2016年01月30日

最近読んだもの・買ったもの(『ダンジョン飯』他)

冬コミの戦利品によって停滞していた。


・『ダンジョン飯』1・2巻。世評に負けて買った感あるが,実際に世評通りの抜群の面白さだったので負けて正解だった。テンプレ化(スタンダード化)したファンタジー世界に,現実的な理屈を導入して再度差異化するという手法自体は昨今よく見られるもので,目新しさは無い。目新しさが無いからこそ世評に負けるまで買わなかった。しかし,本作はその手法を最大限よく活かしている。「モンスターを食う人はスタンダード化されたファンタジー世界においても,“やっぱり”変な人」という二重のねじれが本作の旨味であると思う。
→ 出てくる料理自体もそうで,素材はひどいのに完成した料理の見た目はまともという。1巻7話の動く鎧,さすがにまともな料理にならないだろいうというか可食部どこだよ,と読者が思い始めたところで,まさかの牡蠣だったというオチはお見事としか言いようがない。私はここで名作認定をした。
→ ところで,2巻8話のゴーレムのときにチルチャックが「どうやって光合成してるんだろう」と考えているが,同じ疑問は1巻2話の人喰い植物の時点で気づくべきではなかっただろうかw(人喰い植物も光合成してるっぽいので)。そういう意味では根本的にこのダンジョンの光源がどうなっているのか,と言ったほうがいいか。人喰い植物のところで「呪われた空間だから空間が歪んでいる」と言われていて,光源もそういうことにしておこうか。

ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)
九井 諒子
KADOKAWA/エンターブレイン
2015-01-15




・『となりの吸血鬼さん』1巻。東方の同人界隈では,かわいい絵柄と不思議な世界観で知名度の高い甘党さんの商業デビュー作。タイトルと作者の趣味から想像できる通り,現代の日本にも吸血鬼が住み着いていて,正体がバレないように人間と共存しているという設定で,正体を知ってしまった人間の少女たちと和気あいあいに生活するゆるふわな光景を描く……という,いわゆる日常系である。1巻はとりあえず,現代吸血鬼共存物のテンプレと日常系のテンプレを押さえにいった感じ。登場人物の皆さんが全然吸血鬼を恐れないし,大体与える愛情が過多で,その辺のどこか飛んでる加減はいかにも甘党の世界観で,作者コメントに「好きな要素を詰め込んだ漫画を描きました」とあり,同人誌を知ってると納得しかない。
→ 吸血鬼のソフィーさん,人外・銀髪・ロリババアで私を殺しにかかってきているのだけれど,深夜アニメを見て棺桶に抱き枕を入れて寝るオタクまで盛られるとさすがにお腹いっぱいである。ちなみに吸血鬼としてのスペックは,日光で灰になる・流水が苦手・にんにくが苦手・鏡に映らない・体温がない・飛行できる・夜行性・不死身・360歳くらい・エレガントな吸血鬼なので生き血は飲まない(血は通販)。
→ 甘党先生の絵が好きすぎるので,絵に飽きないかぎり買い支えると思う。

となりの吸血鬼さん (1) (MFC キューンシリーズ)
甘党
KADOKAWA/メディアファクトリー
2015-09-26




・『ご注文はうさぎですか?』4巻。シスト(宝探し),パーフェクトお姉ちゃんモカさんの登場,進級,青山さんの下の名前判明(翠),中学の職業体験,山登り。
→ 相変わらず神々しいまでにかわいい漫画である。アニメ2期は非常に良かった(そっちの感想も書いてない)が,原作の4巻も良かった。ただ,アニメで4巻まで完全に使ってしまっているので,3期は遠そうだ。3巻までの感想に「4巻の内容も合わせれば案外2期の分の話が早く溜まるのではないか」と書いたのだが,まさか2年連続でアニメ化するとは思ってなかった。というよりも,実はアニメ1期・2期の間に出た唯一の単行本になったのでは。
→ ところで,『ゆるゆり』もそうだが,私の読んでいる百合物日常系は山でキャンプしないといけない法則でもあるのだろうか。『あまゆる』も山の話だしなぁ。  

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2016年01月28日

気になるミャンマー情勢

・ロヒンギャ問題はなぜ解決が難しいのか / 根本敬 / 東南アジア近現代史(SYNODOS )
→ 漠然とインドからの移民が起源だろうと思っていたので,勉強になった。
→ 驚いた点は二つ。まず,ゆるやかに三層に分かれていること。これは東南アジアにおける南洋華僑(・華人)の系譜に近い。ただし,時期はロヒンギャ族と少しずれている。南洋華僑の移住も三層に分かれる。第一陣は南宋〜明で,交易を目的に移住した人々で,明末には後期倭寇にもなった。数は多くない。第二陣は清代で,爆発的な人口増加による貧困(プッシュ要因)やサトウキビ労働者としての需要(プル要因),そして引き続き交易目的の移住があった。フィリピンやベトナム・タイの華僑は彼らが多く,また第二陣の華僑が数としては最多と見られている。第三陣がアヘン戦争以後の,クーリーとして輸出された人々である。ただし,クーリーはマレー半島に多いほか,どちらかというとハワイや北米大陸に多いので南洋のイメージがあまりない。すなわち,ロヒンギャ族の場合は南洋華僑で言うところの第ニ層が無く,第一層から飛んで第三層,そして二次大戦中という特殊事情が加わる形である。南洋華僑の場合は来た順番が結構重要で,早く来た層ほど富裕層として現地の実力者になっている。ロヒンギャ族の場合,三層に分かれていることまではわかっているにもかかわらず実際の住民は来た順に階層分離していないからこそ,ややこしいことになっているというのは記事の指摘の通りであろう。
→ もう一つ驚いたのはその一番新しい層の話で,我が国が噛んでるじゃないかということ。これ,他人面してタイ・マレーシア・インドネシアのことを非難できる立場ではないのでは……
→ あと,一応書いておくと,彼らが保守的なムスリムである点は,気にかからないわけではない。その性質がまた新たな人権侵害を生みかねないからだ。それでも,人身売買というより重く大規模な被害の前では,優先順位が違うのである。彼らが身の安全を手に入れ,しかし社会に溶け込めず問題が顕在化してから論じればよいのである。(なお,近いことはより穏健なムスリムであるウイグル人やチベット仏教徒のチベット人にも言え,彼らの政治的自立が論じられる前に,その宗教性ゆえの前近代性を論じるのはダブルスタンダードというよりも不誠実であると思うのだが,これがわかってない人をたまに見かける。)


