2012年08月31日

『東方コミュニティ白書2012』覚書(2) pp.53〜117

(1)からの続き。

遅ればせながら,今回も良質な情報を届けてくれた著者,阿求の父こと久樹輝幸氏に感謝を。


pp.54-63
>>人気投票キャラ部門
コミュニティ白書の主要部分。私の分析を再掲しておく。アリスについては誰が言っても「例の動画」としかいいようがなかろうw。ここで”今年も某サークルが東方コミュニティ白書2012を出すのであれば,タグクラウドがおもしろそうである。”なんて書いていたが,実際おもしろかった。アリスのところは「MMD」「東方かわいい担当」「マリアリは正義」あたりがあからさまに目立つ。なお,現在第9回MMD杯が絶賛開催中であるが,第7回のような魔物は現在のところいなさそうである。妖夢は自機化,華扇は単純な知名度アップに加えて淫乱ピンクネタが功を奏したというところだろう。正直に言って,華扇がお色気担当になるのは予想外であった。

全体としては,前回の「新規参入の増加の限界と,新作不足による界隈の保守化」そのままで,特に一押しにおける新規参入組の苦戦が著しい。もう嫁が固定され,乗り換えるのも後ろめたい状態の人たちがかなり多数いるのではないかと思う。加えて,新規の東方ファンも必ずしも新作キャラのファンになるとは限らず,むしろ目立つ魔理沙やアリス,霊夢に飛びつく人が多いのではないか。その意味で,ずるずる下がっているとはいえいまだトップ10にいる古明地さとりや,ここに来て順位を上げたこいしは例外的で,黄昏の新作にもなったし,まだまだがんばれると思う。逆に言って,23位の聖がトップの星蓮船,19位の布都がトップの神霊廟はカンフル剤が欲しいところである。


pp.64-65
>>キャラ人気投票相関図
前回(とそこから飛べる前々回)から比較して,あまり変化の無い中目立った部分をピックアップ。(個人的にはここの表が一番楽しい,百合好きなので仕方ない)

霊夢……咲夜がいなくなってアリスが浮上。おそらく咲夜は5〜7位くらいにいてギリギリ表示されていないのであろう。アリスと霊夢の相関関係が増したのではなく,前述の新規のファン層が「とりあえずこの二人」的に投票したものと思われる。
アリス……長らく相関1位が神綺であったが,今回は魔理沙に交代。これは理由が明白である。そしてランク外だった霊夢が4位に。
魔理沙……妖精大戦争効果が切れ,チルノが再びランク外に。
フランドール……年々強まるフラこいの熱。まだ僅差でレミリアが1位だが,次の投票ではひっくり返っててもおかしくない。
古明地さとり……3位にレミリアで,レミリアとの相関関係が急上昇。お姉ちゃんコンビも広まってきたか。なお,レミリア側の4位にもさとりがいるが,こちらは2011から継続である。また,4位にパチュリーでジト目同盟も継続中。
古明地こいし……こちらにも当然フランが3位にいる。
お空:お燐以外の面々がいまひとつ安定しない。
パチュリー……意外なことにアリスが初ランクイン(2位)。
布都……1・2位は飛鳥豪族だが,3位にナズーリンで4位に寅丸星。新規キャラ層へのご祝儀が継続している感じか。
にとり……ここまでずっと1位がてゐで謎だったが,ここに来て正常化した感じ。雛,ナズーリン,響子,椛と続く。しかし,相変わらず魔理沙はいない。
白蓮……2〜4位は巨乳艦隊だが,1位がなぜかマミゾウさん。確かに寺には来たのだけれど。ただし,マミゾウさんは神奈子のところにも顔を見せるので,巨乳性が高いのかもしれない。そういうイラストを見かけなくはないかな。
華扇……1位・3位は書物組つながりで依姫・阿求,2位は仙人つながりの霍青娥とわかりやすい感じ。4位のはたてだけよくわからない。
衣玖……毎回全くメンバーが安定せず,天子すら固定ではない。今回は1位がレティ,2位がリリカ,3位にやっと天子で4位がメルラン。これは本当によくわからない。


pp.70-71
>>音楽部門の作品別相関表
近い時期に出た作品の音楽に投票する傾向が強い。紅魔郷の曲に投票した人は妖々夢の曲にも投票する,という形。一方,旧作・秘封その他・西方で相関関係が強く,これは2011でも全く同じ傾向が見られた。東方という巨大なコミュニティでのマイナー路線をつっぱしる方々なのだろう。そういう楽しみ方も十分にアリだ。

pp.72-73
>>音楽とキャラの相関表
方式は2010のものに戻る(2011のほうが見やすかった気が)。今回も自分のテーマ曲との相関関係が一番強いキャラが多い。例外としては,マイナー曲が上位に来ている場合に1位を譲り渡すキャラが多く,偶然性が強い表であるとは言えるだろう。この場合,曲人気や曲とキャラの相関関係の強さがあまり関係がなく,たとえば霍青娥とデザイアドライブなど明らかに両方人気が高く,かつ相関関係が強いにもかかわらず,この表では3位に甘んじている(1位は科学世紀の少年少女,2位は裏切りの少女)。そんな中,「門前の妖怪小娘」が10.42%で圧倒的1位になっている響子あたりは,とても相関関係が強いと言えるかもしれない。メディスンの「ポイズンボディ」(13.11%)もずば抜けて高い。

