2017年05月30日

非ニコマス系動画紹介 2017.1月中旬〜2017.1月下旬




この動画を契機にI am Breadを買い,1〜3月くらいにちまちまプレイしていた。やってみると最初はプレイアビリティの低さから漂うクソゲー臭しかしないが,慣れるとかなりおもしろいアクションゲームと化すのでお勧め。難易度は高く,私は全8面中6面で詰んだ(6面が最難関)。バカゲーではあるが,意外とストーリーがちゃんと作ってあってそこもまた一興である。前は英語版しかなかったが日本語が選択できるようになり,しかもしっかりとした翻訳で自然な日本語であるから,英語が読めなくても問題ない。まずは適当な実況動画を見て雰囲気をつかむと良いだろう,ということでこの動画を貼っておく。



トーストガチ勢の動画。1話はそれほどでもないが,章が進むにつれ次第に動きが気持ち悪くなっていく。基本的に挙動がスーパーマリオ64のケツワープと同じと言えばわかる人にはわかると思われる。なので,飛ぶ理屈はわかるんだけども……



ストーリーを知りたいだけならこれで十分。ただ,プレイ動画を先に見てからこれを読んだ方が絶対におもしろい。




現在連載中。最小戦闘勝利なのでちっとも職業レベルが上がらないので,特技をあまり覚えない。よってカジノやメダルによるアイテムの使用とNPCキャラの活躍が鍵になる。ボス戦の経験値が大きくて意外と低レベル縛りになっておらず,ステータスがそこまでジリ貧でもないのがかえっておもしろい。動画はpart3くらいまで正直あまりおもしろくないが,だんだん編集の腕も上がっていっているのでそこも見どころ。



一人FF8学会状態。でも,ひょんなことからFF8のダメージ・ステータス異常判定の順番がわかっておもしろかった。



途絶中? HoI4がHoI2とかなり勝手が違うのはわかる動画。



完結。「死んだふ力学」はすっかりTAS界隈に定着しましたね……w



何はなくとも小傘ちゃんがかわいい動画。
  

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2017年05月29日

白鵬の帰還

場所前に,なんとなくこうなるのではないか,と思っていた展開通りに優勝争いが進んでいった場所であった。鶴竜の休場だけはちょっと読めなかったが,稀勢の里はケガが治りきっていないだろうから散々な成績になるか途中休場が濃厚として,日馬富士と白鵬の一騎打ちになる可能性は最初から高かったと言える。全体の相撲内容で言えば,10日目くらいまでは完璧だったが,終盤はやや失速した。というよりも前半は全体としてテンションが高すぎて,終盤は全員でスタミナが切れ,息切れをしていたような感じ。高安はその典型だった。この点でむしろ個人としては逆を行っていた白鵬は,やはり優勝の仕方というものをつかんでいるのだろう。


良い場所だっただけに,まとめて語ることもそんなにないので,さっさと個別評。優勝した白鵬から。今場所は足腰の粘りが戻ってきていて,固い守りであった。攻撃面については,先場所「身体能力の衰えに意識が追いついていないだけで,脳と身体の感覚が一致すればある程度元の相撲振りに戻るのではないかと思う」と書いたが,まさにそんな感じで,全盛期よりはワンテンポ遅いけれども,それでも十分な速度と威力であった。本人が優勝インタビューでやたらと「まだまだ若いアピール」していたが,裏を返せば衰えは言われるまでもなく自覚しているということだろうし,相撲が晩年型になってきたからこそ言葉では,というところか。

日馬富士は高安に負けたところでエンジンが切れたか。しかし,千秋楽の相撲で負けたながら魅せてくれたというところも含めて及第点の内容だろう。2016年下半期には鳴りを潜めていた突き刺さるような立ち合いが復活してきていて,大変良い。稀勢の里のケガ次第では来場所も同じ展開,白鵬とのマッチレースになるのではないだろうか。稀勢の里は左腕が効かずとも,平幕相手なら右腕と足腰だけで勝てるという自信があり,9−6くらいの勝ち越しにはなるだろうという算段で出場していたのではないかと思う。しかし,蓋を開けてみると左を使わないとやはり勝てず,左が悪化すると負けが込み,負け越しが見えて休場となった。最初から休場していても誰からも文句が出なかっただろうと思うのだが,そこは稀勢の里の性格もあり,横綱になったものにしかわからないプレッシャーもありというところだろうか。

大関陣。照ノ富士は立派も立派で,先場所13勝からの今場所12勝,あの膝の状態で無理せずとってこの星数はもっと賞賛されていいと思う。相撲の取り口は先場所と同じで,差し手争いで左四つが生命線,外四つになっても無理に振り回さない,投げは引っ張りすぎないを鉄則にしていたように見える。そのかいあってか13日目の終わった直後以外は特に痛がっている様子なく取りきっていた。かえすがえすも初日・二日目の謎の敗戦が惜しく,あれがなければ14勝1敗で来場所綱取りの声さえもあっただろう。豪栄道はカド番脱出で,こちらは派手な勝ち星では無かったが安定した取り口で安心感があった。

三役。高安の大関昇進は誰からも文句のつけようがない。相撲内容はとにかく立ち合いの体当たりが強烈で,平幕相手ならほとんどそれで勝負がついていた。その後の攻めも迅速で良い。途中2番落としたが連敗癖も出ず,精神面でも強くなった。地力はまるっと1年前くらいの時点ですでに強かったが,連敗癖が消えたのは間違いなくここ半年の現象で,兄弟子稀勢の里の綱取りが好影響だったのだろう。問題は立ち合いの当たりが通用しなかった場合の攻め手をやや欠いていたように見えた点で,14日目の正代,千秋楽の照ノ富士はまさにこれ。改善を求めたい。あとは千秋楽,照ノ富士に極められた右肘を痛めたようで,そこが不安である。

玉鷲は本当に10勝してしまって,おいおい大関取りか。ここまで来たら32歳からの大関取りで伝説を作って欲しいが,そこまで求めるには正直プラスアルファで何か欲しい。あの突き押しは素晴らしいが,あれだけではあと23勝は厳しい。琴奨菊は結果7勝にまとめたものの,先場所陥落したのは運命のいたずらではなくやっぱり順当な結果だったのではないか,と言いたくなるほど内容がひどかった。変化もなく7勝までもっていったのが不思議なくらい。御嶽海は今場所も突き押しの調子が良かった。来場所は新関脇で,先々場所は前頭1で11勝・先場所は小結で9勝で関脇ならずという不運であったから,やっとである。嘉風はノーコメント,というか単純に及第点の出来だろう。どうなってんだよ35歳。

