2019年05月31日

2019年05月19日

最近読んだもの・買ったもの『映画大好きポンポさん』2巻他)

・『映画大好きポンポさん』2巻。
→ まさか続編が出るとは。あとがきにある通り,作者自身続編を書くつもりは当初は無かったようだが。実際,1巻で綺麗に完結しているのでどうするのかと思ったら,2巻もちゃんと成り立っていた。
→ 「報われない努力をしてきた人たちが,その道の天才たちに導かれて才能が開花する」という1巻のあらすじに対し,開花した才能を持て余してしまう主人公の葛藤が2巻のあらすじとまとめることができよう。突出した好きや才能は振り回した瞬間に責任が伴うので,振り回す範囲は考えないといけない。ジーンくんが大きなミスも挟んでそのことを学びつつも,結局のところ好きと才能がゆえに周囲に認められ,甘やかされてそれらをのびのびと発揮するところは,『ポンポさん』の優しい世界観である。
→ ポンポさんが撮る映画の主役のフランちゃんにクローズアップした漫画がpixivコミックで連載されているので,こちらも読んでおくとよいかも。ちょうど最近に本編の2巻に話がつながった。

映画大好きポンポさん2 (MFC ジーンピクシブシリーズ)
杉谷 庄吾【人間プラモ】
KADOKAWA / メディアファクトリー
2018-09-27




・『火ノ丸相撲』22巻。巡業終わり,九月場所開幕。初日の大典太戦。
→ 今場所に死に場所を求める鬼丸と,来場所以降も見据えた大典太という対比。この鬼丸の応援してあげたくてもしてあげられない感,読者と礼奈でシンクロしている感じ。決まり手が首投げというのがまた。首投げは完全に捨身技なので……
→ 巻末付録の国宝間の相互コメントが面白い。懐が広すぎて博愛主義な童子切,誰からも好かれる数珠丸,それに近いが大典太とだけはソリがあわない三日月,趣味があって考え方も比較的近い鬼丸以外とは全く馴れ合わない大典太とここまではわかりやすい。鬼丸は意外と三日月や数珠丸のように交友範囲が広いが,大包平とだけは確かに作中で全く接点がない。その大包平は悪いやつではないが環境のせいで交友範囲が狭くて数珠丸以外と接触がない。最後に草薙は……悪い人じゃないんだけども君友達不要なタイプだもんね,そうなるよね。


・『乙女戦争』10巻。
→ 1425年から1430年までジャンプ。シャールカは記憶喪失となり,その間は旅芸人として流浪し,フランスではジャンヌ・ダルクと会う。彼女の裁判に沿って話が展開するが,ジャンヌ視点での展開は同著者の短編集『ダンス・マカブル』に詳しい。むしろ今回がその外側視点と言える。フス派においけるジャンプされた5年間は基本的に「華麗なる騎行」の繰り返しになるので,すぱっと省略したのだろう。
→ 巻末の解説はまず「華麗なる騎行」についてだが,これは11巻に実際の様子が描かれている。ここでは省略した5年分の穴埋めの意味合いで載せたのだろう。あとは「中世の旅芸人」と「ジャンヌ・ダルク」について。


・『U.Q.HOLDER』17巻。軌道ステーション爆発事件解決。刀太出生の謎を解く過去編の始まり。
・『U.Q.HOLDER』18巻。過去編の終わり。パクティオーシステムの導入と九郎丸のパクティオー,夏凜の過去編。
→ 『U.Q.HOLDER』世界でのヨルダとの一度目の決戦(2025年)は完敗に終わり,仲間たちを吸収され千雨は殺害されていた(やっとこちらの世界での千雨がわかった)。傷心のネギは撤退後,エヴァンジェリンに癒やされて再び立ち上がり,ヨルダと再戦(2065年頃)。そこでナギを殺して自分がヨルダの依代になる。その後,ネギの残した遺伝情報を使ってフェイトはネギの完全クローンを研究。その第一号にして失敗作が刀太であった。またフェイトはその過程で生まれた他のクローンを傭兵として売り飛ばして計画の資金としていた(その一人がカトラス)。これを見てエヴァは袂を分かち,刀太を引き取って一人の人間として養育するのであった……というところで1巻に戻る。この過去編はこれまでの疑問点がほとんど回収されていて,かなり満足度が高い。
→ 夏凜の正体はイスカリオテのユダであった。FGO並の性転換である。なるほど不老不死の原因は「神の恩寵」。イスカリオテから引いて中世に名乗っていた名前がイシュト・カリン・オーテ,そこから現代日本では夏凜と。それはさすがにわからん。
→ 非常にどうでもいいが,パクティオーから「仮契約」が変換できるGoogle日本語入力さん……毒されすぎやぞ……  
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2019年05月17日

