2019年08月31日

2019年08月20日

最近読んだもの・買ったもの(『徒然日和』他)

・『徒然日和』1・2巻。
→ 某所で某人がお勧めしていたので読んでみた。地方都市の女子高生4人組のまったり日常もの,の王道オブ王道の漫画(ただし4コマでもなければきらら系でもない百合姫・一迅社)。4人の配置も元気なリーダー役・家庭的ないい子・小動物系・黒髪ロングのクール系ポンコツと黄金の配置なら(最後の子がポンコツなのも含めて完全に),手前2人が幼馴染で完全に熟年夫婦だったり,黒髪ロングのクール系ポンコツだけがガチめで小動物系の子が好きだったりなんてところも,実にこの系統の漫画の標準装備である。長所はとにかく絵が上手く,描写が丁寧である点。なんてことない日常を描くものだからこそ,これでよいのだろう。総じて,この系統の漫画の完成形の感あり,この系統の漫画は割と眠くなってしまって読まない私でも2巻まですいすい読めたので,一定の力があると思う。





・『ダンジョン飯』7巻。ライオス一行は第6層探索,幽霊に連れられて黄金郷へ,ライオスが予言を受け,戻ってグリフィン編。一方,地上でのエルフ襲来とカブルーの交渉,ダンジョン封鎖へ。
→ 正直話が全然進んでなかった5・6巻からすると一気に加速した感じ。そういえばグリフィンはメジャーどころとしては珍しくまだ出てきてなかったか。コカトリスは随分前に食べていた。ヒポグリフという魔物は知らなかった。馬と鷹の合成生物もいるのね。
→ チルチャックまさかの妻子持ちだった。センシの過去も判明。魔物を食べ続けていたのは,過去に食べたものが本当にグリフィンだったのか探すためであった。思いも新たにさらに下層へ。
→ ライオスは狂乱の魔術師を倒すというすごい予言を受けてしまったが,現実的にこの漫画の終着点はそこにならざるをえない気もしていたので,むしろ納得している。地位を投げ出して地上に帰っちゃうか,魔物だらけのダンジョンに喜んで定住するかw。


・『りゅうおうのおしごと!』10巻。雛鶴あいVS岳滅鬼翼と,なにわ将棋大会編。
→ 鶴が翼を得て空へ飛び立った回。あいちゃん,何でもできそうな演算能力があるのに,本作中の主要キャラではこれでもまだ弱い方というのは,どんだけ序盤・中盤がズタズタなんだ……とかえって心配になってきた。これからもきらめく才能の暴力で人をなぎ倒していってほしいところ。
→ なにわ将棋大会,これは泣くでしょ。306ページの最後の1行だけでやられてしまった。307ページの挿絵も最高にすばらしい。同じ方向を向いている子供同士にしかわからない,大人の入れない世界がここにあるのだ。ここまでネタ要素としか思えなかったJS研の面々がメインを張った話がこんなに感動させる話になるとは思わなかった。感服である。



・『球詠』5巻。梁幽館戦の続き。
→ 両チーム参謀による頭脳戦,戦力差から弱気になって裏目に出,さらに不運も重なる展開がリアルである。27話で満塁になった場面の絶望感。しかし,押されに押されているという印象と違って5回裏までで3−1と大差がついておらず,実は詠深のエースピッチングで抑え込んでいる展開は,点差の割にハラハラさせられ,漫画として上手い。詠深のメンタルの強さがよく描けていると思う。6回表,ノーアウト3塁というところで6巻へ。  
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2019年08月19日

登山道の整備具合が変わるのは死活問題

・カザフ首都をヌルスルタンに改称(共同通信)
→ 最初「ヌルヌルタン」と空目してなんのこっちゃと思ったことを告白しておく。
→ まあアスタナという首都名も安直ではあった。アクモラでいいんじゃないかという気がしなくはないが。ナザルバエフはかなり成功した開発独裁者ではあり,このまま亡くなればリークアンユーのような感じで歴史に名を残しそう。


・ここから先は俺の駅!「駅境」をさがす(デイリーポータルZ)
→ こういうの探すの面白い。似たような例としては行政区域の境目とか。公共施設の設備の新しさとかが如実に変わる。山の中だと登山道の整備具合が変わったりして。
→ 記事内では「「同じ駅名だけど鉄道会社が複数ある」というケースは除いている」 となっているが,そう言わず,ぜひとも除かずに新宿をやってほしい(無茶振り)。


