2010年08月26日

非ニコマス定期消化 2010.4月下旬〜5月中旬





遊戯王MADの可能性はいまだ開拓されきってはいないようだ。アルティメットブルーアイズ城之内君が毎回耐えられない。





歌詞がつき,大百科が充実して絵がつく,いつものニコニコのパターン。しかし,これはクオリティが高い。こういう無駄なクオリティの高さは,本当にニコニコらしくて良い。




原曲を聞いたときも,最初の歌詞聞いてB'zっぽいなとは思ってたんだ,いやマジで。




この人の動画大好き。今回ももちろん結界組。




本格的なウメハラMADで初めてマイリストに入れた気がする。よく作ったよなぁこれ。





レイレミも結界組とは別方向で好き。これもかわいくてよい。




これ,いつの間にか完成してた。何度かけっこうおもしろい。ダウンロードはここから。





悔しいがこれはかわいい。認めざるをえない。




俺確か前回もMMDのレミリア動画貼っただろ……いや,かわいいは正義。

  

Posted by dg_law at 12:00Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月24日

うみねこのなく頃に EP7 Requiem of the golden witch レビュー

久々に,ゲームクリア直後に放心してしまった。端的に言って大変おもしろかった。完全ネタ晴らしシナリオ。8〜9割方の謎は解明されたと思う。そこそこ短くまとまりだれるところもなかった。EP6のレビューでも書いたが,これだけのストーリーを謎の奇病・東京なしにまとめあげたという点において,本作は「ひぐらし」よりも高く評価しても良いだろう。(ただし,エンタメ作品としては向こうのほうが上だったが。)残りの謎に関してはEP8待ち,ということになるが,もはや何の心配もしていない。

さりげなく私の高評価の理由の一つとして,うみねこwikiでの推理がほとんど当たっていたということにある。EP4か5くらいまでの推理の複合で正解が導き出せているのだ。その意味で,今回の戦いはニンゲン(プレイヤー)の勝利と言えるだろう。しかし一方で,我々は,EP4・5まででちゃんと解けるようにヒントを小出しにした,魔女(GM=竜騎士)の手のひらで踊っていただけとも言える。解かれることがベアトの望みであった,という設定もあるわけで。この絶妙な布石は「ひぐらし」に足りなかったものでもあり,EP6・7は今までまじめに推理してきた人にとっては最高のプレゼントになったのではないか。

ツイッターでもつぶやいたが,一応もう一度書いておく。「確かにEP1〜4までのヒントで全部解けます。自分の推理も部分的にですが正解でした。今回はひぐらしの「東京」のような逃げは(完全に無いとはいえないけど)ほぼありません。これからEP1からやる気のある人は安心してどうぞ。」EP7単体としては90点。EP1-7通しての点数としては80点強。EP8の出来次第だが,名作認定しても問題ない。


以下,ネタばれ。感想というよりも単なる情報の整理。
  続きを読む
Posted by dg_law at 15:39Comments(0)TrackBack(0)

第168回『経済学の名著30』松原隆一郎著,ちくま新書

古典30シリーズの5冊目にして最後。出版されたのも最も新しいものである。そして,私が最も縁遠い学問でもある。筆者は,唯一の例外であった「社会学」から,東大閥の松原隆一郎に戻ってきた。

ところが,この本は他のシリーズとはかなり異なる特色がある。それは,他のシリーズが学際を意識してしょっちゅう他の分野の古典を30に収録していたり(シリーズほぼ全てにマルクスとウェーバーがいる驚き),前近代の学者を取り上げ「近代の先駆」と紹介したりするわけだが,本書はジョン・ロック,ヒュームの二人を除けば,3人目にアダム・スミスで以降は全て近代以降の学者である。また,最後の3人ボードリヤール,ロールズ,センの3人を除けば,全員純粋な経済学者である。また,他の本では日本の学者を何人か収録しているが,本書は完全にゼロである。結果的に,徹頭徹尾経済学史の解説に終始した感がある。

解説はわかりやすく,他の著者のやってしまった,解説なのか本人の感想なのかが不明瞭ということもなかった。その点では宗教学30と並び優れている。ただし,気になった点として,著者は専門が「社会経済学」であり,また比較的ケインジアンでもある。そのため,本書の前書きで「特定の学派の優位性を主張するような構成にはしない」と述べているにもかかわらず,新古典派をとことん批判している。より正確に言えば,スミスやリカードのような古典派は批判していないし,ハイエクもどちらかと言えば擁護している。まるで袋叩きなのはサムエルソンとフリードマン,つまりガチガチの最右翼な新古典派である。そして,新古典派による古典の読み方は誤解だとして,その都度批判している。これは「特定の学派」に対する格差をつけた紹介ではないだろうか。

