はじめに10月4日 Stage1 Cairo-Baharija (Total stage 409.82km SS 329.10km Tranfers 80.72km)

2009年10月03日

10月3日 車両引取り・書類審査・車検

 午前5時にホテルを出発し、アレキサンドリアへプラドの引き取りに行きました。

 

2009年アレキサンドリアの港にて アレキサンドリアでは2ヵ月ぶりにプラドと再会をし、つい先程まで通ってきた200km の道のりを戻りました。昨年よりも随分と高速道路の路面が改善し、走りやすさを感じましたね。3時間掛からずにホテルへ戻ってきた後は、ホテルの駐車場へ車を停めました。

 

 車検場周辺の駐車スペースに近付いてみると、昨年一緒に抜きつ抜かれつで、同じ様なペースで走っていたエジプトお友達チームの車両を発見! 思わず、彼の車両の真横に停めてしまいました。彼も、直ぐに私の存在に気付いてくれ、 “隣に停めようよ! ”と、誘導をしてくれました。そして、車外に出ると、お互いに1年振りの再会を懐かしみ、昨年の話で盛り上がりました。

 

 「昨年、お互いに抜きつ抜かれつしながら一緒に走って、楽しかったね。覚えている? 今年も一緒に走ろうね。」

 

 と。

 

 ラリーレイドで自分と同じペースで走る仲間がいる事は、非常に嬉しくもあり、また、楽しみも倍増します。一体、今年は何度、彼とコース上ですれ違うのだろうかと、昨年のシーンを思い出しながら、彼と話をしていました。

 

そんな1年振りの再会を懐かしみつつも、早速に、車検の準備をしなければなりません。まずは、書類審査会場へ向かいました。自分達の書類審査もそうですが、車検に備えてゼッケンを受け取ったり、ラリーの際の安全計器類を受け取らなければなりません。

 

 書類審査会場へ向かう途中で、またまた懐かしい顔に出会いました。今度は、昨年お世話になったエジプト人のカメラマンです。ラリー中の写真が欲しい私は、

 

 「今年は写真は撮らないの?

 

 と、聞いてみました。

 

すると、彼は、今後ツアーに出なければならないので、今年はラリーには帯同しないとの事でした。ただ、明日のスタートは来るから、また明日会おうね、と言われ、お別れをしました。

 

 そうこうしながら書類審査会場に入ると、最初のテーブルに着くや否や、

 

 「ハマグゥ~チ~!

 

 と、歓迎をして頂きました。

 

 いつも書類審査の際にお世話になっている、イタリアの女性です。3年目にして、顔と名前を覚えて頂けた事を、嬉しく思いましたね。例年通り、パスポートの確認からドライバーライセンス、チームライセンスの確認、メディカルフォームの記入をし、リストバンドやゼッケン、ランチパック券、コマ図… 等々を受け取りました。これで、書類審査は終了です。その後、同じ会場内でイリトラックやサンチネル、バリーズ、GPS等の計器類を受け取り、両手一杯の荷物を持って、プラドの元へ戻りました。

 エジプトお友達チームの横で

 戻ると同時に、車検の準備です。ナビさんは計器類を取り付け、私は、ゼッケンやオフィシャルステッカーを所定の位置に貼りました。隣りでは、お友達のエジプトチームも車検の準備をしています。

 

 私がステッカー貼りをしていると手伝ってくれ、何だか嬉しかったですね。特別、すごく手を必要としていた訳ではありませんが、色々な部分でお互いに助け合って、“こういう状況って、初めて参戦をした時には、なかった事よねぇ…。毎年参戦をしているからこそ、お友達が出来たのよね。” と、異国のお友達が出来る事によりラリーの楽しさが倍増している状況を、嬉しく思いました。

 

 計器類とステッカーを貼った後に、車検会場へ向かいます。車検では、何を指摘されるか分かりませんので、一刻も早く行って済ませたい… というのが、本音です。


車検待ちの列へ 3
年目、3回目の車検という事で、慣れた足取りで車検会場に向かいましたが、今年は、例年以上に車検場の前で車検待ちをしている競技車が多くみられました。とりあえず、最後尾車両の後ろにプラドを並べて、エンジンを切りました。いつもは、暫くすると列が進みますが、今年は、一向に進みません。

 

 “今年は、何でこんなに進まないのだろう… 。一体、車検官は何を見て、何を指摘されているのだろう… ?

 

 そう思い、車検場の中に入って車検中の様子を伺ってみました。実際には、何をしているのか、何を指摘されていているのかは分かりませんでしたが、とにかく今もうすぐ車検年は11台の検査に多くの時間を要していました。

 

 例年以上に待ち時間を要しましたが、いよいよ自分達の順番が回ってきました。



 プラドを会場内に入れてエンジンを停め、車検がスタートしました。車検官は3年連続同じで、すっかり顔なじみの関係です。

 

 彼は、エンジンルーム内を覗くや否や、エアリストリクターの方に目をやりました。そして、満足そうに頷きながら右手の親指を立てて Good,Good. と、言いました。

 

