2007年11月
2007年11月30日
「ETFではじめる海外投資スタートBOOK」その4
Part3 ADRの仕組
−ADRとは?−
海外株式の個別投資を考える場合、現地で買う必要がある。しかしアメリカに上場している企業であれば簡単に購入することができる。それがADRである。
ADRとは”外国企業が米国のNY市場かナスダック市場で発行する証券”のこと。
米国市場の上場審査基準は非常に厳しく、ADRを発行しているのは各国を代表する優良企業や今後成長が期待できるベンチャー企業など。ADRを発行している企業は財務的に透明性の高い企業の証とも言える。
ADRであれば投資の難しい国でも投資することが出来る。現状では20カ国。投信でもETFでも取扱の無い国、例えばフィンランドの優良企業ノキアにも投資することが出来る。
ADRで投資できる証券会社:
楽天証券、イートレード証券、野村證券、東海東京証券、岡三証券
Part4 日本で売買できるADR投資
−日本で買えるADR投資−
1.中国
バイドゥ(BIDU)、ネットイーズ(NTES)、シャンダ(SNDA)、ザ・ナイン(NCTY)
スリーエスバイオ(SSRX)、マンダレイメディカル(MR)、シムシアー(SCR)
2.インド
インフォシス(INFY)、ウィプロ(WIT)、ドクターレディーズ(RDY)、ICICI銀行(IBN)
3.ブラジル
リオドセ(RIO)、ペトロプラス(PBR)、サディア(SDA)、コーザン(CZZ)
4.ロシア
メシェルスチール(MTL)、ウィムビルダン(WBD)
5.南アフリカ
アングロゴールド(AU)、ゴールドフィールズ(GFI)
6.台湾、韓国
台湾積体電路製造(TSM)、聯華電子(UMC)、グラヴィティ(GRVY)
7.その他
英国、オーストラリア、イスラエルなど。
Part5 ADR売買方法
注意点は、為替リスク、指数との乖離。
税金は売却益は申告分離課税。配当金は米国上場ETFの場合、10%課税されている。
またADRの配当金は母国で事前に課税されている。そのため2重課税の可能性がある。
確定申告で控除が必要。
<メモ>
中国株投資は基本的に追加しないことにしていますが、アメリカ市場のADRは別です。新興国の新興市場といった感じで面白い会社が並んでいます。最近では医療機器のマンダレイメディカル(MR)を新規購入しました。
景気の後退が見えている今、新規購入銘柄としてはディフェンシブ銘柄に注目しています。中国の製薬会社は競争力がなく、中小企業が乱立状態にあり、そのなかで生き残れる会社、伸びていける会社を選ぶ。すると新薬企業よりも特許の切れた薬品を製造している企業、汎用品、消耗品を製造する会社。
中国の医療業界は混沌としています。Qさんの指摘に有るように、医療機器メーカーにろくな会社はありません。政治的にも、共産主義の時代は人民公社や各工場に医療施設がありましたが、自由化、市場化に時に全て捨て去りましたが、その代わりは一切無かったのです。そのため、金持ちだけが民間病院にかかることができ、貧乏人は門前払い(救急車に乗るのにも前金がいる。)という現在のシステムが出来たのです。
中国に行くと驚くことの一つに救急車が走ってきても、日本のように車が道を空けないことがあります。それは救急車は金持ちがのる高級車と言う感覚があるからでしょう。
また交通事故があっても助かりそうもないと、もったいないからと放置されます。
ジム・ロジャーズは中国人の貯蓄率の高さを指摘していますが、大部分の中国人はこの医療制度の不備からやむにやまれず貯金をしていると私は思います(医療保険に加入している人は全体の約34%(中国社会科学院)、骨折の治療で430万円〜630万円、胃潰瘍の手術で450万円の医療費)。
中国の医療制度は最悪の状態にあり投資対象になりにくいのですが、逆に言うとこれからよくなるだけとも考えられます。
マンダレイメディカルは、中国国内のあまり高級でない一般病院向けの医療機器を製造、販売しています。このような病院は海外の医療機器は高くて購入できません。しかしこれから個人所得が増えれば、かならず医療費も増えます。来年以降全国展開を目指した基本医療保険が行われるようになれば、その恩恵を受けるのは高級医療機器メーカーではなくマンダレイとか、ジェネリック医薬品メーカーだろうと。
<参考>
中国人なら病気になってはダメ 医療費現金前払いの国で――フィナンシャル・タイムズ
(http://news.goo.ne.jp/article/ft/world/ft-20070831-01.html)
ETF(上場投信)ではじめる海外投資スタートBOOK (角川SSCムック)
−ADRとは?−
海外株式の個別投資を考える場合、現地で買う必要がある。しかしアメリカに上場している企業であれば簡単に購入することができる。それがADRである。
ADRとは”外国企業が米国のNY市場かナスダック市場で発行する証券”のこと。
米国市場の上場審査基準は非常に厳しく、ADRを発行しているのは各国を代表する優良企業や今後成長が期待できるベンチャー企業など。ADRを発行している企業は財務的に透明性の高い企業の証とも言える。
ADRであれば投資の難しい国でも投資することが出来る。現状では20カ国。投信でもETFでも取扱の無い国、例えばフィンランドの優良企業ノキアにも投資することが出来る。
ADRで投資できる証券会社:
楽天証券、イートレード証券、野村證券、東海東京証券、岡三証券
Part4 日本で売買できるADR投資
−日本で買えるADR投資−
1.中国
バイドゥ(BIDU)、ネットイーズ(NTES)、シャンダ(SNDA)、ザ・ナイン(NCTY)
スリーエスバイオ(SSRX)、マンダレイメディカル(MR)、シムシアー(SCR)
2.インド