まあ,著者の言うことを真に受けるのならば,確かにフリードマンの業績には疑問符がつくし,確かにそれが私が経済学,ひいては社会科学に対して抱いてきた疑問・嫌悪感の源泉とも一致した。すなわち,人間は心を持った生物であり,科学的な分析は限界がある,もしくはそのような謙虚な研究態度が必要ではないだろうか,ということだ。ゆえに,社会学や歴史学を「社会科学」もしくは「科学」と見なす態度に対し,私は疑問を投げかけてきた。これは普段私のブログを読んでいる諸氏ならば,今更説明するまでも無いことであろう。この辺の考え方は著者が相関社会学・社会経済学を専門としているだけあって主張に近いところがあり,それを踏まえると著者のハイエク擁護は意外ではない。


話が逸れたが,本書は上記のような新古典派たたきが激しいということを念頭に置いてさえ読めば,優れた入門書だろう。なにせ,経済学はさっぱりだった私が読んでも大丈夫だったのだから。詳しい人向けに書いておくと,本書で紹介されているのは上記に挙げたもの以外では,リスト,JSミル,マルクス,ワルラス,ヴェブレン,シュンペーター,ナイト,マーシャル,ケインズ,ポラニー,ガルブレイスといった面々である。


経済学の名著30 (ちくま新書)経済学の名著30 (ちくま新書)
著者:松原 隆一郎
筑摩書房(2009-05)
おすすめ度:4.5
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
  
Posted by dg_law at 00:22Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月21日

鍋島の青

染付松樹文三足大皿サントリー美術館の鍋島焼展に行ってきた。鍋島焼とは,江戸時代の前期に盛んに出荷された陶磁器である。伊万里(有田焼)との違いは,同じ佐賀鍋島藩の藩窯ではあるものの,あちらが国内の好事家や海外輸出向けの制作を行っていたのに対し,鍋島焼と呼ばれるほうは国内の藩や徳川幕府への贈答品としての意味合いが強い。また,伊万里は色絵付けが多く,柿右衛門や金襴手といった種類のものが有名であるが,鍋島焼はそれに比較して落ち着いたデザインで,基本的には白磁に青の二色を基調とする染付が多い。

輸出向け,大衆向けのほうが豪華で派手で,国内の上流階級に向けたもののほうがシックなデザインというのもおもしろい話である。これは名前にも現れている。同じ鍋島藩の藩窯であるにもかかわらず,有田で焼かれた物はその輸出港である「伊万里」の名を冠し,逆に大川内山で焼かれた物は国内でしか流通せず,専ら鍋島藩の贈答品であったため「鍋島焼」と呼ばれるようになった(また,「有田焼」は名前が通っているが,「大川内山焼」は聞いたことがない)。ただし,現代においては本流であるはずの鍋島焼よりも伊万里のほうが高く評価され有名になってしまったため,鍋島焼を伊万里の一様式(鍋島様式)と分類することもある。また,伊万里として作られた染付碗は存在するが,逆に鍋島焼として作られた金襴手は存在しないという点も,大衆における鍋島焼の影の薄さに影響を与えているのであろう。

考えてみれば当たり前の話で,伊万里は売れれば良いのだからその点生産統制を厳格にする必要はないが,鍋島焼は藩の威信がかかっているため,発注以外の品を作られては困る。しかし,統制が創造性を次第に欠如させるのは世の常で,伊万里は明治まで生き残り,江戸時代のものは「古伊万里」と区別されるほど発展するが,鍋島は18世紀の後半頃から次第に質を落とし,むしろ明治になって藩窯という縛りから解放されてから復活を遂げている。ただし,明治期以降の鍋島は「色鍋島」と呼ばれるように,確かに麗しい白磁の地や鮮やかな青を基調とした点は鍋島焼の後継だが,随分とカラフルになってしまっていて,それは鍋島焼のアイデンティティとしてどうなんだろうなぁと思わなくもない。まあ私としてはジレンマのあるところで,染付展を見に行っておいてなんだが,知ってる人は知ってる通り私的な趣味としてはカラフルな伊万里のほうが好きだったりするので,評価が難しい。


本展覧会は鍋島焼のシックなデザインをじっくりと鑑賞するには十分な質と量を兼ね備えている。伊万里はそう珍しくもなく,陶磁器に強い美術館に行けば必ずあるが,単なる染付ではない鍋島焼を見る機会というのは,実はあまりない。その意味では貴重な展覧会である。出品物はサントリー自前の物も多いが,それ以外に東京国立博物館・出光美術館から借りてきた物,佐賀県から持ってきた物,そして個人蔵の物もかなりある。染付が好きなら必見であろう。「青磁染付」という,技術的にはわかるがお前何回焼成したん?と言いたくなるようなものもあった。青磁なのか白磁なのかはっきりしてほしい。あと「壺文」についてはどういうことなの……と言わせていただく。あれなんですか,メタなんですか。

「十四代 今泉今右衛門」作,つまり現代の鍋島焼の作品も出品されていた。最も新しいのは2010年,要するに今年焼いたものだ。骨董品の展覧会に来て老いてこう言ってはなんだが,現代の陶磁器の出来は伝統に科学の力が加わってるだけあって,本当にすばらしいと思う。こと陶磁器においては骨董的価値よりも美しさを重視する自分としては,もうこっちで展覧会やってくれよと思う。そういえば,現代鍋島焼には銀箔が貼られていてお洒落だなと思ったのだが,あれは14代目の考案なのだろうか。ミュージアムショップも,この期間ばかりは鍋島焼猛プッシュであった。いつもなら染付そっちのけで伊万里売ってるのに……この裏切り者。
  
