フットボール・クレイジー
football crazy
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2019年10月26日 23:22
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【ヨーロッパリーグ第3節】ローマ 1-1 グラードバッハ
■2019年10月24日(木) 18:55キックオフ
■Olinpico (Roma)
金曜日未明2時からの試合ということで、朝5時前に起きて出勤の支度をしながらDAZNを時差試聴。激しい雨の中の試合になったようだ。
グラードバッハはヨーロッパリーグここまで1敗1分。突破のためにはアウェイとはいえ勝ち点3が必須の試合。難敵だがこの試合をそういう巡り合わせにしてしまったのは自分たちの責任。何とかしなければならない。
直前のリーグ戦から3人をターン・オーバー。負傷欠場となったプレアに代わってヘアマンを先発起用した他、ヴェント、ベネシュをベンチに置き、ベンゼバイニ、ノイハウスを先発させた。
ゾマー
ライナー ヤンチュケ エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー ツァカリア
ヘアマン ノイハウス テュラム
エンボロ
互いに積極的な守備からひっかけたボールを素早く前線に展開する応酬となるが、序盤はグラードバッハがチャンスを作る。8分、右サイドでのFKをノイハウスが蹴ると、中央に飛びこんだベンゼバイニがつま先で合わせるがボールは惜しくもバーに嫌われる。
その後もグラードバッハが流れをつかみ、何度かシュートを放つが決めきれず。前半の早い時間帯にまず1点を取るべき流れだったがローマの守備も固く、遠目からのシュートか、至近距離では万全で打てないかでゴールが遠かった。
32分、左CKに中央で合わせられて失点。0-1と先制を許す。ライナーがついていたが最後のマークを離してしまった。実力のあるクラブを相手に先制点を与えるのは決定的に苦しいが時間はまだある。セット・プレーからの失点なので過剰にナーバスになるのは避けたい。結局0-1で前半を終えた。
後半はさらに激しい雨の中での試合に。一進一退の攻防となるが、リードを得たローマが天候も考えてリスクをコントロールしに来たため、グラードバッハは思うようにチャンスを作れない。あまり得点の匂いがしないまま時間が過ぎて行く。
61分、ヘアマンに代えてケガから復帰のホフマンを投入。さらに76分にはクラマーとエンボロを下げてベネシュとシュティンドルを投入してゴールを狙いに行くがなかなか結果に結びつけることができない。
79分にはシュティンドルが苦しい体勢からシュートを放つが枠を外れる。90分にはライナーのクロスにファーのテュラムがダイレクトで合わせるがこれも枠に行かず。試合は4分のアディショナル・タイムに。
このまま試合終了かと思われたが、敵エリア内に放りこまれたボールを受けようとした敵DFがボールを手で扱ったとして土壇場でPKを得る。これをシュティンドルが冷静に決め、グラードバッハがぎりぎりのところで1-1と追いつき、勝ち点1を拾った。
リプレイを見ても敵DFは胸で受けたボールが顔に当たっているのみで、手でボールを扱っているようには見えないが、予選リーグではVARはないらしく、判定のままグラードバッハのPKとなったようだ。まあ、こういうこともある。
リーグでのBVB戦もそうだったが、攻撃は機能し始めており、特に前半は紙一重のチャンスをいくつか作った。実際、数字を見ても、シュート数15-12、CK4-6、ポゼッション56-44と、グラードバッハ優位の時間帯もあったことが窺われるが、そこできちんと先制することができなかったのが後手に回る原因になった。
最後に押しこんで1点をもぎとったのは評価すべきだが、PKとなった判断は明らかな誤審でありで、内容はともかく、結果としては勝ち点1をおまけしてもらったくらいのラッキーさ加減。これで何とか勝ち抜けに向けて希望がつながった。
ここまで3試合を消化して勝ち点2のグループ最下位だが、首位のローマが勝ち点5、ヴォルフスベルクとバシャクシェヒールが勝ち点4であり、逆転の可能性は十分ある。チーム戦略が噛み合って結果が出るのが先か、日程が過ぎてしまうのが先か、急がなければならない。
マルコ・ローゼ監督:
「あれがハンドではなく、したがってPKでもないことは誰もが分かっていることだ。だが、フットボールというのはそういうもの。それを言うなら失点したCKになった状況はオフサイドかファウルですらあったと思う。正当化できないPKのおかげで引き分けになったのは我々にとってはラッキーだった。それにも関わらず、ローマから勝ち点1を持ち帰ることができるのは妥当だと思っている。我々は試合のために多くのことをして、特に最初の30分は非常によかった。その後は我々は少しばかり雑になってしまった。ここまで3試合で勝ち点は2だが、接戦になっている」
この日は白のファースト・ユニに黒パンツという今イチな出で立ち。パンツも白にすればよかったのに。
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UEL
2019年10月06日 17:02
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【ヨーロッパリーグ第2節】バシャクシェヒール 1-1 グラードバッハ
■2019年10月3日(木) 18:55キックオフ
■Basaksehir-Fatih-Terim-Stadion (Istanbul)
金曜日の早朝にやってたと思うんだけど前の日に飲んだこともあって見られなかった。勝ってれば録画を見たが、そうでなかったのでハイライトだけ見た。第1節でオーストリアのヴォルフスベルクに0-4で完敗しておりアウェイながら勝利が必要。直近のリーグ戦と同じ布陣となった。ローゼ監督はターン・オーバーしない主義か。
ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ヴェント
クラマー ツァカリア ノイハウス
エンボロ
テュラム プレア
序盤こそバシャクシェヒールが攻勢に出たものの、徐々にグラードバッハのペースに。20分、ノイハウスが右サイドから放ったシュートが敵DFの手に当たったがPKにならず。21分にはエンボロがヘディング・シュートを枠に飛ばしたが敵GKのセーブに遭う。優勢ながら決めきれないままスコアレスで前半を終えた。
後半開始からプレアに代えてラファエルを投入。前半終了間際に足を傷めたらしく、後半開始時にはピッチにいったん入ったがムリと判断しての交代になった。
55分、中盤で奪われたボールからカウンターを浴び、ゾマーとの一対一から決められて失点、0-1とビハインドを背負う。
その後はリードを得て自陣を固めるバシャクシェヒールに対し、グラードバッハがこれをこじ開けようとする展開になるが、なかなか得点機を作ることができない。64分、クラマーに代えてヘアマンを投入。
76分にはヴェントに代えてベンゼバイニを投入、何とかゴールを狙いに行く。糸口がつかめないまま試合はアディショナル・タイムに入り、このまま試合終了かと思われたところで、FKからの流れでベンゼバイニがクロス。ボールはバーに嫌われるが、このこぼれ球をヘアマンが至近距離から蹴りこんでゴール。土壇場で1-1と追いつき、何とか引き分けた。
アウェイとはいえ分の悪くない試合でゴールが生まれず、劣勢から何とか最後に辻褄を合わせたという試合。勝ち点1は少ないが、これを手がかりに残り試合で挽回するしかない。次節はアウェイでASローマとの試合であり、ここまでに勝ち点を積み重ねておきたいところだった。
開幕時にはもっと人がいたと思うのだが、その後ケガ人が続出して人繰りが苦しく、ターン・オーバーもままならぬ状況になっているということか。リーグ戦とELがどちらも中途半端にならないようにだけはしたい。
週末のリーグ戦を乗り越えればインターナショナルで2週間のインターバル。代表招集される選手も多く、戦術の深化には難しいかもしれないが、ケガ人が戻ってくるのを待ちたい。
マルコ・ローゼ監督談話:
「今日の勝ち点は我々にとって重要なものだ。我々は集まって改善しようとしていることについて話し合わなければならない。それに注力すべきだ。よくすることのできる点は、例えば一貫性であったり、球際だったり、常にある。ASローマとの2つの大きな試合が控えており、我々はトップ・レベルの中で自分たちを試すことができる。それが我々のやりたいことだ。しかし、それ以上の何かを得なければならないことも確かだ」
この試合は白ユニだった。
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UEL
2019年09月22日 14:45
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【ヨーロッパリーグ第1節】グラードバッハ 0-4 ヴォルフスベルク
■2019年9月19日(木) 21:00キックオフ
■Borussia-Park
ヨーロッパ・リーグの開幕戦。調べたところDAZNで動画中継があるものの、「見逃し配信はありません」というナゾの但し書きがあり、要はリアルタイムで見る他ないということか。しかたなく金曜日未明4時に起きてPCをテレビにつないだ。それにしても人をバカにした話だ。腹立たしい。
ヴォルフスベルク(WAC)はオーストリアのクラブ。名前は似ているがドイツのヴォルフスブルクとは(たぶん)無関係。ザルツブルクで指揮を執っていたローゼ監督はよく知ったチームだろう。6試合での決戦の初戦、しかもホームであり、しっかり勝ち点3を取りたい。
メンバーはターン・オーバーしてくるかと思ったけどガチの陣容。このメンバーで厳しい日程を乗りきるつもりか。エンボロをベンチに置きノイハウスが先発。ヴェントはベンチで引き続きベンゼバイニが先発した。
ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ベンゼバイニ
ベネシュ ツァカリア クラマー
ノイハウス
テュラム プレア
試合はグラードバッハ優位の展開に。ボールを支配し少ないタッチでのパス交換から一気に押し上げて前線に迫るが、ヴォルフスベルクの守備も固く攻めきれない。
すると13分、左サイドからのクロスに対して裏に飛び出した敵FWに決められ失点。ヴォルフスベルクがワンチャンを決めきって0-1と先制される。人は揃っていたのに簡単に裏を取られた。
その後もポゼッションはあるものの攻撃のスイッチが入らないグラードバッハに対し、31分、左サイドでのFKに中央でヘディングを許し0-2。これもゾーンで守っていたはずが、完全にフリーで裏に抜け出された。ヴォルフスベルクが着々と加点する。
35分にはテュラムからのパスを受けたベネシュがエリア外中央からミドルを狙うがバーの上。39分にはノイハウスがパスを受けてワンタッチで裏に抜け、シュートを放ったがDFがブロック、こぼれ球を受けたベネシュが正面からシュートしたがこれもGKにセーブされる。
逆に41分、中盤での連係ミスからボールを奪われて速攻を受ける。右寄りから入りこまれてシュートを打たれ、一度はゾマーがセーブしたものの、こぼれ球をもう一度押しこまれて失点、0-3と前半のうちに大きなビハインドを背負ってハーフタイムに。
グラードバッハは後半からノイハウスに代えてエンボロを投入、ツァカリアを最終ラインの中央に下して3バックになる。60分、ライナーのクロスに中央のプレアがダイレクトで合わせるがシュートは敵GK正面。
68分、左サイドからの敵CKがファーに抜けたところに大外から詰めた敵FWが頭で押しこんでゴール。これもまたドフリーで簡単にシュートを許した。0-4と悲しいスコアになり、続々と出口に向かうグラードバッハサポがテレビに映し出される。もう遅い時間だし、「ですよね」としか言いようがない。
72分、テュラムとプレアに代えてラファエルとヘアマンを投入するがもうどうしようもない感じ。ボールを持って攻め続けたが結局ゴールを割ることはできず、事前の楽観的な予想を100%裏切って大敗を喫した。
シュート数15-12、CK4-4、ポゼッション69-31と地力に勝ったのはグラードバッハだったが、コンパクトに対応してきたヴォルフスベルクにしてやられた。とにかく1点も取れないのではどうやっても勝てないし、その上4失点もしたのだから説明のつけようがない。
失点シーンはどれも人が揃っていながらフリーでシュートに持ちこまれており、セット・プレー含めて守備の約束事を改めて確認する必要がある。この敗戦はショッキングであり星勘定や得失点差の面からも痛いのは間違いないが、幸い初戦でもありここからの修正は可能。何としてもこの高い授業料の元を取らねばならない。
ボールを持たされてノッキングするうちに、カウンターやセット・プレーからワンチャンを決められるひとつの負けパターン。我々の戦い方の「型」がまだ確立していないということかもしれない。リーグ戦も含めて試合は容赦なく巡ってくる。修正に充てられる時間は長くはない。
マルコ・ローゼ監督談話:
「ヨーロッパリーグでのホームゲームに0-4で負けたということはもちろん大きな落胆だ。すべてを総合すればWACの勝利は妥当だと思う。前半はあまりにもどこにいるのか分からない状態だった。我々は相手に対して非常にきちんと布陣を敷いていた。我々は何がやってくるか分かっていたのにも関わらず、それに対して正しい方法で、正しい対応を見つけることができなかった。我々はこの試合から正しいカギを見つけなければならないし、全員が互いに考えなければならない」
緑ユニはよかったが、試合はひどかった。4時に起きて見る試合ではなかった…。
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UEL
2017年03月19日 21:13
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【ELラウンド16】グラードバッハ×シャルケ
■2017年3月16日(木) 21:05キックオフ
■Borussia-Park
