2019年03月17日

2019受験世界史悪問・難問・奇問集 その3(国公立大)+おまけ

その2から。国公立大とおまけ。おまけは『新世界史』の用語特集。


1.センター試験 世界史B
<種別>悪問
<問題>2 B 問4 下線部イ凌擁(編註:チンギス=ハン)の事績について述べた文として正しいものを,次の 銑い里Δ舛ら一つ選べ。 〔 14 〕

 .曠薀坤燹瓮轡磧篠(ホラズム朝)を倒した。
◆.錙璽襯轡絅織奪箸寮錣い如ぅ疋ぅ帖Ε檗璽薀鵐匹僚侯の連合軍を破った。
 大都を都に定めた。
ぁ.船礇魯襦淵船礇魯詆堯砲鮟召┐拭

<解答解説>
本問についてはすでに西アジア史に詳しい方による論評があるが,ここでは受験世界史の観点から論評していきたい。△魯丱肇イ鯀軋臂とするモンゴル軍(の支隊),はフビライ(クビライ),い呂そらく後金のホンタイジの事績からとってきていると思われ,これらが全くの誤文なので,正解になるはずである。ところが,実際にはチンギス=ハンの時代の遠征軍(1220〜21年)はホラズム=シャー朝を滅ぼしきっておらず,致命傷を与えるにとどまった。その後ホラズム=シャー朝はそれなりに勢力を取り戻している。チンギス=ハンが1227年に亡くなると,後継のオゴタイが再度遠征軍を派遣し,1231年にいよいよホラズム=シャー朝が完全に滅亡する。このような経緯であるので,厳密に言えばチンギス=ハンはホラズム=シャー朝を滅ぼしたとは言えない。

では正解が存在しない出題ミスかというと,ここで本問は2つの論点が生じる。まず,選択肢の文が「倒した」という表現を使っていることだ。これを「滅ぼした」と同義語ととれば,聾輅犬伐鮗瓩任る可能性が生じるが,滅ぼしたわけではないがそれに近い状態にしたというぼかした表現として「倒した」を使っていると判断すると,,論喫犬砲覆襦ただ,作題者がそれで通ると思って「倒した」という表現を使ったとすると,同義語と判断する受験生の存在を無視しており,危うい日本語の使い方と言えるだろう。しかし,これが次の論点につながってくる。

その2つめの論点は,高校世界史上のホラズム=シャー朝の滅亡に関する記述についてである。以下に教科書上の表現を簡潔に列挙する。

・山川の『詳説世界史』: ホラズム=シャー朝を「倒した」のはチンギス=ハン。滅亡年は1231年。(p.166)
・山川の『新世界史』:山川の『詳説』とほぼ全く同じ。(p.107)
・東京書籍の『世界史』:2箇所でモンゴル軍によるホラズム=シャー朝攻撃が描写されているが,いずれも主語はチンギス=ハン。ただし,片方では「瓦解させた」(p.179),もう片方では「滅ぼした」と明確に表記(p.128)。滅亡年は1220年。
・実教出版の『世界史』:これも描写が2箇所あるが,片方では主語がチンギス=ハンで「1220年にホラズム=シャー朝を攻撃して滅亡に追いやった」(p.165)。もう片方では「13世紀前半にモンゴル軍に征服された」(p.122)
・帝国書院の『新詳世界史』:主語はチンギス=ハンで,「滅ぼした」の表現(p.133)。しかし,滅亡年は1231年。

・山川の『用語集』:「1220年チンギス=ハンの侵攻を受けて敗れ,その後滅亡した」。年号は1231年。
・山川の『詳説世界史研究』:山川の『詳説』とほぼ全く同じ。年号は1231年。

このように,選択肢,痢崚櫃靴拭廚箸いι集修六垣遒龍飢塀颪らとってきているもので,少なくとも山川は「滅ぼした」という表現を避けているように見える。一番誠実なのは実教出版で,これは使い分けが明確。「攻撃して滅亡に追いやった」は工夫した文言だと思う。用語集の表現も簡潔だが問題ない。逆に,明らかにまずいのは東京書籍と帝国書院である。東京書籍に従えば「滅ぼされた」と「瓦解した」は事実上の同義語であり,他の教科書会社の工夫とは(悪い意味で)一線を画した表現になっている。東京書籍自身はホラズム=シャー朝の滅亡年を1220年としているので「滅ぼされた」と「瓦解した」が同義語であっても何も困らないし,東京書籍が他社の記述に配慮する義務は全く無いので,東京書籍に過失はないものの,釈然としない話である。また,帝国書院は明確にチンギス=ハンが滅ぼしたとしているのにもかかわらず1231年の年号をとっているため矛盾が生じている。これについては教科書の記述が悪いと言わざるをえない。