・スー・チー氏「私が全て決定」 新大統領に「権限なし」(47NEWS)
アウン・サン・スー・チー氏は独裁者になったのか?(THE LONG WAIT)
→ 47NEWS(共同通信)の書き方が仰々しいが,実際のところは下の記事の解説の通りだろう。憲法の規定がひどすぎる。
→ しかし,ミャンマーは何がしたいのか。おそらくは中途半端に民主化して,それを盛大にアピールをして国内に投資を呼び込みたいという意図だとは思うのだが。それで途中まではそれなりに上手くいってしまいそうなのが昨今の国際情勢ではあり,以前にも書いたが,民主化が中途半端で止まらないように監視し続ける必要はあろう。また民主化した結果がロヒンギャ族問題を悪化させるという懸念も……


・13%は1998年のTokyo Weekenderから英語圏に広まった?(記事タイトル修正しました)(最終防衛ライン3)
女子学生の13%が「援助交際」をしているという情報の変遷について(おそらく最終版)(すちゃもく雑記)
→ これだけソースロンダリングされた情報だったというのは驚きだった。元の元であるベネッセの調査はしっかりしたものであったにせよ,決定的な誤解はAsia Times,それにある種の信用性を与えてしまったのがECPATのレポートだろうか。あえて言えば一番まずかったのはやはりECPATのレポートになると思う。ECPATから引用する側からすれば,しっかりした調査に基づくものと思うだろう。それがソースロンダリングと誤解によるものだとは,誰が予想しえただろうか。
→ しかし,それでも情報を出すからには調べてから発表して欲しかったなぁと思うので,ブーア=ブキッキオさんには同情半分,非難半分という気分である。あとECPATについては,思想信条は全くあわないけどそういうことをやる組織ではないだろうと思っていたので,今回心底失望しましたとは書いておく。


・「薩摩島津氏の琉球侵攻」(1609年)まとめ(Kousyoublog)
→ 非常におもしろい話。近年では東アジアの中の日本・国際交易の中の日本というテーマは流行りだが,島津氏の琉球侵攻はこれらのテーマからすれば大きな事件だ。明と日本が琉球を挟んでにらみあい,朝鮮半島や東南アジアも話に絡んでくる。
→ 密書に関するifについては,近代の琉球処分と日清戦争の差から見ても,1610年代の明朝の体力からしても,そうならなかったようには思う。朝鮮に比べると,歴代中国王朝の扱いは明らかに軽いし,何より1610年代の明にはそんな体力がもう無い。しかし,これに「万暦帝がもっと賢明な皇帝だった」というさらなるifを加えるならかなりおもしろいと思う。明が再建されていて,女真族が上手く封じられていたら,あるいは。  
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2016年01月27日

オスロ合意から20年経ってしまったんだよなぁ

・2020年会場問題を正しく理解し、拡散する。
→ とりあえず私は署名した。前から「ビッグサイトは国際展示会基準ではすでに狭い部類」と言われていたのだから,これを機に新しいのを建てるべきではないか。
→ 記事中にある通り,一度離れた展示会が,「また使えるようになった」と言われて戻ってくるかは相当に怪しいと思う。経済効果のためのオリンピックという意味合いもあるのに経済に大ダメージでは全く意味が無い。このままだとマジでオリンピックで経済破綻した国一覧に名を連ねそう。


・眞子さま 就職先として都内の博物館を検討、候補絞られる(NEWSポストセブン)
→ これ,風の噂で「KITTEにあるアレ」というのを聞いたんだけど,どの程度真実なんだろうか。あ,KITTEにあるアレは半ば身内びいきですが,とても良い博物館だと思います。入館料無料だし。


・「長崎を最後に」核廃絶で宣言 パグウォッシュ会議閉幕(朝日新聞)
→ 2015年は長崎だったらしい。正式な宣言文はこちら。
→ 約60年前は「科学者」という主語に大きな意味があったが,現在はどうか。宣言文には「恐らく今日、科学者の社会的責任はかつてないほど重大なものになっています。」とあるものの,インパクトは薄れていると言わざるをえない。アジア・アフリカ会議や非同盟諸国首脳会議もそうだが,あの1960年前後に生まれた冷戦に対抗する会議は,今目標と効力を見失っている気がする。あまり悲観的なことは言いたくないのだが。


・抽象絵画などの近代美術はかつてCIAの「兵器」だった(GIGAZINE)
→ 美術史学的には知られた話であるが,にもかかわらず60年頃までアメリカ国民にも受け入れられていなかったというのはむしろおもしろいところかも。あと,グリーンバーグら批評家の動きはまた別という。CIAの動きが実際にどの程度効力を持ったのかは疑問というか,研究はあるんだろうけど読んでいる暇は無いなぁ。そこまで興味があるわけではないし。


・「名前はまだない」パレスチナの蜂起 | 酒井啓子 | コラム (ニューズウィーク日本版)
→ ここ20年の歴史,本当に罪深い。1990年代は遠くになりにけり。
>「1993年に結ばれたオスロ合意に、期待することもがっかりすることもない、ただ最初から失敗のなかで生活してきた。彼らにとっては、イスラエルとの和平は何の良いイメージもない。」
→ それでもオスロ合意まで状況を戻すしかないし,それにはイスラエルを後退させるだけの国際社会の圧力が必要だが,記事中にある通りシリアとイラクがぐっちゃぐちゃすぎてそれどころではなく。結局のところアメリカが出てきて何とかするしかないが,サウジに圧力をかけられる湾岸諸国,アメリカ離れに焦るサウジ,アメリカに接近するイランという情勢ではアメリカも動きづらかろう。少なくともオバマが辞めるまでは何も動かないだろうし,パレスチナ人にとっては絶望感しかない。  
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2016年01月26日