まあもうELの日程とかこれしかないんだろうとは思うけど平日の未明とか。5時に起きようかと思ったけど眠気に負けてまたしても出勤の身支度しながら後半だけリアルタイムで見た。
ファースト・レグをアウェイで1-1と引き分け、最悪スコアレス・ドローでも準々決勝への勝ち抜けは決まるが、こういう試合の戦い方が難しくなるのはいつものこと。きっちり試合に勝つことを考えて戦うべきだろう。
ラファエルが戦列に復帰、ドルミッチとの2トップになり、ダフードはボランチに。また右SBにはヤンチュケが復帰した。
ゾマー
ヤンチュケ クリステンセン フェスタガード ヴェント
ヘアマン ダフード クラマー ジョンソン
ラファエル ドルミッチ
序盤はどちらもリスクを嫌った慎重な立ち上がりに。先制点が効く試合だけにまずは手堅く試合に入るのは理解できる。16分、ジョンソンがケガでホフマンに交代。アクシデントで予定外のカードを切らされる。
直後の18分、ラファエルが左サイドを裏に抜けクロスを入れると、ドルミッチで頭で合わせたが惜しいところで枠を逃した。その後は互いに攻撃を仕掛ける。22分にはラファエルがエリア外でのキープからミドル・シュートを放つがこれも枠を捉えきれず。
26分、ヴェントのFKにドルミッチが当てたボールがクリステンセンの足許に。クリステンセンの右足のシュートは敵DFに当たり軌道が変わってGKの逆を突く形になりゴール。いい時間帯に1-0と先制する。アウェイ・ゴールと合わせてグラードバッハがグッと優位になる。
その後の時間帯は前に出るしかなくなったシャルケの反撃を受けるが、ゾマーの好セーブもあり何とかしのぐ。前半アディショナル・タイム、前がかりになったシャルケの裏を突いてカウンターを仕掛ける。ラファエルからのパスを受けたダフードが20m以上あるミドルを決めて2-0とリードを広げ前半を終えた。
この辺でもそもそと起きだして後半からスカパー観戦。ヘキング監督は後半からクラマーに代えてシュトロブルを起用。守備を重視したかコンディションの問題か。
54分、正面25メートルあたりからの敵のシュートがゴールの手前で大きくイレギュラー・バウンドし、飛び込んだゾマーの上を抜けてゴール。不運な失点で2-1と1点差に。何とも不運としか言いようがない。
その後は勢いに乗って攻めるシャルケをグラードバッハがしのぐ展開に。67分、エリア内でシュトロブルが敵のクロスをクリアしようとしたが、これがダフードに当たり、ハンドの判定となってPKを与えてしまう。これを決められて2-2の同点に。
ダフードの手は体側から大きく離れてはおらず、また味方からのアクシデンタルなボールでパスやシュートを止めに行った訳でもない。至近距離で避け難く、普通は意図的なハンドリングではないと判断するシーンだったと思うが疑問の残る判定だった。
これで2試合合計のスコアは3-3となったが、アウェイ・ゴールでシャルケが上回るため、この時点で勝ち抜けはシャルケに。グラードバッハは勝ち越し点が必要になった。
やむなく前に出るものの攻撃は思うように機能せず、83分にはドルミッチを下げてハーンを投入したもののチャンスも作れずに、結局2-2の引き分けとなり、グラードバッハのELチャレンジはここで終わった。
前半まではプラン通りだったと思うが、後半、不幸なイレギュラー・バウンドによる失点と不可解なPKで追いつかれた。まあ、自分のスタジアムなのでイレギュラー・バウンドには文句は言えないが、しっかり試合を進めていただけにもったいない結果だった。
とはいえ数字を見ればシュート数9-16(枠内2本で2点は逆にスゴい…)、CK5-9、ポゼッション45-55。小気味よくパスをつないで攻め上がるスタイルも機能しきれていない感はあった。
ラファエルが気を吐いていたが、ドルミッチがどうしてもフィットしきれていないのが気になる。シュティンドル、アザールがおらず、最後は焦りも出て流れを取り戻せなかった。落ち着いてやれていれば1点は入りそうにも思えたが…。
これで今季はリーグ戦の残りとDFBポカールに集中することになる。リーグ戦ではまずEL圏内を目指してひとつでも上の順位に行かなければならず、残り10試合に全力を尽くすしかない。
週末はこっちだけ勝手に盛り上がるバイエルンとの対決だが、前節HSVに負け、週央にEL敗退が決まった流れで下を向きたくはない。切り替えができれば絶好のステージで、ヘキング監督の采配、チームの現在を知る意味で重要な試合になる。ここを乗りきれば日程も楽になる。
ディーター・ヘキング監督談話:
「我々は素晴らしいヨーロッパリーグの試合を2試合見たが、その結果我々は今日不運にも敗退することになった。しかし私のチームは今日もできることはやりきっており称賛しかない。我々が敗退することになった経緯にはもちろん失望している。最初に失点についてはヤン(・ゾマー)をまったく責められない。ボールはゴール前でもう一度大きくハネており、非常に不運だった。その後はシャルケが非常にプレスをかけてきた。2点目の失点の前の状況については私の目にははっきりしているが、あれはPKではない。しかしそのことを非難しても仕方がない。判定は腹立たしいものだが、腹を立てても仕方がないということだ。21年ぶりにヨーロッパリーグの準々決勝に進出するという目標を持っていただけに選手たちもすごくがっかりしている」
この鬱憤はバイエルン相手に晴らすしかない。
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UEL
2017年03月11日 00:07
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【ELラウンド16】シャルケ×グラードバッハ
■2017年3月9日(木) 21:05キックオフ
■Veltins-Arena (Gelsenkirchen)
5時に起きて見ようと思ってたけど前日に飲んで帰り寝たのが1時前だったので諦めた。身支度をしながら後半だけ見た。
何の因果かELの2回戦は同じドイツのシャルケと。シャルケとは週末にリーグ戦を戦ったばかりで、2週間の間に3試合することになる。アウェイ・ゲームでありゴールを奪っておきたいところ。
クリステンセンが背中の違和感を訴えてメンバー落ち、CBにはコロジチャクが公式戦で初めて先発。またクラマーが警告累積で出場停止のためにシュトロブルがボランチで出場。またヘアマンに代えてホフマンが右SHに入った。
ゾマー
ヤンチュケ フェスタガード コロジチャク ヴェント
ホフマン シュトロブル ダフード ジョンソン
シュティンドル ラファエル
立ち上がりはシャルケが主導権を握り積極的に仕掛ける。グラードバッハは自陣でこれを受ける展開になる。
しかし先制点はグラードバッハに。15分、シュティンドルのスルー・パスを受け右前線に抜け出したホフマンがGKの股を抜く冷静なシュートでゴール。グラードバッハが1-0とリードを奪う。
しかし25分、ラファエルが敵陣でボールを奪われるとそこからカウンターを受ける。裏にスルー・パスを通され、ファーにシュートを決められ失点。1-1の同点になってしまう。ラファエルが奪われたシーンではファウルを期待してプレーが一瞬止まってしまったのが悔やまれる。
29分には先制点と同じような形で裏に抜けたホフマンがシュートを放つが敵GKがセーブ、37分にもシュティンドルのシュートがGKに阻まれる。シャルケにも好機を作られるがゾマーの好セーブもあって1-1で前半を終えた。
後半に入っても試合を支配していたのはシャルケ。グラードバッハはほぼ自陣に押しこまれ、奪ったボールも前線に展開できない。65分、ジョンソンに代えてハーンを投入。
その後もほぼ一方的に攻めこまれるがゾマーが八面六臂の活躍で得点は与えない。74分、76分には立て続けにポスト、バーに当たるシュートを打たれるなど厳しいシーンが続くが最後のところの守備は集中している。
79分、ラファエルに代えてヘアマンを投入、ハーンをトップに上げたか。84分にはホフマンに代えてニコ・シュルツを投入、試合をクローズしに行ったと見るべきだろう。最後まで一方的に攻められたが何とかしのぎきり、貴重なアウェイ・ゴールを守り敵にアドバンテージを与えない1-1を守った。
前半はハイライトでしか見ていないのでアレだが、週末のリーグ戦で守備が崩壊した反省から、ホームで前がかりに来るシャルケに手を焼き、受けに回ってしまった感がある。しかしチャンスを決めてアウェイ・ゴールを奪い、追いつかれはしたものの押しこまれても逆転は阻止、ホームでのセカンド・レグを考えれば悪くない結果だ。
シュート数5-22、CK0-5、ポゼッション47-53と圧倒的に不利な数字だったが最後までよく我慢して勝ち点1を守った。コロジチャクはスルー・パスで裏を取られ失点を喫したものの、急に巡ってきた出場機会によく応えたと思う。
日曜日にはリーグ戦(HSV(A))があり、次の木曜日にはまたEL。連戦の疲れでイメージに動きがついてこなくなりフォームを崩すのが最大の懸念。セカンド・レグは最悪スコアレス・ドローでもOKなので、ターン・オーバーしつつクレバーに戦いたい。
kickerによればクリステンセンはHSV戦には出場見こみ。アザールはケガ人リスト入りしており、リハビリ中とされているトラオレともども復帰が待たれる。
ディーター・ヘキング監督談話:
「シャルケが対応してくるのは分かっていた。最後の20分はすべてを賭けて前に出て来たし実際いいフットボールをしていたと思う。それまでは我々の方が主導権を握り、形の上でも優勢だったと思う。シャルケが我々よりたくさんシュートしたのは確かだが、はっきりしたチャンスの数からいえば拮抗していた。終盤はヤン・ゾマーが2回素晴らしいセーブを見せてくれたが、我々も前半2階決定的なチャンスがあった。我々は完膚なきまでにたたきつぶせると思ってここに来た訳ではない。それが難しいのは明らかなことだし、今日もそれを目にした。チャンスは五分五分。同じレベルのチームがふたつだということだ。セカンド・レグではホーム・アドバンテージがあるが、準々決勝に進出するにはトップ・パフォーマンスが必要だ」
思いの外、内容を評価しているみたいだ。
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UEL
2017年02月26日 16:33
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【ELラウンド32】フィレンツェ×グラードバッハ
■2017年2月23日(木) 21:05キックオフ
■Artemio Franchi (Firenze)
ホームで0-1とビハインドを抱えてのセカンド・レグ。日本時間金曜日未明5時過ぎのキックオフだが前日飲み会だったこともあって早起きは諦め、前半は後で録画で見返すことにして、普通に起きて出勤前の身支度をしながら後半だけリアル・タイムで見た。それにしてもスカパーはいい。
グラードバッハは最低でも1点が必要。逆に先制点を得れば敵のアドバンテージは消え、五分以上の戦いはできるだろう。ファースト・レグでも内容的には押しこんでおりセット・プレーの一発に泣いた形。勇気を持って戦えばチャンスは十分ある。少なくとも歯の立たない相手ではないはずだ。
ファースト・レグ、リーグ戦のライプツィヒ戦とやや連戦の疲れの見える内容で2連敗中。決定力の欠如が気になるところだが、ラファエルも戻っておりここで踏ん張りたい。悪い流れを止められるか、チームの状態を考えても重要な一戦だ。
ラファエルは帯同したもののベンチ・スタート、両SHをターン・オーバーしてヘアマン、ホフマンが先発。
ゾマー
ヤンチュケ クリステンセン フェスタガード ヴェント
ヘアマン クラマー ダフード ホフマン
アザール シュティンドル
とにかく1点が必要なグラードバッハがまずは前に出る。積極的にプレスをかけて奪ったボールを素早い切り替えから前線に展開、8分にはCKにフェスタガードが頭で合わせるがボールは惜しくもポストをヒットしてGKにキャッチされる。9分にもFKからアザールが狙うが壁に当たる。
しかし押しこんで腰が高くなったところを狙われ、15分、カウンターから決められて0-1とビハインドを背負う。前がかりに仕掛けたのが裏目に出ての失点。2点が必要になり決定的に苦しくなる。余裕の出たフィレンツェに主導権を奪われ、グラードバッハは気が焦って守備も攻撃も中途半端に。
27分にはその前のプレーで負傷し足を引きずっていたアザールを諦め、ドルミッチとの交代を余儀なくされる。この時点でラファエルを投入しないということは、ラファエルはまだまだ時間限定ということか。29分、フェスタガードがパスを受け損ねてルーズになったボールを奪われそのまま失点。0-2とリードを広げられほぼ終戦ムードに。
それでも諦めずボールをつないだグラードバッハは42分、ドルミッチが裏抜けしてGKと一対一になるがシュートはGKにキャッチされる。ドルミッチ早くゴール欲しいな。だが、直後の43分、エリア内でヘアマンが敵DFに倒されたとしてPKを獲得。44分、これをシュティンドルが決めて1-2と前半のうちに何とか1点を返す。
リプレイで見てもどれが問題のプレーかよく分からず。まあ、何でもいいや。とにかくこの1点はすごく大きかった。特にファースト・レグではアザールが同様に前半終了間際のPKを止められ、追いつくチャンスをフイにしたことで流れを持って行かれたことを思えば、これをきっちり決めたシュティンドルはエラかった。
前半終了間際に1点を返したことで、後半に入るとグラードバッハが改めて前に出る。開始早々の47分、CKにドルミッチが合わせたシュートは敵GKにセーブされるが、ファーにこぼれたボールをシュティンドルが押しこんでゴール。2-2と同点に追いつく。意気上がるもののこの段階では2試合で2-3、まだ足りない。
しかしこのゴールで流れをつかんだグラードバッハは、フィレンツェの反撃を受けながらも次の得点を狙いに行く。55分、右寄りで得たFKをホフマンがセット。神経質に壁をチェックしながらボールは中央下がり目にいたシュティンドルに。シュティンドルがダイレクトでこれをゴール右下隅に蹴りこんでゴール。3-2と逆転に成功する。
壁に入ったヴェントが敵と小競り合いをして注意を引くなど完全に作戦勝ちのサイン・プレー。流れで取れないならセット・プレーという割り切りか。シュティンドルはこれでハットトリック。すごい。この時点で2試合では3-3、アウェイ・ゴールでグラードバッハが勝ち抜けになる。
