2015年01月31日

2014秋アニメ感想

なんとか1月中に書けたぞ。


・Fate/stay night。文句のあろうはずもない出来。後半(&劇場版)にも期待しとります。逆に言って何も書くことがないのだけれど。
→ というか,今更言うことでもないですが私はあの3人だと間桐桜派(そしてライダー派)なので,本番は劇場版なのよね。


・大図書館の羊飼い。意外とうまくまとめたなぁと。少なくとも『明け瑠璃』の大惨事や,『フォアテリ』の記憶に残らないような出来,にはならなかった。というか,絶対評価で言うと良と可の間のような出来なんだけど,困難な状況の中で見せた出来という点では最大限の努力が垣間見えたという点で,割りと嫌いではない。明らかに低予算であまり動かせない中,がんばってデフォルメした動きをしていたから,動いてないなーと思ってしまう一方で工夫自体がわかりやすく楽しめた。また,原作が面倒くさくてややこしい上に,エロゲだから5本道(より正確に言えば6本道)なのを一本道にしないと行けないという縛りの中,これも破綻なく達成していた。さすがに最後の最後,多岐川さんの自滅の仕方はちょっと無理があったが,強く咎めるようなものでもない。
→ あとの手駒というとユースティアだけど,あれはアニメ化できないような気がする。するんだったらUfotableに投げて,Fate張りの超対策にすべき。じゃないと原作がもったいなさすぎる。


・実在性ミリオンアーサー。アニメ……? いや,便宜的に。
→ 完全にダークホースだったというか,UTSUWAが話題になって1話見に行って,なるほどこれは話題になるなと納得した次第。本編はいろんな意味で学芸会という感じだが,開き直って最大限工夫しているところは大図書館に通じるものがある。突然入る(そして良い)Britain Music,毎回かっとんでる嘘予告編,尺合わせの何か,制作風景を流して役者の素顔を見せるED。10分強ながらバラエティに富み,全力で笑わせに来ている。視聴者も思わず笑ってしまう。計算しつくされている。
→ あの本編,意外にも原作にそれなりに沿っているそうで,拡散性プレーヤーが「拡散性のストーリーを思い出す意味でも楽しめている」と言っていた。そもそもあのゲームにストーリーあったんやと思ったのは内緒。


・サイコパス2。とにかく人が死にまくり,スプラッタだったのが2期の特徴。カムイくんにマキシマムほどのカリスマ性が無かったのが今ひとつぱっとしなかった原因の一つ。あと,集合的サイコパスという設定のわかりづらさが原因ではなかろうか。なんとなくはわかるんだけど,それってエリアストレスとどこか違うのか,とか。そして劇場版で一切触れられなかった集合的サイコパスの設定に意味はあったのでしょうか。


グリザイアの果実。本作については後追いで原作をクリアしたので,その違いでいろいろと。
→ 共通パート。本作のアニメ化で一番褒めるべきはここ。原作の共通パートは非常に長く,一つ一つのギャグはそこそこおもしろいながらも長すぎてしんどかったのだが,アニメ化の際に個別ルートでどうしても必要な情報を含んだ部分と,ギャグの中でも受けの良かったと思しき部分(睡眠の重要性等)だけを抜粋して,わずか3話に収めてしまった。エロゲ原作アニメだと,原作と同じバランスでアニメの話数も割りがちではあるが,その愚は犯さなかったわけである。3話まで終わったあたりから各地のエロゲショップで原作が蒸発したそうだが,共通パートの3話までがこれだけうまくいってなければそのような現象は起きなかったであろう。かく言う私も3話まで見て秋葉原に行きました。
→ みちる。ほぼ原作通り。話の内容的に,アニメ化しやすかったのでは。
→ 由美子。すっごいメインヒロインポジションなのに2人目? と思ったが,原作をやってみると納得である。原作とは全く違う話になっていたが,確かに原作通りにしようとすると3人目に話が続かない。しかも,親子喧嘩で学園を出て逃避行する点はマキナと同じなので,原作なら似てても気にならないが,一本道になるアニメで同じ展開はやはりまずい。とすると学園を脱出させてはならず,ああいう展開にするしかなかったのかなと。にしても強引な改変ではあって,1話で無理に圧縮すること自体に無理があったと言わざるをえない。じゃあどこからもう1話持ってくるの? と言われると難しいのではあるが。4話も使った天音かなぁ。
→ 幸。これも原作からの改変があるが,由美子ほどには変わっていない。原作だと校舎爆破するので後が続かなくなってしまう。これは割りと良改変だったかなと。原作の学校爆破は流れに無理があったので。
→ マキナ。改変があるが,これも良改変だったと思う。清香さんはあそこで死んどいて正解。ただ,これも2話に話をまとめるのは無理があった。原作で頑張って撒いてた伏線がボロボロで進行したため,唐突に感じられる場面がいくつか。マキナの瞬間記憶持ちとか,入巣家の内情とか。
→ 天音。なんというかエンジェリック・ハウルの映像化のために本作をアニメ化したんだなという熱の入り方。終盤が大きく改変されているが,これもアニメ版の方が話がまとまってて良かったと思う。原作のあの展開は唐突すぎたし,バッドエンドの方じゃないと一姫の手紙が読めないのはちょっと。しかし一方で,そもそも部長の親父が襲ってくる展開自体不要だったのではというのがより正直な感想で,手紙掘り返して終わりで良かったのでは。ほら,そうすればもう1話空くので,この1話を哀れな由美子さんにあてられたわけで。

  

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2015年01月26日

半年振りにゆったり見れました

15日間すべて満員御礼,少なからず札止めも出て,異様な熱気の中取組が進んだ場所であった。内容の方は序盤が熱気に後押しされて充実していたが,中盤以降はスタミナが切れたような雰囲気で,やや残念なものも見られた。とはいえ,今場所は人気・内容の面ではほとんど満点に近い。優勝争いだけが白鵬の独走になってしまいやや残念であった。総合して上の中は固く,甘くつけるなら上の上をあげてもよい。自分自身も,昨年の九月場所は拙著の出版で落ち着かず,九州場所は海外旅行中で,今場所は久々にゆったり見ることができて良かった。