インフォシス(INFY)、ウィプロ(WIT)、ドクターレディーズ(RDY)、ICICI銀行(IBN)
3.ブラジル
リオドセ(RIO)、ペトロプラス(PBR)、サディア(SDA)、コーザン(CZZ)
4.ロシア
メシェルスチール(MTL)、ウィムビルダン(WBD)
5.南アフリカ
アングロゴールド(AU)、ゴールドフィールズ(GFI)
6.台湾、韓国
台湾積体電路製造(TSM)、聯華電子(UMC)、グラヴィティ(GRVY)
7.その他
英国、オーストラリア、イスラエルなど。
Part5 ADR売買方法
注意点は、為替リスク、指数との乖離。
税金は売却益は申告分離課税。配当金は米国上場ETFの場合、10%課税されている。
またADRの配当金は母国で事前に課税されている。そのため2重課税の可能性がある。
確定申告で控除が必要。
<メモ>
中国株投資は基本的に追加しないことにしていますが、アメリカ市場のADRは別です。新興国の新興市場といった感じで面白い会社が並んでいます。最近では医療機器のマンダレイメディカル(MR)を新規購入しました。
景気の後退が見えている今、新規購入銘柄としてはディフェンシブ銘柄に注目しています。中国の製薬会社は競争力がなく、中小企業が乱立状態にあり、そのなかで生き残れる会社、伸びていける会社を選ぶ。すると新薬企業よりも特許の切れた薬品を製造している企業、汎用品、消耗品を製造する会社。
中国の医療業界は混沌としています。Qさんの指摘に有るように、医療機器メーカーにろくな会社はありません。政治的にも、共産主義の時代は人民公社や各工場に医療施設がありましたが、自由化、市場化に時に全て捨て去りましたが、その代わりは一切無かったのです。そのため、金持ちだけが民間病院にかかることができ、貧乏人は門前払い(救急車に乗るのにも前金がいる。)という現在のシステムが出来たのです。
中国に行くと驚くことの一つに救急車が走ってきても、日本のように車が道を空けないことがあります。それは救急車は金持ちがのる高級車と言う感覚があるからでしょう。
また交通事故があっても助かりそうもないと、もったいないからと放置されます。
ジム・ロジャーズは中国人の貯蓄率の高さを指摘していますが、大部分の中国人はこの医療制度の不備からやむにやまれず貯金をしていると私は思います(医療保険に加入している人は全体の約34%(中国社会科学院)、骨折の治療で430万円〜630万円、胃潰瘍の手術で450万円の医療費)。
中国の医療制度は最悪の状態にあり投資対象になりにくいのですが、逆に言うとこれからよくなるだけとも考えられます。
マンダレイメディカルは、中国国内のあまり高級でない一般病院向けの医療機器を製造、販売しています。このような病院は海外の医療機器は高くて購入できません。しかしこれから個人所得が増えれば、かならず医療費も増えます。来年以降全国展開を目指した基本医療保険が行われるようになれば、その恩恵を受けるのは高級医療機器メーカーではなくマンダレイとか、ジェネリック医薬品メーカーだろうと。
<参考>
中国人なら病気になってはダメ 医療費現金前払いの国で――フィナンシャル・タイムズ
(http://news.goo.ne.jp/article/ft/world/ft-20070831-01.html)
ETF(上場投信)ではじめる海外投資スタートBOOK (角川SSCムック)
2007年11月29日
「ETFではじめる海外投資スタートBOOK」その3
−−−セクター別投資−−−
シーゲル博士の著書でも、国ごとの相関関係が上昇し国際分散投資が意味をなさなくなりつつある中、セクター間の相関は低下していることが指摘されている。つまりセクター別に投資することでリスクの低下が期待できる。
KXI:iSHARES GLOBAL CONSUMER STAPLES SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル生活必需品セクター指数連動 信託報酬0.48%
RXI:iSHARES GLOBAL DISCRETIONARY SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル一般消費財セクター指数連動 信託報酬0.48%
IXC:iSHARES GLOBAL ENERGY SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバルエネルギーセクター指数連動 信託報酬0.48%
IXG:iSHARES GLOBAL FINANCIALS SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル金融セクター指数連動 信託報酬0.48%
IXJ:iSHARES GLOBAL HEALTHCARE SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバルヘルスケアセクター指数連動 信託報酬0.48%
EXI:iSHARES GLOBAL INDUSTRIALS SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル資本財セクター指数連動 信託報酬0.48%
MXI:iSHARES GLOBAL MATERIALS SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル素材セクター指数連動 信託報酬0.48%
IXN:iSHARES GLOBAL TECHNOLOGY SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバルテクノジーセクター指数連動 信託報酬0.48%
