2018年07月07日

非ニコマス系動画紹介 2017.9月下旬〜2017.10月中旬




今更ながらに見た傑作縛りプレー。コマンダーの強さを再確認しつつ,その上での縛りの絶妙さを楽しめる。演出もすばらしい。Part8では「シャール効果」が命名された。part18が破壊するもの戦,その後にエンディングと真・破壊するもの戦がある。




超絶長いドラクエ11でもRTAで頑張れば13時間くらいで走れるんだなぁと。やっぱり自動でレベルアップするのがポイントであった。



『ヤマノススメ』で知ったけど,良い歌だよねこれ。



私も聖地巡礼したけども,本当にアニメの再現度は高かった。非常に巡礼しがいのある場所なので皆さんもどうぞ……と言いたいが気軽にできる巡礼ではない。



『花咲くいろは』は見ていないけど,ぼんぼり祭りは行ってみたいなと思えた。やっぱり経緯がおもしろすぎる。



原作者によるシルヴィお絵描き。この子は多分世界で一番頭を撫でられた二次元キャラではないだろうか。シルヴィにこんなドレスを着せることができて感無量なプレイヤーは多かろう。
  

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2018年06月17日

「ゆるふわアウトドア」とは

・ゆるキャン△に一つだけ言いたいこと(増田)
→ これはみんな思っているw。少なくとも志摩りんは完全にガチ勢ですやん。
→ しかし,「女の子だけのゆるふわアウトドア漫画」で売っている『ヤマノススメ』も大概なので,そんなもんなのかもしれない。ゆるふわ勢はいきなり三つ峠登ったりしないから……12本歯アイゼン装備して北アルプスとか行かないから……しかしまあ,主人公たちが本格的なトレイルランに取り組んだりせず,登山部インターハイを目指さなかったりするあたりでギリギリのゆるさを保っているのかも。
→ こういう日常系に見せかけて趣味をガチめに追求する系統の漫画・アニメはたまにあるけど,ジャンル名ってあるのだろうか。『けいおん!』はある種の走りであり,かつ本当にゆるいので純粋な日常系との中間か。


・行商人やキャラバンに憧れたからモロッコでロバと一緒に放浪の旅を始めたバカだけど
→ この「バカだけど旅人」シリーズは本当におもしろいので,時間はかかるが最初から最後まで読む価値がある。たとえばこのモロッコ編は,アラビア語を習得してモロッコで本当にロバを購入,さらに荷馬車を組み立てて,現地で稼いでモロッコを縦断するという偉業を成し遂げた。この他に,カメルーンまで行ってピグミー族の村落で生活してみたり,キルギスまで行って馬で旅行してみたりと,冒険心の塊である。ネットで読みたくないという方は,このモロッコ編だけ書籍化されているので,そちらへ。最近はメディア露出も増えてきて,これだけの偉業をなしたとなると5chが出自でも取り上げられるようになるんだなぁと。もっとも,この旅行記をブログでもTwitterでもFacebookでもなく5chでスレ立ててやり始めたのはよくわからないのだけれども。



・ゴディバの由来となった”ゴダイヴァ夫人の逸話”には色々な受け取られ方がある?「全裸上等!って感じの話かと思ってた」(Togetter)
→ これは絵画の影響力が強すぎた事例。私もけっこうな期間,絵のイメージの通りの話だと思っていた。ゴディバのチョコはたまに食べていたのにな。QUEENのdon't stop me nowもたまに聞いていたのにな。もっとも,いずれにせよ史実ではないので解釈なんてどっちでもいいよと言われればその通りである。

・なぜいちご大福はピリピリするのか?(デイリーポータルZ)
→ 確かにピリピリすることがあって不思議だった。一般的にそう思われていて共感を得られる話だったこと自体にもびっくりである。しかしまあ,正体はいちごが自ら出す炭酸ガスとは。
  
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2018年06月11日

最近読んだもの・買ったもの(『ハードボイルド彼女』他)

・『ハードボイルド彼女』1巻。
→ 艦これの同人で有名なdeco氏の商業デビュー作。3話までは無料で読める。設定・物語はリンク先の通りだが,ハードボイルド路線でやってきた漫画家のヒロインがラブコメ転向を目指し,幼馴染の男子に協力してもらって七転八倒する話。この主人公カップルの織りなす物語自体が王道ラブコメというメタ要素が作品の中核になっている。艦これの同人誌とは雰囲気がかなり違って,設定はありふれているものながら,シリアス成分ゼロのラブコメを書いてもこの人は上手いなと思う。ので続刊を待ってるんですが,待てど暮らせど9話が来ないし2巻が来ない。売れてないのかネタが詰まっているのか。とりあえず微力ながら宣伝はしておく。




・『へうげもの』25巻(完結)。大阪夏の陣の後始末。本阿弥光悦,古田重嗣,岩佐又兵衛,加藤景延,俵屋宗達,豊臣秀頼,それぞれの戦後。古田織部の切腹。さらにその後。
→ 史実では古田重嗣も切腹しているので,彼と豊臣秀頼のみフィクションであるが,残りは概ねこの通り。ひょうげものの精神は琳派等の狩野派に属さない文化潮流として生き残った。あるいは,秀忠を通じて幕府の文化政策自体にも生き残った,というのが本作の解釈かもしれない。
→ 岩佐又兵衛が黒田家で描いた屏風は「大阪夏の陣屏風」で,確かに岩佐又兵衛作者説がある。古田重嗣の隠居先として福島正則が指定した「日本橋の本誓寺」は,1615年時点では確かに日本橋にあったが,明暦の大火で焼失して現在の深川(清澄庭園のすぐそこ)に移った。したがって,聖地巡礼の際は日本橋に行ってもなにもないので要注意である。
→ 最後は1650年まで話が飛び,まだ生きている上田宗箇と岩佐又兵衛が古田織部の切腹の謎を追う旅に出て,琉球にまでたどり着く。その過程で登場する堺の南宗寺は,確かに元和3〜5年頃(1617〜20年頃)に沢庵宗彭によって再建されたものだが,庭園が特に織部好みであったという記録はないようだ。沢庵宗彭と古田織部に交友関係があったのは確かだが……あとは現地に行って確認するしかないが,ちょっと堺に行く用事が他に無いのよなぁ。最後,琉球で陶磁器の絵付け指導をしていたのは,落ち延びた豊臣秀頼で間違いなかろう。薩摩・琉球に落ち延びた説はよくある。
→ とりあえず25巻自体の感想はこんなものにしておくとして,『へうげもの』全体の感想は別記事にして(いつ書けるんだろう……なるべく早いうちに)。一言だけ書いておくと,主要人物の美学と政治哲学が重なっているというのが本作の世界観で,政権交代と文化潮流の変化が綺麗に消化されていったのが歴史物の漫画としてとても美しかった。また,歴史漫画として言えば,エピソードの拾い方と無理のない範囲での改変が上手かったと思う。


・『球詠』3巻。公式戦スタート。初戦:影森戦。
→ 影森高校は試合よりも練習が好き,さっさと帰りたいから試合はクイックモーションや初球打ちを活用して超ハイテンポで進めるという高校であった。意外と見ない設定である。個人的には気持ちがわかるというか,スポーツ自体の面白さと試合の面白さはまた別物で,前者に偏るチームがあってもいいのだろう。とはいえわざと負けるのも前者の面白さを毀損してしまうので,自然とハイテンポ戦術になる。しかし,対戦する方はたまったもんじゃないのは本作で描かれている通りで,違和感がすごそう。であれば相手のテンポに合わせてこちらもハイペースにするなり,相手の心理を動揺させる手段を取るなりという戦術がとられることになり,新越谷はその両方になる完全コピー投手を送り出す戦術をとった……というところで4巻に続く。
→ 白菊さん打撃開眼。道場の応援団が来てたのが『ガルパン』の華さんにだぶって笑ってしまった。そう言えばこの子,こんな設定がある割にご家族と現在進行系で揉めているわけではないのよなぁ。作者が野球を描きたくてやっている漫画なので,そういう外野の話は極力しないのかも。  
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2018年06月06日

非ニコマス系動画紹介 2017.9月中旬




術のみ縛り。ロマサガ3の術は使い勝手が良い一方で攻撃威力が低いので,パーティーバトルの場合は非常に有効だが,一人旅だと火力不足がついて回る。しかも技と違ってレベルが上がっても術は威力がそれほど上昇しないので,終盤ほど辛い。それでも何とか真フォルネウスも破壊するものも倒せた。一応,朱鳥術以外はクリア者がいて,朱鳥術も真フォルネウスまでは撃破しているので,術一人旅もできなくはないっぽい。999の自動回復さえ攻略できればなんとかなるということと,真フォルネウスは破壊するものと同じくらいハードルが高いということは,武器縛りと術のみ縛りでよくわかった。




shellfall氏の最小コマンド入力回数に対して更新案を提案したstay氏による更新動画。有言実行はえらい。



そのshelfall氏が発見した新たな仕様(バグ?)。大きな発見であったため,ねとらぼに取り上げられ,Yahooニュースにも載って大きな話題になった。確かに,こんなに簡単にオメガウェポンが倒せるとは思わない。



クロノトリガーの現行最速TAS。2012年だが,ゲームによってはこんなに昔からサブフレームリセットを活用したTASがあったのだ,ということに驚き。



ROMを解析してゲームのバグを修正する動画。企画が斬新。第2回は52回全滅バグについて。




定番ネタではあるが,全部上手い。すごい。  
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2018年05月30日

身延はもう一度行ってもいい

・アニメ「ゆるキャン△」で登場した 山梨県内のモデル地をご紹介!(富士の国やまなし観光ネット 山梨県公式観光情報)
→ 今はテレビ放映が終わっているので全てそろっているが,アニメ開始前から情報を整備していて「公式イラスト」から聖地巡礼のガイドを始めていたそうで。やまなし観光推進機構の気合の入れ方がすごい。本部が山梨県庁にある公益財団法人やぞ。実際,本作や『ヤマノススメ』は聖地巡礼向きの作品ではあるなと思う。風景の美しさを全面に押し出してくれているし,作品に過剰なセクシーさや倫理的にまずいところが無いので。
→ 自分でブログの記事を書いていないが,2ヶ月ほど前にほったらかし温泉に行っていて,同行者が記事を書いてくれているので紹介しておく。聖地巡礼と関係のない金時山とさやわかについては別途語れる機会があればそこで。ほったらかし温泉はかなり整備されており,むしろいたせりつくせりで完全に名前詐欺である。私たちが行った時点ですでに芋洗い状態だったのに,今行ったら大変な混み方になっているのでは。温玉上げは美味で,基本的にゆで卵だが塩味と衣が強いアクセントになっている。身延駅周辺は綺麗な町並みで,日蓮宗総本山久遠寺の門前町の起源を持つだけあって維持に気を使っているものと思われる。みのぶまんじゅうは特筆すべき特徴がないが,普通のまんじゅうとしては十分な及第点で,気づくとなでしこ張りに食ってること請け合い。聖地巡礼の際は必ず食すべきマストアイテムと言えよう。


・iPS細胞研の山中所長をめぐる記事に批判集中 共同通信は内容「差し替え」認める(BuzzFeed)
→ はてなブックマークを普段から使っていて,そこからニュースを引っ張ってきてブログを書く身からするとこれは深刻な問題で,これをやられるとSBMの意味が無くなってしまう。個人ブログやWikipediaなら書き換わるのもやむなしと思うし,ニュース自体が消えるのもまだ許せるが,内容の書き換えはブクマした側の信頼性にもかかわってくる。ネットニュースの弱点ではあるなぁ。


・中国考古学者バクトリア地域に古代「月氏族」の遺跡を発見(AFPBB)
→ 当時の大月氏の勢力圏(バクトリア)は概ね現在のアフガニスタンになるので,ウズベキスタン南部となるとやや北の方になる。記事中にもあり,一昨年の東博の企画展でもあった通り,前2〜後1世紀頃のバクトリアは多くの遊牧民が入り乱れていたので,歴史の解明が困難とされているから,これはかなり貴重な発見になるだろう。


・3千年前の神殿が破壊される、ここが貴重だった(ナショナルジオグラフィック)
→ 一方,こちらは壊された話。ISISではなくトルコ軍の所業という。ヒッタイトの遺跡であるのに。国境を超えたらどうでもよくなるということなのだろうが,あまりにも惜しい。しかしまあ,何のためのユネスコかと考えてみると,かの組織の無力感が。  
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2018年05月14日

非ニコマス系動画紹介 2017.9月上旬〜2017.9月中旬

今回は縛りプレー紹介しかいしていない。





弓縛りは分身技の連射があるものの,盾無し・回復技無し・反撃技無しでかなり苦労していた様子であった。ほとんどの縛りプレーではビューネイよりもフォルネウスの方がつらく,当然破壊するものが一番つらいが,この縛りだとビューネイが一番どうにもならないというのがおもしろい発見だった。それにしてもプレイヤーの根性と努力とセンスに左右される部分は大きいものの,分身技があればなんとかなるもんなんだなぁ。





棍棒縛り。しかもこの作者はあえてエレンの初期設定を得意武器なし・螢惑の星にして虚弱とした。棍棒は武器攻撃力が最高でも30と弱く高威力で乱発できる技も少なく分身技もない一方で,武器固有技(回復技・即死技・ステータスアップ技)が多く,一応反撃技もあり(発動率が他の反撃技より低い),1戦闘に1回しか使えない必殺技がある(居合抜き・抜刀燕返し)と,かなり特殊な武器であった。結果的に武器欄4つをどう使うか,また仕込み杖の抜きどころはいつかという他には無い工夫が必要になる点が見所。無敵振り逃げ戦法も使えば,真・破壊するものをMAXステータスでなくても撃破可能。棍棒の評価を上げざるを得ない。



大剣縛りは過去にトライして真フォルネウスで詰んだ動画があったが,最近になって新たなチャレンジャーが現れた。分身技がない,反撃技が弱い,盾が装備できないし回復技もないという一人旅武器縛りでは最悪の条件で,先行者が詰んだのもやむなしという評価であったが,この走者(期待の狂人)ならという期待も。この大剣縛りが成功すれば,装備縛り一人旅は体術含めた全武器で可能ということになる。頑張ってほしい。



こちらはFF8。ラスボス戦と言えばランダムに魔法が消滅させられる攻撃を受けるが,実はランダムではないことが実証された。通常のプレーだと力Jの魔法でも消されない限り苦戦することはなくなんてことはないが,縛りプレーだと厳しいこの攻撃,制御できれば大きな進歩である。実際にshelfall氏の最少コマンド入力縛りではこの工夫が必要であった。




こちらが実際のラスボス戦とエンディング。結局ほとんどのコマンド入力はDISC1のみ(理論上はDISC1のみにできる)というのがすごい。FF8のカウンターは強い。非常におもしろい縛りだった。他の作品でもできるのかな。  
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2018年05月10日

最近読んだもの・買ったもの

・『だがしかし』9巻。
→ 駄菓子界最大の問題,きのこたけのこ戦争に切り込んだ野心作。ココノツがきのこ派,豆くんがたけのこ派であった。まあ,ほたるさんの出した結論は「全部おいしい」なんですけどね。パイの実にきのこのきりかぶまで登場していてアルフォートが登場しなかった件については絶対に許さない。
→ そしてその後に,うまい棒の妹キャラ「うまみちゃん」を出して,ほたるさんは萌キャラか否かという,この漫画のアイデンティティにかかわる重大な話を。最後が近いからってぶっこんできてるな? その他,ココノツとサヤ師のデート編など,終末が近いので,大きく話が動かない日常パートで入れられることは全部入れたというような巻。『だがしかし』は11巻で完結である。


・『火ノ丸相撲』18巻。第一部(高校生編)完結,第二部(大相撲編)開幕。
→ 優勝の瞬間の反応でキャラの性格を出すのはこういう物語のキーポイントだが,本作でボロ泣きしていたのはやはり桐仁と礼奈であった。この二人はこの団体戦にかかる想いが重すぎてな……部長も万感の思いはあれどそもそもよく泣くイメージ。客席ではこっそり邂逅していた互いの親族,環境・才能の全てに恵まれた草薙の母は,火ノ丸の両親がすでに他界していることを知り,こっそり退出する。勝負を分けたのが火ノ丸の敗戦の経験だっただけに,母が息子の成長を察したこのシーンは意外と重い。
→ 天王寺さん,実際に高校生が幕下十五枚目格付出でデビューしたらとんでもない騒ぎになりそうな。そして主人公は三段目百枚目格付出。11巻の感想でこんなことを書いていたので,なんだか感慨深い。作者は連載開始当初,どういう結末を想定していたのかちょっと気になる。ひょっとしてこの制度ができたから,安心して潮が負ける展開を描けるようになったので,天王寺というキャラを出したか。
→ 大太刀高校相撲部の送別相撲,毎度のことながら土俵作りを手伝ってくれる佑真の手下たち,最後まで付き合いよくて笑ってしまった。大相撲編でもモブで時々登場しそう。なお,五輪砕きは確かに幻中の幻技。狙う人もいないので本当に出ない印象。今の大相撲の決まり手にはないので,決まっても名目上は別の判断になるだろうが。
→ 栄華大学相撲部,佑真に大包平に金剛力とこれはこれで見たいメンバー。番外編でどうですか。
→ そして火ノ丸負傷で舞台は3年後へ。


・『ゴールデンカムイ』12巻。姉畑支遁編終幕,釧路到着,バッタの大量発生とラッコ騒動,都丹庵士登場。
→ 姉畑支遁の元ネタは言うまでもなくアーネスト・シートン。うん,解説するのも野暮だね。なんというか,そこまで似せなくてもいいのに感。そして連載当時にちょうど艦これで神威が登場したこともあって,ウコチャヌプコロが一瞬流行ったのがちょっとおもしろかった。
→ アイヌはウミガメもマンボウもラッコも食べるのか。この漫画見てると,本当に何でも食うなと感心する。ウミガメとラッコは美味そうだが,マンボウはイメージがわかない。どれも食ってみたい。
→ バッタの大量発生,明治期の北海道では何度も起こってたそうだ。これもそういうイメージが無かったので新鮮な話であった。ググるとこんな記事もあった。
→ ラッコ騒動は杉元・白石・谷垣のおもしろ珍道中に尾形が巻き込まれてたのがおもしろかった。尾形,お前はそういうのとは無縁なキャラだと思ってたよ。
→ キロランケとインカㇻマッというまさかの対立軸。そして尾形もここに来て何を考えてるかわからん。のっぺらぼうの正体は果たしてアシㇼパの父か否か。
→  都丹庵士の元ネタは名前から推測しやすく,トニー・アンソニー。『盲目のガンマン』というマカロニ・ウェスタン映画の主役を演じた俳優(兼脚本)だそうだ。風貌はあんまり似てない,かな。  
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2018年05月05日

