燃え上がるみなさーん!狂おしいほどこんにちはー!
映画はあまり見ない。
映画は一本見ると2時間くらいかかりますので、普段ダラダラ暮らしている癖につまらない映画を見ると時間的損失が大きいように思え、ビデオなどを借りに行っても「つまらぬ映画は借りられない。」と気負うとつい2時間くらい悩んでしまいます。しかも普段見ないので予備知識が異常に乏しく、借りようにもとっかかりというものに欠けるうえ、ここは声を大にして言いたいのですが、CDのジャケや本の装丁に比べてビデオやDVDのパッケージってホントにロクなのないですよね。借りる気失くすよ。
名も知れぬハンサムやデカパイのガイジンが決め顔してるパッケージはマジ萎える。
勇んでビデオを借りに行ったのに結局何も借りずに八の字眉毛で帰ってきた事も一度や二度ではありません。
といった訳であまりレンタルビデオ屋さんには思い入れがないのですが、うちの近くのビデオ屋が最近突然潰れてた。
昨年春にこのビデオ屋さんがオープンする前は別のビデオ屋さんが入っててそこもやはり突然潰れてたのです。
周りは住宅街ですのでニーズそのものはそれなりにあるとは思うのですが、駐車場が大通り側ではなくビデオ屋が入っているテナントビルの裏手にあるためか、ビデオやCDの品揃えに行き届かない部分があったためか、この界隈に住みついている人間は一人残らず僕と同様にビデオのパッケージのデザインについて不満を抱きつつ諦めているためか、僕が誰にも内緒で「濡れゴリラ」と呼んでいる、巨漢を比率を変えずにそのまま縮小したような体型の暑苦しい店員のせいか、それは僕の知ったこっちゃないですけども、とにかく忽然と店内は暗くて何もない、いわば虚無的空間になっていました。あたかも最初からビデオ屋など無かったかのようだ。
濡れゴリラはいますがしかし、この度潰れたビデオ屋さんはビデオ、CD、DVDはもちろんの事、ゴミみたいな価格でマンガも貸してくれるお店で、もう10年以上マンガ雑誌を買わずにのうのうと生き延びてしまった僕にとって、いつか読もうと思いつつ続きマンガを一気に買うことについては意気地なしな僕にとって、車一台買えずに三十路を迎えようとしているご近所さんの僕にとっては、すごく有難い、言い切れば画期的な営業スタイルでありました。
なので以前のビデオ屋さんよりもその「アップルロード」という何となく卑猥な名前のビデオ屋さんの方に好感を抱いていたのですが、結局このお店で借りたマンガは懐かしさに駆られて昔読んだのがいくつかと、今現在もハラハラドキドキ大人気連載中の漫画一作だけで、続きが読めないのも大変に腹立たしく悲しく、その斬新な商法のメリットを充分に享受する前に崩御で残念愚連隊のみなさんに一肌脱いで頂きたい気持ちで一杯なのです。
それに加えてこないだもチラッと書きましたが最近になってやっとコピーコントロールと呼ばれる緑色の腐った膜からCDを救出するソフトをダウンロードそしてインストール&動作確認してばかりだったので、これまでは聴きたいけれどもネバネバしたとても臭い膜に包まれている事を理由に二の足を踏んでいたCCCDを借りまくってバッサバッサと裸にし、こねくりまわして宥めすかして知らず知らずのうちにmp3にしてiPodやらi-tunesにブチ込んで、満足してそれらを聴きもせずに呆けた顔のまま寝るつもりだったのですが、あっさりビデオ屋が潰れたのでそれもままならず、憤懣やるかたなく暮らしていた事を今日思い出しました。
そんで帰りにタワレコに寄って諦めていたCCCDを二枚と、ついでに2ndから放ったらかしのケミカル・ブラザーズの新譜もCCCDだったためこいつも成敗してくれるわ的な勢いだけで購入しホクホクと帰って来たのですが、高校生が大して好きでもないけども愛想ばかりは良いクラスメイトのブラジャーを外すかのようにもどかしくビニールを剥がし、ドライブにディスクを載せたところで、何となくつい習慣でi-tunesを立ち上げてしまい、あ、間違えた、と思ったらパソコンじゃムリって書いてある癖にあっさり読み込んだのですっげ驚いて、こんなもんのためにずっと買わずに我慢してきたのかと思うと、想起域で石原良純が高笑いを始めたのでとにかくムカついた。