ともあれ,山川と実教の3冊の教科書で,論喫犬噺なすことができるし,また東京書籍と帝国書院に従えば「倒した」を「滅ぼした」の同義語と見ても正文になる。受験生はどの教科書を使って勉強してもよいし,複数冊を比較検討する義務も無い。極論を言えば,約9万人いるセンター世界史Bの受験生全員がチンギス=ハンの遠征の時点でホラズム=シャー朝が滅亡していると「誤認」していても仕方がないし,高校世界史ではそれでも歴史理解として問題がないと見なされているということになる。

よって,厳密な史実から言えば,牢蹐Δど集修世,高校世界史上はセーフということになる。私は本企画で常々,
・入試問題は可能な限り史実と高校世界史の双方で見て正解が出せるように作るべきだ。
・そうはいかない場合は高校世界史の側に寄り添っておくべき。さすれば悪問にはなれども出題ミスとまでは踏み込めなくなる。
・最悪の場合に高校世界史を論拠として出題ミスから逃れるためには,範囲外から出題しない「日頃の行い」が重要。
と主張してきた。今回はこれが完全に当てはまる事例であり,センター試験は試験としての性質ゆえに範囲外からは決して出題されないのが奏功している事例とも言える。私的な判断で言えば,悪問であるとは思うが,出題ミスにはできない。悪問の中でも悪質性はそれほど高くない部類と思う。

ところで,その「チンギス=ハンがホラズム=シャー朝を完全に滅ぼしきっていない」ことを使って早慶は正誤判定を作ってしまうので,そことの齟齬はある。要するにこれは南京条約・虎門寨追加条約問題(※)と全く同じ構図(プラッシー・ブクサール問題でもいい)である。大学入試センターに早慶の入試問題にまで気を使う義務は無いのだが,受験生に「センター試験の難易度だから判定は大雑把でよい」とか「早慶だから正誤のポイントは細かいはず」とかの気を使わせるバカバカしさに思いをはせるに,この南京条約・虎門寨追加条約問題全般,なんとかならんもんかなと思う。

※ この構図にいい加減簡便な命名をしたいところ。「南京条約・虎門寨追加条約問題」ではちょっと長い。また,この事例をこの3つ以外にも集めておくと本企画でも屈指のお役立ちリストになって世のためになりそうな気はする。今ぱっと思いついたものだと「ディアドコイ戦争においてカッサンドロス朝マケドニアの存在やイプソスの戦いに至るまでの経緯はばっさり省略されることが多いので,大王の死後の割とすぐに三大国が成立したことにしても高校世界史上ではほとんど問題視されない」とか。いつか思い立ったらやってみたい。



2.名古屋大
<種別>悪問
<問題>1 中国文明の著しい特徴は,その持続性に在ると言ってよいだろう。(中略)かつて文字は政権中枢の極少数者によって独占されていたが,旧い「封建」体制が崩壊に向かうと,文字も知識もようやく政権の外部に伝わりはじめ,個人による民間の学術活動もめざましいものとなった。

問2 下線部△砲弔い董

  a)こうした民間における学術活動の創始者はだれで,その学派を何というか。
  b)またこの学派の主張を簡単に説明しなさい。

<解答解説>
いつもの名大の漫談中国史シリーズ。これは何も考えずに解答を出していいなら,aは孔子で儒家。bは儒家の説明になる。が,孔子が「民間における学術活動の創始者」というのは実証的に証明されているのだろうか。というよりも,実証的に証明しうるものだろうか。これが一般書籍の文章であれば,筆者が研究者であってもそうでなくても特に疑ってかかる文ではない。感覚的には「孔子のことだろう」とすんなり飲み込めるからである。しかし,はっきりとした答えを求められる入試問題としては,それでは困る。また,孔子は魯の大司寇(司法長官)の経験があり,その後に放浪して学術研究に向かうが,この本文の文脈における「民間」の学術活動の祖としてよいか。