なお,今更ではあるが,その曲に投票した人の10%前後”しか”そのキャラに投票しておらず,それでも他曲と比較して圧倒的に相関関係が強いと”言えてしまう”ことからもわかるように,ほとんどの人はキャラと曲の相関関係なんて考えずに投票していると思われる。これは逆の相関関係を出した2011を見ても明白で,たとえばレミリアに投票した人の”たった”10.15%しか「亡き王女の為のセプテット」に投票していない。


pp.76-77
>>pixivでのカップリング率
前回とは算出方法が変わっている(というか逆になっている)ので注意。全体的に%が下がっているのはそのせいである。当然だが,人気投票の相関関係よりも百合百合しい。また,ゲームごとに固まる傾向が強い。

霊夢順位は魔理沙・早苗・紫・アリスの順でアリスがランクイン。
アリス……びっくりするほどの魔理沙率(25.61%)。アリス絵の約1/4に魔理沙が登場している。動画の影響はこんなところにも。
幽香……相変わらず単独絵率が高い。その中での1位はリグル。魔理沙は4位で意外と低い。
妹紅……みすちーが4位圏内から外れる。確かに最近このカップリングを見ない。
こいし&フランドール……こっちで見るとカップリング率は低く,それほど目立たない。
にとり……1位が雛で2位が魔理沙,3位に椛で4位に文で順当。
華扇……1位が霊夢で2位が青娥,3位に萃香で4位に勇儀とこれも順当。
鈴仙……4位に妖夢で,かろうじてうどみょんはまだ生きてるっぽい。
蓮メリ……今回もこれが最も割合が高かった。メリーの絵の約67%に蓮子が登場する(なお蓮子は単独絵率が高く,逆にすると一気に約27%に下がる)。対抗馬は秋サンドとふとじこくらいだが,どちらも50%前後である。
ふとじこ……屠自古絵に布都が映っている確率は約50%だが,布都絵に屠自古が映っている確率は約25%。布都のほうが他の人と描かれる確率や単独絵の割合が多い。


pp.90-91
>>造形作品人気
TINAMIではチルノが圧倒的に強い。そこにレミリア,魔理沙,フラン,霊夢と続く。おおよそ人気投票と変わらないものの,チルノ・諏訪子・橙・てゐ・ルーミアとロリ傾向が強いことは特筆すべき点として挙げられる。一方,fgではTINAMIに比べると人気投票の結果に近くなるものの,相変わらずチルノが1位で,諏訪子や橙,てゐが相対的に上位におり,ある程度造形作品に共通する傾向と言えるかもしれない。このあたりは全くの門外漢なので,フィギュア集めている人で詳しい方がいればぜひ補足願いたい。


pp.92-95
>>R-18率
まだ上昇中(約13→18→22%)。とは言いつつもいまだ他のジャンルよりもR-18率は低く,このまま上昇していって他ジャンルと変わらなくなっていくか,それともどこかで上がり止まるかは要観察である。なんとなく,この辺で上がり止まりそうな気はする。なお,まどマギで約28%,ハルヒで約39%,なのはで約41%,アイマスで約42%といった感じ。

キャラ別では華扇のR-18率が急上昇し,単行本発売後にお色気キャラ化がさらに進んだとは言えそうである。もっとも,もともとそれなりに高かったが。はたて,永琳,白蓮,三妖精あたりが引き続きR-18率が高い。なお,R-18率圧倒的1位を誇っていたルナチャイルドは今回はじめてその栄冠(?)を華扇に譲り渡したことを付記しておく。華扇はそんな栄冠いらんと言いそうだが。魔理沙は相変わらず低く,今回微増したもののいまだ約3.6%で推移している。これは全東方キャラでも最低水準に近い。同水準としては他に寅丸星,チルノ,妹紅,リリー・ホワイト,蓮子,キスメ,メディスンらがいる。なお,観測範囲内での最低値は岡崎夢美の約1.7%。

新キャラでは,マミゾウさんの約9.2%がとても高い。人気投票のキャラ相関関係を見ても,マミゾウさんはどうもお色気キャラ方向で界隈のキャラ付けが進んでいるように見える。実際のところどうなんでしょう。あとは屠自古が約3.2%と低いが,まああの足では……そこにエロスを見出すという手もなくはないが。



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