前頭上位。遠藤は本当に三役に縁ないね。6勝だけども,勝ち越してても結局小結の枠が空かなかったという。千代の国は2−13の大敗だけど,本人がとても楽しそうに相撲を取っていたので好印象。栃煌山は平成28年の初場所に「栃煌山は大関昇進前の稀勢の里や豪栄道と同じ状態で,28歳という年齢も考えると今年の6場所がタイムリミットであろう。」と書いていたのだけれど,残念ながら間に合わなかった。とはいえ引退は程遠く,まだまだもろ差しになれば角界有数の突進力ではあるので,前頭中盤の門番としてがんばってほしい。

前頭中盤。ここは北勝富士と貴景勝の二人を挙げるしかない。現状の有望な若手トップ2というと正代・御嶽海だが,それに続くのはこの二人か。二人ともは来場所上位挑戦となるが(貴景勝は初挑戦),突き押しが通用するか注目したい。個人的には,貴景勝はやっぱりその四股名気になるので,三役にでも上がったタイミングで貴景虎に変えよう(提案)。逸ノ城は無気力から戻ってこない。湊 親方が言ってもきかないなら,別の親方にでも言ってもらった方がいいのでは。輝はなんかもう腰高のままどこまで勝てるか挑戦して欲しい。昔稀勢の里にも同じことを言った覚えがあるが,彼は横綱になったぞ。栃ノ心は12勝しているが,家賃の安さに2番の変化を考慮すると別に。内容は特に論じるものがない。宇良はなんで三賞もらえなかったのか不思議。14日目の伊勢ヶ濱親方が「宇良はなにやってもいい」と言っていて,これだけ協会お墨付きが得られた人は舞の海以来では。千秋楽の宇良は立ち合いを成立させつつ真後ろに飛ぶという離れ業を達成していた。なんならあれだけで技能賞でしょう。

前頭下位。石浦は潜って下から攻める相撲がよく出ていておもしろかった。石浦は里山ほど技巧があるわけでもないし宇良のようにトリッキーでもないが,潜ってから押す力は随一ではないか。琴勇輝はおとなしく休場すべきであった。膝がずたずたなまま出ていて,見ている方が痛かった。阿武咲は新入幕10勝お見事。ただ,ここまでは貴景勝と北勝富士が通ってきた道であるので,さっさと上位に来てほしい。逆に豊山は思われていたよりも通用しなかった。身体はできているように見えるのし,時折強い相撲を見せるのだけど。単純に幕内のスピードについていけていないか。「十両と幕内で一番違うのはスピード」とはよく言われるが,あれは実際のところ何なのだろう。妙義龍は引退が近いのかな。十両でならまだ取れそうだが……


佐田の富士が引退した。巨漢でかつ筋肉質であり,身体だけなら大関クラスに見えた。強烈な突きを武器にした。しかし,筋肉が上半身に偏っていて,腰高ではあったがもっと根本的なところでバランスが悪かった。また突きは一発が重くリーチも長いが回転が悪く,一気の出足で押せればよいが,外されると二発目が届く前に中に入られるというパターンが散見された。いっそ四つ相撲に変えた方が身体的な弱点が隠せたのかもしれない。最高位は前頭2。いつの間にか姿を見せなくなったと思ったら,平成28年5月以降急速に衰え,その後幕下まで落ちた後はずっと休場していた(休場中に三段目)。どこか大きなケガでもしたのだろうか。詳細は特に報道がなく不明である。幕内の上位にほとんど姿を見せなかった割には,身体の大きさゆえに印象が強い力士であった。
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2017年05月28日

最近読んだもの・買ったもの(『狼と羊皮紙』他)

また三ヶ月くらい空いて全然最近じゃなくなってしまった。


・『ダンス・マカブル 〜西洋暗黒小史〜』1・2巻。『乙女戦争』の作者大西巷一による短編集。内容はタイトルでお察しの通りであり,とにかく悪人ばっかり出てきて,同作者の『涙の乙女』や『乙女戦争』よりも激しく血しぶきが飛ぶ。1巻はジャンヌ・ダルクの裁判・火刑,ローマ皇帝カリグラ,スペイン宗教裁判,エリザベート・バートリ(バートリ・エルジェーベト),イエス・キリスト。2巻はジル・ド・レ,シャルロット・コルデー,17世紀イギリス魔女裁判。
→ 大筋は史実に沿いつつも,大西巷一らしい大胆な解釈・改変も含まれている。『涙の乙女』に比べると改変の度合いは強いと思われる。どれもこれも後味悪い・胸糞悪い展開が続き,カリグラとイエス以外は勧善懲悪的な終わり方はしない。むしろ悲劇はこの後も続いていくことが示唆される終わり方をする。白眉はジル・ド・レで,史実でやったことのすさまじさもさることながら,作者の描く「無償の悪」としてのジルが清々しさを感じるほど一貫した悪で,よくぞここまで「悪」を徹底して描ききったと思う。ジャンヌ・ダルク裁判でちらっとフス戦争の話題が出てきて,「ジャンヌが改悛する前に火刑にすれば祀り上げられかねない」とコーション司教が思惑を語っているが,この後にフス戦争の漫画を描くという抗争がこの段階であったのか,少し気になる。


・『狼と香辛料』18巻Spring Log1。ロレンスとホロが温泉街ニョッヒラに定住してから,つまり本編の後日談を描いた短編集の1巻。この後2巻が出ている。本編からはかなり時間が飛んでおり,約十数年後。ロレンスはおじさんだし,夫婦には娘も生まれ,コルはもう立派な青年になっている。続編『狼と羊皮紙』はこの娘とコルの話になるので,本巻は橋渡しの役割も果たしている。変わらないのは不老不死の賢狼様くらいなものだ。
→ そうして平和を手に入れてから十数年経った頃のお話なので,基本的に平和であり,ロレンス行商人時代のようなどったんばったん大騒ぎは起きない。すっかり夫婦となって所帯じみてきた,にもかかわらず行商人時代よりもかえって熱くなっている二人の様子を眺めながらにやにやするお話ばかりである。というよりも,行商人時代は素直になれない二人だったけども,いろいろなタガが外れてしまったので,もう遠慮はいらなくなり,溜まりに溜まったあれこれを取り返している夫婦生活なのだろう。そりゃ娘も生まれますよ,と納得することしきりとなる1巻であった。