中国で“和服”の花見客に暴行 武漢大学、対応に非難(共同通信)
・「和服」で花見はダメ=力ずく阻止の警備員に賛否−中国・武漢大(時事通信)
→ 意味不明度が高い事件。和服には見えず,当人らの主張通り,古代の中国の服装ではなかろうか。日本から送られてきたという桜の花見に和服がダメというのも意味不明ながら,和服と古代中国の服装の区別がつけられなかったのも悲しい(直接の判断の主体が警備員であっただろうとはいえ,大学という場で!)。共同通信の方にある公安当局のコメントも理解できない。時事通信の方にある大学側の釈明はまだしもわかるものだが,であれば原因が服装ではないのでは。


・出所不明の香港ウナギ6トン輸入 日本の養殖稚魚の8割
→ ウナギのヤクザ産業化が進んでいる感ある。密輸をロンダリングして出所不明にしているというのは過去の報道でも読んだ。当然ウナギの絶滅を防ぐのが第一義ではあるが,社会秩序の面から考えても行政は本腰を入れてウナギ産業について考えた方がよい。  
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2019年08月18日

ニコ動のランキング仕様変更とか

・211キロの新弟子があらわれた! 白鵬「やせなさい」(朝日新聞)
→ はてブ等を見るとあまり注目されていないが,この記事で最も注目すべきところは「小学6年の時、白鵬が主宰する国際親善大会「白鵬杯」で優勝」というところで,白鵬が手弁当で開催していた(現在はスポンサー付)子供向けの相撲大会が白鵬杯であるが,近年かなり人材発掘に貢献している。現在の関取だと阿武咲が代表的な出身者。参加費無料でモンゴルは当然,他の外国からも選手を招いているので国際大会の様相を呈している。協会がやらなかったところを切り開いて人材を発掘している感があり,お見事で白鵬らしい。これが白鵬派閥になってしまわないかが唯一の心配であるが,杞憂に終わることを願いつつ。


・中世前半期のゲルマン人部族法典と卑俗ローマ法の成立(Call of History)
→ これは背景で言えば,中世前期までは部族社会が残っていたし,社会もそう複雑ではなかったので部族法典と卑俗ローマ法でなんとかやれてしまっていた。ところが11〜12世紀頃には封建社会が安定し,商工業も成長,皇帝と教皇の対立が叙任権闘争によって深まっていた時期で,皇帝側はローマ法を権威として帝権を理論付けようとしていたから,ちょうど大学創設の機運と重なってボローニャ大学による法学研究が進んだ。そうした中での『ローマ法大全』の復活があったわけで,やはり中世ヨーロッパは11世紀に巨大な境目があるなと思う。


・日本中の「ダム」が愛されスポットに転じた背景(東洋経済)
→ 一時期の世論に立ち退きや環境破壊を理由に叩かれすぎて,言うても治水と発電のために社会に必要やん? みたいな再評価はあると思う。批判されていたポイントも,今となっては過疎の方が重大な問題になっているし,ダム湖が一つの環境にもなっていて,近年あまり見られない。
→ ダムカードは良い発明だった。登山に行くと自然とダムが目に入り,ダム湖美しいなーと言いながらついつい集めてしまう。天皇在位30年記念のダムカードを理由に行ったダムが1箇所あるし,C96ではダムの同人誌も買ってしまった。着実に沼っている感ある。ただ,自分の場合はダムが好きというよりかはダム湖が好きなんだろうなとは思う。


・【告知】動画のランキングおよびカテゴリの仕様変更(ニコニコインフォ)
→ この変更,私的には大変に困っている。というのも,ニコ動のランキングは朝6時にリセットされたのを利用して定点観測的にチェックしていたので,この「24時間」しかランキングが見られない仕様では,毎日ニコ動を巡回する時間を固定しない限りは定点観測にならないからである。現実的に毎日ニコ動を巡回する時間を固定する等不可能であり,実際に,この仕様変更以降ランキングをチェックするモチベーションが激減していて,あまり見なくなったし,それに比例して新作を追う時間も減った。ニコ動としては,視聴者がそうなるように仕向けてよかったのだろうか。
→ それでも既存のコンテンツが優良なのと,タグ機能とマイリスト機能による動画の検索性の高さがあるのでニコ動をかなり見ているけど,これでこの辺の優位性が無くなったら,いかに自分でも見限るだろうと思うし,今回のランキング仕様変更でこの辺にも手が入ってしまうのではないかとかなり疑心暗鬼になっている。困ったものだ。
・2019年6月(予定)のニコニコ動画ランキングリニューアルについての自分の考え(Myrmecoleon in Paradoxical Library. ブロマガ分館)
→ 私個人に限らない問題点はありらいおんさんが指摘している通りで,過去の歴史との接続性を断ってしまったのは大問題だと思う。なんというか,工作対策をしてニコ動そのものを破壊してしまったようにしか見えない。  
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2019年08月17日

