2011年08月20日

『東方コミュニティ白書2011』覚書(2) pp.57〜108

(1)からの続き。


pp.58-63
>第8回人気投票キャラ部門
これについての私の雑感はこちらへ。改めて言えば新規参入の増加の限界と,新作不足による界隈の保守化が特徴として挙げられる。注目すべきは咲夜は2位に返り咲いたが得票率で言えば変わっておらず,魔理沙・早苗がより大きく得票率を下げたからに過ぎないという本書の指摘である。この傾向が続くのであれば,人気の多様化に主人公格も巻き込まれているということができよう。それでも崩れない霊夢さんマジ主人公。

pp.64-65
>相対順位グラフ
一番上のグラフから。左側,相変わらず幽香の上り最速っぷりが見て取れる。文はN字回復。幽々子は漸進的なダウンが続く。右側のグラフは変動が激しい。紫の第6→7回の下がり方が本当に儚月抄効果だとするなら被害甚大もいいとこである。じわじわと順位を上げてるのが妖夢で,幽々子や紫が落ちている中で健闘している。これで自機にもなったし,この人気は持続しそうだ。パチュリーさんマジ真平ら。上記の雑感でも書いたが,一つの壁として扱うことができそうだ。こいしが恐ろしい急上昇っぷりを示しているが,以後は15〜20位で落ち着くような気がする。白蓮・にとりあたりもこんなもんか。

真ん中のグラフ。左側は比較的安定しており,あまり指摘することがない。しいて言えば藍がN字回復しているくらい。対照的に,右側は変動が非常に激しい。永琳は下げ止まらないものか。ルーミアは少しずつ順位を上げており,1ボス1位の座こそナズーリンに譲ったが,堅実な人気を得ている。急激に順位を上げたのはまず秋姉妹だが,彼女らは「オリキャラ」などと影薄い扱われ方をしたことで逆に人気が出てしまった他の作品でもよくありがちな現象である。大妖精も急激に上昇しているが,チルノに引っ張られた形か。

下のグラフも,左側はルナチャイルドを除けば変動が少ない。右側も変動が激しいように見えて,上昇は急激だが下降は緩やかという傾向が読み取れる。キャラ間の得票数に差がほとんどないため,少しのことで簡単にブレイクするが,その維持は困難というマイナーキャラ特有の悩みだろう。


pp.66-67
>一押し率の相場との差
人気投票では順位の高さと一押し率の高さには相関関係があることがわかっており,順位が高いほど一押し率も高い。そこで回帰直線を求め,その「相場」との差をまとめたのが本書p.67の表である。これを見ると,古い作品ほど一押し率が相場よりも高く,新規キャラは苦戦しているということがわかる。古女房は捨てられないということだろうか。一押し率が低いキャラとしてはさとり,白蓮,天子,ナズーリン,衣玖,小傘,ぬえ,はたて等。特に白蓮とはたての一押し率の低さは際立っている。この辺が新規キャラがなかなかトップ10に入れない原因の一つだと思うが,そのなかで一押し率17%ながら8位に入ったさとりの支持の広さは特筆に値する。

また,30位以下の中堅キャラでは一押し率が異常に高いキャラが散見されることは過去の人気投票の分析でも明らかであるが,一応列挙しておく。ルーミア,ミスティア,霖之助,メディスン,リグル,リリーホワイト。特に霖之助とリグルの一押し率の高さは昔から有名であるが,改めて見るとこの二人は30%を超えており異常である。あと,なぜか今回豊姫の一押し率が急上昇しているが,理由は不明。依姫は別に高くない。なお,意外にも秘封の二人は一押し率が低く,華扇も高くない。書籍組ならば偏愛されているという説はどうやら幻想のようである。


