フットボール・クレイジー
football crazy
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2016年07月08日 22:44      [posted by der_ball_ist_rund]

【EURO2016準決勝】フランス×ドイツ

■2016年7月7日(木) 21:00キックオフ
■Velodrome (Marseille)

開催国との対戦になった準決勝。キックオフは日本時間金曜日未明4時だが、何とか4時半に起き出して時差視聴となった。

ゴメスとケディラが準々決勝でのケガで欠場。フメルスも警告累積で出場停止となったためメンバーの入れ替えを余儀なくされた。最終ラインではヘヴェデスがボアテンとコンビを組み、ボランチにはシュヴァインシュタイガーがアンカーで先発、ジャンがインサイド・ハーフに入りミュラーが1トップの位置に。

ノイアー
キミヒ ボアテン ヘヴェデス ヘクター
ジャン シュヴァインシュタイガー クロース
エツィル ミュラー ドラクスラー

序盤はまずフランスが攻勢に。ボールをキープしながらドイツ陣内で波状攻撃を仕掛ける。ドイツは守備に追われ、深い位置にブロックを形成することを余儀なくされたためクリア・ボールも拾えず守勢一方に。枠にシュートも打ちこまれたがノイアーが冷静にさばいて何とかこの時間帯をしのぐ。

10分を過ぎた頃からドイツが次第にボールを持てるようになってくる。自陣で守備を固めるフランスに対し、縦横にボールを動かして揺さぶりながら何度かフィニッシュまで持ちこむが、敵GKの好守もあり得点には至らず。フランスは堅守からのカウンターを試みるがドイツのゴールを脅かす力はない。

ドイツ優位で時計が進むものの先制点が奪えないまま前半アディショナル・タイムに入ったところで、敵CKを競りに行ったシュヴァインシュタイガーがハンド。PKを献上してしまい、これを決められて0-1とリードを許した形でハーフタイムに。

後半はややオープンな戦いに。フランスの速攻をしのいでいたが61分、ボアテンが足を傷めて交代。ムスタフィがCBに入る。厳しい試合の中でDFの交代にカードを1枚使わざるを得なかったのは痛かった。

ドイツは67分、ジャンに代えてゲッツェを投入、1点を取りに行く。しかし72分、自陣ゴール前でヘヴェデスから季比へのボールの受け渡しがルーズになり、これをさらわれてクロスを放りこまれる。ノイアーがセーブしたが、こぼれ球を押しこまれ失点。0-2と追加点を奪われる。何ともお粗末なミスで自ら試合を苦しくしてしまった。

後のなくなったドイツはリスクを取って前に重心をかける。74分、キミヒのシュートはファー・ポスト。79分、シュヴァインシュタイガーに代えてこの大会初出場となるサネを投入、勝負に出る。

直後にはサネがシュートを放つが枠に行かず。続けてムスタフィのヘディング・シュートもあったがこれも枠に収まらない。ドイツは前線に全員が上がってのパワー・プレーを展開し、何度かフィニッシュまで持ちこんだもののフランスのゴールを割ることができず、そのまま試合終了。0-2でフランスに完敗し、EURO2016は準決勝で敗退となった。

前半の押しこんだ時間帯に先制しなければならなかったが決定力を欠き、前半終了間際にPKで失点、後半反撃に出るべき時間にミスから追加点を献上と、自壊、自滅した試合だったという他ない。

高い位置からのプレスと速い切り換え、ワンタッチ・プレーの連続から敵ゴール前に迫り、相手が引いてもサイド・チェンジとくさびを駆使してボールを出し入れし、ブロックを揺さぶって崩すドイツのコンビネーションの完成度は高かったが、結局この試合でも最後のゴール前でのシュート精度を欠いたことで自ら主導権を手放してしまった。

今回の大会では当初ゲッツェを偽のトップに置いたゼロ・トップで臨んだが機能せず、ゴメスを1トップに据えることで何とか形を整えてきた。ゴメスは正直言って代表の歴史に残るようなストライカーではないが、ボールをゴールに蹴りこむことを第一のミッションとして背負う選手の存在はやはりチームの結節点になったと思う。

しかしこの試合ではそのゴメスもケガで不在、1トップの位置に入ったミュラーは本来ならFWも務められる選手のはずだが、この大会ではとにかく当たらず、いつもなぜか絶好の位置にいて当たり損ねでも決めてしまう強運がまったくなかった。ミュラーが当たらなかったことがこの大会の敗因と言ってもいいくらいだ。

中盤のタレントは揃えていても、やはり絶対的な点取り屋がいないのでは最後のところの迫力がどうしても足りない。コンビネーションでゴール前まで運んだボールを、最後に個人技や強引なチャレンジで決めようとする選手がいないと、攻防は単純に人数×能力という計算上の比較の問題になり、それ以上の驚きは生まれない。