さらに60分、右CKをホフマンがショート・リリース、戻しを受けてエリア内に切れこみ、短く上げたクロスを飛び込んだクリステンセンが頭で押しこみゴール、4-2とリードを広げる。後半開始から15分で流れを完全に持ってきた。
その後は焦りの見えるフィレンツェの反撃をいなしながら時間を使い、リスクをマネージする展開。一気に形勢が逆転して痛快この上ない。73分、ホフマンに代えてジョンソンを投入、80分にはダフードに代えてシュトロブルを投入するなど試合をクローズ、危なげなく4-2で勝ちきった。
この結果、グラードバッハは2試合合計で4-3とフィレンツェを上回り2回戦に進出を決めた。
ファースト・レグでのアウェイ・ゴールに加え、前半2点を失ってもうあかんという感じもあったが、前半のうちに1点を返して足がかりを作ると、後半一気にひっくり返した。敵が軽く見てくれたのも大きかったが、セット・プレーから4点を奪って結果を出したのは頼もしい。
起きた時には1-2だったが、歯を磨いてひげをそってたら3-2になっており、それから布団を上げてたら4-2になってた。リアル・タイムでじっくり見るべき試合だったな。
少ないタッチ数でボールを動かしながら、空いたスペースに斜めに走りこみ、最後にフリーになったところにボールを出すという意図のはっきりした攻撃は引き続き機能しているが、最後のところが入らない時というのはどうしてもある。セット・プレーでカバーするというソリューションが機能したのは大きな収穫だ。
アザールのケガが心配だが、kickerによれば日曜日のリーグ戦の予想メンバーには入っており、軽傷であることを祈る。ケガ人もかなり戻ってきていて、主力の離脱はマーヴィン・シュルツとトラオレくらいになった。トラオレはトレーニングを始めているようで、早く帰ってきて欲しい。
一方で、ELを勝ち進んだことで過密日程は続いて行く。2月4日から始まった「毎週英国週間」状態は3月中旬まで続くことになった。ターン・オーバーがポイントになってくる。
EL2回戦の相手はシャルケに。3月にはリーグ戦でもシャルケとのホーム・ゲームがあり、シャルケと3試合。他にHSVともリーグ戦とDFBポカールで2試合。ヘンな日程だな…。
まずは日曜日のインゴルシュタット戦で、リーグでも連敗しないようにしっかり勝ち点を取りたい。
ディーター・ヘキング監督談話:
「非常に力強い試合だったと思う。ACフィレンツェが勝つための流れをつかんでいたが、我々がそれをひっくり返した。敵は我々のミスを冷静に突いてきた。こうした強い相手と戦うのがとても難しいことはよく分かっていた。我々は1-2とした後、再び試合にしっかり入り戦うことができた。チームはACフィレンツェを揺さぶることに成功し、それを冷静に利用した。なので私の意見では、我々がこの試合に勝ち、ヨーロッパリーグの2回戦に進んだのは妥当な結果だ。我々は最初の10分で既にいいチャンスを作っていた。1-2にしたところで、チームが再び自信を取り戻せると感じた。そこから早く2-2にできたことで流れをつかむことができた。チームが今、非常にしっかりしたモラルと規律を持っていることが分かる。我々は今日、最初から最後まで、我々が勝ち抜けると信じていた。これはラース・シュティンドルにとって初めてのハットトリックだと思う。彼は素晴らしいキャプテンであり、今日は間違いなく試合を決定づけた選手だった」
インゴルシュタット戦重要だ。
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UEL
2017年02月19日 20:54
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【ELラウンド32】グラードバッハ×フィレンツェ
■2017年2月16日(木) 19:00キックオフ
■Borussia-Park
CLのグループリーグで3位になったためELの決勝ラウンドに回ることになった。金曜日未明3時キックオフだが、幸いスカパーで中継があるので録画、朝5時に起きて出勤前に見ることにした。
グラードバッハはリーグ戦を警告累積による出場停止だったシュティンドルが先発に復帰、ハーンがベンチ・スタートとなった他はブレーメン戦と変わらないメンバー。ラファエルはこの試合もメンバーに入らず。
ゾマー
ヤンチュケ クリステンセン フェスタガード ヴェント
ヘアマン クラマー ダフード ジョンソン
シュティンドル アザール
序盤は互いにハイプレスから積極的に仕掛ける展開。フィレンツェに押しこまれ自陣でしのぐ形になったが10分過ぎからは試合が落ち着き、次第にグラードバッハがボールを持って主導権を握るようになる。
14分、クラマーからのパスをジョンソン、ヘアマンとつなぎ、アザールとのワンツーで裏抜けしたヘアマンがシュートを放つが敵GKがセーブ。
16分、左サイドからヴェントが上げたクロスにヘアマンが飛びこむが、敵DFに足許をすくわれてシュートできず。敵はボールにプレーできておらず明らかなファウルだったがPKは与えられず。
その後もグラードバッハがボールを支配し、機動的なコンビネーションからチャンスを作るがシュートは決めきれない。40分、アザール、ヘアマンのコンビネーションからボールを受けたシュティンドルの至近距離からのシュートは枠に収まらず。
42分、右に展開したアザールからのクロスに中央でジョンソンが飛びこむがシュートはポストに嫌われ、そのこぼれ球にシュティンドルが詰めたがシュートは枠に行かず。
一方、フィレンツェにはほとんどチャンスを作らせていなかったが、前半終了間際の44分、ほぼ正面で与えたFKを直接決められ0-1と先制を許してしまう。ほぼグラードバッハのゲームだったが、決めるべき時に決められないとこうなる、という見本のような展開に。
後半に入ると、リードを得たフィレンツェが自陣深くでコンパクトに守り、グラードバッハはスペースを見つけられなくなる。ボールは支配できるものの、前線に起点を作れず、時間の経過とともに焦りが出て攻撃が雑になって行く。
60分、敵のクリアミスを拾ったジョンソンが左サイドから巻いたボールでゴールを狙うが枠外に。63分、ヤンチュケに代えてドルミッチを投入。ジョンソンが右SBに回り、アザールが左SHにスライド、ドルミッチはトップに入る。
69分、アザールのスルーパスを受けて左サイドに抜け出したヴェントが狙うがこれも枠に行かず。77分、ヘアマンとジョンソンに代えてハーンとコープを投入、得点を狙いに行く。82分には右サイドのアザールのシュートがわずかに外れる。83分にはヴェントのクロスにドルミッチが頭で合わせるがこれも枠に行かず。
アディショナル・タイムにもCKから流れたボールをヴェントが逆サイドからクロス、フェスタガードが頭で合わせたがGK正面に。結局最後までゴールは遠く、0-1でファースト・レグを落とした。
前半、ボールを支配し主導権を握ってチャンスを作ったが決めきれずFKから失点。後半はリードを得て試合を殺しに来たフィレンツェの術中にハマり、最後のところを詰められないまま悔しい敗戦となった。
シュート数16-8、CK5-3、ポゼッション58-42とホーム・チームらしく試合を支配したが、枠内3本とシュート精度を欠いた上、FKからの先制点を献上したことで実質的にはフィレンツェのゲームになってしまった。
とはいえ、0-1でも1-1でもセカンド・レグで1点取らなければならないのは同じ。ラファエルがいない中で、機動的にポジションを交換しながらボールを運び、ギャップからフリーでゴールを狙うというコンビネーションがしっかりできていたのはよかった。
すぐにリーグ戦があり、週央にはセカンド・レグがある。監督交代以降、公式戦で初の黒星となったが、下を向いているヒマはないし、歯が立たない相手ではないことは分かった。もちろん相手もやるべきことは分かっているはずで、セカンド・レグではとにかく先制点を取らせないように固めてくるキツい試合が予想されるが、それをこじ開けるチャレンジを見たい。
ケガ人も徐々に戻り、マーヴィン・シュルツ、トラオレくらいになった。ターン・オーバーもうまく回しながらリーグ戦もELもDFBポカールもしっかり戦いたい。リーグ戦では2位のライプツィヒをホームに迎える。まずはこの山を越えなければならない。
ディーター・ハキング監督談話:
「0-1と言われても、セカンド・レグもある訳だし、負けたようには思わない。今日のパフォーマンスを見れば、セカンド・レグでひっくり返すことができるのではないかという希望は持てる。フィレンツェのようなチームを相手に7つか8つの大きなチャンスを作ることができたということは、いろんなことが正しくやれたということ。今日はただ効率が足りなかった。それ以外はチームを称賛したい。ナイス・ゲームだった」
負けるとコメント短いのは人情か。
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UEL
2015年02月28日 00:01
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【UEL決勝T1回戦2nd】グラードバッハ×セビージャ
■2015年2月26日(木) 19:00キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
まあ、日本時間金曜日未明3時とかなのでどうにもこうにも寝てるしかない時間。中継もなく動画視聴も早々に諦めた。
グラードバッハはアウェイで0-1と敗戦、この試合は勝つしかない。それも1-0なら延長、2-1ならアウェイ・ゴール差で敗退ということで、2点差以上で勝つ必要がある。目標はシンプルだが苦しい状況。
リーグ戦前節から4つのポジションをターン・オーバー、DFにはドミンゲスがCBで先発しヤンチュケが右SBにスライドしてコープがベンチに。またリーグ戦は出場停止だったシャカが先発しノードファイトがベンチ・スタートとなった。トラオレに代わって左SHにアザールが先発、またハーンに代わってHSV戦ではトップ起用されたヘアマンが右SHに落ち、ラファエルが2トップの一画で先発になった。
ゾマー
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス ヴェント
ヘアマン シャカ クラマー アザール
ラファエル クルーゼ
ホームであり勝つしかないグラードバッハは序盤から積極的に前に出る。ボールを支配して攻撃を仕掛けるが、悲劇は8分に。前がかりになったところでボールを奪われカウンターを浴びる。左サイドからのアーリー・クロスに対しシュトランツルが敵FWについてニアをカバーしに行くが、ボールはシュトランツルに当たってコースが変わりそのままゴールに。
シュトランツルとしてもあそこに飛びこまない訳に行かず、行けば先にボールに触らない訳にも行かない。不運なオウン・ゴールで0-1と先制を許してしまう。こうなるとグラードバッハは3点がどうしても必要。厳しい状況を自ら作り出してしまった。
グラードバッハはリスクを取って引き続き前に出る。19分、左サイドでボールを持ったクルーゼからシャカにパス。シャカはこれをヘアマンにいったん預け、戻しを受けて右足でシュート。これが決まり1-1の同点に。失点が悔やまれるがこの時間帯に追いついたのは大きい。
その後も自陣を固めて慎重に勝ち抜けを狙うセビージャに対して後のないグラードバッハが仕掛けるという展開は変わらないが、その分、セビージャにはカウンターのチャンスを提供することになる。26分、カウンターから中央をドリブルで持ち上がられ、右寄りからシュートを決められてしまう。1-2と再びビハインドを背負う。この時点でまた3点が追加で必要な状況に。
しかしグラードバッハのモラルは高い。ラファエルに当たってハネたボールがDFラインの右裏に抜け出したアザールの足許に。これをアザールが右足で決めてゴール、2-2と再度追いつく。あと2点。グラードバッハはその後も積極的に前に出てチャンスも作るが決めきれず、結局2-2で前半を終えた。
後半に入ってもとにかく得点するしかないグラードバッハがリスクを取って前がかりに仕掛ける展開が続く。ゴール前に人数をかけて守るセビージャに対し、グラードバッハはボールを動かしながらチャンスを作るが敵GKのセーブもあって逆転のゴールが決まらない。逆に敵のカウンターから危ういピンチも訪れるがゾマーも集中してこれを阻止。
68分、タッチに出たボールを追いかけたシャカが敵と接触、この日2回目の警告を受けて退場となる。ハイライトで見たが何がどうなったのかよく分からなかったが、グラードバッハは1人少ない状態で逆転を狙わざるを得なくなる。
72分、ヘアマンに代えてトラオレを投入、さらに78分にはドミンゲスとヤンチュケを下げてエルゴタとジョンソンを投入、バランスを崩してゴールを取りに行く。ノック・アウトなのだから当然だろう。この辺のはっきりしたところはいい。いずれにしてもあと2点取らないことにはどうにもならないのだ。
ところが直後の79分、またしてもカウンターから失点、2-3と勝ち越しを許す。それでもグラードバッハはモラルを示し、敵陣で最後までゴールを狙いに行くが、結局得点できず、2-3と惜敗した。これでグラードバッハは2敗となり敗退が決定。今季のヨーロッパでの戦いは終わった。
この試合、とにかく前に出るしかない試合ということでガンガン積極的に飛ばした感がハイライトからも窺え、サポーターも戦いぶりに称賛の拍手を贈ったようだ。内容がどうとかいう試合ではなく、とにかく2点差以上で勝つしかないという点ではやるべきことははっきりしていたし、そのための戦いをしたが、残念ながら結果に結びつかなかった。
この明快な戦い方で得たものもあるはずだし、このモラルと悔しさはリーグ戦にしっかりフィードバックして欲しい。ヨーロッパ・リーグの敗退は残念だが、高いモラルを見せての力負けなのでひきずる必要はない。我々の今の力はここまでだということ。来季はチャンピオンズ・リーグに出なければならないし、そのためのリーグ戦に集中してしっかり戦いきるしかない。