最近読んだもの・買ったもの

・『東方茨歌仙』9巻。東方天空璋の四季異変,満を持して摩多羅隠岐奈登場,天子と紫苑のコンビも登場。
→ 四季異変について,霊夢が「背中の扉と言ってもなんだか判らないと思うけど」と言ったのに対し,華扇が「よく判るわ」と答えているのは,いかにも「賢者」同士という感じ。当然ながらつながりがあるのが確認されたところ。
→ 元旦の霊夢さん,黒タイツをはいててセクシー。あずまあやさんはこういう仕掛けをしてくれるから嬉しい。
→ 信州の名物として「やしょうま」が出てきた。要するに米粉の団子らしい。確かに私は見たことがない。早苗さんがこういう信州色を出してくるのはけっこう珍しい。
→ 「てんしおん」が爆発的な人気になったのはこの『茨歌仙』の45話からで,東方の二次創作界隈に落とされた巨大な爆弾であった。実際,異様なまでの幸運で多少の凶運ではへこたれない&かまってちゃんで慕ってくれる人に弱い天子と,悪気はないのに周囲を不幸にしてしまう貧乏神だからこそ他人にへつらうのはなんでもない紫苑というのは,とんでもなく相性が良い。近年稀に見る公式が生んだ最強のカップリングで,長く残りそう。


・『るろうに剣心 北海道編』1巻。
→ 前作から5年後の明治16年。まだ北海道には行っていない。主人公の明日郎は志々雄真実のアジトから,崩壊時に無限刃を奪って逃走。帰国した塚山由太郎も刀剣商&神谷活心流の師範代として当然再登場。斎藤一も一足先に北海道に行っていて再登場,こっそり左之助も中国から帰国。そしてまさかの神谷薫の父こと神谷越路郎が写真という形で登場。その撮影場所が明治16年の北海道ということで,剣心と薫が北海道へ向かう。弥彦はお留守番である。逆刃刀も弥彦から剣心に返還となって,物語が再始動した感じ。


『ゴールデンカムイ』15巻。樺太編が本格的にスタート。スチェンカで岩息舞治登場。アシㇼパさんのトド狩り。月島軍曹過去編。
→ 樺太が舞台の作品や旅行記は必ずコケモモが出てくるイメージ。
→ 一方,クズリは初めて見た。こいつ凶暴すぎない?
→ スチェンカ・ナ・スチェンクはググってもほぼゴールデンカムイ関連の記事しか出てこない。ゴールデンカムイで出てくる前の紹介記事もあるから実在はしているようだ。ロシア語つよつよ勢の人にがんばって調べてほしい(他力本願)。
→ 殴り合いに特化した入れ墨囚人の岩息舞治の元ネタは,全くわからなかったが調べてみたら『ブロンソン』という映画とのこと。わかる人にはわかるんだなぁ。

