2007年12月03日
『小さな悪の華』公開&DVD発売決定
既にご存知の方も多いと思いますが、ジョエル・セリア監督の『小さな悪の華』が、2008年2月に吉祥寺バウスシアターにてレイトショー公開されます。2月20日(水)にはDVDも発売。配給・宣伝および発売・販売元は『悪魔のいけにえ』の日本版DVDを実現させたデックスエンタテイメント。
寄宿学校、キリスト教、ボードレール、金髪の少女のビジュアルなどから禁断のロリータもののようなたたずまいをしていますが、個人的には絆とか儀式とかヤクザ映画みたいだなと思っていました。
この作品については町山智浩さんがポッドキャスト連載アメリカ映画特電第19回「トラウマ映画館② 世界各国で上映禁止になった恐ろしい少女たち『小さな悪の華』」(2007/2/15up)にてたっぷり語ってくださっていますので、そちらをお聞きいただければと思います。
寄宿学校、キリスト教、ボードレール、金髪の少女のビジュアルなどから禁断のロリータもののようなたたずまいをしていますが、個人的には絆とか儀式とかヤクザ映画みたいだなと思っていました。
この作品については町山智浩さんがポッドキャスト連載アメリカ映画特電第19回「トラウマ映画館② 世界各国で上映禁止になった恐ろしい少女たち『小さな悪の華』」(2007/2/15up)にてたっぷり語ってくださっていますので、そちらをお聞きいただければと思います。
2007年10月28日
『ヒミコさん』初日!
台風の中いらしてくださった皆さま、ありがとうございました。
舞台挨拶では、客席から主演のヒミコさんこと宮川ひろみさんに大きな花束が渡される一場面も。
上映前には本作で映画デビューされた辛酸なめ子さんが「くちコミ☆ジョニー!」(日本テレビ)に出演された際の映像が流れ、チラシを手に「東中野でしかやっていない映画に出演しました」と、ハリウッド女優への夢も語ってくださっていました!
ぜひ、映画ともども東中野からハリウッドへ……。
また、松島出版入魂の『ヒミコさん』パンフレット800円も、藤原監督や宮川さんのインタビューほか怒濤の内容とビジュアルで犬神家なみの異様な存在感を放っていますので(チラシと同じ映画だとはとても思えません)、嫌でも見逃すことはできないと思います。
注)『ヒミコさん』はホラー映画ではありません。
舞台挨拶では、客席から主演のヒミコさんこと宮川ひろみさんに大きな花束が渡される一場面も。
上映前には本作で映画デビューされた辛酸なめ子さんが「くちコミ☆ジョニー!」(日本テレビ)に出演された際の映像が流れ、チラシを手に「東中野でしかやっていない映画に出演しました」と、ハリウッド女優への夢も語ってくださっていました!
ぜひ、映画ともども東中野からハリウッドへ……。
また、松島出版入魂の『ヒミコさん』パンフレット800円も、藤原監督や宮川さんのインタビューほか怒濤の内容とビジュアルで犬神家なみの異様な存在感を放っていますので(チラシと同じ映画だとはとても思えません)、嫌でも見逃すことはできないと思います。
注)『ヒミコさん』はホラー映画ではありません。
2007年10月26日
『地球へ2千万マイル』、東京に上陸
2007年10月25日
『ヒミコさん』&『片腕マシンガール』が二本立て放送!
