備忘録「ただ愛する仲」 第1話 part4



第1話 part4






辺りを見回すカンドゥ 
ムンスの父親が部屋に入って来る
「!!」
「気が付きましたか?」
カンドゥの様子を見ながら話し掛ける
「大体、消毒はしたが病院には行きなさい。」
「……。」
「身体に相当なダメージを受けてたそうだが。」
袂のスマホが鳴っている
「さっきからズッと鳴ってますよ。困ると思って電話に出なかったんだ。」
「あの…。」
父親は一方的に話すとサッサと行ってしまう
同じ番号から何度も着信があったのを確認するカンドゥ
気まずい相手なのか、表情が浮かない






お、借りた服はちゃんと着替えてんじゃんㅋㅋ

ーー天の川ーー
「!」
「あ、お前…ココになんで来た?今、病院にいる時間だろ?」
坂を登って来るカンドゥにユックリ近寄る女
バッグから白い封筒を取り出し投げて寄越す
「誰がこんなモノ、欲しいって?」
「おい!にいちゃんが妹に小遣いをやるのが悪いか?」
용돈 주는게 뭐 어때서?
「こんな安宿に住みながら、私にこのお金をくれるって?」
싸구려 달방 安っぽい…月極の部屋??
「元気だったか?」
「電話になんで出ないの?」
「勉強は上手くいってる?」
妹の質問には答えないカンドゥ
「顔、なんでその有様?」
「飯は食べたのか?」
お互いに相手の質問には答えない
「……ココでこうしてないで、ウチに帰って来て。」
「ココが俺の家だけど?」
「ズッとそうやって、その日暮らしをするつもり?」
「その日暮らしだ?お前に見せるためにこんなに懸命に生きてるのに。」
막살다니? 너 보라고 이렇게 얼마나 열심히 살고 있는데
「何ともない振りしないで。私には通用しないから。」
「ㅎㅎ」
ヒョコヒョコと妹の方に近付いて、バッグに封筒を戻すカンドゥ
妹の肩をポンと叩く
「帰れ。ココはお前の来るとこじゃない。」
너랑 안 어울려
黙って坂を降りて行く妹
その背中を見守るカンドゥ







「アニキ!」
サンマンだ
「何処行って来たの?」
「お前は自分の部屋じゃなくて、またココに来てんだ?」
「母さんが掃除するから出てなさいって。」
ヨロヨロと歩くカンドゥを見るサンマン
「アニキ、また喧嘩したの?」
「いや。」
床に座るカンドゥ
「痛い?」
「ああ…ちょっとな…痛い。ソコのビール、残ってないか見てみろ。」
サンマンが言われた通りビール缶に手を伸ばす
「さっきさ、すんごい綺麗な女の子がアニキを訪ねて来たよ。」
缶はどれもカラの様だ。
「ココに来てしばらく泣いてたよ。」
한참 울다갔다
「……。」
「女を泣かしたらダメだ〜バチ当たる。」
「……女じゃない…妹だ。」
「妹は泣かせてもいいの?」
「……ダメだろ。」
溜息をつくカンドゥ
昨晩の事を思い出す




四人がかりで殴られるカンドゥ
だが、なかなか潰れない
一人がカンドゥの頭を棒で殴る
フラフラと後ろに倒れ込むカンドゥ
倒れて動けないカンドゥを置いて男達が立ち去る
朦朧とする意識の中、こちらに歩いて来る人影が見える
恐る恐る近寄って来る
ムンスだ




タンスにもたれていた身体を起こすカンドゥ
「どっかで見たことあるのに。」
「え?」
カンドゥの独り言にサンマンが顔を上げて見る
「あ?何でもない…。」
誤魔化すカンドゥ
痛みに顔を歪める