あるいは紫様の検閲被害

・【東方】お姉ちゃんが普通に地上をうろついてる(2ch東方スレ観測所)
→ さとり様,普通に交友範囲が広かったという。少なくとも聖,華扇,紫様とは接触があるあたり,幻想郷の指導者層の付き合いということなのかもしれないし,実力者は心を読まれてもさして気にしなかったり,読むのを阻害できそうな能力・術を持っていたりするということかもしれない。
>阿求による風評被害がまたひとつ
→ ほんとそれw。
『求聞史紀』も『求聞口授』も阿求の主観で書かれているというのが特徴で,単なる設定資料集ではないところが東方らしさとは言われているが,こんなところでもねじ曲がっているとは。


・護良親王 首級確認 都留・石船神社で公開 /山梨(毎日新聞)
→ 写真付きなのは驚き。「漆や木片、木くずなどで肉付けされている」とはいえ,首級の形が残っているものなのだなぁ。鎌倉ではなく都留にある所以のエピソードも知らなかった。特に鎌倉時代末・南北朝時代に関心があるわけでもないのでこれ目当てに行くことはなかろうが,都留に行く用事があったら参拝しておきたい。


・台湾の「あの宮殿みたいなホテル」に泊まってきた (デイリーポータルZ)
→ 記事中にある通り,台湾(台北周辺)に旅行したことがある人なら必ず気になるあのホテル。案外普通に泊まれるんだなぁ,次に行く時はチャレンジしてみようかなと思って最後まで読むとしんみりした。ライターにとって良い旅行で,本当に良かった。


・激動の1968年から半世紀 夢と反乱、打ち砕かれた希望(AFPBB)
→ 冷戦期を二分するならどこかという議論でよく挙がるのは1968年だ(あるいはより広く取って1970年前後)。同様の理屈で,70年超と長くなってきた現代史を3つに区分するなら,1968年と1989年という年号がよく挙がる。確かに,ベトナム戦争のテト攻勢,アメリカ国内の騒擾,「プラハの春」,フランス5月危機,ビアフラ紛争と世界史的重要事件が目白押しで,アメリカ一国覇権の後退・冷戦の長期化と波及を象徴する事件ばかりである。その中ではフランス5月危機だけが少し性質が異なるか。記事中にある通り,大衆の運動という観点ではくくれるが。


・マケドニア名称論争 新国名で決着機運 国連仲介、ギリシャと協議(毎日新聞)
→ この件,さる有識者のお方に聞いたところ,「現地ではアレクサンドロス大王押しすぎて,同情心がしなしなに萎えていく」とおっしゃっていた。なるほど,記事中にある通り古代マケドニアの範囲と現代のマケドニアはほとんど重ならないので,歴史の簒奪であるなぁ……マケドニア人自身が名前に引きずられすぎていて,普通に「近代以降のこの土地はマケドニアと呼ばれていたのだから,マケドニアを自称して何が悪い」というまっとうな主張だけで押していくべきだったのでは。なんとも残念な戦略ミスである。  
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2018年05月03日

個人的には一橋大の採点講評・解答例が一番見たい

・平成29年度大阪大学一般入試(前期日程)等の理科(物理)における出題及び採点の誤りについて
→ 本件については物理の門外漢なので,気になった一点だけ書いておく。通常,予備校が解答速報をやっているようなレベルの大学は,国公立大・私大によらず,大学職員の入試課の人は基本的に予備校の解答速報はチェックしている場合が多い。東大と早稲田・上智は中の人から直接そういう話を聞いたことがあり,他大でもそうだろうと言っていた。出題ミスの発見には一番手っ取り早く,論述の採点基準の参考にもしているそうだ。
→ ということからすると,この2017年の阪大の物理は予備校間で解答が割れていたので(河合と代ゼミが受験生的な解法・駿台が物理学の本質的な解法とのこと),本来は直後に発覚していて然るべきであった。まず間違いなく,極めて高い確率で入試課の職員は気づいていたはずである。おそらく職員から報告はあったのに作題者がその場では突っぱね,問題解決が10ヶ月ほど遠のいたという構図だと思われる。この事件はだからこそ罪深く,ミスそのものはともかく,問題解決が遅れた点については情状酌量の余地が無い。
→ なお,そういう反省があってのことかはタイミング的に微妙だが,阪大は昨年度(平成29年度)の入試から採点講評の公開を始めた。30年度のものもすでに公開されている。今年度になってからは名大も採点講評(科目によっては公式解答例)を公開し始めた。これで旧帝大で採点講評または公式解答を発表しているのは北大・名大・阪大・九大となり(あとは東京外大も),旧帝大では非公開が少数派になってしまった。東大・京大・東北大は今後どうするのか。東大と京大は意地でも拒否しそうだが……


・告発 税理士試験が抱える10の問題(Markの資格Hack (税理士試験))
→ 国家試験でもこんなんだよ。筆記試験というものの非対称性について鈍感すぎる人が作題者側に紛れ込んでいるのは本当に不幸で,本当は作題者にも適性検査が必要なのだけれど,そもそも能力や意欲が先行して適性にまでは手が回らない(適性まで考え出すと作題者不足になる)ということなのだろう。
→ センター試験も作題者不足には悩まされていて,地理や世界史になると本当に能力・意欲・適性のある人いないために,大学入試センターは作題者に対して過保護になりがちというのが,かのムーミン事件が隠蔽された原因の一つとされている。人材不足というのはかくも悲しい現象を引き起こす。


・「張り手は問題なし」池坊保子氏が白鵬を擁護(文春オンライン)
→ 日本相撲協会は身内の価値観の浄化・適正化を図りたいなら,評議員会と横審の人選を一番何とかすべきだと思いますよマジで。おそらく,親方衆よりも外部の委員の方が浮世離れしていて,こういうところの見識がひどいので。「(モンゴル人は)狩猟民族だからね。勝ってもダメ押ししないと殺されちゃう。良い悪いは別にして、DNAかもしれないわ」なんて発言が人種差別・民族差別だと思わない人が「有識者」とは,という。


・行間には直筆のメモ 康熙帝が学んだ数学書『原論』満州文字版を公開(AFPBB)
>満州文字版は、古代ギリシャの数学者ユークリッドの著書を、清朝時代に中国で活動していたフランスのイエズス会士、ジョアシャン・ブーヴェと張城が編集・翻訳した。この数学書は当時の清朝皇帝、康熙帝が幾何学を学ぶために作成された書
→ これは受験世界史の定番ネタ,明末のイエズス会士の西洋学術伝播の最たる事例「マテオ=リッチによるユークリッド幾何学の紹介」と,それが清代初期でも続いていて,特に康熙帝には高名なイエズス会士のブーヴェが仕えていたこと,清の公式文書は必ず漢字と満州文字の2セットだった(当然皇帝は両方読めた)ことを組み合わせて考えると,タネがわかる感じかなと。清朝皇室は基本的に勉強熱心の家庭で,その中でも康熙帝と雍正帝は群を抜く勉強家であった。
→ 綺麗に受験世界史だけで説明できるネタは貴重。その意味では,この図版を挙げて「本書がブーヴェによって編集・翻訳された歴史的背景を200字で説明しなさい」なんて,阪大あたりが来年の入試で出してもおかしくなさそう。  
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2018年04月26日

京大受験生あるあるネタもありそう

・両陛下、植物特別展へ=博物館勤務の眞子さまが案内(時事通信)
→ 過去に何度か書いている通り,東大博物館は私のバイト先だったので,眞子様の先輩職員といっても過言ではない……というジョークは置いといて,
>その前で眞子さまが「父(秋篠宮さま)が食べるのが好きで」と紹介すると、陛下が「そうなの」と驚いた様子で答える場面も
→ そら驚くよ。はてブに調べた人がいて,ペルーで食った説が浮上。しかし,それでも「好き」とは意外である。よほどペルーで食って気に入ったのか。日本で食べる機会があるのか。調べてみるとペルー料理屋自体は都内に何店かあるので,言って店員に「モルモット食えるの?」って聞いてみるのが面白いかも。付き合ってくれる人がいるなら,私はやってもいい。


・史実や言語分布に基づいて作られた「もしアフリカがヨーロッパに植民地化されなかったら?」という地図が興味深い(Togetter)
→ 14世紀半ばのペストで史実以上にヨーロッパの人口が激減してレコンキスタも失敗した世界線(だからイベリア半島やシチリア島がイスラーム教徒によって再奪還されている)の西暦1844年(ヒジュラ暦1260年)が想定されているそうだ。ヨーロッパが滅んでいたら主権国家という発想自体が無いのでは,というのは禁句らしい。
→ アフリカ史に暗すぎてなんともコメントしがたい。しかし,その想定で行くとしても,北アフリカと西アフリカは疑問点が多い。1844年時点ならまだオスマン帝国が生きていて,しかもロシアやオーストリアとの戦いで消耗していないから,最低でもアフリカ北岸をモロッコと二分している線が濃厚だろう。むしろモロッコやスーダンを征服していてもおかしくはない。あるいは中東もペストでヨーロッパ並に死んだという設定なのかもしれないが,それはそれでマムルーク朝が生き残るはずで……
→ ソンガイ王国も,大航海時代の訪れでサハラ縦断貿易が衰退した影響はあるにせよ,直接滅ぼしたのはモロッコ王国であり1591年の出来事であるから,ヨーロッパ帝国主義が存在しない世界線であっても1844年時点で生き残っているのは違和感が。ソコトとカネム=ボルヌー,エチオピア辺りは納得の国境線かな。あとは本当にわからないのでノーコメントで。


・米バージニア州議会選、「くじ引き」で決着 313年前の法律発動(AFPBB)
→ ヴァージニア植民地時代の法律すごい。それだけにアメリカっぽさが無いというか,イギリスっぽさのある話。「このためにバージニア美術館から装飾用の鉢が貸し出された。」というのもおもしろい。なんだか楽しそう。


・東大入試には謎が多い!? 東大入試の3つの裏話 | 東大生が教えるずるいテスト術 (ダイヤモンド・オンライン)
→ 東大受験生あるあるネタ。謎1に出てくる1983年の日本史は有名な伝説のネタ問題。そこで例示された前年の受験生の解答は『赤本』と聞いたことがあるが,その年の『赤本』は持っていないので調べたこともない。しかし,あの「前年の受験生の解答」は典型的にやってしまいがちなダメ解答なので,マジで単純にああいう答案が多かったのではないかと思う。なお,似たようなことは直近で2010年・2011年の阪大の世界史であった。阪大は「出来が悪かったから,ちょっと形を変えてもう1回」をよくやるが,2010→2011のリメイクは問題文に「前年の出来が悪かったので」と書いてあって驚いた。
→ 謎2,世界史はまあまず間違いなく20点オール。諸事情により深くは言及しませんが。というか宗教戦争なので(第1問=30点は信仰を持った過激派が多い),近づきたくないし巻き込まれたくない。
→ 謎3の改行の謎はマジで謎。定説は「記号を書いても改行せず,2行なら59字,3行なら89字で解答を作る」。ただ,「改行しないで解答しないと減点」なんてことを本試ではやっていないと思われる。大学側から模範的な解答用紙使用例を出してほしい。  
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2018年04月18日

非ニコマス系動画紹介 2017.9月上旬




昔の『ロマサガ3』の縛りプレーを発掘して見始めた。まずはこの辺りから。体術,鍛えるのは大変だけども鍛えるとカウンター,相手の体力を下げる逆一本・ナイアガラバスター,こちらのステータスが上昇するタイガーブレイクと使える技が多くて戦略の幅が広い。最終盤,タイガーブレイクをうちまくるモニカ様が可愛く見えてくること請け合い。




こちらはカタリナの小剣縛り一人旅。分身技こそ無いものの,反撃技のマタドールと回復技のナースヒールが強く,盾が持てるのも長所。武器種類固定の一人旅の中では比較的楽だった部類か。これより楽そうだったのは槍くらいだった。槍は武器自体が種類豊富で強いし,反撃技の風車と分身技のラウンドスライサーがあるし,盾を持てないくらいしか欠点がない。少し辛そうだったのは斧で,分身技のヨーヨーがあり盾を持てるが,反撃技がないのが欠点。意外と片手剣縛りの動画が見当たらなかったが,あれは縛るまでもなく楽なので……残りの弓・大剣・棍棒は果たして(というところで次回の動画紹介にて)。



結婚式の余興の練習だそうで。こんなの流れたら素敵すぎる。





2017年下半期に突如としてブームを呼び起こしたジャガーマンシリーズの元凶。作ったやつも見つけたやつも広めたやつも頭おかしいよ(褒め言葉)。



サガフロンティアっぽい戦闘の動画。本当に二次創作で作るには版権的に公式からストップがかかりそうなレベルの完成度。
  
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2018年04月16日

ちなみに私は字幕派です

・ミュシャ、国宝、運慶が60万人超え。 2017年 美術展覧会入場者数 TOP10(美術手帖)
→ 恒例のランキング。トップ10で行ったのがバベルの塔とアルチンボルトだけであった。ミュシャは前の大回顧展に行っている&スラヴ叙事詩を評価しているのが気に食わなくて回避,国宝展も前に見たことあるものばかりで回避,運慶は仏像にそこまで興味がない&見たことがあるものが多くて回避,草間彌生は全く興味がなくて回避という様相。さすがに長年美術館に通っているだけあって,見た事ある(かつ二度目はいいかなという)ものが多くなってきている気はする。その分,今まで守備範囲外だったものや,自分の趣味に特化した展覧会に行けるようになったので,良いことではある。


・難病で寝たきりの小5、分身ロボで「登校」…遠隔操作で生徒会、かくれんぼも : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)
→ やっと21世紀感ある話が読めたと思った。僕らが待ってた21世紀ってこういうのでは。約50万円というのも意外と安いし,日本で,しかも東京ではなく大分でというのもすごい。これは実験的なものだと思うが,問題が見当たらなければすぐに広がってほしい。


・2020年GW『DOUJIN JAPAN 2020(仮)・コミックマーケット98』開催のお知らせ
→ 2020年のC98はお盆ではなくGWに開催されることに。他団体との連名での発表となっていて,同人誌即売会関連の問題はある程度片付いた模様。ただし,再三言われている通り東京五輪による国際展示場が使えなくなる問題の本丸はコミケではなく,そちらは全く解決策が聞こえてこないので気がかりである。本格的にどうなるんですかね。



→ このシリーズをまとめて見てしまった。有名なアニメネタを細かく上手く消化していて,見ていて気持ちが良い。とりあえずナルト走り腹筋崩壊するからやめろw  
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2018年04月15日

歴史が“あった”日本型クリスマス

・「なぜテロに走るのか?〜国連調査から読み解く〜」(NHK時論公論)
→ 前からわかっていたことではあるが,政府や治安機関の腐敗が最大の原因とのこと。この辺が,現地住民ではなく現地国家に対しては同情できない理由ではあり。警察の給料が安すぎて賄賂を要求せざるをえないというような話はあるだろうが,であれば尚更政府の腐敗が最大のガンであろう。政体が純粋な独裁であるにせよ曲りなりの民主主義であるにせよ,「国民国家」の何たるかが理解されていなければ政府は政治家の私物になるのであり,まだその辺の教育からなんだろうなぁと。


・サンタの歴史:聖ニコラウスが今の姿になるまで(ナショナルジオグラフィック日本版)
→ 3世紀末の聖ニコラウスは,中世末には子供にプレゼントを配る聖人となっていたが,どちらかというとなまはげのようなイメージで,祝日も12/6であった。それが12/25になり,今の恰幅のいい赤い服のおじいさんになったのは19世紀前半とのこと。
・「日本型クリスマスの歴史」(視点・論点)(NHK 解説委員室)
→ あわせてクリスマスネタ。キリスト教色が脱色されているが,サンタクロースはいるという謎の日本型クリスマスは輸入された当初,明治末の20世紀初頭にはすでに出現していたらしい。その後も少しずつ変化はあるが,日本型クリスマスが100年の“伝統”があったというのは驚いた。てっきり戦後の産物だと思っていたので。明治期発祥のものを日本の“伝統”と認めてよいものかどうかは判断がどうしても個別の判断になるが,これについては“伝統”と言ってしまってもよいと思う。そもそも欧米も近代的なクリスマス像が固まったのは上述の記事の通り19世紀前半のようであり,とするとタイムラグもあまりなく。「キリスト教徒でもないのに祝うのはおかしいのでは」というのも,歴史を考えるとかえって説得力が薄いのかもしれない。にもかかわらず,記事中にある「だれもそこに伝統を感じてはいません。」というのは鋭い指摘。キリスト教徒でもないのに祝うというあたりに,誰しもがこっそり借り物感を感じているということだろうか。


・ルーマニアのミハイ元国王死去、ひつぎの前に国民の列 16日に国民葬(AFPBB)
→ ホーエンツォレルン家出身。在位期間は1927〜30年と40〜47年。最初の統治期間は醜聞の多かった息子を飛ばして祖父から孫に継承されたために極めて幼少であり,実態は無かった。1930年にその父親(カロル2世)がクーデタを起こして王位を奪い取ったため,中断期間がある。1940年,当時のファシスト政権がカロル2世を追放し,まだ19歳だったミハイ1世を再び即位させて傀儡とし,これが1944年まで続く。枢軸国の敗色が濃厚となると,ミハイはクーデタを起こしてファシスト政権を解体し,連合国側に寝返るも時すでに遅し。ソ連がルーマニアを占領して共産主義政権を立て,ミハイは追放とあいなった。その後は冷戦が終わるまで歴史の表舞台からは姿を消す。
→ 次に姿を表すのはなんと21世紀になってから。ずっと放っておかれたルーマニア本国からの待遇が突如として好転した。EU入りを目指す上で,ミハイの元王族としての人脈が期待されたからである。ミハイの方も最後のご奉公としてこれに尽くし,ルーマニアは無事2007年にEU加盟となった。これにより一躍国民の人気が高まり,「陛下」の敬称も許された。記事中の「彼(ミハイ元国王)のつつましさと高潔さ、そして並外れた愛国心は素晴らしいと思います」というルーマニア国民のコメントはこのあたりのことを指していると思われる。人生,長生きするとどうなるかわからないものである。
→ これで第二次世界大戦中に君主だった人物は全員亡くなった……と思いきや,実はまだ隣国ブルガリアの国王だったシメオン2世が80歳でご存命である。ただし,シメオン2世は1945年時点で3歳であり実態として統治しておらず,名実ともに国家元首だった人物と限れば全員亡くなったと言ってよい。さらに言えばホーエンツォレルン家で最後の君主でもあった。
→ 葬儀の参列者が錚々たる面々で,スウェーデン王,ルクセンブルク大公,イギリスのチャールズ王太子,元スペイン国王フアン・カルロス1世,ホーエンツォレルン家・ハプスブルク家・ロマノフ家・サヴォイア家・ブラガンザ家の各現当主と,ここだけ一次大戦前。
→ 名目上のルーマニア王は残された娘が継ぐとのことだが,現在この方の地位は宙に浮いている。ほとんど個人への敬意だけで成り立っていた「元ルーマニア国王陛下」の地位を法制化すべきかどうかで国論が割れており,どうやら歴史へのロマンだけで語っていい状況では無さそう。
→ 葬儀の様子は以下の映像から。以上の情報も概ねこの方のTweetからたどった。