週末にはリーグ戦でパダボーンと戦う。今季はヨーロッパ・リーグの直後のリーグ戦は勝てないというジンクスがあるようだが、ヨーロッパ・リーグも負けたことだし、ここでジンクスも終わりにしなければならない。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「我々は今日、本当にいい試合をした。何よりも前を向いてしっかりやることができた。我々は高いリスクを取り、たくさんのチャンスを作った。我々はセビージャという素晴らしい対戦相手に対し長い時間主導権を握り、信じられないくらいたくさん走った。これは評価すべきことだ。しかし我々は最後に何も得ることができなかった。我々は不運な失点に見舞われ、退場になった後は苦しくなってしまった。我々は2試合とも内容的には上回っていたと思うが、我々がまだまだたくさんのことを学ばなければならないということも分かった。我々は90分を通じて集中を高く保ち、賢く守った」
結局、今季のヨーロッパ・リーグの試合はひとつもリアル・タイムで見られなかった。木曜日の夜、日本時間では金曜日の未明という時間はどう考えても見るのは難しい。スカパーでの中継もないので録画もできず、せいぜいネット動画だが、仕事もあるのにそんな時間に起きてられない。
木曜日の試合ということでリーグ戦も日曜日開催が多くなった。来季はチャンピオンズ・リーグに出てもっといい条件で戦いたい。
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UEL
2015年02月22日 16:00
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【UEL決勝T1回戦1st】セビージャ×グラードバッハ
■2015年2月19日(木) 21:05キックオフ
■Ramon Sanchez Pizjuan (Sevilla)
ヨーロッパ・リーグの決勝トーナメント1回戦。相手は昨年のヨーロッパ・リーグ・チャンピオンであるスペインのFCセビージャ、ファースト・レグは敵地での対戦となった。
日本時間では金曜日の早朝5時キックオフということで、スカパー中継もなく観戦は諦めた。仕事に行くのにだいたい6時ごろ起きるのだが、それからは身支度しながらスマホでちょくちょく経過を確認した。考えてみれば早起きして途中まででもネット動画にチャレンジする価値はあったかもしれない。
グラードバッハは辛勝したケルン戦から大きくターン・オーバーを実施。DFラインではコープ、ブラウアースがベンチに退き、ヤンチュケが右SBに、ドミンゲスがCBにスライド、CBにはシュトランツルが復帰し、左SBにはヴェントが先発。また中盤の両翼にはヘアマン、トラオレに代わってアザールとジョンソンが起用された。さらに前線ではクルーゼがベンチ・スタートとなり、「ヨーロッパ・リーグ男」のエルゴタがラファエルと2トップを組むこととなった。
ゾマー
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス ヴェント
アザール クラマー シャカ ジョンソン
ラファエル エルゴタ
グラードバッハは立ち上がりから攻撃的に仕掛けるが、ホームのセビージャもしっかりボールを持って攻撃のチャンスを窺い、序盤は互いにチャンスを作れず。
20分、スルー・パスを受けて左サイドに抜け出したジョンソンからの戻しのパスにクラマーが合わせるがシュートは敵GKにセーブされる。33分にはラファエルのキープからのスルー・パスを受けて裏に抜け出したジョンソンがシュートを放つがGKがセーブ。
さらに40分には左サイドのゴールライン際で敵DFとの激しい一対一から抜け出したラファエルがエリア内に切れこんで流しこんだラスト・パスにジョンソンが合わせるがこれも敵GKがセーブ。
グラードバッハはチャンスを決めきれないものの、セビージャにはほぼチャンスを与えず。スコアレスのまま前半を終えた。
後半に入ってもアウェイのグラードバッハが得点機を作る。50分、アザールからのラスト・パスを受けたヴェントが左サイドからフリーでシュートを放つがボールはゴール前を横切って枠外に。さらに52分にはヴェントが左サイドから切れこんでクロスを入れるがGKが直接キャッチ。
チャンスを決めきれないグラードバッハは69分、エルゴタに代えてヘアマンを投入、何とかアウェイで1点をもぎ取りに行く。フォーメーション的にはおそらくアザールがトップに上がったのだろう。
だが、70分、敵のロング・ボールで自陣左深くに入りこまれ、ここから中央に戻しのパスを送られる。これに敵FWがフリーでシュート。ボールはミートしなかったがその分予想外のコースに飛び、ゾマーも届かずゴール。優勢に試合を進めながら、ロング・ボールからのワン・チャンスを当たり損ねのシュートで決められた。速報をリロードして思わず「あぁ…」と情けない声出た。
グラードバッハは79分、ラファエルに代えてクルーゼを投入したが、リードを奪って余裕の出たセビージャに試合をコントロールされる。85分には右サイドを上がったヘアマンのクロスに合わせクルーゼがヘディング・シュートを放つがGKにキャッチされる。その後はチャンスもなく、結局0-1で痛い敗戦を喫した。
ハイライトを見ただけだが、この試合はジョンソンがいい動きをしていたようだ。チャンスに決めきれず逸機が続くうちに流れを手離し、ワン・チャンスで決められるというのはフットボールの世界ではよくあること。アウェイでしっかり攻撃的に仕掛けて敵を上回るチャンスを作ったこと自体は評価したい。
ホームでのセカンド・レグで勝つしかないが、その分やるべきことははっきりしたとも言える。ディフェンディング・チャンピオンが相手とはいえ十分戦えることはこの試合で分かった訳で、あとはアドバンテージをアウェイで守りに来るであろう敵をどうこじ開けるかということに尽きる。
日程がたてこむが、きちんとターン・オーバーはできており、走る速度を緩めないためには、試合が続くこと自体はそれほどネガティブに考える必要もないだろう。まずは週末のリーグ戦でしっかり勝ち点3を積み上げた上で、いい流れでセカンド・レグに備えたい。重要な試合になる。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「この敗戦は不運だった。というのも、我々は試合を広い範囲で支配し、いくつかのゴールのチャンスも作っていたからだ。特に前半にはリードを奪えたはずだったが、後半にも二つの大きなチャンスがあった。厳しい試合になることは分かっていたが、負けなければならない試合ではなかった。失点は不必要なものだった。あの状況で我々は自らの攻撃のあと、リトリートする動きの中で統制を失ってしまった。しかし、私から見ればまだすべてはオープンだ。勝ち抜けることは我々にとってまったく可能は範囲にある」
取り敢えずリーグ戦でHSVに勝たなければならない。
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UEL
2014年12月13日 11:37
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【UEL第6節】グラードバッハ×チューリヒ
■2014年12月11日(木) 19:00キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
例によって日本時間金曜日未明となるヨーロッパ・リーグの試合。どうやっても見ようがなく、朝起きたら結果が出ているパターン。やっぱり出るならチャンピオンズ・リーグだな。
グラードバッハはグループ首位だがまだ勝ち抜けは決まっておらず、万一負けると、ビジャレアルの試合結果次第とはいうもののグループ・リーグ敗退の可能性が高い。引き分け以上が必要な難しい試合。ホームであり勝ちに行くのが常道だろう。
ファヴレ監督は例によってターン・オーバーを実施。ヴェントを左SBに先発起用し、DFが右にスライドしてコープがベンチに。前線ではエルゴタとトラオレがアザールとクルーゼに代わって先発。クルーゼはベンチ入りしたものの故障を抱えているようだ。また、ケガで欠場していたシュトランツルがベンチ入り。
ゾマー
ヤンチュケ ブラウアース ドミンゲス ヴェント
トラオレ クラマー シャカ ヘアマン
エルゴタ ラファエル
試合は慎重な立ち上がり。互いに先制点をやりたくない試合で、ヨーロッパ・リーグ用の黒ユニをまとったグラードバッハは、中盤での厳しいプレスでチューリヒの攻撃を未然に止める戦術。16分、敵陣でのミス・パスをエルゴタがカット、そのままゴールに向かうがDFに寄せられてフィニッシュに持ちこめず。
この辺りからグラードバッハが攻勢に出始める。23分、右サイド深いところをえぐってペナルティ・エリアに入り込んだトラオレが中央にマイナスのパスを送るが、ラファエルのワンタッチ・シュートは大きく枠を外れる。
31分、中央のエルゴタがエリア手前でサイドに振ろうとしたパスを敵DFが引っかけるが、このボールが裏に飛び出したヘアマンの足許へ。これを拾ったヘアマンが敵GKをかわして無人のゴールに流しこみグラードバッハが1-0と先制。敵DFが触れなければヘアマンはオフサイドだったようにも見えた。GKをかわした後は難しい角度になったが冷静に流しこんだヘアマンの技術も高かった。
その後も38分には右サイドからトラオレが左足で巻いて狙ったミドルがポストに嫌われるなどグラードバッハがほぼ一方的に攻めたが追加点は奪えず、1-0で前半を終えた。
後半の序盤はチューリヒがフィニッシュまで持ちこむ場面もあったものの、その後は再びグラードバッハのゲームに。59分、ラファエルからボールを預けられたエルゴタがワンツーで再びラファエルにボールを戻すと、これを受けて裏に抜け出したラファエルがもう一度エルゴタにラスト・パス。これをエルゴタが中央で押しこんでゴール。グラードバッハが2-0とリードを広げる。
62分にはラファエルがトラオレからのパスを決めきれなかったが、64分、シャカからのフィードを受けて裏に飛び出したエルゴタが、見事なループでGKの頭上を越えてゴール。グラードバッハが追加点を奪い3-0とほぼ試合を決める。
67分にはラファエルとヘアマンに代えてクルーゼとアザールを、さらに78分にはトラオレに代えてジョンソンを投入。終盤にはチューリヒにチャンスも作られ、90分にはクラマーがケガ退場するアクシデントもあったものの、クリーン・シートを守り、3-0と大事な試合に完勝した。
よかった頃のイメージを取り戻したか、攻撃の連動性が機能し、決めるべき人が決めての快勝。ヘルタ戦に続いての連勝だが、完封できたことは大きく、年内のリーグ戦前半残り3試合にも希望の持てる内容だった。リーグ戦3連敗と失速の危機にあったが、何とか持ちこたえながら回復の途上にあるという認識か。
ウィンター・ブレイクまではこの勢いを維持して行きたいが、出場したとはいえクルーゼの故障、途中退場したクラマーの状態が気になる。研究され厳しいプレスを受ける中で、我々自身も日々進化する必要があり、いい流れをしっかり取り戻したい。
グラードバッハはグループ・リーグ6試合を3勝3分と負けなしで、勝ち点12を積み上げて首位で通過。ラウンド32の組み合わせは月曜日に決まるようだ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「この勝利は妥当なもの。私のチームは非常にいいパフォーマンスを見せてくれた。いい入り方をしたし、とてもスピード感をもってプレーしてくれた。ラッキーなことに比較的早い時間にリードを奪うこともできた。これがその後の試合展開にとって非常に重要だった。1-0は常に危険なスコアであり、後半に入ってからは追加点を奪うことが重要だった。これがうまく行って、試合をうまく我々の側に決めてしまうことができた。グループ首位でKOラウンドに進むという目標を成し遂げた。このことでチームを祝福したい」
週末のレバークーゼン戦はまたしても日本人がいないのに中継あり(ただし録画)。
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UEL
2014年11月29日 11:43
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【UEL第5節】ビジャレアル×グラードバッハ
■2014年11月27日(木) 21:05キックオフ
■El Madrigal
日本時間では金曜日未明5時過ぎのキックオフ。早めに起きたらまだハーフタイムで、テキスト中継を見ながら身支度して出勤した。
グラードバッハはここまで2勝2分の勝ち点8でグループ首位。勝てば勝ち抜けが決まる試合だが、2位ビジャレアルとアウェイでの対戦であり簡単には勝たせてもらえそうもない。このところリーグ戦2連敗と逆ドライブがかかりそうになっており、悪い流れを断ち切るような試合で少なくとも勝ち点1は持ち帰りたい。
ファヴレ監督は例によってターン・オーバーを実施。両翼にアザール、トラオレを先発させた他、トップもクルーゼに代えてエルゴタを起用。また、フランクフルト戦での守備の破綻に対応してかCBにはブラウアースを先発させ、ドミンゲスが左SBにスライド、ヴェントがベンチ・スタートとなった。
ゾマー
コープ ブラウアース ヤンチュケ ドミンゲス
トラオレ ノードファイト シャカ アザール
ラファエル エルゴタ
試合は押しこんでくるビジャレアルに対しグラードバッハが受けに回る展開に。16分には敵CKからヘディングで枠に飛ばされるがライン上でラファエルがクリア。その後も敵FWをグラードバッハが捕まえきれず立て続けにピンチを迎える。
何とかしのいでいたが、26分、敵FWにドリブルで裏へ抜け出され、そのままシュートを決められて失点、0-1と先制を許してしまう。その後も押しこまれて自陣中心の苦しい戦いが続いたが、ゾマーのセーブもあって何とか追加点は免れ、最少失点で前半を終える。
後半も入りはよくなかったが、50分、右寄りでFKを得る。エルゴタが蹴ったボールは強烈な軌道で枠に飛び、GKがパンチングで弾き返したもののボールは再びエルゴタの足許に。これをもう一度シュートしまたしてもボールはゴールを襲ったがこれもGKがセーブ。得点はならなかったが、この辺りから流れが徐々に変わってきたようだ。
55分、エリア外でノードファイトからパスを受けたラファエルがドリブルでシュート・コースを探し、おそらく25メートル以上はありそうなロング・シュートを放つ。敵GKがボールに触れたが枠外に弾き出すことはできずボールはそのままゴールへ。ラファエルの見事なシュートでグラードバッハが1-1と同点に追いつく。