軍手を外して椅子に腰を下ろす
「はぁ…。」
コンコン
ドアをノックするチーム長
ドアの方を見るムンス
チーム長の横に背の高い女子、ソミだ




「私、外でコーヒーは飲まないんです。ココのエスプレッソマシーンが凄くイイから。」
얼마 짜린데
頷くムンス
「高そうですね。」
「ココもウチの社長が直々にリモデリングなさったそうですよ。
資材も全てご自分で足を運んで。」
리모델링 日本語でも使うかな?
발로 뛰고
ソミの視線の先を見る
誰かと話をしている社長の姿があった
「ホント、さりげなく着てるのに、スタイル良過ぎ!」
딱 봐도 부티 나죠?
ムンスに同意を求める
「家も良いんですってよ。金持ちなだけじゃなくて、良い家柄って言うのかな?」
関心なさそうにコーヒーを飲むムンス
「とにかく、そのくらいだから、あの歳にして、コレだけの事が出来たんでしょうね。」
「実力があるからでしょう?」
「え?」
「家柄ばかり良くて事務所を構えたんじゃなくて
実力があるからですよ。」
「あ…え…ええ。」
言葉に詰まるソミ
ムンス、ソジュウォンを見る






灯りが灯る邸宅
ココ、まさかヒーラーで出たお屋敷??この庭の感じが似てると思ったけど、違うみたいだなㅋㅋㅋㅋ

エプロン姿の女が部屋に入って来る
理事が女に尋ねる
「親父は?」
それには答えない女

「…今日は体調が良くなくて挨拶差し上げるのは難しいかも。」
女が消え入りそうな声でソジュウォンに言う
「ワザワザ、時間割いて来たのに…」
「また今度来れば良いんですよ。食事にしましょう。母さんとのご飯は久しぶりですよ。」
用意された食事を見ながらチュウォン
僅かに微笑む「母さん」と呼ばれた女
チュウォンの隣りに座り掛けるも
「ココが誰の家か分からないな。」
理事に皮肉られ躊躇する
「親父の食事から用意差し上げないと。」
理事が母親に言う
ベルの音
慌ててエプロンのポケットから携帯を取り出し見る母親
「行って下さい。」
チュウォンが母に促す
母親、躊躇いながらもドアの方に向かう

「お嬢さんはいつ戻るって?」
理事の隣りに座っている妻が理事に尋ねる
理事の妻の言葉に立ち止まり振り返る母親
「来週。」
理事とその妻の話にチュウォンは関心を示さず一人、食事に手を付ける
誰に話しているのか、理事の話は続く
「どうしても帰って来るんだと。」
굳이
「あいつの我の強さと言ったら。」
걔 고집을 누가 꺾어?
「……。」
チュウォンが無言で理事を見る
「そもそも商業地区に計画されたんじゃなかったのか?公共医療院が何だ?リサイクルエネルギーだと?」
공공의료원은 뭐고 재료에너지는 다 뭐야?
「あの地域は以前、事故もあったし……分譲事業だけをするにはデリケートな点もあるので。」
애미한것도 있어서요
「あれを誰がまだ覚えてるって?」
「……。」
「あれも全てはお前の親父のせいだろ?その尻拭いはウチの親父が全てやったんだ!」
怒鳴る理事を諌める妻
「やめましょ。亡くなった方の話を蒸し返すなんて。」
「だからだ!」
チュウォンに向き直る理事
「だから、亡くなったお前の親父の事を考えたら失敗は出来ないぞ。」
「ㅎㅎ ご心配は要りませんよ。」
チュウォンが答える
1話に伏線として、この屋敷の中での母親の立場とか、崩壊事故の事とか描かれているのだが、この時点では少し解りにくい…どう言う意味なのか真実はどうなのかは、後程少しずつ明かされる





