August 17, 2011

血管拡張薬=後負荷の軽減

心不全では心拍出量低下により交感神経系が活性化されており、血管収縮している=後負荷上昇。また腎血流量が低下していることもあって、RAA系が活性化されるためアンギオテンシン供Ε▲襯疋好謄蹈鵑上昇=Na貯留=前負荷上昇。

血管拡張薬:目的:血圧を低下させ、浮腫を抑制し、前方拍出量を増加させて動脈拡張作用による循環改善を促すこと。

血管拡張薬
❶ACE阻害薬:エナラプリル・ラミプリル・ベナプリル・テモカプリル・アラセプリル
❷動脈拡張薬:ヒドララジン・プラゾシン・ニトロプルシドNa
❸静脈拡張薬:ニトログリセリン・硝酸イソソルビド


❶ACE阻害薬:RAA系のアンギオテンシン変換酵素を阻害することで血圧上昇を阻害。動脈も静脈も同様に拡張する。エナラプリル・ラミプリル・ベナプリル・テモカプリル・アラセプリルは全て動物用に認可されている。ヒトでは第一選択薬。犬猫でも標準薬として用いられる。全て効果は基本的には同じ。
作用:
・血管拡張作用
・体液貯留抑制作用
・交感神経系の興奮抑制(*)
・心筋肥大、リモデリングの抑制(**)


*・傍糸球体細胞が血圧の低下を感知してレニンを分泌し、アンギオテンシノーゲン(肝で合成)→アンギオテンシン帰アンギオテンシン兇箸覆訝奮で、ACE(肺血管で産生されるため肺Vに多量に含まれる=全身循環A血に多量に含まれる)はアンギオテンシン気ら兇生成するために必要な酵素。動脈血中で、アンギオテンシン兇老豐票縮作用・血圧上昇を生じる。
RAA系を阻害することで、交感神経系の節後神経からのアドレナリン・ノルアドレナリン放出(開口)時間が短縮されるため、間接的に交感神経系を抑制する。


**RAA系は一時的な血圧上昇には効果的だが、長期間持続すると後負荷上昇・繊維コラーゲン産生増加による組織の硬化・心筋、血管平滑筋のアポトーシス誘導など、機能不全を生じる。(副腎アルドステロンにも繊維芽細胞のコラーゲン産生増加作用やアポトーシス誘導作用があるため、同様の障害が生じる)



・基本的に、心不全において血管拡張は後負荷の軽減となりよいことだが、閉塞性疾患(大動脈弁狭窄、肺動脈弁狭窄、肥大型心筋症)においては慎重投与あるいは投与しない方がいい。拍出力はあっても出口が狭い状況では、血管拡張しても十分な血液を拍出できず、血圧低下しショックとなる可能性があるから。特に猫の肥大型心筋症では、心室内腔が狭窄しているため血管が開いても血液を拍出できず、それを心拍上昇により代償するが、猫では心拍220以上になると心拍出量がほぼ無くなっていると考えた方がよい。
心不全となる心拍数の目安は、20kg以上の犬で210回/min以上、ビーグルくらいで240回/min以上、小型犬で260回/min以上、猫で220回/min以上くらい。









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