本日更新の町山智浩さんの「アメリカ映画特電」にて、『ヒミコさん』(10月27日より公開)がとりあげられています。併映(併録?)は、井口昇監督の『片腕マシンガール』。このポッドキャスト連載初の日本映画(第10回:「ザ・ワールド・イズ・マイン」は例外)にして、いきなりの二本立てというグラインドハウス式です。
また、『ヒミコさん』公開期間中には各種イベントもとり揃えてお待ちしておりますので、どうぞ何度でも足を運んでくださいませ。
『ヒミコさん』公開記念・舞台挨拶&トークショー予定
10/27(土) 藤原章監督ならびに出演者舞台挨拶[上映前]
10/30(火) 花くまゆうさく(漫画家)×松江哲明(映像作家)
11/2(金) Drムロとサイコヒデとヒロちゃんミニライブ
11/3(土) 切通理作(文化評論家)×宮川ひろみ(女優)
11/5(月) 高橋洋(脚本家/映画監督)×吉行由実(女優/映画監督)×柳下毅一郎
(映画評論家)
11/7(木) 佐藤佐吉(脚本家/映画監督)×塩田時敏(映画評論家)×宮川ひろみ
(女優)
また、『ヒミコさん』公開期間中には各種イベントもとり揃えてお待ちしておりますので、どうぞ何度でも足を運んでくださいませ。
『ヒミコさん』公開記念・舞台挨拶&トークショー予定
10/27(土) 藤原章監督ならびに出演者舞台挨拶[上映前]
10/30(火) 花くまゆうさく(漫画家)×松江哲明(映像作家)
11/2(金) Drムロとサイコヒデとヒロちゃんミニライブ
11/3(土) 切通理作(文化評論家)×宮川ひろみ(女優)
11/5(月) 高橋洋(脚本家/映画監督)×吉行由実(女優/映画監督)×柳下毅一郎
(映画評論家)
11/7(木) 佐藤佐吉(脚本家/映画監督)×塩田時敏(映画評論家)×宮川ひろみ
(女優)
2007年10月24日
パリ、ジュテーム/モワ・ノン・プリュ【Vol.1】
『サランドラ』(84)をアレクサンドル・アジャがリメイクした『ヒルズ・ハブ・アイズ』の日本公開にこじつけて、また10月24日(本日!)のDVD発売にかこつけて、ずっとさぼっていた『パリ、ジュテーム』のネタを引っぱり出してみる。
フランス内外から18人の監督がパリの各地区を舞台に撮りあげたオムニバス。18本という中途半端な数も無謀だが、2時間を越す上映時間も短編のオムニバスものとしては常軌を逸していて、甘いタイトルとは裏腹に力の入りまくったごりごりの勝負作だ。
その15話目にあたる『ペール・ラシェーズ墓地』を監督したのが、『サランドラ』のウェス・クレイヴンである。『マスターズ・オブ・ホラー』の企画を、「撮れないホラー監督たちのハローワーク」と評した人がいたが、クレイヴンがそこに名を連ねていないのは奇しくもそれを証明している。
とはいえこのクレイヴンの一編は純然たるホラーではない。むしろ18作中唯一のホラーテイストといえるのはヴィンチェンゾ・ナタリ(『CUBE』/97)の『マドレーヌ界隈』で、イライジャ・ウッド主演の吸血鬼ものである。深夜の路上で死体の血液を貪るヴァンパイア(♀)にひと目惚れした青年は、見逃そうとした彼女に自らの手首を切って捧げようとする。相手の血を吸う=肉体を破壊することでしか愛し愛されることができない男女の姿は、哀しみや美しさどころでなく滑稽でもある。ケレン味といかがわしさたっぷりの語り口はもはやギャグだ。でも、そもそも恋愛というものが滑稽なのだから仕方がない。女吸血鬼に扮した『薬指の標本』(05)の背徳ロリータ、オルガ・キュリレンコが思いのほか頑張っているが、ただでさえスーパーモデル出身の彼女はロリータを名乗るには致命的な長身の持ち主で、相手役のウッドが小柄な分、異形感は増している。彼女は第二のベアトリス・ダルになれるかも。なりたくないか。
で、イライジャ・ウッドの代わりに喰い殺されているのがウェス・クレイヴンなのだ。