その意味ではロイスがいないのは痛かったし、手前みそだがヘアマンやハーンがいれば面白かったのにと思った。あとクルーゼがバカげたスキャンダルで外されたのももったいなかった。ゲッツェがラッキー・ボーイ的に活躍できればよかったがそこまでの強さはなかった。

ケガ人も出て万全ではなかったとはいえ、ブラジル・ワールドカップの時ほどの勝負強さや凄みはなかったと言っていい。2年後のロシア・ワールドカップに向けて、このチーム作りを継続するのか、世代交代はあるのか。レーヴ体制は揺るがないのか。

評点(評点はドイツ式):
ノイアー(3.5) 普通のシュートは全部止めたがPKと味方のミスに泣かされた。
キミヒ(4) ポストに当てたシュートは惜しかった。プレー精度は向上の余地。
ヘヴェデス(4.5) 致命的なミスで失点関与。それまで守れていただけに…。
ボアテン(3.5) もはや大黒柱だがケガでの交代は残念。今大会のチームMVP。
ヘクター(3.5) 攻撃に特徴を出してこの大会で大きくアピールできた。
ジャン(4) リーグ戦では馴染みのない人なのであまりよく分からなかった。
シュヴァインシュタイガー(3.5) ハンドの判定は厳しかった。痛恨のPK献上。
クロース(3.5) 正確なキックで攻撃のトリガーを引く仕事を堅実に遂行。
エツィル(3.5) このEUROは彼の大会になるべきだったが活躍が足りず。
ミュラー(4.5) 大会を通じて惜しいボールを押しこみ損ね続けたのが残念。
ドラクスラー(4) 気の効いた動きはできていたが怖さを欠いて存在感希薄。
===
ムスタフィ(-) 時間短し。ヘディング・シュートを2度外した。
ゲッツェ(-) 時間短し。この大会の期待外れの一人。
サネ(-) 時間短し。

8月には早くもリーグ戦が始まる。




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2016年07月03日 22:37      [posted by der_ball_ist_rund]

【EURO2016準々決勝】ドイツ×イタリア

■2016年7月2日(土) 21:00キックオフ
■Stade de Bordeaux (Bordeaux)

準々決勝はイタリアとの試合。ドイツはワールドカップやユーロでイタリアに勝ったことがないらしい。イタリアはブロックを形成して自陣を防衛することに長けたチームであり、ストライカー不在のドイツにとっては難敵。この大会で初めて対戦する所謂強豪でもあり難しい試合になることは当然予想される。

日本時間では日曜日の早朝4時キックオフだが、6時に起きて録画を時差視聴した。もちろん結果に関する情報はシャット・アウト。国家から一緒に歌った。

ドイツはスロバキア戦のヒーローだったドラクスラーをベンチに置き、ヘヴェデスを先発させて、フォーメーションを3-4-3にシフト。イタリアの3バックに対応したものか。ゴメスを真ん中に置きエツィルとミュラーがシャドー・ストライカーになる3トップ。ヘクターとキミヒを左右のSHに置く布陣となった。

ノイアー
ヘヴェデス ボアテン フメルス
キミヒ ケディラ クロース ヘクター
エツィル ゴメス ミュラー

ノックアウト・ステージとあって先制点を奪われることを避けるためどちらも慎重な立ち上がり。ドイツがボールを支配し攻撃を仕掛けるが、イタリアの高い位置からのプレスに遭い、ワンタッチ・パスでこれをかいくぐって敵ゴールに迫ってもしっかりと形成されたブロックに阻まれて決定機を作れない。

神経質な試合になる予感が漂う中、ケディラが敵との接触で足を傷め、治療を受けていったんはピッチに戻ったものの自ら求めて交代。16分、シュヴァインシュタイガーがボランチに入る。

ドイツはそのシュヴァインシュタイガーがサイドに流れるなどして攻撃を組み立てるが、最後のところはイタリアのブロックが固い。一方イタリアは奪ったボールを早い切り換えから前線につなごうとするが、ドイツもリスク管理の意識は高く決定的なパスを通させない。

27分、フメルスからのパスを受けたシュヴァインシュタイガーが敵DFと競りながらヘディングでボールをネットに突き刺すがファウルがあったとの判定でノー・ゴール。

41分、キミヒからのクロスにゴメスが頭で合わせるがバーの上。直後の42分にもミュラーがエリア内の絶好の位置でシュート・チャンスを得るがミートしきれず。結局スコアレスで前半を終えた。

後半に入った54分、シュヴァインシュタイガーからの縦パスをゴメスがヒールで落としたところに駆け込んだミュラーが強烈なシュートを枠に飛ばすが敵DFがアクロバティックな体勢からこれをクリア。やはりミュラーはこの大会持ってない…。

