2005年06月
2005年06月28日
スペインの時&子供と呪文@芸大奏楽堂
芸大学生オケと声楽科による公演で、今春から続いているラヴェルプロジェクトの第六回公演であった。この二つのオペラはあまり上演される機会がないが、前者は数年前に小沢とパリオペラ座のコラボで、ローラン・ペリ演出で上演されたことがある。(ジャンニ・スキッキとの公演だった。)学生の公演とはいえ、メインや指揮はプロの先生たちが演じるのだが、スペインの時の佐藤ひさら、今尾滋(この人のキャラが役とあっていた)、子供と呪文の永井和子が良かった。
装置はいかにも学生の公演っぽい粗末なものだったが、その手作り感もまた良しというところか?1800円の入場料は申し訳ないぐらいだったが、自由席でなく指定席の方が良いと思った。
ところで、新しい奏楽堂に入るのは実は初めて、学生時代に旧奏楽堂の移転問題、ガダニーニ事件と大きな問題があったことが懐かしいくらいだ。それにしても芸大美術館で美術学部の方も大変身したが、奏楽堂で音楽学部も大変身していることを実感した。
2005年06月27日
アイスバイン@放心亭
ベルリナー・アンサンブルの公演のあと、一緒に観劇した恩師と一杯やろうということになったが、いつものオペラシティのHUBでギネスというよりは、ドイツビールを飲もうということになり、都営新宿線で小川町まで行き、三省堂の地下のローター・オクセンに行くことにした。ところが、ローター・オクセンは名前が放心亭と変わっていたのだが、料理は以前とあまりかわらず、久しぶりにドイツ料理でドイツビールを飲むことが出来た。そこで、今日のメインはというとアイスバインであり、その高カロリーな肉、皮を食べ尽くした。
この店は、御徒町の吉池が経営しているのだが、マスタードもドイツの甘いものを使っていて、なかなかよろしい。ただ、ミュンヘンのヴァイスブルストは鍋とお湯に浸った状態で出てこなかったのが残念だった。
ベルリナー・アンサンブル「アルトゥロ・ウイの興隆」@新国中劇場
日本におけるドイツ年関連で来日しているベルリナー・アンサンブルの公演を観た。演劇を観るのは久しぶりで、演目はブレヒトの「アルトゥロ・ウイの興隆」だった。入場するとロビーに論壇があり、男がヒットラーの演説を再現していて、異様な雰囲気だったが、劇そのものはウイを演じたマルティン・ヴトケの快演に、ただただ圧倒された。このブログ的には音楽にヴェルディやワーグナーが使われていたのが気になったが、舞台装置的には第一幕の赤い額縁(枠)が気になった。ところで、同時期にこのブログでも紹介したシャウビューネ劇場も来日しており、「ノラ」と「火の顔」を観る予定だったのだが、スケジュール的にあわず、この一作しか観ることが出来なかった。残念!
ところで、日本におけるドイツ年だが・・ベルリンの劇場の来日だが今ひとつ盛り上がりに欠けている感じがした。六月になってからチケットの割引がはじまり、学生は半額となりしかも800円のパンフレットまでついてくる・・・これは思ったより客の入りが悪かったからではないか?と訝しがるばかりだ。
2005年06月25日
2005年06月21日
ポーランド国立オペラ=サロメ@武蔵野
武蔵野市民文化会館のオペラ公演といえば、そのローコストなチラシに東京公演より8000円安い!といったような表示があり、何かチープな気持ちになるのが常だ。とはいえ、すべての自主公演を何年も完売してきた事業団の実績は素晴らしく、そこにはただ安ければ良いというのではなく、担当者の目利きのよさみたいなものを強く感じる施設だ。今日は、ポーランド国立歌劇場の公演で、リヒャルト・シュトラウスのサロメだった。公演前にはオケピットに入りきれない打楽器が舞台の袖に置かれているのをみて、何か不安な気持ちになったが、演奏が始まるとその不安は吹き飛び、とても充実した演奏で驚いた。というのも、この会場は新国立はもとより、NHKや東京文化、オーチャードにはない、見せ物小屋的感覚が残っていて、何かダイレクトに音楽が届く感じがするからかもしれない。
さてサロメといえば、絢爛豪華なストリップを行うようなものなのだが、その踊り子サロメが悲惨だと、エログロショーとなってしまうのがオチだ。今回は、アメリカのソプラノケリー・ケイ・ホーガンが演じたが、一番最近みたサロメ(新国のエヴァ・ヨハンソン)と比べること自体、基準の低さをしめしてしまうかもしれないが、そこそこ見せる歌手だった。
今回の演出では七つのヴェールの踊りで、サロメは最後に黒い下着姿になり、上を脱ぎ捨て、黒いヒモパンだけの姿になった上で振り返り、会場に乳房を見せた上で、白いヴェールをまとうことになる。それにしても、その踊りをオペラグラスで見ているのは気恥ずかしいものだ。