・『狼と羊皮紙』1巻。青年神学者となったコルと,ロレンスとホロの娘ミューリの,新たな旅の物語。ロレンスとホロの物語は行商人ロレンスの視点で見る,中世末のヨーロッパ経済をテーマにしたものであった。現実の中世ヨーロッパを範としつつも,差異が作られていって,それによって生まれる現実の歴史とはそれた歴史の展開も,『狼と香辛料』のおもしろさの1つであった。その続編である『狼と羊皮紙』のテーマは宗教改革であるようだ。時代は中世末から近世初期へ。
→ これがまた,現実の歴史を範としつつもやっぱり差異があって,現実世界通りの宗教改革にはならないというのが非常におもしろく仕上がっている。十分の一税や聖務停止,聖書の俗語翻訳なんかの要素を上手いこと使うもんだ。なるほど,現実の歴史でもちょっとしたボタンの掛け違えがあればこういう展開もありえただろうなぁ,と思えるリアリティは,むしろ『狼と香辛料』よりも強かった。ルター派が誕生した頃のドイツってこんな雰囲気だったんかなぁと思わず想像してしまう。
→ 恋人未満の二人の旅路という点では,気鋭の青年神学者コルはロレンスより危なっかしくないけど,一方ミューリは賢狼というにはかなり知恵が足りていない。ホロとロレンスがウィットに富んだ知恵比べ(最終的にホロが勝つ)という雰囲気なのに対し,こちらはまだまだ若い二人の初々しい掛け合いがベースである。剣と魔法が出てこないどころか,魔法の神秘をはぎにかかっているような神学論争が出てくる,一風変わったこの冒険譚をご照覧あれ。『狼と香辛料』が好きだったのなら,試しに読んでも損はないと思う。
新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 (電撃文庫)
支倉凍砂
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2016-09-10

  
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2017年05月23日

戦国時代・関東水墨画の雄

雪村周継「呂洞賓図」芸大美術館の雪村展に行ってきた。「ゆきむら」ではないアピールを激しくしていたが,去年の大河ドラマの影響だろうか。雪村は16世紀前半〜半ばに活躍した画僧で(生没年は1490頃〜1575頃),2つの意味で主流から外れていたという特徴がある。1つは関東・南東北で活動した点。言うまでもなく当時の文化の中心は畿内であるものの,応仁の乱以降は文化が地方に拡散しつつあったという時代の流れがあったから,文化史全体の流れで見れば必ずしもぽっと出というわけでもない。しかし,そうした前提を踏まえたとしても,雪村の出現は周文・雪舟という日本水墨画の流れから明らかに外れていて,画家不毛の地に突如として出現した異変としか言いようがない。

しかも,当時の記録に直接は出現せず,江戸時代になってからの記録や作品のみが残っている。こうした史資料の状況では足跡がほとんど辿れず謎の画家になってしまうことが多いのだが,雪村は残っている作品の量が例外的に多いため,さぞかし研究者にとっては研究しがいのあるテーマだったであろうことが想像にかたくないが,足跡の復元はかなり進んでいる。この辺は私も本展覧会まで知らなかったところで,勉強になった。それによると,現存する代表作の多くは50〜60代の制作であり,80代半ばまで活動したとされているから,大器晩成も甚だしい。逆に言うと,これだけ史資料が残っていて足跡が復元できているにもかかわらず,修行期にあたる前半生は不明な点が多い。この展覧会でも修行期と思しき作品を並べてはいたものの,わからないものはわからないとしか言いようがない様相であった。

もう1つは画風そのもので,雪村の水墨画は激しい動きを感じるものが多い。山水画だったらめちゃくちゃ風が吹いているし,海の波は立っている。人物画だったら仙人が飛び跳ね,布袋はあくびしているし,花鳥画なら竹は折れてるし蔓はわしゃわしゃだし,とにかく画中の物に落ち着きが全く無い。この躍動感は間違いなく当時の畿内の画壇にはなく,どころか狩野派や長谷川派で固まっていく中央では出てこないものだ。本展覧会では「奇想の誕生」というサブタイトルの通り,雪村を奇想の画家の系譜の元祖として位置づけようとしていたが,それも頷ける。ただし,雪村と琳派や岩佐又兵衛の間には直接のつながりはない。一応,尾形光琳や谷文晁が好んでいて,倣った作品もある。

雪村の代表作というと今回の画像の「呂洞賓図」で,これは3作描いている。海から顔を出す龍の頭に乗って立っているが,風は下から猛烈に吹き付け,髭が逆立ち,呂洞賓は上空の龍をにらみつけている。手に持つ瓶は龍が入っていたものとされ,上空の龍とは禅問答をしているとされる(呂洞賓は禅僧としても尊崇があり,雪村自身も禅僧である)。雪村は仙人を画題に好んでおり,呂洞賓以外にも蝦蟇・鉄拐や寒山・拾得,琴高,やや外れると鍾馗や陶淵明,李白の絵なんかもある。禅僧ではあるが,本心では道教に惹かれていたのかもしれない。

なお,雪村の作品なら必ずしも荒々しく,普通ではないかというとそうでもなくて,普通の山水画も本展覧会ではかなり見られ,かえって貴重であった。玉澗に倣った作品がいくつかあり,見事な玉澗の模倣で驚いた。瀟湘八景図も好んでいたようで,いくつか作品があった。こうして並べて鑑賞すると漢画の知識がかなり豊富だったのは間違いなく,鎌倉で修行していたのは間違いないようだけども,そこで全てを学んだのだろうか。ひょっとして畿内に遊学していたりせんだろうか,とこの辺の妄想はつきないが,妄想の域は出ず,記録では箱根より西に出たことはない。ここを上手く補完できれば創作の題材としてふさわしいが,挑戦する人はいないか。佐竹氏とか北条氏とか,戦国大名もいっぱい出せますよ。  
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2017年05月21日

咲関連の気になったもの(16年7月上旬〜16年10月下旬頃)