  
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2018年04月09日

無数の分岐があるTKG

・【ついに判明!】とある一枚の謎の写真「この観音像はどこにあったのか?」写ったものをヒントに推理続々「ガチ勢すごい」「感動した」(Togetter)
→ いろいろと情報が集まったけども,決定打は仏像の制作者,海洋信仰,子安観音というあたりで,これは美術史学マターであった。地形・植生や写っている人から迫っていくのも裏道っぽくておもしろいけども,やっぱり正攻法は強いなというのが個人的な感想である。


・約55%の人が卵かけごはんを混ぜて食べている(デイリーポータルZ)
→ これはちょっとびっくりした。自分は混ぜる派で,混ぜない派の人に会ったことがなかったので……しかし,記事中にある通り,そもそも他人と卵かけご飯を一緒に食べる機会自体が人生でも稀ではあり,気づいていないだけかもしれない。
→ なお,自分の食べ方をもう少し細かく言えば,醤油は割と多めにかける,泡立つまでは混ぜず,ご飯の底まで溶き卵が行き届いていれば十分くらい。かけてから混ぜるか,混ぜてからかけるかはほとんどこだわりがないが,多分かけてから混ぜる方が多いと思う。
→ やや脱線。親子丼は「鶏肉の入った卵かけご飯」だと思っているので,卵は半分固形くらいの状態がよく,ちょっとかき混ぜたい。これは牛丼も同じで,生卵はあるなら必ず乗せるし,乗せたら醤油を垂らしてちょっとかき混ぜる。でもカレーは混ぜない。あれは上からかかっているわけではなく,白米の横に広がっているので,カレー側から掬っていけばかき混ぜなくても味は混ざるからだ。もっとも,最近は辛いものを避けているので,カレーライス自体めったに食べないが。


・庭園隠者(Wikipedia)
→ 隠者なのに観賞される存在とは。矛盾がすごいパワーワードだ。
→ RPGによくいる「どうやって生活しているんだろう」というような,ほこらで一人暮らししてる髭もじゃのご老人,案外に現実的に不自然ではなかったようだ。18世紀のイギリス貴族は中二病(あえてゴシック・リヴァイヴァルとは書かない)な趣味が流行っていたし,それを実現できてしまう資産もあったとはいえ,あまりにも現代の日本人の考える「かっこいい隠者」像と同じなので,その意味ではちょっと驚いた。ブコメにあったが,テーマパークのキャストと考えるとしっくり来る。なお人権と労働環境。助言が雑だったり意に沿わなかったり,風貌が賢者っぽくなくなったりしたらクビになったんだろうか。
→ そう言えば中国や日本でも賢者は隠者や仙人として山奥に住んでいるものであり,イスラームもスーフィーはそんな傾向があり,インドやアメリカ大陸あたりは知らないし調べてもいないが,隠者たるもの賢者であり旅人や訪問者に意味深な助言を与えるものというイメージは洋の東西問わず,前近代から確立しているものということか。とするとおもしろい現象だ。


・バッドデザイン賞を勝手にノミネートしてみた-2017年度版(酔いどれデザイン日誌 - Drunken Design Diary)
→ なんかもう全体的にすごい。どうしてこんなデザインに。No.2はこれで矢印がボタンじゃないのは信じがたい。こういうエレベーターたまにあるけど心底腹が立つ(が,降りた時には忘れているので実際には怒りが残らない)。No.4の乱視案内板が一番ひどい。これはデザインがひどいというか仕事が雑すぎる。No.6の孔明の罠は文字通りの孔明の罠で,確実にドアに頭をぶつけるやつだ。このデザインで,さすがに奥が手動とは微塵も思わないだろう。  
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2018年03月24日

情熱のでどころ

・【東方】茨木華扇会発表会(2ch東方スレ観測所)
→ 華扇流という日本舞踊の流派があるとのこと。その茨木市での発表会ということだろう,確かに大阪を中心とした流派のようである。なんという偶然の一致。
→ ちなみに記事中にもあるが,画像検索してみると華扇流はセーフ,茨木華扇流だとアウトだった。まあそうなるよな。


・バナナみたいな珍魚『クララ(ウォーキングキャットフィッシュ)』を捕って食べる(デイリーポータルZ)
→ 肉の色までカラフルというのも珍しければ,味が良いというのも驚きである。平坂さんのレポート等で読む限り,こういうカラフルな魚はまずいのが相場なので。うなぎに近い味わいで養殖技術が確立されているなら,マジで代用できるのでは。


・非モテ男子のもとに人外美少女がやって来る物語は江戸の頃から「箱入娘面屋人魚」のマンガがかわいい(Togetter)
→ 作者は誰かと思ったら山東京伝である。天下の黄表紙作家はこんなものまで書いていた。高校日本史では『江戸生艶気樺焼』がよく出題されるが,こちらの方が現代的なインパクトは強い。
→ Togetter内にもリンクが張られているが,原作の絵面がこれまた強烈なインパクト。


ウィキペディア「地方病(日本住血吸虫症)」主筆者・小野渉さん /山梨(毎日新聞)
→ あの地方病(日本住血吸虫症)や,八丈小島のマレー糸状虫症等,山梨県を中心とする熱の入った秀逸な郷土史の記事を書いているWikipedianのさかおり氏がインタビューを受けていた。こういうインターネットの人が本名と顔を明かしてインタビューを受けるのは極めて珍しい。ネットとリアルが接近している一事例と言えよう。
→ このご時世,郷土史は担い手もアイデンティティも確保が難しいが,Wikipediaは案外相性が良いのかもしれない。資格不要で格式張らずに書けるし,秀逸であれば多くの人の目にも触れやすい。自分自身も「受験世界史悪問・難問・奇問集」という企画をやっているが,こうしたライフワークはその業界に貢献したい(そしてそれが回り回って社会全体に貢献する)という熱意がなければ,いかに収入があろうと絶対に続かないという感覚は前からあって,その意味で郷土史をやる人の思いはなんとなくわかるようになってきた自分がいる。


・追跡:「古事記ビジネス」に騙り継がれるトインビー「民族の神話」の系譜(ヤシロぶ)
→ チャーチルのアレとか,ゼークトのアレと並んで時々見る。よく調べたものだ。
→ 1959年までさかのぼれるとは案外古い捏造であるな,というのが率直な感想。こういうのは概ね90年代くらいにインターネットの普及とともに出回ったイメージがある。トインビーが亡くなったのは1975年だから,生前だったりする。 よく捏造する度胸があったものだ。
→ もっとも,根本的な話としてトインビーも引用されるような歴史家ではなくなってきていると思う。流行が去ったというか,史学史の検証に耐えられなくなったというか,どちらもあるか。ああいう文明論はもう流行らんだろう。  
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2018年03月23日

クルトン・ミルトン・ブルトン・ダルトン……

・「野外で排泄」5億人 インド、トイレ設置が進まぬ理由(朝日新聞)
→ 「近代なるもの」と現地の伝統社会・文化が衝突したときの判断は難しいものがあるが,これは明確に近代が優先されるべきものであろう。とはいえ,現実的に言えば下水道の普及が伴わないと限界があるというのも一理あり,人口大国のインフラは大変だ。


・太陽光発電で麻薬原料の収穫率向上 アフガン過去最大に(朝日新聞)
→ タイトルのなにか良いことが起きた感からの内容のギャップ。ケシ自体に罪はないし,地球温暖化への抵抗という一点だけ取れば良いことなのかもしれないが。もっとまともで換金性も低くない農作物があればいいのだろうが,アフガニスタンの地理的環境が良くないので難しい。逆にアフガニスタンの気候は太陽光発電との相性は良さそうだし,灌漑施設のエネルギーにしようという発想も良いのだが,ケシ栽培に結びついてしまったことだけが残念である。


・◯ルトンのすべて(増田)
→ 企画の発想の勝利で,けっこうおもしろかった。こういう風にそろうカタカナ4文字は他にもありそう。こうして見ると,地名と韓国語に助けられているところが強い。確かに韓国語は「トン」で終わるイメージがある。
→  けっこうわからないものが多かったが,クルトンとミルトンとブルトンが読む前からわかったので満足した。フルトンは蒸気船の発明者もある……と書いたら拾ってくれていた。ただし「クラーモント(Clermont)号」が正しい。その他複数あるものではミルトンは『失楽園』の作者,メルトンはFFの魔法,ダルトンはクロノトリガーの登場人物,ブルトンはシュールレアリスム宣言のイメージが強い。


・アイマスが好きすぎて、気付けば世界一周 “舞台探訪”にハマったPのリアル課金ストーリー(マネ会)
→ アイマスのためによく行くなぁと思うけど,この人は艦これの聖地巡礼もすごくて,ソロモン諸島・ガダルカナル島・鉄底海峡に行ったり,トラック諸島・パラオに行ったり,樺太に行ったりウラジヴォストークに行ったりしている。アイマスの舞台探訪はまだ有名な観光地や都会が多いが,ソロモン諸島になると追加で根性と勇気が必要になる。でもやっぱり楽しそうなんだよな。


・パーム油燃やすバイオマス発電の異常(Yahoo!ニュース)
→ バイオエタノールが普及したときも「それでサトウキビやとうもろこしのプランテーションが拡大するなら無意味では」と散々批判されていたが,同じことが本邦がかかわる形でバイオマス発電で広がっているらしい。アブラヤシから作られるパーム油は食用・工業用・燃料用のどれにも利用できるスーパー農作物で,存在自体は以前から知られていたにもかかわらず,不思議とその有用性・生産性の高さに着目されて生産が急拡大したのは20世紀末以降という珍しい植物である。特にマレーシアは天然ゴムの生産地を一気にアブラヤシに変えている。ここテストに出ます。
→ ちなみに,世界の天然ゴム生産はタイ・インドネシア・マレーシアと習った方は要注意で,その情報は00年頃までしか通用しない。タイとインドネシアは変わっていないが,残りの生産地は多様化している。一方,パーム油は以前ならそもそも習わなかったはずで,何それおいしいの?(注:おいしいです)という社会人の方も多かろう。1990年代に入ってから生産量が急増していて,その主要国はマレーシアとインドネシアである。マレーシアの方は天然ゴムからの作物転換が多いが,両国とも熱帯雨林の破壊が問題になっている。
→ 話を戻すに,記事中で指摘されている通り,他の用途ならともかく日本のバイオマス発電のためにインドネシアの熱帯雨林を破壊するのは完全な本末転倒で,地球トータルだと完全にマイナスである。このような環境問題を海外に輸出するような政策は即座に止めるべきだろう。  
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2018年03月21日

非ニコマス系動画紹介 2017.8月中旬〜2017.9月上旬



通称「おまじない」,人力状況再現構築の様子を公開。やり方が地道で発想と忍耐力がすごい。



オメガウェポン戦。やはりコマンド入力なしで倒すのは厳しい模様。



FF8の人が別のゲームやってると思ったらすごいTASだった。平等ってすばらしい(約1名を除く)



連載中。ゲームが本格的にHoI2からHoI4へ。グラが綺麗だなぁ。そしてグル氏は変わらず強い。



上手い展開,良い落ち。



完全にこのまま伏見稲荷のCMに使えるやつ。めちゃくちゃ綺麗。



殺陣の人の動画。タイトルを読んで何のことやらと首を傾げ,最後まで見ると理由がわかるという。作者としては気になってたポイントだったんだな。



やっぱりこの人達上手いなぁ。  
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2018年03月16日

最近読んだもの・買ったもの

・『ご注文はうさぎですか?』6巻。ハロウィン,皆の受験勉強,クリスマス会。
→ けっこう劇場版はこの巻から話をとってきてたんだなと今更ながら。劇場版を見てから読んだので,順番が逆になってしまった。
→ アンティークともフリーマーケットとも言わずにブロカントという言葉を使う本作の気取り具合よ。メリーゴーラウンドと言わずにカルーセルって言うしな。宝探しをシストって言っているだけじゃなかった。
→ 社会人百合が好きな私としては,本作で凛・翠が一番熱いかもしれない。もっと出番。
→ 本作が意外にもドラえもん時空ではなくちゃんと時間が流れているのは前からだが,こうチマメ隊が高校進学とかリゼが進路に悩む話とか出てくると,途端にリアリティが。この夢のような木組の街でも時間は流れるからこそ,変わらないものは変わらないという理想郷の姿が強調されるのかもしれない。


・『狼と羊皮紙』3巻。新大陸を目指す羊の商人編。
→ 近世欧州の幕開けというとルネサンス・宗教改革・大航海時代であるが,その大航海時代ネタをとうとう入れてきたか。本作は完全に現実世界を模しているというわけではないので,「新大陸」がこの世界に存在しているのかどうか自体も怪しかったけれども,そこを逆手にとって読者の予想を外してきた。この世界にも「新大陸」は存在するし,現実世界と同じように――政治的・宗教的亡命者の受け入れ先として機能する未来もまた予期されるのであった。しかしそこはファンタジー世界,現実世界との差分である“人ならざるものたち”がまさに政治的・宗教的亡命者の筆頭なのである。しかもプレスター・ジョン伝説のごとく,彼らには“月を狩る熊”という「新大陸」に赴くには十分な追加の目的もあるということが明かされた。本巻は新大陸の話題が出てきただけで実際の航海には全く手がかかっていないので,今後もこの話題は出てくるのであろう。
→ 2巻の感想に「本巻の展開だけでも,コルくんは十分にウィンフィール王国史に名前出てくるじゃろ」と書いたら,本編でも「薄明の枢機卿」とかいう大仰なあだ名がついていた。やっぱりそういうポジションになっちゃってるよねコルくん……
→ コルとミューリの関係は,雨降って地固まる的に進展した。ご両親のように,とまでは言わないがずいぶんと落ち着いてしまった。次に彼らがいさかいを起こすのは,物語上重要なポイントになるのかもしれない。


・『U.Q.HOLDER』15巻。京都のネギのアトリエでカモさんと会い,1巻まるごと使って『ネギま』最終巻でカットされた部分の詳述。
→ 本来1世界に1人しかいないはずの明日菜さんを,タイムマシンで未来から連れてきて2人に増やし,諸々の事情を完全解決というのが『ネギま』でカットされた部分の話であった。タイムマシンを使って2人に増やしたのは『ネギま』の最終巻にある通りだが,その後のバトルを見るとなるほど確かに裏技というかチート技というか。
→ 別所ですでに明かされていた話ではあるが,ネギが最終的に選んだのは千雨というのが本編でもとうとう明かされた。改めて意外。ますますもって『U.Q.HOLDER』世界線の彼女は一体どうなっているのか。  
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2018年03月12日

最近読んだもの・買ったもの

・『プリニウス』6巻。宮廷に出入りするユダヤ人宝石商,ドムス・アウレアの建築フラグ,プリニウス一行のアフリカ到着,ウェスパシアヌス登場,一行エジプトへ,そしてローマ大火。
→ プリニウス一行の旅と,ローマでの史劇が並行して進む。一行についてきた不思議な少年はフェニキア人,出身はテュロス(ティルス)であった。最終的に一行はシリアを目指すらしい。ウェスパシアヌスのキャラは予想通りで,確かにこんなイメージ。
→ 「どこに海路でなく陸路でカルタゴからアレクサンドリアを目指すバカがいるってんですか」というフェリクスさん,ごもっともである。しかし,本作のプリニウスはバカなので……
→ 巻末でローマ大火。いよいよ来るべきものが来たという感じ。しかし,本作の史劇パート,完全にネロの宮廷を追っているが,ラストはネロの死ではなく,ウェスパシアヌスの死ですらなく,その先のティトゥスの治世である。ネロの時代がやけに長いのはちょっと気になってきた。


・『火ノ丸相撲』17巻。団体決勝,副将・部長VSダニエル,大将・火ノ丸VS久世。
→ 副将戦は短く終わったが面白かった。圧倒的なカリスマに惹かれてこの地位までやってきた者同士,後ろにいる人のためには負けられないという意地のぶつかり合い。それにしても部長の表情が連載当初と全く違うw
→ そして1巻丸々ほとんどが大将戦,第一部の大一番である。才能に相撲を取らされていた人間と,楽しくて相撲をとってきた才能のぶつかり合いという意味では,『咲-Saki-』の長野県決勝大将戦を彷彿とさせる展開であった。天才は孤独だ。しかし,別の天才と相まみえることによってその生は目覚める。衝突する才能,最後の決着を決めたのはくぐった死線の量であった。経験の差ではない。稽古量なら草薙にも同じようにあったはずであった。だが真剣勝負,それも本当に負けるかもしれないという経験なら,草薙は強すぎたがゆえに持てなかったのである。最後の最後で放たれたのは,体力不足で未完成となった百千夜叉堕からの原点,鬼車であった。第一部の終焉にふさわしい名勝負である。


・『乙女戦争』9巻。ジシュカの昔話とその死。ヴラスタの懐妊とヴィルヘルムとの戦い,そして死。シャールカが川に落ちて離脱。
→ 本作の山場の一つ,ジシュカの死は彼が自らの人生と戦術を振り返ることでまとめられた。中世最大の会戦タンネンベルクの戦い,フスの演説,コンスタンツ公会議とフスの火刑,そしてシャールカとの出会い。巻末の解説にある通り,ジシュカはタンネンベルクの戦いにボヘミア王からの義勇軍という形でポーランド側で参戦し,その後ボヘミア王の軍事顧問になっているから,軍才はこの頃すでに群を抜いていたのだろう。フスへの接触もこの頃と思われる。自らの皮膚で軍太鼓を作るよう遺言したという伝説は実際にあるらしい。これも巻末の解説にある通りだが,大衆の徴兵・野戦構築の活用(ワゴンブルク戦術)・銃火器の運用・厳格な軍規・信仰心による高い士気と一部を入れ替えればまさに国民国家の近代的な軍隊であり,これらを組み合わせてこの時代で最強の軍隊を作り上げたのは天才と言わざるを得ない。フス戦争の終焉とともに失われてしまい後世にあまり続かなかったのが惜しい。フスの宗教改革ともども,登場が100年早すぎた。
→ ヴラスタがここで退場するとは思っていなかった。ヴラスタは最後まで生き残りそうな気がしていたので。ヴラスタの戦法は大西先生が最近はまっている(というかスポンサーをやっている)中世ヨーロッパ武術の研究会の成果か。


・『冴えない彼女の育てかた』13巻(完結)。
→ とはいえ本巻は後日談のようなもので,本作は12巻とGS3で事実上完結しているので,特に感想がない巻。この後にもう1冊短編集が出て本当に終わりになるようなので,まとまった感想はそれが出てから書こうかと思う。
→ 英梨々と詩羽の敗戦処理。彼女たちの心の中,および恵との間では決着がついていたけど,その場に倫也はいなかった。英梨々は選択肢を間違えた幼馴染として。詩羽は憧れが恋愛に昇華しなかった相手として。
→ 一点だけ総まとめじみたことを書いておくと,本作の目標はあとがきにある通り,フラットな性格で目立たないメインヒロインを立てつつ彼女を一番人気にすることであった。このうち後者は成功したが,前者は次第にエゴの強い,とにかく主人公の側にいることに長けたヒロインに成長してしまった。まあやっぱり目立たないことと一番人気になることは相反する概念であって無理があり,むしろ双方を成り立たせようとしたらフラットさが死ぬということがわかったというのがこの実験的ラノベの成果だったりするのではなかろうか。キャラは作者の手から離れて動いたり成長したりするとは言うが,恵の場合は人気の出やすさという点に引っ張られて,作者の手がかなり入ってしまったのではないかと思う。その意味で第一部のラスト付近で,早くも本作はコンセプトを捨てていた感はある。  
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2018年03月06日

最近読んだもの・買ったもの(『明日ちゃんのセーラー服』他)

またしても四ヶ月くらいさぼっていたらしいぞ?