一人、屋敷から出て来るチュウォン
「チュウォン!」
後を追いかけて来る母親
母親を振り返るチュウォン
「コレ、持って帰って。温めるだけでいいから。」
데우다
「はい、お戻り下さい。」
들어가세요
行こうとするチュウォンを呼び止める母親
「チュウォン?」
振り返るチュウォン
「ユジンが戻って来たら、今あなたがやっている事業を任されるんでしょ?平気なの?」
「平気でいないとㅎㅎ」
笑って見せるチュウォン
「母さんは、お前にやって欲しくないよ。どうしてもソコでまた工事を…」
「……。」
「お前のお父さんを見てるようで不安なのよ。問題になるような事に下手にお前が…。」
「親父は!…問題になるような事はしなかったよ。」
ブィーンブィーン…
エプロンのポケットの中でまたも鳴る携帯
「分かってる。分かってるけど…歓迎もされてないのに、私がこの家に入って来て...。」
배알도 없이
「僕のせいでこの家に入ったんだって分かってるよ。だから、感謝してるよ。僕がどんなに努力しても、実力があっても…あの人達の助け無くしては今の立場まで来れなかったでしょう。」
再び鳴る携帯
エプロンから取り出す
ーーSOSーー
「こんなの見ても、財産が欲しくて後妻に入ったと言われるのね…金のかからないお手伝いさんだわ、こんなの。」
「戻って下さい。また言われますよ。」 
또 한 소리 듣지 말고
「そうね。」
言うと、チュウォンを気に掛けながら屋敷の中に入って行く母親
しばらく庭先に立ち尽くすチュウォン



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備忘録「ただ愛する仲」 第1話 part3



第1話 part3



珊瑚荘前
オバさんが腰掛けている
「オバさーん!」
「あ、うん。」
ムンスが近付く
「なんでココに居るの?お母さんは?」
「お風呂にお客さんもいないし。」
チラッとムンスを見る
「あんたのお母さん…さっき出掛けてさ…」
ムンスの表情が一瞬で曇る
「オバさん、カバン。」
荷物を預けると走り出す






「もう一回、私の前で言ってごらん?」
ムンスの母親が近所のおばさん連中相手に絡んでいる
「あんたがコソコソ言い回ってんのを…」
いきなり、おばさんの髪の毛をひっ掴み振り回す
「おやめなさいよっ!」
別のおばさんが引き剥がす
「私がハッキリ聞いたんだよっ!」
「何を聞いたってんだよっ!何をっ!」
髪の毛を引っ張られたおばさんも負けていない
「みっともないねー昼間っから!子供に先立たれたのが偉いのかぃっ?!
静かに暮らしたって足りないってのに!」
ーー恥ずかしいと思いなよっ!子供を売った金でーー
慌てて走り降りるムンス
ーー銭湯まで出したら
「!!」
足が止まるムンス
「こうべを垂れて懸命に生きなきゃ!あんた!明けても暮れても酒飲んで、隣近所を臆面もなく…」
「!」
「……。」
おばさんが退散してムンスが駆け寄る
「お母さん?」
母親に駆け寄るムンス
「お母さん、娘が来たよ、帰ろ?」
「幾ら飲みました?」
ムンスが代金を支払う
「お母さん、行こ。失礼します。」
ムンスがおばさん達に頭を下げて母親を連れて行く
「帰って直ぐに寝かせな。」
「ええ、さようなら。」





坂を二人で登って来る
「あんたも私が意味もなく意地を張ってやってると思う?」
「そうだったの?」
「うん。」
「どうして?」
「そしたら忘れてしまわないから。悪口でも言われなきゃ。ウチのヨンスを先に逝かせたこと、忘れないだろ?そうでもしなきゃ、母さんも時々は忘れてる。」
「忘れられるなら忘れて。私はホントに思い出せないんだって言ったでしょ?」
난 정말 기억 안난다니까
「あんたと母さんじゃ違うよ。」
「……。」
「母さんは忘れちゃダメよ。全ては私の過ちなんだから。」
「アレがなんでお母さんの過ちなの?」
「そうなんだよ。子供を先に逝かせた両親は罪人なんだよ。私が悠々と生きてたら、悠々と生きてると。」
내가 잘살면 잘산다고
「ダメになったら、子供殺しても正気じゃなくなると。笑えば、笑ってると、泣けば泣いてると、そう後ろ指刺されるんだよ。」
망가지면 자식 죽이고도 정신 못차린다고
「……。」
ココは釜山だね〜この景色は見た事ある「だからさ、母さんが酒飲んで困らせても余り嫌わないでよ。」
심통을 부리다 臍を曲げる
ムンスを置いてフラフラ一人歩き出す母親
ソッと涙を拭い、母親の後を追うムンス






