2012年04月30日

テヘラン現代美術館さんありがとう

インディアンレッドの地の壁画近美のポロック展に行ってきた。今回のポロック展は最盛期の特徴的な作品だけではなく,画家の画業全体を見渡せるように構成してあった。

ポロックの若い頃は,「俺のやりたいことは全部ピカソがやっちまった」という彼自身の言葉がよく表しているように,マティスやピカソの忠実なフォロワーであった。今回見たところ,キュビスム的ではないものの,フォヴィスムやそのあたりの潮流にどっぷりつかっていたらしきことはよくわかったし,抽象的で構成主義的な感じは確かに1920〜30年代の美術作品だなぁと。このまま終われば,ポロックは美術史上「アメリカに登場したよくいる作家」として残るところであった。が,そこから独自進化を遂げ,しかもそれが「アメリカ的」と受け取られる要素があったからこそ,彼はもう一段上の存在として歴史に名を残すこととなった。(グリーンバーグが持ち上げなかったらこうなってたかは,ちょっと疑問であるけど,ここでは議論の俎上にしない)

ジャクソン・ポロックといえば有名なのはアクションペインティングだが,実際のところあれを「アクション」と呼ぶのは誤解をされやすい。彼自身はぶっかける絵の具の量や飛び散った形をそれなりに計算してああしているのであって,偶然性の発露というよりはやはり構成主義と言うべきであろう。実際の制作風景を見てもキャンバス(?)をじっくり眺めながら刷毛を振っている様子がうかがえ,まったく「アクション」していない。ポロックを擁護した美術史家のグリーンバーグは「結果ではなく,芸術的行為をしたという過程が大事」であり,筆致をあますところなく残すポロックのやり方はこれに沿うという意味合いでこう名付けたらしいが,傍迷惑な話であるし,ポロックが構成主義的にああした作品を作っていたなら必ずしも正しい命名でもあるまい。

じゃあお前の評価はどうなんだ,と言われれば意外と悪くないと思っていたりする。同様の抽象表現主義で言えば,カンディンスキーやモンドリアンに比べればかなり表現されたものがわかりやすい。一応は計算の上で絵の具を飛ばしていたというのも,なんとなくではあるがわかる気がする。一見してぐちゃぐちゃには見えるのだが,画面全面から見ると奇妙にまとまって見えるからおもしろい。しかし,完全にそれが成功している作品もまた少なくて,これはすごいなと思えた作品は《インディアンレッドの地の壁画》だけであった(今回の画像)。その意味では,この技法はまだまだ開拓の余地があったように思うのだが,ポロック自身はそうでもなかったらしく,1951年を境に次の技法の模索へ旅立ってしまい,しかもそれがうまく行かず,失意の中で交通事故を起こして56年にこの世を去った。

彼の不調の原因の1つとして,「やっと現れたアメリカが独自といえる天才画家」という喧伝によるプレッシャーがあったそうなので,その駆け上がりも含めて美術史に振り回された画家であるとは言えよう。確かに,この荒々しく前衛を極めた感じは,アメリカっぽくあるのかなと。本人がインディアンの砂絵を参考にしていたという点も含めて。ちなみに,彼自身の風貌も,いかにもアメリカのちょい悪オヤジという感じでかっこいい。総じて,ある種ゴッホやダ・ヴィンチのような神話的扱いではある。

さて,この《インディアンレッドの地の壁画》であるが,今回の展示にあたって政治的な意味合いがあることを一応書いておく。というのもこの作品の所蔵者はイランのテヘラン現代美術館であり,イラン革命以後門外不出となってしまった。他の作品は国内の美術館やメトロポリタン美術館やポロック財団,MOMAなどアメリカから借りてきたものが多いことと,この企画展の開催直前の時期に「ペルシア湾封鎖」で大きく揉めていたことを考慮すると,本作が日本に貸し出されてきた意味は大きい。Foresightがうまくまとめてくれているので,いつか消えそうな気はするがリンクを張っておく。少なくともイラン側には,日本に対する敵意が感じられない。アメリカとのバランスはあるもののイランとは同じアジアの国として強調していくべき面もあるが,本作を「アジア初の展示」と言ってしまった本展覧会のHPは空気読めてないと思う。イランはアジアではなかったのか。  

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2012年04月29日

たかしくんはきっとかわいいショタっ子

・わかりやすく説明してみよう:『君が望む永遠』とはどういう作品なのか&『School Days』の何がスゴいのか
→ 6年前の記事につっこみを入れるのはアレだけど,その意味で『君のぞ』はやってはいけない反則技だったというのは,当時の雰囲気として理解できる。もっとも結果的に,反則技なんてなかったということになり,百家争鳴とも言える状況にエロゲがなっていった以上,功績は大きいわけだけど。
→ ただ,遙と水月の絡みは厳密に言えば,ある。むしろ,終盤になって,孝之にやっと踏ん切りがつき始めてから彼女らが争い始めるからたちが悪いという。


・巨大深海魚を釣って食べたら尻から油が!! (デイリーポータルZ)
→ 油ギトギトは深海魚の特徴の一つであるが,ある種類の魚(バラムツ)を食べたら翌日,胃ではなく肛門がえらいことになった,という話。
→ トロっぽくてうまいことはうまいらしいので,気になるが,食う気にはならない。(割と食に対してはチャレンジャーな私ですが,これは味も結果も見えてるので……)
→ なお,厚労省のHPにもばっちり記載があるれっきとした有毒魚。


・【算数】たかしくんはイチゴとミカンを買いました(Togetter)
→ 教科書表現のパスティーシュ的な何か。こういうのでネタ(パスティーシュ)にされやすいのは算数と英語か。言い回しが独特だもんなぁ。
→ ここでのたかし君ははたして算数なのか国語なのか,はたまた哲学か。
→ ここに挙がっている以外にもバリエーションは豊富。このシリーズで一番笑ったのは「たかし君を求めなさい」なのだが,ふぁぼるのを忘れてしまったのが悔やまれる。


・鎌倉幕府否定論再論 (我が九条−麗しの国日本)
→ 後付けのフレーム・歴史用語を用いて,当時の実情を完璧に表現するのは難しいという話。もしくは,後付けの歴史用語の明確な定義をもって共通理解をとるのは困難という話でもあるし,現実とはそう単純ではなくて,何かしらの事象に明確な年号を取るのは困難という話でもある。
→ 何を揶揄しているかは,ある程度歴史に明るい人ならタイトルからして言うまでもあるまい。(この方が比較的親はてサであることも含め)
→ また,さりとて「鎌倉時代」や「鎌倉幕府」という用語に意味がないわけではなく,実態が不明瞭であっても「実態がなかった」とは言えないわけである。それはそれとして,昨今は1192年説に対して1185年説が急浮上してきた感がある。名目よりも実効支配をとるということかな。
→ まさかの続編。・「室町幕府はなかった」。室町幕府まで消滅の危機に。というか,室町幕府は鎌倉幕府以上に「消滅」させやすそうな。
  