苦労人の優勝

本当はいろいろな話題のあった場所なのだが,琴奨菊の優勝で全てが吹っ飛んでいったようである。琴奨菊の優勝という結末は,ほとんどの人が予想できない展開であった。なにせ,ここ2場所は調子が良かったものの,昨年の7月(名古屋)以前は散々な出来で,勝ち越すごとに2場所延命するという,どちらかというと引退がちらついていた大関であった。以下は場所ごとの勝敗と私の評価である。

15九:8−6−1「先場所妙に好調だった琴奨菊は今場所もまずまずの出来だったが,意外と星が伸びなかった挙句ケガが悪化し,14日目から勝ち越し後の休場となった。」
15秋:11−4「妙に好調だったのは琴奨菊で,序盤で早々に2敗して優勝争いとは無縁に近かったものの,突進力があり,終わってみれば11勝である。これは白鵬と日馬富士がいても10勝には乗っていたのではないか。」
15名:8−7「琴奨菊はなんとかつかんだ8勝ではあるが,2場所延命したという感想しかない。地位にしがみつく姿勢は嫌いではないが……」
15夏:6−9「琴奨菊は本当に満身創痍で,もう「勝ち越すごとに2場所ずつ延命」という状態になっている。」
15春:8−7「琴奨菊と豪栄道は可も不可もない。」
15初:9−6:「琴奨菊はなんかもう満身創痍で,比較的動けて必死の覚悟なら9勝までは行くが,肩か膝かどこか悪いとすぐに負け越す不安定な状態が続いている。」

その意味では,ここ2場所好調が持続していたのは1つの予兆だったのかもしれない。大関までの道のりも長かったし,間違いなく苦労人と言えるだろう。31歳で初優勝は史上三番目に遅いそうだが,比較的最近史上最遅を見てしまっているのでそれほどインパクトはない。以前にも書いたが,むしろ高齢優勝や高齢三役が続いているのは,大相撲にもスポーツ医学が浸透しつつある影響ではないか。琴奨菊の工夫・努力にしてもスポーツ医学によるところがあり,有名なのは「ルーティーンを組むことによる心理的安定」であろう。時間いっぱいで背をそらす動作を入れたのは,大関取りの直前だったか。あれは早稲田大のスポ科でアドバイスされて取り入れたというのが,かなり前にNHKに取材されていた。

民族的な意味での日本人の優勝が10年ぶりという点については,個人的にはさほど気にならないのだが,ウィンブルドン現象に対する自国民の一般的な反応として正常な部類であり,NHKを主とするマスコミが煽りすぎているという点以外に不満はなく,むしろそこに巨大な主語を見出して「日本」を批判したがる外野の方が圧倒的に腹が立つとは書いておく。NHKが「日本出身力士」という表現を用いるのは言うまでもなく帰化した旭天鵬の優勝に配慮してのことだが,ウィンブルドン現象として理解するなら「国籍のことを言っているわけではない」と断るのは自然であるし,「それにしても回りくどい言い方で,そこまでして大和民族の優勝にこだわらなくてもいいのでは」という議論は,旭天鵬が優勝した時に散々出た話であり,多くの好角家は複雑な感情を持っていて,決してNHKの表現を評価していない。ちなみに,そういう方々に多分悪の総本山だと思われている横審でさえ「インターナショナルな時代。日本人にこだわる必要はない」という見解を示している。

だからこそ今になって出てきて「日本出身力士とはなんだ」と批判されても,いわゆる「周回遅れ」なのだ。なお「琴欧洲に失礼では」という意見も見られたが,琴欧州は優勝時点ではまだブルガリア国籍である。そんな程度の知識で議論に加わってほしくない。(余談だが,これらの周回遅れ・知識不足を露呈させた方々が,普段は政治的議論において論争相手をそう評することが多いのは何かのジョークだろうか。)


その他の今回のトピックは,ケガの多さと誤審の多さであろう。ケガの多さは以前からずっと言われていることで,いい加減公傷制度の復活を議論するべきではないか。以前のような悪用されないような工夫は必要だが。誤審の多さはいかがしたものか。物言いがつかずに終わる,物言いがつくのが遅い,協議した結果が誤審と,今場所は全て見られた。最後のはどうしようもないとしても,少なくとも進行が遅くなってでも気になったらすぐ物言いをつけるのは徹底して欲しい……それで思い出したのだが,今場所はケガの功名で幕内の取組数が減って進行が楽になったはずなのに,時間があまったり超過したりということも多かった。全体的に審判団引き締めた方がいい。


以下個別評。白鵬は前々から書いている通り,終盤は完全なスタミナ切れだ。かなり深刻なレベルである。調整方法を変えた方がいいのでは。また,精神的な疲れもあるのでは,という指摘も当たっているかもしれない。もっとも,孤高の立場すぎてご家族くらいしか癒やしようがない気も。日馬富士は良い出来だったと思う。彼もまた体力が15日間もたなくなりつつあり,前半は気の抜いた相撲が必要になる。が,どうもそこで負けるようで,今場所は松鳳山に落とした一番さえ無ければ,という結果であった。鶴竜は今ひとつ。もう1つ勝って11勝なら印象が良かったのだが。今場所の琴奨菊は止められない,白鵬・稀勢の里には順当に負けたとしても,前半で2つも落としてはいかんよなぁ。はたかれると弱い上にはたき合いに移行する悪癖は引退するまでずっと弱点になりそう。