白鵬は33回目の優勝という偉業を成し遂げたが,誰も驚いていない。少なくとも今年は実働できるだろうから,あと3回は伸びるだろう。皆そうわかっているのである。その他の上位陣も好調な人が多かったが,それだけにつぶしあったところはある。その中で三役・前頭上位陣が6−9と7−8で固まっているのは実力が伯仲になっている証拠で,これからも激闘が見られよう。……それだけに豪栄道はこれからも茨の道が続いていそうで,半年でこれだけ環境が変わるのかというくらい,彼が大関取りをしていた期間と環境が違いすぎる。その中で勝ち越し,来場所新三役を勝ち取ったのは照ノ富士だ。8−7だが,この1勝は重みが違う。当分,この7〜8人ほどで激戦になりそうで,この先少なくとも1年は上位陣の入れ替わりのおもしろさが保証されそうだ。

そうそう。今場所は三賞が異常に渋かったことには言及しておこう。殊勲賞該当なしは妥当として,敢闘賞照ノ富士のみというのはけちくさい。玉鷲か徳勝龍にもあげてよかったと思う。技能賞は文句なしで時天空だと思ったのだが,名前が挙がらなかったのか。


というわけで個別評。横綱。白鵬は昨年の九州場所よりはマシ,九月場所よりは低調というくらい。悪すぎもしなかったが良くもなかった。土壇場での対応力は衰えておらず,多少低調なくらいでは周囲が追いつけない。とはいえ日馬富士と鶴竜なら,絶好調なら対抗できたのだが,残念ながら今場所は二人そろってダメであった。というよりも鶴竜は絶好調になる機会がそうそう多くないので,やはりここは日馬富士に期待がかかったところであるが,今場所の日馬富士は一見まともに見えるものの,当たりが軽く,鋭く立ち会っても相手が崩れない場面が見られた。あれでは白鵬を止められまいと思っていた14日目の結果は予想通りである。

大関。稀勢の里は11勝で大関としては十分ながら,まあこれ以上は何も言うまい。琴奨菊はここ1年で見ると12勝した昨年の名古屋場所以来の出来ではあったが,なんかもう満身創痍で,比較的動けて必死の覚悟なら9勝までは行くが,肩か膝かどこか悪いとすぐに負け越す不安定な状態が続いている。どこまで長くやれるかが焦点で,来年の初場所を大関で迎えられるかは割りと微妙である気がする。より悪いのが豪栄道だが,琴奨菊がケガと年齢であるのに対し,こちらは精神的なものが大であるから擁護する気があまりわかない。北の富士が「来場所以降も危ない」と言っていたが同感である。「豪栄道の出来は隔場所なので,来場所は好調になるかもしれぬ」とか書いていたが,8勝できたのが不思議なくらいのひどい出来であった。何度か書いているが豪栄道の相撲は出たとこ勝負で,それでも一つ一つの技が早くて強いから勝てているのだが,それだけにプレッシャーからか歯車がずれるととんでもないことになる。

三役。逸ノ城は本人も言っているように研究され尽くしており,動きが読まれていた。もう少し対応できるかと思っていたが,なかなか難しかったようである。もう少し痩せれば対応力が上がるだろうし,ダイエットがんばれとしかアドバイスしようがない。碧山ももう少し勝つかと思っていたのだが,総評で書いた通りの潰し合いに巻き込まれた形で,突出した力があるわけでもない。突きは当たれば上位でも引く威力があり,回転もそこそこ早いのだが,他の面があまりにも脆い。栃煌山と高安はノーコメント。あと一歩足りないところが,大関に上がれない理由なんだろうなぁ。

前頭上位。まず唯一の勝ち越し照ノ富士は,実のところ書くところがない。今場所も足腰が粘り強かった,だけで良かろう。その他の負け越し勢は挙げていい名前が多い。宝富士は本当に強くなった。左四つが基本だが,右四つでももろ差しでも寄っていける。ただ,まわしが取れないと身体の大きさの割ににっちもさっちもいかないという弱点が見透かされており,多少なりとも離れて取れる上位には全く歯がたたない様子も散見された。いかに差せるかが今後の課題。栃ノ心は上位に戻ってきただけで感無量なところがあるが,自慢の左上手が上位だとあまり通用しておらず,地力が厳しいかも。前はそうだったっけ? 年齢による衰えかなぁ。要経過観察。遠藤は先場所に引き続き吹っ切れていて,結果6−9の負け越しではあるが存在感はあった。相変わらず身体が軽く立ち会いに圧力を欠き,おまけに引く癖もあるが,それを覆して余りあるほどの技巧が彼にはあり,華がある。イケメンで知名度先行の日本人ホープというだけでなく,玄人受けするのが遠藤の人気の地盤だろう。しばらくはエレベーターかもしれないが,このまま変に曲がらず成長して欲しいと切に願う。

前頭中盤は内容がなかったわけではないが,書こうとすると記憶に留まった力士がいない。唯一,玉鷲の名前は挙げなくてはなるまい。今場所は絶好調で,こんなに良い突き押し相撲をするのかと驚かされた。来場所は上位挑戦になるが,続くようなら評価を改めねばなるまい。30歳という年齢を考えるに,ラストチャンスとは言わないが,数少ないチャンスではあろう。

前頭下位。大砂嵐はケガの調子がマシそうではあったが,組みたいのか離れて取りたいのかが今ひとつ中途半端で,荒々しい相撲らしからぬ動きは一つ利点になっているものの,何がしたいのかよくわからないことがしばしばある。もうちょっと相撲が取れないと上位陣に交じるどころか,エレベーターにさえなれない様相。荒鷲はそのとったりのセンスは時天空の足技と並ぶ幕内前半戦の名物と化しているが,妙に勝ち越せない。時天空は今場所“足”が好調で,本当になぜ技能賞が受賞できなかったのかがわからない。徳勝龍ははたく際の動きが珍妙すぎてネットで話題爆発していたが,実際動きは良かった。お前らクソコラつくんのやめーやw


さて,豊真将が引退した。その礼儀正しさとまっすぐに押していく相撲から誰しもに愛された力士であった。最高位は小結で,いわゆるエレベーター力士の一人であった。上位まではすんなり行くものの,横綱・大関には自慢の押しがなりをひそめてしまい,その山を越えられなかった。一方でケガが多く,上位に上がってくるとすぐに肩と膝を壊していたイメージがある。間違いなく努力の人であるが,その身を覆う努力に身体の側がついていかなかったか。引退会見の涙には思わずもらい泣きした。お疲れ様でした。貴方なら良い弟子を育てることでしょう。  続きを読む
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2015年01月22日

大概のものは東京でも食えてしまう(値段は見なかったことに)

