”食べ手”から”作り手”へと転身し、自らのお店がオープンして二週間、ようやく休日には少し余裕が出てきたのでかなり久々に記事を書いてみることにしました。

前回の日記からもかなりのお店は訪問してるんですけどそれはおいおい実際に訪問した日付でアップしていこうとは思いますがまぁそれは気長にちょろちょろと。

まずは店舗の開発ストーリーをご紹介したいと思います。


お店の立地ですが既にお店にお越しいただいた方はご存知かと思いますが非常に分かりづらい場所にあります。

最初からその土地のサラリーマンやOLの方たちのランチやアフター5にご利用いただけたらとの思いが強かったのでオフィス街である日本橋エリアで物件を探していましたが好立地ともなるとやはり家賃が高い。

自分の身の丈に合った物件ということで現在の物件に決めたわけですが、人形町、浜町、水天宮の3駅からそれぞれ3分~5分圏内ながら道に迷われる方も多く皆様にはご迷惑をおかけしています。


この物件、以前は居酒屋さんでした。
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とても趣きのある佇まいのお店でしたが、以前から明るくすっきりとした雰囲気のお店で女性でも気兼ねなく入っていただけるようなお店にしたかったのでこれがガラリと変身することになります。

元々僕は21年間デザイナーをやってましたので店舗ロゴは勿論、店舗の内外装のイメージ&配色計画も自分で作りました。
それを実際に施工してもらったのが”斬り捨て御麺”さん、仲間内では”棟梁”と呼ばれて親しまれている御仁。

棟梁さんとは3年ほど前に「○心厨房」@木場がオープンした日に初めてお会いしたのですが、彼を一目見て『この人は只者ではない』と感じたのでした。
それからはラーメン仲間として呑み仲間として親しくお付き合いをさせていただき益々棟梁さんのお人柄に惚れてしまったのですが、今回僕の店舗の施工は迷うことなく棟梁さんにお願いしました。

棟梁さんは大工の棟梁なわけですが類稀なるデザインセンスもお持ちなのです。
なのでこの店舗プロジェクトは”棟梁さん×やま”のコラボレーションデザインプロジェクトでもあったわけでそういう点で起工から完成までとても楽しい毎日でした。

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まずは店内の解体作業です。
入り口付近からのショットですが以前の居酒屋さんの厨房は奥のほうにあり、現在の半分ほどの広さでした。

腰をかがめて写っているのが”棟梁さん”です。

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現在ホールとストックスペースになっている部分はテーブル席でした。
写真に写っている方は棟梁さんの右腕のS橋さん。

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解体が終わるとカウンターの骨組みが作られ大体のレイアウトが見えるようになってきます。

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こうなると随分とラーメン屋っぽくなりますね。

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厨房及びホールの床のコンクリー打ちは僕の父親と弟がお祝いでやってくれました。
これは現在厨房機器が設置されている部分の床打ちで写っているのは父です。

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僕の6歳離れた弟。
彼がこんな風に仕事をしている姿を見たのは初めてでしたが頼もしい動きをしてくれてました。

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厨房内の床が仕上がりました。
ホールと合わせると2日間の仕事量でしたが、何とか1日で仕上げてくれました。

父と弟に感謝です♪

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上の写真から一気に完成した厨房の写真。
大きなカラダの彼は僕の右腕の愛称”モモちゃん”

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ホールはこんな雰囲気になりました。

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店内全ての水がこのミネラル水供給装置を通っていますが、界面活性力が強く浸透圧の高いお水なので飲み水も美味しいし麺の茹で上がりもとてもいい感じ。
勿論スープも美味しく炊けます。

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写真右の時計は21年間勤めた会社の製品で元同僚がお祝いで贈ってくれました。

残念ながら僕がデザインした製品ではありませんがこのお店の雰囲気にはぴったりなのでこれを掛けたかったんです。お気に入りです。

で、左に見えるのはスピーカーなんですけどこれはソニーのウォークマンドックのスピーカー。
アリモノを買ってきただけなんですけど見事にお店の雰囲気に調和してくれました。

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看板は僕の後輩デザイナーが現在勤めている看板屋さんに格安で作っていただきました。

僕がデザインしたこのロゴのコンセプトは”すっきり&力強さ”です。

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完成した外観。
黒、白、赤を効果的に配置して、ラーメン屋さんらしさとオシャレ感を演出してみました。
”らぁ麺”、”つけ麺”の幟は僕が所属するバンド”MA☆MUー”のメンバーからの贈り物です。


棟梁さんのおかげでこんな素敵なお店が出来上がりました♪
みなさんに愛されるお店になるように”味”のほうも頑張りますので皆様よろしくお願いします!