谷中オペラ日記

オペラ=作品についての、備忘録のようなもの。

2007年12月

今年見たもの

今年劇場で見たものは以下の通り、海外での公演が少なかった。今振り返ってみて、低調だったような気がする。来年は4月よりフランスに滞在するので、たくさんみたいと思っている。
良かったものは☆をつけることに、ベストはミュンヘンでみたモーゼとアロンかしら・・でも曲が好きというわけではない。国内のベストは新国の「西部の娘」「薔薇の騎士」

1/12 METライブビューイング「清教徒」ル・テアトル銀座
1/16 METライブビューイング「始皇帝」新橋演舞場
1/23 ソンドハイム「スウィニートッド」日生劇場
1/26 藤原「ラ・ボエーム」オーチャード 
2/1  新国バレエ「眠れる森の美女」
2/12 二期会「ダフネ」東京文化
2/15 新国ピット「フラ・ディアボロ」
2/17 ウィーンSO「愛の妙薬」
2/18 メッツマッハー&ウィーン交響楽団「マーラー4など」コンチェルトハウス
2/20 ベルリンドイツオペラ「ラインゴールド」☆
2/21 バイエルン州立O「モーゼとアロン」☆☆
2/22 ティーレマン&ミュンヘンフィル「ツァラトストラなど」☆
3/7  新国「さまよえるオランダ人」
3/8  新国研修所公演「アルバート・ヘリング」☆
3/14 中村全希オルガンコンサート@府中の森
3/15 沼尻ドラゴン&日本フィル「ジュピターなど」オペラシティ
3/18 唐ゼミ★:ジョンシルバー(続)@満天星
3/24 新国「運命の力」
3/25 新国バレエ「オルフェオとエウリディーチェ」☆
3/31 新国「蝶々夫人」
4/15 新国「西部の娘」☆☆
4/16 スクロヴァチェフスキ&読響「ブルックナー4など」東京芸術劇場
4/23 マリポールO「ラクメ」
4/24 新国「西部の娘」
5/2  熱狂の日 F・グザビエ=ロス&レ・シエクル「ビゼー交響曲ハ長調など」
5/2  熱狂の日 コルボ&ローザンヌ声楽E フォーレ「レクイエム」☆
5/3  METライブビューイング「三部作」銀座ブロッサム
5/4  熱狂の日 A・ケフェレック
5/15 新国バレエ「ローラン・プティのコッペリア」☆
5/21 コンポージアム2007アルディッティQ「西村朗 弦楽四重奏曲全集」
5/26 二期会「リゴレット」東京文化
5/27 二期会「リゴレット」東京文化
6/9  新国「薔薇の騎士」☆☆
6/13 新国「ファルスタッフ」
8/23 小菅優Pコンサート 軽井沢八月祭 大賀H
9/2  杉並「リゴレット」
9/6  二期会「仮面舞踏会」東京文化
10/2 新国10周年記念ガラ
10/14 ベルリンSO「トリスタンとイゾルデ」NHK☆
10/20 飯盛&東京SO「ルプバ」サントリー☆
10/23 プラハ国立O「トラヴィアータ」東京文化
10/24 新国「タンホイザー」
11/3  昭和音大「ピーア・デ・トロメイ」
11/10 二期会「カプレーティ家とモンテッキ家」日生
11/12 ゲルギエフ&東京SO「幻想交響曲ほか」ミューザ川崎
11/15 ナタリー・デセィ オペラシティ☆
11/17 北とぴあ「オルフェーオ」
11/18 ナタリー・デセィ オペラシティ
11/21 ナタリー・デセィ オペラシティ
11/21 二期会「天国と地獄」日生
11/25 びわ湖H「こびと」
11/29 モーツァルト劇場「オッフェンバック作品」浜離宮
12/14 インバル&東京都SO「マーラー7」
12/16 大友&東京SO「ベートーヴェン9」ミューザ川崎

東響の第九@ミューザ川崎

前の勤務先でいやというほど聞かされた第九がトラウマになって、しばらく第九を生演奏で聞いていませんでした。義父母がチケット余ったというので、川崎まで出かけ、東京交響楽団の第九を聞きました。久しぶりに聞く第九でしたが、東響コーラスの迫力が目立つ演奏でした。第四合唱途中で拍手をする人まで出てしまい、こんなの初めて、まさか曲を知らないわけないでしょうから、素直に拍手したのでしょうねえ・・
チケットを余らせてくれた主は法事で来れなくなったとのことですが、その方のお目当ては森麻季さんらしいのですが、声量のなさはいかんともしがたいのですが、耳をそばだてて聞くと、綺麗な声は聞こえてきます。今回私は、トランペットとテノールの佐野成宏に感銘をうけました。どちらも美しく会場に響いていた次第です。

ハーディングが振ったのね!