この辺りの疑問点をクリアーするとしても,この問い方で儒家を問う意味はあるか。この問い方だと手がかりが諸子百家の中で登場が最も早い人(管仲を除く)という点しかなく,諸子百家は老子のような伝説上の人物を含むし,生没年不詳の人物も多いのに,手がかりがそれなのである。高校世界史に出てくる諸子百家のうち,伝説上の人物と生没年不詳・活躍年代不詳,戦国時代の人間を除くと,孔子と墨子しか残らない。このうち古い方は孔子であるが,この思考に何か意味はあるか。また,孫武を実在と認めた場合はほぼ全く同時代の人物になるが,これは不正解になるのか。この後の問題文本文や設問を読んでも,儒学が王朝の官学になったことを示してしまっても支障が無いので,孔子と儒家が聞きたければそれをヒントにすればよかった話である。不可解な悪問と評するのが妥当であろう。


3.名古屋大(2つめ)
<種別>悪問
<問題>1 さらに新しい「郡県」の世が確立すると,個人の事跡を通じて過去を総括しようとした私撰の世界史も出現した。

問3 下線部について。

  a)この「私撰の世界史」は何という名か。
  b)またそれは何世紀何王朝の誰によって著されたものか。

<解答解説>
名大の漫談中国史シリーズ(2つめ)。『史記』が「世界史」なのかどうかは議論があるところかもしれないが,ヘロドトスを「世界史」と見なすこともあるのと,見なさないと答えが無くなる(この点で孔子を外しても答えが存在しうる前問とは違う)ので,ここでは問題としない。混乱させられたのはbである。司馬遷の生没年も『史記』の制作年代も前2世紀から前1世紀にまたがっているので解答が1つに絞られない。仮にどちらでも正解になるのであれば本問の悪質性は大きく下がるが,だとすれば今度はなぜそのような注文になっているのか,前漢という指定だけで十分なはずで,理解に苦しむ。逆に『史記』の完成した年代が答えとして,前1世紀のみが正解とすると,発想としては比較的自然であるが,であれば設問bではなく設問aに「何世紀の著作か」と付す形で聞いてほしかった。予備校の解答では,代ゼミと河合塾が両世紀を併記。駿台は前1世紀のみ。


4.名古屋大(3つめ)
<種別>???
<問題>4 下の図は,1987年に世界遺産(文化遺産)に登録されたギリシアの古代遺跡に立つ神殿の写真である。ユネスコの世界遺産リストに登録されるためには,「世界遺産条約履行のための作業指針」で示されている十の登録基準のうちの,一つ以上を満たしている必要がある。この遺跡は,そのうちの五つの登録基準を満たすとされているが,その一つ(基準堯砲蓮峺加で普遍的な価値をもつ出来事,生きた伝統,思想,信仰,芸術的作品,あるいは文学的作品と直接または明白な関連があること」というものである(※)。それでは,この遺跡はどのような意味で,この基準を満たしているのか。写真の神殿が建築された時期の歴史的状況に触れながら,350字以内で論じなさい。

 ※ 当該基準の日本語表記は,日本ユネスコ協会連盟による。

名古屋大


<解答解説>
詳しい解説保留。本問についての本格的な論評は,名古屋大の公式解答の発表待ちとしたいため。私の初見の感想は「珍しくも良問じゃん」だったのだけれども,よく考えてみるとこれは問題がある。問題作成者と受験生の意思疎通という面だけ考えると,おそらく問題作成者の意図通りの解答が受験生から出力されてくるはずであるし,単純に古代アテネの民主政黄金期を問うのではなくて良いひねりが効いている。

一方で,問題点が2つ。まず,本問は登録された理由を推測して答えることが要求されているが,問題文の日本語が「推測して解答」するのではなくて「知っている知識を並べる」ように解釈できてしまうこと。当然ながら,アテネのアクロポリスが登録された個別的・詳細な理由等は高校世界史範囲外であるから,解答不能である。これは問題文を少し工夫するだけで解決する。たとえば,「この基準を満たしているのか。」の部分を「この基準を満たしていると推測しうるか。」と変えるか。あるいは問題文の末尾に「登録基準を満たした理由を明確に全て挙げる必要はない」とつけるか。どうも名古屋大はこういうこまやかな配慮が足りず,受験生とのディスコミュニケーションを起こしがちな気がする。

次に,思われているほど世界遺産の登録基準は厳格でなくて結構恣意的で適当であるので,この場合は上手く行ったが,別の世界遺産では上手くいかない可能性があり,世界遺産の大学入試への活用例にされてしまうと今後の悪問の温床になるということ。世界遺産制度に全幅の信頼を置いている大学の教員多くないか。