長らく書きそびれていたので半年以上前の記事群です。実写化については次記事(いつだろ?)にて。


・【咲-Saki-】 咲「中国麻将?」( おかしくねーしSSまとめ )
→ これは見事。中国麻雀と日本の麻雀の違いの説明が自然だし,各キャラの能力と中国麻雀の当てはめが上手い。タコスが北場にひっどい配牌になるが,ゆえに中国麻雀では充実している十三不塔系の役で上がれるというのに始まって,咲さんが槓材を集めておいて槓しないというのも中国麻雀特有の手に結びついている。咲がルールを覚えたら「中国麻将はツモ和了りが強いから、嶺上を武器とする咲が腕を磨いたら化ける」というのもまこのおっしゃる通りだろう。
→ 他校では,フリテンが無いのでモモは消えてもあまり意味がないのもその通りだし,漫が爆発して大于五(全ての牌が5以上)や全大(全ての牌が7以上)を乱発するのは爽快だろうからすごく見たい。十三不塔系が充実しているせいで字牌が1枚だけでも活躍の機会が多く,この点はっちゃんが厳しいというのは自分では気づかなかった視点。怜の能力は中国麻雀でも強いというか,多くのゲームにおいて強いので万能。玄は制限なく自由に打てて楽しいだろうなぁw(中国麻雀のドラは手牌の14枚に含まれず別カウント)。逆に淡は山を丸く積まれたとき並に泣きそう。そして16局固定なのでたかみーはえらいことに……


・シノハユ第36話 お見せしよう王者の「ちひとも」を!(あっちが変)
>Wikipediaによれば、江津市は東京からの移動時間距離が全国で一番遠い都市だそうで、このあたりをチョイスする立先生、聖地巡礼者を殺る気だなw
→ 完全に『咲-Saki-』の聖地巡礼勢に対する挑戦状だが,それでも行く人は行くのであった。


→ そして『SKET DANCE』のジェネシス懐かしいwwwwwww。『SKET DANCE』はけっこう楽しみに毎週読んでたなぁ。


・小瀬川白望とヒダル神 エイスリンの憑神退治? (とっぽいとっぽい。)
→ おもしろい考察。実際にそうでなかったとしたら,かえって偶然の一致が怖くなる程度にはぴったりでは。


・永水航路 1 - 阿久根の巫女もやがて鬼へと変貌するのか? -( LAT. 39°20' N)
→ 現在3記事目まで。永水女子の面々の出身地を探訪する大長編旅行記。私が行きそびれた天の逆鉾もちゃんと取材している。実は,自分たちの旅行も当初の行程では屋久島が入っていたのだが,旅程を詰めているうちにいろいろと無理が生じてカットすることになった。今考えると,屋久島に行く予定のままであれば完全な登山装備を持っていったので高千穂峰も登頂できていたと思われ,二重に惜しいことをしたと後悔している。
→ この方の旅行でも悪石島へのフェリー確保で苦戦しているが,7つの故郷のうち鹿児島市から陸路で行ける霧島・阿久根・指宿,頻繁にフェリーのある屋久島・奄美大島まではいいとして,悪石島と喜界島は聖地巡礼が厳しい。


・Arctander_(family)(Wikipedia)
→ 英語版とはいえWikipediaくらいしか情報が無かったので,話半分として。しかし,ノルウェーのファミリーネームという点くらいは信用してよかろう。『フェイタライザー』の主人公の祖父もノルウェー人のようだが,さてつながりは?  
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2017年05月20日

年号マニアとかもおもしろそう

・Google翻訳の「リアルタイム翻訳」がおもしろ過ぎて試す人続出「電脳をハックされてる感じがたまらない」【画像まとめ】(Togetter)
→ これ別に新しくないじゃないか,と思っていたら,日本語でできるようになったということのようだ。実はGoogle翻訳のこの機能,海外旅行に行った時に友人の一人が使いこなしていて,フランス語→英語翻訳でレストランで大活躍していた。Togetter内の通り,日本語だと精度が微妙だろうけど,ヨーロッパ系言語同士ならかなり問題なく使えると思われるので,是非是非。


・対馬で盗まれた仏像「韓国の寺に所有権」 韓国で判決(朝日新聞)
→ まだ地裁の判決やから(震え声)
→ 実際,これは韓国政府が被告であってしかも控訴する気があるし,政府の思惑としてもこんなことで日本政府と揉めたくないだろうから,韓国司法やそれを促した世論への批判は正当性があれど,政府を批判するのはお門違いであろう。
→ もう4年以上経っていて地裁なので,最終的な解決までまだまだかかりそう。しかも,今後の韓国司法で判決がひっくり返るとはあまり思えないのもつらいところだ。前期倭寇の盗難と断定できない・そもそも前期倭寇の盗難としても近代法で遡及して裁くこと自体に無理がある・前期倭寇の盗難としても一度日本に返還してからの再交渉が筋である等,問題点が多すぎるのは明白なはずなのだが。


・お着替えコーデRPG「ミラクルニキ」で作った、サークル主コーデ、同人女コーデ、黒歴史コーデがリアルすぎる「靴のダサさが絶妙」「わかり過ぎるのでやめてくれ」(Togetter)
→ 再現度高い。最初のTweetの,魯灰潺韻破榲によく見る。△麓楕を見たことがあまりないが,どちらかというと「オタク系女子の生態」系漫画でよく見るのでリアリティある。はおっしゃる通りというか,別に私も自分の服は超絶無頓着だしファッションセンスに自信もないけど,これは作者の言いたいことはわかるw
→ やっぱり靴と鞄と帽子がポイントだよなぁ。服自体は趣味の問題だと思うし,私はかわいいと思う。モデル自体もかわいいので,「でも十分かわいい=俺やっぱファッションわからんわ」と自分のセンスを疑うのは早計だと思う。それとこれとは別概念という。
→ ところで, Ν◆Νともにかわいく見えるのは,おそらくモデルのかわいさ以上にオタクの脆弱性をついているからではないかと思われる。ほら,あれですよ。直近でいう艦これの秋雲先生だったりデレマスの荒木比奈さんだったりにプラスの補正がかかって見える我々の哀しき性ですよ……


・クイズ!この人たちはなんのマニアでしょう?(デイリーポータルZ)
→ 第1問は最後の最後,「サイズ、絞り、焦点距離」でようやくピンと来た。周囲の友人にこの趣味の人がそれなりにいる割にそこまで全然わからなかった。第2問は全くわからず。さすがに縁遠い。第3・4・5問は序盤であっさり。
→ 第4問は自分もけっこう好きな話題で,これは歴史好きの人にはかなりの割合で同意いただけると思う。地図帳や統計資料を眺めて,この国も首都と人口最大都市違うやんとか探すの,私はけっこう楽しい。(ネタバレにつき伏字)
→ 記事タイトルについて。「僕の一押しは395ですね! 直接の関係者は気づいてないけど,後から振り返ると大きな曲がり角だった的なところがすばらしい。あとはベタですが1848もインパクトある。800のぴたり感も美しい。1185か1192かの議論については詳しくないのでうかつに言及できないですね……」みたいな。
  