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2012年04月26日

チェーザレ9巻 伏線書き出し

『チェーザレ 破壊の創造者』9巻。今回の巻はイタリア戦争を主とする,今後の歴史へのフラグ立てだらけであった。先の歴史がわかってるとニヤニヤすると同時に暗澹たる気分にさせられるシーンが多く,この辺の作劇において,本作は本当にうまい。以下,一応解題的に(ネタバレ注意)。
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2012年04月23日

モバマスCDは第2弾が来そうな売上で

・シュヴァルツェスマーケン3巻。テオドール君性格変わりすぎやろw。リィズとカティアは当然として,アネットにまでフラグが立ってる感があり,ややハーレムじみてきたかもしれない。アネットはそういうのないかなーと思ってたし,フラグが立ってしまったことで彼女に死亡フラグをも立ったような気がしないでもない。しかし,3人ともアイリスディーナが敵とかハードルが高すぎるのぅ。今回の水着やらベルリン市街のデートやらで,さらにアイリスディーナ株が高く。
→ 3巻は,とうとうグレーテルがデレたというのが最大の見所だろう。ようやく挿絵で衛士服を描いてもらえ,彼女もいろんな意味でようやく本作のメインキャラになってきた。4巻はシルヴィアかなぁ。でも彼女は最後までデレそうにないというか,デレなくていいというか。


ヨメさんは萌え漫画家。こげどんぼ先生が自衛官の方と結婚されたときのエピソードを自らが漫画化したもの。ネット連載していたものが今回単行本化された。とは言いつつ,私はネット連載の1話だけ読んで存在を忘れており,単行本発売で思い出したという……。話のメインは,こげ先生が結婚式に対して情熱を燃やした話と,自分の職業が漫画家だとばらすのが延々と遅れてしまった話,そして震災で夫が大変だった話。なかなかおもしろかったというか,こげ先生がかわいかったのでなんでもいいです。おすすめしておく。


・モバマスのCDがいろいろあって5枚とも手元に。とりあえずシリアルナンバーだけ欲しい人多すぎです。
→ 5枚聞いたところでは,やっぱりしぶりんが一番好き。清く正しい素直クールの系譜を継いでいる子と言えよう。楓さんも25歳力でおもしろかったが,ダジャレ成分が足りない。自分で買ったのはこの2枚。
→ もらいものの残り3枚。ニートこと杏ちゃんはある種の想定の範囲内。歌は良かったが,ドラマCDはもっとぶっ飛んでても良かったと思う普通さであった。かな子は食い物の話しかしてない。これはひどい(褒め言葉)。CD聞いててようやく気づいたんだが,声優が大坪さんであった。ちょっと前に歳納京子やってたときよりはうまくなっている気がするので,ゆるゆり2期には期待したい。一番おもしろかったのは城ヶ崎妹。確かにカブトムシである。この子はもっと人気出ていい。
→ 何やら杏ちゃんの1万6千枚を筆頭にえらく売れているそうで。1万枚前後の765プロ陣営を大きく引き離して売れてしまったが,765プロの連中はゲームやアニマスでキャラが把握できているのに対し,モバマスの彼女らはこのCDくらいしか掘り下げる材料がない。ゆえに,私のようなモバマスノータッチ勢も含めて,皆気になって買ったのではあるまいか。そういう意味では,上手なマーケティングと言えるのかもしれない。


・横浜が優勝するにはダルが何人必要か、パワプロのペナントで検証してみた(なんJ(まとめては)いかんのか?)
→ 最初にこの企画を思いついた人はえらい。デニー友利のコメントという元ネタはあるにせよ。
→ この後このネタは流行し,打者ではイチローボンズ,そしてなぜか金本が試された。なお,ボンズの3人が最も少なくて済む。
→ パワプロでは打者>投手と言われていたが,実際にはイチローを増やすよりダルビッシュを増やした方が早かったという。やっぱり横浜でひどいのは打者より投手だわなぁ。しかし,ローテ全員ダルにしろ1〜4番全員イチローにしろ,他がいかにひどくても絶対に対戦したくないチームである。
→ 逆に巨人が最下位になるにはセサルが何人必要かというのも行われたが,その巨人が現在横浜と最下位を争っているという……野球はふたを開けてみて,シーズン終わってみないとわからんもんかもしれなし,巨人は監督が采配外しまくってるという話も。
→ 最近,なんJ流行ってるけど,2chまとめブログの嫌儲のような顛末にならなければよいが,とちょっと心配。もっとも,嫌儲騒動になんJ自体が思いっきり関わっているのではあるのだけれど。
  
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2012年04月19日

非ニコマス定期消化 2012.1月中旬〜2012.2月上旬



ミクさん,まさかのGoogleのCM採用。でも最近Everyone, Creatorの時代なんだなぁと思わせられることが多く,感慨深い。いいことだと思う。それを表現したとてもいい歌・とても良いCM。



非公式Full版を作った人が。これはこれで好きである。ニコニコだけではなくYouTubeからも動画をとってきたところが良い。



おやつの人には珍しい長編になりそうな挑戦シリーズ。ニコ生をやっているだけあってゆっくりの使い方が慣れており非常にテンポが良い。振り逃げダイナミックは禁止ですがやり逃げダイナミックは1話から登場。いやん。



けいえむ氏ではないオーケストラアレンジ。



あかりがノリノリだった結果がこれだよ!



ある種似たようなところがあるせいか,実況が普通に適合しているというのがw。そしてktzw3がいつも通りロリコン。



とてもシンプルでくだらないゲームなのだが,攻略過程が爆笑の渦。そして落ちが神がかっている。必見。



古いネタだけど,こういう再現系大好き。もうニコニコ界で再現できないものないだろ。

  
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2012年04月18日

AoD覚書

『まほよ』も『ホワルバ2』もやらずに何をやっているのかといえば,twitterではさんざんつぶやいているが『Arsenal of Democracy』である。WW2のストラテジーゲームであるHoI2の大型MODを,公式が採用して改めて製品化したもの。HoI2からは完全に自立したので,HoI2がなくても動く。とは言っても,ゲームバランスと,インターフェースが大きく変更されているが,その他基礎的な部分はほとんどHoI2と共通。多くのMODもHoI2のものがほぼ流用できる。かく言う私の東方MODも少し手を加えればほぼそのまま流用できた。ここまでやったのはカナダを初プレーとしてベルギー,フランス,イギリス,東方MOD。以下,主にHoI2プレイ済み,AoD未プレイ向けの文章。まあwikiを読んでしまえば大体の変更点や雰囲気はわかるのだけれど,簡潔なここまでの感想を書いておく。


で,やっぱりおもしろい。しかし,このおもしろさはHoI2のものであって,AoD自体によるものは薄い。変更点の片方,インターフェースは進化しててやりやすくはなっているのだけれど,結局使っているものというと生産の上級スライダーくらいなもので,劇的な進化かと言われるとそうでもない。ただし,この生産の上級スライダーの使い勝手はすごい。これだけでもHoI2からAoDに乗り換える価値があるレベルである。というか,Vic2やEU3の財政スライダーにも実装して欲しい。