優勝した琴奨菊は,実に見事な突進力であり,かつ寄り切れないと見るや打たれる右からの突き落としの威力も高かった。実のところ今場所の決まり手は右からの突き落としが多く,寄り切りばかりではないのは一つのポイントと思う。なお,右からの突き落としも使えない場合はさらなるオプションとして左からのすくい投げがあり,また左四つになれなければ右四つで寄るということも出来たのが今場所の琴奨菊であった。これが大きいのは,琴奨菊の場合無理に寄り切ろうとして足が追いつかず,引かれて前のめりに倒れたり,土俵際逆転の突き落としを食らったりというパターンが多かったが,無理に寄り切る必要もなくなったのである。もっとも,あの突き落としやすくい投げを可能にしているのはやはり圧倒的な突進による崩しであって,基盤ががぶり寄りであることは変わっていない。結局はがぶり寄りの威力が維持できるかどうか,が今後の成績を握る鍵ではないか。それは実に難しいことなのであるが。

稀勢の里は絶不調であった。琴奨菊とは対照的に,左四つになってもちっとも寄れないのである。とはいえ,こうしたことは13-14年に比べると,15年に入ってから明らかに増えており,白鵬や日馬富士同様に体力的な衰えが隠せなくなってきているのではないか。照ノ富士はとうとう休場となったが,むしろ安心感がある。両膝をしっかり治してきてほしい。豪栄道は……うん……もう何を書けばよいのか。


三役。嘉風の関脇勝ち越しは偉業だと思うが,正直に言ってここらが限界というのも。栃煌山は大関昇進前の稀勢の里や豪栄道と同じ状態で,28歳という年齢も考えると今年の6場所がタイムリミットであろう。琴奨菊・豪栄道・稀勢の里と並ぶ大関候補だったのに,彼だけが候補のまま残っている。新関脇から5年,ケガがあって若の里の道を行っているわけでもなく,同じガラスのハートだった稀勢の里はガラスのハートのまま実力をつけて壁を超えた。さて栃煌山は。勢は2場所連続の上位戦での奮戦で,やっと地力がついてきたかなと。それだけに左の脛の故障は運が悪すぎる。今場所勝ち越せていたら,来場所以降は三役定着が見えていたような。栃ノ心は可も不可もなく。右四つで勝てない相手に右四つに組みにくのはやめよう。

前頭上位。宝富士は復調気味で,左四つの鬼が戻ってきたか。逸ノ城はどうしちゃったのか。来場所はかなり番付が下がるはずなので,大暴れに期待したく。これで9−6以下で終わるようなら,本格的に深刻だ。琴勇輝は先場所の評で「大敗しそう」と書いてしまってごめんなさい,前頭4枚目,上位戦含んで9−6は立派も立派。現在の前頭上位だと突き押し相撲は琴勇輝と碧山の二人がいるが,二人ともほとんど引かず,千代大海や雅山が引き技で一時代を築いたのとは完全に隔世の感が。最後に蒼国来。右の差し手をこじいれたら絶対に離さないという取り口は見ていて楽しいが,故障しないかが若干心配である。その右差しが入ればかなり強く,今場所は上位でもそれなりに通用した。ただ,今場所は大関・横綱と当たっていないため,来場所が真価である。解雇無効からここまで来たかと思うと感慨深い。

前頭中盤。隠岐の海・豊ノ島・高安は上りエレベーターにすぎない。一方,そのエレベーターに乗れず,8−7だった妙義龍はやや残念な出来。舞の海も指摘していたが,彼の実力から言えば相当に物足りず,衰えているか,まだどこか痛めているかのいずれかとしか思えない。今場所はやたらと引かれると前に落ちるのが弱点で,差し身が良く効率良く寄り切るのが心情だった妙義龍にしては馬力不足であった。このまま上位には上がれない力士となってしまうのかどうか要観察。御嶽海はインフルエンザが惜しい。あれでロスした三日がなければ勝ち越していたかもしれない。引き続き期待の持てる突き押しで,もうちょっと威力が増せば前頭中盤くらいで安定すると思う。

前頭下位。遠藤はやっと休場してくれたか,とだけ。阿夢露はもうちょっといけるかなと思っていたが,身体が軽い。正代は目覚ましい活躍で,隠岐の海・高安に勝ったところを見るとすでに前頭中盤クラスの地力はあると思う。今ひとつとらえどころがないが,相撲勘が良いのはわかる。来場所は番付運もあってかなり番付が上がりそうだが,地力通りの活躍を期待したい。対照的に輝は,舞の海の指摘通り,まだ身体ができていない感じで,明らかに立ち会いで当たり負けしていた。十両で鍛え直してきて欲しい。


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2016年01月22日

たったの2隻

・日本史の教科書によく出てくる軍艦はなんでしょう?〜近代篇(Togetter)
→ 非常に良いまとめなのだけれど,用語集が旧課程なのが惜しい。新課程で調べなおして欲しい気も。検定教科書数が減っているので,結果がかなり違ってくると思う。
→ 世界史を一応調べてみたのだけれど(新課程版&漏れがあったらごめんなさい),「軍船」として項目立っているものはゼロ。単独で項目は立ってないが説明文中に出てくるものはわずかに2つだった。さて何でしょう。1隻はすぐ出てきてもおかしくないが,1隻はかなり難易度高い気が。正解は下に。
→ ちなみに,軍船という縛りを外しても,個別の艦名で項目立っている船は非常に少ない。メイフラワー号,クラーモント号,アロー号,ルシタニア号くらい。「サンタマリア号」あたりは資料集なら記載があるだろうが,用語集だとなかった。意外。


・生頼範義さん死去 「ゴジラ」ポスターなどイラスト制作(朝日新聞)
→ 実は昔ゴジラファンで,昭和のゴジラからデストロイアまでは8割方見てる(いわゆる平成ゴジラは全部見てる)ので,けっこうショックである。デストロイアのポスターの,体内を赤く発光させながらそびえ立つゴジラは,平成ゴジラのラストだっただけに,そして当時小学生だっただけに強く印象に残った。
→ そしてコーエーのゲームのパッケージ。『大航海時代』も『太閤立志伝』も『ヨーロッパ戦線』も,『信長の野望』も,全部記憶にある。特に『信長の野望』「天翔記」と「武将風雲録」の信長のインパクトよ。こっちもゴジラ同様,プレイしてたの小学生なんだよなぁ。それで思い出せるんだから,やはり画像が記憶の奥底に焼き付いていたのだ。