pp.68-71
>幻想少女たちの相関順位表
前回からの変化を中心に。
・咲夜……前回は魔理沙とのセットが多かったが今回は圏外。代わりに美鈴が入ってきた。時代は咲マリよりもめーさくか。
・幽香……相変わらずなぜかレティとの組み合わせが多い。
・魔理沙……チルノとの組み合わせが急上昇。大戦争効果か。
・早苗……前回は「1位(小傘)と3位(天子)がとってもさでずむ」な状況だったが,今回は1位諏訪子,2位神奈子,3位白蓮,4位霊夢と常識的な組み合わせでの投票が多かった。この辺が小傘凋落の原因ではないかと思う。
・さとり……3位のパチュリーが消えてお空になり,地霊殿での結びつきが強くなった。4位は前回同様ぬえだが理由がわからない。
・フラン&こいし……フランの場合は2位にこいし,3位にぬえ。こいしの場合は2位にぬえで3位にフランと,EX三人娘という組み合わせの人気が上昇しているようである。なお,フランの1位は無論レミリア,そしてこいしの1位もさとりで,姉妹愛には勝てない。
・幽々子……2位の妖夢以外が紫,白蓮,永琳と巨乳艦隊。
・紫……こちらも1〜4位が幽々子,白蓮,永琳,藍とおっぱいおっぱいな組み合わせといえばいいのか五大老といえばいいのか。上3人は変わらないが,4位はメリーから藍へ。
・パチュリー……1位の小悪魔以外はパーセンテージが低く,これといった組み合わせが存在しない模様。魔理沙・アリスは5位以下で圏外。
・にとり……今回も1位がてゐ。そして理由不明。
・白蓮……1〜3位は前述のおっぱい艦隊だが,4位は早苗。
・諏訪子……前回は1位萃香,2位橙とロリコンな組み合わせが多かったが,今回はこちらも1位神奈子,2位萃香,3位早苗,4位チルノとロリコン色は後退。
・衣玖……前回はフリルつながりで雛が1位だったが,今回は4位以内にいない。1位は大ナマズ,2位は神綺と謎。
・神奈子……1位永琳,2位勇儀,4位小町と巨乳つながりではあるのだが,五大老は外している点が興味深い。3位は諏訪子。
・華扇……1〜3位が全て儚月抄組。他のキャラを見ても,やはり書籍つながりは結束力が強い。


pp.78-81
>キャラクターと音楽の関係
前回はキャラを軸にしてそのキャラに投票した人が投票した音楽を順位づけていたが,今回は逆に曲を軸としてその曲に投票した人がどのキャラに投票したかを順位付けている。が,読み取れる傾向は変わらずおおよそテーマ曲の本人が1位に来る。幽霊楽団はさすがに1〜3位まで全員プリズムリバー三姉妹が来ている。例外としてはメイガスナイトの1位がぬえで,魔理沙は2位。これに関しては,前回の形式(キャラが軸)のほうがデータとして面白かったような気がする。


pp.82-83
>pixivで見るキャラ人気
傾向は前回と同じ。祭りの多いキャラは数が伸びやすく,今回もルーミアが大きく数字を伸ばしていることが明らかになっている。また,こいしと大妖精が激増しているが,彼女らは祭り効果というよりも一般人気と連動しているためだろう,人気投票の結果と一致している。如実に新規絵が減ってるのが妹紅と紫だが。確かに最近あまり見ていない。妹紅はミスティアと絡まないと数が増えないと思うのだが,そのミスティアもやはり増加数が伸び悩んでおり,順位を大きく下げた。これが流行というものなのだろう。一方,人気投票では順位を少し回復したうどんげだが,pixivの増加数では順位を大きく下げており,こちらは思い切り乖離している。人気の源泉がpixivにあるか否かが大きな分かれ目と言えそうだ。


pp.84-85
>pixivにおけるカップリング率
・魔女三人組はやはりそれなりに同時に描かれやすい。
・うみょんげはかなり数が減っており絶滅の危機なのでは……
・同様にレティチルもカップリングとして死にかかっている。
・ここではEX三人娘がそれぞれの5位までに入っておらず,それぞれの作品一家に負けてしまっている。
・幽香の1位がリグルからメディスンに交代。
・先ほどの指摘通り,ミスティアのカップリングとして妹紅が5位以内から消滅。一方,幽々子は4位に残存。
・ここでは五大老のつながりがほとんど見いだせない。絵としては少ないということか。しかし,どちらかというとpixivでしか見ない組み合わせのような気がしていたのだが。
・前回は虹川三姉妹全員のカップリングにミスティアがいたが,今回は全員圏外。これも死んだカップリングか。
・響子は早くも白蓮とのカップリングが多い。


pp.96-99
>R-18率
東方のR-18率は上昇傾向。前回は約13%だったが,今回は約18%という結果となった(とらのあなを使用した調査)。例大祭におけるR-18登録サークル数の割合を見ても,第5回が約12%に対して第8回が約15%とやはり上昇している。pixivでのキャラ別R-18率でもおおよそ上昇している。ただまあ上昇しきった感はありこれ以上は難しいような気がするのだが,次回の調査が楽しみである。

キャラ別でR-18の多いキャラはほぼ前回と同様の傾向である。ルナチャイルドは性的。急激にR-18絵が増えたキャラとしてははたて,お空,サニーミルクなどがいる。確かにはたては増えたような感触があるが,残りの2人はそれほど実感がない。逆に下がったキャラとしてはメリー&蓮子,ムラサ,ナズーリンがいるが,彼女らは最初から低かったのでさらに下がったというのが正確であろう。新規キャラでは華扇が非常に高く,新たな性的なキャラとして参入しそうである。お前らそんなに説教されたいのか性的な意味で。


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