ワイン・ジャーナリストのジャック・デュポン氏。
私は彼の記事が好きだということを、以前のクリュ・ブルジョワ杯の話題の中で触れましたね。

そのデュポン氏が書いたボルドーワインのガイド本が、この9月に出版されました。



LE GUIDE DES VINS DE BORDEAUX(ボルドーワインガイド)
 
Auteur:Jacques DUPONT(ジャック デュポン著)
Editeur:GRASSET(グラセ出版)


この本、なんと2000ページ近くもある大作です。
ボルドーワインだけでよくこれだけ書くことがあったものだと、感心するほど。
サイズも堂々と大きくて、分厚くて、百科事典のよう。
あるテレビのニュースキャスターには、そのページ数の多さが、聖書に例えられていました。

先日、ボルドー市内の書店、Mollatに陳列してあるの見かけたのですが、さすがにその大きさ、分厚さを目の前にすると、帰り道の荷物の重さが気になり、購入には至りませんでした。しかも、ビニールがかけられていて、内容をちら見することもできませんでしたし。

しかし、自宅に帰ってから、やっぱり気になって、amazon.frにコネクト。
39ユーロという値段には少しためらいを感じましたが、アマゾンなら5パーセントオフで送料無料。
思い切って注文しました。



この動画の中でも語っておられるように(フランス語ですが)、この本はガイドブックなので、もちろん、シャトーの歴史や、ミレジム、ワイン、試飲とその点数、などについて書かれてあるのはもちろんですが、それだけでないのが特徴なのだそう。これまで30年にわたって、ボルドーを歩いて、あらゆる場所でワインを試飲して、いろんな人から話を聞いてきたデュポン氏は、多くの興味深い逸話やストーリーを持っています。ですが、その多くは、紙面の制限があって雑誌の記事にはできなかったのだそうです。そういった、ワインやシャトー、それを取り巻く人たちにまつわる逸話を盛り込んだのが、今回のガイドブックの特徴だそう。読むのがとても楽しみです。

それにしても、これまで、年間2千から3千のボルドーワインを試飲してきたというデュポン氏。それだけの数をこなすとなると、試飲界のアスリートと呼んでよいかもしれませんね。そして、一般的なワインガイドブックが、数人のチームで手分けして試飲・採点するなどして書かれているのに対して、この気の遠くなるような試飲と採点、執筆にたった一人でチャレンジされたことは、ただそれだけで尊敬に値する仕事ではないでしょうか。

はたして、このブルゴーニュ出身のボルドーワインの鉄人が記したガイドブック。
ボルドーワインの新しいバイブルとなるのでしょうか?

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