もう一方の変更点,ゲームバランスはHoI2のときのほうが良かったかも。ドイツが強化されすぎているのがまずい。ナチスドイツが独ソ戦に勝ってビターピースを起こすことが多く,フランスが真正面からマジノ線をぶち抜かれる始末で迂回も何もない。自分でもベルギーとフランスで一回ずつやったが,どっちも本土失陥した。中級者認定試験の雰囲気があるフランスでドイツ打倒は上級者向けに格上げではないか。ただしそのドイツも,占領地のICに関するペナルティが極限的にきつくなっており,フランス打破&ビターピースでもまだ基礎ICが250そこそこというのはなんともかわいそうになった。無論,中央計画経済全振りの最盛期でも実質ICでアメリカに勝ててない。

タイトルに反してアメリカ(のAI)はさして強化されておらず,ノルマンディー上陸はおろかイタリア上陸さえなかなかできていないことが多い。民主国家に対するペナルティが全体的にきつくなっており,せいぜいパルチザンが湧きづらいことぐらいしか残っていない。ただし,資金が非常に重要になっており,スパイ大作戦や核開発の強みなどからプレイヤーがやる分には英米や英連邦諸国で十分無双できると思う。フランスとベルギーとオランダ,てめーらはダメだ。資金力発揮する前に本土蹂躙されるからな。

で,結果的に一番割を食っているのが,フランスを除けば日本とソ連かなと。日本はHoI2だと日中戦争が太平総戦争開戦までに終わっている確率が8割方だったが,ここまで数回のプレーで一回も終わっていない。しかしAIのアメリカはなぜだか上陸作戦が非常に苦手なので,プレイヤーがかかわらないとちんたら太平洋戦争が続くという悲惨な状態になっている。ソ連は毎回ビターピースで負けているし,ノルマンディーにあわせて再開戦してなんとかドイツを倒しても,そこからアメリカとWW3をやる気力は絶無に近く,49年頃までににあっさり蹂躙される運命であった。


『IC(アイアンクロス)』も買った。こちらは技術ツリーや兵科などが非常に複雑多様になる追加パッチで,HoI2とAoDそれぞれにインストール可能。自立してゲームはできない,あくまで追加パッチである。個人的にはゲームバランスが変わりすぎて耐えられなかったので,アンインストールした。
  
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2012年04月17日

そもそもいつまで連載するやら

・今期はFate/Zeroの2期,さんかれあ,ニャル子さんを見ている。残りは最初から見る気がなかったか,1話を見て切ったかのいずれか。なにやら夏は見るものがたくさんありそうなので,温存。エロゲをさっさと進めたい。


・三角縁神獣チョコを作ったよw (Togetter)
→ まじめな話,土産物として売れそうな気がする。採算とれるかは別としてw
→ 1600年の時を経て,チョコになって奈良に帰ったという展開も胸熱。


・アカマツさん東方アレンジ楽曲パクられ騒動まとめ(Togetter)
→ ぱくりとか盗作とかいう域を超えて原盤そのまま,という前代未聞の事件。しかもイベントで販売してて広範囲に頒布されている。
→ 犯人は東方系イベントスタッフというのも実に恐ろしい点で。
→ しかし,togetter途中に出ているが10月末の頒布でよくここまで発覚しなかったもんだなと。東方アレンジ自体が無数にあるので難しいのかもしれない。
→ 一方,発覚してからの展開が非常に早いのは特筆事項で,発覚10分後には頒布サークルに連絡が行き(しかも本人に直接ではなくtwitterを介して勝手に伝わった),30分後には確認がなされて犯人の追及が始まり,100分後には犯人謝罪。頒布されたCDについては原盤者の意向で回収しない方針で解決。ここら辺は原盤者もサークル主催者も人徳者であった。
→ なんも関係なく名前だけ使われているパチュリーさんマジ風評被害。


・\#陣痛なう / 陣痛の痛みの中で実況ツイートし続けた母 (Togetter)
→ 偶然にも三連続でtogetterだが,陣痛なうとか斬新だった。そういう時代なんだなーと時代の移り変わりを妙に実感させられた一件であった。
→ 本人が楽しそうならなんでもよい。古くはルイ14世の妃が公開出産していたわけだが,それに比べればという話ではあるし,それに近いことを庶民ができるようになったんだなぁという話でもある。


・死ぬまでに完結を見たい漫画・小説等(2chコピペ保存道場)
→ チェーザレの話の進まなさは異常。ヒストリエも大概だが,チェーザレは尚進まない。他の漫画を見渡しても,こういう歴史物は鬼門なんだろうか。
→ へうげものはなんとか完結しそうで,最近安心している。それでも大坂冬の陣までの14年間をどう処理するかという問題はあり,それ次第ではまだまだ完結が遠いのかもしれない。ひとまず関が原の戦後処理でまだまだ時間をかけそうであるし。


・「西向く侍」が全国共通じゃないと知って愕然とした(ハム速)
→ 「西向く侍(士)」は日本の常識だと思っていた。げんこつ(手の甲)のほうはわかりにくくないですか。
→ ブコメ見ると侍派のほうが多数派に見えるが,これは本当に多数派なのか,はてブ使う層のバイアスなのか。


・絶対こち亀にこういう話が出てくると思ってたら (増田)
→ この増田はよくわかっている。漫画の実物で頭の中に浮かんでくるレベルで一昔前のこち亀の黄金パターン。
→ さて現実はどうなるか。最近のこち亀,あんまりこういうネタをやらないんだよなぁ。

  
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2012年04月12日

東方:日本以外の出身地まとめ

「東方が和風っぽくないのはなぜ?」に対して,「そりゃアンビバレントがテーマだからだよ,魔理沙とパチュリー見ろよ」ってマジレスしたが,予想以上に反応がなくてしょんぼりしたので,実際服装以外でどのくらい日本勢が少ないのかなんとなく気になった。きっちり調べる気力はなかったし不明な方々が多いので適当に。


東アジア
紅美鈴:中国。漢民族以外だったらびびるけど妄想が広がる。/レミリアをイギリス人と比定した場合,これはあれですね,ヨーロッパが中国を支配するという帝国主義を連想させるので東方は政治的に正しくない(マジキチスマイル/しかし,彼女はそれほど年食ってなさそうに見えるが,生存年代によっては本当にそういう時代の外界を過ごした可能性も。服装からすると文革時代まで外界にいたことになるが,仮に吸血鬼異変が20世紀末の出来事だとするとそれもありうる。/で,美鈴が文革の紅衛兵として暴れまわり,それに反省して幻想郷入りとかそういう同人誌ないですか。

