2016年09月30日

2016年08月26日

イスラーム型の民主主義は成立しうるか

・中東で民主主義が定着しない「本当の理由」 〜イスラームをめぐる2つの問題について(賢者の知恵 | 現代ビジネス)
私の中の問題意識にありつつ案外と他の人が指摘している場面を見ないので,この記事で指摘されているのを読んでちょっと驚いてしまった。近代ヨーロッパの発明とは民主主義と自由主義(基本的人権の擁護)は両輪であって,片方が欠ければ長期的には腐敗するということではなかったか。啓蒙専制や自由主義的専制は,夢はあれど時代の徒花であろう。

そして,イスラーム教という宗教自体に民主化を阻害する要因があるのではなく,社会の世俗化がなされていないことが大きな要因である,という本記事の主張には同意する。基本的人権が守られるには明確な政教分離とまではいかなくとも,人権と宗教的価値が衝突した時に人権が優先されるという社会の風潮は最低限必要で,それが達成される程度には世俗化が必要不可欠になろう。イスラーム的な価値観を盛り込んだ憲法・法律が作られること自体は問題ではない。勘違いされると困るので書いておくが,そもそもそんな無色透明な社会制度は無く,制度設計は近代の価値観と既存の歴史・文化の融合によって形成されるべきだ。ただし,その既存の価値観に則った法律によって抑圧される人権があってはならないのである。

その意味で,私は近代型民主主義ではない(少なくとも現在の意味での)イスラーム型民主主義が成立しうるとはほとんど信じていない。これでもイスラームの民主化にはかなり期待する立場に立っているので,記事中の「「イスラーム的民主主義」を体現するものと期待されたトルコの公正発展党やエジプトの自由公正党が強権的な政治運営に手を染めていったことは、イスラームにとっても民主主義にとっても不幸なことであった。」には強く同感である。イランは言うに及ばず。また近年のマレーシアやインドネシアは上手くいっているが,これらは単純に世俗化が進んだ地域であると言ったほうがいいだろう。

一方で,ひょっとしたら人類はこの先,自由主義と民主主義と「世俗化されない社会」をすべて両立させた政治・社会を作りうるのかもしれない。あるいは自由主義を欠いたまま,しかし民主主義が持続する世俗化されない社会が成立しうるのかもしれない。それらが成立したら,その時は確かに,西欧に起源を持つ近代型の民主主義とは全く違う,イスラーム型民主主義が成立したことを認めざるをえない。私はそれが成立するとはほとんど信じていないけど,それが現在の中東のイスラーム教徒の目標だとするなら,その苦慮苦闘自体は否定しない。積極的に応援する気はないが,こっそり見守っていたい。

ところで,西欧型民主主義とうっかり書いてしまいがちだけど(私自身最初は西欧型と書いてしまった),近代型民主主義がより適切であろう。なんというか,この書き方自体がヨーロッパ中心史観に陥っていて,イスラーム教徒が多数派の国家が民主化するはずがないという偏見含みな印象があるのだが,うがちすぎだろうか。
  
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2016年08月22日

『シン・ゴジラ』感想

ネタバレ注意。

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2016年08月20日

掃除にめちゃくちゃ緊張しそう

・完成度高すぎな『乙嫁語り』アミルコスプレイヤー 衣装制作に約6年、ロケーション求め海外ロケ2度敢行(おたくま経済新聞)
→ 2015年のウズベキスタン旅行で話題になっていたので知って以来私も追っているけど,この人は本当にすごい。騎射までしてるということは修練も積んでるわけで……
→ 冬コミでは絶対に買いに行く予定。しかし,列の長さが全く読めない……。C90で無料配布していたポストカードは全然残っていたが……まあ初手で行くのが安全かなー。


・瀬戸染付×厠ー明治に華ひらいた花鳥曼荼羅の絵画ー(瀬戸市文化振興財団)
→ 明治期の高級陶磁器便器の存在は知っていたし,この間『ゴールデンカムイ』のニシン屋敷でも出てきたけど,展覧会の場で本物をずらりと見たら壮観であっただろう。休みが取れず,瀬戸市はさすがに遠いこともあって行けなかったが,行けばよかったなとやや後悔している。