まあ、この踊りの話はこれくらいにして、サロメ役のホーガンは妖艶に良く歌っていてブラヴァものだった。ヘロデ王のウド・ホルドルフや、ヨハナーンのザラシンスキも良く、楽しめた。
2005年06月18日
2005年06月16日
2005年06月15日
植物画世界の至宝展&柴田是真@芸大M
芸大美術館で開催中の「植物画 世界の至宝展」を見たのだが、どうしてこの展覧会を芸大でやるのかが今ひとつわからなかった。展示物が比較的小さいこともあるのかもしれないが、普段の特別展よりも狭いスペースでの展示で、デパート美術館でも充分対応出来るような感じだ。とはいえ、それなりの充実感はあったのだが、いつも映像を提示している奥の展示室で、キューガーデンのビデオぐらい流れていてもいいのにと・・・何かローコストな感じがした。ところで、芸大にはモチーフにする植物のための職員がいて、図書館の裏に温室があったのだが、そういう時代は昔になりにけりだ・・・地下2階の展示室では、戦災で焼けた明治宮殿の天井画の下絵の展示で、なかなか興味深い展示だった。
作者については芸大のHPをそのまま示すと「柴田是真(ぜしん)は文化4(1807)年に江戸両国に生まれ、円山(まるやま)四条派(しじょうは)直系の絵師および江戸蒔絵を継承する蒔絵師(まきえし)として、幕末から明治前半に活躍し、初代帝室技芸員のひとりとして明治24(1891)年に世を去った、19世紀日本美術を代表する逸材のひとりです。 」となる。
格天井の四角の空間に、円の空間を作りその中に草花の意匠が展開するのだが、そのデザイン力に圧倒されてしまう。私は、一面緑の葉で覆われるような蕗のデザインを好んだが、ミュージアムショップで売られていた丸い絵はがきには、この図柄は採用されておらず残念だった。
完済
学生時代に日本育英会からいたいた奨学金ですが、五年の猶予期間内に常勤職に就けなかったため毎年返済してきました。昨日最後の支払いをして、とうとう完済すること出来ました。何かやっと社会人?の一員になったような気持ちなのですが、その間日本育英会は、独立法人日本学生支援機構と名を変えて時間の流れを痛感する次第です。
2005年06月14日
岩井俊二のオムレツ
スカパー!の日本映画専門チャンネルで岩井俊二特集やりますねえ・・
そのなかで、フジテレビの深夜番組だったla cuisineの中の一本「オムレツ」が放送されます。25日からなのですが・・・
実は、この「オムレツ」をネタとして良く授業で使いました。でも一番驚いたのは大学生になった中川さんが教室の中にいたことです。彼女もすでに卒業したことでしょう。時のたつのは早いものです。
ちなみにオープニングとエンディングで使われていたレストランは、パリの大学都市のすぐ隣にあるモンスーリ公園内にあるレストランでした。ル・コルビュジエ設計のオザンファンのアトリエを見に行くとき確認したことが懐かしい。また、オスマン男爵のパリ大改造のことを調べていた時期なので、その公園自体も懐かしいです。大学都市には2年前に行きましたが、すぐそばの公園のなかには入らなかったので、今年の夏には再訪してみようかと思っています。
そのなかで、フジテレビの深夜番組だったla cuisineの中の一本「オムレツ」が放送されます。25日からなのですが・・・
実は、この「オムレツ」をネタとして良く授業で使いました。でも一番驚いたのは大学生になった中川さんが教室の中にいたことです。彼女もすでに卒業したことでしょう。時のたつのは早いものです。
ちなみにオープニングとエンディングで使われていたレストランは、パリの大学都市のすぐ隣にあるモンスーリ公園内にあるレストランでした。ル・コルビュジエ設計のオザンファンのアトリエを見に行くとき確認したことが懐かしい。また、オスマン男爵のパリ大改造のことを調べていた時期なので、その公園自体も懐かしいです。大学都市には2年前に行きましたが、すぐそばの公園のなかには入らなかったので、今年の夏には再訪してみようかと思っています。
2005年06月13日
ベリオ補筆トゥーランドット(東響)@サントリーH
東京交響楽団の6月の定期演奏会は、ルチアーノ・ベリオ補筆版トゥーランドットで、コンサート形式の上演でした。周知のようにプッチーニはトゥーランドットを未完のまま他界し、アルファーノの補筆による版で上演されてきたのですが、2001年に現代作曲家で知られるベリオによる補筆版が出版され、今回がその日本初演とあいなったわけです。
