やまさんの日記(麺やまらぁ公式ブログ)

人形町「麺やまらぁ」に関する告知と食べ歩き日記。

カテゴリ: その他の食事

ebe42cac.jpg


一般的に日本三大うどんと言えば”讃岐”、”稲庭”、”水沢”ということくらいは承知していたがそのくらいしか知識がなかった。
自分が幼少時代を過ごした場所では”武蔵野うどん”と呼ばれるうどん文化の盛んな場所で周辺には製麺所も数多くあり古くから付き合ってはいたものの、というかだからこそ余りうどんに対して特別な目を向けていなかった。

稲庭も水沢も現地でそれらを食す機会はあったがそれほど興味を掻き立てられることはなかった。

ところが昨年の夏に香川で讃岐うどんを食したときにがらりとうどんに対する見方が変わった。
シンプルゆえに奥が深い、まるで小宇宙のようだと感じた。

しかしだからと言ってうどんにまで深く足を突っ込んでしまってはカラダがいくつあっても足りない。
ラーメンだけでもまだまだ氷山の一角が見えたにすぎない。


今回の長期間に渡るラーメン行脚の道中では、ラーメン以外の”土地のモノ”を食すというのも重要なテーマだった。
この日記では挙げていないが北陸~山陰~九州~四国~東海の各地で土地の名物も食べて周った。
日本という国の食の多様性を視覚と味覚で思い知らされて大いに勉強になった。


さてうどんのハナシであるが冒頭に挙げた三大うどんのほかに全国各地にはやはり多様なうどん文化が存在するようだ。
そのうちのひとつをラー友の一人が薦めてくれた。

「吉田うどん」である。

富士山の北側の麓にある富士吉田市を中心に独自の発達を遂げたうどんで、実に個性的なものなのだ。

今回はその富士吉田市からは少し離れた甲府市の善光寺近くにある「とだ」というお店を訪れてみた。

50近いキャパを誇る店内は全て座敷。
お店に入るなりオーダーを聞かれるので件のラー友のススメに従い”肉つけ(小)”450円をオーダーして空いているテーブルに腰を下ろす。

しばらくして供されたのは極めて太い四角い断面の麺の盛りとつけ汁、それにたくあん。
麺の盛りは”小”とは言ってもかなり多い。
上に茹でたキャベツがのせられているがこのキャベツを付け合せるというのも吉田うどんのひとつの特徴だ。

この極太のうどんがスゴイ。

69ce829e.jpg
『コシがある』というのではなく、めちゃくちゃに『硬い』のだ。
ひたすらに小麦の練り物を咀嚼しているという感覚で、舌触りや喉越しで楽しむという一般的なうどんの食し方とは全く異なる。
この『硬い麺』が吉田うどんの最大の特徴。

つけ汁は甘辛い味でスキヤキの割り下のようなもの。
ここに桜肉の小片が入れられている。
これが味噌味だったりするお店も多いそうだ。


このあたりの名物料理といえば”ほうとう”の方が有名ではあるが、吉田うどんも実にユニーク。
富士五湖周辺にこのうどんを出すお店が多いので是非一度試してみてほしい。



00b66348.jpg


名古屋のグルメは一通り経験していたがその中でも大層気に入ったのがカレーうどん。
名古屋には旨いカレーうどんを出すお店が少なくなく、これまでにも何軒か訪れていた。

まだ訪れていないお店でここだけは行っておきたいと思っていたのが「鯱之家」。
首都圏にも支店を出している「若鯱家」は元はと言えばこちらのお店が本家本元。
屋号も元々は「若鯱家」であったが、現在チェーン展開している方のお店が商標権を取ったため本家の方が「鯱之家」と屋号を変えたとのこと。

年季の入った建物は歴史と風格を漂わせており、暖簾をくぐる前から胸が躍る。
一階部分にある看板は「鯱之家」だが、二階部分に取り付けられた看板には以前の屋号が名残として残っている。

店内はカウンターのみ15席と小ぢんまりとしている。
壁面には所狭しとメニューの札が貼られその種類の多さには圧倒される。
中にはラーメンメニューもあったが僕は勿論”カレーうどん”670円を頂いた。

86ea8814.jpg
カレーの味は名古屋での数軒の経験の中では爽やかな辛さが特徴的と感じた。
滑らかな口当たりでうどんにもよく絡む。
うどんそのものはかなりの重量級で、強力なコシで咬み応えがあるもの。
シンプルにかけうどんなどで食しても充分楽しめるうどんだ。

カレーうどんとしてはリーズナブルなお値段で、年季の入った店内で頂けるのも楽しい。

お店は名古屋市北区。
名城線黒川駅から徒歩数分のところなのでアクセスもよし。
カレーうどん好きの方は是非。

昨年ラーメン行脚で四国を訪れた際、香川で二軒のうどん屋さんに立ち寄った。
「山越うどん」@綾川町と「谷川米穀店」@まんのう町。
東京でも讃岐うどんを出すお店には何軒か行っていたが、本場で食べたときに東京で経験したそれとは全く印象が異なることに驚き、その魅力の一端を知ることとなった。
今回は香川で1日半を費やして、もう少し巡ってみようと決めていた。


c300481c.jpg

まず訪れたのは「長田in香の香」@善通寺市
大型店舗で巨大な駐車場が店舗前に広がる。

こちらで頂いたのは”釜あげ”の小250円。
まるで絹のような肌で舌ざわりがよい。

これを大きめの徳利というか壺のような入れ物から注いだダシにつけて頂くのだが、この出汁がまた旨い。
カツオとイリコが主体だと思うがカツオが前面に出たバランスで、すっきりしていながら深い旨みをたたえている。


a51c79d8.jpg

次に巡ったのは「山田家 本店」@高松市。
とてつもない広い敷地内には工場やお屋敷があるのだが、店舗は重要文化財に指定されているお屋敷。
このお屋敷を見るだけでも行く価値はある。

