2018年08月17日

最近読んだもの・買ったもの

・『乙嫁語り』10巻。カルルクくん狩猟の修行編,鷹狩。スミスはアンカラに到着,タラスさんに再会。
→ 多分に森薫が鷹狩を描きたかっただけ感ある。
→ 革袋って凍って割れるんだな……さすがは中央アジア,寒さが違った。
→ 以前に乙嫁語りの年代は大雑把に言って19世紀半ば,どちらかというと前半寄りかと推測していたが,本巻でクリミア戦争後,ロシアの中央アジア侵略が本格化する前ということが判明した。これによりかなり狭く範囲が絞れ,具体的に言えば1860年代でほぼ確定する。意外と時間が経っていた。とすると4巻の「ペルシアだって黙ってやられはすまい」という発言はなんだったのか。とっくの昔にロシアにやられきってしまっているのだが……なお,作中でスミスが「ベヒストゥーン碑文が無ければ古代ペルシア語の解読は難しかった」と言っているが,ローリンソンによる解読は1850年の出来事であるので当時としてはタイムリーな話題。ローリンソンも存命である。
→ スミスがタラスと再会する展開は予想外だった。新婚旅行の振りをして探しに来てくれたタラスさんの旦那さん(仮),良い人すぎない……そして無名のまま去っていく。なんというかっこいいモブキャラ。


・『東方三月精 Visionary Fairies in Shrine』1巻。
→ 三月精としては第4期(比良坂版としては3期)になる。仕切り直してクラウンピース登場,今期は彼女が中心に話が動いていく様子。
→ クラピいわく,氷の妖精は「氷の世界は死の世界」だからレアらしい。競争相手が少なくて資源が少ないながら大きな力を独占できるのかも,という推測。チルノが特別力強い妖精という設定に,最近どんどん後付で理屈が備えられていっている感ある。
→ ヘカーティアがクラピの母親状態に。その片鱗は『東方文果真報』でもあったが,今回で確定したかな。元々二次創作ではこのネタが人気ではあったが,逆輸入というわけでもないだろう。
→ 久しぶりに公式絵の永琳を見たような気がする。比良坂版永琳かわいすぎない?
→ 映姫様も登場。映姫から見るとヘカーティアは「斜め上(別部署)の上司」であるので,呼称は様付ながら,「変わった人」という評価。東方に変わってない人っているんか……
→ 霊夢さんはクラピが神社の縁の下に住み着いたことでほうぼうの関係者に相談を持ちかけていたが,最終的に放置することに。「最近手に負えない事が起こりすぎて自信を失っていたのかもねぇ」との弁だが,確かに深秘録と紺珠伝はやけに話が重かった。昔自分でこんなことを書いていて,この論はいまでも有効だと考えているが,これに則るなら神主は宗教ネタを一通り片付けたので,儚月抄でも果たせなかった宿題を解消しようとしている&シリアス展開に再チャレンジしていたのがここ2015〜2017年頃の動きだったのかも。天空璋で少し落ち着いた感はあるが,今後の展開やいかに。


・『火ノ丸相撲』19巻。大相撲編本格始動。作品現在の各登場人物の現況,桐仁VS鬼丸,天下三名槍の登場,刃皇の「来場所優勝したら引退」宣言。
→ 桐仁が現実にいたらめちゃくちゃ人気が出そう。肺疾患による20秒限定力士の舛ノ山も人気があったが,それに遠藤のマスクと技巧があれば鬼に金棒。実際,川田先生の発想はこの組み合わせだったのでは。対鬼丸戦で最初に見せた技が逆とったり,続く技が網打ちというのも激渋。これは若い女性から玄人まで総じて受けますわ。
→ 復活後の鬼丸の戦法は主に突き押しであることも判明。おそらくどこかで四つ相撲も戻るとは思われ,それが本作のクライマックスになるであろう。
→ 169話で鬼丸が暴言を吐いた白狼を殴って叱責しているが,確かジャンプ連載当時にちょうど日馬富士の暴行事件が発覚して,大変にタイミングが悪いなと思った記憶が。そのしばらく後の回で鬼丸が「あれはダメだった」と反省しているが,現実の状況を反映したか。