・エリクサーを使わないのは、使ってもお得じゃ無いから(最終防衛ライン3)
→ この話題自体何度目だ感あるけど,非常によくまとまっているのでブクマ。その通りですよね。
>1. アイテムを中心とした戦略は破綻する
→ 例外がラスボス。だから,ラスボスだけはガンガン使う人もいると思う。私もそのパターン。ただ,FF6とか8ように,ラスボスが弱くて使う必要のないパターンも。
>2.ボス戦前にセーブポイントがある
→ ドラクエもダンジョンで全滅したら街からやり直しだし,回復ポイントもないので,「呪文つかうな」で最深部まで行くか,祈りの指輪を使う。FFはセーブポイントでテント使うと全快だったり,むしろ触っただけで全快だったりする。
>4.HPとMPの両方を同時に回復したい局面が少ない
→ 実際,最大MPが消費MPと比較してやたらと低いクロノトリガーはエリクサー有用なのよね。私も使う。
→ ここら辺,FFは総じて親切設計すぎたのかなと。


・イスラーム国のカリフとモロッコ王国のカリフ(Kousyoublog)
→ ISのカリフ僭称がやばいのは,その国号や目標,地域と合わせてだよなぁと改めて。モロッコ国王がカリフに近い称号を名乗っていても,誰もイスラーム復古運動をしているとは思っておらず,単なる伝統的な称号だと考えているわけで。
→ 元々ファーティマ朝(や後ウマイヤ朝)がカリフを名乗っていた辺りではあるし,オスマン帝国に服属しなかった地域でもある。


・免許って、とらなくても良くない?(増田)
→ 全く同じ事情で免許取らされた。取ってから一度も乗ってない。無論ゴールドである。
→ 身分証としては優秀なので役立ってはいるけども,一般社会で最も優秀な身分証が運転免許ということ自体不合理だとも思う。正直に言って,運転経歴証明書にしてしまうか,住基カードで代用できるなら失効してもいいんじゃないかとすら思っている。そもそも運転免許証が最強の身分証というのは社会設計が間違ってないか。身体的事情や金銭的事情で,誰でも取れるものではないのだから。
→ 「東京を離れたら必要なんだから」とは言うし,実際地元に住んでいる人たちは皆乗っている。しかし,それでも運転したくないなぁ。今運転させられたら確実に事故るし,今からもう一度教習所に通い直すだけの体力も無いし時間もないし気力もない。
→ 「免許取得を通して交通マナーを社会人としての学べる」は割と納得するところではあり。乗ってみないとわからなかったことは確かに多かった。


・東京じゃ食べられないでしょ(Hagex-day info)
→ 逆パターンというか,「東京でも食えるけど,実家で食った方が安いものをなんでわざわざ注文せにゃならんのか」という動機である種の飯を回避することは割と多い。
→ 自分の場合,うなぎがそうだった。今は絶滅を危惧して食うこと自体を控えているが。  
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2015年01月21日

もし曹操がいなかったら

・もし曹操がいなかったら・・・・・(歴史的速報@2ch)

これはけっこうおもしろいネタ。以下は考察というより雑念と妄想の垂れ流し。

確かに,予測のつきやすい範囲で最大のダメージを被ったのはおそらく漢詩だろう。曹操がおらんということは曹丕もおらず,曹植もおらんということで,古文が大成しない。下手したら韓愈の古文復興運動も遅れ,最終的に宋代の文化自体に影響を与えかねない。スレで指摘されている通り『孫子』も曹操の註がないまま伝わる。あとまあ無論のことながら『三国志演義』がなくなるので,合わせて文化史への影響は多大というレベルですらない。


政治史的にはどうじゃろか。曹操が董卓包囲網あたりで戦死したとして,表題の条件を満たしたとしよう。その後董卓は呂布に殺されて群雄割拠まで同じ。そこで曹操がいないので兗州が空白地帯になるが,中原の南側を統一する有力勢力は現れず,袁紹が献帝を保護して順当に冀州以北を統一。官渡の戦いで大敗することもないので,華北の小勢力を踏みつぶしていくことだろう。が,彼は史実でも202年に病没しており,官渡の大敗の心労を抜きにしても,全土統一まで寿命が持つかどうかは極めて怪しい。むしろ華北統一まで持つかどうかも怪しいが,とりあえずはなんとか205年に華北を統一し,直後に病没したと考える。

そうするとまあ袁家にお家騒動が起こるのは必然で(袁紹が突発的に決断力を持って後継者を確定させていたらそのまま袁家の王朝ができるだけだしね),

1.良くて5年ほどを無為に過ごし,
2.悪いと分裂して群雄割拠に逆戻り,
3.最悪の場合匈奴・鮮卑が侵入して100年早い八王の乱に。

1の場合は,孫家との全面戦争→史実に近い形の赤壁で大敗。ただでさえお家騒動を片付けた直後の袁家であるから,敗戦のショックに耐えられるとは思えず,淝水の戦い直後の華北同様に,群雄割拠再びとなる可能性が高いと思う。結局戦乱が長引きそう。劉備は出奔して史実通り荊州へ行くか,どさくさに紛れて徐州あたりで自立しているか。ただしいずれにせよ諸葛亮に会うタイミングもなく,小規模勢力のまま終わりそう。この場合有利になるのは孫家だ。言うまでもなく当時の呉の泣き所はマンパワーであるが,豫州や兗州あたりを獲得できれば情勢は大きく異なり,統一も見えてくる。華北の情勢によっては,史実より1100年ほど早い江南発の統一政権が誕生するかも。ただ,なんだかんだ言って華北も人材は豊富なので,曹操に代わる何者かが出てくるとまた話が変わってくる。そういう意味では,袁尚あたりが袁家の残党(田豊とか沮授とか)や,曹操がいなくて行きどころが無くなってるブレーン集団(荀とか程┐箸)を使いこなして粘ってくれると楽しい。

しかしまあ,そうして孫権の代なりその息子の代なりで呉が統一を達成したとして,その後は,北方民族との対決が待っていて,それに耐えられるかどうかは別問題。孫権耄碌後の呉を見ていると,結局八王の乱からの永嘉の乱というオチは待っていそう。で,呉は江南に撤退して,呉またはその後継王朝と,鮮卑系王朝で南北朝時代と。史実と全く変わらない。3の場合も同じだろう。東晋の帝室が司馬家ではなく孫家になってるだけのような。……どうあがいても五胡の侵入と南北朝時代の到来は避けられないのでは。やはり,政治史には大した影響が出ないのかもしれない。