・『狼と羊皮紙』2巻。北方の異端信仰編。
→ 理論屋が厳しい現実に打ちのめされて己を省みるというよくある話ではあるが,本作のテーマが宗教改革である以上はどこかで主人公にこの体験をさせないと前に進まないので,2巻という早めのタイミングで持ってきたのは驚いたけど,良い通過儀礼だったのではないかと思う。読者としても,展開が完全にわかっていてもなかなか痛い強烈なパンチだった。
→ 本作はイギリス(っぽい島国)が聖書主義の宗教改革を国家主導で行ったら? という世界史的な動きを主軸にしつつ,数奇な運命を辿る神学者視点の物語で,コルの立ち位置は決して歴史の流れの周辺ではない。1巻もそうだったが,コルやミューリ当人たちにとってはその場の命がかかっていて窮地を脱するためだけの動きではあれ,それをパトロンのウィンフィール王族ハイランド視点にたまに戻してみると,ど真ん中で歴史を動かしている感が強く,この点意外と新鮮である。前作『狼と香辛料』同様,武力ではなくて口先と奇抜な発想で何とかしているだけに。本巻の展開だけでも,コルくんは十分にウィンフィール王国史に名前出てくるじゃろ。
→ ただ,この話の解決は現地の異端的信仰を無理やり一神教の奇跡に認定して文脈に組み込んでしまうという『狼と香辛料』でも見られたやり方であり,終章が異様に短いこともあってネタ切れ感はあった。まあ,本巻について言えばコルの人生経験が話の中核であって,落ちは大して重要ではないのだけれども。


・『狼と香辛料』19巻Spring Log2。本編後日談短編集の2巻。
→ 本編の時期の思い出話という形にすればどれだけでも旅の途中のエピソードが追加できるので,この方式は便利だ。
→ ホロさんがろくに牧羊犬の役目を果たせなかったり,文字を書くのが下手だったり,代わり映えのしない日々に倦んでいたり,ロレンスの死後のことを考えてしまったりと,珍しく彼女が多くの弱みを見せる巻。そして最後に書物は滅びないということでタイトルとサブタイトル回収。お見事。


・『クソゲーオンライン(仮)』3巻。
→ そうそう,こういうのでいいんだよこういうので,というトンデモ設定が飛び出てきた回。サブタイトルの「このクソゲーが現実だと私だけが知っている」が全て。VRMMORPGのPC同士で結婚して子供が産まれたら,その子はPCなのかNPCなのかを考えてみると,バグが無いゲームでも確かにこういうことになるのかもしれない。そしてクソゲーはクソゲーであるがゆえに,ユーザーの減少に耐えられず,終焉を迎える。その時,娘はどうなるのか。「サービス終了まであと7日」となっていたが,これ4巻で終わる感じですかね。


・『明日ちゃんのセーラー服』1・2巻。
→ 才色兼備の田舎っ子,明日(あけび)小路さんが,中学からお嬢様学校に通うことになる話……というメインストーリーは別にいいとして,身体部位と衣服に対するフェティシズムが変態的に強い漫画。特に脚とセーラー服に対するこわだりに狂気を感じる。アーティスティックな意味で美しいと思うか,基本的に女の子しか出てこないのに目線がヘテロ男性すぎて引くか。双方の要素が高レベルにまとまっているので,このなんとも言えない感情に襲われるのだと思う。私はまあそういうの好きなオタクなのであまり気にならないけど,合わない人は全く合わなさそう。




もうAmazonのレビューを見ても「ああ……ここには“わかってしまった”変態たちがわかってしまったことに後悔しながら集合している……」という状況で,一方で☆1のレビューで言われていることも理解でき,どうすればいいんでしょうねこの漫画。  
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2018年03月03日

洋櫃は形状も美しいですよね

・童話や海賊の話に出てくる宝箱って何でフタが丸っこいんだろう、という疑問に回答集まる「なるほど!」(Togetter)
→ その半円同型の形状と漆器を組み合わせた「洋櫃」は安土桃山期の日本の重要輸出品だった。こんなのがたくさん残ってる。私自身は何度も見たことがある。東博等の東京の美術館の常設展ではあまり見かけないので,南蛮貿易の企画展に行くか,京博や九博に行くとよいのではないかと思う。
→ Togetter内に諸説挙げられているが,日本の漆器製の洋櫃が珍重された点から推測すると,耐久性という理由は強そうに見える。確かに蓋を丸くしておけば水や埃は積もりにくい。まあ単純にデザイン性が理由だったりする可能性はあるが。


・niconicoが高齢化 有料会員は年間28万人減(ITmedia NEWS)
→ けもフレ騒動はKADOKAWAさん完全にとばっちりで,サービスとしてのニコ動に至っては本当に無関係なので同情はする。しかし,きっかけというか口実に使われただけで,減ってしまった理由はすでに散々指摘されている通り,動画サービスとしての相対的な劣化にほかならない。で,この後に発表した新バージョンが改善を志向したものでもなかったので,さらに会員数が減るという負のスパイラルに入ってしまった。
→ それでも作り手が生き残っていて,面白い動画があるうちは機能を我慢して使えるが,まあ「例のアレ」が跳梁跋扈していたら逃れる制作者もいるだろう。この辺はMMD杯の衰退と重なる話で,「いかに自由で創作に向いた空間とはいえ,無法地帯ではかえって人が抜ける」というのが如実に現れたところかもしれない。
→ 自分がニコニコ動画のプレミアム会員を維持しているのは,すでに膨大になってしまったマイリストを放棄できないのと,スクエニ系の古いRPGの縛りプレー・TAS動画だと,なんだかんだでまだ圧倒的にニコ動に優位があるため,という2点だ。転載が進めば変わるだろうが,制作者本人以外の転載は見たくない。しかし,これら以外の理由でYouTubeに勝っている点が無い。コメントが流れるという基礎的な部分におもしろみを感じることはあるかな,とは思うがこれはプレミアムの機能が無くても見れる。自分も大概なニコ厨だとは思うけど,その自分にこう思われている時点でやっぱりかなり危ういと思う。
→ ただ,ここ1ヶ月ほどは体感的にかなり軽くなったような気がするのだが,何かやったんだろうか。少なくとも向こう1年ほどはまだプレミアム解約する気がないので,改善・延命は歓迎したい。


・「エロ本ではない、一般向けの本だ」と言うのは無理筋でむしろ危険(増田)
→ これは理解できるし,賛成できる意見。「業界的な自主規制によって安全です」と言っておいて,業界的にチキンレースを仕掛けるのは不誠実だ。しかも,成人向けマークをつけるかつけないかの基準が,著しく世間の求めているつけてほしい基準とはずれていて,これで自主規制していますというのは危険だろう。無論,記事中にもある通り公権力が判断基準に加われば検閲になってしまい憲法違反であるが,それに世間の理解を得られてしまうような状況に追い込まれる前に,我が身を振り返るべきではないか。これは漫画によらない話で,実写も同じというか,コンビニの本棚で見るとあっちの方がより基準がガバガバでは。


・エジプトのモスク襲撃事件、死者235人に 近年最悪の惨事 写真5枚 国際ニュース(AFPBB)
→ スーフィズムのモスクが狙われた模様。イスラームの過激派がなぜスーフィズム(神秘主義)を敵視するかは以前に書いたことがある。それにしても最終的な死者305人は多く,いたましい。本件についてはシシ大統領が勇ましいことを言っていた割に犯人グループは捕まっていないどころか正体も特定できていない。  
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2018年02月22日

非ニコマス系動画紹介 2017.7月中旬〜2017.8月中旬



これは押しかけ女房ですわ。「おまきれ」が運営に見切られていて笑った。



いつもの。Wiiスポーツネタは何か来ると思った。そういえばピンゾロ(が達成できなかった)ネタはまだ使ってなかったか。




主人公のダサいダンス,カミュとマルティナのキレッキレダンス,ベロニカの子供ダンスにセーニャのリズムがずれてるダンス,シルビアの予想を裏切るごついダンス,ロウの盆踊り,そしてグレイグのバンデルフォン音頭と,どれも個性がよく出ていてすばらしい。



てっぺい先生,久しぶりに見た気がする。




有名なスクエニのゲームでは珍しくもストーリー進行上の致命的なバグが見つかっておらず(特にFF1〜6では唯一だそうで),バグがなくてもやりたい放題できるFF5のイメージに反してTASは極めて普通に進めていくしかないというギャップが非常に面白い動画。



と思いきや,最終盤になってシナリオカットできるバグが発生。鍵は意外にもテレポの仕様だった。




エディさんがとうとうTASに参戦。最速タイムおめでとう……しかし,普段とやっていることがあまり変わっているように見えないw



長らく失踪していたノーダメージプレイが復活した。また呪いの爪を何万個単位で集めているようで,また投稿間隔が空きそう。気長に待ちましょう。  
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2018年02月13日

でも算術はCT5トードかな……

・ネットのグニャグニャ文字認証、AIが楽々突破(朝日新聞)
→ 私も時々失敗するのだが,世の中失敗する人が多いようで,「AIに突破されるんだったら意味がないから消えて欲しい」という意見が多数であった。そんなに嫌いじゃないけど,意味がないんだったらわずらわしいだけなので消えて欲しいというのは同感。


・第三世界で地位を築く――北朝鮮外交の姿とは 朝鮮半島研究 宮本悟氏インタビュー(SYNODOS)
→ 六カ国協議参加国以外にとっての北朝鮮は,安全保障上特に衝突するところがない。経済的互恵関係にあるならむしろ擁護する対象になりうる。そうして北朝鮮は国際的な孤立を避けてきた。ならず者国家でも要領よくやれば生き延びることができてしまうのが国際社会の面倒なところだろう。加えて核兵器があれば尚更潰しにくい。中朝間が思われているほど良好で無いのなら,北朝鮮にとってはより「それ以外の国々」と核戦力が生命線になってくる。意外としたたかな外交をしているという印象を受けた。


・日系議員オカムラがチェコの右傾化をあおる(NewsWeek日本版)
→ 前から思ってたけど,ヨーロッパで出てきた日系人の政治家がよりによってこんなのとは。チェコでの日本人の印象が悪くなりそう。
→ それはそれとしても,「チェコではイスラム教徒は人口のわずか0.1%で、深刻な難民問題も発生していない」なのにこんな主張が受けているというのは,なんとも。まあ記事の通り「国家消滅の脅威に怯えてきたチェコの歴史的な経緯と、欧州各国で相次ぐテロへの恐怖心がある」ということなんだろうけども。


・豪ケアンズの教会(?)で発見された謎の漢文書→清代秘密結社「洪門」の文書らしい…?【求情報】(Togetter)
→ Togetterによくある集合知で歴史的遺物解読シリーズ。完全解決はしていないが,かなりの当てがついている。まず間違いなく1926年の洪門会の本国とのやりとりであろう。
→ 一点だけ世界史的な観点から言及すると,オーストラリアの白豪主義は1850年代以降のゴールドラッシュの非熟練労働者として中国人を導入しておきながら,チャイナタウン化すると追放するというところから始まったわけで(全く同じ動きはアメリカのカリフォルニア州でもある),1866年時点でオーストラリアに中国人のコミュニティが存在していてもおかしくはない。無論1926年でも。1901年の段階で新規の非欧米系移民は禁止されているので,既存の華僑は相当に肩身は狭かったと思われるが。
→ 最後に出てくる「現在の洪門会日本支部」は……まあなんというか,スピリチュアルやね。


・即死系魔法って誰が使ってんの?(増田)
→ ブコメで「前提知識の有無が重要なようだ」と指摘されていて,確かにと。ドラクエシリーズのイカとか,サガシリーズの虫とか,いかにも効いてくれそうな奴(そして効かないと倒すのがしんどそうな奴)をぱっと見で見分けられるかどうかは,RPG慣れしているかどうかで大きく変わってきそう。
→ そういえばドラクエ11では即死魔法の命中率がかなり上がっていて,有効性があった。あれも「特定の敵にしか即死魔法が使われない」という過去の反省によるものだったのかもしれない。
→ FF5のレベル5デスとFFTの算術デスは使い勝手が良すぎてな……ああいう工夫があると即死魔法も使うハードルが下がるのかも。  
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2018年02月04日

所蔵品目録の作成は大事よ

・プリンセス・プリンシパル レビュー・感想 コキジバトの巣の上で(とっぽいとっぽい。)
→ お前も『プリンセス・プリンシパル』の感想書けよとけしかけられてはいるが,正直これに付け足すところがないんよな。
→ その上であえて言うとすると,全編通しておもしろかったけども,どちらかというと1〜6話の方が熱があって,7〜10話はやや消化不良感が強い。もちろん7話のギャグ回や6・10話のドロシー回に9話のちせ回,8話の過去回とそれぞれ役割はあって11・12話につなげた意味はわかるのだが,1〜6話の熱の入れ方なら脚本にもう一捻りあったような気はしている。それだけに実は11・12話は本当に綺麗にまとまるのか不安だったのだけれど(前評判がぱっとしなかった理由として制作陣に投げっぱなす傾向があると言われていたような),さすがに11・12話はかなり戻してきた。とはいえ,11・12話も完璧だったかというと,「あとは2期に投げます」仕様ではあり。回収されていない伏線の他に,指摘されているようにケイバーライトが設定の割に利用され尽くしたとは言えないし,ノルマンディー公も果たした役割の割に目立ちすぎで,もやもやするのは確かである。2期が来ないと「完璧な名作」とまでは言えないかなぁというのが,2期を来ると信じている立場の“暫定的な”感想だったり。


・ロダン作のナポレオン胸像、米市庁舎で偶然発見 80年間誰も気づかず(AFPBB)
→ 夢のある話。ただし,真面目な担当者なら目録制作上いきなり「作者もタイトルも不明な胸像」とは絶対にせず,可能な限り調べてからあきらめるので,まず署名は探すだろう。美術史学を先行している大学生ならそうする。私でもそうする。そこでA.Rodinなんて署名を見つけてしまったら,かえって胡散臭く思うかもしれない。そういう意味では,そこまではっきりした証拠があるのに今まで全く調べてこなかった,あるいは目録自体作成しようとしていなかった市役所側に問題がある。市の所有物であるから,市民の財産である。今回はバイトの学生の活躍で助かったが,場合によっては数億円の損失だったわけで,普通に笑い事ではない政治問題であり責任問題では。
→ ちなみに,私も東大博物館でアルバイトしていたので,こういう目録作りはやったことがある。サイズ測って作者と題名を調べてExcelに記入して写真撮って,割と楽しい。黒田清輝が当時の医学部教授を描いた油彩画が出てきて,署名を見てめちゃくちゃ驚いた覚えが。当時は収蔵庫の中だったが,今はKITTEの方に飾られている模様。


・同人PCギャルゲー『ネコぱら』が170万本の大ヒット! 売上の9割が海外、ヒット理由は猫だから?【インタビュー:イラストさより氏&シナリオ雪仁氏】(電ファミニコゲーマー)
→ ネコぱらシリーズ,170万本も売れているのは驚いた。シリーズ累計なので,40〜60万本が3本にFDが20万本くらいではないだろうか。もちろん,十分にすごい。さよりさんは昔から同人誌を勝っていたので(多分極初期を除けばほとんど全部家にある),感慨深くもある。清華大学出身というのはこの記事で読んで初めて知った。
→ やはり多言語展開は強いというのと,作品自体の質が良いから,不思議な数字ではない。E-moteでバリバリ動くので,立ち絵がかわいいのなんの。さより原画は全て美しいし,シナリオも音楽も一定以上の水準があって,エロもしっかりあり,ボリュームも長すぎず短すぎず,欠点らしい欠点が見当たらない。もちろんシナリオが抜群におもしろいという作品ではないし,その意味での名作感は無いが,そもそもそういうものが求められるゲームではないので,これで100点満点だろう。というよりも,こういう系統のゲームはシナリオがつまらなくなりがちなので一定水準以上は貴重であり,雪仁氏の貢献は大きい。本当に2000円やら3000円やらで売るゲームのクオリティではなく,価格破壊がすごい。記事中にある通り,さよりさんご本人が原画家で原画代が実質ゼロじゃなければ,こんな価格にはできなかっただろう。その意味で,とてもじゃないけど他の人では真似できない。
→ 本作だけが初出というわけではないにせよ,これで恋愛ノベルゲームの市場が海外で本格的に開けた感じはあって,ちゃんと海外ユーザーでも違和感がないようにフィットさせてあって,質が高ければ市場自体が無いわけではないのだなと思うと,ちょっと感動する。本作で初めて「かわいいだけのギャルゲー」に触れ,本作で初めてE-moteに触れることができる今の海外のギャルゲーマーは幸せである。  
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2018年02月02日

非ニコマス系動画紹介 2017.6月下旬〜2017.7月中旬



西尾維新風の語りが妙に心地いい動画。そして話は心綺楼へ。



オイナリサマかわいい。



東方弾幕風。それっぽい曲は別動画から。



みゆはんが良い弾き語りをtwitterにあげてくれたと思ったら,こんな動画が。



・アライさんがカープを応援「新井さんにお任せなのだ!」→本当に新井さんが奇跡を起こす「カープの危機を救ったのだ!」(Togetter)
コラボした即日で新井選手が活躍したのは神展開でした。





エディさんが今度はタイマーを利用したバグを開発していた。よく見つけるし,よく活用するよなぁ。




エンドオブハートがさらに弱くなった。(終)の方は茶番。
  
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2018年02月01日

今年のプレテスト次第かな(不安)

・大学入試プレテスト「解なし」問題も マーク式で出題へ(毎日新聞)
→ 愚の骨頂。「解が無い場合もあるのが,研究や,社会一般の仕事」という主張もあるが,完全にそれとこれとは別の問題であり,「解があるかどうかわからない問題に取り掛かった結果,解がなかった」というのと「最初から解なしが想定される問題を“人間が作って”,受験生に課す」のは大きく構造が異なる。これに気づかずに(あるいは気づかない振りをして)上記の主張が繰り返されるのは全く理解に苦しむ。
→ 加えて「解なし」が出題ミスを誘発するというのは本ブログなり拙著なり(主に1巻の方)で散々主張してきているところで,それを多用してきた上智大が危うさに気づいて近年はやめているのに国は逆行するという……
→ このプレテスト,2017年11月に実施されていて,私は世界史・日本史・地理は解きました。大学入試センターのHPで公開されているので興味ある人は。「プレテストなので出題ミスがあるのは織り込み済み」だと思っているので具体的な批判を大々的にするのは避けていたのだけど,私が見つけているだけで世界史は危ういのが2件,日本史でほぼ間違いないのが1件ある。世界史の2つについては私が避けるまでもなく,すでに他の方からの指摘がある。第4問の問3と,第3問の問6。2018年11月にもう一度プレテストがあって,2021年1月に本番となるが,大丈夫だろうか。