ようやく試合が動いたのは65分、左サイドでボールをキープしたゴメスが敵DFの間を通すようにしてエリア内のヘクターにボールを渡すと、ヘクターのクロスに走りこんだエツィルがワンタッチで流しこんでゴール。ドイツが待望の先制点を得る。

これで勢いのついたドイツは直後の68分にもエツィルのパスをエリア内で受けたゴメスがヒールでシュートを放つがこれは敵GKがセーブ。しかしこのプレーでゴメスが足を傷めたか、72分、ドラクスラーと交代する。

ゴメスを失ったドイツは前線で収めどころがなくなり攻撃が停滞し始める。すると77分、敵CKで敵FWと競ったボアテンが高く上げた手に、敵の頭に当たったボールが当たり、これをハンドと判定されてPKを与えてしまう。これをきっちり決められ1-1と試合は振り出しに。

その後は互いにチャンスを作りつつも決めきれないまま、1-1で90分を終えて延長戦となる。

延長に入るとどちらも失点を嫌ってリスクを取らず、また疲れもあって低調な内容になる。中盤でにらみ合う時間が長く、ボールを持って仕掛けるドイツに対し、イタリアは時間の経過とともにPK上等という意図も窺えるようになり、大きな見せ場のないまま1-1で延長終了、PK戦となった。

PK戦では敵の2人めが外したがドイツも2人めのミュラーが外し、3人めのエツィルも外して3人終わったところで1-2と劣勢に。ところがイタリアの4人めが外し、ドラクスラーが決めて2-2に。さらに敵の5人めが外しこれで勝ったかと思ったが、5人めのシュヴァインシュタイガーは表情が固く、これを大きく外してしまう。結局5人ずつ蹴ったところで2-2と低スコアのドローとなり、サドンデスに。

その後、6、7、8人めは両チームともに決め5-5に。イタリアの9人めをノイアーがストップし、最後にヘクターが決めて6-5でドイツがかろうじて準決勝進出を決めた。

イタリアの組織された守備に苦しみ、特にゴメスが退いてからは効果的に攻撃を仕掛けることもできなかったが、何とか120分を戦いきり、最後にはPK戦でコマを進めたところに、常に最低限の結果は出して来るドイツの強さを感じた。

PKが低スコアだったのは、ノイアーと敵GKがそれぞれ「普通に蹴るだけだったら止められるかも」と思わせるだけの迫力と実績を持っていたからで、際どいところに蹴ろうとして外すケースが多かったと思う。

しかし、それでもサドンデスになってからの4本を立て続けに決めたドイツの胆力は評価されるべきもので、修羅場でしっかりふだんの力を冷静に発揮できるところが、精神力というかチームに脈々と受け継がれている「心がまえ」みたいなものか。大舞台でムダに張りきって自滅することなく、むしろそこで実力を出すところに強いチームのメンタリティのあり方を感じる。

次の試合は木曜日の午後9時(日本時間金曜日未明4時)に、フランス×アイスランドの勝者と対戦する。意外にアイスランド来るような気もする。楽しみだ。

評点(評点はドイツ式):
ノイアー(3) PKの読みは結構外していたが最後の最後にセーブしてくれた。
ヘヴェデス(3) 最後まで集中してイタリアの攻撃に対応できた。
ボアテン(3) ハンドは痛恨だが、それ以外の貢献を考えれば責められない。
フメルス(2.5) 守備だけでなくビルドアップの起点としても高い水準のプレー。
キミヒ(4) 元気はいいがプレー精度が低く敵にボールを献上すること多し。
ケディラ(-) 時間短し。ケガが心配。
クロース(3.5) 前半はスペースがなかったがチームの要であることは疑いない。
ヘクター(2.5) 得点時の上がり、最後のPKを決めきったメンタルも評価したい。
エツィル(2.5) PKは残念だったが先制点のシュートは素晴らしかった。
ゴメス(2.5) やはりこういうセンターFWがいないと試合が成り立たない。
ミュラー(4) この大会では当たっていない。大事なところでブレイクするのか。
===
シュヴァインシュタイガー(3.5) 頼りにしているがPK外したのはいただけない。
ドラクスラー(3) チャンスもあったがゴメスの代わりにはなれず。

金曜日は何時に起きればいいんだ。




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2016年06月27日 23:35      [posted by der_ball_ist_rund]

【EURO2016ベスト16】ドイツ×スロバキア

■2016年6月26日(日) 18:00キックオフ
■Grand Stade Lille Metropole (Lille)