「お母さん?」
布団に横になると直ぐに寝入ってしまう母親
眠った母親の顔を撫でると部屋を出てるムンス



買って来たケーキのローソクに火を点けようとして止めるムンス
傍らに置いたヨンスの写真に語りかける
「どうせ、あんたは歳とらないから、ね?」
言うとローソクを取り始める
スター美容室の前で家族四人で撮った写真を見る
一人、ケーキを食べ始める
一家が幸せだった頃の写真…






「ヨンス?!」
母親が名前を呼びながら救急治療室に入って来る
あちこち探し回る母親
奥のベッドに横たわるムンスを見つける
「良かった…良かった…ムンス…大丈夫?」
ムンスの頬を両手で挟み必死に話し掛ける
「お母さんの言葉、聞こえてる?」
ムンスが虚ろな目で母親を見つめ返す
「お…母…さん」
「そうだよ、お母さんだよ、お母さん。もう大丈夫だね!」
ムンスにしがみ付いて泣く
「ヨンスは?」
改めて尋ねる母親
「……。」
無言のムンス
「どう言うこと?一緒にいたんじゃないの?」
慌てる母親
「ムンス?しっかりして!ヨンスは?ヨンスは何処なの?一緒にいたでしょ?」
「……分かんない…。」
やっと言葉にするムンス
「なんで?!なんで分からないの??」
パニックになる母親
「思い出して!!」
ムンスを激しく揺する
「ヨンスは?ヨンス!ヨンスは?!」
「お前。」
慌てて父親が母親をムンスから引き離す
「なんで、あんた一人なの!!なんで!!」
母親が叫ぶ
「思い出してよっ!ムンス!」
泣き崩れる母親




病院の廊下
父親に気付いて駆け寄る母親
「そうなの?」
ムンスも父親を見る
「……お前は見ない方がいい…。」
母親が急いで行こうとするのを止める
「ヨンス!ヨンス!」
「お前!」
パニックになる母親を必死に止める
いきなりムンスを責め始める母親
「一緒にいてって言ったでしょ!お母さんが絶対一緒にいてって言ったでしょっ!!」
「……。」
何も言えないムンス
父親が静かに問う
「お前は?」
「!」
「お前は子供だけにして、何処に行ってたんだ!?そんな風にヨンスを売って回るなって言っただろっ!!」
怒鳴られて言い返す
「全て私のせいなの?!コレ全部私の過ちだって?毎日、出歩いて子供を放ったらかしてたのは誰よ!」
「……。」
このセリフだけ聞いたら毎日遊び回ってたように聞こえるけど、お父さんの職業が後程分かると納得出来た…お母さん、やっぱりアンタのせいだなㅋㅋ
「ヨンスを捜してる時にあなたは何処にいたのよ!何処にいたのよーっっ!!」
泣き崩れる母親
「……。」
そんな母親を黙って見ているムンス


「ハヨンスさんの保護者の方?」
廊下の向こうから呼ばれる
躊躇いながら、父親がムンスを見る
「まだ思い出せないのか?」
「……。」
「事故の時、どうなったのか?」
「……。」
黙ったまま小さく首を振るムンス
「そうか、いいんだ。良い記憶でもないんだから。お前だけでも助かって良かったよ。不幸中の幸いだ。」
言うと呼ばれた方に歩いて行く父親
泣き崩れたままの母親
ーー不幸中の幸いみたいなモノは無いーー



四人家族で撮った写真
ーー不幸は、ただ不幸なだけーー



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備忘録「ただ愛する仲」 第1話 part2




第1話 part2




カップラーメンをすするカンドゥ
「おい?」
近寄って来た店のスタッフに声を掛ける
「おい?マリはなんで来ないんだ?人を呼んでおいて。」
「来ましたよ。」

「冷たい水を一杯ちょうだい。…もう、あの娘…激しく泣き喚くわね…」
더럽게 짖어대네
マリが部屋に入るのを見ると、カップラーメンを置き、冷蔵庫から飲み物を取り後を追うカンドゥ



