2006年04月07日

ケーキが食べたくなった

久々の渋谷の街は相変わらず歩行者過多だった。住んでるときはどうしても好きになれなかったが、いざ離れてるとなんとなく寂しいのだから不思議なもんだ。今回の目的地は文化村。というよりも今後渋谷に来る場合、文化村以外の用事で来ることはめったにないだろう。

スイスの風景画展だった。行こうかどうしようか迷った挙句、閉幕二日前にやっぱりもったいなくなって行くことにした。よくある人間心理だ。風景画は絵画のジャンルの中でも好きなほうなので、行って損は無いだろうと思った。

で、行ってみてやはり風景画はいいなと思った。とりわけ山だ。もちろん生の風景も否定しないが、あえて切り取られた画像というところに、見えない迫力を感じる。スイスの風景画の発端は18世紀後半で、ロマン派の前哨になったらしい。本格的な風景画がスイスではやりだしたのは19世紀になってから。1815年、ジュネーヴがスイスに併合された結果、国民意識統合のため、美しい風景画が利用されたというわけだ。いかにもロマン派らしい理由だ。それが過ぎると今度はセガンティーニとジャコメッティが多く飾ってあったが、サンクトヴィクトワール山には勝てそうにない。そう考えると、やはりセザンヌは偉大な画家だったんだなと再認識した。

風景画にも抽象画はあるらしく、だんだん目が痛くなりそうなゾーンへ。キュビズムにかかれば山もわけがわからないものに変貌する。文化村の展示は時系列を意識して展示してあるから好きだ。クレーの絵もあったが、3色のべた塗りで思わず脱力して笑ってしまった。そういう目的で書かれたのだとしたら、彼の目標は達成されている。そして現代芸術のコーナーへ。ややまともな色彩感覚が戻ってくる。写真の作品も増えてきた。特殊効果を使って山岳地帯を撮った写真なんかは見ていておもしろい。雪が白くない。あとおもしろかったのは、登山用のリュックで山の形を作った作品。発想がすばらしい。

出口のミュージアムショップでミュシャのポスターが売っていた。あとは、ボッスの『地獄』に登場する悪魔たちがフィギュアになって売っていた。確かにコミカルで着眼点はいい。

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