2006年03月29日

映画「ブロークバック・マウンテン」(レディースデー)感想

レディースデーで、覚悟はしてましたがやはり満席で、通路に座って見ました。お尻が痛くなりましたが、足をのばせたのはよかったかも〜(と、負け惜しみ) それにしても携帯切ってない馬鹿がいて、バイブにしてるならまだしも、もろ着信音鳴らしやがって(それも結構いいシーンで)ほんまにもぅ・・(怒) 感想本体はほぼネタバレになるかと思われますので「続きを読む」の方で。jake
では感想。

ジェイク・ギレンホールは元から「かっこいいなぁ〜」と気に入ってましたが、対するヒース・レジャーは、「ブラザーズ・グリム」ではよかったんですが、素本人自体にはそれほどビビッときてなかった・・やはり、ヒゲ+メガネで、「豆が・・」とかゆってるドリーミンな弟君でこそ、好きやなぁ・・と。で実際、この映画始まってしばらくも、(生い立ちのせいもあって)寡黙なイニス(レジャー)を見て「やっぱヒゲとメガネ無いと寂しい・・」とか思ってましたが(本当、見た目におけるファーストインプレッションってでかいよな・・としみじみ)、見ていくうちにだんだんと、イニスも気に入ってきました。ギレンホール演じるジャックが、年を重ねていくのにちょっと無理を感じる(なまじ彼が若々しく、美しいゆえに)のに比べて、むしろレジャーは元から老け顔(?)だからか、「中年」にそれほど違和感を感じない・・しっくりくるんですよね。

イニスの嫁・アルマは勿論、「2人で牧場をやろう」=2人で生きよう・・という誘いを断られたジャック、イニスにふられたウェイトレス・キャシー、そしてジャックの妻・ラリーンも、ある意味ではイニスの「被害者」・・では、イニスひとりが全部悪いのかというと決してそうではない・・ゲイを許さない社会、そのことを幼いイニスの心に刻み付けた彼の父。そういうがんじがらめの中で生きていくしかない、不器用で寡黙なイニス・・自分で自分を「面白くない男だ」と言い切りますが、それでもキャシーは「面白いから惚れるんじゃないわよ!」と泣く・・そう、キャシーもジャックもアルマも彼を愛した・・お金が無くても面白みが無くてもカウボーイしか出来なくても性別が同じでも(←これはジャックだけですけど)、それでも彼と彼女(達)が心惹かれるものをイニスは持っていた・・くさいですけど、「魂」を愛した・・そしてそのイニスの魂が愛した・・欲したのはジャック(の魂)だった訳で。性別が同じだろうが何だろうが、とにかく一緒にいたいと願うのが愛でしょうに、それがあの時代のあの国では許されず・・。

最後、愛する対象(ジャック)がこの世からいなくなって初めて、真に心の平安を得る・・安らかに愛せるようになったイニスが切ない・・。

とまぁ、真面目な感想はこの位で、あとはフランク(?)な感想をば。

ジャックが投げ縄でイニスを捕獲するシーンはかわいかったですよね。「かわいかった」といえば、イニスとジャックが山を登る時に子羊を風呂敷包みにして馬で運んであげてたのもかわいかったり。

カウボーイにもいろいろある・・というのはちょっと勉強になったというか。日本人ひとくくりで考えがちですけど、ロデオ・カウボーイもいれば、「あんなん頭おかしい!」という、投げ縄が得意なカウボーイもいるんですねぇ。

4年ぶりの再会で、感極まって思わず家の横でチューしまくってアルマに目撃される2人・・もうちょっと気ぃ配れよ(笑)!しかしほんまあの辺りは、アルマが生活苦&子育て疲労でくすんで見えるのに比べてまぁ、ジャックのイキイキきれいなこと!