 レギュレーション上、規定サイズのエアリストリクターを付ける事になっていますが、この周囲にワイヤーを掛ける為に、ビスに細い穴を開けておくことを、2年連続で指摘されていました。今年は、3年目の正直という事で、きちんとワイヤーを通せる様に穴を開けていきましたので、車検官はその状態を見て、満足げな表情をし、封印をしてくれました。

 

2009年車検中 次は、エンジンブロックの封印です。やや奥まったところにあり、一見、見え辛い場所にありますので、事前にチーフメカニックがオレンジ色のタイラップで目印をつけておいてくれました。ナビ・メカさんがその位置を車検官に示すと、彼はその場所を確認した後に、自分でワイヤーを掛けるようにと、ワイヤーを手渡してきました。それどころか、封印用のタグとパンチまでもナビ・メカさんの手元の近くに持ってきました。

 

ナビ・メカさんも一瞬戸惑いながらもそのパンチを手にし、 “やっていいの? と車検官に合図をすると、 “やって、やって” との反応でした。通常は、車検官の手で封印をするものですが、選手自らに封印をさせるというところにも、車検官のフレンドリーさを感じる事が出来ました。これらは、初年度には想像出来なかった事ですが、3年連続の参戦で積み重ねてきたものですね。

 

次は、シートベルトやシート、消火器、燃料タンク、ロールバー等の車内備品の確認です。事前に書類への記入がありましたので、その書類を提出して、実物との照合が行われました。こちらも、特別大きな問題はなく、無事にクリアしました。また、これらの検査と並行して、GPS やサンチネル、イリトラックの作動状況の確認が行われました。これらの配線は昨年と同様ですので、問題なくクリアしました。

 計器類検査中

と、車検前は、その進み具合の遅さに、どれだけ今年の車検は厳しいのかと不安がありましたが、終わってみれば、今年は何を指摘されるでもなく、殆ど顔パスで終わっていました。やはり、3年連続で参戦をしていると、少しは良い事がありますねぇ…

 

 無事に車検を終えた後は、ガソリンスタンドへガソリンを入れに行きました。3年間、通い続けたガソリンスタンドですので、何となく場所は覚えていますが、はっきりとは覚えていない状態です。ナビさんが、事前にガソリンスタンドまでのコマ図を用意していましたので、ナビさんの指示の下、ガソリンスタンドへ向かいました。

 

 ところが、昨年まであったロータリーがありません。道路がかなり変わっていて、私の中の記憶も頼りになりません。同じく、事前入手のナビさんのコマ図も、頼れない状況になってしまいました。

 

 途中、ナビさんが、縮小コピーされたコマ図の字が見えないらしく、交差点で信号待ちをしている時に、

 

「見えない… 。これ、何て書いてあるか読める? 」

 

と、ドライバーの私にふってきました。私でも目を凝らさないと読めない位の小さな字でしたが、目を凝らしに凝らしてようやく読み、

 

Meridienです。

 

と、そこに書かれていたホテルの名前を伝えました。

 

非常に頼もしいナビさんですが、唯一、 “見えない… と、弱い一面を見せましたので、すかさず、

 

「ナビさぁ~ん、大丈夫ですかぁ~ ? 拡大鏡でも準備しましょうか~ ?

 

と、突っ込みを入れておきました。


カイロ市内のガソリンスタンドにて 道路が
1年前とすっかり変わってしまって、コマ図が頼りにならない状況ですので、私の記憶を頼りに、移動をしました。すると、反対車線に、お目当てのガソリンスタンドを発見! その事をナビさんに伝えて、その後は、そのガソリンスタンドへ近付く様にプラドを進めました。

 

 いくら近くに見えるからといって、エジプトの道路は簡単にUターンが出来なかったり、一方通行が多かったり… で、直ぐには目的地には辿り着かない状況です。しかし、その後はナビさんの誘導にて、無事にガソリンスタンドに入る事が出来ました。

 

ガソリンを入れた後は、コンビニが併設されていましたので、

 

「朝から飲まず食わずなので、冷たいコーラでも買って行きませんか?

 

と、ちょっとした休憩を申し出てみました。

 

ナビさんも即答で同意してくれましたので、プラドを移動させた後に、コンビニに入りました。私は、グルッと店内を1周してコーラを手にしましたが、ナビさんはぬいぐるみの棚の前で立ち止まり、何かを探していました。そして、手にしたのが、1匹のライオンのぬいぐるみ。これを、プラドのダッシュボードの上に置くとの事でした。

 

 「これ置くけど、いい?

 

 と聞かれましたが、特別、断る理由もありませんので、OK をしました。これには、ナビさんなりのちょっとした考えがある様でした…

 

 その後はホテルに戻り、車両を無事にパルクフェルメに停めて、翌日のスタート台が確定しました。時刻は17時前で、終わってみれば、日本チームの中で1番に車検を終えていました。昨年までは、怒涛の様に1日が過ぎていきましたが、今年は、夕食前にシャワーを浴びて、荷物整理をする事も出来ました。

 

 “何だか、この順調すぎる順調が、今後、大きな落とし穴があるのではないか… 。とにかく油断せずに、相当気を引き締めて、毎日丁寧に運転をしていこう… そう思い、ラリースタート前最後のホテルのベッドに入りました。



dewkeiko at 09:00│
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