『ペール・ラシェーズ墓地』の登場人物はルーファス・シーウェルとエミリー・モーティマーの結婚を目前に控えたイギリス人の男女。婚前旅行でフランスを訪れ、表題のスポットを観光しながらユーモア・センスの有無で揉める彼らの前に、イギリスの文豪オスカー・ワイルドの幽霊が現れる。ワイルドには「カンターヴィルの幽霊」というホラー・コメディがあり、その映画化である『幽霊は臆病者』(44)は後に『カンターヴィル・ゴースト』(86)としてリメイクもされている。イギリスの古城に引っ越してきたアメリカ人一家とそこに棲みつくイギリス人貴族の亡霊が繰り広げる攻防劇は、イギリスをフランスに、アメリカ人一家をイギリス人カップルに、幽霊屋敷を墓地に置き換えると、そのまま『ペール・ラシェーズ墓地』で描かれている図式にも当てはまる。両者に共通しているのは死の静寂を乱す生との闘いだが、ワイルドの幽霊がまたふてぶてしく、あまりに悠々としているので、むしろ幽霊だなんて呼びたくない。だけど墓場では死者こそが主人であり、生存者は部外者なのだ。ゆったりと煙草をくゆらす幽霊の不敵なたたずまいに比べると、騒々しく痴話ゲンカに花を咲かせる二人はいかにも場違いに思える。そこでは生きている人間は異形なのだ。生きるとはなんてグロテスクなことだろう。
クレイヴンは他人の映画では自ら喜んで犠牲になったくせに、自作では誰も殺していない。でも、よく考えてみたい。舞台は墓地ではなかったか。つまり、文字通り生きている者以外はすべて死者なのだ。墓場は殺人の罪を犯すことなく死を映せる唯一の場所である。そう考えると、墓石の群れが『サランドラ』の崖に見えてくる。村上賢司監督の『観音菩薩・母光』(92)では墓石を執拗に舐める描写が出てくるが、かたやパリではそこにおびただしい数の生々しいキスマークがつけられている。墓というのは粘膜を刺激するものらしい。
(つづく)
『パリ、ジュテーム』出演:ギャスパー・ウリエル/スティーヴ・ブシェミ/カタリーナ・サンディノ・モレノ/ジュリエット・ビノシュ、ウィレム・デフォー/ヨランド・モロー/ニック・ノルティ、リュディヴィーヌ・サニエ/マギー・ギレンホール/ボブ・ホスキンス、ファニー・アルダン/イライジャ・ウッド、オルガ・キュリレンコ、ウェス・クレイヴン/ルーファス・シーウェル、エミリー・モーティマー、アレクサンダー・ペイン/メルキオール・ベスロン、ナタリー・ポートマン/ベン・ギャザラ、ジーナ・ローランズ/マーゴ・マーティンデイル
監督:ブリュノ・ポダリデス/グリンダ・チャーダ/ガス・ヴァン・サント/ジョエル&イーサン・コーエン/ウォルター・サレス/クリストファー・ドイル/イザベル・コイシェ/諏訪敦彦/シルヴァン・ショメ/アルフォンソ・キュアロン/オリヴィエ・アサイヤス/オリヴァー・シュミッツ/リチャード・ラグラヴェネーズ/ヴィンチェンゾ・ナタリ/ウェス・クレイヴン/トム・ティクヴァ/フレデリック・オービュルタン/アレクサンダー・ペイン
販売元:ジェネオン エンタテインメント
定価:4,935円(税抜)
発売日:2007年10月24日
フランス内外から18人の監督がパリの各地区を舞台に撮りあげたオムニバス。18本という中途半端な数も無謀だが、2時間を越す上映時間も短編のオムニバスものとしては常軌を逸していて、甘いタイトルとは裏腹に力の入りまくったごりごりの勝負作だ。
その15話目にあたる『ペール・ラシェーズ墓地』を監督したのが、『サランドラ』のウェス・クレイヴンである。『マスターズ・オブ・ホラー』の企画を、「撮れないホラー監督たちのハローワーク」と評した人がいたが、クレイヴンがそこに名を連ねていないのは奇しくもそれを証明している。
とはいえこのクレイヴンの一編は純然たるホラーではない。むしろ18作中唯一のホラーテイストといえるのはヴィンチェンゾ・ナタリ(『CUBE』/97)の『マドレーヌ界隈』で、イライジャ・ウッド主演の吸血鬼ものである。深夜の路上で死体の血液を貪るヴァンパイア(♀)にひと目惚れした青年は、見逃そうとした彼女に自らの手首を切って捧げようとする。相手の血を吸う=肉体を破壊することでしか愛し愛されることができない男女の姿は、哀しみや美しさどころでなく滑稽でもある。ケレン味といかがわしさたっぷりの語り口はもはやギャグだ。でも、そもそも恋愛というものが滑稽なのだから仕方がない。女吸血鬼に扮した『薬指の標本』(05)の背徳ロリータ、オルガ・キュリレンコが思いのほか頑張っているが、ただでさえスーパーモデル出身の彼女はロリータを名乗るには致命的な長身の持ち主で、相手役のウッドが小柄な分、異形感は増している。彼女は第二のベアトリス・ダルになれるかも。なりたくないか。