してみると,曹操最大の業績は北方・西方の異民族を討伐して弱体化させたことと,黄巾の乱で崩壊した華北の内政再建にあって,結局どちらも魏〜西晋による時間の空費によって無駄になったものと言えるかもしれない。曹丕か曹叡ががんばって三国統一に成功していたら,曹操の業績ももっと歴史的意義の深いものになっていたのだが。そっち方向で考えてみて,魏が簒奪されずに安定した王朝になっていたとしたら,というifもこれはこれでおもしろそう。史実の匈奴や鮮卑も,漢民族側が傭兵として中国に招き入れたから,八王の乱に乗じてあっさり自立出来たわけで,3世紀を通じて強盛だったわけではない。そして乱が起きたからこそ,石勒などが台頭したわけだ。中国王朝と北方民族の関係は,魏が安定していたら大きく異なっていだろうし,ゆえにその後歴史は予測がつかないほど変わってくる。


似たようなifでおもしろそうなものとしては,f前秦の苻堅がとちらずに全土統一を達成していた場合。今度は約200年早い「隋」が誕生する。この場合,当然胡漢融合は早まるし,逆に六朝文化は史実よりも未熟になる。加えて,九品中正による豪族・名士の門閥貴族化が弱まるので,統一前秦は唐のような貴族社会にはなるまい。ここまで来ると,根本的に世界史全体が大きく書き換わる可能性がある。律令制度と蔭位の制というものも制定されない可能性が出てくるので,遣隋使ならぬ「遣秦使」が学んで帰ってくるものも変わり,日本史への影響も多大になる。
  
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2015年01月18日

2015年度センター試験地歴の「やらかし」について

まさかセンター試験で「悪問集」に入れなくてはならないようなミスが出るとは思ってもなかったが,出たものはしょうがない。しかし,マスコミの報道では説明が面倒くさいからかミスの内容が詳しく解説されておらず,各予備校でも所詮100点満点の3点分であるせいか,大きく取り上げられていない。そして受験生の間での噂話では情報が錯綜していて混乱しており,あまり良い状態とは言えない。そこで,本ブログで取り上げて問題点を整理しておく。取り急ぎの超音速で書いているので,この解説自体に誤植があったり,後から追記のあったりするかもしれないが,糾弾目的で書いている記事ではないので,ご容赦いただきたい。なお,直接の出題ミスが出たのは世界史Bのみだが,日本史Bでもやらかしているので,表題は「地歴」としておいた。これについても一応触れる。


1.センター試験世界史B〔本試〕
<種別>出題ミス(複数正解)

<問題>第4問 問8 下線部8(編註:貞享暦)について述べた次の文中の空欄〔 ア 〕と〔 イ 〕に入れる語の組合せとして正しいものを,下の1〜4のうちから一つ選べ。 (問題番号35)

貞享暦は,中国の〔 ア 〕の時代に,〔 イ 〕によって作られた授時暦を改訂して,日本の実情に合うようにしたものである。

1 ア―元  イ―顧炎武
2 ア―元  イ―郭守敬
3 ア―清  イ―顧炎武
4 ア―清  イ―郭守敬


<解答解説>
大学入試センターの公式発表によると,2と4の両方で正解になる。〔 イ 〕の方は,授時暦の制作者が郭守敬であるので問題ない。つまり,〔 ア 〕が問題になる。これは単純な日本語のミスだ。「中国の〔 ア 〕の時代に」がどこに係っているかで文の意味が変わってきてしまう。

・「中国の〔 ア 〕の時代に」が「〔 イ 〕によって作られた」に係ると考えると,〔 ア 〕には授時暦の制作年代が入るので「元」が正しく,問題の正解は2となる。
・「中国の〔 ア 〕の時代に」が「貞享暦は」や「改訂して」に係ると考えた場合,〔 ア 〕には貞享暦の制作年代が入る。これは17世紀後半にあたり,日本で言えば江戸時代だが,中国で言えば「清」の時代になる。この場合,問題の正解は4になる。

どちらも日本語としては十分に通じる。あえて言えば,私は後者の解釈の方が日本語として自然に感じるが,読者諸氏としてはいかがだろうか。ただし後者の解釈では,本来的には日本史用語であるところの貞享暦の制作年代を問う,という良問でならすセンター世界史らしからぬ作問となってしまう。ただし,多くの世界史の教科書にも貞享暦は登場するから,完全な範囲外ではない。よって,貞享暦の制作年代を問うこと自体が即不適切な出題になるというわけではない。

しかし,貞享暦の制作年代が問われたならば答えは「日本の江戸時代」であるべきであって,わざわざ中国の時代区分で解答させる意味はほとんど無い。しかも,実は問題文の下線部8のすぐ前に「江戸時代の日本で,囲碁の家元に生まれた安井算哲(渋川春海)が」と明示してあるので,この状況下で「清」を解答に求める出題をするのは,ますますもって奇妙だ。つまり,後者の解釈で取ろうとすると日本語としては自然でもセンター試験としてはやや不適切ということになってしまう。前者と後者,いずれの解釈でも問題が残るのである。

どうしてこんなことになってしまったかといえば,読点(カンマ)を余分に打ってしまったことが原因である。大学入試センターとしては前者の解釈のつもり,すなわち「元」が正しく正解は2としたかったようだ。であれば文の二つ目の読点,つまり「中国の〔 ア 〕の時代に“,”」のこの読点を削除すれば,前者の解釈でしか取れなくなる。こういう日本語のミスは作題者本人や厳重なクロスチェックでも気づかない時は誰も気づかないもので,事故に近い。特に「授時暦=元の郭守敬が作成」という構図がこびりついている人ほど,この種のミスには気づけないものだ。これを防ぐ手段としては,あえて世界史にあまり習熟していない人を使って事前に解かせるという手段がある(たとえば地理の作題者とか,英語の作題者とか)。本問自体,教育産業からの指摘ではなく受験生からの指摘で発覚したそうだが,納得する話で,意外とそういうもんである。おそらく大学入試センターは世界史のベテラン勢だけでクロスチェックをしたのではなかろうかと思う。割と同情する。


2.センター試験世界史B〔本試〕(2つめ)
<種別>出題ミスにあたるかもしれない
<問題>第2問 問7 下線部7(編註:イラン産生糸やアナトリア産綿花)に関連して,繊維の原料や製品について述べた文として正しいものを,次の1〜4のうちから一つ選べ。 (問題番号16)

1 漢代の江南地方で,綿織物業が発達した。
2 ジョン=ケイが,紡績機の改良を行った。
3 アメリカ合衆国南部では,綿花のプランテーションが発達した。
4 18世紀後半に,ナイロン(合成繊維,石油を原料とした人工繊維)が開発された。