→ より厳密に言えばこの映画の元ネタになっった人物と言うべきかもしれない。そのマイケル・ピーターソンから,ピーター=ペテロ=岩,ソン=「息」子,マイケル=舞治(まいはる)とたどれるという指摘が5chにあって目からウロコだった。ついでに岩息のチームメイトもよく見るとミルコ・クロコップ,ヒョードル,ヴォルク・ハンにそっくりというのも言われて気づいた。ネタが細かすぎる。
→ 144話の表紙でそれぞれに二つ名がついているが,岩息の「戦慄のゲンコツ」は「戦慄の膝小僧」だとするとヴァンダレイ・シウバ,杉元の「ミスター制御不能」は「ミスターパーフェクト」とするとアーネスト・ホースト。月島の「暴走鬼軍曹」は「暴走機関車」だろうが,よくあるニックネームか。ググると真っ先にボブ・サップが出てきたが,あの人は他の二つ名のイメージの方が強い。鯉登の「薩摩の奇公子」は中迫剛の「JAPANの貴公子」だろうか。最後に谷垣の「1000年一人のマタギ」は全く思いつかなかったのだが,ひょっとして橋本環奈の「千年に一人のアイドル」か……?
→ キロランケはやはりアシㇼパを教育して自らのテロ組織に誘い込もうとしている。これで完全に正体が割れた。  
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2019年05月04日

ダムカード・百名山・百名城……

・インドで「世界最大の像」完成 182メートル、巨額費用批判も(共同通信)
・世界最大の立像も登場、インドで巨大像の建造がブームに(CNN)
→ サルダール・パテールという人物を知らなかったが,独立の立役者の一人ながらヒンドゥー至上主義者だったということでいろいろと納得した。さらにインドでは2021年完成予定で約212mのシヴァージー像を建設中だそうだ。シヴァージーもムガル帝国のアウラングゼーブに抵抗してマラーター王国というヒンドゥー教国を建てた人物である。共通点として,イギリスは言うまでもないとして,アウラングゼーブもシャリーア的な統治を強化して宗教分断を強めた人物であるから,どちらもインドの分断を強めた側である。それへの抵抗だからインド統合の象徴としての像であると表向きには言いやすく,実際にはどちらもヒンドゥー教徒の英雄という意味合いの方が強い。うまいチョイスではある。
→ CNNの記事の末尾にある美術評論家シンハ氏の「インドには巨大像を建造する伝統はなく、明らかに植民地時代の名残だと指摘。」というコメントが面白い。インド美術史は詳しくないので知らないのだが,他地域にはあれだけ大仏があるのに,インドには歴史的な大仏も大シヴァ神像も無いのか。建築物は大きいが……意外である。


・ダムカード配布情報! - 全国のダムカードを網羅!
→ 存在自体を知らない人もいそうなので簡潔に説明すると,ダムの管理事務所に行くと(大体堤防のどちらか片側にある)配布されている名刺サイズのカードで,表面がダムの全貌が写った写真で裏面に簡単な説明が入っている。
→ いかにもオタクのコンプリート精神を刺激するアイテムで,登山に行くと麓にダムがあるので自然とダムカードにも興味がわいたのだけれど,上記のサイトの通りである。アクセス難度・明らかに600箇所以上あるという点を考慮に入れると日本百名城や日本百名山よりもコンプリートが難しいのでは。続百名城,三百名山に拡張してもまだ難易度で勝てそう。さすがにコンプする気は起きなくなったので,気長にちまちま集めていこうと思います(と言っても百名山や百名城もコンプする気無いけど)。
・皇陛下御在位三十年 記念ダムカードを発行します(国土交通省)
→ ダムカードといえばこういう話もあって,1種類くらいは取りに行こうと思う。


・なぜ《泉》ばかりが注目されるのか? 平芳幸浩評「マルセル・デュシャンと日本美術」展(美術手帖)
→ 先に提示しておくが,本展の自分の展評はこちら
→ さて,確かにレディメイドだけがデュシャンではないということが門外漢の自分にも伝わってきた展示ではあった。「ネット上での感想を見ると、デュシャンは便器だけの人ではないという主旨を理解した鑑賞者も多かったようである」とある通りだろう。《泉》の”位置”についてはなるほど,初めて知った。「デュシャン=《泉》=「何でもありの現代美術の起源」という、現今の美術の理解にもまったく役に立たないクリシェ」とは耳が痛い。ただまあ,気にするほど《泉》に鑑賞者の視線が収斂する配置でもなかったように記憶している。
→ 第二部へのツッコミは首肯しかない。 プロの批評家がこうやってちゃんと批判してくれたのはありがたい。あとは真相を究明してほしいところだが,誰がやっても難しかろう。言われてみると最悪にまずいと思ったのは「第1部のレディメイドの展示場所に戻り、便器を《男性用小便器 銘泉》としてしみじみと鑑賞せよ、と告げてさえいるのだ。」という点で,なるほどデュシャンの意図をぶち壊している。意味不明とか比較になってないとか,そういうレベルではなくて,反動的解釈になっていたのだ。改めてひどかったのだなと。