Posted by dg_law at 15:00Comments(0)TrackBack(0)

コミケ終了後の恒例行事

やり忘れていたので,写真を撮っておく。画像大きいので注意。

  続きを読む
Posted by dg_law at 00:00Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月20日

宇宙にも対応できるムスリムであってほしい

・カント「啓蒙とは何か」Was ist Aufklärungについての覚書(Hello, How Low?)
→ カントについて書いている非常に珍しいブログがあったので,思わずブクマ。
→ 昔自分も散々美学に絡めて書いたが,こうした搦め手のような回りくどい<戦略>はカントの好むところで,彼の主張は結局理性の尊重と道徳の重視という倫理学的なところに帰結する。それは美学のみならず,政治学においても。
→ それはカント自信が啓蒙主義の過激さを理解しているがゆえの行動であり,できる限りその過激さを隠し,しかし自分はその信奉者であることをわかる人にしか伝えない周到さ。
→ これを見誤ると,カントはさっぱり読めなくなる。記事中の読解にあるような矛盾のある文章にしか読めなくなる。おもしろい。

・【閲覧注意】象がトカゲの尻尾を掴んで振り回して遊んでた(暇人\(^o^)/速報)
→ 草食動物だって意外と凶暴なのです。
→ 肉食べてるやつらは消化できてるのかが疑問。まあ養殖だと肉骨粉を常食してるのもいるわけだから,できるんだろうけど……
→ 蛇さんにあたっては,無理しないでください,と。

・ドラクエとFFの主人公まとめ(最終防衛ライン2)
→ 以前の「ラスボス」まとめほど,DQとFFに違いが見られない。なぜだろうか。
→ ドラクエは一種わかりやすく,だんだん普通の人になっていっている。これはDQ7のテーマ「人は誰にでもなれる」にも現れている。
→ そして,最初からラスボスがわかっている状態から,だんだん不明な方向へ。オルゴ・デミーラはともかく,ゲマもムドーもドルマゲスもラスボスではないわけで。
→ FFは相変わらずカオスだが,6以前ならばラスボスの説明よりはマシな気がした。7以降は弁解できない状況。こうして読んでみると,原点回帰とされる9でさえも意味不明である。
→ こうなるとかわいそうなのは「光速の異名を持ち重力を自在に操る高貴なる女性騎士」。まったくのデマだったようだが,FFらしいという中二病というイメージのもと誤解のまま流布してしまった。


・「祈りの方角間違えた」 インドネシアのイスラム令訂正(CNN.co.jp)
→ 東南アジアのムスリム・ウラマーはこういうところ柔軟である。世俗化が進んでいるとも言う。
→ あわせて読みたい。かなりの部分を宇宙飛行士の裁量に委ねているあたり,マレーシアのウラマーはすばらしい。


・織田信長が天下統一して織田幕府開いてたら日本どうなってたの?(VIPPERな俺)
→ 織田「幕府」になっていたかどうかは別として,その後の歴史は徳川幕府と大差なかったのではないかと予測。
→ なぜなら,織田家なら朝鮮出兵を結局やっていたと思うし,フィリピンに進出していたとしても……的な考察は以前行ったことがある。どちらも失敗に終わった可能性が高い。
→ 鎖国も当時の東アジア・東南アジアでは常識的外交政策であったため,日本だけ行わないというのもあまり考えづらい。まあ,子孫が信長の精神を受け継いでいれば,開国し続けたかもしれないけど,それで歴史が大きく変わるとも思えない。
→ それはそれとして,日本による300年早い南洋支配やシベリア開拓は夢の広がる話で。間宮林蔵が200年早く生まれていれば……
→ まあ,西欧並の近代化やシベリア開拓というと,それなんてEU2orEU3と思わなくもない。ぜひゲームの中で実現してください。



※ 追記
織田家の天皇家に対する扱いも議論の一部ですね。滅ぼす気だったのか,利用しつくす気だったのかは議論の分かれるところです。私は後者だったんじゃないかと思ってますが……外征できるほど国内が整ってたかどうか,という観点では,正直信忠次第でしょうね。信長だけでは時間的に間に合わないかも,彼の寿命的な意味で。

参考として,既読のような気もしますが。
http://d.hatena.ne.jp/sionsuzukaze/20100726/1280074250
http://d.hatena.ne.jp/sionsuzukaze/20100731/1280590089


  
Posted by dg_law at 00:30Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月19日

C78の戦い 三日目

二日目より。

今回も楽しい二日間でした,とここに書ける幸せ。

  続きを読む
Posted by dg_law at 07:32Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月17日

C78の戦い 二日目

今年もレポートを書こう。

  続きを読む
Posted by dg_law at 22:53Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月14日