試合は徐々にオープンに。63分、左サイドの敵に裏へ出られクロスを入れられる。中央では絞ったコープが対応したがクリアしきれず、ファーに流れたボールを敵FWに蹴りこまれて失点。1-2と再びリードを許す。映像ではサイド裏へのスルー・パスがオフサイドだったようにも見えたが笛は鳴らず。
しかし、67分、グラードバッハが右寄りでFKを得る。これも25メートルはあったと思うが、シャカが左足で蹴ったボールはホップするような軌道でゴールに向かって伸び、バーの下を叩いてゴール内に落ちた。短い時間でグラードバッハが2-2と追いつく。
直後の71分にはエルゴタとトラオレを下げてクルーゼとヘアマンを投入、逆転を狙いに行く。82分にはラファエルのスルー・パスを受けて右サイドを破ったヘアマンが角度のないところからシュートを放つが惜しくもポストをヒット。その後もグラードバッハが積極的に攻撃を仕掛けたが結局試合は2-2の引き分けに終わった。
後半、流れを引き寄せて逆転の可能性もあったが、少なくとも2度のビハインドを追いついて勝ち点1をもぎ取ったのは高く評価するべき。得点はいずれもロング・シュートやFKで、必ずしもコンビネーションが機能した訳ではないが、リーグ戦2連敗の悪いイメージを払拭する重要な引き分けだった。
また、フランクフルト戦で試合展開に苛立ち、無用な警告を二度も受けて退場、ヴォルフスブルク戦を出場停止となったシャカがヨーロッパ・リーグで鬱憤を晴らす見事なFKを決めたのも大きい。クラブが置かれた状態からは価値のあるゲームだったと思う。
これでグラードバッハはグループ・リーグ無敗を維持、勝ち点を9に伸ばし首位を守った。とはいえ、2位ビジャレアルが勝ち点8、3位チューリヒが勝ち点7で、ビジャレアルが最終節でリマソルに勝つことを見込めば、グラードバッハは最低でもチューリヒに対し引き分けが必要。最終節まで熾烈な勝ち点争いとなった。最終節は12月11日。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「試合の立ち上がりは実際のところとても上手く入ることができたが、ビジャレアルがどんどん調子を上げてきた。彼らは前半素晴らしいプレーをした。テンポが非常によく、少ないタッチで、我々の守備の間のスペースで多くのパスをつながれたので、我々には危険なシーンがしばしばあった。この局面を何とか1失点で切り抜けたことは重要だった。後半からはかなり上手くプレーできるようになり、ビジャレアルを押しこむことができるようになった。我々はしっかり落ち着いていて、テンポを上げることができた。加えて我々はしっかり自信を持って戦えていたので、この引き分けは私の目からは問題のないものと思える。あとはチューリヒとの非常に重要な試合を残すのみで、何としてもこれに勝たなければならない」
週末にはブンデスリーガのヴォルフスブルク戦。日本人が一人もいないクラブ同士の対戦だがスカパーで中継あり。もちろん2位と3位の好カードではあるが、異例の厚遇だな。
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UEL
2014年11月08日 00:18
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【UEL第4節】リマソル×グラードバッハ
■2014年11月6日(木) 19:00キックオフ
■GSP-Stadion
リマソルとの連戦となる第4節、キプロスでのアウェイ・ゲームである。日本時間金曜日未明3時キックオフということでおとなしく寝た。ヨーロッパ・リーグの試合フルで見たいわ。
グラードバッハはここまで1勝2分で勝ち点5の2位。ビジャレアルとのアウェイ・ゲームを残しており、アウェイとはいえ勝ち点3をしっかり積んでおきたい試合。ホームでは5-0で快勝しているが、リマソルはチューリヒに勝っており油断はできない。
グラードバッハは例によってターン・オーバーを実施。両SBのコープ、ドミンゲスに代わってジョンソン、ヴェントが先発。またSHにはハーン、ヘアマンに代えてアザール、トラオレを起用した。またトップではクルーゼに代わってエルゴタが先発。ケガが懸念されたシュトランツルは先発。
ゾマー
ジョンソン シュトランツル ヤンチュケ ヴェント
アザール クラマー ノードファイト トラオレ
エルゴタ ラファエル
試合は序盤からグラードバッハがボールを持ち敵陣に押し込む展開。しかしリマソルの守備的な戦いにグラードバッハはスペースがなくコンビネーションが発揮できない。最初のシュートはようやく18分、CKにエルゴタが頭で合わせるが敵GKがセーブ。
敵を攻めあぐねるグラードバッハは集中が難しく、リマソルに何度かチャンスを作られる。敵のシュート・ミスにも救われ失点は免れるが、裏に飛び出されゾマーと一対一になるシーンも。スコアレスで前半を終えるが、胸をなでおろしたのはむしろグラードバッハの方だった。
自陣をしっかり固めるリマソルに対してグラードバッハが手詰まりの展開は後半も変わらず。56分、クラマーからのサイド・チェンジを左サイドで受けたアザールが中央にクロスを送ると、ニアのラファエルがこれに頭で合わせゴール。グラードバッハが1-0と先制する。
リマソルは交替投入した選手が5分で負傷交替を余儀なくされ、さらに残った交替枠も負傷退場で消化するという不運もあり、リードを奪ったグラードバッハが優位に試合を進める。
72分、エルゴタに代えてヘアマンを、79分にはトラオレに代えてハーンを投入。しかし、リマソルの必死の反撃もあって試合を決めきることができない。
アディショナル・タイム、アザールに代えてブラウアースを投入。すると、終了間際、右サイドのハーンが中央に送ったボールにファーを並走したヘアマンが左足ワンタッチで合わせゴール。ホフェンハイム戦でも息の合ったところを見せたコンビのカウンターで、得点を2-0として試合を終えた。
動画を見ればもう少しチャンスもあったようだが、元ネタにしているkickerの解説が素っ気ない。動画でも敵のチャンスが多く、引いた敵を攻めあぐねて自ら試合を難しくしたという感じだったのだろうか。後半の早い時間に先制できたことで勝ちきることができた。こういう試合でも勝てるのが今のグラードバッハの強いところか。
グラードバッハはこれで戦績を2勝2分とし、勝ち点8でグループA首位に浮上。次節、ビジャレアルとの直接対決が重要になる。グラードバッハは次の試合に勝てば最終節を待たずにグループ・リーグ勝ち抜けが決まるが、敢えて勝ちに行くべきかどうか。この勝利でトーナメントがグッと近づいた。次節は11月下旬になる。
ブンデスリーガでは日曜日にBVB戦が控えている。ここまで公式戦18試合無敗(11勝7分)と好調を維持しているが、浮かれることなく目先の試合をひとつひとつ戦うのみ。キツい日程も今週末で一段落。もうひと頑張りしたい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「この勝利は厳しい仕事だった。アポロンは4-5-1で戦い、非常によく守っていたので、我々には極めて厳しかった。相手の監督が我々の試合を分析しよく理解していたので、我々は特に前半、実際上スペースを見つけられなかった。我々は我慢できることを示さねばならなかったし、攻撃的になりすぎないようにしなければならなかった。後半はそれが非常に上手く行って、2つの美しいゴールを挙げることができた。最終的には妥当な勝利だと思う。グループ首位になったことはもちろん喜ばしいことだが、まだどんなことも起こり得るし、引き続き勝ち点を積み上げなければならない。我々は今、いい位置にいるし、何としても次のラウンドに進みたいと思っている」
BVB戦は月曜日未明のキックオフ。録画しといて月曜日早起きするか。
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UEL
2014年10月24日 13:29
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【UEL第3節】グラードバッハ×リマソル
■2014年10月23日(木) 21:05キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
ヨーロッパ・リーグのグループ・リーグ第3節、キプロスのアポロン・リマソルをホームに迎える。グラードバッハは今季ここまで公式戦13戦無敗とはいえ、ヨーロッパ・リーグでは2戦2分と出遅れており、グループ・リーグ突破のためには落とせないホーム・ゲーム。敵を侮ることなくしっかり勝ち点3を確保したい試合。
現地時間夜9時、日本時間では金曜日未明4時キックオフ、さすがにテレビ中継もないので諦めて寝た。最近はグラードバッハの公式動画サイトでダイジェストが見られるので有難い。
グラードバッハはクラマーが再び感染症でダウン、忙しい日程とあって他にもドミンゲス、ハーン、ヘアマンをベンチに下げ、ヴェント、トラオレ、アザール、エルゴタが先発した。
ゾマー
コープ シュトランツル ヤンチュケ ヴェント
トラオレ ノードファイト シャカ アザール
エルゴタ クルーゼ
グラードバッハは立ち上がりから攻勢に出る。早くも2分、トラオレが右から切れこんでシュートを放ったのを手始めに、8分には左サイドに流れたエルゴタからのクロスにクルーゼが合わせて枠に飛ばすなど、ともにGKにセーブされたもののリマソルのゴールに迫る。
12分、敵DFのパスを敵陣深くでカットしたヴェントがこれをエルゴタにパス。エルゴタの落としに走りこんだトラオレがこれを豪快に蹴りこんでゴール。早い時間にグラードバッハが1-0と先制する。
グラードバッハはこれによって主導権を掌握、優勢に試合を進める。30分、左サイドのトラオレからのクロスにクルーゼが頭で合わせるが敵GKにセーブされる。前半のアディショナル・タイムにはエルゴタのシュートを敵GKがセーブ、これがアザールの足許にこぼれるが、アザールのシュートもGKにセーブされゴールならず。押し気味に試合を進めたが1-0と最少得点差で前半を終えた。
後半からクルーゼに代えてラファエルを投入。バイエルン戦をにらんだローテーションだろう。56分、トラオレが右サイドから切れこんでミドルを放つ。敵GKがこれをセーブするが、ファーのゴール前にこぼれたボールにエルゴタが足を伸ばし引っかけると、ボールはコロコロとゴールに。エルゴタにすればラッキーなゴールで2-0とリードを広げる。
さらに67分、シャカからのパスを受けた左サイドのアザールが中央のエルゴタにつなぐと、落としに走りこんだトラオレがこれを蹴りこんでゴール。3-0とリードを広げほぼ試合を決定づける。
これを受けて70分にはシャカに代えてダフードを、75分にはエルゴタに代えてヘアマンを投入、試合をクローズする局面に。
83分、アザールが右サイドから入れた速いクロスに中央でヘアマンが合わせゴール、4-0となる追加点を挙げる。さらにアディショナル・タイムにはトラオレのスルー・パスから裏に抜け出したアザールが右サイドからクロスを入れると、これが敵DFに当たってゴールに。敵のオウン・ゴールとなり5-0。グラードバッハが完勝した。
リーグ戦では出場機会の少ないトラオレやエルゴタが存在感を発揮、特にトラオレは2ゴール1アシストの活躍でアピールした。力の差があったのかなとも思うが、これでグループ・リーグでは3試合で勝ち点5の2位となり、勝ち抜けへの足がかりは構築できたと言っていいだろう。
グループ・リーグはこのあと11月6日リマソル(A)、11月27日ビジャレアル(A)、12月11日チューリヒ(H)と続く日程になっており、次節、リマソルとの連戦に勝って足場を固めたいところ。ダイジェストを見ても自信を持ってプレーできていることが窺え、選手のローテーションもいい競争を作り出しているようでポジティブな状態。
一方、リーグ戦では日曜日にバイエルン戦が控えている。ここでバイエルンと当たるのは、現在の力が実際どれほどのものかを知る試金石になる。ホームでもありここは貪欲に勝ち点3を取りに行きたいところ。
14戦無敗は素晴らしいが、終わった試合を数えても仕方のないことで、常に目の前の次の試合の準備をするしかないのは道理。11月9日まで23日間で7試合を消化するという厳しい日程の序盤2試合を戦ったに過ぎず、タフな戦いはこれから。気を引き締めて首位との決戦に臨みたい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「我々が5-0で勝ったのは、私の目から見れば極めて妥当な結果だと思う。おそらく傍目に見えるほど簡単なことではないにしても。前半は、2点目を奪うことができず、敵を生かしてしまった。だから後半しっかり落ち着きを保ち、多くのゴールのチャンスを作れたことは非常に重要だった。2-0にできたことが決定的で、その後もいくつかのきれいなゴールを決めることができた。バイエルン戦の準備をする時間はあまりないので、ここでしっかり力を入れ直す必要がある」
監督もバイエルン戦に気合が入っている様子。
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UEL
2014年10月04日 21:22
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【UEL第2節】チューリヒ×グラードバッハ
■2014年10月2日(木) 21:05キックオフ
■Leitzigrund
ヨーロッパ・リーグのグループ・リーグ第2節。ファヴレ監督にとってはチューリヒは4年間監督を務めた思い出のクラブらしい。アウェイだが、初戦をホームで引き分けているグラードバッハとしては星勘定的にも勝ち点3の欲しい試合。日本時間では金曜日未明4時のキックオフで、スカパーでも中継はなく、さすがに早起きしてネット動画を探すのもアレなので素直に諦めた。
グラードバッハはデムス、ジョンソン、クラマー、ラファエルらがケガなどで帯同せず、週末のパダボーン戦からクラマー、ラファエルの他ヴェント、ヘアマン、トラオレらに代えてコープ、ハーン、アザール、ノードファイト、クルーゼを先発させた。こうやって見ると層厚いな…。
ゾマー