で、イライジャ・ウッドの代わりに喰い殺されているのがウェス・クレイヴンなのだ。
『ペール・ラシェーズ墓地』の登場人物はルーファス・シーウェルとエミリー・モーティマーの結婚を目前に控えたイギリス人の男女。婚前旅行でフランスを訪れ、表題のスポットを観光しながらユーモア・センスの有無で揉める彼らの前に、イギリスの文豪オスカー・ワイルドの幽霊が現れる。ワイルドには「カンターヴィルの幽霊」というホラー・コメディがあり、その映画化である『幽霊は臆病者』(44)は後に『カンターヴィル・ゴースト』(86)としてリメイクもされている。イギリスの古城に引っ越してきたアメリカ人一家とそこに棲みつくイギリス人貴族の亡霊が繰り広げる攻防劇は、イギリスをフランスに、アメリカ人一家をイギリス人カップルに、幽霊屋敷を墓地に置き換えると、そのまま『ペール・ラシェーズ墓地』で描かれている図式にも当てはまる。両者に共通しているのは死の静寂を乱す生との闘いだが、ワイルドの幽霊がまたふてぶてしく、あまりに悠々としているので、むしろ幽霊だなんて呼びたくない。だけど墓場では死者こそが主人であり、生存者は部外者なのだ。ゆったりと煙草をくゆらす幽霊の不敵なたたずまいに比べると、騒々しく痴話ゲンカに花を咲かせる二人はいかにも場違いに思える。そこでは生きている人間は異形なのだ。生きるとはなんてグロテスクなことだろう。
クレイヴンは他人の映画では自ら喜んで犠牲になったくせに、自作では誰も殺していない。でも、よく考えてみたい。舞台は墓地ではなかったか。つまり、文字通り生きている者以外はすべて死者なのだ。墓場は殺人の罪を犯すことなく死を映せる唯一の場所である。そう考えると、墓石の群れが『サランドラ』の崖に見えてくる。村上賢司監督の『観音菩薩・母光』(92)では墓石を執拗に舐める描写が出てくるが、かたやパリではそこにおびただしい数の生々しいキスマークがつけられている。墓というのは粘膜を刺激するものらしい。
(つづく)
『パリ、ジュテーム』出演:ギャスパー・ウリエル/スティーヴ・ブシェミ/カタリーナ・サンディノ・モレノ/ジュリエット・ビノシュ、ウィレム・デフォー/ヨランド・モロー/ニック・ノルティ、リュディヴィーヌ・サニエ/マギー・ギレンホール/ボブ・ホスキンス、ファニー・アルダン/イライジャ・ウッド、オルガ・キュリレンコ、ウェス・クレイヴン/ルーファス・シーウェル、エミリー・モーティマー、アレクサンダー・ペイン/メルキオール・ベスロン、ナタリー・ポートマン/ベン・ギャザラ、ジーナ・ローランズ/マーゴ・マーティンデイル
監督:ブリュノ・ポダリデス/グリンダ・チャーダ/ガス・ヴァン・サント/ジョエル&イーサン・コーエン/ウォルター・サレス/クリストファー・ドイル/イザベル・コイシェ/諏訪敦彦/シルヴァン・ショメ/アルフォンソ・キュアロン/オリヴィエ・アサイヤス/オリヴァー・シュミッツ/リチャード・ラグラヴェネーズ/ヴィンチェンゾ・ナタリ/ウェス・クレイヴン/トム・ティクヴァ/フレデリック・オービュルタン/アレクサンダー・ペイン
販売元:ジェネオン エンタテインメント
定価:4,935円(税抜)
発売日:2007年10月24日
2007年10月23日
2007年10月13日
『ヒミコさん』公式サイト、切なくオープン
ついに『ヒミコさん』公式サイトがオープンしました。
http://www.imagerings.jp/
ハルマゲドンまであと2週間です。
賛辞の声も続々と寄せられております。
もちろん引き続き随時受付中です!