IXP:iSHARES GLOBAL TELECOMMUNICATIONS SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル電気通信セクター指数連動 信託報酬0.48%
JXI:iSHARES GLOBAL UTILITIES SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル公益事業セクター指数連動 信託報酬0.48%
IBB:iSHARES NASDAQ BIOTECHNOLOGY INDEX FUND
バイオテクノノジー企業指数連動 信託報酬0.48%
IYR:iSHARES DJ US REAL ESTATE INDEX FUND
DJ米国不動産指数連動 信託報酬0.48%
DVY:iSHARES DJ SELECT DIVIDEND INDEX FUND
DJ高配当株式指数連動 信託報酬0.40%
−その他指数連動タイプ−
AGG:iSHARES LEHMAN AGGREGATE BOND
債券総合指数連動 信託報酬0.20%
TIP:iSHARES LEHMAN TIPS BOND FUND
物価連動債券指数連動 信託報酬0.20%
GSG:iSHARES S&P GSCI COMMODITY INDEXED TRUST
GSCIトータルリターン指数連動 信託報酬0.75%
<メモ>
日本にもセクターETFがありますが、流動性がなく、セクターが偏っているため投資対象になりません。しかしアメリカ市場ではこれだけたくさんのセクターETFがあります。また信託報酬も0.48%と安く、魅力的です。銘柄選択に自信が無いときには重宝するでしょう。
ちなみにこの中ではDJ高配当株式指数連動(DVY)を保有しています。シーゲル博士の著書「株式投資の未来」より高配当銘柄は長期的にインデックスをアウトパフォームしますから。
ETF(上場投信)ではじめる海外投資スタートBOOK (角川SSCムック)
シーゲル博士の著書でも、国ごとの相関関係が上昇し国際分散投資が意味をなさなくなりつつある中、セクター間の相関は低下していることが指摘されている。つまりセクター別に投資することでリスクの低下が期待できる。
KXI:iSHARES GLOBAL CONSUMER STAPLES SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル生活必需品セクター指数連動 信託報酬0.48%
RXI:iSHARES GLOBAL DISCRETIONARY SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル一般消費財セクター指数連動 信託報酬0.48%
IXC:iSHARES GLOBAL ENERGY SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバルエネルギーセクター指数連動 信託報酬0.48%
IXG:iSHARES GLOBAL FINANCIALS SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル金融セクター指数連動 信託報酬0.48%
IXJ:iSHARES GLOBAL HEALTHCARE SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバルヘルスケアセクター指数連動 信託報酬0.48%
EXI:iSHARES GLOBAL INDUSTRIALS SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル資本財セクター指数連動 信託報酬0.48%
MXI:iSHARES GLOBAL MATERIALS SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル素材セクター指数連動 信託報酬0.48%
IXN:iSHARES GLOBAL TECHNOLOGY SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバルテクノジーセクター指数連動 信託報酬0.48%
IXP:iSHARES GLOBAL TELECOMMUNICATIONS SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル電気通信セクター指数連動 信託報酬0.48%
JXI:iSHARES GLOBAL UTILITIES SECTOR INDEX FUND
MSCIグローバル公益事業セクター指数連動 信託報酬0.48%
IBB:iSHARES NASDAQ BIOTECHNOLOGY INDEX FUND
バイオテクノノジー企業指数連動 信託報酬0.48%
IYR:iSHARES DJ US REAL ESTATE INDEX FUND
DJ米国不動産指数連動 信託報酬0.48%
DVY:iSHARES DJ SELECT DIVIDEND INDEX FUND
DJ高配当株式指数連動 信託報酬0.40%
−その他指数連動タイプ−
AGG:iSHARES LEHMAN AGGREGATE BOND
債券総合指数連動 信託報酬0.20%
TIP:iSHARES LEHMAN TIPS BOND FUND
物価連動債券指数連動 信託報酬0.20%
GSG:iSHARES S&P GSCI COMMODITY INDEXED TRUST
GSCIトータルリターン指数連動 信託報酬0.75%
<メモ>