コープ シュトランツル ヤンチュケ ドミンゲス
ハーン ノードファイト シャカ アザール
エルゴタ クルーゼ
試合はグラードバッハが序盤からペースをつかむ。8分、アザールがゴール正面で縦パスを受け、右サイドのクルーゼにラスト・パス。クルーゼがフリーでシュートを放つがわずかにポストの右に。16分にはエルゴタがエリア内から狙うがこれも枠外に。
17分、敵に左サイドから侵入されるがシュートはゾマーがセーブ、こぼれ球に詰められるがこれもゾマーが防ぐ。だが、23分、右サイドで敵FWにフリーでボールが渡ると、対応したコープとハーンが抜かれてエリア内に侵入される。ここから中に送られたボールを中央で簡単に押し込まれ失点。0-1と先制を許す。
しかしグラードバッハもすぐに反撃に出る。25分、左サイドでボールを持ったクルーゼが中央にマイナスのパスを出すと、ここに走りこんだノードファイトがエリア外から、おそらくは25メートルほどあると思われるミドルを直接ゴールに突き刺す。1-1とすぐに追いついたのは大きかった。右足のアウトにかかってドライブする素晴らしいシュート。頑張れ、ノードファイト。
グラードバッハはこの勢いを駆って一気に逆転を狙おうとするが、チューリヒがしっかりと守りを固めてきたためなかなか前線にボールを運べず横パスでチャンスを窺う時間が続く。38分、エルゴタがスルーパスから裏に抜けるがオフサイド。どっちみちシュートは入ってなかったが。何度かチャンスを作ったものの決めきれず、1-1で前半を終えた。
後半に入ってもグラードバッハが主導権を握り攻撃を続ける。47分、クルーゼがエリア内で放ったシュートに対応した敵DFの手にボールが当たるがハンドは取らず。50分、ハーンが右サイドからエリアに侵入、シュートを放つがGKにセーブされる。61分、アザールのFKからのこぼれが右スペースに出てシャカがフリーになるがシュートはGKにセーブされる。
67分、アザールに代えてトラオレを、73分にはハーンに代えてヘアマンを投入し局面を打開しに行く。81分にはエルゴタ、82分にクルーゼがチャンスを迎えるがともにDFにブロックされ得点には結びつかず。割りきって守備を固めるチューリヒに対して最後のところで決めきれないまま試合は終盤へ。
84分、ドミンゲスに代えてヴェントを投入、さらに攻撃的に逆転を狙いに行く。87分にはトラオレのFKが敵DFに当たって裏に飛び、シュトランツルがフリーでヘディング・シュートを放つがGKにセーブされる。結局グラードバッハは最後まで決勝点を挙げることができず、1-1で勝ち点を分け合った。
敵地とはいえグラードバッハの方が主導権を握りシュートも放っていただけに決めきれなかったことは悔やまれる。ビジャレアルとのアウェイ・ゲームを残しており、勝ち点を積み上げておきたい試合だっただけに勝ち点2を逃した感の大きい引き分け。
クラマー、ラファエルらを欠き大胆にターン・オーバーしたが、ノードファイトが目の覚めるような(僕は寝てたけど)ミドルを決めるなど、チャンスを得た選手がしっかり活躍したことは、チーム内の競争がポジティブに作用していること、監督の起用意図が選手にもきちんと共有されていることを示しているものでありいい材料だ。
ヨーロッパ・リーグでは2試合を終えて勝ち点2の3位。次節は10月23日、ホームでアポロン・リマソルと叩く。リマソルはキプロスのクラブで、前回のヨーロッパ・リーグでも対戦した
ラファエルは大腿、クラマーはふくらはぎに違和感あるということで心配だが、日曜日のマインツ戦を乗りきれば翌週はインターナショナル・マッチ・デイでリーグ戦は休み。まずはホームでのマインツ戦でしっかり勝ち点3を得たい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「非常に重たい試合だったが、我々のパフォーマンス自体は悪くなかった。チューリヒがとてもしっかり守備をしていて、非常にコンパクトだったのでわずかなスペースしか使えなかった。我々は多くのチャンスを作ったが、決定的な可能性は多くなかった。前線では敵の守備を不安定にするためのスピードと正確な動きが欠けており、加えて無用のボールロストもいくつかあった。そんな訳で我々はこの1-1を受け入れなければならない」
マインツ戦はスカパーで生中継があるけど、月曜日未明0時半から。どうしようかな…。
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UEL
2014年09月20日 00:16
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【UEL第1節】グラードバッハ×ビジャレアル
■2014年9月18日(木) 19:00キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
ヨーロッパ・リーグのグループ・フェイズ初戦。木曜日の夜、日本時間だと金曜日未明のゲームなのでちょっとリアルタイムで見るのは難しい。
グラードバッハはシャルケ戦からハーンとラファエルに代えてヘアマンとエルゴタを先発起用。ヘアマンは今季公式戦初先発となった。
ゾマー
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス ヴェント
ヘアマン シャカ ヘアマン ジョンソン
エルゴタ クルーゼ
試合は慎重な立ち上がり。共にリスクを避けて守備から入る展開に。グラードバッハはビジャレアルの前線からのプレスに遭い、サイドからの攻撃が中心になる。
グラードバッハはポゼッションを得て次第に流れを引き寄せる。ヴェントのシュートは枠を外す。21分、フィードを受けようとしたエルゴタはボールを収めきれなかったものの、敵DFのクリアが正面にこぼれ、ヘアマンがこれを流し込んで1-0と先制した。
その後はビジャレアルが反撃を仕掛けるが決定的なチャンスは作らせず。グラードバッハはカウンターから攻撃の形を作るが追加点を決めきれず、1-0のまま前半を終了する。
後半に入るとビジャレアルが圧力を高めてくる。早いプレスにボールを奪われグラードバッハは自陣に押し込められる。62分、ジョンソンに代えてハーンを投入、攻撃面でのテコ入れを図る。
しかし68分、交替で入った敵FWがスルーパスを受けて抜け出し、ゾマーとの一対一を流しこまれて失点、1-1の同点にされてしまう。
グラードバッハは74分、ヘアマンに代えてトラオレを、77分にはエルゴタに代えてラファエルを投入して勝ち越しを狙いに行くが得点に至らず。終了間際には敵DFがエリア内でハンドを犯したかに見え、副審は旗を上げたが、審判団が協議した結果ファウルは認められず、結局1-1の引き分けとなった。
ダイジェストの動画を確認しただけだが、最後のハンドはPKを与えられてしかるべきだったと思う。言っても詮無いことだが割りきれない判定だった。
強豪との試合とはいえホームで追いつかれての引き分けは残念。ヘアマンのゴールは嬉しいがラファエルを生かしたかった。今季ここまで公式戦7試合を消化して4勝3分と好調ではあるが、ここから連戦でありしっかり勝ち点を積み上げて行きたい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「非常のスピードのある、集中した試合だった。前半はうまく試合をコントロールし、たくさんのゴールのチャンスを作った。しかし我々は残念ながらたくさんの場面で判断ミスを犯して2-0にするチャンスをつぶしてしまった。ビジャレアルは常に危険だった。後半に入ると我々は少しばかり試合の支配を失い、落ち着きのないままプレーしてしまった。それにもかかわらず今日のチームのパフォーマンスには満足している。ビジャレアルは非常に強い相手。我々はチャンスを作り出すことは非常にうまく理解できていたが、それを冷静に生かすことができなかった」
ヨーロッパ・リーグに第2節は10月2日、チューリヒとの試合になる。
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UEL
2014年08月31日 13:15
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【UEL予選PO第2戦】グラードバッハ×サラエボ
■2014年8月28日(木) 20:45キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
アウェイで3-2とアドバンテージを得てのセカンド・レグ。とはいえサラエボは予選でもホームで敗戦を喫してからアウェイでひっくり返して勝ち進んできたクラブであり油断できない。例によって日本時間では金曜日の3:45と普通に考えて見られる訳のない時間帯の試合なので動画視聴も諦めた。
グラードバッハは週末のVfB戦からいくつかのポジションでターン・オーバー。調整の遅れていたクラマーがノードファイトに代わって今季公式戦初先発、また、ヨンソンが左SHでトラオレに代わって先発した。
ゾマー
コープ シュトランツル ヤンチュケ ドミンゲス
ハーン クラマー ハーン ヨンソン
ラファエル エルゴタ
序盤は後のないサラエボが積極的に仕掛けてくる。グラードバッハは受けに回ってしまいなかなかエンジンがかからない。19分には守備が揃っているところにするするとドリブルで上がられシュートを打たれるがゾマーがセーブ。
だが、その直後の20分、右サイド敵陣の深いところまでボールを運んだラファエルからの戻しを受けたハーンがワン・アクションで敵DFをかわしエリア右寄りすぐ外からシュート。これがファー・ポストに当たってゴールとなりグラードバッハが1-0と先制。
直後の22分に左寄りからエルゴタが放ったミドルは敵GKのナイス・セーブに遭ったものの、24分、エルゴタからのパスを受けたシャカがエリア外から放った25メートルのミドルがゴールに突き刺さり2-0。グラードバッハがリズムをつかむ。
グループ・リーグ進出の十分な足がかりを得たグラードバッハは、引き気味になりカウンターのチャンスを狙う展開に。34分、ラファエルのスルー・パスを受けたヨンソンが左サイドをから裏に飛び出し、並走したエルゴタにラストパス。エルゴタはファーでこれを冷静にゴールに流しこみ3-0とリードを広げる。
その後はサラエボにシュートを放たれるシーンもあったものの手堅く守り、3-0とほぼ安全圏といえるアドバンテージを得て前半を終えた。
後半は静かな立ち上がり。グラードバッハはリスクを取る必要がなくなり、自陣でサラエボの攻撃を受けてカウンターの機会を窺う展開。55分、クラマーに代えてダフーを投入。ダフーはユースから昇格した18歳。この試合がブンデスリーガ・デビューとなる。
さらに64分にはハーンに代えてヘアマンを投入。ヘアマンはフィジカルの問題を抱えているのか、単に競争上の問題でハーンに後れを取っているのか、よく分からないが秘蔵のタレントでありしっかりキャッチ・アップして欲しい。
67分、ラファエルからのパスを受けたエルゴタが巧みなボールさばきでワン・トラップ、ボールを地面に落とさずそのまま右足でシュートを放つ。これが決まりエルゴタはこの日2つめのゴール。4-0とリードを広げる。試合も勝ち抜けも間違いなく決まってしまう。70分、ラファエルに代えてアザールを投入。
74分、ヘアマンがドリブルでエリアに仕掛けファウルを受ける。これで得たPKをアザールが決めて5-0。82分にはシャカからのパスをエリアライン上で受けたエルゴタが反転して左足で決め6-0。エルゴタはこれでハットトリック。さらにアディショナル・タイムにはヘアマンが得た25メートルやや左寄りのFKをアザールが直接決めて7-0。最後は雪崩的に得点を重ね終ってみれば大勝となった。
グラードバッハは2試合合計で10-2とサラエボを圧倒、ヨーロッパ・リーグ予選をクリアしてグループ・リーグにコマを進めた。新加入のハーン、(この試合には出ていないが)トラオレ、ヨンソン、アザールらがしっかりとチームにとけこんでいる他、昨季からチャンスを与えられてきたエルゴタがここに来て爆発、クラマー、シャカも力を発揮しており、クルーゼのケガによる出遅れ、アランゴの放出を差し引いても総合力はむしろ向上したと考えてよさそう。
とはいえ、リーグ戦とヨーロッパ・リーグを並行して戦うのは負担も大きい。特にヨーロッパ・リーグは木曜日の夜に開催されることになり、その影響でリーグ戦も日曜日の夜になるなどチーム・マネジメントは選手のターン・オーバーも含め難しいものになるだろう。
リーグ戦もまだ始まったばかりでホームでの開幕戦を引き分けており、出遅れる訳には行かない。どっちつかずの戦いになるのがいちばん懸念されることだが、常に上位を争うクラブになるためには頑張りどころ。次のリーグ戦がひとつのテストになる。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「目標を達成できたことで我々は非常に満足している。7-0はもちろん素晴らしい結果だが、今日の試合もファースト・レグと同様難しいものだった。立ち上がりはうまく試合に入れず、2つの大きなチャンスを許してしまったが、ヤン・ゾマーがつぶしてくれた。先制できたことは我々にとって大変重要で、3-0で前半を終えられたことは非常によかった。後半の戦いぶりは非常に見事なものだったと思う」
グラードバッハはグループ・リーグではビジャレアル(スペイン)、チューリヒ(スイス)、リマソル(キプロス)と同じリーグになる。2位までが勝ち抜けで、9月18日からほぼ隔週で木曜日の夜にホーム&アウェイの6試合を戦う。
前回ヨーロッパ・リーグに出場した2012/2013年はグループ・リーグを突破したもののトーナメント1回戦でローマに苦杯を喫した。今回は上を狙いたい。
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UEL
2014年08月22日 21:52
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【UEL予選PO第1戦】サラエボ×グラードバッハ
■2014年8月21日(木) 20:45キックオフ
■Asim Ferhatovic Hase