・ストーリー 3人の日本人ムスリム(その1) 細い糸を太い綱に(毎日新聞)
・ストーリー 3人の日本人ムスリム(その2止) 遠い地の教えと共に(毎日新聞)
→ 非常に良い記事。1965年頃と約50年後の現在の様々な違いがおもしろい。日本とエジプトの経済格差だとか,日本在住のムスリムの数だとか,イスラームのイメージだとか。今だってイメージが良いとは言えないが,この頃と比べるとかなり改善されているのではないか(50年前のイメージが悪すぎたとも言える)。むしろイラン革命やらアラブ民族主義の挫折やらで,ムスリム内での穏健派と復興運動(原理主義)の乖離は50年前よりも深刻になっているような。復興運動のISIS何かは悪い意味でのイメージのテンプレに沿っているし……
→ 現在は日本人だけで1万人もムスリムがいるというのは意外と多い。話は変わるが,日本にもジャイナ教やシク教のコミュニティはあることをこの間知って驚いた。さすがに日本人の信徒は極わずかなようだけど。


・東京五輪:招致で1.6億円、国際陸連前会長側に 英報道(毎日新聞)
・東京五輪招致:2.3億円「必要額だった」竹田JOC会長
→ まあこれだけいろいろ出てきていたら,招致自体にも何かあると思ってたよね皆。この件,5月中旬から続報がないが,フランス検察当局はまだ調査を続けてくれているのだろうか。
  
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2016年08月19日

最近読んだもの・買ったもの

・『乙女戦争』6巻。クトナー・ホラの戦い前編。本編はあまり進んでいない。
→ クトナー・ホラの戦いは,フス派が皇帝軍によって包囲されたが,フス派がワゴンを縦列に変えて包囲を突破した戦いで,この点は史実と漫画で同じであるが,それ以外の点は大きく創作されており,全く展開が異なる。史実ではジシュカが遭難したりしておらず,包囲を破ったところで戦闘が終了したようだ。というよりも,皇帝の本陣が急襲された点も史実と同様ながら,当然バルバラは捕虜にされていない。史実では,本当は大して敗北していないのに,皇帝本陣が急襲されたことで全面的に敗勢濃厚であるとジギスムントが勘違いし,包囲を解いて撤退した,という流れのようである。6巻はジシュカが敗走して放浪し,ジシュカのいないフス派はヴラスタとシャールカの下で再建中,皇帝側は緒戦勝ったはいいものの皇后バルバラを奪われ兵糧も尽きかけで,双方手詰まりの状態で終わった。7巻でいかに展開するか。
→ ワゴンブルク戦術,そういえば確かに遊牧民の弓騎兵には弱いかも。機動力では勝てないし攻撃が山なりとあってはワゴンブルクの良さが消される。遊牧民の弓騎兵に勝つには銃火器の改善が必要だが,それはこの時代ではない。まだ銃火器はやっと戦場に立てるようになった原始的な段階にすぎない。
→ やっとアダム派との内部抗争が終わったところ,ジェリフスキーら強硬派と現実的なジシュカとの間で意見の対立が見られるようになってくる。ぶっちゃけて言うとここからまもなくジェリフスキーが死ぬのだけれど,ここも本作では史実から一捻り入りそう。


・『へうげもの』22巻。引き続き大阪冬の陣とその終戦。大坂城の堀埋め,桂離宮の本格的な造営開始,
→ 桂離宮の造営は確かに1615年頃に進んだようだが,織部がかかわったという記録はない。が,桂離宮には織部灯籠と呼ばれる灯籠が,造営を行った小堀遠州によって設置されている。上手い創作ではあるだろう。また,「笑意軒」なる建物は現存しており,これも上手い結びつけ。
→ 岩佐又兵衛・俵屋宗達に墨絵の依頼があったという話も自分の知る限りでは無いが,両名ともこの時期に画風を確立し,ぼちぼち美術史の表舞台に出てくるので,これも上手い結びつけと言えるかもしれない。又兵衛は「洛中洛外図屏風(舟木本)」の制作がこの時期で,宗達もまた「蓮池水禽図」の制作がこの時期である。というよりも第二百四十一席に出てくる襖絵が,もろに「蓮池水禽図」。織部は褒めているが手放しではないものの,烏丸光広や本阿弥光悦は衝撃を受けており,後世の評価を考えれば後者二人の反応の方が正しい。小堀遠州の美への評価でもそうだったが,本作の織部は一線ではなくすでに「理解ある老人」にすぎない。またこの時に烏丸光広が宗達を法橋に推薦しようという話をしているが,実際に宗達が法橋となったのはこの1630年頃と見られる。烏丸光広と俵屋宗達に交流があったのは事実。
→ さて,岩佐又兵衛は宗達から受けた衝撃の余り出奔してしまったが,『へうげもの』では洛中洛外図屏風が登場するのだろうか。期待して待とう。