<解答解説>
1は,綿織物業の発展は宋代以降の江南になるので誤文。4はナイロンの発明が20世紀前半になるので誤文。3が正文で,これが大学入試センターの想定した正解。

では,選択肢の2について。ジョン=ケイは織布工程で使われる「飛び杼」の発明者であって,紡績機の発明には携わっていない。よって誤文……というのが受験世界史としては適正な解答解説になる。ところが,ググってみると状況が一変する。なんと,紡績機の改良者にもジョン=ケイがいるので,一転して正文になってしまうのである。日本語版Wikipediaだけではソースとして心許ないわけだが,探せばもうちょっと信用できるソースは出てくる。たとえばこれ(pdf注意)とか,これ(経済学者のジョン=ケイが歴史的ジョン=ケイについて語るエッセイ)とか。要するに,水力紡績機の発明者アークライトの協力者であったようだが,本職の歴史家ですら「飛び杼」のジョン=ケイとしばしば取り違えるようなマイナー人物であるようだ。日本語版Wikipediaに記事があること自体がおかしいというか,無ければ多分誰も気づかずに終わっていただろう。今,さらに信頼のおけるソースとして紙媒体の参考資料がないか探しているところだが,案外と言及しているものがなくてちょっと困っている。場合によってはこの解説を後で書きかえるかも。

さてこういう経緯であるので,本問を大学入試センターが出題ミスと認めていない理由もわかる。「うちは適正に問題を作っているので,範囲外からは決して出題しませんよ」と。だから「紡績機改良者のジョン=ケイが歴史上存在したとしても,範囲外にあたるのだから『受験世界史上は』存在しないものとして扱います」ので出題ミスではない。これが大学入試センターの立場であり,むしろ本問を出題ミスとして認めてしまうと「何のための『受験世界史』という枠組みなのか」というアイデンティティの喪失にかかわることとなってしまう。これを防ぐために,間違いなく問い合わせはあったはずだが,あえて黙殺しているのではなかろうか,というのが私の推測である。

これは,実際に過去ほとんど出題ミスなく,範囲内限定で良問を輩出してきた実績のある大学入試センターだからこそ可能な「逃げ道」である。拙著(狡猾な宣伝)で批判したような,出題ミスや範囲外からの出題を乱発する某大学とか某大学だったら,こうした言い訳は立たなかっただろう。私自身この黙殺は不快ではないし問い合わせもしていないのだが,読者諸氏としてはどうだろうか。ジョン=ケイ(紡績機)を調べつつ,経過を待ちたい。

(追記)
紙媒体を調べてみたら,意外とあっさり見つかった。時計職人でアークライトに技術協力をしたジョン=ケイ(飛び杼とは別人)は実在するようです。


〔番外編〕 センター試験日本史B〔本試〕
<種別>誤植・出題ミスを際どく回避
<問題>第2問 問3 下線部c(編註:古墳時代には列島各地を政治的に統合したヤマト政権が誕生するにいたる)に関して述べた次の文a〜dについて,正しいものの組合せを,下の1〜4のうちから一つ選べ。 (問題番号9)

a ヤマト政権を構成する豪族らは,氏として組織化された。
b ヤマト政権は,列島各地に田荘とよばれる直轄地を設けた。
c 『魏志』倭人伝によれば,倭の五王は中国の北朝に朝貢した。
d 大王や王族に奉仕する部民として,名代・子代が設定された。

1 a・b
2 a・d
3 b・c
4 b・d

<解答解説>
一見してどこが誤植なのかわからなかった人,あなたは正しい。これは世界史での出題ミスと違って,センター日本史の形式に習熟していないと気づかないたぐいの誤植である。

本問のa〜dにある2つの正文の正しい組合せを選択させる問題は,センター日本史では頻出である。ただし,そこにはa・bのどちらかが1つが正文で,c・dのどちらか1つが正文という鉄の掟がある。かつ,1〜4の選択肢は必ず,1が「a・c」,2が「a・d」,3が「b・c」,4が「b・d」であるのも不変である。前述の鉄の掟を鑑みれば,この4つ以外のパターンは存在しえないからだ。

ここまで書けば,なぜ本問は誤植なのかわかるだろう。1が「a・b」になっており,見た瞬間にこれが誤答とばれてしまう。というかそれだけならいいのだが,本問のようなタイプはa〜d4つの正誤が判別できないと解けない仕様になっているはずなのに,本問はこの誤植によりbが誤文とわかればそれだけで2以外に正解がありえないと分かる間抜け仕様になっている。しかも,実際にbが誤文なので正解は2になる(直轄地は「田荘」ではなく「屯倉」)。得した受験生は多かろう。

この問題,aとdが正文で2が正解だったからよかったものの,aとcが正文だった場合,正解の選択肢がなく完全な出題ミスで致命傷になっていた。作題者は紙一重で出題ミスを避けた形である。  
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2015年01月13日

非ニコマス定期消化 2014.8月中旬〜10月上旬




最初の方はプレイの腕的にも縛り内容的にも完結できるのかコイツとしか思えなかったが,次第に成長。ほぼ完結済。いやー,意外とクリアできるもんだ。なお,動画が暇になるとセーラー服への熱い愛を語り出すのも一つの特徴で,トークの内容を真に受けるなら,この方セーラー服におそらく100万円単位のお金をつぎ込んでいる。すごい。



大好きな曲,名アレンジ。激しいのだけれど,原曲の切なさがちゃんと残っている。



誰かがやってくれてると思ってた。それぞれの歌に別の情感が乗ってて涙腺がやばい。



アイカツもこういうアイマス的なダンスPVが流行するといいなぁと。というかよく見たらtataguPだこれ。



RTAでの最速更新。マドハンドバグは要するにエンディングの口寄せである。とうとうドラクエの最速攻略もこういう世界に。この後TAS版が制作された。



タイトルは釣り。「DISC2」と「T260」で分かる人には分かると思います。



選択国家はクラクフ。熟練プレイヤーなら予想通り,移民国家になった後,ヨーロッパに舞い戻ってきて墺普露と大戦争。非常におもしろいVictoriaのゆっくり実況だったのだけれど,作者都合により打ち切り。日本編として後日復活した。




信長の野望「天翔記」の黒田官兵衛一騎駆けプレイ。一騎駆け特有の高性能武将によるむちゃくちゃなプレイ,斬首ラッシュに,実況者ただてる本人の巧みなトークセンスにより,極めて笑える動画になっている。シリーズ通して2014年一番笑った動画と言っても過言ではない。お勧め。
  