レティ・ホワイトロック:シベリア。冗談です。

橙:中国?読み方的には中国なんだけど,どうなんだろう。

八雲藍:中国。九尾の狐なので。玉藻前に比定するならインドという説もとれる。

上白沢慧音:中国。白澤といえば,モーニングの『鬼灯の冷徹』だと正反対のキャラだなぁと,全く関係ない話ですが。

霍青娥:中国。しかも出身地が中国で確定しているのは唯一か。


インド以西のアジア
四季映姫:インド?閻魔自体の元ネタはインドだけどどうなんでしょう。彼女は日本出身に見える。

水橋パルスィ:ペルシア。橋=ハシ=波斯。多分きっとゾロアスター教徒。ササン朝滅亡時に唐に亡命→恋愛沙汰があって都落ち→平安京とかいう展開があったら胸熱。誰かそういう同人誌ry

ナズーリン:インド?コメント欄からの指摘。毘沙門天の使いなので毘沙門天と同じ出身地とするとインドの可能性はある。


ヨーロッパ出身
レミリア&フランドール:ヨーロッパのどこか。ヴラドの末裔らしいが曲名は「ヴワル」のようなパターンもあるので信用できないのでルーマニア説は却下。レーヴァテイン&グングニルを考えるとゲルマン圏なのだろうが,レーヴァテインは適当,グングニルに至っては「萃夢想に出す上で,レーヴァテインの対になりそうなのが欲しかった」とか神主がコメントしてるので,曲名同様全く当てにならない。名前が英語だからイギリスでいいよもう的な。そんなこと言い出したらルーミア以下全員イギリス人になってしまうので不毛なことはやめよう。

パチュリー:ヨーロッパのどこか。以下同文。いや,生まれて100年程度ということは(幻想郷が西暦何年であるにせよ)アメリカという可能性もある。また,陰陽五行説に基づく東洋魔法の使い手ということを踏まえると,上海租界あたりで育った可能性もなくはない。してみると,美鈴と外界ですれ違っている可能性が微レ存。誰かそういう同人誌ry

アリス:イギリス?魔界出身説を取るなら除外。名前だけいけばイギリス人だし,「アリス」の元ネタ的にもそれでよい。曲名をとるとルーマニア人になるが,例によって曲名はry。

八雲紫:メリーとの同一人物説を取る場合は,ヨーロッパ出身ということになるだろう。また,ラフカディオ・ハーンの出身地にあわせるならアイルランドになる。

プリズムリバー三姉妹:イギリス。現実世界から来たという設定なので,まあヨーロッパのどこかだろう。”プリズムリバー伯爵”ということなので,イギリスと推定しておく。

ミスティア:お前実はドイツじゃなくて日本出身だろ?


コメント
並べてみると,名前がカタカナ(英語)なだけで日本出身らしき人妖が多い。月人はある種の外界出身ではあるが,創設者が月夜見や永琳だから日本出身でくくることにした。仮に外すのであれば,永琳や輝夜,優曇華などが上記のリストに加わる。その他,こいつは日本出身じゃないのでは?という指摘があれば随時足していく予定。

紅魔郷を例外として除外すると,永夜抄で一気に”国風化”していることがわかる。現行のリストでは,風神録はゼロ,地霊殿はパルスィのみ,星蓮船はゼロ(ナズーリンのみ),神霊廟は青娥娘々のみ。以前に「永夜抄は東方の転換点」という記事を書いたが,国風化もその一環もしくは副産物だとするとおもしろい。少なくとも,風神録以後に神主の関心が日本神話に向かったのは確かであり,その影響はあるだろう。

してみると,妖々夢はどうなんだろうか。アリスは今後の展開を考えて出しておく必要があったから出したとして,橙が中国語読みである意味は?本人に聞くと「ノリと勢い」って返事されそうなところが怖いが(大体大半のキャラが英語である意味など本人は考えてないだろう),藍も中国orインド出身で,紫もメリーとの同一人物説を取らぬにせよ日本の妖怪かは疑わしい。紅魔郷から一段落置いて「東方」へ向かったということだろうか。一方,5・6ボスは純和風というギャップは,妖々夢の特徴と言いうるだろう。


東南アジア出身及びアフリカ出身,そして確定的な新大陸出身がいない。チュン姉妹あたりの幻想郷入りが熱望される。それにしても紅魔館の妄想燃料っぷりは異常。レミ咲出会い編やパチュレミ出会い編以外も流行るべき。
  
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2012年04月11日

様々なモナ・リザ

第三の岩窟の聖母文化村のダ・ヴィンチ展に行ってきた。ダ・ヴィンチ展と言いつつダ・ヴィンチの油彩画が一点も来てないであろうことは想像がついていたが,初来日ではないもののボルゲーゼ美術館の《レダと白鳥》が来ていた。これは以前に都美の企画展で見ているのでそう驚いたわけではなかったが,名画である。また,いろいろと謎が多い”第三の”《岩窟の聖母》もあった。加えて,素描に関してはダ・ヴィンチの真筆がそれなりに数があったし,《モナ・リザ》の模写は大量にあったので,意外とがんばってたという印象がある。

その上で改めて構成を説明すると,レオナルド・ダ・ヴィンチと同時代の画家や弟子たちの作品の紹介と,ダ・ヴィンチ本人による手稿・素描の紹介,モナ・リザイメージの伝播と模写作品の紹介,メインどころと言えなくもない《レダと白鳥》の展示,最後にダ・ヴィンチ自身の(神話的な)イメージの広がりという形になっている。ダ・ヴィンチと同時代の画家については,ダ・ヴィンチとの関連性がかなり苦しいキャプションになっていて,先行きを不安にさせたが,結果的に不満があったのはこのゾーンだけであった。また,ダ・ヴィンチの素描についてはほとんど切れ端といえるような断片まで展示されていて,さすがはダ・ヴィンチ,このクラスまで来るとなんでも珍重されるもんだと変なところで感心した。

数少ない油彩画作品として展示されていた第三の《岩窟の聖母》は,ルーヴル版が第一,ロンドン版が第二と考えた場合のもので,第三のものは個人蔵であるからほとんど表に出てこない。思わず貴重な機会となった(というよりもおそらく一生で二度と見ないであろう)。番号はおそらく制作された順番で,最初ミラノのとある発注主(信徒会)に依頼された描いたのがルーヴル版とされる。ところがルーヴル版はアトリビュートが曖昧で登場人物の判別が困難であること,斬新なダ・ヴィンチによる身振り手振りが奇怪に感じられたことなどから受け取りを拒否され,結果的に仲裁した当時のミラノの統治者であるフランス王ルイ12世が代理で獲得した。ゆえにルーヴルにあるし,『ダ・ヴィンチ・コード』で取り上げられたように,ダ・ヴィンチのミステリアスを増す道具となっている。第二のロンドン・ナショナル・ギャラリー版は,元の発注主に改めて提出されたものと考えられているが,確かにアトリビュートや身振りがわかりやすくなっている。これらに対し,第二版に納得しなかったダ・ヴィンチと弟子たちが,私蔵するために再度描いたのがこの第三版とされている。