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2017年05月17日

伝統と変容の楽焼の歴史

銘「砕動風鬼」近代美術館の樂焼(楽焼)展に行ってきた。初代長次郎から現在の第十五代吉左衛門・第十六代襲名予定の篤人まで,歴代の作品が並ぶ大展覧会である。本展はエルミタージュ等の海外美術館の企画展の凱旋展覧会でもあり,海外では好評を博したらしい。

楽焼はご存じの通り,千利休の美意識から発露して,その片腕だった陶工長次郎を開祖とするもので,1579年頃に誕生する。当初の楽焼は黒または赤一色で,釉薬がかかっていないのではないかと思われるほどざらっとした表面,ろくろを一切使わない手こねとヘラ(篦)による成型あたりを特徴とする。黒一色のお碗の中に見える「宇宙」というやつである。美術館でよく見る楽焼はこういった特徴のものが多いと思われるし,今回の展覧会でも長次郎の有名な作品,銘「大黒」や「禿」,「俊寛」などを見るとこのイメージ通りである。他の展覧会でもよく見る作品が多いが,「禿」に限ればなかなか表に出てこないのでこれは貴重かも。

しかし,楽焼は樂家による一子相伝で伝わり,各時代の樂家の当主(吉左衛門)の創意工夫による個性が尊重されたので,実は先述のような特徴のうち「手こねとヘラによる成型」だけは鉄則として守られるが,それ以外は次第に変容していく。この各時代の吉左衛門による作風の違い・変容が楽焼の観賞ポイントであり,今回の展覧会は歴代の吉左衛門全員の作品が時代順に展示されていて,その変容がわかりやすかった。時代の風潮の影響,たとえば江戸初期なら織部好みを取り入れてちょっとだけ歪んでみたり,元禄時代ならかえって長次郎に回帰して地味になったり。あるいは時代にとらわれない個人の改変もある。個人的には釉薬をべったりかけていて,これなら素焼きには見えんだろと誇示するかのような,のっぺりした質感の楽焼はけっこう好みかもしれない。他にも色を複数使っていた人もいたし,ヘラを多用してカクカクした茶碗を作っていた人もいた。長次郎や本阿弥光悦あたりの作品しか知らなかったが,これは確かに個人差・時代差が大きくて意外と振り幅が大きく,おもしろい。

その中で当代の第十五代吉左衛門も全く負けてはおらず,というよりも20世紀末〜21世紀初頭感がめちゃくちゃする現代っぽさがあり,なるほどポスト岡本太郎の時代の茶碗は確かにこれだわ,という意味でとてもしっくり来た。楽焼に金粉使ってもいいじゃないか(今回の画像),なんて発想は破格すぎるかもしれないが,現代だからこそやっていいことなのかもしれない。長次郎の楽焼が黒一色による宇宙なら,こちらはカオスな銀河が浮かぶ宇宙だろう。しかし,同じ宇宙である。なぜ近美で楽焼なのか? と最初は疑問だったが,展覧会を見て納得した。この展覧会のフォーカスは,当代の第十五代吉左衛門である。


ところで,それはそれとして当代吉左衛門,銘の付け方がとてもこう……どこかがかゆくなるセンスの持ち主で……「竜蛇」って書いて「ナーガ」って読ませるあたりは序の口で,「女媧」とはついているもののどこか女媧なのかよくわからなかったり,「涔雲は風を涵して谷間を巡る悠々雲は濃藍の洸気を集めて浮上し」なんてやけに長かったり,うん,広い意味で中二病だね! そこもある意味現代的なのかもしれないけども。ちなみに今回の画像の銘は「砕動風鬼」である。

あと,高精度3Dプリンタによる長次郎の茶碗完全再現(※ただしアルミ製)だとか,VRで体験できる茶室参考)だとか,遊びがすごい展覧会で,その意味でも楽しかったことを付記しておく。そうか,今時は茶室もVRなんだな。  
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2017年05月16日

道義的にはJX金属が動くべきとは思う

・<外国人犯罪デマ>被災地半数聞き86%信じる(河北新報)
→ 思っていたよりも信じていた割合が多くて,ちょっと驚いた。結果的に関東大震災の時のようなことにはならなかったが,そもそも地域的に外国人が固まって住んでいる地域ではあまり被災していないか。


・次のような方法で生まれた子どもに皇位継承権はあるか?(新・怖いくらいに青い空)
→ 興味深い思考実験。
→ 以下,私見。結局その時の社会が「そこまでして断絶回避しようとせんでも」と思うラインによると思うので,現時点では何とも言えないものが多い。とりわけケース7以降は現在の技術で実現できないので。
→ その上で,完全に現在の私の個人的な感覚だけで言うなら,ケース1〜4はセーフ。ただし,ケース2・3は絶対に後から揉めるので,極力避けた方がよいと思う。5・6はケースバイケース。というよりも私は無理に男系を維持する必要はない(女性は当然として女系でも良い)と思っているので,ケース5なら一般女性ではなく皇族出身の女性で,かつ当人の意志があればより問題ないと思う。ただし,おそらく日本社会が異常な動揺状態であることが想定されるので,皇族出身の“個人の”意志確認が本当にできるのかということまで考えると,ほとんど現実的ではない。ケース6も同様に皇太子妃の同意が必須になるが,これも同様の理由により社会の圧力が懸念される。
→ 現時点で技術的にできるようになったとして。ケース7は,皇太子夫妻がそれを望むなら別に問題視しない。ケース8・10はセーフというかむしろ何が悪いのというレベル。ケース9・11・12・13は前述の「そこまでして断絶回避しようとせんでも」ラインに引っかかる,というくらい。


・ミャンマー、言論の自由に影 スーチー氏与党批判で逮捕(朝日新聞)
→ これはアウンサンスーチーがどうのこうのというよりも,単純にまだ(政権側に)民主化が定着してない・未成熟という話では。チョーミョースエ氏の「目上の人に敬意を払わず、根拠もなく自由に批判できるのはおかしい」という発言や,「スーチー氏や議員を告発で守り、英雄になろうとの風潮がある」という点は,いかにも民主主義の概念が理解されていない感じの発言で,長らく権威主義や独裁が続いた社会でそうそうすぐに定着するものではないだろう。これらをもってアウンサンスーチー氏は本当は民主化する気がないのではないか,とするのは早計のように思われる。というよりも,アウンサンスーチー氏の思惑はさして重要ではなくて,急にいろいろと自由化しだしたり権力を得たりしたので,NLDの上層部はロヒンギャ族への対応などを見ても,軍部を含めて手を付けられない状態ではないか。しばらくは未成熟な民主主義の暴走が続きそう。これをアウンサンスーチー氏・NLDの思想やミャンマーの民族的気質に帰してしまうのは,端的に言って悪性のペシミズムでは。


