7bd8f0f0.JPG モルティエがパリオペラ座の総裁になってからの、盛んに現代作家のオペラが上演されるようになったのだが、ゲオルグ・フリードリッヒ・ハース作曲による「メランコリア」も、その流れで初演されることになった。その2回目の上演に行ってみた。ガルニエでやると、さほど現代オペラに興味がなくても、観光気分でチケットを購入する客が多いから、このような地味な演目でも、比較的簡単にチケットが購入できるのであろう。オルケストラは空席が目立っていたが、他はそこそこの入りだった。日本人観光客も多くいたが、気合いを入れてドレスを着てきたりしてるのはいいが、それでこんな暗いオペラ見せられて辛かったのではないか?と思ったりした。


さてこのオペラの台本は、同名小説を執筆しているノルウェーの作家ヨン・フォッセによるもので、フォッセは同じノルウェー出身の画家Lars Hertervigをモデルにして、この脚本を書いた。それそ、ハースが作曲し、Stanislas Nordeyによって演出された。キャストは以下の通りです。


Direction musicale Emilio Pomarico 
Mise en scène Stanislas Nordey
Décors Emmanuel Clolus
Costumes Raoul Fernandez
Lumières Philippe Berthomé

Lars Otto Katzameier
Helene Melanie Walz
Herr Winckelmann Johannes Schmidt
Frau Winckelmann Ruth Weber
Alfred Daniel Gloger
Kellnerin Annette Elster
Bodom Martyn Hill
演奏は、座付きのオケでなく、Klangforum Wien というアンサンブル、
それに8名の歌手からなる Vokalensemble NOVAが合唱を担当した。
すごく大まかなあらすじを書くと、
第一幕
内容は、デュッセルドルフのヴインケルマン宅に下宿していたラースは、大家の姪エレーヌと相思相愛の仲であった。ところが、ヴインケルマンは、ノルウェーのわけわからない画家などとの交際に反対で、ラースを下宿からおいだすことにした。ラースは自分の才能への不安、強迫観念などにとらわれていて、常にそれにさいなまれていた。
第二幕
下宿を追い出されたラースはスーツケース二つもって、同じアカデミーの学生達が良く集う、酒場へいく。そこには、仲間のアルフレッドとボダムがやってきて、ラースに酒をすすめ、エレーヌがここにくるとそそのかす。しかし、そこには女中の姿しかない。
第二幕
ラースはエレーヌに別れをつげるために下宿に戻るが、すでに幻覚症状などが出ていて、エレーヌはそれに驚き、おののいてしまう。すると大家が帰宅してラースが家から立ち去るために警察を呼び、ラースは一人舞台奥に行ってしまい幕となる。
この曲は、ラースの登場時間が長いので、それが成功の鍵となる。ラース役のOtto Kaztzameiserは熱演だった。