「早く来たのね?」
「大丈夫か?」
「大丈夫よ、もちろん。あんたが大丈夫じゃなさそうよ。」
「いつもの事だ。
……なんで呼んだんだ?」
「チューニングを終えて、さあ使おうって女の子をこんな風にしてくれたのよ。」
写真をカンドゥに見せる
「ウソク洞にバイオタウン……が来るって噂を聞いたでしょ?」
言いにくそうに小声になるマリ
「?……何処?」
「お店の裏側に、開発されるされるってズッと言われてたトコあるでしょ?あの会社の理事って人が連れて来た人間なんだけど…現場の所長って言うけど、名ばかりで、やった事は……あの人間はどうせ話にならない奴だから放っといて。」
バッグから名刺を取り出しカンドゥに渡しながら
「理事を直に訪ねて。」

「あんたの妹と言うことにして。慰謝料でも幾らか貰えば、あの子の気も治るわ。」
추스르다
「社長さんが探してます。」
「はい。」
呼ばれて立ち上がるマリ
「普通の取引とはいかないわ、気を付けて。」
名刺を見せながらカンドゥ
「20%は俺が貰う。」
「私は、だからあんたが気に入ったのよ。」
ーーチョンユ建設ーー
しばらく名刺を見つめるカンドゥ







オバさんが声を掛けに来る
「ムンス?私、帰るね。」
「お疲れ様、オバさん。」
「あんたのお母さん。」
言いにくそうに目配せするオバさん
「?」
冷蔵庫から焼酎を一本取り出す母親
ムンスが咎める
「この辺でやめて。」
「なんで?」
「私、明日はミーティングがあるの。お母さん一人でお風呂、面倒見なきゃ。」
「ココを私一人でどうやって??今日もあんたが居なくてどれだけ大変だったか…」
「だからよ、飲まないで。それに、入浴料はキチンと貰って、あの時みたいにまた…」
「明日が何の日だか分かってるだろ?」
「……。」
ムンスから焼酎の瓶をもぎ取る母親
「子供も、形は産めても心までは産めないってね〜〜」
言いながら座リ込む母親
「私はあんたの腹の中は分からない。熊なのかぁ、狐なのかぁ。」
ムンスが冷蔵庫から缶詰を取り出し母親の前に座る
「ツマミでも食べながら飲まないと。」
「私みたいなのが、ツマミなんて。」
缶詰をテーブルから落とす母親
足元に転がった缶詰を見つめるムンス
ゆっくりと拾い上げる
「なら、私が食べなきゃね。お母さんは私でもツマミに召し上がるとか。」
言うと焼酎を飲み始めるムンス

珊瑚荘の灯りが消える






カンドゥの屋上アジト、大事なシーンではあるが余りに画像が暗く加工した…ブルーをそのままに残したかったけど難しい




「カンドゥ?」
父親がカンドゥに声を掛ける
「行こう。」
「技師さん?」
二人歩き出したところを呼び止められる
「そのまま帰ったら最後は誰がやるんだ?」
「なら、私は剛版だけ重ねて帰ります。」
話し掛けて来た男が向こうへ行く
「直ぐ、終えて来るから…あっち行ってアイスクリームでも食べながら待ってろ。」
言うと現場に入って行く父親