C96参加記録

初の四日間開催であったが,初日・2日目は不参加。


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2019年08月12日

蛇を食べて8つにはしたい

・山梨県民がゆるキャン△の山梨ネタを解説します(日本霜降社)
→ ものすごい情報量。まだほったらかし温泉と身延くらいしか聖地巡礼に行っていないので,もうちょっと山梨県にも行きたいところ。
→ 甲府に行こうが身延に行こうが,富士吉田五合目に行こうが押されているのは『ゆるキャン△』でって『ヤマノススメ』ではない現実があるのだが,作品人気の差もさることながら,これだけ地域への愛着を感じる作りをされては(特にアニメ),県としても推せるよなぁ。
→ 「ほうとうをうどんと言われると切れる」ネタ,きしめんをうどんと言われると切れる愛知県民に近いものを感じる。ほうとうは本当にもちもちしてて美味い。小作にまた行かないとなぁ。


・半分以上ならツワモノ、9つ以上は変態!?『十二支のうちいくつ食べた事ある?』(Togetter)
→ 牛・兎・馬・羊・鶏・猪で6つだから,半分は食べていた。辰はワニでカウントしていいなら7になる。犬山のリトルワールドでダチョウとワニは食べたことがある。あそこは非常に良いテーマパークで,明治村とあわせて犬山はコンテンツ力が高いと思うのだけど,東海圏の民以外にはさして知られていないのが割と不思議。
→ 虎は食べたらダメなやつ。蛇はそのうちどこかで食べてみたい。やっぱり鼠・猿・犬はいろんな意味でハードルが高い。
→ Togetter内でなぜか「兎はカジュアルに食えるもの」となっているが,そのTL,おかしくない……? 少なくともこの6つの中では一番難しいと思われ,友人等に「兎を食べたことがある」と言うとほぼ必ず驚かれる。その意味で半分の6つは珍しいものを食べているかどうかの良い基準になっていると思う。都民なら以下の店で兎の丸焼きが食べられるのでお勧め。鶏肉っぽいといえば鶏肉っぽいが,一方で脂がかなり強くこってりしていた。
・中国料理 喜羊門


・制作終了のご挨拶(minori)
・【美少女ゲーム会社】『ef』や新海誠を世に送りだしてきた「minori」会社が解散【関係者コメント】(Togetter)
→ 『はるのあしおと』と『ef』と『eden*』しかやっていないが,それでも驚いたニュースだった。一番好きな作品を挙げると『はるのあしおと』で,さらに絞るなら楓ゆづきのシナリオになる。
→ 酒井伸和氏のキャラクターが濃くて,生き残りをかけていろいろやろうとしていたのは面白かった。Togetter内にある通り,新海誠は別格に出世したとしても,天門,原田ひとみ,結城辰也と自分の知る範囲でもminoriが業界に与えた影響は大きい。知らなかったのだが,Ritaの声優デビューも『Wind』なのでminoriだった。少なくとも日本のサブカル史に確実に足跡を残したと言えよう。お疲れさまでした。  
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2019年08月10日

C96サークルチェックリスト(4日目)

4日目は東方以外が意外と多くなかった。  続きを読む
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2019年08月09日

C96サークルチェックリスト(1・2・3日目)

初日はすでに終わっているが,不参加で。コレ将!と乱痴気乙女以外全部ショップ委託があるのは確認済み。2日目も不参加で。めきめき亭以外はそれほど優先度が高くないか,ショップ委託があった。めきめき亭のためだけに始発出発というのも消耗する体力との釣り合いがとれない。主戦場は3日目。4日目のリストは別記事で。


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2019年08月06日

ニコ動の動画紹介 2018.7月下旬〜8月中旬




おやつさん。これのTogetterまとめが更新されていく様子をリアルタイムで見ていたので,動画化は楽しみに待っていた。狂人が集まるととんでもない更新ができるのだなぁ。ゲームの深掘りをする集団を「学会」とギャグ的に呼ぶことがあるが,本当に学会じみていて笑ってしまった。



この千日手の仕様,2014年に発見されていたそう。知らなかった。



おまけ。TASさんならサウスマウンドトップを1ターンで攻略できちゃうんだなぁ。




通称「第四崩壊前ワープ」。この後第九崩壊前ワープまで発見された。FF6はクロノトリガーだった……?




