・ホルダーにマメにアプローチ。奪ったボールは丁寧につなぎながら攻撃のチャンスを窺うが、敵陣では敵の戻りも早くラスト・パスが通らずボールを奪い返されるシーンが多い。
互いに早い切り替えから前線を狙い、中盤で激しいつばぜり合いの繰り返される見ごたえのある試合になる。ユベントスは正確なパスワークでグラードバッハ陣内に攻めこむが、フィニッシュには精度を欠くシーンも多く、グラードバッハの集中した守備もあってゴールを割ることができない。
42分、ドミンゲスがゾマーに戻そうしたパスを敵FWにさらわれ、絶体絶命のピンチになるが、これをドミンゲスが自らファウルで止め警告を受ける。FKは外れて九死に一生を得るが、ドミンゲスのファウルは退場でもおかしくなかったもので、ギリギリの判定に救われた。「あれは正直『オレンジ・カード』だったよ。でもカードには黄色と赤しかない。だったので主審は黄色を出したんだろう」とドミンゲス自らコメントしている。結局スコアレスで前半を終了。
後半に入ってもユベントスがしっかりしたコンビネーションからグラードバッハ・ゴールに迫るが、ゾマーの攻守もあって得点は許さない。グラードバッハもパスをつなぎながら前線にボールを運ぼうとするが、敵の最終ラインも強力で跳ね返される繰り返し。時間の経過とともにハイ・プレスの出足も鈍り始め、押しこまれる時間が長くなる。
グラードバッハは自陣ではボール・ホルダーに複数で囲みに行くアプローチを維持。かいくぐられることも増えるが集中は切らさず、敵の攻撃に最後のアイデアが欠けることにも救われて何とかしのぎ続ける。
74分、ラファエルに代えてアザールを、82分にはトラオレに代えてハーンを投入するが形勢は変わらず。自陣でユベントスの攻撃をしのぐ時間が続く。カウンターのチャンスも待ち構えた敵のDFにつぶされ、攻撃の糸口がつかめない。
88分、ダフーに代えてノードファイトを投入、勝ち点1を守りに行く姿勢を鮮明にする。最後まで気の抜けない展開だったがユベントスの攻撃をしのぎきり、スコアレス・ドローでCLでは初めての勝ち点1を得た。
強力な敵を相手にドン引きではなく果敢に前を向いて戦い、終盤は押しこまれたものの集中して勝ち点1を得たことは評価できるし大きな自信になるだろう。シュート数は4-22と、バイタルに入りこめなかったことが一目瞭然だが、ポゼッションは47-53と悪くなく、中盤では相応に渡り合ったことが分かる。
少ないタッチでボールを動かしながら、フリーになる味方にボールをつなぎそこから裏や逆サイドに一気に展開するグラードバッハの特徴ある攻撃はこの試合でも表現されていたし、守備では最後までしつこく敵につく粘り強さが発揮され、前線からのプレスも効いていた。さすがに終盤はやや息切れした感もあったが、やれることを確信を持ってやりきるモラルの高さは誇るべきもの。
その意味では監督交替以降続いている好調が確認できた試合と言っていいだろう。いや、好調というよりようやく本来持つ力をストレートに出せるようになってきたと言うべきかもしれない。そのためにはファヴレ監督の辞任という大きな痛手が必要だったのか。歯車が狂うことの怖さを思わずにいられない。この勝ち点はルツィアン・ファヴレに捧げたい。
CL3戦を終えて勝ち点1でグループ最下位だが、残り3試合を全勝すれば勝ち点10でグループ・リーグはほぼ勝ち抜け、最悪でも勝ち点で2位に並ぶことになり、直接対決の成績次第でヨーロッパ・リーグに回る可能性があるという試算結果になった。
ちなみにそのケースは3パターンある。
パターン1:ユベントスとマンチェスター・シティが引き分け、それぞれセビージャに勝った場合、ユベントスが勝ち点11、シティが10となり、グラードバッハとシティが勝ち点で並ぶことになる。
パターン2:シティがユベントスに勝ち、それぞれがセビージャに勝った場合、シティが勝ち点12、ユベントスが10となって、グラードバッハとユベントスが同じ勝ち点に。
パターン3:シティがユベントスに勝ちセビージャに引き分け、ユベントスがセビージャに勝つというパターンで、この場合はグラードバッハとユベントス、シティが勝ち点10で並ぶことになる。