・コンゴ民主共和国(旧ザイール)の日本人遺児たち(Togetter)
→ この話は全く知らなかった。Tweetで出てくる日本の鉱山会社は,当時の日本鉱業(現在のJX金属)とのこと。JX金属の社史にも「1972 ザイール・ムソシ銅鉱山、操業開始(1983 現地政府に譲渡)」とあり,別に隠されている事実ではない。11年間も創業されているし,本気で骨を埋める気だった人から軽い気持ちで現地妻を作った人まで,かなりパターンがありそう。当人たちも艱難辛苦があり,しかしだからこそ「父さんを責める気はない。会えたら、ゆっくりと話し合いたい」と言っているのだろうから,会わせてあげたいが……八方手を尽くして最後の手段としてのTwitterでの呼びかけだろうし,JX金属は動く気がないだろうが,日本政府は動かないのか。  
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2017年05月14日

九州縦断旅行記

博多から鹿児島まで,レンタカーで九州を縦断する旅行に出かけたので,印象に残ったもの等を。

初日:東京〜博多〜太宰府〜阿蘇〜別府
自宅を出て地下鉄に乗ると,いきなり北朝鮮がミサイルを射ってメトロが10分ほど止まるという事態に。その後急いで羽田空港に向かうと,手荷物検査場が大混乱であった。自分が手荷物検査を抜けた時点ですでにちょうど出発時間だったのだが,振り返ると後ろにまだ30人以上いるという大惨事。結局出発したのは当初予定時刻の10分過ぎというエクストリーム離陸をかましたが,それでもほぼ定刻に到着したのだからANAさん偉い。

そして博多に現地集合し,レンタカーを借りて出発。博多は見るものがさしてなく早々に脱出。博多は大都市であったが郊外はすぐに「典型的な日本の地方都市」感あふれる風景になり,本当にどこも変わらんなと。少し南下して太宰府天満宮へ。北野にはお参りしたことがあるので,これで2箇所とも制覇である。飛梅を見て参拝し,「来年こそは世界史の悪問が減りますように」とお願いしておいた。名物「梅ヶ枝持ち」を食すも,梅要素のなさに驚く。ただのあんこの入った餅やんけ……飛梅は思っていたよりも小さく,思わず見逃すところであった。飛梅とは別に樹齢1000年を超えるとされるクスノキがあり,こちらの方がご神木っぽいので,行った際はご覧あれ。なでると頭がよくなるという牛の銅像は,太宰府では行列ができていた。同じものが北野天満宮にもあり,あちらはなでている人はいても混雑しているというほどのものでもなかったが,この違いは一体。あと気になった点といえば,場所柄か中国人・韓国人の方が多かった。向こうも受験戦争が激しいからな……そういうわけでいろいろなものが4(5)ヶ国語表記で好感が持てる。たとえば御手水。

太宰府天満宮御手水


時間が無かったので,隣接する九州国立博物館がスルーした。今回はそのまま南下し,一瞬だけ佐賀県に入って鳥栖,福岡県に戻って久留米・八女を通って熊本県に入り,熊本市で東に曲がって阿蘇へ。いきなり団子を食す。芋とあんこのハーモニーがよく,これは美味。東京で売ってたら買おう。阿蘇はミルキーロードをぐるっと回りつつ火口へ接近。阿蘇の風景は非常によく,カルデラ地形ってすばらしいなって。

IMG_5903


道中,持参した『けものフレンズ』1・2巻のBDを車内で流そうとするも,レンタカーがBD未対応で挫折。ジャパリパークで『けものフレンズ』を見るという野望が潰えた瞬間であった。さらに火口では無慈悲な進入禁止。博士の許可が得られなかったのなら仕方がない。しかし,進入禁止期間が長くなっているのか,火口付近の施設はどれも寂れており,ロープウェーはロープ自体がなくなっていたし,売店・レストランは廃墟と化していて「窓割れてね?」状態でお前それ別のアニメやんけ,とは同行者の弁である。火山に頼った観光業,相手が自然なだけにままならず,難しい。

阿蘇を抜けたら大分で,そのまま別府に直行。本当は由布院にも行きたかったがやはり時間不足であった。これ,九博+阿蘇火口+由布院で1泊分の観光時間くらいの価値があったと思われ,1泊足せなかったのが今からでも悔やまれるが,サラリーマン時間とれない。初日は別府で宿泊。夕飯は地獄蒸しと関サバを中心に。別府の湯けむりはすごかった。私も同行者もけっこういろいろと温泉街に行っているが,ここまで街中もくもくしているとなると他に無い。写真を載せたいところだがホテルの位置が割られる危険があるので割愛。


二日目:別府〜霧島
午前中は別府市内観光。地獄巡りに行った。ここから,これから別府観光をする予定がある人のために,重要なことを書く。地獄と称される温泉噴出口は別府市内に多数あるが,そのうち代表的な物8つが主な地獄巡りの名所になっている。そのうち7箇所は別府地獄組合に加盟していて,1箇所ごとに500円,7箇所共通の共通観覧券なら2000円となっているなら,全部見るなら共通券を買ったほうが安い。唯一組合からも共通観覧券からも外れている「山地獄」は1500円かかる。つまり,8箇所全部回るなら合計で3500円かかるということになる。また,8箇所のうち2箇所(「血の池地獄」と「龍巻地獄」)は場所が大きく離れていて,徒歩で行くのはあまりお勧めしない。現地に徒歩で行けるようなことが書いてあるが,騙されてはいけない。

我々は今回2000円払って7箇所は回ったのだが,その感想を言うと,スタンプラリー的に7箇所全てを回っても時間の無駄にはならないが,純観光的に言えば「鬼山」と「かまど」だけ行けば十分である。一般的に別府の地獄巡りで一番有名なのは「血の池」だと思うが,実は血の池っぽい赤い池も,「海」や「白池」っぽい青い池も,「鬼石坊主」っぽい泥の池も,全部「かまど」に同じような池があり,あそこだけ行けば地獄巡りで見たい奇観は大体全部見れる。