・2025年 大阪万博が決定、55年ぶり(日経新聞)
→ 2005年の愛知万博の時点ですでに「もう万博の時代じゃないだろ」と言われていた記憶があるのだが,重ねてもう1回やろうと考えるのがすごい。愛知万博がなんだかんだあっても成功に終わったというのは大きそうだ。
→ 「なんだかんだあった」とは書いたが,実は当初の予算を少しはみ出ただけだった上に最終的に黒字,当初の予定地でオオタカの巣が発見されたら強行せずに会場を変更,セントレア開港も当初はいろいろ言われていたが開港してみると愛知県民は便利に使っていると,今の東京五輪のめちゃくちゃと比較するとびっくりするほどまともな計画・運営だったという。  
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2019年05月02日

最近読んだもの・買ったもの(『アルテ』9巻)

・『アルテ』9巻。ウベルティーノとレオの小話と,ダーチャとアンジェロの小話。イレーネのフィレンツェ来訪。
→ アルテの物語としての本編は小休止,小話が2編という巻。レオがウベルティーノからの発注を受けて「ラザロと金持ち」を題材とした作品を描いていたが,発注を受けてすぐに文献を積み上げて(おそらく聖書の解釈関連なのだろう)読み始めたのを見て,ああこれが歴史画(宗教画)を受注するということかという感想がすぐに湧いた。何度か書いている通り,ルネサンスという時期は画家たちが「自分たちは職人ではなく知識人層である」と主張して,地位の向上を図った時期と重なる。歴史画を受けるというのはそれだけの頭脳労働になるのだ。さらっと流される,本作のストーリー上は特に重要でもないシーンだが,実はこれほどルネサンスの画家をよく示したシーンは無いと思う。
→ と書いたものの,その後にウベルティーノがアルテに対して「宗教画は高い教養と知識が必要だが,肖像画家は何もいらない,簡単な仕事だと思われている」ので,肖像画家として名声を高めるのはかえって画家として大成しづらくなるのではないか,と指摘するシーンが出てくるので,作者としても「宗教画は高い知識と教養がないと描けない」というのをレオの仕事振りで示すという伏線の意味合いがあったのだろう……が,さらっとしすぎていて多分皆気づいてない。なお,このウベルティーノのセリフは「と思われている」とつけることで,ウベルティーノが肖像画家も頭脳労働であることを自分はわかっていると暗に示しているが,しかしアルテが貴族出身&猛勉強中で実際には高い知識と教養がありつつも(その辺の事情をウベルティーノは知らないはず)「肖像画家として生きていくのも悪くない」と返事をしている……という両者の見識と会話の妙が現れている名シーンになっている。なお,バロック期には肖像画は歴史画に次ぐ高い地位を認められるようになっていくという約百年後との差異も知っていると,なおこのシーンを楽しめるだろう。
→ 7〜8巻で画家が職人から芸術家へと変貌していく過渡期としてのルネサンスを描き,本巻ではその知的労働の様子や絵画のヒエラルキーを描き,本作はルネサンスの紹介漫画として優秀すぎる。
→ そんな返事の直後に,アルテに肖像画家として大役が巡ってくる。発注者のコルトナの枢機卿パッセリーニは実在の人物。アルテが肖像画を描くよう命じられた偽名「イレーネ」は狂女王の娘であることが示されたが,狂女王はスペイン王家のフアナのことであろう。彼女はその娘の誰かとなる。1522-23年時点で独身の娘は末娘のカタリナしかいない。架空の人物でない限りは(あるいはWikipediaが間違っていない限りは)ほぼこれで確定だろう。このとき15-16歳のはずだが,そうは見えない……アルテよりも年上にすら見える。いずれにせよとんでもなく大物のパトロンには違いない。「生まれも性別も自分の武器」と前向きに認められるようになったアルテには,相手にとって不足なしである。

