訪問日2017年4月16日

千葉在住のラーメンフリークの中でもトップクラスの経験値を持つ一人のらんちばさんと、初めての食べ歩き。
彼が発信するラーメン店の情報は実にディープで、フリークが知らない、ネットにも殆ど情報がないようなお店を発掘しており、今まで光の当たらないところに光を当てている尊敬するブロガーさんの一人。
オイラが今年になって矢鱈と銚子や小見川エリアに足を運んでいるのは元はと言えば彼が発信した情報に感化されいるから。

今日はその彼がオススメの店に連れて行ってくださった。

まず一軒目はこちら。

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この看板だけを見てもそそられますね。ラーメンとハンバーグって!!

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店舗は普通の一軒家。
玄関からお邪魔してスリッパに履き替えて客席を設えたリビングと和室に上がる。
この感じは「花キッチン」さんを彷彿とさせますねぇ。


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アットホームな雰囲気で、奥ゆかしいけどフレンドリーな女将さんがお出迎え。

こちらではまだ三年ほどだそうですが、市原市で「中華 聖徳」という屋号で30年間も営業されていたとの事。
その頃からハンバーグも提供されていたそうですが、こちらに移転して看板にラーメン、ハンバーグと併記するようになったのだそうで。


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この他にもメニュー表にのっていないメニューもあったりするけど、それでも市原時代よりも数を絞ったらしいです。

看板に倣って”ラーメン”500円と”ハンバーグ(単品)”700円を。


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こちらが”ラーメン”。
やや地味目なビジュアルではありますが。。。

をを!スープんめぇ!!
鶏、豚、野菜が主体と思われる厚みのある旨味に生姜がピリっと効いてる。
油もくどくはないけどスープの旨味に更に厚みを与えてる。

多加水熟成ストレートの中細麺の茹で加減も絶妙。
チャーシューの火入れも絶妙でしっとりとした食感を残してる。

総じて非常にハイレベルなところでまとまっております!


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こちらはらんちばさん注文の”聖徳ラーメン”700円。

さきほどのラーメンのスープをベースに、美しいけどしっかりとした煮干し出汁が併さっている。 
これまたかなりのハイレベルな一杯。

こんな辺鄙なところで、と言っては失礼だけど、こんなにスゴイラーメンが食べられるなんて。。。
30年以上の歴史がありながら全然古臭く感じない。
百花繚乱のラーメン隆盛時代の中でもまぶしいほどの虹彩を放っている。


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ハンバーグは牛肉100%と思われます。
つなぎが少なく、外はしっかり目に中はジューシーに焼き上げています。
これもとても美味しいよ♪


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食べ終わる頃に供されたのはフキと隠元、こちらはお口直し。
日向夏と何かの蜜柑の皮のデザート。
これらは女将が作っているのだそうな。
甘いもの苦手なオイラでも美味しくいただけました。

いやぁ、これはスゴイお店だわ。
それなりの場所だったらランチ時なんて行列作りますよ、間違いなく。

ホントに辺鄙な場所だけど是非色んな人に食べていただきたいです。


第二回訪問日2017年4月22日

こちらも先週に引き続きの訪問。

前回気になった”長生とまとラーメン”850円と、”しゅうまい”200円をいただきに。

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う~ん。なんとも美しいビジュアル。

湯剥きしたトマトと、ベーコン、シャキっと感を残したレタスに、ふんわり溶き卵。
優しい塩味でまとめられていて、トマトの甘味と酸味をしっかりと堪能できる仕上がりで、トマト好きには嬉しい一杯。
レタスやベーコン、溶き卵の存在が洋風で瀟洒な雰囲気に仕立てているけど、そこを針生姜でピリっと引き締めているところなんかは心憎い演出だ。

実に洗練されていて隙がない。
単に中華料理の派生麺料理の域に収まらない、新たなラーメンという雰囲気を身にまとっている。
30年以上も続くお店が、弛まずにブラッシュアップを続けてこなければこの洗練さは生まれないと思う。
ただただアタマが下がる。


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しゅうまいは王道な中華料理屋さんのそれという雰囲気だけれど、絶妙な蒸し加減で餡の旨味と皮のしっとりとした食感が、これまた非凡な店主さんの技を見せつける逸品。


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サービスの小皿は前回と同じフキとインゲンに、今日は半熟味玉がついてきた。
小皿その2は胡瓜と烏賊とセロリ、人参のキムチ風。これもウマイ。


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これまたサービスのデザートはブルーベリーチーズケーキと、伊予柑のピール。
帰りにまたしても柚餅子を持たせてくれたが、どんだけサービス精神旺盛なんだか。

やっぱりスゴイな、このお店、色んな意味で。


<データ>
聖徳(しょうとく)
住所/千葉県長生郡長生村北水口633-5
電話/0475-30-1388
定休日/水曜日(祝日の場合は営業)
営業時間/11:00~21:00(お客様がいなければ20時半には閉めるそうです)