後追いニコマス20選:2008下半期

以降は正式に参加しているので,ここで後追いは終わりとなる。2008年の二回分については,実際に実施されたものと見比べてみてほしい。

  続きを読む
Posted by dg_law at 12:00Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月13日

真・コミケに必要な持ち物

とか大げさなタイトル付けたけど,実際のところは個人差があるので,なんとも言えない。


・サークルチェックリスト
冊子版を買ったなら,冒頭についている地図を,ROM版を買ったなら印刷したものを持ち込めばよい。しばしばなくすので,予備まで印刷しておくと良いかもしれない。チェックリストの作り方は以前書いたものを参照のこと。かなり綿密につけていくことが肝要である。

・朝飯(おにぎり,カロリーメイト)
おにぎり,パンは鞄の中でつぶれるので,朝の待機列のうちに食べきれないようなら持ち込まないほうがよい。つぶれると戦利品がひどい目に遭う。ウイダーも同様につぶれたときが悲惨。個人的にはカロリーメイトをお勧めしたいが,のどが渇くので夏向きではない。

・飲み物(スポーツ飲料1L)
これは量,種類ともに個人差があるので,注記したい。まず量についてだが,これは体質の問題もあれば,どの程度炎天下にさらされるかというのもある。最大だと,深夜からの入城待機列に並び,かつ開場後は延々と外周の壁サークルに並ぶのなら,かなりの汗をかくことを想定したほうがいい。私の友人には2Lを持って行く人もいる。逆に,入ったらあとは島中が多いだとか,サークル入場,というのならば,500mlでも耐えきれるだろう。しかし,どのような場合でも最低限500ml一つは常備しておくこと。

種類について。お茶はトイレに行きたくなるので,タイムロスを誘発する可能性があるが,最ものどが癒えやすい。ミネラルウォーターはそれに次ぐが,栄養補給という点では向かない。コミケはトライアスロンをしているも同様なので,やはりその点最強なのはスポーツドリンクであろう。しかし一方で,スポーツドリンクは糖分が多く,「ある程度汗をかいた状態で飲まなければ逆にのどが乾く」という大きな欠点がある。というのを総合して,私は夏は大体アクエリアス1Lを持って行く。冬は500mlに縮小。

・携帯電話
言われているほどつながらないわけではない。特にdocomo同士はかなりの確率でつながる。あーうーはあきらめてください。無線を持ち込むプロもいるが,別に見習いたくはない。

・肩掛けかばん
背中に背負うリュックサックはただでさえ狭いコミケ会場を圧迫し,後ろに並ぶ人の迷惑になります……あとはわかるな?手提げのかばんはスペースは圧迫しないが,紙袋・トートバッグを持つ手がなくなるので(阿修羅マンなら話は別だが),やはり全くお勧めできない。車輪出して引くタイプのバッグはてめぇ殺されたいのかというレベルで周囲の邪魔になるので,サークル参加で自分のブースから一歩も出る予定がないか,どうしても持ち物のかさばるコスプレイヤー以外は,極力用いないべき。

と,消去法で消していけば,自然と肩掛けかばんが選ばれるはずだ。


・(厚手の)トートバッグ
コミケといえば紙袋,という風潮があるが,これには異を唱えたい。なぜなら,紙袋は確かに大容量だが,まず文字通り「紙装甲」なので,持ち手はちぎれやすく表面には傷がつきやすい。下手に会場で早いタイミングで入手してしまうと,保存防衛のため紙袋に気を使ってしまい,機動力が減少する恐れがある。そこであらかじめ用意しておきたいのが,トートバッグ。紙袋同様の薄いものではダメで,振り回そうが引っかかろうが絶対に千切れないものをお勧めする。

・ゴミ袋(45L)
何に使うんだよと思われるだろうが,防水用である。雨が降ることが予測され,かつかばんに余裕があるならもちろん雨合羽や折り畳み傘は携行するべきだが,そうであろうがなかろうが,ゴミ袋は持っていくべきである。なぜなら,人間用防水具では戦利品までカバーできないからだ。そして,我々は人間よりも戦利品を優先すべきである。人間はどうせ後で乾く。夏なら帰宅までに乾いている可能性もある。だが,紙は乾かない。トートバッグはある程度水をはじくがそこまで信用できない。突然の雨でも,ゴミ袋が数枚あれば余裕で防護できる。45Lサイズが数枚あれば,数十冊の同人誌を入れても破れない。


携帯ゲームに関してはかさばるのであまり推奨しないが,一人で入場待機列並ぶ孤独に耐えられないのなら持って行ってもいいだろう。ただし,そもそも一人でコミケに参戦すること自体があまりお勧めできない。人によっては,あとは「折りたたみ椅子」を挙げるかもしれない。確かにあると入場待機列のときに足腰が楽。ただし,すごくかさばる。物をあまり持ち込むとかばんがかさばって動きづらくなるので,なるべく軽量で行くのが吉。最低限を考えれば,上記のような感じかなと。
  
Posted by dg_law at 12:00Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月12日