ただ、ユベントスと勝ち点で並ぶ2と3のパターンでは、直接対決がグラードバッハの1勝1分なのでグラードバッハの方が上位となり、結局勝ち抜けられない可能性があるのは1の場合のみということか。要は3連勝すればいい訳だ。
対戦はこの後12月まで、ユベントス(H)、セビージャ(H)、シティ(A)と続く。3連勝は不可能ではないと僕は思っている。
アンドレ・シュバート暫定監督談話:
「攻撃面においては、やろうとしたことが全部できた訳ではなかったが、守備ではうまくやれた。我々はこの2週間それに取り組んできたし、今日はほとんどチャンスを与えなかった。攻撃では我々は突破することがほとんどできず、ゴールのチャンスもほぼなかった。そのために、このハイ・クラスのクラブに対して爪痕を残すこともできなかった。この試合の後では我々はこの勝ち点に満足できる。我々はアウェイでユベントスから勝ち点を奪ったが、それは他の2つのそれほど悪くないクラブができなかったことだ。マンチェスターとの試合も勝つことのできた試合だったが、あの試合の時と同様、しっかり競い合うことができるということを示せた」
シュバートを正式監督にという話も出ているようだ。暫定監督としてこれだけの結果を出しているのだから、それもまた十分検討に値する選択肢だろう。
週末はシャルケとの対戦。ここで勝ってリーグ戦の星を5勝5敗の五分に戻したい。
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UCL
2015年10月05日 22:33
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【CL第2節】グラードバッハ×マンチェスターC
■2015年9月30日(水) 20:45キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
ファヴレ監督が辞任してシュバート暫定監督の下で初めて迎えるCLの試合はホームでのシティ戦。日本時間木曜日の未明3時45分キックオフだが、さすがCLともなるとスカパーが生放送してくれるので、録画して明け方5時前に起き、出勤までの時間に時差視聴した。
ノードファイトに代わってドミンゲスがCBで先発した以外はVfB戦と同じ布陣。リーグ戦2連勝のいい流れを切らさず、ポジティブなイメージで戦いたい。
ゾマー
コープ クリステンセン ドミンゲス ヴェント
ヘアマン ダフー シャカ ジョンソン
ラファエル シュティンドル
グラードバッハは序盤からシティを相手に一歩も引かない戦い。アグレッシブにボールにチャレンジし、奪ったボールは果敢に少ないタッチ数で前線に展開、臆することなく前にボールを運ぼうとする。ダイナモとなるラファエルが自らボールを持って仕掛ける。
3分、ラファエルが抜け出して放ったシュートは枠外に。10分、カウンターからラファエルが持ち上がり、DFを引きつけて並走したヘアマンにラスト・パス。ヘアマンはフリーでシュートを放つが枠外に。
シティは華麗なパスワークからグラードバッハにゴールに迫るが、球際でしっかり戦うことで決定的なピンチは何とか免れている。CLらしいテンションの高いゲームになる。
17分、ラファエルが敵ペナルティ・エリアにドリブルで突っかけると、敵がこれを倒したとしてPKを得る。微妙な判定だったが、まあ、もらえるものはもらっておけばいい。20分、これをラファエルが蹴るが敵GKがセーブ。GKが早く動いたので楽勝だと一瞬思ったが何を思ったかそっちに蹴ってしまった。
その後も34分にはコープからのボールを受けたラファエルのシュートがGKにセーブされ、37分にもラファエルからラスト・パスを受けたヘアマンのシュートがGKに阻止されるなど、敵GKが好セーブを連発して得点できない。
38分にはシュティンドルが敵エリア内で倒されるがダイヴの判定で逆に警告を受ける。さっきのラファエルよりむしろこっちがPKだったと思うが…。グラードバッハが果敢に戦いながらもスコアレスで前半を終える。
後半に入っても流れは変わらず。47分にもラファエルのシュートが敵GKにセーブされる。51分、シャカのパスを敵MFがエリア内で手を使ってブロックされるがこれもファウルにならず。