・家康の「しかみ像」は三方原の戦いとは無関係?<家康編13>(読売新聞)
→ マジですか。新説であって定説ではないけど,信憑性は高そう。こういう場合,「先祖代々から受け継ぐにつれ,正確な情報が欠けていった」というパターンはあるが,「実は由緒(来歴)自体が微妙に正しくなかった」というのは稀であるような気がする。ということは元々紀伊徳川家にあったものか。徳川義親氏のサービストーク(下手したらジョークのレベル)が,発話者への信頼性から一人歩きしたんだろうなぁ。子孫はおちおち先祖ジョークを言えない。


・今はもう食べられない職業、iモードサイト退会遷移複雑化プランナー(市況かぶ全力2階建)
→ まず「imodeサイト退会遷移複雑化プランナー」とかいう誰得な職業が存在したことに驚きだよ。休眠率が95%は当時のサービスでどの程度一般的な数字だったのだろうか。
→ もっとも,解約忘れ商法自体は現在でも手広く行われているからなぁ。退会の仕方が複雑で挫折・勘違いさせる仕様なのも変わってないし。規制も難しかろうし,厄介な問題だ。
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2016年01月19日

一般教養のラインは難しい

・中国における隠者の伝統をめぐって(Togetter)
→ 確かにこのイメージある。>「後漢時代までの隠者は宗教的な情熱で官僚社会と対峙するけど、時代がくだるにつれて隠逸は官僚社会の文化になってゆくようなイメージ。」「後漢時代までは、隠者の住まう山林は厳しい自然としてイメージされていますけど、晋以降は徐々に風光明媚で俗塵から離れるのに理想的な場所としても捉えられてゆきますね」
→ 士大夫分化の内側に取り込まれてしまったなぁと。悪いことではないんだけど。
→ 歴史的経緯で言えば,指摘されている通り,伯夷・叔斉の故事からスタートして,漢代までに「能力はあるのに政権の主流に加わらず,晴耕雨読する賢者」の構図が固まり,魏晋南北朝期に仏教・道教の影響を受けて桃源郷に逗留する神仙のイメージも付与された,というところなのだろうか。togetter内だと仏教の影響が強く指摘されているが,道教の成立もかなり色濃いと思う。老荘思想と神仙思想が結合したのはあの時代なので。
→ 言われてみると隠者的なるものの伝統は世界割りとどこにでもあるが,私にとっては中国のイメージがある程度強いのは,私が中国美術が好きだからかもしれない。隠者は山水画につきものだ。


・【東方】ゆゆ様のくるくるマークはドリームキャストをイメージしたものだった(2ch東方スレ観測所)
→ これは本当に驚いた。神主,なんて「10年目の真実」を開陳したのか。言われてみると,永夜抄の輝夜のBGMとかあるので,オマージュしててもおかしくはないんだが,あまりにもぶっ飛んでいて,ちょっと想像が追いつかなかった。


・用語の暗記と理論の暗記(再編集済み)(ダオ・チーランのブログ・パシフィック)
→ 1については以前から桃木先生が書いているところで,そりゃそうだろう以外の感想がない。2は論旨自体には完全な同意で,1の話とも関連するが,概念や現象を教えるべきという本義から出発すれば,必要な歴史用語が固有名詞・術語が残るのは当然の理屈だろう。3に至っては異論をつけている側の理屈がむちゃくちゃだろう。
→ ただし,2のこの部分は,実はかなり難しい問題をはらんでいると思う。
>「そうはいってもわれわれは人名や事件を全否定してはいない。その意味で、「百年戦争の記述にジャンル・ダルクは不要では」という意見が出たのは意外だった。「エドワード黒太子」を教える必要はないと思うが、ジャンヌ・ダルクという名前とイメージを知らないと読めない文学や社会的文章がどれだけあるかを考えると、これは「クレオパトラ」などと同様に「現代用語の基礎知識」に入るのではないか」
→ なぜなら,「名前とイメージを知らないと読めない文学や社会的文章」の多様性と,個々人の考える最低限のラインの違いを考えると,おそらく全く共通見解が定まらないからだ。たとえば『市民のための世界史』からはハンニバルと大スキピオが漏れているが,これはどうなのかとか。ルネサンスで挙がっている人名がシェークスピア,チョーサー,ラブレー,レオナルド・ダ・ヴィンチなのは文学者偏重すぎてむしろ旧来の世界史という雰囲気であるし,最低限ラファエロとミケランジェロまでは,私の感覚では「現代用語の基礎知識」だ。なお,書いていて気づいたのだが,モネとゴッホの名前が紹介してあるのに「印象派」という極めて重要な美術史用語は省かれている。これは「現代用語の基礎知識」には当たらないのだろうか……等々,若干意地悪な物言いになってしまったが,別に『市民のための世界史』執筆陣を責める・批判する意図は全く無いし,加えて言えば,「名前とイメージを知らないと読めない文学や社会的文章」という基準の採用自体は妥当だろうと思う。しかし,その基準の難しさは,どうしても指摘しておきたくなった。


徹底解剖!ゴールデンカムイに登場する小樽の風景を解説するよ!(小樽総合デザイン事務局)
→ すでに一度リンクを張って掲載しているが,改めて。まーたそんな私の聖地巡礼先候補地を増やしてくれやがりまして。作者が北海道出身とはいえ,めちゃくちゃ調べて描いてるんだなぁ。アイヌ関連については随所のインタビューで熱心に調べてから描いていると言っているので知っていたけど,小樽市内まで。そしてこの記事の筆者も,聖地巡礼者ガイドの鑑と言えるような,綿密な記事を書いていて,こちらもすごい。
→ 実は小樽,人生で一度だけ行ったことがある。20年も昔で,私はまだ小学生だった。記事中にある通り,「寿司食べて帰ってい」く家族旅行だったけど。今度行くならがっつり聖地巡礼になるだろうなぁ。  
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2016年01月16日