下半期20選選出。七夕Pの新作が見られてすごく嬉しい。7年のブランクがあるとは思えないすばらしいPV。



下半期20選選出。成宮由愛ちゃんの方と迷ったけど,こちらで。いつもの丁寧なゴリ押し。それはそれとして,氏家むつみさん,デレステのモデルで覚醒した感あるよな。



下半期20選選出。今期はこれを選ばないのは難しいくらいの,今期のニコマス代表作。ださかっこいい志向なのが,据え置き機系のアイマスのダンスとあうし,そこに接点を見出したぎょPがさすが。



下半期20選選出。メタル桃子って何? ……いやほんと何がなんだかわからないところが実に古き良きニコマスクリーチャー。



名無しの手描きの人。曲は「漆黒に躍る弧濁覇王節」。



30秒の小品。「年末の除夜m@sはネタ切れにつき考え中です。」というコメントだったが,結果的にきちんとあった。  
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2019年08月03日

富士山登山記2019

去年のリベンジである。


<昨年の反省と準備>
昨年に異常に苦戦した原因は,準備の出遅れにより登山が9月上旬になったこと,つまり天候が荒れやすい時期になったこと。また,土日の富士吉田ルートを選んだために異様な渋滞にはまったことである。そこで今年はまず登山日程を7/20-8/7の間に限定して日程を選定した。加えて登山日程を平日二日間か,日・月曜日のいずれかのみとし,参加メンバーの予定で日程を絞った結果,7/28-29の日・月に確定することができた。登山ルートも,登山に不慣れなメンバーがいたので富士吉田ルートにすべきだったかもしれないと思いつつ,須走ルートとしつつ,富士吉田ルートで登ってもそれほど手間なく泊まれる山小屋として下江戸屋で予約を取った。7/26になって突然台風が出現したのには驚いたが,結果的にかえって台風一過となって快晴に恵まれたのは僥倖であった。装備は昨年とほぼ同じ。

メンバーは昨年は頬付と2人であったが,本年は頬付(@hoozuki37),しいかあ(@c_shiika),本ブログでは新キャラとなる涼風(Twitter無し)の4人となった。頬付は剱岳登山経験ありで突出した経験を持っている,しいかあさんは体幹が異様に強い,涼風さんは最近になって『ヤマノススメ』にはまってこの登山前日にモンベルで装備を揃えた初心者であるので,概ね頬付:かえでさん,しいかあ:ここなちゃん,涼風:あおい,不肖ながら私:ひなたというほぼ原作通りの構図になった。涼風さんが高山病で倒れるという原作再現にならないことを祈るばかりであった。


<初日:7/28>
ということで日曜日にスタート。頬付は「去年のせいで富士山の八合目付近の山小屋がトラウマなので,富士吉田ルートのスバルライン五合目の休憩所で寝て,早めに起きて深夜に合流する」と言い出したので,彼だけ別行動になった。残りの3人は新宿に集合して御殿場行きのバスに乗車。この時点で富士吉田五合目直通のバスは満席だった。土曜日や祝日ではなく日曜日なのにこれである。吉田ルートは今日も渋滞しそうという予感がした。日・月なら吉田ルートでも渋滞しないだろうと思っていたが甘かった。慎重に慎重を期して須走ルートという選択して正解であった。

御殿場駅に着き,須走五合目行きのバスに乗り換え。この乗り換え,非常にわかりづらく案内が不親切なので,乗り過ごさないように気をつけよう。我々は迷いに迷って御殿場駅をさまよい,軽くエクストリーム乗り換えになりかけた。バス自体は快適な運転で,須走五合目着。この時点で11時半。そこからゆっくり昼ご飯を食べて(きのこパスタorきのこクリームパスタお勧め),12時半頃に五合目を出発した。登山客が少ない分,富士吉田よりも圧倒的に山小屋の方々がフレンドリーで,サービスが良かった。もっとも,登山客一人一人に「今日はどこ泊まるの?」と聞いていたのは弾丸登山防止の安全確認の意味合いもあろう。