日本にもセクターETFがありますが、流動性がなく、セクターが偏っているため投資対象になりません。しかしアメリカ市場ではこれだけたくさんのセクターETFがあります。また信託報酬も0.48%と安く、魅力的です。銘柄選択に自信が無いときには重宝するでしょう。
ちなみにこの中ではDJ高配当株式指数連動(DVY)を保有しています。シーゲル博士の著書「株式投資の未来」より高配当銘柄は長期的にインデックスをアウトパフォームしますから。
ETF(上場投信)ではじめる海外投資スタートBOOK (角川SSCムック)
2007年11月28日
「海外投資実践マニュアル7 アメリカ2 ファストレイド証券/バンク・オブ・ハワイ」
「海外投資実践マニュアル7 アメリカ2 ファストレイド証券/バンク・オブ・ハワイ」8,400円 (税込)
Traders shop(http://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=9784775940150)
海外投資を楽しむ会(http://www.alt-invest.com/pl/book/usa_manual2/index.htm)
Firstrade証券の口座開設方法が出版されています。一緒にバンクオブハワイも紹介されています。ちょっと高いですが、心配性な人は購入すると良いかもしれません。
バックオブハワイは口座開設を考えている銀行のひとつ。国際的な資金の移動が発生した場合、銀行があると何かと便利ですし、今は出金方法としてカード発行を考えているんですが、銀行の方が便利かもしれません。
ただ既に米ドル用の口座として日本のシティバンクを持っているので、優先順位はちょっと低くなってます。
Traders shop(http://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=9784775940150)
海外投資を楽しむ会(http://www.alt-invest.com/pl/book/usa_manual2/index.htm)
Firstrade証券の口座開設方法が出版されています。一緒にバンクオブハワイも紹介されています。ちょっと高いですが、心配性な人は購入すると良いかもしれません。
バックオブハワイは口座開設を考えている銀行のひとつ。国際的な資金の移動が発生した場合、銀行があると何かと便利ですし、今は出金方法としてカード発行を考えているんですが、銀行の方が便利かもしれません。
ただ既に米ドル用の口座として日本のシティバンクを持っているので、優先順位はちょっと低くなってます。
2007年11月27日
サンデープロジェクト
車の修理のため、先週日曜日のサンデープロジェクトを見損なってしまった。
榊原氏が出演し、経済情勢についてコメントしていた様子。どこかで再放送してくれないかなあと思いつつ、外為ドットこむのブログを見ると、酒匂さんがコメントしてました。
以下抜粋
〜榊原元財務官の発言が大変話題になったが、その骨子は“ドル安がまだ進み、もしかしたら100円を割るかも知れない。そしてその時は、我が国の金融当局の円売り介入は出ないと思う。”〜
この内容であれば、この前の六本木ヒルズで講演していた内容と同じか?。
ドル安がこれから進む。でも日本の当局は市場介入できないと言う指摘。
経済は明らかに景気後退を織り込みに行き始めていると感じています。
例えば
・日本ではアルバイト、パートが集まらなくなりつつある
・日本の鉱工業指数その他は景気後退を示しつつある
・シクリカルな海運や非鉄株が下落へ転じている
・アメリカの実質GDP成長率は2%を切る可能性がある
・アメリカの住宅着工数が減少
・ロンドンの銅価格が下落に転じている
・EUの輸出が減少
・NZでは住宅が売れない
・イギリスの住宅価格も下落へ
しかし景気が良いという指数も同時に存在する
・原油価格が下がらない
・バルチック指数も高い
・金は価格上昇
今の見方は
1.アメリカを先頭に景気は緩やかに後退し始めている
2.EU、日本も続いて景気後退へ突入する可能性が高い
3.原油が高いのは需給逼迫であって、景気が後退しても大きくは下落しない
4.BRICSは時間差をおいて後退局面に入るため、BRICSバブルの発生?
5.日本の投資家はリスクをとれなくなるため、外貨買いをやめ、円高へ
榊原氏が出演し、経済情勢についてコメントしていた様子。どこかで再放送してくれないかなあと思いつつ、外為ドットこむのブログを見ると、酒匂さんがコメントしてました。
以下抜粋
〜榊原元財務官の発言が大変話題になったが、その骨子は“ドル安がまだ進み、もしかしたら100円を割るかも知れない。そしてその時は、我が国の金融当局の円売り介入は出ないと思う。”〜
この内容であれば、この前の六本木ヒルズで講演していた内容と同じか?。
ドル安がこれから進む。でも日本の当局は市場介入できないと言う指摘。
経済は明らかに景気後退を織り込みに行き始めていると感じています。
例えば
・日本ではアルバイト、パートが集まらなくなりつつある
・日本の鉱工業指数その他は景気後退を示しつつある
・シクリカルな海運や非鉄株が下落へ転じている
・アメリカの実質GDP成長率は2%を切る可能性がある
・アメリカの住宅着工数が減少
・ロンドンの銅価格が下落に転じている
・EUの輸出が減少
・NZでは住宅が売れない
・イギリスの住宅価格も下落へ
しかし景気が良いという指数も同時に存在する
・原油価格が下がらない
・バルチック指数も高い
・金は価格上昇
今の見方は
1.アメリカを先頭に景気は緩やかに後退し始めている
2.EU、日本も続いて景気後退へ突入する可能性が高い
3.原油が高いのは需給逼迫であって、景気が後退しても大きくは下落しない
4.BRICSは時間差をおいて後退局面に入るため、BRICSバブルの発生?