今回時間があったのでゆっくりと本作を眺めてみた。確かに,造型はほぼルーヴル版と同じで,むしろ第三者によるルーヴル版の模写とされてもおかしくはない。ゆえに,専門家からはダ・ヴィンチ工房の作品ではないとする意見もあるようだが,真相はいかに。そういえば,私はルーヴルで生の”第一”を見ているし,見に行った当時『ダ・ヴィンチ・コード』ブーム真っ盛りだったので《モナ・リザ》同様に人が群がっていた記憶がある。ロンドンのナショナル・ギャラリーに行けば全種制覇だが,いつになることやら。


私が一番おもしろいと感じたのは《モナ・リザ》イメージの拡大のゾーンである。本作は言うまでもなく無数の模写があるが,これだけずらっと並んでいるとさすがに壮観であった。出来についてはピンきりで,似ても似つかないものから,ダ・ヴィンチ本人への帰属説があるものまで。どうせなら《L.H.O.O.Q.》(もしくは《髭をそったL.H.O.O.Q.》)を最後に置いとけばいい感じに落ちただろうに,と思うのだが,いかに文化村といえどそこまでの度胸はなかったようだ。
  
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2012年04月10日

ミセリさんマジぱない

・ほってんとりで振り返る7年間まとめ(わがままなめがね)
→ はてなの古参まなめさんによる,ホッテントリで見るはてなの歴史。
→ その1はタグ順位。2009年から入るけど,本当にスパムがひどいのはここ半年という感じ。2chとまとめタグの多さがどうしようもない。最近は2chが減って,まとめ,生活がさらに増加傾向。これはひどいは震災を機に縮小?
→ その3はドメイン順位。はてダはさすがに強い。増田の全盛期は2009年,痛いニュースが比較的これに連動し,ともに2011年初からほぼ姿を消しているのがおもしろい。初期を牽引したのはITMediaであったが,私がはてなを見始めた時期にはすでに影響力を失っていた。替わって2009年頃から急速に伸びてきたのがtogetter。そしてここ最近はライフハッカーとネイバーまとめが強い,という感じ。


・記事の内容・ブクマが面白いのは〜250ブクマまでだなぁ (増田)
→ あるある。この増田にはとても共感する。そしてこの記事自体が113ブクマ(現在)で,ちょうど書かれているような状態という。割りと10〜50ブクマまでの記事には積極的にブクマしたくなる。
→ 300超えてるようなのだとブクマしたら負けな気分にちょっとなって自己反省するあたりとか特に。逆に,それで最初のほうにいると勝ち誇った気分。これが2ゲッターの気持ちか……


・伝説のダメ外人 ダン・ミセリ(なんJ(まとめては)いかんのか?)
→ ダン・ミセリのすごいところは,私でさえもまだ記憶に残っているところだ。伝説と言って差し支えなかろう。
→ 堀内監督時代の暗黒的な巨人を象徴する選手であったかもしれない。


・【巨人】白鵬は右投げ左打ちでした(日刊スポーツ)
→ ある意味野球つながりで巨人つながり。ユニフォーム姿に違和感しか感じないw。
→ にしても,なぜに左打ちなんだろう。考えてみると,右差し左上手の影響かなと。自分自身,左利きなのに野球が右打ちなのは,剣道の竹刀の持ち方が原因である。他のスポーツやってるとこういうところに影響は出る。


・貴乃花と白鵬のファンサービスの違いに思う。(幕下相撲の知られざる世界)
・貴乃花と白鵬のファンサービスの違いに思う。供碧覯質衙个涼里蕕譴兇訐こΑ
→ 関連して。これについてはその通りだと思う。
→ 確かに白鵬の野球は良かった。ファン向けパフォーマンスとして狙い通りの効果だった。我々が見たい姿であったし,話題にもなった。一方,貴乃花は無理矢理感が。
→ しかし,結果として大阪場所に貢献したのは貴乃花のほうであって。あの野球はあくまで大相撲のイメージアップでしかなく,直近の集客効果は薄かったであろう。無論,貴乃花は大阪場所担当理事ではあったのだから尽力する義務はあったのだが,あれはあれで効果があったのを認めざるを得ないのかなと。


・とある私立高校の授業の実態 (Togetter)
→ 対外的な見栄なんだろうけど,これは……実績が二の次になってる領域まで来てるのはすごい。なかなかこうまではいかない。
→ センターレベルというと簡単の代名詞のように扱われてるけど,教科書そのままってわけじゃない。8割が意外と難しい場合もある。ちゃんと教科書を終えてから。
→ 地方の私立高校で偏差値60程度で「1学年600人程度いて国公立合格者が10名ちょっと」はドン判金どぶの極み。だが,偏差値の計り方もいろいろだからなぁ。同じ「偏差値60」の高校でも,入試方法などで中身は大きく変わってくる。時習館だってちょうど偏差値60だが,それでも上のほうは東大・京大・名大にコンスタントに入っており下のほうだってそう悪い大学に行っているわけではない。
→ 多分,この高校は本当は偏差値60もないんだと思うよ。何かしらの偏差値が高く出やすい模試でそう言い張ってるわけで。これもやっぱり対外的な見栄。まずこれを捨てることから,だろうなぁ。
  
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2012年04月09日

Dreifluss的な(適当)

Arsenal of Democracyとかいうゲームを始めてしまったので,エロゲもやってなければブログも書いてないとかいう体たらく。とりあえずカナダで日本つぶしてきましたが,ソ連がドイツに倒されてビターピースになるわ,48年になってようやくノルマンディー上陸だわ(それも我がカナダが先陣切った),ゲームバランスがHoI2から変わりすぎてて戸惑っている。当分遊べそうな感じだが,適当なところでやめとかないとエロゲ計画がどんどん遅れてしまう。


・まず,前回漏れたもの。『痕』2巻。ものすごく前にやったとかいうレベルではないわけだが,案外とストーリー覚えているもんで,まあ衝撃的な内容ではあったからなぁと感慨深くなった。月吉ヒロキの柏木四姉妹が見られるだけで十分幸せではあるのだが,がんばって完結してほしいものである。ペースから行くと(相当はしょっても)何年かかるかわからんが。


・ YouTube初音ミク動画大量削除事件(ニコニコ大百科)
→ 案外と盛り上がらなかった案件。事件の概要はタイトルのとおりだが, 「そもそもYouTubeへの無断転載自体が著作権侵害」って点を突かれたという問題と,「YouTubeのチェックが(ある意味ニコニコ動画以上に)杜撰なため真の著作権者じゃなくても削除可能」という問題が混在。この混在が解決しなかった原因であろう。
→ また,ある事ない事かき立てたまとめブログに足引っ張られた感もあり,そもそも転載元になったようなうかつなスレを立ててしまった統率感のなさもあり。加えて言えば,勝手に韓国人の仕業にして暴れようとした極一部も大きく足引っ張っていたような雰囲気もあり。いろいろ苦しい事件であった。