・真っすぐなのに斜めに見える“不思議な文字列” その仕組みとは? (ITmedia NEWS)
→ 「水平線説」は知っていたけど,それだけでは説明しきれないというのがおもしろい。確かに「甲鋼偽執火心」も傾いて見える。不思議だ。これはイグノーベル賞をとれる研究かもしれない。
→ 私的にこの中で一番気持ち悪いのは「夏ワナー」でした。錯視成分を除去した「夏ワナー」もこれはこれで別の気持ち悪さが。


・文章を読む時脳内で声が再生される人、されない人(不倒城)
→ 私の場合,自分の声は全く聞こえない。このアンケートで言う19%の少数派になるのだろう。ただし,たとえば発表原稿を練習で黙読する際には,意識して「自分の声を鳴らす」ように努力することはある。
→ また,他人の声なら聞こえることはある。アニメやゲームで「イメージしてた声と違う」現象には何度か出くわした。直近だとデレマスの依田芳乃(もう今の声優さんで慣れたけど)。一番綺麗に声が再生されたのは,大学で教わったことがある先生の著書を読んだときに再生された,その先生の声。あれは完全に大学の講義調の音声で脳内再生されていた。
→ というように自分にとってはこのアンケート,どちらもあるのでTLで回ってきた時に答えづらかった(結局「ない」で解答したような)。だから,「ない」派がこんなに少ないことにも,そしてこんなに綺麗に分かれることにもちょっと驚いた。


・白鵬は乱暴な立ち合いばかりか?2017年の立ち合いを調べてみる(独断と偏見の相撲ランキング)
→ よく調べてある貴重なデータ集。結論は「乱暴な立ち合いが多い」。折に触れて自分も書いているが,白鵬のやる張り差しからのかち上げは「相撲として有効すぎる」からとか「横綱としてふさわしからぬ立ち合いだから」というよりは,単純に「相手を破壊しかねない危険な立ち合いだから」という理由で禁止にした方がよい,と考えている。
→ そして2018年初場所,白鵬自らが封印宣言を行ったところ,調整不足で休場となった。春場所の立ち合いはどうなるだろうか……  
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2018年01月19日

ドラクエ11はやっぱりおもしろかったなぁ

・世界一甘いお菓子はアマゾンで売っていて自分でも作れる(デイリーポータルZ)
→ グラブジャムンはパキスタン料理屋で食べたことがあり,けっこう好きな味ではあるが量を食べるのは厳しい。「世界一甘いお菓子」の呼び声が高いのも納得していたのだが,あれを上回る甘さのお菓子があるとは驚きである。ラスグッラは食べたら多分頭痛がするのではないか。しかし,見つけたら買ってチャレンジしてみたい。甘党の意地をかけて。


・ドイツ連邦議会選挙2017(NHK)
→ 基本的な構図は変わらないまま,FDP(自由民主党)とAfD(ドイツのための選択肢)が比例で5%以上とってしまったせいで小党乱立に近い状態に陥ってしまったように見える。小党乱立を防ぐための5%条件だったはずなので,皮肉である。
→ そして選挙から3ヶ月以上経っているのにまだ政権が成立していない。FDPとSPD(社会民主党)は連立を組んで政権にいたことでかえって支持者離れを起こしたという苦い経験から連立は組みたがらないだろうし,AfDと左派党は政策と出自からして組みたがる政党がなかろうし,第一党ながらCDU(キリスト教民主同盟)は選択肢がなくて非常に苦しい。究極再選挙だろうが,AfDがさらに伸びそうで怖いからこれも無い。結局CDUはSPDとの大連立の方向で模索しているようだが,FDPと組んでも過半数にならない以上は,確かにそれしかなかろう。


・「戦争は、時間と空間のジレンマである」現代ウォーゲームが発見した“真実”——ゲームはいかに戦争の「本質」を捉えてきたか【徳岡正肇氏インタビュー】(電ファミニコゲーマー)
→ 戦場の不確定要素,いわゆる「戦場の霧」を再現するために導入されたのがランダム性,というのは歴史を学んでいて,あるいはいくつかのウォーゲームをやっていて非常に納得できるところ。ゲームは複雑過ぎる現実の一部分をモデル化・省略してシミュレートするものであるが,モデル化できないならランダム性にぶん投げるというのは正しい思想だと思う。ゲームの面白さについても,そうしたゲーム中の設定において最適化された行動を取って「乱数を乗りこなす」ところにあるというのもよくわかる。不規則な動きを予期したり対応したりしていい結果を導くのは快感だ。
→ 電ファミニコゲーマーのインタビュー,いい人に聞いておもしろい記事になる傾向がある。今後にも期待。


・【堀井雄二インタビュー】「勇者とは、諦めない人」――ドラクエが挑んだ日本人への“RPG普及大作戦”。生みの親が語る歴代シリーズ制作秘話、そして新作成功のヒミツ(電ファミニコゲーマー)
→ 1ページ目はこれまでに語られることが多かった話で知っていることばかりであったが,2ページ目はおもしろかった。「勇者とは諦めない人」とは『ドラクエ11』で強く感じたところで,だからこそ今作の主人公は人気が高いのだと思う。また「魔王は毎回悩む」というのも納得するところで,確かに今回の魔王さんはかなり動き回っていて本気で勇者を潰しに来ている感じはあった。


・『ドラゴンクエストXI』ネタバレイトショー開催! 開発秘話や、物語の核心に迫る内容が語られたイベントをリポート【ネタバレ注意】(ファミ通)

→ これまでには無かった試みで,非常におもしろかった。視聴期限がないので,クリアしているなら一度見てみよう。見るのが面倒・時間がないという人はファミ通のレポートでおおよそつかめるので,そちらで。
→ 以下ネタバレ。好きなキャラの男女比よ……カミュとホメロスはね,まあね。エマは確かに人気出ないと思っていたw。仲間キャラとして連れていけるなら愛着もわくので,というところで「新たな仲間にしたいキャラ」ランキングなら高いのも理解できる。リースリットが2位なのも男女比が1:1なのも意外。お姉さまキャラ・百合キャラは男女ともに受けるということか。
→ 好きなシナリオ1位はやはり「ベロニカの死」。今見ても泣く。確かにスキルパネルを開いたときの絶望感がすごかったし,システムとの融合が大変良かった。好きなセリフでは,8位「恋をしてしまいそうだった」はドラクエの歴史に残る名セリフ。ロミアのシナリオは確かに良かった。7位の「カミュの自己紹介」をあのタイミングにした堀井さん,完璧な判断。2位の過去に旅立つシーン,ここも今見ても泣いてしまう。
→ アンケート系,私は,ファーリスの土下座は2回,ロミアには真実を伝え,ネルセンの試練の最初のお願いは武器でした。  
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2018年01月13日

納得感の強い7人なのはすばらしい

・特集 瓦解する神社 (ダイヤモンド・オンライン)
→ このシリーズはなかなかおもしろかった。特に第3回,富岡八幡宮について,あの殺人事件が起きる直前の状況が解説されていて興味深い。
→ 第2回でも触れられているが,日本会議にお株を奪われていて政治的権力は弱く,財政基盤も弱いのに強権化したら,個別神社の離脱を招くのは当然の流れではある。このまま解体していただいた方が世のためであろう。
・富岡八幡宮でも起きていた 神社本庁との間にトラブル続発の原因は? (AERA)
→ とはいえ,離脱した神社の側にも相当問題があり,結局のところ「神道界全体のレベル低下が原因」だそうで,残念でしかない話。


・七賢人1人も知らぬ25% 佐賀市アンケート(佐賀新聞)
→ むしろフルネームで全員答えられた人が10%もいたのは偉業ではw。佐賀県の県内広報が上手くいっているのではないかと思うし,これ以上は高望みではないか。
→ ちなみに私自身は佐賀県と全くかかわりがなく(なにせ吉野ケ里に観光に行ったことがあるだけ),「七賢人」という括りもこの記事で初めて見たが,誰がいたっけ? と思い出してみてすぐに出てきたのは大隈重信と江藤新平と鍋島閑叟まで。副島種臣と大木喬任は知ってはいたが,佐賀藩かどうかの自信が無かった。佐野常民は名前は見た覚えがある程度,島義勇は全く知らなかった,という感じ。
→ ちなみに,『ロマサガ2』の七英雄は多分全員言える。『聖剣伝説LOM』の七賢人(6人しかいない)は立ち絵を全員思い出したが,名前はポキールとガイアとトートまでしか思い出せず。竹林の七賢は阮籍以外覚えていない。


・雪舟、幻の水墨画=うちわ型「倣夏珪山水図」(時事通信)
→ 確かに夏珪に似ていて,良い山水画だと思う。時事通信の記事だと画像が小さいが,他の新聞記事だともう少し大きいので,気になる方は検索してみると(じゃあなんで時事通信の記事にしたかというと,他の新聞記事は期間限定だったり有料配信だったりで文章が読めない)。
→ ところで,企画展が始まるタイミングと作品が発見されるタイミングが近すぎると思った人は良いところに気づいていて,見つかる・真贋調査→企画が立つ→(数ヶ月)→発見と企画展を同時に発表,くらいの流れかと思われる。「『19日に確認されたと発表した』とは言ったが『19日に確認された』とは言っていない」的な。


・料理バトル漫画で先に皿を出した場合の勝率(マンバ通信)
→ 思ってたよりも先攻が負けていた。
→ 先攻は濃い味の料理を出して審査員の舌を潰す戦略で勝つ手法,複数の料理漫画であるらしい。これだけジャンル全体として後攻が勝つというジンクスが定着してしまっていると,先攻に勝たせるには大きな説得力のある描写が必要になるのかもしれない。  
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2018年01月10日

正直最初に思い出したのは『ロマサガ3』だった

・そういえばこの間,ストロングゼロを初めて飲んだ。ぶっちゃけていうと9%の度数なんて大したことはないわけだが,それにしては14%前後はある日本酒や20%を超える焼酎と比べても強く感じるアルコールの味があり,アルコール以外の味があまりしない。度数自体は強いのが好きでウォッカとかウイスキーを好む私だが,ちょっとストロングゼロの虚無感は耐えられそうになかった。なるほど「強い」「虚無の味」。初見ではなんだそのネーミングと思ったが,意外にも名は体を表わしていた。多分二度と飲まない。


・「プリンセス・プリンシパル」のスパイ描写はどこがスゴイ? 軍事研究家の小泉悠氏に聞いてみた(アニメ!アニメ!)
→ 小泉悠氏が『プリンセス・プリンシパル』についてのインタビューを受けているというだけで十分おもしろいのがずるいw
→ スチームパンク的な設定で,動力は異様に発達したが情報技術を中心にその他は現実と比較して遅れているのは,「スパイが活躍できるように、逆算して考えられた世界観」となっているからという推測を読んで,極めて納得がいった。なるほど。


・ルワンダ大虐殺の記憶が政権交代を阻む(Newsweek)
→ ルワンダはカガメの統治の下で内戦の傷が癒えていっていて,IT立国として再出発しつつあるという評価だっただけに,近年の動きは月次ながら残念だ。民族別に評価が違うのは当然に見えるものの,大きな功績を残した点と残念な独裁者になりつつある点はどちらも正しくて,それらが拮抗しているからこそ民族の差による感情が,そのまま好悪に出てきてしまうという側面もあるだろう。ボツワナも現在の政権が独裁傾向であるし,いろいろとつらい。


・在職32年のカンボジア首相、さらに10年の政権維持に意欲示す(AFPBB)
→ 一方カンボジアもこれと。ヘン・サムリン政権の1985年から,暫定統治機構を経て,カンボジア王国になってからずっと首相か第二首相にいるのだから,確かに在職32年だ。
→ ついでに調べてみて気づいてしまったのだが,ヘン・サムリンの方もまだご存命でカンボジア政界にいる。ルワンダ同様,内戦の後遺症から覚めていない感じが。なんだかなぁ。ポル・ポトは当然として,ソン・サンもシハヌークも亡くなっているのに,親ベトナム派の要人は生き残っている。


なぜ「アルジャーノン」と命名? ダウン症治療に“光”の新物質 京大に聞く(ITmedia NEWS)
→ 上手く言おうとして一周してしまった事例にしか見えない。一応この記事では「研究グループも知っていると思うが、特別なぞらえたわけではない」という広報課のコメントが出ているが,嘘やろとしか思えない。どちらかというと語呂の良い略語から先に作って,後から復元したように見える(バクロニムというらしい)。まあ真相はさして興味ないが,「創作ではダメだったので,現実でリベンジするという意味合いなのではないか」というポジティブ解釈を発見したので,それで納得することにした。  
Posted by dg_law at 22:00Comments(2)

2018年01月08日

非ニコマス系動画紹介 2017.5月下旬〜2017.6月下旬



労作。3つも描くとは。




アルティミシア城のガルガンチュアが,カウンターで前段階の顔を倒すと増殖するという謎のバグと,その検証。



テントバグによる新ルートの最終メンバーの発表と,新たに発見されたシャドウワープの解説。まーたシャドウか。



夢の共演。誰だ親子丼って言ったやつw



こっちはミライさん単体。



12.1話までのストーリーをまとめつつ。オツキミリサイタルが合うなぁ。



たった40秒の動画なのにじわじわ来る。
  
Posted by dg_law at 22:00Comments(0)

2018年01月01日

2018 賀正

あけましておめでとうございます。昨年はこのブログをご贔屓にして頂き大変ありがとうございました。今年もご愛顧の程をお願いします。

例年に従って,今年の目標を書き並べておく。(ここまでコピペ)


エロゲ・ギャルゲ:昨年は目標8本で,結果は4本であった。全然ダメであったが,最大の原因はドラクエ11に100時間費やしたことと,クッキークリッカーを本格的に再開して時間が吸われたこと,2巻の出版作業で時間が消し飛んだこと,仕事が忙しくなったこと等によるものであるため,今年は多少マシになるのではないかと思う。今年も目標は8本で。

美術館:例年の目標である20は達成。今年も20で。

旅行:昨年はGWに九州,夏に東北,12月に京阪神を旅行した。かなり大きく旅行した。実は前回の京阪神旅行では東方の聖地で行き残したところがいくつかあり(弘川寺や信貴山等),東北旅行で青森・秋田・山形に行きそびれているので,今年はこの2つではないかと思う。あとは昨年の目標で「もう一度ヨーロッパか,あるいはアメリカ東海岸には旅行したい」と書いているので,これが割り込む可能性はある。

ブログ:2017年は主に仕事が忙しくなった影響で,更新数が少なくなってしまった。2018年は,せめて2016年並には更新したい。とりあえず1・2月は受験世界史ネタで大きな記事を何個か書く予定。  
Posted by dg_law at 01:00Comments(4)

2017年12月17日

非ニコマス系動画紹介 2017.5月中旬〜2017.5月下旬



極楽浄土以外ではこれが好き。「踊ればすてきコンビ」タグ,なるほど。



今回は中華。今のところはGirlsや極楽浄土ほどには踊られていない印象。



この発想はあった。なんでこれ伸びてないの。




どこから出てきたその発想……



スケッチバグを使って世界崩壊後に移動,マッシュタイマーを使って飛空艇内で全滅という手段で飛空艇バグを魔大陸を使わずに達成。実用性は無さそう。



同志でっかいの,かわいい。



ドラクエ8の長さを考えるととんでもない苦行。OPで橋の方向に向かって走っていく時点で嫌な予感しかしなかった視聴者は多かろう。part1では1歩も進んでいない,長く苦しい旅の始まりである。



バグを使ってレベル1の3人でケフカを撃破。FF6はステータスよりもレベルの影響が大きいため,ステータスはカンストしていてもレベル1だと弱くて意外と苦戦する。頼みの綱はバリアントナイフ。



アイテムドロップ1/4096の一角,スライムLv8を撃破。なんど見ても,1/4096は設定ミスだと思うよ……あとは同じく1/4096のメタルスライムLv8だけ。
  
Posted by dg_law at 06:00Comments(0)

2017年12月11日

出川館長は良い銘を考えてください

・イバラキスタン政変(Togetter)
→ 茨城県なんて縁も縁もなかったのに,某人のせいでイバラキスタンネタを知ってしまい,タイトルで意味がわかってしまった時の謎の敗北感。次の大井川知事は中央アジアっぽくない顔であるし,これでネタも風化していくのだろうか。大井川知事が多選したら話は別だけど。なお,ここまでの歴代知事が3・4・5・6選と来てるから,大井川知事は7選する可能性が……?