決勝トーナメントの第1戦、ベスト16の試合。日本時間月曜日未明1時のキックオフで、夜中に起きて見る選択肢もないではなかったが、結局朝4時半に起きて出勤までの時間に見ることにした。前の試合より30分早く起きたのは、延長、PKの可能性を考慮したためだ。

ドイツは大会直前の親善試合でスロバキアに1-3で完敗しておりイヤな相手。調整と本番でどれだけの違いを出せるか、順当に行けばドイツ優位の試合だけに、展開次第では逆に難しい戦いになることも考えられる。

左SHのゲッツェに代えてドラクスラーを先発させた他はグループ・ステージ最終節と同じ布陣。1トップにはこの試合もゴメスが入った。

ノイアー
キミヒ ボアテン フメルス ヘクター
ケディラ クロース
エツィル ミュラー ドラクスラー
ゴメス

北アイルランド戦と同様、ドイツが序盤からボールを支配、一方的にスロバキア陣内で試合を進める。

試合が動いたのは早くも8分、CKを敵がクリアしたボールが正面にこぼれたところに詰めたボアテンがエリア手前からダイレクト・ボレーを放つ。ボールはDFに当たって軽くコースが変わりそのままゴール左隅へ。ドイツが早い時間帯に1-0とリードを奪う。素晴らしいシュートだった。

13分、ゴメスがエリア内で敵DFに倒されPKを得る。エツィルがこれを蹴るが完全にコースを読まれてセーブされ追加点ならず。その後もドイツがボールを支配、少ないタッチ数で速いパスをクリティカルなポジションに通しチャンスを作る。

一方のスロバキアはドイツのゲーゲン・プレッシングを受けて奪ったボールもなかなか前線に展開できず、クリアもセカンド・ボールを拾えない。ようやく41分、敵FWのヘディング・シュートをノイアーが腕一本でセーブするシーンがあったのみ。

43分、ドラクスラーが左サイドの深いところからドリブルでエリア内に入りこみ、中央に短いラスト・パス。ニアに入ったゴメスがダイレクトにこれを押しこんで2-0に。ドイツが前半終了間際に貴重な追加点を得る。

後半に入るとスロバキアが積極的に前に出て主導権を握る。この時間帯はポゼッションに勝るスロバキアがドイツ陣内で攻撃を仕掛けるが、ドイツの守備も集中しており得点は許さない。親善試合でドイツを苦しめた片鱗を窺わせた。

しかし、63分、右FKがファーに流れたところをフリーになったドラクスラーが至近距離からボレー。これがネットに突き刺さりドイツが3-0とリードを広げる。苦しい時間帯だっただけに流れを一気に引き戻す重要なゴールだった。足は上げ過ぎだが見事なシュート。

こうなるとドイツは余裕で試合をクローズしに行く。72分、ボアテンとドラクスラーに代えてヘヴェデスとポドルスキを投入。さらに76分にはケディラに代えてシュヴァインシュタイガーを投入するなど着々と手を打つ。

残り時間もボールを支配しながら時計を進め、結局3-0でスロバキアに快勝、準々決勝にコマを進めた。

早い時間に先制できたことで余裕のある試合展開。押しこまれる時間もあったが落ち着いてしのぎ、効果的に加点して圧勝した。数字を見てもシュート数21-7、CK8-1、ポゼッション61-39と圧倒的にドイツの優勢だった。

ゼロ・トップで流動的に前線がポジションを交換する戦術から、ここ2試合はゴメスをトップに置いたオーソドックスな4-2-3-1システムにしているが、はっきりしたターゲットがある方が戦いやすいということか。

必ずしも絶好調という訳ではないが、それぞれの試合で最低限やるべきことを形にしてきた結果、内容もそれに連れて固まってきた感がある。この辺がおそらくは強豪国の持つ積み上げの力。結果から逆算した戦いが特に注文しなくてもできているし、見ている方もそれが当然だと思っている。

ほぼワンタッチで速いパスがそこそこ距離のあるところまでスパスパ決まることで、敵に対応する時間を与えず攻撃ができている。引かれてもチャンスが作れるのはこのオートマティズムによるところが大きい。北アイルランド戦ではフィニッシュのところで敵GKの好守に阻まれたが、この試合ではそこを決めきって3点を挙げた。

守備に不安があるとも指摘されていたが、この大会はここまで無失点。ノイアーのセーブもあるが、ボアテン、フメルスのCBが安定しているのが大きい。準々決勝はイタリア×スペインの勝者との対戦で、どちらが来ても厳しい試合になるが、いよいよここからだ。