・レミオメロンが活動休止 公式サイトで発表(虚構新聞)
→ ちょっと前にあった「言語は脳内補正がかかるのでちょっと間違っててもちゃんと読めてしまう」というののカタカナ版。レミオロメン自体が見ないカタカナであるだけに。
→ 言われてみると「粉雪」以外の曲を知らない。でも一発屋という雰囲気もしないんだけど,どうなんだろう。多分僕がJ-POPを全然聞いてないだけなんですが。


・「ライバルは隣の客」 回転牛丼に業界が注目(虚構新聞)
→ さらに虚構新聞。ゴノレゴネタ通じるのはおっさんだけだから,思わずそう突っ込んだ人たち気をつけよう。


・都道府県をドイツ語にしてみた(ドイツ語学習帳 in Deutschland)
→ 直訳なせいで,本当にドイツの地名っぽく見えるという。Palastburg(宮城)あたり本当にありそう。Reichenberg(富山)に至っては実在する(ドイツ語版Wikipedia)。面倒くさくて調べてないが,多分他にも実在するのはある。
→ Tausendeblaetter(千葉)の厨二っぷり。そりゃ千葉の堕天聖さんとか言っちゃうわ。
→ 野暮を承知で愛知はPhilosophieでいってほしかった。和歌山はわざと曲解して「平和の歌」「山」になってるが,「和歌」「山」ならKurzgedichtbergかな(無論直訳)。
→ 誰かこれの旧国名版を作るべき(他人任せ)。
  
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2012年04月08日

もやしもん・ダンパイア・三月精・茨華仙

最近買ったもの,読んだもの。

・もやしもん11巻。ミス農大落としと日本酒作りの同時並行。もやしもんは,沢木の能力を媒介にしてこの2つを絡みあわせて進行させるのが特徴でありおもしろいところではあったのだけど,8巻のオクトーバーフェストあたりでギリギリ,前巻のアメリカ編以降は完全に分離していて変質してきたかなと。つまらなくはないんだけど,ちゃんと沢木の能力を活かして欲しいとは思うし,いまだもって沢木たちが1年というのは物語のスピードと比べて不自然なので,時間軸も進めて欲しいかなと。
→ ちなみに私は及川派なので,結果には満足。葉書を送ったわけではないけれど。物語的には結城君が勝つのが一番おもしろかったかもしれない。
→ 美里と川浜,どうしてこれだけ差がついたのか。慢心,環境の違い(ry。川浜は良いところをもっていくキャラになった。
→ 特装版のおまけは,これまで出たもやしもん関連のカラー原稿や初期設定など。科博の「菌類のふしぎ」展のイラストもあってけっこう懐かしい。


・ダンスインザヴァンパイアバンド13巻。こちらはいよいよ物語が展開してきた感じ。しかし,スパランツァーニさんとか個人的には相当好きなキャラなんだけども,同人誌を読んでない多くの読者にとっては誰こいつなのではないだろうか。同様にもう一人のアキラ君も,ダイブのほうを読んでないと突然出てきたキャラになるし(単行本11巻よりダイブの単行本化が遅かったため自分自身そうだった),そこらへんは本編で説明しないのかな。せっかく多視点がおもしろい漫画なのだから(ギャグテイスト4コマのダンスさえ本編にきっちりつながるのだから),どっかで補完してほしいと思う。
→ 微妙に風刺された某都知事だが,あれは相当ぶち切れていた都条例へのあてこすりもあるんだろうなw。「懐古的極右論者で,常日頃から人種差別発言が目立つがそれはパフォーマンスであり,中高年の潜在的不平不満を公の場で(代行的に)口にする事で多くの支持者を獲得してきた」とは,的確な。
→ 本作のミソはこういうヴァンパイアと人間の共存に深く切り込んだところではないかと思う。特にスティグマ,牙なしあたりの設定は秀逸。
→ ところで,「ヴァンパイアに感染した時点で法律上は死亡扱い」はおそらくその通りで,現実にはそんなウイルスがないので議論にはならないが,現実に存在したと仮定するとそういう扱いにせざるをえないだろう。とは言いつつも私も誰か法律に詳しい人に解説して欲しい。


・東方三月精3巻,完結。単行本にして6巻6年,松倉ねむ版を含めれば7巻7年の大シリーズであった。おそらくここから東方に入った人はそれなりに多いのではないか。大きな物語をやろうとして爆散した儚月抄に比べると短篇集には過ぎないのだが,東方の設定,それもゲームのほうでは公開しにくいような細かいところや幻想郷の雰囲気そのものがうまいこと補完されていて,『求聞史紀』や『文花帖』よりもマストなアイテムに仕上がったと言えるかもしれない。同じようなポジションとしては『香霖堂』があったが,あちらはいかんせん主人公が香霖なので香霖を通した薀蓄垂れ流しのようなところはあった。無論,あれはそれが楽しい本なのでそれで良いのだが。
→ 華扇ちゃんが登場したのはとても嬉しかった。しかしなぜにミニスカ。幻想郷のミニスカ人口が少なく,射命丸に優曇華,みょん,諏訪子など活発なキャラしかはいておらず,華扇のイメージではない。人によっては両方の描写があるが,比良坂デザインではロング派が多い。が,それが悪いと言っているわけではなく,このギャップがとてもエロいのである。
→ 101ページの上のコマは「神主視点で霊夢と仲のいい妖怪たち」とのこと。一番寄り添っているのは地霊殿のパートナー3人である。残りは緋想天のプレイヤーキャラがほとんどなので,格ゲーに登場するというのはそういうこと,なのかもしれない。もっとも,その割に天子がいないわけだが,まあ神社あれだけぶっ壊されれば,ね。


・東方茨華仙2巻。茨華仙については1巻が発売された時にうざいほど語っているので,2巻が発売されたからといってそれほど付け加えることがない。しかし,話が進むごとに華扇ちゃんのポケモンマスターっぷりが強化されていく,と評した我が友人の言は的確であったと思う。華扇はこのまま151匹集めてしまうのであろうか。そういえば雷獣の話で早苗はピカチュウ知ってたなぁ。
→ デザイン的には,あずまあやは割りとミニスカにしたがる感じ。こちらでは華扇はもとより魔理沙もミニである。霊夢と早苗はひざ下まで伸びている感じ。
→ 物語の本筋としてはあまり進んでおらず,華扇は萃香と会いたがらないことが発覚したくらい。今後に期待。

  
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2012年04月05日

ブリュメール18日のクーデレ

・モバマス経済学 〜たとえ日銀が許しても、バンナムはデフレを許さない(当たり判定ゼロ)
→ 「閉じた経済圏だと消費財が基軸通貨として振舞うところに収束する」というのが本当におもしろい。現実の歴史でもそういう事例はあるからなぁ。江戸幕府の米もその一種といえるかも。
→ 結局,レアカードの価値減少によりデフレは起こっているのだろうか。長期的な傾向が気になる。フェアなりなんなりでがんばってエナドリ消費させてるのは抑止策なのか。バンナムはどう見てるんだろうか。
→ そしてブコメで総ツッコミ状態の「日銀はデフレを発見すると注意深く観察するドモホルンリンクルのような業務を日々行なっていますが」がわろた……いや笑えない。本当になんとかしてくださいよ日銀さん。