・FgoCM原画集がコミケ後aniplexで通販開始になったけどこれいいの?ってはなし(Togetter)
→ これ突拍子もなさすぎて最初は何がアウトなのかよくわからなかったのだけど,「元は個人サークルの同人誌であることを明言しないまま,公式が商業販路に乗せた」ということなのね。それは完全にアウトですわ。
→ まず本来は同人誌であるものを公式の商業作品と偽ったことになるから,(気にする人が少ないとしても)単純に購入者に対する詐欺行為になる。次に,公式公認の同人誌が,後で商業販路に乗ること自体は確かにある。しかし,それはあくまで「公式の商品になったわけではなくて,特例として販路に乗せている」という建前の下で運用されてきた。この慣習が崩されると,コミケの個人サークルのブースで商業作品を販売してもよいことになってしまうが,それは明確にコミケの規約違反である。またブコメで指摘されているが,近年コミケの商業ブースは競争が激しくなっていてスペースの確保が容易ではなく,参加費も個人サークルに比べて当然高い。これを抜け道にされると個人ブースでどんどんと事実上の商業作品が販売されるようになってしまう。これはコミケを成立させている建前が崩壊することになりかねないという点で,徹夜組並にアコギな行為である。
→ 本件に限って言えば,最初から同人誌って明示するだけで回避できたのに,なぜしなかったのか。不可解であり,仮に「同人誌と明示すると購入を避ける人が増える」という判断,あるいは「実は最初から公式商品であり,上述の抜け道を利用するためコミケ期間中だけ同人誌とみなしていた」という事情だったのなら悪質極まりない。


・日本が貸した伊万里焼、故宮博物院で破損 台湾、展示中(朝日新聞)
・台湾で展示の伊万里焼破損 大阪市から貸し出し(琉球新報)
→ 別記事の情報になるが,配置や陳列方法などは全て日本側の指揮の下に行われたものとのこと。人為的な破損ではなく,極めて珍しいことではあるが,自然に割れてしまったようだ。琉球新報の方の記事を見ると割れた後の写真が載っているが,思っていたよりも綺麗に割れていて驚いた。「220万円相当」とのことで意外と安く思われるかもしれないが,確かに古くはあれどありふれた染付に見えるから,そんなもんだろう。「出帆万里—日本伊万里磁器特別展」という展示会名から言っても,珍しいものだから出品したというよりも「日中交流の証拠」として出品したものと思われる。
・故宮南院で割れた伊万里焼、継ぎ目を金で修復 日台合作の証しに/台湾(中央社フォーカス台湾)
→ 互いに非がないのであるし,金継ぎで直すのだろうと思っていたら,やはりそうなった。馬蝗絆のごとく,これが新たな価値であり,記事名の通り,日中交流ならぬ日台友好の証になるのであれば今回の事故の意味もあろう。
→ ところで,すでに散々指摘されているが「出川哲朗」館長。すごい同姓同名。  
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2017年12月09日

ボケ方も神

・世界史の窓
→ 世界史の情報がめちゃくちゃ詰まっているサイト。引退した高校の世界史の教員が運営している。情報がやや古いこともあるが,熱心に更新されており放置されているわけではない。個人的には軽く調べ物をするときに非常に重宝している。高校世界史の用語で検索するとWikipedia・コトバンクの次くらいにはこのサイトがひっかかるので,かなり有名なサイトだと私は思いこんでいたが,世間的には全くそうでないらしい。世界史講義録がバズっていたことだし,埋もれるにはもったいないサイトなので紹介しておく。


・秋葉原店から見る最近の「東方」(速水瞬次@AKBH店長)
→ 例大祭の客層を観察した感じとか,人気投票のデータで見ている感じ,自分の実感にも当てはまっている。入り口はゆっくり実況と音ゲー。それもここ最近ではなく,3年くらい前からこれらのルートでの小中学生のファン層が増えているように見える。それにしても「東方はサザエさん・ドラえもん化してる」と言われるとなかなか衝撃的だが。


・神絵師のイラスト(いらすとや)
→ 神絵師じゃなくて「神が絵師」だろ,というツッコミ待ち。
→ ちなみに,西洋美術史学上,15〜16世紀の画家が職人から知的職業(=芸術家)へのランクアップを図った際に用いられた,「創造者としての芸術家」という理屈がある。これは,芸術家とは無から有を作り出す,真っ白な画面に新たな一つの世界を作り出すという点において神と同じ創造を行っているのだ,というものだ。これを示した代表例が有名なデューラーの28歳の自画像で,イエスにしか許されていなかった正面観をあえて採用したのはそういう事情である。……というのを知っていて「神が絵師」というボケをかましたのなら,いらすとやの中の人は相当なインテリ,または西洋美術史マニア。


・ドラクエ11の「マジスロ」が面白すぎて世界が救えない件(ねとらぼ)
→ イベント上カジノは何度かやらざるをえないこともあって今作のカジノも一通りやったのだけど,個人的には全く楽しめなくて,結局必要なコインは全部ポーカーで稼いだ。なにせあまりのつまらなさにスラりんの声でいらっとするようになり二度と打たないと心に決めたレベルでつまらなかった。あれで楽しめた人をどうこう言うつもりは全くないが,あれに詰められたのがパチスロのおもしろいポイントであるのなら,自分はリアルでも一生パチスロを打つことはないと思う。文化が違う。
→ 誤解のないように言っておくと,私は過去のドラクエでグリンガムのムチがとれるまでスロットを回すタイプの人間であるし,昔は競馬もやっていた(ナリタブライアン全盛期からダイワスカーレット・ウォッカくらいまで)。ギャンブルのおもしろさ自体を否定しているわけではない。
→ その上でちょっとだけ具体的に言及すると,結局のところギャンブルなのだからすぱっと当たり外れを出してほしいというのがまず何よりのつまらなかったポイントで,仕様が無駄に複雑なようにしか感じなかった。というよりも,ここで止めると何枚もらえるのかというのを延々と確定させないことで拘束時間を引き伸ばしたい仕様なのだろうというのはわかるのだが,こちらとしてはそれは求めていないのだ。それにもかかわることだが,「液晶の演出だけを楽しむという遊び方もアリだろう」とあるけどあの液晶の演出がまさにつまらなかったところで,同じような展開の繰り返しですぐに見飽きてしまった。
→ 個人的にはこれとウマレースがドラクエ11の数少ない汚点。ウマレースは入手できるものが単に強いもの/役立つものというだけだったら許せたが,(クリア後に)ガイアのハンマーが置いてあるのはギルティでしょ。根性で取ったけど。  
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2017年12月04日

これだから時機を得た制度設計は難しい

受験世界史関連で書きたい記事が溜まってきているが,準備中である。年内には公開するので,もうしばらくお待ち下さい。


・マージャンやるなら川の中 猛暑の中国・四川省(BBC)
→ 猛暑(40度)はうらやましくないが,川の中で麻雀はちょっとうらやましい。私も川の水につかりながら野外で中国麻雀やりたい。
→ ちなみに,麻雀には川にかかわる用語がいくつかあるが,日本と中国の麻雀はそのルールがけっこう違う。たとえば,中国麻雀では流局時のノーテン罰符がない。捨て牌を並べる場を河と呼ぶが,中国麻雀はフリテンがなく,したがって順序よく並べる必要がない。結果的に河が非常に汚くなる(プレイヤーたちの性格にもよるが)。そして日本麻雀の海底摸月は中国麻雀だと「妙手回春」,河底撈魚は「海底撈月」と呼ぶので,中国麻雀に河底撈魚という名前の役は存在していなかったりする。
→ 一方,日本では水中で麻雀を打つ連中が。
→ あと,ブコメに「鴨川で見た(=夏の京大生)」というものが複数あったが,京大ではよくある光景なのだろうか? 東大には,そもそも身近な川もないのであった。


・Eastern Roman gold coins found in 1,500-year-old Chinese tomb(The Archaeology News Network)
→ 西魏自体の墓からほぼ同時期のビザンツ帝国・ササン朝の金貨・銀貨が発掘されたとのこと。それ自体は別に驚くべきことでもないが,おそらく鋳造から中国到達が極めて短い点は注目に値する。西魏の高官とみられる埋葬者が亡くなったのが538年。これに対してユスティニアヌス1世の在位年代が527〜565年であるから,即位直後の金貨としても11年以内に西魏時代の長安に到達していたことになる。現実的には数年以内だろう。墓に入った時点でまだユスティニアヌスは生きており,まさか自分より先にコインの方が墓に入るとは思っていなかっただろう。
→ シルクロード交易は一人の行商人が端から端まで移動するものではなく,いくつもの隊商が(それでも長距離移動ではあるが)リレーしてつないでいくものであったから,商品の移動には膨大な時間がかかっている。このコインはとんでもない速さで東へ運ばれていった例と思われる。


・約半数の35校が破綻。法科大学院の大量閉校は誰が責任を取るのか(BUSINESS INSIDER JAPAN)
→ 法科大学院は,「法学部卒以外の人や社会人にも法曹への道を開いて法曹の多様性を確保する」「合格率3%の司法試験を現実的な合格率の試験に変貌させる」という理念自体は悪くなかったが,法曹需要が伸びるだろうという予測の下にスタート時点で法科大学院設置許可を乱発しすぎたのが失敗の元凶であった。実際には,日本はアメリカのような訴訟社会にはならず,法曹需要が伸び悩み,結果的に司法試験の合格者人数は抑制された。となると法科大学院の卒業者の合格率が当初の80%という目標を大きく下回っていくのは当然の成り行きで,予備試験の存在もあり,合格に自身がある人ほど法科大学院を迂回するようになる。あとは良い人材が集まらずに合格率が下がり……という負のスパイラルである。
→ というような過程があるので,「日本が訴訟社会化するという予測が甘すぎたのでは」という一点を除くと,そう批判する気になれなかったりする。私の友人でも一人,他学部卒からの法科大学院卒で弁護士になった人がいるし,社会人から法科大学院に行ったという話もちらほら聞く。合格率3%の国家試験のまま改革しないというのも怠慢というものであろうし,医学部が6年制なのだからということで法科大学院という発想になったこと自体は,悪くなかったと思う。最初から今生き残っている大学のようなラインナップの少数精鋭で設置を認めておけば,軌道に乗っていた制度ではないかと思う。今後,自然淘汰でそうなっていくだろうが,これだけ予備試験が一般化してしまった後では軌道修正が効くまい。
→ ところで,リンクを張っておいてなんだが,そういった事情を知った上でこの記事を読むと,記事の著者もよくわかってなさそうで,批判も的外れである。「これだけ法曹志願者が減ってしまい、優秀な人材が他分野に流れることによって、20年、30年後、法曹界では人材不足が起こりはしないか。」と言われても,弁護士は現状余っている状態であり,むしろ積極的に法律知識が必要な他分野に流れていってほしい状態である。  
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2017年12月03日

最近読んだもの・買ったもの

やっと9月末のものまで読み終わった。年内に10月末まではたどり着きたい。


・『アルテ』7巻。ダフネの秘密とカタリーナ出生の秘密,カタリーナとソフィアの肖像画完成,
→ ヴェネツィア編の核心。今まで逆風にしかなってこなかった「貴族」と「女」が,ここに来て彼女の武器になった。逆風に反発することがアイデンティティだった彼女にとっては単純ながら深刻なアイデンティティクライシスであり,終始そのことに悩ませられ続けるヴェネツィア編であった。
→ p.108,瀉血を勧める描写が出てきてテンションの上がる歴史クラスタ。
→ p.127-128で語られている肖像画論は西洋美術史を勉強していたら必ず出てくるもの。本人と特定できるよう特徴を残しつつ,本人が望むなら美化し,かつ性格や雰囲気を“にじませる”必要があるからこそ肖像画は難しく,伝統的なジャンル別ヒエラルキーでは歴史画(宗教画)に次ぐ地位を与えられてきた。そして,その前提が語られてからの肖像画の公開。カタリーナとソフィアの肖像画,当然現実には存在していないだけに,かえって「これらが現存していたらアカデミア美術館の一角を飾っていたんだろうなぁ」という謎の感慨が。作中画だけど,名画ですよこれは。
→ ヴェネツィアの工房の職人マテイさんが語る時代の変化。画家が職人から芸術家へと変貌していく過渡期,ルネサンスだからこそ,愚直な職人気質の人にとっては逆風であり,アルテの作風には順風になる。やっと自分の出自や性別が「武器」だと自認できるようになったアルテは,いよいよフィレンツェに帰るのか,というところで8巻へ。


・『聖☆おにいさん』14巻。
→ 恵比寿様って神無月でも出雲に行かないのね。不覚にも知らなかった。えびす講,なるほど。
→ イスカリオテのユダが3000円の福袋を100円玉30枚で買って,中身が「赤ワインとパン,薔薇紅茶,にぼし」だったことで「何か大切なものを買い直した気がした」とつぶやく話,ユダが救われていて普通に良い話では。ちなみに,赤ワインとパンは説明不要として,バラは殉教の象徴,魚はキリストの象徴。
→ これだけメジャーな人物が出揃っていて,確かにパウロは出てきていなかった。言われてみると『新約聖書』って章立て上は半分がパウロの書簡なんだよな。本当にパウロが書いた書簡だったかは別問題であるが。そうして,本作での扱いは筆まめキャラに。


・『アド・アストラ』12巻。バグラデス川の戦い,ヌミディア統一とソフォニスバの死,インスブリアの戦いとマゴの死,ハンニバルのアフリカ上陸,和平会談,ザマの戦い前夜。
→ バグラデス川の戦いは特に脚色は無いと思われる。一方,ソフォニスバの死関連は脚色が多く,ソフォニスバがシュファクスの子を身ごもっていたというのは創作。確かにこの方が,スキピオやマシニッサの意に反してソフォニスバが自殺したというストーリーは描きやすい。
→ イタリアを去るハンニバルが「戦争も最後は国力」と諦めたように言い放つのは重い。豊富な人材のプールもまた国力であり,緒戦の惨敗をファビウス・マルケルス・スキピオを筆頭に優秀な指導者を多数輩出して挽回したのがローマの真の国力であった。終始ハンニバル一人(あるいは弟ハスドルバル他バルカ家の親族)しか当てにできなかったカルタゴ側との大きな違いであった。
→ インスブリアの戦いは全面カットに近い描写。マゴの死に焦点を当てつつストーリー展開を急ぐとこうなったか。作者あとがきにあるが,英雄にあこがれてたどり着けなかった凡人マゴの物語も本作を彩る一片であった。まあ正直,大して重要な人物でもないのによく出てくるなとは前巻まで思ってたけど。ここで使うのであれば,もう少し伏線を張っておくべきだったのではと思う。マゴは死の淵にあって突然出てきた感じも否めず,この点,本作では珍しく上手くない。
→ 実はザマの戦いの前にカルタゴとローマは和平交渉をしているが(北イタリアのマゴの残党兵がアフリカに到着する前のタイミング),これはカットされた。この時の和平案,実はローマ側の元老院では承認され,カルタゴ側の議会で承認されれば発効していたところ,カルタゴ側の議会が拒否するというまさかの展開で流れたという経緯があるが,ザマの戦いを必然の衝突として描きたかった本作としてはカットせざるを得なかったか。ただ,カルタゴ側の議会の無能っぷりを描くにはいい材料だったし,それでも和平交渉が流れたということでもザマの戦いの必然性を描けたと思うので,やや残念。
→ ハンニバルとスキピオの歴史的な会談は,ハンニバルが象を集めるための陽動として描かれた。実際にはそのような策はなく,会談前に象は集められていたはずだが,ローマ側の不自然な陣形とザマの戦いの初動を描く伏線としては良い。
→ 「13巻でザマ」という11巻時点での読みは当たっていたけど,13巻で完結らしい。ということは第二次ポエニ戦争の終結ですぱっと終わるということか。本作による,戦後のハンニバルとスキピオが死ぬまでの話も読んでみたかった気も。
  
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2017年11月27日

最近読んだもの・買ったもの(『映画大好きポンポさん』他)

・『映画大好きポンポさん』。pixivで話題になった作品の書籍化。
→ 本編に大きな追加要素は無し。各キャラの好きな映画についての解説などの付録が追加要素となっている。映画をそんなに大量に見ているわけではない私でさえわかる,主人公ジーン君の好きな映画3本から漂う「こいつヤバイ」臭。そして最後の最後のスタッフ欄で著者本人が挙げている好きな映画3本が全部『アイカツ』シリーズというオチ。好きなシリーズにはいかなる名作も勝てない。
→ 本編は改めて読んでもやっぱりめちゃくちゃ面白い。伏線の一つ一つは単純なんだけど,テンポよく話が進むので,どこで回収されるのかあまり頭で考えないまま読めてしまい,回収されると単純な割に“新鮮に驚くことができてしまう”。「90分」なんて後から考えれば完全に伏線なんだけど,最初に読んだ時には気づかなくて感嘆した。物語は「報われない努力をしてきた人たちが,その道の天才たちに導かれて才能が開花する」という単純な筋であるが,非常に爽やかである。この単純さ・爽やかさ,そしてわかりやすく読みやすいコマ割だからこそのテンポの良さなのであろう。
→ ちなみに,作中で歌われていたリートはこれ。

→ ついでに,自分で好きな映画3作を選ぶとなると,非常に悩む。前に13作までは絞ったことがあるが。ここからさらに3つにはちょっと絞れんなぁ。

映画大好きポンポさん (MFC ジーンピクシブシリーズ)
杉谷 庄吾【人間プラモ】
KADOKAWA / メディアファクトリー
2017-08-26





・『U.Q.HOLDER』14巻。VSネギ編決着。キリエと刀太が本格的にくっつく。京都のネギのアトリエへ。
→ VSネギ編の決着は正直よくわからんうちに終わった感が。今後説明が足されないなら,消化不良甚だしい。
→ 刀太がキリエとくっついたのは予想外。そもそも刀太くんのラブコメがこんなに早い段階で終わったこと自体が意外。残りの面々……というよりは九郎丸くんはどうするんでしょうか。他の面々はあきらめつきそうな人たちが多いけども。



・『火ノ丸相撲』16巻。団体決勝,先鋒・國崎VS兵藤,次鋒・辻VS澤井,中堅・佑真VS四方田。
→ 先鋒戦はトリッキー対決で,最後は二人とも相撲に戻ってきてのぶちかまし勝負からの,体格差で決着。ここまで身長に比べると体重にあまり焦点を当ててこず,ソップ型が活躍しがちだったこの漫画で,団体の決勝の相手がだいたい全員アンコ型,先鋒決着の理由もそこという。
→ 次鋒戦。辻の技の連続は漫画ながら見惚れた。最初のとったりの美しさよ。そして同体取り直しからの頭捻り。ほとんど見ない超レア技だからこそ,辻の異能が映える。
→ 中堅戦。完全なソップ型の突き押しVS典型的なアンコ型の四つ相撲という,ここに来てよくある対決の構図。腕を返す,巻き替え,腹に乗せると,今まで意外と本作で出てきていなかった相撲の基本的な技がよく出て,四つ相撲のおもしろさが出た勝負となった。やっぱ巻き替えの速さは力士の見せ所の一つで,朝青龍も白鵬も巻き替えの異常な速さで天下を取ったようなところはある。五條くんは負けたからこそ大学でも続けるということで,この辺から高校生編後を見据えだした感じか。
→ 番外編は五條礼奈VS堀千鶴子。二人とも「こんなとこ見られたら部員転向を進められてしまう」って焦っているところがかわいい。  
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2017年11月20日

非ニコマス系動画紹介 2017.4月下旬〜2017.5月中旬




テレ東の番組,11/30までの限定公開。2週連続放映の特番で,内戦の爪痕が残るリベリア,台湾ギャング,アメリカギャングと取材して,彼らの食事にフォーカスした番組。プロデューサーへのインタビューも公開されている。
・全員、人殺し。「ヤバい人たちのヤバい飯」を知るヤバいグルメ番組がマジでヤバい(BuzzFeed)
→ 記事を見るとすごく考えられて制作された番組ということがわかる。



エロゲのOPかな? ってエロゲだった。



まーたおやつさんがわけのわからないことを。現在週一で連載中。



開発2部に行くと41連携を達成できるという驚きの発見。連携名は今回も「剣」。



実質的な完結編。戦闘自体はけっこう楽な(そしてそれ以外のところで苦戦させられた)本作だったが,さすがにラヴォスは強かった。



これはすごい。よく作るなー。



上手いこと原作の隙間を埋めた12.X話だった。



いたじゃんRのパロは今後も未来永劫作られそう。  
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2017年11月19日

最近読んだもの・買ったもの

・『ごちうさ』劇場版を見に行った。素直に「心がぴょんぴょんした」と書いておいてもよいのだけど,どうせなら突っ込んだ感想も。ストーリーは原作5巻のエピソードをつなぎあわせたもの。サブタイトルのDear My Sisterから,まあそこを使うんだろうなという予想はついた。絵は,「死ぬほど美しいストラスブール・コルマールの風景を思う存分大画面で見てくれ」という気合が入った背景美術とは対象的に,人物は作画が崩れないというだけで,テレビアニメ版との差異は特に感じなかった。それもあって,「わかってはいたものの,なんで『ごちうさ』を劇場で見る必要があるのか」「あとでレンタルで見ても良かったのでは」という感情はどうしても芽生えてしまい,自分で自分に負けた感が強い。まあ,大画面で死ぬほど気合の入った木組みの町が見れたから,損をした気分はない。
→ ところで,新宿バルト9でレイトショーで見たのだけれど,ネクタイ締めたままの残業明けサラリーマンの群れ(自分含)がずらっと並んで『ごちうさ』を見ている光景は大変にシュールであった。新宿バルト9は今『ごちうさ』特集中で,館内が『ごちうさ』デコレーションで飾られているので,都内の人はどうせならここで見るのをお勧めする。