アルテ 9巻
大久保圭
ノース・スターズ・ピクチャーズ
2018-07-20


  
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2019年04月29日

世界史用語集から消滅した用語ver.2019

山川出版社の『世界史用語集』はほぼ毎年出版されているが,大規模な改編があった場合は改版,ミクロな改編しかなかった場合は増刷という使い分けをしている。ただし,正確に言えば改版は刷数をリセットして第1版に戻すということをやっているので,改版ではなく再出版になるのだが,まあそこは置いといて。改版になるのは学習指導要領が変わったタイミングになることが多いが,そうでなくともたまに改版している。ちなみに,第1刷のみタイトルが『世界史用語集』で,第2刷以降は『世界史用語集 改訂版』という書名になるという小ネタがある。書店では最新版以外が売っていることはまずないが,Amazon等で注文する際はタイトルと発行年をちゃんと見ないと無駄に古いものを買うことになるので注意が必要だ。たとえば現行の『世界史用語集』は2014年に刊行,『世界史用語集 改訂版』は2018年12月刊行である。

さて,その2018年12月に出版された現行で最新の用語集も,学習指導要領が変わったわけではないので増刷扱いだったのだが,実は改版扱いにしてもよかったくらい,けっこう中身が変わっていた。特に目立ったのが収録用語の減少と1用語あたりの説明の増加で,あまりにも減っていたので気になって何が減ったのかリストアップしてみた。これを以下に示す。また,逆に増えた用語も少数ではあるが存在しているので,これもリストアップした。全体として,
◯無駄に立項されていた用語を削除した
◯近年の入試にないと思われる用語を削除した
という方針であったことが読み取れる。前者はたとえば「任那」と「加羅」が並列しているのは明らかに無駄であったのを,「加羅」のみ立項して任那を項目としては削除し,加羅の説明文内で任那に触れる形に変えた,というような形である。下のリストで「◯◯に吸収」と注記しているものはこのパターン。これは用語集としては小さいながらも改善で,支持したい。なぜなら,受験世界史においては立項されているかどうかに大きなウェイトがあり,立項されている用語を問うのは完全なホワイトだが,項目内の説明文でしか触れられていない固有名詞を問うのは,範囲外とは言われないにしても過剰に細かいと指摘されうる行為になるからだ。そうでなくとも,あまり細かく項目が分けられていて,しかもほぼ同じ説明が連続で並んでいるのは辞書としての利便性が低い。

ただし,今回の改訂は難関私大には逆に悪用される恐れはあり,「用語集には立項されていないが,説明文にはあるからセーフ」「用語集では一切触れられていないが,記載のある教科書があるからセーフ」というような範囲内と範囲外のグレーゾーンをうろうろしやすくなってしまったのは確かで,2020年の入試で注視する必要がある。

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2019年04月27日

ニコ動の動画紹介 2018.4月上旬〜5月中旬



絶望的な確率を膨大な試行回数で突破した。本当に開発者は何を考えてメタルスライムSのドロップ率を設定したのか。約5年と4ヶ月の長旅,お疲れ様でした。




昔P-Pさんがマリオやアイワナを足でクリアしていたが,これもすごい。(一部の)人類,意外と足でゲームができるらしい。この実況動画はゲーム作者も確認済。






ダメージがえしで倒すとなぜかHPがゼロになった判定と消滅モーションが始まるタイミングにずれが生じるので,逃走可能なボスはHPをゼロにさせつつ逃走できてしまう,とのこと。実際に使えるのはアルティミシア城のボスだけだが,あるボスは有用アイテムを落とすので意外と他のプレーに活かせる小技かも。



FF6も任意コード実行でTASの記録が更新された。ものすごく意外なルートと方法だったが。




キーボードクラッシャーも大人になっていた。大百科を見ると彼のあの動画以後の人生が追えるので,気になる人は読むといい。





長期連載の最後の方に現れた神回。こういう形でゲッベルスとヨハネ=パウロ2世を会わせて会話させるのは,本作でしかできない芸当だなぁと。ゲーム的にも最終盤で登場するヨハネ・パウロ2世が非常に良い役をこなしてくれた。