海外への聖地巡礼は増やしていきたい

なぜラノベ原作ヒロインは3分以内に脱ぐのか(本しゃぶり)
→ これ,法則自体をよく発見したなぁと。この間読んだぶっ飛んだラノベ『ざるそば(かわいい)』 でさえも“油を注がれていて(石鹸を塗られていて)”笑ってしまった。テンプレの魔力である。もっとも,『ざるそば(かわいい)』は石鹸枠のテンプレからは大きく外れているので,石鹸枠でなくとも塗油は起きる,ということかもしれない。
→ 正直に言って石鹸枠は私の趣味ではないので,現象面以外には全く興味がわかないのだけれど,ありそうな今後の展開としては「テンプレを突き詰めた作品が何作か出た後,どこかの転機で飽きられて,テンプレが少しずつずれていく」であるが,今期の『最弱無敗の神装機竜』が純度の高い石鹸らしいので,テンプレの純化が進んでいるのは確かなんだと思う。
ラッキースケベ発生時間ランキング(カトゆー家断絶)
→ カトゆーさんによる関連調査。実にカトゆーさんらしい熱の入った網羅的な調査である。貫禄の『ToLoveる』なのだが,ジャンプアニメとエロゲアニメもラノベに負けじ劣らずがんばっている(何かを)というのがわかる。
→ ところで本記事ははてブが1000usersを超えるなど非常に伸びた記事だが,このブログは他にもおもしろい記事が多いのでいくつか紹介しておきたい。

・ヒストリエからの古典9選(本しゃぶり)
→ 自分も『ヒストリエ』や『アド・アストラ』,『乙女戦争』関係の本読まなあかんなーと思いつつ読めていない。歴史漫画を読んでると,「これってどの程度史実に沿ってる/乖離しているんだ?」というのが気になって,書籍の方に手を出すと,もう読書スピードが落ちることこの上ない。「さすがに知っていることの方が多い」と思って読んでいる『へうげもの』でさえも,創作だと思っていたら史実だったエピソードがいくつかあり。『チェーザレ』に至っては,単行本の巻末に史実を検証する論文がついている状態であるから,最近の歴史漫画はなおのこと罪深い。

・ラブライブ!の洗礼(本しゃぶり)
→ ラブライブとテルマエ・ロマエをまとめて扱って,これどこで落とすんだよと思って読み進めていたらμ's=Museのつながりで落とすとは想定外だったw。こっそり書かれている注釈9のこじつけっぷりもなかなかすごい。

・ヒストリエからトルコへのアナバシス(本しゃぶり)
→ 一番おもしろかった記事ということこれ。ものすごく長い旅行記だが,読む価値がある。私も割りと聖地巡礼ガチ勢であるが(なにせ『ホワルバ2』のためにストラスブールまで行ったのだから),『ヒストリエ』の1話冒頭再現のためにトルコまで行くのにはちょっと勝てない。写真の通り,カルディアなんて今は何もないし。何より,カッパドキアはともかくパフラゴニアまで行ったのがすごい。


・UQ HOLDER! Stage.97 忍がやって来たシーンは「ラブひな」1話のオマージュだ(大炎上)
→ 雑誌で読んでて「ここに来て『ラブひな』回帰か」と驚いた覚えが。ご存じの方はご存じの通り,『ラブひな』自体のテーマの一つに「時の止まった竜宮城と永遠回帰」があって,最終話が「ひなた荘に少女が訪れる」という1話への回帰となっている。一方『U.Q.HOLDER』は「(ある意味)時が止まった不死者たち」の話題であり,その不死者たちの集まる桃源郷たる仙境館に,普通の少女が訪れるというのは,見事なセルフオマージュと言わざるをえない。全く違ったテーマだった両作品が,ここに来て大きく接近したような,それでいて時の止まっているものが「場所」か「人間」かという大きな差異にも踏み込んでいて,印象的な話であった。
→ そういえば,山形県の銀山温泉はまだ行ってないなぁ。というか宮城県以北の東北に足を踏み入れていないので,聖地巡礼を兼ねて一度は行きたい。  
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2016年01月12日

美術館は美術館の仕事をしよう

・水びたしの公園がすごい(デイリーポータルZ)
→ すっごい楽しそう。ぱっと見は完全に近未来系廃墟のそれ。
→ 実際には「公園なのに水没してる」というよりも「池が乾いてるときだけ公園としても使える」が正解の模様。


・Yuzuru Nakagawa 氏による『蒼樹うめ展』の問題点のまとめ(Togetter)
→ 中川譲氏に同意である……というか,メディア・芸術分野をまともに勉強した人なら全員同じリアクションになるだろう。仮に実態として収益を上げることを目指したものだったとしても,美術館・学芸員の仕事として実施する以上は,最低限の体面がつくろうべきである。特に「制作年も発表年も素材もキャプションになかった」のは論外で,論文に脚注・参考文献一覧がない(あるいはそれらの書誌情報が不備だらけ)ようなものと言えば,ヤバさが伝わるだろうか。そういえば,美術館の展覧会とそれ以外の展覧会・ギャラリーの展示は,査読付の論文とそれ以外の文献の違いに近いのかもしれない。ある意味で,内容の問題ではないのだ。なお,「図録には(制作年が)入ってるからセーフ」となるかはちょっと難しい。
→ もう一歩踏み込んで歴とした美術館・学芸員としての仕事を求めるなら。再確認を兼ねて書いておくと,「美術館」の展覧会の機能は,その作家の美術史上の位置づけを明らかにすること,または作家自身の作風の形成(個人史)を明らかにすることにある。蒼樹うめとなれば無論の事ながら現代のイラストレーター史上に功績が大きいのであるから,位置づけを明らかにするのも,あの独特で丸っこくかわいい絵柄の形成史を明らかにするのも,十分に意義があることだ。その点で不十分な展覧会であったとしたら,残念と言わざるをえない。
→ Togetterにも「まぁ上野の森で行うことが分かった時点で、あらかた予想はできた事なんだけどね」というコメントがついている通り,上野の森美術館は前からこういう傾向ある。企画はキャッチーなんだけども,「展覧会」としてはどうなのかという。これはアニメ系に限ったことではなくて,古代エジプト展なんかでも商売っけは非常に強かった。