かまど地獄


この写真は血の池地獄っぽく見えるが,かまど地獄で撮ったもの。ただし,かまど地獄のものはどれも比較的小さめで,不思議な色に染まった巨大な池がみたいのなら,やはり7箇所全て回るべきだろう。

鬼山地獄


もう一つ挙げた「鬼山」はご覧のように大量のワニを飼育していて,見るべきは温泉噴出口というよりはその熱水を利用したワニ園という状況になっているが,あまりにも大量のワニが壮観なので,あれはあれで見る価値がある。同じような形で「白池」には熱帯魚館があるが,あれなら水族館に行った方が多種多様な熱帯魚を観賞できるレベル。また「白池」には二豊南画堂なるミニ美術館があって,江戸後期の南画のコレクションがあるが,これも大したものではない。しいて3つめを挙げるなら「龍巻」で,これは他の6つと違って池にはなっておらず,間欠泉である。噴出感覚が短い(30分以内)上に一定であるという稀有な特徴を持っているので,「行ったのに見れない」という間欠泉観光特有の欠点がなく,確実に噴出しているところが見られる。ただし,前述したようにこの龍巻と血の池だけやけに場所が離れていて,正直地獄巡りという同一コンテンツで括るのにはかなり無理がある立地であるので,その点注意されたい。

地獄巡りで午前中を全て使ってしまったので,午後は一気に移動。その際に,てっきり宮崎県を縦断して鹿児島に入るものと思っていたが,カーナビが示したルートもグーグルマップが示したルートも熊本に戻って熊本県を縦断せよ,というものであった。調べてみると,たしかに直線距離は宮崎県を縦断したほうが短いのだが,宮崎県は極端に交通の便が悪く,何より高速道路が途中で寸断されている。ゆえに大回り気味になるものの熊本経由でずっと高速に乗っていた方が結果的に早い,ということだった。宮崎県,ただでさえ観光名所があまり無くて今回の旅でも素通り予定だったところ,とうとうほぼ全く通らないことに。他人事ながら,観光で死にたくないなら早めに手を打ったほうが良いと思いますよ,マジで。鵜戸神宮と高千穂峡だけだと,ちょっと弱い。

そういうわけで初日のルートを逆流して熊本市へ,そこから南下し,えびのJCTで一瞬だけ宮崎県に入り,鹿児島県の霧島温泉郷へ。二日目はここで1泊。その際に泊まったのが霧島ホテルなのだが,霧島ホテルの温泉が頭おかしかったので紹介しておく。何よりめちゃくちゃ広い大浴場が特徴で,最大水深が1.4mもあり,温泉プールといった様相。広いだけでなく温泉の種類も多く,塩類・明礬・鉄・硫黄とある。成分量もかなり濃く,湯の花の量もすさまじく,付着しきれずに粉のまま漂っているのはなかなか見られない光景。これでも加水しているそうなので恐ろしい。加水しなかったら別府の地獄状態なのでは。館内にある説明を読むと,ここの温泉は湯量が豊富であったものの,温度が約60度とそれほど高くないので立地のいい場所まで流す間に冷めてしまう&前述の通りとんでもなく濃いのですぐに管が詰まってしまうために,無駄に全部近隣の硫黄谷に流し捨てられている状況であった。そこでこのホテルの創設者が「だったら源泉の真上にホテル建てればいいじゃん」と考え,時は幕末の約150年前に巨額の資金をつぎ込んでこのホテルを創設した,ということが語られている。慧眼と言わざるをえない。温泉は一部を除くと基本的に混浴で,ここが少し難点。混浴自体が悪いわけではないが,19:30〜22:00はほぼ全面的に男性入浴禁止となるので,日帰りの場合は女性が入りづらく,泊まりの場合は絶好の時間帯で男性が入れないという状態になっている。我々は夕飯の時間帯を遅らせてもらって,18時頃から19時まで入ることにした。泊まりの男性客は,どうしても夕飯前か22時以降ということになると思う。お夕飯も美味かったし,混浴と立地以外は何も言うことがない。お勧め。


三日目:霧島〜桜島
三日目の朝は霧島神宮へ。

霧島神宮


何度も補修しているだろうとはいえ,創建300年とは思えない保存状態の社殿が非常に美しく,一見の価値あり。それはそれとすると,観光名所としてはコンテンツが少なすぎた。商売っ気がなさすぎるのも悩みどころで,社殿以外には特に見どころがなく,社殿に関心がない場合は滞在時間10分で終わってしまうだろう。神社はあくまで信仰の場であると考えるのならそれも正しいのだが,特に『咲-Saki-』の聖地巡礼を兼ねて見に来た身としては「九面どこだよ」という話であり,実は祭事に使う日を除くと霧島神宮では見ることができない。売店で九面キーホルダーが売っているのが唯一である。九面は神宮からはそれなりに離れた霧島歴史民俗資料館に展示されているというのを旅から帰ってきてから知った。自分の調べが足りていなかったのも悪いのだが,九面の展示場所くらい案内が欲しい。

さて,霧島神宮が思っていたよりもすぐに終わってしまったので,天の逆鉾を見に,高千穂峰をうかがってみることにした。麓の高千穂ビジターセンターで見ると,標高1574m・目標時間:100分と書いてあったので,「標高差600mほど,往復3時間なら楽勝では」と気軽に登り始めた。実際,3分の1地点までは楽勝そのものであったものの,そこら辺で突如として風景ががらっと変わり,岩がゴツゴツし始め,見上げた風景が

高千穂峰中腹


これで,「あ,これガチ装備がないとマジで滑落するやつだ」と悟って断念した。知っていれば登山靴を持ってきたのだが,当初の予定ではそもそも登る時間があるかどうかもわかっていなかったので,仕方があるまい。どうせ九面も見そびれているし,10年単位で将来になるだろうが,リベンジ対象として残しておこうと思う。結局,同行者で唯一ストックとグローブという完璧な登山装備をなぜか持ってきていた頬付が,一人で登頂。無事,天の逆鉾を写真に収めて帰ってきた。えらい。

高千穂峰頂上:天の逆鉾


のだが,実は宮崎県側からの登山道もあり,こちらは斜面が緩く時間がかかる(往復4時間半)ものの,別に装備がないと死ぬような斜面がないということを,これも帰宅後に調べ直して知った。しかも山頂に刺さっている天の逆鉾は実はレプリカで,本物は江戸時代に噴火の際にぽっきり折れてしまいしかも行方不明であるという。そして全く同じレプリカはビジターセンターにも展示されていたりする。