・渋谷駅「全部造り変え」で超高層に(日経BP社 ケンプラッツ)
→ これにより主要ターミナル駅ではわかりやすい部類であった渋谷もダンジョン化するような。
→ まあ現状でもわかりやすいだけであって規模的には十分巨大で,特に副都心線と埼京線がそれぞれ別方向に離れすぎている欠点がある。古いのも確かだし,改築自体はよいと思う。


・プレミアム会員向け:「pixiv」で検索結果を人気順で表示可能に これは捗るぞ(ねとらぼ)
→ 先日からPixortの検索結果弾いてたのはやっぱりそういうことか,と納得した。
→ でもこれのために課金しようとは思わんなぁ(見る専だし)。あと,これはまっとうなビジネスなのだから反対はしないし言い訳を求めるつもりもないが,「ランキング以外のソートは理念上採用しない」というのはどっか飛んでったのか。まあそもそもカオスラウンジのアレで理念なんて実はあまり気にしてないことが露呈したわけではあるのだけれど。
→ ちなみに,Pixortが全く使えなくなったわけではなく,ここからのリンクを弾いているだけなのでURLコピーして開き直せば普通に使える。あまり不便になった感じはしない。


・Zガンダムのジ・OはMSの頂点(ガンダム速報)
→ けっこう言いたいことはわかるつもり。シンプルな武装,代わりに高機能・高性能なスペック重視,エース戦のみに特化したある種の専門性。頂点という言い方が悪ければ,一つの極致ではあると思う。
→ 全く科学的な言い方ではないものの,エース戦専用機というのはガンダム世界を考察していけばたどり着く一つの結論ではあり。これは決してメタ的な言い方ではなくて,UC0079以来の積みかさなった戦訓を研究すれば,シロッコなら至ったところであると思う。その上で,これまでゴテゴテしたMSばかり作らせてきた上で,最後にシロッコにそこにたどり着かせたところは,ガンダムスタッフのすごいところだと思う。
→ はっきり言ってリアルなことを想定しだしたらガンダムというSF設定自体が崩壊する。ミノフスキー粒子があろうがなかろうが,そもそも人型である必要がなくないか,とか。エース機のワンオフって現実的に考えるとすごく効率が悪い,とか。この路線で考えるのは筋が慝いのでやらないほうがよい。
→ だからあえて言えば,どうしても考察しないのなら,アニメ作中の,追加としてゲームや小説の描写に頼るしかないのではないかと思う。少なくともその範囲に限るなら,ジ・Oはやはり名作MSだと思うし,個人的な体感でもGジェネだと使い勝手がよくて好きだった。


・「#歴史上の事件を一文字変えるとどうでもよくなる」傑作選 (Togetter)
→ 傑作選なだけあってクオリティ高い。人名に変えるのは反則である。特に大泉洋便利すぎるので禁止。
→ 「御成敗色目」はうまい。これでも「しきもく」と読めなくはないだけに。「五一が五事件」「張作霖爆笑事件」も良い。実際の事件に比したどうでも良さが半端ない。
  
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2012年04月04日

ネブプラス レビュー

巷の評判はそれほどよくないが,さもありなん。悪くはないのだけれど,いかんせん短すぎるし中身も薄い。ただ,宣伝通りの作品ではあるので正面切ってもあまりdisれない。

本作は人気投票の末に『SHUFFLE!』より八重桜,『俺たちに翼はない』より渡来明日香,『世界征服彼女』より棟本椿子が選ばれて作られたミニファンディスクである。彼女をdisるつもりは全くないのだが,残りの二人に比べて八重桜ってそんなに圧倒的な人気だったか……?てっきり楓が来るものだと思っていたのだが。もっとも私には『Essence+』も『Love Rainbow』もやっていないので,彼女については『Really?Really!』の知識しかないから,判断しようがないといえばそうなる。残りの二人は以前にやった人気投票でもそれぞれ強かったので,予想とおりである。

本作で最も批判されているのはその短さで,実際私がやったところ,バッキーがやや長かったがそれでも2時間弱,明日香は選択肢で細かく分岐するもののEDまでの単純な時間は1時間ほど,桜もおおよそ同じくらいで,CG埋めの時間を含めても4〜5時間あればコンプリートできてしまうだろう。ただし,Hシーンをすっ飛ばし気味に読んでいるので,そこもちゃんと読めば+1時間くらいにはなるかと思う。

もっとも,中身もやや肩透かし気味ではあり,これが長くてもなという気もする。延々とイチャラブが続くというのは事前の宣伝通りではあるのだけどもう一つ何かあるだろうと期待させるのがNavelブランド,というところで大体の人には伝わると思う。イチャラブとしてはクオリティが高いので,そちらに文句はない。明日香は明日香らしいし,バッキーは相変わらずトチ狂っている。ただ,絵に目を向けてみると西又御大はもはや明日香や桜など描き忘れていたか,いつもにもまして1枚絵がなんかおかしいが。

閑話休題,バッキーが多少なりとも長いのは一応イチャラブ以外にも物語的な要素があるからである。ただのイチャラブではなく,バッキーと征人が同棲するという本編にはなかった変化が加わる上に,桜子が出てきてちょっと読ませる文章が出てくる。正直に言えば,見たかったのはこれなわけで。桜と明日香のシナリオも,2時間くらいの分量と中身があれば,批判は少なかったのかもしれない。しかし,制作費の切り詰めなのか知らないが,登場する声優が4人,明日香とバッキーがかぶってるとしても5人しか女性キャラが登場しないのに,話を広げようがない。Navelのふところが心配になるが,その意味では定価が買ってあげたかいがあったと言えるかもしれない。

総じて3作品ともの熱心なファンでなければ定価の4800円で買う必要はほとんどない。が,この間ソフマップで見たところ2980円まで下がっていたので,その値段まで下がっているのなら,まあそれほど損とは感じないかなと。普通のメーカーならファンクラブ限定通販で1000円だろとか,ねこねこソフトなら無料の規模だろとか,思わなくもないけども。
  
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2012年04月03日

ボストンからの里帰り

曽我蕭白《雲龍図》東博のボストン美術館展に行ってきた。ボストン美術館といえばフェノロサと岡倉天心が協力し,西洋随一の日本美術が集まった美術館である(それだけでなく東洋美術全体で優れているが)。今回は「里帰り」というテーマで,様々な日本美術が展示された。ただし,今回は物量押しではなく質の良いもので固めたきた形で,意外と数は少ない。というよりも実は92品しかないのだが,非常に長大な「吉備大臣入唐絵巻」と「平治物語絵巻」がそれぞれ1品扱いという影響もあり,じっくりと見れば2時間以上かかる,いつもの東博の特別展くらいの規模があると考えてよい。