上半期20選ノミネート。やーまPの声なんだろうか。良い声すぎるw



上半期20選選出。けるまPは1年に1作すごいものを見せてくれるだけでも満足。

〔ここ4/14に更新〕



上半期20選ノミネート。仲良し三人組が歌いだしたところで大爆笑してしまった。反則である。



七海さんでMADというのも珍しい。実におしゃれ。  
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2019年04月26日

無釉ゆえの美,備前焼

備前焼国立近代美術館工芸館の備前焼展に行ってきた。備前焼は室町以前から日本で栄えていた窯業地の六古窯の一つで,私は基本的に磁器の方が好きで,なんとなれば金襴手や初代宮川香山が好きだったりするので好みから言えば正反対に近いが,不思議と備前焼の緋襷は魅力的に感じる。その辺の好みの再確認も兼ねている。

普通,陶器と言えば粘土に釉薬をかけて焼成するものであるが,備前焼は基本的に釉薬を使わない。すると当然吸水性が高くなってしまい水漏れの原因になり,まさにここが土器と陶器の違いになるところだが,備前焼の場合は土が特殊であることに加えて磁器並みの高温で焼成するため,固く焼き締まって陶器並の吸水性を持つ。こうした無釉の陶磁器を陶器・土器のいずれにも分類しない場合,Т錙淵好函璽鵐ΕД◆砲噺討屬,それほどメジャーな分類ではない。本展覧会でも使われていなかったと思う。私は好きな分類だが……というよりも釉薬をかけないのに陶器に分類されるのが嫌なのかも。なお,Т鐚体は備前焼に限定されるわけではなく,日本の他の古窯や西欧の窯業でも見られる。

Т錣量ノ呂鰐去悗任△襪ゆえにざらっとした表面が残り,野性的な趣がありつつも,土器のように素朴すぎない点にあると思う。特に備前焼は緋襷と呼ばれる強い緋色の独特の装飾法を持つ。これがまるでまだ熱を帯びているかのような鮮烈な緋色で,Т錣領篭さとよく調和している。本展のサブタイトルの「土と炎から生まれる造形美」というのはまさにその通りというか,一見するとそれはどの陶磁器でも言えることでは,と思ってしまうのだが,ここに無釉であるというニュアンスを感じると非常に納得感が増す。館内で流れていた映像でも,作家たちが備前焼の無釉であること,あくまで土と炎だけで造形していることに強いアイデンティティを抱いていることが伝わってきた。本来の趣味ではない私がこれだけ感動したのは,無釉のアイデンティティを活かした創意のためだと思う。つまるところ,私にとって陶磁器とは土と創意の融合であってほしいものらしい。

本展は古窯としての備前焼から現代までの歴史を,やや現代の比重が重いものの,一通り堪能できる。生活雑器を量産するという古窯の役目から次第に創意が強まっていき,戦国・安土桃山時代に茶の湯と合流して,茶道具の生産を始める。江戸時代中頃には生活雑器の量産に回帰したが,20世紀になって近現代の作家により桃山時代の研究が始まり,近代陶芸としての備前焼がここにスタートする。これまた私としては意外なことに,現代の作家の作品の方が好みかもしれない。アイデンティティに自覚的な分,備前焼らしさが全面に出てるのが良いのかもしれない。そうそう,現代作家の作品と言えば,従来の特殊な粘土の資源枯渇を憂いで,普段捨てているような土を混ぜ合わせた混淆土を開発している人がいて,やはり粘土も枯渇するのだなと,当然ながら普段あまり意識しないことに気付かされた。

そういえば楽焼のときも似たような感想だったので,そういうものかも。これが西洋の磁器だと「うーん,自分は19世紀のものがいいな」となるので違いがある。国立近代美術館は,前の楽焼も今回の備前焼も大変良かったので,またどこか通史で展示できそうな窯業地を拾って企画してほしい。


