オーナーさんが購入直後、思い掛けないクラッチトラブルがあり、エンジンを降ろす機会がありました。
その際に、ついでで片側の傷んだマウントを交換したのが、5年半前でした。
もう反対側は交換して間もないようで、この時点で左右共に新品に近い状態です。
この年式は選ぶほど、マウントに選択肢がありません。
そのノーブランドのマウント、ジャダーが出始めているとは言え、5年以上使って剥離して如何しようもない程でもないのを考えると有る意味優秀ですが、本来はエンジンを降ろすような機会があるまで問題なく持って貰いたいものです。
今回は、先々のいろんなプランも踏まえていろいろな作戦が有ったのですが、取り敢えずは、現状ダメなエンジンマウントを、より信頼できる形で、復旧させることにしました。
この年式用のリプレイスパーツは使いません。
他車のものを流用+アダプター製作で行くのですが、作業の開始まで時間の猶予があったので、寸法的にいろいろ下調べして、選び出しました。
費用的には、只リプレイスパーツで交換よりも掛かりますが、マウントの品質的な信頼性で考えると、交換スパンが倍伸びてくれれば、コストの相殺も出来そうですし、次回はアダプター製作もないので、マウントの小加工で済む分、長い目で見るとさほど割高にはならないかと思います。
事前に大体寸法を測っておいてあったので、後は如何レイアウトするかでしたが、いろいろ現物合わせして、こんなのを作っていきます。
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マウントに合わさる部分は一番力が掛かるので、45Cの板厚のある材料から切り出しています。
意外と取り合いが厳しいんです。
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仮合わせして。
マウント自体の干渉箇所を、ミニマムにカットします。
こういう部分が寸法からだけだと出ない部分です。
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問題なく納まるのが確認出来たので、バラしてペイントです。
そして、組み上げて完成。
ボルトナットの関係が逆になった分、少々組み辛いのですが、本来そんなに外す機会のない筈なところですからね。
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オーナーさんに納車後、お初な試みな作業な事もあり、何か問題ないかを確認しましたが、特に不具合もないそうです。
それプラス、停止からのスタート時、余計なたわみの無くなった分、クルマの動き出す感じがシャープになって乗り易くなったとのことで良かったです。
良いとこ取りな良い結果になって、なによりですね。