評点(評点はドイツ式):
ノイアー(3) 数少ないピンチも好セーブでしのぐ。出番少ないのが悩み。
キミヒ(3.5) 思いきりのいい攻撃参加でチャンス・メイク。進境著しい。
ボアテン(2.5) 先制点は技術の高いゴール。守備でも盤石の強さを見せた。
フメルス(3) 押しこまれた時間帯も落ち着いて対応。風格が出てきた。
ヘクター(3.5) 左サイドで起点になったがクロスは今ひとつ中に合わず。
ケディラ(3.5) いいポジショニングで隙間を埋めたが記憶には残らず。
クロース(3) プレース・キックで存在感見せた。強烈なシュートもGK正面。
エツィル(3.5) PK失敗は痛恨。サイドに張っても試合の流れをグリップ。
ミュラー(4) この大会ではゴールが決まらないことになっているようだ。
ドラクスラー(2.5) 価値の高いダメ押し。左サイドを掣肘下に収めた。
ゴメス(3) 過去の人かと思っていたがまだまだ働ける。ドイツを救った。
===
ヘヴェデス(-) 時間短し。
ポドルスキ(-) 時間短し。
シュヴァインシュタイガー(-) 時間短し。

次はようやく週末に試合が見られそうだ。




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2016年06月24日 23:37      [posted by der_ball_ist_rund]

【EURO2016 C組第3節】北アイルランド×ドイツ

■2016年6月21日(火) 18:00キックオフ
■Parc des Princes (Paris)

グループ・ステージ勝ち抜けのかかった大事な試合なので、朝5時に起きて出勤までの時間に身支度しながら録画を見た。これくらいの時間なら結果情報を遮断するのも難しくない。

ドイツは勝ち点4の首位であり、勝てばもちろん、引き分ければ2位以上を確保して勝ち抜けが決まる。この大会では3位の国のうち4カ国が決勝トーナメントに進出できることもあり負けても可能性はあるが、当然勝って決めたいところだ。

この試合では右SBにキミヒを起用。またゴメスをトップに起用してゲッツェは左SHに回り、ドラクスラーがベンチ・スタートとなった。

ノイアー
キミヒ ボアテン フメルス ヘクター
ケディラ クロース
ミュラー エツィル ゲッツェ
ゴメス

立ち上がりからドイツの一方的な試合に。完全にボールを支配し、敵陣で分厚い攻撃を仕掛ける。北アイルランドはボールを奪っても展開できずセカンドを拾われて前に出られない。

しかし、ドイツは再三の絶好機にも枠を外したり、バーやポストに嫌われたりと決めきれない上、枠に飛んだシュートも敵GKの度重なるファイン・セーブで防がれ、なかなかゴールを割ることができない。

ようやく29分、ミュラーがエリア内で敵を背負ってボールを落とすと、ゴメスがこれを蹴りこんでゴール。1-0とドイツが先制する。その後もドイツの圧倒的な優位で試合が進むが追加点は奪えず、生かせなかったチャンスだけが積み上がって最少得点差で前半を終えた。

後半に入ってもまったく同じ展開。ドイツがボールを支配し、ボールを動かしながら北アイルランドのゴール前まで入りこんで決定機を作るが決められず。55分、ゲッツェに代えてシュールレを投入、そのまま左SHに入る。

北アイルランドはまったくフィニッシュまで持ちこめず、ドイツの攻撃を受け続ける。ドイツとしては失点の脅威はほぼ感じない状態。

69分、ケディラに代えてシュヴァインシュタイガーを投入。そのままボランチに。終盤にかけてはドイツも勝利を確実にすることに集中したかスロー・ダウン。76分にはボアテンに代えてヘヴェデスを投入、おそらくそのままCBに入った。

結局ドイツは追加点を奪えないまま試合終了。1-0で必要な勝ち点3を獲得した。

内容から見れば10点くらい入っていてもおかしくない試合で、実際シュート数28-2、CK6-3、ポゼッション79-21と圧倒的にドイツのゲーム。敵GKの意地と気合のパフォーマンスで絶好機を何度もつぶされた。

引いて守る相手を崩せず可能性の低いミドルばかりというのはよくあるが、この試合のドイツは引いた相手でもきちんと意図を持ってボールを動かし、クリティカルなパスを縦や斜めに通して崩すところまではしっかりできていた。

しかし、それでもことごとくチャンスを外し続けたのは、敵GKが当たっていたというのももちろんあるのだが、北アイルランドがいったん崩されて一対一の形を作られても、そこからもう一度素早く寄せる、コースを切るということができていたから。

一方、ドイツの側から見れば得点差関係なく勝てばよい、最悪引き分けでいい試合だったので、なかなか先制点、追加点が入らなくてもそこまでの悲壮感はなかった。やるべきことをしっかり把握してその部分だけは最低限やりきるというところに成熟したフットボール観を見る思い。どこかのクラブに爪の垢を煎じて飲ませたい。