昨季ブンデスリーガ6位のグラードバッハはUEFAヨーロッパ・リーグ(UEL)の予選プレーオフからの参加。ホーム&アウェイで対戦相手のFKサラエボに勝てばグループ・リーグに進むことができる。ファースト・レグはアウェイとなった。
グラードバッハは週末のDFBポカールから両SBを入れ替え。右サイドはコープに代え新加入のファビアン・ヨンソンを、左サイドはヴェントに代えてアルヴァロ・ドミンゲスが先発した。
ヨンソンはホフェンハイムから移籍加入した26歳のDF。昨季は27試合に出場(先発は23試合)、ゴールはないが5つのアシストを記録しておりkickerの評点が平均3.58。アメリカ代表として26試合の出場があり、今年のワールドカップでもアメリカ代表が戦った4試合すべてで先発している。
ゾマー
ヨンソン シュトランツル ヤンチュケ ドミンゲス
ハーン ノードファイト シャカ トラオレ
ラファエル エルゴタ
試合は互いに積極的に前に出るアクティブな立ち上がりとなる。試合は序盤から動く。10分、ラファエルとのワンツーで中央からエリアに侵入したトラオレは足許でボールをコントロールしきれず敵DFにボールを突つかれたが、右サイドにこぼれたボールをハーンがダイレクトでシュート。これが決まってグラードバッハが1-0と先制する。このワンツーはともにヒールで落とすおしゃれなもの。一見の価値あり。
その後はアドバンテージを得て受けに回るグラードバッハに対してサラエボが攻勢に出る。26分、敵のFKに飛び出したゾマーが敵FWに競り負け頭で決められて1-1と同点に。試合は振り出しに戻る。
同点になって再び拮抗した戦いになるが、41分、右サイドのハーンからのクロスをファーのエルゴタが頭で合わせてゴール。グラードバッハが2-1といい時間帯に再び勝ち越す。結局グラードバッハが1点のリードを得て前半を終了。
グラードバッハは後半からトラオレに代えてヘアマンを投入。しかし59分、グラードバッハの右サイドでヨンソンが敵MFに競り負けてクロスを上げられ、中央で合わされて失点。2-2とまたしても追いつかれてしまう。
65分、ハーンに代えてコープを投入、ヨンソンを一列上げたか。これで右サイドが安定、68分にはヘアマン、70分にはヨンソンがシュートを放つ。
73分、ジョンソンが敵と競って落としたボールをエルゴタがミドル。これがバーをたたいてゴール内に跳ね、グラードバッハが3-2と三たび勝ち越し。エルゴタがDFBポカールから絶好調。さらに80分にはエルゴタのシュートがポストに嫌われるシーンもありあわやハットトリック。
83分にはラファエルに代えてアザールを投入して試合をクローズ。拮抗した試合で緊迫した展開となったがグラードバッハがアウェイで先勝し、グループ・リーグ進出に王手をかけた。
新加入選手がしっかり勝利に貢献できているのは頼もしいが、守備面でやや不安が残るのも確か。特にゾマーはどうしてもテア・シュテゲンと比べてしまうだけに失点シーンなどで粗さが目立つ。組織で守る意識をしっかり固める必要があるが、ヨンソンのサイドの守備も心許ないものがあった。リーグ戦の長丁場でしっかり修正しなければならない。
日曜日にはいよいよリーグ戦が開幕。ホームでの開幕でありしっかり勝ち点3を手にして波に乗りたいところ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「サラエボは大変素晴らしい戦いぶりだった。技術的に強力で、攻撃はとても危険だった。彼らはいつもしっかりフットボールをやろうとしてきたし、数的優位を作ろうとしてきたが、それをとてもうまくやっていた。我々はまだまだやるべきことがたくさんあるが、戦術的によりしっかり我慢し、より的確に守備をすることができた。ブラニミア(・エルゴタ)がまたしても2得点してくれたことはとても喜ばしい。彼が敵のゴール前にいれば大変危険な男であると私はずっと言い続けてきた。3-2はアウェイ・ゲームであることも考えればいい結果だ。だが我々はまだ勝ち抜いた訳ではない。サラエボはここに至る予選の試合でも、2試合ともホームで先に負けながらアウェイでそれを逆転しているのだ」
クラマー、クルーゼの復帰も待ち遠しい。
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UEL
2013年02月23日 00:29
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【UEL決勝T1回戦(2)】ラツィオ・ローマ×グラードバッハ
■2013年2月21日(木) 19:00キックオフ
■Olimpico
ヨーロッパ・リーグ決勝トーナメント1回戦のセカンド・レグ。ファースト・レグをホームで引き分けており、アウェイ・ゴールも3点献上しているので、要は勝つしかない試合。日本時間だと夜中の3時キックオフということで完全に寝てる。中継もないので時差観戦もできず。
グラードバッハはターンオーバーでノードファイト、ツィガーツィ、ヴェント、デ・ヨングらがシャカ、ルップ、デムス、ハンケに代わって先発した。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス ヴェント
ツィガーツィ マルクス ノードファイト
ヘアマン デ・ヨング アランゴ
試合の入りは悪くなかったが、11分、ドミンゲスが自陣でボールをさらわれ、テア・シュテゲンとの一対一も決められていきなり先制を許す。これで決定的にペースがおかしくなったようだ。ラツィオは引いて守り、グラードバッハにボールを持たせながら待ち構える戦術に。グラードバッハはほとんどチャンスらしいチャンスを作れず。
ラツィオは中盤でグラードバッハの攻撃を止めるとボールを支配、次第に攻撃の圧力を強めてくる。33分には至近距離から流し込まれて追加点を許し0-2に。その後も一方的にチャンスを作られるが何とか0-2で前半を終える。
後半に入ってもグラードバッハは精彩を欠く。52分、アランゴに代えてヨウネスを投入。アランゴを下げた時点でかなり苦しい状況が想像できる。67分にはシュトランツルがミドルを放つがGKにセーブされる。
70分にはツィガーツィに代えてハンケを、79分にはマルクスに代えてシャカを投入。終盤にはラツィオの疲れもあってかスペースを使えるようになるものの最後まで主導権を握ることはできず、結局0-2でグラードバッハのヨーロッパでの冒険は終わった。
kickerのレポートもすごく短く、見どころのない試合だったというのがよく分かる。ヨーロッパ・リーグでの敗退は残念。でもまあ、ユニも買ったしTシャツも買ったし、楽しかった。結局試合時間がアレでスカパー中継もなく試合が全然見られなかったのは仕方ないか。
このところちょっと調子を落としており、ここからリーグ戦に集中することが重要。現実的にはヨーロッパ・リーグ圏内が目標になるんだろう。何とかここでひとつ区切りをつけてしっかりリーグ戦残り12試合をドライブして行かなければ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「今日はとても難しい試合だった。ラツィオ・ローマはセリエAで4位の非常にいいチーム。ファースト・レグが3-3だったので、早い時間帯に失点すると大変痛いということはよく分かっていた。そしてその通りになった。その結果選手たちががっくり来て意気消沈してしまったのが分かったはずだ。しかしそれは結局我々自身の首を絞めることになった。ラツィオは速く、我々はボールを収めて運ぶのに時間をかけすぎた。遅すぎたということだ。我々はもっとうまく戦うこともできたはずだが、ラツィオの方が我々を上回っていたということは受け入れなければならない。今季、我々はひとつひとつの勝ち点、ひとつひとつの得点のために戦わなければならないし、そのことに変わりはない」
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UEL
2013年02月17日 15:10
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【UEL決勝T1回戦(1)】グラードバッハ×ラツィオ・ローマ
■2013年2月14日(木) 21:05キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
ヨーロッパ・リーグが再開。ここからはトーナメントになる。まずはベスト32クラブがホーム&アウェイで争う1回戦の第1戦、グラードバッハはイタリアのラツィオ・ローマというクラブだ。名前からしてローマのクラブなんだろう。
日本時間だと金曜日の朝5時過ぎからということで、その気になれば早起きして身支度しながら見るとかやってやれないことないけど、さすがに諦めて後半だけツイッターで経過を確認していた。
グラードバッハはヤンチュケがリーグ戦での出場停止から先発に復帰し、アンカーのポジションに。全体としてはこんな感じか。
テア・シュテゲン
シュトランツル ブラウアース ドミンゲス ヴェント
ノードファイト ヤンチュケ ツィガーツィ
ヘルマン アランゴ
デ・ヨング
互いに失点を警戒してか序盤は慎重な立ち上がり。見るべきチャンスもほとんどなかったが、17分、アランゴのスルーパスを受けたヘアマンが敵ペナルティ・エリアに侵入したところを倒されPKを得る。これをシュトランツルが冷静に決めてグラードバッハが1-0と先制する。
リードを奪われたラツィオは圧力を強め、鋭いシュートを放つがテア・シュテゲンのセーブで得点を許さず。一方、グラードバッハも34分にデ・ヨングが頭で合わせるがわずかに枠に飛ばず。41分にはアランゴのFKがバーを直撃。その後もラツィオの好機があったが得点に至らず、結局1-0で前半を終えた。
この辺で僕は起き出し、歯を磨いたり血圧を測ったりしながらiPhoneでツイートを確認、「おっ、勝ってるぞ」と喜んでいたがそれも束の間。
後半はラツィオが前がかりにスタート。57分、敵FWがテア・シュテゲンと一対一になり失点。後半の早い時間帯に1-1の同点になってしまったことで試合はオープンな展開になる。64分、さらに失点を喫し1-2と逆転を許す。
68分、シュトランツルが敵ペナルティ・エリア内で引き倒され敵DFは2回目の警告で退場。グラードバッハはPKを得る。しかしシュトランツルが蹴ったこのPKはGKがセーブ。
グラードバッハは73分にはノードファイトに代えてマルクスを、75分にはツィガーツィに代えてハンケを、さらにヤンチュケに代えてシャカを立て続けに投入、勝負をかけに行く。84分、グラードバッハがまたしてもPKを得る。この辺になるとkickerの解説もどういう状況でPKもらったのかすら書いてない。これをマルクスが決め2-2の同点に。
88分、アランゴが25メートルのFKを直接決めてグラードバッハが再び逆転、3-2とする。これで試合が終わればよかったのだが、アディショナル・タイム、敵FWのヘディング・シュートを許し3-3に。結局試合はそのまま痛み分けに終わった…。
ツイッターで経過を見ていると、見るたびに得点が入っているので何じゃこりゃって感じ。いわゆる馬鹿試合だが、見ている方は楽しかっただろう。こういう試合をちゃんとテレビで中継して欲しい。
第2戦は1週間後、ローマで行われる。アウェイ・ゴールを3つも許しており、グラードバッハとしては勝つしかない。結局PK二つとFKからしか得点できておらず、実力的に厳しいものはあるかもしれないが、とにかく勝てばいいという状況でセカンド・レグを迎えられるのはそんなに悪くない。勝ち抜けのチャンスはある。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「前半はまともだった。我々は早い時間帯に、リードを奪うべくして奪った。そのあとはラツィオにいくつかチャンスがあったが、本当の脅威はなかった。後半はちょっと無茶苦茶な試合になり、我々にとって残念な結果となった。1-1にされたのは痛い反撃だった。これを消化するのは難しかった。1-2にされた後、チームは再びしっかりと対応し、数的優位もあっていい試合ができるようになった。しかし我々はみんな最後に3-3にされたのを悔んでいる。これはまったく無用の失点だった。我々は2本をポストに当て、PKを一本失敗した。それはつまり、我々にもゴールのチャンスはあったということ。しかし、一方で3失点している。次へ行きたければローマで勝つしかない」
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2012年12月07日 22:18
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【UEL第6節】イスタンブール×グラードバッハ
■2012年12月6日(木) 19:00キックオフ
■Sukru Saracoglu
ヨーロッパ・リーグのグループ・ステージ最終節はフェネルバチェ・イスタンブールとアウェイでの一戦。状況によっては緊迫した試合になる可能性もあったが、グラードバッハもイスタンブールも前節でグループ・ステージ勝ち抜けを決めており、完全な消火試合になってしまった。
僕もこの試合があることはすっかり認識から抜け落ちており、昼頃、iPhoneのスケジュールを見て「あ、試合あったんだ」と結果を確認する始末。
そうした事情もあり、グラードバッハはドミンゲスとヴェント以外すべてのメンバーを週末のシャルケ戦から入れ替えてきた。イスタンブールに至っては直近のリーグ戦と同じ先発は一人だけだったらしいから、まあ、考えることは同じということだろう。とはいえ、Bチームとは思えないそこそこしっかりした顔ぶれである。コープは公式戦初先発らしい。
ハイメロート
コープ ブラウアース ドミンゲス ヴェント
フルゴタ リング シャカ ツィガーツィ
ハンケ ムラパ
試合はグラードバッハが積極的に前に出る展開で始まった。集中した守備からボールを奪うとしっかりポゼッションしながら敵ゴールを狙う。12分にハンケ、14分にツィガーツィがシュートを放つがGKにセーブされたり枠を外れたりして得点にならず。しかし、23分、右サイドからのクロスをファーで受けたツィガーツィがきれいに決めてグラードバッハが1-0と先制。
28分にはフルゴタが敵DFのファウルを受けて得たPKをハンケが落ち着いて決め2-0とリードを広げる。その後はイスタンブールがやや攻勢に出るがチャンスは散発にとどまり、グラードバッハが2点をリードしたまま前半を終える。
