2018年07月22日

Fussball Weltmeisterschaft in Russland

今回のワールドカップは仕事が忙しかったこととドイツが早々に敗退したことで,2006年以降の4回では最も見ていない大会になってしまい,あまり大した感想もないのだが,こういうのは継続なのでなにか書き残しておこう。(一応4年前の気合の入った感想

・日本
事前のわけがわからない監督交代で一気に国内が冷めるという状況からの,天和を引いたかのような「豪運」でコロンビアを下し,見事に国民を振り回してくれた。事前の失態をそれはそれとして切り分けるならば,応援しがいのあるチームではあった。なんだかんだ言っても「個」が強く,走り回ってなんとかしてしまうのは8年前と同じで,こうなると4年前はチームとして弱かったのではなくコンディション等に何かあったのでは,と今更ながらに思わせられた。1戦目は開始後3分のコロンビアのレッドカードが全てで,相手が10人だった割には苦戦させられたとは言うものの,むしろコロンビアの地力や,10人になっても思われているほど有利にならないことを考えるに,きっちり勝利をもぎ取ったことをたたえてもよいのではないかと思う。ワールドカップ史上,初のアジア勢による南米勢に対する勝利だそうで。

セネガル戦を見ても,やっぱり思ってたよりは戦えていて,コロンビア戦の勝利はまぐれではなかったと改めて思わせられた。最後のポーランド戦はまあ,ポーランドの「三試合目だけ本気出す」というジンクスを破れなかったということで。むしろポーランドさんはなんでワールドカップ本戦でこんなにスロースターターなの? 最後の10分のパス回しは個人的には全く気にならなかった,というかあれはあれで面白かった。最後に本戦のベルギー戦もセネガル戦と同じ感想で,途中まではまさかこれ勝っちゃうの? というドキドキをありがとう。さて4年後は世代交代がどうしたって不可避なわけで,それでとんでもなく弱くなるのか,はたまた意外と上手くいくのか,予選から注目していきたい。


<グループリーグ敗退勢>
・ドイツ
まさかの敗退ではあるものの,グループリーグの戦いっぷりを見ていて,これはトーナメントに上がる資格が無いなと思ってしまった。ミュラーもエジルも元気がなく,ボールをゴール前まで持っていくものの,そこからパス回しで崩せないままシュートを打たされるので点が入らない。加えてフォワードのヴェルナーは決定力を欠いていて,4年前からは大きく攻撃力が下がっていた。ディフェンス陣はまだマシでセンターディフェンスがフンメルスとボアテングのうちは機能していたが,交代すると崩れるし,ノイアー頼りにも限界があった。サイドもキミッヒが躍動していたように見えて,ボールを持たされていただけのように見え,ラームがいなくなった穴は大きかったんだなと。まあ,また4年後に期待しましょう。ミュラーは次は32歳,もう1回出れるか。ドイツはグループリーグ敗退が史上初とのこと。ところで,「やっぱりドイツはロシアの大地では勝てない(約76年ぶり)」「イタリアが最初に脱落し,次にドイツが脱落して最後に残ったのは日本」「試合のあった6/28は「青の場合」の作戦発動日」とか,二次大戦ネタが乱舞していたので爆笑していた。


<ベスト16>
・ポルトガル
同じスター選手中心のチームとしては,アルゼンチンのメッシ頼りよりもよほど脱クリロナができていて,むしろクリロナに注目を集めておいて他が決める形ができていたので今回は行けるんじゃないかと思っていたのだが,ウルグアイのドン引きカウンター戦術には勝てなかった。4年前は初戦のドイツ戦でぺぺがレッドカード退場,10人になってボロ負けし,その後遺症でグループリーグ敗退というひどい展開だっただけに,その反動もあって今回のポルトガルの印象は良く,16で消えたのは惜しい。

・アルゼンチン
ポルトガルとは対照的に。4年前はそれでもディ・マリアやマスチェラーノが助けていて,戦術メッシになりすぎないように助けが入っていたように思うが,今回は本当に戦術メッシだった。よくこれでグループリーグ突破できたなという感じだったが,トーナメント初戦はよくフランスに3点入れたもんだ。この試合の得点シーンだけ見ると強そうに見えるんだけども。


<ベスト8>
・ブラジル
4年前に「グループリーグの戦いぶりからして前評判ほど強くないという印象を受け,次第に化けの皮がはがれていった感じ。」と書いているが,今回も全く同じ感想。極めて素人くさい感想を言うと,ここより上に行くオーラは無かった。ただ,ポルトガルと同じで4年前よりはネイマールが封じられても他の人が決めに行くスタイルはできていて,特にコウチーニョは躍動していた印象。

・スウェーデン
ロシアもそうだが,タレント不在の中でドン引きカウンター戦術を上手く使っていた。しかしそのせいか相性の差もくっきりで,ドイツには負けたのにメキシコに勝ち,スイスに勝ってイングランドに負けるという終始不安定な戦いぶりでもあった。そういう意味ではよくベスト8に来れたなという印象もあるが,これは私がドイツを応援していて,ドイツ戦の敗戦の印象が強いからかもしれない。

・ウルグアイ
同じドン引きカウンター戦術でも攻撃にタレントがいたのがウルグアイだったが,だからこそカバーニがいなくなるとやはり機能せんのやなと。最後のフランス戦だけ見違えるように弱かった。結果としてスウェーデンやロシアと同じところで敗退というのはさもありなん。


<ベスト4以上>
・イングランド
ベスト8以上まで来た国々としては,申し訳ないがタイミングも悪く一番試合を見ていない国で,正直特に感想がない。ケインが「得点王の印象が無い」とか言われているのはちとかわいそうだが,確かにどこで点を入れてたっけ? と考え込んでしまう。

・ベルギー
日本に勝ったことだし,どうせなら優勝してほしいと思って見ていたが,あまりにもフランスが強すぎた。攻撃陣の顔ぶれが豪華すぎるが,GKクルトワの鉄壁が勝ち上がることに目立っていった。よく日本はこの人相手に2点入れたよね……前回のノイアーはとにかく前に出ていってシュートの体勢に入る前につぶしてしまうという感じだったが,今回のクルトワは未来予知でもしてるのかという超反応の連続で楽しかった。

・クロアチア
人口約450万人の小国がここまで躍進,とは言われるものの,それで言えばウルグアイも人口約350万人,一人あたりのGDPも約2万ドルで似たようなものであり,そう不思議な結果でもなかろうかなと。決勝以外は全然試合を見ていない上に,決勝は一方的にフランスにやられていたので,あまりコメントがない。

・フランス
グループリーグから最後まで終始とんでもなく強かった。4年前のドイツ並に負ける雰囲気が無く,最後まで戦いきった。最も光っていたのは当然ムバッペ(エムバペ)。とにかく早い上に足元も上手で手がつけられない。当然グリースマンはじめ前線からディフェンスまで他の選手もすばらしく,穴がない。それでも目立ったのはやっぱりムバッペだったのは,ワールドカップとはそういうものだということで。それにしても全体的に若く,ほぼこのメンバーでまた4年後も行けそうなのだが,そうすると今回のドイツみたいなことになりそうな気もして,なかなか今後の舵取りが難しい。優勝国だからこその悩みか。