これでドイツはグループ・ステージ2勝1分で首位通過。決して内容がよかった訳ではないが、きちんと結果を出すことでチームも機能し始めてきたように思う。ラッキー・ボーイ的にこの大会でのドイツを象徴するような選手がいないのが気になるが、そこそこのところまでは行けるんじゃないかと思う。

既に決勝トーナメントの組合せも決まっていて、ドイツはスロバキアと戦う。これに勝つとイタリア×スペインの勝者と当たることになり、さらにこれに勝つとおそらくはフランス×イングランドの勝者と当たることになるだろう。その次が決勝になるが、まあ、こういうしびれる試合が続くのがユーロの見どころ。

まずはスロバキア相手にしっかり結果を出さなければならない。

評点(評点はドイツ式):
ノイアー(3.5) 実働時間は極めて短かった。
キミヒ(3) 知らない人だが気の利いた攻撃参加で好機を演出していた。
ボアテン(3) 左前線に張ったヘクターに何度もいいパスを通した。
フメルス(3) 危なげない守備。ケガの影響も感じられない。
ヘクター(3) 長いパスを収めてサイドで起点を作った。
クロース(2.5) シュヴァインシュタイガーの正統な後継者になりつつある。
ケディラ(3) 攻撃に特徴を出したが最後のところで精度を欠いた。
ミュラー(3.5) 好機を外し過ぎ。この大会では運がないようだ。
エツィル(2.5) こういうのが一人いると引いた相手も崩せるということだ。
ゲッツェ(3.5) 好機に決められず。彼もこの大会では特徴出しきれてない。
ゴメス(3.5) 決勝点はよかったがあまり試合に入れてない感じあり。
===
シュールレ(3.5) 積極的な仕掛けでアピール。スーパー・サブに定着か。
シュヴァインシュタイガー(3.5) 目立つシーンなし。それはそれでいい。
ヘヴェデス(-) 時間短し。

何だかんだ勝つべき試合ではしっかり勝つというのは実はすごいこと。そういう意味では凄みのある試合だった。




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2016年06月18日 00:31      [posted by der_ball_ist_rund]

【EURO2016 C組第2節】ドイツ×ポーランド

■2016年6月16日(木) 21:00キックオフ
■Stade de France (Paris)

パリ郊外のサン・ドニでの試合。デュッセルドルフからパリにクルマで向かうと、パリ市街に入る前にこのスタジアムの横をぐるっと回るように高速道路を走ることになる。テロがあったことでも記憶に残っているスタジアムだ。

この試合も日本時間金曜日未明4時とかのキックオフだったので、録画して金曜日の夜に見たが日中に図らずも結果を知ってしまった。気をつけていたのだが結果情報を遮断したまま一日過ごすのは難しい…。

ドイツは前節のムスタフィに代わってフメルスが先発。それ以外は前節と同じ布陣となった。

ノイアー
ヘヴェデス ボアテン フメルス ヘクター
ケディラ クロース
ミュラー エツィル ドラクスラー
ゲッツェ

前半は神経質な展開。ともに最初の試合に勝った国同士の対戦となったため、先制されることを嫌ってリスク管理を優先、ドイツがボールを持つ時間が長いが、ポーランドは割りきった守備で自陣を固めドイツに自由を与えない。ドイツもムリにリスクを取らず、ボールを動かしながら様子を窺う。

4分にはドラクスラーのクロスにゲッツェが頭で合わせるがバーの上。まあ、ゲッツェに空中戦を期待するのも厳しいか。ポーランドは前線の強力なFWを生かしてカウンターのチャンスを待つが、ボアテン、フメルスが中央を固めており決定機は作らせない。互いににらみ合うが、どちらかといえばポーランドにつきあわされる格好で抜刀しないまま、スコアレスで前半を終えた。

後半に入ると得点を意識した動きが出てややオープンな展開に。46分、敵のクロスに中央で飛びこみを許すがボールは頭にヒットせず。当たっていれば1点もので肝を冷やした。直後の47分にはクロースからのパスを右サイドで受けたゲッツェがフリーでシュートを放つがGK正面に。

ドイツは66分、ゲッツェに代えてシュールレを投入、シュールレが左に入り、ドラクスラーが右へ、ミュラーが1トップに回るが、72分にはドラクスラーに代えてゴメスを投入、結局ミュラーを右SHに戻してゴメスが1トップに。

69分、敵にエリアに侵入され、戻しのパスを中央に送られるが、これを受けた敵FWが空振って事なきを得る。直後にはヘクターが左サイドから入れたクロスにエツィルがダイレクトで合わせボールはきれいにゴールに向かったが敵GKがセーブ。何食わぬ顔でサクッと枠に飛ばすところがスゴい。

