2006年08月19日
行為は、行為中よりその開始の瞬間にその本質が結晶している
ついに、論文を書き始めている。
論文の様な、「準備して、準備して、準備して……いざっ!」という類いの行為というものは、兎角この「いざっ!」という踏ん切りの瞬間が非常に重要なのであるが、私はこの見極めがことの外苦手である。この見極めを困難にしているものは、「行為の為の準備行為」と「行為」がその評価において本質的に異なる事に起因するにちがいない。つまり待機の時期、即ち来るべき行為に向けて準備するという「行為」は、基本的に「不十分」であることを前提に評価されるものであって、「はかどらない」とか「遅い」という評価はあり得るとしても、原理的に行為それ自体が否定されるべき対象とはなり得ない。仮に当該「準備行為」が無駄である事が判明しても、それはいずれ評価されるべき「行為」のために必要な準備行為であった──いま「無駄」だって気付けてよかったのだ、これによって今後有用な「準備行為」ができるのだから──として、その評価を来るべき「行為」そのものに丸投げ可能である。
しかしながら、それに対し「行為」そのものは、もはやそれ自体が否定される可能性を孕んで現前する。つまり「失敗」する可能性が浮上するのだ。
この可能性が、行為への跳躍を一層困難にしているのであるが、それは結局「行為の瞬間の先延ばし」へと帰結する。だが、一方で「行為の瞬間」というものが想定される程に「飽和量」に達した準備行為は、当然「未だ準備されていない外部」を想定するのが困難な状況にあるのであり、従ってもはや内容のある「準備行為」というものは存在し得ない。それゆえ、先延ばししたところで何をするかといえば「無為な日常を漠然とした不安を抱えてすごす」というどーしよーもないことになるのである。
これは「研究発表」やプレゼンなど機会に毎度毎度感じることで、準備期間も含めて日程が定められる「発表」などについてはその空白期間をいかに埋めるかということに苦心していたのである。(それゆえ、先月の研究発表前一週間は知の底上げをはかる「谷崎潤一郎WEEK」とした。)
とはいえ、今回は全く個人的な日程で動けるので、今週から(とはいえ月曜火曜と微妙な時間を挟んだけれど)ついにその決死の跳躍へと踏み切った訳で、もう踏み切ってしまえば、まさに「やるっきゃない」という土井たか子的感情のまま動けるわけで、今まで用意してきたことに自らの全てを任せて、ひたすらキーボードを叩く。
論文の様な、「準備して、準備して、準備して……いざっ!」という類いの行為というものは、兎角この「いざっ!」という踏ん切りの瞬間が非常に重要なのであるが、私はこの見極めがことの外苦手である。この見極めを困難にしているものは、「行為の為の準備行為」と「行為」がその評価において本質的に異なる事に起因するにちがいない。つまり待機の時期、即ち来るべき行為に向けて準備するという「行為」は、基本的に「不十分」であることを前提に評価されるものであって、「はかどらない」とか「遅い」という評価はあり得るとしても、原理的に行為それ自体が否定されるべき対象とはなり得ない。仮に当該「準備行為」が無駄である事が判明しても、それはいずれ評価されるべき「行為」のために必要な準備行為であった──いま「無駄」だって気付けてよかったのだ、これによって今後有用な「準備行為」ができるのだから──として、その評価を来るべき「行為」そのものに丸投げ可能である。
しかしながら、それに対し「行為」そのものは、もはやそれ自体が否定される可能性を孕んで現前する。つまり「失敗」する可能性が浮上するのだ。
この可能性が、行為への跳躍を一層困難にしているのであるが、それは結局「行為の瞬間の先延ばし」へと帰結する。だが、一方で「行為の瞬間」というものが想定される程に「飽和量」に達した準備行為は、当然「未だ準備されていない外部」を想定するのが困難な状況にあるのであり、従ってもはや内容のある「準備行為」というものは存在し得ない。それゆえ、先延ばししたところで何をするかといえば「無為な日常を漠然とした不安を抱えてすごす」というどーしよーもないことになるのである。
これは「研究発表」やプレゼンなど機会に毎度毎度感じることで、準備期間も含めて日程が定められる「発表」などについてはその空白期間をいかに埋めるかということに苦心していたのである。(それゆえ、先月の研究発表前一週間は知の底上げをはかる「谷崎潤一郎WEEK」とした。)
とはいえ、今回は全く個人的な日程で動けるので、今週から(とはいえ月曜火曜と微妙な時間を挟んだけれど)ついにその決死の跳躍へと踏み切った訳で、もう踏み切ってしまえば、まさに「やるっきゃない」という土井たか子的感情のまま動けるわけで、今まで用意してきたことに自らの全てを任せて、ひたすらキーボードを叩く。




