ところで突然全く話が変わるが,アイドルマスターシンデレラガールズに登場するアイドルの一人の藤原肇さんは岡山出身で趣味が陶芸であるので,備前焼関係者からにわかに注目を集めている。そこにある通り,藤原肇という名前自体が備前焼に拠っている。祖父が陶芸家らしいのだが,どう考えても人間国宝の父子の藤原啓・藤原雄がモデル,あるいはその親族のような設定ですやん……というわけで,完全に藤原肇を感じることができる展覧会となっているので藤原肇Pは必ず行くこと。会期はゴールデンウィーク中まで。  
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2019年04月22日

GRIDMANとゾンビランドサガの話

・グリッドマン4話のアカネちゃんが如何に「自分なら彼女のことを誰よりもわかってあげられる」という、オタクの身勝手で柔らかい部分を刺激したか(根室記念館)
→ 『SSSS.GRIDMAN』が完結して新条アカネの正体が判明した今になってこの記事を読むと,これはこれで結構面白い。以下ネタバレ。
→ 現実のアカネは普通の容姿でおそらく性格ももっと引っ込み思案だったのであろう。そんな彼女が理想の自分を描いたら,見事なまでに地雷っぽいオタク女が完成したという……で,これはこれでやっぱり本当に理想の自分なのかという話で,六花や響くんや内海くんと触れ合ううちにズレが生じた。GRIDMANが来てなくてもあの世界は遅かれ早かれ新条アカネの自壊によって崩壊していそうだし,その場合はアレクシスの都合がさらによいので,やっぱりGRIDMANは新条アカネを救いに来たんじゃないかと思う。練られていて納得感の強いキャラ造形だ。
→ また,その後の内海くんと楽しそうに怪獣トークしているのを見るに,現実の彼女はけっこうオタトークに飢えていて,フラグが立つかどうかは別とすれば記事中やブコメにあるような男オタクを無碍に扱う子ではないように思う。そこは悲観しすぎではないかと思うし,オタクと非モテを安直に結びつけるのは,完全に個人の主観で言えばあまりおもしろくない。
(ネタバレ終わり)


・アニメ『ゾンビランドサガ』平成と昭和のアイドル観の演出について(Togetter)
→ 『ゾンビランドサガ』はいろいろと面白かったが,一番面白いなと思ってのはここ。ゾンビという道具を使って昭和のアイドルと平成初期のアイドルを共存させるとは。純子は死んでかなり経っているので現実そのものに疎外感があり,愛は自分が所属していたグループが現役で活動中で「伝説」という名の過去になってしまったことを認めたがらないというギャップも良かった。愛の「私はまだ終わってない,過去なんかじゃない」ってセリフが本当にすばらしい。前述の通りの純子,記憶がないさくら,死因が死因なので前世に後悔の無いサキ,むしろゾンビ生活を謳歌しているリリィとゆうぎりさんと比べると,あの時点では明らかに自分の死を認めていなかった。6・7話は愛の二度目の死と復活の物語だった。
→ 疑似タイムスリップによる価値観の相違を描く舞台装置として,ゾンビとしての復活は案外ありなのかもいれない。その意味でゆうぎりさん回にも期待していたのだけれども,特に何も無かった。たえの謎とともに二期にとっておかれたと信じたい。なお,他の人の回でもゾンビの使い方は上手かったと思う。サキ回では同じく疑似タイムスリップの装置だったが,親子の物語の介入者として(これはこれでサキ自身への挽歌でもあった)。リリィ回ではピーターパンを描く手段として,そしてさくら回は真に二度目の人生を送らせるための手段として。
→ なお,あまりにも強烈なインパクトを与えたせいで二次創作のかなりの割合が伝説のアイドルコンビになっている模様。もちろん,ゆうリリもさくサキもさく愛も愛総受けもかなり描かれているんだけども,pixivで観測している限り,純愛コンビがまず間違いなく一番多い。  
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2019年04月15日