・『ゴールデンカムイ』11巻。ほぼ稲妻強盗と蝮のお銀VS第七師団編。最後の方で姉畑支遁登場。
→ 稲妻強盗と蝮のお銀は作中で「あのボニーとクライドよりも何十年も前に…北海道で実際にこの凶悪な夫妻が暴れまわっていたと記録が残っている」と触れられているが,ググってみると実際に調べた人がおり,その方によれば作中名「坂本慶一郎」は実在する「坂本慶次郎」,お銀はそのままお銀だそうだ。二人とも樺戸集治監にいたのが共通点だそうで。『北海道行刑史』に記載があるそうで,興味ある人は。というか,東大の総合図書館の開架にあるので,今度読みに行こうかしら。毎度のことながら,よく拾ってくるな,こういう実在の人物。なお,実在の坂本慶次郎は北海道から関東に移っており,そちらで逮捕され,1900年に処刑されている。
→ 尾形百之助の父,花沢中将の自殺も,鶴見中尉の指示で尾形百之助による他殺だったことが明らかに。花沢中将のモデルは6巻の感想でも考察しているが,エピソードが増えてより明確になった。203高地の指揮をとり,後に明治天皇に殉死した乃木希典と,日露戦争当時の第七師団の師団長だった大迫尚敏の二人であるが,二人とも息子を203高地で亡くしているという共通点がある。さらに,実は乃木希典の後任の学習院の院長が大迫尚敏だったりして,これまたすごい元ネタを。
→ 107話のp.130の,赤子を抱く鶴見一行の不自然な構図は,ブグローの絵画から。これは見つけた人は本当にすごい。不自然な構図だとは思ったし,元ネタはあると思ったが,自力ではわからなかった。
→ なんでまたこのエピソードをここに挟んだかと思えば,大枠の物語である小樽から網走監獄への移動編はアシㇼパとのっぺらぼうの親子の物語であり,これに尾形の話と稲妻強盗夫妻の話を挟んで「子供は親を選べない」と来た。果たしてのっぺらぼうの人格はいかに(雑誌連載だともう判明しているが)。
→ この稲妻強盗編の次が動物とウコチャヌプコロする姉畑支遁編という落差は一体。動物とウコチャヌプコロしても子供は生まれないね,うん。


・『冴えない彼女の育てかた』12巻&Girls Side3。倫也のデートすっぽかしの真相,紅坂朱音が倒れて,フィールズクロニクルのディレクター代打&完成,倫也の告白。
→ 本来は12巻がメインでGS3が補完なはずのところ,12巻が本編の時間軸を進めるための存在になっていて,恋愛劇としての真相は全部GS3に投げてしまっているために,役割が逆転している。この2巻はどうしたってセットだろう。
→ パロディは冒頭の『君望』のOPの展開があったが,確かに11巻の引きはあれを連想した。実際に本作で倒れたのは別の人だったけど。というか,あのパロディの文言を読んだだけで即座に頭にRumbling Heartsと映像が流れ出したので,私もまだアレに魂が捕らわれているようだ。もう15年以上前やぞ。どうせなので張っておく。「もーおー戻れなーい」で任意ラジオを思い出すところまでがお約束だ。多分,これと『Kanon』のOPは一生忘れたくても忘れられないと思う。

→ そしてGS3,第12.75章の章題が「ルートを譲らなかった彼女」。ゲーム制作をしながら,恵と倫也のこれまでの物語の回想が入る。こうして見ると,確かに恵はルートを譲らなかったのだなと。はっきり言ってしまうと,8巻以降の第二部はp.205からの12ページ分,特にp.209の挿絵のためだけにあったと言っても過言ではなかった。本作は主人公がヒロインを選ぶギャルゲーに見えて,実際には最初からヒロインが確定したライトノベルなのだ。13巻完結の物語の,12巻+αの最後の最後まで来てなされた,遅れに遅れた宣言であった。このシーンはぜひともアニメ化してほしいが,3期あるんですかね。  
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2017年11月17日

最近読んだもの・買ったもの(『ゼロの使い魔』他)

・『だがしかし』8巻。ほたるさん帰還,紅豊さんがほたるの兄だったことが発覚,そして冬休み。
→ ほたるさんが久しぶりにシカダ駄菓子店内で雄弁に語っているのを見て,この漫画の原動力はゴスロリでキメキメな女の子が駄菓子について熱く語るギャップであるという魅力を再確認した。7巻も悪くなかったし,スーツのハジメさんが駄菓子屋でバイトしているというギャップも悪くなかったけども,『だがしかし』はやっぱりほたるさんありきなのだ。
→ ポテトフライの重ね食いについて東豊製菓から否定された話が入っていたが,1巻の時点では『だがしかし』はアニメ化していなかったし,それほど有名でもなかったからできたネタだったんだよなぁとw。公式からの否定が入ったのはある種の有名税か。
→ ベビースターラーメンのパッケージキャラクターが変わる話は当時報道されていたから,拾うだろうなとは思っていた。新キャラがチャラいというネタをほたるの脳内でストーリー仕立てにして処理してしまうのはさすが。


・『ダンジョン飯』5巻。狂乱の魔術師登場,ファリン再び失踪,カブルー一行の紹介,カブルーとシュロー一行の合流,さらにライオス一行と遭遇。
→ ファリンの捜索という当初の目的を達成してしまったから次の展開が来るわけだが,まさかファリンがまたすぐにいなくなるとは。どころか別パーティーが主人公の話に。物語が複雑化していく。迷宮自体や魔術についての説明も出てきたし,本格的に長期連載の道に入ったか。10巻くらいまでは続きそうな感じ。
→ 食したモンスターはドリアード,コカトリス。すでにバジリスクが出ているので,コカトリスは出てこないかと思っていたが,上位モンスター扱いだった。そういえば,コカトリスが石化の能力を持つようになったのはどこからなのだろうか。
→ 石化したマルシルが変顔なのはもはやお約束。石化した仲間を漬物石に使うのもお約束。
→ シュローの名前はトシローだった。パーティーは忍者に鬼,鶴の妖怪ともろに日本。


・『ゼロの使い魔』22巻(完結)。
→ 最終巻自体は上手く世界も救ってヒロインも救ったという以外にストーリー展開もないので,シリーズを通した感想も書いておく。ヤマグチノボル氏の追悼文のときに少し書いたが,私にとっての『ゼロ魔』の魅力は次の2点が主だ。まず,「近世を扱った歴史物」であったこと。魔法(ファンタジー)の有無にかかわらず,多くの創作物のアイデンティティは中世である。現実と比較した際のリアリティ(迫真性)は横においておいて。しかし,『ゼロ魔』は絶対王政の敷かれた諸王国,アンシャン・レジームの社会体制など,徹頭徹尾アイデンティティにおいて「近世」であった。中世でもスチームパンクでもない,近世であることをこれだけ活かしきった作品は,ラノベによらずジャンルを超えて,非常に珍しい。ヒロインの「ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエール」をはじめとして,登場人物の名前も多くが現実の近世ヨーロッパに登場する人物を模したものというお遊びや,現実のヨーロッパ史を知っていると尚更おもしろいストーリー展開も,良いスパイスになっていた。
→ もう1つが,「地球舐めんなファンタジー」であったこと。今となっては珍しくもなんともないし,対象がファンタジーではなく過去の歴史へのタイムスリップものであれば昔からあったジャンルではあるが,『ゼロ魔』の場合はサイトくんがなんでもかんでも現代の兵器を入手できたわけではないという制限のおかげで,ファンタジーとのパワーバランスがちょうど良かった。その上,最後の最後でその現代世界との戦争という話が持ち上がり,絶対に勝てないということを唯一人知っているサイトが奔走するという「現代科学が牙を剥く」展開も,『ゼロ魔』らしい最後であった。
→ ラストはサイトが現代世界に戻ってきて終わることになるが,ますます氏が生前に言っていた「ゼロ魔はノンフィクション」につながる。このエンディングを迎えたことで,現代世界とファンタジーの世界をつなげた『ゼロの使い魔』は,真にその架け橋として昇華されたと言えよう。
→ なお,最終巻の後に,単行本化されていなかった短編集や,21・22巻を実際に執筆した志瑞祐によるコメントと,ヤマグチノボルの遺稿プロットなどが収録された『メモリアルブック』も発売された。昔追いかけていた人は,22巻とともにぜひ読んでほしい。
ゼロの使い魔 22 ゼロの神話 (MF文庫J)
ヤマグチノボル
KADOKAWA / メディアファクトリー
2017-03-24


ゼロの使い魔 Memorial BOOK (MF文庫J)
ヤマグチノボル
KADOKAWA / メディアファクトリー
2017-07-24


  
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2017年11月16日

RPGなら明らかにイベントポイント

・ モンゴル民族のメタルが思ったよりモンゴル(フリーク)
→ 海外のメタルなんてほとんど全く聞かないし,モンゴルのメタルなんて初めて知ったのだが,「メタルは土着する」というのはおもしろい。
→ 拙著の編集者さんがこういう海外メタルが好きで,『デスメタルインドネシア』や,『デスメタルアフリカ』なんてものを手がけているので,なんとなくそういう話は小耳に聞いてはいたけども,実際にモンゴルの土着具合を聞くとすごいなと。


・むしろ紅楼夢をどこで知ればいいのか分からない問題(増田)
→ これは実際にある。四大奇書は『金瓶梅』を除いて全部読んだことがあるが,『紅楼夢』はない。見事に卑近な入り口が無くて,評価と知名度の割にそういえば読んでない。
→ 『紅楼夢』は非常にギャルゲー・エロゲー向きな設定であるので,案外入り口はそこなのではないかと思う。実は2009年に中国でギャルゲー化していたようだが,あまりぱっとしなかったのか,ゲームが発売されたのを最後に情報が入ってこなかった。残念。

→ ニコニコ動画にOPの映像があった。どうせなので張っておく。


・有明→テニスできず、ビッグサイト→商談できず、神宮→高校野球できず “施設難民”から悲鳴続々(産経新聞)
→ 諸施設が使えなくなるのは全然コミケだけの話ではなくて,むしろコミケより甚大なダメージが出るものもある,という話はネットではすでに広まりつつあるけど,最近ようやく新聞やテレビも取り上げ始めた印象。だからこそ,
・「2020年、東京ビッグサイトをコミケ関連で使えるように調整中」小池都知事が会見で言及【コミケ問題部分全文】 (ニコニコニュース)
→ こんなのには当然乗れない。コミケが心配だからこそ,コミケだけ助かるなんて方策には賛同できない。また,同人誌即売会に限定してもなぜコミケだけってことになる。オタクにとっては当然ながら,ビッグサイトで開催される即売会はコミケだけではないので。


・アラスカの森に「砂漠」の段々畑 永久凍土解けて変化か(朝日新聞)
→ タイガと砂漠が隣接している光景は初めて見た。さすがに衝撃的な光景である。砂漠化するにしても,もっと単なる荒れ地みたいになりそうなものだが,こんなに典型的な「砂漠」になるとは。記事を読む感じだと専門家でもよくわかっていなさそう。  
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2017年11月10日

最近読んだもの・買ったもの(『エマは星の夢を見る』他)

・『エマは星の夢を見る』。モーニングで短期間に集中連載されていた作品の単行本化。原作者が主人公と同じ名前(エマニュエル・メゾンヌーヴ)となっていることからもわかる通り,本作は元ミシュラン・ガイド調査員の実体験を,日本の漫画家が漫画化したものである。1話だけはネット上で試し読みできる。そして1話だけでも十分おもしろいので,読む価値はあるだろう。
→ 2話以降ではミシュランガイドの仕事の様子がリアルに描かれている。登場するレストランやシェフ・料理まで,いくつかは本物(ただし,エマが実際にミシュランで働いていた当時の約10年前の情報であるため少し古い)。調査にもいろいろな手段があり,調査員は身分を明かしたり隠したり,真正面からオーナーに質問したかと思えば,性格の悪いテンプレ小姑のような仕草もする。調査される方の人々も悲喜こもごもで,身分を明かされても動揺しない人もいれば,かわいそうなくらいあわてふためく人もいて,さらには一方的にくだされる評価に反感を持つ人も。全く知らない世界なので,わかりやすく漫画化されてありがたい。一つ残念なのは,漫画がモノクロであるということだ。これだけ料理描写が売りになるべき漫画なのだから,ところどころにカラー絵が欲しかった。実際にフランス語版はカラーになるらしい。漫画家も海外で評価が高い人を起用したのは,そこまで見越してのことか。確かにフランスでの方が売れそうな内容だ。日本でフランス語版売ってくれないかな。
→ なんでまた日本で漫画化したのか,といえばエマが日本に出張したことがあるからで,作中でもエマの持った日本料理の感想が出てくる。そういう縁でこういう漫画生まれたというのはおもしろい。
→ 作中で一番印象に残ったセリフは「(我々の仕事は)フランスのガストロノミーの伝統とクオリティーを守っている」という上司のセリフ。そうとでも思わんと,こんな重労働はやってられない。





・『球詠』2巻。練習試合が終わって,合宿,そして再び練習試合。
→ なんてことはない修行回なのだが,急造チームの急造らしさと,それがまともなチームとして完成していく過程が描かれた2巻だった。経験者が未経験者を引っ張っていく(しかも未経験者は特殊な能力を持っているわけでもない)のは,こういう設定にした部活漫画ならではか。3巻からは公式試合が始まるので,この2巻は非常に特殊な巻になりそう。


・『リボンの武者』7巻。カルデロン1回戦3つ。
→ 6巻の感想で書いた通り,カルデロンが始まって,先は非常に長そう。「敗者は勝者のチームに従う」というルールはおもしろく,これなら思いもよらぬマッチが多数設定できるので,賢い。ただ,それゆえに勝ち上がれば勝ち上がるほど大規模な戦車戦になるので余計に長引きそう。あるいは,途中でルールが変更されるか。
→ ところでこの漫画,本編の強キャラが大体すごい顔をしている(オレンジペコあたりまで含めて)のだけれど,西住まほさんだけは表情穏やかである。彼女は肩の荷が下りて,劇場版で大洗も救って妹とも完全に絆を取り戻して,いろいろなしがらみから解放されて生き生きと戦車道をしているんだろう。  
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2017年11月07日

心がぴょんぴょんした(美味だったので)

・『Fate stay night Heaven's Feel』1作目を見に行ってきた。めちゃくちゃ高い評判通りの傑作で,2作目以降の期待も高まる。
→ 間桐桜はド直球な「母性」と「ファム・ファタル」の典型例ではあるけど,キャラ造形としてはやっぱりとんでもなく上手くて,この二つの属性は融合することで「闇をはらむ母」に転化する。物語前半の桜は士郎にとって聖杯戦争とは全く無関係な平和の象徴であり,だからこそ良妻賢母であることが光るのだけど,実際には聖杯戦争を陰で操る黒幕の一人であることが明らかになるにつれて,破滅を導くファム・ファタルの側面が強くなる。映画は三部作になったことで,よりシナリオのメリハリがついたように思う。1作目での「母性の強い平和の象徴」たる間桐桜が強調された。これは本当に上手かったと思う。2作目はいよいよファム・ファタルたる部分が現れ,描かれるのはヒーローの堕落。そして3作目はファム・ファタルが堕落したヒーローに救われるカタルシスへと続く。


・それとは別に,ウサギの丸焼きを食した。


→ 味は基本的に鳥肉。ちょっと脂身が多いのと,小骨が多いのが特徴か。養殖で丸々太っていたのではないかと思うものの,それにしても多く,5人で行って1匹注文して,他の料理はあまり注文できないまま満腹になってしまった。そりゃ狩猟生活時代の人類にとって,ウサギはご馳走ですわ。
→ 同店舗,羊の足の丸焼きや,カエルの四川風鍋,蚕なんかも食べられるし,他にも中華(東北地方料理)ならではの珍しい料理がたくさんあるので,また行きたい。


・RPGの「僧侶職(Cleric)」はいつ回復呪文を唱えはじめ(その後さらにヒーラー役割を期待されるようになっ)たのか?(Togetter)
→ 自分の場合,RPG体験はドラクエ以後であってTRPGも全くやらないから,RPGに触れた当初から回復役は僧侶で違和感を持たなかった。しかし,歴史をさかのぼるとそうでもなく,どこかしらに起点があるというのはちょっと驚いた。
→ もちろん歴史的な経緯をさかのぼると,キリスト教の聖人が奇跡で人を治癒したり,修道院が病院の役割を果たしていたりと結び付けられるイメージソースがあるのは確かだが,本当にそこから出てきたものかは,Togetterを読む限り断定できない模様。意外と難しいお題である。


・炎上するニシキゴイ放流イベント、優雅な姿の裏に潜む“利権”(WEDGE)
→ やっと大きな問題としてメディアに取り上げられるようになった印象。この調子で,無意味を通り越して逆効果であるというのが広まっていくとよいのだけれど。
→ これは多分,高度経済成長期の工業廃水垂れ流しからの生物は死滅した「死の川」になってしまった反動で,「何かしら魚が住んでいればまだマシ」という意識がいまだもって引きずられているのではないかと思う。そろそろもう一歩進んで生態系維持などの要素を考えられる日本社会になってほしい。  
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2017年11月04日

袋田の滝はお勧め観光地リストに入れます

・そういえばこの間袋田の滝に行った。1記事立てるほどのものでもないのでここで。岩肌からあまり離れず,一般的に連想する滝とは少し違うものの,多段になっていて水量が多く,なかなか壮大で見応えがあった。これは日本三大瀑布名乗れますわ……というか華厳の滝よりもすごかったので,個人的には美しさ暫定1位(2位は華厳の滝か称名滝か)。お値段も大人1人300円で良心的で,華厳の滝の550円はやはりぼったくりでは。那智滝だけまだ行ったことがないので,そのうち行きたい。

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唯一の難点は交通の便がね……水郡線なんて存在自体初めて知ったぞよ。立地上仕方がないけれども本数が少ないし遅い。バスで行くのが正解なんだろうけど,とんでもなく山道なのでそれはそれでしんどそう。そういえば,

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こんなところにもガルパンはいた。そう,ここは茨城県。私の中では,なんとなく栃木県か福島県のイメージがあったので修正しておきたい。


・カタール孤立化は宗派対立ではなく思想対立(ニューズウィーク日本版)
→ サウジとイランの対立は宗派対立ではないというのは以前から指摘されていたことで(たとえば2年近く前の同著者の記事),それがカタールの行動により改めて浮き彫りになった形の国際情勢である。
→ これ,自由と民主主義を信奉する立場から言えば「どっちがマシか」という話でしかなく,言うまでもなくイラン・トルコ・カタールの方がマシではあるのだけれど,それも消極的応援にならざるをえない。私のイスラーム型民主主義に対する評価はこの記事からいささかも変わっていないので。その意味で,記事中の「ムスリム同胞団に代表されるイスラーム主義の「思想的革新性」も、もはや老朽化しているのかもしれない。」にも同意するところで,もう一歩革新的な思想は出てこんものかなと。いや,それで(反動的に)出てきたのがISISと言われると困るところではあるのだけれど。