ラリーンの父が、孫息子を「俺にそっくり」と言ってましたが、実際成長した孫息子を演じてた子役が、どう考えてもギレンホールと、ラリーンを演じたアン・ハサウェイという美男美女間に生まれたとは思えない顔だちだったような・・(笑)

アン・ハサウェイがあまり目立ってなくてちょっと残念。むしろ、思いっきり泣くシーンがあるという意味ではウェイトレス・キャシーの方が印象に残るような・・。勿論、ラリーンも最後の電話のシーンでうっすら涙を浮かべていましたが。あのシーン、「心からお悔やみを」と述べるイニスの方が、本当は悲しい・・ってのが皮肉ですよね・・。

【感想補足4/14】見る前から、そして見終わった今でもジェイクの方が好きですけど、でもなんというか、この映画見て、俳優としてのヒースの真価を知った・・十何年か経った後、勿論ジェイクも人気俳優だと思いますしそれを願ってますけど、ヒースは「それ以上」になってそうな・・そんな感じが。女性の趣味にいまいち共感できなくて(あの、実生活でも恋人のアルマ役の人が好きになれない・・)、それゆえにかなんか釈然としないものを感じてしまうんですが、いい男&いい俳優なのは間違いないよな、ヒース・・という感じ。



ブロークバック・マウンテン@映画生活
Posted by dermorgenstern at 23:43│TrackBack(2)映画2006 

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←バーン=ジョーンズの「聖ジョージ」です。イングランドの守護聖人ですね。大好き
更新情報(10)【やっぱりゲイ術が好き?】at 2006年04月02日 08:14
アメリカの中西部で魅かれあう二人の男の愛の物語。 アメリカの保守社会による肉体と精神への弾圧と愛が語られている。
「ブロークバック・マウンテン (2005年)」レビュー 88点【映画で学ぶこの世の仕組み】at 2011年05月15日 21:11
この記事へのコメント
4
曜さん、はじめまして!
「ブロークバック・マウンテン」にハマッております横浜在住の女です。
拙ブログの「BBMリスト」に、こちらのレビューを載せさせていただきました。その旨書いた記事のTBもさせていただきましたので、よろしくお願いします。
真面目&フランクな感想、どちらも楽しませていただきました。

>「心からお悔やみを」と述べるイニスの方が、本当は悲しい・・ってのが皮肉ですよね・・。

本当ですよね。世界でいちばんジャックの死を悲しんでいるのはイニスなのに。

また寄せていただきますね、どうぞよろしくお願いします。
Posted by びあんこ at 2006年04月02日 08:19
びあんこさん、はじめまして!
リスト掲載&TB&コメントありがとうございます。
貴ブログ拝見しました。
びあんこさんをはじめ、たくさんの方の意見・感想が読めて面白かったです。

見る前はあまりピンときてなかったヒース・レジャー自身にも
最近はかっこよさを感じるようになってきて、
神父服姿がかっこいいらしい「悪霊喰」とかも見てみたくなりました。

こちらこそ、よろしくお願いします。
Posted by at 2006年04月02日 16:44
3
曜さん、こんにちは。レスありがとうございます。
拙ブログを見ていただいて感謝です。私はともかく「BBM」の他の方の感想は充実! 全国公開されてから色んな立場の方の感想が読めるようになって嬉しいのでした。

ところでジャックとラリーンの息子。むしろイニスに似ているような。と何方かが指摘されてましたよー。イニスの子供時代の子役の方が、二人の子供にふさわしいかも。

ヒースの「悪霊喰」、巷の評判はイマイチのようですが私は気に入ってます。司祭服のヒースもなかなかです、ぜひご覧くださいね。

それでは、また…。
Posted by びあんこ at 2006年04月02日 17:55
遅くなりましたが、TBありがとうございました。
ヒース、ブラザーグリムの時とはまるっきり印象が違うのでびっくりです。あまり気にしていなかった人ですが、これを観てから、ちょっと気にして観るようになりました。
Posted by 八ちゃん at 2006年05月06日 06:19
八ちゃんさんコメントありがとうございます〜。
本当、ヒース氏のグリムん時との違いにはびっくりですよね。
(演じ分けの上手さというか・・)
私も本作で気になる人になりました。
Posted by at 2006年05月08日 05:05