ドイツは終盤、左サイドを起点にして攻撃を仕掛けたが決めきれず、結局スコアレス・ドローに終わった。

ゼロ・トップで「決める係」が誰もおらず、「だれか決められる人決めて」的な迫力のない攻撃に終始。ポゼッション69-31、シュート数16-7と、見かけの上では主導権を握りながら最後まで流れを自分たちのものにすることができなかった。

特に後半は流動的な攻撃から何度かチャンスを作ったが、割りきって守るポーランドを崩しきれなかった。交代メンバーを見ても、先発しているメンバーとは異なった特徴で途中から流れを変えられる選手は見当たらず、シュールレ、ゴメス投入が精いっぱい。

ポーランドに勝ち点3をやらなかったことでグループ・ステージ突破の足がかりは作ったし、その意味で最低限の結果は得ており受け入れることのできる引き分けだが、何とか1点を奪って突破を決定づけておきたかった試合。交代も含め手詰まり感が強かった。

SBが足りないならヤンチュケがいるし、トップが弱いならハーンもヘアマンもいるのに、だれも招集しないのが悪い。まあ、ここから何とかするのがドイツ代表なんだろう。次節、北アイルランドに引き分ければグループ・ステージ突破は問題なく決まる。

評点(評点はドイツ式):
ノイアー(3.5) 特に試されることもなくヒマなのですごく前に出てきた。
ヘヴェデス(4) 何かヘディングのチャンス外してなかったっけ。
ボアテン(3) ふだんチームメイトの敵FWを完封。今やドイツ代表の大黒柱。
フメルス(3.5) ケガ明けで不安はあったが問題なし。落ち着いていた。
ヘクター(4) 後半は攻撃にも絡んだが存在感を大きくアピールはできず。
クロース(3) キック力に可能性を感じるが局面を打開することはできず。
ケディラ(3.5) 積極的に攻撃に絡んだがここ一番で精度を欠いたのが惜しい。
ミュラー(4) こういう試合で一発モノを決めるのが持ち味のはずが沈黙。
エツィル(3) 技術高く視野広いが決定機は演出できず。シュートスゴ勝った。
ドラクスラー(4) 左SHだれだっけ、と試合中何度も思ったほど存在感なし。
ゲッツェ(4) 使い方は本当にこの位置でいいのか。何かもったいないな。
===
シュールレ(3.5) 動きを持ちこみ左サイドで起点を作ったが…。
ゴメス(4) 特に見せ場なくボールにも絡めなかった。

ハーンを代表で見たいな〜。




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2016年06月14日 00:07      [posted by der_ball_ist_rund]

【EURO2016 C組第1節】ドイツ×ウクライナ

■2016年6月12日(日) 21:00キックオフ
■Grand Stade Lille Metropole (Lille)

EURO2016が開幕、ドイツはポーランド、ウクライナ、北アイルランドとともにグループCに入った。初戦の相手はウクライナ。

キックオフが日本時間の月曜日未明4時ということで、5時頃に起きて出勤までの間に見ようかと思ったが、日曜日の夜に飲み過ぎてしまい、とても5時に起きられるコンディションではなかったので、日中結果をシャットアウトして、会社から帰ってから見た。

布陣は大方の予想通り。フメルスはケガ明けでベンチとなり、ムスタフィがボアテンとともにCBに入った。トップにはゲッツェを置いているが所謂ゼロ・トップ的な起用か。両翼はミュラーとドラクスラーが先発した。

ノイアー
ヘヴェデス ボアテン ムスタフィ ヘクター
ケディラ クロース
ミュラー エツィル ドラクスラー
ゲッツェ

試合は立ち上がりからドイツがボールを支配、敵陣を中心に試合を進めるが、ウクライナの守備も集中しており流れからはなかなかチャンスが作れない。一方でウクライナは奪ったボールを素早く前線に展開してカウンターを狙う。5分、敵の鋭いシュートが枠に飛ぶがノイアーが涼しい顔でセーブ。

試合が動いたのは19分、右寄りで得たFKをクロースが蹴ると、ムスタフィが頭で合わせてゴール。ドイツが1-0と先制する。その後はリスクを嫌ってスローダウンし手堅くボールをつなぐドイツに対し、ウクライナがチャレンジする時間帯となる。27分には再びノイアーが敵の至近距離からのシュートを腕一本でセーブ。

一方で29分にはケディラがクロースからのパスを受けて裏に抜け出しGKと一対一になるがシュートをGKに当ててしまう。

37分、左サイドからファーに飛ばされたボールを敵FWがフリーでシュート、飛び出したノイアーは触れず、あわや同点かと思われたがボアテンがライン上であり得ない体勢からボールを蹴り出し事なきを得る。ゴールライン・テクノロジーで見るときれいにゴールライン上でクリアしていた。