ベリオ版のラストはアルフォーノ版のような大合唱で強引に感動させようとすることなく、きわめて静謐な音楽によって締めくくられることになります。今回実演で初めて聴いてみて、その響きの複雑さを感じると共に、このような終わり方がリューの死の美しさを強調することを実感しました。
さて、今回の公演では八角形のスクリーンに字幕と、映像が提示されていたのですが、これが安っぽいスクリーンセイバーみたいで興ざめでした。歌手陣ではカラフのズーリアンは、ベリーニ歌劇場のラ・ボエーム以来だと思いますが、良く歌っていました。それと、リューの砂川凉子も良かった。ところで、トゥーランドット姫ってどうして絶世の美女が歌うことが少ないんでしょうか・・・
幕間に外に出ると、若杉弘がたばこをすっていたのですが、今日のネクタイはダンディで決めていました・・どうでもいい話ですが・・・
ベリオ版のラストはアルフォーノ版のような大合唱で強引に感動させようとすることなく、きわめて静謐な音楽によって締めくくられることになります。今回実演で初めて聴いてみて、その響きの複雑さを感じると共に、このような終わり方がリューの死の美しさを強調することを実感しました。
さて、今回の公演では八角形のスクリーンに字幕と、映像が提示されていたのですが、これが安っぽいスクリーンセイバーみたいで興ざめでした。歌手陣ではカラフのズーリアンは、ベリーニ歌劇場のラ・ボエーム以来だと思いますが、良く歌っていました。それと、リューの砂川凉子も良かった。ところで、トゥーランドット姫ってどうして絶世の美女が歌うことが少ないんでしょうか・・・
幕間に外に出ると、若杉弘がたばこをすっていたのですが、今日のネクタイはダンディで決めていました・・どうでもいい話ですが・・・
2005年06月08日
フィデリオ@新国立劇場
最近ラトルのフィデリオばかり聴いていたせいもあるのだが、今日の東京フィルの演奏はミスが多く納得いかないできだった。二幕で持ち直したかと思ったが、最後で音外されがっくーーんときた。
今回のフィデリオはやはり最後の集団結婚式のフィナーレが問題になるでしょう。最近ウエディングドレスといったら第101次求婚や美しき日々、天国の階段のチェ・ジウしか目に入らない私なのだが・・、統一協会のような演出は全く納得いかない。それまでは、良い演出だと思っていたのだが、レオノーれがフロレスタンを救出して、地下牢から外に出てくる際に十字架のようなライティングがあり「あなたが誰だろうが助けます」という意識がキリスト教に基づくものであることが明示され、何かうさんくさくなってしまった。
今回のフィデリオはやはり最後の集団結婚式のフィナーレが問題になるでしょう。最近ウエディングドレスといったら第101次求婚や美しき日々、天国の階段のチェ・ジウしか目に入らない私なのだが・・、統一協会のような演出は全く納得いかない。それまでは、良い演出だと思っていたのだが、レオノーれがフロレスタンを救出して、地下牢から外に出てくる際に十字架のようなライティングがあり「あなたが誰だろうが助けます」という意識がキリスト教に基づくものであることが明示され、何かうさんくさくなってしまった。
2005年06月06日
open nature@ICC
展覧会三つ、そしてパブリックアートリサーチ?をしたあと、やっと初台にたどり着き、ICCで開催中の「オープン・ネイチャー情報としての自然が開くもの」を見る。当日は、パネルディスカッションが開かれていたためか、チケットは再入場可能ですと言われた。まあ、それは良いのだが、そのディスカッションを見てみると、定員150名先着順としながらも、10名程度の客しかいなくて、
どうみてもスタッフの方が多いのに唖然とした。
内容としては、シュー・リー・チェンとアルミン・メドッシュをイニシェーターとして「デジタル環境における創造のあり方、そしてコモンズの可能性とは?異なる歴史や文化的背景からコモンズの多様性を浮かび上がらせていく
ワーク・イン・プログレス・プロジェクト」というのだが、理念的すぎるように思えた。
コモンズはコミュニティにおいて成立するのであろうが、それがサイバースペース上のもので考えると、リナックスのようなものを考えているのか?まあ面倒なのでパネルディスカッションを聴かなかったので、何言っているのかよくわからないのでコメント出来ないのだろうけど・・・コモンズという言葉だけがういているような印象をうけてしまった。このプロジェクトでは、自分のurlを記録できるというので、しっかり登録してきたけど・・・
パネラーを見ると、キャノンのアートラボを仕切っていた四方幸子さんもいたのだが、このKOPのメンバーだったのね・・・この顔ぶれを見ると、都市博中止の際に開催されたアトピックサイト展の記憶が蘇ってくる・・それにしても報告書はどうなったのか?