・アフリカ大陸のメタル・シーンを伝える書籍『デスメタルアフリカ』が異例のヒット。トークイベントも実現(Yahooニュース)
→  『絶対に解けない受験世界史』の編集者が自ら珍書を出版したので,宣伝を兼ねて紹介しておこう。濱崎さんは元々世界のメタルを聞くのが趣味で,twitter何かを見ていると割りと共産圏が多かった気がしたが,今回出たのはアフリカである。アフリカにメタルってあんの? というレベルの認識の人は私を含めて大多数だと思うのだが,どうやらあるらしい。なんともマニアックな話であるが,記事中にある通り,カウンターカルチャーというかパンクというかという精神は,アフリカだからこそまだ現役で生き残っているのかもしれない。


・軍事費のGDP比から見る各地域・各国の軍事的緊張度(A Successful Failure)
→ こうして見ると日本のGDP1%枠って大きな制限だなぁと思う。中国は隠れ軍事費の問題があるにせよ,表向きはGDPの2%前後に収まっているのはやや意外。GDP自体が大きく伸びてきたから,軍事費が伸びても割合は変わらないということか。東アジア・オセアニアだとオーストラリアの軍事費が案外大きく,インドネシアがかなり小さい。インドネシアは不安になるレベル。そしてミャンマーはまだまだ軍事政権である。
→ アメリカ大陸はアメリカだけが突出しているが,これは政情が安定しているというよりかは単純に対外危機が薄いからといったほうが正しかろう。軍事力よりも警察力を強化しないとまずい情勢だ。もっとも,それはそれで腐敗の心配もあるのが頭痛の種ではあろうが。
→ アフリカは記事中にもある通り,GDP比はやや高めだが絶対額が圧倒的に低いという悲哀が。一方でGDP比も低い国々が意外と多いが,要するに最貧国が多く,中南米とは別の意味で対外よりも対内危機の方が厳しいからであろう。その意味では,アフリカ諸国が経済成長するとまた変わってくるのかもしれない(悪い意味で)。ところで,「中東」という区分を作ったなら,エジプトだけでなくスーダン・南スーダン・チュニジア・アルジェリアも,アフリカではなくそちらに含めるべきだったような気がしないでもない。
→ 最後に中東。ここだけ完全に別世界で,現在の世界の火薬庫と言わざるをえない状況。それにしてもサウジとオマーンが突出している。この二国が突出しすぎていて感覚が狂うが,5%前後になっているUAEとイスラエルも他地域から比べると十分に高額。ちなみにイランは2014年のデータが欠落している関係で0%扱いになっているが,2012年のデータで行くと2.5%前後の模様。  
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2016年01月11日

非ニコマス定期消化 2015.9月下旬〜10月中旬



またすごいTAS動画が始まった。算術士を最速で目指して後は算術無双,というチャートな模様。現在続行中。



これは本当におめでとう。制作者は1/4096などというありえないドロップ率にしたのか……ドロップしたものが命のきのみというのもふざけている。



これ超おもしろかったので続編が欲しかったが,「荒らしが発生する」のは予想された展開で,であれば続編は作れないわなぁ。



いい曲だよね。アルスラーン戦記全く見てないけど。



おやつさん,先にロマサガ3完結させろよw,とは思うものの,あっちはゆっくりの編集がめんどくさいだけでプレイ自体は終わってるらしいからなぁ。



二軍メンバーの名前に十傑集の名前を付けてしまった神回。



中の人が同じでキャラも近いから,「その発想はあった」というやつ。ぜひとも那智さんにやらせてみたいしぐさである。



まけぼの氏による,全員極限低レベル・ジョブ固有アビリティのみでのクレイクロウ戦。結果はFF5プレーヤーならお察しの通り。にしても弱いボスだ……



久々に全く新しいミクさんのかわいいモデルが来た。背中がぱっくり空いてるセクシーさが売り。



おやつさんではない。状況再現・実体化バグによりデバッグルームを経由し,一回も戦闘に勝利せずにクリアできてしまうという。
  
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2016年01月10日

ニコマス2015下半期20選

2015年下半期ニコマス20選レギュレーション
2015年下半期ニコマス20選ポータル

今回も参加します。


総評
上半期とおおよそ同じで,デレマスのアニメやデレステに引っ張られて良作が多く,選出に悩まされることになった。音を編集した系統の作品が,映像系のPVやMADに比べるとやや目立ったかもしれない。あと,やはりMSC5はレベルが高かった。2016年も何かイベントがあるといいなと思う。

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2016年01月09日

SIR(スーパーアイドルマスターランキング)のP名数を数えてみた in 2015



集計のルールは今までと全く同じ。長期は正式にカウントするが,ランキング動画に登場する上位10作品のみのカウント。合作の場合,3人くらいまでのものはバラバラにカウント。参加Pが多すぎて収拾がつかないものに関しては「合作」でカウントした。除外とシリーズ最上位以外は参考記録としてカウントで,シリーズ最上位以外については200位まで集計した。


総評
ptsが全体的に復調傾向で,私の実感とも沿う。ニコマスは2014年が底だったと言えそう。もっとも,2016年がどうなるかはわからないが。200位水準で,2013・14・15年の順に2680,1600,2150。100位水準で同順に4700,2800,3900。50位水準で8400,4300,7200。20位水準で14670,10800,14020。

昨年の総評で「さすがにそろそろ下がり止まるだろうと思う。」と書いていたが,下がり止まるところか復調したのは喜ばしいことだ。原因はどう考えてもモバマスのアニメ化とその出来が良かった影響が大きい。2016年は今のところこれにあたるようなブーストは発表されていないが,ぼちぼちミリマスのアニメ化が来てもおかしくはなさそう。