・『東方外来韋編』2巻。内容はおおよそ1巻と同じ。
→ 巻頭は黄昏フロンティア特集。まず,ZUNと海原海豚の対談。1巻ではバラバラにインタビューだったが,今回は対談である。ひょっとして同時収録では……。「ありそうでなかった対談」と言われているが,確かにそういえば読んだことなかったかも。ただ,内容は1巻の海原海豚へのインタビューとかなりかぶっていて,あまり目新しいところは無かった。
→ もうひとつがZUNとあきやまうにの対談。ZUNが「石鹸屋さんが言ってたけど,最初の頃のアレンジしてたときは比較的アレンジしやすかったんだけど,今東方の曲が出てくると,音を変えちゃうみたいになっちゃうって。」と言っていて,あきやまうにが「みんな言いますねそれ」と返事していたのはおもしろかった。ZUNとしては強いメロディーに頼っていない証拠で,「曲が完成に近づいてきている」とのこと。これはあるかも。聞き専の素人意見だが,最近の東方曲はキャッチーさが無くメロディアスさもあまりない気が。それが良いか悪いかは別として。
→ 続いて過去作品紹介として,紅魔郷から永夜抄までの3作が紹介されている。もっとも,雑誌読者のほとんどは当然知っている作品であるので,基本的な情報はさらっと流されている。注目すべきは神主がステージごとにコメントをつけているところで,永夜抄の1面は「なんで虫になったか覚えてない」とか,4面は「本当は4人ボスにしたかったが,時間がなくて2人になった」とか,裏話がいろいろ書いてある。また「いきなり永夜抄が発表されたら,『ちょっと設定の内容が難しくて,かぐや姫が出てくるシューティングゲーム』って紹介されて終わってしまう」から,紅魔郷で東方の世界を作り,妖々夢で弾幕にストーリーを与えて,やっと"東方世界に生きるかぐや姫”としての永夜抄を出せた,なんて話しも意外と初出では。
→ 幻想郷人妖図鑑はレミリア・フラン・紅美鈴・パチュリー・妖夢・幽々子・八雲一家・輝夜・永琳・てゐ・優曇華・妹紅・アリス。一気に消化した感が。引き続きよくできていて,往年の東方ファンでも読み応えがある。ただ,アリスを元人間と断定してしまったのはどうかと。  
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2016年08月18日

C90参加記録

比較的天候に恵まれたコミケだったのかなと思う。

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2016年08月14日

非ニコマス系動画紹介 2016.5月下旬〜2016.6月中旬




いらすとやMAD特集。いたじゃんRMADが名作の宝庫と言ってもこれは本当に傑作MAD。



どこから出てきたのその発想。




レベル100のリノアではショックウェーブパルサーを耐え切れなかったりなんだりで詰みとなり,まさかの途中から再走。すごい根性である。FF8,ノージャンクションなら低レベルの方がお得なんやな……




6時間の生放送内での実況動画の編集版。こいつらほんと楽しそうにゲームするよな。




完走済み。こちらはクリアできるもんなんだなと。たいまつ→聖水→炎の剣と進化。たいまつがダメージソースになること自体知らなかった。



あらいぐまからすると,何が起きたのかさっぱりわからなかっただろう……w



あのシーンのパロディ,世界的に好まれている(&作られている)というのは知っていたけど,こういう形でパロディが作られるとは思っていなかった。『帰ってきたヒトラー』,見に行こうかなぁ。
  
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2016年08月12日

腰巻きビルも日本の風景である,か?