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2015年01月12日

現代の吸血鬼はラップで作られる

・創られた「野生の王国」セレンゲティ――自然保護と地域住民の受難 / 岩井雪乃 / 環境社会学(SYNODOS)
→ 人間だって元々は自然の一部だよなと改めて。共生していた人間を取り除けばバランスが崩壊するのは自明。それにしても,環境社会学という学問分野らしい記事であった。
→ そのガバナンス能力が問題なのが……アフリカの根本的な問題点の一つで,住民同士の利害調整がうまくいってない。>「複数のレベルでのタンザニアの行政組織のガバナンス(統治力)が問われる課題」 


・漢字の線に囲まれた部分だけを塗りつぶした画像で何の四字熟語か当てるスレ(キニ速)
→ おもしろい遊びだけど,難易度高すぎわろた。完全にわかったのが>>90と>>240だけだわ。>>90は日本史用語ってヒントがなかったら無理(三文字目のおかげでもある)。
→ スレ主が頭いい。これはがんばって作らないと予測がつかないレベルの難問になるので,うまいこと人間が解けるレベルに落とし込んでる。


・【連載・写真特集】イラクのヤズディ教徒たち(1)◆受け継がれてきたヤズディ教(ヤジディ教)の共同体(アジアプレス・ネットワーク)
→ イラクで現在ISによる迫害を受けているヤズディ教徒についての詳しい説明。孔雀天使信仰というのは非常に珍しい一方,巡礼があったりイースターエッグらしきものがあったりして,他宗教との共通性も見られて興味深い。
→ 西アジアはこういう少数かつ歴史ある宗教がけっこう残ってるのがすごいと思う。で,近現代になってから民族浄化の対象となり,迫害が強まってると思うと,現代人としてやるせない。


・城壁から出てきたブラジャーの話(ルネサンスのセレブたち)
→ ブラジャーも「古典古代の復興」の一部かと謎の感慨にふけってしまう。


・クソリプだらけの桃太郎(ナナオクプリーズ)
→ クソリプ芸もこうして笑えるネタとして昇華されたなら,概念が生まれた意味があったというものだ。この桃太郎,逆説的にクソリプがなぜ会話の流れをぶった切るものなのかがわかってよい。
→ 実際のところクソリプという概念はtwitterに限ったものではなくて,リアルでもああいうリアクションをする人はおり,会話に大変困る。ただ,twitterだと相手の顔が見えないから,リアルだと会話上手な人でもクソリプしてしまいがち,というのはあって可視化されやすいとは言えそう。


・ノルウェーの墓が腐らない遺体だらけに(ギズモード・ジャパン)
→ 絵面が完全に吸血鬼対策ですわ。
→ 実は元々吸血鬼もなんらかの事情で腐らなかった死体が誤解されたのが出自の妖怪なので,そう見えても間違ってはいないのかも。  
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2015年01月11日

「タリバーン幹部からマララへの手紙」雑感

・タリバーン幹部からマララへの手紙、全訳(TokyoScenery)
よく読んだらびっくりするほど事実関係から言ってツッコミどころだらけなんだけど,感心してる人がそこそこいて驚いている。

>タリバーンとムジャーヒディーン(ジハードの為の民兵組織)は男女や子供に関わらず教育に反対してはいない
→ タリバーンはパキスタンで女子の教育を禁止してますやん。

>パキスタン軍や辺境警察も関与しているのだ。彼らの目的は同じで、学校が敵のの隠れ家かつ輸送キャンプであるからだ
→ ガザ地区のパレスチナ人も“同じ名目で”イスラエルから攻撃を受けてたんですが,タリバーンはイスラエルの攻撃を正当化するんですか?

>インド亜大陸は、イギリスの侵略以前は教育水準も高く、殆ど全ての人が読み書きができたのだ。
→ 大嘘。そもそも前近代にそんな地域は無い。大体,その「ほとんど全ての人」って女性とヒンドゥー教徒って入ってます?

>ほぼ全てのモスクは学校としても機能していて、ムスリムの皇帝は教育に多大な予算を使っていた。
→ ほう,ムガル皇帝が全インドを支配していたかのような言い方ですなぁ。ついでに,ムガル統治下にはヒンドゥー教徒が不在だったかのような。

>貧困や犯罪、宗教間や文明間の衝突もなかった。教育のシステムが高貴な思想とカリキュラムに基づいていたからだ。
→ はあ,ムガル帝国ってアウラングゼーブのヒンドゥー弾圧策から解体したんじゃなかったでしたっけ? 宗教観の衝突がなかったなんてすごい歴史修正主義ですな。そもそもイギリスはほとんどムガル帝国とほとんど戦っておらず,分裂した小国諸国をなぎ倒して植民地化したわけですが。根本的に,オスマン帝国やカージャール朝は紛いなりにも耐えたのに,インドが真っ先にああなった原因の一つは仲間割れですよね,としか言いようがない。庶民に罪を着せようがないが,当時の為政者の無能になら原因と責任を求めてもよかろう。無論,それで植民地主義の悪さが軽減されるということはないが。

>T.B.マコーリー(イギリスの歴史家・政治家)が1835年にイギリス議会に書いた書簡の抜粋を紹介しよう。〜〜
→ 近代イギリスが植民地で推進した教育と,現代の西洋諸国が求めている「近代的な教育」は全く別物だろうに,都合よく混同している。

>それはイギリス人が誠実な支持者であり、ユダヤの奴隷だからだ。あなたはインドにイギリス式教育を作ったと言われるサイド・アフメド・カーンがフリーメイソンだということを知っているだろうか。
→ ユダヤ陰謀論にフリーメイソン陰謀論。

>国連が非人道的や残虐だと言ったイスラームの戒律、イスラームの法の入り込む場所があるのだろうか?
→ ありますよ。あなたの言う「イスラーム」とは別のイスラームですけど。


人権を自明視する西側先進国の人間として言わせてもらうと,別に近代教育のグローバル化はローカルな伝統教育を駆逐するわけではない。そこで駆逐されるものは伝統というよりも陋習であって,そもそも近代教育というより人権と衝突するものだ。アメリカの横暴は別問題で,これをもって女子教育の破壊を行うタリバーンの正当化しようというのは単純な詭弁に過ぎない。全体としてイスラーム狂信者の戯言であり,これを支持するのはイスラームの近代化にとって後ろ玉であろう。
  