後追いニコマス20選:2008上半期

L4U発売。そして24時間のあった時期である。七夕革命前夜,とも言えるだろう。そして,正式に20選が始まった時期。この頃の私は,まだ普通のニコマス民といったところで,廃人の域には達してなかった。2008年下半期から2009年上半期にかけては廃人であったが,そこから普通のニコマス民に戻ってきて現在に至る。


  続きを読む
Posted by dg_law at 12:49Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月11日

自然派志向(笑)

・東方の消費構造と宗教性(togetter)
→ あまり注目されなかったが,ここで発言されていることはかなり興味深いものが多い。
→ 「出て行くアイマス,入ってくる東方」に関しては,大きくはその通りだが,実際には逆パターンもけっこう見る。これに関するポイントは,東方は幻想郷というかなり自由なフィールドだが,アイマスは現実世界なのでどうしても制約が多い,というのが最も大きいと思う。
→ アイマスにしろ東方にしろ懐そのものは相当に広くて,他作品とのクロスオーバーが容易だからこそ発展してきたところは確実にある。これは共通点として挙げてよい。
→ もう一つ,ブコメにも書いたがこのtogetterで最も重要なのは「東方は外側から見て何となく宗教的だという揶揄もできますが、作品内の諸要素も上手く日本文化や神道(神と信仰や穢れなど)を作品世界観と結びつけてありまして」である。
→ 混ざりすぎてもはや何が何だかではあるし,そこまで考えてるのはファン層の一部ではないか,と思われるかもしれないが,大事なのは雰囲気であって,何気なく遊んでいる層にもそういった雰囲気は伝わっているのではないか,と界隈を見ていて思う。例大祭の盛り上がり方,とかね。


・遣唐使「円仁」の名刻んだ石板、中国で発見(朝日新聞)
→ これはさりげなく大発見なのではないか。
→ 入唐僧というと最澄,空海ばかりが注目を浴びがちだが,その後の円仁,円珍も忘れてはならない。日本宗教史への影響大。
→ 記事中の845年の仏教弾圧とは,「三武一宗の法難」のうち唐の武宗の行ったもので,会昌の廃仏とも言う。このとき,同時に道教以外の宗教が一斉に迫害された。国際的文化が花開いた中国王朝でも独特の雰囲気をもった唐が,単なる中国王朝になると同時に滅亡へのカウントダウンを刻み始める事件である。
→ 円仁の旅行記『入唐求法巡礼行記』は日本初の海外旅行記で,中国史においても会昌の廃仏の一級史料でもあることを踏まえれば,この石碑発見の重要性が伝わるのではないか。


・助産師提訴に関しての日本助産師会の非常にお粗末な対応(Not so open-minded that our brains drop out.)
→ 前回の白砂糖悪玉説の糾弾と同じブログ。
→ ビタミンK未投与による乳児死亡事件から明るみに出たホメオパシーの実態と,助産師協会とのつながりについて。他のサイト・ブログにも多数取り上げられている。まあ,真っ黒ですな。
→ ときどきこうした公的文書における誤字脱字,意味不明瞭な文章を書く人がいるが,組織としての見識を疑う。文章も書けず校正もできないとは。


・やる夫がフューラーになるようです 番外編 全女帝入場(それにつけても金のほしさよ)
→ おもしろい。大変良スレです。
→ 個人的には,ビザンツ皇帝ユスティニアヌス夫人,テオドラなんてどうだろう,と思った。
  
Posted by dg_law at 12:00Comments(0)TrackBack(0)

C78 サークルチェックリスト(三日目)

案の定三日目のほうが楽である。また12時前に終わりそうな。ギャルゲーが東配置に戻ったが,えらく数が減っていた。そういう潮流なのか。

  続きを読む
Posted by dg_law at 02:49Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月09日

C78 サークルチェックリスト(二日目)

今回も当然作った。例によって,ここに書かれてても行かないかもしれないし,書かれてなくてもこっそり行くサークルもある。手元にカタロムを装備してどうぞ。三日目は今作ってるので少し遅れるかも。



  続きを読む
Posted by dg_law at 01:25Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月07日

後追いニコマス20選:2007下半期

予告どおり14作品のみ。2007上半期がニコマスPVにおけるダンスの主目的化と,自らの伝説化が行われたルネサンス期だとするとき,この下半期はまさにバロック期だったと言える。つまり,ダンスPVの路線は貫かれつつも演出の要素も現れ始め,後の世代の準備を行った。また,内側では諸問題が噴出しつつも,外側からのなんのひがみ・やっかみもなく,ニコマス民が繁栄と発展を謳歌していたのがまさにこの時期であり,宗教戦争をよそに神の名のもと繁栄したバロック絵画に,この点もだぶるのである。


  続きを読む
Posted by dg_law at 12:00Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月06日

非ニコマス定期消化 2010.4月上旬〜下旬

なぜだかアイマス動画へのマイリスが多かった時期。おかげでそれ以外は少なかった。




これに対して,声質が似ててあんまりデュオの感じがしないだとか,ホモセクシャルな感じが薄いだとかいうのはわかる。しかし,私に言わせればこの甘ったるい雰囲気こそが百合なのだ。どちらが受け・攻めだとか言っているうちは,まだ801文化圏から脱していない。