この中にもう一人の犠牲者の姿が…

急に店内が揺れだす
その激しさに店内を見回す
スペースSモール崩落の始まりだった
逃げ回る人々





真っ暗な瓦礫の中
まだ続いて崩落しそうな現場
「ダメだ!ダメだぁ!ココに人がいます!
ココに人がいるんだってばっ!」
叫ぶカンドゥ




小さいながら目の演技しているのに、画像暗過ぎて見えない
折角だから、加工に加工を重ねたら、絵みたいな風合いになってしまった…







チョンユ建設のビルを見上げるカンドゥ


どうやって理事室に入ったのか、理事の前に立つ
「誰だ?」
「お兄ちゃん。」
「?」
意味が分からず失笑する理事
「遊びにいらっしゃったのなら、大人しく酒でも召し上がってお帰りにならないと。一緒に来られた方がウチの妹の顔を無茶苦茶になさったんですよ。」
아주 작살 내 놓으셨다고
「お前、ココにどうやって入って来た?」
答えないカンドゥ
「出てけ。」
顎で出口の方を指図する理事
「出てけ。」
デスクにかけると内線を掛ける
「おい、警備は何をやってるんだ?こんな不埒な奴が部屋まで」
カンドゥが電話を切る
「!」
受話器を取りあげると電話機に収める
「俺が勝手に上がって来たんだから、憐れな人を捕まえたりなさらずに。
俺も早く出て行きたいから
慰謝料の算段からしましょうよ、俺達?」
言うと被害に遭った女の子の写真を理事の前に置く
「顔が腫れ上がってるでしょ?」
「……。」
「何がそんなにお気に召さないからって……
違うだろ?……気に入らないからって人にこんな真似したらダメだろ?」
「妹が酒のお酌して回ってるのに、それをネタに金でもせびりに来るのがお兄ちゃんか?
金が必要なら仕事しろ!他人の金をせびろうなんて思わずに!」
「その通り〜。もう二十歳の子が金を稼ごうと、こんなに仕事頑張ってるだろ?
コレも仕事なんだぜ。娘みたいな子があんたみたいな人達を捕まえて笑ってやってるんだ、コレは酷過ぎるだろ?」
「!」
理事がカッとなって立ち上がったのを力づくで座らせるカンドゥ
「感情的にならないでおきましょう。
慰謝料だけ払おうぜ。慰謝料だけ。それがあなた達が良くやる手だろ?」
カンドゥ、理事のPCの画面に気付く 
ーーバイオタウンーー

「こんなに高い場所から見下ろすから、人が人に見えないんですか?」






設計会社、ソウォンの事務室の中
「社長とはどのようにして知り合ったんですか?」
ムンスの履歴書らしき書類を見ながらチーム長が尋ねる
「いずれにしても実力は見せて貰わないとね。社長が直にそちらさんと作業したいところを見ると…個人的な知り合いとか?」
意味深な目線で見るチーム長
「誰とですか?」
サッパリ意味不明な様子のムンス
「ソジュウォン建築家、知らないんですか?」
「知らないと思います。」
一瞬、言葉に詰まるチーム長
「今回のプロジェクトは規模が大きくて、試案の形だけでも数十個は作らないといけないんです。図面が新しくなる度にPT用のスタディの模型も必要で。作業期間は正式職員で。」
慌てるムンス
「出勤するんですか?私、出勤の話は聞いてなかったんですけど?」
「この大きな作業を家内制手工業でしようと思ったの?」
ムンスが図面を覗き込む
「名の通った企業が沢山参加するのに、我々だけ個人事務所ってね、非常にやり手ですからウチの社長は。」
図面に見入るムンス
「そちらの経歴で簡単に入れる…」
「ココの三階は空中行路で全て連結されているんですか?こちらを空けているから、確実に見晴らしが良いですね。太陽が一日中射す、でしょ?」
시선이 트이네요
「あ〜あ、何処から入っても動線が同じに〜こうも出来るのねぇ〜」
「何をしてるの?」
「出勤、いつからすれば?」
面接が終わり、事務所内を見学して回るムンス
チーム長がある一室のドアを開け話し掛ける
「倉庫ではあるんだけど、ま、全て整理してレイザーコーティング機と作業台を入れたら使えるでしょう。」
ムンスはココの職員達が写った写真を眺めている
「はい、社長?」
チーム長に社長から電話が入る
「え?デザインサンプル、社長が持たれてなかった?」
「それ、デザインチームから未だファイルが戻って来なくて、原本で…
あ、ココになんであるんだ??」
「1時に会議があるんだぞ!誰が持って行って差し上げるんだ?」
職員達は互いの顔を見るばかり
ムンスは、チーム長と目が合う

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