しかし54分、ヘアマンからのスルーパスを受けて右裏に抜け出したコープが中央に折り返し。これをシュティンドルがニアを抜いて決めグラードバッハが1-0と先制する。ここまでチャンスを作りながら敵GKにことごとく止められてきたが、ようやくゴールを決めることができた。
しかし、その後ビハインドを背負って攻勢に出てきたシティに押しこまれ、65分、CKからの流れで鋭いシュートを枠に飛ばされる。これはコープがライン際でクリアしたかに見えたが、このクリアボールを拾われて再びシュートされ、これがゴールに。1-1と同点に追いつかれてしまう。
このシーン、リプレイを見れば最初のシュートの段階で明らかにゴールラインを割っており、この時点でゴールとなるべきもの。CLということでゴール判定をするために追加審判が配置されていたがこれを見逃しており、何のための追加審判かという感じ。というか、この類の判断は人間には難しいということなのだと思う。いずれにしても痛い同点弾で試合は振り出しに。
グラードバッハは72分、ヘアマンに代えてハーンを、78分にはコープに代えてトラオレを投入、再び勝ち越しを狙いに行くが、シティの攻撃を受けて守勢に回る時間帯となる。85分、ダフーに代えてノードファイトを投入、勝ち点1を守りに行くかにも見えたが、90分、ジョンソンがエリア内で敵を倒してしまいPKを献上する。
これを決められ1-2と逆転される。アディショナル・タイムにはゾマーがヴェントとの交錯で顔面を強打、激しく出血するアクシデントもあり、結局1-2での惜敗となった。
しかし、この試合ではホームらしく勇気を持ってボールをつなぎ、敵ゴールに迫ろうとする姿勢を最後まで貫いた。それによってシティを圧倒し、最後は不本意なPKで逆転を許したものの少なくとも勝ち点1には十分値する戦いを見せたと言っていい。
シュバート暫定監督になってからの、やるべきことをもう一度最初から愚直にやる路線がこの試合にもはっきり表現されており、内容的には肯定できるゲーム。今後に向けて、この戦い方に間違いがないことを確信できる試合だったと思う。
敵GKが当たり過ぎていて何度もゴールを阻止されたが、ラファエルが特に前半何度もボールを持ち出してはチャンス・メイクしたのはチームを鼓舞した。普通に仕事のある日の朝だったが、ガッツリいい試合を見た。
CLグループ・リーグはこれで2連敗となったが、チームが自信を持てる試合だったと思うしそのことが重要。残り4試合でできる限りのことをするしかないのは同じことで、星勘定云々以前に、大きな価値のある敗戦だった。
アンドレ・シュバート暫定監督談話:
「もちろん勝ち点をひとつも得られなかったことは落胆の方が大きいが、それでも私は私のチームに非常に誇りを持っている。我々は非常に多くのものを投資し、そこから多くのものを得た。我々が計画したものは形になった。我々は非常にしっかりと守備をし、前を向いて足がかりを作った。既に前半にはリードを奪うことができていたはずだが、後半に入ってシティは彼らの強さで非常に強い圧力をかけてきた。私の選手たちはそれにたいして素晴らしく立ち向かい、少なくとも引き分けが妥当だったと思う。我々の戦いはまさに力強く、だからこそこの試合結果はもちろん非常に苦いものだ」
ゾマーは終了間際のアクシデントで鼻骨骨折。ジッペルの活躍に期待したい。
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2015年09月18日 22:56
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【CL第1節】セビージャ×グラードバッハ
■2015年9月16日(水) 20:45キックオフ
■Ramon Sanchez Pizjuan (Sevilla)
待ちに待ったチャンピオンズリーグの初戦だ、と言いたいところだが、リーグ戦で未曾有のコケ方をしている最中にCLまで始まっちゃってヤバいぞというのが本音。まあ、胸を借り、実戦の中でフィットさせて行くしかないと開き直るのが正解か。スカパーは録画中継なので先に結果を見てしまった(のでまだ録画見てない…)。
シュトランツルがブレーメン戦で眼窩底を骨折したらしく欠場、このためヤンチュケがCBに下がり、シュティンドルがボランチにスライド、SHにはトラオレが先発した。つかシャカは何してるんだ?