5.京都大
<種別>難問
<問題>4 古代ローマでは,カエサルの養子になったオクタウィアヌスが元首政を開始した。そしてこの帝位を継がせる者として,〔 b 〕を同じく養子とした。

<解答解説>
正解はティベリウス。受験世界史で2代目は出題されないの法則を裏切る問題。さすがは天下の反逆児である。京大は以前にも語句記述で難問があった。京大の入試問題にはこの種の語句記述が約55問出題されるが,2年に1回の1問くらいは範囲外でもいいやと思っているのかもしれない。それは早慶上智と同じ発想なんだが……


6.九州大
<種別>誤植
<問題>3 問1 マケドニアのアレクサンドロスは,前344年に(強調は編者)東方遠征に出発し,ペルシアやインド西部にまでまたがる大帝国を築き上げた。大王の急死後に帝国は分裂したが,ギリシア風の都市が各地につくられ,ギリシア文化が広まった。このうちエジプトに作られ,経済・文化の中心として栄えた都市はなにか。その名称を答えなさい。

<解答解説>
正解はアレクサンドリア。ただし,1行目の前344年が前334年の誤植。九州大は以前にも大問3で誤植があった。偶然の再発だとは思うが。大学から大勢に影響なしとして通常通りアレクサンドリアのみを正解として採点した旨と,事後的ではあるが訂正の発表があった。なお,インターネット上では「作題者は阪神ファンだったから呪われた数字を避けたのではないか」説が挙がっていて笑ってしまった。


千葉大・東京外大は未入手。外大は解答だけ見たが,ドイツ初の女性首相で「メルケル」が聞かれているのが時事的なくらいで,収録対象になりそうなものは無かった。代わりに日本史が「生存権を規定した憲法は第何条(25条)」「ベトナム戦争の北爆が始まった年号(1965年)」「沖縄戦終結の日であり,沖縄県が定めた慰霊の日の日付(6月23日)」となかなかのラインナップで,受験生の怒号が吹き荒れている模様。千葉大は全く情報をつかんでいないので,完全に不明。



〔特別編〕一橋大:英語
<問題>4 Choose one picture. Indicate the number of the picture that you have chosen. In English, write 100 to 130 words about the picture. Correctly indicate the number of words you have written at the end of the composition.

(1・2の写真は省略)



一橋大・英語


<コメント>
3つの図版から1つを選んで100〜130語で作文するという問題。1・2番の図版を選ぶことができるので,必ずしもこの絵を選ぶ必要はない。また,この絵も正確な説明を要求されているわけでもないので,油彩画であることと人々が武装していること,いかにも歴史の1シーンであること,自信ありげに笑っていること,これらから戦争の高揚感を感じているであろうことくらい書けば100語は十分に行くだろう。見た目のいかつさに比べると書きやすかった絵かもしれない。

というわけで本問は高校英語も高校世界史も全く超えていないので,以下はただの趣味の話である。この絵の作者はイリヤ=レーピンという帝政ロシア末期では最大の画家で,歴史画を得意とした。場面はウクライナ=コサックが1670年代のオスマン帝国の侵略に対し,オスマン帝国スルタン(メフメト4世)からの降伏勧告を笑い飛ばしているというものである。よく見ると画面中央,黒服の男が返事をしたためているので,この絵のタイトルは英語だとReply of the Zaporozhian Cossacks である。コサックの隊長は意外にも右で立って胸を張っている男ではなく,書記の横で左手を胸に当てている男だったりする。面白いことに,実はこの直前の戦いで敗戦しているのはオスマン帝国の側で,そりゃコサックの側も降伏勧告を笑い飛ばしたくなる。とはいえ1670年代であるからまだ第二次ウィーン包囲の前でオスマン帝国は意気軒昂,というよりも直前にポーランドからポドリアを奪って,ウクライナ=コサックの居住地域に隣接したところであった。敗戦してなお降伏勧告を送ったのはそれほどばかげた行為でもなかったと思われる。もっとも,その後の歴史を知っていると,お前その10年以内に……というフラグにしか見えないのだが。レーピンは本作を1891年に書き上げ,アレクサンドル3世が大金で買い上げた。