これ。なんかもう,一周回っておもしろすぎないですかね。本物がないということは,二度と国産みできないんですがそれは。

下山後は再び車に乗って移動し,旅の最終目的地,桜島へ。今回も頬付持参のドローンを飛ばして遊んでいた。現在観光客が入っていい最高地点が標高470m付近で,火口が約1100mなので,高度500mのドローンでは微妙に火口が見られず残念であった。さすがにまだまだドローンは物珍しいようで,飛ばしていると周囲の観光客が興味津々で見に来るのがおもしろい。余談ではあるが,タイムリーにもこんなニュースがあった。この日のホテルは桜島内で,オーシャンビューが非常に綺麗な温泉に入って満足。夕飯の豚も美味しかった。


四日目:桜島〜帰宅
三日目の深夜に桜島が噴火するというミラクル。朝起きてホテルを出発するとレンタカーの走った道は噴煙巻き上がってるし,歩こうとすると一面灰色でジャリジャリ音がするしで,おまけに

桜島


葉っぱにまで灰が積もっているという。さすがは桜島聞いていただけのことはあった。この日は桜島ビジターセンターに行って火山のお勉強をした後,フェリーで鹿児島市内に入り,ちょっとだけ仙巌園を見学して,ほぼ終わり。レンタカーを返した後は鹿児島中央駅から新幹線で帰宅した。一番面白かったのは霧島ホテル,次点が別府の地獄巡り,三番目が高千穂峰(登頂失敗)だろうか。急に計画を立てたので調べが足りなかったところが多く,とりわけ登山装備を持っていかなかったのは悔やまれるところだが,十分に満足はしている。

ちなみに,次の国内旅行の予定であるが,
・あとは北東北に行けば47都道府県踏破が完成するので,東方と『咲-Saki-』の巡礼(遠野)を兼ねた北東北旅行
・ユーフォニアムと真田丸の聖地巡礼を兼ねた京都・大阪旅行
くらいかなぁと。海外は当分考えていないが,行くとするとUSAの東海岸か,ドイツのベルリン近辺かな。  
Posted by dg_law at 06:00Comments(0)

2017年05月12日

また大洗か

GW中の旅行については土日で書きます。


・38年住んだベネズエラから帰国して(ベネズエラで起きていること)
→ 全然情報を集めていなかったのだけれど,思っていたよりもかなり悪い状況だった。失政の結果としか言いようがないが,アフリカの最貧国よりも元が整っていた分だけより悲惨な印象が強い。ここからチャベス派が何らかの動きがあって失脚したとしても,政情不安が落ち着くのは10年単位で先のことになるだろうから,先は長い。


・サメの唐揚げ「サガット」  漁の厄介者を大洗新名物に(茨城新聞)
→ 今度大洗に行ったら食ってみます。
→ まあ,タイガーアパカッ的なものは連想するよね。


・旦那がバカなのか発達障害なのか(増田)
→ これあれだ。言われた通り一通りのものを適当に出すと「この組合せはない」とか「ファッションセンスが欠けている」とか言われるパターンだ……と思ったら同反応多数で,同じ経験をしている男性はかなり多い模様。ただし,相手が妻とは限らず,自分を含めて母親や姉妹からこうした経験を得たか,父親が母親にそう言われているところを目撃したかというパターンも多いのではないか。実際にはそれがハードルの高い行動であったとしても,相手が「人間なら普遍的にできる」と思っていることを自分ができないのは相当にショックで,そう言われるくらいならバカの振りをしたくなる気持ちはわかる。常識とは簡単にずれるし,できないものはできないのである。


・「センター試験24泊25日」は「9泊10日」へ〜一木重夫・小笠原村議インタビュー再び(石渡嶺司)(個人 - Yahoo!ニュース)
→ これは継続して追ってた話題だけど,ある程度解決して良かったと思う。前にも書いたけど,これは本来東京都の側が支援してあげるべき事案だった。結局それ以外が動いて解決したのは美談でもあり悲しい話でもある。その意味では,大学入試センターが動いたのは意外。


・「魔法先生ネギま!」のネギ先生が最後に選んだのは長谷川千雨だった(猫とネギま!と声優さん)
→ 限定版を買っていなかったのでここで知る。かなり意外な話で,ちょっと驚いた。基本的に子孫を残せない,『U.Q.HOLDER』で子孫が登場している人々は違うというところから末期の主要なバトルメンバー+委員長あたりは全員違う,とはいえ関係性が遠いクラスメイトでもなかろうと消していくと,確かに千雨くらいしか残らないのだけれど。そう考えると,最終話で描かれた千雨が物憂げな表情をしていて「引きこもりのネット廃人になっている」と評されているのは意味深。しかも,おそらく『U.Q.HOLDER』の世界線は『ネギま!』の最終話とは別世界線であることも考えると,『U.Q.HOLDER』世界線の彼女は一体どうなっているのか。まだ登場してないしなぁ。ネギ本人がすごいことになってるし。  
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2017年05月02日

非ニコマス系動画紹介 2016.12月中旬〜2017.1月上旬




カメ五郎が久々に狩猟ではない,長期間でもない一泊二日の自給自足生活をしていて(収録自体は2年半前だが),かえって新鮮だった。狩猟でないなら食料はいつものカエルとヘビと野草と果実である。そしてやっぱりおもしろい。





プロはハンデでイカサマ禁止のルールだったはずのところ,劣勢すぎて突如イカサマにさらっと手を染めだしたところで大爆笑した。プロがよくこの企画に乗ってくれたなと思ったら,イカサマが下手でむしろ普段はやっていないことが立証されてさらに笑える。そして最後の最後の神展開。





更新が途絶えていたところからの復活,そして完結。お疲れ様でした。算術無双が気持ちよかったし,シドはやっぱり異常な強さだった。



いろんなバグがシャドウの加入・離脱を引き金に起こされているのを見ると,ちょっと変な挙動が思った以上にとんでもない多数のバグの温床になるんやなと……



夕立が振り袖を着て踊るというギャップがとても良い。「お前結婚しとるやんけw」というツッコミはご愛嬌(一応,元々は「若い女性」が着る条件で,未婚は後付だとか)。



ココル原人さんが踊ったのは初めて見た。歌もうまくて踊りもうまいとか反則やん……  
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