39分にもゴール前での密集で押しこまれボールはゴールに入るが、その前にオフサイドがあったとの判定でノー・ゴール。ノイアーのファイン・セーブとボアテンの超人的なフィジカルで何とかしのいでいるものの、ポゼッションの割りに押しこまれる場面が印象に残ったまま1-0と最少得点差で前半を終えた。

後半に入ってもドイツの優勢は変わらず、敵陣でパスを回しながら守備網の綻びを待つ展開になる。ウクライナの攻撃は単発で、ノイアーの好守もあり失点は免れるが、ドイツの攻撃もスペースがない中でダイナミズムを欠き、チャンスも敵GKのセーブに遭い追加点が奪えない。

ドイツにボールを回されて疲労が蓄積したウクライナは徐々に足が止まり始め、互いに大きな見せ場がないまま時間が進む。78分、ドラクスラーに代えてシュールレを投入。シュールレはそのまま左SHに入る。

88分、エツィルがカウンターからドリブルで独走するがシュートは敵GKがセーブ。直後の89分にはムスタフィが敵のロング・ボールをヘディングでノイアーに渡そうとしたところ、飛び出したノイアーの頭を越えてオウン・ゴール寸前に。リードは奪いながらも今ひとつピリッとしない試合運び。

だが、90分、ゲッツェに代えてシュヴァインシュタイガーを投入し試合をクローズしに行くと、アディショナル・タイム、シュールレのパスを受けて敵の背後に出たエツィルがファーにクロスを入れると、ここに走りこんだシュヴァインシュタイガーがダイレクトでミート、これがゴールとなり土壇場で2-0とリードを広げた。ショートバウンドで入ってきたボールをダイレクトで叩きつける技術の高いシュートだった。

結局そのまま2-0で試合終了。終わってみればドイツがきちんと勝ちきった試合になった。しかし、内容的に見れば、随所にレベルの高いパス交換や個人技を見せ、シュート数18-5、ポゼッション68-32と圧倒的に試合を支配しながらチャンスになかなか決めきれず、逆にノイアーのファイン・セーブに救われたものの決定的なシュートを何本か放たれるなど守ちぐはぐさの目立った試合だった。

特に守備では許したシュートこそ少なかったものの、GKがノイアーでなければ、あるいはボアテンの神クリアがなければ3点か4点取られてもおかしくないくらい厳しいシュートを枠に飛ばされていた。GKとの連係ミスによるオウン・ゴールのピンチもあり、これがこの先ウィークポイントにならなければいいがと祈りたくなる出来。

とはいえ、大きな舞台ではまず結果を出すことでリズムが出るものであり、必ずしもままならない出来でも何とか結果を出しながらドライブして行くことができるのは伝統ある強豪国の強み。守備では今イチだったムスタフィがゴールを決めてその埋め合わせをしたこともその意味で象徴的だ。

セット・プレーからの前半の先制点、ペース・ダウンしてリスクを管理しながら何とか無失点で乗りきったゲーム中盤、そしてアディショナル・タイムにカウンターからの追加点と、終わってみればやることをやって勝ちを引き寄せた、勝つべくして勝ったように見えるところがさすが。

チームの骨格自体はこれまでの継続の上にきちんと構築されているが、強力なストライカーがいない中でのゼロ・トップ的戦術で、2014年のワールド・カップに続いてユーロを獲りに行けるか。優勝候補と目され各国がドイツ対策を講じて来る中で、真の強さが試される。

評点(評点はドイツ式):
ノイアー(2) 再三のファイン・セーブで完封、チームを救った。
ヘヴェデス(4) 大外から入ってくる敵をケアできずシュートを放たれた。
ボアテン(2.5) 窮地を救う超人的クリア。どうやってあの体勢で足が出るのか。
ムスタフィ(3.5) 先制点は価値あったが守備では不安ものぞかせた。
ヘクター(4) 攻撃には参加できず。守備面も印象に残らず。
ケディラ(3) いつの間にか前線に顔を出してチャンスに絡んだ。
クロース(3) 中盤の底をしっかり締めた。アシストになったFKも見事。
ミュラー(4) ボールが足につかず、チャンスを引き寄せる男も今日は今イチ。
エツィル(3) 最後に長い距離を走って追加点を演出。さすがにセンスある。
ドラクスラー(4) 思いきりはよかったがシュート精度を欠いた。
ゲッツェ(4) 前線に動けるスペースなく特徴が生きなかった。
===
シュールレ(3.5) 短い時間だったが一応印象には残った。
シュヴァインシュタイガー(-) 時間短し。ゴールは技術高かった。

それにしても試合時間が厳しい…。




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