*************************************************************************************
人は孤島ではないと言ったのはジョン・ダンだが、
藤原章の映画も一本一本が孤立した作品ではない。
藤原映画はすべてがひとつになった大いなる物語なのである。
柳下毅一郎(映画評論家/翻訳家)
◆ ◆ ◆
魅力ある女性像が登場しまくる藤原映画に最初は戸惑うものの、
後半の錯乱した展開はやはり前衛!そのやるせなさは、国宝級!
中原昌也(ミュージシャン/作家)
◆ ◆ ◆
恵まれて浮かれて華やかに楽しく過ごしセックスも金もある高校大学時代を
謳歌した連中とは対極に生きてきた僕らが、胸にしみる町の青春映画ですね。
アパートから出てきて歩く、あのオープニングでもうグッときました(音楽最高です)。
花くまゆうさく(漫画家)
◆ ◆ ◆
泥亀市赤松町と殴り書きされたバケツのなかで右往左往する生き物たち。
バケツのなかは、夢とか絶望とか愛とか祈りとかが、
ごっちゃなアブクになって満たされている。
山崎幹夫(映像作家)
◆ ◆ ◆
僕は現存する作家で藤原章が一番かっこいい映画を作る人だと思ってる。
継田淳(映画監督)
◆ ◆ ◆
日常から深い情緒へと一瞬のうちに入り込む画面には
映画監督に必要な観察力と想像力がみなぎっていた。
武田俊彦(「映画芸術」編集人)
◆ ◆ ◆
遊び道具を与えられた子供が嬉々として「撮っては捨て」を繰り返した、
まるでアウトサイダー・アートのような映画。
ブルース・リーを神と崇める藤原にとって最高の褒め言葉を送っておこう。
考えるな、感じろ!
桑原あつし(翻訳家/ライター)
◆ ◆ ◆
インディ女優・宮川ひろみの魅力を、エロさを、
ここまで引き出した映画もそうはない。
映画はTVで見る、という馬鹿ども、TVじゃこんな名作は絶対に見れんぞ。
塩田時敏(映画評論家)
※敬称略
http://www.imagerings.jp/
ハルマゲドンまであと2週間です。
賛辞の声も続々と寄せられております。
もちろん引き続き随時受付中です!
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人は孤島ではないと言ったのはジョン・ダンだが、
藤原章の映画も一本一本が孤立した作品ではない。
藤原映画はすべてがひとつになった大いなる物語なのである。
柳下毅一郎(映画評論家/翻訳家)
◆ ◆ ◆
魅力ある女性像が登場しまくる藤原映画に最初は戸惑うものの、
後半の錯乱した展開はやはり前衛!そのやるせなさは、国宝級!