・職人が作る10万円のコマに、1000円の「ベイブレード」で挑んできた(i:Engineer)
→ 「ベイブレード道にはね,人生に大切なすべてのことが詰まっているんだ」と語りだしそうな堀川さんが終始いい味を出していた,名記事である。
→ 意外といい勝負をしている,というよりも価格差を考えたらベイブレード大健闘なのではw
→ ヨッピーはこういうwin-winのPR記事を書かせたら本当に上手いな。企画の立て方も上手いけど,話の持っていき方も巧みだと思う。


・クラシック音楽ファンが減ってるってほんと?!(データで確認してみよう(糖類の上)
→ 実態として微増しているのに,ディープな人からすると減少しているようにしか見えないというのは,クラシック音楽の間口が広がっている,またはカジュアル化しているということなのかなと。クラシックに限らず,あらゆる娯楽がそういう傾向にある気も。
→ あらゆる分野においてマニアになるのは不可能であるが,自分の得意な特定分野以外では間口が広がった分野を少しずつかじって上澄みを楽しむというのは,そう悪い楽しみ方ではないと思う。間口が広がったのは言うまでもなくインターネットの功績であろう。その意味で,「知識を持った方がより楽しめるよ!」という言い方は確かに大事かもしれないし,むやみに沼に引きずり込もうとしない態度くらいの方が,かえって入りやすいのかもしれない。
→ 美術・音楽の学校教育の功罪を論じるのは本当に難しくて,これはとりわけ自分は「功」の方にあたるから論じづらい。ところで,これって学術的な,あるいは定量的な研究って存在しているのだろうか。


・なぜニッポンから「腰巻きビル」は無くならないか(Togetter)
・なぜニッポンから「腰巻きビル」は無くならないか(るたろぐ)
・続・なぜニッポンから「腰巻きビル」は無くならないか(るたろぐ)
→ 個人的には腰巻きビル嫌いじゃないのだが,ダサいという人の感覚も理解できるつもりである。ミスマッチ具合を楽しめるか否か,なのかもしれない。
→ 本題について。私自身そうだったが,多分,多くの人は「続」まで読まないと論点がわからないと思う。その意味で,Togetterしか読んでない人が「経済的事情があるのだから仕方ないのでは,で止まっているのは少々残念な議論かもしれない。この議論の提起しているところは,経済的事情と文化財保存の現実解や日本の制度上の都合から,これくらいしか解決策がないというところから一歩踏み込んで,「伝統的な建築物と,機能的な新しい建築物を合体させること自体はかまわないが,ダサくなるのは調和しないようにしかデザインできない建築デザイン側の問題(デザインが時代に追いついていない)」として,デザイナーの責任を追及すべきではないか,と読むのがおそらく正しい。なるほど,であれば主張は理解できる。確かに,腰巻きビルは単純な合体で,そう面白い工夫があるとは素人ながらに思えない。最初期のものであれば,腰巻きという発想自体が新しくて面白かったのだと思うが,確かにこう日本中乱立しては陳腐化したとも言える。「都心における歴史的建造物の保存方法が腰巻きビル一択という現状は、大きな問題と言わざるを得ない。この問題に対して真剣に日本の建築学や都市工学、地理学が向き合わないのなら、日本のポストモダン建築にも未来があるとは思えない」とは,おっしゃる通りかもしれない。
→ ただ,建築デザインには全くうといので,現実的に調和しうるデザインを生み出せるのか,調和しうるデザインが誕生しないのは「時代に追いついてないせい」なのか,そもそも人類にはどうあっても生み出せないのでは,という疑問は素人ながらに思いつくところかな。


・仏の駅再開発、「シンジュク」が手本 パリ主要駅で計画(朝日新聞)
→ 要するに駅と百貨店・ショッピングモールを併設させる方向の駅再開発のお手本としての新宿,ということなのだろうけど,複数の百貨店が併設すると迷宮にしかならないという日本の教訓は大いに活かして欲しいなと……。
→ ついでに言うと,二度旅行した記憶ではパリの主要駅(特に地下鉄駅)はすでに迷宮と化している印象があり,百貨店が併設されているわけでもないのにすでにあれなのだから,併設物を建てる前に駅自体をなんとかしたほうがよいのでは。  
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2016年08月11日

C90サークルチェックリスト(3日目)

艦これ人気が思ったより長続きしているという印象。アイマスはデレステで完全に息を吹き返した。対して,グラブルが世間的な人気に比して同人人気が伸びてないのかな。

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2016年08月10日

C90サークルチェックリスト(1・2日目)

初日は行かない予定。全部書店委託でなんとかなるかな。二日目は采配が難しい。東方と艦これの配置がめちゃくちゃ離れているので……

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