5.日本の投資家はリスクをとれなくなるため、外貨買いをやめ、円高へ
2007年11月26日
「ETFではじめる海外投資スタートBOOK」その2
Part2 日本で売買できる海外ETF
−アメリカ投資−
DIA:DIAMONDS TRUST,SERIES1 DOW指数連動 信託報酬0.18%
SPY:SPDR TRUST,SERIES1 S&P500指数連動 信託報酬0.0945%
IVV:iSHARES S&P INDEX FUND S&P500指数連動 信託報酬0.09%
IJH:iSHARES S&P MIDCAP400 INDEX FUND S&PMIDCAP400指数(中小型株指数)
連動 信託報酬0.20%
IJR:iSHARES S&P SMALLCAP600 INDEX FUND S&PSMALLCAP600指数(小型株指数)
連動 信託報酬0.20%
QQQQ:POWERSHARES 100 TRUST,SERIES1 NASDAQ100指数(ハイテク、バイオ)
連動 信託報酬0.20%
−先進国投資−
EFA:iSHARES MSCI EAFE INDEX FUND MSCI EAFE指数(世界先進21カ国指数)
連動 信託報酬0.35%
EPP:iSHARES MSCI PACIFIC EX-JAPAN INDEX FUND MSCI PACIFIC EX-JAPAN指数
(日本を除く太平洋諸国指数)連動 信託報酬0.05%
IOO:iSHARES S&P GLOBAL100 INDEX FUND
S&P GLOBAL100指数(世界優良企業100社指数)連動 信託報酬0.40%
−新興国投資−
EEM:HARES MSCI EMERGING MARKET INDEX FUND MSCI EMERGING MARKET指数
(世界新興国25カ国指数)連動 信託報酬0.75%
−中国投資−
・高い成長性を示す中国株投資
2801:iSHARES MSCI CHINA TRACKER MSCIチャイナ指数(中国関連株価指数)
連動 信託報酬0.99%
2823:iSHARES FTSE/XINHUA A50 CHINA TRACKER FTSE/XINHUA A50 CHINA指数
(本土A株上位50社指数)連動 信託報酬0.99%
2828:HANGSEN H-SHARE INDEX ETF HANGSEN H-SHAR指数(H株指数)連動
信託報酬0.60〜1.15%
2800:TRACKER FUND OF HONGKONG ハンセン指数連動 信託報酬0.05〜0.1%
FXI:iSHARES FTSE/XINHUA 25 INDEX FUND 中国大型企業25社連動
信託報酬0.74%
−BRICs投資−
EWZ:iSHARES MSCI BRAZIL INDEX FUND MSCIブラジル指数連動
信託報酬0.70%
2836:iSHARES BSE SENSEX INDIA TRACKER センセックス指数連動
信託報酬0.99%
−中進国投資−
EWY:iSHARES MSCI SOUTH KOREA INDEX FUND MSCI韓国指数連動
信託報酬0.70%
EWT:iSHARES MSCI TAIWAN INDEX FUND MSCI台湾指数連動 信託報酬0.70%
−その他の国への投資−
EZA:iSHARES MSCI SOUTH AFRICA INDEX FUND MSCI南アフリカ指数連動 信託報酬0.70%
<メモ>
アメリカや香港で取引できる世界のETF一覧を紹介します。DIAやIVV、SPYは非常に有名なETFです。これとEFAだけでも相当有効な分散投資が低コストで可能になります。
この2つに、好きな国、例えば中国ならFXIを持つとか。
信託報酬を見てもらえれば以下に日本の金融機関が販売している投資信託より安いかが分かります。
アメリカの場合、一般に維持手数料はETFが安く、投資信託は購入手数料が安くなっています。投資信託でこつこつ買い込み、まとまったらETFへ切り替えるという方法が一番効率的だったんですが、Firstrade証券では投資信託の購入手数料が今年になってから有料になってしまいました。
ETF(上場投信)ではじめる海外投資スタートBOOK (角川SSCムック)
−アメリカ投資−
DIA:DIAMONDS TRUST,SERIES1 DOW指数連動 信託報酬0.18%
SPY:SPDR TRUST,SERIES1 S&P500指数連動 信託報酬0.0945%
IVV:iSHARES S&P INDEX FUND S&P500指数連動 信託報酬0.09%
IJH:iSHARES S&P MIDCAP400 INDEX FUND S&PMIDCAP400指数(中小型株指数)
連動 信託報酬0.20%
IJR:iSHARES S&P SMALLCAP600 INDEX FUND S&PSMALLCAP600指数(小型株指数)
連動 信託報酬0.20%
QQQQ:POWERSHARES 100 TRUST,SERIES1 NASDAQ100指数(ハイテク、バイオ)
連動 信託報酬0.20%
−先進国投資−
EFA:iSHARES MSCI EAFE INDEX FUND MSCI EAFE指数(世界先進21カ国指数)
連動 信託報酬0.35%
EPP:iSHARES MSCI PACIFIC EX-JAPAN INDEX FUND MSCI PACIFIC EX-JAPAN指数
(日本を除く太平洋諸国指数)連動 信託報酬0.05%
IOO:iSHARES S&P GLOBAL100 INDEX FUND
S&P GLOBAL100指数(世界優良企業100社指数)連動 信託報酬0.40%
−新興国投資−
EEM:HARES MSCI EMERGING MARKET INDEX FUND MSCI EMERGING MARKET指数
(世界新興国25カ国指数)連動 信託報酬0.75%
−中国投資−
・高い成長性を示す中国株投資
2801:iSHARES MSCI CHINA TRACKER MSCIチャイナ指数(中国関連株価指数)
連動 信託報酬0.99%
2823:iSHARES FTSE/XINHUA A50 CHINA TRACKER FTSE/XINHUA A50 CHINA指数
(本土A株上位50社指数)連動 信託報酬0.99%