最近読んだもの・買ったもの

急激に消化しているが,まだ全然追いついていない。備忘録的にテンポよく感想を書いていきたいところ。


・『聖☆おにいさん』15巻。
→ カインの再審裁判,本作の最高傑作ではってくらい笑った。父さん(鳩)が今更すぎる裁判を無罪判決で終わらせるべく,当時の状況を見なかったことにしだしたあたりで腹筋崩壊する。
→ イエスが落語をやりたがる話があるが,実際にキリスト教ネタで落語をやるゴスペル落語というジャンルがある。一度も聞いたことがないが。


・『がっこうぐらし』10巻。ランダルコーポレーション本社へ乗り込み。ランダル保護機構との連絡がついたが,むしろ相手がこちらを殺しに来る展開に。
→ ずいぶんと久しぶりに単行本が出た。雑誌の方では追っていないので状況がわからなかった。
→ ゾンビ化発症のメカニズムは細菌,しかも空気感染するものだった。まあ,前者については本作の本質ではないのであっさり判明した形だが,「どっかのバカが手洗いをサボったせいで滅んだ」というのは本作らしい絶望感のあるフレーズ。
→ 1巻に出てきた新聞スクラップ類が取り上げられていた。やっぱりこの土地には何かありそうだが,そもそも最終的な種明かしをしてくれるのかどうかが不安な昨今の展開である。
→ ランダルは本社付近を掃討しに来るようだが,国家組織でもないのにそんな軍事力はないと思われるので,やはり国が結託した研究だったか。どこかでゾンビ化細菌が撒き散らされてから,本作の本編の裏でどういう流れがあってランダル保護機構が発足したのかというストーリーも読んでみたいところ。


・『プリニウス』7巻。ローマ大火とその消火,ネロ暗殺未遂事件。
→ ローマは基本的に石造りの街だが,当時は柱なんかが木組みだったので燃えたらむしろ石材やレンガが一気に崩落してくるという……
→ ローマ大火の原因はネロ側近ティゲリヌスの差金で放火というのが本作の筋書き。ティゲリヌスが依頼した放火犯がキリスト教徒という形だったので,それで処罰がされることになるか。
→ プリニウス一行はエジプトを探検中。ピラミッドの中にも入っていった。墓荒らしに間違われるが,プリニウスの愛猫が登場して神の使いと思われて助かるのはいかにもエジプト。そのための猫。


・『球詠』4巻。影森戦終了。三回戦:梁幽館戦スタート,初回の裏まで。
→ 完全コピー選手を投手に送って相手を動揺させてテンポを崩す作戦が奏功し,撃破。勝ち負けにこだわりだすと強みが薄れ,普段が完璧だからこそ一度崩れると脆いチームだった。初戦の相手として強すぎず弱すぎず,良い相手だったなと。
→ 試合終了後に各々が勝因を述べる中,希が芳乃に「采配がよかった」と主張していて,順調にこのカップリングが育っているなと。バッテリーとは別の,新越谷の実力者コンビで,この二人は大変に雰囲気が良い。今のところ芳乃の側があまり気づいてなくてそっけないのも面白い。
→ 優勝候補,強豪の梁幽館との三回戦スタート(初戦が実質的な二回戦であるので,新越谷の試合としてはニ試合目)。1回表で1点をもぎ取っての裏,詠深の初登板。魔球の公式戦お披露目。4番敬遠しての5番勝負というところで5巻へ。


・『火ノ丸相撲』21巻。蜻蛉切登場,対刃皇合宿終了。巡業編。
→ 大相撲の負の側面の象徴のような,蜻蛉切関登場。御手杵もアレな人だし,天下三名槍そんなんばっかかと思いきや,大和号関は普通に良い人という。3人並ぶとギャップがすごい。天下五剣もけっこう性格は違うが,悪い人がおらんので。
→ 巡業の初切は四方田が務めていた。「栄大コンビ」と言っていたが,もう片方が誰だか今ひとつわからず。
→ 火ノ丸は新たな顔の「無道」を身に着けた。捨て身も武器ではあれ肯定されるものではないので,どこかで否定が入るのがこの漫画だが,意外とそれが遠いのでけっこうやきもきした。この辺は22巻以降の感想で。
→ 最後は花相撲での刃皇VS童子切というところで次巻へ。
  
Posted by dg_law at 07:30Comments(4)diary