中原昌也(ミュージシャン/作家)
◆ ◆ ◆
恵まれて浮かれて華やかに楽しく過ごしセックスも金もある高校大学時代を
謳歌した連中とは対極に生きてきた僕らが、胸にしみる町の青春映画ですね。
アパートから出てきて歩く、あのオープニングでもうグッときました(音楽最高です)。
花くまゆうさく(漫画家)
◆ ◆ ◆
泥亀市赤松町と殴り書きされたバケツのなかで右往左往する生き物たち。
バケツのなかは、夢とか絶望とか愛とか祈りとかが、
ごっちゃなアブクになって満たされている。
山崎幹夫(映像作家)
◆ ◆ ◆
僕は現存する作家で藤原章が一番かっこいい映画を作る人だと思ってる。
継田淳(映画監督)
◆ ◆ ◆
日常から深い情緒へと一瞬のうちに入り込む画面には
映画監督に必要な観察力と想像力がみなぎっていた。
武田俊彦(「映画芸術」編集人)
◆ ◆ ◆
遊び道具を与えられた子供が嬉々として「撮っては捨て」を繰り返した、
まるでアウトサイダー・アートのような映画。
ブルース・リーを神と崇める藤原にとって最高の褒め言葉を送っておこう。
考えるな、感じろ!
桑原あつし(翻訳家/ライター)
◆ ◆ ◆
インディ女優・宮川ひろみの魅力を、エロさを、
ここまで引き出した映画もそうはない。
映画はTVで見る、という馬鹿ども、TVじゃこんな名作は絶対に見れんぞ。
塩田時敏(映画評論家)
※敬称略
2007年10月06日
ファビュラス・バーカー・ボーイズ1回限りの再結成がムービーに!
ただいま映画秘宝.comにて、「グラインドハウス映画入門」(洋泉社)に収録されているファビュラス・バーカー・ボーイズの対談をムービー配信しております。
元ネタはカリフォルニア州バークレー在住の町山氏が緊急来日した7月11日、新宿のロフト・プラスワンにて開催されたスペシャル・トークイベント。いけにえはもちろん『グラインドハウス』です。平日の真っ昼間という狂った時間帯にもかかわらず会場はすし詰め状態の大盛況で、この日のために仕事を休んで地方から来場されたお客さんも多数いらっしゃいましたが、とてもじゃないが行けなかったという常識ある方々もせめてこちらで我慢してください。惜しまれつつの解散後、動いているFBBの映像を公式で観られるのはここだけです。
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出演:ファビュラス・バーカー・ボーイズ(ウェイン町山&ガース柳下=町山智浩&柳下毅一郎)
ゲスト:田野辺尚人、高橋ヨシキ、三留まゆみ
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※全4回(予定)
「グラインドハウス映画入門」
定価:1,360円
出版社:洋泉社
元ネタはカリフォルニア州バークレー在住の町山氏が緊急来日した7月11日、新宿のロフト・プラスワンにて開催されたスペシャル・トークイベント。いけにえはもちろん『グラインドハウス』です。平日の真っ昼間という狂った時間帯にもかかわらず会場はすし詰め状態の大盛況で、この日のために仕事を休んで地方から来場されたお客さんも多数いらっしゃいましたが、とてもじゃないが行けなかったという常識ある方々もせめてこちらで我慢してください。惜しまれつつの解散後、動いているFBBの映像を公式で観られるのはここだけです。
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出演:ファビュラス・バーカー・ボーイズ(ウェイン町山&ガース柳下=町山智浩&柳下毅一郎)
ゲスト:田野辺尚人、高橋ヨシキ、三留まゆみ
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※全4回(予定)
「グラインドハウス映画入門」
定価:1,360円
出版社:洋泉社
2007年10月05日
『ヒミコさん』イベント開催
お待たせしました。
映画『ヒミコさん』の公開を記念して、大ヒットを祈願する決起イベント集会が開催されます。藤原章監督のほか、主演の宮川ひろみさん、文化評論家であり出演者でもある切通理作さんたちも続々参加予定。公開までとても待てないという方のために、本編映像の特別放出もあるかも……?という太っ腹ぶりです。みんなで力を合わせて日本映画最後の秘境を守りぬきましょう。
******************************************************************************
「つまらない日本映画をぶっとばせ!」
特殊映画監督・藤原章(『神様の愛い奴』『ラッパー慕情』)最新作
『ヒミコさん』公開直前10.8総決起集会!!!〜
ゲスト:藤原章(映画監督)、宮川ひろみ(女優)、切通理作(文化評論家)ほか
日時:10月8日(月・祝) 13:00開場/14:00開演
場所:LOFT/PLUS ONE http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/
入場料:1,000円(当日券のみ)
主催:イメージリングス
映画『ヒミコさん』の公開を記念して、大ヒットを祈願する決起イベント集会が開催されます。藤原章監督のほか、主演の宮川ひろみさん、文化評論家であり出演者でもある切通理作さんたちも続々参加予定。公開までとても待てないという方のために、本編映像の特別放出もあるかも……?という太っ腹ぶりです。みんなで力を合わせて日本映画最後の秘境を守りぬきましょう。
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「つまらない日本映画をぶっとばせ!」
特殊映画監督・藤原章(『神様の愛い奴』『ラッパー慕情』)最新作
『ヒミコさん』公開直前10.8総決起集会!!!〜
ゲスト:藤原章(映画監督)、宮川ひろみ(女優)、切通理作(文化評論家)ほか
日時:10月8日(月・祝) 13:00開場/14:00開演
場所:LOFT/PLUS ONE http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/
入場料:1,000円(当日券のみ)
主催:イメージリングス
2007年10月04日
『ヒミコさん』、10月27日より公開!