スーパーボール使って実写で弾幕。この努力は認めてやりたい。




すごい神調教を見た。





紅魔館MMDそろい踏み。やはりお嬢様の出来が抜群に良い。ゆったりした曲にあわせたゆったりとした動き。羽目を外さないセンスの良さ。MMDは下手にダンスさせるよりも,こういった表現のほうが向いているのではないか。




もうひとつセプテットのアレンジ曲のPVから。こちらは手描き。こっちのお嬢様はひたすらにかわいい。




懐かしい素材だが,こういうリサイクルはもっとなされるべきであろう。




本人乙。何が起こったのかは動画参照のこと。




電気笛の人。だからなんで動画かこんなに感動的なの……




元々すごいけどフォトショ使ったことがある人にはさらにたまらない動画。



  
Posted by dg_law at 12:00Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月05日

こんな場所だからこそ普通が良い

ひとまず何より言いたいのは,NHK放送しろ。goo大相撲のストリーミングは画質悪すぎで決まり手さえ判然とせず,ストリーミングだからもちろんリプレイもなければ解説・実況も無い。しかし,これはまだなんとか日刊の感想が書けたが,22分や30分の放送はひどかった。まるで同期して感想が書けない。見づらいことこの上ない。

場所全体の調子としてはまあまあであった。中の上くらいの出来はあったと思う。それだけに放映されなかったのが惜しい。上の下にならないのは優勝争いがあまりにもあっけなかったせいだが,それは白鵬のがんばりをけなすものではない。割は3番減らしても苦労していたようで,終盤はやはりかなりの数の十両力士を幕内でとらせていたし,前頭中位の力士でも三役と当たることがあった。しかし,実力差が激しく,大負けした力士も多い。来場所は大変な番付編成がさらに大変なことになるだろう。


力士個別評。白鵬は先場所同様,瑕疵がないわけでもないのに全勝優勝。3場所連続の全勝優勝は,15日制で史上初という前人未到の記録である。連勝記録も47まで伸びた。55くらいまでは楽勝だろう。問題はその先である。どこまで伸びるのか期待したい。なお,これで横綱昇進以来の成績が258勝27敗,勝率.905。改めて異常な数字である。

大関陣では,魁皇の調子が意外と良かったのだが,琴欧洲に腰を壊され休場。来場所復帰は極めて厳しいことになろう。そのまま引退でも誰も恨むまい。把瑠都は,実はあんなもんじゃないかと思っていた。今場所の把瑠都は「鈍重」という言葉がそっくり当てはまる。力はあったのだが動きが鈍く,腰も高いので良い標的だった。歯車が狂っている。これは修正に時間がかかるかもしれない。琴欧洲と日馬富士は可も不可もなし。日馬富士の膝はもう治らないのか……?

関脇,琴奨菊は出場できただけで御の字と思うべき。不調だったのは精神的なものもあろう。稀勢の里は残念の一言。白馬はやはり軽すぎた。日馬富士のような力強さも兼ね備えなければまだまだ勝てまい。逆に栃ノ心はどうしてこうなった。今場所はまわしをつかむのが下手で,やっとつかんでも今ひとつ力が出せない体勢に追い込まれるシーンが多かった。相手に研究されているか。

平幕。阿覧は今場所最も光った力士の一人。力任せの相撲か,そうでなければ立会いの変化目立った先々場所までと違い,先場所同様頭脳プレーや技術的な技能を見せるようになってきた。まだ甘い一面もあるが,本格的に覚醒したなら,一気に大関取り戦線を駆け上る可能性がある。ひきつけあいで栃ノ心に勝ったというのが今場所最大の収穫といえる。もう一人挙げるのならばやはり豊真将しかいまい。彼も今場所非常によく,押しがとにかく強かった。さすがに上位陣相手にはまだ通用しなかったが,見ていて気持ちがよくなる相撲とはこのことであり,敢闘賞は当然の結果である。そして鶴竜。彼に関しては成長したというよりもひところの技能相撲が戻ってきたという評価が適当であろう。よって,むしろ来場所に期待ということで,今場所光った3人については評価を終えたい。

栃煌山,9−6は十分な成績。今場所ももろ差しが光っていた。豪栄道や豊ノ島がいない分は暴れられたのかもしれない。朝赤龍はもう完全に幕内上位で取る力を失った。年齢も踏まえ,まじめに引退を考えてもいいだろう。旭天鵬負け越し,過度な悲観はしないが,白馬に負けたのがなぁ。時天空は上位で勝ち越しだがそんなに印象が無い。北太樹速攻がきいて内容は悪くなかったが負け越しは地力の差。徳瀬川8−7だが,印象はもっと勝っていた。先場所も書いたが,四つが綺麗で伸びそうな力士。垣添は負けっぷりが逆に気持ちよかった。



  続きを読む
Posted by dg_law at 12:00Comments(8)TrackBack(0)