須走ルートは,率直に言って普通の登山道である。富士山感がない。吉田ルートは六合目からすぐに樹林帯が消滅し,見渡す限り草原か土塊の斜面という様相を呈したが,須走ルートは七合目すぎまで樹林帯が続く。道も吉田ルートに比べると広くて整備も行き届いていて,登山客もまばらなこともあって極めて登りやすい。斜度も緩すぎずきつすぎず,ちょっと岩場が少なすぎて平凡,面白みに欠けるところがあるかなという程度で(同行のしいかあは「岩場がないと登山って感じしなくないですか?」と不満げであった),初心者が富士山に登るなら吉田ルートより圧倒的に須走ルートではと思う。しいて言えば五合目までの交通の便が悪いのと,山小屋が一合に一つというところで,吉田ルートに比べると休憩場所の確保やエスケープが難しいくらいか。眺望は樹林帯が長いからダメかと思いきや意外と開けていて,特にこの日は概ね快晴であったので,ほぼずっと振り向けば山中湖が見えたので大変良かった。

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そんな須走ルートも本七合目付近からは荒涼とした,粗い石の転がる火山らしい風景に変わった。空気の薄さも如実に感じられるようになり,ああ,昨年苦しめられたものがまたやってきたなと少し感慨深くなった。そうして,初心者の涼風さんのペースに合わせて,彼を励ましながら,休憩多め登っていったので結果的に標準タイムから20分ほど遅いくらいの,17時50分頃に下江戸屋に到着した。本当はもっと遅いペースにしてあげた方がよかったのだが,18時までには山小屋に到着しておきたかったので多少急かしたところがあり,やや申し訳なかった。一方,スローペースだったおかげで私としいかあさんは体力が温存され,翌日にほとんど疲労感が残らなかったので,あのスローペースの恩恵がこの二人にも無かったわけではない。ゆっくり登れば思っていた以上に疲弊しないというのは発見だった。

そして今回泊まる下江戸屋だが,昨年よりも遥かに眠れた。一人あたりのスペースがやや広かったとか,いびきが異様にうるさい人が近接していなかったとかはあるが,何よりも最大の理由として,寝所を一晩中換気してくれていたおかげで暑くならず空気も悪くならなかったというのが挙げられよう。やっぱり去年の山小屋,寝所が密閉されていたのだけはどう考えてもおかしい。山小屋のスタッフも丁寧で,終始好印象だった。そんな感じで19時頃に横になり,さすがに他の客の物音等ですぐには寝られなかったが,21時頃には意識が落ちていた。


<2日目:7/29>
午前1時半頃に起床。睡眠時間4時間半ではあるが,快眠であった。実は先制して寝る直前に頭痛薬を軽く飲んでいて,それが効いているのか,単に快眠だったからなのかの区別はつかないが,高山病の症状は一切なかった。しいかあ・涼風の二人も問題無さそうであった。起きがけに早速朝飯を食っていたら,富士吉田五合目を22時に出発したという頬付が合流した。思ってたよりも早かったが,さすがの吉田ルートも深夜は空いていたらしい。こちら3人も急いで身支度をして午前2時過ぎに出発。

去年はここからソロになってしまったので明かりが自分一人分しかなく,360度の闇の中で大変な恐怖を覚えたが,今年はヘッドライトが4人,しかも頬付が異常に強力なライトを持ってきていたので,全く暗さに恐怖を覚えなかった。仲間がいるって素晴らしい。下江戸屋から少し登ると吉田ルートとの合流地点になるが,ここから先はさすがにやや渋滞していた。それでも昨年ほどではなく,完全に動きが止まったのは数えるほどで,ゆっくりではあれ,進みがあった。九合目辺りからは岩場となり,私は見慣れたルートなので思い出しながら登っていたのだが,しいかあさんは「やっぱり岩場があってこその登山ですよね! 楽しい!」と言いながら岩場を駆け上っていた。あの人,前世は山羊か何かでは。涼風さんはやはりつらそうであったが,頬付が上手くサポートしていた様子。私は必死にしいかあさんに付いていった。

午前4時20分頃,出発から2時間20分ほどで先発二人があっさりと登頂達成。5分ほど遅れて後続二人も無事登頂。午前4時40分頃に日の出ということだったので,かなり余裕をもって到着することができ,上手く見えるポジションに陣取って。



私は手軽にスマホのカメラで撮ったが,残り3人はデジカメ持参,特に頬付は一眼レフでしっかり撮影していた。この後,頬付はドローンも持参していて,



こういう撮影もしていた。tweetにある通り,富士山は禁止されてはいないものの,強風が多いので推奨されない区域だったところ,この日の山頂は無風と言っていいほど風が無かったのは幸運であった。日差しもあってそれほど寒くなく,しいかあさんに「聞いていた過酷さと違う」と言われてしまった。そしてお鉢巡りを続けて,