2828:HANGSEN H-SHARE INDEX ETF HANGSEN H-SHAR指数(H株指数)連動
信託報酬0.60〜1.15%
2800:TRACKER FUND OF HONGKONG ハンセン指数連動 信託報酬0.05〜0.1%
FXI:iSHARES FTSE/XINHUA 25 INDEX FUND 中国大型企業25社連動
信託報酬0.74%
−BRICs投資−
EWZ:iSHARES MSCI BRAZIL INDEX FUND MSCIブラジル指数連動
信託報酬0.70%
2836:iSHARES BSE SENSEX INDIA TRACKER センセックス指数連動
信託報酬0.99%
−中進国投資−
EWY:iSHARES MSCI SOUTH KOREA INDEX FUND MSCI韓国指数連動
信託報酬0.70%
EWT:iSHARES MSCI TAIWAN INDEX FUND MSCI台湾指数連動 信託報酬0.70%
−その他の国への投資−
EZA:iSHARES MSCI SOUTH AFRICA INDEX FUND MSCI南アフリカ指数連動 信託報酬0.70%
<メモ>
アメリカや香港で取引できる世界のETF一覧を紹介します。DIAやIVV、SPYは非常に有名なETFです。これとEFAだけでも相当有効な分散投資が低コストで可能になります。
この2つに、好きな国、例えば中国ならFXIを持つとか。
信託報酬を見てもらえれば以下に日本の金融機関が販売している投資信託より安いかが分かります。
アメリカの場合、一般に維持手数料はETFが安く、投資信託は購入手数料が安くなっています。投資信託でこつこつ買い込み、まとまったらETFへ切り替えるという方法が一番効率的だったんですが、Firstrade証券では投資信託の購入手数料が今年になってから有料になってしまいました。
ETF(上場投信)ではじめる海外投資スタートBOOK (角川SSCムック)
2007年11月25日
「ETFではじめる海外投資スタートBOOK」
<読書メモ>
「ETFではじめる海外投資スタートBOOK」を読みました。大変参考になる内容でしたので今日から数回に分けて紹介します。
外国投資のススメ
1.ステート・ストリート投信投資顧問、D.A.コリンズ氏
世界で始めてETFを組成したのがステート・ストリート。以後800本以上が世界で上場。約68兆円以上の残高。ETFの最大のめりとはコストが安いこと。SPYで0.0945%/年、ダイアモンズで0.18%/年。アメリカでは株式だけでなく債券や商品などに連動するETFやセクター別のETFも上場されている。日本で普及しないのは、コストに敏感でないことや証券会社が手数料の稼げる投資信託を進めていることがある。
2.山崎元×竹川美奈子対談
個人資産1500兆円に対して投信の残高は80兆円に過ぎない。今後も増える。コストに敏感な個人投資家はまだわずかに過ぎない。毎月分配に惹かれている投資家が多い。海外投資をしても販売手数料が3%、信託報酬が2%では意味がない。外貨建て債券を持っている人が多いが値動きは激しく、全力で買うべきではない。ETF=”いい・手数料の・ファンド”を使って先進国を中心にバランスの良いポートフォリオを作っては?
Part1 海外ETFの基礎知識
・ETFは手数料が割安
・株と同様にリアルタイムに取引可能
・積み立てには向いていないが長期保有には有利
・不動産や債券など様々な商品に分散投資可能
・日本では取引可能な証券会社が限られている
(楽天証券、イー・トレード証券など)
ETF(上場投信)ではじめる海外投資スタートBOOK (角川SSCムック)
「ETFではじめる海外投資スタートBOOK」を読みました。大変参考になる内容でしたので今日から数回に分けて紹介します。
外国投資のススメ
1.ステート・ストリート投信投資顧問、D.A.コリンズ氏
世界で始めてETFを組成したのがステート・ストリート。以後800本以上が世界で上場。約68兆円以上の残高。ETFの最大のめりとはコストが安いこと。SPYで0.0945%/年、ダイアモンズで0.18%/年。アメリカでは株式だけでなく債券や商品などに連動するETFやセクター別のETFも上場されている。日本で普及しないのは、コストに敏感でないことや証券会社が手数料の稼げる投資信託を進めていることがある。
2.山崎元×竹川美奈子対談
個人資産1500兆円に対して投信の残高は80兆円に過ぎない。今後も増える。コストに敏感な個人投資家はまだわずかに過ぎない。毎月分配に惹かれている投資家が多い。海外投資をしても販売手数料が3%、信託報酬が2%では意味がない。外貨建て債券を持っている人が多いが値動きは激しく、全力で買うべきではない。ETF=”いい・手数料の・ファンド”を使って先進国を中心にバランスの良いポートフォリオを作っては?
Part1 海外ETFの基礎知識
・ETFは手数料が割安
・株と同様にリアルタイムに取引可能
・積み立てには向いていないが長期保有には有利
・不動産や債券など様々な商品に分散投資可能
・日本では取引可能な証券会社が限られている
(楽天証券、イー・トレード証券など)
ETF(上場投信)ではじめる海外投資スタートBOOK (角川SSCムック)
2007年11月24日
バイオエタノールは儲かるのか?
昨日のブログでアメリカの農産物市場、とりわけとうもろこしをめぐる、バイオエタノールと日本の穀物商社の争奪戦を取り上げました。
しかし、よくよく考えてみるとおかしな点があります。
それはバイオエタノール生産工場は
一週間に2万トンのとうもろこしを購入。
とうもろこし価格を輸送料金込みで約1万8千円/kgとすると、仕入価格は3.6億円。
それに対して工場出荷価格は
とうもろこし1トンからバイオエタノールを416.4リットル生産できたとすると832.8万リットル/週。
1)バイオエタノールが35円(ガソリンの約半分)では
→ 売り上げ 約2.91億円で赤字
2)バイオエタノールが42円(ガソリンの60%)では
→ 売り上げ 約3.50億円で赤字
3)バイオエタノールが70円(ガソリン同一価格)では
→ 売り上げ 約5.83億円で黒字
つまりバイオエタノールの価格によっては赤字になってしまう。
バイオエタノールはガソリンよりも燃費が悪いことを考えると、利益が大きく出ているのかというと厳しい?