来ているものは大きく章を分けて平安・鎌倉期の仏教美術・絵巻物,初期〜末期までの狩野派,刀剣と染織,曽我蕭白を中心とする江戸期の絵画といった感じ。比較的日本に残っていないものを選んで持ってきたという雰囲気がある。特に平安期の仏教美術はすごいコレクションであった。実のところ,仏像であれば平安時代以前のものも含めて数多く残っているのだが,仏画は保存状態の問題もあり数そのものが残っていない。が,ボストン美術館はけっこう所有している。それでも12世紀のものとかになれば東博の常設展でも見ることができるのだが,三桁年号の時代となると本当にないのである。で,今回8世紀の仏画が飾ってあったのだから驚いてしまった(保存状態は悪いが)。その他にも12世紀頃の仏画がゴロゴロと惜しげもなく展示されており,これだけでボストン美術館のコレクションのすごさが垣間見える。さすがは法隆寺の救世観音像を無理やり公開させた二人なだけあって,仏教美術に対する目は確かである(と少しの悪意を込めて)。

二つの絵巻は解説が細かくおもしろかった。鳥獣戯画や信貴山縁起絵巻もそうだが,こうした平安末や鎌倉期の絵巻物はどこかコミカルな傾向があるが,「吉備大臣入唐絵巻」もそうした類のものである。朝貢の大使として入唐した吉備真備が,唐の高官から受けた数々の嫌がらせを阿倍仲麻呂の霊に助けられて超能力でばったばったと解決するストーリーなのだが,誰だよこのストーリー考えたの。大体吉備真備が入唐したときまだ阿倍仲麻呂が死んでないので霊が出現するはずがない。もっとも,吉備真備の入唐当時は安史の乱の真っ最中な上に,阿倍仲麻呂は帰路に遭難して行方不明であるので(ベトナムに漂着していたことが後で発覚する),これが奈良時代当時作られた創作だとすると納得はできる。ちなみに,このときの嫌がらせに関連して吉備真備は『文選』と囲碁を習得し,帰国後の日本に伝えた,というこれらの伝来を示すストーリーともなっている。

狩野派の系譜もなかなかすごかった。こうしてずらっと並べてみると,やはり永徳・探幽あたりが変わり目だと思う。初期は完全な漢画で水墨画か色彩抑えめであったのに,永徳で濃絵が混ざり,江戸初期はそのまま続くのだけど探幽で再び洗練される。探幽後まで来るとカラフルでゴテゴテしてるはずなのに,個々の事物の描写や構図がすっきりしていてくどくない。西洋でもアカデミーの絵画が好きな自分としては,マイナーでも江戸時代中後期の狩野派はとても推しである。京狩野も良く,今回見た作品では狩野永納の《四季花鳥図屏風》が一番好きかもしれない。

最後に,曽我蕭白は日本にも良い物がたくさんあるのでボストン美術館だけがすごいわけではないものの,今回の展覧会のマスコット的扱いになっている感じもある《雲龍図》がやはり良かった(今回の画像)。いやしかし,あの龍はかわいすぎないか。こう,目の感じとかが。マジキチの呼声高い曽我蕭白にしては珍しくまっとうな大作であった。これがロゴになっていたトートバックを思わず買ってしまったが,このトートバックに使い道はあるのだろうか。
  
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2012年04月02日

廃墟のロベール

ユベール・ロベール《アルカディアの牧人たち》西美のユベール・ロベール展に行ってきた。言うまでもなく私は廃墟・廃墟画好きで,こんなことをつぶやいてしまう程度にはユベール・ロベールに注目していたし,西美の常設展に展示されているカプリッチョ(奇想画)は行く度に立ち止まって見てしまう。で,とうとう個別で巡回展が来たのだからわくわくしないはずはない。

ユベール・ロベールは18世紀後半に活躍した画家で,当時から廃墟画で有名であったため「廃墟のロベール」というあだ名がついていた。これは無論,彼がそういう志向を持っていたからではあるのだが,時代もユベール・ロベールの味方であった。折しもイタリアではポンペイやヘルクラネウムの遺跡が発見されて発掘が始まり,美術界ではロココ趣味の行き過ぎから古典主義の見直しが始まって,ヴィンケルマンの議論やらもあって古典古代が再びブームになりつつあった。今回ヴィンケルマンの『古代美術史』フランス語版が展示されていたのはその関連である。そしてイタリアでは先行する廃墟画家としてピラネージが活躍していた。ピラネージについては以前町田市美術館で特別展があったが,もう3年半前というのを見て驚いた。まだ記憶があるということはそれだけ衝撃を受けた展覧会であったということだろう。

イタリア留学からの帰国後の彼は貴族を顧客としつつ売れっ子となっていたが,ルーヴル宮のグランド・ギャラリー改修検討委員会に任命されるとそちらに移住した。そこから革命後も住み続け,ジャコバン派政権に逮捕されるまでいたようだ。投獄中は出された食器の皿に絵付けをして販売し生計を立てていたらしいので,なかなかバイタリティがある(今回その皿も展示されていた)。ロベスピエールが失脚すると釈放されて再びルーヴル宮に居住,逆に革命政府に召し抱えされてルーヴル美術館の管理委員会委員に就任する。以後は波風なく過ごし,1802年(69歳)で公職を引退。1806年にナポレオンからルーヴル宮から追い出されてパリ市内に移住し,その2年後に亡くなっている。シャルル・ルブランもそうだが,フランス革命をなんだかんだで生き延びるのはすごい。それもシャルル・ルブランは亡命しているが,ユベール・ロベールは国内にとどまり一度は逮捕されても生き延びてしまった。それでルーヴル宮に戻るのだから,これは執念であろう。そうして描かれたのが「廃墟となったルーヴル」と考えると趣深い。

そんなユベール・ロベールの廃墟画家としての特徴として,展覧会のキャプションで「廃墟の中に,普通に生活する民衆を紛れ込ませること」とあったのはおもしろいなと思った。言われてみると必ずどこかにいる。前出の常設展の作品にもいるし廃墟となったルーヴルにさえ住み着いている。これはピラネージがいかにも仰々しく,荘厳なだけであることと対照的であるだろう。彼はプッサンの「我アルカディアにもあり」を本歌取りにした絵もあり(今回の画像),どこにでもある死こそが詩情をかきたてると考えていたのだろう。もっとも,ユベール・ロベールの描いた「アルカディア」にあるのはルソーの墓で,これが描かれたのは1789年の革命直前であったことは,偶然の一致ながら,彼のその後の人生も含めて非常に未来示唆的である。


最後に展覧会そのものについて一言だけ。毎回言っているが,西美の企画展はもう少し素描・版画以外の作品を増やしてほしい。ぶっちゃけて言えば私は油彩画が見たい。
  
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