2008年02月19日

属性別萌え語り(6) 幼馴染編

幼馴染は他のヒロインと比べて、すでに主人公と友達以上の関係であるという大きな特徴を持っている。結果としてエロゲ勢が強かったのは、そのアドバンテージが活かしやすい環境を与えられているからであろう。エロゲ・ギャルゲは、見方を変えればヒロインたちによる主人公争奪戦なのだから。

恋人同士をすっ飛ばして、すでに夫婦の領域にまで入っているほどの親しさ。心理的なタブー度の高さとしては、年の離れた姉妹よりも幼馴染のほうが本来は強く働くそうだ。だからこそ逆に、今更恋人関係になれるの?というのが幼馴染シナリオの代表的テーマになりうる。『マブラヴ』の鑑純夏にしても『シャッフル』の楓にしても、『東鳩2』の二人もそうだ。

もう一つ、幼馴染は割と有能というのも一つの方向性としてある。エロゲの主人公は往々にしてダメ人間なので、優秀な人間を身近においておくと物語がうまく進む、ということだろうし、単に優秀で尽くしてくれる人間はかわいく見える、というのもある。藤枝保奈美が優勝したのは、そこにも書いてある通り、幼馴染のテンプレとして完成されているからであろう。関係無いが、『はにはに』以降オーガストのメインヒロインは常にパーフェクト超人だと思うのだが、やはりほなみんの評判の良さも一役買ってるんだろうか。2位神岸あかり、5位芙蓉楓と、この路線で三人ランクインしてる(8位のスバルもそうかw)。長森瑞佳もそうだと思うのだが、古すぎる上にあかりに比べれば幼馴染としてのインパクトが薄すぎたかもしれない。個人的には、瑞佳のほうが好きなのだが。

『つよきす』のカニは逆パターンで、ダメすぎて主人公のフォローが入る形。こういうのも意外と多い気がする。『とらハ1』の唯子や『とらハ2』の愛さん、『とらハ3』の美由希も妹だけど一応そうか。とらハの主人公はそろいもそろって出来すぎているので、ヒロインのほうが抜けているくらいでちょうど良い。『とらハ1』には、割と完璧人間に近い小鳥もいてバランスがとれている。ちっとも「トライアングル」じゃないのは、とらハファンなら誰もが知ってるエピソードであるが、同じ幼馴染なのに正反対な属性にはその痕跡は見えなくも無い。

その「トライアングル」を達成したのは『みずいろ』だと思う。キングオブぽんこつ早坂日和がいて、妹にはパーフェクト妹片瀬雪希がいて。雪希シナリオは、プレイ当時としては強烈だった。『ラムネ』は七海がちょっとだけ優秀(=非ぽんこつ)だった分、妹である(近接格闘型)鈴夏がだいぶ抜けてる性格だったので、ドロドロしなかった。個人的には七海のほうが好きである。日和はどうにもぽんこつ過ぎた。


名雪は『Kanon』の中だと舞の次に好きなキャラだが、幼馴染という感じはしない。やはり長く離れすぎたためであろう。考えてみると、鍵作品にはあまり幼馴染がいない。主人公の過去の(消えた)記憶がお家芸であるため、それを覚えてしまっている幼馴染は邪魔になるんだろう。瑞佳は確かに幼馴染だが、あれは物語上彼女が幼馴染で無ければ成立しないため機能上、という印象が強い。後は『リトバス』の鈴は一応幼馴染ではあるが、男連中も幼馴染であるし、鈴自体が典型的な幼馴染としての素養を全く持っていないため、やはり幼馴染としてはカウントされづらい。

『水月』の花梨は、主人公との距離感という意味ではさりげなく良幼馴染だと思うのだが、いかんせん主人公が記憶喪失な上に、有能さという要素は雪さんに持っていかれていて、雪さんのシナリオでもかわいそうな役回りをさせられているので、相当に不憫である。雪さんも一応幼馴染ではあるんだろうけども、シナリオ上……ねぇ。

『こんにゃく』の羽山海巳はいろいろ例外かもしれない。家事等は優秀なんだけど、主人公に精神的に依存しないと生きていけない。それはまさに「生きていけない」レベルの依存度で、引く人はそこでドン引きだろう。その原因とシナリオは、王道に見せかけて王道のかなり斜め上を行っている。ところで、『こんにゃく』発売当時から『フォセット』発売の頃は「海巳うぜぇ」という声のほうが大きかった気がするのだが、いつの間にこんな人気キャラに。いや、私は最初から好きなので、好ましい傾向なんだが。そういえば、海巳は『ラムネ』の七海と相当似てると思うのだが、農業してる辺りとか。違うところといえば、海巳のほうが主人公依存度がやや高いことだ。


楓にしろ名雪にしろ花梨にしろ海巳にしろ、自分のシナリオ以外(特にライバルのシナリオ)では全く報われない。幼馴染は一歩ネガティブに捉えればただの「日陰の女」である。芙蓉楓はアニメで思いっきりヤンデレ化したが、海巳はヤンデレ化するほどの度胸が無いからこそああなったんだと思う。日陰の女がかわいいと思うのは自分だけだろうか。あの報われなさ、いじらしさにはどうにも惹かれるかわいさが。女性側の主人公への依存度が高いほど、それは際立つ。

やっぱ海巳かわいいよ海巳。今日言いたいことはそれだけです。


この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/dg_law/51282964