ゾマー
コープ ブラウアース ヤンチュケ ヴェント
ハーン ノードファイト シュティンドル トラオレ
ラファエル アザール
グラードバッハは慎重な立ち上がり。5分には敵のシュートがポストに嫌われるなど押しこまれる。7分にはトラオレのFKにブラウアースが頭で合わせ(枠外)、16分にはトラオレのシュートがわずかに枠を外れるなどチャンスも作ったが、その後は自陣でセビージャの攻撃を受ける時間が続く。
何とか敵の攻撃をしのぎ、前半終了間際の44分、トラオレのCKにヤンチュケが頭で合わせるがバーの上。スコアレスで前半を終える。この展開はおそらくゲーム・プラン通りだったのではないか。
後半開始早々、敵FWがエリア内で仕掛けたところにゾマーが飛びこみボールをクリアしたように見えたがファウルの判定でPKを与える。リプレイを見たがゾマーは明らかにボールに行っており、FWとの接触も最低限でかなりムリのある判定。だが、これを決められて0-1とビハインドを背負う。納得し難い失点だ。
さらにその直後、敵FWにブラウアースが足を引っかけて再びPKを献上。このPKは敵がバーに当てて失敗(50分)したが、65分、今度はヤンチュケがエリア内で敵を引っかけてまたしてもPKに。67分、これを決められて0-2に。まあ、そこまでエリア内にガンガン入られている時点であかんということか。
67分、シュティンドルに代えてダフーを投入、さらに73分にはハーンに代えてニコ・シュルツを投入するが戦況は好転せず。ニコ・シュルツは公式戦初出場か。
83分にはラファエルに代えてドルミッチを投入するが、直後の84分、サイドからのクロスをセーブしようとしたゾマーがこれを巻きこむ格好でゴールに。不運な失点で0-3と試合がほぼ決まる。結局そのまま完敗を喫した。
ゲーム・プランとしては悪くなく、よく戦ったと思うが、不幸なPKで先制点を与えたのがすべてだった。いずれにしても1点も取れないのでは勝てないのは道理だが、スコアレスで勝ち点を拾うことはできた試合。
結果は0-3だがそこまで悲観する必要はない。むしろここでモラルが落ちてしまうことの方が怖い。週末のケルン戦に集中したい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「もちろん我々はいい結果を出したかった。ハーフタイムまではそれができていた。前半は悪くなかった。ベストを尽くししっかり守った。我々は、数ヶ月前にできたように試合をコントロールするためには、あまりにもボールが保持できなかった。セビージャはしっかりプレスをかけて押しこんできた。後半には3本のPKを取られてしまった。最初の1本は私からはまったくPKに見えず、2本目もかなり大げさだった。しかし、失敗はその前にあり、セビージャはあまりに簡単に我々のペナルティ・エリアに侵入できていた。それが問題だった。何度も言っているように、今、あまりいい状況ではない」
ま、そりゃそうだ。
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UCL
2012年09月01日 10:19
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【UCLプレーオフ2】キエフ×グラードバッハ
■2012年8月29日(水) 20:45キックオフ
■Olympia
ファースト・レグをホームで1-3と完敗、大きなビハインドを背負って臨むCL予選セカンド・レグ。グラードバッハは少なくとも3点取らなければ、二戦合計での勝利どころか延長戦すらやらせてもらえない。
スカパーで生中継があったのだが深夜というか明け方の放送だったので録画して木曜日の夜に見た。結果は図らずもツイッターで知ってしまっていたのが残念。
さて、グラードバッハはリングに代わってヘアマンが先発した他は週末のホフェンハイム戦と同じ布陣である。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ブラウアース デムス
ヘアマン ノードファイト アランゴ
ハンケ デ・ヨング
とにかく大量点の必要なグラードバッハは積極的に前に出る。グラードバッハは中盤で果敢にボールを奪っては引き気味に自陣を固めるキエフに挑むが最後のアイデアを欠きなかなか形にならない。前の試合でも感じたがキエフは守備も攻撃も大雑把で、グラードバッハは中盤でボールを奪うことができる。ボール支配率では明らかにグラードバッハが優勢でどっちのホームだか分からない状態。
グラードバッハはアランゴ、ヘアマンの両翼を起点に攻撃を組み立て、特にアランゴがボールを持つとチャンスになるが、昨季までのロイスのように規格外の動きをする選手がなく攻撃が単調。敵は守りやすかったかもしれない。勝ち抜けのためには何としても前半のうちに得点が欲しかったが、失点しなければ勝ち抜けというキエフの守備を崩しきれない。結局スコアレスで前半を終えた。