今から嫁さんの両親から誘われ、ミューザの第九に行くのですが、ホームページを見ていると、13日の金聖響の第九、金が体調こわして、友人のハーディングが振ったそうで、なんだそれ超ラッキーじゃんと思いました。

インバル&都響 マーラー7@東京文化会館

デプリースト時代ってなんだったんだろうて感じで、今や都響はインバル様頼み状態だ。6番7番と年末の定期を振らせて(ついでに第九も)、プリンシパルコンダクター(カタカナにすればよいってものじゃないだろ)就任記念が「千人」だとのこと、ベルティーニでさんざんやって、その後のデプリーストのタコシリーズが興行的にだめだったのだろうか?のだめ効果があったのは一瞬で、興行的に不振だったような気がするが、千人を準備するのも大変だろうなあと思いながら、下手物7番を聞いた。
 ところで、月刊都響を見てみると、都響のマーラー演奏史がのっているのだが、若杉、インバル、ベルティーニでさんざんマーラーシリーズやって、再度インバルに託すというのは発展性のなさを露呈しているように思えてくる。確かに前のチクルスは10年以上前だけど、東フィルのハーディングのような若手指揮者のシリーズとか企画できないものかと思った。とはいいながらも、自分自身生でマーラーを聴いた最初のオケが都響だったので、この特集記事を、懐かしく思ってしまった。巨人の三番目のコンサート渡辺暁雄指揮のファミリーコンサート86がそれなのだが、1976年10月1日だから、31年前というのに愕然とした。
 それはさておき、7番なのだが私にはやけに明るく聞こえた。病んでいる私には、もっとどろどろした粘着系の方が好きなのだが、それと夜曲のマンドリンとギターをミーハー的に双眼鏡で確認しただけでも収穫ということにしておこう。

出遅れ

2月に沖縄出張があるので、バーゲンセール初日の今日、10時10分ごろネットで見てみると、JALもANAも両方ともキャンセル待ち状態だった。最近では、予約サービスという会員のための前倒しサービスがあるが、忘れてしまっていてだめだった。
結局、パックにした方が安上がりと思うので、そちらの方を検討することになるのだろうが 出遅れたと思った。

サイケ・ロックが流れている

最近AUのInfobar2のCMで、ピエール・アンリおサイケ・ロックが採用されていて、気になってしょうがない。
http://www.au.kddi.com/au_design_project/
先日、この携帯を手に取ってみたところ、見た目より重量感があることに驚いた。とはいえ、携帯を買い換えようと言う気持ちにはなれない。
ただ、久しぶりに聞いたサイケ・ロックが気になり、youtubeを探ってみると、いくつかの映像を見ることが出来た。
http://jp.youtube.com/watch?v=TKz4qVmUz84
http://jp.youtube.com/watch?v=jNSYUXYcdhM

ファーブルにまなぶ@かはく

811276de.JPG『昆虫記』刊行100周年記念と銘打った「ファーブルにまなぶ」展を見に、東京国立科学博物館へ、ファーブル展は、実は立派なカタログに見られるように学術的なおもしろさがあるのであるが、展覧会そのものは子供向けのワークシートをもって狭い会場を右往左往しなければならなくて辛かった。最終日で混んでいたし・・・博物館学的な視点からみると、展示装置が段ボール箱を利用したものであることが興味深かったが、ファーブルが実際に採集した資料ぐらいしか熱心に見ることは出来なかった。ファーブル展のあと、久しぶりに常設展示を見ると、全く新しく変わっていることにびっくりした。あの古くさい展示から、コンピュータと、リアルな複製を多用した展示への変更は、10年ぐらい前にリニューアルオープン(20年近く閉まっていた)パリの国立自然史博物館を思い出した。そのときのインパクトは本当に大きいものだったが、規模的に小さいなりに、「かはく」もがんばっているじゃんと思った。考えてみれば、子供がもっと小さい頃には良く「かはく」に連れて行ったのだけど、最近一緒に行く機会が本当に少なくなったのだ。ところで、日本館には江戸時代のミイラの女性の展示があるのだが、実はそのミイラが出土した場所に私は住んでいるので、しっかりと成仏してもらうようにお祈りをしながら、展示をみていました。そのミイラの写真は撮らないでと書いてあり、博物館で死体を展示することの是非についてのコメントがありました。200年ぐらい前だと死体が生々しいのですが、多くの模型のなかで、それが本物であるということを認識することが麻痺しているようにも思えるのが、最近のエンターテイメント的展示の難点かもしれません。写真は現代人という標本になった私です。

アトリエの末裔あるいは未来

44da919b.JPG上野桜木の平櫛田中旧宅を会場とし、芸大の木彫教室が中心とする展覧会「アトリエの末裔あるいは未来」を見に行く。昨年も同様の展示があったが、今年は芸大の120周年事業上野タウンアートミュージアムの一環としての展示でもあった。そのためか今回は立派なカタログも印刷され力(りき)入っていると言った感じだ。ちょうどアトリエで深井教授がマイクをもって作品説明をしているところだったが、そのアトリエに展示されていた森靖の作品は圧巻だった。
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