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2015年01月10日

SIR(スーパーアイドルマスターランキング)のP名数を数えてみた in 2014

年始の恒例行事。



集計のルールは今までと全く同じ。長期は正式にカウントするが,ランキング動画に登場する上位10作品のみのカウント。合作の場合,3人くらいまでのものはバラバラにカウント。参加Pが多すぎて収拾がつかないものに関しては「合作」でカウントした。除外とシリーズ最上位以外は参考記録としてカウントで,シリーズ最上位以外については200位まで集計した。


総評
200位水準が約1600pts,これは昨年の2680ptsから約1000pts下がった。なお一昨年から昨年にかけても約1000ptsの減少であったため,このペースで行くと来年は1000ptsを割り,再来年にはニコマス自体が消滅しているということになるが,さすがにそろそろ下がり止まるだろうと思う。

なお100位同士で比較しても約4700ptsから約2600pts,50位で約8400ptsと約4300ptsとだだ下がりであり,20位で約14670ptsから約10800ptsと,順位を上げていっても全体として低調であるから,「極小数の伸びる動画だけが伸びた」はやはり出来ない。ただし,後述するように今回は「シリーズ除外」の規定が異常に厳しく,それで正式なランキングのptsがかなり押し下がっているように感じた。くらわんPのシリーズ除外作品を全部正式にランクインさせただけでもかなり変わるのでは。

なお,長期作品10位が2012年で151位相当だったのに対し,2013年では58位相当,2014年では32位相当である。通常ランクインの動画にもかなり古い作品が多い。以前に「過去との戦いが熾烈になってきている」と評したが,昨年はさらにその傾向が強かったとも言える。紳士協定違反による除外が多かったのも昨年の特徴と言えよう。

ランクインしたPの数は176名。昨年から微増であるが,毎年150〜180人の間なのでこれは例年通りである。一作のみでのランクインが132名で,122名から増加。合作の数は7(シリーズ除外を含むと11)で,これは昨年と同数。

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2015年01月08日

2014下半期ニコマス20選

いつも通り参加。

ポータル


総評。前回同様20に到達せず,いろんな意味で前回並みという感じである。「上半期は,劇場版があり,OFAがあった割には正直に言って元気が無かった」と書いたが,下半期は話題すらもなかった。しいて言えばMMD杯のアイマス勢は輝いてたかなというくらい。次回はモバマスアニメで盛り上がってるといいなぁ。


1.メルヘンデビュー! (Usamin Maji Usamin Remix)(Root*M*氏)



こんなん笑うしかないやろ。ピー音は卑怯。


2.【ニコニコ動画】神崎蘭子「華蕾夢ミル狂詩曲〜魂ノ導〜」オーケストラ風(いちじょーP)



もう一つ音楽アレンジから。よくあるオーケストラ風アレンジではあるのだけれど,元が元だけに。こういうの大好き。


3.【MMD】961×KiLLERLADY【JRF】(待つ氏)



ナイスMMD。玲音さんはこういうセクシーでかっこいいの,本当によく似合う。


4.アイドルマスター 境界の彼方 玲音(トカチP)



玲音さんでもう一つ。玲音視線のPVは珍しい。オーバーランクで待ち構える玲音さんの孤高が美しい。


5.アイドルマスター あずさ 「リフレクティア」(赤ペンP)



約5分間を飽きさせない,計算された動画。あずささんの柔らかな表情が魅力的に光る。


6.DREAM edited 〜 beyond the...(鏡花P)



これまたかっこいいプロジェクト・フェアリー。キャラ交換に衣装交換と非常に凝ったPV。


7.天海春香屋上ソロライブその一年間(スカルちくP)



愛と執念の結実。四季折々の背景が美しい。


8.【MMD】りんなおElect【渋谷凛誕生祭2014】(肉八P)



肉八Pモデルも好き。


9.【第13回MMD杯本選】蘭子と凛のレトロ映画調 ‐ Lamb. ‐ 【アイマス】(P.I.P)



個人的には若干の違和感があったそれぞれのモデルの顔に,修正が加えてあるのが大変すばらしい。ヴェネツィアでロケした風の舞台もよく合ってる。


10.【アイマス】誕生日おめでとう響(ひーりんぐ氏)



この響はかわいすぎる。無視されがちな響の家事スキル設定をよく描いた。


11.春香のあのモーション(ふくらみP)



どうしてそこに気づいちゃったのか。


12.【金剛美希すげぇ】FREELY TOMORROW(赤城春香、加賀千早)(るびすP)



赤城春香,加賀千早,金剛美希,高雄あずさ,愛宕貴音。その発想はあった。貴音は今からやり直すなら雲龍かなぁ。るびすPのMMDすばらしい。


13.本田未央のコール&レスポンス(アルトP)



このネタ懐かしい。大笑いしました。ウルトラソウルとヘレンさんは本当に卑怯。


14.雪歩 『何度も言えるよ』 PV(あとりえP)



今回の選出で一番悩んだのがあとりえP。なにせ候補が4つもあった。PVでは一時代前のぎょPの位置にいると言えよう。どれも良いタイミングで画面が切り替わり,丁寧に作られていて飽きない。『チュッ!夏パ〜ティ』と最後まで悩んで,結局こっちにした。正直,美希と雪歩以外の差はないかなぁ。


15.除夜m@s'14 年末恒例!人力あけおメドレー(メカP・蝉丸P)



毎年恒例。ネタが尽きないというか,ちゃんとどこか新しいのがすごい。  
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2015年01月07日

C87参加記録

27日
某所にてバ会。アレな話とかアレな話とかで大いに盛り上がる。フランスで見つけたハイキャンさんを持ってきたのに,ご本人が不在であった。まあ,ご本人の代わりに登場したということにしておこう。




後で調べてわかったのだが,どうやらこのPalmiersがガチで源氏パイの先祖らしい。つまりこれはフランスから来たハイキャンさんではなく,ハイキャンさんのご先祖様と言ったほうが正しいのでは……
帰宅後は即爆睡。

28日
初日だが,咲(というかFC(ガンガン))が二日目に移動した関係で行くところがほとんどなくなり,不参加。そういえばC88は東方も艦これも初日に移動したそうで,むしろ二日目不参加になるのでは。日中から夕方にかけてはブログの更新をして,『つり乙2』の八日堂ルートをクリアして,部屋の掃除をしていた。夜になって頬付と隙間坊主氏が到着。翌日は雨が降りそうだということで雨具の確認をして,作戦会議後,風呂に入って就寝。