やっと悲願達成。御来光にそれほど興味が無かったので,私はこちらの方が達成感があった。このときに思わず「去年の天気なんだっただよ……去年の半分くらいしか体力が減ってない……」とつぶやいてしまったが,いやほんと去年との疲労感が全く違う。この1年で多少なりとも体力が増進されたというのもあろうが,それ以上に天候と山小屋の違いが圧倒的に効いていた。ただ,薬が切れてきたのか,お鉢巡りの後半くらいから,軽い頭痛が始まった。残りの3人も多かれ少なかれ何かしらの症状を訴えていたので,誰しも高山病にはなるのだなというのもこの日の発見だった。また,特に症状が重そうだったのが頬付で,ドローンを飛ばしていたくらいから体調が悪くなりだした。五合目で寝て身体を慣らしていたから完全な弾丸登山ではないものの,八合目で寝ていた残り3人よりは急激な気圧の変化であったのは間違いなく,やはり弾丸登山は高山病リスクが強いのだなというのも今回わかったところ。ちゃんと七〜八合目くらいで泊まった方がよさそうだ。

そういうわけで,高山病の最大の薬は下山であるから,頭痛の重い頬付と,連絡係の私の二人が先発隊,高山病は軽そうながら「すでに足が重い」と言っていた涼風さんと,そのサポート役のしいかあさんを後発隊と分かれて下山した。下山開始で午前7時40分頃だったから,お鉢巡りはちょうど3時間かけたことになる。標準タイムでは100分となっていたが,九合目以降と同様に渋滞があるのと,観光・写真撮影スポットが多いので,実際には100分で回るのは無理だろう。我々の場合,ドローンを飛ばしていた時間が20分程度あったというのもある。

下山路は頬付の都合で吉田ルートとなった。下山していくと七合目頃には私の方は高山病の症状がストンと消えた。一方,頬付はなかなか完全回復せず。五合目到着時刻は10時ちょうどで,下山タイムは約2時間半。結局五合目まで下りて昼飯を食べてもまだ若干不調そうだったので,後発隊には悪いが,先にバスで麓まで下りさせてもらった。麓についた途端に頬付が元気になったので,近隣の喫茶店で時間をつぶして,後発隊を待った。

合流後,ひとっ風呂浴びたいという満場一致の意見により葭之池温泉へ。富士急の駅名に使われているということはそれなりにメジャーなのだろうと思っていってみると,駅前にはあれど非常にひっそりとした佇まいで,外観も中身も古びた和風建築,客は当然我々4人だけ,ロビーに入っても受付不在で,大声で呼ぶと奥からご老人が出てくる……というある種のテンプレを一通り体験した。お風呂も脱衣所と洗い場が一続きで壁がないという衝撃の設計。泉質は正直良いとは言いがたかったが,休憩室の畳の間の居心地は良く,めちゃくちゃ気を抜いてくつろいでいると,近隣住民らしき人々が続々と入ってきた。ここの温泉は観光客向けなのではなく,地域密着なのだ。近隣住民の方々に話しかけられ,富士山下山直後であることを告げると非常に喜ばれた。総合的に言ってこのホスピタリティは良い。隠れた秘湯を楽しんだ後は,目の前の富士急の駅から電車に乗って帰宅,解散。参加者の方々はお疲れさまでした。


<感想>
さて完走した感想ですが(お約束),今年は事前に計画を練りに練っただけあって,台風一過という点で天候にも完全に恵まれ,完璧な富士登山を達成した。達成してしまったので達成感が非常に強く,かえってもう三度目はいいかな,という気分はある。しばらく空いて気力が湧いたら御殿場ルートなり富士宮ルートなり,ルート3776なりをやってみてもよいかなとは思うけど。それよりは普通に,他の山に登りたいという気持ちの方が強い。富士山はその渋滞・高山病・山小屋ガチャも含めて非常に特殊なコンテンツであり,苦労も含めて十分に楽しんだのではあるが,やはり登山としては特殊性が高すぎる。何より社会人が4人も,それも全員で平日を空けて集まるのはなかなか厳しく,それなら普通に土日に他の百名山を登った方が楽しいのでは,と思ってしまうのである。

これで『ヤマノススメ』の聖地巡礼もまた一歩進んだ。次は谷川岳か,筑波山かな。  
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