展覧会をみるとメディアアートだらけなので(そういう場所でやっているのだけど)昨今の国際展を鑑賞しているような気持ちになる。まあ、東京という場所でこのような施設の必要性はあるのだろうが、観客の入りなど見ると需要は少ないように思え、この施設そのものの先行きは暗いものなのかもしれない(と学芸員も言っていた)。
2005年06月05日
クールベさんこんにちわ、ご苦労様
今日は美術館行脚の一日、朝10時に三鷹市民ギャラリーの「クールベ展」を見学、レマン湖に浮かぶ「シオン城」の美しさを堪能。その後、新宿に戻り、損保ジャパン東郷青児美術館の「南仏モンペリエ、ファーブル美術館所蔵魅惑の17−19世紀フランス絵画展」を見学。今回の目玉はクールベの「出会い、こんにちはクールベさん」1854とのことで、立て続けにクールベ漬けで、目はクールベを受けつけなくなる。この展覧会は、フランス近代絵画史を実作を見ながら勉強するといった感じなのだが、広く浅くといった印象は否めない。1863年のサロンでマネの「草上の昼食」と争ったカバネルの作品もきていた。また、横浜のルーブル展で気になった「鹿追い」の作者カルル・ヴェルネの父、ジョゼフ・ヴェルネも一枚あり注目した。損保ジャパンのあと、新宿アイランドアートを見学しに行き、そこで昼食をとった。そして、次に新宿都庁を横目にしながら、パークタワーに行き、そこで開催中のデザインの展示「love/why?展を見学する。その後、コンランショップをさまよい、次に今日の主目的であったICCへ向かった。
2005年06月03日
日本フィル定期570@サントリーH
日フィルの定期570を聞きにサントリーHへ、プログラムは北爪道夫「様々な距離」(初演)、モーツァルト「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 K364」ストラヴィンスキー「火の鳥 1910年全曲版」で、指揮は沼尻竜典、モーツァルトのソリストはベルリンフィルに在籍する、町田琴和vl、清水直子voであった。
北爪の作品は私にも距離を感じてしまった終わり方があっけなかった。モーツァルトは、周りの客達をみると、演奏終了後にしみじみとしていているのがわかったが、私はもっと快活であってもよいかと思った。メインの火の鳥はサントリーホールP席後方オルガンの斜め前と、LA席後方からファンファーレが吹かれ、スペクタクル的な要素をもった大音響を浴びることになった。なかなか心地よい。
終演後、全日空ホテルのデリカショップに立ち寄り、今日という「何でもない日」を祝おうと、苺のケーキを購入し、帰宅後家族と紅茶をいれて祝った。
北爪の作品は私にも距離を感じてしまった終わり方があっけなかった。モーツァルトは、周りの客達をみると、演奏終了後にしみじみとしていているのがわかったが、私はもっと快活であってもよいかと思った。メインの火の鳥はサントリーホールP席後方オルガンの斜め前と、LA席後方からファンファーレが吹かれ、スペクタクル的な要素をもった大音響を浴びることになった。なかなか心地よい。
終演後、全日空ホテルのデリカショップに立ち寄り、今日という「何でもない日」を祝おうと、苺のケーキを購入し、帰宅後家族と紅茶をいれて祝った。
日本におけるダダ展@東京芸大陳列館
木曜日に「日本におけるダダ展」に芸大陳列館に行く。群馬の白川さんと再会し、オープニングで酒を酌み交わす。渋川市立美術館の個展のカタログが完成したとのこと・・
ところで展覧会そのものは、マヴォとメルツの本の展示を中心としたものであるが、メルツ絵画が展示されているわけでもなく(銅版画のみ)スペクタクルにかけるが、この時代のお勉強モードといった感じだった。
オペラ日記の側面からいえば、村山知義がデザインした小松耕輔『世界音楽遍路』1926年が気になった。というのも、パリオペラ座のベルリオーズ「トロイの人々」のポスターが印刷されていたからだ。
ところで展覧会そのものは、マヴォとメルツの本の展示を中心としたものであるが、メルツ絵画が展示されているわけでもなく(銅版画のみ)スペクタクルにかけるが、この時代のお勉強モードといった感じだった。
オペラ日記の側面からいえば、村山知義がデザインした小松耕輔『世界音楽遍路』1926年が気になった。というのも、パリオペラ座のベルリオーズ「トロイの人々」のポスターが印刷されていたからだ。