国立ロシア美術館所蔵で,来日した時に実物を見たが,とても良い絵で印象深く,問題を見て語りたくなった。



おまけ:(ほぼ)『新世界史』にしか収録がない歴史用語集(不完全版)

ざっくりと作ってみた。正直に言って私も知らない語句が出てきて結構驚いている。まだ例の大学の例の学部,未開拓の原野が広がっているということだ。恐ろしい。不完全版でありブラッシュアップされていないので,漏れや誤植,他の教科書にも記載があるかもしれないが,作業途上のものであるのでご容赦いただきたい。用語集が拾ってたり拾ってなかったりするので,頻度は,ゼロになる。すでに出題があるのを私が確認したものについては青字で表示した。


〔原始・古代〕
・サフル大陸:先史時代のオーストラリア・ニュージーランドがつながった大陸

・イソクラテス:親マケドニアのアテネの弁論家。
・デモステネス:反マケドニアのアテネの弁論家。
・ウァレンス:アドリアノープルの戦い(378)当時の皇帝。
・『倫理論集』:プルタルコスの著作。

・リンガ:インド神話におけるシヴァ神の創造のエネルギーの象徴である男性性器の神体のこと。ガネーシャでもラクシュミでもパールヴァティーでもなく,なぜリンガ。

〔中世〕
・ボニファティウス:8世紀にゲルマニアへの布教を委任されたカトリックの聖職者。
・国王巡察使(ミッシ=ドミニキ):カール大帝が設置。各地の伯を巡回させた巡察使。
・巡幸王権:中世前期の王権・帝権のこと。
・オットー2世:オットー1世の息子。ビザンツ皇帝から妃を娶る。
・オットー3世:オットー2世の息子。
・コンラート3世:第2回十字軍に参加した神聖ローマ皇帝(正確にはドイツ王)。シュタウフェン朝の初代。
・ハーラル王(ハーラル1世青歯王)
・シモニア:中世・近世のヨーロッパで見られた聖職売買のこと。
・ブーヴィーヌの戦い
・チョンピの乱
・ロラーズ:ウィクリフ運動の追随者のこと。ロラード派ともいう。

・ノーサンブリア文化:7〜8世紀頃のイングランドの文化。
・ベーダ:『イングランド教会史』の著者。ノーサンブリア文化の代表者。
・イシドルス:6〜7世紀の代表的な知識人。百科事典『語源』の著者。セビリャ出身。
・トゥールのグレゴリウス:6世紀,中世初期の歴史家。主著は『歴史十巻』。
・エロイーズ:アベラールの弟子兼恋人。
・兄弟団(中世・近世ヨーロッパ)
・サン=マリ=マドレーヌ教会:フランス,ヴェズレーにあるロマネスク様式の教会。
・サン=ドニ聖堂:初期のゴシック建築。
・ボエティウス:6世紀,東ローマ帝国の哲学者。主著は『哲学の慰め』。
・メトディオス:キュリロスの兄。
・グラゴール文字:キュリロス考案の文字。キリル文字に先行する。
・アレクサンドル=ネフスキー

・アンダルス(アンダルシア)
・マプングプエ:12〜13世紀に繁栄した南アフリカ東部の都市の遺跡。

〔近世〕
・フェラーラ=フィレンツェ公会議
・メルカトル
・カルティエ:16世紀のフランスの冒険家。カナダの発見。他の教科書にも記載があるかも。
・フリードリヒ=ヴィルヘルム大選帝侯:他の教科書に記載があるかも。
・ヤン3世:第2次ウィーン包囲の時のポーランド王。

・『俗語論』:ダンテの著作。詩作における感情表現に方言・俗語が適していることを主張。ただし,この論自体がラテン語による著作。
・ピコ=デラ=ミランドラ:倫理なら標準的な用語だが……
・フィチーノ
・プラトン=アカデミー(ルネサンス)
・ヴァザーリ:イタリア=ルネサンスの重要史料『芸術家列伝』の著者。
・ジョフラン夫人:サロンを開いた当時の代表的なフランスの貴婦人。しかし,ポンパドゥール夫人の方が好例であろう。
・フリーメイソン

・セファルディム
・アシュケナジム
・カラギョズ:16世紀のオスマン帝国の庶民に流行した影絵芝居。カラギョズとはそこに登場するトルコ人町人の主人公を指す。
・ナーディル=シャー:アフシャール朝の建国者。