29日
二日目。天気予報通り雨。5時40分頃待機列到着。当初の降り方はそれほどでもなく,このままなら楽勝だなと思っていたところ,午前7時半頃から突然強まり,むしろ大雨に。誤算だったのは足と手で,身体はレインコートが守ってくれたものの,手袋と靴は見事に水没した。手は手袋を外して動かし続けることで強引に温めて何とかしたが,足は非常事態である。事前に靴貼り用カイロを買って貼っていなかったら間違いなく凍傷になっていた。豪雨になると,レインコートは手と足までは守ってくれない。一つお勉強になった……が,これはどうやって防げばいいんだ。ちょっと対策が思いつかない。夏なら手と足は水没しようがどうなろうが屋内に入ればすぐ乾くから問題ないが,冬でこれは由々しき事態であった。

10時3分頃入場。初手は劇毒少女にしたが,それでも1時間超の待機列であった。劇毒少女は回をおうごとに列がひどくなっている。C80くらいまでさかのぼれば列なく買えたのだが。次のコミケあたりはシャッターじゃないか。対策も他のシャッターサークルと同様に考えた方がいい。まあ



この超絶美麗さの前には,買わないという選択肢がないわけですが。二番目に行ったのがみかんの星というのはチョイスミスだったのではと自分でも思うが(多分いつ行っても買えた),場所が劇毒少女に近かったのだから仕方ない。POPに「はてなのIDを教えてね(はあと)」と書いてあったため誘惑に耐え切れず,IDを言ったらお菓子をくれた。が,「あ,アイコンは見たことあります!」というなんとも言えない返事が。しかし,このアイコンが氷山の絵というのは認識されているのだろうか。お菓子は大変美味でした。

その後,劇毒少女は30分と計算していたので大幅に計算が狂い,11時半までには東456(おおよそ東方)を終わらせて東123(艦これ)に移る予定が,東方が終わった時点で12時超え。東方はかろうじて完売が無かったが,艦これゾーンはさすがにいくつか完売。特に



は早く読みたかったところで,頬付に頼んでおけばよかったという後悔が。メロブで委託されるのが救い。艦これゾーンはいくつかの壁を見捨てた(=メロブで買おう)こともあり,東方ほど時間がかからず13時過ぎに完了。最後にa-parkさんに挨拶してから西に移動,咲ゾーンをぷらぷらと歩き,14時手前に終戦。その後企業へ行き,いつも通りオーガストだけ買って(今回も安心と信頼の爆速),14時半頃に完全終戦。ところで,この差し入れはナイスとしか。




俺もパリに聖地巡礼に行った写真でも見せに行けばよかったかなぁと,今になって思う。残りの二人はとっくの昔に終戦しており,逆四角錐の真下で14時半過ぎに合流して帰宅。さっさと風呂に入って寝落ちした。よく風邪引かなかったもんだよなぁ。レインコートが功を奏したか。過去に参加した10回ほどの冬コミでも1・2位を争うしんどさだった。23時頃,ORATORIO到着して起床。ざっくりと作戦会議をして1時頃に再就寝。


30日
3時半に起床し,4時40分現地着。昨日とは打って変わってかなり暖かく,太陽が登り切った7時半頃には寒さで震えることもなくなった。前日と足して二で割って欲しいくらいの楽さであった。現地にてもう一人友人を加えて,この日は5人パーティーに。10時5分頃入場。超並ぶ列を他人に任せたので,迅速に島から回っていった。東456は11時過ぎに終戦して,東123へ。そういえばあまり話題になってないようだが,途中で「列が短かったら並ぼうかな」と考えていたSEQMEDの列がえらいことになってた。誕生日席とはいえ会場のど真ん中に配置されていたので列を外に飛ばすわけにも行かず,東3から2を真横にぶち抜く形で列が形成されていた。具体的に言うと「オ」から「T」か「S」くらいまで,ホール丸々1つ分くらい。あれは今度から外に出せる位置の壁に配置だろうなぁ。

東123のラストにRedropに並んだ。電車ごっこの悪夢が頭をよぎったが,今回は無事何事もなく買えました。まほ〜びん・VISTAの列が案外と短かったこともあり,12時半頃に東123も終了。西に移動したが,西も大量に頬付が回ってくれたのでほとんどやることなく,13時頃に完全終戦し,最後にE-LOGOSでOYOYOさんに挨拶。集合場所で頬付と合流すると,14時頃まで戦っていた残り三人を待って合流して戦利品を分配して解散。今回は実家周りの友人たちはそのまま車に乗って実家まで帰るということで,私は新木場の駅前で下ろしてもらい,有楽町線で帰宅した。30日の夜は別の友人たちで忘年会があったためそちらに参加し,31日の朝に新幹線で帰省。


二日目の雨以外何も起きなかった平和なコミケであった。バ会が最大のネタといえばそうなるが,上記のハイキャンさんネタくらいしか表に出せる話が無いので割愛すると,本当に遊びの無いコミケだったなと。また,ネ右さんが仕事で全日不参加,皆勤賞にしてうちのメンバー最大の意欲的参加者ORATORIOでさえ今回は仕事に阻まれて三日目のみの参加となるなど,社会人にコミケフル参加は難しいということを痛感させられた次第である。戦わなきゃ現実と。
  
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2015年01月01日

2015 賀正

あけましておめでとうございます。昨年はこのブログをご贔屓にして頂き大変ありがとうございました。今年もご愛顧の程をお願いします。

例年に従って,今年の目標を書き並べておく。(ここまでコピペ)


エロゲ:昨年は目標10本で,結果は6本であった。言い訳をしておくと,『WA2CC』がCCとcodaで3本分くらいあったのと,本の出版と海外旅行でそれどころではない時期がけっこう長かったことにある。今年も本の出版次第になるところが大きいのではないかと。今年も一応の目標は10本にしておく。当面は『つり乙2』と『グリザイアの迷宮』と『グリザイアの楽園』の3本を崩すのに必死になりたい。そこから先は未定。

美術館:例年の目標である展評20に対して21,しかもルーヴルとオルセー(現地)を含むので,大幅に上回ったと言える。そこで,今年はもうちょっとおとなしくてもいいのかなと。少なくともルーヴルとオルセーの現地に行ってしまったので,「○○美術館展」系はもう相当に行かなくてもいいかなと。

書評:読書量としては例年通りなのだが,書評にしていない本が多くなってきた。そういう意味では,ブログ上での書評数をその年の読書量として測ること自体が無意味になってきたようにも思う。そこで今年の目標は「読書量を増やすより書評をちゃんと書くようにする」としたい。


今から実家に帰省するので(割と時間ギリギリ),次の更新は1/4以降になると思います。

  
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