2010年08月04日

ねこねこFD3 レビュー

あんまりFDのレビューは書かないつもりだったが,よく考えたら『明け瑠璃MC』の時点で書いていた。『キラ☆キラ カーテンコール』も書いていた。

よく考えたら性質上ねたばれでしか書けないのでいきなり格納。ついでに,おかえしディスク7のことも多少書いておく。点数はつけない。というかつけようがない。

  続きを読む
Posted by dg_law at 12:00Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月03日

後追いニコマス20選:2007上半期

ふと思い立ち,自分が参加していない期間及びまだ20選が開催されていなかった期間の20選を作ってしまおうというのがこの企画。では,ニコマスが誕生した2007年上半期からスタート。原則,レギュレーションは本家に則る。削除されている動画は選出対象とせず。ただし,2007年上半期は9/30までとし,下半期はそこから年末までの4ヶ月とし14動画選出とする。理由は時代の区切りとして,そのほうが適切であると判断したためである。

先に総評。この期間,自分のニコマス用マイリストを見たら26作品しかなく,しかもPがけっこうかぶっているため,迷う事無く20作品が決まることとなった。伝説の作品が多いものの,自分のような草創期よりも完成期の作品のほうが美しいと感じる人間にとっては,07年上半期はやはり草創期でしかなかった(トートロジー気味の感想だが)。

なので,自分と同様の最古参の方々から見ると「なんでこの作品が入っていないんだ」と思われるかもしれないが,それは後により完成度の高い作品が登場してマイリストから外したものと思っていただければ八割方間違っていない。一方で,それでも残っている作品というのは私が今見ても現代の作品に太刀打ちできると思っている作品ということになるわけで,これはもう口を極めて賞賛してよいのではないかと思う。


  続きを読む
Posted by dg_law at 12:00Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月02日

なぜあそこはいつも混むのか

新国立美術館のオルセー展に行ってきた。行く気はあまり無かったが両親が見に行くというのでついて行った。『芸術新潮』の特集に掲載されていた作品が多数来ていたというのもある。

感想としては行こうかどうか躊躇していた理由そのままであり,特に長々と書くべきことでもない。「ポスト印象派展」で,前半が印象派後期,中盤がポスト印象派,後半がナビ派やドニ,というところで察して欲しい。なので,あえて細かいことでも書こうかと思う。まず,ジョン・シンガー・サージェントが来ていた。日本で見るのは難しい画家の一人だと思われるので嬉しかったが,彼を印象派にくくるのはどうかと思う。カルメンの絵なのに,うちの親父が「生意気な女だな」などと言っていた。表題を見ろ表題を。

スーラの習作多数。《グランド・ジャット島》《ポーズをする女たち》《サーカス》のもの。しかし本物は一品もなし。《サーカス》くらい持ってくればよかったのに。セザンヌの静物画。あの有名なものではないが,やはりポリフォーカスで机がぶっ壊れている。布に隠された部分のせいで辺がずれている,左右の縁で傾きが違う,などセザンヌのお約束を踏まえている。その反対側に,完全にキュビスム入っているピカソの静物画が対置してあったのは良い演出だろう。

ロートレックが中途半端にも3点だけ来ていたが,8月末から三菱三号館でロートレック常設展が開催されることを考えるに,その金で別のものを持ってこいと。リサーチ不足なのかタイミングが悪かったのか,はたまた三菱三号館側のほうが後決まりだったのか。ゴッホの《星降る夜》と《アルルのゴッホの寝室》。これらが見れたのが今回最大の収穫。そういえば,ゴッホ展も近日中に開催されるはずだが,何を持ってくるのだろうか。5年前にも開催されているからなぁ。目新しさはあまりないかもしれない。一方,ゴーギャンは《黄色いキリストのある自画像》,《タヒチの女たち》。ゴーギャン展もついこの間竹橋でやったばかりじゃないか。この辺の画家は人気とはいえ……

ボナールでも,《ベッドでまどろむ女》は傑作だと思う。確かに,これだけぼかされているのにもかかわらず,この絵はエロい。その隣に展示されていた《男と女》も,いかにも事後という感じのけだるさが表現されている。しかし,この2作品は今ひとつボナールらしくはない。現在評価急上昇中のハンマースホイの《休息》という作品が展示されていた。ひょっとして,ハンマースホイが美術史入門系の本に載るようになる日も遠くはないのか。そして,アンリ・ルソーの《戦争》もあった。これをもってきたのはさりげなく快挙と言っていい。しかし,インパクトはあるがわけはわからない絵。


そんなこんなで115点。鬼のように混んでいて,10時入場なのに9時半から列が形成され始め,11時半頃にはすでに入場待機列が1時間という悲惨な状態になっていた。行くのなら平日が朝早くをお勧めする。
  
Posted by dg_law at 12:00Comments(0)TrackBack(0)

2010年08月01日

そらいろ レビュー

ねこねこソフト復活作。渾身の力作であった『Scarlett』で華々しく休止したことに比べると,随分こぢんまりとした復活作となった。おそらく急ごしらえな上に,HP上やスタッフルームで片岡とも本人が語っていたように「お手伝いを中心にして作れる範囲で作る」のが新生ねこねこソフトのコンセプトではあるため,今後もこのような作品が増えていくのではないだろうか。