後半は拮抗した戦いか。互いにチャンスを作るが決められない。67分、ハンケに代え、ケガ明けのデ・ヨングを起用。ウィンター・ブレイクまでに戻ってきてくれて有難い。こういう試合でしっかりゲーム勘を取り戻して欲しいところだ。72分にはさらにツィガーツィに代えてヨウネスを投入。
この交代が当たり、79分、ヨウネスが左サイドを駆け上がってエリア内から中央にラストパスを送ると、フリーのデ・ヨングがこれを流し込んで3-0に。このあと、80分にはムラパに代えてツィンマーマン投入。ツィンマーマンもシュートを放つなどアピールしたがゴールはなく、結局3-0でグラードバッハが半ば練習試合となったヨーロッパ・リーグのグループ・ステージ最終節に完勝した。
この結果、グラードバッハは3勝1敗2分という堂々たる成績でグループ・ステージを突破、決勝トーナメントにコマを進めた。まあ、この日の勝利はごほうびみたいなものだとしても、この検討は評価に値するだろう。まだまだ先は長いが、お楽しみが先に続いたのは嬉しいことだ。この日先発したメンバーの底上げができればリーグ戦にもいい影響が出てくる。
次の試合は日曜日のマインツ戦。シーズン前半もあと2試合、特に次節は最後のホームゲームであり、その次がバイエルンとのアウェイ戦であることを考えても、何としても勝っておきたいところ。おそらくは途中出場することになるであろうデ・ヨングが結果を出してくれることを期待したい。
なぜかファヴレ監督のコメントが見当たらないのでマックス・エバール・スポーツ監督の談話を:
「この若いチームをしっかり賞賛してやらなければならない。このメンバーで試合をしたことは今まで一度もなかったが、にもかかわらずこのレベルでしっかりと内容に見合う結果を出して勝った。我々がどのようにプレーし、どのように戦ったかはあらゆる栄誉に値する。我々がどれだけ分厚い選手層を持ち、ふだん試合に出ていない選手たちでもこれだけのパフォーマンスを示すことができるということをだれもが今日目にしたはずだ」
いやいや、相手も二軍でしたけどね…。
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2012年11月23日 19:34
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【UEL第5節】グラードバッハ×リマソル
■2012年11月22日(木) 21:05キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
ホームでのヨーロッパ・リーグ。平日開催ということで試合開始は現地夜9時過ぎのキックオフ。日本時間だと金曜日の朝5時過ぎとかムリだろ。まあ、祝日なのでテレビ中継でもあれば起きるけどね。今回も結果のみの確認。
前節マルセイユに勝ったことでグループリーグ勝ち抜けの可能性がグッと高まったが、最後にイスタンブールとのアウェイ戦を残していることを考えると、このホームでのリマソル戦はきっちり勝っておかなければならないところ。グラードバッハは右のウィングをルップからリングに差し替えた他はVfBとのリーグ戦から変更なし。シャカはどうしちゃったのかという感じもするが、チームの骨格は固まりつつあるということか。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス ヴェント
リング ノードファイト マルクス アランゴ
ヘアマン ハンケ
グラードバッハはkickerに「あんまり真面目にやってないように見えた」とまで書かれてしまう散漫な立ち上がり。軽率なミスが続出しバタバタと守備が落ち着かない。一方で攻撃にはそれなりの迫力があり、結果として見せ場の多い序盤になったらしい。ハンケ、アランゴ、リングらが何度かチャンスを作る。
しかしどちらも決めきれないまま次第に試合が落ち着くと、テンションは高いものの得点機のない展開に。前半終了直前、アランゴからのパスを受けたリングがシュートを放つが敵GKのファイン・セーブに遭い得点できず。スコアレスのまま前半を折り返す。
後半に入るとグラードバッハが攻勢を強める。ヘアマン、アランゴが立て続けにチャンスを迎えるが、精度を欠いたりボールをヒットしきれなかったりして得点できず。セット・プレーでもドミンゲスが狙うがゴールならず。
打開を目論むファヴレ監督は、63分、リングに代えてムラパを、73分、74分にはそれぞれマルクスに代えてシャカ、ハンケに代えてデ・カマルゴを投入して決勝点を狙いに行く。
75分、敵DFがヘアマンを激しく倒し非常ブレーキで退場。グラードバッハが数的優位を得る。77分、アランゴのFKはポストに嫌われるが、その直後の80分、ノードファイトからのパスを受けたデ・カマルゴが右サイドからペナルティ・エリアに切れ込みファーにシュートを決める。グラードバッハは1-0と待望の先制点を得る。
捨て身の攻撃に出るリマソルに対しグラードバッハは落ち着いて対応、引き過ぎることなくカウンターからチャンスを作って応酬する。アディショナル・タイムにはデ・カマルゴがヘアマンのクロスに頭で合わせ2-0とダメ押し。そのままグラードバッハが押しきって最終的にはリマソルに快勝した。
見てないので何とも言えないが、メンバーが固まるとともにこのチームでの戦い方も少しずつ形になってきたのではないだろうか。ヘアマンが機能することでアランゴとともにポイントが複数作れるようになって攻撃に幅が出てきたのではないかと思う。ドミンゲスはチームにフィットしてきたようだし、チームとしての骨格をしっかり確立してウィンター・ブレイクを迎えたい。
ヨーロッパ・リーグではイスタンブールがマルセイユに勝ったことから、グラードバッハはこの勝利によって最終節を待たずグループリーグ勝ち抜けが決まった。リーグ戦と並行しての厳しい戦いになるが、せっかくヨーロッパ・リーグのユニ(18番)も買ったことだし行けるところまで行って欲しい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「この試合がこれほど難しいものになったことは私には驚きではなかった。私はリマソルの試合をマルセイユで見たが、そこでも彼らは長い時間いい試合をしていた。このキプロスのクラブは非常にいい戦いをし、コンパクトに守っていたが、時間の経過とともに我慢の糸がきれてきたようだ。我々はあまりに多く簡単にボールを失いすぎたし、0-0の時間が長くなればなるほど難しくなって行った。チャンスもいくつかあって、もっと早くにリードを奪えたはずだった。しかし幸運にも我々は1-0とすることができ、これによってチームの堅さが取れて、最終的には勝利は妥当なものだった。我々はグループリーグを勝ち抜けたし、それはここ16年間ヨーロッパに出たことのなかったグラードバッハにとって非常に大きなことだ」
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2012年11月10日 11:07
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【UEL第4節】マルセイユ×グラードバッハ
■2012年11月6日(木) 19:00キックオフ
■Velodrome
日本時間夜中の3時キックオフということで深い眠りについていた。スカパーもやってくれないし。朝、起きて結果のみ確認のパターンで。
グラードバッハはヤンチュケが右SBに復帰、シュトランツルがベンチとなった。またトップにはデ・カマルゴに代わってハンケが先発した。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ ブラウアース ドミンゲス ヴェント
ルップ ノードファイト マルクス アランゴ
ヘアマン ハンケ
試合はホームのマルセイユが主導権を握る立ち上がり。グラードバッハは自陣で守りを固め、ボールを奪えば早い攻守の切り替えからカウンターを狙う戦術に。マルセイユの攻撃を受ける時間が続くが、20分、敵陣深くでアランゴが敵MFからボールを奪うとこれをハンケにパス。ハンケが流し込んでグラードバッハが1-0と先制した。
その後もマルセイユが攻撃を仕掛けるがグラードバッハはこれをしのぎ、双方チャンスを作りながら前半をグラードバッハのリードで折り返す。
後半開始早々の54分、CKを直接決められて同点に。意気上がるマルセイユは攻撃の圧力を強める。67分、敵のスローインからのボールをブラウアースが処理しきれず、こぼれたところを敵に拾われてそのまま決められ逆転を許す。このままではグループ・リーグ突破がかなり難しくなってしまう。
ファヴレ監督は71分、ヘアマンに代えてムラパを、さらに74分にはハンケとマルクスを下げてデ・カマルゴとシャカを投入、フレッシュな戦力で巻き返しを狙う。しかしその後も局面は一進一退で、82分にはムラパが絶好機を外すなどゴールが遠い。
敗色濃厚だったアディショナル・タイム、スローインからルップが敵DFの裏にセンタリングするとアランゴがこれに合わせてゴール。グラードバッハが土壇場で同点に追いつき貴重な勝ち点1を得た。
グループ・リーグでは勝ち点で並んだ場合、得失点差よりも当該チーム間の直接対決の結果が優先される。グラードバッハはこの試合の結果、ホームで2-0、アウェイで2-2とマルセイユを上回りこの点で決定的に有利になった。次節、ホームでのリマソル戦に手堅く勝ち、最終戦のアウェイでのイスタンブール戦で何とか勝ち点を得られればグループ・リーグ突破の目は十分にある。
この日もアランゴ頼みの感は否めないが、引き分けとはいえ重要な結果を出したことを評価したい。この勢いでリーグ戦も勝ち点を積み上げたいところだが…。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「非常に気持ちのこもった熱い試合になった。先制するべくして先制したが、後半はとにかくボール・ロストが多すぎた。マルセイユはそこでより圧力をかけ、同点にされてしまった。その後はもちろん彼らは楽観的になり調子に乗せてしまった。我々はその後もボール・ロストが多すぎ、リードを許す結果になった。しかし我々は1-2となった後もしっかり反応し、前を向いてプレーしてくれた。我々にはたくさんのチャンスがあったがはっきりしたゴールのチャンスはなく、我々がもう少しうまくプレーできていれば100%のチャンスだっただろうにと思われるシーンもなかった。幸運なことにジュアンが最後に同点にしてくれた。これはチームにとって非常にポジティヴなことだ。マルセイユでビハインドから追いついたのは大きいが、勝つことまでは残念ながらできなかった」
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2012年10月28日 21:36
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【UEL第3節】グラードバッハ×マルセイユ
■2012年10月25日(木) 21:05キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
試合があることすらほぼノーマークで、朝ツイッター見たら結果が流れてきて気づいた次第。それにしても夜9時キックオフとかいいよね。会社早めに失礼してベケルベルクに試合見に行ったりしたことを思い出した。
ヨーロッパ・リーグではグラードバッハはここまで2試合して1分1敗。この辺でしっかり勝ち点を積み上げておかないとグループ・リーグ突破は覚束ない。相手はフランスの古豪オリンピック・マルセイユ。
グラードバッハはシャカに代えてヘアマンを先発させた他は0-4と大敗したブレーメン戦からメンバーを変えず。ターン・オーバーよりはチームを熟成させる方針に転じたのだろうか。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス デムス
ルップ ノードファイト マルクス アランゴ
ヘアマン デ・ヨング
試合は序盤からマルセイユが主導権を握る。ボールを支配してパスを回しつつグラードバッハの穴を探し、何度かチャンスを作る。グラードバッハは守備が固まらず、攻撃も形にならない。ようやく30分過ぎ、アランゴのFKを敵GKがセーブするがクリアしきれず、ノードファイトのシュートに敵MFが手を出してしまいグラードバッハがPKを得る。これをいつもの通りデムスが冷静に決めて1-0と先制(33分)。
35分、ヤンチュケが敵のキックを顔面に受けて昏倒。脳震盪の疑いでそのまま退場となり、ブラウアースがイン。おそらくシュトランツルがサイドに流れたんだと思う。グラードバッハは先制したことで余裕が出たか大きなチャンスこそ作れないものの試合運びは改善。1-0で前半を終える。
マルセイユは攻撃的に後半に入りグラードバッハのゴールを脅かすが得点を奪えず。一方、グラードバッハは65分、デ・ヨングに代えてムラパを投入。すると直後、そのムラパがエリア外から強烈なミドルを突き刺して2-0とリードを広げる。
マルセイユは前がかりになるが、その分グラードバッハはスペースが生まれる。80分にはヘアマンに代えてハンケを投入、マルセイユの攻撃を受けつつも守りきり、結局2-0で貴重な勝ち点3を得た。
kickerのレポートを読んでもまだまだ完全に調子が出たとは言い難そうだが、こうやって勝ち試合を積み重ねることで形はできてくるだろう。
グラードバッハは日曜日にリーグ戦でハノーファーと、次週水曜日にはDFBポカールでデュッセルドルフと戦う。連戦になるがしっかり足場を固める時期にしたい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「序盤はマルセイユが我々を上回っていた。彼らを支配するのは簡単なことではない。しかし我々はよく守り、崩れることがなかった。中盤の選手もよく働いてくれた。チーム全体としてうまくやれた。1-0にできたことで自信が生まれた。後半に入るとマルセイユは攻撃的に仕掛けてきたが、ゴールを決めるチャンスは多くはなかった。我々はそこで2-0にすることができた。最終的にはそれが妥当な結果だったと思う」
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