・池袋駅最大の謎 なぜ「東が西武で西、東武」なのか?(エンタメ!|NIKKEI STYLE)
→ 話をまとめると,元々東武東上線は「東京と上州(群馬)をつなぐ路線」として計画されたが,国鉄が八高線を引いたことで,埼玉寄居で止まることになり,名と実が乖離する路線名となってしまった。確かに寄居から高崎は現在JR八高線がつないでおり,これが東武の路線になる世界線があっても不思議ではない感覚はする。現在の東武伊勢崎線がまさに群馬に到達していることを考えると,なんともおもしろいズレが生じている。
→ 西武の起点が巣鴨ではなく池袋になった理由は明確ではないようだが,結果的には良かっただろう。巣鴨になっていたら交通の便がかなり悪くなっていたような。


・新幹線岐阜羽島駅は大野伴睦の政治駅だったか検証してみる(骨まで大洋ファンby革洋同)
→ 実家が東海道新幹線沿線にある愛知県民として言うと,この話は小学校中学年くらいの時には複数の大人から聞いたことがある。うちの両親も信じ込んでいたらしいが,新聞も乗っかっていたようなので,致し方ないか。
→ 実際には,米原と名古屋の間が長すぎ,しかも関ヶ原等で降雪があることから,安全上停車可能な駅を一つ置く必要があったと。とはいえ岐阜まで行くと回り道にすぎるので,岐阜羽島になったところ,わかりやすく大野伴睦が「悪役」を買って出てくれた,という経緯らしい。確かに,新幹線についての理解が深まった後世ならいざしらず,当時の情勢で「作らないでもなく,岐阜ではなく,岐阜羽島」というのはこうした悪役でもいないと社会が納得してくれていなかったのかもしれない。こういうものは,当時の社会が叩くのは致し方ないとして,後世の人間はしっかりと再評価してあげたいところ。  
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2017年11月03日

ねらってやって流行ったのはすごい>外人4コマ

・ 最近知ってびっくりしたこと@世界史板(歴史的速報@2ch)
→ 他はほぼ全部知ってたけど,ポート・サイ(ー)ドだけは初めて知った,というか勘違いしていた。なんともまぎらわしい。



→ あれ,当人たちが認知していたどころか,ねらってやっていたという。しかもご当人の日本語が堪能なのも,ゲーム業界の著名人なのも驚き。


・コール元ドイツ首相が死去 "東西ドイツ統一の立役者"その激動の人生 メルケル首相を見出す(HuffPost)
→ ついこの間に前任のシュミットが亡くなったところだったような気がしたが,あれは2015年の年末だったので意外と前だった。コールと同時期の宰相というとフランスのミッテランだが,こちらは20世紀のうちに亡くなっている。イギリスのサッチャーが亡くなったのは2013年,アメリカのレーガンは2004年。本邦の中曽根はまだ生きているので,最後に残ってしまった感が。
→ 1990年の段階で,ここで統一させないとまた長引くと考えて,強引にでも統一にもっていった手腕は,あれから30年近く経ったからこそ評価されるべきだろう。歴史には振り返るとここしかないというタイミングがあるからおもしろい。その後,東独の再建が進まないがために,直後は統一自体が失敗だったなんて批判されたのは少しかわいそうだった印象。


・ボツワナ独立50年──アフリカ型成功モデルの終焉?(ニューズウィーク日本版)
→ やる夫ボツワナでボツワナのファンになった身としては,非常に悲しい話。イアン・カーマがこれ以上の長期政権になると怖い。


・大田区と江東区が壮絶バトル 中央防波堤帰属巡り調停へ(朝日新聞)
→ これは現時点でも全く解決しておらず,都が調停案を出すも「江東区86.2%・大田区13.8%」というパレスチナ分割案を彷彿とさせる偏り方だったために大田区が受け入れず,東京地裁に提訴した。
→ 埋め立てのためのゴミを運搬する通路として使われた江東区と,埋め立て前は住民が海苔の養殖に使っていたという歴史的経緯がある大田区なので,どちらも譲れないというのはわかる。正当性ではなく実益で言えば,今ではなくて五輪後の活用を考えてのことだと思うが,本当に収益が出るのかどうか。私は疑わしいと思っている。
→ 歴史的経緯等を外して考えると,地図を眺めると確かに位置が絶妙で,これは難しい。「本土」からの位置が近いのは圧倒的に大田区だが,周囲の他の埠頭は江東区になっているので。うーん。  
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2017年10月31日

非ニコマス系動画紹介 2017.4月中旬〜2017.4月下旬



デバッグルームを使ったダメージ限界突破版FF8。エンドオブハートのダメージが9999で止まるのはもったいないと当時は思っていた(その後FF10が出て99999ゲーになってしまったのは若干萎えた)。単発で5万を超えるんだな。



未完結。というよりも,なぜ天和・地和含みで達成可能だと思っていたのかw。




新記録,完結済。緻密な計算に基づく戦術で,まさかの多くのステージで算術不使用。必要なアビリティは持っているモブを勧誘で引き抜くというのも斬新。



テントバグによる再走スタート。未完結(正確にはプレイ完結済,未動画化)。700歩以上も更新されるとは……




MMDではなくBlenderでハイクオリティな東方の弾幕動画を作り続けているminusT氏の地霊殿動画。今回も豪華・美麗な弾幕動画になっている。魔理沙が闘う裏で,アリス・パチュリー・にとりの裏方組もせわしなく動いているのが良い。次回作は地霊殿EX?



まさかのヒテッマンリスペクトとけもフレのコラボ。



珍しいシリアスな12.X話。シリアスへの導入が上手い。完結済。  
Posted by dg_law at 12:00Comments(0)

2017年10月27日

京大を受ける(受かる)ポテンシャル

・一部で話題になっていた透明ミルクティーを飲んでみた。表現が難しいが,「近未来の合成紅茶ってこんな感じなんだろうな」と思うような人工感あふれる味で,紅茶と言われて飲めば紅茶だが,言われないと気づかないかもしれない。一度飲む価値はあるが,多分二度と飲まないと思う。


・「東京出身の京大生」が紹介する 人をダメにする都市、京都。(360° 京大発オンラインメディア)
→ なるほど,全体的には東大に無い要素だ。まず,実家暮らしの南関東出身者が多く,下宿も分散しているから,溜まりにくい。授業やサークル活動が全部終わると,皆さっさと生活基盤に帰ってしまう。当然飲んでも終電までに解散する。道に迷いやすい以前の問題として坂が多すぎて自転車は全く向かない。家賃は当然とんでもなく高い。近隣にも大学が多いので,「見かけた大学生は全部東大生」みたいなことにはならない。特に駒場はこれが顕著で,渋谷に近隣のあらゆる大学生が流れ込む。本郷はまだ本郷通りならまず間違いなく“同胞”という雰囲気がするが。
→ 駒場は進振りがある上に,政治活動が活発で,のんびりした雰囲気がほとんどない。本郷は多少なりともマシだが。私もこういう京大の雰囲気で学生時代を過ごしてみたかったが,京大ではなく東大を選んでしまった時点で,ポテンシャルが足りなかったということで。あと,ある方の「森見登美彦の作品のノリに納得した」というコメントに全力で同意する。


・ FF6の飛空艇バグの人、EDYさんは何をしているのか?
→ 複雑怪奇極まるエディさんの「FF6高ステータスデータ作成」は一体何をやっているのかということの,第三者による親切解説。なにせバグ技を使える限り使い倒して進んでいくところ,飛空艇バグが物語のフラグをバキバキに折るものだから,戦闘回避・低レベル維持のためのストーリー破壊と,物語を正常に進めるためのフラグ回収が交互に進んでいく。しかも無理やり低レベルを維持するために他のバグも利用するので,バグにバグが重なっていく。整理してみると意外と理解できるのだけど,動画の投稿ペースに沿って何ヶ月かぶりに最新動画を見ると,今どっちをやっていて,何のためにこのバグを起こしてるんだっけ? となる。しかもこれ以外のシリーズも並走しているので,究極的には「今何のシリーズだっけ?」という。よく本人が混乱してないなと本当に思う。


・無期懲役刑は終身刑だ(弁護士三浦義隆のブログ)
→ 確かに,「20年で仮釈放」って話は,10年以上前に聞いたことがある。当時としても誤りではあるのだが,当時はまだ中高生であり,インターネットの普及も中途半端だったので,デマであるかどうかの判断はつかず。あのデマもどこから出てきたのやら。厳罰化を望む勢力ということか。


・痴漢冤罪問題は刑事司法問題の縮図だ(弁護士三浦義隆のブログ)
→ 同ブログより。この記事からたどれる痴漢冤罪三部作は非常に読み応えがあるので,読むべし。端から端までおっしゃる通りとしか。  
Posted by dg_law at 06:50Comments(2)

2017年10月23日

捏造せずとも奇問は多いのに

・【解説】 英政界はどうなっているのか 総選挙後の展望(BBC)
→ 6月にやったイギリスの選挙について。イギリスの議会は日本と違って頻繁に解散するものではないからこそ,メイ首相のやらなくてもいいことをやってしまったという失敗感が強い。とはいえ保守党が負けたというわけでもなく,ほとんど誰にとっても煮え切らない選挙であった。DUPは記事中にある通り,かなりアレな政党なので,こいつらが一人勝ちというのは予想だにしない展開であった。完全に他人事として見るなら選挙の妙味を感じるおもしろい出来事ではあったのだけども,うちの国でも起きかねないから笑えない。
→ 元々Brexitを遂行するための安定した政権を築くという目的の選挙であったが,記事末尾で触れられている通り,Brexitへの影響は出そう。ところで,
>「女王演説」は伝統的に、ヤギの革を使った羊皮紙に書かれるのが決まりで、乾くまでに何日かかかる
→ とあるが,イギリスはマグナ=カルタ以降の全ての法律を羊皮紙に記録して保存しているそうなので(維持費がばかにならないから廃止しようという論議もある),議会の重要書類は羊皮紙を使う伝統と考えた方がよさそうだ。


・6億円のバルテュス作品、個人が寄贈 愛知県美術館(朝日新聞)
→ 愛知県美は去年もムンクを5.5億円で買っていた。コレクションが充実していっている。ムンクの絵もまだ見に行ってないし,まとめて見に行きたいが,愛知県美以外の用事が名古屋になさすぎて行けていない。
→ で,このバルテュスの作品はというと,なんともコメントしがたい……はっきりと言えばよくわからない。のっぺりとした描き方で少女(女性)と動物という点はバルテュスの典型例を押さえているものの,むしろそれ以外はバルテュスのよくある作品からは外れている(なお,私のバルテュス評はこちら)。
→ 本題からはずれるが,記事中に出てくる「副田一穂学芸員」ははてな村民で,今回の記事もしっかりブックマークしている。意外と知らない人が多そう。


・早稲田の入試問題は美術史がお好き?!(いまトピ)
→ 美術ファンの側が世界史の入試問題に注目するというのは珍しいので,コメントを残しておく。
→ 2016年早稲田大文化構想学部の方。「フェルメール」はこの中だと難問に入るが,範囲内。というよりも,21世紀になってから教科書等への記載が増えていて,おそらく美術ファンの側の動きが反映されていると思われる。
→ 2015年早稲田大文化構想学部の方。確かに,「モニエ通りの舗装工事」の絵だけでマネを問えば当然範囲外の難問・奇問になり,拙著の収録対象である。しかし,拙著の2巻をお持ちの方は見ていただければわかる通り,収録されていない。これは漏れたのではなくて,本来の問2で問われた空欄はセーヌ県知事「オスマン」の方で,標準的な問題である。出典も明示しておく。大問8,p.10以降である。問題を捏造してまで話題のネタにするのはさすがに早稲田大への濡れ衣であり,風評被害になるのではないか。
→ この記事の筆者のブログ「青い日記帳」はたまに読んでいるが,Takさんはこういうことをする人では全くなさそうなので,いまトピ側に問題がありそうか。ちょっと問い合わせをする気力が無いので,放置しているが……
  
Posted by dg_law at 07:30Comments(0)

2017年10月15日

「島ケルト」問題とか

・けものフレンズ特集(dアニメストア)
>かばんの中には何が入ってるの?
>かばん:ええっ!? えっと、色々入ってますけど、名前が分からないものってどういう風に説明したらいいんでしょう…? うーん、ううーん……
→ かばんちゃん,自分のかばんの中に入っているものが何かわかっていないことが発覚。てっきり,かばんは中身が空っぽと思っていたので衝撃を受けた。たつき監督の頭のなかでは設定が固まっているのだろうか。


・「睡眠負債に気をつけよう」(視点・論点)(NHK 解説委員室)
→ これは衝撃的なデータだった。まず,6時間以上はとってもあまり意味がないと聞いていたので,睡眠6時間と8時間の間に有意な差が見られ,しかも8時間睡眠の方が注意力散漫になりにくいということ。次に「寝だめは意味がない」というのは前から知っていたが,負債も解消はきかないと思っていた。負債が解消できるのであれば,尚更8時間以上寝る意味は出てくる。実のところ,寝すぎると時間を無駄にした感じがして謎の罪悪感があったのだが,これからは眠いものは眠いと割り切って,休日はよく寝るようにしたい。


・台湾の東方文化は“オタクのタイムカプセル”だった!? 国外で発展中の東方最前線に迫ってきた【第二回博麗神社例大祭 in 台湾・レポート】(電ファミニコゲーマー)
→ この記事の要点は「比較的短い期間に浸透せざるをえない“輸入文化”ならではのダイナミズム」という一点に尽きると思う。各時期の流行はそれぞれおもしろかった面がある一方で,流行は流行でしかなく,後追いでは厳しいものがある。この点を気にせず追える分,後追いは海外の方が有利なのかもしれない。
→ なお,東方では同じような現象がニコニコ動画で東方ファンが広がった07〜08年にも起きていて,永新参から07年までの流行がミックスされた状態で再度展開されたものだから,それこそ既存のコミュニティとの衝突がすごかったのを覚えている。古参からすると若気の至りを発掘されているようなものだから,その意味でも気持ちはわからんでもない。


・「島のケルト」は「大陸のケルト」とは別モノだった。というかケルトじゃなかったという話(現在位置を確認します。)
→ これもすごく驚いた話。記事中にもあるが,改めて調べてみると,20世紀末頃にはすでに研究者の間で指摘されていたようだ。近年進んでいるのは遺伝子研究の分野であり,それ以外の分野での研究は特に近年というわけではないようである。いかに専門領域から一般の好事家に下りてくるのに時間がかかるかという話かもしれない。
→ 高校世界史的に言うと,やっぱり「ローマ征服前には,大陸・ブリテン島ともにケルト系の民族が広がっていて」という教え方になっているのをどう修正するか。また,アイルランド・スコットランド・ウェールズは“そこから血統的につながった”ケルト系と教えてしまっているので,この辺をどうするのか。という大問題に直面する。当然,この辺りは入試にも出しづらくなり,旧説に基いて出題すれば悪問の温床になってしまう。もっとも,ラ=テーヌ文化が各教科書から消えて範囲外になったくらいなので,そもそも近年の入試でケルト人に関連する問題を見たことがないから,入試問題としてはそれほど問題にならないかもしれない。
→ ちなみに,そういえばと思って引いてみたら
◯2014年までの旧用語集のケルト人「……その後大部分はローマ人・ゲルマン人に征服され,同化されたが,今日でもイギリス・フランス・スペインの一部にこの文化を引き継ぐ人々が居住している。」
◯2014年以降の新用語集のケルト人「……(同化されたまでほぼ同じ説明)妖精や森を題材とした彼らの神話や文学作品は,ヨーロッパ世界の文化形成に大きな影響を与えている。」(イギリス〜の説明はカット)
→ これ,新課程の説明を書いた人は学説の変化に気づいているのでは? こんなミクロな記述の変化気づかんよ……もっとアピールしてくれよ……用語集は教科書よりフットワークが軽いからできたのかも。そうすると,教科書の側も書き換わっていってほしいところだけども,時間がかかりそう。
(追記)
→ 大陸ケルトの神話には妖精とか出てこないから,やっぱり駄目なのでは? という指摘があった。言われてみるとその通りで,これは気づかなかった。しいて言えば,用語集の表現は旧課程から新課程に変わる際にもほぼ引き継がれているところ,書き換えたということは何かしらの理由があると推察され,具体的な地名を避けたところは一応評価してもよいのかもしれない。
  
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2017年10月14日

ウェスターマーク効果,覚えておきたい

・近親相姦はなぜいけない?意外と説明できないタブーの正体(ダイヤモンド・オンライン)
→ ウェスターマーク効果は大学の教養(長谷川眞理子氏の授業)で習った覚えがある。ウェスターマーク効果だけで考えれば,生き別れの近親よりも幼馴染と結婚するほうが不自然ということになる,という話が印象的であった。


・実例から見る『展覧会の公式サイトが終了後すぐ消えてしまう問題』(日毎に敵と懶惰に戦う)
→ ほんとこれ。アーカイブの保存の重要性を一番知っている人たちがインターネットサイトの保存に興味がないとかいう矛盾。後から「美術館広報の歴史」なんてテーマで研究する人が出てきた時に,何の史料も残ってないなんてことになりかねない。独自ドメインで後から消えるのは不便極まりなく,何らかの形で残してほしい。著作権法上問題があるなら,画像だけ削除してまとめ直すだけでも十分意味があるだろう。
→ 私もzaikabouさん同様,美術館の展覧会評を書く際に,前は独自ドメインの広報ページにリンクを張っていたが,最近はより残りやすい美術館内の広報ページにリンクを張ることにしている(それでも消える時は消えるのだけど……)。その意味で「公立系の博物館・文学館のドメイン/nowexhibitionみたいなのも本当にやめて欲しい」も全くの同意。後から見たらリンクがずれてしまうので。


・弁護士が簡易裁判所を避ける理由(弁護士三浦義隆のブログ)
→ これは初めて知った。「一般の方はたいていこれを知らないから、言うといつも驚かれる。」とあるが,はい驚きました。「簡裁判事ガチャ」……なんて恐ろしい用語なんだ……


・中国史におけるブタトイレの風景(壁魚雑記)
→ おもしろい。今までそれほど注目していなかったけど(呂后と戚夫人のエピソード含めそういう風習があるのは知っていた程度),今度中国美術の企画展が来たら,あるいは中国の美術館に行く機会があれば探してみようと思う。なお,意外にも東博の東洋館には無いっぽい。


・小宇宙高い系なのでギリシャの神殿にアテナ像を立てる(本しゃぶり)
→ いつもながらに良い旅行だ。ミニチュアのアテナ女神像を現地に持っていってそれっぽく写真撮影するの,聖地巡礼の醍醐味だよなぁ。これができるから聖地巡礼はやめられないのだ。


・古代都市を築き上げる都市開発シミュレーション『Ancient Cities』開発中。原始時代で未開の荒野に文明を築き上げる( AUTOMATON)
→ やっている時間があるかどうかを横に置いておけば,興味はあるゲーム。イメージ的にはBanishedに近いが,もう少しタイムスパンが長そう。出ている情報だけだと,戦争は無く(あるいはメインではない),農耕もできない(あるいは農耕が終着点)っぽい感じか。  
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