後半に入っても同様の展開。59分、ハンケを下げてフルゴタを、63分にはヘアマンを下げてリングを投入。ヘアマンはいい動きをして右サイドから切れ込んでいただけにこの交替はちょっと残念だった。時間の経過とともに勝ち抜けの可能性がどんどん減って行くという状況の中で、ゲームはパッとしないまま進んだが、このまま山場なく終わるかと思われた終盤に試合が動く。
70分、右サイドからのアランゴの鋭いクロスにニアでリングだったか誰かが合わせると、このボールにさらに敵DFが触れ、これが見事に敵ゴールへ。敵のオウンゴールとなりグラードバッハが1-0と先制する。72分、デ・ヨングに代えてデ・カマルゴを投入。
78分、右サイドからCKにアランゴではなくリングが向かう。リングのCKに中央でアランゴがヘディング、これを決めて2-0となる。アランゴの頭は無警戒だったようでマークもなく、エリア内をフラフラ漂ってボールに当たりに行くアランゴは完全にフリーだった。
こうなるとあと1点でグラードバッハが勝ち越し。さっきまで退屈な試合だったがここへ来て俄然面白くなってくる。前がかりに押し込むグラードバッハだが次の1点が遠い。逆に88分、カウンターから失点を喫し2-1に。しかしそれでも1点取れば延長になるということでとにかく次の1点を目指すしかない。
ここで1点入っていれば伝説的な試合になったかもしれないが、チャンスに決めきれず残念ながら2-1のままで試合終了。グラードバッハはホームでの3失点が効いて2試合合計3-4で予選を突破できなかった。
この試合、大量失点さえしなければいいというキエフの割り切った守備に苦しみ、終盤にようやく希望が見えたものの遅すぎた。キエフはそれほど歯の立たない相手という訳ではなく、実力的には同等かまたはグラードバッハの方がコレクティブでいいサッカーをしていたようにすら思う。ホームでの失点があまりに余計で、CL出場の機会を自ら逃したと言っても過言ではないだろう。
キエフが引いてくれたからかもしれないが、この試合ではこれまでよりも攻撃の連動性が改善し、個々の動きも特徴が出始めていると思う。特にヘアマンはよかったと思うが帰られてしまったということはファヴレ監督の評価は異なるということか。新加入のデ・ヨングは結果が出ていないが、もう少し時間をかけて見てみたい。まだまだチームの中での自分の役割が十分腹に落ちてない感じがする。
ボランチのシャカも実力はあるもののまだ存在感が出せていない。ノードファイトとの役割分担も曖昧で前に行く機会が少なすぎる。流れの中でのリスクの取り方をしっかり周囲と理解し合う必要がある。
センターラインを丸ごと入れ替えたのでチームが再び熟成するのに時間がかかるのはある程度やむを得ない。それまでの間、思い通りの内容ではないにせよどれだけいやらしく、粘り強く勝ち点を積み上げて行けるかというのが当面の課題であり、その局面においてはアランゴに頑張ってもらうしかないのかもしれない。ここまで公式戦3勝1敗とそれなりに結果は出ているが、内容的にはまさにアランゴ様々だからな…。
グラードバッハはこれでCL出場の夢が破れ、ヨーロッパ・リーグに回ることになった。既に組合せ抽選が行われており、グループリーグではC組に入った。対戦相手はトルコのフェネルバチェ、フランスのマルセイユ、そしてキプロスのリマソル。楽しみだ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「予選を突破できるという希望は持っていた。我々はいい試合をしたし勝利は妥当なものだったが、CLのグループ・リーグに参加するには足りなかったということだ。もちろん大変がっかりしているが、我々はホームで負けたのでありそれは明らかなこと。敵のDFがアレクサンダー・リングのためにボールをつないでくれたあと、3-1にするにはあと数センチ足りなかった。1点目はオウンゴールとなったが既にゴールの形はできていた。2点目はその後すぐに入り、キエフがパニックに陥っているのが分かった。どんなことも起こり得る状況だったが、我々は最後の15分をあまりにバタバタと戦いすぎたようだ」
グラードバッハは週末にリーグ戦でフォートゥナ・デュッセルドルフと対戦。デュッセルドルフは何年かぶりの一部昇格であり、僕がデュッセルドルフに住んでた頃にせめて二部にいてくれたら、たぶんグラードバッハではなくデュッセルドルフのファンになっていただろう。グラードバッハの応援を始めたのは、当時デュッセルドルフが三部だか四部所属で、家から一番近いプロのクラブがグラードバッハだったからなのだ。そういう意味では感慨深いダービー・マッチになる。
尚、大津がフェンローに移籍した。期待していたのだがファヴレ監督の構想になかなか割って入ることができなかったのだろう。残念だが新天地で頑張って欲しい。CSフジのテレビ放送が減りそうで悲しい。
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2012年08月24日 00:30
[posted by der_ball_ist_rund]
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【UCLプレーオフ1】グラードバッハ×キエフ