政府の支援や、今のような原油価格でない限りとうもろこし原産のバイオエタノールで利益を出すのは難しいのではないでしょうか?
しかし、よくよく考えてみるとおかしな点があります。
それはバイオエタノール生産工場は
一週間に2万トンのとうもろこしを購入。
とうもろこし価格を輸送料金込みで約1万8千円/kgとすると、仕入価格は3.6億円。
それに対して工場出荷価格は
とうもろこし1トンからバイオエタノールを416.4リットル生産できたとすると832.8万リットル/週。
1)バイオエタノールが35円(ガソリンの約半分)では
→ 売り上げ 約2.91億円で赤字
2)バイオエタノールが42円(ガソリンの60%)では
→ 売り上げ 約3.50億円で赤字
3)バイオエタノールが70円(ガソリン同一価格)では
→ 売り上げ 約5.83億円で黒字
つまりバイオエタノールの価格によっては赤字になってしまう。
バイオエタノールはガソリンよりも燃費が悪いことを考えると、利益が大きく出ているのかというと厳しい?
政府の支援や、今のような原油価格でない限りとうもろこし原産のバイオエタノールで利益を出すのは難しいのではないでしょうか?
2007年11月23日
「ファンドマネーが食を操る 〜穀物高騰の裏で〜」
NHKスペシャル 2007年11月21日放送
「ファンドマネーが食を操る 〜穀物高騰の裏で〜」
・日本の穀物の10%、200万トンを取り扱う豊田通商。
輸出向けのとうもろこしが急減している。
・2005年の政府政策が急激なエタノールの急増を招いた。
・現在、エタノール向けにとうもろこしの25%が向けられている。
・エタノール工場(写真1)は急増し、全米で136箇所(写真2)。
・全米3位のエタノールメーカー、ベラサン(VeraSun)の建てた3つ目の工場。140億円以上の建設費。
・周辺の農家から毎週2万トンのとうもろこしを買い入れ、24時間操業で1週間でエタノールへ。
1.1トンのとうもろこしで110ガロン(416.4リットル)のバイオエタノールを製造
2.毎週832.8万リットルのバイオエタノールの生産
3.毎週の仕入れ値は約3.6億円。バイオエタノールを46円/リットルの
価格として売上3億8308万円/週。年間約199億円/工場の売上。
・エタノールは100両編成の貨物車(写真3)で全米へ送られる。
例によって悪役はファンドになってますが、本質的な問題は番組の中で農民が言っているように「農地は限られている」ことにあります。とうもろこしと大豆は本来、交互に作付けして、土壌を守ってきたのですが、とうもろこしの価格高騰で大豆を減らして対応し、さらに農家がとうもろこし貯蔵用の倉庫まで増設している。
それでも足りない。
逆にファンドマネーがエタノールビジネスに殺到してしまい、エタノールがだぶついてエタノール関連企業の株価がさえない。しかし原油の精製工場が米国内には新設できないこと、エタノール需要は年率10%以上成長することを考えると、将来性は十分。
またエタノール輸送用に貨物車が数珠繋ぎになっている。貨物輸送のCNIやBNIには恩恵期待。
「ファンドマネーが食を操る 〜穀物高騰の裏で〜」
・日本の穀物の10%、200万トンを取り扱う豊田通商。
輸出向けのとうもろこしが急減している。
・2005年の政府政策が急激なエタノールの急増を招いた。
・現在、エタノール向けにとうもろこしの25%が向けられている。
・エタノール工場(写真1)は急増し、全米で136箇所(写真2)。
・全米3位のエタノールメーカー、ベラサン(VeraSun)の建てた3つ目の工場。140億円以上の建設費。
・周辺の農家から毎週2万トンのとうもろこしを買い入れ、24時間操業で1週間でエタノールへ。
1.1トンのとうもろこしで110ガロン(416.4リットル)のバイオエタノールを製造
2.毎週832.8万リットルのバイオエタノールの生産
3.毎週の仕入れ値は約3.6億円。バイオエタノールを46円/リットルの
価格として売上3億8308万円/週。年間約199億円/工場の売上。
・エタノールは100両編成の貨物車(写真3)で全米へ送られる。
例によって悪役はファンドになってますが、本質的な問題は番組の中で農民が言っているように「農地は限られている」ことにあります。とうもろこしと大豆は本来、交互に作付けして、土壌を守ってきたのですが、とうもろこしの価格高騰で大豆を減らして対応し、さらに農家がとうもろこし貯蔵用の倉庫まで増設している。
それでも足りない。
逆にファンドマネーがエタノールビジネスに殺到してしまい、エタノールがだぶついてエタノール関連企業の株価がさえない。しかし原油の精製工場が米国内には新設できないこと、エタノール需要は年率10%以上成長することを考えると、将来性は十分。
またエタノール輸送用に貨物車が数珠繋ぎになっている。貨物輸送のCNIやBNIには恩恵期待。
2007年11月22日
「大徳川展」に思う
現在東京墨田区にある墨田公園は、もともと水戸徳川家の下屋敷でした。
明治維新によって、徳川幕府が崩壊すると、水戸徳川家のお殿様は別邸兼蔵屋敷として使われていた隅田川沿いのこの下屋敷に住むようになりました。
この下屋敷の場所が小梅村だったことから”小梅御殿”と呼ばれ、明治天皇や最後の将軍徳川慶喜も遊びにやってきたそうです。
関東大震災が発生し、この小梅御殿も門扉の一部を残して崩壊しました。水戸徳川家といってもこの大震災には、経済的に困窮し、手持ちの財産を売却せざるを得なくなりました。
その一部が今回の「大徳川展」に展示されています。当時売却しても生活費の足し程度だと思いますが、今となっては国宝か重要文化財級。価格は数千万か数億円か。そのまま持ち続けられるかどうかで大きな違いになったはずです。
株も同じ。国宝級の株を如何に持ち続けられるか?