ところで,昨年に引き続き,今回のランキングでもシリーズ除外の判定が厳しすぎるという批判は一応投げかけておきたい。くらわんPのノーマルPV集をシリーズ扱いする意味ってあります? メカPの除夜m@sも然り。

ランクインしたPの数は182名で,昨年から微増。例年150〜180人の間なので,やや多い。一作のみでのランクインが133名で,昨年の132名とほぼ同じ。合作の数は2(シリーズ除外を含むと3)で,これは昨年の7(11)から大きく減った。確かに合作は見なかった気がする。


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2016年01月08日

C89参加記録

いろいろオフ会が多かった。


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2016年01月04日

歴史漫画の名作は無数にあるから難しいよね

・東方はサブカルアングラ層が支えて大きくなったか(2ch東方スレ観測所)
→ 実際,今の東方界隈は新参の流入が多い割には,非常に落ち着いていると思う。理由は挙がっているとおり,古参側の事情として,歴史が長くなってきて新参・古参の区別をつける意味があまりなくなり,過去の新参たたきに対する反省があること。神主が新参たたきをとがめる態度だったのも,確かに影響ありそう。「輝の頃に少し人口減った影響で来る者は拒まない空気ができたのは怪我の功名だと思う 右肩上がり一直線だったらたぶんここまで平和にはならなかった」も多分ある。
→ 一方で新参側の事情として,昔よりも東方を特権化して暴れる人は確実に減ったと思う。あと原作未プレイに対する寛容度も上がったと思うが,これも「二次創作ひっくるめて東方」「できれば原作やってほしいけどね」と神主が随所で発言している成果かな。


・「ヒトラーを支持したドイツ国民」ロバート・ジェラテリー 著(Kousyoublog)
→ ファシズムは小市民的感情に支えられたとはしばしば言われるが,まさにその典型例を示した本であるのだなぁと。「全体主義は国家が市民社会を吸収し無化することによって成立する」。国家が社会の細部まで管理するのが全体主義国家ではあるが,細部まで管理することの最たるものが,くだらないケンカを「ヒトラーの悪口を言った」というでっち上げで裁くということになろうとは,当時のゲシュタポも思っていなかったのでは。それが実際に実行されていたというのは恐ろしい話でしかないが。


・会社員がスーツに望むこと(増田)
→ ぐうわかる。他はともかくとして,「家とクルマのカギを入れてもゴロゴロしたり鍵裂きが出来たりしないスーツが欲しい」のはマジである。スーツのポケットの内側はなぜにあんなに破れやすい素材なのか。
→ まあスーツを売る側からするとプライドで妥協できない一線というものがあって,たとえば革靴ならその妥協点がいわゆる「餃子靴」だったりするのだろう,とは思う。そういう意味合いでも,見えないところ・スーツの定型にかかわらないところこそせめて利便性を改善するべきで,ポケットの内側の素材なんてその典型だろうと思うのだが。


・これも学習マンガだ!〜世界発見プロジェクト〜
→ かなり考えられたラインナップだと思う。気になった分野にコメントをつけると,
→ 職業:『神の雫』を入れるのはやめてさしあげろ。前にワイン識者の友人に「あの漫画はどうなのか」と聞いたところ,「格闘技における『刃牙』と同じポジション」と返事をされて非常に納得したことがある。そういうポジションだと認識してて選出してるのならまだいいのだけれど,だとすると職業という区分はどうだろうかという話に。あと医者漫画3冊は多い。どうせかぶせるなら『コウノドリ』を入れるなりして医療分野別にした方がよかったと思う。
→ 歴史:ここは全体としてやや不満。まず,言われて気づいたが,『史記』『墨攻』『キングダム』で中国戦国時代が3つ入ってて,これはさすがに偏りすぎだと思う。同じ横山光輝なら『三国志』だろうと思うし。『大奥』は私が未読ながら,歴史漫画としては良い評価をあまり聞かない気が。『チェーザレ』選出は内容的には妥当ながら未完結もいいところで,「学習漫画」として考えるなら内容不足と思う,とは『チェーザレ』の大ファンだからこそ言っておく(同じ理由で『ヒストリエ』の選出も難しいが,それでも『チェーザレ』よりはよかろうとも)。同じモーニングなら『へうげもの』があり,日本の戦国時代が多すぎるという話になるのなら森薫の『乙嫁語り』もあろう。
→ 科学・学習:『ドラゴン桜』は意外なところ。あれは案外とちゃんとした受験指導にはなっている部分もあるので,読んで無駄ではないが,「これも学習漫画」かと言われると,ちょっと疑問かもしれぬ(一応,私は全巻読了済)。そしてこの項目の「週刊モーニング」の異様な強さ。まあそういう雑誌ですよな。『ハルロック』は雑誌でしか読んでなかったが,おもしろかった。  
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2016年01月01日

2016 賀正

あけましておめでとうございます。昨年はこのブログをご贔屓にして頂き大変ありがとうございました。今年もご愛顧の程をお願いします。

例年に従って,今年の目標を書き並べておく。(ここまでコピペ)


エロゲ・ギャルゲ:昨年は目標10本で,結果は8本であった。『うたわれるもの2』と『きみはね』を積んだ状態で12月に入り,12月にこの2本をクリアして目標達成の予定だったところ,いろいろあってどちらも全く手がつかないまま冬コミになってしまった。今年の目標は8本に減らします。とりあえず前述の2つと,ねこねこソフトの『すみれ』,あと『サクラノ詩』は上半期のうちにやる予定。

美術館:例年の目標である展評20で昨年も達成している。今年も同数は行きたい。

旅行:昨年は海外旅行に行っていないものの,新潟旅行と山陰旅行で2回行き,山陰旅行はかなり大掛かりな旅行であった。今年はどこか海外に行きたい気はする。あとは経県値的に考えると,東北地方と南九州が真っ白なので,その辺の国内旅行には行きたい。幸い,東北は遠野,南九州は霧島神宮という聖地巡礼の強い名目があるので,どちらかくらいは行けると思う。


次の更新は1/4以降になると思います。  
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