〔近代〕
・権利の章典(アメリカ)
・アッパーカナダ&ローワーカナダ
・アルベール:フランス二月革命で成立した臨時政府に参加した労働者。
・シュヴァリエ:英仏通商条約の締結に尽力した第二帝政の官僚。サン=シモン主義者。
・タラボ:第二帝政下の資本家。鉄道網の整備に尽力。サン=シモン主義者。
・ペレール兄弟:第二帝政下の資本家。ナポレオン3世の保護下で投資銀行を経営し産業革命に貢献。サン=シモン主義者。第二帝政では超重要人物だが,高校世界史に必要かと言われると……
・ベッセマー法:イギリスのベッセマーが発見した製鋼法。
・シェリング
・ジェリコー
・リスト=フェレンツ
・ゲルツェン:19世紀のロシアの思想家。西欧派。
・チェルヌイシェフスキー:19世紀のロシアの思想家。西欧派。
・ゼムストヴォ:農奴解放令後に創設されたロシアの地方統治機関の1つ。

・カップの反乱(1920)
・パレスチナ=アラブの大反乱(1936〜39):ユダヤ人への土地売却禁止,新規のユダヤ人移民の停止を訴えた反乱。
・スティムソン:太平洋戦争開戦時のアメリカ陸軍長官。

・ムハンマド常勝軍:ニザームジェディードの後継的な西洋風の新軍として,マフムト2世の創設。
・アマーヌッラー=ハーン:アフガニスタン王。第3次アフガン戦争時の国王,アフガニスタン最初の憲法制定(1923)。
・宮崎滔天:孫文を支援した日本の革命家。

〔現代〕
・テト攻勢(1968)
・パステルナーク
・サーリーフ:用語集が頻度,能Δ辰討い撞載有。
・チャベス
・ルラ:ブラジル大統領(任2003〜11)。
・イングーシ人(東京書籍にも記載有)
この記事へのコメント
 名古屋大の3つめについては、世界遺産に目をつけた良問になりそびれたという点は惜しいと思いました。意図が空回りしてるようにも見えるので奇問である一方、根拠ある解答が難しい点で難問とするのがいいのではと思います。
 生存権は憲法の第何条かは、政治経済の問題を疑ってしまいましたね。高校入試対策でもやりますし、倫理と政治経済のセットもしくは現代社会が必履修(現代社会ではセンターが受けられませんけども…)で、どちらにしても日本国憲法は軽くはやるので、日本史としてはという批判はあっても、知ってて欲しいとこかなと個人的に思います。(中学社会と高校の地理歴史、公民の免許持ちとしての高望みですが)
Posted by かっつん at 2019年03月17日 22:26
それは思います。本企画でも中学公民の範囲は基本的に範囲内と見なしているので,日本国憲法25条は世界史で出題されていても〔番外編〕での収録にしていたと思います(面白いので番外編にはしたと思いますが)。
ベトナム戦争の年号は,日本史の教科書・用語集の扱いをもうちょっと確認してみないことにはなんとも言えませんが,慰霊の日の日付は完全にやりすぎですね。
Posted by DG-Law at 2019年03月18日 00:04
今の世界史ではカップ一揆とは言わないのか…(古い人間
Posted by 紅茶 at 2019年03月18日 06:52
 こんにちは。今年も楽しく、興味深く読ませていただきました。ありがとうございます。

 山川出版社の『新世界史』については、『歴史学者と読む高校世界史』(勁草書房、2018)の26〜27ページ(立教大の小澤実先生が執筆した部分)にその教科書としての性格が書かれていますね。「大学用教養課程の教科書と見まがうばかりの本書」とか「『詳説世界史B』を抱える山川出版社だからこそ可能となった、実験的な高校世界史教科書」とか・・・。ここから入試問題をつくられてはたまりませんよ・・・。

 このシリーズの3冊目の出版も楽しみにしております。3冊目には出題頻度グレーディングもつけていただけるとありがたいです!
Posted by もぐたん at 2019年03月18日 16:56
>紅茶さん
言われてみれば確かに……一揆という語が避けられていますね。



>もぐたんさん
楽しんでいただけたなら幸いです。
『新世界史』についてはおっしゃる通りで,明らかに入試問題のベースになることを前提に作られていないので,ここの語句から出すのは反則でしょうと。

3冊目が出せるようにがんばります。
グレーディングは今のところ付けない(別の企画が入る?)予定です。
Posted by DG-Law at 2019年03月18日 23:19