January 22, 2009

伝染 総論

レゼルボア
病原体が増殖し、または本来生活環を営む生息場所。

潜伏期キャリアー
感染初期の発症前の潜伏期にも、既に病原体を排出している動物。


回復期キャリアー
治療後も病原体を排出している動物。

垂直伝播
母子感染で、親から子へ伝播するもの。
・染色体に組み込まれる
・子宮内感染
・産道感染
・経乳感染

水平伝播
親から子ではなく、個体から個体への伝播
・直接伝播
・間接伝播
・ベクターによる伝播
機械的伝播
生物学的伝播 ベクター内で病原体が発育環を形成するもの。


抗原変異
宿主免疫から逃れる
(馬伝貧、猫免疫不全症)


潜伏感染
宿主免疫の届かないとこらに潜伏する
(ヘルペスウイルス(猫ウイルス性鼻気管炎)、牛白血病、オーエスキー病、マレック病、IBRD)

免疫寛容
胎盤感染を受けた胎子では抗原を自己と認識して、免疫応答しない。
(BVMD)

新興感染症
今まで特定地域に局在していた未知の感染症が、新たな地域へ伝播して問題となる。


再興感染症
一旦終息して問題とならなくなった既知の感染症が、再び問題となる。


ウイルス血症
血中でウイルスが増殖している状態。

急性感染
1ヶ月以内程度で感染が終了するもの。

持続感染
感染が長期間持続するもの
潜伏感染
病原体は検出されなくなるが、宿主体内に存在し続ける。

慢性感染
症状の有無に関わらず、病原体が長期間検出され続ける

遅発性感染
長い潜伏期のあとに発症する。


敗血症
局所の病巣から、絶えず菌が血中に流出して、全身に病巣を形成していくこと。

獲得免疫
細胞性と液性

インターフェロン
抗ウイルス作用、免疫細胞の活性化をする。
熱、酸に抵抗性。

IFN-α
白血球から分泌

IFN-β
繊維芽細胞や上皮細胞から分泌

IFN-γ
T細胞から分泌。

IgG
血清中の主要なグロブリン。二次応答の主体。

IgA
2量体。漿粘性分泌液中の主要なグロブリン。

IgM
5量体。血管内にのみ存在。感染初期。


病原診断
病変部や血液から、病原体またはその構成蛋白や遺伝子を検出する診断。

血清診断
患者の血清から病原体に対する抗体を検出。急性期と回復期のペア血清の採取に努め、回復期血清における抗体価の上昇を確認。


沈降反応
抗原と抗体の最適比のところで沈降線を形成。感度は低い。

蛍光抗体法
抗体を蛍光色素で標識し、病原体と結合した抗体を検出。高感度。


CF反応
抗原と血清の混合物に補体を添加して、その消費量を測定。高感度。


HI反応
HA性のあるウイルスにのみ応用できる。HA性を抑制する抗体を測定。


中和試験
病原体と結合し、感染性を消失させる抗体を測定。高感度。


ELISA
二次抗体を酵素で標識し、病原体と結合した抗体を発色させて検出。高感度。


ウェスタンブロット
病原体やその感染細胞を可溶化し、電気泳動した後で、特異抗体と結合させ、酵素等で発色させる。


バイオハザード
病原体やその構成成分、産生する物質によって、人の健康が損なわれること。


弱毒生ワクチン
病原体の病原性を低下させ、増殖性と免疫原性を保持している。

不活化ワクチン
病原性と増殖性を無くしたもの。免疫原性は保持するが液性免疫しか誘導しない。アジュバントが必要。

トキソイド
病原体の外毒素を無毒化したもの。


遺伝子欠損ワクチン
遺伝子を欠損させた弱毒生ワクチン。

遺伝子組換えワクチン
弱毒化された病原体をベクターとして、抗原遺伝子を組み込み発現させたもの。

DNAワクチン
プラスミドに抗原遺伝子を組み込み発現させたもの。


合成ペプチドワクチン
病原体の感染性に関与する蛋白を合成したもの。


アジュバント
接種局所に抗原を長時間残留させ、持続的に免疫細胞を刺激するもの。


国内で発生が続いている疾病

腐ソ病、高病原性鳥インフルエンザ、ニューカッスル、ヨーネ


発生は少ないが散発している疾病
BSE、日本脳炎、ひな白痢


ここ数年摘発のない疾病
ピロプラズマ、アナプラズマ、炭疽、馬伝染性貧血、豚コレラ、家禽コレラ


最近発生したが清浄化宣言した疾病
口蹄疫


監視伝染病
法定伝染病と届出伝染病

新疾病
既知の家畜伝染性疾病とは明らかに違うと考えられる疾病。発生した場合、都道府県知事へ届出義務あり。


コアウイルス病
感染すると重篤となり死亡する危険性の高い感染症、
感染しても治療により死亡の危険性は低いが、周囲に病原体を排出し感染源となるもの、

人にも危害を及ぼす公衆衛生上重要な感染症


アスコリ反応
血液、脾臓等の乳剤の加熱抗原を用いた沈降反応


パールテスト
ペニシリン添加の普通寒天培地では、菌が夾膜を形成できず、真珠を連ねたように観察される。


ファージテスト
ガンマファージによる溶菌反応


ヨーニン反応
ヨーネ菌に対する、遅発性過敏反応(細胞性免疫)を指標とした皮内反応


バベシアとタイレリアの違い
バベシアは赤血球内でメロゾイト形成し、他の赤血球へ侵入して増殖するので、血管内溶血により血色素尿がみられる。

タイレリアは有核細胞内でメロゾイト形成してから赤血球へ寄生するので血色素尿はみられず、感染リンパ球の増殖と細胞浸潤。



異常プリオン蛋白
プリオン蛋白の構造異性体で、アミロイドの性質をもつ。自己蛋白なので免疫不応答。


END法
CPEを示さない豚コレラウイルス感染細胞に、ニューカッスルウイルスを感染させると、ニューカッスルのCPEが強く現れる。


インフルエンザの命名法

血清型/分離動物名/分離地/分離番号/分離年/赤血球凝集素の型/Neuraminhdaseの型


高病原性鳥インフルエンザの定義
日本
RBC凝集素の型がH5かH7

OIE
同上および、4〜8週齢の鶏に接種し、10日後の死亡率が75%以上。


Holstのミルクテスト
アメリカ腐ソ病のスケイルを乳剤に添加して、10〜20分放置後に、菌のプロテアーゼにより乳剤が透明化。


犬パルボウイルス1型と2型の違い

1型は病原性が弱く、子犬に下痢や呼吸器症状。
2型は病原性が強く、嘔吐や血便を伴う消化器症状と白血球減少症が特徴。


犬アデノウイルス1型と2型の違い

1型は病原性が強く、肝炎を主徴とする全身感染症で、2型を弱毒生ワクチンとする。
2型は病原性が弱く、上部気道炎を起こし、ケンネルコフの原因の1つ。病変は呼吸器に限定される。


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