10月になったので、表紙を『ヒミコさん』(藤原章監督)仕様に変えてみました。チラシのヴィジュアルは漫画家の花くまゆうさくさんです。青春をこじらせた人々の屈折したエネルギーが、どこかに炸裂することなく苛々とくすぶりながらも一抹の希望を信じている『ヒミコさん』の世界観を見事に表現してくださいました。おなじみのハゲとアフロもちゃんといます。
ところで、ピンクに花を散らしたガーリーなこのデザインのコンセプト、何かに似ていると思いませんか? 私は気づいてしまいました。東横線の女性専用車両のマークです。そういえば、『ヒミコさん』の原題は『Lady Himiko』。ダメ男たちのルサンチマンの上にまさしくシャーマンのように君臨するヒミコ。彼らの崇拝と欲望を一身に背負ったその姿は神々しいまでに美しい……この秋は良質なフェミニズム映画が豊作ですが、中でも最強のフェミニズムービーと言えるでしょう。『ラッパー慕情』の男くささに疎外感を味わった女子の皆さん、今こそリベンジのときです。
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『ヒミコさん』
10月27日(土)よりポレポレ東中野にてレイトロードショー!
2007年 日本 88分
監督:藤原章(『ラッパー慕情』『神様の愛い奴』『寿司デカ』)
音楽:Drムロとサイコヒデとヒロちゃん(ex.地球楽団)
出演者:宮川ひろみ、園子温、高橋洋、吉行由実、田野辺尚人、辛酸なめ子、切通理作、渋谷拓生、武川寛幸、酒徳ごうわく、ギンティ小林ほか
配給:イメージリングス
(C)『ヒミコさん』製作委員会
ところで、ピンクに花を散らしたガーリーなこのデザインのコンセプト、何かに似ていると思いませんか? 私は気づいてしまいました。東横線の女性専用車両のマークです。そういえば、『ヒミコさん』の原題は『Lady Himiko』。ダメ男たちのルサンチマンの上にまさしくシャーマンのように君臨するヒミコ。彼らの崇拝と欲望を一身に背負ったその姿は神々しいまでに美しい……この秋は良質なフェミニズム映画が豊作ですが、中でも最強のフェミニズムービーと言えるでしょう。『ラッパー慕情』の男くささに疎外感を味わった女子の皆さん、今こそリベンジのときです。
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『ヒミコさん』
10月27日(土)よりポレポレ東中野にてレイトロードショー!
2007年 日本 88分
監督:藤原章(『ラッパー慕情』『神様の愛い奴』『寿司デカ』)
音楽:Drムロとサイコヒデとヒロちゃん(ex.地球楽団)
出演者:宮川ひろみ、園子温、高橋洋、吉行由実、田野辺尚人、辛酸なめ子、切通理作、渋谷拓生、武川寛幸、酒徳ごうわく、ギンティ小林ほか
配給:イメージリングス
(C)『ヒミコさん』製作委員会