この豪華な屋敷の中で頂いたのは”釜ぶっかけ(黄卵入り)”600円。
”釜”とあるので提供までに時間がかかるのかと思いきや、ものの数分も経たぬうちに供された。
5種類のヤクミ、揚げカス、卵黄、つゆ、がうどんとともにお盆にのせられてきた。

うどんは温かいもので、そこに好みのヤクミをのせサイゴにつゆをぶっかける。
うどんは比較的表面がザラついた感じで、ツユは味が濃い目で甘味があるものだった。


ac72ec39.jpg

翌朝一番で伺ったのは「がもううどん」@坂出市

”小”130円に、”あげ”80円をのせて。

いわゆるセルフ店なのでうどんを受け取ったら自分でのせものをしてつゆをかけて好みでヤクミのネギを。

ザラつきのある麺はとても風味がいい。
カツオが効いたつゆは比較的薄味で旨いが、なんと言ってもここの”あげ”が実に旨い。
厚みがあってふわふわとしている。甘味が抑え目なのも好印象。


fa9acb79.jpg

続いて「宮武うどん店」@琴平町。

宮武系なる言葉が存在するが、香川の中でも最も大きな勢力を誇る系統の祖にあたるお店とのこと。

”かけあつあつ”の大350円に”ゲソ天”120円。
こちらはのせものだけセルフで、帰り際に自己申告でお金を払うというシステム。

この”あつあつ”というのはうどんが温かくてつゆも温かいという意味。
”ひやあつ”、”ひやひや”、”あつひや”と言った組み合わせも可能。

うどんはふわふわとした食感が特徴的と感じた。
つゆはやはりカツオが前面に出て薄めの味。

ゲソ天はかなりの大きさで食べでがあった。


2b7e6e3c.jpg

お次は「やまうちうどん」@まんのう町。

少々発見が困難な場所にあり、隠れ家的な雰囲気。

”小”200円を”あつあつ”で。

エッジのたったうどんは、都内の某店で経験したものに近い印象。
さくっと噛み切れる感覚が面白い。

こちらのつゆはイリコが強めで味も濃い目だった。


5bac50ba.jpg

サイゴは「なかにし」@高松市。

こちらもセルフで、”ひやひや”の場合のみうどんにつゆをかけて出してくれる。
うどんが”あつ”の場合は店の中央にある茹で麺器でテボにうどんを入れて自分で温める。
”あつ”のつゆはサーバーから自分で注ぐというスタイルだ。

僕は”一玉”200円を”あつあつ”で。

うどんはアルデンテのような茹で加減で独特の食感。
つゆはカツオが強めで優しい味に仕上がっている。


今回は6軒ばかり巡ってみたが、うどんは奥が深いということが垣間見えたに過ぎず、まだまだその魅力の触り程度しか分からなかったという印象だ。
深みにハマったらなかなか足を洗えそうにない魅力に溢れていることは確かで、出来うることなら1年くらい住み着いて食べつくしてみたいとさえ思った。

3b7f6f31.jpg


1d828ee7.jpg


盛岡三大麺に数えられる”じゃじゃ麺”の元祖と言われているのがこの「白龍(ぱいろん)」。
本店にお邪魔したが割と狭いエリアに二軒の支店があるようだ。
人気があるらしく行列となっていたがこれは持ち帰り用のものを求めるお客さんの列だった。

”じゃじゃ麺”の正体は茹でたうどんの上に肉味噌と刻んだキュウリをのせたものをかき混ぜて食べる汁ナシのうどん。
卓上に用意してある酢やおろしニンニク、ラー油などで好みの味に調整して食べるという変わったスタイルの食べ物だ。

しかもうどんを食べ終わったら空いたお皿に生卵を割り入れてそこにお湯と肉味噌を入れてもらい”チータンタン”というスープで〆るというミッションもある。

全国的には冷麺やわんこそばほどの知名度はないが、とても面白い食べ物なのでこちらにお出かけする用事がおありなら是非食していただきたい。

詳細は”週刊レポ”に書いたのでご興味があればそちらをご覧いただきたい。


8d453cc9.jpg
<データ>
白龍
最寄駅:盛岡(JR東北本線)
住所:岩手県盛岡市内丸5-15
定休日:日曜
営業時間:9:00~21:00

夕方から習志野の社屋で作業のあった関係で、普段あまり行けない習志野以東の千葉県内で晩飯をと考えを巡らせていたのですが、「末広家」、「虎ノ穴」、「武蔵家」、「はしぞう」などなどご無沙汰しちゃっているお店のどこへ行こうかと迷っているうちについにどこにも決めることが出来ず。結局ラはやめて、「中むら」@花見川区へとんかつを食べに行くことにしました。

c5eb6a79.jpg
ここは現在お世話になっている美容室の方に教えてもらったお店ですが、初訪したときその安さと美味さに感動しました。その感動が忘れられず、今日も”特上とんかつ”を頂きました。ここにはフツウのとんかつと、上、特上、とありますが、特上でも単品だったらたったの1050円! 柔らかくて甘味もあって分厚くって衣もさくさく。思わず顔がほころんじゃうようなこのとんかつがこの値段というのは驚異としか言いようがないです。お世辞にも綺麗とは言いがたい店舗ですが、そんなことにお金をかけるよりも、ぎりぎりの利益でお客様に美味しいものを提供しようというご主人の気持ちがこのとんかつに表れています。接客も大変丁寧というかアットホームで暖かい。

いつまでも末永く続いて欲しい名店中の名店だと思います。

このページのトップヘ