■2012年8月21日(火) 20:45キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
チャンピオンズリーグ予選である。我々のグラードバッハがついにヨーロッパの舞台に立った。
僕がグラードバッハを応援するようになって10年以上、最初にベケルベルクに足を運んだときにはグラードバッハは二部のクラブだった。ハンス・マイヤー監督の下でクラブは一部復帰を果たすが、2007年には再び二部降格。一年で再昇格したが2011年には16位になり、入替戦で何とか一部残留を果たした。僕にとって愛するグラードバッハはそう言うクラブだった。70年代の栄光は知らない。
それが、予選とはいえチャンピオンズリーグである。入替戦で何とか残留を決めた翌年に4位。感無量である。対戦相手はウクライナのディナモ・キエフ。スカパーが生中継してくれるところなんかもさすがにチャンピオンズリーグだ。もちろん欧州サッカーパックを契約した。せっかくの生中継だが平日の未明なのでやむなく録画、水曜日仕事から帰って再生した。もちろんそれまで結果は遮断した。
グラードバッハはヘアマンに代えてリングを先発させた他は週末のDFBポカール1回戦と同じ布陣。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス デムス
リング ノードファイト シャカ アランゴ
デ・カマルゴ デ・ヨング
試合は序盤からグラードバッハが主導権を握る。というかキエフの守備が甘くボールを持たせてもらえるという感じ。13分、リングとポジションを交換して右サイドにいたアランゴからの斜めのパスをリングが受け、これを窮屈なニアサイドに蹴り込んでグラードバッハが早くも先制する。何か行けるんじゃないかと思わせた瞬間だった。
グラードバッハはその後もボールを支配するものの攻撃が単調で、昨季のロイスのように変化をつけて敵のバランスを崩壊させるような選手がいない。アランゴにボールが渡ると可能性を感じるが、全体に攻撃が大雑把で、まだ戦術の共有が進んでいないことを窺わせる。
28分、CKからのこぼれ球をミドルで突き刺され1-1の同点にされてしまう。ワンチャンスを確実に決められ、貴重なアウェイ・ゴールを献上した。さらに36分、奪われたボールを右に展開され、飛び込んだデムス、対応したドミンゲスが次々とかわされてゴールを許し、1-2と逆転される。ゲームを支配しながら少ないチャンスで効率よく逆転を許し意気消沈したままハーフタイムとなる。
後半になってもグラードバッハは攻撃をしっかりと組み立てることができない。キエフの信じられないような拙守もあってたまにいい攻撃の形になるが、敵GKの好セーブもあって得点できない。
手詰まり感のあるグラードバッハは69分、リングとデ・カマルゴを下げ、ヘアマンとハンケを投入。遅きに失した感はあるものの、この交替でグラードバッハは攻撃のつながりがよくなり、何度かチャンスを作る。74分にはツィゲルツィがノードファイトに代わって投入される。
しかし81分、左サイドからゴール前に入れられたクロスをクリアしに行ったデ・ヨングのヘディングが見事に味方ゴールに決まって1-3。これで勝負あった。その後もグラードバッハは得点を狙いに行ったが果たせず、1-3での敗戦となった。
この試合、グラードバッハはボールを持ちながらも攻撃が単調でアイデアを欠き、アランゴが孤軍奮闘する格好となった。昨季のような連動性はまだまだ見られず、ロイス、ノイシュテター、ダンテとセンターラインを形成する主力を失った後の攻撃の解はまだ見つかっていない印象を受けた。
補強はできており、悲観する必要はないが、ここからどうやってチームとしての攻め方、点の取り方を作って行くのか、しっかり注目しなければならない。
敵にアウェイ・ゴールを3つも差し上げてしまったので、第2戦は決定的に苦しくなってしまった。2-0で勝っても足りない訳で、次は3点以上取らないと予選通過できない。まあ、予選通過できなくてもヨーロッパリーグへの参加は保証されている訳で、それはそれでいいような気もするが。
この週末にはホームでリーグの開幕戦。デ・ヨングが早く1点取れば楽になると思うのだが。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「我々は決してひどいプレーをした訳でもないし、早い時間に非常に美しいゴールを決めた。だが、その後はミスが多すぎた。1-1にされたシーンでは足が動かず、しかるべき時にリトリートすることを忘れていた。これで少々落胆してしまったかもしれない。1-2のシーンでは、我々は攻め上がる中でボールを失ってしまい、カウンターを受けた。そして我々の対応も腹立たしいものだった。1-3は愚かなファウルから招いたものだ。私は引き続き4-4-2のシステムを試すつもりだが、我々のFWはみんな似すぎているようだ」
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