数十年、数百年経っても価値を失わない株=会社を持ち続けられるか?
関東大震災のような暴落にも理性を失わないためには、余裕のある資金配分が重要。
生活費に事欠かなければ、あわてて売却する必要はありません。
明治維新によって、徳川幕府が崩壊すると、水戸徳川家のお殿様は別邸兼蔵屋敷として使われていた隅田川沿いのこの下屋敷に住むようになりました。
この下屋敷の場所が小梅村だったことから”小梅御殿”と呼ばれ、明治天皇や最後の将軍徳川慶喜も遊びにやってきたそうです。
関東大震災が発生し、この小梅御殿も門扉の一部を残して崩壊しました。水戸徳川家といってもこの大震災には、経済的に困窮し、手持ちの財産を売却せざるを得なくなりました。
その一部が今回の「大徳川展」に展示されています。当時売却しても生活費の足し程度だと思いますが、今となっては国宝か重要文化財級。価格は数千万か数億円か。そのまま持ち続けられるかどうかで大きな違いになったはずです。
株も同じ。国宝級の株を如何に持ち続けられるか?
数十年、数百年経っても価値を失わない株=会社を持ち続けられるか?
関東大震災のような暴落にも理性を失わないためには、余裕のある資金配分が重要。
生活費に事欠かなければ、あわてて売却する必要はありません。
2007年11月21日
資金タイ株へ
昨日のSET指数は大幅な下落でした。
外国人投資家の売りが大きく、資金が一部流出しているのかもしれません。
世界的に株安の傾向にあって、タイだけはすこし離れていたのですが、選挙を前に手を引いているのかも知れません。
ところで12月の始めにボーナスがあります。
そろそろその資金をどうするか考え始めてますけど、今回はタイ株購入資金にしようと思っています。
アメリカへ振り向ける資金が少し続いてましたから。
タイでは12月23日に総選挙が予定されています。その前に資金を送っておきたいと。
朝日新聞:旧タクシン派、第一党の勢い タイで総選挙スタート(http://www.asahi.com/international/update/1108/TKY200711070389.html)
「公正選挙」仏前の誓い、空振り=選管が企画、党首参加2人だけ−タイ
(http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007111500958)
現政権を構成する軍部クーデター側とタクシン首相側のせめぎあいが続いています。世論調査などではタクシン支持側(国民勢力党)が与党系の民主党を上回った状態にあり、与党側は票の買収などで対抗しているようですが、選挙結果はまだ予断を許しません。思わぬ混乱もあるかもしれません。
タクシン前首相はイサーン(東北部)やチェンマイなど地方農村部で支持が今でも強く、都市部ではあまり人気がありません。民主的に投票でことを決すると、タクシン首相側が数で勝ってしまうのです。しかしタクシン首相の政治手法を良く知るバンコク市民は大反対。この矛盾がクーデターを生んでしまった。世論調査をみると今も変わっていない。
タクシン支持VS反タクシンは都市VS農村的な面を持っています。以前NHKでタクシン政策をどう思うかと言う質問を農村でしたら、今でも支持していました。
まだまだ落ち着きそうにありません。
外国人投資家の売りが大きく、資金が一部流出しているのかもしれません。
世界的に株安の傾向にあって、タイだけはすこし離れていたのですが、選挙を前に手を引いているのかも知れません。
ところで12月の始めにボーナスがあります。
そろそろその資金をどうするか考え始めてますけど、今回はタイ株購入資金にしようと思っています。
アメリカへ振り向ける資金が少し続いてましたから。
タイでは12月23日に総選挙が予定されています。その前に資金を送っておきたいと。
朝日新聞:旧タクシン派、第一党の勢い タイで総選挙スタート(http://www.asahi.com/international/update/1108/TKY200711070389.html)
「公正選挙」仏前の誓い、空振り=選管が企画、党首参加2人だけ−タイ
(http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007111500958)
現政権を構成する軍部クーデター側とタクシン首相側のせめぎあいが続いています。世論調査などではタクシン支持側(国民勢力党)が与党系の民主党を上回った状態にあり、与党側は票の買収などで対抗しているようですが、選挙結果はまだ予断を許しません。思わぬ混乱もあるかもしれません。
タクシン前首相はイサーン(東北部)やチェンマイなど地方農村部で支持が今でも強く、都市部ではあまり人気がありません。民主的に投票でことを決すると、タクシン首相側が数で勝ってしまうのです。しかしタクシン首相の政治手法を良く知るバンコク市民は大反対。この矛盾がクーデターを生んでしまった。世論調査をみると今も変わっていない。
タクシン支持VS反タクシンは都市VS農村的な面を持っています。以前NHKでタクシン政策をどう思うかと言う質問を農村でしたら、今でも支持していました。
まだまだ落ち着きそうにありません。