日常路線の作品としては『White』『みずいろ』『ラムネ』に続く作品となる。というよりも本作は『ラムネ』の約20年後が舞台であり,ぽんこつ(つばめ)の母親はぽんこつ(七海)という大変わかりやすいつながりが明示されている。『ラムネ』の正史として,主人公は七海とくっついたらしい。背景CGもほぼ『ラムネ』と同じで,むしろ20年の歳月さえ感じさせない。その他,旅館の女将として多恵先輩が登場。ジャージ先輩は結局家業を継いだようだ。多恵先輩の姪っ子は主人公たちの先輩(バレー部キャプテン)として登場し,CVはもちろんまきいづみである。『ラムネ』要素を感じさせるものとしてはこんなもんで,鈴夏とひかりは出てこない。おそらく二人はあの町を離れているものと思われる。また,OPムービーもほぼ『ラムネ』と同じ構成となっている。

ただし,ヒロインの設定としては『ラムネ』よりも『みずいろ』に近く,というよりもほとんど酷似している。ぽんこつレベルは上がり,七海を超えて日和に近くなった。妹は再び家事万能になり,(ねたばれ注意)挙句「私嫌な子だね」とか言い出す始末,さすがにあのシーンはギャグにしか思えなかった。幼馴染は過去編の選択肢によりやかま・おとなの性格分岐が生じる。残念ながらお餅先輩とサテライトキャノンは存在しないが,中核3人はまるで同じ設定である。


作品の評価としては,私はねこねこソフトの日常路線最高傑作は『ラムネ』だと考えており,それに比べると本作品はやはり何段か落ちるという結論となった。本作の最大の特色と言えば独特の分岐システムである。過去編で分岐してメインヒロインが確定するところまでは通常のエロゲと一緒だが,現代編でさらに分岐しその時空のサブヒロインまで攻略可能になったという点にある。つまり,大概のエロゲではAというヒロインの個別シナリオに入ったらそこからBやCは攻略できないところを,できるようにしてしまったのが本作である。ヒロイン数は3人であるから,単純な3ルートではなく,3×3のルートが用意されていた。

このことは比較的革新的で,既存の枠組みを打破しうるおもしろい試みだと思われた。しかし,その有用性を本作は発揮しきったとはとても思えない。なぜなら本作は結局のところ3×3ではなく,個別ルートが9つあったに過ぎないからだ。せっかくメインヒロインが確定しているところでサブヒロインに浮気するのだから,三角関係展開にはならずとも本来のメインヒロインとは何かしらの絡みがあってしかるべきであり,メインヒロインではなくサブヒロインが選ばれるだけだけの強い動機や事件がシナリオに登場すべきであろう。が,そういったものはまるでなく,それが本来誰のルートであったのかを忘れさせるようにシナリオは進行する。ネタばれになるので具体的には後述するが,この画期的なシステムの意味があったシナリオは少なかった。

さてそうなるとこのシステムは,共通ルートが3倍になっただけでさしたる意味を持たない。いかにおもしろい共通ルートといえど3回もやれば飽きてくる。この点は弊害だと言えよう。個別ルートの出来は複数ライターの弊害から非常にマチマチで,片岡とものシナリオは出来が良い分逆に浮いて見えた。加えて言えば,『そらいろ』は『ラムネ』ほど夏という感じがしない。夏のモチーフの使い方が丁寧ではないと思う。たとえば,せっかく七海畑を引き継いでいるのだから,畑のCGは欲しかった(『ラムネ』にはあった)。文章でも,『AIR』ではやたらと往人さんがへたばっていたイメージがあるが,その意味で本作の主人公には季節感を感じさせない。まあクーラー引きこもりになるシナリオはあったが……個人的にはこういったところは積極的に減点対象としたい。


絵に関しては特にケチのつけどころがない。複数原画でも違和感がないねこねこソフト原画陣の統一性及びCG陣の努力はさすがである。いや,単純に秋乃武彦スクールというべきなのかもしれないが。特にあんころもちの幼女立ち絵の出来が異常,なぜこのまま攻略できない。音楽に関してはこのシナリオにもったいないくらい一級品で,特に主題歌「そらいろ」は,Elements Gardenと佐藤裕美の鉄板コンビの持つ破壊力を感じさせる。システムも不備はなく,この辺りはさすがに復活した老舗といったところか。「緊急回避」機能は今回も実装され,いつも通りの野望2009,じゃじゃ馬(超短いけど),X-fileが盛り込まれていた。あとはポートピアと片瀬健三郎があれば完璧だったがそこまでは望むまい。

点数としては70点未満65点以上。3×3がうまく機能していれば80点以上もありえただろう。思い入れの割には点数を与えられない・他人には勧められないゲームの典型。好きなことは好きなんだけど。

以下,ネタばれ。
  続きを読む
Posted by dg_law at 14:39Comments(0)TrackBack(0)